JP3078811U - 放送受信装置 - Google Patents

放送受信装置

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JP3078811U
JP3078811U JP2001000016U JP2001000016U JP3078811U JP 3078811 U JP3078811 U JP 3078811U JP 2001000016 U JP2001000016 U JP 2001000016U JP 2001000016 U JP2001000016 U JP 2001000016U JP 3078811 U JP3078811 U JP 3078811U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声FM放送を受信するために別途SAWフ
ィルタや音声中間周波増幅回路が必要であるし、回路設
計の自由度も小さかった。 【解決手段】 チューナ手段を構成する混合回路14か
ら出力される中間周波信号(IF)を通過させるととも
に、通過する同中間周波信号の周波数帯域の制限を変更
可能な可変フィルタ回路15(可変フィルタ手段)を設
け、受信する放送電波の種類に応じて、可変フィルタ回
路15に通過する中間周波信号の周波数帯域を制限させ
るとともにVCO回路32(可変発振手段)に発振信号
の発振周波数を変更させる制御を行うようにした。別途
SAWフィルタや音声中間周波増幅回路を設けなくて
も、音声FM放送の中間周波信号から妨害成分が除去さ
れて中間周波増幅、検波が行われる。その際、中間周波
信号の通過帯域を発振信号の発振周波数に合わせる必要
がない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、放送電波を受信して映像信号と音声信号とを作成して出力する放送 受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレビジョンの放送受信装置を利用して、音声FM放送の放送電波 を受信し、中間周波信号に変換して増幅、検波することにより音声信号を作成し て出力することが行われている。この種の放送受信装置として、図8のブロック 図に示すものが知られている。図において、放送受信装置は、概略、チューナI C1、SAWフィルタ2、クロマICに組み込まれた映像中間周波増幅(VIF )回路3と検波回路4、VCO回路5、SAWフィルタ6、音声中間周波増幅( QIF)回路7、マイコン8とから構成される。 チューナIC1は、周波数シンセサイザ方式のチューナであり、マイコン8の 制御によりテレビジョン放送または音声FM放送の放送電波を受信し、中間周波 信号に変換して出力する。 中間周波信号を処理する回路はスプリットキャリア方式の回路となっており、 テレビジョン放送を受信するとき中間周波信号はSAWフィルタ2を通過し、音 声FM放送を受信するとき中間周波信号はSAWフィルタ6を通過するようにな っている。SAWフィルタ2,6は中間周波信号から妨害成分を除去するための ものであるが、音声FM放送を受信するときにはテレビジョン放送を受信すると きよりも通過する中間周波信号の周波数帯域を狭くする必要があるため、SAW フィルタ6の通過周波数帯域はSAWフィルタ2の通過周波数帯域よりも狭くし てある。
【0003】 SAWフィルタ2を通過した中間周波信号は、VIF回路3にて中間周波増幅 され、VCO回路5から入力される発振信号の発振周波数に基づき検波回路4に て映像検波され、RGB信号に変換される。また、中間周波増幅の過程で第二音 声中間周波信号が作成され、検波回路4にて増幅、FM検波されてAUDIO信 号に変換される。すると、RGB信号に基づいて受像管から映像が映し出され、 AUDIO信号に基づいてスピーカから音声が出力されることになる。 一方、SAWフィルタ6を通過した中間周波信号は、VCO回路5から入力さ れる発振信号の発振周波数に基づきQIF回路7にて中間周波増幅され、検波回 路4に入力される。そして、増幅、FM検波されてAUDIO信号に変換され、 スピーカから音声が出力されることになる。
【0004】 また、特開昭61−81034号公報に開示された装置が知られている。この 装置は、チューナ部に広帯域バンドパスフィルタと共振周波数が選局に応じて制 御可能な狭帯域バンドパスフィルタとが設けられて選択的に用いられるようにな っており、復調回路の出力からキャリア周波数のずれを検出し、検出したずれに 応じて共振周波数を修正する構成となっている。その結果、テレビジョン放送と 音声放送とを共通のチューナで受信することができるとしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の放送受信装置においては、次のような課題があった。 前者の装置では、音声FM放送を受信するために、別途、SAWフィルタや音 声中間周波増幅回路が必要であった。また、音声FM放送受信用のSAWフィル タの通過帯域をVCO回路から出力する発振信号の発振周波数に合わせる必要が あるため、汎用のSAWフィルタを用いることができず、回路設計の自由度が小 さかった。 また、後者の装置では、テレビジョン放送と音声放送とを共通のチューナで受 信することができるものの、音声FM放送受信用のSAWフィルタの通過帯域を VCO回路から出力する発振信号の発振周波数に合わせる必要があることには変 わりはない。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、フィルタや中間周波増幅回 路を別途設ける必要がなくなるとともに、回路設計の自由度を向上させることが 可能な放送受信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、所望周波数に対応する放 送電波を受信し、増幅して出力する高周波増幅回路と、上記放送電波の所望周波 数に対応する局部発振周波数の局部発振信号をPLL回路により作成して出力す る局部発振回路と、上記高周波増幅回路からの出力に上記局部発振回路からの局 部発振信号を混合して中間周波信号に変換し、同中間周波信号を出力する混合回 路と、通過する信号の周波数帯域を制限する帯域フィルタ回路と、上記混合回路 から出力される中間周波信号を同帯域フィルタ回路に通過させるかバイパスさせ るかを切り換え可能な切換回路とを有し、同中間周波信号を通過させる可変フィ ルタ回路と、この可変フィルタ回路を通過した中間周波信号を通過させるSAW フィルタと、このSAWフィルタを通過した中間周波信号を中間周波増幅する中 間周波増幅回路と、発振信号を発振するとともに、同発振信号の発振周波数を変 更可能なVCO回路と、上記発振信号の発振周波数に基づいて上記中間周波増幅 回路にて増幅された中間周波信号を検波して映像信号と音声信号とを出力する検 波回路と、音声FM放送の放送電波を受信するとき、上記切換回路に上記中間周 波信号を上記帯域フィルタ回路に通過させる側に切り換えさせるとともに上記V CO回路に上記発振信号を同音声FM放送の放送電波に対応する発振周波数に変 更させる制御を行うマイコンとを具備する構成としてある。
【0007】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、高周波増幅回路は、 所望周波数に対応する放送電波を受信し、増幅して出力する。局部発振回路はP LL回路を有しており、このPLL回路により放送電波の所望周波数に対応する 局部発振周波数の局部発振信号を作成して出力する。混合回路は、高周波増幅回 路からの出力と局部発振回路からの局部発振信号とを混合して中間周波信号に変 換し、可変フィルタ回路に出力する。 可変フィルタ回路は、この中間周波信号を通過させる。可変フィルタ回路は、 通過する信号の周波数帯域を制限する帯域フィルタ回路を有しており、通過する 中間周波信号の周波数帯域の制限を変更することが可能である。なお、中間周波 信号の周波数帯域を制限するかどうかは、切換回路を切り換えることにより行う ことが可能である。
