JP2002044560A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2002044560A
JP2002044560A JP2000225979A JP2000225979A JP2002044560A JP 2002044560 A JP2002044560 A JP 2002044560A JP 2000225979 A JP2000225979 A JP 2000225979A JP 2000225979 A JP2000225979 A JP 2000225979A JP 2002044560 A JP2002044560 A JP 2002044560A
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Hiroshi Ideta
洋 出田
Akio Onishi
章夫 大西
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Mitsubishi Electric Corp
Kyoei Sangyo KK
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Mitsubishi Electric Corp
Kyoei Sangyo KK
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビジョン放送受信信号の受信に加えてF
Mラジオ放送信号をも受信することができる受信装置を
小型軽量化すること。 【解決手段】 FMラジオ放送信号受信時にテレビジョ
ン放送信号受信時における音声中間周波副搬送波信号と
同一の中間周波信号に変換出力するチューナ12と、チ
ューナ12が出力する中間周波数帯を通過させるSAW
フィルタ13と、テレビジョン放送信号受信時にVCO
17から出力される映像中間搬送波信号foを用いて音
声副搬送波信号fsを含む映像信号を検波し、FMラジ
オ放送信号受信時にVCO17から出力される自走発振
信号foを用いて音声副搬送波信号fsを検波する映像
検波器16と、映像信号出力の振幅を一定にするVIF
AGC回路15と、バンドパスフィルタ31から出力し
た音声副搬送波信号fsの振幅を一定にするAGC回路
41とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビション放
送信号およびFMラジオ放送信号を選択的に受信し、復
調出力することができる受信装置に関し、特に小型軽量
化を促進する受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶テレビなどのポータブルカラ
ーテレビなどが普及するに従い、一般のFM放送の受信
も可能なテレビジョン受信機が登場している。このFM
放送をも受信可能なテレビジョン受信機は、チューナな
どの高周波回路とテレビジョン放送信号の音声信号復調
回路を用いることによって、FMラジオ放送信号の音声
信号を受信することができる。ここで、FMラジオ放送
信号の音声信号を復調する場合、テレビジョン放送信号
の映像中間搬送波信号を用いないで、復調するようにし
ている。
【0003】図6は、従来のFMラジオ放送信号を受信
可能なテレビジョン受信機である受信装置の構成を示す
ブロック図である。まず、テレビジョン放送信号を受信
する場合について説明する。図6において、チューナ1
12は、アンテナ111を介して受信したテレビジョン
放送信号を選局し、中間周波数にダウンコンバートし、
この中間周波数帯の信号をSAWフィルタ113,12
1に出力する。SAWフィルタは、映像中間搬送波周波
数foをもつ中間周波数帯を通過させ、VIF増幅器1
14に出力する。VIF増幅器114は、中間周波数帯
の信号を増幅し、映像検波器116に出力するととも
に、スイッチ120に出力する。
【0004】スイッチ120は、テレビジョン放送信号
受信時にはVIF増幅器114側に接続され、中間周波
数帯の信号がスイッチ120を介してAPC118に出
力される。自動位相制御回路(APC)118は、中間
周波数帯の信号のうちの映像中間搬送波周波数foと、
電圧制御発振回路(VCO)117が出力した信号との
位相差を検出し、VCO117に出力する。VCO11
7は、この位相差をもとに、映像中間搬送波周波数fo
に位相ロックした映像中間搬送波周波数foの信号を映
像検波器116に出力する。映像検波器116は、VC
O117が出力した映像中間搬送波周波数foの信号を
もとに、映像信号を検波出力し、端子119に出力す
る。なお、映像検波器116の検波出力は、VIFAG
C回路115に出力され、VIFAGC回路115は、
映像検波器116の検波出力の振幅を一定とする利得制
御をVIF増幅器114に対して行う。
【0005】一方、SAWフィルタ121は、中間周波
数(fo−fs)を通過させ、QIF増幅器122は、
QIFAGC回路123による利得制御をもとに、この
中間周波数を増幅し、中間周波検波回路(QIFDE
T)124に出力する。中間周波検波回路124は、入
力された中間周波数(fo−fs)と、VCO117か
ら出力された映像中間搬送波周波数foとをミキシング
し、音声副搬送波周波数fsを出力する。その後、音声
副搬送波周波数fsは、バンドパスフィルタ131を介
して抽出され、SIF増幅器132によって増幅され、
FM検波器133によって検波出力された音声信号が端
子134から出力される。
【0006】これに対し、FMラジオ放送信号受信時に
は、チューナ112が中間周波数(fo−fs)と同じ
周波数の中間周波数にダウンコンバートして、SAWフ
ィルタ121に出力する。その後、音声副搬送波周波数
fsと同様にして、FM音声中間周波数fsが中間周波
検波回路124によって検波され、最終的に音声信号が
端子134から出力される。この場合、VCOは、映像
中間搬送波周波数foを出力しないため、スイッチ12
0は、映像中間搬送波周波数foに相当する発振周波数
foの入力側に接続され、発振周波数foがAPC11
8に出力される。これによって、VCO117は、位相
ロックされた発振周波数foを中間周波検波回路124
に出力し、FM音声中間周波数fsを検波出力する。
