JP2021099190A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常運転モードの暖房運転を行っている室内機は、他の室内機からの特殊運転モードの指示があったとしても、特殊運転モードの指示による影響を受けない空気調和装置を提供する。【解決手段】制御装置100は、少なくとも1台のリモートコントローラ110からの通常運転モードの指示と、他のリモートコントローラ110からの特殊運転モードの指示とが同時にある場合は、通常運転モードの指示を有効として、特殊運転モードの指示は無効とする。【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮機と室外熱交換器とを備えた室外機と、室内熱交換器を備えた室内機と、を有する空気調和装置に関する。
空気調和装置として、例えば、特許文献1では、圧縮機と室外熱交換器とを備えた1台の室外機に対して室内熱交換器を備えた複数台の室内機を冷媒配管で接続して、複数の室内機で同時に冷房運転または暖房運転を行うことが可能なもの、いわゆるマルチタイプの空気調和装置が知られている。空気調和装置は冷房運転を行うと、空気中の水分が室内熱交換器のフィンに結露するため、室内熱交換器の周囲が高湿な状態になり、室内熱交換器に塵埃が付着しやすくなる。室内熱交換器に塵埃が付着し続けると、雑菌(カビ類を含む)が増殖して、悪臭が発生してしまうという問題があったため、空気調和装置は、室内熱交換器に付着した塵埃を除去して、室内熱交換器を清潔に保つことが望まれている。
室内熱交換器に付着した塵埃を除去するために、特許文献2では、蒸発器としての室内熱交換器の温度を通常の冷房運転時の温度より低い温度として室内熱交換器の表面に水分を氷として付着させ、その後、室内熱交換器の温度を上昇させて付着した氷を溶かすようにする凍結洗浄運転の技術が開示されている。これによって、室内熱交換器に付着した塵や埃が洗い流されるため、室内熱交換器が洗浄され、室内熱交換器を清潔に保つことができる。
また、室内熱交換器の細菌やカビの繁殖を抑制するために、特許文献3では、冷房運転時に室内熱交換器の表面に生成された結露水を、室内熱交換器を凝縮器として機能させることによって室内熱交換器の温度を通常の暖房運転時の温度より高い温度、例えば45℃以上まで加熱することにより、室内熱交換器の細菌やカビを湿熱殺菌させる加熱除菌運転の技術が開示されている。
ここで、特許文献2の室内熱交換器に付着した塵埃を除去する凍結洗浄運転の技術、および、特許文献3の室内熱交換器内の細菌やカビを抑制する加熱除菌運転の技術は、いずれも、室外機1台に対して1台の室内機が接続される空気調和装置に対する技術であって、特許文献1のような、圧縮機と室外熱交換器とを備えた1台の室外機に、室内熱交換器を備えた複数台の室内機が接続される、いわゆるマルチタイプの空気調和装置に関するものではない。そのため、特許文献1のような、マルチタイプの空気調和装置に、特許文献2に開示の凍結洗浄運転の技術や特許文献3に開示された加熱除菌運転の技術を適用しようとすると、次のような問題が生じる。
特開2018−84356号公報 特許第6276450号公報 特開2019−109043号公報
前述したように、マルチタイプの空気調和装置は、圧縮機と室外熱交換器とを備えた1台の室外機に対して室内熱交換器を備えた複数台の室内機を冷媒配管で接続して、複数の室内機で同時に冷房運転または暖房運転を行う空気調和装置であるため、例えば、1台の室内機が室内熱交換器を蒸発器として機能させる冷房運転を行っているときに、他の室内機に対して、特許文献3に開示された室内熱交換器を凝縮器として機能させる加熱除菌運転の技術を用いて、他の室内機の室内熱交換器の除菌を行った場合、冷房運転をしていた1台の室内機の室内熱交換器が凝縮器として機能してしまって冷房運転が暖房運転に切り替わってしまい、使用者が不快に感じてしまうという問題がある。
また、他の例として、1台の室内機が室内熱交換器を蒸発器として機能させる冷房運転を行っているときに、他の室内機に対して、特許文献2に開示された室内熱交換器を蒸発器として機能させて室内機に取り込まれた空気に含まれる水分を凍結させる凍結洗浄運転の技術を用いて、他の室内機の室内熱交換器の洗浄を行った場合、冷房運転していた1台の室内機の室内熱交換器の温度が通常の冷房運転の時の温度帯よりも冷えすぎてしまうという問題もある。
また、別の例として、マルチタイプの空気調和機ではなく、圧縮機と室外熱交換器とを備えた1台の室外機と、室内熱交換器を備えた1台の室内機とを冷媒配管で接続した空気調和機において、1台の室内機が、運転モードを指示する複数台の操作手段としてのリモートコントローラを有する場合、例えば、1台のリモートコントローラからの指示により、室内熱交換器を蒸発器として機能させる冷房運転を行っているときに、他のリモートコントローラが同じ室内機に対して、特許文献3に開示された室内熱交換器を凝縮器として機能させる加熱除菌運転を指示した場合、冷房運転をしていた室内機の室内熱交換器が凝縮器として機能してしまって冷房運転が暖房運転に切り替わってしまい、使用者が不快に感じてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、室内熱交換器を所定の温度帯に設定して室内機が設置された室内の温調を行う通常運転と、室内熱交換器の温度を通常運転とは異なる温度帯の温度に設定して運転する特殊運転と、が実施可能な空気調和装置において、現在、運転されている通常運転とは異なる運転が実施されたり、発揮される空調能力が過多になったりすることで、使用者に不快感を与えることを防ぐことができる空気調和装置を提供するものである。
