JP2002043676A - サブマウント及びその製造方法並びに半導体レーザ装置 - Google Patents

サブマウント及びその製造方法並びに半導体レーザ装置

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JP2002043676A
JP2002043676A JP2000223558A JP2000223558A JP2002043676A JP 2002043676 A JP2002043676 A JP 2002043676A JP 2000223558 A JP2000223558 A JP 2000223558A JP 2000223558 A JP2000223558 A JP 2000223558A JP 2002043676 A JP2002043676 A JP 2002043676A
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conductive film
convex portion
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conductive
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Kazuhiko Adachi
一彦 安達
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Ricoh Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装自由度が高く且つ製造コストの低いサブ
マウント及びその製造方法を提供すると共に、そのサブ
マウントを用いて例えばDVDとCDの互換再生可能な
小型光ピックアップを実現することが可能な半導体レー
ザ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 絶縁性ヒートシンク基板12の表面に、
半導体レーザチップ搭載領域としての第1の凸部16a
とワイヤボンディング領域としての第2の凸部16bと
が第2の溝20により分離して形成されている。一方の
第1の凸部16aの表面及び側面(第2の溝20の内壁
部を除く)が第1の導電膜18aにより一体的に被覆さ
れ、他方の第2の凸部16bの表面及び側面(第2の溝
20の内壁部を除く)も第2の導電膜18bにより一体
的に被覆されている。このため、第1及び第2の凸部1
6a、16bの側面、即ちサブマウント10の側面にワ
イヤーボンディングしたりすることが容易に可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサブマウント及びそ
の製造方法並びに半導体レーザ装置に係り、更に詳しく
は、半導体レーザチップをダイボンディングするサブマ
ウント及びその製造方法、並びにこのサブマウントを用
いて単数又は複数の半導体レーザチップを1つのパッケ
ージに収めた半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体レーザ装置は、図11に示
されるように、パッケージ部材50、このパッケージ部
材50の表面に電気的に絶縁して配置されているリード
ピン52、同じくパッケージ部材50の表面に配置され
ているAu(金)メッキされたCu(銅)製の直方体形
状の導電性基台部54、この導電性基台部54の側面上
に載置されているサブマウント56、このサブマウント
56表面上にダイボンディングされている半導体レーザ
チップ58等から構成される。
【0003】ここで、半導体レーザチップ58がダイボ
ンディングされるサブマウント56は、その半導体レー
ザチップ58と導電性基台部54との間の熱膨張の差を
緩和し、電気的に絶縁するためのものである。そして、
このサブマウント56の主材料としては絶縁性部材が使
用されており、その半導体レーザチップ58がダイボン
ディングされる表面側は、例えばTi(チタン)/Pt
(白金)/Auの順で積層された導電膜60が形成され
ている。
【0004】また、サブマウント56表面上にダイボン
ディングされている半導体レーザチップ58は、その発
光部において発生する熱の放熱性を考慮して、ジャンク
ション・ダウンに搭載されている。即ち、半導体レーザ
チップ58のアノード側電極(p側電極)が裏面電極と
なってサブマウント56表面の導電膜60に接合し、例
えばAu−Sn(錫)共晶半田によって電気的に接続し
ている。
【0005】また、この半導体レーザチップ58のカソ
ード側電極(n側電極)が表面電極となり、ボンディン
グワイヤ62によって導電性基台部54側面に電気的に
接続している。また、半導体レーザチップ58のアノー
ド側電極が電気的に接続しているサブマウント56表面
の導電膜60とリードピン52との間も、ボンディング
ワイヤ64によって電気的に接続している。なお、説明
を簡略化するため、半導体レーザチップ58のパワーを
モニターするホトダイオードはその図示を省略した。
【0006】このように従来の半導体レーザ装置に使用
されるサブマウント56においては、その一表面のみし
か導電膜60によって被覆されていなかったため、ボン
ディングワイヤ64によるリードピン52との電気的な
接続は、サブマウント56の導電膜60が形成されてい
る表面上でのみ行われた。従って、リートピン52の形
状は、図11に示されるようにつぶしピンと呼ばれる特
殊な形状にして、このリートピン52のワイヤボンディ
ングを行う平坦な面がサブマウント56の導電膜60が
形成されている表面と略平行なるようにしなければなら
なかった。つまり、従来のサブマウント56は、実装の
自由度が低い欠点があった。
【0007】この欠点を解決する手段として、例えば特
開平1−181490号公報が開示されている。この公
報においては、サブマウントの表面から側面にまで連続
してなる導電膜による電極パターンを形成することによ
り、サブマウントの側面へのワイヤボンディングを可能
にして、実装の自由度を向上させる方法が提案されてい
る。
【0008】また、近年、次世代の記録メディアとして
DVD(Digital Video Disk)が注目されている。そし
て一般に、1台のDVDプレーヤにおいては、DVDと
CD(Compact Disk)の両者を互換再生できることが望
まれている。そのためには、DVD再生用の波長の短い
635nm又は650nmの赤色半導体レーザとCD再
生用の780nmの波長の近赤外半導体レーザを搭載す
る光ピックアップが必要とされている。
【0009】更に、半導体レーザ装置の小型化のために
は、2種類の半導体レーザを1つのパッケージの中に組
み込んだ集積型光ピックアップの実現が期待されてい
る。しかし、2つの光源を1つのパッケージに組み込ん
で光学系を共通化するためには、2つ半導体レーザの発
光点間隔をできるだけ狭くする必要があり、その間隔と
しては例えば300μm以下であることが望まれてい
る。
【0010】このように1つのパッケージ内に2つの半
導体レーザを接近させて実装する光ピックアップに関し
て、特開平11−4047号公報に係る「半導体レーザ
装置及びその製造方法」が提案されている。この提案に
おいては、発光点を接近させる手段として、2つの半導
体レーザを背中合わせに配置する手法を採用し、近接す
るサブマウント上でのワイヤーボンディングの接触を避
けるために、サブマウント側面にも半導体レーザ駆動用
電極を形成していることを特徴とする。以下、この提案
に係る半導体レーザ装置について図12を用いて説明す
る。
