JP4012691B2 - 波形データ処理装置及び波形データ処理方法並びに波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波形データをハードディスク装置等の外部記憶装置に保存し、曲データに基づいて該波形データを読み出して再生を行うようにした波形データ処理装置及び方法並びに波形データ処理プログラムを記録した波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器やコンピュータ・ミュージックの分野において、波形データを録音するサンプラーが知られている。そして、サンプリングした波形データを鍵盤やパッド等の演奏操作子に割り当てて、該操作子の操作で波形データを再生してリアルタイム演奏したり、シーケンサ(自動演奏装置)で再生する曲データ(自動演奏データ)のノートイベントに波形データを対応させることで、自動演奏に用いたりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来、波形データを自動演奏に用いる際には、予め波形データを録音しておき、後から曲データ中の該波形データを再生したい位置にノートイベントを挿入するようにしていた。このため、メトロノームや既に記録した演奏を聞きながらリアルタイムに波形データを入力し、これを録音する場合、この波形データをそのまま自動演奏の形で記録することができなかった。
【0004】
本発明は、波形データ付き曲データを容易に生成でき、また、容易に編集できるようにし、自動演奏における波形データの使い勝手を良くすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の波形データ処理装置は、波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、波形データ入力手段と、入力された波形データの記録開始を検出する検出手段と、前記検出手段による検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録する記録手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項2の波形データ処理装置は、波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、波形データ入力手段と、入力された波形データの記録開始を検出する検出手段と、前記検出手段による検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録する記録手段と、前記波形記憶手段に記憶した波形データの中の1以上の音の立ち上がり位置を検出し、該立ち上がり位置で波形データを分割するとともに、前記波形トラックにおいて、前記分割された各波形データの再生指示を行うためのトリガー情報を、曲データ内の各分割された波形データの立ち上がり位置に相当するタイミング位置にそれぞれ記録する波形分割手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項3の波形データ処理方法は、波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段とを備えた波形データ処理装置における波形処理方法であって、波形データを入力するステップと、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、入力された波形データの記録開始を検出するステップと、前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生ステップによるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項4の波形データ処理方法は、波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段とを備えた波形データ処理装置における波形処理方法であって、波形データを入力するステップと、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、入力された波形データの記録開始を検出するステップと、前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生ステップによるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、前記波形記憶手段に記憶した波形データの中の1以上の音の立ち上がり位置を検出し、該立ち上がり位置で波形データを分割するとともに、前記波形トラックにおいて、前記分割された各波形データの再生指示を行うためのトリガー情報を、曲データ内の各分割された波形データの立ち上がり位置に相当するタイミング位置にそれぞれ記録するステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項5の波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体は、波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、波形データ入力手段および制御手段とを備えた波形データ処理装置において実行されるプログラムを記録した、波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、前記波形データ入力手段において、波形データを入力するステップと、前記再生手段において、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、前記制御手段において前記入力された波形データの記録開始を検出するステップと、前記制御手段において、前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項6の波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体は、波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、波形データ入力手段および制御手段とを備えた波形データ処理装置において実行されるプログラムを記録した、波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、前記波形データ入力手段において、波形データを入力するステップと、前記再生手段において、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、前記制御手段において前記入力された波形データの記録開始を検出するステップと、前記制御手段において、前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、前記制御手段において、前記波形記憶手段に記憶した波形データの中の1以上の音の立ち上がり位置を検出し、該立ち上がり位置で波形データを分割するとともに、前記波形トラックにおいて、前記分割された各波形データの再生指示を行うためのトリガー情報を、曲データ内の各分割された波形データの立ち上がり位置に相当するタイミング位置にそれぞれ記録するステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
請求項1の波形データ処理装置、請求項3の波形データ処理方法または請求項5の波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムの実行によれば、入力された波形データの記録開始が検出されると、その検出に応じて、波形記憶手段に波形データを記録するとともに、波形トラックにおいて、トロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に、前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うためのトリガー情報を記録するので、メトロノームまたは演奏データを再生しながら波形データを入力すると、その波形データを読み出すためのトリガー情報が自動的に設定され、波形データ付きの曲データが作成される。すなわち、自動的に設定される波形トラックのトリガー情報により、例えばリアルタイムに入力(サンプリング)した波形データを自動演奏用のデータ(例えば曲データ)の形として記録することができるので、波形データ付き曲データを容易に生成でき、自動演奏における波形データの使い勝手が良くなる。
【0013】
請求項2の波形データ処理装置、請求項4の波形データ処理方法または請求項6の波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムの実行によれば、請求項1の作用効果に加えて、例えばドラムパターン等の波形データを録音した場合に、ドラム音毎に波形データが分割され、これに対応するトリガー情報も生成されるので、自動演奏のテンポを変えても正確な演奏をすることが可能となる。したがって、自動演奏における波形データの使い勝手が良くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図7は本発明の波形データ処理装置として構成されたディジタルミキシングレコーダ(ハードディスクレコーダ)のブロック図である。このハードディスクレコーダは、CPU1、フラッシュメモリ2、RAM3、転送回路4、バッファメモリ5、DSP6、ハードディスク7、操作子8、フェーダ9、表示器10、PC入出力回路(I/O)11を備えている。
【0016】
CPU1は、フラッシュメモリ2に格納されたプログラムに基づいてRAM3のワーキングエリアを使用して全体の制御を行う。具体的には、転送回路4及びDSP6へ指令を出力し、ハードディスク7を用いての曲データの記録及び再生制御、波形データの録音あるいは入出力時のミキシング制御を行う。また、操作子8の操作情報、フェーダ9の操作情報に基づいて、曲データの編集あるいは波形データの編集制御等を行う。また、モータドライブ式のフェーダ9のモータ駆動制御、表示器10の表示制御を行う。さらに、PC入出力回路11を介して他のコンピュータと通信し、曲データ等の入出力を行う。また、CPU1は、自動演奏時や波形データのリアルタイム録音時に、RAM3あるいはハードディスク7に記憶されている曲データを再生する。
【0017】
DSP6には、オーディオ信号を入力してディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換器を備えたアナログ入力(AD)、ディジタル信号を入力するディジタル入力(Din L/R )、アナログ/ディジタル変換カード、ディジタル/アナログ変換カード、ディジタルI/Oカード等のオプションカード(CARD)が接続可能な入出力スロット(SL )、ディジタル信号をアナログ信号に変換して出力するディジタル/アナログ変換器を備えたアナログ出力(Aout L/R)、同じくディジタル信号をアナログ信号に変換して出力するディジタル/アナログ変換器を備えた各種の用途に使用される多目的アナログ出力(OMNI)がそれぞれ接続されている。