【0008】 SAWフィルタが可変フィルタ回路を通過した中間周波信号を通過させると、 中間周波増幅回路はSAWフィルタを通過した中間周波信号を中間周波増幅する 。 また、VCO回路が発振信号を発振すると、検波回路はこの発振信号の発振周 波数に基づいて、中間周波増幅回路にて増幅された中間周波信号を検波して映像 信号と音声信号とを出力する。なお、VCO回路は、発振する発振信号の発振周 波数を変更することが可能である。 そして、マイコンは、音声FM放送の放送電波を受信するとき、切換回路に中 間周波信号を帯域フィルタ回路に通過させる側に切り換えさせる制御を行うのと 同時に、VCO回路に発振信号を音声FM放送の放送電波に対応する発振周波数 に変更させる制御を行う。
【0009】 すると、音声FM放送の放送電波を受信するとき、中間周波信号から妨害成分 が除去されて中間周波増幅、検波が行われる。すなわち、別途SAWフィルタや 音声中間周波増幅回路を設けなくても、妨害成分を除去して変換した音声中間周 波信号を中間周波増幅、検波することが可能である。その際、VCO回路が利用 する発振信号の発振周波数を変えることができるので、中間周波信号の通過帯域 を発振信号の発振周波数に合わせる必要がない。したがって、回路の自由度を向 上させることができる。
【0010】 上述の各種回路は、トランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサ、コイル等 の電子部品を組み合わせた回路で構成してもよいし、これらの電子部品をまとめ た集積回路を利用して構成してもよく、様々な構成が可能である。ここで、局部 発振回路が局部発振信号を作成するための所定発振周波数の基準発振信号を入手 する一例として、請求項2にかかる考案は、上記請求項1に記載の放送受信装置 において、上記高周波増幅回路と局部発振回路と混合回路と可変フィルタ回路は 、上記マイコンに接続されたチューナICに備えられ、上記中間周波増幅回路と 検波回路とVCO回路は、上記マイコンに接続されるとともに上記チューナIC にSAWフィルタを介して接続されたクロマICに備えられ、所定発振周波数の 基準発振信号を発振してエミッタフォロワ回路により増幅して出力する水晶発振 回路と、同水晶発振回路に接続されて共振周波数が同基準発振信号の所定発振周 波数に略一致する直列共振回路とが設けられ、上記VCO回路は、上記水晶発振 回路が出力する基準発振信号に基づいて上記発振信号を作成し、上記局部発振回 路は、上記直列共振回路を介して上記基準発振信号を入手するとともに、同基準 発振信号に基づいて上記局部発振信号を作成する構成としてある。
【0011】 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、マイコンに接続され たチューナICは、高周波増幅回路と局部発振回路と混合回路と可変フィルタ回 路を備えている。マイコンに接続されるとともにチューナICにSAWフィルタ を介して接続されたクロマICは、中間周波増幅回路と検波回路とVCO回路を 備えている。すなわち、少ない部品点数で本放送受信装置を構成することができ る。その際、別途SAWフィルタや音声中間周波増幅回路を設ける必要はない。
【0012】 また、VCO回路は、水晶発振回路が発振する所定発振周波数の基準発振信号 に基づいて発振信号を作成する。局部発振回路も、同水晶発振回路が発振する基 準発振信号に基づいて局部発振信号を作成する。すなわち、局部発振回路専用の 水晶発振回路が不要となり、水晶発振子を削減することが可能となる。 ここで、水晶発振回路に接続された直列共振回路は、基準発振信号を基準発振 周波数の共振周波数にて共振させるため、基準発振信号の減衰を防止する。する と、局部発振回路は、減衰していない基準発振信号を入手することができる。ま た、基準発振信号は、エミッタフォロワ回路により増幅され、出力が低インピー ダンスになるので、混入する電気ノイズの影響を少なくすることができる。した がって、水晶発振回路からの距離が長く、基準発振信号の信号線が長い場合でも 、局部発振回路は同水晶発振回路からの基準発振信号を利用することができる。
【0013】 ところで、上述した各種回路構成以外にも、本考案を適用することが可能であ る。そこで、請求項3にかかる考案は、所望周波数に対応する放送電波を受信し 、中間周波信号に変換して出力するチューナ手段と、このチューナ手段から出力 される中間周波信号を通過させるとともに、通過する同中間周波信号の周波数帯 域の制限を変更可能な可変フィルタ手段と、発振信号を発振するとともに、同発 振信号の発振周波数を変更可能な可変発振手段と、上記発振信号の発振周波数に 基づいて上記可変フィルタ手段を通過した中間周波信号を中間周波増幅し、検波 して映像信号と音声信号とを出力する増幅検波手段と、受信する放送電波の種類 に応じて、上記可変フィルタ手段に通過する上記中間周波信号の周波数帯域を制 限させるとともに上記可変発振手段に上記発振信号の発振周波数を変更させる制 御を行う制御手段とを具備する構成としてある。
【0014】 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、チューナ手段が所望 周波数に対応する放送電波を受信するとともに中間周波信号に変換して出力する と、可変フィルタ手段はこの中間周波信号を通過させる。このとき、通過する中 間周波信号の周波数帯域の制限を変更することが可能である。 また、可変発振手段が発振信号を発振すると、増幅検波手段はこの発振信号の 発振周波数に基づいて可変フィルタ手段を通過した中間周波信号を中間周波増幅 し、検波して映像信号と音声信号とを出力する。なお、可変発振手段は、発振す る発振信号の発振周波数を変更することが可能である。 そして、制御手段は、受信する放送電波の種類に応じて、可変フィルタ手段に 通過する中間周波信号の周波数帯域を制限させる制御を行うのと同時に、可変発 振手段に発振信号の発振周波数を変更させる制御を行う。
【0015】 そこで、中間周波信号の周波数帯域を制限する必要がある放送電波を受信する 場合、可変フィルタ手段に中間周波信号を同放送電波の種類に応じた周波数帯域 に制限させ、可変発振手段に発振信号の発振周波数を変更させて可変フィルタ手 段を通過した中間周波信号を増幅検波手段に増幅させると、中間周波信号から妨 害成分が除去されて中間周波増幅、検波が行われる。すなわち、別途フィルタや 中間周波増幅回路を設けなくても、妨害成分を除去して変換した中間周波信号を 中間周波増幅、検波することが可能である。その際、増幅検波手段が利用する発 振信号の発振周波数を変えることができるので、中間周波信号の通過帯域を発振 信号の発振周波数に合わせる必要がない。したがって、回路の自由度を向上させ ることができる。
【0016】 ここで、上述の制御の一例として、請求項4にかかる考案は、上記請求項3に 記載の放送受信装置において、上記制御手段は、音声FM放送の放送電波を受信 するとき、上記可変フィルタ手段に上記周波数帯域を制限させるとともに上記可 変発振手段に上記発振信号を同音声FM放送の放送電波に対応する発振周波数に 変更させる制御を行う構成としてある。
【0017】 上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、音声FM放送の放送 電波を受信するとき、可変フィルタ手段を通過する中間周波信号の周波数帯域が 制限され、発振信号が音声FM放送の放送電波に対応する発振周波数に変わる。 すなわち、制御手段の一例を提供することができる。この場合、テレビジョンの 放送受信装置を利用して音声FM放送の放送電波を受信するのに好適である。 むろん、中間周波信号の周波数帯域を制限する放送電波の種類は様々考えられ 、例えば、音声AM放送の放送電波を受信する際に本考案を適用してもよい。
