JP2016061456A - 空気調和装置 - Google Patents

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Hideya Tamura
秀哉 田村
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Takahiro Matsunaga
隆廣 松永
真寿 渡邊
Masatoshi Watanabe
真寿 渡邊
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幸治 緒方
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勝紀 荒井
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康弘 岡
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健 中島
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Abstract

【課題】冷房運転開始時、特に低外気温度時に、室外ファンの起動時回転数不足による圧縮機の吐出圧力の過昇を抑制できる空気調和装置を提供する。【解決手段】CPUは、冷房運転開始時の室外ファンの起動時のファンステップSが6未満であるか否かを判断する。ファンステップSが6未満でなければ、CPUは、現在のファンステップSより1つ高いファンステップSとし、このファンステップSに対応する室外ファン回転数Rで室外ファンを駆動する。ファンステップSが6未満であれば、CPUは、ファンステップSを6とし、このファンステップSに対応する室外ファン回転数Rで室外ファンを駆動する。CPUは、高圧Pdが高圧閾値Pu未満となるまで、回転数上昇間隔時間tuで、上記の制御を繰り返す。【選択図】図6

Description

本発明は、低外気温度で冷房運転を行うときに、圧縮機の吐出圧力の過昇を防止し安定して冷房運転が行える空気調和装置に関する。
空気調和装置として、冷房運転を行うときに、圧縮機の吐出圧力が所定の目標値となるように室外ファンの回転数を室外熱交換器に備えられた凝縮温度センサで検出した凝縮温度に応じて制御するものがある。具体的には、上述した吐出圧力の目標値に対応した目標凝縮温度より検出した凝縮温度が高い場合は室外ファンの回転数を上昇させ、目標凝縮温度より検出した凝縮温度が低い場合は室外ファンの回転数を低下させる。ところが、圧縮機の吐出圧力は凝縮温度よりも早く変化するので、空気調和装置で冷房運転を開始したとき、吐出圧力が上昇しているにも関わらず室外ファンの回転数が上昇せずに室外熱交換器での通風量が不足して凝縮圧力が上昇し、これに応じて圧縮機の吐出圧力が過昇して上限値を超える虞がある。
圧縮機の吐出圧力が上限値を超えないようにするために、吐出圧力が上限値より所定値低い(例えば、0.5Mpa低い)圧力を超えると圧縮機回転数を低下させ、それでも吐出圧力が上限値を超えた場合は圧縮機を停止する、といった高圧保護制御を行われる。しかし、高圧保護制御が行われると、圧縮機の回転数が要求される冷房能力に必要な回転数より低い回転数での駆動となる、もしくは、圧縮機が停止するため、安定した冷房運転が行えないという問題がある。
そこで、冷房運転の起動時に、外気温度に応じて室外ファンの起動時回転数を決定する空気調和装置が提案されている(例えば、特許文献1)。この空気調和装置は、圧縮機と凝縮器と減圧手段と蒸発器とが順次冷媒配管で接続される冷媒回路を有し、凝縮器用の室外ファンと、外気温度を検出する外気温度検出用サーミスタを有する。この空気調和装置では、冷房運転開始時に検出した外気温度が低いほど低い回転数で室外ファンを起動させており、空気調和装置の運転条件により変化しない外気温度を用いて室外ファンの起動時の回転数を決定しているので、凝縮温度の上昇遅れに起因した室外ファンの回転数不足による圧縮機の吐出圧力の過昇を抑制し、安定した冷房運転が行えるようにしている。
特開平4−43251号公報
ところで、1台の室外機に複数台の室内機が接続される多室形空気調和装置では、全ての室内機で同時に冷房運転が開始される場合がある。このとき、各室内機の室内熱交換器が蒸発器として機能するので、冷媒回路における蒸発能力が大きくなって圧縮機の吸入圧力が上昇し、これに伴って圧縮機の吐出圧力も上昇する。
特許文献1に記載の空気調和装置では、前述したように、冷房運転開始時に外気温度に応じた起動時回転数で室外ファンを起動させるが、外気温度が低いほど起動時回転数は低い回転数とされている。従って、多室形空気調和装置で低外気温度時に全ての室内機で同時に冷房運転を開始する場合に外気温度に応じた低い起動時回転数で室外ファンを起動すると、大きな蒸発能力に起因して圧縮機の吐出圧力が上昇していることに加えて、外気温度に応じた室外ファンの起動時回転数では凝縮器として機能している室外熱交換器での通風量が不足して凝縮圧力が上昇するので、圧縮機の吐出圧力が過昇して上限値を超える虞があった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、冷房運転開始時、特に低外気温度時に、室外ファンの起動時回転数不足による圧縮機の吐出圧力の過昇を抑制できる空気調和装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、圧縮機と四方弁と室外熱交換器と室外ファンを有する室外機と、室内熱交換器を有する複数の室内機と、室外機と複数の室内機が冷媒配管によって接続されてなる冷媒回路と、を有するものであって、圧縮機から吐出される冷媒の圧力である高圧を検出する高圧検出手段と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、高圧検出手段で検出した高圧や外気温度検出手段で検出した外気温度を入力するセンサ入力部と、室外ファンを駆動する室外ファン駆動部と、圧縮機の回転数を制御し室外ファン駆動部を介して室外ファンの回転数を制御する制御部と、を有する。制御部は、複数の室内機で冷房運転を行うとき、センサ入力部から取り込んだ外気温度に応じた起動時回転数で室外ファンを起動し、センサ入力部から取り込んだ高圧が高圧閾値以上であり、かつ、起動時回転数が閾回転数未満である場合は、室外ファンの回転数を閾回転数まで上昇させる。
