JP2002046497A - 車両用アクセルペダルの誤動作防止装置 - Google Patents

車両用アクセルペダルの誤動作防止装置

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JP2002046497A
JP2002046497A JP2000238818A JP2000238818A JP2002046497A JP 2002046497 A JP2002046497 A JP 2002046497A JP 2000238818 A JP2000238818 A JP 2000238818A JP 2000238818 A JP2000238818 A JP 2000238818A JP 2002046497 A JP2002046497 A JP 2002046497A
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cylinder
hollow body
flap
hole
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Yukio Katsumura
幸生 勝村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造ながら、急ブレーキをかけるのに
誤ってアクセルペダルを踏み込んでもアクセルペダルが
働かないようにした車両用アクセルペダルの誤動作防止
装置を提供する。 【解決手段】 アクセルペダル81の裏面側に中空体T
を配設し、該中空体Tの壁面に中空体内外を導通させる
逃し孔13を形成すると共に常態で該逃し孔13から浮
上する板状のフラップ21を取り付け、アクセルペダル
81をゆっくり踏み込んだときは、アクセルペダル81
により中空体Tが徐々に押し潰され、前記フラップ21
が前記逃し孔13から浮上する状態を保って前記中空体
Tの空間Sにある空気Rが逃し孔13から排出される一
方、アクセルペダル81を勢いよく踏み込んだときは、
アクセルペダル81の急激な押し潰し力による中空体T
の急激な空間容量の変化を受けてフラップ21が逃し孔
13に蓋をするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の加速に使用さ
れる車両用アクセルペダルの誤動作防止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】これまで、自動車のアクセルペダルとブ
レーキペダルの踏み間違えによる誤動作から自動車が暴
走する事故があり、斯る事故を防ぐべく種々の発明が提
案されてきた(特開平5−185862号,特開昭62
−43345号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のアク
セルペダルに関する発明は、完全を期すあまり構造が複
雑になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するもので、簡単な構造ながら、急ブレーキをかけ
るのに誤ってアクセルペダルを踏み込んでもアクセルペ
ダルが働かないようにした車両用アクセルペダルの誤動
作防止装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、アクセルペダルの裏
面側に中空体を配設し、該中空体の壁面に中空体内外を
導通させる逃し孔を形成すると共に常態で該逃し孔から
浮上する板状のフラップを取り付け、アクセルペダルを
ゆっくり踏み込んだときは、アクセルペダルにより中空
体が徐々に押し潰され、前記フラップが前記逃し孔から
浮上する状態を保って前記中空体の空間にある空気が逃
し孔から排出される一方、アクセルペダルを勢いよく踏
み込んだときは、アクセルペダルの急激な押し潰し力に
よる中空体の急激な空間容量の変化を受けてフラップが
逃し孔に蓋をするようにしたことを特徴とする車両用ア
クセルペダルの誤動作防止装置にある。ここで、「逃し
孔から浮上するフラップ」とは、フラップの全体又は一
部が逃し孔から浮き上がっていることをいう。請求項2
に記載の本発明の要旨は、アクセルペダルの裏面側に配