さらに、本発明は、上記課題に鑑み、通常運転を行う通常運転モードの指示と、特殊運転を行う特殊運転モードの指示とを同時に受けた場合でも、現在、運転されているものと異なる運転が実施されたり、発揮される空調能力が過多になったりすることで、使用者に不快感を与えることを防ぐことができる空気調和装置を提供するものである。
本発明の一態様は、圧縮機と室外熱交換器とを備えた室外機と、室内熱交換器と室内ファンを備えた室内機と、前記室内熱交換器の冷媒流量を制御する冷媒流量調整手段と、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記室内熱交換器、前記冷媒流量調整手段が冷媒配管で接続されて冷媒が循環する冷媒回路と、前記圧縮機、前記室内ファン、前記冷媒流量調整手段の動作を制御して前記室内熱交換器の温度を制御する制御手段と、を有して、前記室内熱交換器を所定の温度帯に設定して前記室内機が設置された室内の温調を行う通常運転と、前記室内熱交換器の温度を前記通常運転とは異なる温度帯の温度に設定して運転する特殊運転と、が実施可能な空気調和装置において、前記制御手段は、当該特殊運転の実施よりも当該通常運転の実施を優先する空気調和装置である。
本発明によれば、室内熱交換器を所定の温度帯に設定して室内機が設置された室内の温調を行う通常運転と、室内熱交換器の温度を通常運転とは異なる温度帯の温度に設定して運転する特殊運転と、が実施可能な空気調和装置において、制御手段は、特殊運転の実施よりも通常運転の実施を優先することにより、通常運転を実施しているときは、特殊運転を実施しないので、現在、運転されている通常運転とは異なる運転が実施されたり、発揮される空調能力が過多になったりすることで、使用者に不快感を与えることを防ぐことができる。
室内調和機の冷凍回路図である。 室内調和機の制御ブロック図である。 室内調和機の操作手段であるリモコンの一例を示す正面図である。 特殊運転モードが指示された場合の表示部の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、5台の室内機が室外機に並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施形態における空気調和装置1は、1台の室外機2と、室外機2に液管8およびガス管9で並列に接続された5台の室内機5−1〜5−5(図1では、これらのうちの2台の室内機5−1と5−5のみを描画している)とを備えている。より詳細には、室外機2の閉鎖弁25と各室内機5の液管接続部53とが液管8で接続されている。また、室外機2の閉鎖弁26と各室内機5のガス管接続部54とがガス管9で接続されている。このように、室外機2と5台の室内機5とが液管8およびガス管9で接続されて、空気調和装置1の冷媒回路10が形成されている。
<室外機の構成>
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機20と、オイルセパレータ21と、流路切換弁である四方弁22と、室外熱交換器23と、室外機膨張弁24と、液管8が接続された閉鎖弁25と、ガス管9が接続された閉鎖弁26と、アキュムレータ27と、室外機ファン28とを備えている。そして、室外機ファン28を除くこれら各装置が、以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路20を形成している。
尚、流路切換弁として四方弁22を用いているが、電磁弁を複数組み合わせても構わない。
圧縮機20は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機20の冷媒吐出側は、後述するオイルセパレータ21と吐出管40で接続されている。また、圧縮機20の冷媒吸入側は、アキュムレータ27の冷媒流出側と吸入管42で接続されている。
オイルセパレータ21は、円筒形状の密閉容器を有する遠心分離式のオイルセパレータである。オイルセパレータ21の密閉容器の上面部と後述する四方弁22のポートaとが、流出管41で接続されている。また、オイルセパレータ21の密閉容器の下面部には、後述する油戻し管47の一端が接続されている。なお、油戻し管47の他端は吸入管42に接続されており、油戻し管47にはキャピラリーチューブ29が設けられている。
オイルセパレータ21の密閉容器の側面部の上部には、吐出管40が接続されている。このように、オイルセパレータ21の密閉容器に吐出管40、流出管41、および、油戻し管47がそれぞれ接続されることで、圧縮機20から吐出され吐出管40を介して密閉容器の内部に流入した冷凍機油を含む冷媒は、密閉容器の内部で冷媒と冷凍機油とに分離され、分離された冷凍機油は油戻し管47を介して圧縮機20に戻り、分離された冷媒は流出管41へと流出する。なお、油戻し管47へは、冷凍機油とともに冷媒も流入するが、油戻し管47に設けられたキャピラリーチューブ29により圧縮機20に流れる冷媒量が規制される。
四方弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したようにオイルセパレータ21の密閉容器と吐出管40で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、アキュムレータ27の冷媒流入側と冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26と室外機ガス管45で接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、後述する室外機ファン28の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気を熱交換させるものである。上述したように、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と四方弁22のポートbが冷媒配管43で接続されている。また、室外熱交換器23の他方の冷媒出入口と閉鎖弁25が室外機液管44で接続されている。室外熱交換器23は、空気調和装置1が冷房運転を行う場合は凝縮器として機能し、空気調和装置1が暖房運転を行う場合は蒸発器として機能する。
