JP2002045542A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002045542A
JP2002045542A JP2000232072A JP2000232072A JP2002045542A JP 2002045542 A JP2002045542 A JP 2002045542A JP 2000232072 A JP2000232072 A JP 2000232072A JP 2000232072 A JP2000232072 A JP 2000232072A JP 2002045542 A JP2002045542 A JP 2002045542A
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ball
tank rail
tank
game
game ball
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JP2000232072A
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English (en)
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Kunio Matsumoto
邦夫 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンクレールとそのタンクレールを移動する
遊技球に帯電した静電気による静電放電により発生した
電磁波ノイズを遮断してノイズ対策を強化できるように
すること、遊技制御を司る種々の制御用基板等へのノイ
ズによる悪影響を防止できるようにすること。 【解決手段】 タンクレール34の内面と外面の全てに
導通性被膜であるメッキ層50を形成したので、タンク
レール34が合成樹脂等の絶縁性部材であって、タンク
レール34に落下により球タンクから供給される遊技球
25に静電気が帯電している場合に、その帯電した静電
気による電磁波のノイズが発生した場合でも、その電磁
波ノイズの、特にタンクレール34の下方への放射をメ
ッキ層50で効果的に遮断することができる。それ故、
タンクレール34の下側に配設された複数の制御用基板
へのノイズによる悪影響を確実に防止することができ、
ノイズ対策を強化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は弾球遊技機に関
し、特にタンクレールを移動する遊技球に帯電した静電
気による静電放電により発生した電磁波ノイズを吸収し
て遮断し、ノイズ対策を強化するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、パチンコ機等の弾球遊技機にお
いては、前枠の裏側に裏機構板が着脱自在に装着され、
この裏機構板の上側に球タンクと、これから延びるタン
クレールとが設けられ、パチンコホールの島構造体毎に
配設された遊技球搬送路から搬送されてくる遊技球が球
タンクに供給される。裏機構板の側部に遊技球を払出す
払出し装置が設けられ、更に裏機構板の下側には払出し
装置に接続された払出し球誘導通路が設けられている。
それ故、遊技球が入賞手段に入賞したときには払出し装
置が駆動され、所定数の遊技球が賞球として払出され、
これら払出された遊技球は払出し球通路を経由して上皿
排出口から球受け皿に払出される。
【0003】また、弾球遊技に供されたアウト球や入賞
球は、遊技球回収路を経てホール側に回収され、磨き装
置で磨かれてから、遊技球搬送路を介して再び球タンク
に供給されるようになっている。ところで、遊技球搬送
路や球タンク、この球タンクに連結されたタンクレール
等のや払出し球通路は、合成樹脂製の絶縁体であるた
め、遊技球が磨き装置により磨かれるときに発生した静
電気が遊技球に帯電したり、ホール側の遊技球搬送路に
沿って搬送される搬送途中で、遊技球が搬送路や遊技球
と摩擦接触したり衝突したときに静電気が発生し、遊技
球に帯電(所謂、接触帯電)することがある。
【0004】更に、その搬送されてきた遊技球は球タン
ク内に落下により供給され、しかもこの球タンクから次
のタンクレールにも落下により供給されるときに、遊技
球が球タンクやタンクレールや遊技球と摩擦接触したり
衝突するときにも静電気が発生し、この静電気が遊技球
に帯電する可能性が高い。このことは、遊技球は金属で
あるが、合成樹脂からなる絶縁体の通路を、通路や遊技
球と衝突しながら移動する際に、遊技球に発生した静電
気の幾らかは絶縁体通路に移って、絶縁体の通路にも静
電気が帯電はするものの、球タンクからタンクレールを
移動する遊技球は、静電気を帯びた状態になり易い。
【0005】このように、静電気を帯びた遊技球が球タ
ンクからタンクレールや払出し装置を順々に移動するに
際して、遊技球は遊技球同志又は球タンクと衝突したり
離れるときに、遊技球や空中に点集中放電が発生する。
その結果、磁界発生による電磁波のノイズが生じ、遊技
制御を司る種々の制御部の制御信号等に悪影響を及ぼ
し、これら制御部においては動作停止したり、誤動作す
る場合がある。そこで、従来においては、球タンク、タ
ンクレール等の遊技球が移動中に衝突して静電気が発生
し易い払出し球通路の一部に、金属板を遊技球に接触可
能に設け、内枠を外枠に回動自在に連結するヒンジ金具
とその金属板とをグランド線で接続し、遊技球に帯電し
た静電気をヒンジ金具に接地するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前述したように、遊
技球が移動中に接触し易い払い出し球通路の一部に金属
板を設け、遊技球に帯電した静電気を、これら金属板や
グランド線を介して内枠のヒンジ金具に接地して逃がす
