JP2002119651A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002119651A
JP2002119651A JP2000313642A JP2000313642A JP2002119651A JP 2002119651 A JP2002119651 A JP 2002119651A JP 2000313642 A JP2000313642 A JP 2000313642A JP 2000313642 A JP2000313642 A JP 2000313642A JP 2002119651 A JP2002119651 A JP 2002119651A
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Sadao Ioki
定男 井置
Hideo Taguchi
英雄 田口
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技に関する制御を行う制御装置の記憶手段
にバックアップ電源を供給可能とした遊技機において、
記憶手段のデータを適切に保護しうるものを提供する。 【解決手段】 電源供給装置400に備えたバックアッ
プ電源303から、遊技制御装置100のRAM103
と、排出制御装置400のRAM403に電源供給可能
とするとともに、このRAM103への電源線とアース
間に、低周波吸収用のコンデンサ112と高周波吸収用
のコンデンサ113を並列に接続し、RAM403への
電源線とアース間に、低周波吸収用のコンデンサ412
と高周波吸収用のコンデンサ413を並列に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に関する制御
を行う制御装置の記憶手段にバックアップ電源を供給可
能とした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、遊技に関する制御を行う制
御装置が備えられたものがある。例えば、弾球遊技機
(パチンコ機等)には、遊技を統括的に制御する遊技制
御装置や、遊技球排出を制御する排出制御装置等が設け
られる。このような制御装置には、書換可能な記憶手段
(RAM)が備えられ、遊技の進行とともに変化する各
種データを記憶し、このデータに基づいて制御が行われ
る。例えば、遊技制御装置の記憶手段には、特別遊技状
態(例えば、遊技の大当たり)の抽選に用いられるデー
タが記憶されている。また、排出制御装置の記憶手段に
は、遊技球の排出数に関するデータが記憶されている。
【0003】ところで、このような記憶手段に記憶され
たデータには、遊技にとって特に重要であり、停電が発
生した場合でも保存しておきたいデータ(例えば、上述
の特別遊技状態の抽選に用いられるデータ、遊技球の排
出数に関するデータ等)がある。このため、遊技機に記
憶手段用のバックアップ電源を備え、停電発生時にも記
憶手段のデータが失われないようにすることがある。こ
の場合には、遊技機から制御装置を取り外してバックア
ップ対象の記憶データを書き換えるような不正が簡単に
行われないように、バックアップ電源を制御装置の内部
に一体に設けない構成とするのが望ましい。例えば、制
御装置とは別基板で構成されて制御装置に電源を供給す
る電源供給装置に、バックアップ電源を備えるようにす
る。これにより、遊技機から制御装置を取り外すときに
は、電源供給装置と制御装置とを結ぶ電源線を断線する
必要があるので、バックアップ電源からの電源供給も途
絶えることになり、結果として、バックアップ対象のデ
ータの改竄が困難となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように他基板にあるバックアップ電源からの電源を、電
源線を介して各種制御装置の記憶手段に供給する場合に
は、制御装置の外部で発生したノイズが電源線上に乗っ
てしまう。この場合、遊技機においては、低周波ノイズ
(例えば商用電源からのノイズ、遊技球を研磨する装置
からのノイズ等)と高周波ノイズ(金属製の遊技球に付
着した静電気によるノイズ、落雷等のサージ電圧による
ノイズ等)の2種類のノイズが発生しやすく、これらの
ノイズから、遊技にとって重要なデータを記憶している
記憶手段を有効に保護する必要がある。
【0005】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、遊技に関する制御を行う制御装置の記憶
手段にバックアップ電源を供給可能とした遊技機におい
て、記憶手段のデータを適切に保護しうるものを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、遊技に
