JP2002035330A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

Info

Publication number
JP2002035330A
JP2002035330A JP2000223974A JP2000223974A JP2002035330A JP 2002035330 A JP2002035330 A JP 2002035330A JP 2000223974 A JP2000223974 A JP 2000223974A JP 2000223974 A JP2000223974 A JP 2000223974A JP 2002035330 A JP2002035330 A JP 2002035330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
ball
noise
game
static electricity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000223974A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Matsumoto
邦夫 松元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Shoji Co Ltd filed Critical Fuji Shoji Co Ltd
Priority to JP2000223974A priority Critical patent/JP2002035330A/ja
Publication of JP2002035330A publication Critical patent/JP2002035330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球と賞球払出し通路に帯電している静電
気によるノイズを効果的に吸収するようにしてノイズ対
策を強化できるようにすること、遊技制御を司る種々の
制御基板等へのノイズによる悪影響を防止できるように
すること。 【解決手段】 薄板状の導電性部材56を賞球払出し通
路40の縦通路壁50と傾斜通路壁51との屈曲部に設
け、静電気によるノイズを吸収するノイズ吸収回路を電
源基板に設け、導電性部材56とノイズ吸収回路とをグ
ランド線137で接続したので、払出し装置35から落
下により払出される遊技球25に帯電した静電気だけで
なく、賞球払出し通路40に帯電した静電気を効果的に
且つ確実に除去することができ、ノイズ吸収回路で静電
気によるノイズを確実に吸収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は弾球遊技機に関
し、特に遊技球と賞球払出し通路に帯電した静電気によ
るノイズをノイズ吸収回路で確実に吸収し、ノイズ対策
を強化するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、パチンコ機等の弾球遊技機にお
いては、前枠の裏側に裏機構板が着脱自在に装着され、
この裏機構板の上側に球タンクと、これから延びるタン
クレールとが設けられ、パチンコホールの島構造体毎に
配設された遊技球搬送路から搬送されてくる遊技球が球
タンクに供給される。裏機構板の側部に遊技球を払出す
払出し装置が設けられ、更に裏機構板の下側には払出し
装置に接続された賞球払出し通路が設けられている。そ
れ故、遊技球が入賞手段に入賞したときには払出し装置
が駆動され、所定数の遊技球が払出し装置内の球通路を
経て賞球として払出され、これら払出された遊技球は賞
球払出し通路を経由して球導入通路から球受け皿に払出
される。
【0003】また、弾球遊技に供されたアウト球や入賞
球は、遊技球回収路を経てホール側に回収され、磨き装
置で磨かれてから、遊技球搬送路を介して再び球タンク
に供給されるようになっている。ところで、遊技球搬送
路や球タンク、タンクレールや賞球払出し通路等の遊技
球通路は合成樹脂製の絶縁体であるため、遊技球が磨き
装置により磨かれるときに発生した静電気が遊技球に帯
電したり、ホール側の遊技球搬送路に沿って搬送される
搬送途中で、遊技球が通路や遊技球と摩擦接触したり衝
突したときに静電気が発生し、遊技球に帯電(所謂、接
触帯電)することがある。
【0004】更に、その搬送されてきた遊技球は、球タ
ンク内に落下により供給され、しかもこの球タンクから
次のタンクレールにも落下により供給され、更に払出し
装置から払出されてから賞球払出し通路等の遊技球通路
を移動するときに、遊技球が球タンクや遊技球通路だけ
でなく、遊技球と摩擦接触するときにも静電気が発生
し、この静電気が遊技球に帯電する可能性が高い。この
ことは、遊技球は金属であるが、合成樹脂からなる絶縁
体の通路を、通路や遊技球と摩擦接触したり衝突しなが
ら移動する際に遊技球に発生した静電気の幾らかは絶縁
体の遊技球通路に移って、絶縁体の通路にも静電気が帯
電はするものの、遊技球通路を移動する遊技球に静電気
が帯電し易い。
【0005】そして、これら静電気を帯びた遊技球が、
球タンクから遊技球通路を順々に移動するときに、遊技
球自体がアンテナとして作用して空中に静電放電した
り、磁界を発生する。このとき、静電放電や静電誘導に
よりノイズが発生し、遊技制御を司る種々の制御部の制
御信号等に悪影響を及ぼし、これら制御部においては動
作停止したり、誤動作する場合がある。そこで、従来に
おいては、遊技球が遊技球通路を移動中に衝突する等し
て静電気が発生し易い通路の一部に金属板を設け、内枠
を外枠に回動自在に連結するヒンジ金具とその金属板と
をグランド線で接続し、遊技球に帯電した静電気をヒン
ジ金具に接地するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前述したように、遊
技球が遊技球通路を移動中に接触し易い通路の一部に金
属板を設け、遊技球に帯電した静電気を、金属板やグラ
ンド線を介して内枠のヒンジ金具に接地して逃がすよう
にしているが、そのヒンジ金具は小型であり且つ本格的
な接地板でないため、充分な接地効果が得られていない
のが現状である。その為に、移動する遊技球からの静電
放電や静電誘導によるノイズにより、遊技制御を司る種
々の制御基板等に悪影響を及ぼすようになり、遊技制御
に支障を来すという問題が起こっている。
【0007】更に、絶縁体であるタンクレールや払出し
装置内の球通路、賞球払出し通路等の遊技球通路、更に
は球受け皿に静電気が帯電した場合には、その静電気に
よるノイズにより、同様に遊技制御に悪影響を及ぼして
いる。本発明の目的は、遊技球と賞球払出し通路に帯電
している静電気によるノイズを効果的に吸収するように
してノイズ対策を強化できるようにすること、遊技制御
を司る種々の制御用基板等へのノイズによる悪影響を防
