JP2008164278A - 空気温調装置 - Google Patents

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憲司 泉
Takaaki Kashiwagi
崇暁 柏木
Tatsuaki Onishi
辰明 大西
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Abstract

【課題】冷凍機による無駄な冷却を大幅に削減して小容量の電気ヒータを用いることができ、これによって省エネルギ化を図ることができる空気温調装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機2、凝縮器3及び蒸発器4を有する冷凍機5と、蒸発器4によって冷却された空気Q1を加熱する電気ヒータ6との協働によって温度調整された温調空気Q2を送出するように構成される空気温調装置1Aにおいて、圧縮機2を制御する第1の制御器21Aと、電気ヒータ6を制御する第2の制御器22Aとを設け、第2の制御器22Aに制御目標値WS2としての設定温度TSが与えられたとき、第2の制御器22Aは、該設定温度TSを制御指令値CSとして第1の制御器21Aに向けて送信し、第1の制御器21Aは、第2の制御器22Aから送信された制御指令値CS(=TS)に対し1℃だけ低い値を制御目標値WS1(=TS−1)として定めるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、温度調整された温調空気を送出する空気温調装置に関し、特にクリーンルーム等の室内温度を精密に調整する空気温調装置に関するものである。
この種の従来の空気温調装置51は、図9(a)に示すように、冷媒配管によって互いに接続される圧縮機52、凝縮器53、膨張弁67及び蒸発器54を有する冷凍機55と、蒸発器54によって冷却された空気Q1を加熱する電気ヒータ56とを備えている。
冷凍機55においては、圧縮機52から送り出された高温・高圧の冷媒蒸気を凝縮器53にて冷却・液化し、液化された冷媒を膨張弁67を経て蒸発器54で蒸発させることにより冷却作用を成すようにされている。
そして、この空気温調装置51においては、冷凍機55と電気ヒータ56の協働によって精密に温度調整された温調空気Q2を送風ファン57により装置外側に送出するように構成されている。
この空気温調装置51には、送風ファン57により装置外側に送出される温調空気Q2の温度を検出する温度検出器62が設けられており、この温度検出器62の温度検出信号〔T2〕は、図9(b)に示すように制御装置65に与えられる。
制御装置65には、入力装置66の操作にて温調空気温度の目標値である設定温度TSが入力されるとともに、温度検出器62からの温度検出信号〔T2〕が入力される。
そして、この制御装置65においては、起動信号〔ON信号〕又は停止信号〔OFF信号〕を圧縮機52に向けて出力するととともに、設定温度TSと温度検出信号〔T2〕とに基づいて電気ヒータ56に対し出力すべき加熱信号〔HA〕を演算し、算出された加熱信号〔HA〕を電気ヒータ56に向けて出力するようにされている。
ところで、圧縮機52のON・OFFを繰り返して冷凍機55の冷却能力を調整する所謂ON・OFF制御を伴う温調動作では精密な温度調整が困難であるために、この空気温調装置51においては、制御装置65から圧縮機52に向けて起動信号〔ON信号〕が出力されると、圧縮機52が最大出力で一定速運転され、この圧縮機52の最大出力一定速運転により冷凍機55が最大冷却能力で運転され、電気ヒータ56の出力制御により、温調空気Q2の温度が設定温度TSとなるようにされている。
このため、この従来の空気温調装置51では、蒸発器54によって冷却された空気Q1の温度が設定温度TSに対し過剰に低いものとなり、言い換えれば無駄な冷却が行われており、消費電力が大きいという問題があった。
また、冷凍機55によって必要以上に冷却された空気Q1を電気ヒータ56により設定温度TSにまで加熱する必要があるために、電気ヒータ56として容量の大きなものを用いなければならないという問題もあった。
