JP2002048794A - ビオチンを含む洗浄液、反応試薬および特異的結合アッセイ方法 - Google Patents

ビオチンを含む洗浄液、反応試薬および特異的結合アッセイ方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】特異的結合アッセイに用いられるアビジン固相
への非特異的結合を低減させるのに有用な手段を提供す
る。 【解決手段】・ビオチンを含有する特異的結合アッセイ
用洗浄液、 ・ビオチンと、標識した特異的結合物質または標識した
被検成分類似体とを含む特異的結合アッセイ用反応試
薬、及び ・それらの洗浄液及び/又は反応試薬を用いた、溶液中
の被検成分の特異的結合アッセイ方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特異的結合アッセ
イのための洗浄液、反応試薬およびアッセイ方法に関
し、とくにアビジン−ビオチン結合を利用した特異的結
合アッセイに関する。特異的結合アッセイとは、分子間
の特有の空間配置と分子間水素結合の集合とに起因する
特異的な分子間相互作用をもった結合対、たとえば抗原
と抗体、ホルモンと受容体、ビタミン類と結合蛋白質、
核酸の相補的結合鎖などにおいて、その一方を、他方と
の特異的な複合体形成能力を利用して、各種混合物、た
とえば血清、血漿、尿、唾液、核酸抽出物、環境水など
から選択的に分析しようとする技術である。
【0002】
【従来の技術】アビジンまたはストレプトアビジンとビ
オチンとの高い親和性に基づく反応系(以下アビジン−
ビオチン系という)は、免疫測定法、核酸プローブ法、
アフィニティークロマトグラフィーなどの分野におい
て、生体関連物質の固相化や標識化に広く利用されてい
る。
【0003】アビジン−ビオチン系を固相化に利用する
おもな利点は、(1)被検成分に対する特異的結合物質
を効率よく固定化できること、(2)異なる被検成分に
対しても同じ固相(いわゆるユニバーサル固相)を適用
できること、および(3)時間のかかる免疫反応を液相
中で実施し、固相への捕捉をアビジン−ビオチンの高親
和結合によって実質的に短時間で済ますことが可能であ
ることなどである。たとえば、特開昭62−30963
号公報には、ビオチン結合タンパク質(アビジン、スト
レプトアビジンなど)を固定化した固相と、ビオチン化
した第1の免疫学的結合相手と、被検成分と、標識化し
た第2の免疫学的結合相手と、を同時または別々にイン
キュベートしたのちB/F分離する固相免疫検定法が開
示されている。とくに液相成分による抗原抗体反応を優
先的に行った後、固相への捕捉を行なう遅延型固相免疫
検定法は、検定時間を短縮するために効果的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に固相を用いた特
異的結合アッセイにおいて、固相表面への望ましくない
非特異的結合を低減させることは検出感度を改良するた
めに重要である。たとえば、検出用に標識化した試薬が
被検成分の量と関係なく非特異的に固相表面に吸着する
ことは、バックグラウンドシグナルの増加につながる。
このことは「アビジンまたはストレプトアビジンを固定
化した固相」(以後、アビジン固相とよぶことがある)
においても当てはまり、とくに固相表面のアビジンまた
はストレプトアビジンへの非特異的結合を低減させるこ
とが望ましい。
【0005】特開平11−211727号公報は、たと
えばアビジン固相に、ビオチン化特異的結合物質(被検
成分に対する特異的結合物質とビオチンとの結合物)を
結合させたのち、ポリエチレングリコールとビオチンと
の抱合体でアビジン固相をブロッキングするという、固
相への非特異的結合の防止技術を開示している。このポ
リエチレングリコールとビオチンとの抱合体は、従来か
らよく使用されてきたウシ血清アルブミン、動物Ig
G、ゼラチン、ポリエチレングリコール、界面活性剤な
どのような非特異的ブロッキング物質とは異なり、前記
抱合体中のビオチンが、アビジン固相上のフリーのビオ
チン結合部位に特異的に結合するいわば特異的ブロッキ
ング物質(特開平11−316225号公報)である。
この公報には、上記の抱合体でブロッキングした固相を
乾燥したのち、更にビオチン溶液を塗布して依然として
フリーのままの結合部位を飽和させるといった記載もあ
る。
【0006】上記の特開平11−211727号公報お
