JP2017067301A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017067301A
JP2017067301A JP2015189214A JP2015189214A JP2017067301A JP 2017067301 A JP2017067301 A JP 2017067301A JP 2015189214 A JP2015189214 A JP 2015189214A JP 2015189214 A JP2015189214 A JP 2015189214A JP 2017067301 A JP2017067301 A JP 2017067301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outdoor
discharge pressure
fan
outdoor fan
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015189214A
Other languages
English (en)
Inventor
浩史 平野
Hiroshi Hirano
浩史 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2015189214A priority Critical patent/JP2017067301A/ja
Publication of JP2017067301A publication Critical patent/JP2017067301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】液冷媒の流動音が大きくなることを防止して使用者に不快感を与えない空気調和装置を提供する。【解決手段】CPUは、時点taおよびtdで吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下となれば、現在のファンステップから所定時間毎に1減じこのファンステップに対応する室外ファン回転数Rfを室外ファン回転数テーブルから抽出し、抽出した室外ファン回転数Rfとなるように室外ファンを制御する。時点tbおよびteで室外ファン回転数Rfが0となっても、その時点で吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上でなければこの状態を維持する。時点ta→tbおよび時点td→teの間は、室外ファン回転数Rfを徐々に低下させることから、室外熱交換器における凝縮能力が緩やかに低下しこれに起因して吐出圧力Pcも緩やかに上昇する。【選択図】図4

Description

本発明は空気調和装置に関し、特に冷房運転時の冷媒音を低減できる空気調和装置に関するものである。
1台の室外機に複数台の室内機が接続されている空気調和装置では、各室内機に膨張弁(以降、室内膨張弁と記載)が設けられる場合がある。この室内膨張弁を通過する冷媒は、通常は液冷媒となっているが、例えば、室内温度と設定温度の温度差が大きいときは空調能力を十分に発揮させるため凝縮器出口における冷媒の過冷却度を小さくする制御を行うときに、室内膨張弁を通過する冷媒が気液二相状態となる場合がある。室内膨張弁を気液二相状態の冷媒が通過すると、異音が発生して使用者に不快感を与える恐れがある。
上記の課題を解決する手段として、特許文献1に記載の空気調和装置が提案されている。この空気調和装置は、室内膨張弁を冷媒が通過するときに発生する異音を検出する異音検出手段を備えている。室内膨張弁を気液二相状態の冷媒が通過することで発生した異音を異音検出手段で検出すると、室内膨張弁の開度を小さくする、あるいは、凝縮器に送風するファンの回転数を上昇させる。このように、室内膨張弁を通過する冷媒を液冷媒とすることで、異音が発生しないようにしている。
特開2003−74945号公報
ところで、室内膨張弁を通過する冷媒が液冷媒であっても、冷媒回路が以下に説明するような状態である場合は、異音が発生する場合がある。
外気温度が低いとき、例えば、外気温度が20℃未満であるときに冷房運転を行う場合は、凝縮器として機能する室外熱交換器に室外ファンを回転させて外気を送風し続けると凝縮能力が大き過ぎて高圧が低下し、高圧と低圧との圧力差が小さくなる。高圧と低圧との圧力差が小さくなると、冷媒回路における冷媒循環量が低下するので、冷房能力が出なくなる恐れがある。
従って、低外気温度時に冷房運転を行う場合は、室外ファンを間欠運転とすることで高圧が冷房能力を発揮できる目標高圧となるように制御する。具体的には、目標高圧に対応する圧縮機の目標吐出圧力より所定値高い目標上限値と所定低い目標下限値で規定される圧力範囲を定め、吐出圧力が目標下限値以下となれば、室外ファンを停止して吐出圧力を上昇させ、吐出圧力が目標上限値に到達するまでは室外ファンが停止している状態を維持する。そして、吐出圧力が目標上限値以上となれば室外ファンを所定の回転数で回転させて吐出圧力を低下させ、吐出圧力が目標下限値に到達するまでは室外ファンの回転酢を維持する。これにより、吐出圧力を圧力範囲内の値とすることができるので、高圧と低圧との圧力差が確保できて必要な冷房能力に応じた冷媒循環量とすることができる。尚、目標吐出圧力は外気温度に応じて定められるものである。
しかし、上述した室外ファンの間欠運転を行っているときに、吐出圧力が下限値以下である場合に室外ファンを停止して吐出圧力を上昇させるときは、凝縮能力が急激に低下するために吐出圧力が急激に上昇する恐れがある。吐出圧力が急激に上昇すれば高圧と低圧の圧力差も急激に大きくなって、室外機から各室内機の室内膨張弁に向かって流れる液冷媒量も急激に増加するため、液冷媒の流動音が大きくなって使用者に不快感を与える恐れがあった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、液冷媒の流動音が大きくなることを防止して使用者に不快感を与えない空気調和装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、冷房運転時に圧縮機、室外熱交換器、および室内熱交換器の順で冷媒が循環する冷媒回路と、室外熱交換器に外気を通過させる室外ファンと、圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、冷房運転を行っているときに、吐出圧力検出手段で検出した吐出圧力が、外気温度検出手段で検出する外気温度に応じて定められる目標吐出圧力より高い目標上限値および目標吐出圧力より低い目標下限値とで定められる圧力範囲となるように室外ファンを制御する制御手段とを有するものである。そして、制御手段は、冷房運転を行うときに外気温度検出手段で検出した外気温度が所定の閾温度より低い場合、室外ファンを外気温度に応じた回転数で回転させている状態で、吐出圧力検出手段で検出した吐出圧力が目標下限値より低くなれば、室外ファンの回転数を一定の割合で低下させるものである。
