JPH11248703A - 遊離ハプテンの免疫学的測定法 - Google Patents

遊離ハプテンの免疫学的測定法

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JPH11248703A
JPH11248703A JP7129298A JP7129298A JPH11248703A JP H11248703 A JPH11248703 A JP H11248703A JP 7129298 A JP7129298 A JP 7129298A JP 7129298 A JP7129298 A JP 7129298A JP H11248703 A JPH11248703 A JP H11248703A
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Sukehito Kurokawa
祐人 黒川
Miyuki Yonetani
美有紀 米谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊離ハプテンの免疫学的測定法おいて、検体
中のアルブミン濃度の影響を緩和し、正確な遊離ハプテ
ンの濃度を測定すること。 【解決手段】 遊離ハプテンおよび遊離ハプテンに対す
る抗体を免疫反応させる遊離ハプテンの免疫学的測定法
において、平均分子量500〜5,000の蛋白質の存
在下で免疫反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊離ハプテンの免
疫学的測定法に関する。さらに詳しくは、遊離ハプテン
の検体中の濃度値を精度良く測定できる遊離ハプテンの
免疫学的測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊離ハプテンおよび遊離ハプテン
に対する抗体を免疫反応させる遊離ハプテンの免疫学的
測定法では、ウシ血清アルブミン(平均分子量70,0
00)やゼラチン(平均分子量100,000以上)の
存在下で免疫反応させる免疫学的測定法であった。ウシ
血清アルブミンやゼラチンを添加する目的は、蛋白質な
どが非特異的に固相等に吸着することを防ぐためであっ
た「エンザイムイムノアッセイ,石川栄治監訳,(株)
東京化学同人,1989年」。具体的には、特公昭60
−501674号公報、特開昭62−180296号公
報、「ホルモンと臨床,32巻,p.1221,198
4年(文献)」、「医学と薬学,21巻2号,P.3
43,1989年(文献)」などの免疫学的測定法が
挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
免疫学的測定法では、遊離ハプテンを含有する検体中の
アルブミン濃度が増減すると測定結果の遊離ハプテン濃
度も増減し、検体中のアルブミン濃度が低い妊娠第III
期や、低アルブミン血症の人の検体中遊離ハプテン濃度
は真値よりも低く測定され、間違った臨床判定をする恐
れがあった。例えば、文献に記載の遊離トリヨードサ
イロニン(以下、FT3とする)の免疫学的測定方法で
は、血清中のアルブミン濃度と測定結果のFT3濃度間
の相関係数が0.428であり、文献に記載の遊離サ
イロキシン(以下、FT4とする)の免疫学的測定方法
では、血清中のアルブミン濃度と測定結果のFT4濃度
間の相関係数が0.505であるため、測定結果の遊離
ハプテン濃度はアルブミン濃度に影響を受けていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するため鋭意検討した結果、検体中のアルブミン濃
度の影響を受けることなく遊離ハプテン濃度を測定する
ことができる免疫学的測定法を見出し、本発明に到達し
た。すなわち本発明は、遊離ハプテンおよび遊離ハプテ
ンに対する抗体を免疫反応させる遊離ハプテンの免疫学
的測定法において、平均分子量500〜5,000の蛋
白質(A)の存在下で免疫反応させることを特徴とする
免疫学的測定法である。
【0005】
【発明の実施の形態】検体中の遊離ハプテンは、検体中
の蛋白質などに結合したハプテンと平衡関係にある。本
発明の方法では、平均分子量500〜5,000の蛋白
質(A)の存在下で免疫反応させるが、蛋白質(A)の
分子量が小さいために、検体中のハプテンと結合しづら
