JP2013142523A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧縮機42、室外熱交換器44、絞り装置41、及び室内熱交換器31が冷媒配管で接続され、冷媒を循環させる冷媒回路と、入力された現在在室している人数及び入力された目標となる室内温度に基づいて、冷媒回路の空調能力を制御する空調制御装置51とを備え、空調制御装置51は、冷媒回路の空調能力が最大値を示すときの空調能力値に基づいて定められた許容可能な在室人数を求め、現在在室している人数と、許容可能な在室人数とに基づいて、在室率を求め、在室率に基づいて目標となる温度補正量を求め、温度補正量に基づいて、目標となる室内温度を補正し、補正した室内温度に基づいて、冷媒回路の空調能力を制御するものである。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機1を概略的に示す冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和機1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、図示しない屋内の冷暖房に使用される装置であり、室内機11と、室外機12とを備える。
室内機11は、屋内の天井に埋め込まれたり、吊り下げられたりすることで設置されるものである。また、室内機11は、屋内の壁面に壁掛けされることにより設置されるものでもある。
室内機11は、ガス接続配管21及び液接続配管22を介して室外機12に接続されて冷媒回路の一部を構成している。
室内機11は、利用側熱交換器として機能する室内熱交換器31と、室内ファン32とを有する。
温度検知手段34は、所定の周期で室内空気の温度を検知後、検知結果を空調制御装置51に送信するものである。
また、室内熱交換器31の近傍に、気液二相状態の冷媒の温度を検知するセンサが設置されていてもよい。
また、室内熱交換器31の液側に、液状態又は気液二相状態の冷媒の温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
室外機12は、屋外に設置されるものであり、ガス接続配管21及び液接続配管22を介して室内機11に接続されて冷媒回路の一部を構成している。
室外機12は、絞り装置41と、圧縮機42と、四方弁43と、熱源側熱交換器として機能する室外熱交換器44とを有し、冷媒配管を介して接続されている。
なお、「絞り装置41」は、本発明における「膨張手段」に相当する。
また、圧縮機42は、空調制御装置51により制御され、例えば、室内熱交換器31に設置されたセンサで検知された温度と、リモートコントローラ13(詳細については後述する)の設定温度との偏差に応じて制御される。
また、圧縮機42には、吐出側に吐出された冷媒の温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、吸入側に吸入された冷媒の温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、吐出側に吐出された冷媒の圧力を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、吸入側に吸入された冷媒の圧力を検知するセンサが設けられていてもよい。
また、圧縮機42には、筐体の表面温度を検知するセンサが設けられていてもよい。
これにより、四方弁43は、室外熱交換器44を圧縮機42において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ室内熱交換器31を室外熱交換器44において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させている。
これにより、四方弁43は、室内熱交換器31を圧縮機42において圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ室外熱交換器44を室内熱交換器31において凝縮される冷媒の蒸発器として機能させている。
また、室外熱交換器44は、室外熱交換器44のガス側が冷媒配管を介して四方弁43に接続され、室外熱交換器44の液側が冷媒配管を介して絞り装置41に接続されている。
