JP2002046635A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JP2002046635A JP2000239017A JP2000239017A JP2002046635A JP 2002046635 A JP2002046635 A JP 2002046635A JP 2000239017 A JP2000239017 A JP 2000239017A JP 2000239017 A JP2000239017 A JP 2000239017A JP 2002046635 A JP2002046635 A JP 2002046635A
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pump
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    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/08Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of steering valve used
    • B62D5/083Rotary valves
    • B62D5/0837Rotary valves characterised by the shape of the control edges, e.g. to reduce noise

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の高速走行時における安定性と低速走行時
における旋回性を向上でき、高速走行時における操舵フ
ィーリングを向上できるパワーステアリング装置を提供
する。 【解決手段】操舵補助力発生用油圧アクチュエータ20
への圧油供給用ポンプ70の駆動モータ72を、そのポ
ンプ70の圧油吐出流量が運転条件に応じて変化するよ
うに制御する。その油圧アクチュエータ20に作用する
油圧の制御弁30は、第1の組に属する絞り部と、第1
の組に属する絞り部よりも閉鎖される時の操舵抵抗が大
きな第2の組に属する絞り部とを有する。そのポンプ7
0から第2の組に属する絞り部を介してタンク71に至
る圧油流路に、車両の運転条件に応じて開度が変化する
可変絞り部67が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵補助力を発生
する油圧アクチュエータに作用する油圧を、車両の運転
条件と操舵抵抗とに応じて制御するパワーステアリング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプからの圧油によって作動する油圧
アクチュエータにより操舵補助力を発生する油圧パワー
ステアリング装置においては、操舵抵抗が増大すると操
舵補助力が増加するように、その油圧アクチュエータに
作用する油圧を制御弁により制御している。
【0003】さらに、車両の高速走行時における安定性
と低速走行時における旋回性を向上するため、高速走行
時において操舵補助力を低減し、低速走行時において操
舵補助力を増大している。そのため、その制御弁は操舵
抵抗に応じて開度が変化する複数の絞り部を有するもの
とされ、その複数の絞り部は第1の組と第2の組とに組
分けされ、その第1の組に属する絞り部が閉鎖される時
の操舵抵抗よりも、第2の組に属する絞り部が閉鎖され
る時の操舵抵抗が大きくされ、そのポンプから第2の組
に属する絞り部を介してタンクに至る圧油流路に、運転
条件に応じて開度が変化する可変絞り部が設けられてい
る。その可変絞り部の開度を高速走行時に大きくするこ
とで、操舵抵抗が大きくなっても第2の組に属する絞り
部を介して圧油がタンクに還流するので、操舵補助力は
増大せず高速走行時の安定性を向上できる。その可変絞
り部の開度を低速走行時に小さくし、あるいは閉じるこ
とで、操舵抵抗が小さくても第2の組に属する絞り部を
介して圧油がタンクに還流することはなく、操舵補助力
を増大して低速走行時の旋回性を向上できる。
【0004】また、制御弁における絞り部の操舵抵抗に
対する開度変化割合を一様とし、上記のような可変絞り
部を設けることなく、ポンプの回転数を車両の運転条件
に応じて変化させることで、高速走行時に圧油供給量を
減少させて走行安定性を向上し、低速走行時に圧油供給
量を増加させることで旋回性の向上を図るパワーステア
リング装置がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の可変絞り部
を設けたパワーステアリング装置においては、操舵時に
油圧アクチュエータに圧油を吐出するポンプは定流量タ
イプのものが多い。また、ポンプを駆動するエンジンの
回転数に応じて吐出流量が変化するようにドルーピンブ
ポンプが使用される場合もあるが、その吐出流量の変化
幅はそれ程大きくはない。そのため、高速走行時でも制
御弁にはある程度以上の流量の圧油が供給される。そう
すると、高速走行時において、操舵抵抗がそれ程大きく
ないのに油圧アクチュエータに作用する圧油が増大する
ため、制御弁の絞り部の開度変化に応じて油圧アクチュ
エータに作用する油圧を制御可能な範囲が狭くなる。そ