よび特開平11−316225号公報で開示された技術
は、すでにビオチン化特異的結合物質が結合した固相形
態をなす試薬の製造方法である。しかしながら、「従来
の技術」に記載したような遅延型固相免疫検定法におい
ては、ビオチン化特異的結合物質(ビオチン化した第1
の免疫学的結合相手)、被検成分、及び標識化特異的結
合物質(標識化した第2の免疫学的結合相手)からなる
生成物が先に生成するため、上記の特異的ブロッキング
をそのまま適用することはできないと考えられる。なぜ
なら固相を特異的にブロッキングする前に、検体中に存
在する種々の干渉因子または遊離の標識化特異的結合物
質が先に固相に非特異的結合してしまうからである。
【0007】本発明の課題は遅延型固相免疫検定法にも
適用可能であって、特異的結合アッセイに用いられるア
ビジン固相への非特異的結合を低減させるのに有用な手
段を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題は
アビジン固相にビオチン化特異的結合物質を結合させる
工程のあとにビオチンを含有する溶液を接触させるとい
う手段により解決できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0009】即ち本願第一の発明は、ビオチンを含有す
ることを特徴とする、特異的結合アッセイ用洗浄液であ
る。
【0010】また本願第二の発明は、溶液中の被検成分
の特異的結合アッセイ方法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
(1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
結合物質(2)、被検成分(3)、および被検成分に対
する標識した第2の特異的結合物質または標識した被検
成分類似体(4)を接触させて固相と液相からなる反応
混合物を得る工程、 ・前記反応混合物中の固相を液相から分離し、前述の洗
浄液を用いてその固相を洗浄する工程、及び ・洗浄した前記固相上の標識を検出する工程、を含むこ
とを特徴とする方法である。
【0011】さらに本願第三の発明は、溶液中の被検成
分の特異的結合アッセイ方法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
(1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
結合物質(2)、および被検成分(3)を接触させて固
相と液相からなる第1の反応混合物を得る工程、 ・前記第1の反応混合物中の固相を液相から分離し、前
述の洗浄液を用いてその固相を洗浄する工程、 ・洗浄した前記固相に、被検成分に対する標識した第2
の特異的結合物質または標識した被検成分類似体(4)
を接触させて、固相と液相からなる第2の反応混合物を
得る工程、及び ・前記第2の反応混合物中の固相を液相から分離し、固
相上の標識を検出する工程、を含むことを特徴とする方
法である。
【0012】また本願第四の発明は、ビオチンと、被検
成分に対する標識した特異的結合物質または標識した被
検成分類似体とを含むことを特徴とする、特異的結合ア
ッセイ用反応試薬である。
【0013】また本願第五の発明は、溶液中の被検成分
の特異的結合アッセイ方法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
(1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
結合物質(2)、および被検成分(3)を接触させて、
固相と液相からなる第1の反応混合物を得る工程、 ・前記第1の反応混合物中の固相を液相から分離する工
程、 ・分離した前記固相に、前述の反応試薬を接触させて固
相と液相からなる第2の反応混合物を得る工程、及び ・前記第2の反応混合物中の固相を液相から分離し、固
相上の標識を検出する工程、を含むことを特徴とする方
法である。
【0014】また本願第六の発明は、溶液中の被検成分
の特異的結合アッセイ方法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
(1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
結合物質(2)および被検成分(3)を接触させて固相