上記のように構成した本発明の空気調和装置によれば、冷房運転の開始時にセンサ入力部から取り込んだ高圧が高圧閾値以上であるとき、室外ファンの回転数を外気温度に応じた起動時回転数から室外熱交換器での通風量が確保できる回転数まで上昇させることで凝縮圧力の上昇を抑制できるので、圧縮機の吐出圧力が過昇して上限値を超えてしまうことを防止できる。
本発明の実施形態における、冷房運転を行うときの空気調和装置の冷媒回路図である。 本発明の実施形態における、室外機制御部の構成を説明するブロック図である。 本発明の実施形態における、室外ファン回転数テーブルである。 本発明の実施形態における、起動時ファン回転数テーブルである。 本発明の実施形態における、冷房運転開始時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における、回転数上昇制御時の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、1台の室外機に3台の室内機が並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、屋外に設置される1台の室外機2と、屋内に設置され、室外機2に液管8およびガス管9で並列に接続された3台の室内機5a〜5cとを備えている。詳細には、液管8は、一端が室外機2の閉鎖弁25に、他端が分岐して室内機5a〜5cの各液管接続部53a〜53cに、それぞれ接続されている。また、ガス管9は、一端が室外機2の閉鎖弁26に、他端が分岐して室内機5a〜5cの各ガス管接続部54a〜54cに、それぞれ接続されている。以上により、空気調和装置1の冷媒回路100が構成されている。
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、第1四方弁22aと、第2四方弁22bと、第1室外熱交換器23aと、第2室外熱交換器23bと、第1室外膨張弁24aと、第2室外膨張弁24bと、液管8の一端が接続された閉鎖弁25と、ガス管9の一端が接続された閉鎖弁26と、室外ファン27とを備えている。そして、室外ファン27を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室外機冷媒回路20を構成している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出側には吐出管41の一端が接続されており、吐出管41の他端は第1吐出分管41aと第2吐出分管41bとに分岐している。第1吐出分管41aは後述する第1四方弁22aのポートaに接続されており、第2吐出分管41bは後述する第2四方弁22bのポートeに接続されている。
また、圧縮機21の冷媒吸入側には吸入管42の一端が接続されており、吸入管42の他端は第1吸入分管42aと第2吸入分管42bとに分岐している。第1吸入分管42aは後述する第1四方弁22aのポートcに接続されており、第2吸入分管42bは後述する第2四方弁22bのポートgに接続されている。
第1四方弁22aは、第1室外熱交換器23aにおける冷媒の流れ方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaには、上述したように第1吐出分管41aが接続されている。ポートbは、第1室外熱交換器23aの一方の冷媒出入口と第1接続配管43aで接続されている。ポートcには、上述したように第1吸入分管42aが接続されている。そして、ポートdには、第1ガス分管45aの一端が接続されている。
第2四方弁22bは、第2室外熱交換器23bにおける冷媒の流れ方向を切り換えるための弁であり、e、f、g、hの4つのポートを備えている。ポートeには、上述したように第2吐出分管41bが接続されている。ポートfは、第2室外熱交換器23bの一方の冷媒出入口と第2接続配管43bで接続されている。ポートgには、上述したように第2吸入分管42bが接続されている。そして、ポートhには、第2ガス分管45bの一端が接続されている。
尚、第1ガス分管45aの他端と第2ガス分管45bの他端とは、各々室外機ガス管45の一端に接続され、室外機ガス管45の他端は閉鎖弁26に接続されている。
第1室外熱交換器23aおよび第2室外熱交換器23bは、冷媒と、後述する室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気とを熱交換させるものである。第1室外熱交換器23aの一方の冷媒出入口は、上述したように第1四方弁22aのポートbに第1接続配管43aで接続され、他方の冷媒出入口には第1液分管44aの一端が接続されている。
また、第2室外熱交換器23bの一方の冷媒出入口は、上述したように第2四方弁22bのポートfに第2接続配管43bで接続され、他方の冷媒出入口には第2液分管44bの一端が接続されている。