【0018】 チューナ手段から出力される中間周波信号を通過させる可変フィルタ手段は、 通過する中間周波信号の周波数帯域の制限を変更することが可能であればよく、 様々な構成が可能である。その一例として、請求項5にかかる考案は、上記請求 項3または請求項4のいずれかに記載の放送受信装置において、上記可変フィル タ手段は、通過する信号の周波数帯域を制限する帯域フィルタ回路と、上記中間 周波信号を同帯域フィルタ回路に通過させるかバイパスさせるかを切り換え可能 な切換回路とを備え、上記制御手段は、受信する放送電波の種類に応じて、上記 切換回路に上記中間周波信号を上記帯域フィルタ回路に通過させるかバイパスさ せるかを切り換えさせる制御を行う構成としてある。 上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、制御手段は、切換回 路を切り換える制御を行うことにより、中間周波信号の周波数帯域を制限するか どうかを制御することが可能となる。すなわち、帯域フィルタ回路と切換回路と から可変フィルタ手段が構成される。
【0019】 この可変フィルタ手段を利用して音声FM放送の放送電波を受信する構成の一 例として、請求項6にかかる考案は、上記請求項5に記載の放送受信装置におい て、上記制御手段は、音声FM放送の放送電波を受信するとき、上記切換回路に 上記中間周波信号を上記帯域フィルタ回路に通過させる側に切り換えさせる制御 を行う構成としてある。 上記のように構成した請求項6にかかる考案においては、音声FM放送の放送 電波を受信するとき、中間周波信号は帯域フィルタ回路を通過するので、同中間 周波信号の周波数帯域を制限することができる。すなわち、切換回路の切り換え を制御する一例を提供することができる。
【0020】 チューナ手段は、所望周波数に対応する放送電波を受信し、中間周波信号に変 換して出力することができればよく、様々な構成が可能である。その一例として 、請求項7にかかる考案は、上記請求項3〜請求項6のいずれかに記載の放送受 信装置において、上記チューナ手段は、上記放送電波の所望周波数に対応する局 部発振周波数の局部発振信号をPLL回路により作成して出力する局部発振手段 と、入力される上記放送電波を増幅し、上記局部発振手段から出力される局部発 振信号を混合して上記可変フィルタ手段に出力する混合手段とを備える構成とし てある。
【0021】 上記のように構成した請求項7にかかる考案においては、局部発振手段は、P LL回路を有しており、このPLL回路により受信する放送電波の所望周波数に 対応する局部発振周波数の局部発振信号を作成して出力する。混合手段は、入力 される放送電波を増幅し、増幅した信号と局部発振手段から出力される局部発振 信号とを混合して中間周波信号に変換し、可変フィルタ手段に出力する。すなわ ち、局部発振手段と混合手段とからチューナ手段が構成される。 なお、変換した中間周波信号の周波数は、局部発振周波数と放送電波から増幅 した信号の周波数との差または和となる。したがって、局部発振信号の局部発振 周波数を制御することにより、中間周波信号の周波数を決めることができる。
【0022】 上述した各種手段は、トランジスタ等の電子部品を組み合わせた回路で構成し てもよいし、これらの電子部品をまとめた集積回路を利用して構成してもよく、 様々な構成が可能である。その一例として、請求項8にかかる考案は、上記請求 項7に記載の放送受信装置において、上記チューナ手段と可変フィルタ手段は、 チューナICに備えられ、上記増幅検波手段と可変発振手段は、上記チューナI CにSAWフィルタを介して接続されたクロマICに備えられ、上記制御手段は 、上記チューナICとクロマICとに接続されたマイコンに備えられている構成 としてある。
【0023】 上記のように構成した請求項8にかかる考案においては、チューナICは、チ ューナ手段と可変フィルタ手段を備えている。このチューナICにSAWフィル タを介して接続されたクロマICは、増幅検波手段と可変発振手段を備えている 。これらのチューナICとクロマICに接続されたマイコンが、制御手段を備え ている。すなわち、少ない部品点数で本放送受信装置を構成することができる。 その際、別途フィルタや中間周波増幅回路を設ける必要はない。
【0024】 ところで、局部発振手段が局部発振信号を作成するための所定発振周波数の基 準発振信号を入手する一例として、請求項9にかかる考案は、上記請求項7また は請求項8のいずれかに記載の放送受信装置において、所定発振周波数の基準発 振信号を発振する水晶発振回路が設けられ、上記可変発振手段は、上記水晶発振 回路が発振する基準発振信号に基づいて上記発振信号を作成し、上記局部発振手 段は、上記基準発振信号に基づいて上記局部発振信号を作成する構成としてある 。
【0025】 上記のように構成した請求項9にかかる考案においては、可変発振手段は、水 晶発振回路が発振する所定発振周波数の基準発振信号に基づいて発振信号を作成 する。局部発振手段も、同水晶発振回路が発振する基準発振信号に基づいて局部 発振信号を作成する。すなわち、局部発振手段専用の水晶発振回路が不要となり 、水晶発振子を削減することが可能となる。なお、局部発振手段が利用する基準 発振信号の発振周波数が変わる場合でも、制御手段が補正演算を行うことにより 対応することができる。
【0026】 むろん、可変発振手段が利用する基準発振信号を局部発振手段も利用する構成 は一例にすぎない。可変発振手段に接続されていない水晶発振回路が設けられて いれば、この水晶発振回路が発振する基準発振信号を利用してもよい。また、局 部発振手段専用の水晶発振回路が発振する基準発振信号を利用することも、水晶 発振子を削減することができないだけであるため可能であり、局部発振手段は基 準発振信号を種々の水晶発振回路から入手することが可能である。
【0027】 ここで、局部発振手段が基準発振信号を入手する構成の一例として、請求項1 0にかかる考案は、上記請求項9に記載の放送受信装置において、上記水晶発振 回路に接続されて共振周波数が上記基準発振信号の所定発振周波数に略一致する 共振回路が設けられ、上記局部発振手段は、上記共振回路を介して上記基準発振 信号を入手する構成としてある。 上記のように構成した請求項10にかかる考案においては、水晶発振回路に接 続された共振回路は、基準発振信号を基準発振周波数の共振周波数にて共振させ るため、基準発振信号の減衰を防止する。すると、局部発振手段は、減衰してい ない基準発振信号を入手することができる。したがって、水晶発振回路からの距 離が長く、基準発振信号の信号線が長い場合でも、局部発振手段は同水晶発振回 路からの基準発振信号を利用することができる。 なお、共振回路は、共振周波数が基準発振信号の所定発振周波数に略一致すれ ばよく、様々な構成が可能である。例えば、コイルとコンデンサの直列共振回路 を利用することができる。
【0028】 また、水晶発振回路が基準発振信号を出力する構成の一例として、請求項11 にかかる考案は、上記請求項9または請求項10のいずれかに記載の放送受信装 置において、上記水晶発振回路は、上記基準発振信号を増幅して出力するエミッ タフォロワ回路を備える構成としてある。 上記のように構成した請求項11にかかる考案においては、基準発振信号は、 エミッタフォロワ回路により増幅される。このとき、基準発振信号の出力が低イ ンピーダンスになるので、混入する電気ノイズの影響を少なくすることができ、 基準発振信号の信号線が長い場合でも、局部発振手段は同水晶発振回路からの基 準発振信号を利用することができる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、SAWフィルタや音声中間周波増幅回路を別 途設ける必要がなくなるとともに、回路設計の自由度を向上させることが可能な 放送受信装置を提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、局部発振回路専用の水晶発振回路が不 要となり、水晶発振子を削減することが可能となる。その際、水晶発振回路から の距離が長く、基準発振信号の信号線が長い場合でも、局部発振回路は同水晶発 振回路からの基準発振信号を利用することが可能となる。