止できるようにすること、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1の弾球遊技機
は、遊技制御の制御内容に応じて夫々独立の基板に構成
された複数の制御用基板と、これら複数の制御用基板に
電力を供給する電源基板と、遊技球を遊技者側に払出す
払出し装置と、この払出し装置で払出された遊技球を球
受け皿に誘導する賞球払出し通路とを備えた弾球遊技機
において、遊技球と賞球払出し通路に帯電した静電気を
除去する導電性部材を賞球払出し通路に設け、複数の制
御用基板と電源基板の少なくとも1つに静電気によるノ
イズを吸収するノイズ吸収回路を設け、導電性部材とノ
イズ吸収回路とを接続したものである。
【0009】電源基板はDC5V等の制御に必要な種々
の電力を生成し、これら電力を独立の基板に構成された
複数の制御用基板に供給するので、これら制御用基板に
より遊技制御が実行される。払出し装置の作動により賞
球として払出された遊技球は、賞球払出し通路に誘導さ
れて球受け皿に払出される。ところで、その払出された
遊技球を球受け皿に誘導する賞球払出し通路は合成樹脂
等の絶縁性部材であるため、払出された遊技球が賞球払
出し通路を移動するときに、遊技球が賞球払出し通路だ
けでなく、遊技球と摩擦接触したり衝突して静電気が発
生し、その静電気が遊技球に帯電するだけでなく、賞球
払出し通路にも帯電する場合がある。
【0010】しかし、導電性部材が賞球払出し通路に設
けられているため、その賞球払出し通路に帯電した静電
気が導電性部材で除去されるとともに、賞球払出し通路
を移動する遊技球が導電性部材に直接に接触する。その
結果、遊技球と賞球払出し通路に帯電する静電気が導電
性部材で積極的に除去され、グランド線等を介してノイ
ズ吸収回路に誘導される。そして、そのノイズ吸収回路
により静電気によるノイズを確実に吸収できるため、ノ
イズ対策を強化することができる。また、ノイズ吸収回
路をそれ専用の回路基板に設けることなく、複数の制御
用基板と電源基板の何れかに設けることができる。
【0011】ここで、前記導電性部材が、遊技球に接触
可能に賞球払出し通路に設けられた場合(請求項2)に
は、払出し装置で払出された遊技球が賞球払出し通路を
経て球受け皿に移動するとき、その払出された遊技球は
賞球払出し通路の導電性部材に確実に接触することがで
き、遊技球に帯電した静電気を効果的に且つ確実に除去
することができる。それ故、遊技者が球受け皿の遊技球
に触れても静電気で衝撃を受けることがなく、安全に弾
球遊技ができる。
【0012】また、前記導電性部材が、賞球払出し通路
のうちの鉛直向きから略水平状に屈曲する屈曲部に設け
られた場合(請求項3)には、払出し装置から落下によ
り払出されて賞球払出し通路を移動する遊技球は、特に
鉛直向きから略水平状に屈曲する屈曲部と激しく衝突
し、大きな静電気を発生し易いが、その屈曲部に設けた
導電性部材に遊技球が直接に接触するため、請求項2と
同様に作用する。
【0013】また、前記導電性部材が、賞球払出し通路
の通路壁の一部を兼用する部材である場合(請求項4)
には、導電性部材を通路壁の一部にまで拡大でき、導電
性部材による静電気の除去性能や通路壁の剛性を大幅に
高めることができるとともに、賞球払出し通路の製造コ
ストの低減化が図れる。
【0014】また、前記ノイズ吸収回路が、所定電圧ま
でのサージ成分を吸収するサージ吸収素子と、そのサー
ジ吸収素子で吸収できないノイズを吸収するバリスタと
を有する場合(請求項5)には、静電気により発生した
ノイズの所定電圧までのサージ成分がサージ吸収素子に
より吸収され、サージ吸収素子で吸収できない微弱なノ
イズはバリスタにより吸収されてしまう。例えば、20
0V以上のサージ電圧を有する大きなノイズであって
も、サージ吸収素子により、約200Vまでのサージ成
分が吸収され、残りの微弱なノイズをバリスタにより確
実に吸収させることができる。
【0015】また、前記ノイズ吸収回路を電源基板に設
けた場合(請求項6)には、遊技制御の為の複数の制御
用基板に静電気によるノイズの影響を与えることなく電
源基板に誘導し、この電源基板においてノイズを吸収さ
せることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチン
コ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチ
ンコ機2に電気的に接続されている。
【0017】図1〜図4に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この
外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード
式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス
扉6と球受け皿8の前面板7(図7参照)とが夫々開閉
自在に枢着されている。前枠4の下部には、球受け皿8
から溢流し又は抜き取った遊技球25を貯留する下皿9
と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられてい
る。
【0018】発射手段10は、回動操作可能な発射ハン
ドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた
打撃力で打撃槌12により遊技球25を発射させる発射
モータ13(図13参照)などを備えている。球受け皿
8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作
用の操作パネル14が設けられ、この操作パネル14に
は、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示
部14aと、所定金額分の遊技球25の球貸しを指示す
る球貸しスイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却
を指令する返却スイッチ14cとが設けられている。
【0019】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始
動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段
(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場
合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段1
8の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、
2つのゲート20(通過口)等が夫々所定の位置に配設
されている。
【0020】液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示
するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを
表示する図柄表示手段22として機能する。図柄表示手
段22は、背景画やキャラクタをアニメーション的に表
示するとともに、例えば左右方向に並ぶ3個(左、中、
右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動手段
17に遊技球25が入賞することを条件に、各図柄表示
部22a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示
(スクロール表示)され、図柄始動手段17への遊技球
25の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定
される停止図柄パターンで停止する。
【0021】液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通
入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられてい
る。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する
普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球2
5が検出されたとき、普通図柄表示部の表示図柄が所定
時間だけ変動し、遊技球25のゲート20通過時点にお
いて抽選された抽選用数値により決定される停止図柄を
表示して停止するようになっている。図柄始動手段17
は、開閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式
チューリップであり、第2図柄表示手段23の変動後の
停止図柄が当たり図柄を表示した場合に、開閉爪17a
が所定時間だけ開放されて入賞し易くなる。
【0022】開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開
閉板18aを備え、図柄表示手段22の変動後の停止図
柄が「777」等の当たり図柄のとき、所謂「大当た
り」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前方
に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領
域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過し
たとき、特別遊技が継続される。
【0023】開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放
された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば、1
0個)の遊技球25が入賞して開閉板18aが閉じると
きに、遊技球25が特定領域18bを通過していないと
きに特別遊技が終了するが、特定領域18bを通過して
いれば最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が
継続され、遊技者に有利な状態に制御される。
【0024】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形
成され、その上側に球タンク33と、これから延びるタ
ンクレール34とが設けられ、このタンクレール34に
接続された払出し装置35が裏機構板30の側部に設け
られ、裏機構板30の下側には払出し装置35に接続さ
れた通路ユニット39が設けられている。払出し装置3
5から払出された遊技球25は通路ユニット39の賞球
払出し通路40を経由して球受け皿8に払出される。
【0025】ここで、球タンク33と、この球タンク3
3から供給される遊技球25をタンクレール34、払出
し装置35の内部の球通路、通路ユニット39の賞球払
出し通路40等の遊技球通路は、夫々合成樹脂製(絶縁
体)である。それ故、遊技球25が球タンク33から遊
技球通路を移動中に、遊技球25が遊技球通路や遊技球
25と摩擦接触したり衝突したときに静電気が発生し、
この発生した静電気が遊技球25や賞球払出し通路40
に帯電する場合が多い。
【0026】次に、払い出し装置35の下側に設けられ
ている通路ユニット39について、図5〜図11に基づ
いて説明する。この通路ユニット39は、裏機構板30
の左縦板部30aから下横板部30bに跨がって、裏機
構板30の下隅部の後側に配置され、賞球払出し通路4
0と、溢流通路41と、回収通路42と、抜取り通路4
3と、回収案内通路44と、下皿案内通路45とを備え
ている。
【0027】賞球払出し通路40は払出し装置35から
払出された遊技球25を賞球として球受け皿8に案内す
る通路である。溢流通路41は球受け皿8に遊技球25
を満杯に貯留しているときに、払出し装置35からの遊
技球25を下皿9に溢流させる通路である。回収通路4
2は遊技球25を島構造体側の遊技球回収路に誘導する
通路である。抜取り通路43は払出し装置35から抜き
取った遊技球25を回収通路42に誘導する通路であ
る。回収案内通路44はゲーム中に遊技盤10の後側に移
動した遊技球25を回収通路42に案内する通路であ
る。下皿案内通路45は溢流通路41から落下する遊技
球25を下皿9に案内する通路である。
【0028】ここで、払出し装置35について簡単に説
明すると、図6に示すように、払出しケース36の払出
し室36a内に回転体37が設られ、この回転体37を
払出しモータ38(図3参照)で横軸心廻りに駆動し
て、球タンク33から払出しケース36内の供給通路3
6bに供給される遊技球25が、回転体37の回転によ
り払出し口36cに払出される。開閉操作機構36dを
操作した場合、供給通路36bの下端部の開閉板36e
が開放され、供給通路36bの遊技球25を抜き取り口
36fから抜取り可能になっている。払出し口36cと
抜き取り口36fは払出しケース36の下端部に前後に
重なるように設けられ、払出し口36cが抜き取り口3
6fの後側に設けられている。
【0029】賞球払出し通路40は、図3,図16〜図
17に示すように、払出し装置35の払出し口36cの
下側の縦通路壁50と、縦通路壁50の下端から右方に
傾斜状に屈曲する傾斜通路壁51と、この傾斜通路壁5
1の縦通路壁50と反対側の端部から下方に延びて球受
け皿8に連通する落下通路部52とを備え、その落下通
路部52の上部に、前下がりに傾斜して傾斜通路壁51
からの遊技球25を落下通路部52内で前方に向きを変
えて球受け皿8に落下させる落下テーブル53とを備え
ている。
【0030】縦通路壁50と傾斜通路壁51は、通路カ
バー46の上端部に、この通路カバー46から後側に膨
らむように背面視略L字状に突出形成された膨出通路壁
54により構成されている。落下テーブル53は傾斜通
路壁51の底側から前側に一体突出して形成され、その