のため、高速走行時における操舵フィーリングの向上が
妨げられていた。
【0006】また、上記従来のポンプの回転数を車両の
運転条件に応じて変化させるパワーステアリング装置に
おいては、運転条件の変化に対するポンプの圧油吐出流
量の変化の応答遅れが、直接に操舵補助力の変化の応答
性に影響し、その応答性を低下させるので、必要な操舵
補助力が得られなかったり、必要以上の操舵補助力が作
用して操舵フィーリングが低下するという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決することのでき
るパワーステアリング装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のパワーステアリ
ング装置は、モータにより駆動されるポンプからの圧油
によって作動する操舵補助力発生用油圧アクチュエータ
と、その油圧アクチュエータに作用する油圧の制御弁と
を備え、その制御弁は、操舵抵抗に応じて開度が変化す
る複数の絞り部を有し、各絞り部の開度変化に応じた操
舵補助力を付与できるように、その制御弁を介して前記
アクチュエータが前記ポンプとタンクに接続され、その
複数の絞り部は第1の組と第2の組とに組分けされ、そ
の第1の組に属する絞り部が閉鎖される時の操舵抵抗よ
りも、第2の組に属する絞り部が閉鎖される時の操舵抵
抗が大きくされ、そのポンプから第2の組に属する絞り
部を介してタンクに至る圧油流路に、車両の運転条件に
応じて開度が変化する可変絞り部が設けられ、前記ポン
プの圧油吐出流量が車両の運転条件に応じて変化するよ
うに前記モータを制御する手段が設けられていることを
特徴とする。本発明の構成によれば、ポンプの駆動用モ
ータを制御することで、車両の運転条件に応じてポンプ
の圧油吐出流量を変化させることができる。これによ
り、高速走行時において制御弁に供給される圧油流量を
低減し、制御弁の絞り部の開度変化に応じて油圧アクチ
ュエータに作用する油圧を制御可能な範囲を拡げること
ができる。しかも、その油圧アクチュエータに作用する
油圧の制御を、高速走行時においても制御弁の絞り部の
開度変化により行うことができるので、運転条件の変化
に対するポンプの圧油吐出流量の変化の応答遅れが、操
舵補助力の変化の応答性を低下させるのを防止できる。
【0009】前記可変絞り部の開度は車速が増加する程
に大きくなり、前記ポンプの圧油吐出流量は車速が増加
する程に低減されるのが好ましい。これにより、高速走
行時に確実に制御弁に供給される圧油流量を低減し、制
御弁の絞り部の開度変化に応じて油圧アクチュエータに
作用する油圧を制御可能な範囲を拡げることができる。
【0010】前記ポンプの圧油吐出流量は、操舵速度が
増加する程に増大されるのが好ましい。これにより、油
圧アクチュエータに供給される圧油流量を素早い操舵を
行う時に増大し、ゆったりした操舵を行う時に低減する
ことができる。通常、素早い操舵は据え切りや低速走行
での旋回時に行われ、ゆったりした操舵は高速走行時に
行われることから、車両の走行状態に応じた操舵補助力
を付与できる。また、高速走行時に素早い操舵を行った
場合に、油圧アクチュエータに供給される圧油流量を低
減することで、過大な操舵補助力が作用するのを防止
し、車両挙動が不安定になるのを防止できる。
【0011】その制御弁は、筒状の第1バルブ部材と、
この第1バルブ部材に操舵抵抗に応じて相対回転可能に
挿入される第2バルブ部材とを有し、その第1バルブ部
材の内周と第2バルブ部材の外周とに、複数の軸方向溝
が互いに周方向の間隔をおいて形成され、その第1バル
ブ部材の軸方向溝の軸方向に沿う縁と、第2バルブ部材
の軸方向溝の軸方向に沿う縁との間が、両バルブ部材の
相対回転角度に応じて開度が変化することにより前記絞
り部を構成し、その軸方向溝として、前記油圧アクチュ
エータの右操舵補助力発生用油室に接続される右操舵用
溝と、その油圧アクチュエータの左操舵補助力発生用油
室に接続される左操舵用溝と、前記ポンプに接続される
圧油供給用溝と、前記タンクに接続される第1圧油排出
用溝と、そのタンクに前記可変絞り部を介して接続され
る第2圧油排出用溝とを有し、その圧油供給用溝の数は
少なくとも2つとされ、その軸方向溝として少なくとも
2つの連絡用溝を含み、その右操舵用溝と左操舵用溝の
間に第1圧油排出用溝が配置され、その連絡用溝の間に
第2圧油排出用溝が配置され、右操舵用溝と連絡用溝と
の間および左操舵用溝と連絡用溝との間に圧油供給用溝
が配置され、その左右操舵用溝と第1圧油排出用溝との
間の絞り部と左右操舵用溝と圧油供給用溝との間の絞り
部とが前記第1の組に属し、圧油供給用溝と連絡用溝と
の間の絞り部と連絡用溝と第2圧油排出用溝との間の絞
り部とが前記第2の組に属するものとされ、その第2の
組に属する絞り部の閉鎖角度が第1の組に属する絞り部
の閉鎖角度よりも大きくされ、その第2の組に、互いに
閉鎖角度が異なる2種類の絞り部が属し、その第2の組
に属する絞り部とタンクとの間の油路に前記可変絞り部
が配置されているのが好ましい。これにより、操舵補助
力を操舵抵抗に応じ制御できない領域を小さくでき、よ
り操舵フィーリングの向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の実施形態の車