【0018】
このDPS6はCPU1からの指示に従って、所定のサンプリング周期毎に、各入力や転送回路4から入力する複数ディジタル信号をそれぞれ信号処理したり選択的にミキシングしたりするミキサ処理を行い、ミキシングされた複数ディジタル信号をそれぞれ対応する出力や転送回路4へ出力する。このディジタル信号を、以下の説明ではサンプルデータ、波形データ等の名前で呼んでいる。
【0019】
転送回路4は、CPU1からの指示に従って、ハードディスク7とバッファメモリ5間のデータ転送と、バッファメモリ5とDSP6間のデータ転送を行う。例えば、波形データの録音を行う場合、サンプリング周期毎に、DSP6から1サンプルのデータを受け取って、バッファメモリ5に書き込む。そして、バッファメモリ5に1クラスタ分のサンプルデータがたまったら、それをハードディスク7の当該トラックの記憶領域へ転送する。この転送の間にもDSP6からデータを受け取る動作を継続する。これにより、波形データがハードディスクに保存される。
【0020】
また、転送回路4は、波形データの再生を行う場合、指定された波形データのクラスタのサンプルデータをハードディスク7から読み出してバッファメモリ5に書き込み、サンプリング周期毎に、バッファメモリ5から1サンプルのデータを読み出してDSP6に転送する。なお、波形データが1クラスタ分より大きい場合は、バッファメモリ5に1クラスタ分の空き領域(再生し終えたサンプルの記憶領域)ができたら、ハードディスク7からその空き領域へ後続の1クラスタ分のデータを転送し、同様の処理を行う。
【0021】
図8は実施形態における曲データのフォーマットを示す図であり、各曲データはトラック1、トラック2、…のように複数のトラックで構成されている。各トラックは、通常のMIDIノートデータを持つノートトラックか、サンプリングした波形データの再生指示を行うための波形トラックの何れかであり、それぞれタイミングデータとイベントデータの組を時系列に多数記憶している。タイミングデータは、これに続くイベントデータの読出しタイミング(例えばキーオンの場合は発音タイミング)を規定するデータであり、曲の先頭からのクロック数により記録されている。イベントデータにはプログラムチェンジ、ノートオンあるいはノートオフ等がある。そして、波形トラックにおけるイベントデータのノートオン及びノートオフは、請求項における「トリガー情報」に対応しており、プログラムチェンジで指定される波形データの発音開始及び発音終了を指示するトリガーイベントの役割を持っている。なお、以後、このノートオンをノートオンイベント、ノートオフをノートオフイベントともいう。また、両方を区別しない場合はノートイベントともいう。
【0022】
図9は実施形態におけるサンプリング波形データのフォーマットを示す図であり、ハードディスク7には、サンプルキット1、サンプルキット2、…のように、サンプリングした波形データを複数記憶可能である。各サンプルキットは、前記波形トラックのプログラムチェンジのイベントデータにより指定される。また、各サンプルキット中には、サンプルデータ1#000 、サンプルデータ1#001 、…のように、複数のノートナンバ000〜127(=C−2〜G8)に対応して複数のサンプルデータを記憶可能である。基本的には、1回目の波形録音に対して1つのサンプルデータ(000)が作成されるが、後述する編集時のスライス機能等により複数のサンプルに分割されたときは、複数個のサンプルデータを持つことになる。
【0023】
図2は波形をリアルタイムで録音するときのリアルタイムレコーディング処理のフローチャートである。なお、波形トラックへのトリガー用のノートオンイベントの書き込み処理、波形データの書き込み(サンプリング)処理、及び、メトロノームや曲データの再生処理を割り込み等により同時に処理するが、図2のフローチャートでは、波形データの書き込み処理及びメトロノーム等の再生処理はそのフローを破線で示してある。
【0024】
先ず、メトロノームや既に記録した曲データを指定し、所定の操作を行うと処理が開始され、ステップS1で録音トラックの選択する処理を行う。次に、ステップS2で録音するサンプルキット名を入力する処理を行い、ステップS3でサンプルキット名を記録し、プログラム番号を決定する処理を行う。次に、ステップS4で、スタートスイッチなどの所定の操作子の操作により録音スタート指示を検出する。録音スタート指示が検出されると、ステップS5で、指定されている波形トラックに対してステップS3で決定されたプログラム番号によりプログラムチェンジイベントを書き込む。また、ステップS6で、メトロノームまたは曲データの他のトラックの再生を開始する。
【0025】
次に、ステップS7で、録音開始位置(タイミング)に達するまで待機する。この録音開始位置の検出は、後述のように、予め設定された録音開始位置を検出する方法、所定の操作子でリアルタイムに入力指定されるものを検出する方法、あるいは、入力される波形データから検出する方法などを適用することができる。そして、録音開始位置に達すると、ステップS8で、指定されている波形トラックに対して、トリガー用のノートオンイベント及びタイミングを書き込むとともに、ステップS9で波形データの録音(ハードディスク7への取り込み)を開始する。
【0026】