関する制御を行う制御装置と、この制御装置に備えられ
た書換可能な記憶手段と、外部電源からの電圧を変換し
て前記制御装置に主電源を供給する電源供給装置とを備
えた遊技機において、前記制御装置の外部にバックアッ
プ電源を備え、前記主電源の停電時にこのバックアップ
電源から前記記憶手段に電源を供給可能とするととも
に、前記バックアップ電源から前記記憶手段への電源線
に、低周波ノイズを吸収可能な低周波用ノイズ吸収手段
と、高周波ノイズを吸収可能な高周波用ノイズ吸収手段
の2種類のノイズ吸収手段を備えた。
【0007】第2の発明では、前記バックアップ電源を
前記電源供給装置に備えた。
【0008】第3の発明では、前記低周波用ノイズ吸収
手段は、外部電源からのノイズを吸収可能である。
【0009】第4の発明では、前記高周波用ノイズ吸収
手段は、サージ電圧によるノイズを吸収可能である。
【0010】第5の発明では、前記2種類のノイズ吸収
手段は、前記バックアップ電源から前記記憶手段への電
源線とアースとの間に並列に接続された共振周波数の異
なる2種類のコンデンサである。
【0011】第6の発明では、前記制御装置として、遊
技者にとって有利な特別遊技状態発生のための抽選を行
う遊技制御装置を備え、前記記憶手段として、前記抽選
のためのデータを記憶する記憶手段を前記遊技制御装置
に備えるとともに、前記バックアップ電源から前記遊技
制御装置に備えられた記憶手段への電源線に前記2種類
のノイズ吸収手段を備えた。
【0012】第7の発明では、前記制御装置として、遊
技価値の排出を制御する排出制御装置を備え、前記記憶
手段として、遊技価値の排出数に関するデータを記憶す
る記憶手段を前記排出制御装置に備えるとともに、前記
バックアップ電源から前記排出制御装置に備えられた記
憶手段への電源線に前記2種類のノイズ吸収手段を備え
た。
【0013】
【発明の作用および効果】第1の発明では、記憶手段
(例えば、実施の形態における遊技制御装置100のR
AM103、排出制御装置400のRAM104)は、
停電時にも、制御装置の外部に備えられたバックアップ
電源から電源供給され、記憶手段内のデータが失われな
いようになっているが、このバックアップ電源からの電
源線には、低周波用と高周波用の2種類のノイズ吸収手
段が設けられている。これにより、遊技機において発生
しやすい低周波と高周波の2種類のノイズを、両方とも
有効に吸収でき、記憶手段内のデータを適切に保護する
ことができる。
【0014】第2の発明では、バックアップ電源は電源
供給装置に備えられるので、電源関係の構成を電源供給
装置に集約することができ、構成を簡略化できる。
【0015】第3の発明では、前記低周波用ノイズ吸収
手段は、外部電源からのノイズを吸収可能であるので、
遊技機で特に問題となる外部電源からのノイズから、記
憶手段内のデータを適切に保護することができる。
【0016】第4の発明では、前記高周波用ノイズ吸収
手段は、サージ電圧によるノイズを吸収可能であるの
で、遊技機で特に問題となるサージ電圧によるノイズか
ら、記憶手段内のデータを適切に保護することができ
る。
【0017】第5の発明では、2種類のノイズ吸収手段
は、電源線とアースの間に並列に接続された共振周波数
の異なる2種類のコンデンサであるので、低周波ノイズ
と高周波ノイズのそれぞれを吸収可能な構成を、低コス
トで簡素に構成できる。
【0018】第6の発明では、2種類のノイズ吸収手段
により、遊技制御装置の記憶手段内に記憶された特別遊
技状態の抽選のためのデータは適切に保護されるので、
特別遊技状態の抽選がノイズによって攪乱されることは
なく、適切な抽選を行うことができる。
【0019】第7の発明では、2種類のノイズ吸収手段
により、排出制御装置の記憶手段内に記憶された遊技価
値(例えば遊技球)の排出のためのデータは適切に保護
されるので、遊技価値の排出数がノイズによって影響を
受けることはなく、適切な排出を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0021】図1には、遊技機1およびカードユニット
90の正面図を示す。
【0022】図示されるように、遊技機1の本体枠(外
枠)2の正面には、前面枠(内枠)3が、上部蝶番4A
と下部蝶番4Bにより、開閉可能に取り付けられてい
る。この前面枠3に遊技盤10が取り付けられる。
【0023】前面枠3の正面には、透明ガラス5Aが装
着されたガラス枠5が開閉可能に取り付けられ、遊技盤
10正面をガラスで覆うとともに、遊技盤10正面の遊
技領域11が透明ガラス5Aを通して透けて見えるよう
になっている。