尚、第1液分管44aの他端と第2液分管44bの他端とは、各々室外機液管44の一端に接続され、室外機液管44の他端は閉鎖弁25に接続されている。
第1室外膨張弁24aおよび第2室外膨張弁24bは、各々電子膨張弁である。第1室外膨張弁24aは、第1液分管44aに設けられており、その開度が調整されることで、第1室外熱交換器23aに流入する冷媒量、あるいは、第1室外熱交換器23aから流出する冷媒量を調整する。第2室外膨張弁24bは、第2液分管44bに設けられており、その開度が調整されることで、第2室外熱交換器23bに流入する冷媒量、あるいは、第2室外熱交換器23bから流出する冷媒量を調整する。
室外ファン27は樹脂材で形成されており、第1室外熱交換器23aおよび第2室外熱交換器23bの近傍に配置されている。室外ファン27は、図示しないファンモータによって回転することで図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、第1室外熱交換器23aや第2室外熱交換器23bにおいて冷媒と熱交換した外気を図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1および図2に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する高圧検出手段である高圧センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。吸入管42には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する低圧センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ34とが設けられている。
第1液分管44aにおける第1室外熱交換器23aと第1室外膨張弁44aとの間には、第1室外熱交換器23aに流入する、または、第1室外熱交換器23aから流出する冷媒の温度を検出する第1熱交温度センサ35aが設けられている。また、第2液分管44bにおける第2室外熱交換器23bと第2室外膨張弁44bとの間には、第2室外熱交換器23bに流入する、または、第2室外熱交換器23bから流出する冷媒の温度を検出する第2熱交温度センサ35bが設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度検出手段である外気温度センサ36が備えられている。
また、室外機2には、室外機制御手段200が備えられている。室外機制御手段200は、室外機2の図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図3に示すように、室外機制御手段200は、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、センサ入力部240と、室外ファン駆動部250とを備えている。
記憶部220は、ROMやRAMで構成されており、室外機2の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、圧縮機21や室外ファン27の制御状態等を記憶している。通信部230は、室内機5a〜5cとの通信を行うためのインターフェイスである。センサ入力部240は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU210に出力する。室外ファン駆動部250は、CPU210が後述する室外ファン回転数テーブル300から抽出した回転数で室外ファン27を駆動する。
CPU210は、前述した室外機2の各センサでの検出結果をセンサ入力部240を介して取り込む。また、CPU210は、室内機5a〜5cから送信される制御信号を通信部230を介して取り込む。CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、圧縮機21の駆動制御や、室外ファン駆動部250を介して室外ファン27の駆動制御を行う。また、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、第1四方弁22aや第2四方弁22bの切り換えを行う。さらには、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、第1室外膨張弁24aや第2室外膨張弁24bの開度制御を行う。尚、図示は省略するが、CPU210はタイマー計測機能を有している。
次に、3台の室内機5a〜5cについて説明する。3台の室内機5a〜5cは、それぞれ室内熱交換器51a〜51cと、室内膨張弁52a〜52cと、分岐した液管8の他端が接続された液管接続部53a〜53cと、分岐したガス管9の他端が接続されたガス管接続部54a〜54cと、室内ファン55a〜55cとを備えている。そして、室内ファン55a〜55cを除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室内機冷媒回路50a〜50cを構成している。
尚、室内機5a〜5cの構成は全て同じであるため、以下の説明では、室内機5aの構成についてのみ説明を行い、その他の室内機5b、5cについては説明を省略する。また、図1では、室内機5aの構成装置に付与した番号の末尾をaからbおよびcにそれぞれ変更したものが、室外機5aの構成装置と対応する室内機5b、5cの構成装置となる。