次に、ステップS10で録音終了位置(タイミング)に達するまで待機する。この録音終了の検出も、予め設定された録音終了位置を検出する方法、所定の操作子でリアルタイムに入力指定されるものを検出する方法、あるいは、入力される波形データから検出する方法などを適用することができる。そして、録音終了位置に達すると、ステップS11で、指定されている波形トラックに対して、トリガー用のノートオフイベント及びタイミングを書き込むとともに、ステップS12で波形データの録音を終了し、さらに、ステップS13でメトロノームまたは曲データの他のトラックの再生を終了する。そして、ステップS14で録音ストップの処理を行なって処理を終了する。
【0027】
図1は曲データの波形トラックと波形データの例を概念的に示す図である。なお、四角のマークはプログラムチェンジ、白丸のマークはノートオンイベント、黒丸のマークはノートオフイベントを示している(以下同様)。前記の処理により、ある波形トラック対応して波形データを録音すると、波形データ(サンプルキットのサンプルデータ)が記録されるとともに、該波形トラックの、波形データを録音したタイミングに、波形データのトリガーのためのノートオンイベント及びノートオフイベントが記録される。すなわち、トリガー用のノートオンイベントは、録音開始位置に記録され、ノートオフイベントは録音終了位置に記録される。
【0028】
なお、ノートオンイベントだけでもよい。また、該波形トラックのトリガー位置よりも前(直前でもよいしトラック先頭でもよいし、それらの中間でもよい)に、前記サンプルキットを示すプログラムチェンジイベント(図1の例ではサンプルキット1)が記録される。なお、サンプルキット名は自由に付けられるようにしてもよい。
【0029】
図1の例では、サンプルデータはノートナンバ“000(=C−2)”に対応付けられている。よって、記録されるトリガー用のノートイベントデータも、ノートナンバ“000”である。なお、サンプルデータと対応付けられるノートナンバは、固定であってもよいし、ユーザが指定可能であってもよい。
【0030】
波形トラックにおける波形データの録音開始位置、録音終了位置は、次の何れかの方法により指定される。a.予め波形記録区間を指定しておく。例えば11小節から14小節のように小節位置で指定するなどがある。b.当該波形データ処理装置に設けられた操作子(スイッチ等)を操作することで、リアルタイムに録音開始位置と録音終了位置を指定する。例えば、メトロノームや他のトラックを再生しながら、タイミングを見計らって操作子を操作することにより指定することができる。c.録音待機状態にしておき、波形データが入力されたことを検出した時点から録音を開始し、波形データの入力の終了が検出された時点で録音を終了する。なお、波形データの入力位置、入力終了位置の検出は、波形のレベルが所定値を超えたときに検出とする、波形のエンベロープを検出し、その傾きが所定値を超えたときに検出とするなど、公知の種々の方法を採用することができる。
【0031】
波形データは、アナログ入力(AD)からアナログ波形信号を入力する方法、
ディジタル入力(Din L/R )からディジタル波形信号を入力する方法、CD−ROM等の外部記憶装置から読み込む方法、ネットワークを介してサーバコンピュータから入力する方法、一度、当該波形データ処理装置内に録音された波形データをそのままあるいは加工(フィルタやエフェクトを通す、再生テンポを変える等)して再生する(リサンプリング)等がある。
【0032】
図3は曲データの波形トラックを編集する波形編集処理のフローチャートである。先ず、ステップS21で波形トラックを選択する処理(ユーザ入力処理)を行い、ステップS22で、選択された波形トラック上で、編集する波形データの位置を指定する処理(ユーザ入力処理)を行う。次に、ステップS23で、後述する波形データの各種の編集処理を行い、ステップS24で、波形データの編集に応じて、対応するトリガー用のノートイベントを編集し、処理を終了する。
【0033】
図4はスライス機能による編集の例を概念的に示す図である。このスライス機能は、1つの波形サンプルデータを複数の小サンプルデータに分割する機能であり、分割された小サンプルデータのそれぞれにノートナンバを割り当てる。図4の例では、ノートナンバ“000”の1つのサンプルデータがノートナンバ“000”〜“003”の4つの小サンプルデータに分割している。そして、分割された小サンプルデータに対応して、トリガー用のノートイベントも4種類それぞれ付加する。
【0034】
このように、分割された波形データの各々にノートイベント(トリガー情報)が付加されるので、例えばドラムパターン等の波形データを録音して、この波形データを、ドラム音毎に波形データを分割することができるとともに、各ドラム音の再生は対応するトリガー情報に基づいて再生されるので、自動演奏のテンポを変えても正確な演奏をすることが可能となる。
【0035】
なお、サンプルデータの各分割は、波形の立ち上がり位置の検出(方法は問わない)により行ってもよいし、手動により行ってもよい。この手動による方法は、例えば表示器10(ディスプレイ)に波形図を表示し、それを見ながらユーザが分割位置を指定する方法でもよい。また、自動的に分割した位置を、手動により修正してもよい。この位置を修正した場合、トリガー用のノートイベントのタイミングもそれに合わせて修正する。また、自動分割を予め設定しておき、波形データが録音されたら、それに引き続いて自動的に波形データが分割されるようにしてもよい。あるいは、自動分割するかユーザが設定できるようにしてもよい。
【0036】