【0030】 さらに、請求項3にかかる考案によれば、フィルタや中間周波増幅回路を別途 設ける必要がなくなるとともに、回路設計の自由度を向上させることが可能な放 送受信装置を提供することができる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、制御手段の一例を提供することがで きる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、帯域フィルタ回路と切換回路とから 可変フィルタ手段を構成することができる。
【0031】 さらに、請求項6にかかる考案によれば、切換回路の切り換えを制御する一例 を提供することができる。 さらに、請求項7にかかる考案によれば、局部発振手段と混合手段とからチュ ーナ手段を構成することができる。 さらに、請求項8にかかる考案によれば、少ない部品点数で本放送受信装置を 構成することが可能となる。
【0032】 さらに、請求項9にかかる考案によれば、局部発振手段専用の水晶発振回路が 不要となり、水晶発振子を削減することが可能となる。 さらに、請求項10、請求項11にかかる考案によれば、水晶発振回路からの 距離が長く、基準発振信号の信号線が長い場合でも、局部発振手段は同水晶発振 回路からの基準発振信号を利用することが可能となる。
【0033】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかる放送受信装置100を適用した音声FM 放送受信兼用テレビジョンの概略構成をブロック図により示している。なお、利 用者が使用する操作パネル、リモコン等は図示を省略している。 図において、放送受信装置100は、概略、チューナIC10と、チューナI C10に接続されたSAW(Surface Acoustic Wave)フ ィルタ20と、SAWフィルタ20に接続されたクロマIC30と、クロマIC 30に接続された水晶発振回路40と、同水晶発振回路40とチューナIC10 に接続された直列共振回路50と、チューナIC10とクロマIC30に接続さ れたマイコン60とから構成されている。なお、チューナIC10とクロマIC 30とマイコン60は、IICバス70に接続されている。そして、マイコン6 0がシリアルデータ通信によってテレビジョン全体を制御することにより、音声 FM放送受信兼用テレビジョンとしての機能を実現している。
【0034】 図2は、放送受信装置100の構成をブロック図により示している。なお、I ICバス70の図示は省略している。 チューナIC10は、周波数シンセサイザ方式のチューナであり、マイコン6 0の制御によりテレビジョン放送または音声FM放送の放送電波を受信し、中間 周波信号に変換して出力する。 図において、チューナIC10は、アンテナ11とマイコン60に接続された 高周波増幅回路12と、直列共振回路50とマイコン60に接続された局部発振 回路13と、局部発振回路13と高周波増幅回路12に接続された混合回路14 と、混合回路14とSAWフィルタ20とマイコン60に接続された可変フィル タ回路15とを備えている。可変フィルタ回路15は、帯域フィルタ回路16と 切換回路17を有しており、切換回路17が外部のマイコン60に接続されてい る。 なお、高周波増幅回路12、局部発振回路13、混合回路14は、従来から採 用されている種々のテレビジョン用の回路を適用することができる。
【0035】 高周波増幅回路12は、図示しないバンドパスフィルタを有しており、マイコ ン60の制御に基づいて、アンテナ11からこのバンドパスフィルタを介して所 望周波数に対応する放送電波を受信し、増幅して高周波信号を作成する。この高 周波信号の周波数は、選局した放送の放送電波と同じ周波数である。高周波増幅 回路は、作成した高周波信号を混合回路14に出力する。
【0036】 局部発振回路13は、図3に示すようにPLL(Phase Locked Loop)回路により構成されており、このPLL回路により放送電波の所望周 波数に対応する局部発振周波数の局部発振信号を作成して混合回路14に出力す る。すなわち、局部発振回路13は、本考案にいう局部発振手段を構成する。な お、図では、直列共振回路50とマイコン60を点線により示している。
【0037】 図において、電圧制御発振器13aから出力される局部発振信号は、所定分周 比とされた前置分周器13bに入力されて分周され、さらに可変分周器13cに 入力されて分周される。ここで、マイコン60は受信する所望周波数に対応する 局部発振周波数となるように、可変分周器13cの分周比を制御する。一方、基 準発振信号が直列共振回路50から所定分周比とされた分周器13dに入力され 、分周される。分周された局部発振信号と基準発振信号とは位相検波器13eに 入力され、周波数の比較結果である検波出力が積分回路13fに入力される。積 分回路13fからは検波出力に応じて電圧出力が変化するようになっており、こ の電圧出力が電圧制御発振器13aに入力されて、局部発振信号は所望周波数に 対応する局部発振周波数とされる。
【0038】 なお、局部発振周波数は、国によって異なる周波数としている。例えば、アメ リカでテレビジョン放送を受信する場合、局部発振周波数は高周波増幅回路12 から出力される高周波信号の周波数より45.75MHz大きい周波数としてい る。日本でテレビジョン放送を受信する場合、局部発振回路は同高周波信号の周 波数より58.75MHz大きい周波数としている。
【0039】 混合回路14は、高周波増幅回路12からの出力と局部発振回路13からの局 部発振信号とを混合して中間周波信号に変換し、可変フィルタ回路15に出力す る。すなわち、上記高周波増幅回路12と混合回路14は、本考案にいう混合手 段を構成する。 ここで、中間周波信号の周波数は、局部発振信号の局部発振周波数から高周波 信号の周波数を差し引いたものとなる。例えば、アメリカでテレビジョン放送を 受信する設定の場合、中間周波信号の周波数は45.75MHzとなる。なお、 アメリカのテレビジョン放送における中間周波信号の音声成分の周波数は、41 .25MHzとしている。 このように、所望周波数に対応する放送電波を受信し、中間周波信号に変換し て出力する高周波増幅回路12と局部発振回路13と混合回路14は、本考案に いうチューナ手段を構成する。
【0040】 可変フィルタ回路15は、図4に示すように、帯域フィルタ回路16を構成す るバンドパスフィルタ16aと、切換回路17を構成するスイッチ17aとを有 し、混合回路14から出力される中間周波信号を通過させる。なお、図では、混 合回路14とSAWフィルタ20とマイコン60を点線により示している。 図において、バンドパスフィルタ16aは、狭帯域のバンドパスフィルタであ り、中間周波信号が通過する場合、この中間周波信号の周波数帯域を制限する。 例えば、バンドパスフィルタ16aの周波数通過特性が42.0±1.0MHz である場合、バンドパスフィルタ16aを通過する中間周波信号は、41.0M Hzよりも小さい成分と43.0MHzよりも大きい成分が遮断される。なお、 バンドパスフィルタ16aが制限する周波数帯域は、SAWフィルタ20が制限 する周波数帯域に含まれている。
【0041】 スイッチ17aは、チューナIC10に組み込まれない場合には、例えば、ス イッチングトランジスタ等を組み合わせて構成することができる。このスイッチ 17aは、マイコン60から出力される電圧レベルがハイレベルまたはローレベ ルの信号に基づき、混合回路14から出力される中間周波信号をバンドパスフィ ルタ16aに通過させるかバイパスさせるかを切り換えることが可能となってい る。 このように、混合回路14から出力される中間周波信号を通過させるとともに 、通過する同中間周波信号の周波数帯域の制限を変更することが可能な可変フィ ルタ回路15は、本考案にいう可変フィルタ手段を構成する。