室外機膨張弁24は、室外機液管44に設けられている。室外機膨張弁24は、図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、パルスモータに与えられるパルス数によって開度が調整されることで、室外熱交換器23に流入する冷媒量、あるいは、室外熱交換器23から流出する冷媒量が調整される。室外機膨張弁24の開度は、空気調和装置1が暖房運転を行っている場合は、圧縮機21から吐出される冷媒の温度である吐出温度が、室内機5−1〜5−5の各々で要求される暖房能力に基づいて決定される目標温度となるように、その開度が調整される。また、室外機膨張弁24の開度は、冷房運転を行っている場合は全開とされる。
アキュムレータ27は、前述したように、冷媒流入側が四方弁22のポートcと冷媒配管46で接続されるとともに、冷媒流出側が圧縮機20の冷媒吸入側と吸入管42で接続されている。アキュムレータ27は、冷媒配管46からアキュムレータ28の内部に流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離してガス冷媒のみを圧縮機20に吸入させる。
室外機ファン28は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外機ファン28は、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1に示すように、吐出管40には、圧縮機20から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力センサ31と、圧縮機20から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ28の冷媒流入口近傍には、圧縮機20に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機20に吸入される冷媒の温度を検出する吸込温度センサ34とが設けられている。
室外機液管44における室外熱交換器23と室外機膨張弁24との間には、室外熱交換器23に流入する冷媒の温度、あるいは、室外熱交換器23から流出する冷媒の温度を検出するための熱交温度センサ35が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ36が備えられている。
<各室内機の構成>
次に、10台の室内機5−1〜5−5について説明する。5台の室内機5−1〜5−5は全て同じ構成を有しており、室内熱交換器51と、冷媒流量調整手段としての室内機膨張弁52と、液管接続部53と、ガス管接続部54と、室内機ファン55とを備えている。そして、室内機ファン55を除くこれら各構成装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路50を構成している。
室内熱交換器51は、冷媒と、後述する室内機ファン55の回転により図示しない吸込口から室内機5の内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものである。室内熱交換器51の一方の冷媒出入口と液管接続部53とが室内機液管71で接続され、他方の冷媒出入口とガス管接続部54とが室内機ガス管72で接続されている。室内熱交換器51は、空気調和装置1が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、空気調和装置1が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部53やガス管接続部54は、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内機膨張弁52は、室内機液管71に設けられている。室内機膨張弁52は電子膨張弁であり、室内熱交換器51が蒸発器として機能する場合すなわち室内機5が冷房運転を行う場合は、その開度は、室内熱交換器51の冷媒出口(ガス管接続部54側)での冷媒過熱度が目標冷媒過熱度となるように調整される。また、室内機膨張弁52は、室内熱交換器51が凝縮器として機能する場合すなわち室内機5が暖房運転を行う場合は、その開度は、室内熱交換器51の冷媒出口(液管接続部53側)での冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度となるように調整される。ここで、目標冷媒過熱度や目標冷媒過冷却度とは、室内機5−1〜5−5の各々で十分な冷房能力あるいは暖房能力を発揮するのに必要な冷媒過熱度および冷媒過冷却度である。
室内機ファン55は樹脂材で形成されており、室内熱交換器51の近傍に配置されている。室内機ファン55は、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機5の内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器51において冷媒と熱交換した室内空気を図示しない吹出口から室内へ放出する。
