JP4273821B2 - 音声データ処理プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、音声記録装置や記憶媒体に記録されている音声データをコンピュータの記憶装置に転送して記憶させる音声データ処理プログラムに関する。特に、音声記録装置や記憶媒体に記録されている音声データをユーザ所望の形態に自動的に加工してから、コンピュータの記憶装置に記憶させることが簡単にできるようにした音声データ処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2000-221997号公報
最近では、マイクロフォン等から直接入力された音声や楽器音などを音声データとして記録する、いわゆるICレコーダやボイスレコーダなどと呼ばれる小型・軽量の音声記録装置が普及している。一般的に、音声記録装置はメモ代わりとして用いられたり、会議や講義内容などをとりあえず全部記録しておき後で聴き直すなどのようにして用いられている。音声記録装置では、一度に音声データを記録することのできる記憶容量が比較的小さい。また音声記録装置に記録した音声データを加工するためには、記録した音声データを例えばパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンと呼ぶ)などに備え付けられた音声記録装置外部の記憶装置に取り込む、つまり音声データを音声記録装置からパソコンへと転送してパソコン側の記憶装置に記憶させてからでないとデータ加工を行うことができなかった。こうしたことに鑑みて、音声記録装置とパソコンなどの外部機器とを所定のインタフェースを介して接続し、該接続した音声記録装置内に記録されている音声データをパソコンへと転送させて、パソコンなどに備え付けられた記憶装置に該転送された音声データをそのまま記憶させる技術が従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような従来の技術は、音声記録装置内に記録されている音声データをそのままパソコン(外部機器)などに備え付けられている記憶装置に転送して記憶させるだけのものであった。したがって、ユーザは音声記録装置から音声データを全部取り込むための操作を行った後に、取り込んだ音声データの加工(ユーザ所望のデータ形態への変更なども含む)などについて別の操作を新たに行わなければならなかった。しかし、こうした音声データを取り込むための操作と音声データ加工のための操作をユーザが別々に行わなければならないことはユーザにとって非常に面倒であり、またこうした操作には時間がかかることから都合が悪い、という問題点があった。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、音声記録装置の動作状態又は音声記録装置や音声データが記録された記憶媒体の接続状態に応じて該音声記録装置や該記憶媒体から転送された音声データを自動的に加工してコンピュータの記憶装置に記憶するようにしたことにより、ユーザは簡単な操作を行うだけで、音声記録装置や記憶媒体に記録されている音声データをユーザが望む自動加工された形態でコンピュータの記憶装置に記憶することのできるようにした音声データ処理プログラムを提供しようとするものである。
なお、本明細書において、音声記録装置内又は記憶媒体内に記録されている音声データとは音声信号だけでなく、楽器音・効果音などのあらゆる種類の音のオーディオ信号をも含むオーディオデータであるものとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る音声データ処理プログラムは、コンピュータに、音声データを記録することが可能な音声記録手段あるいは音声データが記録された着脱可能な記憶手段と接続されているか否かを検知する手順と、前記接続されていることを検知した音声記録手段又は記憶手段に音声データが記録されているか否かを判定する手順と、前記判定する手順において前記音声記録手段又は記憶手段に音声データが記録されていると判定した場合に、前記音声記録手段又は記憶手段に記録されている音声データを前記音声記録手段又は記憶手段から取得すると共に、該取得した音声データを加工する手順と、前記加工した音声データを前記コンピュータの記憶手段に記憶する手順とを実行させるためのプログラムである。
【0006】