【0011】この提案に係る半導体レーザ装置において
は、パッケージ部材70の導電性基台部72上に、例え
ば絶縁性シリコン基板からなる2つのサブマウント74
a、74bが取り付けられている。また、これらのサブ
マウント74a、74bにおいては、その表面の前方部
から連続的に前方側面まで延びる第1導電膜領域76
a、76bと、その表面の後方部から連続的に後方側面
まで延びる第2導電膜領域78a、…が形成されてい
る。そして、これらサブマウント74a、74bの後方
側面まで伸びている第2導電膜領域78a、…は、それ
ぞれ導電性部材を用いて導電性基台部72に電気的、機
械的に接続されている。なお、ここで、サブマウント7
4a、74bの前方及び後方とは、それぞれサブマウン
ト74a、74b上にダイボンディングされる半導体レ
ーザチップの主光ビーム出射方向及びその反対方向をい
う。
【0012】また、サブマウント74a、74bの表面
前方部の第1導電膜領域76a、76b上に、それぞれ
半導体レーザチップ80a、80bがダイボンディング
されている。そして、これらの半導体レーザチップ80
a、80bの表面電極は、それぞれボンディングワイヤ
82a、…によってサブマウント74a、74bの表面
後方部の第2導電膜領域78a、…に接続されている。
また、サブマウント74a、74bの前方側面の第1導
電膜領域76a、76bは、それぞれボンディングワイ
ヤ84a、84bによって、導電性基台部72に電気的
に絶縁して取り付けられているリードピン86a、86
bに電気的に接続されている。
【0013】このようにして、2つのサブマウント74
a、74b上に互いの表面電極を向かい合わせにダイボ
ンディングされた2つの半導体レーザチップ80a、8
0bに関して、その表面電極に接続するレーザ駆動用の
ボンディングワイヤ82a、…はサブマウント74a、
74b表面には1本ずつ、計2本に軽減されるため、ボ
ンディングワイヤ間の無用な接触が低減され、2つの半
導体レーザチップ80a、80bの発光点間隔を十分に
接近させることが可能になるとされている。
【0014】即ち、半導体レーザチップ80a、80b
をダイボンディングするサブマウント74a、74bに
おいては、これらの半導体レーザチップ80a、80b
をダイボンディングする表面前方部から前方側面に至る
第1導電膜領域76a、76bと、導電性基台部72に
電気的、機械的に接続する後方側面から表面後方部に至
る第2導電膜領域78a、…とが、2つの領域に絶縁分
離して形成されていることにより、実装の自由度が広が
り、2つの半導体レーザチップ80a、80bの発光点
間隔を接近させて実装することが可能になることが予想
される。
【0015】また、この提案に係る半導体レーザ装置を
作製する際の、そのサブマウント74a、74bの表面
及び側面への第1導電膜領域76a、76b及び第2導
電膜領域78a、…の形成は次のようにして行う。即
ち、サブマウントとなるウェーハ状の絶縁性シリコン基
板の表面に蒸着を行って、表面前方部の第1導電膜領域
及び表面後方部の第2導電膜領域を分離して形成する。
続いて、このウェーハ状の絶縁性シリコン基板を一方向
にダイシングして短冊状にし、絶縁性シリコン基板の側
面を露呈させる。続いて、この短冊状の絶縁性シリコン
基板の2つの側面にそれぞれ蒸着を行って、前方側面の
第1導電膜領域及び後方側面の第2導電膜領域を形成す
る。その後、この短冊状の絶縁性シリコン基板を上記一
方向に対して垂直方向にダイジングする。こうして、そ
の表面及び側面に第1導電膜領域76a、76b及び第
2導電膜領域78a、…が形成されている直方体状の絶
縁性シリコン基板からなるサブマウント74a、74b
を形成する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た2つの従来技術において、サブマウントの側面に電極
パターンを形成したり、第1導電膜領域や第2導電膜領
域を形成したりすることは極めて困難であり、実現性に
乏しい。即ち、半導体レーザ装置に使用されるサブマウ
ントは放熱性の観点から薄い方が望ましく、厚みが0.
2mm〜0.3mm程度の薄いものを使用するのが一般
的である。このため、このように厚みの薄いサブマウン
トの側面に電極パターンや導電膜領域を精度よく形成す
ることはきわめて困難であり、たとえ実現することがで
きてもコスト高になるという欠点があった。
【0017】そこで本発明は、従来技術の欠点に鑑みて
なされたものであり、実装自由度が高く且つ製造コスト
の低いサブマウント及びその製造方法を提供すると共
に、そのサブマウントを用いて例えばDVDとCDの互
換再生可能な小型光ピックアップを実現することが可能
な半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係るサブマウント及びその製造方法並びに半導体レ
ーザ装置により達成される。
【0019】即ち、請求項1に係るサブマウントは、直
方体状の絶縁性部材と、この絶縁性部材の表面に形成さ
れた溝によって分離されている半導体レーザチップ搭載
領域としての第1の凸部及びワイヤボンディング領域と
しての第2の凸部と、第1の凸部の表面及び側面(溝の
内壁部を除く)を一体的に被覆する第1の導電膜と、第
2の凸部の表面及び側面(溝の内壁部を除く)を一体的
に被覆する第2の導電膜と、を有することを特徴とす
る。
【0020】このように請求項1に係るサブマウントに
おいては、サブマウントの表面部側における半導体レー
ザチップ搭載領域としての第1の凸部の表面及び側面
(溝の内壁部を除く)が第1の導電膜によって一体的に
被覆され、この第1の凸部と溝によって分離されている
ワイヤボンディング領域としての第2の凸部の表面及び
側面(溝の内壁部を除く)が第2の導電膜によって一体
的に被覆されていることにより、これら第1及び第2の
凸部の側面、即ちサブマウントの側面にワイヤボンディ
ングしたり、サブマウントの側面を導電性のパッケージ
部材に直接に接合したりすることが容易に可能になるた
め、実装の自由度が増大し、高密度実装が実現される。
【0021】また、このようなサブマウンを使用して例
えば半導体レーザチップを実装した半導体レーザ装置を
作製する場合、その製造プロセスにおいて、サブマウン
トの第1の凸部の表面上に半導体レーザチップを搭載し
て第1の凸部の表面を被覆する第1の導電膜に半導体レ
ーザチップの裏面電極を電気的に接続させ、半導体レー
ザチップの表面電極とサブマウントの第2の凸部の表面
を被覆する第2の導電膜とワイヤボンディングした時点
で動作チェックを行うことが可能となるため、半導体レ
ーザ装置の製造プロセス終了を待たなくとも良品の選別
が行える。
【0022】また、サブマウントの第1の凸部の表面上
に搭載した半導体レーザチップの表面電極とサブマウン
トの第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とをワイ
ヤボンディングする際に、両者の段差は半導体レーザチ
ップの厚みとなるため、従来のサブマウント上に搭載し
た半導体レーザチップの表面電極とサブマウントを載置
している導電性基台側面とをワイヤボンディングする際
の段差が半導体レーザチップの厚みとサブマウントの厚
みと加えたものになる場合と比較すると、ワイヤボンデ
ィングが容易になるという利点もある。
【0023】また、請求項2に係るサブマウントの製造
方法は、板状の絶縁性部材の表面に、互いに直交する方
向にそれぞれ複数本の第1の溝を形成して、これら第1
の溝によって囲まれた直方体状の凸部を形成する工程