以上説明した構成の他に、室内機5には各種のセンサが設けられている。室内機液管71における室内熱交換器51と室内機膨張弁52との間には、室内熱交換器51に流入あるいは室内熱交換器51から流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61が設けられている。室内機ガス管72には、室内熱交換器51から流出あるいは室内熱交換器51に流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62が設けられている。室内機5の図示しない吸込口付近には、室内機5の内部に流入する室内空気の温度を検出する室内温度センサ63が備えられている。
次に、本実施形態における空気調和装置1の制御に関して図2の制御ブロック図に基づいて説明する。制御手段としての制御装置100は、空気調和装置1の運転を制御する。制御装置100には室外機2の各機器および各種センサと、室内機5−1〜5−5の各機器および各種センサが接続され、室内機5−1〜5−5それぞれには、室内機5−1〜5−5が設置された室内の空気調和を行うために制御装置100に対して運転指示を行う操作手段としてのリモートコントローラ110が、室内機5−1〜5−5に備えられた図示されない室内機用制御装置を介して接続されている。
尚、室内機5−1に対しては、2台のリモートコントローラ110a、110bが、室内機5−1に備えられた図示されない室内機用制御装置を介して接続されている。
リモートコントローラ110は、図3に示すように、停止ボタン111、運転モードを選択する各ボタン115〜119、温度設定ボタン112、湿度設定ボタン113、および、設定状態や室内の温度状態を表示する表示部としてのディスプレイ114が設けられている。本実施形態における運転モードには、室内の温調を行うために運転される通常運転モードと、室内の温調ではなく室内機内部の清掃や除菌を目的とする運転である特殊運転モードがあり、通常運転モードとしては、暖房運転を行う暖房運転モード、冷房運転を行う冷房運転モード、除湿運転を行う除湿運転モードがあり、特殊運転モードとしては、加熱除菌運転を行う加熱除菌運転モード、凍結洗浄運転を行う凍結洗浄運転モードがある。
暖房運転は暖房運転ボタン115により実施され、冷房運転は冷房運転ボタン116により実施され、除湿運転は除湿運転ボタン117により実施される。また、加熱除菌運転は加熱除菌運転ボタン118により実施され、凍結洗浄運転は凍結洗浄運転ボタン119により実施される。
暖房運転は、室内熱交換器51が凝縮器として機能し、室内熱交換器51の温度は最大で53℃であり、冷房運転は、室内熱交換器51が蒸発器として機能し、室内熱交換器51の温度は最低で7℃である。
従って、通常運転モードでは、室内熱交換器51の温度は7℃〜53℃の温度帯となる。
加熱除菌運転は、室内の温調を目的とせずに、室内熱交換器51の温度を通常運転モードでは選択されない温度帯の温度、例えば、55〜59℃で加熱することにより、室内熱交換器51の表面に生成された結露水を蒸発させずに加熱して、室内熱交換器51の表面に存在する細菌やカビを除菌させる運転(湿熱除菌運転)である。また、凍結洗浄運転も、室内の温調を目的とせずに、室内熱交換器51の温度を通常運転モードでは選択されない温度帯の温度、例えば、0℃以下として、室内機5−1に取り込まれた空気に含まれる水分を凍結させ、その後、室内熱交換器51の温度を0℃超に上昇させて凍結した氷を溶かして室内熱交換器51を洗浄する運転である。
尚、本実施形態では、特殊運転モードとして、加熱除菌運転と凍結洗浄運転の両方を備えているが、いずれか一方を備えるものであっても構わない。また、リモートコントローラ110は室内機5−1〜5−5の図示されない室内機用制御装置に配線によって接続されている所謂ワイヤードリモコンであるが、図示されない室内機用制御装置と双方向通信が可能であればワイヤードリモコンではなくワイヤレスリモコンであっても構わない。また、スマートホンなどのネットワーク経由で操作する携帯端末であっても構わない。
制御装置100は、室内機5−1〜5−5に接続されたリモートコントローラ110からの指示、および、各種センサからの情報に基づき、室外機2に備えられた圧縮機20、四方弁22、室外機膨張弁24、室外機ファン28、および、室内機5−1〜5−5に備えられた複数の室内機ファン50、複数の室内機膨張弁52の動作をそれぞれ制御して、室内機5−1〜5−5の運転を制御する。
<冷媒回路の動作>
次に、本実施形態における空気調和装置1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明ではまず、空気調和装置1が暖房運転を行う場合について説明し、次に、空気調和装置1が冷房運転を行う場合について説明する。尚、図1における実線矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。また、図1における破線矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示している。
<暖房運転>
図1に示すように、空気調和装置1が暖房運転を行う場合は、四方弁22が実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdとが連通するように、また、ポートbとポートcとが連通するように切り換えられる。これにより、冷媒回路10は、各室内熱交換器51が凝縮器として機能するとともに、室外熱交換器23が蒸発器として機能する暖房サイクルとなる。