【0042】 SAWフィルタ20は、可変フィルタ回路15を通過した中間周波信号を通過 させる広帯域のバンドパスフィルタである。SAWフィルタ20は、圧電体基板 にくし形電極が形成されており、中間周波信号がくし形電極間を移動する際に所 定周波数帯域外の成分が除去される。その結果、中間周波信号がSAWフィルタ 20を通過すると、所定周波数帯域外の妨害成分が除去される。 むろん、SAWフィルタ20の代わりに、従来からテレビジョン用の回路に採 用されている種々の帯域フィルタ回路を適用することができる。
【0043】 クロマIC30は、SAWフィルタ20に接続された中間周波増幅(VIF) 回路31と、水晶発振回路40とマイコン60に接続されたVCO(Volta ge Controled Oscillator)回路32と、VCO回路3 2とVIF回路31に接続された検波回路33と、検波回路33に接続された同 期回路34とを備えている。本考案の放送受信装置100は、入力される放送電 波から映像(RGB)信号と音声(AUDIO)信号を作成することができれば よいが、本実施形態ではテレビジョン全体として部品点数を少なくさせるため、 クロマIC30に同期回路34も設けている。 なお、VIF回路31、VCO回路32、検波回路33、同期回路34は、従 来から採用されている種々のテレビジョン用の回路を適用することができる。
【0044】 VIF回路31は、SAWフィルタ20を通過した中間周波信号を中間周波増 幅する。中間周波増幅された中間周波信号は、検波回路33に入力される。 VCO回路32は、入力される電圧に応じて発振する発振信号の発振周波数を 変更することが可能であり、同電圧に対応する発振周波数で発振信号を発振する 。ここで、マイコン60は受信する放送電波の種類に応じて対応する発振周波数 となるように、VCO回路32に入力される電圧を制御する。すなわち、発振信 号の発振周波数は、受信する放送電波の種類に応じて変更される。 例えば、アメリカでテレビジョン放送を受信する場合、発振信号の発振周波数 は上記局部発振周波数と高周波信号の周波数との差と同じ45.75MHzとし ている。同じアメリカで音声FM放送を受信する場合、混合回路14で作成され る中間周波信号の周波数よりも4.5MHz大きい周波数に決定される。一例と して、同中間周波信号の周波数が42.0MHzである場合、発振信号の発振周 波数は、42.0+4.5=46.5MHzとなる。 このように、発振信号を発振するとともに、同発振信号の発振周波数を変更可 能なVCO回路32は、本考案にいう可変発振手段を構成する。
【0045】 検波回路33は、発振信号の発振周波数に基づいて、VIF回路31にて中間 周波増幅された中間周波信号を検波してRGB信号とAUDIO信号とを出力す る。より具体的にいうと、検波回路33は、中間周波増幅された中間周波信号か ら発振信号の発振周波数に同期しながら映像検波を行い、所定の色復調処理を施 してRGB信号を分離し、外部に出力する。また、音声の信号については、中間 周波増幅された中間周波信号のうち音声成分と発振信号とを混合して第二音声中 間周波信号を作成し、FM検波を行ってAUDIO信号とし、外部に出力する。 ここで、第二音声中間周波信号の周波数は、発振信号の発振周波数から中間周波 信号の音声成分の周波数を差し引いた周波数となる。例えば、アメリカでテレビ ジョン放送を受信する場合、テレビジョン放送における中間周波信号の音声成分 の周波数が41.25MHzであり、発振周波数が45.75MHzであるとす ると、第二音声中間周波信号の周波数は、45.75−41.25=4.5MH zとなる。 このように、発振信号の発振周波数に基づいて可変フィルタ回路15を通過し た中間周波信号を中間周波増幅し、検波して映像信号と音声信号とを出力するV IF回路31と検波回路33は、本考案にいう増幅検波手段を構成している。 さらに、検波回路33は検波の過程で発振信号の発振周波数に基づいて水平・ 垂直同期信号(SYNC)も作成して同期回路34に出力する。
【0046】 その後、検波回路33から出力されたRGB信号はカソードアンプ81に出力 され、このカソードアンプ81にて増幅されて受像管(CRT)82に供給され る。すると、受像管82は、増幅されたRGB信号に基づいて画面表示を行う。 一方、上記AUDIO信号についてはオーディオアンプ83に出力され、このオ ーディオアンプ83で増幅されてスピーカ84に供給される。そして、スピーカ 84は、増幅されたAUDIO信号に基づいて音声を出力する。
【0047】 同期回路34は、入力される水平・垂直同期信号に基づいてのこぎり波状の水 平・垂直ドライブ信号(DRIVE)を作成し、水平偏向回路と垂直偏向回路と からなる偏向回路85に出力する。 偏向回路85は、水平・垂直ドライブ信号に対応した所定の水平・垂直ドライ ブ電流を作成し、受像管82に取り付けられた偏向コイル86に供給することに より、電子ビームを水平・垂直方向にドライブさせる。また、水平偏向回路で生 じる高周波信号は、フライバックトランス(FBT)87に供給され、受像管8 2に供給する高電圧が発生するようになっている。 その結果、受像管82ではRGB信号に応じた電子ビームがドライブされなが ら放出され、受像管82の管面に画像が現れることになる。
【0048】 水晶発振回路40は、所定発振周波数の基準発振信号を発振して、VCO回路 32に出力するとともに、直列共振回路50を介して局部発振回路13にも出力 している。ここで、NTSC形式のテレビジョン放送である場合には基準発振周 波数を3.58MHzとし、PAL形式のテレビジョン放送である場合には同基 準発振周波数を4.43MHzとしている。 このように、VCO回路32に出力する基準発振信号を局部発振回路13にも 出力することにより、局部発振回路専用の水晶発振回路が不要となり、水晶発振 子を削減することが可能となる。なお、局部発振回路専用の水晶発振回路を設け た従来の基準発振周波数と異なる場合、マイコン60が内蔵するROM62に記 憶されている局部発振回路13制御用の制御値を変更することにより、マイコン 60は従来と同様に局部発振回路13を制御することができる。むろん、従来の 制御値をそのまま残しておき、この制御値に所定の補正係数を乗じることにより 局部発振回路13を制御してもよい。 ところで、水晶発振回路40から局部発振回路13までの基準発振信号の信号 線は、局部発振回路専用の水晶発振回路を設けた従来よりも長くなる。このため 、同信号線に直列共振回路50を介挿するとともに、水晶発振回路40内にエミ ッタフォロワ回路を設けている。
【0049】 図5は、水晶発振回路40と直列共振回路50の概略を示している。なお、局 部発振回路13とVCO回路32を点線により示している。 図において、水晶発振回路40は、発振回路41と、発振回路41に両端を接 続された水晶発振子42と、発振回路41に接続されたエミッタフォロワ回路4 3とから構成されている。水晶発振子42は、例えばNTSC形式のテレビジョ ン放送を受信する場合には3.58MHzの発振周波数となる素子を用いる。
【0050】 エミッタフォロワ回路43は、npn形のトランジスタTr1と二つの抵抗R 1,R2を有している。トランジスタTr1のベースは発振回路41に接続され 、コレクタは電源ライン44に接続され、エミッタが直列共振回路50とVCO 回路32に接続されている。抵抗R1は、トランジスタTr1のベースと電源ラ イン44との間に接続されている。抵抗R2は、トランジスタTr1のエミッタ とグランドとの間に接続されている。すなわち、トランジスタTr1のエミッタ は抵抗R2を介して接地されるとともに、低インピーダンスの出力として基準発 振信号の信号線に導かれている。
