JP2504912B2 - 固相へ抗体をコ―ティングするための2段階法 - Google Patents

固相へ抗体をコ―ティングするための2段階法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗原のアッセイのため
に基材上に抗体をコーティングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イムノアッセイは免疫化学手段により抗
原または抗体を定量するのに使用される。通常、量を変
化させた抗原または抗体のいずれかを、一定量のそのい
ずれか他方に加えて抗原−抗体複合体を形成し、量を変
えた方の反応物の標準曲線により示される、量を変えた
方の反応物の函数として該複合体の形成を測定する。次
に、未知量の量を変えた方の反応物の反応を標準曲線に
適用して比較可能な変化を生じる、量を変えた方の反応
物の量を測定することができる。
【0003】抗原−抗体複合体は溶液中で形成してよく
(均質アッセイ)、または反応物の一方を固体支持体に
結合することができる(不均質アッセイ)。通常、不均
質アッセイは非複合体形成物質を除くために洗浄工程を
利用する。本発明は、不均質アッセイのみに関する。
【0004】イムノアッセイにおいては、抗体または抗
原のいずれか一方を最初に固体支持体、例えばプラスチ
ック表面またはビーズに結合させることにより、固相イ
ムノアッセイと呼ばれるイムノソルベントアッセイ中の
未反応の物質からの抗原−抗体反応生成物の分離を促進
する。本発明は、固体支持体への抗体の付加に関する。
【0005】固相イムノアッセイにおいては、さまざま
な基材、例えばフルオロクローム、アイソトープまたは
酵素を用いて、例えば蛍光イムノアッセイ(FIA)、
ラジオイムノアッセイ(RIA)、イムノラジオメトリ
ックアッセイ(IRMA)、酵素イムノアッセイ(EI
A)、酵素結合イムノアッセイ(ELISA)、および
ビオチン−アビジン系において抗原−抗体を検出するた
めの手段として抗原または抗体を標識してきた。抗原ま
たは抗体を人工膜に取り込むことにより反応の検出を促
進するための不活性試薬としてリポソームも使用されて
きた。
【0006】固相イムノアッセイの調製において抗体を
固相にコーティングするための幾つかの方法が工夫され
てきた。もっとも単純な方法は、非特異的に正しく配置
されていない様式で直接固相表面に一次抗体をコートす
る、1段階工程である。この1段階で抗体をコートされ
た表面を次に抗原アッセイのために使用する(例えば、
カット(K.J.Catt)ら、Nature,21
3,825(1967)を参照)。
【0007】抗体を抗原に接触させた場合、イムノアッ
セイのための上記調製法における純化(refinem
ent)は、最高のアッセイ感度のための一次(捕捉)
抗体の正確な配置である。これは、抗原結合部位に遠位
の一次抗体に結合することができる二次抗体の使用によ
り達成された。
【0008】二次抗体は親和性により精製され、そして
一次抗体に対してFc特異的であってよい。イムノグロ
ブリン(Ig)モノマーのFc部分は、Y型のIg分子
の幹(stem)に対応し、そしてひとつ以上のジスル
フィド結合により結合した2つの重鎖のC末端部分から
なる。Fc特異性により、抗原のイムノアッセイのため
の最良のFab配置で一次抗体が二次抗体に結合する。
IgのFab部分は、重鎖のN末端にジスルフィド結合
した軽鎖、即ち、Y型分子の2つの突出部分(lim
b)からなる。
【0009】多段階のコーティング法において、表面
は、一次抗体に対する抗体である二次抗体で予め最初に
コートされていてよい。次に、この予めコートされた表
面を抗原に対する一次抗体でコートし、そしてこの2つ
のコートされた表面を抗原のアッセイに使用する。この
種の方法は、例えば、米国特許第4,092,408号
および第4,166,844号において、および、サン
コリ(G.M.Sankolli)らの「抗IgG F
cイムノグロブリンの前処理によるマイクロリットルウ
エルの抗体結合特性改良法」、J.Imm.Met
h.,104,191−194(1987)に記載され
ている。二次抗体および一次抗体のコーティングは、1
段階の共コーティング法(cocoating)により
2つの抗体を混合して単純化してもよい。
【0010】固相へのコーティングをイムノアッセイに
おいて使用する場合、固相の未コート領域への非特異的
結合がアッセイの正確さ、精度または感度を干渉し、そ
して高いバックグラウンドおよび間違った読みをもたら
すかもしれない。ブロック剤は非特異的結合部位をブロ
ックするために分離コーティング工程において使用され
た。ウシ血清、アルブミン、ゼラチン、カゼインおよび
他の基質はブロック剤として使用されてきた。このブロ
ック工程は後コート(postcoat)と呼んでよ