本発明は、上記従来の空気温調装置の有する問題点に鑑み、冷凍機による無駄な冷却を大幅に削減して小容量の電気ヒータを用いることができ、これによって省エネルギ化を図ることができる空気温調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の空気温調装置は、冷媒配管によって互いに接続される圧縮機、凝縮器及び蒸発器を有する冷凍機と、蒸発器によって冷却された空気を加熱する電気ヒータとを備え、冷凍機と電気ヒータの協働によって温度調整された温調空気を送出するように構成される空気温調装置において、蒸発器によって冷却された空気の温度が設定温度に対し所定値だけ低い温度となるように圧縮機を制御するとともに、温調空気の温度が該設定温度となるように電気ヒータを制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
この場合において、制御装置は、圧縮機を制御する第1の制御器と、電気ヒータを制御する第2の制御器とを備えてなり、第2の制御器に制御目標値としての設定温度が与えられたとき、第2の制御器は、該設定温度を制御指令値として第1の制御器に向けて送信し、第1の制御器は、第2の制御器から送信された制御指令値に対し所定値だけ低い値を制御目標値として定めるようにすることができる。
また、蒸発器によって冷却された空気の温度を検出する複数の温度検出器がその蒸発器の空気出口面に対し分散配置され、第1の制御器は、それら温度検出器によって得られる複数の温度検出値の平均値を求め、その平均値が制御目標値に一致するように圧縮機を制御するようにすることができる。
また、圧縮機は、インバータ制御にてその出力を可変とすることができる。
本発明の空気温調装置によれば、蒸発器によって冷却された空気の温度が設定温度に対し所定値(例えば、1℃)だけ低い温度となるように圧縮機が制御されるので、従来の空気温調装置と比べて冷凍機による無駄な冷却を大幅に削減することができる。
また、電気ヒータは、冷凍機によって設定温度に対し所定値だけ低められた空気を設定温度にまで加熱することができる程度の容量で済むため、従来の空気温調装置における電気ヒータと比べてその容量を小さくすることができる。
こうして、無駄な冷却を大幅に削減して小容量の電気ヒータを用いることができるので、省エネルギ化を図ることができ、イニシャルコスト及びランニングコストを削減することができる。
また、制御装置は、圧縮機を制御する第1の制御器と、電気ヒータを制御する第2の制御器とを備えてなり、第2の制御器に制御目標値としての設定温度が与えられたとき、第2の制御器は、該設定温度を制御指令値として第1の制御器に向けて送信し、第1の制御器は、第2の制御器から送信された制御指令値に対し所定値だけ低い値を制御目標値として定めるようにすることにより、第1の制御器及び第2の制御器のそれぞれに制御目標値を与えるために別途設ける必要がある演算装置が不要となり、装置構成の簡素化を図ることができる。
また、蒸発器によって冷却された空気の温度を検出する複数の温度検出器がその蒸発器の空気出口面に対し分散配置され、第1の制御器は、それら温度検出器によって得られる複数の温度検出値の平均値を求め、その平均値が制御目標値に一致するように圧縮機を制御するようにすることにより、蒸発器の出口側空気の温度分布にバラツキがあったとしても、その温度分布のバラツキによる温調精度への悪影響を低く抑えることができ、一層の省エネルギ化を図ることができる。
また、圧縮機はインバータ制御にてその出力を可変とすることにより、蒸発器によって冷却された空気の温度を設定温度に対し所定値だけ低い温度とする制御を容易に行うことができる。
以下、本発明の空気温調装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、本発明の空気温調装置の第1実施例を示す。
この空気温調装置1は、図1に示すように、冷媒配管によって互いに接続される圧縮機2、凝縮器3、膨張弁17及び蒸発器4を有する冷凍機5と、蒸発器4によって冷却された空気Q1を加熱する電気ヒータ6とを備えている。
