JPH0932829A - ボルトの嵌合部構造 - Google Patents

ボルトの嵌合部構造

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JPH0932829A
JPH0932829A JP7182902A JP18290295A JPH0932829A JP H0932829 A JPH0932829 A JP H0932829A JP 7182902 A JP7182902 A JP 7182902A JP 18290295 A JP18290295 A JP 18290295A JP H0932829 A JPH0932829 A JP H0932829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は自動車のアクスルハブにハブボルト
を固定する構造として好適なボルトの嵌合構造に関し、
ボルトの回転止め能力を損なうことなく、ボルトの挿入
過程で、ボルトに大きな挿入角を許容することを目的と
する。 【解決手段】 アクスルハブ20に設けられた貫通孔2
0cにハブボルト22を嵌合させることにより、アクス
ルハブ20とハブボルト22との固定を図る。アクスル
ハブ20に、貫通孔20cの車体側開口部の間口を、ア
クスルハブ20の外周側に拡大する第1の切欠き部20
-4と、貫通孔20cの車輪側開口部の間口を、アクス
ルハブ20の内周側に拡大する第2の切欠き部20c-5
とを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトの嵌合部構
造に係り、特に、自動車のアクスルハブにハブボルトを
固定する構造として好適な、ボルトの嵌合構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、実開昭62−31502号公
報に開示される如く、自動車の車輪をアクスルハブに締
結するために用いられるハブボルトを、アクスルハブに
固定する構造として、外周面にセレーション(回転止
め)が形成されたハブボルトを、アクスルハブに設けら
れた貫通孔に嵌合してなる構造が知られている。
【0003】アクスルハブに対する車輪の締結は、アク
スルハブに固定したハブボルトに車輪のホイルのボルト
穴を嵌挿した状態で、ハブボルトにナットを締結するこ
とにより行う。この際、ハブボルトには、ナットの締結
に伴って回転トルクが作用する。従って、ハブボルトの
回転方向の抵抗力が不十分であると、ナットの締結時に
ハブボルトの共回りが生ずる。
【0004】これに対して、上記公報に開示される如
く、ハブボルトの外周面にセレーションが形成されてい
ると、ハブボルトに対して、容易に回転方向に高い抵抗
力を付与することができる。従って、上記公報記載の構
造によれば、簡単な構造でハブボルトの共回りを防止す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハブボルト
は、ハブボルトの先端部分がアクスルハブから車両外方
側へ突出するように、車両内方側からアクスルハブの貫
通孔に挿入される。アクスルハブの内周側には、車輪を
回転可能に車体に連結するためのベアリングが配設され
ている。このため、ハブボルトの挿入は、ハブボルトが
ベアリングと干渉しないように行う必要がある。
【0006】アクスルハブとベアリングとの間隔を不用
に拡げることなくハブボルトとベアリングとの干渉を避
けるためには、アクスルハブにハブボルトを挿入する過
程で、ハブボルトに大きな挿入角を許容することが必要
である。また、ハブボルトに大きな挿入角を許容するた
めには、アクスルハブの貫通孔の間口を大きくすること
が必要である。従って、上記従来の構造において、アク
スルハブ周辺の大型化を伴うことなくハブボルトとベア
リングとの干渉を避けるためには、貫通孔の間口を大き
く確保する必要があることになる。
【0007】しかし、貫通孔の間口を拡げるために、貫
通孔の両端部に全周にわたる面取りを施した場合、貫通
孔にハブボルトを嵌合した際に、貫通孔の内壁とハブボ
ルトの外周面とが嵌合する部分の面積が減少する。貫通
孔とハブボルトとの嵌合面積が減少すると、ハブボルト
に付与される回転方向の抵抗力が低下し、ナットの締結
時にハブボルトが共回りし易くなる。
【0008】このように、ハブボルトとベアリングとの
干渉防止を主眼とした場合と、ナットの締結に伴うハブ
ボルトの共回り防止を主眼とした場合とでは、アクスル
ハブの貫通孔の形状に相反する要求が生ずる。このた
め、上記従来のボルトの嵌合部構造によっては、それら
を両立することが困難であった。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ボルトが嵌合される貫通孔の間口を、貫通孔の
開口部の一部においてのみ拡大することにより、挿入過
程でハブボルトに大きな挿入角を許容しつつ、ハブボル
トと貫通孔との嵌合面積を大きく確保して、上記の課題