上記のように構成した本発明の空気調和装置によれば、吐出圧力の上昇が緩やかになるため高圧と低圧の圧力差が急激に大きくなることがない。従って、室外機から室内機の室内膨張弁に向かって流れる液冷媒量も急激に増加することがないので、液冷媒の流動音が抑制されて使用者に不快感を与えることがない。
本発明の実施形態における、空気調和装置の説明図であり、(A)は冷媒回路図、(B)は室外機制御手段のブロック図である。 低外気温度時の吐出圧力と室外ファン回転数制御との関係を示すグラフであり、(A)は従来の室外ファン回転数制御を行った場合、(B)は本願の室外ファン回転数制御を行った場合を示している。 本発明の実施形態における、室外ファン回転数テーブルである。 本発明の実施形態における、起動時ファン回転数テーブルである。 本発明の実施形態のメインルーチンであり、冷房運転時の室外機制御部での処理を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施形態のサブルーチンであり、(A)は通常の室外ファン制御を行い際の、(B)は低外気温度時に室外ファン制御を行う際の、室外機制御部での処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、屋外に設置される1台の室外機に、建物の各部屋に設置される3台の室内機が並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1(A)に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、屋外に設置される1台の室外機2と、建物の各部屋に設置され、室外機2に液管8およびガス管9で並列に接続された3台の室内機5a〜5cとを備えている。詳細には、液管8は、一端が室外機2の閉鎖弁25に、他端が分岐して室内機5a〜5cの各液管接続部53a〜53cに、それぞれ接続されている。また、ガス管9は、一端が室外機2の閉鎖弁26に、他端が分岐して室内機5a〜5cの各ガス管接続部54a〜54cに、それぞれ接続されている。以上により、空気調和装置1の冷媒回路100が構成されている。
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、液管8の一端が接続された閉鎖弁25と、ガス管9の一端が接続された閉鎖弁26と、冷媒貯留器であるアキュムレータ28と、室外ファン27を備えている。そして、室外ファン27を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室外機冷媒回路20を構成している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出側は、後述する四方弁22のポートaに吐出管41で接続されている。また、圧縮機21の冷媒吸入側は、アキュムレータ28の冷媒流出側に吸入管42で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、前述したように圧縮機21の冷媒吐出側に吐出管41で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、アキュムレータ28の冷媒流入側と冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26と室外機ガス管45で接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、後述する室外ファン27の回転により室外機2内部に取り込まれた外気とを熱交換させるものである。室外熱交換器23の一方の冷媒出入口は、前述したように四方弁22のポートbに冷媒配管43で接続され、他方の冷媒出入口は室外機液管44で閉鎖弁25に接続されている。
室外膨張弁24は、室外機液管44に設けられている。室外膨張弁24は電子膨張弁であり、その開度が調整されることで、室外熱交換器23に流入する冷媒量、あるいは、室外熱交換器23から流出する冷媒量を調整する。室外膨張弁24の開度は、空気調和装置1が冷房運転を行っている場合は全開とされる。また、空気調和装置1が暖房運転を行っている場合は、後述する吐出温度センサ33で検出した圧縮機21の吐出温度に応じてその開度を制御することで、吐出温度が性能上限値を超えないようにしている。
室外ファン27は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外ファン27は、図示しない回転数可変のファンモータによって所定の回転数で回転することで図示しない吸込口から室外機2内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を図示しない吹出口から室外機2外部へ放出する。
アキュムレータ28は、前述したように、冷媒流入側が四方弁22のポートcと冷媒配管46で接続されるとともに、冷媒流出側が圧縮機21の冷媒吸入側と吸入管42で接続されている。アキュムレータ28は、冷媒配管46からアキュムレータ28内部に流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離してガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1(A)に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段である吐出圧力センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ28の冷媒流入口近傍には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ34が設けられている。
室外機液管44における室外熱交換器23と室外膨張弁24との間には、室外熱交換器23に流入する冷媒の温度あるいは室外熱交換器23から流出する冷媒の温度を検出するための熱交温度センサ35が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2内に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度検出手段である外気温度センサ36が設けられている。