【0024】ガラス枠5には鍵装置5Bが設けられ、通
常、前面枠3およびガラス枠5は施錠されている。な
お、前面枠3の開放は、図示されない金枠開放センサに
より検知される。
【0025】遊技盤10は前面枠3から取り外し可能
で、遊技機本体(遊技機の遊技盤10以外の構成)から
分離することができる。これにより、遊技盤10の種類
で決まって来る遊技の種類を、変更可能となっている。
【0026】遊技領域11のほぼ中央には、表示装置
(画像表示装置)20が配設されている。この表示装置
20は、表示制御装置150(図2、図3参照)に制御
されて遊技の進行状態に対応した可変的な画像表示を行
うもので、例えば、主たる表示として、遊技状態を表す
識別情報である右図柄、中図柄、左図柄の三つの図柄
(特別図柄)を液晶画面に表示する。これらの特別図柄
としては、例えば、16進法で表現された16個の数字
(「0」〜「F」)が表示され、これらの数字からなる
帯をスクロールさせながら変動表示することができるよ
うになっている。なお、この表示装置20の表示画面部
分は、例えばLCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン
管)等から構成される。
【0027】また、この表示装置20の下部には、4つ
のLEDからなる特別図柄記憶表示器21が備えられて
いる。この特別図柄記憶表示器21は、特別図柄入賞記
憶の蓄積数を表示するものである。ここで、特別図柄入
賞記憶とは、大当たりの抽選に利用するために、後述す
る特別図柄始動センサ52による検出タイミングを、最
大4個を限度に記憶したものである。
【0028】表示装置20の下方には、内部に大入賞口
を備えた特別変動入賞装置12が配設される。この特別
変動入賞装置12は、大入賞口ソレノイド12A(図3
参照)への通電により開閉される。なお、特別変動入賞
装置12は、特別図柄に関する大当たり状態において開
放され、大入賞口に遊技球を受け入れ可能な状態とな
る。
【0029】表示装置20および特別変動入賞装置12
の周辺には、複数の一般入賞口13が、表示装置20と
特別変動入賞装置12の間には、始動口14が、それぞ
れ配設されている。また、遊技領域11の最下端には、
排出口(アウト口)16が設けられてる。
【0030】遊技領域11内に打ち込まれた遊技球は、
遊技領域11内の各所に配置された風車等の転動誘導部
材17により転動方向を変えられながら遊技領域11表
面を流下し、大入賞口、一般入賞口13、始動口14の
いずれかに入賞するか、排出口16に入ってアウト球と
なる。
【0031】各入賞口(大入賞口、一般入賞口13、始
動口14)への入賞は、各入賞装置毎に設けられたセン
サにより検出される。詳しくは、一般入賞口13への入
賞は各一般入賞口13毎に備えられた一般入賞口センサ
51.1〜51.N(図3参照)により、始動口14へ
の入賞は特別図柄始動センサ52(図3参照)により、
大入賞口への入賞はカウントセンサ53(図3参照)に
より、それぞれ検出される。これらの入賞検出に基づい
て、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が、排出ユ
ニット600(図2、図3参照)から供給皿31に払い
出される。具体的には、例えば、大入賞口への1球入賞
に対しては遊技球15個が、一般入賞口13への1球入
賞に対しては遊技球10個が、始動口14への1球入賞
に対しては遊技球7個が、それぞれ払い出される。
【0032】なお、大入賞口の内部にはV入賞口が設け
られており、大入賞口に入賞した遊技球がさらにこのV
入賞口に入賞すると、継続センサ54(図3参照)によ
り検知されるようになっている。
【0033】始動口14には、普通変動入賞装置(電動
ゲート)15が設けられている。この普通変動入賞装置
15は、普通変動入賞装置ソレノイド15A(図3参
照)への通電により動作し、始動口14の入口の広さを
変更するものである。なお、始動口14への入口の広さ
は、普通図柄に関する当たり状態において、広げられる
ようになっている。
【0034】始動口14の左右には、遊技球が通過可能
な一対の普通図柄始動ゲート18A、18Bが設けられ
る。この普通図柄始動ゲート18A、18Bへの遊技球
通過は、それぞれに備えられた普通図柄始動センサ55
(図3参照)で検知される。
【0035】特別変動入賞装置12の左右には、それぞ
れ普通図柄表示器22、普通図柄記憶表示器23が配設
される。普通図柄表示器22は、普通図柄(例えば7セ
グメント表示による数字表示)を表示する表示器であ
る。また、普通図柄記憶表示器23は、4つのLEDか
らなるもので、普通図柄始動記憶の蓄積数を表示する表