を解決するボルトの嵌合部構造を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、支持部材
に設けられた貫通孔にボルトを嵌合させることにより前
記支持部材と前記ボルトとの固定を図るボルトの嵌合部
構造において、前記支持部材に、前記貫通孔の一方の開
口部の一部を拡大する第1の切欠き部と、前記貫通孔の
他方の開口部の、該貫通孔の軸線に対して前記第1の切
欠き部と対象となる部位を拡大する第2の切欠き部との
うち少なくとも一方の切欠き部を形成したボルトの嵌合
部構造により達成される。
【0011】本発明において、ボルトと支持部材との固
定は、貫通孔の内部にボルトを挿入して、貫通孔とボル
トとを嵌合させることにより行われる。貫通孔の両端に
形成される開口部には、貫通孔の軸線に対して対象な部
位に、それぞれ第1の切欠き部と第2の切欠き部との少
なくとも一方が形成されている。この結果、貫通孔の開
口部は、貫通孔の軸線に対して対象な部位において拡大
された形状となる。
【0012】貫通孔の開口部がかかる形状となると、第
1の切欠き部又は第2の切欠き部が形成される部位にお
いて貫通孔の間口が拡がることになり、ボルトの挿入角
を大きく確保することが可能となる。一方、貫通孔の間
口が、開口部の一部においてのみ拡大されているに過ぎ
ないため、ボルトと支持部材とを所定の嵌合状態とした
際には、ボルトと貫通孔との嵌合面積が十分に確保さ
れ、ボルトに対して回転方向に高い抵抗力が付与され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
ボルトの嵌合部構造を用いて構成した自動車の車輪支持
部の正面断面図を示す。図1においてナックル10は、
サスペンション装置の一部をなす剛性部材である。ナッ
クル10は、図示しないボールジョイント、サスペンシ
ョンアーム等を介して車体に連結される。ナックル10
の内部には、ベアリング12が収納されている。
【0014】ベアリング12は、アウタレース14と、
インナレース16a,16bとの間にボール18を把持
してなる構成である。アウタレース14は、ナックル1
0に圧入固定されており、一方、インナレース16a,
16bは、アクスルハブ20に圧入されている。
【0015】アクスルハブ20は、フランジ部20aと
軸部20bとで構成される剛性部材である。フランジ部
20aには、その円周方向に、等ピッチで4乃至5個の
貫通孔20cが設けられている。これらの貫通孔20c
には、ハブボルト22が嵌合により固定される。
【0016】アクスルハブ20の軸部20bは、中空に
形成されている。軸部20bの中空部には、ドライブシ
ャフト24の細径部24aが貫通している。ドライブシ
ャフト24には、軸部20b内に挿入される細径部24
aと、細径部24aに比して径の太い太径部24bとが
形成されている。ドライブシャフト24とアクスルハブ
20とは、細径部24aの先端にロックナット26を締
結することにより、太径部24bの側面がベアリング1
2のインナレース16bの側面に当接するように組み付
けられている。
【0017】アクスルハブ20の貫通孔20cに嵌合さ
れるハブボルト22は、頭部22a、セレーション部2
2b、及びネジ部22cから構成される。ハブボルト2
2の組み付けは、ハブボルト22をナックル10側から
貫通孔20cに挿入し、頭部22aがアクスルハブ20
に当接するまでハブボルト22を押し込むことにより行
う。ハブボルト22が貫通孔20cに適正に組み付けら
れた状態では、セレーション部22bが貫通孔20cの
内壁と嵌合した状態となる。
【0018】尚、図1において上方側に示すハブボルト
22は、貫通孔20cに挿入される過程のハブボルト2
2の状態を表しており、一方、図1において下方側に示
すハブボルト22は、貫通孔20cに適正に組み付けら
れたハブボルト22の状態を表している。
【0019】自動車の車輪は、このようにして固定され
たハブボルト22に車輪のホイルのボルト穴を嵌挿し、
更に、ハブボルト22のネジ部22cにナットを締結す
ることにより、図1に示す車輪支持部に締結される。以
下、説明の便宜上、アクスルハブ20の、車輪が締結さ
れる側(図1において右側)を車輪側と、また、車輪が
締結されない側(図1において左側)を車体側と称す。
【0020】本実施例のボルトの嵌合部構造は、アクス
ルハブ20の貫通孔20cの形状に特徴を有している。
以下、図2乃至図4を参照して、貫通孔20cの形状に
ついて説明する。図2は、貫通孔20cの正面断面図を
示す。また、図3及び図4は、それぞれアクスルハブ2
0を車体側から見た斜視図(図1に示す III矢視図に相
当)、及びアクスルハブ20を車輪側から見た斜視図
(図1に示すIV矢視図に相当)を示す。
【0021】図2乃至図4に示す如く、貫通孔20c
は、その両端の開口部近傍に形成される面取り部20c
-1,20c-2、これら面取り部20c-1,20c-2の間
に形成される嵌合部20c-3、及び貫通孔20cの開口