と液相からなる第1の反応混合物を得る工程、 ・前記第1の反応混合物中の固相を液相から分離し、前
述の洗浄液を用いてその固相を洗浄する工程、 ・洗浄した前記固相に、前述の反応試薬を接触させて固
相と液相からなる第2の反応混合物を得る工程、及び ・前記第2の反応混合物中の固相を液相から分離し、固
相上の標識を検出する工程、を含むことを特徴とする方
法である。
【0015】以下、本発明を更に詳細に説明する。はじ
めに本願で使用される用語について説明する。
【0016】本願において、「ビオチン」とは、ビオチ
ンそのものばかりでなく、アビジンまたはストレプトア
ビジンと高親和性の結合対を形成する点でビオチンと実
質的に同様の挙動を示すビオチン誘導体およびビオチン
類縁体たとえばビオシチン、ビスノルビオチン、テトラ
ノルビオチン、デスチオビオチンなどをも含むものであ
る。ただしビオチンは被検成分とは実質的に直接結合し
ない。
【0017】また本願において、「アビジンまたはスト
レプトアビジン」とは、天然物または組換え体の、アビ
ジン、ストレプトアビジンまたはそれらの誘導体(重合
体を含む)であって、1分子上にビオチン結合能を複数
もってもよい蛋白質を意味する。
【0018】アビジンまたはストレプトアビジンを固定
化するのに使用される固相は水不溶性担体であって、
形、大きさ、材質には制限がなく、従来のイムノアッセ
イや核酸プローブ法、アフィニティークロマトグラフィ
ーで使用されている水不溶性担体であってよい。たとえ
ば、イムノアッセイでよく使われるポリスチレンなどの
熱可塑性樹脂で製造された微粒子、ビーズ、板状の担
体、反応容器の内壁、セルロースエステルなどの繊維を
固相とすることができる。微粒子やビーズを使用すると
きは、磁力による撹拌やB/F分離をしやすくするため
に、担体の表面または内部に鉄やフェライトなどの磁性
物質を担持させてもよい。
【0019】アビジンまたはストレプトアビジンを固相
に固定化するには、直接吸着させてもよく、また適切な
リンカーを介して化学的に架橋してもよく、ビオチンを
固定化した固相にビオチン−アビジン結合により結合さ
せてもよい。
【0020】第1の特異的結合物質は、被検成分が抗原
のときはその抗原に特異的な抗体でよく、被検成分が抗
体のときはその抗体が特異的に結合する抗原でもよい
し、その抗体に対する抗体であってもよい。また、被検
成分がホルモンのときはその受容体であってもよく、被
検成分が受容体のときは対応するホルモンであってもよ
い。また、被検成分がビタミン類のときはその結合蛋白
質であってもよい。また、被検成分が核酸のときは相補
的な核酸プローブであってもよい。
【0021】被検成分に対するビオチン化した第1の特
異的結合物質は、アビジンまたはストレプトアビジンと
の結合能、および対応する被検成分との特異的結合能を
兼ね備えた結合物を意味する。蛋白質や核酸をビオチン
化する方法には公知の方法が多数あり、本発明はそれら
の方法によって製造されるビオチン化物質のすべてを利
用できる。
【0022】被検成分に対する標識した第2の特異的結
合物質とは、第1の特異的結合物質とは異なった位置で
被検成分に特異的に結合する物質を標識した結合物であ
って、いわゆるサンドイッチ法の反応試薬を構成する。
標識した被検成分類似体とは、第1の特異的結合物質の
結合部位をめぐって被検物質と競合する物質を標識した
結合物であって、いわゆる競合法の反応試薬を構成す
る。本願において被検成分類似体という用語は被検成分
そのもの及びその類似体を含む。標識は検出用に用いら
れるもので、この分野において公知であるすべてのも
の、たとえば酵素、化学発光物質、蛍光物質、放射性物
質などが利用できる。なお本願において、標識という用
語は特別に断わらない限り検出用の標識を意味するもの
とする。標識の検出には特に限定はなく、各標識に応じ
た方法で行うことができる。反応混合物中の固相を液相
から分離する方法には特に限定はなく、いわゆる通常の
B/F分離を行うことができる。
【0023】上記の反応成分(1)から(3)及び/又
は(4)を接触させるとは、アビジン−ビオチン結合の
形成、被検成分に対する第一及び/又は第二の特異的結
合物質の反応が、特異的結合アッセイの達成に必要な程
度進行するのに十分な物理化学的条件下で、十分な時
間、インキュベーションすることを意味する。