室内熱交換器51aは、冷媒と後述する室内ファン55aの回転により図示しない吸込口から室内機5aの内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させるものであり、一方の冷媒出入口が液管接続部53aに室内機液管71aで接続され、他方の冷媒出入口がガス管接続部54aに室内機ガス管72aで接続されている。室内熱交換器51aは、室内機5aが冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機5aが暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。
尚、液管接続部53aやガス管接続部54aには、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内膨張弁52aは、室内機液管71aに設けられている。室内膨張弁52aは電子膨張弁であり、その開度を調整することによって室内熱交換器51aに流れる冷媒量を調整することができる。室内膨張弁52aは、室内熱交換器51aが蒸発器として機能する場合は、その開度が要求される冷房能力に応じて調整され、室内熱交換器51aが凝縮器として機能する場合は、その開度が要求される暖房能力に応じて調整される。
室内ファン55aは樹脂材で形成されており、室内熱交換器51aの近傍に配置されている。室内ファン55aは、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機5a内に室内空気を取り込み、室内熱交換器51aにおいて冷媒と熱交換した室内空気を図示しない吹出口から室内へ供給する。
以上説明した構成の他に、室内機5aには各種のセンサが設けられている。室内機液管71aにおける室内熱交換器51aと室内膨張弁52aとの間には、室内熱交換器51aに流入あるいは室内熱交換器51aから流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61aが設けられている。室内機ガス管72aには、室内熱交換器51aから流出あるいは室内熱交換器51aに流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62aが設けられている。そして、室内機5aの図示しない吸込口付近には、室内機5a内に流入する室内空気の温度、すなわち室内温度を検出する室内温度センサ63aが備えられている。
尚、図示は省略するが室内機5aの電装品箱に格納された制御基板には、室内機制御手段が搭載されている。室内機制御手段には、液側温度センサ61aやガス側温度センサ62aや室内温度センサ63aで検出した検出値が入力され、また、使用者が図示しないリモコンを操作して設定した運転条件(設定温度や風量等)を含んだ信号が入力される。室内機制御手段は、これら入力された各種情報や後述する室外機制御手段200から送信される制御信号に基づいて、室内膨張弁52aの開度制御や、室内ファン55aの駆動制御を行う。
次に、本実施形態における空気調和装置1の運転時の冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明では、図1を用いて各室内機5a〜5cが冷房運転を行う場合について説明し、暖房運転を行う場合については詳細な説明を省略する。また、図1において、矢印は冷媒回路100における冷媒の流れを示している。また、凝縮器として機能する熱交換器はハッチングを付し、蒸発器として機能する熱交換器は白抜きで図示している。
図1に示すように、冷房運転を行うとき、室外機制御手段200のCPU210は、第1四方弁22aを実線で示す状態、すなわち、ポートaとポートbとが連通するよう、また、ポートcとポートdとが連通するよう、切り替える。また、CPU210は、第2四方弁22bを実線で示す状態、すなわち、ポートeとポートfとが連通するよう、また、ポートgとポートhとが連通するよう、切り替える。これにより、第1室外熱交換器23aおよび第2室外熱交換器23bが凝縮器として機能するとともに、室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能する。
冷媒回路100が上記の状態となっているとき、圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出管41を流れて第1吐出分管41aと第2吐出分管41bとに分流する。第1吐出分管41aを流れる冷媒は第1四方弁22aに流入し、第1四方弁22aから第1接続配管43aを流れて第1室外熱交換器23aに流入する。第1室外熱交換器23aに流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。第1室外熱交換器23aから流出した冷媒は第1液分管44aを流れ、全開とされている第1室外膨張弁24aを介して室外機液管44に流れ、閉鎖弁25を介して液管8に流入する。
一方、第2吐出分管41bを流れる冷媒は第2四方弁22bに流入し、第2四方弁22bから第2接続配管43bを流れて第2室外熱交換器23bに流入する。第2室外熱交換器23bに流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。第2室外熱交換器23bから流出した冷媒は第2液分管44bを流れ、全開とされている第2室外膨張弁24bを介して室外機液管44に流れ、閉鎖弁25を介して液管8に流入する。
液管8を流れて分流し液管接続部53a〜53cを介して各室内機5a〜5cに流入した冷媒は、室内機液管71a〜71cを流れ、室内膨張弁52a〜52cを通過するときに減圧されて低圧の冷媒となる。室内機液管71a〜71cから室内熱交換器51a〜51cに流入した冷媒は、室内ファン55a〜55cの回転により室内機5a〜5cの内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能し、室内熱交換器51a〜51cで冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5a〜5cが設置された室内の冷房が行われる。
