JP2002048244A - シール方法及びシール機構並びに真空処理装置 - Google Patents

シール方法及びシール機構並びに真空処理装置

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JP2002048244A
JP2002048244A JP2000233968A JP2000233968A JP2002048244A JP 2002048244 A JP2002048244 A JP 2002048244A JP 2000233968 A JP2000233968 A JP 2000233968A JP 2000233968 A JP2000233968 A JP 2000233968A JP 2002048244 A JP2002048244 A JP 2002048244A
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annular elastic
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pressure
annular
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JP2000233968A
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Katsunori Inoue
勝典 猪ノ上
Hiroyuki Hirano
裕之 平野
Minoru Toki
稔 土城
Teruji Nagasawa
照治 長沢
Tetsuya Shimada
鉄也 島田
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Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成として、信頼性が向上でき、コス
トも低減できるシール方法及びシール機構を提供するこ
と。 【解決手段】 シールされて合わされるべき部材20、
21のうち少なくともどちらか一方20に形成された環
状の空所32に、他方21への方向のみに膨張可能に環
状弾性体22が嵌められ、この環状弾性体22は、流体
圧力供給手段38と接続される中空部22cを有し、流
体圧力供給手段38からその中空部22cに流体圧力が
供給されると環状弾性体22は膨張して他方の部材21
に圧接され、環状弾性体22の内周側22aの空間23
と外周側22bの空間24とを遮断するシール部33が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状弾性体(Oリ
ング)を用いたシール方法及びシール機構並びにこのシ
ール機構を備えた真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シール機構を必要とするものとして、図
19に例えば真空熱処理炉1の断面図を示す。断熱材1
1で囲まれて加熱室2が構成され、断熱材11の内側に
はヒータ4が配設されている。また、加熱室2は真空排
気系8に接続され、仕切壁10を介して搬送室12、1
3に続いている。加熱室2と搬送室12、13との間に
は開閉自在の仕切弁6が設けられ、被処理物3は、仕切
弁6を開いて搬送室12、13と加熱室2との間を出し
入れされる。
【0003】従来は、仕切弁6と仕切壁10は、例えば
ゴムで成るOリング5を介在させて合わされ、仕切弁6
が、シリンダやその他機械的押圧手段などにより仕切壁
10に押圧されることで、Oリング5は仕切弁6と仕切
壁10の双方に圧接(密着)して、この圧接面がシール
部となり、Oリング5の内周側の空間(加熱室2)と、
外周側の空間(搬送室12、13)とを気密に遮断して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記シール機構では、
油圧または空圧シリンダによって駆動される駆動部材や
その他機械的な手段によって、仕切弁6を仕切壁10に
向けて押圧して、Oリング5が、仕切弁6と仕切壁10
に密着するようにしている。このため、機構が複雑で大
がかりとなり、大きなスペースを要する、重さが重くな
る、コストが高くなるという問題があった。
【0005】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、簡単
な構成として信頼性が向上でき、コストも低減できるシ
ール方法及びシール機構並びに真空処理装置を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
あたり、本発明のシール方法では、シールされて合わさ
れるべき部材のうち少なくともどちらか一方に、他方へ
の方向のみに膨張可能に環状弾性体を取り付け、この環
状弾性体を流体圧力により膨張させ他方の部材に圧接さ
せて、環状弾性体の内周側の空間と外周側の空間とを遮
断するシール部を形成するようにしている。
【0007】また、本発明のシール機構では、シールさ
れて合わされるべき部材のうち少なくともどちらか一方
