JP2002048378A - 温湿度または温度制御方法及び温湿度または温度制御装置 - Google Patents
温湿度または温度制御方法及び温湿度または温度制御装置Info
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Abstract
温度制御コントローラPID_Tempの操作量出力MVT
が加熱モードの場合には加熱アクチュエータAct1 へ
出力し、出力MVT が冷却モードの場合には冷却アクチ
ュエータAct2へ出力する。湿度制御出力分岐部D_
MV_Hum は、湿度制御コントローラPID_Hum の操
作量出力MVH が加湿モードの場合には加湿アクチュエ
ータAct3 へ出力し、出力MVH が除湿モードの場合
にはアクチュエータAct2 へ出力する。冷却出力最大
値演算部C_MAX は、分岐部D_MV_Temp,D_MV
_Hum の各操作量出力のうち大きい方をアクチュエータ
Act2 に与える。
Description
タ、冷却アクチュエータ及び加湿アクチュエータを用い
る温湿度制御系、または加熱アクチュエータを主アクチ
ュエータ、冷却アクチュエータを補助アクチュエータと
して用いる温度制御系において、省エネルギーを実現す
ることができる温湿度または温度制御方法及び温湿度ま
たは温度制御装置に関するものである。
ための冷却器、暖房のためのヒータが備わっているが、
快適性を増すために湿度も制御することが多く、加湿器
を合わせて持つことにより、温度と湿度の両方を同時に
制御する温湿度制御が行われている。なお、冷却器がそ
の機能から除湿効果を持つため、除湿器を別途持つ必要
はない。同様に、恒温恒湿槽においても、冷却器とヒー
タと加湿器とを用いた温湿度制御が行われている。
において、冷却器の出力の分解能があまり高くなく、恒
温槽のように精密な温度制御が要求される場合は、冷却
器によっていったん過冷却した上でヒータによる加熱で
最適温度にするような予冷却・再加熱式の制御が行われ
ている。
は、降温のために冷却器を働かせることによる湿度の低
下を加湿器で補ったり、除湿のために冷却器を働かせる
ことによる温度低下をヒータで補ったりする出力相殺が
行われる。しかしながら、このような出力相殺が不適切
に行われると、エネルギー消費の無駄が発生するという
問題点があった。特に、温湿度制御系では、前記出力相
殺のために、冷却器、ヒータ及び加湿器の3つのアクチ
ュエータを同時に動作させる場合があり、この場合にエ
ネルギー消費が大きくなるという問題点があった。ま
た、予冷却・再加熱式の温度制御系では、冷却器によっ
ていったん予冷却した上でヒータによって加熱する出力
相殺が行われるため、この出力相殺が不適切に行われる
と、エネルギー消費が大きくなるという問題点があっ
た。
れたもので、温湿度制御系または温度制御系において、
出力相殺を最小限にして、省エネルギーを実現すること
ができる温湿度または温度制御方法及び温湿度または温
度制御装置を提供することを目的とする。
は、温度制御を行うコントローラの加熱アクチュエータ
及び冷却アクチュエータへの操作量出力のうち前記冷却
アクチュエータへの操作量出力と、湿度制御を行うコン
トローラの加湿アクチュエータ及び前記冷却アクチュエ
ータへの操作量出力のうち前記冷却アクチュエータへの
操作量出力とを比較して、大きい方の操作量出力を前記
冷却アクチュエータに対して与えるようにしたものであ
る。このような構成により、温湿度制御系において、3
つのアクチュエータのうち最大でも2つだけが動作する
ように保証することができる。また、本発明の温度制御
方法は、加熱制御を行うコントローラの操作量出力を冷
却制御を行うコントローラへの制御量入力として与え、
この冷却制御を行うコントローラに対して前記操作量出
力の理想値を設定値として与えるようにしたものであ
る。
御の加熱機能を実現する加熱アクチュエータ(Act1
)と、温度制御の冷却機能及び湿度制御の除湿機能を
実現する冷却アクチュエータ(Act2 )と、湿度制御
の加湿機能を実現する加湿アクチュエータ(Act3 )
と、温度制御を行う温度制御コントローラ(PID_Te
mp)と、湿度制御を行う湿度制御コントローラ(PID
_Hum )と、前記温度制御コントローラの操作量出力
(MVT )が加熱モードに対応した値の場合には前記加
熱アクチュエータへ出力し、前記温度制御コントローラ
の操作量出力が冷却モードに対応した値の場合には前記
冷却アクチュエータへ出力する温度制御出力分岐部(D
_MV_Temp)と、前記湿度制御コントローラの操作量
出力(MVH)が加湿モードに対応した値の場合には前
記加湿アクチュエータへ出力し、前記湿度制御コントロ
ーラの操作量出力が除湿モードに対応した値の場合には
前記冷却アクチュエータへ出力する湿度制御出力分岐部
(D_MV_Hum )と、前記温度制御出力分岐部及び湿
度制御出力分岐部と前記冷却アクチュエータとの間に設
けられ、前記温度制御出力分岐部と前記湿度制御出力分
岐部の各操作量出力を比較して、大きい方の操作量出力
を前記冷却アクチュエータに与える冷却出力最大値演算
部(C_MAX )とを有するものである。
御の加熱機能を実現する加熱アクチュエータ(Act1
)と、温度制御の冷却機能及び湿度制御の除湿機能を
実現する冷却アクチュエータ(Act2 )と、湿度制御
の加湿機能を実現する加湿アクチュエータ(Act3 )
と、加熱制御を行い、前記加熱アクチュエータに対して
操作量出力(MV1 )を与える温度制御加熱コントロー
ラ(PID_Temp1 )と、冷却制御を行い、前記冷却ア
クチュエータに対して操作量出力(MV2 )を与える温
