JP2018048753A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各室内機で暖房運転時に使用者に与える冷風感を低減できる空気調和装置を提供する。【解決手段】CPU210は、凝縮温度Tcから各室温Tiを減じて各室内機5における温度差ΔTをそれぞれ算出し、算出した各温度差ΔTが閾温度差Tthより小さいか否かを室内機5毎に判断する。温度差ΔTが閾温度差Tthより小さい場合は、CPU210は、当該室内機5に対応する膨張弁24の開度を現在の開度より大きくして当該室内機5の室内熱交換器51を流れる冷媒量を増加させることで、この室内熱交換器51における凝縮温度Tcを上昇させて、温度差ΔTが閾温度差Tth以上となるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は室外機に複数台の室内機が接続された空気調和装置に関わり、より詳細には、暖房運転時の快適性を向上できる空気調和機に関する。
空気調和機で暖房運転を行うとき、暖房運転開始直後は凝縮器として機能する室内熱交換器の温度が低い。この状態で室内ファンの回転数を高くして風量を多くすれば、室内熱交換器の温度上昇に時間がかかって暖房運転の立ち上がり時間が長くなるとともに、室内機から冷たい風が吹き出されて使用者が冷風感を感じる。
上記のような問題点を解決するために、例えば特許文献1には、暖房運転開始時は室内ファンを駆動せずに室内熱交換器を暖め、その後低回転数で室内ファンを駆動して吹出温度を検出し、検出した吹出温度が所定温度に到達すれば室内ファンの回転数を任意の設定回転数(例えば、使用者が設定した風量に応じた回転数)で駆動できるようにする空気調和機が提案されている。
特許文献1に記載の空気調和機では、上述したように暖房運転を開始してから吹出温度が所定温度に到達するまでは室内ファンの回転数を低く抑えるあるいは室内ファンを駆動しない。従って、暖房運転を開始してから室内熱交換器が早く暖まる。また、暖房運転を開始したときに室内機から冷たい風が吹き出されることを防ぐことができるため、使用者に冷風感を与えない。
特開昭60−120135号公報
一般的に、空気調和機が暖房運転を行うときは、使用者が要求する設定温度と室温の温度差に応じて圧縮機の回転数が設定される。具体的には、設定温度と室温の温度差が大きい程、室温を設定温度に到達させるために室内機で必要となる能力も大きくなるので、圧縮機の回転数は高くされる。これによれば、暖房運転の開始時は設定温度と室温の温度差が大きいため、圧縮機の回転数が高くなる。一方、暖房運転を開始してから時間が経過し設定温度と室温の温度差が小さくなるのに従って必要な能力も徐々に小さくなるので、これに伴って圧縮機の回転数も徐々に低下する。そして、上述した能力が高い程、つまり、圧縮機の回転数が高い程、室内熱交換器における凝縮温度が高くなって室内機の吹出温度は高くなる。
近年、室内機で室内温度が細かく検出できる(例えば、0.25℃刻みで検出できる)空気調和機が提案されている。このような空気調和機では、設定温度と室温の温度差も細かく算出できるので、設定温度と室温の温度差に応じた必要能力も微調整ができるようになっている。これにより、室温が設定温度に近づいているときに必要以上の能力が室内機で発揮され、室温が設定温度以上となって室内機が停止する所謂サーモオフとなることを防ぎながら、室温を設定温度に到達させることができる。しかし、室温と設定温度の温度差が小さくなるのにつれて室内機で必要とされる能力も小さくなって室内熱交換器における凝縮温度も低下するので、吹出温度が低下して使用者が冷風感を感じる恐れがあった。
上記のような問題点を解決する方法として、圧縮機の回転数を上昇させて凝縮温度を上昇させることで、吹出温度の低下を抑制して使用者に与える冷風感を低減することが考えられる。しかし、1台の室外機に複数台の室内機が接続され室内機毎に膨張弁が設けられるマルチ型空気調和機において、一の室内機での冷風感を低減するために圧縮機の回転数を上昇させると、以下に記載する問題が発生する恐れがあった。