示器である。ここで、普通図柄始動記憶とは、普通図柄
に関する当たりの抽選に利用するために、普通図柄始動
センサ55による検出タイミングを最大4個を限度に記
憶したものである。
【0036】前面枠3の下側には、前面表示パネル(開
閉パネル)30が備えられる。この前面表示パネル30
には、遊技球の供給皿(上皿)31が備えられる。この
供給皿31には、排出ユニット600からの遊技球(賞
球または貸球)が、払い出し口31Aを介して払い出さ
れる。
【0037】供給皿31の前面には、遊技球を購入する
ときに操作する球貸ボタン32、プリペイドカードの返
却を指令するときに操作するカード返却ボタン33がそ
れぞれ設けられている。
【0038】前面表示パネルの下方には、前面操作パネ
ル(固定パネル)35が備えられる。この前面操作パネ
ル35には、受け皿(下皿)36、図示されない打球発
射装置の操作部(操作ノブ)501等が配設されてい
る。
【0039】受け皿36は、操作レバーの操作により、
球受け入れ口36Aを介して、供給皿31からの余剰の
遊技球を受け入れるものである。さらに、受け皿36内
の遊技球は、操作レバー36Bの操作により、下方に排
出できるようになっている。この受け皿36が遊技球で
満杯になると(オーバーフローすると)、図示されない
オーバーフローセンサにより検知される。
【0040】遊技機1には、サイドランプ71A、71
Bや、遊技領域上に配設された複数の装飾LED(図示
せず)等の各種発光装置群70(図3参照)が備えられ
る。また、遊技機1には、音出力装置80(図3参照)
が備えられ、遊技状態に対応した効果音出力がなされる
ようになっている。
【0041】遊技機1の側部には、カードユニット(球
貸機)90が取り付けられている。このカードユニット
90の前面にはカード挿入口91が設けられ、このカー
ド挿入口91にプリペイドカードを挿入して、前述の球
貸ボタン32を操作することにより、排出ユニット60
0から排出された遊技球が、払い出し口31Aから供給
皿31に払い出される。
【0042】図2には、遊技機1ならびにカードユニッ
ト90の裏側を示す。
【0043】遊技盤6の裏面側には、大入賞口、一般入
賞口13、始動口14に入賞した入賞球を案内する入賞
球集合カバー(図示しない)、表示制御装置150、装
飾制御装置200、音制御装置250、遊技盤用外部出
力端子41等が取り付けられる。
【0044】前面枠3の収納フレームの裏面側には、裏
機構盤60が取り付けられる。この裏機構盤60の中央
部には、遊技盤6の裏面側の各装置(表示制御装置15
0、装飾制御装置200、音制御装置250等)を点検
するための開口窓部65が設けられている。
【0045】裏機構盤60の上部には、遊技球を貯留す
る球貯留タンク61、球貯留タンク61の球を樋ユニッ
ト部(半端センサユニット)63に導く誘導樋62が取
り付けられる。誘導樋62ならびに樋ユニット部63は
2条の流路に形成される。樋ユニット部63には、排出
ユニット600へ供給されるべき遊技球の不足を検出す
る半端球検出スイッチ64が備えられる。
【0046】裏機構盤60の上部右側には、ターミナル
基板42が備えられる。このターミナル基板42に設け
られた枠用外部出力端子42Aには、管理装置(遊技店
において複数の遊技機1を管理するホストコンピュー
タ)への外部信号線が接続される。また、ターミナル基
板42は、外部(遊技店の島設備)からの電源供給線が
接続される中継基板である。
【0047】裏機構盤60の開口窓部65の右側には、
樋ユニット部63の球を払い出す排出ユニット600が
取り付けられる。排出ユニット600の下方には、流路
切換ユニット700が備えられる。排出ユニット600
から払い出された遊技球は、流路切換ユニット700に
おいて、賞球であるか貸球であるかにしたがって賞球流
路または貸球流路に導かれ、これらの流路にそれぞれ設
けられた賞球検出センサ713または貸球検出センサ7
14によって検出されたうえで、遊技機前面側の上皿2
1、下皿23に払い出される。
【0048】裏機構盤60の上部左側には、電源供給装
置300が取り付けられる。また、裏機構盤60の下部
には、遊技を統括的に制御する遊技制御装置100、排
出装置600を制御する排出制御装置400、打球発射
装置500を制御する発射制御装置550、カードユニ
ット用中継基板43等が取り付けられる。
【0049】図3は、遊技機1の制御系を示す構成図で
ある。
【0050】遊技制御装置100は、遊技の進行を統括
的に制御する主制御装置であり、CPU101、ROM
102、RAM103、入出力インターフェース(図示
せず)等から構成される。
【0051】CPU101は、遊技制御装置100によ