また、室外熱交換器44の液側に、液状態又は気液二相状態の冷媒の温度を検知する液側温度センサが設けられていてもよい。
また、室外機12の室外空気の吸入口側に、室外機12内に流入する室外空気の温度を検知する室外温度センサが設けられていてもよい。
なお、空調制御装置51の構成については、これに限定するものではない。例えば、ファームウェア等の更新可能なもので構成されていてもよい。
また、空調制御装置51はプログラムモジュールであって、図示しないCPU等からの指令により、実行されるものであってもよい。
また、空調制御装置51は、演算部61(詳細については後述する)を有し、演算部61に各種演算を実行させている。また、空調制御装置51は、記憶部62(詳細については後述する)を有し、記憶部62に演算結果や各種センサによる検知結果や後述する各種相関関係のデータ等を記憶させている。
また、空調制御装置51は、例えば、室外機12の電気品箱(図示せず)内にあるプリント配線基板等で形成された制御基板上に構成されるものである。
より具体的には、空調制御装置51は、温度検知手段34から検知される室内空気の温度及びリモートコントローラ13に入力されるデータに基づいて、絞り装置41の開度、四方弁43の向き、圧縮機42の回転数、室外ファン45の回転数、及び室内ファン32の回転数等を決定する。
このようにすることで、空気調和機1は、空気調和機1の設計者が最適として設計した室内空気の温度となるように空調能力を制御する。
表示部71は、運転状態として、例えば、冷房や暖房等の運転モード及び設定温度等を表示する。
なお、上記で説明した表示部71は、一例を示すものであり、これに限定するものではない。例えば、LEDランプ、7セグメントディスプレイ、ドットマトリックスディスプレイ、及びタッチパネル機能付き液晶ディスプレイ等の表示形態であってもよい。
具体的には、操作部72は、運転入切ボタン72a、運転切替ボタン72b、室内温度調整ボタン72c、室内温度調整ボタン72d、在室人数入力ボタン72e、及び在室人数入力ボタン72f等の各種ボタンの集合体である。
例えば、後述するように、空気調和機1が停止中のとき、運転入切ボタン72aがユーザー等によって押下されると、空気調和機1は停止状態から運転状態に移行する。すなわち、空気調和機1は起動する。
また、空気調和機1が運転中のとき、運転入切ボタン72aがユーザー等によって押下されると、空気調和機1は運転状態から停止状態に移行する。すなわち、空気調和機1は停止する。
ここで、図2においては、室内温度調整ボタン72cは、ユーザー等によって一回押下されるごとに、所定の間隔、例えば、−1(℃)ずつ室内温度が設定されるように構成されているが、これに限定するものではない。例えば、所定の間隔として−1.5(℃)ずつ、あるいは、−0.5(℃)ずつ等のように、さまざまな間隔を設けていてもよい。
また、ここでは、室内温度調整ボタン72cの表面側には摂氏表示で記載されているが、華氏表示であってもよく、絶対温度表示であってもよい。
ここで、図2においては、室内温度調整ボタン72dは、ユーザー等によって一回押下されるごとに、所定の間隔、例えば、+1(℃)ずつ室内温度が設定されるように構成されているが、これに限定するものではない。例えば、所定の間隔として+1.5(℃)ずつ、あるいは、+0.5(℃)ずつ等のように、さまざまな間隔を設けていてもよい。
また、ここでは、室内温度調整ボタン72dの表面側には摂氏表示で記載されているが、華氏表示であってもよく、絶対温度表示であってもよい。
このように、室内温度調整ボタン72cと室内温度調整ボタン72dとにより、目標室内温度Tを設定することができる。
なお、「室内温度調整ボタン72c」と「室内温度調整ボタン72d」は、本発明における「第2操作部」に相当する。
ここで、図2においては、在室人数入力ボタン72eは、ユーザー等によって一回押下されるごとに、所定の間隔、例えば、−1人ずつ在室人数が設定されるように構成されているが、これに限定するものではない。例えば、所定の間隔として−2人ずつ、あるいは、−3人ずつ等のように、さまざまな間隔を設けていてもよい。