両のラックピニオン式油圧パワーステアリング装置1
は、ステアリングホイール(図示省略)に連結される入
力シャフト2と、この入力シャフト2にトーションバー
6を介し連結される出力シャフト3を備えている。その
トーションバー6は、ピン4により入力シャフト2に連
結され、セレーション5により出力シャフト3に連結さ
れている。その入力シャフト2は、ベアリング8を介し
バルブハウジング7により支持され、また、ブッシュ1
2を介し出力シャフト3により支持されている。その出
力シャフト3はベアリング10、11を介しラックハウ
ジング9により支持されている。その出力シャフト3に
ピニオン15が形成され、このピニオン15に噛み合う
ラック16に操舵用車輪(図示省略)が連結される。こ
れにより、操舵による入力シャフト2の回転は、トーシ
ョンバー6を介してピニオン15に伝達され、このピニ
オン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動
し、このラック16の移動により車両の操舵がなされ
る。なお、入出力シャフト2、3とハウジング7との間
にはオイルシール42、43が介在する。また、ラック
16を支持するサポートヨーク40がバネ41の弾力に
よりラック16に押し付けられている。
【0013】操舵補助力発生用油圧アクチュエータとし
て油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シリン
ダ20は、ラックハウジング9により構成されるシリン
ダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21
を備え、電動モータ72により駆動されるポンプ70か
らの圧油によって作動する。
【0014】そのポンプ70の圧油吐出流量が運転条件
に応じて変化するように、そのモータ72を制御する制
御装置81が設けられている。すなわち、その制御装置
81に車速センサ82と舵角センサ83とが接続され
る。その車速センサ82により検出される車速と、舵角
センサ83により検出されるステアリングホイールの回
転角度の単位時間当たり変化量である操舵速度とが運転
条件として求められる。その運転条件に応じたモータ7
2の制御により、そのポンプ70の圧油吐出流量は車速
が増加する程に低減され、操舵速度が増加する程に増大
される。図9におけるハッチングを施した領域は、その
制御装置81により制御されるモータ72の回転数と車
速と操舵速度との関係一例を示し、この関係を制御装置
81は記憶し、その関係に従ってモータ72を制御す
る。本実施形態では、そのポンプ70はギヤポンプとさ
れているが、モータ72の制御量に応じて圧油吐出量を
変化させるものであればよく、例えばベーンポンプであ
ってもよい。
【0015】その油圧シリンダ20におけるピストン2
1により仕切られる油室22、23に操舵抵抗に応じて
圧油を供給するため、その油圧シリンダ20に作用する
油圧を制御するロータリー式油圧制御弁30が設けられ
ている。その制御弁30は、バルブハウジング7に相対
回転可能に挿入される筒状の第1バルブ部材31と、こ
の第1バルブ部材31に同軸中心に相対回転可能に挿入
される第2バルブ部材32とを備える。その第1バルブ
部材31は出力シャフト3にピン29により同行回転す
るよう連結されている。その第2バルブ部材32は入力
シャフト2と一体的に成形され、入力シャフト2の外周
部により第2バルブ部材32が構成され、第2バルブ部
材32は入力シャフト2と同行回転する。よって、第1
バルブ部材31と第2バルブ部材32は、操舵抵抗に応
じ前記トーションバー6がねじれることで同軸中心に弾
性的に相対回転する。
【0016】そのバルブハウジング7に、ポンプ70に
接続される入口ポート34と、前記油圧シリンダ20の
右操舵補助力発生用油室22に接続される第1ポート3
7と、左操舵補助力発生用油室23に接続される第2ポ
ート38と、直接にタンク71に接続される第1出口ポ
ート36と、後述の運転条件に応じて開度が変化する可
変絞り弁60の可変絞り部67を介しタンク71に接続
される第2出口ポート61とが設けられている。各ポー
ト34、36、37、38、61は、その第1バルブ部
材31と第2バルブ部材32との内外周間の流路を介し
互いに接続されている。
【0017】すなわち、図3、図4に示すように、第1
バルブ部材31の内周に軸方向溝50a、50b、50
cが、周方向に等間隔をおいた12箇所に形成されてい
る。また、第2バルブ部材32の外周に軸方向溝51
a、51b、51cが、周方向に等間隔をおいた12箇
所に形成されている。図4は実線により第2バルブ部材
32の展開図を示し、鎖線により第1バルブ部材31に
形成された軸方向溝50a、50b、50cを示す。第
1バルブ部材31に形成された軸方向溝50a、50
b、50cの間に第2バルブ部材32に形成された軸方
向溝51a、51b、51cが位置する。
【0018】その第1バルブ部材31の溝は、3つの右
操舵用溝50aと、3つの左操舵用溝50bと、6つの
連絡用溝50cとを構成する。その右操舵用溝50a
は、第1バルブ部材31に形成された流路53と第1ポ
ート37とを介し油圧シリンダ20の右操舵補助力発生
用油室22に接続され、互いに周方向に120°離れて
配置される。その左操舵用溝50bは、第1バルブ部材