に形成された環状の空所に、他方への方向のみに膨張可
能に環状弾性体が嵌められ、この環状弾性体は、流体圧
力供給手段と接続される中空部を有し、流体圧力供給手
段からその中空部に流体圧力が供給されると環状弾性体
は膨張して他方の部材に圧接され、環状弾性体の内周側
の空間と外周側の空間とを遮断するシール部が形成され
る。
【0008】また、本発明の真空処理装置では、支持し
ている被処理物が真空槽内に配置されるように、真空槽
と合わされるホルダーと、真空槽のうち少なくともどち
らか一方に形成された環状の空所に、他方への方向のみ
に膨張可能に環状弾性体が嵌められ、この環状弾性体
は、流体圧力供給手段と接続される中空部を有し、流体
圧力供給手段からその中空部に流体圧力が供給されると
環状弾性体は膨張して他方の部材に圧接され、これによ
り、真空槽とホルダーと環状弾性体の内周側とで囲まれ
る処理空間と、環状弾性体の外周側の空間とを遮断する
シール部が形成される。
【0009】すなわち、本発明では2つの部材で環状弾
性体を狭圧してシール部(密着部)を形成するのではな
く、環状弾性体自体に流体圧力を供給して膨張させて2
つの部材に密着させる。従って、大がかりな押圧手段は
不要となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】図1は、第1のフランジ部材20と第2の
フランジ部材21が合わされた状態の断面図を示す。こ
れら第1、第2のフランジ部材20、21は、図19に
おける仕切弁6、仕切壁10の構成に対応するものであ
る。
【0012】第1のフランジ部材20の平面図を図2B
に、図2Bにおける[I]−[I]線方向の断面図を図
2Aに示す。第1のフランジ部材20は、ステンレスで
成る円盤であり、その最外周側には12個の貫通孔20
bが周方向に沿って形成されている。この貫通孔20b
の内周側には環状の空所(凹所)32が形成されてい
る。空所32は、図2Aにおいて、第1のフランジ部材
20の下面に開口している。また、空所32と連通し、
第1のフランジ部材20の上面に開口する12個の小孔
32a及び1個のエア供給用孔32bが周方向に沿って
形成されている。第1のフランジ部材20の中央には、
1個の貫通孔20aが形成されている。
【0013】図3Bは、第2のフランジ部材21の平面
図を、図3Aは、図3Bにおける[II]−[II]線方向
の断面図を示す。第2のフランジ部材21は、ステンレ
スで成る円盤であり、その外周側には12個の貫通孔2
1aが周方向に沿って形成されている。
【0014】以上のように構成される、第1、第2のフ
ランジ部材20、21は、図1に示すように、リング状
のスペーサ28を介してそれぞれの貫通孔20b、20
aが合わされ、ここにボルト25が通され、このボルト
25にナット26が螺着されて締め付けられることによ
り組み付けられる。
【0015】第1のフランジ部材20の環状の空所32
には、ステンレスで成るサポートリング30が嵌め込ま
れ、このサポートリング30は、空所32に連通する小
孔32aより挿入されたボルト29に螺着して、空所3
2から抜け落ちないようにされている。
【0016】また、空所32内には、断面が略W形状の
環状ゴム22(材質は例えばFKM)が収容されてい
る。環状ゴム22には、サポートリング30と係合する
係合部34が形成されており、この部分でサポートリン
グ30と係合し、且つこの部分がサポートリング30と
空所32の内壁との間に挟まれることにより、環状ゴム
22は抜け落ちないようにされている。サポートリング
30は、ボルト29の先端に螺着されており、そのボル
ト29を回すことによりサポートリング30をボルト2
9に対して(図において)上側に移動させて、前記係合
部34を空所32の内壁との間で挟み込んでいる。
【0017】第1のフランジ部材20に形成されたエア
供給孔32bには、チューブコネクタ27及びこれに接
続されたチューブを介してエア供給源より空気が供給さ
れる。このエア供給孔32bに対応する位置のサポート
リング30には、エア供給孔32bと連通する貫通孔3
0aが形成されており、環状ゴム22の中空部22cに
空気を供給可能となっている。
【0018】中空部22cに空気が供給されると、この
中空部22cは空気の供給口である貫通孔30a以外に
は閉じられた空間であるので、この空間内の圧力は上昇
していき、環状ゴム22はこの圧力を受けて膨張して、
図1において一点鎖線で示すように、対向する第2のフ
ランジ部材21に圧接する。この圧接によりシール部
(シール面)33が形成され、環状ゴム22の内周22
a側の空間23と、外周22b側の空間24とは気密及
び液密に遮断される。
【0019】なお、このとき環状ゴム22は、第2のフ
ランジ部材21に向かう方向以外の膨張は、空所32の
内壁によって規制されているので、シール部33におけ
る圧接力が弱められることなく十分なシール作用が得ら
れる。また、上述したように、環状ゴム22は、その係
合部34がサポートリング30に係合し、且つ空所32
の内壁との間で挟み込まれているので、膨張によって空
所32から抜け出してしまうことがない。