ここで、図2においては、在室人数入力ボタン72fは、ユーザー等によって一回押下されるごとに、所定の間隔、例えば、+1人ずつ在室人数が設定されるように構成されているが、これに限定するものではない。例えば、所定の間隔として+2人ずつ、あるいは、+3人ずつ等のように、さまざまな間隔を設けていてもよい。
このように、在室人数入力ボタン72eと在室人数入力ボタン72fとにより、在室人数Aを設定することができる。
なお、「在室人数入力ボタン72e」と「在室人数入力ボタン72f」は、本発明における「第1操作部」に相当する。
演算部61は、例えば、第1演算部61a、第2演算部61b、第3演算部61c、第4演算部61d、及び第5演算部61e等から構成されている。
なお、在室人数A及び目標室内温度Tは、空気調和機1の運転開始時に空調制御装置51に予め設定されているものでもよい。
ここで、空調能力値Qnとは、空気調和機1が室内に与えようとする熱量の大きさ、または、室内から奪おうとする熱量の大きさを示す度合いを意味するものとする。
なお、空調能力値Qnは、空気調和機1が室内に与えようとする熱量の大きさ、または、室内から奪おうとする熱量の大きさを示す値であれば、その値の実装方法については特に限定しない。例えば、所定の条件が設定された室内において、冷房運転が行われた際、室内熱交換器31が室内から奪う熱量で表されていてもよく、あるいは、所定の条件が設定された室内において、暖房運転が行われた際、室内熱交換器31が室内に放出する熱量で表されていてもよい。
また、空調能力値Qnの「n」とは、空調能力値Qnが複数設定されていることを意味するものであり、空調能力値のパターン数のことである。
ここで、空調能力値Qnの設定について説明する。空気調和機1の空調能力は、室内機11と室外機12との組み合わせにより決定されるものである。例えば、同じ仕様の室外機12であっても、室内機11を1台つないだ場合と、室内機11を複数台、例えば、3台つないだ場合とでは、空気調和機1全体での空調能力値Qnは異なるものとなる。そのため、据付業者は、空気調和機1を設置する際に、室外機12の電気品箱内に収納されている制御基板の各種スイッチを調整して、設置した空気調和機1に該当する空調能力値Qnを設定する。第1演算部61aが読み出す空調能力値Qnとは、このときに設定された空調能力値Qnのことである。そのため、空調能力値Qnとは、空気調和機1が室内に与えることができる最大の熱量、または室内から奪うことができる最大の熱量に応じた値となっている。
ここで、想定最大在人数αnとは、室内の在人数のうち、想定される最大の在人数を意味するものとする。
図4は、本発明の実施の形態1における空気調和機1の空調能力値Qnと、想定最大在人数αnとの相関関係の一例を示す図である。図4に示すように、空調能力値Qnと想定最大在人数αnとは、一対一の対応関係が形成されている。つまり、空調能力値Qnが選択されると、それに対応した想定最大在人数αnが選択されることになる。
換言すれば、空調能力値Qnと、想定最大在人数αnとは写像関係にある。
すなわち、想定最大在人数αnとは、空気調和機1の設計者側で想定したものであり、空調能力値Qnのときに、空気調和機1が最適に空調運転を行える限度の人数のことである。したがって、想定最大在人数αnは、特定の部屋の構造や人の特性に依存された値ではなく、据付時の空気調和機1の空調能力値Qnを考慮した値となっている。
なお、図4に示す相関関係は、例えば、記憶部62に格納されている。
また、図4に示す空調能力値Qnのうち、どの空調能力値Qnが選択されるかは、本実施の形態1を実装するシステムによって決まるものである。ここで一覧表としていろいろな場合の空調能力値Qnを設けたのは、制御基板は全システムで共通であるからである。このようにすることで、現地で、据付業者等が据付時に設定することができる。
ここで、在室人数Aとは、空気調和機1が熱を与えようとする室内、又は熱を奪おうとする室内に在室している人数を意味することとする。
在室率Bの計算は、次の式(1)により求めることができる。
また、在室人数Aが、空気調和機1の設計者の意図と異なり、αnよりも大きくなった場合、在室率Bは、計算上は1より大きくなる。この場合のように、演算した結果の在室率Bが1より大きいときには、空調制御装置51は、演算した在室率Bの値をB=1と補正する。
上記のような演算の後、第3演算部61cは、演算結果の在室率Bを第4演算部61dに供給する。