この発明によると、音声データを記録することが可能な音声記録手段や着脱可能な記憶手段と接続されているか否かを検知して、接続されている音声記録手段又は記憶手段がある場合にはこれらに音声データが記録されているか否かを判定する。そして、前記音声記録手段又は記憶手段に音声データが記録されていると判定した場合には、該音声データを音声記録手段又は記憶手段から取得し、取得した音声データに対して自動的に適宜の加工を施し、前記加工を施した音声データをコンピュータの記憶手段に記憶する。すなわち、コンピュータと音声記録手段あるいは記憶手段との接続状態(音声データを記録済みの音声記録手段や着脱可能な記憶手段がコンピュータと電気的に接続されたか否かの接続状態)を検知して、接続されている音声記録手段や記憶手段から音声データを取得し記憶する際に、単に記録されていた音声データを取得してそれをそのまま記憶すること(所謂データ転送)にとどまらず、該取得した音声データに対して自動的に適宜の加工を施すことによって、音声記録手段や記憶手段に記録されている元の音声データとは異なる音声データとして前記コンピュータの記憶手段に記憶する。このようにすることによって、ユーザは音声記録手段や記憶手段をコンピュータに接続するといった簡単な操作を行うだけで、ユーザが望む自動加工された形態で音声データをコンピュータの記憶手段に記憶することができるようになる。
【0007】
本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの発明として構成し実施することができるのみならず、装置の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、プログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0009】
図1は、この発明に係る音声データ処理プログラムを適用したパーソナルコンピュータの全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。ここに示されたパーソナルコンピュータ(パソコン)においては、USBインタフェース(I/F)8に接続された外部の音声記録装置たるUSBレコーダ8A(点線で図示した)の接続状態や動作状態などを常時検知しておき、前記検知した接続状態又は動作状態などに従って該USBレコーダ8Aから記録済みの音声データをパソコン側へと転送させ、転送された音声データを自動的に加工して外部記憶手段7に記憶する。こうした音声データ処理のための制御は、パソコンが「音声データ取り込み処理」(詳しくは後述する)を実現する所定の制御プログラム(ソフトウエアプログラム)を実行することにより実施される。勿論、この「音声データ取り込み処理」はコンピュータソフトウエアの形態に限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、また、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用ハードウエア装置の形態で実施してもよい。
【0010】
図1に示すパソコンは、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、このパソコン全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、通信バス1D(例えばデータ及びアドレスバス)を介してROM2、RAM3、設定操作子4、ディスプレイ5、音源回路6、外部記憶装置7、USBインタフェース(I/F)8、通信インタフェース(I/F)9がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。例えば、タイマ1Aはクロックパルスを発生し、発生したクロックパルスをCPU1に対して処理タイミング命令として与えたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令として与える。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。
【0011】
ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種制御プログラムや各種データ等を格納するものである。RAM3は、USBレコーダ8Aから転送された音声データやCPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中の制御プログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。設定操作子4はUSBレコーダ8Aからパソコン側に取り込む音声データを選択したり、音声データに対して加工を施す場合の加工種類等の各種情報を入力したり、音声データを保存しておくファイルフォルダ名や個々の音声データに付与するファイル名などを指定するために用いる数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ5に表示される所定のポインティングデバイスを操作するために用いるマウスなどの各種操作子である。ディスプレイ5は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されており、USBレコーダ8Aに記録されている音声データの一覧や選択された音声データに対する加工に関しての加工種類などの各種情報を表示する。
【0012】