ようにしているが、そのヒンジ金具は小型であり且つ本
格的な接地板でないため、充分な接地効果が得られてい
ないのが現状である。その為に、移動する遊技球の静電
放電により生じる電磁波のノイズにより、遊技制御を司
る種々の制御用基板等に悪影響を及ぼすようになり、遊
技制御に支障を来すという問題が起こっている。
【0007】更に、絶縁体である球タンクやタンクレー
ル等の通路に帯電した静電気による電磁波ノイズによ
り、同様に遊技制御に悪影響を及ぼしている。本発明の
目的は、タンクレールとそのタンクレールを移動する遊
技球に帯電した静電気による静電放電により発生した電
磁波ノイズを遮断してノイズ対策を強化できるようにす
ること、遊技制御を司る種々の制御基板等へのノイズに
よる悪影響を防止できるようにすること、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1の弾球遊技機
は、遊技制御の制御内容に応じて夫々独立の基板に構成
された複数の制御用基板と、外部から供給される遊技球
を一時的に貯留する球タンクと、この球タンクから供給
される遊技球を払出し装置に誘導するタンクレールとを
備えた弾球遊技機において、タンクレールを移動中の遊
技球に帯電した静電気の静電放電により発生する電磁波
ノイズを遮断するように、前記タンクレールの所定部位
に導電性部材を設けたものである。
【0009】複数の制御用基板は独立の基板に構成さ
れ、これら制御用基板により遊技制御が実行される。外
部から供給される遊技球は球タンクに落下により供給さ
れて一時的に貯留され、球タンク内の遊技球はタンクレ
ールを経て払出し装置に誘導される。ところで、これら
球タンクやタンクレールは合成樹脂等の絶縁性部材であ
るため、遊技球がタンクレールに落下により供給される
ときに、タンクレールや遊技球と衝突して静電気が発生
し、その静電気が遊技球やタンクレールに帯電(所謂、
接触帯電)する場合がある。
【0010】そして、遊技球が遊技球同志又はタンクレ
ールと衝突したり離れるときに、遊技球と点集中放電が
発生したり、空中に静電放電が発生し、これに伴う磁界
発生により電磁波のノイズが生じる。しかし、球タンク
の所定部位に導電性部材が設けられているため、タンク
レール上の遊技球に帯電した静電気による電磁波ノイズ
を、その導電性部材で確実に遮断することができ、複数
の制御用基板に対するノイズ対策を強化することができ
る。
【0011】ここで、前記所定部位が、タンクレールの
内面と外面との少なくとも一方である場合(請求項2)
には、タンクレールの内面と外面の少なくとも一方が導
電性部材で構成されているため、タンクレールの遊技球
に帯電した静電気による電磁波ノイズの放射をその導電
性部材で効果的に遮断することができる。それ故、複数
の制御用基板に対するノイズ対策を強化することができ
る。
【0012】また、前記所定部位が、タンクレールの底
壁部の内面と外面との少なくとも一方である場合(請求
項3)には、タンクレールの底壁部の内面と外面の少な
くとも一方が導電性部材で構成されているため、タンク
レール内の遊技球に帯電した静電気による電磁波ノイズ
の、特にタンクレールの下方への放射をその導電性部材
で効果的に遮断することができる。それ故、タンクレー
ルの下側に配設された複数の制御用基板に対するノイズ
対策を強化することができる。
【0013】また、前記導電性部材を、タンクレールの
内面に沿わせて設けた場合(請求項4)には、導電性部
材をタンクレールの内面に沿わせて設けるだけで、ノイ
ズ対策を強化することができる。また、前記導電性部材
を、タンクレールの底壁部の内面に沿わせて設けた場合
(請求項5)には、導電性部材をタンクレールの底壁部
の内面に沿わせて設けるだけで、ノイズ対策を強化する
ことができる。
【0014】また、導電性部材が導電性被膜からなる場
合(請求項6)には、導電性被膜を容易に形成でき、し
かもタンクレール内の遊技球に帯電した静電気により電
磁波のノイズが発生した場合でも、その電磁波ノイズを
導電性被膜により効果的に吸収させて遮断することがで
きる。
【0015】また、導電性部材は薄板状の金属板からな
る場合(請求項7)には、薄板状の金属板により、発生
した電磁波ノイズに対するシール性を高めることがで
き、しかもタンクレール内の遊技球に帯電した静電気に
より電磁波的なノイズが発生した場合でも、その電磁波
ノイズを金属板により効果的に吸収させて遮断すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチン
コ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチ
ンコ機2に電気的に接続されている。
【0017】図1〜図4に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この
外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード
式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス
扉6と球受け皿8の前面板(図示略)とが夫々開閉自在
に枢着されている。その前面板には発射用の遊技球25
を貯留する球受け皿8が装着され、前枠4の下部には、
球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技球25を貯留
する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設
けられている。
【0018】発射手段10は、回動操作可能な発射ハン
ドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた
打撃力で打撃槌12により遊技球25を発射させる発射
モータ(図示略)などを備えている。球受け皿8の右部
には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作
パネル14が設けられ、この操作パネル14には、カー
ド残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14a
と、所定金額分の遊技球25の球貸しを指示する球貸し
スイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令す
る返却スイッチ14cとが設けられている。
【0019】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始
動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段
(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場
合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段1
8の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、
2つのゲート20(通過口)等が夫々所定の位置に配設
されている。
【0020】液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示
するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを
表示する図柄表示手段22として機能する。図柄表示手
段22は、背景画やキャラクタをアニメーション的に表
示するとともに、例えば左右方向に並ぶ3個(左、中、
右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動手段
17に遊技球25が入賞することを条件に、各図柄表示
部22a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示
(スクロール表示)され、図柄始動手段17への遊技球
25の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定
される停止図柄パターンで停止する。
【0021】液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通
入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられてい
る。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する
普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球2
5が検出されたとき、普通図柄表示部の表示図柄が所定
時間だけ変動し、遊技球25のゲート20通過時点にお
いて抽選された抽選用数値により決定される停止図柄を
表示して停止するようになっている。図柄始動手段17
は、開閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式
チューリップであり、第2図柄表示手段23の変動後の
停止図柄が当たり図柄を表示した場合に、開閉爪17a
が所定時間だけ開放されて入賞し易くなる。
【0022】開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開
閉板18aを備え、図柄表示手段22の変動後の停止図
柄が「777」等の当たり図柄のとき、所謂「大当た
り」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前方
に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領
域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過し
たとき、特別遊技が継続される。
【0023】開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放
された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば、1
0個)の遊技球25が入賞して開閉板18aが閉じると
きに、遊技球25が特定領域18bを通過していないと
きに特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過して
いれば最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が
継続され、遊技者に有利な状態に制御される。
【0024】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形
成され、その上側に球タンク33と、これから延びるタ
ンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に
接続された払出し装置35が裏機構板30の側部に設け
られ、裏機構板30の下側には払出し装置35に接続さ
れた通路ユニット36が設けられている。払出し装置3
5から払出された遊技球25は通路ユニット36の賞球
払出し通路(図示略)を経由して球受け皿8に払出され
る。
【0025】ここで、球タンク33と、この球タンク3
3から供給される遊技球25を払出し装置35に誘導す
るタンクレール34等は夫々合成樹脂製(絶縁体)であ
る。それ故、遊技球25が球タンク33やタンクレール