【0007】このように、従来の受信装置では、テレビ
ジョン放送信号の映像信号関連の中間周波処理回路と、
テレビジョン放送信号の音声信号およびFMラジオ放送
信号の音声信号の音声信号関連の中間周波処理回路とが
独立して設けられていた。このため、FMラジオ放送信
号の音声信号の復調特性を最適に設定することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の受信装置では、映像信号関連の中間周波処理回
路と音声信号関連の中間周波処理回路とが独立して設け
られていることから、部品や回路ブロックを多く設けな
ければならず、コストの増大および受信装置の小型軽量
化を阻害するという問題点があった。
【0009】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
テレビジョン放送受信信号の受信に加えてFMラジオ放
送信号をも受信することができる受信装置であって、小
型軽量化を促進することができる受信装置を得ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる受信装置は、テレビション放送信
号およびFMラジオ放送信号を選択的に受信し、復調出
力することができる受信装置において、前記FMラジオ
放送信号受信時に前記テレビジョン放送信号受信時にお
ける音声中間周波副搬送波信号と同一の中間周波信号に
変換出力するチューナと、前記チューナが出力する中間
周波信号のうち、前記テレビジョン放送信号の映像中間
周波数帯の中間周波信号を通過させる帯域制限フィルタ
と、前記帯域制限フィルタを通過した映像中間周波数帯
の中間周波信号を増幅する中間周波増幅手段と、前記映
像中間周波数帯の映像中間搬送波信号と同一周波数の自
走発振信号を発振出力する発振手段と、前記テレビジョ
ン放送信号受信時に前記中間周波増幅手段が出力する映
像中間搬送波信号を選択し、前記FMラジオ放送信号受
信時に前記自走発振信号を選択する第1切替手段と、前
記第1切替手段によって選択された前記映像中間搬送波
信号あるいは前記自走発振信号に位相同期させる位相同
期手段と、前記位相同期手段によって位相同期された映
像中間搬送波信号あるいは自走発振信号を用いて前記中
間周波増幅手段によって増幅された映像中間周波数帯の
中間周波信号から音声副搬送波信号を含む映像信号ある
いは音声副搬送波信号を出力する映像検波手段と、前記
映像検波手段が出力した音声副搬送波信号を通過させる
音声帯域制限フィルタと、前記音声帯域制限フィルタか
ら出力された音声副搬送波信号をもとに前記テレビジョ
ン放送信号の音声信号あるいは前記FMラジオ放送信号
の音声信号を検波出力する音声検波手段と、前記テレビ
ジョン放送受信時に前記中間周波増幅手段の増幅度を変
化させ、前記映像検波手段が出力する映像信号の振幅を
一定に制御する第1自動利得制御手段と、前記FMラジ
オ信号受信時に前記中間周波増幅手段の増幅度を変化さ
せ、前記音声帯域制限フィルタが出力する音声副搬送波
信号の振幅を一定に制御する第2自動利得制御手段と、
前記第1自動利得制御手段あるいは前記第2自動利得制
御手段による制御を切替出力する第2切替手段とを備え
たことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、テレビジョン放送信号
受信時では、第1切替手段によって前記中間周波増幅手
段が出力する映像中間搬送波信号を選択させ、第2切替
手段を前記第1自動利得制御手段に切替接続する。チュ
ーナは、テレビジョン放送信号を中間周波数に変換し、
帯域制限フィルタが、この中間周波数を通過させて、中
間周波増幅手段によって増幅される。この場合、中間周
波増幅手段は、前記第1自動利得制御手段によって、前
記映像検波手段が出力する映像信号の振幅が一定になる
ように利得制御される。一方、FMラジオ放送受信時で
は、第1切替手段によって前記自走発振信号を選択さ
せ、第2切替手段を前記第2自動利得制御手段に切替接
続する。チューナは、前記FMラジオ放送信号受信時に
前記テレビジョン放送信号受信時における音声中間周波
副搬送波信号と同一の中間周波信号に変換出力し、帯域
制限フィルタが、この中間周波数を通過させて、中間周
波増幅手段によって増幅される。この場合、中間周波増
幅手段は、前記第2自動利得制御手段によって、前記音
声帯域制限フィルタが出力する音声副搬送波信号の振幅
が一定になるように利得制御される。これによって、音
声専用の帯域制限フィルタ、音声専用の中間周波増幅回
路、音声専用の中間周波検波回路が不要となるととも
に、FMラジオ放送信号の受信時においても品質の高い
音声信号を復調出力することができる。
【0012】つぎの発明にかかる受信装置は、テレビシ
ョン放送信号およびFMラジオ放送信号を選択的に受信
し、復調出力することができる受信装置において、前記
FMラジオ放送信号受信時に前記テレビジョン放送信号
受信時における音声中間周波副搬送波信号と同一の中間
周波信号に変換出力するチューナと、前記チューナが出
力する中間周波信号のうち、前記テレビジョン放送信号
の映像中間周波数帯の中間周波信号を通過させる帯域制
限フィルタと、前記帯域制限フィルタを通過した映像中
間周波数帯の中間周波信号を増幅する中間周波増幅手段
と、前記映像中間周波数帯の映像中間搬送波信号と同一
周波数の自走発振信号を発振出力する発振手段と、前記
映像中間搬送波信号に位相同期させる第1位相同期手段
と、前記自走発振信号に位相同期させる第2位相同期手
段と、前記テレビジョン放送信号受信時に前記第1位相
同期手段の出力を選択し、前記FMラジオ放送信号受信
時に前記自走発振信号を選択する第1切替手段と、前記
第1切替手段の出力を用いて前記中間周波増幅手段によ
って増幅された映像中間周波数帯の中間周波信号から音
声副搬送波信号を含む映像信号あるいは音声副搬送波信
号を出力する映像検波手段と、前記映像検波手段が出力
した音声副搬送波信号を通過させる音声帯域制限フィル
タと、前記音声帯域制限フィルタから出力された音声副
搬送波信号をもとに前記テレビジョン放送信号の音声信
号あるいは前記FMラジオ放送信号の音声信号を検波出
力する音声検波手段と、前記テレビジョン放送受信時に