【0020】環状ゴム22が第2のフランジ部材21に
圧接してシール部33が形成された後は、エア供給孔3
2bに栓をすることによりシール状態を維持する、ある
いは、中空部22cが常に一定の圧力となるように空気
を供給し続ければより確実にシール作用は得られる。
【0021】次に、上記シール機構のシール性能及び作
動時間の試験を行った結果について説明する。
【0022】図4はこの試験を行った装置の構成を示す
概略図である。試験は先ず、エアー源38より、減圧弁
39、チューブコネクタ27、小孔32b、30aを介
して中空部22cに空気を供給する。そして、中空部2
2c内の圧力(封入圧力)が高まり、環状ゴム22が膨
張して第2のフランジ部材21に圧接してシール部33
が形成されると、環状ゴム22の内周22a側の空間2
3を、第1のフランジ部材20の貫通孔20aを介して
真空引きする。その後、環状ゴム22の外周22b側の
空間(大気)24より、空間23に向けてヘリウムガス
を吹き付け、貫通孔20aを介して空間23に接続され
たヘリウムリークディテクタ37を用いて空間23内の
ヘリウム量を測定する。
【0023】この結果を、表1のシール試験結果の項目
に示す。
【0024】
【表1】
【0025】封入圧力0.1MPaと0.5MPaの場
合について行ったが、どちらの場合も空間23内にヘリ
ウムは検出されなかった。よって、シール部33におけ
る空間24(大気)側からのヘリウムガスの侵入は認め
られず、シール性は良好である。またゴムは弾性率が大
きく、0.1MPaの低圧であっても第2のフランジ部
材21とのなじみが良く(密着性が良く)、シール部3
3における隙間(リークパス)がなく良好なシール作用
が得られた。
【0026】次に、環状ゴム22の膨張及び収縮時の作
動時間試験について説明する。
【0027】図4において、エアー源38より中空部2
2cに空気を供給すると、環状ゴム22は膨張して第2
のフランジ部材21に圧接してシール部33を形成し、
空気の供給を停止すると、中空部22cは大気圧となり
環状ゴム22は収縮して元に戻る。このときの中空部2
2cへの封入圧力を圧力センサー41により検出してア
ンプ42で増幅し記録計43で記録する。これにより得
られる圧力のタイムチャートより作動時間、ストローク
速度を算出する。
【0028】ここで、図5、図6を参照して試験結果の
まとめ方について説明する。図5に示す圧力のタイムチ
ャートにおいて、封入圧力が大気圧から上昇して、環状
ゴム22が第2のフランジ部材21に接触するまでの時
間をストローク時間とし、この接触後、封入圧力が一定
(Y)になるまでの時間を膨張時間、これらストローク
時間と膨張時間の和を膨張時の作動時間とする。そし
て、封入圧力が一定圧力Yから大気圧になり、環状ゴム
22が収縮して元の形状に戻るまでの時間を収縮時の作
動時間とする。
【0029】ストローク時間の求め方について、図6を
参照して説明する。膨張時はストロークしている時と第
2のフランジ部材21に接触した後ではゴムの伸びの自
由度が変わり、圧力の伝わり方も変動する。その変曲点
bに到達するための時間cをストローク時間とする。本
実施の形態では、封入圧力が約0.05MPaで第2の
フランジ部材21に接触するので、圧力チャート上で
0.04〜0.05MPaの傾きを延長したa線を作図
し変曲点bを求める。収縮時は封入圧力が大気圧に戻る
までストロークすると仮定し、作動時間=ストローク時
間とする。
【0030】ストローク速度[m/s]は、環状ゴム2
2のストローク距離[m]/ストローク時間[s]とし
て求める。本実施の形態では、ストローク距離は、図1
に示すように、5.3[mm](5.3×10
-3[m])である。なお、空間23の高さは約1mm、
直径は約200mmとなっている。
【0031】図7、8は封入圧力を0.1MPaで一定
としたときの圧力チャートを、図9、10は封入圧力を
0.2MPaで一定としたときの圧力チャートを、図1
1、12は封入圧力を0.3MPaで一定としたときの
圧力チャートを、図13、14は封入圧力を0.4MP
aで一定としたときの圧力チャートを、図15、16は
封入圧力を0.5MPaで一定としたときの圧力チャー
トを示す。図8、10、12、14、16は、それぞれ
図7、9、11、13、15より時間軸を拡大したグラ
フである。
【0032】これら圧力チャートより、ストローク時
間、膨張時間、作動時間を読みとり、更にストローク時
間を算出し、表1の作動時間試験の項目にまとめた。
【0033】膨張時は、作動時間は封入圧力に反比例
し、封入圧力が高くなるほど、作動は短時間となってい
る。ただし、最大圧力0.5MPaでは、作動時間と封
入圧力の関係は0.4MPaまでの傾向とは異なり、急
に作動時間が長くなっている。これは、封入圧力が高く
ゴムがシール部以外の隙間にはみ出し、封入圧力が安定
するために時間を要したと思われる。収縮時は、作動時
間は封入圧力に比例し、封入圧力が高いほど、作動が長
時間となっている。これは、封入圧力が高いほど圧力を
解放したときに大気圧まで戻る時間を要するためと思わ
れる。いずれにしても、作動時間は、膨張時には0.1