い。一次抗体が固相に適用された場合は、慣用的に後コ
ーティング工程が行われてきた。この場合、単なる一次
抗体のコートおよびブロック剤の後コートを含む2段階
法;または二次抗体の前コート、一次抗体のコート、お
よびブロック剤の後コートからなる3段階法でありう
る。前コート工程およびコート工程を組み合わせれば
(共コート)、2段階工程は二次抗体および一次抗体を
用いる共コートにより第1工程となり、そしてブロック
剤後コートは第2工程となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】異なる配置の工程を用
いた優秀なコーティング法が今、発見された。
【0012】本発明の目的は、最小の工程数と最適に配
置された捕捉抗体を用いた、有効なコーティング法を提
供することである。
【0013】本発明の他の目的は、ダイナミックレンジ
の増加したイムノアッセイを提供することである。
【0014】本発明のさらなる目的は、一次抗体の精製
の程度を最小にすることである。一次抗体は、既に基材
上にある二次抗体に直接結合しているため、混入してい
る蛋白質と結合部位に関して競争する必要がない。
【0015】本発明のさらなる目的は、慣用的コーティ
ング法にまさるようにアッセイ感度を改良することであ
る。慣用的な共コート−後コート法または前コート−コ
ート−後コート法に比べてダイナミックレンジが改良さ
れる。
【0016】一次抗体の最小限の使用も本発明の他の目
的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】したがって、二次抗体を
コートされた基材を形成するために、二次抗体を結合す
ることができる基材表面に二次抗体を最初に接触させる
ことにより基材上に一次抗体をコートするための方法が
提供される。次に、二次抗体をコートされた基材を、該
二次抗体が特異的な一次抗体、ブロック剤、および必要
であれば、安定剤に接触させ、それによって、非特異的
結合部位がブロックされている、一次抗体に結合した二
次抗体でコートされた安定な基材表面が提供される。
【0018】有利なことに、そして期待に反して、最小
限の工程を利用し、そして最小量の一次抗体を必要とす
るこの新しいコーティング法は感度が改良されている。
したがって、この方法は特に工業的応用において有用で
ある。
【0019】本発明のより良い理解のために、具体例を
以下に記載するが、その範囲は特許請求の範囲により指
摘される。
【0020】本発明は、固相イムノアッセイに使用され
る、抗体をコートされた基材の製造法を提供する。
【0021】本明細書において以下のことが理解され
る:コーティングは表面への一次抗体の直接の適用であ
る。前コーティング(precoating)は支持体
への二次抗体のコートの適用である。共コーティング
(cocoating)は同時に2つ以上の抗体を同じ
部位に適用することである。後コーティング(post
coating)は慣用的には分離した工程であり、か
つ、抗体をコートされた表面へのブロック剤の適用であ
る。
【0022】支持体上にコートされる一次抗体の例とし
ては、興味のある抗原に対するポリクローナル抗体また
はモノクローナル抗体である。ステロイド、例えば、テ
ストステロン、アンドロステロン、プロゲステロン、エ
ストロン、エストラジオール、エストリオール、デオキ
シコルチコステロン、コルチソル、コルチソン、アルド
ステロン等;カルジオトニックグリコシド、例えば、ジ
ゴキシン、ジギトキシン、オウアバイン、デスラノシド
およびそれらのアグリコン;ホルモン、例えば、甲状腺
刺激ホルモン(TSH)、T4およびT3;ビタミン、例
えば、B,C,E,Kおよび葉酸等;生物学的活性分
子、薬剤およびそれらの代謝物;病原体;および毒素ま
たは他の抗原が興味あるものである。通常は競争フォー
マットによりアッセイされる小さい分子(例えば、
4、T3吸収(uptake)、ジゴキシン、テオフィ
リン)、および通常はサンドイッチアッセイによりアッ
セイされる大きい分子(例えば、甲状腺刺激ホルモン)
の両方に本発明の方法が適用されることは、本発明の利
点でもある。
【0023】二次抗体は一次抗体に対するポリクローナ
ル抗体またはモノクローナル抗体である。
【0024】一次抗体および二次抗体を生産する方法は
当業界においてよく知られており、さらに説明の必要は
ないであろう。抗体は親和性により精製されたもので
も、未精製のものでもよい。
【0025】抗体がコートされる表面はさまざまな材料
のいずれかであってよい。当業界においては公知である
とおり、そのような材料にはポリマー、例えば、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルクロリド等;ガラス、細菌細胞;イオン交換樹