また、室外機2には、室外機制御手段200が設けられている。室外機制御手段200は、室外機2の図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図1(B)に示すように、室外機制御手段200は、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、センサ入力部240を備えている。
記憶部220は、ROMやRAMで構成されており、室外機2の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、圧縮機21や室外ファン27の制御状態等を記憶している。通信部230は、室内機5a〜5cとの通信を行うインターフェイスである。センサ入力部240は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU210に出力する。
CPU210は、前述した室外機2の各センサでの検出結果をセンサ入力部240を介して取り込む。また、CPU210は、室内機5a〜5cから送信される制御信号を通信部230を介して取り込む。CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、圧縮機21や室外ファン27の駆動制御を行う。また、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、四方弁22の切り換え制御を行う。さらには、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、室外膨張弁24の開度調整を行う。
次に、3台の室内機5a〜5cについて説明する。3台の室内機5a〜5cは、室内熱交換器51a〜51cと、室内膨張弁52a〜52cと、分岐した液管8の他端が接続された液管接続部53a〜53cと、分岐したガス管9の他端が接続されたガス管接続部54a〜54cと、室内ファン55a〜55cとを備えている。そして、室内ファン55a〜55cを除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室内機冷媒回路50a〜50cを構成している。
尚、室内機5a〜5cの構成は全て同じであるため、以下の説明では、室内機5aの構成についてのみ説明を行い、その他の室内機5b、5cについては説明を省略する。また、図1では、室内機5aの構成装置に付与した番号の末尾をaからbあるいはcに変更したものが、室内機5aの構成装置と対応する室内機5b、5cの構成装置となる。
室内熱交換器51aは、冷媒と後述する室内ファン55aの回転により図示しない吸込口から室内機5a内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものであり、一方の冷媒出入口が液管接続部53aに室内機液管71aで接続され、他方の冷媒出入口がガス管接続部54aに室内機ガス管72aで接続されている。室内熱交換器51aは、室内機5aが冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機5aが暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部53aやガス管接続部54aには、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内膨張弁52aは、室内機液管71aに設けられている。室内膨張弁52aは電子膨張弁であり、室内熱交換器51aが蒸発器として機能する場合、その開度は、室内熱交換器51aの一方の冷媒出口(ガス管接続部54a側)における冷媒過熱度が目標過熱度となるように調整される。また、室内熱交換器51aが凝縮器として機能する場合、その開度は、室内熱交換器51aの他方の冷媒出口(液管接続部53a側)における冷媒過冷却度が目標過冷却度となるように調整される。ここで、目標過熱度および目標過冷却度は、室内機5aで十分な暖房能力あるいは冷房能力が発揮されるための冷媒過熱度および冷媒過冷却度である。
室内ファン55aは樹脂材で形成されており、室内熱交換器51aの近傍に配置されている。室内ファン55aは、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機5a内に室内空気を取り込み、室内熱交換器51aにおいて冷媒と熱交換した室内空気を図示しない吹出口から室内へ供給する。
以上説明した構成の他に、室内機5aには各種のセンサが設けられている。室内機液管71aにおける室内熱交換器51aと室内膨張弁52aとの間には、室内熱交換器51aに流入あるいは室内熱交換器51aから流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61aが設けられている。室内機ガス管72aには、室内熱交換器51aから流出あるいは室内熱交換器51aに流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62aが設けられている。そして、室内機5aの図示しない吸込口付近には、室内機5a内に流入する室内空気の温度、すなわち吸込温度を検出する吸込温度センサ63aが設けられている。
次に、本実施形態の空気調和装置1が冷房運転を行うときの冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作について、図1(A)を用いて説明する。尚、空気調和装置1が暖房運転を行うときの冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作については、本発明に直接関係がないため詳細な説明は省略し、冷房運転時の説明の後に簡単に触れるに留める。
図1(A)に示すように、室内機5a〜5cが冷房運転を行う場合、四方弁22が実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbとが連通するよう、また、ポートcとポートdとが連通するよう、切り換えられる。これにより、冷媒回路100を冷媒が破線矢印で示す方向に循環するようになり、室外熱交換器23が凝縮器として機能するとともに室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能する。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管43を流れて室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した冷媒は、室外ファン27の回転により室外機2内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器23から流出した冷媒は室外機液管44を流れ、全開とされている室外膨張弁24および閉鎖弁25を介して液管8に流出する。