〜0.3s、収縮時には0.1s以下というように短時
間で作動した。
【0034】次に、本実施の形態によるシール機構を真
空処理装置に適用した例を、図17、18を参照して説
明する。
【0035】図18に示す回転円盤54上には、周方向
に沿って例えば90度間隔で4カ所にホルダー53が取
り付けられている。各ホルダー53上には被処理物とし
てウェーハ52が支持される。また、各ホルダー53に
はウェーハ52の外周側に、上述した環状ゴム22が設
けられている。すなわち、ホルダー53は上述した第1
のフランジ部材20に対応するものであり、これと同様
に、ホルダー53には環状の空所が形成され、この空所
に環状ゴム22が、サポートリングにより抜け落ちない
ように保持されて嵌め込まれている。
【0036】回転円盤54の上方には、図17に示すよ
うに真空槽50が配設されている。真空槽50は静止部
に対して固定され、回転円盤54と対向する下方は開口
されている。また、図示しない真空排気系と接続されて
いる。
【0037】回転円盤54は軸55を回転軸として回転
され、各ホルダー53が順次、ウェーハ52を真空槽5
0の開口に対向させて位置決めされて合わされる。そし
て、環状ゴム22の中空部22cに連通するエア供給孔
(ホルダー53に形成されている)を介してエア供給源
より空気が供給されると、中空部22c内の圧力が上昇
して環状ゴム22が膨張し、図17に示すように対向す
る真空槽50の下端に圧接してシール部33を形成す
る。
【0038】これにより、真空槽50の内壁とホルダー
53と環状ゴム22の内周側22aとにより囲まれて処
理空間51が形成され、この処理空間51は、外部(環
状ゴム22の外周側22bの空間)から気密に遮断され
る。この状態で処理空間51内を真空排気し、この処理
空間51内に配置された被処理物52の各種処理を行
う。この処理のために、真空槽50には、加熱機構や処
理ガス導入系などが備えられている。従来は、ホルダー
53をシリンダなどで持ち上げて、環状ゴムを真空槽5
0とホルダー53との間で狭圧してシール作用を得るよ
うにしていたが、本実施の形態ではそのような複雑で大
がかりな押しつけ機構は不要である。単に環状ゴムを空
気圧で膨張させるという簡単な構成で済む。
【0039】なお、真空槽50に対するホルダー53及
びウェーハ52の移動手段として回転盤54を用いず
に、真空槽50に対して移動するベルトコンベアなどに
より、各ホルダー53及びウェーハ52を順次、真空槽
50に対して位置合わせするようにしても良い。
【0040】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0041】上記実施の形態では、空気圧によって環状
弾性体22を膨張させたが、他のガスあるいは、油圧な
どの液体圧力によって膨張させてもよい。
【0042】また、環状弾性体22をゴムとしたが、こ
れに限らず、例えば弾性を有する樹脂でもよい。ただ
し、ゴムは弾性率が大きく、中空部に供給する圧力が低
圧であっても、シール面に密着性良く圧接するので、良
好なシール性が得られる。
【0043】また、上記実施の形態では、第1のフラン
ジ部材20、ホルダー53に環状弾性体22を取り付け
たが、第2のフランジ部材21、真空槽50に取り付け
て、第1のフランジ部材20、ホルダー53に向けて環
状弾性体22を膨張させて圧接させるようにしてもよ
い。また、環状弾性体22を2重、3重、・・・と多重
に設けるようにしてもよい。この多重とする場合には、
環状弾性体22をどちらか一方ではなく、第1のフラン
ジ部材20と第2のフランジ部材21の両方に、あるい
はホルダー53と真空槽50の両方に設けても良い。
【0044】なお、第1のフランジ部材20及び第2の
フランジ部材21は、シール性能とシール動作の作動時
間をテストするために用意されたものであり、例えばス
テンレス製の円盤形状で、1個のエア供給孔を有するも
のとして作られ、相互にボルトとナットで組み付けられ
ているが、本発明のシール機構を実際の装置に適用する
場合には、上述した材質や形状、エア供給孔の数に限る
ことはない。もちろん、第1のフランジ部材20及び第
2のフランジ部材21をボルトとナットで組み付ける必
要はなく、ヘリウムリークディテクター37と接続する
ための貫通孔20aも設ける必要はない。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
に比べ大幅に簡略化された機構にて、2つの空間、例え
ば真空側と大気側とを気密に遮断でき、信頼性が向上
し、コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるシール機構を示す断
面図である。
【図2】Aは、図2Bにおける[I]−[I]線方向の
断面図を、Bは、図1における第1のフランジ部材20
の平面図である。
【図3】Aは、図3Bにおける[II]−[II]線方向の
断面図を、Bは、図1における第2のフランジ部材21
の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態によるシール機構のシール