室内熱交換器51a〜51cから流出した冷媒は、室内機ガス管72a〜72cを流れガス管接続部54a〜54cを介してガス管9に流入する。ガス管9を流れ閉鎖弁26を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機ガス管45を流れて第1ガス分管45aと第2ガス分管45bとに分流する。第1ガス分管45aに流れた冷媒は、第1四方弁22a、第1吸入分管42aを流れて吸入管42に流入し、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。一方、第2ガス分管45bに流れた冷媒は、第2四方弁22b、第2吸入分管42bを流れて吸入管42に流入し、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
尚、各室内機5a〜5cが暖房運転を行う場合、CPU210は、第1四方弁22aを破線で示す状態、すなわち、ポートaとポートdとが連通するよう、また、ポートbとポートcとが連通するよう、切り替える。また、CPU210は、第2四方弁22bを破線で示す状態、すなわち、ポートeとポートhとが連通するよう、また、ポートfとポートgとが連通するよう、切り替える。これにより、第1室外熱交換器23aおよび第2室外熱交換器23bが蒸発器として機能するとともに、室内熱交換器51a〜51cが凝縮器として機能する。
以上説明した冷房運転を各室内機5a〜5cで行っているとき、CPU210は、以下に説明する室外ファン回転数テーブル300を用い、室外ファン駆動部250を介して室外ファン27を駆動する。
図3に示す室外ファン回転数テーブル300は、予め定められて記憶部220に記憶されているものである。この室外ファン回転数テーブル300では、0〜15の16段階のファンステップSに室外ファン回転数R(単位:rpm)が割り当てられており、ファンステップSが大きくなるにつれて室外ファン回転数Rも高い回転数が割り当てられている。
CPU210は、冷房運転を開始すると、高圧センサ31で検出した圧縮機21の吐出圧力Pd(以降、高圧Pdと記載)をセンサ入力部240を介して定期的に、例えば、20秒毎に取り込む。CPU210は、取り込んだ高圧Pdを目標高圧Ptに維持するように、室外ファン27の回転数を室外ファン駆動部250を介して制御する。ここで、目標高圧Ptは、高圧Pdや圧縮機21の圧縮比(高圧Pdと圧縮機21の吸入圧力との比)が、それぞれ圧縮機21の上限値を超えないようにするために定められた圧縮機21固有の数値であり、例えば、外気温度に応じて定められるものである。
具体的には、CPU210は、取り込んだ高圧Pdが目標高圧Ptより低い場合は、室外ファン回転数テーブル300を参照して現在のファンステップSより1つ低いファンステップSに対応する室外ファン回転数Rを抽出し、これを室外ファン駆動部250に出力する。また、CPU210は、取り込んだ高圧Pdが目標高圧Ptより高い場合は、室外ファン回転数テーブル300を参照して現在のファンステップSより1つ高いファンステップSに対応する室外ファン回転数Rを抽出し、これを室外ファン駆動部250に出力する。室外ファン駆動部250は、CPU210から入力した室外ファン回転数Rとなるように、室外ファン27を駆動する。CPU210は以上の制御を高圧Pdを取り込む度に繰り返し、高圧Pdが目標高圧Ptとなれば室外ファン回転数Rを変化させない。
尚、目標高圧Ptは所定の数値ではなく、上限値と下限値とで規定される目標高圧範囲として、高圧Pdが目標高圧範囲内の値となるように室外ファン27を制御してもよい。
次に、空気調和装置1で冷房運転を開始するときの、室外ファン27の起動制御について、図4乃至図6を用いて詳細に説明する。まず、図4を用いて冷房運転開始時の室外ファン27の起動制御に使用する起動時ファン回転数テーブル400について説明し、次に、図5および図6を用いて、CPU210が冷房運転開始時に室外ファン27を起動制御する際の処理の流れについて説明する。
尚、以下の説明では、前述した高圧Pdと目標高圧Ptに加えて、目標高圧Ptより高くかつ圧縮機21の吐出圧力の上限値から所定値低い圧力値である高圧閾値(例えば、3.5MPa)をPu、後述する回転数上昇制御において室外ファン27の回転数を上昇させる間隔時間である回転数上昇間隔時間をtu、外気温度をToとする。
図4に示す起動時ファン回転数テーブル400は、予め試験等を実行しその結果に基づいて定められて記憶部220に記憶されているものである。起動時ファン回転数テーブル400では、外気温度To(単位:℃)に応じて、冷房運転を開始するときの室外ファン27の回転数に対応するファンステップSが割り当てられている。ここで、ファンステップSとこれに対応する室外ファン回転数Rは、図3の室外ファン回転数テーブル300に定められているものである。
具体的には、図4に示すように、外気温度Toが6つの温度範囲に区分され、各温度範囲にファンステップSが割り当てられている。外気温度Toが−10℃未満ではファンステップSが0、外気温度Toが−10℃以上0℃未満ではファンステップSが2、外気温度Toが0℃以上10℃未満ではファンステップSが4、外気温度Toが10℃以上20℃未満ではファンステップSが6、外気温度Toが20℃以上30℃未満ではファンステップSが10、外気温度Toが30℃以上ではファンステップSが15とされている。