図5は、本発明の実施の形態1における在室率Bの大きさと、室内の目標温度に加える温度補正の値γn,jとの相関関係の一例を示す図である。図5に示すように、在室率Bの大きさは、所定の間隔でj個のレベル分けがなされている。例えば、1個目のレベルとして、在室率Bは、0以上かつβn,1以下の範囲に設定されている。2個目のレベルとして、在室率Bは、βn,1以上かつβn,2以下の範囲に設定されている。3個目のレベルとして、在室率Bは、βn,2以上かつβn,3以下の範囲に設定されている。j個目のレベルとして、在室率Bは、βn,j−1以上かつ1以下の範囲に設定されている。なお、4個目のレベルからj−1個目のレベルについては、説明を省略する。
具体的には、0以上かつβn,1以下の範囲のとき、γn,1が設定され、βn,1以上かつβn,2以下のとき、γn,2が設定され、βn,2以上かつβn,3以下のとき、γn,3が設定され、βn,j−1以上かつ1のとき、γn,jが設定されている。
ここで、各レベルの臨界の領域については、空気調和機1の運転状況に応じて、適宜、どちらのレベルに属するかを決めればよい。例えば、圧縮機42にかかる負荷が軽くなりつつあるときには、在室率Bの属するレベルを小さい方としてもよい。このようにすることで、省エネルギー運転を実現させつつも、目標温度を漸近させていくことができる。また、例えば、圧縮機42にかかる負荷が重いときには、在室率Bの属するレベルを大きい方としてもよい。このようにすることで、省エネルギー運転を実現させつつも、目標温度に早く到達させていくことができる。
換言すれば、在室率Bの大きさと、目標温度補正量γn,jとは写像関係にある。
すなわち、目標温度補正量γn,jとは、在室率Bに基づいて求められたものであり、在室率Bは、式(1)に示すように、想定最大在人数αnと在室人数Aとを写像したものである。そして、想定最大在人数αnとは、上記で説明したように、据付時の空気調和機1の空調能力値Qnを考慮した値である。そのため、在室率Bも据付時の空気調和機1の空調能力値Qnを考慮した値となり、それに基づいて対応付けられた目標温度補正量も同様である。
なお、図5に示す相関関係は、例えば、記憶部62に格納されている。
このように、演算部61は、在室人数A、各種パラメータ、及び目標室内温度T等から、省エネルギー運転となる実目標温度T’を求めている。そして、空調制御装置51は、このように求めた実目標温度T’に基づいて、絞り装置41の開度、四方弁43の向き、圧縮機42の回転数、室外ファン45の回転数、及び室内ファン32の回転数等を決定する。
このようにすることで、空気調和機1は、空気調和機1の設計者が最適として設計した室内空気の温度となるように空調能力を制御する。
図6に示すように、空気調和機1は、停止状態81にあるとき、図2に示す運転入切ボタン72aが押下されることにより運転開始命令を受信した場合、運転状態82に移行する。
また、空気調和機1は、運転状態82であれば、図2に示す運転入切ボタン72aが押下されることにより停止命令を受信した場合、何時如何なるときであっても、停止状態に移行し、空気調和機1の運転を停止する。
なお、空気調和機1が停止状態のときを初期状態とする。
なお、以降の説明では、便宜上、運転終了入力の処理を各ステップの最後で説明しているが、これに限定するものではない。すなわち、図7を用いて説明したように、停止命令があれば、ただちに終了するものである。
(ステップS11)
空調制御装置51は、運転開始入力があるか否かを判定する。空調制御装置51は、運転開始入力がある場合、ステップS12へ進む。
なお、ステップS21、22で後述するように、運転開始入力がある場合、図1に示す温度検知手段34は、室内の空気温度を検知する処理を開始する。
一方、空調制御装置51は、運転開始入力がない場合、ステップS11へ戻る。
空調制御装置51は、空気調和機1の運転を開始し、初期の運転状態を読み込む。この場合、具体的には、空調制御装置51は、空気調和機1の運転状態を決定する各種パラメータを読み取る。各種パラメータとは、例えば、冷暖房、ドライ、あるいは送風といった運転モードの設定や、目標室内温度T、在室人数A、及び空気調和機1の起動または停止等を少なくとも含むものである。