冷凍機5においては、圧縮機2から送り出された高温・高圧の冷媒蒸気を凝縮器3にて冷却・液化し、液化された冷媒を膨張弁17を経て蒸発器4で蒸発させることにより冷却作用を成すようにされている。
そして、この空気温調装置1においては、送風ファン7の作動により、筐体8の一側板9に蒸発器4に対応させて設けられた空気吸込み口9aから装置外側の空気Q0が蒸発器4に導入され、蒸発器4に導入された空気は蒸発器4によって冷却され、蒸発器4によって冷却された空気Q1は電気ヒータ6によって加熱される。
こうして、冷凍機5と電気ヒータ6の協働によって精密に温度調整された温調空気Q2は、送風ファン7により装置外側に送出される。
なお、送風ファン7により装置外側に送出された温調空気Q2は、図示されないクリーンルーム等に導入される。
圧縮機2は、インバータ制御にてその出力(回転数)が、例えば、20〜100%の範囲で可変とされる電動モータと、この電動モータにより回転駆動されるスクロールコンプレッサとが一体化された密閉型電動圧縮機であって、電動モータに与えられる制御信号〔MV〕に応じてその電動モータの回転が制御され、これにより圧縮機2の出力、言い換えれば冷凍機5の冷却能力が制御されるようになっている。
蒸発器4と電気ヒータ6との間には、蒸発器4によって冷却された空気Q1の温度を検出する温度検出器11が設けられている。
また、送風ファン7の吹出し口付近には、送風ファン7により装置外側に送出される温調空気Q2の温度を検出する温度検出器12が設けられている。
そして、図2に示すように、温度検出器11の温度検出信号〔T1〕及び温度検出器12の温度検出信号〔T2〕はそれぞれ制御装置15に与えられる。
制御装置15は、圧縮機2の駆動源である電動モータに対し制御信号〔MV〕を出力して圧縮機2の出力を制御する第1の制御器21と、電気ヒータ6に対し制御信号〔HA〕を出力して電気ヒータ6の出力を制御する第2の制御器22と、これら制御器21,22に対して制御指令値を出力する演算装置23とを備えて構成されている。
この制御装置15には、例えば、タッチパネル形式の操作部を有する入力装置16が付設されており、この入力装置16の操作にて設定される温調空気温度の目標値である設定温度TSを示す設定温度信号〔TS〕が入力装置16から演算装置23に向けて出力されるようになっている。
そして、演算装置23は、入力装置16からの設定温度信号〔TS〕を取り込んで温調空気温度の目標値を設定温度TSに定め、この設定温度TSに基づいて、第1の制御器21に対して出力すべき制御指令値CS1と、第2の制御器22に対して出力すべき制御指令値CS2とを演算する。
また、第1の制御器21は、温度検出器11からの温度検出信号〔T1〕を取り込むとともに演算装置23からの制御指令値CS1を読み込み、制御指令値CS1を制御目標値WS1として定め、この制御目標値WS1に、温度検出信号〔T1〕から得られる温度検出値T1を一致させるように比例・積分・微分制御演算(PID制御演算)を行い、その演算結果に基づく制御信号〔MV〕を圧縮機2に向けて出力する。
また、第2の制御器22は、温度検出器12からの温度検出信号〔T2〕を取り込むとともに演算装置23からの制御指令値CS2を読み込み、制御指令値CS2を制御目標値WS2として定め、この制御目標値WS2に、温度検出信号〔T2〕から得られる温度検出値T2を一致させるようにPID制御演算を行い、その演算結果に基づく制御信号〔HA〕を電気ヒータ6に向けて出力する。
以上に述べたように構成される空気温調装置1の温調動作について、図2のブロック図及び図3のフローチャートを用いて以下に説明する。
なお、図3中記号「S」はステップを表わす。また、ステップS1,S2,S3の一連の処理動作及びステップS1,S4,S5の一連の処理動作は、空気温調装置1が稼動している間、所定のサイクルタイムで繰り返し実行される。
(ステップS1の処理内容)