このように、起動時ファン回転数テーブル400では、外気温度Toの温度範囲が高くなるにつれてファンステップSも高くなるように定められている。これは、外気温度Toが高いときに室外ファン回転数Rが低いと、第1室外熱交換器23aや第2室外熱交換器23bにおける通風量が少なく、冷媒が凝縮しづらくなって凝縮圧力が上昇し、これに起因して高圧Pdが上昇することを防ぐためである。つまり、外気温度Toが高いほど室外ファン27の回転数を高くして第1室外熱交換器23aや第2室外熱交換器23bにおける通風量を増やすことで、冷媒を凝縮させて凝縮圧力を低下させて高圧Pdが上昇することを防ぐ。
次に、図5および図6を用いて、CPU210が冷房運転開始時に室外ファン27を起動制御する際の処理の流れについて説明する。ここで、図5に示すフローチャートは、空気調和装置1で冷房運転を開始するときのメインルーチンであり、室外ファン27の起動制御を行う際の処理の流れを示している。また、図6に示すフローチャートは、メインルーチン実行中に行うサブルーチンであり、室外ファン27の回転数上昇制御を行う際の処理の流れを示している。いずれのフロ−チャートにおいても、STは処理のステップを表しこれに続く数字はステップ番号を表している。
まずは、図5を用いて、CPU210が実行するメインルーチンについて説明する。空気調和装置1が運転を開始すると、CPU210は、使用者の運転指示が冷房運転指示であるか否かを判断する(ST1)。尚、使用者は、各室内機に備えられている図示しないリモコンを操作して所望する運転モードを選択する。
運転指示が冷房運転指示でなければ(ST1−No)、CPU210は、暖房運転制御を行い(ST14)、ST1に処理を戻す。ここで、暖房運転制御とは、第1四方弁22aおよび第2四方弁22bを切り替えて、第1室外熱交換器23aおよび第2室外熱交換器23bが蒸発器として機能するように冷媒回路100を切り替える制御や、暖房運転時における室内機5a〜5cからの要求能力に応じた回転数で圧縮機21を起動する等、暖房運転時の一般的な制御のことを指す。
ST1において、運転指示が冷房運転指示であれば(ST1−Yes)、CPU210は、冷房運転準備を行う(ST2)。ここで、冷房運転準備とは、第1四方弁22aおよび第2四方弁22bを切り替えて、第1室外熱交換器23aおよび第2室外熱交換器23bが凝縮器として機能するように冷媒回路100を図1に示す状態とすることや、冷房運転時における室内機5a〜5cからの要求能力に応じた回転数で圧縮機21を起動すること、および、第1室外膨張弁24aや第2室外膨張弁24bの開度制御を行うことである。
次に、CPU210は、外気温度センサ36が検出した外気温度Toをセンサ入力部240を介して取り込み(ST3)、起動時ファン回転数テーブル400を参照して、取り込んだ外気温度Toに対応するファンステップSを抽出する(ST4)。
次に、CPU210は、抽出したファンステップSに対応する回転数で室外ファン27を起動する(ST5)。具体的には、CPU210は、室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出したファンステップSに対応する室外ファン回転数Rを抽出して室外ファン駆動部250に出力し、室外ファン駆動部250がCPU210から入力したファン回転数Rで室外ファン27を起動する。
次に、CPU210は、高圧センサ31が検出した高圧Pdをセンサ入力部240を介して取り込み(ST6)、取り込んだ高圧Pdが、記憶部220から読み出した高圧閾値Pu以上であるか否かを判断する(ST7)。高圧Pdが高圧閾値Pu以上であれば(ST7−Yes)、CPU210は、後述するサブルーチンである回転数上昇制御を実行し(ST13)、ST7に処理を戻す。高圧Pdが高圧閾値Pu以上でなければ(ST7−No)、CPU210は、取り込んだ高圧Pdが目標高圧Pt以上であるか否かを判断する(ST8)。取り込んだ高圧Pdが目標高圧Pt以上であれば(ST8−Yes)、CPU210は、ST10に処理を進める。取り込んだ高圧Pdが目標高圧Pt以上でなければ(ST8−No)、CPU210は、ST6に処理を戻す。尚、高圧閾値Puは、予め試験等を実行しその結果に基づいて定められて記憶部220に記憶されているものであり、圧縮機21に固有の値である吐出圧力の上限値より所定値(例えば、0.5MPa)低い値、かつ、目標高圧Ptより高い値とされている。高圧Pdが高圧閾値Pu以上となったときに、回転数上昇制御を実行することで、圧縮機21の吐出圧力が上限値まで上昇して、圧縮機21が高圧保護制御により停止することを防ぐ。
尚、高圧Pdは、ST2において圧縮機21を起動してから上昇を開始し、通常であれば圧縮機21の起動から短い時間で目標高圧Ptまで到達するが、外気温度が極端に低い(例えば、−20℃)とき等に、高圧Pdの上昇速度が遅くなる場合があり、この場合は上述したST6〜ST8の処理が繰り返されてしまうこととなる。このような状態を避けるために、室外ファン27を起動してから所定時間、例えば2分間が経過しても、高圧Pdが目標高圧Pt以上とならない場合は、以下に説明するST9の処理、すなわち、通常の室外ファン制御に移行するようにしてもよい。