マルチ型空気調和機では、圧縮機の回転数は設定温度と室温の温度差が最も大きいつまり最も大きい能力を必要とする室内機からの要求能力に合せて決定され、これ以外の各室内機では膨張弁の開度を絞り気味として冷媒流量を減少させることで当該各室内機が頻繁にサーモオフとならないようにしている。このようなマルチ型空気調和機で暖房運転を行っているときに、要求能力の最も大きい室内機で凝縮温度が低下した場合に圧縮機の回転数を上昇させると、他の各室内機で冷媒流量が増加し膨張弁の開度を絞っても頻繁にサーモオフとなる恐れがあった。一方、最も要求能力の大きい室内機以外のいずれかの室内機で凝縮温度が低下した場合は、圧縮機の回転数を上昇させることができないため(最も要求能力の大きい室内機に合せた回転数となっているため)、当該室内機で冷風感が低減できないという問題があった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、各室内機で暖房運転時に使用者に与える冷風感を低減できる空気調和装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、圧縮機を有する室外機と、室内熱交換器と室温を検出する室温検出手段を有する複数台の室内機と、複数台の室内機と同数設けられこれら室内機毎に室内熱交換器における冷媒流量を調整する膨張弁と、各室内熱交換器が凝縮器として機能するときに各室内熱交換器における凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段と、凝縮温度検出手段で検出した各室内熱交換器の凝縮温度と各室温検出手段で検出した室温を取り込み複数の膨張弁の開度を調整する制御手段を有する。制御手段は、暖房運転を行っているとき、取り込んだ凝縮温度と室温の温度差を前記室内機毎に求める。そして、制御手段は、温度差が所定の閾温度差より小さい室内機では、当該室内機に対応する膨張弁の開度を大きくして温度差が閾温度差以上となる温度まで当該室内機における凝縮温度を上昇させる。
上記のように構成した本発明の空気調和装置によれば、凝縮温度と室温の温度差が所定の閾温度差以上となるように各室内機に対応する膨張弁の開度を大きくすることで、吹出温度の低下を抑制できる。これにより、各室内機で暖房運転時に使用者に与える冷風感を低減できる。
本発明の実施形態における、空気調和装置の説明図であり、(A)は冷媒回路図、(B)は室外機制御手段のブロック図である。 本発明の実施形態における、室外機制御手段での処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、1台の室外機に複数台の室内機が冷媒配管で並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1(A)に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、1台の室外機2に6台の室内機5が、室内機5の台数と同じ6本の液管8および6本のガス管9で並列に接続されている。具体的には、6本の液管8の各々の一端と室外機2に設けられる6個の液側閉鎖弁27が接続され、6本の液管8の各々の他端と6台の室内機5の液管接続部52が接続されている。また、6本のガス管9の各々の一端と室外機2に設けられる6個のガス側閉鎖弁28が接続され、6本のガス管9の各々の他端と6台の室内機5のガス管接続部53が接続されている。このように、室外機2と6台の室内機5が6本の液管8および6本のガス管9で接続されて、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。尚、図1(A)では、6台の室内機5、6本の液管8、6本のガス管9、6個の液側閉鎖弁27、および、6個のガス側閉鎖弁28については、各々3つのみ描画している。
室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、6個の膨張弁24と、アキュムレータ25と、室外ファン26と、上述した6個の液側閉鎖弁27および6個のガス側閉鎖弁28を備えている。そして、室外ファン26を除くこれら各装置が、以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路20を構成している。尚、図1(A)では、6個の膨張弁24は3個のみ描画している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出口と四方弁22のポートaが吐出管41で接続されている。また、圧縮機21の冷媒吸入側とアキュムレータ25の冷媒流出側が吸入管42で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。上述したように、ポートaと圧縮機21の冷媒吐出口が吐出管41で接続されている。ポートbと室外熱交換器23の一方の冷媒出入口が冷媒配管43で接続されている。ポートcとアキュムレータ25の冷媒流入側が冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdには室外機ガス管45の一端が接続されている。室外機ガス管45の他端には、6本の室外機ガス分管45a(図1(A)では、このうち3本を描画)の各々の一端が接続されており、6本の室外機ガス分管45aの各々の他端は、6個のガス側閉鎖弁28に接続されている。