前記中間周波増幅手段の増幅度を変化させ、前記映像検
波手段が出力する映像信号の振幅を一定に制御する第1
自動利得制御手段と、前記FMラジオ信号受信時に前記
中間周波増幅手段の増幅度を変化させ、前記音声帯域制
限フィルタが出力する音声副搬送波信号の振幅を一定に
制御する第2自動利得制御手段と、前記第1自動利得制
御手段あるいは前記第2自動利得制御手段による制御を
切替出力する第2切替手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】この発明によれば、テレビジョン放送信号
受信時では、第1切替手段によって前記中間周波増幅手
段が出力する映像中間搬送波信号を選択させ、第2切替
手段を前記第1自動利得制御手段に切替接続する。チュ
ーナは、テレビジョン放送信号を中間周波数に変換し、
帯域制限フィルタが、この中間周波数を通過させて、中
間周波増幅手段によって増幅される。この場合、中間周
波増幅手段は、前記第1自動利得制御手段によって、前
記映像検波手段が出力する映像信号の振幅が一定になる
ように利得制御される。その後、映像検波手段が、前記
中間周波増幅手段によって増幅された映像中間周波数帯
の中間周波信号から音声副搬送波信号を含む映像信号を
出力する。一方、FMラジオ放送受信時では、第1切替
手段によって前記自走発振信号を選択させ、第2切替手
段を前記第2自動利得制御手段に切替接続する。チュー
ナは、前記FMラジオ放送信号受信時に前記テレビジョ
ン放送信号受信時における音声中間周波副搬送波信号と
同一の中間周波信号に変換出力し、帯域制限フィルタ
が、この中間周波数を通過させて、中間周波増幅手段に
よって増幅される。この場合、中間周波増幅手段は、前
記第2自動利得制御手段によって、前記音声帯域制限フ
ィルタが出力する音声副搬送波信号の振幅が一定になる
ように利得制御される。その後、映像検波手段が、前記
中間周波増幅手段によって増幅された映像中間周波数帯
の中間周波信号から音声副搬送波信号を検波出力する。
この場合、映像検波手段は、テレビジョン放送信号受信
時に用いる第1位相同期手段とは別個に設けられた第2
位相同期手段が出力する自走発振信号をもとに音声副搬
送波信号を検波出力する。これによって、音声専用の帯
域制限フィルタ、音声専用の中間周波増幅回路、音声専
用の中間周波検波回路が不要となるとともに、別個に設
けられた第1位相同期手段と第2位相同期手段によって
検波出力し、FMラジオ放送信号受信時におけうる位相
同期のばらつきによる音声信号の品質低下を抑止するよ
うにしている。
【0014】つぎの発明にかかる受信装置は、上記の発
明において、前記チューナは、前記FMラジオ放送信号
受信時に前記帯域制限フィルタの通過帯域であって利得
の大きな中間周波信号である音声中間周波搬送波信号に
変換出力し、前記発振手段は、前記音声中間周波搬送波
信号の周波数を前記音声副搬送波周波数分シフトさせた
自走発振信号を発振することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、前記チューナが、前記
FMラジオ放送信号受信時に前記帯域制限フィルタの通
過帯域であって利得の大きな中間周波信号である音声中
間周波搬送波信号に変換出力し、前記発振手段が、前記
音声中間周波搬送波信号の周波数を前記音声副搬送波周
波数分シフトさせた自走発振信号を発振するようにし、
FMラジオ放送信号の中間周波数を、前記帯域制限フィ
ルタの通過帯域であって利得の減衰が少ない周波数帯を
通過させるようにしている。
【0016】つぎの発明にかかる受信装置は、上記の発
明において、NTSC方式で用いられる色信号副搬送波
周波数信号を生成する生成手段をさらに備え、前記発振
手段は、前記色信号副搬送波周波数信号の11倍の周波
数をもつ発振信号を位相同期出力させる位相同期ループ
回路であることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、生成手段が、NTSC
方式で用いられる色信号副搬送波周波数信号を生成し、
前記発振手段が、前記色信号副搬送波周波数信号の11
倍の周波数をもつ発振信号を位相同期出力させるように
し、NTSC方式の受信装置が通常内蔵する色信号副搬
送波周波数信号を有効利用するようにしている。
【0018】つぎの発明にかかる受信装置は、上記の発
明において、NTSC方式で用いられる色信号副搬送波
周波数信号を生成する生成手段をさらに備え、前記発振
手段は、前記色信号副搬送波周波数信号を1/3倍に分
周する第1分周手段と、前記色信号副搬送波周波数信号
を1/4倍に分周する第2分周手段と、前記第1分周手
段と第2分周手段との出力を選択切替する選択切替手段
と、前記選択切替手段によって選択切替された出力信号
の44倍の周波数をもつ発振信号を位相同期出力させる
位相同期ループ回路とを備えたことを特徴とする。
【0019】この発明によれば、生成手段が、NTSC
方式で用いられる色信号副搬送波周波数信号を生成し、
前記発振手段が、色信号副搬送波周波数信号の44/3
倍の発振周波数あるいは色信号副搬送波周波数信号の4
4/4倍の発振周波数を選択切替出力するようにし、N
TSC方式の受信装置が通常内蔵する色信号副搬送波周
波数信号を有効利用するようにしている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる受信装置の好適な実施の形態を詳細に説明
する。
【0021】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1である受信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、アンテナ11は、テレビジョン放送信号
およびFMラジオ放送信号を受信する。アンテナ11に
よって受信された信号は、チューナ12によって選局さ
れる。チューナ12は、テレビジョン放送信号を受信す
る場合、映像の変調成分と音声の変調成分とを含む中間
周波信号に変換して弾性表面波(SAW)フィルタ13
に出力し、FMラジオ放送信号を受信する場合、テレビ
ジョン放送信号受信時の音声中間周波成分と同一周波数
の中間周波信号に変換してSAWフィルタ13に出力す