図5はトラックコピー、ソングコピー機能による編集の例を概念的に示す図である。このコピー機能は、既に作成された波形トラック及び波形データを他のトラックや他の曲データにコピーする機能であり、新たなサンプルデータを作成すると、それに合わせてプログラムチェンジも自動修正される。これにより、コピー元とコピー先を別々に管理することができ、波形データやトリガー用のノートイベントを別々に編集することが可能となる。図5の例では、サンプルキット1のサンプルデータ1#000 からサンプルキット2のサンプルデータ2#000 が作成(コピー)され、この新たな波形トラックにおけるノートイベントもサンプル2#000 となっている。なお、ノートイベントのタイミング及び波形データ自体はコピー元のものと同じである。
【0037】
図6は一部デリート機能による編集の例を概念的に示す図である。この一部デリート機能は、波形データの存在する区間のうちの一部の区間を削除(デリート)するように指定されると、その区間の波形を消去し、消去された区間(デリート区間)の前と後の2つの波形のサンプルデータに分割する。そして、この分割された各サンプルデータのそれぞれにノートナンバを割り当てる。図6の例は、図1の波形データ及び波形トラックに対して一部をデリートした場合を示し、デリート前のサンプルキット1のサンプルデータ1#000 が、1つ目のサンプルデータ1#000 と2つ目のサンプルデータ1#001 に分割されている。また、1つ目のサンプルデータにノートオフイベント(サンプル1#000 )が付加され、2つ目のサンプルデータにノートオンイベント(サンプル1#001 )とノートオフイベント(サンプル1#001 )が付加されている。なお、デリート区間の指定は、スライス機能の場合と同様に、手動により行ってもよいし、再生しながら操作子の操作によりリアルタイムに指定するようにしてもよい。
【0038】
(編集の他の例)
編集の方法としては上記の他に次のようなものでもよい。波形区間の一部を他の区間、他のトラック、他の曲データに貼り付けるようにしてもよい。この場合、貼り付ける先は別の波形の区間であってもよいし、何もない区間であってもよい。また、別の波形が存在していた場合は、波形が貼り付けられた位置で元の波形を切り取るようにしてもよい。例えば、11〜14小節あった波形区間の、12小節に別の波形を貼り付けた場合は、11、12、13〜14小節にそれぞれ対応する3つの波形になる。この場合も、トリガー用のノートイベントをそれに合わせて付加する。
【0039】
また、例えば録音開始前や録音開始後(波形区間の前や後)の不要部分を削除するなど、波形をトリミングするようにしてもよい。この場合もトリガー用のノートイベントの他を修正する(ずらす)ようにする。
【0040】
また、波形上にループスタートポイント、ループエンドポイントを設定し、1乃至複数回ループさせるようにしてもよい。この場合、例えば、該波形に対応するノートオンイベントとノートオフイベントの間隔をこのループ区間より長くしておき、このノートオフイベントが発生するまで、ループを繰り返すようにしてもよい。
【0041】
また、上記のようにして分割した波形とそれに対応するトリガー用のノートイベントは、後からタイミングをずらしたりすることができる。例えば、クオンタイズをかける、あるいは意図的にジャストのタイミングからずらすなどするようにしてもよい。
【0042】
以上の実施形態では、波形データ処理装置としてハードディスクレコーダを例に説明したが、本発明は、これに限らず、電子楽器、パーソナルコンピュータとアプリケーションソフトウエアという形態でもよく、カラオケ装置や、ゲーム装置、携帯電話等の携帯型通信端末、自動演奏ピアノ等に適用してもよい。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0043】
また、電子楽器の形態をとった場合、その形態は鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、ハードディスク等の外部記憶装置、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDIや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するようなものであってもよい。
【0044】
処理プログラムや処理に利用する各種データ(曲データや波形データ)を外部記憶媒体から、あるいは通信インターフェースを介して外部装置から電子楽器やパーソナルコンピュータに供給するようにしてもよい。
【0045】
通信インターフェース及び通信ネットワークは、有線のものに限らず無線でもよい。また双方を備えていてもよい。
【0046】
また、実施形態では曲データ(トラック)のフォーマットを、イベントデータ(ノートオンイベント、ノートオフイベント)の発生時刻を曲内における絶対時間で表した「絶対時間(タイミングデータ)+イベント」という形式にしているが、これに限定されるものではない。例えば、イベントデータの発生時刻を1つ前のイベントデータからの時間(クロック数で示すタイミング)で表した「イベント+相対時間」という形式でもよい。また、ノートオンイベントとノートオフイベントの間隔を符長に対応するデータを表した「ノートイベント+符長」という形式、あるいは演奏の最小分解能毎(実施形態のクロック)にメモリの領域を確保し、イベントデータの発生する時刻に対応するメモリ領域のイベントデータを記憶したいわゆる「ベタ方式」の形式など、どのような形式でもよい。
【0047】