先端部は通路カバー46から前側に傾斜状に突出してい
る。賞球払出し通路40の縦通路壁50は、図9,図1
0に示すように、抜取り通路43の縦通路壁55の上端
部の後側に重なっており、この賞球払出し通路40と抜
取り通路43とは、導電性部材56の縦壁部56aによ
り前後に仕切られている。つまり、この縦壁部56aが
両通路40,43を仕切る仕切り壁を兼用している。
【0031】導電性部材56は、賞球払出し通路40の
縦通路壁50の屈曲した底部上に、その底部に沿って後
側に且つ右傾斜状に屈曲した水平壁部56bを一体に備
え、一対の通路壁57, 58と通路カバー46の縦通路
壁50の両側壁との間で左右両側部及び前後両側から挟
持されて固定されている。導電性部材56は、薄い銅板
等の金属からなり、側面視にて略L字状に形成され、賞
球払出し通路40や遊技球25に帯電した静電気を、遊
技球25との接触により除去するようになっている。そ
して、その導電性部材56はグランド線137を介し
て、後述する電源基板93に設けたノイズ吸収回路13
2に接続されている。ここで、導電性部材56は、アル
ミ合金製や銅合金製であってもよい。
【0032】但し、導電性部材56は着脱自在に取付け
られており、必要に応じて取外したり、交換可能になっ
ている。落下通路部52は、一部が開口部30a側に突
出するように、抜取り通路43の内側の通路壁57から
右方に溢流通路41の幅分だけ突出して一体形成された
通路壁59と、通路壁57, 59の下端に前下がり状に
固定された受けテーブル60とにより構成されている。
落下通路部52は、図8に示すように、後側が上下方向
の全長に亙って開口すると共に、前側の下部に開口部5
2aを有し、その開口部52aが角筒状の案内通路61
に連通している。案内通路61は、前面板7の角筒状の
案内通路62を介して下皿9に連通している。
【0033】溢流通路41は、図8、図10等に示すよ
うに、抜取り通路43に対して開口窓30a側、つまり
裏機構板30の内側に、その抜取り通路43に沿って略
L字状に形成されている。そして、この溢流通路41
は、上端側が受けテーブル60の後側を経てその上側で
落下通路部52に連通すると共に、下皿案内通路45の
近傍において、上下方向の回収案内通路44に対してそ
の後側で左右方向に交差するように設けられている。
【0034】溢流通路41は、図10等に示すように、
通路壁57と、この通路壁57に対向して内側に一体に
形成された通路壁65と、受けテーブル60の後端と通
路壁66との間で一対の通路壁57, 65間に一体に形
成された前壁部67と、通路壁57, 65間を後側から
塞ぐ通路カバー46とにより構成されている。溢流通路
41の通路壁65は傾斜壁部68を含む前壁部69まで
前方に延びており、集球ケース(図示略)からの遊技球
25を前壁部69と共に回収案内通路44の上端に案内
できるようになっている。
【0035】溢流通路41と回収案内通路44は、図1
0に示すように前後に重なった状態で交差しており、溢
流通路41は回収案内通路44によって下皿案内通路4
5側と左右に分断されている。そして、この両者の交差
部分には、図10に示すように、溢流通路41と回収案
内通路44とを前後に区画する金属板製の区画板70
が、図示外の切り欠き部に嵌合して各通路壁66, 71
に後側から当接するように、後側から着脱自在に嵌合さ
れている。区画板70の下端には、通路壁66,71と
通路壁57, 65との間で抜取り通路43と溢流通路4
1を区画する底板72が後側に屈曲形成され、この底板
72は溢流通路41の通路壁57に沿って落下テーブル
53の下側まで一体に延びている。
【0036】下皿案内通路45は、図5、図7、図10
〜図11に示すように、裏機構板30の下横板部30b
と、通路壁66から横方向に延び且つ下横板部30bか
ら後側に一体に突出形成された上通路壁75と、この上
通路壁75から下方に伸び且つ下横板部30bから後側
に一体に突出形成された垂下通路壁76(図5参照)
と、これらの通路壁66、上通路壁75及び垂下通路壁
76の後側を塞ぐ通路カバー46とによって、下側が開
口するように構成されている。下皿案内通路45には、
その垂下通路壁76の内外両近傍に揺動レバー77と満
杯検出スイッチ78とが配置され、その揺動レバー77
と溢流通路41の開口端との間に案内部材79が配置さ
れている。
【0037】下皿9内の遊技球25が一定レベル(満
杯)まで溜まったとき、その遊技球25によって揺動レ
バー77が揺動し、満杯検出スイッチ78の作動で満杯
状態を検知できるようになっている。案内部材79は、
溢流通路41から下皿案内通路45内に落下する遊技球
25を下側に案内するためのものである。尚、回収通路
42と抜取り通路43と回収案内通路44とは、本案に
直接関係しないため、その詳しい説明を省略する。但
し、回収通路42と回収案内通路44とは、図5に示す
ように上下方向に配設され、これら両通路42,44の
右側に下皿案内通路45が配置されている。
【0038】通路カバー46には、図11に示すよう
に、上部に賞球払出し通路40の膨出通路壁54が、下
部中央に回収通路42の膨出通路壁80が夫々形成され
るとともに、賞球払出し通路40の縦通路壁50と回収
通路42の膨出通路壁80との間に、抜取り通路43か
ら回収通路42に沿って嵌合突部81, 82が、下皿案
内通路45に対応する箇所に傾斜案内部83が夫々一体
に形成されている。
【0039】傾斜案内部83は、下皿案内通路45内で
通路カバー46の近傍を落下する遊技球25を前側に案
内するためのものである。この傾斜案内部83は、揺動
レバー77の下端部の上下両側から下側に対応する範囲
において、下側程徐々に前側に突出すべく前下がりに傾
斜させて一体的に設けられている。傾斜案内部83の下
端側は、下皿9に対応して前枠4下部の後側に装着され
た連通路84に、上側から嵌合している。
【0040】裏機構板30の開口部30aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー86が嵌合されている。
この裏カバー86に装着されたケース87の内部に主制
御基板88が配設され、その前側に図柄制御基板89が
配設されている。主制御基板88の下側で、裏カバー8
6に装着されたケース89aの内部にランプ制御基板9
0が設けられ、このケース89aに隣接するケース89
bの内部にサウンド制御基板91が設けられている。
【0041】これらケース89a,89bの下側で裏機
構板30に装着されたケース92の内部には、電源基板
93と払出し制御基板94が夫々設けられている。更
に、発射手段10の後側に装着されたケース95の内部
には、発射制御基板96が設けられている。これら制御
基板88〜89,90〜91,93〜94,96は夫々
独立のプリント基板で構成されており、電源基板93と
発射制御基板96とを除く制御基板88,89,90,