脂を含む。このような固体キャリアーは当業界において
は公知であり、さらに説明の必要はないであろう。表面
基材はシート、フィルム、固体粒子、チューブ、カップ
または試験管であってよいが、試験管が好ましい。もっ
とも好ましいのはポリプロピレンまたはポリスチレンの
試験管である。
【0026】緩衝液は分子の生理的活性を維持するため
に用いられ、当業界においては公知である。緩衝液は、
例えば、炭酸塩、ホウ酸塩、トリス(Tris)、グリ
シンおよびリン酸緩衝塩(PBS)を含んでよい。
【0027】二次抗体の濃度は、約0.5−6.0μg
/ml、好ましくは1−4μg/ml、最も好ましくは
1−2μg/mlであってよい。二次抗体は精製されて
いないか、またはいくらか精製されているIgG画分で
ありうる。すべてのクラスのイムノグロブリンを使用で
きるが、IgGが好ましい。IgGのFc断片に対する
親和精製された血清がもっとも好ましい。
【0028】一次抗体は特別な処理を必要とせず、そし
て約5ng−約20,000ng/ml、好ましくは約
20−3,000ng/ml、最も好ましくは約20−
200ng/mlの濃度で使用してよい。
【0029】ブロック剤は蛋白質、ウシ血清アルブミ
ン、ゼラチン、またはカゼインを含んでよい。好ましい
ブロック剤は約0.1−50mg/ml、好ましくは約
0.25−25mg/ml、最も好ましくは1−10m
g/mlの濃度のウシ血清アルブミン(BSA)溶液で
ある。
【0030】BSA溶液と共にポリオール溶液を使用す
ることが好ましい。ポリオールは抗体の温度安定性を高
めると信じられている。通常、砂糖、例えば、デキスト
ロースまたはグリコールがこの容量で用いられており、
それらの使用法については他に詳細に説明する必要はな
い。デキストロースのような砂糖は約0.1−100m
g/ml、好ましくは約2−100mg/ml、最も好
ましくは10−50mg/mlの濃度で使用してよい。
【0031】本発明は、基材に二次抗体を前コートし、
つぎにブロック剤および必要であればポリオールと混合
して一次抗体をコートする2段階コーティング法を利用
する。前コートは、約18℃から約24℃、好ましくは
約20℃から約22℃において、約6時間から約24時
間実施してよい。例えばBSAおよびデキストロースを
伴う一次抗体のコーティングは、約18℃から約24
℃、好ましくは約20℃から約22℃において、約16
時間から約24時間実施してよい。30から60%の相
対湿度(RH)が好ましいが、40±5%が好ましい。
従来のコーティング法と比較して、本発明の方法はより
少ない工程数ですみ、イムノアッセイにおいて改良され
た性能を示す。一次(捕捉)抗体は二次抗体にのみ結合
するので、未占有表面領域に関してブロック剤と競争し
ない。さらに、二次抗体がFc特異的であれば、捕捉抗
体は正確な配置(orientation)で結合す
る。一次抗体は基材の表面に結合できるが、1000倍
以上過剰のブロック剤、例えば、BSAとも競争しな
い。
【0032】上記コーティング法は当業界で公知であ
り、通常は抗体含有溶液と共に基材表面をインキュベー
トすることを含むが、それによって抗体は該表面上に固
定される。これは室温で実施してよいが、室温より高い
温度または低い温度も使用してよい。該コーティング法
は濃度依存性でもある。高い濃度の抗体はコーティング
時間を短縮するが、製造工程においては法外なコストに
なりやすい。
【0033】一つの態様においては、二次抗体を含有す
る第1溶液をポリプロピレン試験管に適用し、そして約
24時間インキュベートして前コートしてよい。上記第
1溶液を吸引し、そして5%デキストロースおよび1%
BSAを含む、一次抗体を含有する第2溶液を導入し、
そして24時間インキュベートする。インキュベート
後、二次抗体を吸引し、試験管を乾燥させる。
【0034】本発明は以下の非限定的実施例によりさら
に説明する。
【0035】
【実施例】実施例1IQP/M TSHアッセイを用いたコーティング法の
比較 I.コートされたチューブの製造 このコーティング法においては、ポリプロピレンチュー
ブを使用し、すべてのコーティング溶液は100mMリ
ン酸緩衝液(pH7.50)を用いて作られた。各コー
ティング工程は通常16から24時間を必要とした。使
用した溶液は吸引により除去した。このチューブコーテ
ィング法が終了したと同時に、吸湿剤と共にジプロック
バッグ(ziplock bag)にチューブを保存し
た。この方法のスケールアップは成功した。
【0036】A.標準的コーティング法 以下のとおりに、一次抗体を直接チューブにコートし
た:親和精製されたヒツジ抗−ヒトTSH−β2ポリク
ローナル抗体1.0μg/mlでチューブをコートし
た。
【0037】B.共コート/後コート 一次抗体および二次抗体を直接チューブに共コートし、