音源回路6は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられた演奏情報(例えばMIDIデータなど)を入力し、これらに基づいて楽音信号を発生する。音源回路6から発生された楽音信号は、図示しない効果回路を介して効果付与されてアンプやスピーカなどを含むサウンドシステム6Aから発音される。この音源回路6を内部的に駆動した場合には、MIDIデータを音声データに変換することができる。ただし、この場合にはサウンドシステム6Aから音を鳴らさない(発音しない)。こうした音源回路6とサウンドシステム6Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源回路6はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、また専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよい。外部記憶装置7は、各種データ(例えば、音楽ジャンルに対応した自動伴奏を奏でるための演奏フレーズデータなど)やCPU1が実行する各種制御プログラム(例えば、後述する音声データ取り込み処理など)等の制御に関するデータなどを記憶するものである。この外部記憶装置7(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM3に読み込むことにより、CPU1に前記制御プログラムを実行させることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置7はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であればどのようなものであってもよい。半導体メモリなどであってもよい。
【0013】
USBインタフェース(I/F)8は、同様のUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)インタフェースを具えたパソコン外部の独立した音声記録装置、つまり音声データを記録可能なUSBレコーダ8A等から記録された音声データを当該パソコンへと転送させたり、あるいは反対に当該パソコンから音声データをUSBレコーダ8Aへと転送するために用いられるインタフェースである。パソコンに接続されるUSBレコーダ8AはUSBインタフェース8を具えた音声記録装置であればよく、IC記録型、テープ記録型、半導体メモリ記録型、CD/MD/DVD記録型等どのようなタイプの記録媒体(メディア)を具えた機器であってもよい。このUSBレコーダ8Aについての詳細なハード構成については後述する。なお、USBインタフェース8を用いるものに限らず、パソコンと外部の音声記録装置との間で音声データを転送できるものであればどのようなインタフェースを用いてもよく、例えばRS-232CやIEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いるようにしてもよい。ただし、本実施例のようにUSBインタフェース8を用いた場合にはRS-232Cなどと比較して高速なデータ転送を行うことができることから、データ転送に係る時間を短縮でき有利である。
【0014】
通信インタフェース(I/F)9は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークXに接続されており、該通信ネットワークXを介して、サーバコンピュータ9Aと接続され、当該サーバコンピュータ9Aから制御プログラムや各種データをパソコン側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、外部記憶装置7(例えば、ハードディスク)等に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合に、サーバコンピュータ9Aから制御プログラムや各種データをダウンロードするために用いられる。こうした通信インタフェース9は、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。
【0015】
なお、上述したパソコンにおいて、設定操作子4やディスプレイ5あるいは音源回路6などを1つの装置本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、USBインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことはいうまでもない。
なお、この発明に係る音声データ処理プログラムを適用する装置はパソコンに限らず、携帯電話等の携帯型通信端末、電子楽器やカラオケ装置又は電子ゲーム装置、あるいはその他のマルチメディア機器等、任意の製品応用形態をとっているものであってもよい。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバコンピュータ9A側に持たせ、端末とサーバコンピュータ9Aとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0016】