34を移動中に、遊技球25が球タンク33やタンクレ
ール34及び遊技球25と摩擦接触したり衝突した場合
には静電気が発生し、この発生した静電気が遊技球25
だけでなく、タンクレール34にも帯電する場合が多
い。
【0026】裏機構板30の開口部30aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜
19に入賞した遊技球25を排出する入賞球排出樋(図
示略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装
着されたケース38の内部に主制御基板39が配設さ
れ、その前側に図柄制御基板40が配設されている。主
制御基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケー
ス41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、この
ケース41aに隣接するケース41bの内部にサウンド
制御基板43が設けられている。
【0027】これらケース41a,41bの下側で裏機
構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板
45と払出し制御基板46が夫々設けられている。更
に、発射手段10の後側に装着されたケース47の内部
には、発射制御基板48が設けられている。これら制御
基板39〜40,42〜43,45〜46,48は夫々
独立のプリント基板で構成されており、電源基板45と
発射制御基板48とを除く制御基板39,40,42,
43,46には、CPUとROMやRAM等を有する1
チップ集積回路からなるマイクロコンピュータ(図示
略)が夫々設けられている。
【0028】主制御基板39とその他の制御基板40,
42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板
40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっ
ている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、
図柄停止に関する不正を確実に防止できるとともに、主
制御手段の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を簡単
化することができる。
【0029】主制御基板39上には主制御手段が構成さ
れ、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊技球検出
スイッチ等に対する信号の入出力に関わる、所謂遊技盤
5の遊技制御を主として司る。図柄制御基板40上には
図柄制御手段が構成され、主制御手段から送信されてく
る図柄制御コマンドに基づいて、液晶ディスプレイ16
に種々の動画や背景画を表示させる表示制御を実行した
り、各図柄表示部22a〜22cの図柄を変動制御し、
指示された停止図柄で変動を停止制御する。
【0030】ランプ制御基板42上にはランプ制御手段
が構成され、遊技盤5等に設けられた多数の表示ランプ
を含むランプ群の点灯制御を司る。サウンド制御基板4
3上にはサウンド制御手段が構成され、スピーカに対す
る各種の音響効果音の為のサウンド出力制御を司る。発
射制御基板48上には発射制御手段が構成され、発射モ
ータを駆動して遊技球25の発射制御を司る。
【0031】次に、球タンク33から供給される遊技球
25を払出し装置35に誘導するタンクレール34につ
いて説明する。図3、図5〜図7に示すように、タンク
レール34は球タンク33の直ぐ下側で裏機構板30に
固定されている。このタンクレール34は、所定幅を有
する水平状のレール本体底壁部34a(これがタンクレ
ールの底壁部に相当する)と、そのレール本体底壁部3
4aの後端部から上方に延びる縦壁34bと、その縦壁
34bの略右半部分の上半部分が後方に膨れた球受け部
34cと、レール本体底壁部34aの前端から下方に延
びる固定壁34dなどで構成されている。
【0032】レール本体底壁部34aの幅方向(前後方
向)の後側と前側とに、左右方向に延びる2つのレール
溝34eが平行に形成され、これらレール溝34eによ
り2条のレール部34f(図7参照)が夫々形成されて
いる。更に、これら2つのレール部34fの間を仕切る
縦向きの仕切り壁34gが左右方向に長く形成されてい
る。レール本体底壁部34aの左端部には、払出し装置
35の上端部が接続されている。レール本体底壁部34
aの右端部分には、球切れ検出用の揺動板76の左端部
が枢支ピン77により揺動自在に枢支されている。この
揺動板76の幅方向(前後方向)の中央部には所定高さ
を有する仕切り壁76aが左右方向に形成されている。
【0033】揺動板76の下側に突出する連結部76b
(図5参照)に図示外の重り部材が連結されており、球
タンク33から遊技球25が供給されないときには、図
5に示すように、揺動板76の右端部を上昇させた球切
れ状態に揺動し、球切れ状態を球切れ検出スイッチ78
の導通により検出可能になっている。しかし、常には、
球タンク33から供給される複数の遊技球25の重さに
より、揺動板76は略水平な球供給状態に切換えられ、
球切れ検出スイッチ78が作動しないようになってい
る。
【0034】ところで、図6,図7に示すように、タン
クレール34の全ての表面、つまりタンクレール34の
内面と外面の全てに銅のメッキ層50が均一に形成され
ている。この場合、球タンク33は合成樹脂製であるた
め、球タンク33の内面及び外面に、先ず導電性被膜を
形成し、その後にメッキ処理を施してメッキ層50を形
成したものである。ここで、メッキ層50が表面部に形
成した導電性被膜に相当する。また、メッキ層50は、