また、空気調和機1がメイン電源の電源投入後に初めて運転されるときには、各種パラメータとしては、空気調和機1の設計者が予め規定した値、すなわち、デフォルト値が設定される。
また、空気調和機1が、メイン電源の電源投入後かつ2回目以降の運転である場合、前回運転終了時に入力されていた各種パラメータを読み込んでもよく、メイン電源の電源投入後に初めて運転する場合と同様にデフォルト値を読み込んでもよい。
いずれにしても、空調制御装置51は、読み込んだ各種パラメータに基づいて、冷暖房、ドライ、あるいは送風といった運転モード、目標室内温度T、及び在室人数Aを少なくとも含む運転状態を決定する。
なお、この各種パラメータには、上記で説明した空調能力値Qnが含まれていることとする。
空調制御装置51は、運転状態、例えば、目標室内温度T、在室人数A、及び各種パラメータ等に基づいて、室内の実目標温度T’を決定し、ステップS14へ進む。
なお、実目標温度T’の演算方法は、上記で説明したが、動作としての説明を図8を用いて後述する。
また、ステップS32で後述するように、空調制御装置51は、リモートコントローラ13から新たに運転状態を受信したときには、そのときの運転状態に基づいて、実目標温度T’が演算される。
空調制御装置51は、室内の実目標温度T’が室内の空気温度と等しくなるように空気調和機1を制御する。具体的には、空調制御装置51は、室内の実目標温度T’が室内の空気温度と等しくなるように、絞り装置41の開度、四方弁43の向き、圧縮機42の回転数、室外ファン45の回転数、及び室内ファン32の回転数等を決定する。
このようにすることで、空調制御装置51は、空気調和機1の設計者が最適として設計した室内空気の温度となるように空調能力を制御する。
次に、ステップS15へ進む。
空調制御装置51は、運転終了入力があるか否かを判定する。空調制御装置51は、運転終了入力がある場合、そのまま処理を終了する。
一方、空調制御装置51は、運転終了入力がない場合、ステップS13に戻り、処理を継続する。
(ステップS21)
温度検知手段34は、運転開始入力があるか否かを判定する。温度検知手段34は、運転開始入力がある場合、ステップS22へ進む。
一方、温度検知手段34は、運転開始入力がない場合、ステップS21へ戻る。
温度検知手段34は、室内の空気温度を検知する。
ここで、図6に示す運転状態82である間、温度検知手段34は、ステップS25で後述するように、所定時間、すなわち、所定の時間間隔で繰り返し室内の空気温度を検知する。
温度検知手段34は、検知結果を空調制御装置51に送信する。
次に、ステップS24へ進む。
温度検知手段34は、運転終了入力があるか否かを判定する。温度検知手段34は、運転終了入力がある場合、そのまま処理を終了する。
一方、温度検知手段34は、運転終了入力がない場合、ステップS25に進む。
温度検知手段34は、所定時間が経過したか否かを判定する。温度検知手段34は、所定時間が経過したと判定した場合、ステップS22に戻り、処理を継続する。
一方、温度検知手段34は、所定時間が経過したと判定しない場合、ステップS25へ戻る。
なお、ここでいう所定時間とは、例えば、10秒である。
また、所定時間は、他の時間間隔であってもよく、例えば、1秒であってもよい。要するに、空調制御装置51が、温度検知手段34からデータを受信できる時間間隔であれば、如何なる時間設定であってもよい。すなわち、空調制御装置51が、データ受信処理可能な時間間隔であれば、特にその時間間隔を限定するものではない。
また、温度検知手段34は、時間当たりの温度変化率の小さい室内環境にある場合には、所定の時間間隔を、例えば、10分と設定してもよい。このようにすることで、温度変化の緩やかな環境であるときに、無駄に検知処理をする必要を低減することができ、省エネルギー運転を図ることができる。
(ステップS31)
リモートコントローラ13は、パラメータの入力があるか否かを判定する。リモートコントローラ13は、パラメータの入力がある場合、ステップS32へ進む。
一方、リモートコントローラ13は、パラメータの入力がない場合、ステップS31へ戻る。
リモートコントローラ13は、空調制御装置51に入力された結果を送信する。
なお、ステップS31及びステップS32の処理は、上記で説明したように、空気調和機1が図6の運転状態にあるとき、常に実行可能となっている。