次に、マイクロフォン等から直接入力された音声や楽器音などを音声データとして記憶し、該記憶した音声データをパソコンへ転送することが可能なUSBレコーダ8Aについて説明する。図2は、USBインタフェース8を介してパソコンに接続されるUSBレコーダ8Aの全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。図2に示すように、USBレコーダ8Aは該USBレコーダ全体の動作を制御する制御回路11に対して、設定操作子12、表示回路13、記憶装置14、マイクロフォン15、サウンドシステム16、USBインタフェース17がそれぞれ接続されている。
【0017】
設定操作子12は、USBレコーダ本体に装備(あるいは内蔵)されている、例えば録音ボタン、再生/停止ボタン、早送り/巻戻しボタンなどの各種スイッチである。表示回路6は、USBレコーダ本体に装備されている例えば液晶表示パネル(LCD)等から構成されるディスプレイに対し、記憶手段14に記憶済みの音声データに関する各種情報を表示するのは勿論のこと、残りの記憶容量や電池残量あるいは録音時における録音状況などを表示したりする。記憶装置14は、所定の条件に従ってその記憶しているデータ内容を消去して新たなデータ内容に書き換えることが可能なフラッシュメモリなどの半導体メモリをはじめ、上記したような各種タイプのメディアを備え、マイクロフォン15から入力された音声や楽器音などを音声データとして記憶する。マイクロフォン15はユーザが発生した音声や演奏された楽器音などを入力するための音響入力装置であって、該マイクロフォン15に入力された音声や楽器音を電圧あるいは電流などからなる音声データに変換するためのものである。また、入力されたアナログの音声データをディジタル信号に変換するA/D変換回路も含まれる。サウンドシステム16は、アンプやスピーカあるいはイヤホンなど外部へ音を発するためのものである。USBインタフェース(I/F)17は、同様のUSBインタフェースを具えたパソコン等の外部機器との間で音声データを送受信するためのインタフェースである。つまり、パソコン側のUSBインタフェースとUSBレコーダ側のUSBインタフェースとを介してパソコンとUSBレコーダとが接続されることにより、USBレコーダに記録されている音声データをパソコン側へ転送することができる。制御回路11は、上記各構成機器の動作を制御する。
【0018】
図1に示したパソコンでは、USBインタフェース8を介して接続されたUSBレコーダ8Aから該レコーダ内に記録されている音声データを取り込む。この音声データ取り込みの際には、ユーザが予め設定した加工種類に基づき転送された音声データを自動的に加工してから記憶する。こうした制御を行う音声データ取り込み処理は、図1に示したパソコンのCPU1が「音声データ取り込み処理」を実現する所定のソフトウエアプログラムを実行することにより実施される。そこで、この「音声データ取り込み処理」の処理動作について図3を用いて説明する。図3は、「音声データ取り込み処理」の一実施例を示したフローチャートである。この音声データ取り込み処理は例えばパソコン側で所定時間毎に自動的に起動させるプログラムを定義したタスクトレイに常駐されているプログラムであって、パソコンの起動と共に自動的に起動するようにタスクトレイに定義されている。勿論、これに限らず、適宜の所望の時間にユーザ自らが起動するようにしてもよい。以下、図3に示したフローチャートに従って、当該処理の処理動作を説明する。
【0019】
ステップS1ではUSBレコーダ8Aの接続を検出したか否か、つまりUSBレコーダ8AがUSBインタフェース8を介して当該パソコンに新たに接続されたか否かを判定する。USBレコーダ8Aが新たに接続されなかった場合、すなわちUSBレコーダ8Aが接続されていないか既に接続済みである場合には(ステップS1のNO)、既に接続済みかつ接続されているUSBレコーダ8Aでの録音終了を検出したか否かを判定する(ステップS2)。USBレコーダ8Aが接続されていない、又は録音終了を検出しなかった場合には(ステップS2のNO)、当該処理を終了する。接続済みかつ録音終了を検出しない場合には、USBレコーダ8Aが現在録音動作中(つまり音声データの記録中)又は非録音動作中であることから、パソコンに対して記録している音声データを転送することなく処理を終了する。一方、USBレコーダ8Aが新たに接続されたと判定した場合(ステップS1のYES)、又はUSBレコーダ8Aの録音終了を検出した場合には(ステップS2のYES)、ステップS3の処理へ進む。USBレコーダ8Aの録音終了を検出した場合、音声記録装置には必ず何らかの音声データが記録されている。
以上のようにして、USBレコーダ8Aと当該パソコンとが接続されたか否か、あるいは既に接続されているUSBレコーダ8Aが録音終了状態にあるか否かをパソコン側で常時監視している。
【0020】