度制御冷却コントローラ(PID_Temp2 )と、加湿制
御を行い、前記加湿アクチュエータに対して操作量出力
(MV3 )を与える湿度制御加湿コントローラ(PID
_Hum3)と、除湿制御を行い、前記冷却アクチュエータ
に対して操作量出力(MV4 )を与える湿度制御除湿コ
ントローラ(PID_Hum4)と、加熱モードのとき前記
温度制御加熱コントローラを動作させ、冷却モードのと
き前記温度制御冷却コントローラを動作させる温度制御
コントローラ切換処理部(CH_Temp)と、加湿モード
のとき前記湿度制御加湿コントローラを動作させ、除湿
モードのとき前記湿度制御除湿コントローラを動作させ
る湿度制御コントローラ切換処理部(CH_Hum )と、
前記温度制御冷却コントローラ及び湿度制御除湿コント
ローラと前記冷却アクチュエータとの間に設けられ、前
記温度制御冷却コントローラと前記湿度制御除湿コント
ローラの各操作量出力(MV2 ,MV4)を比較して、
大きい方の操作量出力を前記冷却アクチュエータに与え
る冷却出力最大値演算部(C_MAX )とを有するもので
ある。
の加熱機能を実現する加熱アクチュエータ(Act1 )
と、温度制御の冷却機能を実現する冷却アクチュエータ
(Act2 )と、加熱制御を行い、前記加熱アクチュエ
ータに対して操作量出力(MVHO)を与える温度制御加
熱コントローラ(PID_H )と、この温度制御加熱コ
ントローラの前記操作量出力を制御量入力とし、前記操
作量出力の理想値を設定値として演算を行い、演算結果
の操作量出力(MVCO)を前記冷却アクチュエータへ出
力する温度制御冷却コントローラ(PID_C )とを有
するものである。
御の加熱機能を実現する加熱アクチュエータ(Act1
)と、温度制御の冷却機能及び湿度制御の除湿機能を
実現する冷却アクチュエータ(Act2 )と、湿度制御
の加湿機能を実現する加湿アクチュエータ(Act3 )
と、温度制御を行う温度制御コントローラ(PID_Te
mp)と、湿度制御を行う湿度制御コントローラ(PID
_Hum )と、前記温度制御コントローラの操作量出力
(MVT )が加熱モードに対応した値の場合には前記加
熱アクチュエータへ出力し、前記温度制御コントローラ
の操作量出力が冷却モードに対応した値の場合には前記
冷却アクチュエータへ出力する温度制御出力分岐部(D
_MV_Temp)と、前記湿度制御コントローラの操作量
出力(MVH)が加湿モードに対応した値の場合には前
記加湿アクチュエータへ出力し、前記湿度制御コントロ
ーラの操作量出力が除湿モードに対応した値の場合には
前記冷却アクチュエータへ出力する湿度制御出力分岐部
(D_MV_Hum )と、前記温度制御出力分岐部の前記
操作量出力を制御量入力とし、この操作量出力の理想値
を設定値として演算を行い、演算結果の操作量出力(M
VCO)を前記冷却アクチュエータへ出力する温度制御冷
却コントローラ(PID_C )と、前記温度制御出力分
岐部、湿度制御出力分岐部及び温度制御冷却コントロー
ラと前記冷却アクチュエータとの間に設けられ、前記温
度制御出力分岐部と前記湿度制御出力分岐部と前記温度
制御冷却コントローラの各操作量出力を比較して、最も
大きい操作量出力を前記冷却アクチュエータに与える冷
却出力最大値演算部(C_MAX2)とを有するものであ
る。
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態となる温湿度制御装置
の構成を示すブロック図である。図1の温湿度制御装置
は、温度制御を行う温度制御コントローラPID_Temp
と、湿度制御を行う湿度制御コントローラPID_Hum
と、温度制御コントローラPID_Tempの操作量出力M
VT を分岐出力する温度制御出力分岐部D_MV_Temp
と、湿度制御コントローラPID_Hum の操作量出力M
VH を分岐出力する湿度制御出力分岐部D_MV_Hum
と、温度制御出力分岐部D_MV_Tempと湿度制御出力
分岐部D_MV_Hum の各操作量出力を比較して、最も
大きい操作量出力を冷却アクチュエータAct2 に与え
る冷却出力最大値演算部C_MAX と、温度制御の加熱機
能を実現するヒータ等の加熱アクチュエータAct1
と、温度制御の冷却機能を実現する冷却器等の冷却アク
チュエータAct2 と、湿度制御の加湿機能を実現する
加湿器等の加湿アクチュエータAct3 とから構成され
ている。なお、湿度制御の除湿機能は、冷却アクチュエ
ータAct2 によって実現される。
ーム、温室などの槽内・室内空気の温湿度制御系におい
て、加熱冷却機能の出力相殺、加湿除湿機能の出力相殺
を抑えて省エネルギーを実現しようとする場合に、この
温湿度制御系を対象として適用することができる。
作について説明する。図2は図1の温湿度制御装置の動
作を示すフローチャート図である。最初に、温度制御コ
ントローラPID_Tempは、PID演算を実行して操作
量出力MVT を算出する(図2ステップ101)。ただ
し、温度制御コントローラPID_Tempは、一般のヒー
トクール制御ロジックで構成されている。ヒートクール
制御は、加熱能力と冷却能力を使い分ける制御技術であ
る。
ならば、温度制御コントローラPID_Tempから出力さ
れる操作量出力MVT が50%より大きい場合は加熱ア
クチュエータAct1 を操作量出力MVT に対応して動
作させ、操作量出力MVT が50%以下の場合は冷却ア
クチュエータAct2 を操作量出力MVT に対応して動
作させる制御手法である。
モードで制御中に温度制御コントローラPID_Tempか
ら出力される操作量出力MVT が50%以下になると、