次にブロック剤を後コートして抗体でコートされていな
いチューブの領域をブロックした。RAGGIG(ウサ
ギ抗−ヒツジIgGとFc断片に特異的な抗体)2μg
/mlと共に親和精製されたヒツジ抗−ヒトTSH−β
2ポリクローナル抗体0.1μg/mlでチューブをコ
ートした。後コートは1%BSAと5%デキストロース
を含んだ。
【0038】C.前コート/共コート/後コート 最初に、2μg/mlのRAGGIG(ウサギ抗−ヒツ
ジIgGとFc断片に特異的)二次抗体でチューブをコ
ートした。次に、親和精製されたヒツジ抗−ヒトTSH
−β2ポリクローナル抗体0.1μg/mlでチューブ
をコートし、次に1%BSAと5%デキストロースを含
む後コートを行なった。
【0039】D.前コート/ブロック剤のコート 最初に、2μg/mlのRAGGIG(ウサギ抗−ヒツ
ジIgGとFc断片に特異的)二次抗体でチューブをコ
ートした。次に、親和精製されたヒツジ抗−ヒトTSH
−β2ポリクローナル抗体0.1μg/mlと1%BS
Aブロック剤を共にチューブにコートした。
【0040】II.TSHに関する非アイソトープリポ
ソームアッセイ アッセイ法の原理 この非アイソトープアッセイはリポソームとして知られ
ている人口膜の使用に基づく。リポソームは蛍光染料を
取り込み、そしてTSHに対する表面−結合モノクロー
ナル抗体で処方される。この試験も異なるTSH抗原部
位を有する抗体でコートされたプラスチックチューブを
用いる。TSHの存在下、両方の抗体(即ち、リポソー
ム上の抗体とプラスチックチューブ上の抗体)はTSH
に結合し、固定化サンドイッチを形成する。インキュベ
ート後、未結合のリポソームを除去し、そして結合した
リポソームを界面活性剤でリンスする。カプセル内の染
料の放出による蛍光は血清中のTSH濃度に正比例す
る。
【0041】A.リポソームトレーサーの製造 モノクローナル抗−ヒトTSH抗体を消化し、該抗体の
F(ab’)断片をN−マレイミドカプロリルリポソー
ム(MCリポソーム)にカップリングさせる。その結果
得られるリポソームストックを次に希釈して、濾過され
た0.1Mリン酸緩衝液(pH7.5)中1/100の
力価にする。該緩衝液は0.8% BSA、6mM E
DTA、0.2%アジ化ナトリウム、5%カゼインおよ
び1%グリセロールも含む。リポソームは蛍光染料を取
り込む。
【0042】B.アッセイ法 成分/処方の記載 標準(standard)は、3.5%BSA、NaC
lおよび防腐剤を含むバルビタール緩衝液から処方され
る。マトリックス中にスパイクされたh−TSHは凍結
乾燥された市販の製品であり、該製品はWHO/MRC
hTSHとして検査されている。0.0,0.3,
2.0,8.0,20.0および50.0μIU/ML
TSHを含む標準を標準曲線の作成に使用する。
【0043】対照は広く試験されているRIATRAC
7000シリーズによる。
【0044】洗浄溶液は0.15M塩化ナトリウム、
0.1%アジ化ナトリウム、および0.2%BSAをリ
ン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)中に含む。
【0045】溶解溶液は0.1%cialitを含むル
ブロールPxの2.1%水性溶液である。
【0046】上記(I)においてさまざまなコーティン
グ法により製造されたチューブを以下の方法によるアッ
セイに使用する: 1.コートされたチューブに200μlの試験試料を加
える。
【0047】2.コートされたチューブに500μlの
トレーサーを加える。
【0048】3.反応混合物を45℃において2時間イ
ンキュベートする。
【0049】4.インキュベートの間、反応混合物を2
40rpmで撹拌する。
【0050】5.インキュベート終了後、反応混合物を
吸引する。
【0051】6.エッペンドルフピペットを用いて2m
lの洗浄溶液をチューブに加える。
【0052】7.チューブから洗浄溶液を吸引する。
【0053】8.工程6および7をさらに2回繰り返
す。
【0054】9.洗浄されたチューブに2mlの溶解溶
液を加える。
【0055】10.溶液を含むチューブを激しく撹拌す
る。
【0056】11.5分間待ち、再び渦巻き撹拌する。
【0057】12.フルオロメーターで蛍光を測定す
る。
【0058】アッセイの要約 試料サイズ 200μl トレーサー体積 750μl インキュベーション時間 2時間 混合速度 240rpm 20.0μIU/mlの標準の蛍光シグナルを0.0μ
IU/ml標準でわった比をダイナミックレンジと規定
する。結果を表1に示す。
【0059】
【表1】 表1 コーティング法の比較 コート法 pAb[μg/mL] ダイナミックレンジ A 標準コート 1.0 1.2(2回の実験) B 共コート/後コート 0.1 4.9(2回の実験) C 前コート/共コート/後コート 0.1 14.2(2回の実験) D 前コート/BSAでコート 0.1 27.8(3回の実験)定義 標準コート:一次抗体を直接チューブにコートする。