く、上記平衡関係を乱しにくくなると推測される。一
方、従来のウシ血清アルブミン(平均分子量70,00
0)や、ゼラチン(平均分子量100,000以上)の
存在下で免疫反応させる方法では、ウシ血清アルブミン
やゼラチンが検体中のハプテンを結合し、上記平衡関係
を乱す問題があったと考えられる。
【0006】本発明の方法では、蛋白質(A)の平均分
子量は、通常500〜5,000、好ましくは500〜
2000、特に500〜1000である。平均分子量が
500未満では、ブロッキング効果が不十分であるため
非特異的吸着が増大し、平均分子量が5,000を越え
ると、上記平衡関係を乱す。
【0007】本発明の方法では、蛋白質(A)の濃度
は、通常0.05〜50g/L、好ましくは0.2〜1
0g/Lである。また、この濃度は、遊離ハプテンおよ
び遊離ハプテンに対する抗体などが免疫反応する際の液
相(但し、検体液成分を除く)中の濃度である。濃度が
0.05g/L未満では、ブロッキング効果が不十分で
あるため非特異的吸着が増大し、50g/Lを越える
と、蛋白質の不溶化の問題が生じる。
【0008】本発明の方法において、使用する該蛋白質
(A)として好適なものとしては、アルブミン(血清ア
ルブミン,血漿アルブミン,オバルブミン,コナルブミ
ン,ラクトアルブミンなど)の分解物;乳蛋白質(カゼ
イン,脱脂乳,ホエ蛋白など)やゼラチンの分解物など
が挙げられる。これらのうちさらに好ましいものは、平
均分子量が500〜5,000の蛋白質が得られ易い点
で、乳蛋白質(カゼイン,脱脂乳,ホエ蛋白など)の分
解物、特に、カゼイン分解物である。カゼイン分解物
は、カゼインから酸,アルカリ,酵素などで簡単に分解
されて得られる。
【0009】また、蛋白質(A)として例示したもの
は、単品のみならず組合せによっても使用できる。例え
ば、アルブミン分解物とカゼイン分解物の組合せや、カ
ゼイン分解物とホエ蛋白分解物の組合せなどである。
【0010】本発明では、免疫反応の際の反応液中に、
更にポリエチレングリコール(以下、PEGとする)を
含有させることが好ましい。免疫反応する際の反応液中
にPEGを含有させると、この水溶性ポリマーの作用に
よって、分子量が1万以下の被測定物質(遊離ハプテン
など)が水溶性ポリマーのネットワークから押し出され
遊離ハプテンに対する抗体と瞬時に反応するため、平衡
関係(B)が乱れる前に反応が終了しているものと推測
される。
【0011】本発明において、PEGの重量平均分子量
は、好ましくは、1,000〜200,000、特に
4,000〜70,000である。重量平均分子量が
1,000未満では、前記平衡関係が乱れ、重量平均分
子量が200,000を越えると、PEGの不溶化の問
題が生じる。また、遊離ハプテンおよび遊離ハプテンに
対する抗体などが免疫反応する際の液相(但し、検体液
成分を除く)中の濃度として、好ましくは、0.02〜
8重量/容量%(以下、特に明示しなければ単に%とす
る)であり、さらに好ましくは、0.1〜2%含有させ
る。濃度が0.02%未満では、平衡関係が乱れ、濃度
が8%を越えると、PEGの不溶化の問題が生じる。
【0012】本発明において、遊離ハプテンに対する抗
体は、ポリクローナル抗体またはポリクローナル抗体の
どちらでも使用できるが、安定的な品質の抗体が永続的
に得られるモノクローナル抗体が好ましく使用される。
【0013】本発明において、遊離ハプテンとは、液体
中の蛋白質などに結合したり遊離したりすることのでき
るハプテンの遊離部分であり、例えば、FT3、FT4
コルチゾル、プロゲステロン、オエストラジオール、テ
ストステロン等がある。これらのうち、好ましくは、F
3とFT4である。
【0014】遊離ハプテンおよび遊離ハプテンに対する
抗体が免疫反応する際の液相(検体液成分を除く)中
で、蛋白質(A)やPEG以外の成分としては、例え
ば、緩衝液[トリス塩酸バッファ、バルビタールバッフ
ァ、リン酸系バッファなど]に免疫反応に直接関与する
物質[遊離ハプテン、遊離ハプテンに対する抗体及びこ
れらの付加物など]や塩類[NaCl2やMgCl2
ど]等が含有される。
【0015】また、本発明の遊離ハプテンの免疫学的測
定法の測定系としては、例えば、FT3の測定系の場
合、 不溶性担体に結合した抗トリヨードサイロニン