室外熱交換器23は、後述する室外ファン26の回転により図示しない吸込口から室外機2の内部に取り込まれた外気と冷媒を熱交換させる。上述したように、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と四方弁22のポートbが冷媒配管43で接続されている。また、室外熱交換器23の他方の冷媒出入口には室外機液管44の一端が接続されている。室外熱交換器23は、冷媒回路10が冷房サイクルとなる場合は凝縮器として機能し、冷媒回路10が暖房サイクルとなる場合は蒸発器として機能する。
室外機液管44の他端には、6本の室外機液分管44a(図1(A)では、このうち3本を描画)の各々の一端が接続され、6本の室外機液分管44aの各々の他端は6個の液側閉鎖弁27に接続されている。そして、各室外機液分管44aには、膨張弁24が設けられている。これら6個の膨張弁24は、全て室外機制御手段200によりその開度が制御される。各膨張弁24の開度を制御することによって、各膨張弁24に接続される6台の室内機5に流れる冷媒量が調整される。6個の膨張弁24は、図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、パルスモータに与えられるパルス数によって開度が調整される。
アキュムレータ25は、上述したように、冷媒流入側と四方弁22のポートcが冷媒配管46で接続され、冷媒流出側と圧縮機21の冷媒吸入口が吸入管42で接続されている。アキュムレータ25は、流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒のみを吸入管42を介して圧縮機21に吸入させる。
室外ファン26は、室外熱交換器23の近傍に配置される樹脂材で形成されたプロペラファンであり、図示しないファンモータによって室外ファン26が回転することで、室外機2に設けられた図示しない吸込口から室外機2の内部に外気を取り込み、室外熱交換器23を流れる冷媒と熱交換した外気を室外機2に設けられた図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1(A)に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ25の冷媒流入側近傍には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ34が設けられている。
室外機液管44における室外熱交換器23の近傍には、室外熱交換器23が蒸発器として機能する際に室外熱交換器23に流入する冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ35が設けられている。6本の室外機液分管44aにおける膨張弁24と液側閉鎖弁27の間には、室外機液分管44aを流れる冷媒の温度である液側冷媒温度を検出する液側温度センサ36(本発明の液側温度検出手段に相当。図1(A)では、このうち3個を描画)が設けられている。6本の室外機ガス分管45aには、室外機ガス分管45aを流れる冷媒の温度であるガス側冷媒温度を検出するガス側温度センサ37(図1(A)では、このうち3個を描画)が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ38が設けられている。
また、室外機2には、室外機制御手段200が備えられている。室外機制御手段200は、室外機2の図示しない電装品箱に格納された制御基板に搭載されており、図1(B)に示すように、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、センサ入力部240とを備えている。
記憶部220は、ROMやRAMで構成されており、室外機2の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、圧縮機21や室外ファン26の駆動状態、6台の室内機5の各々から送信される運転情報(運転/停止情報や設定温度情報等を含む)等を記憶する。通信部230は、6台の室内機5の各々との通信を行うインターフェイスである。センサ入力部240は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU210に出力する。