る。SAWフィルタ13は、映像中間周波数帯を通過さ
せる帯域制限を行って、中間周波信号を通過させる。
【0022】テレビジョン放送信号を受信する場合の動
作について説明する。SAWフィルタ13を通過した中
間周波信号は、VIF増幅器14によって一定レベルに
増幅され、映像検波器16に出力される。映像検波器1
6は、電圧制御発振器(VCO)17から出力される映
像中間周波搬送波周波数foの信号によって、VIF増
幅器14から入力された中間周波信号を同期検波し、検
波出力としての映像信号を端子19に出力するととも
に、バンドパスフィルタ31に出力する。
【0023】テレビジョン放送信号の受信時、スイッチ
20は、VIF増幅器14側に接続され、VIF増幅器
14の中間周波信号が自動位相検波器(APC)18に
入力される。APC18は、電圧制御発振器(VCO)
17の出力信号の位相とVIF増幅器14から入力され
る中間周波信号の位相とを比較し、この位相差をVCO
17に出力する。VCO17は、この位相差をもとに映
像中間周波搬送波周波数foに一致した信号を映像検波
器16に出力する。すなわち、VCO17とAPC18
とによって位相同期ループが形成される。
【0024】一方、テレビジョン放送信号の受信時に
は、スイッチ42は、VIF自動利得制御(AGC)回
路15側に接続される。VIFAGC回路15は、映像
検波器16から出力される映像信号が一定の振幅となる
ように、VIF増幅器14の利得を制御する。
【0025】ここで、映像中間周波搬送波周波数を「f
o」とし、音声副搬送波周波数を「fs」とすると、音
声中間周波副搬送波周波数は、「fo−fs」となって
いる。VCO17からの発振周波数は、映像中間周波搬
送波周波数foであるため、映像検波器16から出力さ
れる映像信号には、音声副搬送波周波数fsが含まれ
る。
【0026】バンドパスフィルタ31は、音声副搬送波
周波数fsの信号を抽出し、SIF増幅器32に出力す
る。SIF増幅器32は、入力された音声副搬送波周波
数fsを増幅し、FM検波器33に出力する。FM検波
器33は、入力された音声副搬送波周波数fsの信号を
FM検波し、音声信号に変換し、音声出力として端子3
4に出力する。
【0027】つぎに、FMラジオ放送信号を受信する場
合の動作について説明する。SAWフィルタ13を通過
した中間周波信号は、VIF増幅器14によって一定レ
ベルに増幅され、映像検波器16に出力される。映像検
波器16は、VCO17から出力される映像中間周波搬
送波周波数foに相当する発振周波数foの信号によっ
て、VIF増幅器14から入力された中間周波信号を同
期検波し、テレビジョン放送信号受信時の音声副搬送波
周波数fsに相当するFM中間周波数fsをバンドパス
フィルタ31に出力する。
【0028】この場合、VIF増幅器14から出力され
た中間周波数には、映像中間周波搬送波周波数foが含
まれないことから、FM中間周波数fsを安定出力する
ことができないので、スイッチ20を発振器40側に切
り替えて、発振器40が出力する、映像中間周波搬送波
周波数foに相当する自走の発振周波数foをAPC1
8に入力し、APC18とVCO17とが位相同期ルー
プ回路を形成し、位相同期された発振周波数foを映像
検波器16に出力する。映像検波器16は、この発振周
波数foを用いてFM中間周波数fsを生成してバンド
パスフィルタ31に出力する。
【0029】バンドパスフィルタ31は、テレビジョン
放送信号受信時と同様に、FM中間周波数fsの信号を
抽出し、SIF増幅器32に出力する。SIF増幅器3
2は、入力されたFM音声中間周波数fsを増幅し、F
M検波器33に出力する。FM検波器33は、入力され
たFM音声中間周波数fsの信号をFM検波し、音声信
号に変換し、音声出力として端子34に出力する。
【0030】ここで、FMラジオ放送信号の受信時に
は、スイッチ42は、AGC回路41側に接続れる。A
GC回路41は、バンドパスフィルタ31から出力され
たFM音声中間周波数fsが一定の振幅となるように、
VIF増幅器14の利得を制御する。
【0031】この実施の形態1では、チューナ12がF
Mラジオ放送信号受信時に、テレビジョン放送信号受信
時における中間周波数と同一の中間周波数を出力し、1
つのSAWフィルタ13のみを用いてテレビジョン放送
信号の映像信号および音声信号ならびにFMラジオ放送
信号の音声信号を復調するようにしているので、従来の
受信装置に設けられた音声専用のSAWフィルタ12
1、音声専用の中間周波増幅回路122、音声専用の中
間周波検波回路124、音声専用の中間周波AGC回路
123を設ける必要がなく、簡易な構成で受信装置を実
現でき、小型軽量化を促進することができる。
【0032】また、この実施の形態1では、テレビジョ
ン放送信号受信時およびFMラジオ放送信号受信時にそ
れぞれ対応した中間周波数の利得制御を行うようにして
いるので、安定した復調処理を行うことができる。
【0033】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。上述した実施の形態1では、
FMラジオ放送信号受信時に、発振器40、APC1
8、およびVCO17によって位相ロックされた、映像
中間周波搬送波周波数foに相当する自走の発振周波数
foを用いて、映像検波器16がFM音声中間周波数f
sを検波出力するようにしていたが、この実施の形態2
では、FMラジオ放送信号受信時に、チューナ12a
が、SAWフィルタ13の通過利得の大きな中間周波数
を生成し、発振器40aが、この中間周波数に対応して
FM音声中間周波数fsを検波出力できる発振周波数f
oBを映像検波器16側に出力するようにしている。
【0034】図2は、この発明の実施の形態2である受
信装置の構成を示すブロック図である。図2において、
この受信装置は、実施の形態1に示したチューナ12に
代えてチューナ12aを設けるとともに、発振器40に
代えて発振器40aを設けている。その他の構成は、実
施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を
付している。
【0035】一般に、受信装置で用いる中間周波処理回
路で使用する帯域制限用のSAWフィルタ13は、残留