と、基体全面に導電膜と形成して、凸部の表面及び側面
を導電膜によって一体的に被覆する工程と、凸部の表面
に、第1の溝よりも深い第2の溝を形成して、凸部を、
半導体レーザチップ搭載領域としての第1の凸部とワイ
ヤボンディング領域としての第2の凸部とに分離すると
共に、凸部の表面及び側面を一体的に被覆する導電膜
を、第1の凸部の表面及び側面(第2の溝の内壁部を除
く)を一体的に被覆する第1の導電膜と第2の凸部の表
面及び側面(第2の溝の内壁部を除く)を一体的に被覆
する第2の導電膜とに分離する工程と、第1の溝部の導
電膜及び絶縁性部材を切断して、第1及び第2の凸部が
表面に形成され、これら第1及び第2の凸部の表面及び
側面(第2の溝の内壁部を除く)がそれぞれ第1及び第
2の導電膜によって一体的に被覆されている略直方体状
のサブマウントを切り出す工程と、を有することを特徴
とする。
【0024】このように請求項2に係るサブマウントの
製造方法においては、板状の絶縁性部材の表面に互いに
直交する方向にそれぞれ複数本の第1の溝を形成して、
これら第1の溝によって囲まれた直方体状の凸部を形成
した後、基体全面に導電膜と形成して、凸部の表面及び
側面を導電膜によって一体的に被覆することにより、容
易にサブマウントの表面部側の凸部の側面がその表面と
一体的にメタライズされる。また、この凸部の表面に第
2の溝を形成して、半導体レーザチップ搭載領域として
の第1の凸部とワイヤボンディング領域としての第2の
凸部とに分離すると共に、第1の凸部の表面及び側面
(第2の溝の内壁部を除く)を一体的に被覆する第1の
導電膜と第2の凸部の表面及び側面(第2の溝の内壁部
を除く)を一体的に被覆する第2の導電膜とに分離する
ことにより、サブマウントの側面にワイヤボンディング
したり、サブマウントの側面を導電性のパッケージ部材
に直接に接合したりするのに必要な第1及び第2の凸部
の側面が選択的にメタライズされる。つまり、第1及び
第2の凸部の表面及び必要な側面のみを選択的にメタラ
イズするための導電膜の選択的な形成やパターニング等
の複雑なプロセスを用いることなく、サブマウントの表
面部側の側面のメタライズ及びパターニングが可能にな
る。このため、上記請求光1に係るサブマウント、即ち
実装の自由度を増大し、高密度実装を実現することが可
能なサブマウントが容易に作製される。
【0025】また、請求項3に係る半導体レーザ装置
は、導電性のパッケージ部材と、このパッケージ部材の
表面に設けられている導電性の基台部と、パッケージ部
材に電気的に絶縁して設けられているリードピンと、基
台の側面上に載置されている請求項1記載のサブマウン
トと、このサブマウントの第1の凸部の表面上に搭載さ
れ、第1の凸部の表面を被覆する第1の導電膜に裏面電
極が電気的に接続されている半導体レーザチップと、を
有し、この半導体レーザチップの表面電極とサブマウン
トの第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とが、第
1のボンディングワイヤによって電気的に接続され、第
1の凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆する第1
の導電膜とリードピンとが、第2のボンディングワイヤ
によって電気的に接続され、第2の凸部の側面をその表
面と共に一体的に被覆する第2の導電膜と基台部とが第
3のボンディングワイヤによって電気的に接続されてい
ることを特徴とする。
【0026】このように請求項3に係る半導体レーザ装
置においては、サブマウントの第1の凸部の表面上に搭
載されている半導体レーザチップの表面電極とサブマウ
ントの第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とが第
1のボンディングワイヤによって電気的に接続されてい
る構造であることにより、この状態において、即ち半導
体レーザ装置の製造プロセス途中において、動作チェッ
クを行うことが可能となるため、半導体レーザ装置の製
造プロセス終了を待たなくとも良品の選別が容易に行わ
れる。
【0027】また、サブマウントの第1の凸部の表面上
に搭載した半導体レーザチップの表面電極とサブマウン
トの第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とをワイ
ヤボンディングする際に、両者の段差は半導体レーザチ
ップの厚みとなり、従来のサブマウント上に搭載した半
導体レーザチップの表面電極とサブマウントを載置して
いる基台側面とをワイヤボンディングする際の段差が半
導体レーザチップの厚みとサブマウントの厚みと加えた
ものになる場合と比較すると、段差が大幅に低減される
ことになるため、ワイヤボンディングが容易になる。
【0028】また、第1の凸部の側面をその表面と共に
一体的に被覆する第1の導電膜とリードピンとが第2の
ボンディングワイヤによって電気的に接続され、第2の
凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆する第2の導
電膜と基台部とが第3のボンディングワイヤによって電
気的に接続されている構造であることにより、第1及び
第2の凸部の側面、即ちサブマウントの側面からリード
ピンの端面や基台部の表面へのワイヤボンディングはパ
ッケージ部材の表面に平行な状態で行うことが可能にな
るため、ワイヤボンディングが容易になり、半導体レー
ザ実装の自由度が増大する。また、例えば基台部の表面
上にホトダイオードが搭載されていれば、半導体レーザ
チップ及びホトダイオードのワイヤボンディングを連続
して行うことが可能になり、半導体レーザ装置の製造プ
ロセスが簡素化される。
【0029】また、請求項4に係る半導体レーザ装置
は、導電性のパッケージ部材と、このパッケージ部材の
表面に設けられている導電性の基台部と、パッケージ部
材に電気的に絶縁して設けられているリードピンと、基
台側面上に載置されている請求項1記載のサブマウント
と、このサブマウントの第1の凸部の表面上に搭載さ
れ、第1の凸部の表面を被覆する第1の導電膜に裏面電
極が電気的に接続されている半導体レーザチップと、を
有し、半導体レーザチップの表面電極とサブマウントの
第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とが、第1の
ボンディングワイヤによって電気的に接続され、第1の
凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆する第1の導
電膜と前記リードピンとが、第2のボンディングワイヤ
によって電気的に接続され、第2の凸部の側面をその表
面と共に一体的に被覆する第1の導電膜とパッケージ部
材の表面とが、接合して電気的に接続されていることを
特徴とする。
【0030】このように請求項4に係る半導体レーザ装
置においては、上記請求項3に係る半導体レーザ装置と
略同様の構造をなしているため、その共通性から前述し
た作用と同様の作用を奏する。更に、そのような共通の
作用に加えて、第2の凸部の側面をその表面と共に一体
的に被覆する第1の導電膜とパッケージ部材の表面とが
接合して電気的に接続されていることにより、上記請求
項3の場合における第2の凸部の側面をその表面と共に
一体的に被覆する第2の導電膜と基台部とを電気的に接
続する第3のボンディングワイヤが不要となるため、半
導体レーザ装置の製造プロセスにおけるワイヤボンディ
ングの本数が低減される。また、第2の凸部の側面、即
ちサブマウントの側面がパッケージ部材の表面に直に当