ステップS3では、当該パソコンの処理モードが自動処理モードに設定されているか否かを判定する。この自動処理モードの設定は、当該処理をパソコンにインストールする際に、あるいはその後の適宜の時間にユーザにより行われる。自動処理モードに設定されている場合には(ステップS3のYES)、後述するような加工・保存ウインドウ(図示せず)をディスプレイ5上に表示することなく、以下に示すステップS8〜ステップS11までの処理を実行する。ステップS8では、USBレコーダ8Aの記憶装置14内に音声データが保存されているか否かを判定する。USBレコーダ8Aの記憶装置14内に音声データが保存されている場合には(ステップS8のYES)、保存されている音声データをパソコンのRAM3にロードし(ステップS9)、該ロードした音声データに対して自動的にデータ加工を施した後に(ステップS10)、当該音声データを所定のフォルダ内に所定のファイル名を付与して外部記憶装置7(ハードディスクなど)に保存する(ステップS11)。この場合、所定のフォルダ名やファイル名についても、当該処理プログラムをパソコンにインストールする際に、あるいはその後の適宜の時間に、ユーザにより設定される。音声データに対して付与するファイル名の一例としては、「ジャンル名(ジャンルについては後述)+音声データを取り込んだ日付+連番+所定の拡張子」などをファイル名として付与するようにすればよい。他方、USBレコーダ8Aの記憶装置14内に音声データが保存されていない場合には(ステップS8のNO)、音声データの転送及び自動加工などの処理を行わずに当該処理を終了する。こうした場合の一例としては、例えば未録音の状態(つまり、何も音声データが記録されていない状態)でUSBレコーダ8Aがパソコンに接続され、その後に接続状態のままでUSBレコーダ8Aで録音が行われるような場合があり、こうした場合には接続検出時において音声データが保存されていないものとして、音声データのロード・加工・記憶の各処理(上記ステップS9〜ステップS11)を行うことなく当該処理を終了する。
【0021】
上記ステップS3において、当該パソコンの処理モードが自動処理モードに設定されていない、すなわちマニュアルモードに設定されている場合には(ステップS3のNO)、図示しない加工・保存ウインドウをディスプレイ5上に表示する(ステップS4)。この際に、USBレコーダ8A内に音声データが保存されている場合には、保存されている音声データをパソコン内のRAM3にロードする。そして、ユーザからの加工指示に従ってRAM3にロードされた音声データを加工し(ステップS5)、ユーザ指示に従って所定フォルダ内に所定ファイル名を付与されて音声データを外部記憶装置7に保存し(ステップS6)、ディスプレイ5上に表示している加工・保存ウインドウを閉じる(ステップS7)。図示しない加工・保存ウインドウはユーザによる加工・保存のための指示を受け付けるための画面であり、例えば加工種類の一覧表示、音声データを記憶するファイルフォルダ名や音声データに対して付与するファイル名を入力するためのエリアなどがディスプレイ5上に画面として表示されている。ユーザは該加工・保存ウインドウを用いることによって、簡単にユーザ所望の加工種類に応じたデータ加工を行うことができ、また加工済みの音声データを適宜の場所に保存することができるようになっている。
【0022】
ここで、上述した自動処理モードあるいは加工・保存ウインドウを利用したマニュアル処理モードにおける音声データの加工の一例について説明する。加工の一例としては、次のような手順を踏んで音声データの加工を行う。
手順1.音声データを分析してピッチを検出し、音声データをMIDIデータに変換する。
手順2.MIDIデータを分析してコード(コード進行)を検出し、予め指定されている(自動処理モードの場合)、あるいは加工・保存ウインドウから指定された(マニュアル処理モードの場合)、音楽ジャンルに対応したMIDIの演奏フレーズデータを該検出したコードに従って音高変換し、演奏フレーズが付加されてアレンジされたMIDIデータを作成する。前記音楽ジャンルとしては、例えばJポップ風やヘビメタ風などの多数の種類がある。
手順3.アレンジされたMIDIデータに基づいて音源を内部的に駆動し(この場合、サウンドシステム6Aから何らの音も発音されない)、音声データ(ウエーブデータ)に再変換して記憶する。このとき、音声から検出されたMIDIデータは所定音色(プログラムのインストール時などにユーザが設定した音色など)で音源を駆動する。
【0023】
以上のようにすると、例えばユーザが随時に思いついた曲の部分的なフレーズなどを音声記録装置に鼻歌等で録音しておき(音声データとして記録される)、こうして音声記録装置にその都度記録しておいたフレーズなどをパソコンなどに取り込む際において、ユーザは音声記録装置と他の記憶装置とを所定のインタフェースを介して接続する、あるいは音声記録手段の録音を終了するといった簡単な操作を行うだけで、思いついたフレーズを適宜の音楽ジャンルに従って自動的にアレンジした形態でパソコンなどに保存することができるようになる。
【0024】
なお、「もとの音声データ+演奏フレーズの音声データ」の形式で保存してもよい。