CPU210は、センサ入力部240を介して各種センサでの検出値を定期的(例えば、1分毎)に取り込むとともに、6台の室内機5の各々から送信される運転開始/停止を示す運転状態や運転情報(設定温度や室内温度等)を含んだ信号が通信部230を介して入力される。CPU210は、これら入力された各種情報に基づいて、各膨張弁24の開度制御、圧縮機21や室外ファン26の駆動制御を行う。
次に、6台の室内機5について説明する。6台の室内機5は全て同じ構成を備えており、室内熱交換器51と、液管接続部52と、ガス管接続部53と、室内ファン54を備えている。そして、室内ファン54を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路50を構成している。
室内熱交換器51は、冷媒と、後述する室内ファン54の回転により室内機5に備えられた図示しない吸込口から室内機5の内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものである。室内熱交換器51の一方の冷媒出入口と液管接続部52が室内機液管71で接続されている。室内熱交換器51の他方の冷媒出入口とガス管接続部53が室内機ガス管72で接続されている。尚、液管接続部52やガス管接続部53には、各冷媒配管が溶接やフレアナット等によって接続されている。
室内熱交換器51は、室内機5が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機5が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。
室内ファン54は、室内熱交換器51の近傍に配置される樹脂材で形成されたクロスフローファンであり、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機5の内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器51において冷媒と熱交換した室内空気を室内機5に備えられた図示しない吹出口から室内へ供給する。また、室内機5の図示しない吸込口付近には、室内機5の内部に流入する室温を検出する室温検出手段である室温センサ61が備えられている。
また、図示と詳細な説明は省略するが、各室内機5には室内機制御手段が備えられている。室内機制御手段は、CPUと記憶部と通信部とセンサ入力部を備えている。記憶部は、ROMやRAMで構成されており、室内機5の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、室内ファン54の制御状態等を記憶している。通信部は、室外機2の室外機制御手段200との通信を行うためのインターフェイスである。センサ入力部は、室内機5の各種センサでの検出結果を取り込んでCPUに出力する。CPUは、前述した室内機5の各センサでの検出結果をセンサ入力部を介して取り込む。また、CPUは、室外機2から送信される制御に関わる信号を通信部を介して取り込む。また、CPUは、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、室内ファン54の駆動制御を行う。
さらには、CPUは、使用者が図示しないリモコンを操作して設定した設定温度と、室温センサ61で検出した室温との温度差を算出し、算出した温度差に基づいた要求能力を通信部を介して室外機2の室外機制御手段200に送信する。
次に、本実施形態の空気調和装置1が暖房運転を行うときの冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作を、図1(A)を用いて説明する。以下の説明では、6台の室内機5が全て暖房運転を行っている場合について説明する。図1(A)において、矢印は、冷媒回路10における暖房運転時の冷媒の流れを示しており、また、四方弁22については、暖房運転時の各ポート間の連通状態を実線で示している。
尚、空気調和装置1が冷房運転あるいは除湿運転を行うときの冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作については詳細な説明を省略するが、冷房運転時もしくは除湿運転時は四方弁22の各ポート間の連通状態は、図1(A)に破線で示す状態となり、室外熱交換器23が凝縮器として機能し、各室内熱交換器51が蒸発器として機能する。