31に形成された流路54と第2ポート38とを介し油
圧シリンダ20の左操舵補助力発生用油室23に接続さ
れ、互いに周方向に120°離れて配置される。
【0019】その第2バルブ部材32の溝は、6つの圧
油供給用溝51aと、3つの第1圧油排出用溝51b
と、3つの第2圧油排出用溝51cとを構成する。その
圧油供給用溝51aは、第1バルブ部材31に形成され
た圧油供給路55と入口ポート34とを介しポンプ70
に接続され、互いに周方向に60°離れて配置される。
その第1圧油排出用溝51bは、入力シャフト2に形成
された流路52aから入力シャフト2とトーションバー
6との間を通り、入力シャフト2に形成された流路52
b(図1参照)と第1出口ポート36とを介しタンク7
1に接続され、互いに周方向に120°離れて配置され
る。その第2圧油排出用溝51cは、第1バルブ部材3
1に形成された流路59と第2出口ポート61とを介し
可変絞り弁60に接続され、互いに周方向に120°離
れて配置される。
【0020】各第1圧油排出用溝51bは右操舵用溝5
0aと左操舵用溝50bの間に配置され、各第2圧油排
出用溝51cは連絡用溝50cの間に配置され、右操舵
用溝50aと連絡用溝50cとの間および左操舵用溝5
0bと連絡用溝50cとの間に圧油供給用溝51aは配
置される。
【0021】その第1バルブ部材31に形成された軸方
向溝50a、50b、50cの軸方向に沿う縁と第2バ
ルブ部材32に形成された軸方向溝51a、51b、5
1cの軸方向に沿う縁との間が、複数の絞り部A、
A′、B、B′、C、C′、D、D′を構成する。これ
により、各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、
D′はポンプ70とタンク71と油圧シリンダ20とを
接続する油路27に配置され、操舵抵抗に応じて開度が
変化する。
【0022】図5に示すように、その第2バルブ部材3
2に形成された溝51a、51b、51cの軸方向に沿
う縁は面取り部とされている。各面取り部の周方向幅
は、各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′
を全閉するのに要する両バルブ部材の相対回転角度であ
る閉鎖角度に応じて定められている。すなわち、その圧
油供給用溝51aと連絡用溝50cとの間の絞り部
A′、C′における圧油供給用溝51aの軸方向に沿う
縁(図3において□で囲む)の面取り部の周方向幅を
W、連絡用溝50cと第2圧油排出用溝51cとの間の
絞り部B′、D′における第2圧油排出用溝51cの軸
方向に沿う縁(図3において△で囲む)の面取り部の周
方向幅をW′、その他の絞り部A、B、C、Dにおける
第2バルブ部材32に形成された溝の軸方向に沿う縁
(図3において○で囲む)の面取り部の周方向幅をW″
として、図4、図5に示すように、W>W′>W″とさ
れている。操舵抵抗のない状態(図4、図5の状態)か
ら各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′を
全閉するのに要する両バルブ部材31、32の相対回転
角度(すなわち閉鎖角度)を互いに比較すると、絞り部
A′、C′の閉鎖角度θrは絞り部B′、D′の閉鎖角
度θsよりも大きく、両閉鎖角度θr、θsは、他の各
絞り部A、B、C、Dの閉鎖角度θtよりも大きい。こ
れにより、第1バルブ部材31と第2バルブ部材32と
の間の各絞り部は、複数の絞り部A、B、C、Dからな
る第1の組と、第1の組に属する絞り部A、B、C、D
よりも閉鎖角度の大きな複数の絞り部A′、B′、
C′、D′からなる第2の組とに組分けされる。すなわ
ち、その第1の組に属する絞り部A、B、C、Dが閉鎖
される時の操舵抵抗よりも、第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′が閉鎖される時の操舵抵抗が大
きくなる。また、第2の組に属する絞り部は、絞り部
B′、D′と、この絞り部B′、D′よりも閉鎖角度の
大きな絞り部A′、C′の2種類とされる。
【0023】その入力シャフト2と出力シャフト3は、
路面から操舵用車輪を介し伝達される操舵抵抗によるト
ーションバー6のねじれによって相対回転する。その相
対回転により第1バルブ部材31と第2バルブ部材32
とが相対回転することで、各絞り部A、B、C、D、
A′、B′、C′、D′の流路面積すなわち開度が変化
する。各絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、
D′の開度変化に応じた操舵補助力を付与できるよう
に、制御弁30を介して油圧シリンダ20がポンプ70
とタンク71に接続され、油圧シリンダ20が操舵抵抗
に応じた操舵補助力を発生する。
【0024】すなわち、図4は操舵が行なわれていない
状態を示し、両バルブ部材31、32の間の絞り部A、
B、C、D、A′、B′、C′、D′は全て開かれ、入
口ポート34と各出口ポート36、61とは弁間流路2
7を介し連通し、ポンプ70から制御バルブ30に流入
する油はタンク71に還流し、操舵補助力は発生しな
い。
【0025】この状態から右方へ操舵することによって
生じる操舵抵抗により両バルブ部材31、32が相対回
転すると、図3に示すように、絞り部A、A′の開度が