【0024】次に本願発明を順に説明する。まず本願第
一の発明による洗浄液は、ビオチンを含むことを特徴と
し、必要に応じて酸、塩基、塩、それらの組み合わせか
らなる緩衝物質、界面活性剤、防腐剤などを含んでもよ
い。また通常、特異的結合アッセイに使われている公知
の洗浄液や緩衝液にビオチンを添加することで製造する
ことができる。
【0025】本発明の洗浄液は、使用時はビオチンを含
む溶液の形態で用いられ、特に水溶液の形態が好ましい
が、輸送、保存の容易さのために、凍結乾燥品や濃縮液
で供給されてもよい。洗浄液に含有されるビオチンの濃
度に制限はないが、0.1nmol/mLないし100
nmol/mLが好ましく、1nmol/mLないし1
0nmol/mLがとくに好ましい。
【0026】本願第二の発明は、溶液中の被検成分の特
異的結合アッセイ方法に関するものであり、固相から標
識化物質までを含んだ免疫複合体の形成後にはじめてB
/F分離及び洗浄を行ういわゆる1ステップアッセイに
おいて、洗浄液に本願第一の発明による洗浄液を用いる
ことにより、固相への被検成分および標識化物質の導入
後でも、固相への非特異的結合を低減させることができ
る。
【0027】上記の成分(1)から(4)までの接触の
仕方に制限はなく、たとえば(1)に(2)を接触させ
たのち(3)そして(4)の順に接触させてもよく、そ
の逆順に接触させてもよく、すべてを同時に接触させて
もよい。好ましくは(2)、(3)および(4)を互い
に接触させたのち(1)を接触させるのがよい。すなわ
ち液相成分による特異的結合反応を優先的に行った後、
固相への捕捉を行なうのが、アッセイ全体に要する時間
を短縮するために効果的である。固相化反応を含めた特
異的結合反応の進行は、液相だけの反応に比べて一般に
遅いからである。固相への捕捉はアビジン−ビオチンの
高親和結合によって実質的に短時間で済ますことができ
る。
【0028】本願第三の発明では、上記の2ステップア
ッセイにおいて、第1の反応混合物から分離した固相を
洗浄する際に、本願第一の発明による洗浄液を用いるこ
とにより、非特異的結合を効果的に低減させることがで
きる。この方法は標識物質(4)を反応させる前に固相
を洗浄する工程を含み、検体中の妨害成分と標識物質
(4)との接触を避けたいときに好適に使用される。上
記の成分(1)から(3)までの接触の仕方に制限はな
く、たとえば(1)に(2)を接触させたのち(3)を
接触させてもよく、その逆順に接触させてもよく、すべ
てを同時に接触させてもよい。好ましくは(2)および
(3)を互いに接触させたのち(1)を接触させるのが
よい。
【0029】本願第四の発明による反応試薬は酸、塩
基、塩、それらの組み合わせからなる緩衝物質、界面活
性剤、防腐剤などを含んでもよい。本発明による反応試
薬は、使用時は水溶液の形態で用いられるが、輸送、保
存の容易さのために、凍結乾燥品や濃縮液で供給されて
もよい。含有するビオチンの濃度に制限はないが、0.
1nmol/mLないし100nmol/mLが好まし
く、1nmol/mLないし100nmol/mLがと
くに好ましい。
【0030】本願第五の発明では、上記の2ステップア
ッセイにおいて、第1の反応混合物から分離した固相
に、本願第4の発明に記載の反応試薬を接触して第2の
反応混合物を得ることにより、非特異的結合を低減させ
ることができる。上記の成分(1)から(3)までの接
触の仕方に制限はなく、たとえば(1)に(2)を接触
させたのち(3)を接触させてもよく、その逆順に接触
させてもよく、すべてを同時に接触させてもよい。好ま
しくは(2)および(3)を互いに接触させたのち
(1)を接触させるのがよい。
【0031】本願第六の発明では、上記の2ステップア
ッセイにおいて、第1の反応混合物から分離した固相を
洗浄する際に、本願第一の発明の洗浄液を用い、かつ洗
浄後の固相に本願第四の発明の反応試薬を接触し、第2
の反応混合物を得ることにより、非特異的結合をとくに
効果的に低減させることができる。上記の成分(1)か
ら(3)までの接触の仕方に制限はなく、たとえば
(1)に(2)を接触させたのち(3)を接触させても
よく、その逆順に接触させてもよく、すべてを同時に接
触させてもよい。好ましくは(2)および(3)を互い
に接触させたのち(1)を接触させるのがよい。
【0032】意外にも、本願第一の発明の洗浄液および
本願第四の発明の反応試薬に含まれるビオチンは、遅延