次に、ステップS33へ進む。
リモートコントローラ13は、運転終了入力があるか否かを判定する。リモートコントローラ13は、運転終了入力がある場合、そのまま処理を終了する。
一方、リモートコントローラ13は、運転終了入力がない場合、ステップS31に戻り、処理を継続する。
(ステップS41)
空調制御装置51は、在室人数Aを読み込み、ステップS42に進む。在室人数Aは、上記で説明したように、図2に示すリモートコントローラ13の在室人数入力ボタン72eや在室人数入力ボタン72fから入力され、リモートコントローラ13から空調制御装置51に送信されたものである。
空調制御装置51は、目標室内温度Tを読み込み、ステップS43に進む。目標室内温度Tは、上記で説明したように、図2に示すリモートコントローラ13の室内温度調整ボタン72cや室内温度調整ボタン72dから入力され、リモートコントローラ13から空調制御装置51に送信されるものである。
空調制御装置51は、空調能力値Qnに応じた想定最大在人数αnを求め、ステップS44に進む。空調能力値Qnは、上記で説明したように、据付時に据付業者等が定めた値である。想定最大在人数αnは、上記で説明したように、図4に示す空調能力値Qnと想定最大在人数αnとの相関関係から求められるものである。
ここで、空調制御装置51は、例えば、図4に示す相関関係をテーブルとして記憶部62に保持しておけばよい。このようにすることで、空調制御装置51は、空調能力値Qnのデータを得ることができれば、それと対となっている想定最大在人数αnを求めることができる。
空調制御装置51は、在室率Bを求め、ステップS45に進む。在室率Bは、上記の式(1)で説明したように、在室人数Aと、想定最大在人数αnとに基づいて、求められる値である。
空調制御装置51は、在室率Bに応じた目標温度補正量γn,jを求め、ステップS46に進む。目標温度補正量γn,jは、上記で説明したように、図5に示す在室率Bの大きさと目標温度補正量γn,jとの相関関係から求められるものである。
ここで、空調制御装置51は、例えば、図5に示す相関関係をテーブルとして記憶部62に保持しておけばよい。このようにすることで、空調制御装置51は、在室率Bのデータを得ることができれば、在室率Bの大きさの属する範囲に基づいて、目標温度補正量γn,jを求めることができる。
空調制御装置51は、実目標温度T’を決定し、図7に示すステップS13に戻り、図7に示すステップS14以降を実行する。実目標温度T’は、上記の式(2)で説明したように、目標室内温度Tと、目標温度補正量γn,jとに基づいて、求められる値である。
Claims (3)
- 圧縮機、熱源側熱交換器、膨張手段、及び利用側熱交換器が冷媒配管で接続され、冷媒を循環させる冷媒回路と、
入力された現在在室している人数及び入力された目標となる室内温度に基づいて、前記冷媒回路の空調能力を制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段は、
前記冷媒回路の空調能力が最大値を示すときの空調能力値に基づいて定められた許容可能な在室人数を求め、
前記現在在室している人数と、前記許容可能な在室人数とに基づいて、在室率を求め、
前記在室率に基づいて目標となる温度補正量を求め、
前記温度補正量に基づいて、前記目標となる室内温度を補正し、
補正した室内温度に基づいて、前記冷媒回路の空調能力を制御する
ことを特徴とする空気調和機。 - 前記制御手段は、
前記現在在室している人数を、前記許容可能な在室人数で除することにより、前記在室率を求める
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記現在在室している人数が設定される第1操作部と、
前記目標となる室内温度が設定される第2操作部と
を備え、
前記制御手段は、
前記第1操作部により、前記現在在室している人数を取得し、
前記第2操作部により、前記目標となる室内温度を取得し、
前記第1操作部及び前記第2操作部の取得結果に基づいて、前記冷媒回路の空調能力を制御する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
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