側波帯変調された信号を受信するため、残留部分の利得
増大が存在し、利得増大部分の利得を調整するようにし
ている。このため、映像搬送波中間周波数foでは、−
6dBの減衰があり、音声副搬送波周波数(fo−f
s)でも、約−6〜−10dBの減衰がある。このよう
な減衰特性をもったSAWフィルタ13を用いて、FM
ラジオ放送信号の中間周波数を受信すると、SAWフィ
ルタ13の通過帯域の中心部分に比較して、約−6〜−
10dBの感度ロスが発生する。
【0036】このため、この実施の形態2では、FMラ
ジオ放送信号を受信する場合、チューナ12aがSAW
フィルタ13の通過帯域の中心部分を通過する中間周波
数fsxを出力する。一方、この中間周波数fsxに対
応してFM音声中間周波数fsを検波するため、発振器
40aは、発振周波数foBを発振し、APC18およ
びVCO17によって形成される位相同期ループ回路に
よって出力される発振周波数foBを映像検波器16に
出力する。
【0037】この発振周波数foBは、次式(1)また
は次式(2)を満足する。すなわち、 foB=fsx+fs …(1) foB=fsx−fs …(2) のいずれかの関係を満足する。スイッチ20は、テレビ
ジョン放送信号受信時には、VIF増幅器14側に接続
され、VCO17が位相ロックされた映像中間搬送波周
波数foを映像検波器16に入力する。これによって、
映像検波器16は、映像信号および音声副搬送波周波数
fsを検波出力する。一方、スイッチ20は、FMラジ
オ放送信号受信時には、発振器40a側に接続され、V
CO17が位相ロックされた発振周波数foBを映像検
波器16に入力する。これによって、映像検波器16
は、FM音声中間周波数fsを検波出力する。この場
合、映像検波器16に入力される中間周波数fsxは、
SAWフィルタ13の通過帯域の中心部分の周波数に設
定することによって、利得の減衰がなく、映像検波器1
6に入力され、感度ロスの少ないFM音声中間周波数を
検波出力することができる。なお、中間周波数fsx
は、SAWフィルタ13の通過帯域の利得減衰が小さい
部分に設定されればよく、この条件を満足する周波数で
あれば、任意の中間周波数fsxとして設定することが
できる。
【0038】この実施の形態2では、FMラジオ放送信
号受信時に、チューナ12aが、SAWフィルタ13の
通過帯域の利得減衰がない中間周波数fsxを生成し、
発振器40aが、この中間周波数fsxに対応してFM
音声中間周波数fsを検波出力できる任意の発振周波数
foBを映像検波器16側に出力するようにしているの
で、感度ロスの少ないFM音声中間周波数fsを検波出
力することができる。
【0039】実施の形態3.つぎに、この発明の実施の
形態3について説明する。この実施の形態3は、上述し
た実施の形態2に示した発振器40aを効率的に生成す
るものである。
【0040】図3は、この発明の実施の形態3である受
信装置に適用する発振器40aの構成を示すブロック図
である。この発振器40aは、実施の形態2に示した発
振器40aに適用される。この発振器40aは、VCO
51とAPC52と分周器53とによって構成される位
相同期ループ回路であり、NTSC方式の受信装置に内
蔵される色信号復調に用いられる3.58MHzの色信
号副搬送波周波数fscをもとに、39.38MHzの
発振周波数foBを生成出力する。
【0041】3.58MHzの色信号副搬送波周波数f
scは、NTSC方式を用いる場合、受信装置内部で安
定して生成される。この色信号副搬送波周波数fsc
は、APC52に入力され、APC52は、分周器53
によってVCO51から出力された発振周波数foBを
1/11分周した周波数と色信号副搬送波周波数fsc
との位相差を検出してVCO51に送出し、VCO51
は、この位相差をもとに発振周波数foBの位相制御を
行ってAPC18に出力する。
【0042】39.38MHzの発振周波数foBを用
いる場合、FMラジオ放送信号受信時の中間周波数fs
xは、式(1)によって、 fsx=foB+fs =39.38MHz+4.5MHz =43.88MHz となる。ここで、SAWフィルタ13が、北米地域で使
用される45.75MHzの映像中間搬送波周波数fo
をもつ映像中間周波数帯を通過させる特性を有する場
合、この中間周波数fsxは、SAWフィルタ13の通
過帯域のほぼ中心に位置し、利得減衰がないため、感度
ロスの少ないFM音声中間周波数fsを生成出力するこ
とができる。
【0043】この実施の形態3によれば、受信装置に内
蔵される3.58MHzの色信号副搬送波周波数fsc
を利用して発振周波数foBを生成するようにしている
ので、特別な発振源を持つ必要がなく、簡易な構成で、
上述した実施の形態2の作用効果を得ることができる。
【0044】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4について説明する。この実施の形態3では、北米
地域で使用される45.75MHzの映像中間搬送波周
波数foをもつ映像中間周波数帯を通過させるSAWフ
ィルタ13を用いた場合のみ適用されるものであった
が、この実施の形態4では、主に日本で使用される5
8.75MHzの映像中間搬送波周波数foをもつ映像
中間周波数帯を通過させるSAWフィルタ13を用いた
場合であっても、簡易な構成で実施の形態2を実現でき
るようにしている。
【0045】図4は、この発明の実施の形態4である受
信装置に適用する発振器40aの構成を示すブロック図
である。この発振器40aは、実施の形態2に示した発
振器40aに適用される。この発振器40aは、実施の
形態3に示した分周器53に代えてVCO51の出力を
1/44分周する分周器54を設け、さらに、3.58
MHzの色信号副搬送波周波数fscを1/3分周ある
いは1/4分周し、この分周出力をAPC52に出力す
る分周器55を設けている。この分周器55による1/
3分周あるいは1/4分周は、切替設定される。その他
の構成は、実施の形態2,3と同じであり、同一構成部
分には同一符号を付している。
【0046】まず、北米地域で使用される45.75M
Hzの映像中間搬送波周波数foをもつ映像中間周波数