ステップS1において、演算装置23は、入力装置16からの設定温度信号〔TS〕を取り込んで温調空気温度の目標値を設定温度TSに定め、この設定温度TSに基づいて、第1の制御器21に対して出力すべき制御指令値CS1と、第2の制御器22に対して出力すべき制御指令値CS2とを演算し、これら演算によって得られた制御指令値CS1(=TS−1)及び制御指令値CS2(=TS)をそれぞれ第1の制御器21及び第2の制御器22に向けて出力する。
(ステップS2〜ステップS3の処理内容)
ステップS2において、第1の制御器21は、温度検出器11からの温度検出信号〔T1〕を取り込むとともに演算装置23からの制御指令値CS1(=TS−1)を読み込み、この制御指令値CS1(=TS−1)を制御目標値WS1として定め、この制御目標値WS1(=TS−1)に、温度検出信号〔T1〕から得られる温度検出値T1を一致させるようにPID制御演算を行う。
そして、ステップS3において、第1の制御器21は、ステップS2でのPID制御演算の結果に基づく制御信号〔MV〕を圧縮機2に向けて出力し、フローを終了する。
(ステップS4〜ステップS5の処理内容)
一方、ステップS4において、第2の制御器22は、温度検出器12からの温度検出信号〔T2〕を取り込むとともに演算装置23からの制御指令値CS2(=TS)を読み込み、この制御指令値CS2(=TS)を制御目標値WS2として定め、この制御目標値WS2(=TS)に、温度検出信号〔T2〕から得られる温度検出値T2を一致させるようにPID制御演算を行う。
そして、ステップS5において、第2の制御器22は、ステップS4でのPID制御演算の結果に基づく制御信号〔HA〕を電気ヒータ6に向けて出力し、フローを終了する。
このように、第1実施例の空気温調装置1においては、ステップS1,S2,S3と、ステップS1,S4,S5とを、並列処理することにより、制御応答の迅速化を図るようにしている。
また、蒸発器4によって冷却された空気Q1の温度を設定温度TSに対し1℃(これに限定されるものではない。)だけ低い値に一致させるための第1の制御器21による圧縮機2の制御動作、及び送風ファン7により装置外側に送出される温調空気Q2の温度を設定温度TSに一致させるための第2の制御器22による電気ヒータ6の制御動作は、それぞれPID制御方式にて実行されており、これにより制御応答の迅速性を確保することができる。
第1実施例の空気温調装置1によれば、蒸発器4によって冷却された空気Q1の温度が設定温度TSに対し1℃だけ低い温度となるように圧縮機2が制御されるので、従来の空気温調装置51と比べて無駄な冷却を大幅に削減することができる。
また、電気ヒータ6は、冷凍機5によって設定温度TSに対し1℃だけ低められた空気Q1を設定温度TSにまで加熱することができる程度の容量で済むため、従来の空気温調装置51における電気ヒータ56と比べてその容量を小さくすることができる。
こうして、無駄な冷却を大幅に削減して小容量の電気ヒータ6を用いることができるので、省エネルギ化を図ることができ、イニシャルコスト及びランニングコストを削減することができる。
また、圧縮機2はインバータ制御にてその出力が可変とされるので、蒸発器4によって冷却された空気Q1の温度を設定温度TSに対し1℃だけ低い温度とする制御を容易に行うことができる。
図4〜図5に、本発明の空気温調装置の第2実施例を示す。
なお、この第2実施例の空気温調装置1Aは、上述の第1実施例の空気温調装置1と制御系の構成が異なるのみでその他の構成については基本的に同じである。
したがって、第2実施例の空気温調装置1Aにおいて、第1実施例の空気温調装置1と同一又は同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては第1実施例の空気温調装置1と異なる点を中心に説明することとする。
図4に示すように、第2実施例の空気温調装置1Aにおいて、制御装置15Aは、圧縮機2の駆動源である電動モータに対し制御信号〔MV〕を出力して圧縮機2の出力を制御する第1の制御器21Aと、電気ヒータ6に対し制御信号〔HA〕を出力して電気ヒータ6の出力を制御する第2の制御器22Aとを備えて構成されている。
第2の制御器22Aには、例えば、タッチパネル形式の操作部を有する入力装置16Aが一体的に組み込まれている。