(T3)抗体に対して、測定検体中FT3と、T3または
その類似体[ジヨードサイロニン(T2)など)標識物
とを競合的に反応させる測定系(以下、を固相抗体法
とする)、 抗T3抗体の標識物に対して、測定検体中FT3と、不
溶性担体に結合させたT3またはその類似体[ジヨード
サイロニン(T2)など)とを競合的に反応させる測定
系(以下、を固相抗原法とする)などを含めいずれも
公知の測定系が使用できる。
【0016】測定系の不溶性担体としては、例えばケイ
酸質無機担体[ガラス(ポ−ラス、ツヤ消しガラスな
ど)、シリカゲル、ベンナイトなど]、磁性体、有機担
体(プラスチック、デキストラン、ロ紙など)などいず
れも公知のものが使用される。また、これらの不溶性担
体は微粒子にされ懸濁の状態で使用される場合もある。
【0017】遊離ハプテンや遊離ハプテンに対する抗体
[便宜上合わせてH/Aとする]を不溶性担体に結合さ
せる方法としては、例えば、H/Aをガラスに化学的に
結合させる方法(例えば、米国特許第4280992号
明細書及び同第3652761号明細書)や、H/Aを
プラスチックに物理吸着させる方法(例えば、イ−・エ
ングバル等;バイオシム・バイオフィズ・アクタ、25
1巻、427貢、1971年)等がある。さらに、H/
Aにビオチンを結合させ不溶化担体にはストレプトアビ
ジンを結合させることによりH/Aを不溶化担体に結合
させる方法や、H/Aに対する抗体をあらかじめ不溶化
担体に結合させておくことによりH/Aを不溶化担体に
結合させる方法(例えば、特願平04−174911号
明細書)等、間接的にH/Aを不溶化担体に結合させる
方法がある。
【0018】標識物としては、例えば、アイソト−プ
[I125など]、酵素[ペルオキシダーゼ、アルカリ
フォスファターゼ、βガラクトシダーゼなど]、蛍光物
質[ユーロピウム誘導体など]、発光物質[アクリジウ
ム誘導体など]等いずれも公知のものが使用される。
【0019】H/Aを標識物に結合させる方法として
は、例えば、H/Aを標識物に結合させる方法(例え
ば、生化学実験法15、東京化学同人、p.308〜3
30(1993))がある。さらに、H/Aにストレプ
トアビジンを結合させ標識物にビオチンを結合させるこ
とによりH/Aを標識物に結合させる方法や、H/Aに
対する抗体をあらかじめ標識物に結合させておくことに
よりH/Aを標識物に結合させる方法(例えば、特願昭
63−262479号明細書)等、間接的にH/Aを標
識物に結合させる方法がある。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】平均分子量500〜5000の蛋白質含有
の免疫反応用緩衝液の調製;0.02Mのリン酸緩衝液
(pH8.0)に、塩化ナトリウムを8.5g/Lの濃
度になるように添加し、免疫反応用緩衝液(a)を調製
した。また、(a)のカゼイン分解物の濃度が0.05
g/L、0.2g/L、10g/L、50g/Lになる
免疫反応用緩衝液を調製した。この調製で、 ・カゼイン分解物(平均分子量30,000)の場合
は、それぞれ(a1),(a2),(a3),(a4)
とし、 ・カゼイン分解物(平均分子量5,000)の場合は、
それぞれ(b1),(b2),(b3),(b4)と
し、 ・カゼイン分解物(平均分子量1,800)の場合は、
それぞれ(c1),(c2),(c3),(c4)と
し、 ・カゼイン分解物(平均分子量700)の場合はそれぞ
れ(d1),(d2),(d3),(d4)とした。さ
らに、 ・(d1),(d2),(d3),(d4)に、PEG
(平均分子量50,000)を0.5%の濃度で加えた
場合を、(e1),(e2),(e3),(e4)と
し、 ・PEG(平均分子量5,000)を0.5%の濃度で
加えた場合を、(f1),(f2),(f3),(f
4)とした。
【0022】比較例1〜4および実施例1〜20 FT3免疫学的測定法(固相抗体法) 全自動酵素免疫分析装置OLYDAS−120(オリン
パス光学工業株式会社製)を用い、第一反応として、 (a1),(a2),(a3),(a4), (b1),(b2),(b3),(b4), (c1),(c2),(c3),(c4), (d1),(d2),(d3),(d4), (e1),(e2),(e3),(e4), (f1),(f2),(f3),(f4) 各々[以下、(a1)〜(f4)とする]の0.3mL