即座に冷却モードへの切り換えが行われ、冷却モードで
制御中に操作量出力MVT が50%より大きくなると、
即座に加熱モードへの切り換えが行われる。
_Tempは、操作量出力が0〜100%に正規化されてい
るとき、1制御周期前の操作量出力MVT-1 が50%よ
り大きい場合は加熱モードであるとして、加熱用のPI
Dパラメータを用いて現制御周期の操作量出力MVT を
次式のように算出する。 MVT =Kg1 {1+1/(Ti1 s)+Td1 s}(SPT −PVT ) ・・・(1)
1 はそれぞれ温度制御コントローラPID_Tempの加熱
側比例ゲイン、加熱側積分時間、加熱側微分時間、SP
T は温度制御コントローラPID_Tempの制御対象(不
図示)について設定される温度設定値、PVT はこの制
御対象の制御量(温度計測値)である。加熱側比例ゲイ
ンKg1 、加熱側積分時間Ti1 、加熱側微分時間Td
1 及び温度設定値SPT はオペレータによってあらかじ
め設定され、制御量PVT は図示しない温度センサによ
って計測される。
は、1制御周期前の操作量出力MVT-1 が50%以下の
場合は冷却モードであるとして、冷却用のPIDパラメ
ータを用いて現制御周期の操作量出力MVT を次式のよ
うに算出する。 MVT =Kg2 {1+1/(Ti2 s)+Td2 s}(SPT −PVT ) ・・・(2)
2 はそれぞれ温度制御コントローラPID_Tempの冷却
側比例ゲイン、冷却側積分時間、冷却側微分時間であ
る。冷却側比例ゲインKg2 、冷却側積分時間Ti2 、
冷却側微分時間Td2 はオペレータによってあらかじめ
設定される。こうして、ステップ101の処理が終了す
る。
度制御コントローラPID_Tempから出力された操作量
出力MVT を温度制御に関するアクチュエータAct1
,Act2 に対して分岐出力する(ステップ10
2)。ステップ102において、温度制御出力分岐部D
_MV_Tempは、操作量出力MVT が50%より大きい
場合は加熱モードであるとして、次式のような操作量指
示値MV1 を加熱アクチュエータAct1 へ出力する。 MV1 =2(MVT −50) ・・・(3)
は、操作量出力MVT が50%以下の場合は冷却モード
であるとして、次式のような操作量指示値MV2 を冷却
出力最大値演算部C_MAX へ出力する。 MV2 =2(50−MVT ) ・・・(4) 以上でステップ102の処理が終了する。
V1 ,MV2 との関係を示す図である。図3から分かる
ように、温度制御出力分岐部D_MV_Tempは、操作量
出力MVT を0〜100%の操作量指示値MV1 または
MV2 に変換して出力する。
は、PID演算を実行して操作量出力MVH を算出する
(ステップ103)。ただし、湿度制御コントローラP
ID_Hum は、一般のヒートクール制御ロジックで構成
されている。ヒートクール制御では、操作量出力MVH
が50%より大きい場合は加湿アクチュエータAct3
を操作量出力MVH に対応して動作させ、操作量出力M
VH が50%以下の場合は冷却アクチュエータAct2
を操作量出力MVH に対応して動作させる。
で制御中に操作量出力MVH が50%以下になると、即
座に除湿モードへの切り換えが行われ、除湿モードで制
御中に操作量出力MVH が50%より大きくなると、即
座に加湿モードへの切り換えが行われる。
_Hum は、操作量出力が0〜100%に正規化されてい
るとき、1制御周期前の操作量出力MVH-1 が50%よ
り大きい場合は加湿モードであるとして、加湿用のPI
Dパラメータを用いて現制御周期の操作量出力MVH を
次式のように算出する。 MVH =Kg3 {1+1/(Ti3 s)+Td3 s}(SPH −PVH ) ・・・(5)
3 はそれぞれ湿度制御コントローラPID_Hum の加湿
側比例ゲイン、加湿側積分時間、加湿側微分時間、SP
H はコントローラPID_Hum の制御対象(不図示)に
ついて設定される湿度設定値、PVH はこの制御対象の
制御量(湿度計測値)である。加湿側比例ゲインKg3
、加湿側積分時間Ti3 、加湿側微分時間Td3 及び
湿度設定値SPH はオペレータによって予め設定され、
制御量PVH は図示しない湿度センサによって計測され
る。
は、1制御周期前の操作量出力MVH-1 が50%以下の
場合は除湿モードであるとして、除湿用のPIDパラメ
ータを用いて現制御周期の操作量出力MVH を次式のよ
うに算出する。 MVH =Kg4 {1+1/(Ti4 s)+Td4 s}(SPH −PVH ) ・・・(6)
4 はそれぞれ湿度制御コントローラPID_Hum の除湿
側比例ゲイン、除湿側積分時間、除湿側微分時間であ
る。除湿側比例ゲインKg4 、除湿側積分時間Ti4 、
除湿側微分時間Td4 はオペレータによってあらかじめ
設定される。このようにして、ステップ103の処理が
終了する。
度制御コントローラPID_Hum から出力された操作量
出力MVH を湿度制御に関するアクチュエータAct2
,Act3 に対して分岐出力する(ステップ10
4)。ステップ104において、湿度制御出力分岐部D
_MV_Hum は、操作量出力MVH が50%より大きい
場合は加湿モードであるとして、次式のような操作量指
示値MV3 を加湿アクチュエータAct3 へ出力する。 MV3 =2(MVH −50) ・・・(7)
は、操作量出力MVH が50%以下の場合は除湿モード
であるとして、次式のような操作量指示値MV4 を冷却
出力最大値演算部C_MAX へ出力する。 MV4 =2(50−MVH ) ・・・(8) 以上でステップ104の処理が終了する。