液管8を流れ液管接続部53a〜53cを介して各室内機5a〜5cに流入した冷媒は、室内機液管71a〜71cを流れ、室内膨張弁52a〜52cを通過するときに減圧されて低圧の冷媒となる。室内機液管71a〜71cから室内熱交換器51a〜51cに流入した冷媒は、室内ファン55a〜55cの回転により室内機5a〜5c内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器51a〜51cが蒸発器として機能し、室内熱交換器51a〜51cで冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5a〜5cが設置された室内の冷房が行われる。
室内熱交換器51a〜51cから流出した冷媒は室内機ガス管72a〜72cを流れガス管接続部54a〜54cを介してガス管9に流出する。ガス管9を流れ閉鎖弁26を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機ガス管45、四方弁22、吸入管42を流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
尚、室内機5a〜5cが暖房運転を行う場合、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdとが連通するよう、また、ポートbとポートcとが連通するよう、切り換えられる。これにより、冷媒回路100を冷媒が、圧縮機21と四方弁22の間を除いて冷房運転時の冷媒の流れ方向と逆の方向に循環するようになり、室外熱交換器23が蒸発器として機能するとともに室内熱交換器51a〜51cが凝縮器として機能する。
次に、図2および図3を用いて、上述した冷房運転を行うとき、室外機制御部200のCPU210が室外ファン27を制御する際に使用する室外ファン回転数テーブル300および起動時ファン回転数テーブル400について説明する。なお、室外ファン回転数テーブル300および起動時ファン回転数テーブル400は、それぞれ予め定められて室外機制御部200の記憶部220に記憶されているものである。
まず、図2を用いて室外ファン回転数テーブル300について説明する。室外ファン回転数テーブル300は、0〜15の16段階の各ファンステップSに室外ファン27の回転数(単位:rpm、以降、室外ファン回転数Rfと記載)が定められている。そして、ファンステップSが大きくなるにつれて、室外ファン回転数Rfも高い回転数が割り当てられており、ファンステップSが0(最小)のときの室外ファン回転数Rfが0rpm、ファンステップSが15(最大)のときの室外ファン回転数Rfが920rpmとされている。
次に、図3を用いて起動時ファン回転数テーブル400について説明する。起動時ファン回転数テーブル400では、外気温度(単位:℃、以降、外気温度Toと記載)に応じて、冷房運転を開始するときの室外ファン27の起動時回転数(以降、起動時回転数RfToと記載)に対応するファンステップSが割り当てられている。ここで、ファンステップSとこれに対応する室外ファン回転数Rfは、図2の室外ファン回転数テーブル300に定められているものである。
具体的には、起動時ファン回転数テーブル400では外気温度Toが6つの温度範囲に区分されており、各温度範囲にファンステップSが割り当てられている。外気温度Toが−10℃未満ではファンステップSが0、外気温度Toが−10℃以上0℃未満ではファンステップSが2、外気温度Toが0℃以上10℃未満ではファンステップSが4、外気温度Toが10℃以上20℃未満ではファンステップSが6、外気温度Toが20℃以上30℃未満ではファンステップSが10、外気温度Toが30℃以上ではファンステップSが15とされている。
このように、起動時ファン回転数テーブル400では、外気温度Toの温度範囲が高くなるにつれてファンステップSも高くなるように定められている。外気温度Toが高いときに室外ファン回転数Rが低いと、室外熱交換器23における通風量が少なくなって凝縮能力が低下し、凝縮圧力が上昇する。凝縮圧力が上昇すると吐出圧力が上昇する。そこで、外気温度Toが高いほど室外ファン27の回転数を高くして室外熱交換器23における通風量を増やすことで、凝縮能力を上昇させることで凝縮圧力の上昇を防いで、吐出圧力が上昇することを防ぐ。
次に、図1乃至図4を用いて、本発明における冷房運転時の室外ファン27の制御方法、および、低外気温度時の冷房運転において冷媒の流動音が大きくなる理由と本発明の作用によって冷媒の流動音抑制できる理由について説明する。
空気調和装置1が冷房運転を行うときは、圧縮機21の吐出圧力(=高圧)と吸入圧力(=低圧)の圧力差が、外気温度Toや室内機5a〜5cにおける要求能力に応じて定められた値となるように制御される。具体的には、圧縮機21の吸入圧力は圧縮機21の回転数を制御することによって目標の吸入圧力となるように制御され、圧縮機21の吐出圧力は室外ファン27の回転数を制御することによって目標吐出圧力となるように制御される。
一般的に、室外ファン27の回転数制御による圧縮機21の吐出圧力制御は、上述した目標吐出圧力に対し所定値高い(例えば、目標吐出圧力に対し+0.2MPa)目標上限値と、目標吐出圧力に対し所定値低い(例えば、目標吐出圧力に対し−0.2MPa)目標下限値を定め、吐出圧力がこの目標上限値と目標下限値で規定される圧力範囲内の値となるように行われる。そして、従来の室外ファン27の回転数制御による圧縮機21の吐出圧力制御は、以下のように行われるのが一般的であった。
冷房運転を行う場合、CPU210は外気温度Toをセンサ入力部240を介して外気温度センサ36から取り込み、起動時ファン回転数テーブル400を参照して取り込んだ外気温度Toに対応するファンステップSを抽出し、室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出したファンステップSに対応する室外ファン回転数Rfを起動時回転数RfToとしてこの起動時回転数RfToで室外ファン27を起動する。
CPU210は、室外ファン27を起動時回転数RfToで回転させた後は、吐出圧力センサ31から吐出圧力を取り込み、取り込んだ吐出圧力が目標上限値以上であれば、ファンステップSの現在の値に1を加えこれに対応する室外ファン回転数Rfを室外ファン回転数テーブル300から抽出し、抽出した室外ファン回転数Rfで室外ファン27を回転させる。また、CPU210は、取り込んだ吐出圧力が目標吐下限値以下であれば、ファンステップSの現在の値から1を減じこれに対応する室外ファン回転数Rfを室外ファン回転数テーブル300から抽出し、抽出した室外ファン回転数Rfで室外ファン27を回転させる。