各室内機5が暖房運転を行う場合、四方弁22が図1(A)に実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdが連通するように、また、ポートbとポートcが連通するように切り換えられる。これにより、冷媒回路10が図1(A)に矢印で示す方向に冷媒が流れる状態となり、室外熱交換器23が蒸発器として機能するとともに、各室内熱交換器51が凝縮器として機能する。
上記のような冷媒回路10の状態で圧縮機21が起動すると、圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は吐出管41から四方弁22に流入し、四方弁22から室外機ガス管45を経て6本の室外機ガス分管45aに分流する。各室外機ガス分管45aから各ガス側閉鎖弁28を介して各ガス管9に流入した冷媒は、各室内機5にガス側接続部53を介して流入する。
各室内機5に流入した冷媒は、各室内機ガス管72を流れて各室内熱交換器51に流入し、各室内ファン54の回転によって各室内機5の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。各室内熱交換器51から各室内機液管71に流出した冷媒は、各液管接続部52を介して各液管8に流出し、各液管8を流れて各液側閉鎖弁27を介して室外機2に流入する。
室外機2に流入した冷媒は各室外機液分管44aを流れ、各膨張弁24で減圧されて室外機液管44に流出し、室外機液管44で合流して室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した冷媒は、室外ファン26の回転によって室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発し、室外熱交換器23から冷媒配管43に流出する。冷媒配管43を流れる冷媒は、四方弁22、冷媒配管46へと流れてアキュムレータ25に流入し、アキュムレータ25でガス冷媒と液冷媒とに分離される。アキュムレータ25から吸入管42へと流出したガス冷媒は、吸入管42を流れて圧縮機21に吸入され、再び圧縮される。
次に、図2を用いて、空気調和機1が暖房運転を行っているときの各膨張弁24の開度調整に関わる処理について説明する。図2は、空気調和機1が暖房運転を行う際の室外機制御手段200のCPU210が行う処理の流れを示すものである。図2において、STは処理のステップを表し、これに続く数字はステップ番号を表している。尚、図2では、本発明に関わる処理を中心に説明しており、これ以外の処理、例えば、主に室外機2が行う冷媒回路10の圧力や温度に関わる制御といった空気調和機1の一般的な制御に関わる処理については説明を省略する。
また、以下の説明では、吐出圧力センサ31で検出した吐出圧力をPh、吐出圧力Phを用いて求める高圧飽和温度つまりは暖房運転時に凝縮器として機能する各室内熱交換器51における凝縮温度をTc、各室温センサ61で検出した各室内機5が設置された部屋の室温をTi、凝縮温度Tcから各部屋の室温Tiを減じた温度差をΔT、温度差ΔTの閾値である閾温度差をTth、各液側温度センサ36で検出した液側冷媒温度をTL、暖房運転時の各室内機5の室内熱交換器51の冷媒出口側(液管接続部52側)における冷媒過冷却度をSC、暖房運転時の冷媒過冷却度の目標値である目標冷媒過冷却度をSCtとする。
ここで、閾温度差Tthは予め試験等を行って求められて記憶部220に記憶されているものであり、例えば、10℃である。この閾温度差Tthは、各室内機5で必要とされる能力が小さくなって各膨張弁24の開度が絞られ、これに伴って凝縮温度Tcが低下して温度差ΔTが閾温度差Tthより小さくなったときに、このときの凝縮温度Tcに応じた吹出温度では使用者が室内機5から吹き出される空気により冷風感を感じることが判明している値である。尚、閾温度差Tthは、使用者が自分の好みに応じて所定の範囲、例えば±1℃の範囲で変更できるようにしてもよい。また、同じ吹出温度であっても室内機5から吹き出される風量によって使用者が感じる冷風感は異なるため、風量に応じて閾温度差Tthを異ならせる、例えば、風量:強のときは閾温度差Tthを11℃、風量:中のときは閾温度差Tthを10℃、風量:弱のときは閾温度差Tthを9℃というようにしてもよい。
また、目標冷媒過冷却度SCtは、室内機5毎に予め試験等を行って求められて記憶部22の記憶されている値であり、各室内機5で暖房能力が十分に発揮されることが確認できている値であり、かつ、各室内機5が頻繁にサーモオフとならない冷媒流量となる各膨張弁24の開度に対応した値である。