冷媒回路10が暖房サイクルとして機能する状態で圧縮機20が駆動すると、圧縮機20から吐出された冷媒は、吐出管40を流れてオイルセパレータ21へと流入し、オイルセパレータ21から流出管41へと流れて四方弁22に流入する。そして、四方弁22から流出した冷媒は、室外機ガス管45を流れて、閉鎖弁26を介してガス管9へと流入する。なお、オイルセパレータ21では、冷媒とともに圧縮機20から吐出された冷凍機油が冷媒から分離され、分離された冷凍機油は、図1に一点鎖線矢印で示すようにオイルセパレータ21から流出して油戻し管47を流れ、吸入管42を介して圧縮機20へと戻される。
ガス管9を流れる冷媒は、各ガス管接続部54を介して室内機5−1〜5−5に分流する。室内機5−1〜5−5に流入した冷媒は、各室内機ガス管72を流れて各室内熱交換器51に流入する。各室内熱交換器51に流入した冷媒は、各室内機ファン55の回転により各室内機5の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。
このように、各室内熱交換器51が凝縮器として機能し、各室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行って加熱された室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5−1〜5−5が設置された室内の暖房が行われる。この暖房運転が行われているときの室内熱交換器51に流入する冷媒の最高温度は53℃である。
各室内熱交換器51から各室内機液管71に流入した冷媒は、各室内熱交換器51の冷媒出口側での冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度となるように開度が調整された各室内機膨張弁52を通過する際に減圧される。ここで、目標冷媒過冷却度は、室内機5−1〜5−5の各々で要求される暖房能力に基づいて定められるものである。また、暖房能力は、各室内機5−1〜5−5において、設定された設定温度と検出した室内温度との温度差に基づいて決定されるものである。
各室内機膨張弁52で減圧された冷媒は、各室内機液管71から各液管接続部53を介して液管8に流出する。液管8で合流し閉鎖弁25を介して室外機2に流入した冷媒は室外機液管44を流れ、圧縮機20の吐出温度が目標温度となるように開度が調整された室外機膨張弁24を通過する際にさらに減圧される。
室外機膨張弁24で減圧された冷媒は、室外機液管44を流れて室外熱交換器23に流入し、最大回転数とされている室外機ファン28の回転によって室外機5の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器23から冷媒配管43へと流入した冷媒は、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ27、吸入管42の順に流れ、圧縮機20に吸入されて再び圧縮される。
<冷房運転>
空気調和装置1が冷房運転を行う場合は、図1に示すように、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbとが連通するように、また、ポートcとポートdとが連通するように切り換えられる。これにより、冷媒回路10は、各室内熱交換器51が蒸発器として機能するとともに、室外熱交換器23が凝縮器として機能する冷房サイクルとなる。
冷媒回路10が冷房サイクルとして機能する状態で圧縮機20が駆動すると、圧縮機20から吐出された冷媒は、吐出管40を流れてオイルセパレータ21へと流入し、オイルセパレータ21から流出管41へと流れて四方弁22に流入する。そして、四方弁22から流出した冷媒は、冷媒配管43を流れて室外熱交換器23へと流入する。室外熱交換器23へと流入した冷媒は、室外機ファン28の回転によって室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器23から室外機液管44へと流出した冷媒は、開度が全開とされている室外機膨張弁24を通過し、閉鎖弁25を介して液管8に流出する。なお、オイルセパレータ21では、冷媒とともに圧縮機20から吐出された冷凍機油が冷媒から分離され、分離された冷凍機油は、図1に一点鎖線矢印で示すようにオイルセパレータ21から流出して油戻し管47を流れ、吸入管42を介して圧縮機20へと戻される。
液管8を流れる冷媒は、各液管接続部53を介して室内機5−1〜5−5に流入する。室内機5−1〜5−5に流入した冷媒は各室内機液管71を流れ、各室内熱交換器51の各々の冷媒出口での冷媒過熱度が目標冷媒過熱度となるように開度が調整された各室内機膨張弁52を通過する際に減圧される。ここで、目標冷媒過熱度は、室内機5−1〜5−5の各々で要求される冷房能力に基づいて定められるものである。また、冷房能力は、各室内機5−1〜5−5において、設定された設定温度と検出した室内温度との温度差に基づいて決定されるものである。
各室内機液管71から各室内熱交換器51に流入した冷媒は、各室内機ファン55の回転により室内機5−1〜5−5の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、各室内熱交換器51が蒸発器として機能し、各室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行って冷却された室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5−1〜5−5が設置された室内の冷房が行われる。この冷房運転が行われているときの室内熱交換器51に流入する冷媒の最低温度は7℃である。
各室内熱交換器51から各室内機ガス管72に流出した冷媒は、各ガス管接続部54を介してガス管9に流出する。ガス管9で合流し閉鎖弁26を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機ガス管45、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ27、吸入管42の順に流れ、圧縮機20に吸入されて再び圧縮される。