部の間口の一部を拡大する第1の切欠き部20c-4及び
第2の切欠き部20c-5から形成されている。
【0022】嵌合部20c-3は、ハブボルト22のセレ
ーション部22bと嵌合する部分であり、セレーション
部22bに比して僅かに小径に構成されている。また、
面取り部20c-1,20c-2は、貫通孔20cの開口部
におけるバリを落とし、また、貫通孔20cの間口を拡
げてハブボルト22の挿入を容易とする等のために形成
されており、その幅は必要最小限に設計されている。
【0023】第1の切欠き部20c-4は、貫通孔20c
の車体側開口部の間口がアクスルハブ20の外周側に拡
大されるように、面取り部20c-1の最外周側の部分
(図2、図3における最上部分)に更に面取りを施すこ
とにより形成されている。また、第2の切欠き部20c
-5は、貫通孔20cの車輪側開口部の間口がアクスルハ
ブ20の内周側に拡大されるように、面取り部20c-2
の最内周側の部分(図2、図4における最下部分)に更
に面取りを施すことにより形成されている。
【0024】尚、これら第1の切欠き部20c-4及び第
2の切欠き部20c-5は、アクスルハブ20を鍛造また
は鋳造で成形する際に同時に形成することとしても良
く、また、鋳造又は鍛造によりアクスルハブ20を形成
した後に、機械加工により事後的に形成することとして
も良い。
【0025】ところで、本実施例の車輪支持部は、アク
スルハブ20の車体側に隣接して、ベアリング12を配
設する構成を採用している。その結果、ベアリンブ12
に固定されるナックル10とアクスルハブ20とが近接
し、ハブボルト22を水平方向から貫通孔20cに挿入
することができない状態が形成されている。
【0026】かかる状況下でハブボルト22を貫通孔2
0cに挿入するためには、頭部22aとナックル10と
が干渉するのを避けるため、図1において上方側に示す
ハブボルト22のように、貫通孔22cの軸線方向に対
して所定の挿入角θを保ちつつハブボルト22を貫通孔
20cに挿入することが必要である。
【0027】ところで、本実施例において、ハブボルト
22は、ネジ部22cがセレーション部22bに比して
小径となるように形成されている。一方、貫通孔20c
の最小径部分である嵌合部20c-3は、セレーション部
22bと適切な嵌合状態を実現するため、ほぼセレーシ
ョン部22bと同径に形成されている。このため、ハブ
ボルト22が貫通孔20cに挿入される過程で、ネジ部
22cが嵌合部20c -3に挿入されている段階では、ハ
ブボルト22の外周面と貫通孔20cの内周面との間に
クリアランスが生じる。従って、かかる段階では、ハブ
ボルト22に傾斜を与えることが可能である。
【0028】図5に示す如く、嵌合部20c-3の幅を
α、面取り部20c-1,20c-2の幅をそれぞれβ、γ
とした場合、ハブボルト22に許容される傾斜角を大き
く確保するためには、αを小さく、β及びγを大きくす
ることが有利である。しかしながら、αを小さくする
と、ハブボルト22を貫通孔20cに嵌合させた際に、
セレーション部22bと嵌合部20c-3とで形成される
嵌合部分の面積が小さくなり、ハブボルト22に、回転
方向に十分な抵抗力を付与することが困難となる。
【0029】図1に示す車輪支持部への車輪の締結は、
上述の如くハブボルト22にナットを締めつけることに
より行われるため、ハブボルト22が、回転方向に十分
な抵抗力を有していないとすれば、ナットの締結時に、
ハブボルト22が共回りするおそれが生ずる。
【0030】これに対して、本実施例においては、上記
図2に示す如く、アクスルハブ20に第1の切欠き部2
0c-4及び第2の切欠き部20c-5を設けることによ
り、貫通孔20cの両端の間口を一部においてのみ拡大
することとしている。また、これら第1の切欠き部20
-4及び第2の切欠き部20c-5は、図6に示す如く、
ハブボルト22を傾斜角θで貫通孔20cに挿入した際
に、ハブボルト22の中心軸と第1の切欠き部20c-4
の壁面との距離および第2の切欠き部20c-5の壁面と
の距離が、共にハブボルト22のネジ部22cの半径R
以上となるように形成されている。
【0031】かかる構成によれば、嵌合部20c-3の有
効面積を大きく減少させることなく、傾斜角θを確実に
確保することができる。このため、本実施例のボルトの
嵌合部構造によれば、嵌合状態におけるハブボルト22
の回転防止能力を損なうことなく、ベアリング12の大
径化、ベアリング12とアクスルハブ20のフランジ部
20aとの近接化、アクセルハブ20のフランジ部20
aの薄板化等を容易に実現することができる。
【0032】ところで、上記した実施例においては、ハ
ブボルト22にセレーション部22bを設けてハブボル
ト22と貫通孔20cとの嵌合トルクを確保する構成と
しているが、両者の嵌合トルクを確保する手法はこれに
限定されるものではなく、貫通孔20c側に、または、
ハブボルト22と貫通孔20cの双方にセレーション部