曲データの処理方法は、設定されたテンポに応じて処理周期を変更する方法、処理周期は一定で、曲データ中のタイミングデータの値を設定されたテンポに応じて変更する方法、処理周期は一定で、一回の処理において曲データ中のタイミングデータの計数の仕方をテンポに応じて変更する方法など、どのような方法であってもよい。どのような場合でも、波形トラックに波形のトリガー用のノートイベントが記録されているので、波形を適正なタイミングで再生することができる。
【0048】
また、メモリ上において、時系列の曲データが連続する領域に記憶されている形式でもよいし、とびとびの領域に散在して記憶されているデータを、連続するデータとして別途管理するようにしてもよい。すなわち、時系列的に連続するデータとして管理することができればよく、メモリ上で連続して記憶されている否かは問題ではない。
【0049】
また、前記実施形態では、制御プログラムがフラッシュメモリ2に記録されている場合について説明したが、フラッシュメモリ2に記録しないで、ハードディスク、フロッピディスク、CD−ROM、MOディスク等の外部記憶装置を使うようにしてもよい。例えばCD−ROMに制御プログラムを記録しておき、このCD−ROMから制御プログラムをハードディスクに記憶させておき、これをRAM3に読み込むことにより、フラッシュメモリ2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの新規インストールや追加あるいはバージョンアップ等が容易に行える。また、フロッピディスク、磁気ディスク(MO)等に制御プログラムを記録しておいて、RAM3あるいはハードディスクに供給するようにしてもよい。あるいは、フラッシュメモリ2の記憶内容を書き換えてもよい。
【0050】
また、通信インターフェースを利用し、制御プログラムをダウンロードするようにしてもよい。この場、例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネットあるいは電話回線等の通信ネットワーク13に接続し、該通信ネットワーク13を介して、サーバコンピュータから制御プログラムやソングデータあるいはパフォーマンスデータの配信を受けることにより、それをハードディスクに記録してダウンロードが完了する。この場合、通信インターフェース12は、専用のMIDIインターフェースに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394等の汎用のインターフェースを用いてMIDIインターフェースを構成してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1の波形データ処理装置、請求項3の波形データ処理方法または請求項5の波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体に記録された波形データ処理プログラムの実行によれば、メトロノームまたは演奏データを再生しながら波形データを入力するだけで、その波形データを読み出すためのトリガー情報が自動的に設定され、波形データ付き曲データを容易に生成でき、自動演奏における波形データの使い勝手が良くなる。
【0052】
請求項2の波形データ処理装置、請求項4の波形データ処理方法または請求項6の波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムの実行によれば、請求項1の効果に加えて、波形データ付き曲データを容易に生成できるとともに自動演奏のテンポを変えても正確な演奏をすることが可能となり、自動演奏における波形データの使い勝手が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における曲データの波形トラックと波形データの例を概念的に示す図である。
【図2】 実施形態におけるリアルタイムレコーディング処理のフローチャートである。
【図3】 実施形態における波形編集処理のフローチャートである。
【図4】 実施形態におけるスライス機能による編集の例を概念的に示す図である。
【図5】 実施形態におけるトラックコピー、ソングコピー機能による編集の例を概念的に示す図である。
【図6】 実施形態における一部デリート機能による編集の例を概念的に示す図である。
【図7】 実施形態におけるディジタルミキシングレコーダ(ハードディスクレコーダ)のブロック図である。
【図8】 実施形態における曲データのフォーマットを示す図である。
【図9】 本発明の実施形態におけるサンプリング波形データのフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…フラッシュメモリ、3…RAM、7…ハードディスク
Claims (6)
- 波形データを記憶する波形記憶手段と、
タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、
メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、
波形データ入力手段と、
入力された波形データの記録開始を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録する記録手段と、
を有することを特徴とする波形データ処理装置。 - 波形データを記憶する波形記憶手段と、
タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、
メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、
波形データ入力手段と、
入力された波形データの記録開始を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録する記録手段と、
前記波形記憶手段に記憶した波形データの中の1以上の音の立ち上がり位置を検出し、該立ち上がり位置で波形データを分割するとともに、前記波形トラックにおいて、前記分割された各波形データの再生指示を行うためのトリガー情報を、曲データ内の各分割された波形データの立ち上がり位置に相当するタイミング位置にそれぞれ記録する波形分割手段と、
を有することを特徴とする波形データ処理装置。 - 波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段とを備えた波形データ処理装置における波形処理方法であって、
波形データを入力するステップと、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、
入力された波形データの記録開始を検出するステップと、
前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生ステップによるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、
を有することを特徴とする波形データ処理方法。 - 波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段とを備えた波形データ処理装置における波形処理方法であって、
波形データを入力するステップと、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、
入力された波形データの記録開始を検出するステップと、
前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生ステップによるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、
前記波形記憶手段に記憶した波形データの中の1以上の音の立ち上がり位置を検出し、該立ち上がり位置で波形データを分割するとともに、前記波形トラックにおいて、前記分割された各波形データの再生指示を行うためのトリガー情報を、曲データ内の各分割された波形データの立ち上がり位置に相当するタイミング位置にそれぞれ記録するステップと、
を有することを特徴とする波形データ処理方法。 - 波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、波形データ入力手段および制御手段とを備えた波形データ処理装置において実行されるプログラムを記録した、波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、
前記波形データ入力手段において、波形データを入力するステップと、前記再生手段において、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、
前記制御手段において前記入力された波形データの記録開始を検出するステップと、
前記制御手段において、前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、
を有することを特徴とする波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体。 - 波形データを記憶する波形記憶手段と、タイミングデータを含む演奏情報を記録したノートトラックと、タイミングデータを含み前記波形記憶手段に記憶した波形データの読み出しを指示するトリガー情報を記録した波形トラックとを記憶するトラック記憶手段と、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生する再生手段と、波形データ入力手段および制御手段とを備えた波形データ処理装置において実行されるプログラムを記録した、波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、
前記波形データ入力手段において、波形データを入力するステップと、前記再生手段において、メトロノームまたは前記ノートトラックに記録されている演奏情報を前記タイミングデータに従って再生するステップと、
前記制御手段において前記入力された波形データの記録開始を検出するステップと、
前記制御手段において、前記記録開始の検出に応じて、前記波形記憶手段に波形データを記録するとともに、前記波形トラックにおいて、前記再生手段によるメトロノームまたは演奏情報の再生に基づくタイミングであって前記検出がなされたタイミング位置に前記波形記憶手段に記憶する波形データの読み出し指示を行うための前記トリガー情報を記録するステップと、
前記制御手段において、前記波形記憶手段に記憶した波形データの中の1以上の音の立ち上がり位置を検出し、該立ち上がり位置で波形データを分割するとともに、前記波形トラックにおいて、前記分割された各波形データの再生指示を行うためのトリガー情報を、曲データ内の各分割された波形データの立ち上がり位置に相当するタイミング位置にそれぞれ記録するステップと、
を有することを特徴とする波形データ処理装置において読み取り可能な記録媒体。
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