次に、本実施形態の特殊運転である加熱除菌運転と凍結洗浄運転についての動作を説明する。
<加熱除菌運転>
室内機5−1〜5−5がいずれも通常運転されていない状態で、加熱除菌運転ボタン118が押されることにより、リモートコントローラ110から制御装置100に指示が行くと、制御装置100は、冷媒が冷媒回路10を暖房運転の場合と同じ向きに流れるように、圧縮機20、四方弁22、室内機膨張弁52、室外膨張弁24を動作させる。ただし、暖房運転の場合と異なり、圧縮機回転数、膨張弁の絞り量を一定で固定し、室内熱交換器51に設けられた室内機ファン50のファン回転数を暖房運転時の使用域以下(使用者が設定できる最弱風量の際のファン回転数より低い回転数)に下げることで高圧側冷媒の圧力を上げて、室内熱交換器51の温度が55℃〜59℃を維持する。こうすることによって、室内熱交換器51の表面に生成された結露水を蒸発させずに加熱して、室内熱交換器51に存在する細菌やカビを除菌(湿熱除菌)することができる。
<凍結洗浄運転>
いずれの室内機5−1〜5−5がいずれも通常運転されていない状態で、凍結洗浄運転ボタン119が押されることによりリモートコントローラ110から制御装置100に指示が行くと、制御装置100は、冷媒が冷媒回路10を冷房運転の場合と同じに流れるように、圧縮機20、四方弁22、室内機膨張弁52、室外膨張弁24を動作させる。ただし、冷房運転の場合と異なり、室内膨張弁52の開度を冷房運転時よりも小さくする。これによって、低圧側冷媒の圧力が下がるので、通常の冷房運転より蒸発温度の低い冷媒が室内熱交換器51に流入して室内熱交換器51の温度が0℃以下になることで、空気中の水分が室内熱交換器51の表面で凍結し氷が付着する。その後、圧縮機20や室内機ファン50を停止状態として、室内熱交換器51の氷が室温で解凍される。これにより、室内熱交換器51に設けられた図示しないフィンを伝って解凍された水が流れ落ちて室内熱交換器51の塵埃が洗い流されるため、室内熱交換器51を洗浄することができる。
次に、リモートコントローラ110から、特殊運転の加熱除菌運転または凍結洗浄運転が選択された場合の制御装置100の制御を説明する。室内機5−1のリモートコントローラ110aまたはリモートコントローラ110bのいずれかからの冷房運転または暖房運転の指示に基づき室内機5−1で冷房運転または暖房運転が実施されているときに、室内機5−2のリモートコントローラ110から加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示があった場合は、制御装置100は、室内機5−2のリモートコントローラ110からの加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示を無効として、室内機5−2の加熱除菌運転または凍結洗浄運転を行わない。
これにより、冷房運転または暖房運転が実施されている室内機5−1は、室内機5−2からの加熱除菌運転または凍結洗浄の指示を実施することなく、引き続き冷房運転または暖房運転を行うことができる。
また、制御装置100は、上記のように、室内機5−2のリモートコントローラ110からの加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示を無効とした場合、加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示をしてきた室内機5−2のリモートコントローラ110に対し、加熱除菌運転または凍結洗浄運転は実施しない旨の信号を送る。この信号を受けた室内機5−2のリモートコントローラ110のディスプレイには、図4に示すように加熱除菌運転または凍結洗浄運転は実施しない旨の記載が表示される。(図4では、加熱除菌運転が指示された場合、この運転を実施しない旨を表示する場合を図示している。)尚、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を実施しない旨の表示は、文書ではなくマーク等によって表示されるものでもよい。
これにより、室内機5−2のリモートコントローラ110を操作したユーザは、加熱除菌運転または凍結洗浄運転が実施されないのは故障によるものではなく、室内機5−2以外の他の室内機で冷房運転または暖房運転が行われることによるものであることを認識することができるので、操作に関し使用者の誤認を防ぐことができる。
また、制御装置100は、室内機5−1のリモートコントローラ110aからの加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示に基づき室内機5−1で加熱除菌運転または凍結洗浄運転が実施されているときに、室内機5−2のリモートコントローラ110から冷房運転または暖房運転の指示があった場合は、室内機5−1での加熱除菌運転または凍結洗浄運転を停止し、その後、室内機5−2のリモートコントローラ110からの冷房運転または暖房運転の指示に基づき、室内機5−2の冷房運転または暖房運転を行う。
すなわち、制御装置100は、室内機5−1〜5−5の少なくとも1台のコントローラ110からの特殊運転モードの指示と、室内機5−1〜5−5の他のコントローラ110からの通常運転モードの指示とが同時にある場合は、全ての室内機5−1〜5−5において、通常運転モードの指示を有効として、特殊運転モードの指示は無効とされる。
尚、本実施形態の空気調和装置は、室内機5−1〜5−5のいずれか一の室内機が通常運転としての暖房運転を実施しているときは、他の室内機において、通常運転としての冷房運転を実施することはできず、全ての室内機は同じ運転モードとなる構成となっている。