V3 ,MV4 との関係を示す図である。図4から分かる
ように、湿度制御出力分岐部D_MV_Hum は、操作量
出力MVH を0〜100%の操作量指示値MV3 または
MV4 に変換して出力する。
温度制御出力分岐部D_MV_Tempから出力された操作
量指示値MV2 と湿度制御出力分岐部D_MV_Hum か
ら出力された操作量指示値MV4 の最大値MV2xを求め
て、この最大値MV2xを冷却アクチュエータAct2 へ
出力する(ステップ105)。
は、操作量指示値MV2 が操作量指示値MV4 より大き
い場合、操作量指示値MV2 を最大値MV2xとして冷却
アクチュエータAct2 へ出力し、操作量指示値MV2
が操作量指示値MV4 以下の場合、操作量指示値MV4
を最大値MV2xとして冷却アクチュエータAct2 へ出
力する。以上のステップ101〜105を1制御周期に
おける処理とし、ステップ101〜105の処理を制御
周期毎に繰り返す。
D_Tempと温度制御出力分岐部D_MV_Tempの連係動
作では、一般的なヒートクール制御ロジックに基づき、
加熱アクチュエータAct1 への操作量指示値MV1 、
冷却アクチュエータAct2への操作量指示値MV2 を
算出して出力する。ヒートクール制御ロジックなので、
操作量指示値MV1 と操作量指示値MV2 が同時に0%
より大きな値になることは原則的にない。
と湿度制御出力分岐部D_MV_Hum の連係動作では、
一般的なヒートクール制御ロジックに基づき、加湿アク
チュエータAct3 への操作量指示値MV3 、冷却アク
チュエータAct2 への操作量指示値MV4 を算出して
出力する。ヒートクール制御ロジックなので、操作量指
示値MV3 と操作量指示値MV4 が同時に0%より大き
な値になることは原則的にない。
用のアクチュエータなので、温度制御側(温度制御コン
トローラPID_Tempと温度制御出力分岐部D_MV_
Temp)で求められた操作量指示値MV1 は、加熱アクチ
ュエータAct1 へ直接出力される。加湿アクチュエー
タAct3 は湿度制御専用のアクチュエータなので、湿
度制御側(湿度制御コントローラPID_Hum と湿度制
御出力分岐部D_MV_Hum)で求められた操作量指示
値MV3 は、加湿アクチュエータAct3 へ直接出力さ
れる。
湿度制御に併用のアクチュエータなので、温度制御側で
求められた操作量指示値MV2 と湿度制御側で求められ
た操作量指示値MV4 の最大値MV2xが冷却出力最大値
演算部C_MAX で算出され、この最大値MV2xが冷却ア
クチュエータAct2 へ出力される。
指示値MV4 よりも温度制御側で求められた操作量指示
値MV2 が小さい場合、温度制御側にとっては冷却アク
チュエータAct2 への出力が過剰、すなわち冷却が過
剰となるので、時間の経過に伴って温度計測値PVT が
設定値SPT より低くなる。このため、冷却モードであ
った温度制御コントローラPID_Tempが加熱モードに
切り替わり、50%より大きい操作量出力MVT が出力
され、結果として0%より大きい操作量指示値MV1 が
加熱アクチュエータAct1 に出力される。
値MV2 よりも湿度制御側で求められた操作量指示値M
V4 が小さい場合、湿度制御側にとっては冷却アクチュ
エータAct2 への出力が過剰、すなわち除湿が過剰と
なるので、時間の経過に伴って湿度計測値PVH が設定
値SPH より低くなる。このため、除湿モードであった
湿度制御コントローラPID_Hum が加湿モードに切り
替わり、50%より大きい操作量出力MVH が出力さ
れ、結果として0%より大きい操作量指示値MV3 が加
湿アクチュエータAct3 に出力される。
て、3つのアクチュエータのうち最大でも2つだけが動
作するように保証することができ、出力相殺の発生を温
度制御に関する加熱冷却機能の出力相殺と湿度制御に関
する加湿除湿機能の出力相殺のどちらか一方に確実に限
定することができる。その結果、温湿度制御系全体にと
って最低出力に近い制御を実現することができ、省エネ
ルギーを実現することができる。
実施の形態となる温湿度制御装置の構成を示すブロック
図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してあ
る。図5の温湿度制御装置は、加熱制御を行う温度制御
加熱コントローラPID_Temp1 と、冷却制御を行う温
度制御冷却コントローラPID_Temp2 と、加湿制御を
行う湿度制御加湿コントローラPID_Hum3と、除湿制
御を行う湿度制御除湿コントローラPID_Hum4と、コ
ントローラPID_Temp1 とコントローラPID_Temp
2 とを切り替える温度制御コントローラ切換処理部CH
_Tempと、コントローラPID_Hum3とコントローラP
ID_Hum4とを切り替える湿度制御コントローラ切換処
理部CH_Hum と、冷却出力最大値演算部C_MAX と、
加熱アクチュエータAct1と、冷却アクチュエータA
ct2 と、加湿アクチュエータAct3 とから構成され
ている。
対象とするもので、コントローラPID_Temp1 は例え
ば空調暖房コントローラであり、コントローラPID_
Temp2 は例えば空調冷房コントローラであり、コントロ
ーラPID_Hum3は例えば空調加湿コントローラであ
り、コントローラPID_Hum4は例えば空調除湿コント
ローラである。
mpは、暖房要求が発生している場合、温度制御加熱コン
トローラPID_Temp1 を動作させる。温度制御加熱コ
ントローラPID_Temp1 は、実施の形態の1で説明し