を設けることとしても良い。
【0033】尚、上記の実施例においては、アクスルハ
ブ20が前記した支持部材に、また、ハブボルト22が
前記したボルトに相当している。ところで、上記の記載
においては、ボルトの嵌合部構造を自動車のアクスルハ
ブにハブボルトを固定する構造に用いているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、支持部材に嵌合によ
りボルトを固定する場合に広く適用することができる。
【0034】次に、図7および図8を参照して、本発明
の第2実施例であるボルトの嵌合部構造について説明す
る。図7は、本実施例の嵌合構造に用いるアクスルハブ
30の要部を表す正面図を示す。また、図8は、図7に
示すVIII-VIII 直線に沿ってアクスルハブ30を切断し
た際の断面図を示す。
【0035】アクスルハブ30は、鋳造または鍛造等に
より成形した粗材に、機械加工によってボルト穴32を
設けることにより製造される。ここで、アクスルハブ3
0には、鋳造または鍛造等により粗材を成形する過程
で、円環溝34が形成される。円環溝34は、図7に示
す如く、ほぼ貫通孔32の外周側約半分と重なり合う様
に、また、図8に示す如く、その断面形状が、貫通孔3
2の最外周部に頂点を有するV字形となるように設けら
れている。
【0036】上記の如く、粗材成形の段階で円環溝34
が形成されていると、機械加工によって貫通孔32を設
けるだけで、開口部の一部を拡大する切欠き部を備える
貫通孔を実現することができる。従って、本実施例のア
クスルハブ30によれば、加工行程の増加等の不利益を
伴うことなく、優れたハブボルト22の挿入性と、高い
嵌合トルクの確保とを両立することができる。
【0037】尚、上記の実施例においては、アクスルハ
ブ30が前記した支持部材に、また、円環溝34が前記
した第1又は第2の切欠き部に相当している。ところ
で、本実施例においては、アクスルハブ30の一方にの
み円環溝34を設ける構成としているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、アクスルハブ30の他方の
面に、ほぼ貫通孔34の内周側半分と重なり合う円環溝
を設けて、貫通孔32の両側に切欠き部を形成しても良
い。
【0038】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、貫通孔の
間口を、開口部の一部においてのみ拡大することによ
り、ボルトの挿入過程において大きな挿入角度を許容し
つつ、ボルトと支持部材とを所定の嵌合状態とした際
に、ボルトに対して回転方向に高い抵抗力が付与するこ
とができる。従って、本発明に係るボルトの嵌合部構造
によれば、ボルトの挿入方向に大きな自由度を確保しつ
つ、ボルトに回転の生じない嵌合状態を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるボルトの嵌合部構造を
用いて構成される自動車の車輪支持部の正面断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の要部であるアクスルハブの
貫通孔近傍の正面断面図である。
【図3】本発明の一実施例の要部であるアクスルハブの
貫通孔近傍の車体側から見た斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の要部であるアクスルハブの
貫通孔近傍の車輪側から見た斜視図である。
【図5】本発明の一実施例のアクスルハブの貫通孔の寸
法図である。
【図6】本発明の1実施例のアクスルハブに形成する第
1の切欠き部及び第2の切欠き部が満たすべき条件を説
明するための図である。
【図7】本発明の第2実施例のアクスルハブの一部を表
す正面図である。
【図8】図7に示すVIII-VIII 断面でアクスルハブを切
断した最の断面図である。
【符号の説明】
12 ベアリング 20,30 アクスルハブ 20a フランジ部 20b 軸部 20c,32 貫通孔 20c-1,20c-2 面取り部 20c-3 嵌合部 20c-4 第1の切欠き部 20c-5 第2の切欠き部 22 ハブボルト 22a 頭部 22b セレーション部 22c ネジ部 34 円環溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に設けられた貫通孔にボルトを
    嵌合させることにより前記支持部材と前記ボルトとの固
    定を図るボルトの嵌合部構造において、 前記支持部材に、前記貫通孔の一方の開口部の一部を拡
    大する第1の切欠き部と、前記貫通孔の他方の開口部
    の、該貫通孔の軸線に対して前記第1の切欠き部と対象
    となる部位を拡大する第2の切欠き部とのうち少なくと
    も一方の切欠き部を形成したことを特徴とするボルトの
    嵌合部構造。
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