この入力装置16Aの操作にて温調空気温度の目標値である設定温度TSが第2の制御器22Aに与えられたとき、第2の制御器22Aは、該設定温度TSを制御目標値WS2として定めるとともに、該設定温度TSを制御指令値CSとして第1の制御器21Aに向けて送信するようになっている。
第1の制御器21Aは、第2の制御器22Aからの制御指令値CSを補正する補正機能を有しており、制御指令値CSを補正した補正後の制御指令値CS′を制御目標値WS1として定めるようになっている。
次に、第2実施例の空気温調装置1Aの温調動作について、図4のブロック図及び図5のフローチャートを用いて以下に説明する。
なお、図5中記号「R」はステップを表わす。また、ステップR1,R2,R3の一連の処理動作及びステップR1,R4,R5の一連の処理動作は、空気温調装置1Aが稼動している間、所定のサイクルタイムで繰り返し実行される。
(ステップR1の処理内容)
ステップR1において、第2の制御器22Aは、入力装置16Aの操作にて与えられた設定温度TSを制御目標値WS2として定めるとともに、該設定温度TSを制御指令値CSとして第1の制御器21Aに向けて送信する。
(ステップR2〜ステップR3の処理内容)
ステップR2において、第1の制御器21Aは、温度検出器11からの温度検出信号〔T1〕を取り込むとともに第2の制御器22Aからの制御指令値CS(=TS)を読み込み、補正値αを−1℃(これに限定されるものではない。)としてその制御指令値CS(=TS)を補正し、補正後の制御指令値CS′(=TS−1)を制御目標値WS1として定め、この制御目標値WS1(=TS−1)に、温度検出信号〔T1〕から得られる温度検出値T1を一致させるようにPID制御演算を行う。
そして、ステップR3において、第1の制御器21Aは、ステップR2でのPID制御演算の結果に基づく制御信号〔MV〕を圧縮機2に向けて出力し、フローを終了する。
(ステップR4〜ステップR5の処理内容)
一方、ステップR4において、第2の制御器22Aは、温度検出器12からの温度検出信号〔T2〕を取り込み、温度検出信号〔T2〕から得られる温度検出値T2を制御目標値WS2(=TS)に一致させるようにPID制御演算を行う。
そして、ステップR5において、第2の制御器22Aは、ステップR4でのPID制御演算の結果に基づく制御信号〔HA〕を電気ヒータ6に向けて出力し、フローを終了する。
第2実施例の空気温調装置1Aによれば、第1実施例の空気温調装置1と同様の作用効果を得ることができるのは言うまでもない。
さらに、第2実施例の空気温調装置1Aによれば、第1実施例の空気温調装置1では第1の制御器21及び第2の制御器22にそれぞれ制御指令値CS1及び制御指令値CS2を与えるためにそれら制御器21,22とは別に設ける必要がある演算装置23が不要となり、装置構成の簡素化を図ることができる。
ところで、第2実施例の空気温調装置1Aにおいては、第2の制御器22Aから第1の制御器21Aに向けて送信する制御指令値CSを設定温度TSとし、第1の制御器21Aの補正機能によってその制御指令値CS(=TS)を補正値α(=−1℃)で補正した後の制御指令値CS′(=TS−1)を第1の制御器21Aでの制御目標値WS1として定めるようにされているが、この第1の制御器21Aの補正機能を利用した態様に限定されるものではない。
例えば、第2の制御器22Aに制御目標値WS2としての設定温度TSが与えられたとき、第2の制御器22Aは、該設定温度TSを補正値α(=−1℃)で補正した値(TS−1)を制御指令値CSとして第1の制御器21Aに向けて送信し、第1の制御器21Aは、第2の制御器22Aから送信された制御指令値CS(=TS−1)を制御目標値WS1として定めるといったような第2の制御器22Aの補正機能を利用した態様であっても、上述の温調動作と同様の温調動作が行われることになる。