以上のように、冷房運転を行う場合の従来の室外ファン27の回転数制御では、吐出圧力の値に応じてファンステップSを1ずつ増減させて室外ファン27の回転制御を行うことで、吐出圧力が目標上限値と目標下限値で規定される圧力範囲内の値となるように制御している。
次に、外気温度Toが低いとき(例えば、20℃未満)に冷房運転を行う場合の、室外ファン27の従来の回転制御および従来の制御を行ったときに冷媒流動音が大きくなる理由について、図4(A)を用いて説明するとともに、外気温度Toが低いときに冷房運転を行う場合の、本発明の室外ファン27の回転制御とその効果について、図4(B)を用いて説明する。尚、図4では、先に記述している室外ファン回転数Rfと起動時回転数RfToに加えて、吐出圧力をPc(単位:MPa)、吸入圧力をPs(単位:MPa)、目標吐出圧力をPct、目標上限値をPctU、目標吐下限値をPctLとしている。
まず、図4(A)を用いて、外気温度Toが低いときの冷房運転時の従来の室外ファン回転制御、および、従来の制御を行ったときに冷媒流動音が大きくなる理由について説明する。CPU210は外気温度Toをセンサ入力部240を介して外気温度センサ36から取り込み、起動時ファン回転数テーブル400を参照して取り込んだ外気温度Toに対応するファンステップSを抽出し、室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出したファンステップSに対応する室外ファン回転数Rfを起動時回転数RfToとする。例えば、CPU210は、取り込んだ外気温度Toが16℃の場合、起動時ファン回転数テーブル400を参照してファンステップS=6を抽出し、室外ファン回転数テーブル300を参照してファンステップS=6に対応する室外ファン回転数Rf=300rpmを起動時回転数RfToとする。そして、CPU210は、起動時回転数RfToで室外ファン27の回転を開始する。
CPU210は、室外ファン27を起動時回転数RfToで回転させた後は、吐出圧力センサ31からセンサ入力部240を介して吐出圧力Pcを取り込み、取り込んだ吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下であれば、ファンステップS=0として室外ファン回転数Rfを0rpmとする、つまり、室外ファン27を停止させる。例えば、図4(A)における時点t1、t3、およびt5で吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下となる場合、これら各時点(t1、t3、t5)でCPU210は室外ファン27を停止させる。室外ファン27を停止させると、室外熱交換器23における凝縮能力が急激に低下しこれに起因して吐出圧力Pcも急激に上昇する。そして、時点t2、t4、およびt6で吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上となる場合、これら各時点(t2、t4、t6)でCPU210はファンステップS=6とする、つまり、室外ファン27を起動時回転数RfToで再起動する。室外ファン27を起動時回転数RfToで再起動すると、室外熱交換器23における凝縮能力が急激に上昇しこれに起因して吐出圧力Pcも急激に低下する。
上記説明の中で、室外ファン27を停止したときに吐出圧力Pcが急激に上昇すること、および、室外ファン27を起動時回転数RfToで再起動したときに吐出圧力Pcが急激に低下することは、外気温度Toが低いことが原因である。すなわち、外気温度Toが低いと、室外熱交換器23に流入する冷媒と室外ファン27の回転により室外熱交換器23を通過する外気の温度差が大きくて、冷媒と外気との熱交換量が大きくなる。これに起因して、室外熱交換器23を通過する外気量の変化速度が早い程室外熱交換器23における凝縮能力の変化速度も速くなるためである。
このように吐出圧力Pcが急激に上昇/下降を繰り返している一方で、吸入圧力Psは前述したように圧縮機21の回転数を制御することによって目標の吸入圧力Psとなるように制御されており、室内機5a〜5cから要求される冷房能力が大きく変化しない限りは圧縮機21の回転数も大きく変化しない。従って、吸入圧力Psは略変化しないため、圧縮機21の吐出圧力Pcと吸入圧力Psの圧力差は吐出圧力Pcの急激な変化に応じて急激に変化することとなる。
以上のことから、吐出圧力Pcが急激に上昇するとき、つまり、図4(A)に示す時点t1→t2の間、時点t3→t4の間、および時点t5→t6の間では、圧縮機21の吐出圧力Pcと吸入圧力Psの圧力差は急激に大きくなるため、この間の冷媒回路100における冷媒流量が急激に増加する。これにより、室外機2から各室内機5a〜5cに流入する液冷媒量が急激に増加し、その流動音が大きくなって使用者が不快に感じる恐れがあった。
そこで、本発明の空気調和装置1では、図4(B)に示す低外気温度時ファン制御を行うことによって、以上説明した問題を解決している。具体的には、従来と同じ方法で起動時回転数RfToを定めこの起動時回転数RfToで室外ファン27の起動した後、CPU210は、吐出圧力センサ31からセンサ入力部240を介して吐出圧力Pcを取り込み、取り込んだ吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下であれば、従来のように室外ファン27を一気に停止させるのではなく、室外ファン回転数Rfを所定の勾配ΔRfで低下させるように制御する。
CPU210は、図4(B)に示す時点taおよびtdで取り込んだ吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下となる場合、ファンステップを現在のファンステップSから所定時間(例えば、20秒)毎に1ずつ減じ、現在のファンステップSから1減じたファンステップSに対応する室外ファン回転数Rfを室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出する。そして、CPU210は、抽出した室外ファン回転数Rfとなるように室外ファン27を制御する。
時点taおよびtdで室外ファン回転数Rfを低下させ始め、仮に時点tbおよびteでファンステップS=0つまり室外ファン回転数Rfが0となっても、その時点で吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上でなければ、この状態を維持する。この間、つまり、時点ta→tb、および、時点td→teの間は、室外ファン回転数Rfを徐々に低下させていることから、室外熱交換器23における凝縮能力が緩やかに低下しこれに起因して吐出圧力Pcも緩やかに上昇する。そして、時点tcおよびtfで吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上となると、CPU210はファンステップをS=6として室外ファン27を起動時回転数RfToで再起動する。