設される車両用アクセルペダルの誤動作防止装置であっ
て、有底筒状のシリンダと、該シリンダの開口を覆っ
て、アクセルペダルの踏み込みに伴い、シリンダ底に向
けシリンダ周壁を相対的に摺動する栓体と、からなる中
空体(T)と、該栓体とシリンダとで囲まれたシリンダ
空間のシリンダ壁に形成される逃し孔と(13)、該逃
し孔の前記栓体側シリンダ壁にヒンジ部を設け、該ヒン
ジ部を介して取着され、常態で弾性体の付勢力により逃
し孔からシリンダ空間内へ向けて浮上する板状のフラッ
プと(21)、を具備し、アクセルペダルをゆっくり踏
み込んだときは、アクセルペダルにより中空体が徐々に
押し潰され、前記フラップが前記逃し孔から浮上する状
態を保って前記シリンダ空間にある空気が逃し孔から排
出される一方、アクセルペダルを勢いよく踏み込んだと
きは、アクセルペダルの急激な押し潰し力による中空体
の急激な空間容量の変化を受けてフラップが逃し孔に蓋
をするようにしたことを特徴とする車両用アクセルペダ
ルの誤動作防止装置にある。請求項3の発明たる車両用
アクセルペダルの誤動作防止装置は、請求項1又は2
で、中空体に前記逃し孔とは別に弁付きの透孔が形成さ
れ、該弁による透孔の開け閉めが運転席からの切り替え
操作で行えるようにしたことを特徴とする。
【0006】請求項1,2の発明のように、アクセルペ
ダルをゆっくり踏み込んだときは、アクセルペダルによ
り中空体が徐々に押し潰され、中空体が徐々に小さくな
り、中空体空間にある空気が逃し孔から排出さるので、
通常のアクセルペダルによる加速操作ができる。一方、
アクセルペダルを勢いよく踏み込んだときは、中空体へ
の急激な押し潰し力による中空体容量の変化で、フラッ
プが逃し孔に蓋をする。逃し孔が蓋されることによって
中空体が密閉空間になるので、中空体は押し潰しを免れ
且つアクセルペダルのそれ以上の踏み込みが困難にな
る。したがって、アクセルペダルの誤動作が確実に防止
できるようになる。請求項3の発明のごとく、中空体に
前記逃し孔とは別に弁付きの透孔が形成され、該弁によ
る透孔の開け閉めが運転席からの切り替え操作で行える
ようになっていると、誤動作防止装置を使いたくない場
合(急加速する場合など)は簡単にオフ(不使用)にで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用アクセ
ルペダルの誤動作防止装置の実施形態について詳述す
る。 (1)実施形態1 図1〜図7は本発明の車両用アクセルペダルの誤動作防
止装置(以下、単に「誤動作防止装置」という。)の一
形態で、図1はアクセルペダルを踏んでいないその全体
説明断面図、図2は図1のA-A線矢視図、図3は図1
の状態からアクセルペダルを勢いよく踏んだときの誤動
作防止装置の全体説明断面図、図4は図3のB-B線矢
視図、図5は透孔の弁を開にしたときの誤動作防止装置
の全体説明断面図、図6は図5のC-C線矢視図、図7
は逃し孔周りの拡大詳細断面図である。
【0008】本発明の誤動作防止装置は、従来の車両用
アクセルペダル81の裏面側に配設され、シリンダ1と
栓体3と逃し孔13とフラップ21とを具備する。シリ
ンダ1は有底円筒状体で、そのシリンダ底12が自在継
ぎ手を有する接続部材71で受け支えられてボディ92
に取着される。シリンダ1はアクセルペダル81の裏面
側の床93に形成した開孔94に遊挿状態で配される。
シリンダ1の開口がアクセルペダル81に対向してお
り、該開口が栓体3に覆われることにより中空体Tが形
成される。本実施形態の誤動作防止装置は、アクセルペ
ダル81への取り付け金具72を介在させてアクセルペ
ダル81の裏面側に配設する。
【0009】栓体3は、シリンダ1の開口を覆って、ア
クセルペダル81の踏み込みに伴い、シリンダ底12に
向けシリンダ周壁11を相対的に摺動するものである。
ここでの栓体3はアクセルペダル81の踏み込みに伴い
自らがシリンダ底12へ向けて動く作動体となってい
る。栓体3は蓋部31と筒部32からなり、栓体3がシ
リンダ1の開口に覆着することにより栓体3とシリンダ
1とで囲まれたシリンダ空間Sができる。栓体筒部32
とシリンダ周壁11の摺動部分には図示しないOリング
等のシール材が介在しており、摺動部分の気密性が保た