帯を通過させるSAWフィルタ13を用いる場合につい
て説明する。この場合、分周器55は、1/4分周に切
替設定される。分周器55は、入力される3.58MH
zの色信号副搬送波周波数fscを1/4倍の周波数に
分周してAPC52に出力する。APC52は、分周器
55から出力された信号と、分周器54によって、VC
O51出力を1/44に分周した信号との位相差を検出
し、VCO51に出力し、VCO51は、この位相差を
もとに、色信号副搬送波周波数fscの44/4倍(=
11倍)である39.38MHzの発振周波数foBを
位相ロックして、APC18に出力する。
【0047】この場合、実施の形態3と同様に、FMラ
ジオ放送信号受信時の中間周波数fsxは、式(1)に
よって、 fsx=foB+fs =39.38MHz+4.5MHz =43.88MHz となる。この中間周波数fsxは、北米地域で使用され
るSAWフィルタ13の通過帯域のほぼ中心に位置し、
利得減衰がないため、感度ロスの少ないFM音声中間周
波数fsを生成出力することができる。
【0048】一方、主に日本で使用される58.75M
Hzの映像中間搬送波周波数foをもつ映像中間周波数
帯を通過させるSAWフィルタ13を用いる場合、分周
器55は、1/3分周に切替設定される。分周器55
は、入力される3.58MHzの色信号副搬送波周波数
fscを1/3倍の周波数に分周してAPC52に出力
する。APC52は、分周器55から出力された信号
と、分周器54によって、VCO51出力を1/44に
分周した信号との位相差を検出し、VCO51に出力
し、VCO51は、この位相差をもとに、色信号副搬送
波周波数fscの44/3倍である52.5MHzの発
振周波数foBを位相ロックして、APC18に出力す
る。
【0049】この場合、FMラジオ放送信号受信時の中
間周波数fsxは、式(1)によって、 fsx=foB+fs =52.5MHz+4.5MHz =57.0MHz となる。この中間周波数fsxは、主に日本で使用され
るSAWフィルタ13の通過帯域のほぼ中心に位置し、
利得減衰がないため、感度ロスの少ないFM音声中間周
波数fsを生成出力することができる。
【0050】この実施の形態4によれば、分周器55の
切替設定によって北米地域および日本で使用される受信
装置のいずれに対しても、受信装置に内蔵される3.5
8MHzの色信号副搬送波周波数fscを利用して発振
周波数foBを生成することができるので、特別な発振
源を設ける必要がなく、簡易な構成で、上述した実施の
形態2の作用効果を得ることができる。
【0051】実施の形態5.つぎに、この発明の実施の
形態5について説明する。図5は、この発明の実施の形
態5である受信装置の構成を示すブロック図である。図
5において、この受信装置では、VIF増幅器14が出
力した映像中間搬送波周波数foを位相ロックした発振
周波数foを映像検波器16に出力する位相同期ループ
回路に加え、発振器40aが出力する発振周波数foB
を位相ロックする位相同期ループ回路を設けている。ま
た、スイッチ20に代えて、各位相同期ループ回路出力
を選択切替して映像検波器16に出力するスイッチ20
aを設けている。その他の構成は、実施の形態2と同じ
であり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0052】図5において、スイッチ20aは、テレビ
ジョン放送信号受信時に、VCO17側に接続され、F
Mラジオ放送信号受信時に、VCO43側に接続され
る。テレビジョン放送信号受信時に、APC18は、V
IF増幅器14が出力した映像中間搬送波周波数foと
VCO17の出力との位相差を検出し、この位相差をV
CO17に出力する。VCO17は、この位相ロックル
ープによって位相ロックされた中間搬送波周波数foを
スイッチ20aを介して映像検波器16に出力する。
【0053】一方、FMラジオ放送信号受信時に、AP
C44は、発振器40aから出力された発振周波数fo
Bと、VCO43の出力との位相差を検出し、この位相
差をVCO43に出力する。VCO43は、この位相ロ
ックループによって位相ロックされた発振周波数foB
をスイッチ20aを介して映像検波器16に出力する。
【0054】なお、発振器40aは、実施の形態3,4
に示したように、色信号副搬送波周波数fscを用いて
出力するようにしてもよい。また、発振器40aに代え
て、発振周波数foを出力する発振器40を用いるよう
にしてもよい。この発振器40を用いた場合には、実施
の形態1と同様な作用効果を奏する。
【0055】この実施の形態5では、発振周波数foB
専用の位相同期ループ回路を設けているので、VCO1
7の発振周波数のばらつきによる周波数ずれを確実に抑
止し、FMラジオ放送信号受信時に、品質の高い音声信
号を出力することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、テレビジョン放送信号受信時では、第1切替手段に
よって前記中間周波増幅手段が出力する映像中間搬送波
信号を選択させ、第2切替手段を前記第1自動利得制御
手段に切替接続する。チューナは、テレビジョン放送信
号を中間周波数に変換し、帯域制限フィルタが、この中
間周波数を通過させて、中間周波増幅手段によって増幅
される。この場合、中間周波増幅手段は、前記第1自動
利得制御手段によって、前記映像検波手段が出力する映
像信号の振幅が一定になるように利得制御される。一
方、FMラジオ放送受信時では、第1切替手段によって
前記自走発振信号を選択させ、第2切替手段を前記第2
自動利得制御手段に切替接続する。チューナは、前記F
Mラジオ放送信号受信時に前記テレビジョン放送信号受
信時における音声中間周波副搬送波信号と同一の中間周
波信号に変換出力し、帯域制限フィルタが、この中間周
波数を通過させて、中間周波増幅手段によって増幅され
る。この場合、中間周波増幅手段は、前記第2自動利得
制御手段によって、前記音声帯域制限フィルタが出力す
る音声副搬送波信号の振幅が一定になるように利得制御
される。これによって、音声専用の帯域制限フィルタ、
音声専用の中間周波増幅回路、音声専用の中間周波検波
回路が不要となるとともに、FMラジオ放送信号の受信