使用者による空調運転開始指示があれば、CPU210は、使用者の運転指示が暖房運転指示であるか否かを判断する(ST1)。暖房運転指示でなければ(ST1−No)、CPU210は、冷房運転もしくは除湿運転の開始処理である冷房/除湿運転開始処理を実行する(ST13)。ここで、冷房/除湿運転開始処理とは、CPU210が四方弁22を操作して冷媒回路10を冷房サイクルとすることであり、最初に冷房運転もしくは除湿運転を行うときに行われる処理である。
そして、CPU210は、圧縮機21や室外ファン26を所定の回転数で起動するとともに、通信部230を介して室内機5に対し室内ファン54の駆動制御を行うよう指示して冷房運転あるいは除湿運転の制御を開始し(ST14)、ST10に処理を進める。
ST1において、暖房運転指示であれば(ST1−Yes)、CPU210は、暖房運転開始処理を実行する(ST2)。ここで、暖房運転開始処理とは、CPU210が四方弁22を操作して冷媒回路10を図1(A)に示す状態、つまり、冷媒回路10を暖房サイクルとすることであり、最初に暖房運転を行うときに行われる処理である。
次に、CPU210は、暖房運転制御を開始する(ST3)。暖房運転制御の開始では、CPU210は、各室内機5からの要求能力のうち最も大きい値に応じた回転数で圧縮機21を起動するとともに、室外ファン26を予め定められた所定の回転数で起動する。また、CPU210は、各膨張弁24の開度を予め定められた初期開度に調整する。さらには、CPU210は、各室内機5に対し通信部230を介して暖房運転を開始する旨の運転開始信号を送信する。運転開始信号を通信部を介して受信した各室内機5の室内機制御手段のCPUは、使用者の風量指示に応じた回転数で室内ファン54を起動する。
次に、CPU210は、吐出圧力センサ31で検出した吐出圧力Phと各液側温度センサ36で検出した各液側冷媒温度TLをセンサ入力部240を介して取り込むとともに、各室内機5から室温Tiを通信部230を介して取り込む(ST4)。尚、各室温Tiは、各室内機5のCPUが室温センサ61での検出値をセンサ入力部を介して取り込み、通信部を介して室外機2に送信しているものである。また、上述した各検出値は、所定時間毎(例えば、30秒毎)にCPU210が取り込んで記憶部220に記憶している。
次に、CPU210は、ST4で取り込んだ吐出圧力Phを用いて凝縮温度Tcを求める(ST5)。また、CPU210は、求めた凝縮温度TcからST4で取り込んだ各室内機5の液側冷媒温度TLを減じて、各室内機5の冷媒過冷却度SCをそれぞれ算出する(ST6)。尚、本実施形態における吐出圧力センサ31と、吐出圧力センサ31で検出した吐出圧力Phを用いて凝縮温度Tcを求める室外機制御手段200が、本発明の凝縮温度検出手段である。
次に、CPU210は、ST5で求めた凝縮温度TcからST4で取り込んだ各室温Tiを減じて各室内機5における温度差ΔTをそれぞれ算出し、算出した各温度差ΔTが閾温度差Tthより小さいか否かを室内機5毎に判断する(ST7)。
温度差ΔTが閾温度差Tthより小さい場合は(ST7−Yes)、CPU210は、温度差ΔTが閾温度差Tth以上となるように膨張弁24の開度を調整して(ST8)、ST10に処理を進める。具体的には、温度差ΔTが閾温度差Tthより小さい室内機5において、当該室内機5に対応する膨張弁24の開度を現在の開度より大きくして当該室内機5の室内熱交換器51を流れる冷媒量を増加させることで、この室内熱交換器51における凝縮温度Tcを上昇させる。
前述したように、温度差ΔTが閾温度差Tthより小さい室内機5では、室内機5の吹出温度が低く使用者が冷風感を感じる恐れがある。そこで、CPU210は、当該室内機5に対応する膨張弁24の開度を現在の開度より大きくして凝縮温度Tcを上昇させることで、温度差ΔTが閾温度差Tth以上となるようにする。
一方、ST7において温度差ΔTが閾温度差Tth以上である場合は(ST7−No)、CPU210は、ST6で算出した冷媒過冷却度SCが記憶部220に記憶している目標冷媒過冷却度SCtなるように膨張弁24の開度を調整して(ST9)、ST10に処理を進める。具体的には、温度差ΔTが閾温度差Tth以上である室内機5において、算出した冷媒過冷却度SCが目標冷媒冷媒過冷却度SCtより大きな値である場合は、当該室内機5に対応する膨張弁24の開度を現在の開度より小さくする。一方、算出した冷媒過冷却度SCが目標冷媒冷媒過冷却度SCtより小さな値である場合は、当該室内機5に対応する膨張弁24の開度を現在の開度より大きくする。