型固相免疫検定法においてすでに固相に非特異結合した
標識化物質を追い出す効果を示した。この作用機序は明
らかではないが、アビジン上の疎水性領域に標識化物質
が非特異的に結合しているところへビオチンを共存せし
めた結果、ビオチンがアビジン上のビオチン結合部位に
結合し、疎水部分が親水化するか、もしくは立体的に標
識化物質が外れやすい構造をとるものと考えられる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明するため実施
例を示す。しかし本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
【0034】実施例1 ビオチンを含有する洗浄液 つぎに示す組成をもった種々の濃度のビオチンを含有す
る洗浄液を製造した。
【0035】トリス緩衝液 Tris−HCl 10m
M(pH8) 塩化ナトリウム 0.15M 塩化マグネシウム 1mM Tween−20 0.05% アジ化ナトリウム 0.05% ビオチン 0、0.1、1、10、または100nmo
l/mL。
【0036】実施例2 1ステップTSH測定における
洗浄液へのビオチンの添加効果 実験した1ステップTSH測定系の概略はつぎの通りで
ある。ビオチン化抗TSH抗体溶液33.3μLと、検
体(TSH濃度ゼロおよび10μIU/mLの標準溶
液)33.3μLと、アルカリ性ホスファターゼ標識抗
TSH抗体(ビオチン化抗TSH抗体とは異なる部位で
TSHに結合するもの)溶液33.3μLとを96穴黒
色マイクロタイタープレート中で混合し、37℃で5分
間反応させた。その後ストレプトアビジン固定化磁性微
粒子(ダイナル社製)10μLと混合し、37℃で3分
間攪拌したのち固相を分離し、実施例1に示した種々の
濃度のビオチンを含有する洗浄液で洗浄した。そして発
光基質(Tropix社CSPD)50μLを分注し、
酵素反応/発光測定をおこなった。発光測定にはベルト
ールド社製ルミノメーター LB96Vを使用し、測光
条件は5分後の1秒間測光とした。
【0037】結果を表1に示す。洗浄液中のビオチン濃
度を増やすに従ってTSH濃度ゼロの相対発光量RLU
(以後、たんに発光量とよぶ)が下がっていくことがわ
かった。すなわち、洗浄液中のビオチン濃度を増やすに
従って非特異的結合に起因するバックグラウンドシグナ
ルが下がっていくことがわかった。ビオチン濃度が10
nmol/mLになると、はじめのビオチン濃度ゼロの
ときに比べてバックグラウンドシグナルが約3分の1
(33.9%)に減少し、ビオチン濃度をさらに100
nmol/mLとしてもそれ以下にはならなかった。他
方、TSH濃度10μIU/mLの発光量にはほとんど
影響がなく、結果としてTSH濃度10μIU/mLの
発光量とTSH濃度ゼロの発光量との比(S/N比に相
当する)は、ビオチン濃度ゼロのときに比べて10nm
ol/mLでは約3倍に上昇している。洗浄液中のビオ
チンの濃度を増やしてもTSH濃度10μIU/mLの
発光量にはほとんど影響がなかったことは、いったんス
トレプトアビジン上のビオチン結合部位に結合したビオ
チン化免疫複合体が、洗浄液中のビオチンによって追い
出されなかったことを意味し、このアッセイ方法の有用
性を支持する。
【0038】
【表1】
【0039】実施例3 2ステップTSH測定における
洗浄液へのビオチンの添加効果 実験した2ステップTSH測定系の概略はつぎの通りで
ある。ビオチン化抗TSH抗体溶液66.7μLと検体
(TSH濃度ゼロおよび10μIU/mLの標準溶液)
33.3μLとを96穴黒色マイクロタイタープレート
中で混合し、37℃で5分間反応させた。その後ストレ
プトアビジン固定化磁性微粒子(ダイナル社製)10μ
Lと混合し、37℃で3分間攪拌したのち固相を分離
し、実施例1に示した種々の濃度のビオチンを含有する
洗浄液で洗浄した。その後アルカリ性ホスファターゼ標
識抗TSH抗体(ビオチン化抗TSH抗体とは異なる部
位でTSHに結合するもの)溶液50μLを分注し、5
分間反応後、固相を分離し同じ洗浄液で再び洗浄した。
そして発光基質(Tropix社CSPD)50μLを
分注し、酵素反応/発光検出をおこなった。発光測定に
はベルトールド社製ルミノメーター LB96Vを使用
し、測光条件は5分後の1秒間測光とした。
【0040】結果を表2に示す。洗浄液中のビオチン濃