接して固定されることになるため、実装精度が向上する
と共に、半導体レーザ出射角のアライメントが容易にな
る。
【0031】また、請求項5に係る半導体レーザ装置
は、導電性のパッケージ部材と、このパッケージ部材の
表面に、第1及び第2の凸部の表面を互いに対向させつ
つ所定の間隔をおいて当接されている2つの請求項1に
係るサブマウント(以下、「第1及び第2のサブマウン
ト」という)と、これら第1及び第2のサブマウントの
それぞれの第1の凸部の表面上に、互いの表面電極を対
向させつつ搭載され、それぞれの第1の凸部の表面を被
覆する第1の導電膜にそれぞれの裏面電極が電気的に接
続されている第1及び第2の半導体レーザチップと、を
有し、第1及び第2の半導体レーザチップのそれぞれの
表面電極と第1及び第2のサブマウントのそれぞれの第
2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とが、それぞれ
の第1のボンディングワイヤによって電気的に接続さ
れ、第1及び第2のサブマウントのそれぞれの第1の凸
部の側面をその表面と共に一体的に被覆する第1の導電
膜と第1及び第2のリードピンの端面とが、それぞれの
第2のボンディングワイヤによって電気的に接続され、
第1及び第2のサブマウントのそれぞれの第2の凸部の
側面をその表面と共に一体的に被覆する第1の導電膜と
パッケージ部材の表面とが、接合して電気的に接続され
ていることを特徴とする。
【0032】このように請求項5に係る半導体レーザ装
置においては、上記請求項4に係る半導体レーザ装置の
構造と共通する構造をなしているため、その共通性から
前述した作用と同様の作用を奏する。更に、そのような
共通の作用に加えて、第1及び第2のサブマウントが互
いの第1及び第2の凸部の表面を互いに対向させつつ所
定の間隔をおいてパッケージ部材の表面に当接され、第
2の凸部の表面と共にその側面を被覆する第2の導電膜
がパッケージ部材の表面に接合して電気的に接続されて
いる構造であることにより、これら第1及び第2の半導
体レーザチップを近接して実装することが可能になるた
め、精度の高い高密度実装が実現される。なお、ここ
で、第1及び第2の半導体レーザチップの発光点をそれ
ぞれ表面電極側に移動すれば更に両発光点が接近する。
そして、このように第1及び第2の半導体レーザチップ
の間隔が接近し、その発光点間隔が狭くなると、例えば
DVD装置などの光学系を一つにすることが可能にな
り、小型で低コストのDVDプレーヤが実現される。
【0033】また、請求項6に係る半導体レーザ装置
は、上記請求項5に係る半導体レーザ装置において、第
1のボンディングワイヤはAuワイヤからなり、第1及
び第2のサブマウントのそれぞれの第2の凸部の表面を
被覆する第2の導電膜に、Auボールを形成するファー
ストボンディングを行い、第1及び第2の半導体レーザ
チップのそれぞれの表面電極に、セカンドボンディング
を行ったものであることを特徴とする。
【0034】このように請求項6に係る半導体レーザ装
置においては、第1及び第2のサブマウントのそれぞれ
の第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜にAuボー
ルを形成するファーストボンディングが行われ、第1及
び第2の半導体レーザチップのそれぞれの表面電極にセ
カンドボンディングが行われていることにより、このボ
ンディングワイヤのループ高さが低く押さえられるた
め、第1及び第2の半導体レーザチップを更に近接して
実装することが可能になり、更なる高密度実装化が達成
される。従って、例えばDVD装置等の光学設計の負担
が低減され、かつジッターの低減が可能になり、高性能
な光ピックアップが実現される。
【0035】また、請求項7に係る半導体レーザ装置
は、上記請求項5又は6に係る半導体レーザ装置におい
て、第1及び第2の半導体レーザチップが、互いに波長
の異なる光を出射する半導体レーザチップであることを
特徴とする。
【0036】このように請求項7に係る半導体レーザ装
置においては、第1及び第2の半導体レーザチップとし
て、互いに波長の異なる光を出射する半導体レーザチッ
プを使用することにより、例えば一方をDVD再生用に
必要な波長の短い赤色光を出射する半導体レーザチップ
とし、他方をCD再生用に必要な波長の近赤外光を出射
する半導体レーザチップすることが可能になるため、D
VDとCDを同じ光学系を用いて再生することが可能な
光ピックアップ、即ちCD/DVD再生可能な光ピック
アップが実現される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)本実施形態は、請求項1及び2に係
るサブマウントに対応するものである。ここで、図1は
本発明の第1の実施形態に係るサブマウントを示す概略
斜視図、図2〜図5はそれぞれ図1のサブマウントの製
造方法を説明するための工程図である。
【0038】図1に示されるように、本実施形態に係る
サブマウント10においては、例えばSiC、AlN等
からなる直方体状の絶縁性ヒートシンク基板12の表面
に、半導体レーザチップ搭載領域としての第1の凸部1
6aとワイヤボンディング領域としての第2の凸部16
bとが形成され、両者は第2の溝20によって分離され
ている。
【0039】また、この半導体レーザチップ搭載領域と
しての第1の凸部16aの表面及び側面(第2の溝20
の内壁部を除く)は、例えば厚さ0.1μmのTi膜及
び厚さ0.1μmのAu膜が順に積層されたTi/Au
積層膜からなる第1の導電膜18aによって一体的に被
覆されている。また、同様に、ワイヤボンディング領域
としての第2の凸部16bの表面及び側面(第2の溝2
0の内壁部を除く)も、例えば厚さ0.1μmのTi膜
及び厚さ0.1μmのAu膜が順に積層されたTi/A
u積層膜からなる第2の導電膜18bによって一体的に
被覆されている。
【0040】そして、これらの第1の凸部16aの表面
及び側面を一体的に被覆している第1の導電膜18aと
第2の凸部16bの表面及び側面を一体的に被覆してい
る第2の導電膜18bとは、第2の溝20によって分離
されている。また、第1の凸部16a及び第2の凸部1
6bの側面を被覆している第1及び第2の導電膜18
a、16bの上下方向の幅は、これらの側面に例えばA
uのボールボンディングを行うことが可能な0.1mm
の幅を有している。
【0041】次に、図1に示されるサブマウント10の
製造方法を、図2〜図5を用いて説明する。先ず、図2
(a)、(b)の工程斜視図及びそのA−A線断面図に
示されるように、SiC、AlN等からなる絶縁性ヒー
トシンク基板12の表面に、例えばダイシングソーを用
いて、互いに直交する方向にそれぞれ複数本の第1の溝
14a、14bを形成し、これら第1の溝14a、14
bによって囲まれた直方体状の凸部16を形成する。
【0042】なお、このときの第1の溝14a、14b
の深さは、当然に絶縁性ヒートシンク基板12の厚みよ
り浅く、且つボールボンディングが可能な深さとする。
ここで、ボールボンディングが可能な深さとは、第1の
溝14a、14bの深さに規定される直方体状の凸部1
6の側面の深さ方向の幅が、その側面にボールボンディ
ングが可能になる幅を有していることを意味する。例え
ば絶縁性ヒートシンク基板12が0.3mmの厚みであ
れば、第1の溝14a、14bはAuのボールボンディ
ングが可能な0.1mmの深さで、その幅は0.2mm
程度とする。
【0043】次いで、図2(b)に対応する図3の工程
断面図に示されるように、基体全面に、例えばスパッタ