れる。シリンダ底12近くのシリンダ壁11(側壁)に
は所定大きさの逃し孔13が開設される。
【0010】フラップ21は板状のバタフライ弁で、前
記逃し孔13の開閉用弁体となる。フラップ21は逃し
孔13の栓体側シリンダ壁11にヒンジ部22を設け、
該ヒンジ部22を介して取着される。フラップ21は常
態で弾性体の付勢力により逃し孔13からヒンジ部22
を軸に回動し、フラップ先端がシリンダ空間S内へ向け
て浮上する。フラップ21が浮かび上がる分、フラップ
21面は栓体3と対向するようになる。フラップ21は
ヒンジ部22を支点にシリンダ底12へ向け上方傾斜し
てシリンダ周壁11とフラップ21間に隙間εを形成
し、常態で逃し孔13とシリンダ空間Sとを導通させ
る。一方、弾性体の付勢力に抗してフラップ21を弾性
体側へ押し付ければ、フラップ21で逃し孔13に蓋が
できる。例えば、図7のごとく逃し孔13の近傍のシリ
ンダ壁11に通孔27が形成され、該通孔27に貫通す
る軸体23の先端がフラップ21に当接する。軸体23
の頭部が弾性体たるコイルバネ24の付勢を受けて、常
態でフラップ21がシリンダ空間S内に横断するよう張
り出す。符号25は軸体23を収納する筒部、符号26
は筒部25に軸体23及びコイルバネ24を挿入して筒
部25の開口端に蓋をするキャップを示す。筒部25外
周に形成された雄螺子部251にキャップ26の雌螺子
部261の螺合度合を調節することにより軸体23が進
退動し、フラップ21の開度を調整できる。
【0011】そして、アクセルペダル81をゆっくり踏
み込んだときは、フラップ21が逃し孔13から浮上す
る状態を保ってシリンダ空間Sにある空気が逃し孔13
から排出される一方、アクセルペダル81を勢いよく踏
み込んだときは、栓体3の急激移動による風圧,流れを
フラップ21が受けて逃し孔13に蓋をし、シリンダ空
間Sが密閉空間になりアクセルペダル81の一定以上の
踏み込みが空気圧縮により困難になるよう設定される
(図1,図2)。詳しくは、通常の運転動作で加速する
場合のアクセルペダル81の踏み込みでは、アクセルペ
ダル81に栓体3がゆっくりと押し下げられるためフラ
ップ21とシリンダ周壁11でつくる隙間εが保持さ
れ、シリンダ空間S内の空気は隙間εを通り、逃し孔1
3を経て円滑にシリンダ空間S外へと流出する。その結
果、シリンダ1と栓体3からなる中空体Tがアクセルペ
ダル81の裏面側に配設されていても、アクセルペダル
81の踏み込みに応じ押し潰されて小さくなって、中空
体Tがない場合と同じようにアクセルによる加速が可能
になる。一方、運転手が急ブレーキと間違えてアクセル
ペダル81を勢いよく踏み込んだときは、アクセルペダ
ル81の裏面側にある栓体3へアクセルペダル81の急
激な押し潰し力が働く。この急激な押し潰し力が栓体3
をシリンダ底12へ向け急激移動させ、中空体Tの急激
な空間容量の変化を招来させる。その結果、栓体3側か
らシリンダ底12へ向け図3の矢印に示すような風圧が
発生し、フラップ21面が該風圧を受ける。風圧を受け
たフラップ21はコイルバネ24の付勢力に抗して逃し
孔13に蓋をする。逃し孔13に蓋がされれば中空体は
密封空間になり、それ以上のアクセルペダル81による
押し潰しは免れる。シリンダ空間Sに閉じ込められた空
気はアクセルペダル81の踏み込みに伴いその圧力が急
上昇し、これがアクセルペダル81の更なる踏み込みを
阻止することになる。
【0012】本実施形態では、さらにシリンダ壁11に
前記逃し孔13とはまた別に弁41付きの透孔14がシ
リンダ底12近くに形成される。該弁41による透孔1
4の開け閉めが運転席ハンドル91近くの切り替えレバ
ー42による操作で行えるようになっている。ここでの
弁41はスライド式の仕切弁である。勿論、弁41及び
フラップ21を閉じれば、シリンダ1と栓体3でつくら
れる中空体Tは密封空間になる。なお、図1,図3,図
5で、ハンドル91及び切替レバー42はアクセルペダ
ル81から離れて運転席近くにあるが、弁41との関係
で各図の右斜め上部分に図示する。符号83はアクセル
作動軸で、符号84はコイルバネを示す。アクセルペダ
ル81を踏み込むと該アクセル作動軸83が連動し、公