【0060】共コート:一次抗体および二次抗体を共に
同時にチューブにコートする。
【0061】後コート:抗体でコートされていない部位
をブロック剤でブロックする。
【0062】前コート:一次抗体をコートする前に二次
抗体をチューブに予めコートする。
【0063】コート:一次抗体をチューブの表面に塗
る。
【0064】リンス:抗体を含まない緩衝液。
【0065】実施例2ダイナミックレンジに対するブロック剤の連続コーティ
ングの効果 実施例1(I)に記載された方法にしたがって、1.0
mlの二次抗体(2μg/mlのRAGGIG)で24
時間チューブを前コートし、次にヒツジ抗−ヒトTSH
−β2である一次抗体1.0mlをコートした。上記の
とおり、1%BSAおよび5%デキストロースの存在ま
たは不在下でチューブをコートした。実施例1(II)
に記載されたとおりに、このチューブをアッセイに使用
し、そしてダイナミックレンジを測定した。結果を表2
に示す。
【0066】
【表2】 表2 コート法 ダイナミックレンジ A.前コート/コート/リンス(BSAなし) 15.1 B.前コート/コート/後コート 14.2 C.前コート/コート(BSAなし) 13.0 D.前コート/BSAでコート 27.8 結果が示すことは、本発明の2段階工程の一次抗体コー
ティング工程(前コート/コート)におけるBSAの添
加はダイナミックレンジに対して顕著な影響を有するこ
とである。後コートにおけるBSAの添加は、しかしな
がら、ダイナミックレンジの増加にほとんど利益をもた
らさなかった。
【0067】実施例3 実施例1(I)(D)において記載されたとおりの本発
明の前コート/コート法を使用して作られたチューブ
は、IRMAフォーマットによりRIAトレーサーを用
いて評価された。RIAアッセイ試薬はベクトンディッ
キンソン(Becton Dickinson)TSH
MAb I125固相キットから得た。このアッセイは
以下の方法により実施した。
【0068】甲状腺刺激ホルモンMAb[I125]固相
成分システム 血清または血漿中のヒト甲状腺刺激ホルモン(TSH)
の定量測定を示す。
【0069】アッセイ方法 以下のプロトコルにおいては、標準試料および患者試料
を2通りに作成して実施しなければならない。対照血清
は患者試料と共に同時に実施すべきである。標準曲線お
よび臨床的測定は同時に実施しなければならない。
【0070】すべての試薬および試料は使用前に室温に
しなければならないが、より長い時間この温度に放置す
ることは必要でない。洗浄工程には滅菌蒸留水を使用す
ることが望ましい。
【0071】1.データ約分(reduction)技
術が全カウントを必要とするならば、2つのポリスチレ
ンチューブを標識し、そして取っておく。
【0072】2.標準曲線に関して、1−14のナンバ
ーを抗体でコートされたチューブに付し、各臨床試料お
よび対照試料に関して2通りをアッセイする。
【0073】3.200μlのTSH標準および臨床試
料をチューブに加える。
【0074】4.すべてのチューブに500μlのTS
Hトレーサー溶液を加える。簡単に渦巻き撹拌する。チ
ューブをカバーする。
【0075】5.37±1℃において水中で3.0時間
インキュベートする。
【0076】6.水浴から全部のチューブを取り出して
カバーを取る。
【0077】7.吸引またはデカントする。2.0ml
の蒸留水を加える。
【0078】8.工程7を繰り返す。最終的に吸引また
はデカントする。
【0079】9.これらチューブの放射性をカウント
し、そしてガンマカウンターで1分間全チューブをカウ
ントする(必要であれば)。
【0080】 チューブ 標準 患者の トレーサー番号 (μl) 血清(μl) (μl) インキュベート 洗浄 1,2 200A − 500 − 3,4 200B − 500 全チューブを 全カウント 5,6 200C − 500 37℃において の場合以外 7,8 200D − 500 3.0時間 2回 9,10 200E − 500 渦巻き撹拌 全チューブ 11,12 200F − 500 および を吸引 13,14 200G − 500 インキュベート および洗浄 対照及び する する 患者試料 200 500 結果の計算 自動計算 自動データ約分技術を使用することによりTSHの結果
を計算してよい。点対点の書き入れ、4パラメーター算
定曲線適合または他の種の曲線適合プログラムを利用し
てよい。
【0081】マニュアル計算 1.チューブ1−2に関して平均cpmを計算する。標
準A。
【0082】2.他の続くチューブのcpm各々からチ
ューブ1−2の平均cpmを差し引いて正確なcpmを
