JP2002046401A - 車輪のスポーク組立構造 - Google Patents

車輪のスポーク組立構造

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JP2002046401A
JP2002046401A JP2000234567A JP2000234567A JP2002046401A JP 2002046401 A JP2002046401 A JP 2002046401A JP 2000234567 A JP2000234567 A JP 2000234567A JP 2000234567 A JP2000234567 A JP 2000234567A JP 2002046401 A JP2002046401 A JP 2002046401A
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JP
Japan
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nipple
spoke
support surface
support
rim
Prior art date
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JP2000234567A
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Haruo Tokuyama
晴夫 徳山
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OKISO KK
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OKISO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スポーク車輪を組み立てる際、ニップルの被支
持面とリム側に設けられた支持面との間に夾雑物が入り
込むと、ニップルが倒れて組み立てられた車輪に大きな
内部歪を残すことがある。そのような夾雑物の影響を最
小にすることを課題とする。 【解決手段】上記課題は、リムに設けた支持孔の周りに
球面からなる支持面を形成し、前記支持孔から挿入され
るスポーク部材の雄ねじに螺合されるニップルの係合頭
部を、その支持面によって支承するスポーク車輪におい
て、前記ニップルの係合頭部に前記支持面に当接する環
状の突条を設け、この突条を介してニップルを支持面上
で回動可能に支持することによって解決することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車や大型の自動二
輪車など、車重の大きい車両用として好適なスポーク車
輪に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両に使用されるスポーク車輪
80は、図7で示すように、車軸81に支持されたハブ
82と、タイヤ83を支持したリム84との間をスポー
ク85によって結合してある。スポーク85は熱処理さ
れた鋼線で作られたスポーク部材86と、その一端に螺
合されるニップル87とで構成されている。
【0003】従来、前記スポーク部材86には緩く曲げ
られた一端を膨大させて係合頭部86aが設けられ、図
8で示すように他端に設けた雄ねじ86bに前記ニップ
ル87が螺合され緊締されている。ニップル87は内周
に雌ねじ87aを設けた細長い筒状の軸部87bと、そ
の端部の外面に設けられた係合頭部87cとを有し、そ
の係合頭部87cは前記リム84に設けた半球状の支持
孔84aによって支承される半球状の被支持面87dを
有する。
【0004】そして、前記スポーク部材86はハブ82
に設けた止め孔82aへ挿通され、係合頭部86aによ
って抜け止めされるとともに、雄ねじ86bがリム84
の外周側から支持孔84aを通して挿通されたニップル
87に螺合した構成となっている。
【0005】他方、このような構成のスポーク車輪の組
立ては組立装置を用いて行われている。そこでは、前記
ハブ82とリム84とを正確な位置関係に保持した上
で、ハブ82へ挿通したスポーク部材86と、リム84
に外周側から挿通したニップル87を螺合させ、所定の
締付けトルクで緊締して両者を結合している(例えば、
特開平11−1101号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車輪では、リム84に設けた半球状の支持孔84aの内
面が球面に作られており、かつ、支持孔84aによって
支持されるニップル87の被支持面87dも略同じ曲率
の球面に作られているので、それらの間にゴミが挟まる
とスポーク部材86の軸線に対してニップル87の軸線
が傾こうとし、スポーク部材86に歪みや残留応力を発
生させる。そのため、車両の使用開始初期にスポークの
増し締め作業を必要とした。以下ゴミ、加工寸法精度不
良、バリなどを含め夾雑物という。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、リムに
設けた支持孔の周りに球面からなるスポーク部材の支持
面を形成し、前記支持孔から挿入されるスポーク部材の
雄ねじへ螺合されるニップルの係合頭部を、前記スポー
ク部材の支持面によって支承するスポーク車輪におい
て、前記ニップルの係合頭部に前記スポーク部材の支持
面と同軸に環状の曲面を設け、その曲面を介してニップ
ルを支持面上で回動可能に支持することによって解決さ
れる。
【0008】そこでは、前記ニップルの係合頭部に前記
スポーク部材の支持面と曲率の異なる球面を設け、その
球面の一部でスポーク部材の支持面上にニップルを回動
可能に支持することが好ましい。また、前記ニップルの
係合頭部に前記支持面に当接する環状の突条を設け、こ
の突条によってスポーク部材の支持面上にニップルを回
動可能に支持してもよい。
【0009】
【作用】リムに形成された支持面とニップルの係合頭部
に設けた環状の突起とは、円形の線で接触し、ニップル
はスポーク部材の軸線の周りで回転が可能となり、か
つ、球面をなす前記支持面に沿って回動が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2は本願発明の実施であ
るスポーク組立構造の断面図である。なお、スポーク車
輪80の構造のうち、従来の車輪構造と共通する部分に
ついては、上記従来例の構造として説明した名称と符号
とを援用して、本願発明の説明に代える。前記ニップル
87は図2で示すように、スポーク部材86に設けた雄
ねじ86bに螺合しており、この雄ねじ86bの締まり
方を調節することによって、前記リム84の外周面をハ
ブ82の方向へ向けて押圧し、リム84とハブ82とが
同芯になるよう調節するものである。
【0011】各リム84の外周面にはスポーク部材86
やニップル87を挿通するための支持孔84aが穿孔さ
れており、支持孔84aの周囲には浅く窪んだ半径がR