度を増やすに従ってTSH濃度ゼロの発光量が下がって
いくことがわかった。すなわち、洗浄液中のビオチン濃
度を増やすに従って非特異的結合に起因すると思われる
バックグラウンドシグナルが下がっていくことがわかっ
た。ビオチン濃度が10nmol/mLになると、はじ
めのビオチン濃度ゼロのときに比べてバックグラウンド
シグナルが約3分の1(33.0%)に減少し、ビオチ
ン濃度をさらに100nmol/mLとしてもそれ以下
にはならなかった。他方、TSH濃度10μIU/mL
の発光量にはほとんど影響がなく、結果としてTSH濃
度10μIU/mLの発光量とTSH濃度ゼロの発光量
との比(S/N比に相当する)は、はじめのビオチン濃
度ゼロのときに比べて約3倍に上昇している。洗浄液中
のビオチンの濃度を増やしてもTSH濃度10μIU/
mLの発光量にはほとんど影響がなかったことは、いっ
たんストレプトアビジン上のビオチン結合部位に結合し
たビオチン化免疫複合体が、洗浄液中のビオチンによっ
て追い出されなかったことを意味し、このアッセイ方法
の有用性を支持する。
【0041】洗浄液中のビオチン濃度が10nmol/
mLのときは、この実施例3に示した2ステップ測定
(表2)においても、先の実施例2に示した1ステップ
測定(表1)においてもバックグラウンドシグナルが共
に約3分の1に減少するという驚くべき一致を示した。
ただし細かく見ると、ビオチン濃度が1nmol/mL
のとき、表2のバックグラウンドシグナルは、はじめの
ビオチン濃度ゼロのときに比べて33.6%となり、1
0nmol/mLのときの33.0%とほぼ同じレベル
にまで低下している。これに対して、表1のバックグラ
ウンドシグナルは、はじめのビオチン濃度ゼロのときに
比べて1nmol/mLでは39.0%となり、10n
mol/mLのときの33.9%のレベルにまでは低下
しきれていないことがわかる。2ステップアッセイのは
じめの洗浄が、標識化物質の導入前であるのに対して、
1ステップアッセイの洗浄は、標識化物質の導入後であ
ることから、固相に非特異的結合している標識化物質を
一定時間内に追い出すためにより多くのビオチンが必要
になるためであると考えられる。
【0042】
【表2】
【0043】実施例4 ビオチンと、被検成分に対する
標識した特異的結合物質を含む特異的結合アッセイ用反
応試薬 つぎに示す組成をもった種々の濃度のビオチンを含有す
る前記反応試薬を製造した。
【0044】トリス緩衝液 Tris−HCl 0.1
M ウシ血清アルブミン 0.1% アジ化ナトリウム 0.1% アルカリ性ホスファターゼ標識抗TSH抗体 0.73
μg/mL ビオチン 0、0.1、1、10、又は100nmol
/mL。
【0045】実施例5 2ステップTSH測定における
反応試薬へのビオチンの添加効果 実験した2ステップTSH測定系の概略はつぎの通りで
ある。ビオチン化抗TSH抗体溶液66.7μLと検体
(TSH濃度ゼロおよび10μIU/mLの標準溶液)
33.3μLとを96穴黒色マイクロタイタープレート
中で混合し、37℃で5分間反応させた。その後ストレ
プトアビジン固定化磁性微粒子(ダイナル社製)10μ
Lと混合し、37℃で3分間攪拌したのち固相を分離
し、実施例1に示したビオチン濃度ゼロの洗浄液で洗浄
した。その後実施例4に示した反応試薬を分注し、5分
間反応後、固相を分離し同じ洗浄液で再び洗浄した。そ
して発光基質(Tropix社CSPD)50μLを分
注し、酵素反応/発光検出をおこなった。発光測定には
ベルトールド社製ルミノメーター LB96Vを使用
し、測光条件は5分後の1秒間測光とした。
【0046】結果を表3に示す。洗浄液中のビオチン濃
度を増やすに従ってTSH濃度ゼロの発光量が下がって
いくことがわかった。すなわち、洗浄液中のビオチン濃
度を増やすに従って非特異的結合に起因するバックグラ
ウンドシグナルが下がっていくことがわかった。ビオチ
ン濃度が10nmol/mLになると、はじめのビオチ
ン濃度ゼロのときに比べてバックグラウンドシグナルが
約3分の2(66%)に減少し、ビオチン濃度をさらに
100nmol/mLとしてもそれ以下にはならなかっ
た。他方、TSH濃度10μIU/mLの発光量にはほ
とんど影響がなく、結果としてTSH濃度10μIU/
mLの発光量とTSH濃度ゼロの発光量との比(S/N
比に相当する)は、はじめのビオチン濃度ゼロのときに