得る。
【0083】3.対数対対数グラフを用いて、y軸に各
標準レベルの補正されたcpmをとり、x軸に標準濃度
を取って標準曲線をプロットしてよい。
【0084】この結果を表3に示す。
【0085】
【表3】 表3 1分あたりのカウント TSH濃度[μIU/ml] RIAチューブ 新しいチューブ 0.00 602.7 259.7 0.22 790.5 490.0 1.04 1558.0 1134.0 3.71 4330.0 3503.0 8.38 9005.0 7662.0 35.50 23350.0 24445.0 97.00 40536.0 42014.0精度 RIATRAC 1 3.81μIU 3.1
0μIU RIATRAC 2 7.81μIU 7.8
1μIU RIATRAC 3 26.24μIU 28.9
7μIURIAアッセイ試薬 RIAチューブ:BD AN 1948A RIAトレーサー:RIA AN2228 RIA標準:AN1505 この結果から、RIAトレーサーをアッセイに使用して
本発明の方法によりコートされたチューブを利用するこ
とができることが示される。
【0086】実施例4非精製一次抗体を用いた競争アッセイ 腹水中のモノクローナル一次抗体をポリクローナル一次
抗体の代わりに用い、そして一次抗体をコーティング前
に精製しないこと以外は、実施例1(I)(D)に記載
されているとおりにチューブをコートした。
【0087】このアッセイに使用したチューブは標準コ
ーティング法および新しい2段階法により調製した。標
準コーティング法のコーティング緩衝液は100mMリ
ン酸(pH7.5)であり、モノクローナル抗体を含む
腹水液体をこれで希釈した。力価は1/10,000で
あった。チューブは加工される前に1.0mlの抗体溶
液で24時間コートされた。新しいコーティング法にお
いては、1.0mlの1/500,000MAb含有腹
水液体でコートする前に、チューブを最初に2μg/m
lのGAMIgG、Fc特異的なもので前コートした。
【0088】競争フォーマットを用いてTの吸収に関す
る非アイソトープリポソームアッセイにチューブを使用
した。この甲状腺吸収(T吸収)試験法においては、固
定量のチロキシンおよびチロキシン結合リポソームをア
ッセイ緩衝液中に存在させる。標準コートおよび新しい
前コート−コート法を用いて抗−T4モノクローナル抗
体(MAb)をアッセイチューブにコートした。MAb
はリポソーム結合体およびチロキシンの両方を結合する
ことができる。TBGを含む結合蛋白質は参考の標準の
血清中に存在し、そして未知のものがチロキシンに結合
するが、チロキシン−リポソームには結合しない。結合
しないまま血清中に残ったチロキシンの量はチューブ上
の抗体に関してリポソームと競争する。未知の血清TB
Gの結合能力が参考の標準のそれより低いならば、チロ
キシンの吸収はリポソームに代わってより高くなる。
【0089】インキュベート後、チューブを洗浄してあ
らゆる非特異的結合リポソームを除去し、そして界面活
性剤溶液を使用してリポソーム膜をこわし、それにより
蛍光染料を放出した。蛍光はフルオロメーターにより測
定し、そして吸収値は以下の式により測定した: 吸収(未知)=シグナル(Ref)−シグナル(Blank)*吸収 (Ref) シグナル(UNK)−シグナル(Blank)競争アッセイフォーマットを用いた T吸収に関する非ア
イソトープリポソームアッセイ アッセイ緩衝液 0.1M リン酸、pH7.4 0.14M 塩化ナトリウム 0.04% サリチル酸 0.05% BSA 0.25% μgT4スパイク リポソーム ベクトンディッキンソンアドバンスト
ダイアグノスティック(Becton Dickins
on AdvancedDiagnostics)、ロ
ット#1065−32−2(力価1/100)アッセイ法 1.コートされたポリプロピレンチューブに25μlの
試料を加える。
【0090】2.コートされたチューブに1000μl
のトレーサーを加える。
【0091】3.2から3秒間すべてのチューブを渦巻
き撹拌する。
【0092】4.45度において30分間反応混合物を
インキュベートする。
【0093】5.インキュベート完了後反応混合物を吸
引する。
【0094】6.ブリンクマンリピペッター(Brin
kman repipettor)を用いてチューブに
5mlの洗浄溶液を加える。
【0095】7.チューブから洗浄溶液を吸引する。
【0096】8.2回以上工程6および7を繰り返す。
【0097】9.洗浄されたチューブに2mlの溶解溶
液を加える。
【0098】10.溶液含有チューブを激しく渦巻き撹
拌する。
【0099】11.5分間待ち、再び渦巻き撹拌する。
【0100】12.フルオロメーターにより蛍光を測定
する。