このように、外気と冷媒との温度差が大きくなる低外気温度のときに冷房運転を行う場合に、本発明の低外気温度時ファン制御を行うことで、吐出圧力Pcの上昇が緩やかになる、つまり、図4(B)に示す時点ta→tcの間、および時点td→tfの間では、圧縮機21の吐出圧力Pcと吸入圧力Psの圧力差は緩やかに大きくなるため、この間の冷媒回路100における冷媒流量も緩やかに増加する。従って、室外機2から各室内機5a〜5cに流入する液冷媒量も緩やかに増加するので、その流動音が小さく使用者が不快に感じることがない。
次に、本実施形態における空気調和装置1で行う処理について、図5および図6を用いて説明する。図5は、室外機制御部200のCPU210が行うメインルーチンに関する処理の流れを示している。また、図6は、CPU210が行うサブルーチンであり、(A)は外気温度が所定の閾温度(例えば、20℃、以降、閾温度Tosと記載)より高いときに行う通常ファン制御に関する処理の流れを、(B)は外気温度が閾温度Tosより低いときに行う低外気温度時ファン制御に関する処理の流れをそれぞれ示している。尚、閾温度Tosは、予め試験等を行って記憶部220に記憶されているものであり、室外熱交換器23に流入する冷媒との温度差が大きくて、冷媒と外気との熱交換量が大きくなる外気温度Toである。また、通常ファン制御とは、前述した吐出圧力の値に応じてファンステップSを1ずつ増減させて室外ファン27の回転制御を行うことである。
図5および図6に示す各フローチャートにおいて、STはステップを表しこれに続く数字はステップ番号を表している。尚、各フローチャートでは、本発明に関わる処理を中心に説明しており、これ以外の処理、例えば、設定温度と室内温度の温度差に応じた圧縮機21の回転数制御や、冷媒温度に応じた室外膨張弁24や各室内膨張弁52a〜52cの開度制御等、空気調和装置1に関わる一般的な処理については、説明を省略する。また、CPU210は、外気温度センサ36が検出した外気温度Toや、吐出圧力センサ31が検出した吐出圧力Pcを、センサ入力部240を介して定期的に取り込み、取り込んだ外気温度Toや吐出圧力Pcを時系列で記憶部220に記憶している。
まず、図5を用いて、空気調和装置1のメインルーチンに関する処理について説明する。空気調和装置1が運転を開始すると、CPU210は、使用者が図示しない室内機5a〜5cを操作するリモコンを操作することによって設定した運転モードを通信部230を介して取り込んで、使用者が冷房運転を指示したか否かを判断する(ST1)。冷房運転の指示であれば(ST1−Yes)、CPU210は、冷房運転開始処理を行い(ST2)、その後圧縮機21を使用者による冷房要求能力に応じた所定回転数で駆動する(ST3)。ここで、冷房運転開始処理とは、CPU210が四方弁22を操作して冷媒回路100を図1(A)に示す状態、つまり、冷媒回路100を冷房サイクルとすることであり、最初に冷房運転を行うときに実行される処理である。
次に、CPU210は、記憶部220に時系列で記憶されている外気温度Toのうち最新の外気温度Toを記憶部220から取り込む(ST4)。
次に、CPU210は、記憶部220に記憶している起動時ファン回転数テーブル400を参照し、取り込んだ外気温度Toに対応するファンステップSを抽出し(ST5)、同じく記憶部220に記憶している室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出したファンステップSに対応する室外ファン回転数Rfを抽出しこれを起動時回転数RfToとして室外ファン27を回転させる(ST6)。
次に、CPU210は、ST4で取り込んだ外気温度Toが閾温度Tosより低いか否かを判断する(ST7)。外気温度Toが閾温度Tos以下でなければ(ST7−No)、つまり、外気温度Toが閾温度Tos以上であれば、CPU210は、後述するサブルーチンである通常ファン制御を実行して(ST8)、ST10に処理を進める。外気温度Toが閾温度Tos以下であれば(ST7−Yes)、CPU210は、後述するサブルーチンである低外気温度時ファン制御を実行して(ST9)、ST10に処理を進める。
ST10において、CPU210は、使用者による運転切替指示があるか否かを判断する。ここで、運転切替指示とは、冷房運転から暖房運転へ切り替える、あるいは、暖房運転から冷房運転へ切り替えることである。運転切替指示があれば(ST10−Yes)、CPU210は、ST1に処理を戻す。運転切替指示がなければ(ST10−No)、CPU210は、使用者による運転停止指示があるか否かを判断する(ST11)。
運転停止指示があれば(ST11−Yes)、CPU210は、運転停止処理を行い(ST13)、処理を終了する。ここで、運転停止処理とは、圧縮機21と室外ファン27を停止するとともに室外膨張弁24を全閉とし、通信部230を介して室内機5a〜5cに対し室内ファン55a〜55cを停止させるとともに室内膨張弁52a〜52cを全閉とするように指示を行う処理である。運転停止指示がなければ(ST11−No)、CPU210は、現在の運転が冷房運転であるか否かを判断する(ST12)。現在の運転が冷房運転であれば(ST12−Yes)、CPU210は、ST7に処理を戻し、現在の運転が冷房運転でなければ(ST12−No)、CPU210は、ST15に処理を戻す。
尚、ST1において、冷房運転指示でなければ(ST1−No)、つまり、暖房運転指示である場合は、CPU210は、暖房運転開始処理を実行する(ST14)。ここで、暖房運転開始処理とは、CPU210が四方弁22を操作して冷媒回路100を暖房サイクルとすることであり、最初に暖房運転を行うときに実行される処理である。そして、CPU210は、圧縮機21や室外ファン27を所定の回転数で起動するとともに、通信部230を介して室内機5a〜5cに対し室内ファン55a〜55cの駆動や室内膨張弁52a〜52cの開度制御を行うよう指示して暖房運転制御を開始し(ST15)、ST10に処理を進める。
次に、図6(A)および(B)を用いて、空気調和装置1のサブルーチンである通常ファン制御および低外気温度時ファン制御を行う際の処理の流れについて説明する。
まず、図6(A)を用いて、CPU210が通常ファン制御を行う際の処理の流れについて説明する。CPU210は、通常ファン制御を開始すると、記憶部220に時系列で記憶されている吐出圧力Pcのうち最新の吐出圧力Pcを記憶部220から取り込む(ST21)。