る制御(遊技制御)を司るICである。
【0052】ROM102は、遊技制御のための不変の
情報を記憶しているもので、各種プログラムや、遊技制
御における大当たりの確率などの定数が記憶されてい
る。
【0053】RAM103は、CPU101による遊技
制御時にワークエリアとして利用されるものである。こ
のRAM103には、停電時にも後述するバックアップ
電源303から電源が供給され、必要なデータがバック
アップされる。RAM103は、バックアップエリアと
制御エリアとから構成される。バックアップエリアは、
停電からの復帰時にも原則としてデータ内容が初期化さ
れないエリアで、チェックデータの他、特別図柄乱数カ
ウンタ、特別図柄乱数記憶、普通図柄乱数カウンタ、普
通図柄乱数記憶、確認カウンタ等が、対応する格納領域
に記憶されている。一方、制御エリアは、バックアップ
エリア以外の(停電からの復帰時には初期化される)領
域で、各種タイマ値等が記憶されている。
【0054】遊技制御装置100には、インターフェー
スを介して、各種検出装置(一般入賞口センサ51.1
〜51.N、特別図柄始動センサ52、カウントセンサ
53、継続センサ54、普通図柄始動センサ55)から
の検出信号が入力される。遊技制御装置100は、これ
らの検出信号に基づいて、ROM102に格納されたプ
ログラム(遊技プログラム)により、遊技の統括的な制
御(遊技制御)を行う。なお、図には示さないが、遊技
制御装置100には、金枠開放センサ、オーバーフロー
センサ、半端球検出センサ64等からの異常を検出する
信号が入力され、遊技制御装置100において異常への
対応処理が行えるようになっている。
【0055】遊技制御において、遊技制御装置100
は、インターフェースを介して、各種従属制御装置、す
なわち、表示制御装置150(表示装置20における表
示を制御する制御装置)、装飾制御装置200(ラン
プ、LED等の各種発光装置群70を制御する制御装
置)、音制御装置250(音出力装置80からの音出力
を制御する制御装置)、排出制御装置400(排出装置
600を制御する制御装置)に、それぞれ、表示制御指
令、装飾制御指令、音制御指令、賞球制御指令を送信
し、これらの従属制御装置を統括的に制御する。
【0056】また、遊技制御装置100は、インターフ
ェースを介して、各種装置を制御する。まず、特別変動
入賞装置12の駆動用ソレノイドである大入賞口ソレノ
イド12A、普通変動入賞装置15の駆動ソレノイドで
ある普通変動入賞装置ソレノイド15Aに制御信号(ソ
レノイド制御指令)を送信し、これらのソレノイドへの
通電を制御することにより、特別変動入賞装置12、普
通変動入賞装置15の開閉動作を制御する。また、普通
図柄表示器22に制御信号を送信し、普通図柄表示器2
2における可変表示を制御する。また、特図記憶表示器
21、普図記憶表示器23に、それぞれ特別図柄始動記
憶、普通図柄始動記憶の蓄積数を表示する。さらに、イ
ンターフェースから遊技盤用外部出力端子41(図2参
照)を介して、管理装置(遊技店において店内の複数の
遊技機1を管理するホストコンピュータ)に、外部出力
データを送信する。
【0057】また、遊技制御装置100は、特別図柄に
関する大当たりおよび普通図柄に関する当たりの抽選を
行う。
【0058】特別図柄に関する大当たりの抽選は、特別
図柄入賞記憶として記憶されている特別図柄始動センサ
52による検出タイミング(具体的には、遊技制御装置
100に備えられた特別図柄乱数カウンタの入賞検出時
点における値)が、所定の大当たりのタイミングである
場合(特別図柄乱数カウンタの値が所定の大当たり値で
ある場合)に大当たりとの判定がなされ、それ以外は、
はずれとなる。この抽選により特別図柄に関する大当た
りが発生すると、始動口14への入賞を契機に変動表示
を開始していた表示装置20が、大当たりを示す表示
(3つの特別図柄が同一図柄で停止する表示)で停止し
て、大当たり発生が報知される。そして、特別変動入賞
装置12の開放により、遊技球が大入賞口に入賞し得る
大当たり状態となる。
【0059】なお、大当たり状態における特別変動入賞
装置12の開放は、ラウンド毎に行われる。この各ラウ
ンドは、カウントセンサ53による大入賞口への入賞検
出数(カウント数)が所定カウント(例えば10カウン
ト)に達するか、または所定カウントに達しないまま所
定時間が経過するまで継続される。そして、各ラウンド
でV入賞口への入賞がある限り、次のラウンドが、所定
の上限回数(例えば16ラウンド)まで繰り返される。
【0060】普通図柄に関する大当たりの抽選は、普通
図柄始動記憶として記憶されている普通図柄始動センサ