と、標準FT3液または健常人血清検体の0.05mL
と、抗T3モノクローナル抗体結合ガラスビーズ(以下
G1とする)1個とを、反応管中で37℃,15分間免
疫反応させ、FT3+G1複合体を形成させた。反応
後、装置専用のB/F分離液にて洗浄させB/F分離を
行った。
【0023】第二反応として、反応管中のFT3+G1
複合体1個に、ペルオキシダーゼ標識T3(以下P1と
する)を0.2mg/L含有する(a1)〜(f4)各
々を0.3mL分注させ、反応管中で37℃,15分間
免疫反応させ、FT3+G1+P1複合体を形成させ
た。反応後、装置専用のB/F分離液にて洗浄させB/
F分離を行った。
【0024】第三反応として、反応管中のFT3+G1
+P1複合体1個に、過酸化水素を0.1g/Lおよび
テトラメチルベンジジンを0.17g/L含有する酢酸
緩衝液を0.3mL分注させ、反応管中で37℃,1
5.5分間発色反応させ、反応後、0.7mlの脱イオ
ン水を混合させ、380nmで測光させた。
【0025】最後に、各標準FT3液の濃度値と測光値
を2次式の逆数(1/(Ax2+Bx+C))で自動回
帰させ、その検量線から、健常人血清検体の測光値に対
する濃度値を算出させた。
【0026】比較例5〜8および実施例21〜40 FT3免疫学的測定法(固相抗原法) 第一反応として、ペルオキシダーゼ標識抗T3モノクロ
ーナル抗体(以下、P2とする)を0.1mg/L含有
する(a1)〜(f4)各々の0.3mLと、標準FT
3液または健常人血清検体の0.05mLと、T3結合ガ
ラスビーズ(以下、G2とする)の1個とを反応管中で
37℃,15分間免疫反応させ、G2+P2複合体を形
成させた。反応後、装置専用のB/F分離液にて洗浄さ
せB/F分離を行った。
【0027】第二反応として、反応管中のG2+P2複
合体1個に、過酸化水素を0.1g/Lおよびテトラメ
チルベンジジンを0.17g/L含有する酢酸緩衝液を
0.3mL分注させ、反応管中で37℃,15.5分間
発色反応させ、反応後、0.7mlの脱イオン水を混合
させ、380nmで測光させた。
【0028】最後に、各標準FT3液の濃度値と測光値
を2次式の逆数(1/(Ax2+Bx+C))で自動回
帰させ、その検量線から、健常人血清検体の測光値に対
する濃度値を算出させた。
【0029】比較例9〜12および実施例41〜60 FT4免疫学的測定法(固相抗体法) 第一反応として、(a1)〜(f4)各々の0.3mL
と、標準FT4液または健常人血清検体の0.05mL
と、抗T4モノクローナル抗体結合ガラスビーズ(以下
G3とする)1個とを反応管中で37℃,15分間免疫
反応させ、FT4+G3複合体を形成させた。反応後、
装置専用のB/F分離液にて洗浄させB/F分離を行っ
た。
【0030】第二反応として、反応管中のFT4+G3
複合体1個に、ペルオキシダーゼ標識T4(以下P3と
する)を0.4mg/L含有する(a1)〜(f4)各
々を0.3mL分注させ、反応管中で37℃,15分間
免疫反応させ、FT4+G3+P3複合体を形成させ
た。反応後、装置専用のB/F分離液にて洗浄させB/
F分離を行った。
【0031】第三反応として、反応管中のFT4+G3
+P3複合体1個に、過酸化水素を0.1g/Lおよび
テトラメチルベンジジンを0.17g/L含有する酢酸
緩衝液を0.3mL分注させ、反応管中で37℃,1
5.5分間発色反応させ、反応後、0.7mlの脱イオ
ン水を混合させ、380nmで測光させた。
【0032】最後に、各標準FT4液の濃度値と測光値
を2次式の逆数(1/(Ax2+Bx+C))で自動回
帰させ、その検量線から、健常人血清検体の測光値に対
する濃度値を算出させた。
【0033】比較例13〜16および実施例61〜80 FT4免疫学的測定法(固相抗原法) 第一反応として、ペルオキシダーゼ標識抗T4モノクロ
ーナル抗体(以下、P4とする)を0.3mg/L含有
する(a1)〜(f4)各々の0.3mLと、標準FT4液また
は健常人血清検体の0.05mLと、T4結合ガラスビ
ーズ(以下、G4とする)の1個とを反応管中で37
℃,15分間免疫反応させ、G4+P4複合体を形成さ
せた。反応後、装置専用のB/F分離液にて洗浄させB
/F分離を行った。