91,94には、CPUとROMやRAM等を有する1
チップ集積回路からなるマイクロコンピュータ(図示
略)が夫々設けられている。
【0042】主制御基板88とその他の制御基板89,
90,91,94とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板88から各制御基板
89,90,91,94に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっ
ている。制御コマンドの一方向通信を採用することで、
図柄停止に関する不正を確実に防止できるとともに、主
制御手段98の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を
簡単化することができる。
【0043】次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納
した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機
能について、図13の機能ブロック図により説明する。
但し、これら種々の機能は前述したマイクロコンピュー
タ等で達成される。主制御基板88上に構成された主制
御手段98は、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や
遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる、
所謂遊技盤5の遊技制御を主として司るとともに、後述
する図柄制御手段108、払出し制御手段118、ラン
プ制御手段119、サウンド制御手段120等に必要に
応じて制御コマンドを送信する。
【0044】図柄制御基板89上に構成された図柄制御
手段108は、主制御手段98から送信されてくる図柄
制御コマンドに基づいて、液晶ディスプレイ16に種々
の動画や背景画を表示させる表示制御を実行したり、各
図柄表示部22a〜22cの図柄を変動制御し、指示さ
れた停止図柄で変動を停止制御する。払出し制御基板9
4上には払出し制御手段118が構成され、この払出し
制御手段118は主制御手段98から払出し制御コマン
ドを受信し、払出し装置35による遊技球25の払出し
制御を司る。
【0045】ランプ制御基板90上に構成されたランプ
制御手段119は、主制御手段98からランプ制御コマ
ンドを受信し、遊技盤5等に設けられた多数の表示ラン
プを含むランプ群122の点灯制御を司る。サウンド制
御基板91上に構成されたサウンド制御手段120は、
主制御手段98からサウンド制御コマンドを受信し、ス
ピーカSPに対する各種の音響効果音の為のサウンド出
力制御を司る。発射制御基板96上に構成された発射制
御手段121は、発射モータ13を駆動して遊技球25
の発射制御を司る。
【0046】主制御手段98は、抽選手段99と、判定
手段100と、特別遊技発生手段101と、確率変動手
段102と、コマンド送信手段103等を備えている。
抽選手段99は、抽選用カウンタを用いて微小な更新周
期(例えば、約2msec周期)で数値を所定の範囲(例え
ば、0〜299)で更新し、図柄始動手段17に遊技球
25が入賞したときの数値を抽出することにより、遊技
者に有利な状態である当たりと、遊技者に不利な状態で
ある外れとに関する抽選を行なう。判定手段100は、
図柄始動手段17に遊技球25が入賞したときに抽選手
段99から供給される抽選された数値に基づいて、「大
当り」、「外れ(外れリーチを含む)」の何れであるか
を判定する。
【0047】例えば、その抽選された数値が予め設定さ
れた特定数値「71」のときに「大当たり」と判定し、
それ以外の多数の数値のときに「外れ」であると判定す
る。特別遊技発生手段101は、判定手段100から大
当たり等の特別判定結果を受ける、若しくは、図柄表示
手段22の変動後の停止図柄が大当たり図柄等の特定表
示となった場合に、遊技制御に含まれる所定の特別遊技
発生ルーチンにより開閉式入賞手段18の開閉板18a
を前述したように作動させて、遊技者に有利な利益状態
を与える特別遊技を実行する。
【0048】確率変動手段102は、判定手段100か
ら「大当たり」の特別判定結果を受けた場合に、その
「大当たり」について「確率変動」と「非確率変動」の
何れかを抽選により決定し、確率変動型大当たりのとき
には確率変動モードを設定し、次回或いは次々回の大当
たり迄、或いは所定回数図柄が変動する迄、抽選手段9
9により大当たりを抽選する特定数値の数を通常のとき
よりも多くし、大当たり確率を高くする。
【0049】コマンド送信手段103は、判定手段10
0から判定結果を受け、図柄変動に際しては図柄制御コ
マンド(当たり外れデータを含む2バイト構成)を図柄
制御手段108に送信し、遊技球25の払出しに際して
は払出し制御コマンド(払出し個数データを含む2バイ
ト構成)を払出し制御手段118に送信する。ここで、
当たり外れデータは「確率変動型大当たり」、「非確率
変動型大当たり」、「外れ」の何れかのデータからな
り、変動時間データは図柄変動に要する時間(例えば、
40秒、60秒等)を規定するデータである。また、払
出し個数データは、5個、10個等の遊技球25の払出
し個数を指令するデータである。
【0050】更に、コマンド送信手段103は、ランプ
群122の点灯に際してはランプ制御コマンド(2バイ
ト構成)をランプ制御手段119に送信し、スピーカS
Pによる効果音出力に際してサウンド制御コマンド(2
バイト構成)をサウンド制御手段120に送信する。図
柄制御手段108は、停止図柄決定手段109を有し、
コマンド送信手段103から送信される図柄制御コマン
ドを受信し、受信した図柄制御コマンドを解析するとと
もに、解析により得られた制御コマンドに基づいて図柄
表示手段22の各図柄表示部22a〜22cにおける図
柄変動を制御する。
【0051】この停止図柄決定手段109について簡単
に説明すると、変動パターンテーブルに、「確率変動型
大当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れリー
チ」、「外れノーマル」の各々について複数のパターン
データが記憶されており、図柄制御コマンドに含まれる
「当たり外れデータ」に基づいて、夫々該当する大当た
りパターン又は外れパターンのうちから何れかを抽選に
より決定する。
【0052】次に、前述した電源基板93について、図
14に基づいて説明する。コネクタ125を介して外部
から供給されるAC24Vの入力ライン126a,12
6bには、DC24Vを生成する24V生成回路127
と、DC5Vを生成する5V生成回路128と、DC1
2Vを生成する12V生成回路129とが夫々接続され
ている。これら生成回路127〜129で生成された直
流は、制御基板88,89,90,91,94等に供給
されている。
【0053】入力ライン126aにはヒューズ130が