た式(1)と同様にして暖房用の0〜100%の操作量
出力MV1 を算出する。
H_Tempは、冷房要求が発生している場合、温度制御冷
却コントローラPID_Temp2 を動作させる。温度制御
冷却コントローラPID_Temp2 は、式(2)と同様に
して冷房用の0〜100%の操作量出力MV2 を算出す
る。
H_Hum は、加湿要求が発生している場合、湿度制御加
湿コントローラPID_Hum3を動作させる。湿度制御加
湿コントローラPID_Hum3は、式(5)と同様にして
加湿用の0〜100%の操作量出力MV3 を算出する。
H_Hum は、除湿要求が発生している場合、湿度制御除
湿コントローラPID_Hum4を動作させる。湿度制御除
湿コントローラPID_Hum4は、式(6)と同様にして
除湿用の0〜100%の操作量出力MV4 を算出する。
施の形態の1と全く同じである。こうして、空調制御シ
ステムにおいて実施の形態の1と同様の効果を得ること
ができる。
実施の形態となる温度制御装置の構成を示すブロック図
である。図6の温度制御装置は、加熱制御を行う温度制
御加熱コントローラPID_H と、この温度制御加熱コ
ントローラPID_H を操作量出力を制御量入力とし、
操作量出力の理想値を設定値として演算を行う温度制御
加熱コントローラPID_H と、温度制御冷却コントロ
ーラPID_C と、ヒータ等の加熱アクチュエータAc
t1 と、冷却器等の冷却アクチュエータAct2 とから
構成されている。
用いる予冷却・再加熱式の恒温槽の温度制御系におい
て、加熱冷却機能の出力相殺を抑えて省エネルギーを実
現しようとする場合に、この温度制御系を対象として適
用することができる。
について説明する。図7は図6の温度制御装置の動作を
示すフローチャート図である。最初に、温度制御加熱コ
ントローラPID_H は、PID演算を実行して操作量
出力MVHOを次式のように算出する(図7ステップ20
1)。 MVHO=KgH {1+1/(TiH s)+TdH s}(SPT −PVT ) ・・・(20)
dH はそれぞれ温度制御加熱コントローラPID_H の
比例ゲイン、積分時間、微分時間、SPT はコントロー
ラPID_H の制御対象(不図示)について設定される
温度設定値、PVT はこの制御対象の制御量(温度計測
値)である。比例ゲインKgH 、積分時間TiH 、微分
時間TdH 及び温度設定値SPT は予め設定され、制御
量PVT は図示しない温度センサによって計測される。
_H は、算出した操作量出力MVHOを加熱アクチュエー
タAct1 と温度制御冷却コントローラPID_C へ出
力する。次に、温度制御冷却コントローラPID_C
は、PID演算を実行して操作量出力MVCOを次式のよ
うに算出する(ステップ202)。 MVCO=KgC {1+1/(TiC s)+TdC s}(SP1 −PV1 ) ・・・(21)
dC はそれぞれ温度制御冷却コントローラPID_C の
比例ゲイン、積分時間、微分時間、SP1 はコントロー
ラPID_C の設定値、PV1 はコントローラPID_
C の制御量である。比例ゲインKgC 、積分時間TiC
及び微分時間TdC は予め設定される。
省エネルギーと温度制御とを両立させることが可能な、
操作量出力MVHOの理想値(操作量出力MVHOが0〜1
00%に正規化されている場合において例えば10%)
である。また、温度制御冷却コントローラPID_C
は、温度制御加熱コントローラPID_H から出力され
た操作量出力MVHOを制御量PV1 として式(21)の
計算を行う。
_C は、算出した操作量出力MVCOを冷却アクチュエー
タAct2 へ出力する。以上のステップ201,202
を1制御周期における処理とし、ステップ201,20
2の処理を制御周期毎に繰り返す。
ュエータとして加熱アクチュエータAct1 を利用する
が、制御される温度範囲として低温側が自然冷却では不
十分になる場合、供給される流体(例えば空気)を冷却
アクチュエータAct2 により冷却する必要がある。冷
却アクチュエータAct2 の出力が十分な分解能で精密
な温度制御が可能なように構成されている場合は、一般
的なヒートクール制御を適用するのが妥当である。しか
し、冷却アクチュエータAct2 の出力の分解能が不十
分な場合は、冷却アクチュエータAct2 により十分に
予冷却した後に、加熱アクチュエータAct1 により再
加熱するように構成する。この場合、再加熱のヒータ出
力が温度制御の操作量になる。
槽の温度制御に使用した例を示す図である。この恒温槽
では、加熱アクチュエータAct1 で加熱、冷却アクチ
ュエータAct2 で冷却した空気を循環させるようにな
っている。温度制御加熱コントローラPID_H は、P
IDロジックに基づき加熱用の操作量出力MVH0を算出
する。
力を下げることにより降温作用が得られる状態を実現す
るには、温度制御加熱コントローラPID_H の操作量
出力MVH0が少なくとも10%程度で再加熱制御されて
いる必要があり、予冷却を行なう冷却アクチュエータA
ct2 は、加熱用の操作量出力MVH0を制御変数として
制御される。
D_C は、設定値SP1 として温度制御加熱コントロー
ラPID_H の加熱用操作量出力MVHOの理想値を採用
し、制御量PV1 として実際の加熱用操作量出力MVHO
を採用し、PIDロジックに基づき操作量出力MVCOを
算出する。
値)SP1 よりも高い場合は、冷却アクチュエータAc
t2 による予冷却が過剰であることを意味している。こ
の場合、温度制御冷却コントローラPID_C は、操作
量出力MVCOを下げるように作用する。これにより、予