法等により厚さ0.1μmのTi膜及び厚さ0.1μm
のAu膜を順次成膜して、これらTi/Au積層膜から
なる導電膜18を形成する。このとき、この導電膜18
は、直方体状の凸部16の表面及び側面並びに第1の溝
14a、14bの側壁及び底面を完全に被覆する。
【0044】次いで、同じく図2(b)に対応する図4
の工程断面図に示されるように、直方体状の凸部16が
形成されている絶縁性ヒートシンク基板12の表面に、
直交する第1の溝14a、14bの一方と平行方向に、
第1の溝14a、14bよりも深い第2の溝20を形成
する。そして、この第2の溝20を形成することによ
り、直方体状の凸部16を2つの領域に、即ち半導体レ
ーザチップ搭載領域としての第1の凸部16aとワイヤ
ボンディング領域としての第2の凸部16bとに分離す
る。
【0045】次いで、同じく図2(b)に対応する図5
の工程断面図に示されるように、例えばダイシングソー
を用い、全ての第1の溝14a、14bにおいて、その
底面の導電膜18及びその下の絶縁性ヒートシンク基板
12を、第1の溝14a、14bの幅より狭い幅で切断
する。
【0046】このとき、直方体状の凸部16の表面及び
側面(第2の溝20による切り込み部を除く)を被覆し
ている導電膜18は、半導体レーザチップ搭載領域とし
ての第1の凸部16aの表面及び側面(第2の溝20の
内壁部を除く)を一体的に被覆している第1の導電膜1
8aと、ワイヤボンディング領域としての第2の凸部1
6bの表面及び側面(第2の溝20の内壁部を除く)を
一体的に被覆している第2の導電膜18bとに分離され
る。このようにして、図1に示されるサブマウント10
を形成する。
【0047】以上のように本実施形態によれば、絶縁性
ヒートシンク基板12の表面に、半導体レーザチップ搭
載領域としての第1の凸部16aとワイヤボンディング
領域としての第2の凸部16bとが第2の溝20によっ
て分離して形成されており、一方の第1の凸部16aの
表面及び側面(第2の溝20の内壁部を除く)が第1の
導電膜18aによって一体的に被覆され、他方の第2の
凸部16bの表面及び側面(第2の溝20の内壁部を除
く)も第2の導電膜18bによって一体的に被覆されて
いることにより、これら第1及び第2の凸部16a、1
6bの側面、即ちサブマウント10の側面にワイヤボン
ディングしたり、サブマウント10の側面を導電性のパ
ッケージ部材に直接に接合したりすることが容易に可能
になるため、実装の自由度を増大させ、高密度実装が実
現することができる。
【0048】また、このようなサブマウン10を使用し
て例えば半導体レーザチップを実装した半導体レーザ装
置を作製する場合、その製造プロセスにおいて、サブマ
ウント10の第1の凸部16a表面の第1の導電膜18
a上に半導体レーザチップをダイボンディングし、この
半導体レーザチップの表面電極とサブマウント10の第
2の凸部16b表面の第2の導電膜18bとをワイヤボ
ンディングした時点で動作チェックを行うことが可能と
なるため、半導体レーザ装置の製造プロセス終了を待た
なくとも良品の選別を行うことが可能になり、無駄なプ
ロセスを無くしてコストを低減することができる。
【0049】また、サブマウント10の第1の凸部16
a表面の第1の導電膜18a上にダイボンディングした
半導体レーザチップの表面電極とサブマウント10の第
2の凸部16b表面の第2の導電膜18bとをワイヤボ
ンディングする際に、両者の段差は半導体レーザチップ
の厚み(通常、100μm程度)となるため、従来のサ
ブマウント上にダイボンディングした半導体レーザチッ
プの表面電極とサブマウントを載置している基台側面と
をワイヤボンディングする際の段差が半導体レーザチッ
プの厚みとサブマウントの厚みと加えたもの(通常、4
00μm程度)になる場合と比較すると、段差が大幅に
低減されることになるため、ワイヤボンディングが容易
になり、製造歩留りや信頼性を向上させることができ
る。
【0050】また、サブマウント10を作製する際、絶
縁性ヒートシンク基板12の表面に互いに直交する方向
にそれぞれ複数本の第1の溝14a、14bを形成して
直方体状の凸部16を形成し、基体全面に導電膜18を
形成して直方体状の凸部16の表面及び側面を一体的に
被覆し、更に直方体状の凸部16表面に第2の溝20を
形成して半導体レーザチップ搭載領域としての第1の凸
部16aとワイヤボンディング領域としての第2の凸部
16bとに分離すると共に、第1の凸部16aの表面及
び側面(第2の溝20の内壁部を除く)を一体的に被覆
する第1の導電膜18aと第2の凸部16bの表面及び
側面(第2の溝20の内壁部を除く)を一体的に被覆す
る第2の導電膜18bとに分離した後、全ての第1の溝
14a、14b底面の導電膜18及びその下の絶縁性ヒ
ートシンク基板12を切断することにより、比較的簡単
なプロセスを用いて、サブマウント10の側面にワイヤ
ボンディングしたり、サブマウント10の側面を導電性
のパッケージ部材に直接に接合したりするのに必要な第
1及び第2の凸部16a、16bの側面が選択的にメタ
ライズすることができる。
【0051】特に、第1及び第2の溝14a、14b、
20を形成や第1の溝14a、14b底面の導電膜18
及び絶縁性ヒートシンク基板12の切断にダイシングソ
ーを用いることにより、第1及び第2の凸部16a、1
6bの表面及び必要な側面のみを選択的にメタライズす
るための導電膜の選択的な形成やパターニング等の複雑
なプロセスを用いることなく、サブマウントの表面部側
の側面の必要なメタライズが容易に可能になる。このた
め、実装の自由度を増大し、高密度実装を実現すること
が可能なサブマウント10を容易に作製することができ
る。
【0052】(第2の実施形態)本実施形態は、請求項
3に係る半導体レーザ装置に対応するものである。ここ
で、図6は上記第1の実施形態の図1のサブマウントを
用いている半導体レーザ装置を示す概略斜視図、図7は
図6の半導体レーザ装置の製造プロセスにおいてサブマ
ウントに半導体レーザチップをダイボンディングした状
態を示す概略斜視図である。なお、上記第1の実施形態
の図1のサブマウントと同一の構成要素には同一の符号
を付して説明を省略する。
【0053】図6に示されるように、本実施形態に係る
半導体レーザ装置においては、例えばAuメッキされた
Fe(鉄)等からなる円形状の導電性パッケージ部材2
2の表面に、例えばAuメッキされたCu製の直方体形
状の導電性基台部24がロウ付けされている。ここで、
導電性パッケージ部材22の材料にFeを使用するの
は、機械的強度を考慮したためであり、導電性基台部2
4の材料に熱伝導性の高いCuを使用するのは、半導体
レーザチップで発生する熱を逃すヒートシンク効果を考
慮したためである。
【0054】また、この導電性パッケージ部材22に
は、導電性基台部24に隣接してリードピン26が配置
されている。そして、これら導電性パッケージ部材22
とリードピン26との接続部には絶縁性部材(図示せ
ず)が介在し、両者は電気的に絶縁されている。
【0055】また、導電性基台部24の側面上には、上
記図1に示されるサブマウント10が載置され、例えば
導電性接着材や半田材などによって固定されている。こ
のときのサブマウント10の向きは、サブマウント10
に形成された第2の溝20の方向が導電性パッケージ部
材22の表面に垂直に、即ち導電性基台部24の表面に
垂直になるように設定されている。
【0056】また、このサブマウント10における半導
体レーザチップ搭載領域としての第1の凸部16aの表
面上には、半導体レーザチップ28がダイボンディング