設けられている。両入力ライン126a,126b間に
は、47V以上の高圧の交流を外部のAC24V電源に
戻すためのバリスタ131が設けられている。電源基板
93には、コネクタ136に接近させてノイズ吸収回路
132が設けられている。サージ吸収素子133の入力
部には、コネクタ136を介して2つのグランド線13
7の他端部が接続され、ノイズ吸収回路132の出力部
は24V生成回路127の前段部における入力ライン1
26a,126bに接続されている。次に、このノイズ
吸収回路132について説明する。
【0054】サージ吸収素子133とバリスタ134と
を直列接続して入力ライン126aに接続するととも
に、サージ吸収素子133とバリスタ135とを直列接
続して入力ライン126bに接続している。サージ吸収
素子133は、微小の間隙を隔てて1対の電極を対向状
に設け、所定電圧(例えば、200V)までのサージ成
分(急激に大きさが変化するノイズのような電圧や電
流)を即時に吸収する素子である。また、サージ吸収素
子133で吸収できないノイズは、バリスタ134,1
35により鈍らせて確実に吸収するようになっている。
【0055】次に、払出し装置35により払出された遊
技球25や賞球払出し通路40に帯電した静電気を導電
性部材56で除去してノイズ吸収回路132で吸収する
作用について説明する。球受け皿8に遊技球25を入れ
た状態で発射装置10の発射ハンドル11を操作する
と、打撃槌12によって発射レール上の遊技球25がガ
イドレール15に沿って遊技盤5上に順次発射される。
遊技盤5に沿って落下する遊技球25は、種々の入賞手
段18〜20の何れかに入賞する場合がある。
【0056】入賞手段18〜20等に入賞した遊技球2
5は、遊技盤5の裏側に移動し、通路ユニット39の回
収案内通路44へと落下し、この回収案内通路44から
回収通路42を経て島構造体側に回収される。更に、入
賞に応じた払出しモータ38の駆動で回転体37が回転
し、払出しケース36の供給通路36b内の遊技球25
が所定数づつ払出し口36cから下方に払出される。そ
して、払出された遊技球25は、賞球払出し通路40の
縦通路壁50を落下し、傾斜通路壁51上の導電性部材
56の水平壁部56bに衝突してから略水平状に移動
し、落下テーブル53から落下通路部52内を受けテー
ブル60上へと落下し、その開口部52aから案内通路
61, 62を介して球受け皿8へと誘導される。
【0057】この場合、ホール側の磨き装置(図示略)
で磨かれた遊技球25は、絶縁体である遊技球搬送路
(図示略)を経て球タンク33に供給されて一時的に貯
留されてから、タンクレール34を経て払出し装置35
により通路ユニット39に払出されて、最終的に球受け
皿8に払出される。ところで、これらタンクレール3
4、払出し装置35、通路ユニット39の賞球払出し通
路40の夫々は、合成樹脂製(絶縁体)である。
【0058】それ故、図12に示すように、遊技球25
がこれら絶縁体である遊技球通路の移動途中で、特に傾
斜通路壁51上の水平壁部56bに落下により払出され
たとき、遊技球25は金属であるが、遊技球25が導電
性部材56に衝突したときに静電気が発生し、その発生
した静電気が遊技球25に帯電(所謂、接触帯電)し易
い。しかし、遊技球25が導電性部材56に直接に接触
するため、遊技球25に帯電する静電気や賞球払出し通
路40に帯電する静電気が導電性部材56で積極的に除
去され、グランド線137を介してノイズ吸収回路13
2に確実に供給される。
【0059】ノイズ吸収回路132において、導電性部
材56で除去した静電気によるノイズが例えば図15
(a)に示すように、高圧のサージ電圧を有するとき
(入力側ノイズ波形参照)でも、図15(b)の出力側
ノイズ波形に示すように、例えば200Vまでのサージ
成分が即時に吸収されている。その後、サージ吸収素子
133で吸収できない微弱なノイズは、バリスタ13
4,135の抵抗により鈍らせて確実に吸収される。そ
して、最終的には、これらサージ吸収素子133とバリ
スタ134,135の協働によりノイズが吸収された無
害の静電気を直流生成回路127〜129に供給して、
再利用することができる。
【0060】そして、球受け皿8が満杯状態になったと
き、球受け皿8から案内通路61,62側にも受けテー
ブル60と同じ高さまで遊技球25が溜まる。このた
め、その後に賞球払出し通路40の落下テーブル53か
ら落下する遊技球25は、下側に貯留状態の遊技球25
の上に落下した後、受けテーブル60の後端から溢流通
路41側へと溢流して、この溢流通路41を経て下皿案
内通路45内へと流れて行く。
【0061】溢流通路41の終端を通過した遊技球25
は、下皿案内通路45内で放物線を描きながら落下しよ
うとするが、その経路の途中にある案内部材79の平面
部側に衝突して、この平面部に案内されて下側に落下す
る。一方、下皿案内通路45の通路カバー46側には傾
斜案内部83があるので、通路カバー46に沿ってその
近傍を落下する遊技球25は、この傾斜案内部83に当
たって前側へと送られ、前枠4下部の連通路84を経て
下皿9へと案内されて行く。
【0062】下皿9内の遊技球25が満杯状態になる
と、この下皿9から連通路84を経て下皿案内通路45
の下部側まで遊技球25が充満する。このため、溢流通
路41から溢流する遊技球25があると、その遊技球2
5は貯留中の遊技球25の上に溜まって行き、揺動レバ
ー77が外側に回動して満杯検出スイッチ78が作動
し、満杯状態にあることが検出される。その結果、払出
し装置35の作動が停止されるとともに、発射モータ1
3の駆動も停止される。
【0063】このように、薄板状の導電性部材56を賞
球払出し通路40の縦通路壁50と傾斜通路壁51との
屈曲部に設け、静電気によるノイズを吸収するノイズ吸
収回路132を電源基板93に設け、導電性部材56と
ノイズ吸収回路132とをグランド線137で接続した
ので、遊技球25に帯電した静電気だけでなく、賞球払
出し通路40に帯電した静電気を効果的に且つ確実に除
去することができ、ノイズ吸収回路132で静電気によ
るノイズを確実に吸収できるため、ノイズ対策を強化す
ることができる。それ故、遊技制御を司る制御手段9
8,108,118〜120へのノイズによる悪影響を
確実に防止することができる。
【0064】しかも、導電性部材56の縦壁部56aが
両通路40,43を仕切る仕切り壁を兼用する部材であ
るので、導電性部材56を縦通路壁50の一部にまで拡
大でき、導電性部材56による静電気の除去性能や縦通
路壁50の剛性を大幅に高めることができるとともに、
賞球払出し通路40の製造コストの低減化が図れる。更
に、遊技者が球受け皿8の遊技球25に触れても静電気
で衝撃を受けることがなく、安全に弾球遊技ができる。
【0065】また、ノイズ吸収回路132は、電源基板
93の直流生成回路127〜129の直前の入力ライン
126a,126bに接続されているので、これらサー