【0034】第二反応として、反応管中のG4+P4複
合体1個に、過酸化水素を0.1g/Lおよびテトラメ
チルベンジジンを0.17g/L含有する酢酸緩衝液を
0.3mL分注させ、反応管中で37℃,15.5分間
発色反応させ、反応後、0.7mlの脱イオン水を混合
させ、380nmで測光させた。
【0035】最後に、各標準FT4液の濃度値と測光値
を2次式の逆数(1/(Ax2+Bx+C))で自動回
帰させ、その検量線から、健常人血清検体の測光値に対
する濃度値を算出させた。
【0036】比較例1〜8および実施例1〜40の評価 検体中のアルブミン濃度の影響を受けることなく遊離ハ
プテン濃度を測定することができる免疫学的測定法であ
ることを確かめるため、比較例1〜8および実施例1〜
40のFT3免疫学的測定法で健常人血清検体の100
検体分のFT3濃度を測定し、A/G B−テストワコ
ー(和光純薬工業株式会社)で健常人血清検体の100
検体分のアルブミン濃度を測定し、FT3濃度とアルブ
ミン濃度の相関係数を求めた。比較例1〜4および実施
例1〜20のFT3免疫学的測定法(固相抗体法)の結
果を表1に示し、比較例5〜8および実施例21〜40
のFT3免疫学的測定法(固相抗原法)の結果を表2に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】比較例9〜16および実施例41〜80の
評価 さらに、検体中のアルブミン濃度の影響を受けることな
く遊離ハプテン濃度を測定することができる免疫学的測
定法であることを確かめるため、比較例9〜16および
実施例41〜80のFT4免疫学的測定法で健常人血清
検体の100検体分のFT4濃度を測定し、A/G B
−テストワコー(和光純薬工業株式会社)で健常人血清
検体の100検体分のアルブミン濃度を測定し、FT4
濃度とアルブミン濃度の相関係数を求めた。比較例9〜
12および実施例41〜60のFT4免疫学的測定法
(固相抗体法)の結果を表3に示し、比較例13〜16
および実施例61〜80のFT4免疫学的測定法(固相
抗原法)の結果を表4に示す。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【発明の効果】従来は、健常人血清検体のアルブミン濃
度と遊離ハプテン測定濃度間の相関係数は0.45以上
であったが、本発明によって、健常人血清検体のアルブ
ミン濃度と遊離ハプテン測定濃度間の相関係数は0.3
0以下となった。したがって、本発明の遊離ハプテンの
免疫学的測定法では、検体中のアルブミン濃度の影響を
受けにくい。さらに、遊離ハプテン濃度が臨床診断に利
用される場合には、検体中のアルブミン濃度が低い妊娠
第III期や低アルブミン血症の検体であっても従来より
も極めて正確な測定と診断が可能となり、さらには極め
て正確な治療も可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離ハプテンおよび遊離ハプテンに対する
    抗体を免疫反応させる遊離ハプテンの免疫学的測定法に
    おいて、平均分子量500〜5,000の蛋白質(A)
    の存在下で免疫反応させることを特徴とする免疫学的測
    定法。
  2. 【請求項2】ポリエチレングリコールの存在下で免疫反
    応させる請求項1記載の免疫学的測定法。
JP7129298A 1998-03-04 1998-03-04 遊離ハプテンの免疫学的測定法 Pending JPH11248703A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005121790A1 (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 測定感度を向上させるための組成物
JP2013019888A (ja) * 2011-06-16 2013-01-31 Fujifilm Corp 高感度なイムノクロマトグラフ方法及びイムノクロマトグラフ用キット
JP2014209123A (ja) * 2008-04-29 2014-11-06 サイケメディクス コーポレイション 固相多分析物アッセイ法

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