大きくなり、絞り部B、B′の開度が小さくなり、絞り
部C、C′の開度が小さくなり、絞り部D、D′の開度
が大きくなる。これにより、図中矢印で示す圧油の流れ
により油圧シリンダ20の右操舵補助力発生用油室22
に操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、また、左操
舵補助力発生用油室23からタンク71に油が還流し、
車両の右方への操向補助力が油圧シリンダ20からラッ
ク16に作用する。
【0026】左方へ操舵すると第1バルブ部材31と第
2バルブ部材32とが右方に操舵した場合と逆方向に相
対回転し、絞り部A、A′の開度が小さくなり、絞り部
B、B′の開度が大きくなり、絞り部C、C′の開度が
大きくなり、絞り部D、D′の開度が小さくなるので、
車両の左方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラッ
ク16に作用する。
【0027】図1、図6に示すように、その第2出口ポ
ート61に連通する可変絞り弁60は、バルブハウジン
グ7に接続される第2バルブハウジング7′と、この第
2バルブハウジング7′に形成された挿入孔66に軸方
向(図1、図6において上下方向)に移動可能に挿入さ
れたスプール62と、そのスプール62にねじ合わされ
るネジ部材64とを有する。その挿入孔66の一端はプ
ラグ68により閉鎖され、他端はカバー94′により閉
鎖されている。そのスプール62とプラグ68との間に
圧縮コイルバネ90が配置されている。そのネジ部材6
4にステッピングモータ80が接続され、そのステッピ
ングモータ80に上記制御装置81が接続される。その
制御装置81は上記車速センサ82により検出される車
速に応じてステッピングモータ80を制御する。すなわ
ち、高速になるとネジ部材64は一方向に回転してスプ
ール62は図中上方に変位し、低速になるとネジ部材6
4は他方向に回転してスプール62は図中下方に変位す
る。
【0028】そのスプール62の外周に周溝62aが形
成され、その挿入孔66の内周に周溝66aが形成さ
れ、両周溝62a、66aの間が可変絞り部67とされ
ている。すなわち可変絞り部67は、ポンプ70から第
2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′を介して
タンク71に至る圧油流路の中で、第2の組に属する絞
り部A′、B′、C′、D′とタンク71との間の油路
に設けられている。これにより図2に示す油圧回路が構
成され、可変絞り部67の開度は、高速になってスプー
ル62が図中上方に変位すると大きくなり、低速になっ
てスプール62が下方に変位すると小さくなる。すなわ
ち可変絞り部67の開度は車両の運転条件である車速に
応じて変化し、車速が増加する程に大きくなる。
【0029】その挿入孔66の内周の周溝66aと第2
出口ポート61とを連通する連絡流路58が、スプール
62の径方向外方において第2バルブハウジング7′に
形成されている。そのスプール62の外周の周溝62a
とスプール62の通孔62dとを連通する径方向孔62
cがスプール62に形成されている。そのスプール62
の通孔62dは、その挿入孔66におけるスプール62
の下方空間に連絡する。そのスプール62の下方空間と
第1出口ポート36とを連通する連絡流路76が、スプ
ール62の径方向外方においてバルブハウジング7と第
2バルブハウジング7′とに亘り形成されている。
【0030】これにより、ポンプ70から供給される圧
油は、前記弁間流路27および第2出口ポート61から
連絡流路58に導かれ、この連絡流路58から可変絞り
部67に至り、この可変絞り部67から連絡流路76、
第1出口ポート36を介しタンク71に至る。なお、ス
プール62には通孔62dと平行にドレン流路62hが
形成され、スプール62の上方空間と下方空間とを接続
する。
【0031】その可変絞り部67の開度に対応する流路
面積の最大値は、第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′の開度に対応する流路面積の最大値(両バル
ブ部材31、32の相対回転角が大きくなる程に流路面
積が小さくなる特性における最大値である。すなわち、
右操舵時は絞り部B′、C′の合計流路面積の最大値を
いい、左操舵時は絞り部A′、D′の合計流路面積の最
大値をいう。以下「流路面積の最大値」という場合は同
旨)以上、若しくは絞り機能を奏さなくなるまで大きく
されている。その可変絞り部67の流路面積の最小値
は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の
流路面積の最小値(両バルブ部材31、32の相対回転
角が大きくなる程に流路面積が小さくなる特性における
最小値である。すなわち、右操舵時は絞り部B′、C′
の合計流路面積の最小値をいい、左操舵時は絞り部
A′、D′の合計流路面積の最小値をいい、全閉状態を
含む。以下「流路面積の最小値」という場合は同旨)以
下とされる。
【0032】図7において、実線Xは両バルブ部材3
1、32の相対回転角に対する第1の組に属する絞り部
A、B、C、Dの開度に対応する流路面積の変化特性
(その相対回転角が大きくなる程に流路面積が小さくな
る特性である。この場合、右操舵時は絞り部B、Cの合