なお、第1の制御器21Aの補正機能を利用して制御目標値WS1を定める構成を採用することにより、第1の制御器21Aを複数個設けた場合に、各制御器21Aでの補正値αを異ならせることで、入力装置16Aの操作にて第2の制御器22Aに制御目標値WS2としての設定温度TSが与えられたとき、複数個設けられた第1の制御器21Aにおいて異なる複数の制御目標値WS1を定めることができるという利点がある。
図6〜図8に、本発明の空気温調装置の第3実施例を示す。
なお、この第3実施例の空気温調装置1Bにおいて、上述の第2実施例の空気温調装置1Aと同一又は同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては第2実施例の空気温調装置1Aと異なる点を中心に説明することとする。
図6(a)に示すように、第3実施例の空気温調装置1Bにおいて、蒸発器4と電気ヒータ6との間には、蒸発器4によって冷却された空気Q1の温度を検出する複数(本例では9個:これに限定されるものではない。)の温度検出器11a,11b,・・・,11h,11iが設けられている。
図6(b)に示すように、これら温度検出器11a,11b,・・・,11h,11iは、縦横に適宜間隔を存して蒸発器4の空気出口面4aに臨むように分散配置されている。
そして、図7に示すように、各温度検出器11a,11b,・・・,11h,11iの各温度検出信号〔T1a,T1b,・・・,T1h,T1i〕は、第1の制御器21Aに与えられる。
第1の制御器21Aは、各温度検出器11a,11b,・・・,11h,11iからの各温度検出信号〔T1a,T1b,・・・,T1h,T1i〕を取り込むとともに第2の制御器22Aからの制御指令値CSを読み込み、各温度検出信号〔T1a,T1b,・・・,T1h,T1i〕から得られる各温度検出値T1a,T1b,・・・,T1h,T1iの平均値T1aveを求める一方で、その制御指令値CSを補正した補正後の制御指令値CS′を制御目標値WS1として定め、この制御目標値WS1に該平均値T1aveを一致させるようにPID制御演算を行い、その演算結果に基づく制御信号〔MV〕を圧縮機2に向けて出力する。
次に、第3実施例の空気温調装置1Bの温調動作について、図7のブロック図及び図8のフローチャートを用いて以下に説明する。
なお、図8中記号「K」はステップを表わす。また、ステップK1,K2,K3の一連の処理動作及びステップK1,K4,K5の一連の処理動作は、空気温調装置1Bが稼動している間、所定のサイクルタイムで繰り返し実行される。
(ステップK1の処理内容)
ステップK1において、第2の制御器22Aは、入力装置16Aの操作にて与えられた設定温度TSを制御目標値WS2として定めるとともに、該設定温度TSを制御指令値CSとして第1の制御器21Aに向けて送信する。
(ステップK2〜ステップK3の処理内容)
ステップK2において、第1の制御器21Aは、各温度検出器11a,11b,・・・,11h,11iからの各温度検出信号〔T1a,T1b,・・・,T1h,T1i〕を取り込むとともに第2の制御器22Aからの制御指令値CS(=TS)を読み込み、各温度検出信号〔T1a,T1b,・・・,T1h,T1i〕から得られる各温度検出値T1a,T1b,・・・,T1h,T1iの平均値T1aveを求める一方で、補正値αを−1℃(これに限定されるものではない。)としてその制御指令値CS(=TS)を補正した補正後の制御指令値CS′(=TS−1)を制御目標値WS1として定め、この制御目標値WS1(=TS−1)に該平均値T1aveを一致させるようにPID制御演算を行う。
そして、ステップK3において、第1の制御器21Aは、ステップK2にけるPID制御演算の結果に基づく制御信号〔MV〕を圧縮機2に向けて出力し、フローを終了する。
(ステップK4〜ステップK5の処理内容)
一方、ステップK4において、第2の制御器22Aは、温度検出器12からの温度検出信号〔T2〕を取り込み、温度検出信号〔T2〕から得られる温度検出値T2を制御目標値WS2(=TS)に一致させるようにPID制御演算を行う。
そして、ステップK5において、第2の制御器22Aは、ステップK4におけるPID制御演算の結果に基づく制御信号〔HA〕を電気ヒータ6に向けて出力し、フローを終了する。