知の気化器の絞り弁(図示せず)を開かせ、エンジンの
回転数を増大させる。
【0013】(2)実施形態2 本実施形態の誤動作防止装置は、アクセルペダル81を
勢いよく踏み込んだときに踏み込みによる風圧を受けて
フラップ21がより閉じやすくなるよう、図8のごとく
シリンダ壁11をヒンジ部22からシリンダ底12に向
けて傾斜面16とする。フラップ21がシリンダ空間S
内へ向けて浮上する度合が一層高まる。また、傾斜面1
6にリミット方式マイクロスイッチ等の検出器51を設
け、フラップ21が逃し孔13を閉じて該検出器51に
当接すれば通電し、車室内に警告音を発したり警告灯を
点灯したりすることが可能になっている。符号17は突
出部で、仕切弁41を取着しやくするものである。他の
構成は実施形態1と同様でその説明を省く。実施形態1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0014】(3)実施形態3 本実施形態の誤動作防止装置は、図9のごとくシリンダ
1の開口を栓体3が覆って中空体Tを形成するのである
が、実施形態1,2とは逆に、栓体3を柱状体にして、
これを図示しない自在継ぎ手を有する接続部材で受け支
え、ボディ92に取着する。そして、栓体3にシリンダ
1を被せ、シリンダ底12がアクセルペダル81の裏面
に配されるようになっている。シリンダ壁11に逃し孔
13が形成され、該逃し孔13の栓体3側シリンダ壁1
1にヒンジ部22を設け、該ヒンジ部を介してフラップ
21が取着される。フラップ21は実施形態1と同様、
常態で弾性体の付勢力により逃し孔13からシリンダ空
間S内へ向けて浮上する。そして、アクセルペダル81
をゆっくり踏み込んだときは、フラップ21が逃し孔1
3から浮上する状態を保ってシリンダ空間Sにある空気
が逃し孔13から排出される一方、アクセルペダル81
を勢いよく踏み込んだときは、その裏面側に配される中
空体Tがアクセルペダル81の急激な押し潰し力を受け
て、フラップ21が逃し孔13に蓋をする。逃し孔13
がフラップ21で蓋されることにより、シリンダ空間S
が密閉空間になってアクセルペダル81の一定以上の踏
み込みは、空気圧縮による反発力が発生し、困難にな
る。アクセルペダル81を勢いよく踏み込むと、図9
(イ)のシリンダ1が下方へ急激に動くが、このとき、
栓体3はシリンダ1に対し相対的に上方へ急激移動す
る。栓体3の上方への急激移動により図9(イ)の矢印
の風圧が発生しフラップ21が逃し孔13に蓋をする。
また、シリンダ1の下方への急激移動で慣性が働き、フ
ラップ21で逃し孔13に蓋をしやすくなる。符号62
は栓体3とシリンダ周壁11との摺動部分に設けられる
Oリング等のシール材、符号15はシリンダ1の開口内
縁に設けられた摺動用ガイドを示す。図9(ロ)は図9
(イ)の摺動用ガイド15を横切る横断面図を示す。他
の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。実施形態
1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0015】(4)実施形態4 本実施形態の誤動作防止装置は、図10,図11のごと
くアクセルペダル81の裏面側にゴム等の弾性体で造ら
れた中空体Tが配設される。該中空体Tの壁面に中空体
T内外を導通させる逃し孔13が形成され、アクセルペ
ダル81の踏み込みに応じて中空体T内の空間Sの容量
減少を可能にする。逃し孔13の近傍には可撓性リブ2
9が立設し、該リブ先端に逃し孔13を覆うようにして
円板状のフラップ21が浮上する。図10(ロ)は図1
0(イ)のフラップ21周りの平面図である。そうし
て、アクセルペダル81をゆっくり踏み込んだときは、
フラップ21が逃し孔13から浮上する状態を保って中
空体Tの空間Sにある空気が逃し孔13から排出される
一方、アクセルペダル81を勢いよく踏み込んだとき
は、アクセルペダル81の押し潰し力による中空体Tの
急激変化をフラップ21が受けて可撓性リブ29が潰れ
逃し孔13に蓋をする。すると、中空体空間Sが密閉空
間となり、アクセルペダル81の一定以上の踏み込みが
空気圧縮による反発力で困難になるよう構成されてい