冷却の効果が減少し、制御量PVT の上昇に伴って再加
熱に必要な加熱用操作量出力MVHOも低下するので、操
作量出力MVHOが理想値SP1 に一致する方向に近付
く。
SP1 よりも低い場合は、冷却アクチュエータAct2
による予冷却が不足していることを意味している。この
場合、温度制御冷却コントローラPID_C は、操作量
出力MVCOを上げるように作用する。これにより、予冷
却の効果が増加し、制御量PVT の低下に伴って再加熱
に必要な加熱用操作量出力MVHOも上昇するので、操作
量出力MVHOが理想値SP1 に一致する方向に近付く。
えば低い値から高い値に切り換えた場合には、昇温要求
が発生したことになるため、温度制御加熱コントローラ
PID_H は操作量出力MVH0を上昇させる。この場
合、加熱用の操作量出力MVHOが理想値SP1 よりも高
くなるので、温度制御冷却コントローラPID_C は、
予冷却過剰と見なして、操作量出力MVCOを下げるよう
に作用する。したがって、冷却アクチュエータAct2
が昇温を妨げることがないように動作する。
い値から低い値に切り換えた場合には、降温要求が発生
したことになるため、温度制御加熱コントローラPID
_Hは操作量出力MVH0を低下させる。この場合、加熱
用の操作量出力MVHOが理想値SP1 よりも低くなるの
で、温度制御冷却コントローラPID_C は、予冷却不
足と見なして、操作量出力MVCOを上げるように作用す
る。したがって、冷却アクチュエータAct2 が降温を
促進するように動作する。
ct1 を主アクチュエータ、冷却アクチュエータAct
2 を補助アクチュエータとして用いる温度制御系におい
て、加熱冷却機能の出力相殺(予冷却過剰または予冷却
不足)を回避しつつ、予冷却・再加熱を維持することが
できる。その結果、温度制御系全体にとって最低出力に
近い制御を実現することができ、省エネルギーを実現す
ることができる。また、昇温要求や降温要求の発生時に
おいても、冷却アクチュエータAct2 を適切に動作さ
せることができるので、良好な制御性を得ることができ
る。
実施の形態となる温湿度制御装置の構成を示すブロック
図である。図9の温湿度制御装置は、温度制御コントロ
ーラPID_Tempと、湿度制御コントローラPID_Hu
m と、温度制御冷却コントローラPID_C と、温度制
御出力分岐部D_MV_Tempと、湿度制御出力分岐部D
_MV_Hum と、温度制御出力分岐部D_MV_Tempと
湿度制御出力分岐部D_MV_Hum と温度制御冷却コン
トローラPID_C の各操作量出力を比較して、最も大
きい操作量出力を冷却アクチュエータAct2 に与える
冷却出力最大値演算部C_MAX2と、加熱アクチュエータ
Act1 と、冷却アクチュエータAct2 と、加湿アク
チュエータAct3 とから構成されている。
実施の形態の3を組み合わせたものであり、アクチュエ
ータとして加熱アクチュエータAct1 、冷却アクチュ
エータAct2 及び加湿アクチュエータAct3 を用い
る恒温恒湿槽等の温湿度制御系において、加熱冷却機能
の出力相殺、加湿除湿機能の出力相殺を抑えて省エネル
ギーを実現しようとする場合に、この温湿度制御系を対
象として適用することができる。
作について説明する。図10は図9の温湿度制御装置の
動作を示すフローチャート図である。最初に、温度制御
コントローラPID_Tempは、PID演算を実行して操
作量出力MVT を算出する(図10ステップ301)。
この動作は実施の形態の1で説明した温度制御コントロ
ーラPID_Tempの動作と全く同じである。
度制御コントローラPID_Tempから出力された操作量
出力MVT を温度制御に関するアクチュエータAct1
,Act2 に対して分岐出力する(ステップ30
2)。この動作は実施の形態の1で説明した温度制御出
力分岐部D_MV_Tempの動作と全く同じである。
は、PID演算を実行して操作量出力MVH を算出する
(ステップ303)。この動作は実施の形態の1で説明
した湿度制御コントローラPID_Hum の動作と全く同
じである。湿度制御出力分岐部D_MV_Hum は、湿度
制御コントローラPID_Hum から出力された操作量出
力MVH を湿度制御に関するアクチュエータAct2 ,
Act3 に対して分岐出力する(ステップ304)。こ
の動作は実施の形態の1で説明した湿度制御出力分岐部
D_MV_Hum の動作と全く同じである。
_C は、PID演算を実行して操作量出力MVCOを算出
する(ステップ305)。この動作は実施の形態の3で
説明した温度制御冷却コントローラPID_C の動作と
ほぼ同様であるが、式(21)の設定値SP1 として予
め与えられる値は、省エネルギーと温度制御とを両立さ
せることが可能な、操作量指示値MV1 の理想値であ
る。また、温度制御冷却コントローラPID_C は、温
度制御出力分岐部D_MV_Tempから出力された操作量
指示値MV1 を制御量PV1 として式(21)の計算を
行う。
温度制御出力分岐部D_MV_Tempから出力された操作
量指示値MV2 と湿度制御出力分岐部D_MV_Hum か
ら出力された操作量指示値MV4 と温度制御冷却コント
ローラPID_C から出力された操作量出力MVCOの最
大値MV2xを求めて、この最大値MV2xを冷却アクチュ
エータAct2 へ出力する(ステップ306)。
は、操作量指示値MV2 が操作量指示値MV4 より大き
い場合、操作量指示値MV2 を最大値MV2xとし、操作
量指示値MV2 が操作量指示値MV4 以下の場合、操作
量指示値MV4 を最大値MV2xとする。