第3実施例の空気温調装置1Bによれば、第2実施例の空気温調装置1Aと同様の作用効果を得ることができるのは言うまでもない。
さらに、第3実施例の空気温調装置1Bによれば、蒸発器4の空気出口面4aに対し複数の温度検出器11a,11b,・・・,11h,11iが分散配置され、これら温度検出器11a,11b,・・・,11h,11iによって得られる複数の温度検出値T1a,T1b,・・・,T1h,T1iの平均値T1aveに基づいて圧縮機6の出力が制御されるので、蒸発器4の出口側空気の温度分布にバラツキがあったとしても、その温度分布のバラツキによる温調精度への悪影響を低く抑えることができ、一層の省エネルギ化を図ることができる。
以上、本発明の空気温調装置について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、各実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の空気温調装置は、冷凍機による無駄な冷却を大幅に削減して小容量の電気ヒータを用いることにより、省エネルギ化を図るという特性を有していることから、クリーンルーム等の室内精密温度調整の用途に好適に用いることができる。
本発明の空気温調装置の第1実施例を模式的に示す構造図である。 第1実施例の空気温調装置における制御系のブロック図である。 第1実施例の空気温調装置における制御装置の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施例の空気温調装置における制御系のブロック図である。 第2実施例の空気温調装置における制御装置の処理内容を示すフローチャートである。 第3実施例の空気温調装置を示し、(a)は装置構造の模式図で、(b)は蒸発器側に設けられた複数の温度検出器の配置説明図である。 第3実施例の空気温調装置における制御系のブロック図である。 第3実施例の空気温調装置における制御装置の処理内容を示すフローチャートである。 従来の空気温調装置を示し、(a)は装置構造の模式図で、(b)は制御系のブロック図である。
符号の説明
1,1A,1B 空気温調装置
2 圧縮機
3 凝縮器
4 蒸発器
5 冷凍機
6 電気ヒータ
11 温度検出器(蒸発器側)
11a〜11i 温度検出器(蒸発器側)
12 温度検出器(送風ファン側)
15,15A 制御装置
17 膨張弁
21,21A 第1の制御器
22,22A 第2の制御器
23 演算装置

Claims (4)

  1. 冷媒配管によって互いに接続される圧縮機、凝縮器及び蒸発器を有する冷凍機と、蒸発器によって冷却された空気を加熱する電気ヒータとを備え、冷凍機と電気ヒータの協働によって温度調整された温調空気を送出するように構成される空気温調装置において、蒸発器によって冷却された空気の温度が設定温度に対し所定値だけ低い温度となるように圧縮機を制御するとともに、温調空気の温度が該設定温度となるように電気ヒータを制御する制御装置を備えたことを特徴とする空気温調装置。
  2. 制御装置は、圧縮機を制御する第1の制御器と、電気ヒータを制御する第2の制御器とを備えてなり、第2の制御器に制御目標値としての設定温度が与えられたとき、第2の制御器は、該設定温度を制御指令値として第1の制御器に向けて送信し、第1の制御器は、第2の制御器から送信された制御指令値に対し所定値だけ低い値を制御目標値として定めるようにしたことを特徴とする請求項1記載の空気温調装置。
  3. 蒸発器によって冷却された空気の温度を検出する複数の温度検出器がその蒸発器の空気出口面に対し分散配置され、第1の制御器は、それら温度検出器によって得られる複数の温度検出値の平均値を求め、その平均値が制御目標値に一致するように圧縮機を制御するようにしたことを特徴とする請求項2記載の空気温調装置。
  4. 圧縮機は、インバータ制御にてその出力を可変としたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の空気温調装置。
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