計流路面積の変化特性をいい、左操舵時は絞り部A、D
の合計流路面積の変化特性をいう。以下「流路面積の変
化特性」という場合は同旨)を示す。1点鎖線Uは、そ
の相対回転角に対する第2の組に属する絞り部A′、
C′の流路面積の変化特性を示す。1点鎖線Vは、その
相対回転角に対する第2の組に属する絞り部B′、D′
の流路面積の変化特性を示す。実線Yは、その絞り部
A′、C′の流路面積の変化特性と絞り部B′、D′の
流路面積の変化特性を合成した特性を示す。破線Rは可
変絞り部67の中速走行時における流路面積を示す。
【0033】低速走行時においては、スプール62は図
1、図6において下方に変位し、このスプール62の変
位により可変絞り部67は全閉状態になる。よって、油
圧シリンダ20に作用する油圧は、第1の組の絞り部
A、B、C、Dの流路面積の変化特性線Xに応じ制御さ
れる。この場合、図8において実線αで示すように、操
舵抵抗に対応する操舵トルクが小さく、両バルブ部材3
1、32の相対回転角が小さくても、第1の組に属する
絞り部A、B、C、Dの開度は小さいので、操舵トルク
の変化に対して油圧変化が少ない領域を小さくし、操舵
の高応答性を満足させて旋回性能を向上できる。
【0034】高速走行時においては、スプール62は図
1、図6において上方に変位し、このスプール62の変
位によって可変絞り部67の流路面積は、第2の組に属
する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の最大値
以上になる。よって、油圧シリンダ20に作用する油圧
は、第2の組の絞り部A′、B′、C′、D′の流路面
積の変化特性線Y及び第1の組の絞り部A、B、C、D
の流路面積の変化特性線Xの合成特性に応じ制御され
る。この場合、図8において実線βで示すように、操舵
トルクが大きく、両バルブ部材31、32の相対回転角
が大きくても、第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′の開度は大きいので、操舵トルクの変化に対
して油圧変化が少ない領域を大きくし、高速走行時にお
ける走行安定性を満足させることができる。
【0035】中速走行時においては、スプール62の変
位により可変絞り部67の流路面積は、第2の組に属す
る絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の最小値よ
りも大きく最大値よりも小さくなる。これにより、図7
に示すように、第1の組に属する絞り部A、B、C、D
の流路面積が最小値(本実施形態では全閉状態)になる
までの間(図7において両バルブ部材の相対回転角がθ
aになるまでの間)は、その第1の組に属する絞り部
A、B、C、Dの流路面積の変化特性線Xに可変絞り部
67の流路面積の特性線Rを合成した特性に応じて、油
圧シリンダ20に作用する油圧が制御される。第1の組
に属する絞り部A、B、C、Dが全閉状態になった時点
から、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′
の流路面積が可変絞り部67の流路面積よりも小さくな
るまでの間(図7において両バルブ部材の相対回転角が
θaとθbとの間)では、可変絞り部67の流路面積に
より定まる一定値になり、油圧シリンダ20に作用する
油圧は操舵抵抗に応じて制御できない。しかる後に、第
2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面
積が可変絞り部67の流路面積よりも小さくなると、第
2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面
積の変化特性線Yに応じた操舵補助力が付与される。こ
の場合、図8において実線γで示すように、操舵トルク
の変化に対する油圧変化は、低速走行時と高速走行時の
中間の特性を示す。
【0036】その第1の組に属する絞り部A、B、C、
Dが全閉状態になった後に、第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′の流路面積が可変絞り部67の
流路面積よりも小さくなるまでの間(θa〜θbの間)
は、その第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、
D′が全閉状態になる点と、第1の組に属する絞り部
A、B、C、Dが全閉状態になる点との差(θc−θ
a)を小さくすることなく、小さくされている。すなわ
ち、絞り部B′、D′が絞り部A′、C′と同様に図7
において1点鎖線Uで示す相対回転角に対する流路面積
変化特性を有すると仮定すると、相対回転角に対する第
2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面
積の変化特性は、図7において2点鎖線Mで示すものに
なる。そうすると、第2の組に属する絞り部A′、
B′、C′、D′の流路面積が可変絞り部67の流路面
積よりも小さくなるまでの間(両バルブ部材の相対回転
角がθaとθdとの間)は大きくなるので、操舵補助力
を操舵抵抗に応じ制御できない領域が大きくなる。これ
に対し、上記実施形態では、絞り部B′、D′の閉鎖角
度θsは絞り部A′、C′の閉鎖角度θrよりも小さい