は、この最大値MV2xより操作量出力MVCOが大きい場
合、この操作量出力MVCOを最終的な最大値MV2xとし
て冷却アクチュエータAct2 へ出力し、操作量出力M
VCOが最大値MV2x以下の場合、この最大値MV2xをそ
のまま冷却アクチュエータAct2 へ出力する。以上の
ステップ301〜306を1制御周期における処理と
し、ステップ301〜306の処理を制御周期毎に繰り
返す。
御冷却コントローラPID_C は、設定値SP1 として
操作量指示値MV1 の理想値(例えば10%)を採用
し、制御量PV1 として実際の操作量指示値MV1 を採
用し、PIDロジックに基づき操作量出力MVCOを算出
する。
いては、温度制御側で求められた冷却器操作量指示値M
V2 と湿度制御側で求められた冷却器操作量指示値MV
4 と温度制御冷却コントローラPID_C で求められた
冷却器操作量指示値MVCOの最大値MV2xが冷却出力最
大値演算部C_MAX2で算出され、この最大値MV2xが冷
却アクチュエータAct2 へ出力される。
加熱アクチュエータAct1 、冷却アクチュエータAc
t2 、加湿アクチュエータAct3 を用いる温湿度制御
系であり、特に温度制御については加熱アクチュエータ
Act1 を主アクチュエータ、冷却アクチュエータAc
t2 を補助アクチュエータとして用いる制御系におい
て、加熱冷却機能の出力相殺や加湿除湿機能の出力相殺
を削減することができ、温湿度制御系全体にとって最低
出力に近い制御を実現することができ、省エネルギーを
実現することができる。また、実施の形態の3と同様
に、昇温要求や降温要求の発生時においても、冷却アク
チュエータAct2 を適切に動作させることができるの
で、良好な制御性を得ることができる。
ローラの加熱アクチュエータ及び冷却アクチュエータへ
の操作量出力のうち冷却アクチュエータへの操作量出力
と、湿度制御を行うコントローラの加湿アクチュエータ
及び冷却アクチュエータへの操作量出力のうち冷却アク
チュエータへの操作量出力とを比較して、大きい方の操
作量出力を冷却アクチュエータに対して与えることによ
り、温湿度制御系において、3つのアクチュエータのう
ち最大でも2つだけが動作するように保証することがで
き、出力相殺の発生を温度制御に関する加熱冷却機能の
出力相殺と湿度制御に関する加湿除湿機能の出力相殺の
どちらか一方に確実に限定することができる。その結
果、温湿度制御系全体にとって最低出力に近い制御を実
現することができ、省エネルギーを図ることができる。
量出力を冷却制御を行うコントローラへの制御量入力と
して与え、この冷却制御を行うコントローラに対して操
作量出力の理想値を設定値として与えることにより、加
熱冷却機能の出力相殺(予冷却過剰または予冷却不足)
を回避しつつ、予冷却・再加熱を維持することができ
る。その結果、温度制御系全体にとって最低出力に近い
制御を実現することができ、省エネルギー化を図ること
ができる。また、昇温要求や降温要求の発生時において
も、冷却アクチュエータを適切に動作させることができ
るので、良好な制御性を得ることができる。
エータ、加湿アクチュエータ、温度制御コントローラ、
湿度制御コントローラ、温度制御出力分岐部、湿度制御
出力分岐部及び冷却出力最大値演算部を設けることによ
り、出力相殺を最小限にして、省エネルギーを図れる温
湿度制御装置を実現することができる。
エータ、加湿アクチュエータ、温度制御加熱コントロー
ラ、温度制御冷却コントローラ、湿度制御加湿コントロ
ーラ、湿度制御除湿コントローラ、温度制御コントロー
ラ切換処理部、湿度制御コントローラ切換処理部及び冷
却出力最大値演算部を設けることにより、空調制御シス
テム等において、出力相殺を最小限にして、省エネルギ
ーを図れる温湿度制御装置を実現することができる。
エータ、温度制御加熱コントローラ及び温度制御冷却コ
ントローラを設けることにより、恒温槽等の温度制御系
において、出力相殺を最小限にして、省エネルギーを図
れる制御装置を実現することができる。
エータ、加湿アクチュエータ、温度制御コントローラ、
湿度制御コントローラ、温度制御出力分岐部、湿度制御
出力分岐部、温度制御冷却コントローラ及び冷却出力最
大値演算部を設けることにより、出力相殺を最小限にし
て、省エネルギーを図れる温湿度制御装置を実現するこ
とができる。また、温度制御冷却コントローラと冷却出
力最大値演算部とを組み合わせることにより、省エネル
ギー効果を一層高めることができる。また、昇温要求や
降温要求の発生時においても、冷却アクチュエータを適
切に動作させることができるので、良好な制御性を得る
ことができる。
装置の構成を示すブロック図である。
のフローチャート図である。
出力と温度制御出力分岐部から出力される操作量指示値
との関係を示す図である。
出力と湿度制御出力分岐部から出力される操作量指示値
との関係を示す図である。
装置の構成を示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
フローチャート図である。
制御に使用した例を示す図である。
装置の構成を示すブロック図である。
めのフローチャート図である。
湿度制御コントローラ、PID_Temp1 …温度制御加熱
コントローラ、PID_Temp2 …温度制御冷却コントロ
ーラ、PID_Hum3…湿度制御加湿コントローラ、PI
D_Hum4…湿度制御除湿コントローラ、PID_H …温
度制御加熱コントローラ、PID_C …温度制御冷却コ
ントローラ、D_MV_Temp…温度制御出力分岐部、D
_MV_Hum …湿度制御出力分岐部、C_MAX 、C_MA
X2…冷却出力最大値演算部、CH_Temp…温度制御コン