されており、その半導体レーザチップ28の裏面電極
(アノード側電極)と第1の凸部16aの表面を被覆し
ている第1の導電膜18aとが例えばAu−Sn(錫)
共晶半田を用いて電気的に接続されている。このときの
半導体レーザチップ28の向きは、その光出射方向が導
電性パッケージ部材22の表面に垂直に、即ち導電性基
台部24の表面に垂直になるように設定されている。
【0057】また、このサブマウント10の第1の凸部
16a表面の第1の導電膜18a上に搭載された半導体
レーザチップ28の表面電極(カソード側電極)とワイ
ヤボンディング領域としての第2の凸部16bの表面を
被覆している第2の導電膜18bとが、例えば第1のA
uワイヤ30によって電気的に接続されている。
【0058】また、第1の凸部16aにおける半導体レ
ーザチップ28の光出射方向側の側面(以下、「第1の
凸部16aの前方側の側面」という)をその表面と共に
一体的にを被覆している第1の導電膜18aとリードピ
ン26の先端面とが、第2のAuワイヤ32によって電
気的に接続されている。
【0059】更に、第2の凸部16bにおける半導体レ
ーザチップ28の光出射方向側の側面(以下、「第2の
凸部16bの前方側の側面」という)をその表面と共に
一体的にを被覆している第2の導電膜18bと導電性基
台部24の表面とが、例えば第3のAuワイヤ34によ
って電気的に接続されている。
【0060】次に、図6に示される半導体レーザ装置の
製造方法を、図6及び図7を用いて説明する。先ず、図
7の工程斜視図に示されるように、上記図1に示される
サブマウント10の半導体レーザチップ搭載領域として
の第1の凸部16aの表面上に、半導体レーザチップ2
8をダイボンディングして、その半導体レーザチップ2
8の裏面電極と第1の凸部16aの表面を被覆している
第1の導電膜18aとをAu−Sn共晶半田を用いて電
気的に接続する。
【0061】なお、第1の凸部16aの表面上に半導体
レーザチップ28をダイボンディングする際には、半導
体レーザチップ28の光出射方向がサブマウント10に
形成された第2の溝20の方向と平行になるように、半
導体レーザチップ28の配置方向を調整する。
【0062】続いて、ワイヤボンディング法により、こ
のサブマウント10の第1の凸部16aの表面上に搭載
された半導体レーザチップ28の表面電極とワイヤボン
ディング領域としての第2の凸部16bの表面を被覆し
ている第2の導電膜18bとを、第1のAuワイヤ30
によって電気的に接続する。
【0063】なお、半導体レーザチップ28の表面電極
と第2の凸部16b表面の第2の導電膜18bとのワイ
ヤボンディングを行う際には、先ず第2の凸部16b表
面の第2の導電膜18b上にファーストボンディングを
行い、その第2の導電膜18b上にAuボールを形成し
た後、半導体レーザチップ28の表面電極上にセカンド
ボンディングを行う。このようにして、半導体レーザチ
ップ28の表面電極とサブマウント10の第2の凸部1
6b表面の第2の導電膜18bとを電気的に接続する第
1のAuワイヤ30のループ高さを低く押さえる。
【0064】次いで、この実装途中の段階において、即
ちサブマウント10の第1の凸部16a表面の第1の導
電膜18a上にダイボンディングした半導体レーザチッ
プ28の表面電極と第2の凸部16b表面の第2の導電
膜18bとを第1のAuワイヤ30によって電気的に接
続した段階において、半導体レーザチップ28の動作チ
ェックを行う。
【0065】次いで、導電性パッケージ部材22の表面
にロウ付けされている直方体形状の導電性基台部24の
側面上に、上記図7に示される半導体レーザチップ28
をダイボンディングしたサブマウント10を載置し、導
電性接着材や半田材などによって固定する。なお、半導
体レーザチップ28をダイボンディングしたサブマウン
ト10を導電性基台部24の側面上に載置する際には、
半導体レーザチップ28の光出射方向が導電性パッケー
ジ部材22の表面に垂直に、即ち導電性基台部24の表
面に垂直になるように、サブマウント10の配置方向を
調整する。
【0066】続いて、ワイヤボンディング法により、第
1の凸部16aの前方側の側面をその表面と共に一体的
にを被覆している第1の導電膜18aとリードピン26
の先端面とを、第2のAuワイヤ32によって電気的に
接続する。また、同じくワイヤボンディング法により、
第2の凸部16bの前方側の側面をその表面と共に一体
的にを被覆している第2の導電膜18bと導電性基台部
24の表面とを、例えば第3のAuワイヤ34によって
電気的に接続する。このようにして、図6に示される半
導体レーザ装置を完成させる。
【0067】以上のように本実施形態によれば、サブマ
ウント10の第1の凸部16a表面の第1の導電膜18
a上にダイボンディングされた半導体レーザチップ28
の表面電極と第2の凸部16b表面の第2の導電膜18
bとが第1のAuワイヤ30によってワイヤボンディン
グされている構造であることにより、このような半導体
レーザ装置の製造プロセス途中の状態において動作チェ
ックを行うことが可能となるため、半導体レーザ装置の
製造プロセス終了を待たなくとも良品の選別を容易に行
うことができ、無駄なプロセスを無くしてコストを低減
することができる。
【0068】また、サブマウント10の第1の凸部16
a表面の第1の導電膜18a上にダイボンディングした
半導体レーザチップ28の表面電極とサブマウント10
の第2の凸部16b表面の第2の導電膜18bとをワイ
ヤボンディングする際に、両者の段差は半導体レーザチ
ップ28の厚み(例えば100μm程度)となるため、
従来のサブマウント上にダイボンディングした半導体レ
ーザチップの表面電極とサブマウントを載置している基
台側面とをワイヤボンディングする際の段差が半導体レ
ーザチップの厚みとサブマウントの厚み(例えば300
μm程度)と加えたもの(例えば400μm程度)にな
る場合と比較すると、段差が大幅に低減されることにな
るため、ワイヤボンディングが容易になり、製造歩留り
や信頼性を向上させることができる。
【0069】また、第1の凸部16aの前方側の側面を
被覆している第1の導電膜18aとリードピン26の先
端面とを第2のAuワイヤ32によってワイヤボンディ
ングし、第2の凸部16bの前方側の側面を被覆してい
る第2の導電膜18bと導電性基台部24の表面とを第
3のAuワイヤ34によってワイヤボンディングする際
に、第1及び第2の凸部16a、16bの前方側の側
面、即ちサブマウント10の前方側の側面からリードピ
ン26の先端面や導電性基台部24の表面へのワイヤボ
ンディングは導電性パッケージ部材22の表面に平行な
状態で行うことが可能になるため、ワイヤボンディング
が容易になり、半導体レーザ実装の自由度を増大させる
ことができる。また、例えば導電性基台部24の表面上
にホトダイオードがダイボンディングされていれば、半
導体レーザチップ28及びホトダイオードのワイヤボン
ディングを連続して行うことが可能になり、半導体レー
ザ装置の製造プロセスを簡素化することができる。
【0070】(第3の実施形態)本実施形態は、請求項
4に係る半導体レーザ装置に対応するものである。ここ
で、図8は上記第1の実施形態の図1のサブマウントを
用いている半導体レーザ装置を示す概略斜視図、図9は
図8の半導体レーザ装置の製造プロセスにおいてサブマ
ウントに半導体レーザチップをダイボンディングした状
態を示す概略斜視図である。なお、上記第2の実施形態
の図6及び図7の半導体レーザ装置と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0071】図8に示されるように、本実施形態に係る