の球面からなるリムの支持面84bが形成されている。
【0012】他方、ニップル87の係合頭部87cは図
5、図6で示すように、軸部87b側に面して前記リム
の支持面84bと同軸に配された略球面をなす被支持面
87dを有する。その被支持面87dは球面をなす前記
リムの支持面84bの半径Rと異なる半径rを持つ環状
の突条87eによって構成されている。この半径rの中
心はニップル87に設けられる雌ねじ87aの軸線上に
してもよいが、リムの支持面84bとの接触を安定にす
るため、図で示すように、多少なりとも外方へオフセッ
トしておくのが好ましい。具体例としてRが7mmのと
きrは2.5mmでよい結果が得られた。また、環状の
突条87eの形は、図5で示すように、半径rを持つ単
純な円弧によって作られる場合や、図6で示すように、
2個の円弧r1、r2によって作られた頂部を半径r3
の円弧で滑らかに連結した複合された曲面とされること
もある。このように環状の突条87eを円弧状にする
と、リムの支持面84bとの滑動と締まりが円滑にな
る。
【0013】ニップル87の係合頭部87cがこのよう
な形状をしているので、リム84にスポーク部材86が
取付けられたとき、ニップル87の係合頭部87cとリ
ム84の浅く窪んだ支持面84bとは、円形の線でもっ
て接触する。よって、ニップル87は雌ねじ87aの軸
線の周りを線接触しつつ回転可能であり、同時にリム8
4の支持面84bの面に沿って回動が可能となる。
【0014】かくて、上記の態様で実施されるスポーク
車輪80は、ハブ82とリム84との間を伸びのない太
いスポーク85によって連結しスポーク部材86の降伏
点に近い強い力で緊締することにより、ハブ82とリム
84とが、従来のプレス成形、あるいは鋳造された車輪
と同様に、不可分に一体化される。
【0015】また、組み立ての過程で、スポーク部材8
6にはハブ82とリム84とを一体的に結合する強い張
力が加えられるにも拘わらず、スポーク85に強い曲げ
応力を残すことなく組み立てされる。すなわち、仮に、
組立作業中にスポーク部材の支持孔84aとニップル8
7の被支持面87dとの間に夾雑物が入り込んだとして
も、前記リムの支持面84bとニップル側の被支持面8
7dとの間には、リムの支持面84bと環状の突条87
eとが接触する円形の線をなす部分を除いて若干の隙間
88があるので、ニップル87が夾雑物によって傾けら
れることがない。よって、スポークに歪みを与えること
がない。
【0016】なお、この実施態様においては、ハブ82
とリム84とは降伏点に近い強い力で結合されているの
で、いわゆる増し締めの作業が行われない。よって、従
来のように、ニップル87の軸部87bにはスパナを係
合させるための面取り部を要しないから、前記軸部87
bの形状は係合頭部87c側から他側へ向けて外形が減
少するテーパ軸とされ車輪重量の軽減を図っている。そ
して、テーパ軸部は埃がつきにくく、光沢があり、スポ
ークホイールとしての美観が増す副次的な効果がある。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スポーク車輪
の組み立て作業に際して、ニップルの被支持面とリム側
に設けられたリムの支持面との間に夾雑物があっても、
夾雑物がそのまま挟み込まれてしまい組み立てられたス
ポークに歪を発生させる不具合がない。また、請求項
2、請求項3の発明によれば、ニップルに形成される被
支持面の加工が容易であるとともに、前記被支持面とリ
ム側に設けられたリムの支持面との間の回動が円滑に行
われ、組み立てられたスポークに歪を発生させる不具合
が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態であるスポーク車輪の部
分断面図である。
【図2】図1中の矢視II図である。
【図3】図1中の矢視III図である。
【図4】本願発明のスポークを構成するニップルの半破
断側面図である。
【図5】図4の要部を拡大して示す拡大側面図である。
【図6】図5の変形例を示す拡大側面図である。
【図7】従来例を示すスポーク車輪の部分断面図であ
る。
【図8】図7中の矢視VIII図である。
【符号の説明】
80・・・・スポーク車輪 81・・・・車軸 82・・・・ハブ 82a・・・止め孔 83・・・・タイヤ 84・・・・リム 84a・・・支持孔 84b・・・支持面 85・・・・スポーク 86・・・・スポーク部材 86a・・・係合頭部 86b・・・雄ねじ 87・・・・ニップル 87a・・・雌ねじ 87b・・・軸部 87c・・・係合頭部 87d・・・被支持面 87e・・・突条 88・・・・隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リムに設けた支持孔の周りに球面からなる
    スポーク部材の支持面を形成し、前記支持孔から挿入さ
    れるスポーク部材の雄ねじへ螺合されるニップルの係合
    頭部を、前記スポーク部材の支持面によって支承するス
    ポーク車輪において、前記ニップルの係合頭部に前記ス
    ポーク部材の支持面と同軸に環状の曲面を設け、その曲
    面を介してニップルを支持面上で回動可能に支持してな
    るスポーク組立構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ニップルの係合頭
    部に前記スポーク部材の支持面と曲率の異なる球面を設
    け、その球面の一部でスポーク部材の支持面上にニップ
    ルを回動可能に支持してなるスポーク組立構造。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記ニップルの係合頭
    部に前記支持面に当接する環状の突条を設け、この突条
    によってスポーク部材の支持面上にニップルを回動可能
    に支持してなるスポーク組立構造。
JP2000234567A 2000-08-02 2000-08-02 車輪のスポーク組立構造 Withdrawn JP2002046401A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2278520A1 (es) * 2005-09-16 2007-08-01 Bycmo Models, S.L. Rueda con radios.
JP2012162245A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Daido Tsusho Kk 自動二輪車スポークリムの組立方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2278520A1 (es) * 2005-09-16 2007-08-01 Bycmo Models, S.L. Rueda con radios.
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Effective date: 20071002