【0051】 この基準発振信号は、本考案にいう共振回路である直列共振回路50に導かれ る。直列共振回路50は、コイルL1とコンデンサC1とが直列接続されてシー ルドケースに内蔵されたものであり、局部発振回路13の近傍に設けられている 。また、コイルL1のインダクタンスとコンデンサC1の静電容量とから決定さ れる共振周波数は、基準発振周波数に略一致するように設定されており、NTS C形式のテレビジョン放送を受信する場合には3.58MHzとされている。
【0052】 以上の構成により、静電ノイズ等の外来の電気ノイズが与えられたとしても、 基準発振信号の信号線はエミッタフォロワ回路43により低インピーダンスとさ れているので、電気ノイズの影響を受けにくい。また、直列共振回路50は、基 準発振信号を基準発振周波数の共振周波数にて共振させるため、基準発振信号の 減衰を防止する。すると、局部発振回路13は、減衰していない基準発振信号を 入手することができる。したがって、水晶発振回路からの距離が長く、基準発振 信号の信号線が長い場合でも、局部発振回路13は同水晶発振回路からの基準発 振信号を利用することができる。
【0053】 マイコン60は、本音声FM放送受信兼用テレビジョンの全体の制御を行って いる。また、音声FM放送の放送電波を受信するとき、切換回路17に中間周波 信号を帯域フィルタ回路16に通過させる側に切り換えさせる制御を行うのと同 時に、VCO回路32に発振信号を音声FM放送の放送電波に対応する発振周波 数に変更させる制御を行う。この制御を行うため、マイコン60は、CPU61 、ROM62、RAM63、D/A変換器64、図示しないA/D変換器、タイ マ回路を内蔵している。そして、CPU61がROM62に記憶された所定のプ ログラムを実行し、音声FM放送受信兼用テレビジョン全体の制御を行う。
【0054】 図6は、マイコン60が行う制御処理の概略をフローチャートにより示してい る。図において、まず、操作パネルの操作等から、音声FM放送を受信するかど うかを判断する(ステップS105)。音声FM放送を受信するときは、ステッ プS110に進み、高周波信号の周波数を選局した音声FM放送に対応する所望 周波数とする制御電圧をD/A変換器64を介して高周波増幅回路12に出力す る。この処理により、高周波増幅回路12が作成する高周波信号の周波数を制御 することができる。次に、局部発振信号の局部発振周波数を所望周波数に対応す る周波数にする制御電圧をD/A変換器64を介して局部発振回路13に出力す る(ステップS115)。この処理により、局部発振回路13が作成する局部発 振信号の局部発振周波数を制御することができる。
【0055】 さらに、スイッチ17aをバンドパスフィルタ16a側に切り換える信号を作 成して切換回路17に出力する(ステップS120)。すなわち、音声FM放送 の放送電波を受信するとき、切換回路17に中間周波信号を帯域フィルタ回路1 6に通過させる側に切り換えさせる制御を行っている。なお、この信号はハイレ ベルとローレベルの二種類の状態を有し、いずれか一方がスイッチ17aをバン ドパスフィルタ16a側にさせ、他方がスイッチ17aをバイパス側にさせるも のである。すると、スイッチ17aはバンドパスフィルタ16a側となり、中間 周波信号がバンドパスフィルタ16aを通過するようになる。 そして、発振信号の発振周波数を音声FM放送の放送電波に対応する発振周波 数にする制御電圧をD/A変換器64を介して局部発振回路13に出力し(ステ ップS125)、本フローを終了する。この処理により、VCO回路32が作成 する発振信号の発振周波数を制御することができる。
【0056】 一方、ステップS105にて音声FM放送を受信しないと判断したときは、テ レビジョン放送を受信する場合であるので、ステップS130に進み、高周波信 号の周波数を選局したテレビジョン放送に対応する所望周波数とする制御電圧を D/A変換器64を介して高周波増幅回路12に出力する。次に、局部発振信号 の局部発振周波数を所望周波数に対応する周波数にする制御電圧をD/A変換器 64を介して局部発振回路13に出力する(ステップS135)。
【0057】 さらに、スイッチ17aをバイパス側に切り換える信号を作成して切換回路1 7に出力する(ステップS140)。スイッチ17aがバイパス側になると、中 間周波信号はバンドパスフィルタ16aを通過しない。そして、発振信号の発振 周波数を音声FM放送の放送電波に対応する発振周波数にする制御電圧をD/A 変換器64を介して局部発振回路13に出力し(ステップS145)、本フロー を終了する。
【0058】 以上のフローにより、音声FM放送の放送電波を受信するときでも、テレビジ ョン放送受信用のSAWフィルタ20やクロマIC30を利用して、中間周波信 号から妨害成分を除去して中間周波増幅、検波を行うことができる。その際、別 途SAWフィルタや音声中間周波増幅回路を設ける必要はない。 このように、受信する放送電波の種類に応じて、可変フィルタ回路15に通過 する中間周波信号の周波数帯域を制限させるとともにVCO回路32に発振信号 の発振周波数を変更させる制御を行うマイコン60は、本考案にいう制御手段を 構成している。
【0059】 以下、本放送受信装置100の動作について説明する。なお、チューナIC1 0に内蔵されたバンドパスフィルタ16aの周波数通過特性が42.0±1.0 MHzであるとし、マイコン60は図7のフローチャートに従って制御を行うも のとする。 図において、まず、音声FM放送を受信するかどうかを判断する(ステップS 205)。音声FM放送を受信するときは、ステップS210に進み、上述した ように高周波増幅回路12が作成する高周波信号の周波数を制御する。例えば、 選局した音声FM放送に対応する所望周波数がf1=90MHzである場合、高 周波信号の周波数をf1=90MHzとする制御電圧をD/A変換器64を介し て高周波増幅回路12に出力する。 すると、高周波増幅回路12は、入力される制御電圧に基づいて、アンテナ1 1を介して所望周波数f1に対応する放送電波を受信し、増幅して高周波信号を 作成する。作成した高周波信号は、混合回路14に出力される。
【0060】 次に、マイコン60は、局部発振信号の局部発振周波数をf1+42.0MH zとする制御電圧をD/A変換器64を介して局部発振回路13に出力する(ス テップS215)。この42.0MHzは、後述するテレビジョン放送受信の場 合の45.75MHzとは異なる。すると、局部発振回路13は、PLL回路に より放送電波の所望周波数f1に対応する局部発振周波数f1+42.0MHz の局部発振信号を作成して混合回路14に出力する。例えば、所望周波数が90 MHzである場合、局部発振周波数は132.0MHzとなる。 高周波信号と局部発振信号が入力される混合回路14は、これらの信号を混合 して中間周波信号に変換する。ここで、中間周波信号の周波数は、高周波信号の 周波数f1(MHz)と局部発振周波数f1+42.0MHzとの差42.0M Hzとなる。混合回路14は、42.0MHzの中間周波信号を可変フィルタ回 路15に出力する。
【0061】 さらに、マイコン60は、上述したようにスイッチ17aをバンドパスフィル タ16a側に切り換えるハイレベルまたはローレベルの信号を作成して切換回路 17に出力する(ステップS220)。スイッチ17aはこの信号の入力により バンドパスフィルタ16a側に切り換えられるので、可変フィルタ回路15は中 間周波信号をバンドパスフィルタ16aに通過させ、42.0±1.0MHzの 範囲外の成分を遮断する。その結果、音声FM放送用の中間周波信号における妨 害成分が除去される。 可変フィルタ回路15を通過した中間周波信号は、SAWフィルタ20に入力 される。SAWフィルタ20は、バンドパスフィルタ16aが制限する周波数帯 域を含むので、同中間周波信号をそのまま通過させる。SAWフィルタ20を通 過した中間周波信号は、VIF回路31に入力される。 VIF回路31は、SAWフィルタ20を通過した中間周波信号を中間周波増 幅し、検波回路33に出力する。