比べて約1.5倍に上昇している。
【0047】
【表3】
【0048】実施例6 2ステップTSH測定における
洗浄液・反応試薬へのビオチンの添加効果 実施例3と5の結果から、洗浄液、反応試薬への有効な
ビオチン添加濃度はそれぞれ1nmol/mL、10n
mol/mLであることがわかったので、これらの濃度
に固定して、以下の洗浄液(実施例1に記載)と反応試
薬(実施例4に記載)を用いて実施例3、5に準じて実
験を行い、ビオチンを添加した場合の効果を試験した。
実験はつぎの4つの場合に分けておこなった。
【0049】1)洗浄液及び反応試薬:いずれもビオチ
ン濃度ゼロ 2)洗浄液:ビオチン1nmol/mL含有、反応試
薬:ビオチン濃度ゼロ 3)洗浄液:ビオチン濃度ゼロ、反応試薬:ビオチン1
0nmol/mL含有 4)洗浄液:ビオチン1nmol/mL含有、反応試
薬:ビオチン10nmol/mL含有。
【0050】結果を表4に示す。1)を基準として、T
SH濃度ゼロの発光量を見ていくと、まず2)の洗浄液
の効果として発光量が36%に下がっていることがわか
る。これは実施例3の結果と同様である。つぎに1)を
基準として、3)の反応試薬の効果としては発光量が6
4%に下がっている。さらに4)の効果を1)を基準と
して見ると、24%に下がっていることがわかる。2)
の効果が36%、3)の効果が64%であるから、それ
らが線形的にバックグラウンドシグナル低下に寄与する
と仮定すると、64%×36%=23%となり、4)の
結果である24%と実質的に一致することがわかった。
このことから2ステップ測定系においては、洗浄液と標
識化物質を含む反応試薬との両方にビオチンを好適に添
加すれば、それぞれの効果が独立に働くため、非特異的
結合の総合的な低減に効果があることが判明した。
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】本発明の特異的結合アッセイ用洗浄液を
B/F分離後の固相の洗浄工程に使用することにより、
アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相へ
の非特異的結合を低減させる効果を奏する。
【0053】また本発明の洗浄液を、本願第二の発明の
ように1ステップアッセイに使用することにより、標識
した物質がアッセイの過程でアビジンまたはストレプト
アビジンを固定化した固相に捕捉されたあとであって
も、それらの固相への非特異的結合を低減させる効果を
奏する。すなわち遅延型固相免疫検定法にも適用可能
な、固相への非特異的結合を低減させた特異的結合アッ
セイ方法を提供する。
【0054】更に本願第三の発明のように、標識した物
質が、アッセイの過程でアビジンまたはストレプトアビ
ジンを固定化した固相に捕捉される前に、本発明の洗浄
液で固相を洗浄することにより、ビオチン濃度が低くて
も効果的にバックグラウンドシグナルを低減させること
ができる。すなわち2ステップアッセイにおいて、固相
への非特異的結合を低減させた特異的結合アッセイ方法
を提供する。
【0055】一方、本発明の特異的結合アッセイ用反応
試薬は、2ステップアッセイに使用するとき、アビジン
またはストレプトアビジンを固定化した固相への非特異
的結合を低減させる効果を奏する。被検成分の種類に応
じて反応試薬中の好適なビオチン含有量を適宜選択する
ことができ、被検成分の項目ごとにアッセイ用試薬キッ
トとして供給するのに便利である。
【0056】本願第五の発明のように、第1の反応混合
物を得る工程のあとに固相を洗浄する工程を設ける2ス
テップアッセイにおいて、本発明の反応試薬を第2の反
応混合物を得る工程で用いることにより、非特異的結合
を低減させた特異的結合アッセイ方法を提供する。
【0057】更に本願第六の発明のように、第1の反応
混合物を得る工程のあとに固相を洗浄する工程を設ける
2ステップアッセイにおいて、本発明の洗浄液、および
本発明の反応試薬を用いることにより、洗浄液中のビオ
チンおよび反応試薬中のビオチンの両者の非特異的結合
低減効果をあわせもった総合的な低減効果を奏する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビオチンを含有することを特徴とする、特
    異的結合アッセイ用洗浄液。
  2. 【請求項2】ビオチンを1nmol/mLないし100