る。アクセルペダル81をゆっくり踏み込めば、アクセ
ルペダル81の裏面側でアクセルペダル81とボディ9
2に挟着された中空体Tが弾性変形して凹む。この凹み
に応じて中空体T内にある空気は逃し孔13から外へ排
出されていく。一方、アクセルペダル81を勢いよく踏
み込んだときは、中空体Tが弾性変形で急激に凹んで応
じようとする。急激な凹みに応じるべく、図10(イ)
の実線矢印のごとく中空体T内の大量の空気が逃し孔1
3から一度に外へ出ようとする。フラップ21と逃し孔
13周りの中空体壁との狭い隙間をぬって逃し孔13か
ら大量の空気が出ようとするため該隙間,逃し孔13で
の速度が上がり、そこでの静圧が下がる結果、フラップ
21が吸引されて逃し孔13に蓋をするようになる。ま
た、中空体Tが弾性変形を受けて急激に凹むことによっ
て、内圧が急上昇し、図10(イ)の鎖線矢印のような
フラップ21への押圧力が働きフラップ21が逃し孔1
3に蓋をするよう助長する。かくして、アクセルペダル
81を勢いよく踏み込んだときは、逃し孔13が瞬時の
うちにフラップ21で蓋され、閉空間ができ、この密閉
中空体Tが抵抗になってアクセルペダル81が働かなく
なる(図11)。
【0016】(5)効果 このように構成した誤動作防止装置は、比較的簡単な構
造でありながら、アクセルペダル81をゆっくり踏み込
んだときは、中空体T内の空気が逃し孔13から外へ円
滑に排出され、中空体Tが踏み込みに応じて小さくなる
ので、従来のアクセルペダル81を踏むのと同じような
運転ができる。その一方で、運転手が危険を察知した時
などで、とっさにブレーキを踏むところを間違えてアク
セルペダル81を思い切り踏んだ場合は、フラップ21
が逃し孔13の口を閉じ、密封中空体になる。そして、
中空体Tの圧縮に伴う反発でそれ以上中空体Tを小さく
できなくなるので、該中空体Tにブロックされてアクセ
ルペダル81の踏み込みが阻止される。すなわち、運転
手が危険を感じ、誤ってアクセルペダル81を急激に踏
み込むと、アクセルペダル81の裏面側に在る中空体T
が押し潰されて小さくなろうとするが、中空体Tが急に
小さくなろうとするために、逃し孔13に向けて中空体
T内の空気の急激な流れ,風圧が発生する。この急激な
流れ,風圧がフラップ21に逃し孔13へ蓋をさせるの
である。逃し孔13に蓋がされることによって、中空体
T内は密封空間になりアクセルペダル81の更なる踏み
込みに気体圧縮で応じようとするが、圧縮される分、反
発力が強くなり運転手のアクセルペダル81の踏み込み
が阻止される。かくして、誤動作による暴走をなくすこ
とができる。簡単な構成にして、安全性に極めて優れた
誤動作防止装置になっている。ブレーキペダルとの誤動
作は、あわてて勢いよく踏み込むことが多いことから、
斯る構成をとることによって暴走事故を効果的に撲滅で
きる。
【0017】さらに、実施形態2のごとく、フラップ2
1が逃し孔13を閉じたときに警告音を発したり警告灯
を点灯したりさせれば、運転手に誤動作である旨を直ち
に認識させることができ一層好都合となる。
【0018】また、中空体Tに逃し孔13とは別に弁4
1付きの透孔14が形成され、該弁41による透孔14
の開け閉めが運転席からのレバー42などの切り替え操
作で行えるようにすると、運転中に運転手が誤動作防止
装置を働かせたくない場合(急加速する場合など)は、
切り替え操作で弁41を開にすることで簡単に対応でき
る。弁41を開にすることで、中空体T内部が外と通じ
ており、アクセルペダル81を勢いよく踏み込んで急加
速をしたいケースで、万一、フラップ21が逃し孔13
を閉じても、中空体T内の空気が透孔14からスムーズ
に流出することから何ら不都合は生じなくなる。
【0019】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。中空体T,シリンダ1,フラップ2
1,栓体3,逃し孔13等の形状,大きさ,個数等は用
途に合わせて適宜選択できる。実施形態では床93に取
り付けられたオルガンタイプのアクセルペダルについて
述べたが、上から吊り下げるペンダントタイプのアクセ
ルペダルにも適用できる。