【0101】アッセイの要約 試料サイズ 25μl トレーサー体積 1000μl インキュベート時間 30分間 混合速度 一定 結果を表4に示す。
【0102】
【表4】 表4 T吸収競争アッセイにおいて評価された 前コート/コートチューブおよび標準コートチューブ コーティング法 標準コート 前コート/コート 一次抗体力価 1/10,000 1/500,0004のμg/ml 蛍光ユニット 0.0 6258.0 6416.5 0.5 4423.5 5666.0 2.0 4258.5 4288.0 4.0 3540.0 3663.0 8.0 3122.0 3194.0 32.0 2438.5 2736.5 この結果が示すことは、等しい応答のために必要な抗体
の量は、新しいコーティング法を用いた場合、50倍減
少したことである。
【0103】実施例5−8 前コートおよびコート工程の条件は、アッセイの応答へ
の影響を測定するために変更された。条件は各実施例に
おいてまとめられ、そして結論は以下の各実施例に要約
されている。コートされたチューブは実施例1(I)
(D)にしたがって調製され、そして実施例1のアッセ
イ法の原理に記載されている方法にしたがってアッセイ
された。アッセイ成分は実施例1に記載されている成分
/処方の記載の部分に記載されている。
【0104】実施例5 異なる二次抗体を用いた前コーティング チューブ上の抗体 GAH TSH 一次抗体 Ventrex RAGGIG 二次抗体 Jackson Immunoresearch GAH TSH 一次抗体 OEM(A.P.) RAGGIG 二次抗体 Jackson Immunoresearch RAH TSH 一次抗体 Ventrex GARGIG 二次抗体 Jackson Immunoresearch RAH TSH 一次抗体 OEM(A.P.) GARGIG 二次抗体 Jackson Immunoresearch
【表5】 表5 二次抗体 一次抗体 抗体[μg/ml] ダイナミックレンジ RAGGIG Ventrexヒツジ [1.00] 9.7 〃 〃 [0.50] 8.7 〃 〃 [0.25] 9.1 GARGIG Ventrexウサギ [1.00] 8.5 〃 〃 [0.50] 8.9 〃 〃 [0.25] 13.2 RAGGIG OEMヒツジ [0.20] 17.0 〃 〃 [0.10] 16.0 〃 〃 [0.05] 13.2 GARGIG OEMウサギ [0.20] 13.2 〃 〃 [0.10] 11.0 〃 〃 [0.05] 8.6 RAGGIGまたはGARGIGからなる前コートは2
つの異なる一次抗体に対して各々コートされた。コート
緩衝液は1%BSAおよび5%デキストロースを含む1
00mMリン酸ナトリウム(pH7.45)からなっ
た。リポソーム上の抗体はベクトンディッキンソン(B
ecton Dickinson)リサーチセンター、
クローン291により供給されるMAH TSHであっ
た。
【0105】観察 すべての4つの抗体の組み合わせは変位(displa
cement)を与えた。
【0106】実施例6 新しい前コート法を用いた低濃度の一次抗体の応答 チューブ上の抗体 記載 種類 GAH TSH 一次抗体 RAGGIG;2μg/ml 二次抗体 リポソーム上の抗体 MAH TSH
【表6】 表6 PAb[μg/ml] ダイナミックレンジ 0.050 12.5 0.025 12.0 0.020 11.5 0.010 10.7 0.005 6.9観察 10ng/チューブの一次抗体で前コートされたチュー
ブは適度の変位を与えた。対象的に、標準コート法によ
りコートされたチューブは100×高い濃度においてわ
ずかに変位を与えた。
【0107】実施例7 I.一次抗体の濃度、およびコート緩衝液のpHおよびイオン強度の変化 チューブ上の抗体 記載 種類 GAH TSH 一次抗体 RAGGIG 二次抗体 リポソーム上の抗体 MAH TSH 前コート緩衝液 100mMリン酸(pH7.45)中の2μg/mlRAGGIG
【表7】 表7 コート緩衝液pH pH8.0 pH7.45コート緩衝液 PAb[μg/ml] ダイナミックレンジ ダイナミックレンジ 500mM リン酸 0.20 15.0 14.7 250mM リン酸 〃 17.9 14.8 100mM リン酸 〃 17.4 17.8 500mM リン酸 0.10 13.3 9.5 250mM リン酸 〃 17.8 9.2 100mM リン酸 〃 20.3 10.7 500mM リン酸 0.05 17.2 13.6 250mM リン酸 〃 10.1 10.4 100mM リン酸 〃 12.1 12.4観察 抗体濃度の変化はコート緩衝液のイオン強度およびpH
の変化に非感受性であった。pH8.0のコート緩衝液
はこれらの条件下でpH7.45の緩衝液よりも良好な
ダイナミックレンジを与える。