アルミ合金や銅合金等の導電性メッキ層であってもよ
い。次に、タンクレール34を移動する遊技球25とタ
ンクレール34とに帯電した静電気による電磁波ノイズ
を遮断(シールド)する作用について説明する。
【0035】ホール側の磨き装置(図示略)で磨かれた
遊技球25は、絶縁体である遊技球搬送路(図示略)を
経て球タンク33に供給されて一時的に貯留されてか
ら、タンクレール34に落下により供給されるため、タ
ンクレール34に供給される複数の遊技球25には、磨
き装置により磨かれるときに発生した静電気や、遊技球
搬送路で搬送される搬送途中、或いは球タンク33やタ
ンクレール34に落下により供給されるときに、遊技球
25がこれら球タンク33やタンクレール34や遊技球
25と摩擦接触したり衝突したときに静電気が発生し、
その発生した静電気が遊技球25に帯電(所謂、接触帯
電)している可能性が高く、その静電気がタンクレール
34にも帯電する場合がある。
【0036】この場合、遊技球25は金属であるが、合
成樹脂からなる絶縁体である球タンク33やタンクレー
ル34や遊技球25と衝突したり摩擦接触しながら移動
する際に、発生した静電気の幾らかはタンクレール34
に移って、タンクレール34にも静電気が帯電はするも
のの、静電気は主に遊技球25に多量に帯電している可
能性があり、しかも遊技球25はこの帯電状態でタンク
レール34の2条のレール部34fに沿って夫々下流端
まで移動する。このように遊技球25が静電気を多量に
帯電した状態で、遊技球25やタンクレール34と衝突
したり離れたりしながら2条のレール部34fに沿って
移動するときに、遊技球25と点集中放電が発生した
り、或いは空中に対して静電放電が発生する。
【0037】その結果、磁界発生による電磁波のノイズ
が発生するようになる。更には、タンクレール34に帯
電した静電気によりノイズが発生する場合がある。しか
し、タンクレール34の内面や外面にはメッキ層50が
形成されているため、遊技球25とタンクレール34に
よる静電気で発生した電磁波のノイズをメッキ層50に
より確実に遮断(シールド)でき、特にタンクレール3
4の下側への電磁波ノイズの放射を抑制することができ
る。それ故、タンクレール34の下側に配設された複数
の制御用基板39,40,42,43,46へのノイズ
による悪影響を確実に防止することができる。
【0038】このように、タンクレール34の内面と外
面にメッキ層50を形成したので、タンクレール34が
合成樹脂等の絶縁性部材であって、タンクレール34に
落下により球タンク33から供給される遊技球25に静
電気が帯電している場合に、その帯電した静電気により
電磁波のノイズが発生した場合でも、その電磁波ノイズ
の、特にタンクレール34の下方への放射を効果的に遮
断することができる。それ故、タンクレール34の下側
に配設された複数の制御用基板39,40,42,4
3,46へのノイズによる悪影響を確実に防止すること
ができ、ノイズ対策を強化することができる。
【0039】前記実施形態を部分的に変更した変更形態
について説明する。 1〕銅やアルミの金属を蒸発させて、球タンク33の内
面や外面に薄い金属被膜を真空蒸着により形成するよう
にしてもよい。 2〕図8に示すように、タンクレール34Aのレール本
体底壁部34aの2つのレール溝34eを除く4か所の
細長い上面には、左右方向に細長い短冊状の導電性部材
52〜55が夫各着脱可能に貼着されている。但し、後
側の導電性部材55だけは、縦壁34bの略下半分にま
で延長して設けられている。この場合にも、前記実施形
態と同様に、遊技球25に帯電した静電気で発生した電
磁波によるノイズを導電性部材52〜55で確実に遮断
(シールド)することができる。
【0040】3〕制御用基板39,40,42,43,
46はタンクレール34,34A,の下側に設けられて
いるため、前記メッキ層50や導電性部材52〜55の
底壁部34aに対向する部分の厚さを特に厚くするよう
にしてもよい。 4〕図示は省略するが、タンクレール34,34Aのレ
ール本体底壁部34aの内面(上面)と外面(下面)と
にだけメッキ層50を形成したり、導電性部材52〜5
5を設けるようにしてもよい。
【0041】5〕タンクレール34,34Aの内面と外
面の少なくとも一方に、帯電防止剤を吹き付けてもよ
く、導電性ゴムや金属片混入樹脂等からなる薄膜状の導
電性シートを貼着させてもよい。 6〕タンクレール34,34Aを、導電性ゴム、金属片
混入樹脂等の導電性樹脂により作成してもよい。 7〕本発明は、以上説明した実施形態や変更形態に限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、アレン
ジボール機、雀球機等の種々の弾球遊技機に本発明を適
用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、複数の制御
用基板と球タンクとタンクレールとを備え、タンクレー
ルの所定部位に導電性部材を設けたので、タンクレール
が合成樹脂等の絶縁性部材であって、タンクレール内の
遊技球に帯電した静電気の静電放電により電磁波のノイ
ズが発生した場合でも、その電磁波ノイズを導電性部材
で確実に遮断することができ、遊技制御を司る複数の制
御用基板の制御信号等へのノイズによる悪影響を確実に
防止することができる。それ故、複数の制御用基板に対
するノイズ対策を強化することができる。
【0043】請求項2の発明によれば、前記所定部位
は、タンクレールの内面と外面の少なくとも一方である
ので、タンクレールの内面と外面の少なくとも一方が導
電性部材で構成されているため、タンクレール内の遊技
球に帯電した静電気による電磁波ノイズの放射をその導
電性部材で効果的に遮断することができる。それ故、複