55による検出タイミング(具体的には、遊技制御装置
100に備えられた普通図柄乱数カウンタの入賞検出時
点における値)が、所定の当たりタイミングである場合
(普通図柄乱数カウンタの値が所定の大当たり値である
場合)に当たりとの判定がなされ、それ以外は、はずれ
となる。この抽選により普通図柄に関する当たりが発生
すると、普通図柄始動ゲート18A、18Bへの遊技球
通過を契機に変動表示を開始していた普通図柄表示器2
2が、当たりを示す表示(当たりを示す図柄)で停止し
て、当たり発生が報知される。そして、普通変動入賞装
置15の開動作により、始動口14の入口が所定の時間
(例えば0.5秒)だけ広げられ、遊技球が入賞しやす
い状態となる。
【0061】排出制御装置400は、CPU401、R
OM402,RAM403、入出力インターフェイス
(図示せず)等から構成される。
【0062】CPU401は排出制御装置400による
各種制御を司るIC、ROM402はこれらの制御のた
めの不変の情報(各種プログラム、各種定数等)を記憶
している記憶手段である。また、RAM403は、制御
時にワークエリアとして利用される記憶手段であり、停
電時にもデータ内容がバックアップされるバックアップ
エリアと、それ以外の制御エリアとから構成される。
【0063】排出制御装置400は、排出関連の制御を
行う制御装置であり、遊技制御装置100からの賞球制
御指令またはカードユニット2からの貸球制御指令に基
づいて、排出ユニット600の排出用パルスモータ62
0および流路切換ユニット700の流路切換ソレノイド
730等を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
なお、流路切換ソレノイド730は、排出ユニット60
0からの流路を、賞球流路または貸球流路に切り換える
流路切換弁の駆動手段であって、排出制御装置400に
よる流路切換ソレノイド730の制御により、賞球は賞
球流路に、貸球は貸球流路に導れ、それぞれ賞球検出セ
ンサ713、貸球検出センサ714で検出される。
【0064】排出制御装置のRAM403のバックアッ
プ領域には、貯留カウンタと排出カウンタの2つのカウ
ンタが備えられる。排出制御装置400は、賞球制御指
令を受けると、この制御指令に含まれている排出要求数
を、貯留カウンタに累積記憶する。この場合、制御指令
に含まれている排出要求数は、遊技制御装置100のR
AM103内の確認カウンタにも累積記憶される。な
お、貯留カウンタおよび確認カウンタの形態としては、
指令された排出要求数自体を積算して記憶するものや、
排出要求数の種類(個数)毎に指令された件数を積算し
て記憶するもの等がある。
【0065】貯留カウンタに記憶がある場合、排出制御
装置400は、貯留カウンタに記憶されている排出要求
数を、排出カウンタに順次設定する。そして、排出カウ
ンタに設定された値を排出するように、排出用パルスモ
ータ620にパルス送信を行って、遊技球排出を行わせ
る。なお、貸球制御指令があった場合には、貸球排出数
を排出カウンタに設定する。
【0066】このように排出された遊技球数は、賞球検
出センサ713または貸球排出センサ714により検出
される。この検出信号は、中継基板740を介して、排
出制御装置400に入力され、検出分の貯留カウンタ値
(賞球の場合)または排出カウンタ値(貸球の場合)が
減算される。また、賞球検出センサ713の検出信号
は、中継基板740を介して、遊技制御装置100にも
入力され、検出分の確認カウンタ値が減算される。
【0067】なお、排出制御装置400は、枠用外部出
力端子42A(図2参照)を介して、管理装置に向けて
データ送信することができる。
【0068】電源供給装置300は、電源回路301、
バックアップ電源(コンデンサ)303、停電監視回路
304等から構成される。
【0069】電源回路301は、外部からの交流電圧
を、各種装置に適合したレベルの直流電源に変換して、
電源供給する回路である。例えば、遊技制御装置10
0、排出制御装置400等の各種制御装置には、ロジッ
ク電源回路302から5V電源が供給される。この5V
電源は、遊技制御装置100のCPU101、ROM1
02、RAM103、排出制御装置400のCPU40
1、ROM402、RAM403を駆動するために必要
な主電源である。なお、遊技制御装置100、排出制御
装置400等の各種制御装置の主電源となりうるもの
は、5V電源に限られず、例えば、5Vよりも大きな電
圧の電源(例えば12V電源)を主電源として、この主
電源の電圧を、各種制御装置内で、必要な電圧(例えば
5V)に変換するようにしてもよい。
【0070】バックアップ電源303は、停電時(ロジ