【0108】 II.コート工程のpH、イオン強度、およびカウンターイオンの変化 チューブ上の抗体 記載 種類 GAH TSH、[0.20] 一次抗体 RAGGIG;[2.0] 二次抗体 リポソーム上の抗体 MAH TSH
【表8】 表8コート緩衝液 mM濃度 pH ダイナミックレンジ リン酸 10 7.45 14.3 〃 100 〃 15.1 〃 300 〃 17.9 〃 500 〃 15.2 リン酸 300 6.75 12.4 〃 〃 8.50 10.1 グリシン 300 9.60 6.1観察 チューブのダイナミックレンジはコート緩衝液のpH
6.75からpH8.50への変化、および10mMと
500mMの間のイオン強度の変化には相対的に非感受
性であるらしい。
【0109】この抗体には300mMグリシン(pH
9.6)は好ましいコート緩衝液ではないが、以下に示
すように他の条件下では他の抗体を用いて満足な結果が
得られる。
【0110】実施例8 グリシン前コートにおける二次抗体濃度の変化および 共コートのイオン強度の変化 チューブ上の抗体 記載 種類 GAH TSH、[0.20] 一次抗体 RAGGIG;[2.0] 二次抗体 リポソーム上の抗体 MAH TSH
【表9】 表9 前コート 抗体 コート PAb ダイナミック緩衝液 mM pH [μg/ml] 緩衝液 mM pH [μg/ml] レンジ グリシン 300 9.6 [1.0] リン酸 100 7.45 0.2μg/ml 15.3 〃 〃 [2.0] 〃 15.0 〃 〃 [1.0] リン酸 10 7.45 0.2μg/ml 15.5 〃 〃 [2.0] 〃 15.1観察 リン酸緩衝液を用いた標準前コートに加えて、チューブ
の応答は300mMグリシン(pH9.6)中の1また
は2μg/mlの二次抗体の前コートの使用およびリン
酸コート緩衝液のイオン強度の変化により満足な結果が
得られる。
【0111】本発明の好ましい態様が何であると信じら
れているかを記載してきたが、当業者であれば本発明の
精神から離れることなく変化および修飾を行ってよいこ
とは認識できるであろうし、またすべてのそのような変
化および修飾は真に本発明の範囲内のものとして請求さ
れるよう意図される。
フロントページの続き (72)発明者 ルイス・アール・ポーラック アメリカ合衆国ニューヨーク州10471, リヴァーデール,ジョンソン・アベニュ ー 3135 (56)参考文献 特開 昭53−130425(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)二次抗体を、該二次抗体に結合する
    ことができる基材表面に接触させることにより二次抗体
    でコートされた基材を形成し;そして(ii)上記二次抗
    体でコートされた基材を、上記二次抗体が特異的に結合
    する一次抗体にブロック剤と共に接触させる工程からな
    る、基材上への抗体のコーティング法。
  2. 【請求項2】基材がプラスチック試験管である、請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】上記二次抗体が約0.5から約6μg/m
    lの濃度を有する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】上記一次抗体が約10から約500ナノグ
    ラム/mlの濃度を有する、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】上記ブロック剤が、ウシ血清アルブミン、
    ゼラチンおよびカゼインからなる群から選択される、請
    求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】上記ブロック剤が約1.0mg/mlから
    約50mg/mlの濃度のウシ血清アルブミンである、
    請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の方法により一次抗体に結
    合した二次抗体でコートされた基材からなるイムノアッ
    セイに使用されるのに適した製品。
  8. 【請求項8】一次抗体に結合した二次抗体でコートされ
    た基材が競争アッセイに使用するのに適している、請求
    項1記載の方法。
  9. 【請求項9】一次抗体に結合した二次抗体でコートされ
    た基材がサンドイッチアッセイに使用するのに適してい
    る、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】一次抗体に結合した二次抗体でコートさ
    れた基材がRIAに使用するのに適している、請求項1
    記載の方法。
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