これにより、室内機5−2のリモートコントローラ110から冷房運転または暖房運転の指示を送った室内機5−2の冷房運転または暖房運転が、室内機5−1のリモートコントローラ110aからの加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示による影響を受けることなく、冷房運転または暖房運転を開始することができる。
また、制御装置100は、室内機5−1での加熱除菌運転または凍結洗浄運転を停止した後、加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示を出した室内機5−1のリモートコントローラ110aに対し、加熱除菌運転または凍結洗浄運転は停止する旨の信号を送り、その信号を受けた室内機5−1のリモートコントローラ110aのディスプレイ114には、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を中止した旨の記載が表示される。尚、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を中止した旨の表示は、文書ではなくマーク等によって表示されるものでもよい。
これにより、室内機5−1のリモートコントローラ110aを操作したユーザは、加熱除菌運転また凍結洗浄運転が停止したのが故障によるものではなく、室内機5−1以外の他の室内機で冷房運転または暖房運転の開始が要求されたことによるものであることを認識することができるので、操作に関し使用者の誤認を防ぐことができる。
また、室内機5−1のリモートコントローラ110aからの冷房運転または暖房運転の指示に基づき室内機5−1で冷房運転または暖房運転が実施されているときに、室内機5−1のリモートコントローラ110bから加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示があった場合は、制御装置100は、リモートコントローラ110bからの加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示を無効として、室内機5−1の加熱除菌運転または凍結洗浄運転を実施しない。
これにより、冷房運転または暖房運転が実施されている室内機5−1は、リモートコントローラ110bからの加熱除菌運転または凍結洗浄の指示による影響を受けることなく、引き続き冷房運転または暖房運転を継続することができる。
また、制御装置100は、上記のように、室内機5−1のリモートコントローラ110bからの加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示を無効とした場合、加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示をしたリモートコントローラ110bに対し、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を実施しない旨の信号を送り、その信号を受けたリモートコントローラ110bのディスプレイには、図4に示すように加熱除菌運転または凍結洗浄運転を実施しない旨の記載が表示される。尚、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を実施しない旨の表示は、文書ではなくマーク等によって表示されるものでもよい。
これにより、リモートコントローラ110bを操作したユーザは、加熱除菌運転または凍結洗浄運転が実施されないのは故障によるものではなく、リモートコントローラ110aからの指示によって、室内機5−1の冷房運転または暖房運転が行われていることによることを認識することができるので、操作に関し使用者の誤認を防ぐことができる。
また、制御装置100は、室内機5−1のリモートコントローラ110aからの加熱除菌運転または凍結洗浄運転の指示に基づき室内機5−1で加熱除菌運転または凍結洗浄運転が実施されているときに、リモートコントローラ110bからの冷房運転または暖房運転の指示があった場合は、室内機5−1での加熱除菌運転または凍結洗浄運転を停止し、その後、リモートコントローラ110bからの冷房運転または暖房運転の指示に基づき、室内機5−1の冷房運転または暖房運転を開始する。
これにより、リモートコントローラ110bからの冷房運転または暖房運転の指示を受けた室内機5−1は、リモートコントローラ110aから指示された加熱除菌運転または凍結洗浄運転を停止し、冷房運転または暖房運転を開始することができるので、使用者は加熱除菌運転または凍結洗浄運転の継続を実施させることなく、直ちに、冷房運転または暖房運転を開始させることができるため、使用者の快適性向上を図ることができる。
また、制御装置100は、室内機5−1での加熱除菌運転または凍結洗浄運転を停止した後、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を指示していたリモートコントローラ110aに対し、加熱除菌運転または凍結洗浄運転は行えない旨の信号を送り、その信号を受けたリモートコントローラ110aのディスプレイには、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を実施しない旨の記載が表示される。尚、加熱除菌運転または凍結洗浄運転を実施しない旨の表示は、文書ではなくマーク等によって表示されるものでもよい。