次に、CPU210は、通常の室外ファン27制御を開始する(ST9)。尚、通常の室外ファン27制御とは、高圧Pdを目標高圧Ptに維持するように、室外ファン回転数テーブル300を用いて室外ファン27の制御を行うことであり、具体的な制御方法は先に説明した通りであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、CPU210は、使用者から冷房運転から暖房運転への切替指示である運転切替指示があるか否かを判断する(ST10)。運転切替指示があれば(ST10−Yes)、CPU210は、ST1に処理を戻す。運転切替指示がなければ(ST10−No)、CPU210は、使用者から運転停止指示があるか否かを判断する(ST11)。運転停止指示がなければ(ST11−No)、CPU210は、ST9に処理を戻し室外ファン27の制御を継続する。運転停止指示があれば(ST11−Yes)、CPU210は、室外機2および室内機5a〜5cを停止して空気調和装置1の運転を停止する(ST12)。具体的には、CPU210は、圧縮機21や室外ファン27を停止するとともに、第1室外膨張弁24aおよび第2室外膨張弁24bを全閉として、室外機2を停止させる。また、CPU210は、室内機5a〜5cに対し、室内ファン55a〜55cの停止や室内膨張弁52a〜52cを全閉するよう、通信部230を介して指示する。
ST12の処理を終えたCPU210は、メインルーチンを終了する。
次に、図6を用いて、CPU210が実行するサブルーチンである回転数上昇制御について説明する。この回転数上昇制御は、高圧Pdを低下させるために室外ファン27の回転数を上昇させる制御であり、前述したように、CPU210が図5に示すメインルーチンを実行し、ST8の処理で高圧Pdが高圧閾値Pu以上である(ST8−Yes)ときに、CPU210は回転数上昇制御を実行する。
空気調和装置1において、全ての室内機5a〜5cで同時に冷房運転を行うと、各室内機5a〜5cの室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能するので、冷媒回路100における蒸発能力が大きくなって圧縮機21の吸入圧力が上昇し、これに伴って圧縮機21の吐出圧力つまりは高圧Pdも上昇する。
例えば、外気温度Toが10℃未満と低いときは、起動時ファン回転数テーブル400や室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出した室外ファン回転数Rは低い回転数となる。そして、全ての室内機5a〜5cで同時に冷房運転を行うときに、低い外気温度Toに対応した低い室外ファン回転数Rで室外ファン27を起動させると、冷媒回路100の蒸発能力が大きいことに起因する高圧Pdの上昇に加えて、室外ファン27の起動時の回転数Rが不足して第1室外熱交換器23aや第2室外熱交換器23bでの通風量が不足し、各室外熱交換器での凝縮圧力が上昇するので、高圧Pdが過昇して圧縮機21の上限値を超える虞がある。
そこで、本発明では、図6を用いて以下に説明する、回転数上昇制御を実行することで、室外ファン27の起動時の回転数Rの不足により凝縮能力が低くなることに起因して高圧Pdが過昇することを防いでいる。
図6に示すサブルーチンにおいて、CPU210は、現在のファンステップS(冷房運転開始時であれば室外ファン27の起動時のファンステップS)が6未満であるか否かを判断する(ST21)。ファンステップSが6未満でなければ(ST21−No)、CPU210は、現在のファンステップSに1を加える、つまり、現在のファンステップSより1つ高いファンステップSとし、このファンステップSに対応する室外ファン回転数Rを室外ファン回転数テーブル300より抽出して室外ファン駆動部250に出力し、室外ファン駆動部250は、CPU210から入力したファン回転数Rで室外ファン27を駆動する(ST22)。そして、CPU210は、ST24に処理を進める。
また、ST21において、ファンステップSが6未満であれば(ST21−Yes)、CPU210は、ファンステップSを6とし、このファンステップSに対応する室外ファン回転数Rを室外ファン回転数テーブル300より抽出して室外ファン駆動部250に出力し、室外ファン駆動部250は、CPU210から入力したファン回転数Rで室外ファン27を駆動する(ST23)。そして、CPU210は、ST24に処理を進める。
ST21〜ST23の処理においては、ファンステップSが6未満である場合とそうでない場合とで、室外ファン27の回転数の上昇のさせ方を異ならせている。これは、ファンステップSが6未満のときにファンステップSを1ずつ上昇させていては、上述した冷媒回路100の蒸発能力が大きいことに起因する高圧Pdの上昇に対し、室外ファン27の回転数Rの上昇速度が間に合わずに第1室外熱交換器23aや第2室外熱交換器23bでの通風量が不足し、各室外熱交換器での凝縮圧力が上昇することにより高圧Pdが圧縮機21の上限値を超えてしまう虞があるためである。これを防ぐために、ファンステップSを一気に6まで上昇させることで、室外ファン27の回転数RをファンステップS=6に対応する300rpmまで一気に上昇させて、第1室外熱交換器23aや第2室外熱交換器23bでの通風量を確保している。
これに対し、ファンステップSが6以上である場合は、このファンステップ6に対応する室外ファン回転数R=300rpm以上で室外ファン27が駆動している。この状態では、ファンステップSを1ずつ上昇させても、冷媒回路100の蒸発能力が大きいことに起因する高圧Pdの上昇に対し、室外ファン27の回転数Rの上昇速度が間に合って第1室外熱交換器23aや第2室外熱交換器23bでの通風量が確保でき、各室外熱交換器での凝縮能力が高くなって凝縮圧力が低くなるので、高圧Pdが圧縮機21の上限値を超えてしまう虞がない。