ジ吸収素子133とバリスタ134,135の協働によ
りノイズが吸収された無害の静電気を直流生成回路12
7〜129に供給して、再利用することができる。ここ
で、払出し制御基板94の交流電源供給部に、サージ吸
収素子133とバリスタ134,135等からなるノイ
ズ吸収回路132を設けてもよい。
【0066】前記実施形態を部分的に変更した変更形態
について説明する。 1〕導電性部材56の水平壁部56bに代えて、傾斜通
路壁51の上面に導電性被膜を形成してからメッキ処理
を施してメッキ層を形成し、この導電性のメッキ層とノ
イズ吸収回路132とをグランド線137で接続するよ
うにしてもよい。 2〕賞球払出し通路40の縦通路壁50や傾斜通路壁5
1の内面の全てに導電性部材やメッキ層を設けるように
してもよい。 3〕導電性部材56やメッキ層を賞球払出し通路40以
外の、例えば球タンク33、タンクレール34、払出し
装置35や球受け皿8等の遊技球通路の随所に設けても
よい。
【0067】4〕またノイズ吸収回路132を、例えば
種々の制御基板88,89,90,91,94にも追加
的に設け、遊技球25に帯電した静電気をこれら導電性
部材で除去し、除去した静電気によるノイズをノイズ吸
収回路132で吸収してもよい。 5〕傾斜通路壁51の表面に、帯電防止材料、導電性ゴ
ム、金属片混入樹脂等からなる薄膜状のシートを貼着さ
せてもよい。 6〕傾斜通路壁51の表面に帯電防止スプレーを噴霧し
てもよい。 7〕傾斜通路壁51を帯電防止材料、導電性ゴム、金属
片混入樹脂等を用いて作成してもよい。
【0068】8〕ノイズ吸収回路132は、サージ吸収
素子133とバリスタ134,135以外の種々の電気
的なノイズ吸収素子を組み合わせて、ノイズを吸収する
ように回路構成するようにしてもよい。 9〕本発明は、以上説明した実施形態や変更形態に限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、アレン
ジボール機、雀球機等の種々の弾球遊技機に本発明を適
用することが可能である。
【0069】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、複数の制御
用基板と電源基板と払出し装置と遊技球を遊技球する賞
球払出し通路とを備え、遊技球と賞球払出し通路に帯電
した静電気を除去する導電性部材を賞球払出し通路に設
け、複数の制御用基板と電源基板の少なくとも1つに静
電気によるノイズを吸収するノイズ吸収回路を設け、導
電性部材とノイズ吸収回路とを接続したので、遊技球と
賞球払出し通路に帯電する静電気は、遊技球と導電性部
材との接触により、その賞球払出し通路に設けた導電性
部材で積極的に除去され、グランド線等を介してノイズ
吸収回路に誘導され、このノイズ吸収回路で静電気によ
るノイズを確実に吸収できるため、ノイズ対策を強化す
ることができる。それ故、遊技制御を司る種々の制御部
等へのノイズによる悪影響を確実に防止することができ
る。また、ノイズ吸収回路をそれ専用の回路基板に設け
ることなく、複数の制御用基板と電源基板の何れかに設
けることができる。
【0070】請求項2の発明によれば、前記導電性部材
は、遊技球に接触可能に賞球払出し通路に設けられたの
で、払出し装置で払出された遊技球が賞球払出し通路を
経て球受け皿に移動するとき、その払出された遊技球は
賞球払出し通路の導電性部材に確実に接触することがで
き、遊技球に帯電した静電気を効果的に且つ確実に除去
することができる。更に、遊技者が球受け皿の遊技球に
触れても静電気で衝撃を受けることがなく、安全に弾球
遊技ができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0071】請求項3の発明によれば、前記導電性部材
は、賞球払出し通路のうちの鉛直向きから略水平状に屈
曲する屈曲部に設けられたので、払出し装置により落下
状に払出されてから賞球払出し通路を移動する遊技球
は、特に鉛直向きから略水平状に屈曲する屈曲部と激し
く衝突し、大きな静電気を発生し易いが、その屈曲部に
設けた導電性部材に遊技球が直接に接触するため、請求
項2と同様の効果を得ることができる。その他請求項1
又は2と同様の効果を奏する。
【0072】請求項4の発明によれば、前記導電性部材
は、賞球払出し通路の通路壁の一部を兼用する部材であ
るので、導電性部材を通路壁の一部にまで拡大でき、導
電性部材による静電気の除去性能や通路壁の剛性を大幅
に高めることができるとともに、賞球払出し通路の製造
コストの低減化が図れる。その他請求項3と同様の効果
を奏する。
【0073】請求項5の発明によれば、前記ノイズ吸収
回路は、所定電圧までのサージ成分を吸収するサージ吸
収素子と、そのサージ吸収素子で吸収できないノイズを
吸収するバリスタとを有するので、静電気により発生し
たノイズの所定電圧までのサージ成分をサージ吸収素子
により吸収でき、サージ吸収素子で吸収できない微弱な
ノイズをバリスタにより吸収することができる。その他
請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
【0074】請求項6の発明によれば、前記ノイズ吸収
回路を電源基板に設けたので、遊技制御の為の複数の制
御用基板に静電気によるノイズの影響を与えることなく
電源基板に誘導し、この電源基板においてノイズを吸収
させることができる。その他請求項1〜5の何れかと同
様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】裏機構板の下部側の部分背面図である。
【図6】払出し装置の要部縦断側面図である。
【図7】図5のG−G線縦断側面図である。
【図8】図5のH−H線縦断側面図である。
【図9】図5のI−I線縦断側面図である。
【図10】通路ユニットの通路カバー取外し状態の背面
斜視図である。
【図11】通路ユニットの通路カバーの一部破断背面斜
視図である。
【図12】図11のL−L線縦断背面図である。
【図13】パチンコ機の制御系の機能ブロック図であ
る。
【図14】電源基板の内部配線の配線図である。
【図15】(a)はサージ吸収素子の入力側のノイズ波
形を示す線図であり、(b)はサージ吸収素子の出力側
のノイズ波形を示す線図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 8 球受け皿 25 遊技球 35 払出し装置 40 賞球払出し通路 56 導電性部材 88 主制御基板 89 図柄制御基板 90 ランプ制御基板 91 サウンド制御基板 93 電源基板 94 払出し制御基板 132 ノイズ吸収回路 133 サージ吸収素子 134 バリスタ 135 バリスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技制御の制御内容に応じて夫々独立の
    基板に構成された複数の制御用基板(88,89,90,91,94)