次に、CPU210は、取り込んだ吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下であるか否かを判断する(ST22)。吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下であれば(ST22−Yes)、CPU210は、現在のファンステップSから1を減じ、これに対応する室外ファン回転数Rfを記憶部220に記憶している室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出し、室外ファン27の回転数を抽出した室外ファン回転数Rfとして(ST25)、通常ファン制御を終了する。
取り込んだ吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下でなければ(ST22−No)、CPU210は、取り込んだ吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上であるか否かを判断する(ST23)。吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上であれば(ST23−Yes)、CPU210は、現在のファンステップSに1を加え、これに対応する室外ファン回転数Rfを記憶部220に記憶している室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出し、室外ファン27の回転数を抽出した室外ファン回転数Rfとして(ST26)、通常ファン制御を終了する。
吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上でなければ(ST23−No)、CPU210は、現在の室外ファン回転数Rfを維持して(ST24)室外ファン27を継続して回転させ、通常ファン制御を終了する。
次に、図6(B)を用いて、CPU210が低外気温度時ファン制御を行う際の処理の流れについて説明する。CPU210は、低外気温度時ファン制御を開始すると、記憶部220に時系列で記憶されている吐出圧力Pcのうち最新の吐出圧力Pcを記憶部220から取り込む(ST31)。
次に、CPU210は、取り込んだ吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下であるか否かを判断する(ST32)。吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下でなければ(ST32−No)、CPU210は、現在の室外ファン27の回転数Rf(=ST6で設定した起動時回転数RfTo)を維持して(ST34)室外ファン27を継続して回転させ、低外気温度時ファン制御を終了する。
吐出圧力Pcが目標下限値PctL以下であれば(ST32−Yes)、CPU210は、ファンステップSを1低下させ、低下させた後の各ファンステップSに対応する室外ファン回転数Rfを記憶部220に記憶している室外ファン回転数テーブル300を参照して抽出し、室外ファン27の回転数を抽出した室外ファン回転数Rfとする(ST33)。尚、CPU210は、初めてST33の処理を行った後、再びST33の処理を行うとき(後述するST37で判断がNoとなった場合)は、前回ST33の処理を行ってから所定時間(例えば、20秒)経過後にファンステップSを1低下させる。
次に、CPU210は、取り込んだ吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上であるか否かを判断する(ST35)。吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上でなければ(ST35−No)、CPU210は、現在のファンステップSが0となっているか否かを判断する(ST37)。現在のファンステップSが0となっていなければ(ST37−No)、CPU210は、ST33に処理を戻し、現在のファンステップSが0となっていれば(ST37−Yes)、CPU210は、ファンステップS=0を維持して(ST38)、ST35に処理を戻す。
吐出圧力Pcが目標上限値PctU以上であれば(ST35−Yes)、CPU210は、室外ファン回転数Rfを起動時回転数RfToで戻して(ST36)、低外気温度時ファン制御を終了する。
以上説明したように、本発明の空気調和装置1では、外気温度Toが閾温度Tosより低い低外気温度のときに冷房運転を行う場合は、吐出圧力Pcを上昇させるために室外ファン27回転数Rfを低下させる際に、一気に室外ファン27回転数Rfを0とするのではなく、室外ファン回転数Rfを所定の勾配ΔRfで低下させる。これにより、室外熱交換器23における凝縮能力の低下が緩やかになって吐出圧力Pcの上昇も緩やかになるので、圧縮機21の吐出圧力Pcと吸入圧力Psの圧力差が急減に大きくなることがなく、室外機2から各室内機5a〜5cに液冷媒が流れる際の流動音も目立たなくなるので、使用者に不快感を与えることがない。
1 空気調和装置
2 室外機
5a〜5c 室内機
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
27 室外ファン
31 吐出圧力センサ
36 外気温度センサ
52a〜52c 室内膨張弁
100 冷媒回路
200 室外機制御部
210 CPU
220 記憶部
300 室外ファン回転数テーブル
400起動時ファン回転数テーブル
Pc 吐出圧力
Pct 目標吐出圧力
PctU 目標上限値
PctL 目標下限値
Rf 室外ファン回転数
RfTo 起動時回転数
ΔRf 勾配
S ファンステップ
To 外気温度
Tos 閾温度

Claims (1)

  1. 冷房運転時に、圧縮機、室外熱交換器、および室内熱交換器の順で冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記室外熱交換器に外気を通過させる室外ファンと、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、
    外気温度を検出する外気温度検出手段と、
    前記冷房運転を行っているときに、前記吐出圧力検出手段で検出した吐出圧力が、前記外気温度検出手段で検出する外気温度に応じて定められる目標吐出圧力より高い目標上限値および前記目標吐出圧力より低い目標下限値とで定められる圧力範囲となるように、前記室外ファンを制御する制御手段と、
    を有する空気調和装置であって、
    前記制御手段は、
    前記冷房運転を行うときに、前記外気温度検出手段で検出した外気温度が所定の閾温度より低い場合