尚、上述したファンステップS=6に対応する室外ファン回転数R=300rpmが、本発明の閾回転数であり、また、ファンステップSを1上昇させたときの室外ファン回転数Rの増加分が、本発明の回転数増加値である。尚、閾回転数は空気調和装置1に固有の数値であり、記憶部220に予め記憶されている。この閾回転数は、上述したようにファンステップSを1ずつ上昇させても、高圧Pdの上昇速度に室外ファン27の回転数Rの上昇速度が間に合うことが試験等により確認できている回転数である。また、回転数増加値も空気調和装置1に固有の数値であり、記憶部220に予め記憶されている。この回転数増加値は、前述した高圧Pdを目標高圧Ptに維持するために通常の室外ファン27の制御を行う際に、ファンステップSを1増減したときに必要な変化量であることが試験等により確認できている値である。
ST22あるいはST23の処理を終えたCPU210は、タイマー計測を開始し(ST24)、タイマー計測を開始してから回転数上昇間隔時間tuが経過したか否かを判断する(ST25)。前述したように、回転数上昇間隔時間tuは、室外ファン27の回転数Rを上昇させる間隔時間であり、記憶部220に予め記憶されている。この回転数上昇間隔時間tuは、室外ファン27の回転数Rを上昇させたことによって図5に示すメインルーチンのST7で検出する高圧Pdが変化するのに必要な時間であることが試験等により確認できている時間である。
回転数上昇間隔時間tuが経過していなければ(ST25−No)、CPU210は、ST25に処理を戻す。回転数上昇間隔時間tuが経過していれば(ST25−Yes)、CPU210は、ST24で開始したタイマー計測を停止してタイマーをリセットし(ST26)、処理を終了する。
尚、以上説明した実施形態では、室外ファン回転数テーブル300において、ファンステップSが1上昇したときの室外ファン回転数Rの増加分は、例えば、ファンステップSが1から2に上昇したときは室外ファン回転数Rの増加分は30rpmであるのに対し、ファンステップSが9から10に上昇したときは室外ファン回転数Rの増加分は60rpmである、というように一律ではないが、本発明はこれに限るものではなく、ファンステップSが1上昇したときの室外ファン回転数Rの増加分を一律とする、例えば、一律の増加分が40rpmであってもよい。
以上説明したように、本発明の空気調和装置では、冷房運転の開始時にセンサ入力部から取り込んだ高圧が高圧閾値以上であるとき、室外ファンの回転数を外気温度に応じた起動時回転数から室外熱交換器での通風量が確保できる回転数まで上昇させることで凝縮圧力の上昇を抑制できるので、圧縮機の吐出圧力が過昇して上限値を超えてしまうことを防止できる。
1 空気調和装置
2 室外機
5a〜5c 室内機
21 圧縮機
23a 第1室外熱交換器
23b 第2室外熱交換器
27 室外ファン
31 高圧センサ
36 外気温度センサ
51a〜51c 室内熱交換器
100 冷媒回路
200 室外機制御部
210 CPU
240 センサ入力部
250 室外ファン駆動部
300 室外ファン回転数テーブル
400 起動時ファン回転数テーブル
Pd 高圧
Pt 目標高圧
Pu 高圧閾値
R 室外ファン回転数
S ファンステップ
tu 回転数上昇間隔時間

Claims (3)

  1. 圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、室外ファンと、を有する室外機と、
    室内熱交換器を有する複数の室内機と、
    前記室外機と複数の前記室内機が冷媒配管によって接続されてなる冷媒回路と、
    を有する空気調和装置であって、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する高圧検出手段と、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    前記高圧検出手段で検出した前記吐出圧力や前記外気温度検出手段で検出した前記外気温度を入力するセンサ入力部と、
    前記室外ファンを駆動する室外ファン駆動部と、
    前記圧縮機の回転数を制御し、前記室外ファン駆動部を介して前記室外ファンの回転数を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、複数の前記室内機で冷房運転を開始するとき、
    前記センサ入力部から取り込んだ前記外気温度に応じた起動時回転数で前記室外ファンを起動し、
    前記センサ入力部から取り込んだ前記吐出圧力が予め定められた高圧閾値以上であり、かつ、前記起動時回転数が予め定められた閾回転数未満である場合は、前記室外ファンの回転数を前記閾回転数とする、
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記制御部は、
    前記センサ入力部から取り込んだ前記吐出圧力が予め定められた高圧閾値以上であり、かつ、前記起動時回転数が前記閾回転数以上である場合は、前記室外ファンの回転数を前記起動時回転数から予め定められた回転数増加値だけ上昇させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記制御部は、
    前記室外ファンの回転数を前記閾回転数まで上昇させてから、あるいは、前記起動時回転数から前記回転数増加値だけ上昇させてから予め定められた回転数上昇間隔時間が経過したとき、前記センサ入力部から前記吐出圧力を取り込み、取り込んだ同吐出圧力が前記高圧閾値以上であれば、前記室外ファンの回転数をさらに前記回転数増加値だけ上昇させる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
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