トローラ切換処理部、CH_Hum …湿度制御コントロー
ラ切換処理部、Act1 …加熱アクチュエータ、Act
2 …冷却アクチュエータ、Act3 …加湿アクチュエー
タ。
Claims (6)
- 【請求項1】 温度制御を行うコントローラの加熱アク
チュエータ及び冷却アクチュエータへの操作量出力のう
ち前記冷却アクチュエータへの操作量出力と、湿度制御
を行うコントローラの加湿アクチュエータ及び前記冷却
アクチュエータへの操作量出力のうち前記冷却アクチュ
エータへの操作量出力とを比較して、大きい方の操作量
出力を前記冷却アクチュエータに対して与えるようにし
たことを特徴する温湿度制御方法。 - 【請求項2】 加熱制御を行うコントローラの操作量出
力を冷却制御を行うコントローラへの制御量入力として
与え、この冷却制御を行うコントローラに対して前記操
作量出力の理想値を設定値として与えるようにしたこと
を特徴とする温度制御方法。 - 【請求項3】 温度制御の加熱機能を実現する加熱アク
チュエータと、 温度制御の冷却機能および湿度制御の除湿機能を実現す
る冷却アクチュエータと、 湿度制御の加湿機能を実現する加湿アクチュエータと、 温度制御を行う温度制御コントローラと、 湿度制御を行う湿度制御コントローラと、 前記温度制御コントローラの操作量出力が加熱モードに
対応した値の場合には前記加熱アクチュエータへ出力
し、前記温度制御コントローラの操作量出力が冷却モー
ドに対応した値の場合には前記冷却アクチュエータへ出
力する温度制御出力分岐部と、 前記湿度制御コントローラの操作量出力が加湿モードに
対応した値の場合には前記加湿アクチュエータへ出力
し、前記湿度制御コントローラの操作量出力が除湿モー
ドに対応した値の場合には前記冷却アクチュエータへ出
力する湿度制御出力分岐部と、 前記温度制御出力分岐部及び湿度制御出力分岐部と前記
冷却アクチュエータとの間に設けられ、前記温度制御出
力分岐部と前記湿度制御出力分岐部の各操作量出力を比
較して、大きい方の操作量出力を前記冷却アクチュエー
タに与える冷却出力最大値演算部とを有することを特徴
とする温湿度制御装置。 - 【請求項4】 温度制御の加熱機能を実現する加熱アク
チュエータと、 温度制御の冷却機能および湿度制御の除湿機能を実現す
る冷却アクチュエータと、 湿度制御の加湿機能を実現する加湿アクチュエータと、 加熱制御を行い、前記加熱アクチュエータに対して操作
量出力を与える温度制御加熱コントローラと、 冷却制御を行い、前記冷却アクチュエータに対して操作
量出力を与える温度制御冷却コントローラと、 加湿制御を行い、前記加湿アクチュエータに対して操作
量出力を与える湿度制御加湿コントローラと、 除湿制御を行い、前記冷却アクチュエータに対して操作
量出力を与える湿度制御除湿コントローラと、 加熱モードのとき前記温度制御加熱コントローラを動作
させ、冷却モードのとき前記温度制御冷却コントローラ
を動作させる温度制御コントローラ切換処理部と、 加湿モードのとき前記湿度制御加湿コントローラを動作
させ、除湿モードのとき前記湿度制御除湿コントローラ
を動作させる湿度制御コントローラ切換処理部と、 前記温度制御冷却コントローラ及び湿度制御除湿コント
ローラと前記冷却アクチュエータとの間に設けられ、前
記温度制御冷却コントローラと前記湿度制御除湿コント
ローラの各操作量出力を比較して、大きい方の操作量出
力を前記冷却アクチュエータに与える冷却出力最大値演
算部とを有することを特徴とする温湿度制御装置。 - 【請求項5】 温度制御の加熱機能を実現する加熱アク
チュエータと、 温度制御の冷却機能を実現する冷却アクチュエータと、 加熱制御を行い、前記加熱アクチュエータに対して操作
量出力を与える温度制御加熱コントローラと、 この温度制御加熱コントローラの前記操作量出力を制御
量入力とし、前記操作量出力の理想値を設定値として演
算を行い、演算結果の操作量出力を前記冷却アクチュエ
ータへ出力する温度制御冷却コントローラとを有するこ
とを特徴とする温度制御装置。 - 【請求項6】 温度制御の加熱機能を実現する加熱アク
チュエータと、 温度制御の冷却機能および湿度制御の除湿機能を実現す
る冷却アクチュエータと、 湿度制御の加湿機能を実現する加湿アクチュエータと、 温度制御を行う温度制御コントローラと、 湿度制御を行う湿度制御コントローラと、 前記温度制御コントローラの操作量出力が加熱モードに
対応した値の場合には前記加熱アクチュエータへ出力
し、前記温度制御コントローラの操作量出力が冷却モー
ドに対応した値の場合には前記冷却アクチュエータへ出
力する温度制御出力分岐部と、 前記湿度制御コントローラの操作量出力が加湿モードに
対応した値の場合には前記加湿アクチュエータへ出力
し、前記湿度制御コントローラの操作量出力が除湿モー
ドに対応した値の場合には前記冷却アクチュエータへ出
力する湿度制御出力分岐部と、 前記温度制御出力分岐部の前記操作量出力を制御量入力
とし、この操作量出力の理想値を設定値として演算を行
い、演算結果の操作量出力を前記冷却アクチュエータへ
出力する温度制御冷却コントローラと、 前記温度制御出力分岐部、湿度制御出力分岐部及び温度
制御冷却コントローラと前記冷却アクチュエータとの間
に設けられ、前記温度制御出力分岐部と前記湿度制御出
力分岐部と前記温度制御冷却コントローラの各操作量出
力を比較して、最も大きい操作量出力を前記冷却アクチ
ュエータに与える冷却出力最大値演算部とを有すること
を特徴とする温湿度制御装置。
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