    nmol/mLの濃度で含有する、請求項1記載の洗浄
    液。
  3. 【請求項3】溶液中の被検成分の特異的結合アッセイ方
    法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
    (1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
    結合物質(2)、被検成分(3)、および被検成分に対
    する標識した第2の特異的結合物質または標識した被検
    成分類似体(4)を接触させて固相と液相からなる反応
    混合物を得る工程、 ・前記反応混合物中の固相を液相から分離し、請求項1
    または2に記載の洗浄液を用いてその固相を洗浄する工
    程、及び ・洗浄した前記固相上の標識を検出する工程、を含むこ
    とを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】前記反応混合物を得る工程が、(2)、
    (3)および(4)を互いに接触させた後、(1)を接
    触させる工程である請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】溶液中の被検成分の特異的結合アッセイ方
    法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
    (1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
    結合物質(2)、および被検成分(3)を接触させて固
    相と液相からなる第1の反応混合物を得る工程、 ・前記第1の反応混合物中の固相を液相から分離し、請
    求項1または2に記載の洗浄液を用いてその固相を洗浄
    する工程、 ・洗浄した前記固相に、被検成分に対する標識した第2
    の特異的結合物質または標識した被検成分類似体(4)
    を接触させて、固相と液相からなる第2の反応混合物を
    得る工程、及び ・前記第2の反応混合物中の固相を液相から分離し、固
    相上の標識を検出する工程、 を含むことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】ビオチンと、被検成分に対する標識した特
    異的結合物質または標識した被検成分類似体とを含むこ
    とを特徴とする、特異的結合アッセイ用反応試薬。
  7. 【請求項7】ビオチンの濃度が1nmol/mLないし
    100nmol/mLである請求項6記載の反応試薬。
  8. 【請求項8】溶液中の被検成分の特異的結合アッセイ方
    法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
    (1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
    結合物質(2)、および被検成分(3)を接触させて、
    固相と液相からなる第1の反応混合物を得る工程、 ・前記第1の反応混合物中の固相を液相から分離する工
    程、 ・分離した前記固相に、請求項6または7に記載の反応
    試薬を接触させて固相と液相からなる第2の反応混合物
    を得る工程、及び ・前記第2の反応混合物中の固相を液相から分離し、固
    相上の標識を検出する工程、を含むことを特徴とする方
    法。
  9. 【請求項9】溶液中の被検成分の特異的結合アッセイ方
    法において、 ・アビジンまたはストレプトアビジンを固定化した固相
    (1)、被検成分に対するビオチン化した第1の特異的
    結合物質(2)および被検成分(3)を接触させて固相
    と液相からなる第1の反応混合物を得る工程、 ・前記第1の反応混合物中の固相を液相から分離し、請
    求項1または2に記載の洗浄液を用いてその固相を洗浄
    する工程、 ・洗浄した前記固相に、請求項6または7に記載の反応
    試薬を接触させて固相と液相からなる第2の反応混合物
    を得る工程、及び ・前記第2の反応混合物中の固相を液相から分離し、固
    相上の標識を検出する工程、を含むことを特徴とする方
    法。
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