半導体レーザ装置においては、上記第2の実施形態の図
6に示される場合と同様に、AuメッキされたFe等か
らなる円形状の導電性パッケージ部材22の表面に、A
uメッキされたCu等かたなる直方体形状の導電性基台
部24がロウ付けされていると共に、リードピン26が
導電性パッケージ部材22と電気的に絶縁されて設けら
れている。
【0072】また、導電性基台部24の側面上には、上
記図1に示されるサブマウント10が載置され、例えば
導電性接着材や半田材などによって固定されている。こ
のときのサブマウント10の向きは、上記第2の実施形
態の図6に示される場合と異なり、サブマウント10に
形成された第2の溝20の方向が導電性パッケージ部材
22の表面に平行に、即ち導電性基台部24の表面に平
行になるように設定されている。
【0073】そして、このサブマウント10の第2の凸
部16bにおける第2の溝20の方向と平行な側面をそ
の表面と共に一体的に被覆する第2の導電膜18bは、
導電性パッケージ部材22の表面に導電性接着剤や半田
などを介して接合しており、両者は電気的に接続されて
いる。
【0074】また、このサブマウント10における半導
体レーザチップ搭載領域としての第1の凸部16aの表
面上には、半導体レーザチップ28がダイボンディング
されており、その半導体レーザチップ28の裏面電極と
第1の凸部16aの表面を被覆している第1の導電膜1
8aとがAu−Sn共晶半田を用いて電気的に接続され
ている。このときの半導体レーザチップ28の向きは、
その光出射方向が導電性パッケージ部材22の表面に垂
直に、即ち導電性基台部24の表面に垂直になるように
設定されている。
【0075】また、このサブマウント10の第1の凸部
16a表面の第1の導電膜18a上に搭載された半導体
レーザチップ28の表面電極と第2の凸部16b表面の
第2の導電膜18bとが、例えば第1のAuワイヤ30
によって電気的に接続されている。また、第1の凸部1
6aの前方側の側面をその表面と共に一体的にを被覆し
ている第1の導電膜18aとリードピン26の先端面と
が、第2のAuワイヤ32によって電気的に接続されて
いる。但し、上記第2の実施形態の図6に示される場合
と異なり、第2の凸部16bの前方側の側面を被覆して
いる第2の導電膜18bと導電性基台部24の表面とを
電気的に接続する第3のAuワイヤは不要となってい
る。
【0076】次に、図8に示される半導体レーザ装置の
製造方法を、図8及び図9を用いて説明する。先ず、図
9の工程斜視図に示されるように、上記図1に示される
サブマウント10の半導体レーザチップ搭載領域として
の第1の凸部16aの表面上に、半導体レーザチップ2
8をダイボンディングして、その半導体レーザチップ2
8の裏面電極と第1の凸部16aの表面を被覆している
第1の導電膜18aとをAu−Sn共晶半田を用いて電
気的に接続する。
【0077】なお、第1の凸部16aの表面上に半導体
レーザチップ28をダイボンディングする際には、上記
第2の実施形態の図6に示される場合と異なり、半導体
レーザチップ28の光出射方向がサブマウント10に形
成された第2の溝20の方向と垂直になるように、半導
体レーザチップ28の配置方向を調整する。
【0078】続いて、ワイヤボンディング法により、こ
のサブマウント10の第1の凸部16aの表面上に搭載
された半導体レーザチップ28の表面電極とワイヤボン
ディング領域としての第2の凸部16bの表面を被覆し
ている第2の導電膜18bとを、第1のAuワイヤ30
によって電気的に接続する。
【0079】なお、上記第2の実施形態の場合と同様、
半導体レーザチップ28の表面電極と第2の凸部16b
表面の第2の導電膜18bとのワイヤボンディングを行
う際には、先ず第2の凸部16b表面の第2の導電膜1
8b上にファーストボンディングを行い、その第2の導
電膜18b上にAuボールを形成した後、半導体レーザ
チップ28の表面電極上にセカンドボンディングを行
う。このようにして、半導体レーザチップ28の表面電
極とサブマウント10の第2の凸部16b表面の第2の
導電膜18bとを電気的に接続する第1のAuワイヤ3
0のループ高さを低く押さえる。
【0080】次いで、この実装途中の段階において、即
ちサブマウント10の第1の凸部16a表面の第1の導
電膜18a上にダイボンディングした半導体レーザチッ
プ28の表面電極と第2の凸部16b表面の第2の導電
膜18bとを第1のAuワイヤ30によって電気的に接
続した段階において、半導体レーザチップ28の動作チ
ェックを行う。
【0081】次いで、導電性パッケージ部材22の表面
にロウ付けされている直方体形状の導電性基台部24の
側面上に、上記図7に示される半導体レーザチップ28
をダイボンディングしたサブマウント10を載置し、導
電性接着材や半田材などによって固定する。なお、半導
体レーザチップ28をダイボンディングしたサブマウン
ト10を導電性基台部24の側面上に載置する際には、
半導体レーザチップ28の光出射方向が導電性パッケー
ジ部材22の表面に垂直に、即ち導電性基台部24の表
面に垂直になるように、サブマウント10の配置方向を
調整する。
【0082】続いて、ワイヤボンディング法により、第
1の凸部16aの前方側の側面をその表面と共に一体的
にを被覆している第1の導電膜18aとリードピン26
の先端面とを、第2のAuワイヤ32によって電気的に
接続する。但し、上記第2の実施形態の図6に示される
場合と異なり、第2の凸部16bの前方側の側面を被覆
している第2の導電膜18bと導電性基台部24の表面
とを第3のAuワイヤによって電気的に接続するワイヤ
ボンディング工程は不要である。このようにして、図8
に示される半導体レーザ装置を完成させる。
【0083】以上のように本実施形態によれば、上記第
2の実施形態に係る半導体レーザ装置と略同様の構造を
なしている共通性から前述した効果と同様の効果を奏す
ることができることに加えて、次のような効果も奏する
ことができる。即ち、第2の凸部16bにおける第2の
溝20の方向と平行な側面をその表面と共に一体的に被
覆する第2の導電膜18bと導電性パッケージ部材22
の表面とが導電性接着剤や半田などを介して接合し電気
的に接続されていることにより、上記第2の実施形態に
おける第2の凸部16bの側面を被覆する第2の導電膜
18bと導電性パッケージ部材22の表面とを電気的に
接続する第3のボンディングワイヤ34が不要となるた
め、半導体レーザ装置の製造プロセスにおけるワイヤボ
ンディングの本数を低減することができる。また、第2
の凸部16bの側面、即ちサブマウント10の側面がパ
ッケージ部材22の表面に直に当接して固定されること
になるため、実装精度を向上することができると共に、
半導体レーザ出射角のアライメントを容易にすることが
できる。
【0084】(第4の実施形態)本実施形態は、請求項
5〜7に係る半導体レーザ装置に対応するものである。
ここで、図10は上記第1の実施形態の図1のサブマウ
ントを2つ用いている半導体レーザ装置を示す概略斜視
図である。なお、上記第3の実施形態の図8及び図9の
半導体レーザ装置と同一の構成要素には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0085】図10に示されるように、本実施形態に係
る半導体レーザ装置においては、AuメッキされたFe
等からなる円形状の導電性パッケージ部材22の表面
に、複数本、例えば2本のリードピン26a、26bが
電気的に絶縁されて設けられている。但し、上記第3の