時においても品質の高い音声信号を復調出力することが
できるようにしているので、受信装置の小型軽量化を促
進することができるという効果を奏する。
【0057】つぎの発明によれば、テレビジョン放送信
号受信時では、第1切替手段によって前記中間周波増幅
手段が出力する映像中間搬送波信号を選択させ、第2切
替手段を前記第1自動利得制御手段に切替接続する。チ
ューナは、テレビジョン放送信号を中間周波数に変換
し、帯域制限フィルタが、この中間周波数を通過させ
て、中間周波増幅手段によって増幅される。この場合、
中間周波増幅手段は、前記第1自動利得制御手段によっ
て、前記映像検波手段が出力する映像信号の振幅が一定
になるように利得制御される。その後、映像検波手段
が、前記中間周波増幅手段によって増幅された映像中間
周波数帯の中間周波信号から音声副搬送波信号を含む映
像信号を出力する。一方、FMラジオ放送受信時では、
第1切替手段によって前記自走発振信号を選択させ、第
2切替手段を前記第2自動利得制御手段に切替接続す
る。チューナは、前記FMラジオ放送信号受信時に前記
テレビジョン放送信号受信時における音声中間周波副搬
送波信号と同一の中間周波信号に変換出力し、帯域制限
フィルタが、この中間周波数を通過させて、中間周波増
幅手段によって増幅される。この場合、中間周波増幅手
段は、前記第2自動利得制御手段によって、前記音声帯
域制限フィルタが出力する音声副搬送波信号の振幅が一
定になるように利得制御される。その後、映像検波手段
が、前記中間周波増幅手段によって増幅された映像中間
周波数帯の中間周波信号から音声副搬送波信号を検波出
力する。この場合、映像検波手段は、テレビジョン放送
信号受信時に用いる第1位相同期手段とは別個に設けら
れた第2位相同期手段が出力する自走発振信号をもとに
音声副搬送波信号を検波出力する。これによって、音声
専用の帯域制限フィルタ、音声専用の中間周波増幅回
路、音声専用の中間周波検波回路が不要となるととも
に、別個に設けられた第1位相同期手段と第2位相同期
手段によって検波出力し、FMラジオ放送信号受信時に
おける位相同期のばらつきによる音声信号の品質低下を
抑止するようにしているので、受信装置の小型軽量化を
促進することができるとともに、品質の高い音声信号を
出力することができるという効果を奏する。
【0058】つぎの発明によれば、前記チューナが、前
記FMラジオ放送信号受信時に前記帯域制限フィルタの
通過帯域であって利得の大きな中間周波信号である音声
中間周波搬送波信号に変換出力し、前記発振手段が、前
記音声中間周波搬送波信号の周波数を前記音声副搬送波
周波数分シフトさせた自走発振信号を発振するように
し、FMラジオ放送信号の中間周波数を、前記帯域制限
フィルタの通過帯域であって利得の減衰が少ない周波数
帯を通過させるようにしているので、FMラジオ放送信
号の音声信号を高感度に出力することができるという効
果を奏する。
【0059】つぎの発明によれば、生成手段が、NTS
C方式で用いられる色信号副搬送波周波数信号を生成
し、前記発振手段が、前記色信号副搬送波周波数信号の
11倍の周波数をもつ発振信号を位相同期出力させるよ
うにし、NTSC方式の受信装置が通常内蔵する色信号
副搬送波周波数信号を有効利用するようにしているの
で、受信装置の小型軽量化を一層促進することができる
という効果を奏する。
【0060】つぎの発明によれば、生成手段が、NTS
C方式で用いられる色信号副搬送波周波数信号を生成
し、前記発振手段が、色信号副搬送波周波数信号の44
/3倍の発振周波数あるいは色信号副搬送波周波数信号
の44/4倍の発振周波数を選択切替出力するように
し、NTSC方式の受信装置が通常内蔵する色信号副搬
送波周波数信号を有効利用するようにしているので、受
信装置の小型軽量化を一層促進するとともに、欧米地域
および主に日本で使用される受信装置に柔軟に対応する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である受信装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2である受信装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3である受信装置の発
振器の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4である受信装置の発
振器の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5である受信装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】 従来の受信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】 11 アンテナ、12,12a チューナ、13 SA
Wフィルタ、14 VIF増幅器、15 VIFAGC
回路、16 映像検波器、17,44,51VCO、1
8,44,52 APC、19,34 端子、20,2
0a,42スイッチ、31 バンドパスフィルタ、32
SIF増幅器、33 FM検波器、40,40a 発
振器、41 AGC回路、53〜55 分周器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 章夫 東京都渋谷区松濤2丁目20番4号 協栄産 業株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA25 AA27 AA29 BA25 DA08 5C026 DA01 DA04 DA22 5C066 AA03 BA02 CA13 EG01 GA03 GA15 KA12 KB02 KC01 KC04 5K061 AA11 AA16 BB04 BB07 BB17 CC23 CD01 JJ24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビション放送信号およびFMラジオ
    放送信号を選択的に受信し、復調出力することができる
    受信装置において、 前記FMラジオ放送信号受信時に前記テレビジョン放送
    信号受信時における音声中間周波副搬送波信号と同一の