なお、音声データの加工の一例として「ピッチ抽出、アレンジ、再音声データ化」の手順を踏むものを示したがこれに限らず、こうした手順の一部、例えばピッチ抽出してMIDIデータを作成するのみ、ピッチ抽出後アレンジされたMIDIデータを作成するのみなど、上記した手順の一部のみを行うだけであってもよい。また、上記した手順の他にも、リバーブやコーラス等のエフェクトをかける、所定ピッチになるようピッチチェンジを行う、所定時間になるようにタイムストレッチを行うなど、適宜の加工を施すことができるようにしてもよい。さらに、複数の加工種類の中からユーザ所望の加工種類をユーザ自らが指定できるようにしてもよい。
【0025】
なお、上述した音声データ取り込み処理において、自動処理モードの場合に加工及び保存が終了した場合に、所定音色及び/又は画像にてその旨をユーザに対して報知するようにしてもよい。例えば、ファンファーレなどのような所定の音を鳴らしたり、タスクトレイに表示されているアイコンの表示態様を変化させる等するようにしてよい。
なお、USBレコーダの記憶装置が半導体メモリなどのような着脱可能なメディアであるような場合には、USBレコーダから取り外した半導体メモリなどのメディアを直接、あるいは所定のアダプタを介してパソコンに装着してもよい。この場合、該メディアがパソコンに装着されたことを検知して、装着されたメディアに記録されている音声データをパソコンヘと転送させて、自動加工した後にパソコン側で記憶するようにすればよい。具体的には、図3のステップS1において、着脱可能メディアの装着(接続)を検出するようにすればよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、音声記録手段の、又は音声記録手段や着脱可能な記憶手段の動作状態に従って音声記録装置や記憶手段から転送された音声データを自動的に加工してコンピュータの記憶装置に記憶するようにしたことにより、ユーザは簡単な操作を行うだけで、ユーザが望む自動加工された形態で音声データをコンピュータの記憶装置に記憶することができるようになる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る音声データ処理プログラムを適用したパーソナルコンピュータの全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
【図2】 パソコンに接続されるUSBレコーダの全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
【図3】 音声データ取り込み処理の一実施例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4(12)…設定操作子、5…ディスプレイ、6…音源回路、6A(16)…サウンドシステム、7…外部記憶装置、8…USBインタフェース、8A…USBレコーダ、9…通信インタフェース、9A…サーバコンピュータ、11…制御回路、13…表示回路、14…記憶装置、15…マイクロフォン、1D…通信バス、X…通信ネットワーク
Claims (3)
- コンピュータに、
音声データを記録することが可能な音声記録手段あるいは音声データが記録された着脱可能な記憶手段と接続されているか否かを検知する手順と、
前記接続されていることを検知した音声記録手段又は記憶手段に音声データが記録されているか否かを判定する手順と、
前記判定する手順において前記音声記録手段又は記憶手段に音声データが記録されていると判定した場合に、前記音声記録手段又は記憶手段に記録されている音声データを前記音声記録手段又は記憶手段から取得すると共に、該取得した音声データを加工する手順と、
前記加工した音声データを前記コンピュータの記憶手段に記憶する手順と
を実行させるためのプログラム。 - コンピュータに、
音声データを記録することが可能な音声記録手段と接続されているか否かを検知する手順と、
前記接続されていることを検知した音声記録手段が音声データ記録中であり、該音声記録手段で実行中の音声データの記録が終了したか否かを判定する手順と、
前記判定する手順において前記音声記録手段で実行中の音声データの記録が終了したと判定した場合に、前記音声記録手段が音声データの記録の実行中に記録した音声データを前記音声記録手段から取得すると共に、該取得した音声データを加工する手順と、
前記加工した音声データを前記コンピュータの記憶手段に記憶する手順と
を実行させるためのプログラム。 - ユーザからの音声データに対する加工種類として、データ形式を他のデータ形式に変換するデータ加工、楽音に対して効果を付加するエフェクト加工、音高を変更する音高加工、時間長さを変更する時間長加工の少なくともいずれか1つを実行する指示を受け付ける手順を含んでなり、音声データに対して前記加工種類の指示に応じた適宜の加工を自動的に行い前記コンピュータの記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
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