性及び作動時間をテストする装置の構成を示す概略図で
ある。
【図5】各種時間を説明するための封入圧力のタイムチ
ャートモデルである。
【図6】ストローク時間の算出方法を説明するための封
入圧力のタイムチャートモデルである。
【図7】封入圧力0.1MPaで一定としたときの圧力
チャートである。
【図8】図7の時間軸を拡大した図である。
【図9】封入圧力0.2MPaで一定としたときの圧力
チャートである。
【図10】図9の時間軸を拡大した図である。
【図11】封入圧力0.3MPaで一定としたときの圧
力チャートである。
【図12】図11の時間軸を拡大した図である。
【図13】封入圧力0.4MPaで一定としたときの圧
力チャートである。
【図14】図13の時間軸を拡大した図である。
【図15】封入圧力0.5MPaで一定としたときの圧
力チャートである。
【図16】図15の時間軸を拡大した図である。
【図17】本発明の実施の形態によるシール機構を備え
た真空処理装置の要部の縦断面図である。
【図18】図17において、真空槽を除いた平面図であ
る。
【図19】環状弾性体(Oリング)によるシール機構が
適用される真空熱処理炉の断面図である。
【符号の説明】
20 第1のフランジ部材 21 第2のフランジ部材 22 環状弾性体 22c 中空部 23 環状弾性体の内周側空間 24 環状弾性体の外周側空間 30 サポートリング 30a 貫通孔 32 空所 32b エア供給孔 33 シール部 34 係合部 50 真空槽 51 処理空間 52 被処理物 53 ホルダー 54 回転円盤
フロントページの続き (72)発明者 土城 稔 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500 日本真空技術 株式会社内 (72)発明者 長沢 照治 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500 日本真空技術 株式会社内 (72)発明者 島田 鉄也 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500 日本真空技術 株式会社内 Fターム(参考) 4K029 CA01 DA02 DA12 KA05 4K063 AA05 AA16 BA12 DA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状弾性体を介在させて2つの部材を合
    わせ、前記環状弾性体の内周側の空間と外周側の空間と
    を遮断するシール部を形成するシール方法において、 前記部材のうち少なくともどちらか一方に、他方への方
    向のみに膨張可能に前記環状弾性体を取り付け、この環
    状弾性体を流体圧力により膨張させ前記他方に圧接させ
    て前記シール部を形成するようにしたことを特徴とする
    シール方法。
  2. 【請求項2】 前記環状弾性体はゴムであること特徴と
    する請求項1に記載のシール方法。
  3. 【請求項3】 環状弾性体を介在させて2つの部材が合
    わされ、前記環状弾性体の内周側の空間と外周側の空間
    とを遮断するシール部が形成されるシール機構におい
    て、 前記部材のうち少なくともどちらか一方に環状の空所が
    形成され、この空所に、他方への方向のみに膨張可能に
    前記環状弾性体が嵌められ、 前記環状弾性体は、流体圧力供給手段と接続される中空
    部を有し、 前記流体圧力供給手段から前記中空部に流体圧力が供給
    されると前記環状弾性体は膨張して前記他方に圧接して
    前記シール部を形成することを特徴とするシール機構。
  4. 【請求項4】 前記環状弾性体はゴムであることを特徴
    とする請求項3に記載のシール機構。
  5. 【請求項5】 真空槽と、被処理物を支持するホルダー
    とが、前記被処理物が前記真空槽内に配置されるよう
    に、環状弾性体を介在させて合わされ、 前記真空槽と前記ホルダーと前記環状弾性体の内周側と
    により囲まれる処理空間と、前記環状弾性体の外周側の
    空間とを遮断するシール部が形成される真空処理装置に
    おいて、 前記真空槽と前記ホルダーのうち少なくともどちらか一
    方に環状の空所が形成され、この空所に、他方への方向
    のみに膨張可能に前記環状弾性体が嵌められ、 前記環状弾性体は、流体圧力供給手段と接続される中空
    部を有し、 前記流体圧力供給手段から前記中空部に流体圧力が供給
    されると前記環状弾性体は膨張して前記他方に圧接して
    前記シール部が形成されることを特徴とする真空処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ホルダーは、前記真空槽に対して移
    動する移動手段に複数配設され、各ホルダーは前記移動
    手段の移動により、順次、前記真空槽に位置合わせされ
    ることを特徴とする請求項5に記載の真空処理装置。
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