【0062】 そして、マイコン60は、発振信号の発振周波数を46.5MHzとする制御 電圧をD/A変換器64を介してVCO回路32に出力し(ステップS225) 、本フローを終了する。すると、VCO回路32は、この制御電圧に対応する発 振周波数46.5MHzで発振信号を発振し、検波回路33に出力する。 中間周波増幅された中間周波信号と発振信号が入力される検波回路33は、同 中間周波信号のうち音声成分と発振信号とを混合して第二音声中間周波信号を作 成する。ここで、第二音声中間周波信号の周波数は、中間周波信号の周波数42 .0MHzと発振周波数46.5MHzとの差4.5MHzとなる。検波回路3 3は、4.5MHzの第二音声中間周波信号からFM検波を行ってAUDIO信 号とし、外部に出力する。 すると、利用者は、スピーカ84から音声FM放送を聴くことができる。
【0063】 すなわち、音声FM放送を受信するとき、通過周波数帯域の広いSAWフィル タ20を通過する中間周波信号は、妨害成分が除去される周波数帯域にまで制限 されている。したがって、本放送受信装置100は、テレビジョン放送受信用の SAWフィルタ20やクロマIC30以外に別途音声FM放送受信用のSAWフ ィルタや音声中間周波増幅回路を設けなくても、中間周波信号から妨害成分を除 去して中間周波増幅、検波を行うことができる。 なお、VCO回路32が発振する発振信号の発振周波数を変更する制御を行う ことができるので、音声FM放送を受信しているときに、SAWフィルタ20の 通過周波数帯域内で中間周波信号の周波数帯域の制限を自由に決定することがで きる。
【0064】 一方、テレビジョン放送を受信する場合、マイコン60は、ステップS205 にて音声FM放送を受信しないと判断し、ステップS230〜S345のフロー に従ってテレビジョン放送の放送電波を受信する制御を行う。 すなわち、高周波増幅回路12が作成する高周波信号の周波数を制御する(ス テップS230)。例えば、選局したテレビジョン放送に対応する所望周波数が f2=200MHzである場合、高周波信号の周波数をf2=200MHzとす る制御電圧をD/A変換器64を介して高周波増幅回路12に出力する。高周波 増幅回路12は、所望周波数f2に対応する放送電波を受信し、増幅して高周波 信号を作成し、混合回路14に出力する。
【0065】 次に、マイコン60は、局部発振周波数をf2+45.75(=245.75 )MHzとする制御電圧を局部発振回路13に出力する(ステップS235)。 すると、局部発振回路13は、所望周波数f2に対応する局部発振周波数f2+ 45.75MHzの局部発振信号を作成して混合回路14に出力する。混合回路 14は、高周波信号の周波数f2(MHz)と局部発振周波数f2+45.75 MHzとの差45.75MHzの中間周波信号を作成して可変フィルタ回路15 に出力する。
【0066】 さらに、マイコン60は、スイッチ17aをバイパス側に切り換える信号を作 成して切換回路17に出力する(ステップS240)。すると、可変フィルタ回 路15は中間周波信号をバンドパスフィルタ16aに通過させずにそのまま通過 させ、SAWフィルタ20に出力する。SAWフィルタ20は、通過する中間周 波信号から所定周波数帯域外の妨害成分を除去し、VIF回路31に出力する。 VIF回路31は、中間周波信号を中間周波増幅し、検波回路33に出力する。
【0067】 そして、マイコン60は、発振信号の発振周波数を45.75MHzとする制 御電圧をVCO回路32に出力し(ステップS245)、本フローを終了する。 すると、VCO回路32は、45.75MHzの発振信号を検波回路33に出力 する。検波回路33は、中間周波増幅された中間周波信号から45.75MHz の発振信号に同期しながら映像検波を行い、所定の色復調処理を施してRGB信 号を分離し、外部に出力する。また、音声の信号については、中間周波信号のう ち音声成分と発振信号とを混合して第二音声中間周波信号を作成する。ここで、 第二音声中間周波信号の周波数は、中間周波信号の周波数41.25MHzと発 振周波数45.75MHzとの差4.5MHzとなる。その後、4.5MHzの 第二音声中間周波信号からFM検波を行ってAUDIO信号とし、外部に出力す る。 すると、利用者は、受像管82とスピーカ84からテレビジョン放送を視聴す ることができる。
【0068】 すなわち、テレビジョン放送を受信するとき、SAWフィルタ20を通過する 中間周波信号の周波数帯域は制限されていない。したがって、テレビジョン放送 受信用のSAWフィルタやクロマICの回路構成を変更しなくても、本放送受信 装置100は、テレビジョン放送を受信して、中間周波増幅、検波を行うことが できる。
【0069】 このように、音声FM放送受信兼用テレビジョンに用いられる放送受信装置で あっても、従来のように別途SAWフィルタや音声中間周波増幅回路を設けるこ となく、妨害成分を除去して変換した音声中間周波信号を中間周波増幅、検波す ることが可能である。その際、VCO回路が利用する発振信号の発振周波数を変 えることができるので、中間周波信号の通過帯域を発振信号の発振周波数に合わ せる必要がない。したがって、回路の自由度を向上させることができる。
【0070】 また、局部発振回路13は、VCO回路32に接続された水晶発振回路40が 発振する基準発振信号に基づいて局部発振信号を作成することができる。すなわ ち、局部発振回路専用の水晶発振回路が不要となり、水晶発振子を削減すること が可能となる。ここで、直列共振回路は基準発振信号の減衰を防止するので、局 部発振回路は減衰していない基準発振信号を入手することができる。同時に、基 準発振信号はエミッタフォロワ回路により増幅され、出力が低インピーダンスに なるので、混入する電気ノイズの影響を少なくすることができる。したがって、 水晶発振回路からの距離が長く、基準発振信号の信号線が長い場合でも、局部発 振回路は同水晶発振回路からの基準発振信号を利用することができる。
【0071】 なお、チューナIC10は、PLL回路を有しているので、局部発振周波数を 変更するのが容易である。そこで、このPLL回路を利用して、可変フィルタ回 路15が制限する周波数帯域をマイコン60より制御する回路構成としてもよい 。すると、中間周波信号の周波数帯域の制限をマイコン60にて自由に設定する ことができるので、回路の自由度をさらに向上させることができる。 以上説明したように、本考案によると、フィルタや中間周波増幅回路を別途設 ける必要がなくなるとともに、回路設計の自由度を向上させることが可能な放送 受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかる放送受信装置を適
用した音声FM放送受信兼用テレビジョンの構成の概略
を示すブロック図である。
【図2】放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】局部発振回路の構成を示すブロック図である。
【図4】可変フィルタ回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】水晶発振回路と直列共振回路の概略を示す回路
図である。
【図6】マイコンが行う制御処理の概略を示すフローチ
ャートである。
【図7】マイコンが行う制御処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図8】従来例にかかる放送受信装置の構成の概略を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10…チューナIC 11…アンテナ 12…高周波増幅回路 13…局部発振回路 14…混合回路 15…可変フィルタ回路 16…帯域フィルタ回路 16a…バンドパスフィルタ 17…切換回路 17a…スイッチ 20…SAWフィルタ 30…クロマIC 31…中間周波増幅回路 32…VCO回路 33…検波回路 34…同期回路 40…水晶発振回路 41…発振回路 42…水晶発振子 43…エミッタフォロワ回路 44…電源ライン 50…直列共振回路 60…マイコン 61…CPU 62…ROM 63…RAM 64…D/A変換器 70…IICバス 100…放送受信装置