    前記室外ファンを検出した前記外気温度に応じた回転数で回転させている状態で、前記吐出圧力検出手段で検出した吐出圧力が前記目標下限値より低くなれば、前記室外ファンの回転数を一定の割合で低下させる、
    ことを特徴とする空気調和装置。
JP2015189214A 2015-09-28 2015-09-28 空気調和装置 Pending JP2017067301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015189214A JP2017067301A (ja) 2015-09-28 2015-09-28 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015189214A JP2017067301A (ja) 2015-09-28 2015-09-28 空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017067301A true JP2017067301A (ja) 2017-04-06

Family

ID=58494394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015189214A Pending JP2017067301A (ja) 2015-09-28 2015-09-28 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017067301A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106679065A (zh) * 2016-11-17 2017-05-17 珠海格力电器股份有限公司 空调器控制方法及装置
CN108981105A (zh) * 2018-08-20 2018-12-11 广东美的暖通设备有限公司 空调风机的控制方法、空调以及计算机可读存储介质
KR20190073870A (ko) * 2017-12-19 2019-06-27 주식회사 경동나비엔 공기조화기 및 공기조화기의 제어방법
CN110332670A (zh) * 2019-07-16 2019-10-15 珠海格力电器股份有限公司 压缩机控制方法和控制装置以及冷媒系统
CN112050347A (zh) * 2020-08-03 2020-12-08 深圳市共济科技股份有限公司 一种提高空调冷凝风机运行可靠性的控制方法及空调
CN113915722A (zh) * 2021-10-28 2022-01-11 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种低温制冷时的控制方法、装置及多联机系统
CN114234505A (zh) * 2021-12-20 2022-03-25 珠海格力电器股份有限公司 一种制冷机组的控制方法、装置、制冷机组和存储介质
CN115628530A (zh) * 2022-10-26 2023-01-20 珠海格力电器股份有限公司 一种风机控制方法、装置及机组

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106679065A (zh) * 2016-11-17 2017-05-17 珠海格力电器股份有限公司 空调器控制方法及装置
CN106679065B (zh) * 2016-11-17 2021-03-26 珠海格力电器股份有限公司 空调器控制方法及装置
KR20190073870A (ko) * 2017-12-19 2019-06-27 주식회사 경동나비엔 공기조화기 및 공기조화기의 제어방법
KR102480058B1 (ko) 2017-12-19 2022-12-23 주식회사 경동나비엔 공기조화기 및 공기조화기의 제어방법
CN108981105A (zh) * 2018-08-20 2018-12-11 广东美的暖通设备有限公司 空调风机的控制方法、空调以及计算机可读存储介质
CN110332670A (zh) * 2019-07-16 2019-10-15 珠海格力电器股份有限公司 压缩机控制方法和控制装置以及冷媒系统
CN112050347A (zh) * 2020-08-03 2020-12-08 深圳市共济科技股份有限公司 一种提高空调冷凝风机运行可靠性的控制方法及空调
CN113915722A (zh) * 2021-10-28 2022-01-11 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种低温制冷时的控制方法、装置及多联机系统
CN113915722B (zh) * 2021-10-28 2023-01-24 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种低温制冷时的控制方法、装置及多联机系统
CN114234505A (zh) * 2021-12-20 2022-03-25 珠海格力电器股份有限公司 一种制冷机组的控制方法、装置、制冷机组和存储介质
CN115628530A (zh) * 2022-10-26 2023-01-20 珠海格力电器股份有限公司 一种风机控制方法、装置及机组

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017067301A (ja) 空気調和装置
JP5549773B1 (ja) 空気調和装置
JP6693312B2 (ja) 空気調和装置
CN106958958B (zh) 空气调节装置
JP6870382B2 (ja) 空気調和装置
JP6834616B2 (ja) 空気調和装置
JP2016061456A (ja) 空気調和装置
JP2010249452A (ja) 空気調和装置
JP2018066502A (ja) 空気調和機
JP2015152205A (ja) 空気調和装置
JP6834561B2 (ja) 空気調和装置
JP2017062049A (ja) 空気調和装置
JP2019078411A (ja) 空気調和機
JP5943869B2 (ja) 空気調和機
JP2018132219A (ja) 空気調和装置
JP2018048752A (ja) 空気調和機
JP6749471B2 (ja) 空気調和装置
JP6733424B2 (ja) 空気調和装置
JP6191490B2 (ja) 空気調和装置
JP6428221B2 (ja) 空気調和機
JP2018115805A (ja) 空気調和装置
JP6930127B2 (ja) 空気調和装置
JP2018162924A (ja) 空気調和装置
JP2018141569A (ja) 空気調和機
JP6805887B2 (ja) 空気調和装置