ック電源回路302からの電源供給停止時)に、遊技制
御装置100のRAM103および排出制御装置400
のRAM403に対して電源供給し、RAM103、4
03内のデータをバックアップするための電源である。
このバックアップ電源303を備えることにより、遊技
にとって特に重要なデータ、具体的には、大当たり抽選
のためのデータ(RAM103内の特別図柄始動記憶、
普通図柄始動記憶等)および遊技球の排出数管理のため
のデータ(RAM403内の貯留カウンタ値、排出カウ
ンタ値、RAM103内の確認カウンタ値)が、停電時
にも失われることなく保存され、停電からの復帰後に利
用できるようになっている。
【0071】バックアップ電源303からRAM103
への電源線上には、EMIフィルタ111が備えられる
とともに、この電源線とアース間には、ノイズ吸収用の
2つのコンデンサ112、113が並列に設けられる。
この場合、2つのコンデンサ112、113は、共振周
波数特性が異なるものが選択され、それぞれ、異なる原
因に基づく異なる周波数帯のノイズを吸収するようにな
っている。なお、この周波数帯の設定には、EMIフィ
ルタ111に含まれるコイル部や、コンデンサ112、
113近傍の配線パターンに存在するインダクタンス成
分が考慮されている。
【0072】具体的には、一方のコンデンサ112は、
低周波ノイズを吸収しうるような共振周波数を持つもの
が選択される。ここで、遊技機1で発生する低周波ノイ
ズとしては、外部電源(商用電源)からのノイズ、遊技
球を研磨する装置からのノイズ等がある。また、他方の
コンデンサ113は、高周波ノイズを吸収しうるような
共振周波数を持つものが選択される。ここで、遊技機1
で発生する高周波ノイズとしては、金属製の遊技球に付
着した静電気によるノイズ、落雷等のサージ電圧による
ノイズ等がある。
【0073】同様に、バックアップ電源303からRA
M403への電源線上には、EMIフィルタ411が備
えられ、この電源線とアース間には、ノイズ吸収用の2
つのコンデンサ412、413が並列に設けられる。こ
の場合も、2つのコンデンサ412、413は、それぞ
れ低周波ノイズ、高周波ノイズを吸収しうるような共振
周波数を持つものとなっている。
【0074】このように、本発明は、遊技制御装置10
0のRAM103および排出制御装置400のRAM4
03にはバックアップ電源303を設け、停電発生時に
も遊技にとって特に重要なデータをバックアップできる
ようにした構成において、このバックアップ電源303
の電源線からRAM103、403に入ってくる恐れが
あるノイズを、低周波ノイズ吸収用のコンデンサ11
2、412と、高周波ノイズ吸収用のコンデンサ11
3、413で吸収する。したがって、バックアップ電源
303を遊技制御装置100および排出制御装置400
とは別基板の電源供給装置300から引いてくる場合
に、電源線上で特に発生しやすい低周波帯域と高周波帯
域の2種類のノイズを、両方とも有効に吸収でき、RA
M103、403内の遊技にとって重要なデータをノイ
ズから有効に保護することができる。
【0075】停電監視回路304は、電源回路301に
おける電圧低下に基づいて停電発生を検出し、この停電
発生を報知する停電検出信号を、遊技制御装置100の
CPU101、排出制御装置400のCPU401に入
力する回路である。停電検出信号を受けたCPU101
およびCPU401においては、所定の停電割り込みル
ーチンが実行され、ロジック電源回路302の電源断の
準備を行うようになっている。
【0076】この停電監視回路304からCPU101
への信号線にはラッチアップ防止用のダイオード12
1、122が、またCPU401への信号線にはラッチ
アップ防止用のダイオード421、422が、それぞれ
接続される。これらラッチアップ防止用のダイオード1
21、122、421、422により、CPU101、
401への大電流の突入が防止されている。
【0077】なお、今回開示された実施の形態は総ての
点で例示であって制限的なものではない。また、本発明
の範囲は、特許請求の範囲によって示されるもので、特
許請求の範囲内での総ての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す遊技機の正面図であ
る。
【図2】同じく裏面図である。
【図3】同じく制御系の構成図である。
【符号の説明】