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望周波数に対応する放送電波を受信
    し、増幅して出力する高周波増幅回路と、 上記放送電波の所望周波数に対応する局部発振周波数の
    局部発振信号をPLL回路により作成して出力する局部
    発振回路と、 上記高周波増幅回路からの出力に上記局部発振回路から
    の局部発振信号を混合して中間周波信号に変換し、同中
    間周波信号を出力する混合回路と、 通過する信号の周波数帯域を制限する帯域フィルタ回路
    と、上記混合回路から出力される中間周波信号を同帯域
    フィルタ回路に通過させるかバイパスさせるかを切り換
    え可能な切換回路とを有し、同中間周波信号を通過させ
    る可変フィルタ回路と、 この可変フィルタ回路を通過した中間周波信号を通過さ
    せるSAWフィルタと、 このSAWフィルタを通過した中間周波信号を中間周波
    増幅する中間周波増幅回路と、 発振信号を発振するとともに、同発振信号の発振周波数
    を変更可能なVCO回路と、 上記発振信号の発振周波数に基づいて上記中間周波増幅
    回路にて増幅された中間周波信号を検波して映像信号と
    音声信号とを出力する検波回路と、 音声FM放送の放送電波を受信するとき、上記切換回路
    に上記中間周波信号を上記帯域フィルタ回路に通過させ
    る側に切り換えさせるとともに上記VCO回路に上記発
    振信号を同音声FM放送の放送電波に対応する発振周波
    数に変更させる制御を行うマイコンとを具備することを
    特徴とする放送受信装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の放送受信装置にお
    いて、 上記高周波増幅回路と局部発振回路と混合回路と可変フ
    ィルタ回路は、上記マイコンに接続されたチューナIC
    に備えられ、 上記中間周波増幅回路と検波回路とVCO回路は、上記
    マイコンに接続されるとともに上記チューナICにSA
    Wフィルタを介して接続されたクロマICに備えられ、 所定発振周波数の基準発振信号を発振してエミッタフォ
    ロワ回路により増幅して出力する水晶発振回路と、同水
    晶発振回路に接続されて共振周波数が同基準発振信号の
    所定発振周波数に略一致する直列共振回路とが設けら
    れ、 上記VCO回路は、上記水晶発振回路が出力する基準発
    振信号に基づいて上記発振信号を作成し、 上記局部発振回路は、上記直列共振回路を介して上記基
    準発振信号を入手するとともに、同基準発振信号に基づ
    いて上記局部発振信号を作成することを特徴とする放送
    受信装置。
  3. 【請求項3】 所望周波数に対応する放送電波を受信
    し、中間周波信号に変換して出力するチューナ手段と、 このチューナ手段から出力される中間周波信号を通過さ
    せるとともに、通過する同中間周波信号の周波数帯域の
    制限を変更可能な可変フィルタ手段と、 発振信号を発振するとともに、同発振信号の発振周波数
    を変更可能な可変発振手段と、 上記発振信号の発振周波数に基づいて上記可変フィルタ
    手段を通過した中間周波信号を中間周波増幅し、検波し
    て映像信号と音声信号とを出力する増幅検波手段と、 受信する放送電波の種類に応じて、上記可変フィルタ手
    段に通過する上記中間周波信号の周波数帯域を制限させ
    るとともに上記可変発振手段に上記発振信号の発振周波
    数を変更させる制御を行う制御手段とを具備することを
    特徴とする放送受信装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の放送受信装置にお
    いて、 上記制御手段は、音声FM放送の放送電波を受信すると
    き、上記可変フィルタ手段に上記周波数帯域を制限させ
    るとともに上記可変発振手段に上記発振信号を同音声F
    M放送の放送電波に対応する発振周波数に変更させる制
    御を行うことを特徴とする放送受信装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項3または請求項4のいずれか
    に記載の放送受信装置において、 上記可変フィルタ手段は、通過する信号の周波数帯域を
    制限する帯域フィルタ回路と、上記中間周波信号を同帯
    域フィルタ回路に通過させるかバイパスさせるかを切り
    換え可能な切換回路とを備え、 上記制御手段は、受信する放送電波の種類に応じて、上
    記切換回路に上記中間周波信号を上記帯域フィルタ回路
    に通過させるかバイパスさせるかを切り換えさせる制御
    を行うことを特徴とする放送受信装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の放送受信装置にお
    いて、 上記制御手段は、音声FM放送の放送電波を受信すると
    き、上記切換回路に上記中間周波信号を上記帯域フィル
    タ回路に通過させる側に切り換えさせる制御を行うこと
    を特徴とする放送受信装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項3〜請求項6のいずれかに記
    載の放送受信装置において、 上記チューナ手段は、 上記放送電波の所望周波数に対応する局部発振周波数の
    局部発振信号をPLL回路により作成して出力する局部
    発振手段と、 入力される上記放送電波を増幅し、上記局部発振手段か
    ら出力される局部発振信号を混合して上記可変フィルタ
    手段に出力する混合手段とを備えることを特徴とする放
    送受信装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項7に記載の放送受信装置にお
    いて、 上記チューナ手段と可変フィルタ手段は、チューナIC
    に備えられ、 上記増幅検波手段と可変発振手段は、上記チューナIC
    にSAWフィルタを介して接続されたクロマICに備え
    られ、 上記制御手段は、上記チューナICとクロマICとに接
    続されたマイコンに備えられていることを特徴とする放
    送受信装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項7または請求項8のいずれか
    に記載の放送受信装置において、 所定発振周波数の基準発振信号を発振する水晶発振回路
    が設けられ、 上記可変発振手段は、上記水晶発振回路が発振する基準
    発振信号に基づいて上記発振信号を作成し、 上記局部発振手段は、上記基準発振信号に基づいて上記
    局部発振信号を作成することを特徴とする放送受信装
    置。
  10. 【請求項10】 上記請求項9に記載の放送受信装置に
    おいて、 上記水晶発振回路に接続されて共振周波数が上記基準発
    振信号の所定発振周波数に略一致する共振回路が設けら
    れ、 上記局部発振手段は、上記共振回路を介して上記基準発
    振信号を入手することを特徴とする放送受信装置。
  11. 【請求項11】 上記請求項9または請求項10のいず
    れかに記載の放送受信装置において、 上記水晶発振回路は、上記基準発振信号を増幅して出力
    するエミッタフォロワ回路を備えることを特徴とする放
    送受信装置。
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