    と、これら複数の制御用基板(88,89,90,91,94)に電力を
    供給する電源基板(93)と、遊技球(25)を遊技者側に払出
    す払出し装置(35)と、この払出し装置(35)で払出された
    遊技球(25)を球受け皿(8) に誘導する賞球払出し通路(4
    0)とを備えた弾球遊技機において、 前記遊技球(25)と賞球払出し通路(40)に帯電した静電気
    を除去する導電性部材(56)を前記賞球払出し通路(40)に
    設け、 前記複数の制御用基板(88,89,90,91,94)と電源基板(93)
    の少なくとも1つに静電気によるノイズを吸収するノイ
    ズ吸収回路(132) を設け、 前記導電性部材(56)とノイズ吸収回路(132) とを接続し
    たことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記導電性部材(56)は、遊技球(25)に接
    触可能に賞球払出し通路(40)に設けられたことを特徴と
    する請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記導電性部材(56)は、前記賞球払出し
    通路(40)のうちの鉛直向きから略水平状に屈曲する屈曲
    部に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記導電性部材(56)は、賞球払出し通路
    (40)の通路壁の一部を兼用する部材であることを特徴と
    する請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記ノイズ吸収回路(132) は、所定電圧
    までのサージ成分を吸収するサージ吸収素子(133) と、
    そのサージ吸収素子(133) で吸収できないノイズを吸収
    するバリスタ(134,135) とを有することを特徴とする請
    求項1〜4の何れかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記ノイズ吸収回路(132) を電源基板(9
    3)に設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記
    載の弾球遊技機。
JP2000223974A 2000-07-25 2000-07-25 弾球遊技機 Pending JP2002035330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000223974A JP2002035330A (ja) 2000-07-25 2000-07-25 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000223974A JP2002035330A (ja) 2000-07-25 2000-07-25 弾球遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002035330A true JP2002035330A (ja) 2002-02-05

Family

ID=18718005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000223974A Pending JP2002035330A (ja) 2000-07-25 2000-07-25 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002035330A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004049422A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013000465A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Sammy Corp ユニット化球払出機構及びぱちんこ遊技機
JP2013138901A (ja) * 2013-03-18 2013-07-18 Sammy Corp ユニット化球払出機構
JP2013138902A (ja) * 2013-03-18 2013-07-18 Sammy Corp ユニット化球払出機構

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004049422A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013000465A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Sammy Corp ユニット化球払出機構及びぱちんこ遊技機
JP2013138901A (ja) * 2013-03-18 2013-07-18 Sammy Corp ユニット化球払出機構
JP2013138902A (ja) * 2013-03-18 2013-07-18 Sammy Corp ユニット化球払出機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3677647B2 (ja) 弾球遊技機
JP2002035330A (ja) 弾球遊技機
JP3526545B2 (ja) 弾球遊技機
JP2002028349A (ja) 弾球遊技機
JP2002052227A (ja) 弾球遊技機
JPH02128778A (ja) 弾球遊技機
JP2002035329A (ja) 弾球遊技機
JP2002045484A (ja) 弾球遊技機
JP2004065631A (ja) 遊技機およびパチンコ機
JP2002018052A (ja) 弾球遊技機
JP2002119651A (ja) 遊技機
JP2019072599A (ja) 遊技機
JP3776000B2 (ja) 弾球遊技機
JP2002018054A (ja) 弾球遊技機
JP3552661B2 (ja) 弾球遊技機
JP2002018058A (ja) 弾球遊技機
JP2002017976A (ja) 弾球遊技機
JP2002210113A (ja) 弾球遊技機
JP2002045554A (ja) 弾球遊技機
JP2002045543A (ja) 弾球遊技機
JP4509021B2 (ja) 弾球遊技機
JP2002017975A (ja) 遊技機
JP2002119708A (ja) 弾球遊技機
JP2002239169A (ja) 弾球遊技機
JP2000167210A (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050721

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051102