100 遊技制御装置 103 RAM 112 低周波ノイズ吸収用のコンデンサ 113 高周波ノイズ吸収用のコンデンサ 300 電源供給装置 301 電源回路 302 ロジック電源回路 303 バックアップ電源 400 排出制御装置 403 RAM 412 低周波ノイズ吸収用のコンデンサ 413 高周波ノイズ吸収用のコンデンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技に関する制御を行う制御装置と、 この制御装置に備えられた書換可能な記憶手段と、 外部電源からの電圧を変換して前記制御装置に主電源を
    供給する電源供給装置と、 を備えた遊技機において、 前記制御装置の外部にバックアップ電源を備え、前記主
    電源の停電時にこのバックアップ電源から前記記憶手段
    に電源を供給可能とするとともに、 前記バックアップ電源から前記記憶手段への電源線に、
    低周波ノイズを吸収可能な低周波用ノイズ吸収手段と、
    高周波ノイズを吸収可能な高周波用ノイズ吸収手段の2
    種類のノイズ吸収手段を備えたことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】前記バックアップ電源を前記電源供給装置
    に備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記低周波用ノイズ吸収手段は、外部電源
    からのノイズを吸収可能であることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記高周波用ノイズ吸収手段は、サージ電
    圧によるノイズを吸収可能であることを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれか一つに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記2種類のノイズ吸収手段は、前記バッ
    クアップ電源から前記記憶手段への電源線とアースとの
    間に並列に接続された共振周波数の異なる2種類のコン
    デンサであることを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれか一つに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記制御装置として、遊技者にとって有利
    な特別遊技状態発生のための抽選を行う遊技制御装置を
    備え、前記記憶手段として、前記抽選のためのデータを
    記憶する記憶手段を前記遊技制御装置に備えるととも
    に、前記バックアップ電源から前記遊技制御装置に備え
    られた記憶手段への電源線に前記2種類のノイズ吸収手
    段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のい
    ずれか一つに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記制御装置として、遊技価値の排出を制
    御する排出制御装置を備え、前記記憶手段として、遊技
    価値の排出数に関するデータを記憶する記憶手段を前記
    排出制御装置に備えるとともに、前記バックアップ電源
    から前記排出制御装置に備えられた記憶手段への電源線
    に前記2種類のノイズ吸収手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の遊技
    機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010093880A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Hitachi Automotive Systems Ltd 車両用充電発電機およびその制御装置
JP2011062313A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2011062310A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2011110231A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2012245398A (ja) * 2012-09-19 2012-12-13 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2014061313A (ja) * 2004-10-12 2014-04-10 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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