ので、中速走行時において操舵補助力を操舵抵抗に応じ
制御できない領域を小さくできる。しかも、絞り部
B′、D′が全閉状態になる点(図7において両バルブ
部材の相対回転角がθeの点)では、絞り部A′、C′
は未だ閉じていないので、操舵補助力を操舵抵抗に応じ
制御できる領域は小さくなることはない。よって、より
操舵フィーリングの向上を図ることができる。
【0037】上記構成によれば、ポンプ70の駆動用モ
ータ72を制御することで、車速と操舵速度に応じてポ
ンプ70の圧油吐出流量を変化させることができる。す
なわち、高速走行時において制御弁30に供給される圧
油流量を低減し、制御弁30の絞り部A、B、C、D、
A′、B′、C′、D′の開度変化に応じて油圧シリン
ダ20に作用する油圧を制御可能な範囲を拡げることが
できる。例えば、そのポンプ70の圧油吐出流量が従来
のように一定であったり変化幅が小さいと、操舵トルク
と油圧の関係は図8における一点鎖線β′で示すものと
なり、油圧が急激に立ち上がる時点の操舵トルクが小さ
くなる。すなわち、制御弁30の絞り部A、B、C、
D、A′、B′、C′、D′の開度変化に対応する操舵
トルクの変化がそれ程大きくなくても、油圧シリンダ2
0に作用する油圧を制御できなくなる。これに対して上
記実施形態によれば、図8において一点鎖線βで示すよ
うに、油圧が急激に立ち上がる時点の操舵トルクが大き
くなる。すなわち、制御弁30の絞り部A、B、C、
D、A′、B′、C′、D′の開度変化に対応する操舵
トルクの変化に応じて、油圧シリンダ20に作用する油
圧を微妙に制御できる範囲が広くなる。これにより、高
速走行時において操舵抵抗に応じた操舵補助力を付与で
きる範囲が広くなり、操舵フィーリングを向上できる。
しかも、その油圧シリンダ20に作用する油圧の制御
を、高速走行時においても制御弁30の絞り部A、B、
C、D、A′、B′、C′、D′の開度変化により行う
ことができるので、車速と操舵速度の変化に対するポン
プ70の圧油吐出流量の変化の応答遅れが、操舵補助力
の変化の応答性を低下させるのを防止できる。さらに、
ポンプ70の圧油吐出流量を操舵速度が増加する程に増
大させることで、油圧シリンダ20に供給される圧油流
量を素早い操舵を行う時に増大し、ゆったりした操舵を
行う時に低減することができる。通常、素早い操舵は据
え切りや低速走行での旋回時に行われ、ゆったりした操
舵は高速走行時に行われることから、車両の走行状態に
応じた操舵補助力を付与できる。また、高速走行時に素
早い操舵を行った場合に、油圧シリンダ20に供給され
る圧油流量を低減することで、過大な操舵補助力が作用
するのを防止し、車両挙動が不安定になるのを防止でき
る。
【0038】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、上記実施形態では可変絞り部の開度制御に際して
車速を運転条件とし、車速が増加する程に開度を大きく
したが、その運転条件を舵角とし、舵角が小さいる程に
開度を大きくしてもよい。また、ポンプ70の圧油吐出
流量を車速と操舵速度とに基づき制御したが、車速のみ
に基づき制御するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、車両の高速走行時にお
ける安定性と低速走行時における旋回性を向上できるだ
けでなく、高速走行時における操舵フィーリングの向上
を図ることができるパワーステアリング装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置の縦断面図
【図2】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置の油圧回路を示す図
【図3】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置における制御弁の横断面構造の説明図
【図4】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置の制御弁の展開図
【図5】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置の制御弁の部分拡大図
【図6】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置の可変絞り弁の縦断面図
【図7】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置における制御弁の絞り部の開度とバルブ部材の相対回
転角との関係を示す図
【図8】油圧パワーステアリング装置における操舵トル
クと油圧との関係を示す図
【図9】本発明の実施形態のモータの回転数と車速と操
舵速度との関係一例を示す図
【符号の説明】
20 油圧シリンダ 30 制御弁 31 第1バルブ部材 32 第2バルブ部材 50a、50b、50c、51a、51b、51c 軸
方向溝 67 可変絞り部 70 ポンプ 71 タンク 72 モータ 81 制御装置 A、B、C、D 第1の組に属する絞り部 A′、B′、C′、D′ 第2の組に属する絞り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータにより駆動されるポンプからの圧油