これにより、リモートコントローラ110aを操作した使用者は、加熱除菌運転または凍結洗浄運転が停止したのは故障によるものではなく、リモートコントローラ110bからの指示によって、冷房運転または暖房運転が開始されたことによるものであることを認識することができるので、操作に関し使用者の誤認を防ぐことができる。
すなわち、制御装置100は、室内機5−1〜5−5の少なくとも1台のコントローラ110からの通常運転モードの指示と、室内機5−1〜5−5の他のコントローラ110からの特殊運転モードの指示が同時にある場合は、室内機5−1〜5−5の全てにおいて、通常運転モードの指示を有効として、特殊運転モードの指示は無効とする。そのため、通常運転を実施しているときは、特殊運転を実施しないので、現在、運転されている通常運転とは異なる運転が実施されたり、発揮される空調能力が過多になったりすることで、使用者に不快感を与えることを防ぐことができる。
尚、本実施形態では、特殊運転モードとして、加熱除菌運転と凍結洗浄運転を示したが、いずれか1台の室内機が配置された室内の温調を目的とせずに運転することによって、他の室内機が配置された室内の温調の運転と異なる運転が実施されたり、発揮される空調能力が過多になったりすることで、使用者に不快感を与える場合の運転も、特殊運転モードに含まれる。
また、室内膨張弁52は、室内機5−1〜5−5に配置されているが、室内機5−1〜5−5に配置されている各室内熱交換器51に対応して接続されていれば、必ずしも室内機5−1〜5−5に配置されている必要はなく、室外機2に配置されていても構わない。
また、本実施形態の冷媒回路10は、四方弁22を設けて暖房運転と空調運転との両方の運転が実施できる空気調和装置であるが、必ずしも、四方弁22を設ける必要はなく、四方弁を有さない冷媒回路であって、暖房運転専用、または、冷房運転専用の空気調和装置についても本発明を適用できる。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
1…空気調和装置、2…室外機、5−1〜5−5…室内機、10…冷媒回路、23…室外熱交換器、51…室内熱交換器、52…室内膨張弁、55…室内機ファン、100…制御装置、110…リモートコントローラ、111…停止ボタン、114…ディスプレイ、115…暖房運転ボタン、116…冷房運転ボタン、117…除湿運転ボタン、118…加熱除菌ボタン、119…凍結洗浄ボタン

Claims (6)

  1. 圧縮機と室外熱交換器とを備えた室外機と、
    室内熱交換器と室内ファンを備えた室内機と、
    前記室内熱交換器の冷媒流量を制御する冷媒流量調整手段と、
    前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記室内熱交換器、前記冷媒流量調整手段が冷媒配管
    で接続されて冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記圧縮機、前記室内ファン、前記冷媒流量調整手段の動作を制御して前記室内熱交換器の温度を制御する制御手段と、を有して、
    前記室内熱交換器を所定の温度帯に設定して前記室内機が設置された室内の温調を行う通常運転と、前記室内熱交換器の温度を前記通常運転とは異なる温度帯の温度に設定して運転する特殊運転と、が実施可能な空気調和装置において、
    前記制御手段は、当該特殊運転の実施よりも当該通常運転の実施を優先することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記室内機は、前記室内機の運転モードを前記制御手段へ指示する複数の操作手段を有し、
    前記操作手段は、前記通常運転を行う通常運転モードと、前記特殊運転を行う特殊運転モードと、が指示可能であり、
    前記制御手段は、少なくとも1台の前記操作手段からの前記通常運転モードの指示と、他の前記操作手段からの前記特殊運転モードの指示とを同時に受けた場合は、当該通常運転モードの指示を有効として、当該特殊運転モードの指示は無効とすることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記制御手段は、前記室内機で前記通常運転が実施されているときに、他の前記操作手段から前記特殊運転モードの指示がある場合は、当該特殊運転モードの指示を無効とすることを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記制御手段は、前記室内機で前記特殊運転が実施されているときに、他の前記操作手段から前記通常運転モードの指示がある場合は、当該特殊運転を停止させ当該通常運転を実施させることを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  5. 複数の前記操作手段は、表示部を有するとともに前記室内機と双方向通信可能であって、前記室内機で前記通常運転が実施されているときは、他の前記操作手段の前記表示部には、前記特殊運転は実施しない旨の表示がされることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  6. 前記特殊運転は、前記室内機に取り込まれた空気に含まれる水分を前記室内熱交換器の温度を低下させて前記室内熱交換器で凍結させ、前記室内熱交換器で凍結させた氷を前記室内熱交換器の温度を上昇させて前記室内熱交換器で溶かす運転、または、前記室内熱交換器に付着した凝縮水を前記室内熱交換器の温度を上昇させて当該室内熱交換器で加熱して当該室内熱交換器の湿熱除菌を行う運転、であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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