ST8もしくはST9の処理を終えたCPU210は、使用者による運転モード切替指示があるか否かを判断する(ST10)。ここで、運転モード切替指示とは、現在の運転(ここでは暖房運転)から別の運転(冷房運転あるいは除湿運転)への切替を指示するものである。運転モード切替指示がある場合は(ST10−Yes)、CPU210は、ST1に処理を戻す。運転モード切替指示がない場合は(ST10−No)、CPU210は、使用者による運転停止指示があるか否かを判断する(ST11)。ここで運転停止指示とは、全ての室内機5が運転を停止することを指示すものである。
運転停止指示があれば(ST11−Yes)、CPU210は、運転停止処理を実行し(ST12)、処理を終了する。運転停止処理では、CPU210は、圧縮機21や室外ファン26を停止するとともに膨張弁24を全閉とする。また、CPU210は、各室内機5に対し通信部230を介して運転を停止する旨の運転停止信号を送信する。運転停止信号を通信部を介して受信した各室内機5のCPUは、各々の室内ファン54を停止する。
ST11において運転停止指示がなければ(ST11−No)、CPU210は、現在の運転が暖房運転であるか否かを判断する(ST15)。現在の運転が暖房運転であれば(ST15−Yes)、CPU210は、ST4に処理を戻す。現在の運転が暖房運転でなければ(ST15−No)、つまり、現在の運転が冷房運転もしくは除湿運転であれば、CPU210は、ST14に処理を戻す。
以上説明したように、本発明の空気調和機1では、暖房運転を行っているときに凝縮温度Tcから室温Tiを減じた温度差ΔTが閾温度差Tthより小さい室内機5では、当該室内機5に対応する膨張弁24の開度を現在の開度より大きくして、温度差ΔTが閾温度差Tth以上となるように凝縮温度Tcを上げる。これにより、当該室内機5における吹出温度が、使用者が冷風感を感じる温度より低くなることを防ぐことができる。従って、使用者に暖房運転時に与える冷風感を低減できる。
尚、以上説明した実施形態では、凝縮温度検出手段が吐出圧力センサ31と室外機制御手段200で構成され、吐出圧力センサ31で検出した吐出圧力Pdを用いて室外機制御手段200が各室内熱交換器31における凝縮温度を求める場合を説明した。しかし、これに限るものではなく、凝縮温度検出手段が各室内熱交換器51のパスの中間部に配置される冷媒温度センサであり、この冷媒温度センサで各室内機5の凝縮温度を直接検出してもよい。
また、以上説明した実施形態では、6個の膨張弁24が室外機2に設けられる場合を説明したが、これら膨張弁24が各室内機5における室内機液管71に設けられてもよく、あるいは、室外機2や各室内機5とは別の筐体に6個の膨張弁24が収められて各液管8に膨張弁24が介在するように配置されてもよい。
1 空気調和機
2 室外機
3 室内機
10 冷媒回路
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
24 膨張弁
31 吐出圧力センサ
51 室内熱交換器
61 室温センサ
200 室外機制御手段
210 CPU
220 記憶部
Ph 吐出圧力
SC 冷媒過冷却度
SCt 目標冷媒過冷却度
Tc 凝縮温度
Ti 室温
TL 液側冷媒温度
ΔT 温度差
Tth 閾温度差

Claims (2)

  1. 圧縮機を有する室外機と、
    室内熱交換器と、室温を検出する室温検出手段を有する複数台の室内機と、
    複数台の前記室内機と同数設けられ、同室内機毎に前記室内熱交換器における冷媒流量を調整する膨張弁と、
    前記各室内熱交換器が凝縮器として機能するときに同各室内熱交換器における凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段と、
    前記凝縮温度検出手段で検出した前記各室内熱交換器の凝縮温度と、前記各室温検出手段で検出した室温を取り込み、前記複数の膨張弁の開度を調整する制御手段と、
    を有する空気調和装置であって、
    前記制御手段は、暖房運転を行っているとき、
    取り込んだ前記凝縮温度と前記室温の温度差を前記室内機毎に求め、
    前記温度差が所定の閾温度差より小さい室内機では、当該室内機に対応する膨張弁の開度を大きくして前記温度差が前記閾温度差以上となる温度まで当該室内機における凝縮温度を上昇させる、
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記各室内機から吹き出される風量に応じて前記閾温度差を増減する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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