    によって作動する操舵補助力発生用油圧アクチュエータ
    と、その油圧アクチュエータに作用する油圧の制御弁と
    を備え、その制御弁は、操舵抵抗に応じて開度が変化す
    る複数の絞り部を有し、各絞り部の開度変化に応じた操
    舵補助力を付与できるように、その制御弁を介して前記
    アクチュエータが前記ポンプとタンクに接続され、その
    複数の絞り部は第1の組と第2の組とに組分けされ、そ
    の第1の組に属する絞り部が閉鎖される時の操舵抵抗よ
    りも、第2の組に属する絞り部が閉鎖される時の操舵抵
    抗が大きくされ、そのポンプから第2の組に属する絞り
    部を介してタンクに至る圧油流路に、車両の運転条件に
    応じて開度が変化する可変絞り部が設けられ、前記ポン
    プの圧油吐出流量が車両の運転条件に応じて変化するよ
    うに前記モータを制御する手段が設けられているパワー
    ステアリング装置。
  2. 【請求項2】前記可変絞り部の開度は車速が増加する程
    に大きくなり、前記ポンプの圧油吐出流量は車速が増加
    する程に低減される請求項1に記載のパワーステアリン
    グ装置。
  3. 【請求項3】前記ポンプの圧油吐出流量は、操舵速度が
    増加する程に増大される請求項1または2に記載のパワ
    ーステアリング装置。
  4. 【請求項4】その制御弁は、筒状の第1バルブ部材と、
    この第1バルブ部材に操舵抵抗に応じて相対回転可能に
    挿入される第2バルブ部材とを有し、その第1バルブ部
    材の内周と第2バルブ部材の外周とに、複数の軸方向溝
    が互いに周方向の間隔をおいて形成され、その第1バル
    ブ部材の軸方向溝の軸方向に沿う縁と、第2バルブ部材
    の軸方向溝の軸方向に沿う縁との間が、両バルブ部材の
    相対回転角度に応じて開度が変化することにより前記絞
    り部を構成し、その軸方向溝として、前記油圧アクチュ
    エータの右操舵補助力発生用油室に接続される右操舵用
    溝と、その油圧アクチュエータの左操舵補助力発生用油
    室に接続される左操舵用溝と、前記ポンプに接続される
    圧油供給用溝と、前記タンクに接続される第1圧油排出
    用溝と、そのタンクに前記可変絞り部を介して接続され
    る第2圧油排出用溝とを有し、その圧油供給用溝の数は
    少なくとも2つとされ、その軸方向溝として少なくとも
    2つの連絡用溝を含み、その右操舵用溝と左操舵用溝の
    間に第1圧油排出用溝が配置され、その連絡用溝の間に
    第2圧油排出用溝が配置され、右操舵用溝と連絡用溝と
    の間および左操舵用溝と連絡用溝との間に圧油供給用溝
    が配置され、その左右操舵用溝と第1圧油排出用溝との
    間の絞り部と左右操舵用溝と圧油供給用溝との間の絞り
    部とが前記第1の組に属し、圧油供給用溝と連絡用溝と
    の間の絞り部と連絡用溝と第2圧油排出用溝との間の絞
    り部とが前記第2の組に属するものとされ、その第2の
    組に属する絞り部の閉鎖角度が第1の組に属する絞り部
    の閉鎖角度よりも大きくされ、その第2の組に、互いに
    閉鎖角度が異なる2種類の絞り部が属し、その第2の組
    に属する絞り部とタンクとの間の油路に前記可変絞り部
    が配置されている請求項1〜3の中の何れかに記載のパ
    ワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005021358A1 (de) * 2003-08-22 2005-03-10 Thyssenkrupp Presta Steertec Gmbh Drehschieberventil mit steuerkanten und steuernuten für servolenkungen mit variablem hydraulikvolumenstrom
WO2006087335A1 (de) * 2005-02-16 2006-08-24 Continental Teves Ag & Co. Ohg Elektrohydraulische fahrzeuglenkung mit linearer druckcharakteristik

Cited By (2)

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WO2005021358A1 (de) * 2003-08-22 2005-03-10 Thyssenkrupp Presta Steertec Gmbh Drehschieberventil mit steuerkanten und steuernuten für servolenkungen mit variablem hydraulikvolumenstrom
WO2006087335A1 (de) * 2005-02-16 2006-08-24 Continental Teves Ag & Co. Ohg Elektrohydraulische fahrzeuglenkung mit linearer druckcharakteristik

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