数の制御用基板に対するノイズ対策を強化することがで
きる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0044】請求項3の発明によれば、前記所定部位
は、タンクレールの底壁の内面と外面の少なくとも一方
であるので、球タンクの底壁の内面と外面の少なくとも
一方が導電性部材で構成されているため、球タンク内の
遊技球に帯電した静電気による電磁波ノイズの、特に球
タンクの下方への放射をその導電性部材で効果的に遮断
することができる。それ故、球タンクの下側に配設され
た複数の制御用基板に対するノイズ対策を強化すること
ができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
【0045】請求項4の発明によれば、前記導電性部材
を、球タンクの内面に沿わせるように設けたので、導電
性部材をタンクレールの内面に沿わせて設けるだけで、
ノイズ対策を強化することができる。その他請求項1〜
3の何れかと同様の効果を奏する。請求項5の発明によ
れば、前記導電性部材を、タンクレールの底壁部の内面
に沿わせるように設けたので、導電性部材をタンクレー
ルの底壁部の内面に沿わせて設けるだけで、ノイズ対策
を強化することができる。その他請求項1〜3の何れか
と同様の効果を奏する。
【0046】請求項6の発明によれば、導電性部材が導
電性被膜からなるので、導電性被膜を容易に形成でき、
しかもタンクレール内の遊技球に帯電した静電気により
電磁波のノイズが発生した場合でも、その電磁波ノイズ
を導電性被膜により効果的に吸収させて遮断することが
できる。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏
する。
【0047】請求項7の発明によれば、導電性部材は薄
板状の金属板からなるので、薄板状の金属板により、発
生した電磁波ノイズに対するシール性を高めることがで
き、しかもタンクレール内の遊技球に帯電した静電気に
より電磁波的なノイズが発生した場合でも、その電磁波
ノイズを金属板により効果的に吸収させて遮断すること
ができる。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の背面の部分拡大図である。
【図6】タンクレールの平面図である。
【図7】図6のG−G線縦断側面図である。
【図8】変更形態に係る図7相当図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 25 遊技球 33 球タンク 34 タンクレール 34A タンクレール 34a レール本体底壁部 35 払出し装置 39 主制御基板 40 図柄制御基板 42 ランプ制御基板 43 サウンド制御基板 46 払出し制御基板 50 メッキ層 52〜55 導電性部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技制御の制御内容に応じて夫々独立の
    基板に構成された複数の制御用基板(39,40,42,43,46)
    と、外部から供給される遊技球(25)を一時的に貯留する
    球タンク(33)と、この球タンク(33)から供給される遊技
    球(25)を払出し装置(35)に誘導するタンクレール(33,33
    A)とを備えた弾球遊技機において、 前記タンクレール(33,33A)を移動中の遊技球(25)に帯電
    した静電気の静電放電により発生する電磁波ノイズを遮
    断するように、タンクレール(33,33A)の所定部位に導電
    性部材(50,52〜55) を設けたことを特徴とする弾球遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記所定部位は、タンクレール(33,33A)
    の内面と外面との少なくとも一方であることを特徴とす
    る請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記所定部位は、タンクレール(33,33A)
    の底壁部(34a) の内面と外面との少なくとも一方である
    ことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記導電性部材(52 〜55) を、タンクレ
    ール(33,33A)の内面に沿わせて設けたことを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記導電性部材(52 〜55) を、タンクレ
    ール(33,33A)の底壁部(34a) の内面に沿わせて設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記導電性部材(50)は、導電性被膜から
    なることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の弾
    球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記導電性部材(52 〜55) は、薄板状の
    金属板からなり、着脱自在に設けられたことを特徴とす
    る請求項1〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005245799A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Heiwa Corp 遊技機の遊技機枠
JP2020054853A (ja) * 2019-12-25 2020-04-09 株式会社大一商会 遊技機

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