    中間周波信号に変換出力するチューナと、 前記チューナが出力する中間周波信号のうち、前記テレ
    ビジョン放送信号の映像中間周波数帯の中間周波信号を
    通過させる帯域制限フィルタと、 前記帯域制限フィルタを通過した映像中間周波数帯の中
    間周波信号を増幅する中間周波増幅手段と、 前記映像中間周波数帯の映像中間搬送波信号と同一周波
    数の自走発振信号を発振出力する発振手段と、 前記テレビジョン放送信号受信時に前記中間周波増幅手
    段が出力する映像中間搬送波信号を選択し、前記FMラ
    ジオ放送信号受信時に前記自走発振信号を選択する第1
    切替手段と、 前記第1切替手段によって選択された前記映像中間搬送
    波信号あるいは前記自走発振信号に位相同期させる位相
    同期手段と、 前記位相同期手段によって位相同期された映像中間搬送
    波信号あるいは自走発振信号を用いて前記中間周波増幅
    手段によって増幅された映像中間周波数帯の中間周波信
    号から音声副搬送波信号を含む映像信号あるいは音声副
    搬送波信号を出力する映像検波手段と、 前記映像検波手段が出力した音声副搬送波信号を通過さ
    せる音声帯域制限フィルタと、 前記音声帯域制限フィルタから出力された音声副搬送波
    信号をもとに前記テレビジョン放送信号の音声信号ある
    いは前記FMラジオ放送信号の音声信号を検波出力する
    音声検波手段と、 前記テレビジョン放送受信時に前記中間周波増幅手段の
    増幅度を変化させ、前記映像検波手段が出力する映像信
    号の振幅を一定に制御する第1自動利得制御手段と、 前記FMラジオ信号受信時に前記中間周波増幅手段の増
    幅度を変化させ、前記音声帯域制限フィルタが出力する
    音声副搬送波信号の振幅を一定に制御する第2自動利得
    制御手段と、 前記第1自動利得制御手段あるいは前記第2自動利得制
    御手段による制御を切替出力する第2切替手段と、 を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 テレビション放送信号およびFMラジオ
    放送信号を選択的に受信し、復調出力することができる
    受信装置において、 前記FMラジオ放送信号受信時に前記テレビジョン放送
    信号受信時における音声中間周波副搬送波信号と同一の
    中間周波信号に変換出力するチューナと、 前記チューナが出力する中間周波信号のうち、前記テレ
    ビジョン放送信号の映像中間周波数帯の中間周波信号を
    通過させる帯域制限フィルタと、 前記帯域制限フィルタを通過した映像中間周波数帯の中
    間周波信号を増幅する中間周波増幅手段と、 前記映像中間周波数帯の映像中間搬送波信号と同一周波
    数の自走発振信号を発振出力する発振手段と、 前記映像中間搬送波信号に位相同期させる第1位相同期
    手段と、 前記自走発振信号に位相同期させる第2位相同期手段
    と、 前記テレビジョン放送信号受信時に前記第1位相同期手
    段の出力を選択し、前記FMラジオ放送信号受信時に前
    記自走発振信号を選択する第1切替手段と、 前記第1切替手段の出力を用いて前記中間周波増幅手段
    によって増幅された映像中間周波数帯の中間周波信号か
    ら音声副搬送波信号を含む映像信号あるいは音声副搬送
    波信号を出力する映像検波手段と、 前記映像検波手段が出力した音声副搬送波信号を通過さ
    せる音声帯域制限フィルタと、 前記音声帯域制限フィルタから出力された音声副搬送波
    信号をもとに前記テレビジョン放送信号の音声信号ある
    いは前記FMラジオ放送信号の音声信号を検波出力する
    音声検波手段と、 前記テレビジョン放送受信時に前記中間周波増幅手段の
    増幅度を変化させ、前記映像検波手段が出力する映像信
    号の振幅を一定に制御する第1自動利得制御手段と、 前記FMラジオ信号受信時に前記中間周波増幅手段の増
    幅度を変化させ、前記音声帯域制限フィルタが出力する
    音声副搬送波信号の振幅を一定に制御する第2自動利得
    制御手段と、 前記第1自動利得制御手段あるいは前記第2自動利得制
    御手段による制御を切替出力する第2切替手段と、 を備えたことを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】 前記チューナは、前記FMラジオ放送信
    号受信時に前記帯域制限フィルタの通過帯域であって利
    得の大きな中間周波信号である音声中間周波搬送波信号
    に変換出力し、 前記発振手段は、前記音声中間周波搬送波信号の周波数
    を前記音声副搬送波周波数分シフトさせた自走発振信号
    を発振することを特徴とする請求項1または2に記載の
    受信装置。
  4. 【請求項4】 NTSC方式で用いられる色信号副搬送
    波周波数信号を生成する生成手段をさらに備え、 前記発振手段は、前記色信号副搬送波周波数信号の11
    倍の周波数をもつ発振信号を位相同期出力させる位相同
    期ループ回路であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 NTSC方式で用いられる色信号副搬送
    波周波数信号を生成する生成手段をさらに備え、 前記発振手段は、 前記色信号副搬送波周波数信号を1/3倍に分周する第
    1分周手段と、 前記色信号副搬送波周波数信号を1/4倍に分周する第
    2分周手段と、 前記第1分周手段と第2分周手段との出力を選択切替す
    る選択切替手段と、 前記選択切替手段によって選択切替された出力信号の4
    4倍の周波数をもつ発振信号を位相同期出力させる位相
    同期ループ回路と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の受信装置。
JP2000225979A 2000-07-26 2000-07-26 受信装置 Pending JP2002044560A (ja)

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