【0020】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の車両用アクセル
ペダルの誤動作防止装置は、簡単な構造にして急ブレー
キをかけるのに誤ってアクセルペダルを踏み込んでもア
クセルペダルが働かないようになるので暴走事故防止に
役立ち、極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の車両用アクセルペダルの誤動作防
止装置で、アクセルペダルを踏んでいないその全体説明
断面図である。
【図2】図1のA-A線矢視図である。
【図3】図1の状態からアクセルペダルを勢いよく踏ん
だときの誤動作防止装置の全体説明断面図である。
【図4】図3のB-B線矢視図である。
【図5】透孔の弁を開にしたときの誤動作防止装置の全
体説明断面図である。
【図6】図5のC-C線矢視図である。
【図7】逃し孔周りの拡大断面図である。
【図8】実施形態2の車両用アクセルペダルの誤動作防
止装置で、アクセルペダルを踏んでいないシリンダ底周
りの部分断面図である。
【図9】実施形態3の車両用アクセルペダルの誤動作防
止装置で、アクセルペダルを勢いよく踏んだときの中空
体の説明断面図である。
【図10】実施形態4の車両用アクセルペダルの誤動作
防止装置で、アクセルペダルを勢いよく踏んだときの中
空体内の空気流れを説明する断面図である。
【図11】図10の状態から進んで、フラップが逃し孔
に蓋をした様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 11 シリンダ周壁(シリンダ壁) 12 シリンダ底 13 逃し孔 14 透孔 21 フラップ 3 栓体 41 弁 81 アクセルペダル R 空気 S シリンダ空間(空間) T 中空体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの裏面側に中空体を配設
    し、該中空体の壁面に中空体内外を導通させる逃し孔を
    形成すると共に常態で該逃し孔から浮上する板状のフラ
    ップを取り付け、 アクセルペダルをゆっくり踏み込んだときは、アクセル
    ペダルにより中空体が徐々に押し潰され、前記フラップ
    が前記逃し孔から浮上する状態を保って前記中空体の空
    間にある空気が逃し孔から排出される一方、アクセルペ
    ダルを勢いよく踏み込んだときは、アクセルペダルの急
    激な押し潰し力による中空体の急激な空間容量の変化を
    受けてフラップが逃し孔に蓋をするようにしたことを特
    徴とする車両用アクセルペダルの誤動作防止装置。
  2. 【請求項2】 アクセルペダルの裏面側に配設される車
    両用アクセルペダルの誤動作防止装置であって、 有底筒状のシリンダと、該シリンダの開口を覆って、ア
    クセルペダルの踏み込みに伴い、シリンダ底に向けシリ
    ンダ周壁を相対的に摺動する栓体と、からなる中空体
    (T)と、 該栓体とシリンダとで囲まれたシリンダ空間のシリンダ
    壁に形成される逃し孔と(13)、 該逃し孔の前記栓体側シリンダ壁にヒンジ部を設け、該
    ヒンジ部を介して取着され、常態で弾性体の付勢力によ
    り逃し孔からシリンダ空間内へ向けて浮上する板状のフ
    ラップと(21)、を具備し、 アクセルペダルをゆっくり踏み込んだときは、アクセル
    ペダルにより中空体が徐々に押し潰され、前記フラップ
    が前記逃し孔から浮上する状態を保って前記シリンダ空
    間にある空気が逃し孔から排出される一方、アクセルペ
    ダルを勢いよく踏み込んだときは、アクセルペダルの急
    激な押し潰し力による中空体の急激な空間容量の変化を
    受けてフラップが逃し孔に蓋をするようにしたことを特
    徴とする車両用アクセルペダルの誤動作防止装置。
  3. 【請求項3】 前記中空体に前記逃し孔とは別に弁付き
    の透孔が形成され、該弁による透孔の開け閉めが運転席
    からの切り替え操作で行えるようにした請求項1又は2
    に記載の車両用アクセルペダルの誤動作防止装置。
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