実施形態の図8に示される場合と異なり、導電性基台部
は設置されていない。
【0086】また、上記図1に示されるサブマウント1
0が2つ(以下、「サブマウント10a、10b」とい
う)、互いに所定の間隔をおいて、それぞれ導電性パッ
ケージ部材22に直接に取り付けられている。即ち、こ
れら2つのサブマウント10a、10bにおけるそれぞ
れのワイヤボンディング領域としての第2の凸部16b
の第2の溝20の方向と平行な側面を被覆している第2
の導電膜18bが、導電性パッケージ部材22の表面に
導電性接着剤や半田などを介して接合しており、両者は
電気的に接続されている。そして、その際に、これら2
つのサブマウント10a、10bは、それぞれの第1及
び第2の凸部16a、16bの表面が互いに対向するよ
うに配置されている。
【0087】また、これら2つのサブマウント10a、
10bにおけるそれぞれの半導体レーザチップ搭載領域
としての第1の凸部16aの表面上には、互いに波長の
異なる光を出射する半導体レーザチップ28a、28b
がそれぞれダイボンディングされており、その半導体レ
ーザチップ28a、28bの裏面電極と第1の凸部16
aの表面を被覆している第1の導電膜18aとがAu−
Sn共晶半田を用いて電気的に接続されている。また、
これらの半導体レーザチップ28a、28bの向きは、
その光出射方向が導電性パッケージ部材22の表面に垂
直になるように設定されている。
【0088】ここで、互いに波長の異なる光を出射する
半導体レーザチップ28a、28bとしては、例えばD
VD再生用に必要な635nm又は650nmの波長の
短い赤色光を出射する半導体レーザチップ28aと、C
D再生用に必要な780nmの波長の近赤外光を出射す
る半導体レーザチップ28bを使用する。
【0089】また、上記第3の実施形態の図8に示され
る場合と同様に、これら2つのサブマウント10a、1
0bのそれぞれの第1の凸部16a表面の第1の導電膜
18a上に搭載された半導体レーザチップ28a、28
bの表面電極と第2の凸部16bの表面を被覆している
第2の導電膜18bとは、それぞれ第1のAuワイヤ3
0によって電気的に接続されている。また、2つのサブ
マウント10a、10bのそれぞれの第1の凸部16a
の前方側の側面をその表面と共に一体的にを被覆してい
る第1の導電膜18aとリードピン26a、26bの先
端面とも、それぞれ第2のAuワイヤ32によって電気
的に接続されている。
【0090】次に、図10に示される半導体レーザ装置
の製造方法を説明する。先ず、上記第3の実施形態の図
9に示される場合と同様に、2つのサブマウント10
a、10bのそれぞれの半導体レーザチップ搭載領域と
しての第1の凸部16aの表面上に、DVD再生用に必
要な635nm又は650nmの波長の短い赤色光を出
射する半導体レーザチップ28a及びCD再生用にに必
要な780nmの波長の近赤外光を出射する半導体レー
ザチップ28bをそれぞれダイボンディングして、これ
ら半導体レーザチップ28a、28bの裏面電極と第1
の凸部16aの表面を被覆している第1の導電膜18a
とをAu−Sn共晶半田を用いて電気的に接続する。
【0091】なお、2つのサブマウント10a、10b
のそれぞれの第1の凸部16aの表面上に半導体レーザ
チップ28a、28bをダイボンディングする際には、
半導体レーザチップ28a、28bの光出射方向がサブ
マウント10a、10bに形成された第2の溝20の方
向と垂直になるように、半導体レーザチップ28a、2
8bの配置方向を調整する。
【0092】続いて、ワイヤボンディング法により、こ
れら2つのサブマウント10a、10bの第1の凸部1
6aの表面上に搭載された半導体レーザチップ28a、
28bの表面電極とワイヤボンディング領域としての第
2の凸部16bの表面を被覆している第2の導電膜18
bとを、第1のAuワイヤ30によって電気的に接続す
る。
【0093】なお、上記第3の実施形態の場合と同様
に、半導体レーザチップ28a、28bの表面電極と第
2の凸部16b表面の第2の導電膜18bとのワイヤボ
ンディングを行う際には、先ず第2の凸部16b表面の
第2の導電膜18b上にファーストボンディングを行
い、その第2の導電膜18b上にAuボールを形成した
後、半導体レーザチップ28a、28bの表面電極上に
セカンドボンディングを行う。
【0094】このようにして、半導体レーザチップ28
a、28bの表面電極とサブマウント10a、10bの
第2の凸部16b表面の第2の導電膜18bとを電気的
に接続する第1のAuワイヤ30のループ高さを低く押
さえる。例えば100μm厚の半導体レーザチップ28
a、28bの場合、第1のAuワイヤ30として直径2
5μmφのAuワイヤを使用すると、第1のAuワイヤ
30のループ高さは半導体レーザチップ28a、28b
表面から50μm以内に押さえることが可能であった。
【0095】次いで、この実装途中の段階において、即
ち2つのサブマウント10a、10bのそれぞれの第1
の凸部16a表面の第1の導電膜18a上にダイボンデ
ィングした半導体レーザチップ28a、28bの表面電
極とサブマウント10a、10bのそれぞれの第2の凸
部16b表面の第2の導電膜18bとをそれぞれ第1の
Auワイヤ30によって電気的に接続した段階におい
て、半導体レーザチップ28a、28bの動作チェック
を行う。
【0096】次いで、導電性パッケージ部材22の表面
に、半導体レーザチップ28a、28bをそれぞれダイ
ボンディングしたサブマウント10a、10bを互いに
所定の間隔をおいて取り付ける。具体的には、2つのサ
ブマウント10a、10bにおけるそれぞれの第2の凸
部16bの第2の溝20の方向と平行な側面を被覆して
いる第2の導電膜18bを、導電性パッケージ部材22
の表面に導電性接着剤や半田などを介して接合し、固定
する。こうして、両者を電気的に接続する。
【0097】なお、この際に、2つのサブマウント10
a、10bのそれぞれの第1の凸部16aの表面上にダ
イボンディングした半導体レーザチップ28a、28b
の表面電極が互いに対向するように配置する。そして、
半導体レーザチップ28a、28bの光出射方向が導電
性パッケージ部材22の表面に垂直になるように、2つ
のサブマウント10a、10bの配置方向を調整する。
【0098】また、このとき、半導体レーザチップ28
a、28bの表面電極とサブマウント10a、10bの
第2の凸部16b表面の第2の導電膜18bとを電気的
に接続する第1のAuワイヤ30のループ高さは半導体
レーザチップ28a、28b表面から50μm以内に押
さえられているため、互いに対向する半導体レーザチッ
プ28a、28bの発光点間の間隔を250μm以内に
接近させることが容易に可能である。
【0099】続いて、ワイヤボンディング法により、2
つのサブマウント10a、10bのそれぞれの第1の凸
部16aの前方側の側面をその表面と共に一体的にを被
覆している第1の導電膜18aとリードピン26a、2
6bの先端面とを、それぞれの第2のAuワイヤ32に
よってそれぞれ電気的に接続する。このようにして、図
10に示される半導体レーザ装置を完成させる。
【0100】以上のように本実施形態によれば、上記第
3の実施形態に係る半導体レーザ装置と略同様の構造を
なしている共通性から前述した効果と同様の効果を奏す
ることができることに加えて、次のような効果も奏する
ことができる。即ち、第1及び第2のサブマウント10
a、10bの第2の凸部16b側面の第2の導電膜18
bが導電性パッケージ部材22表面に当接され、これら
第1及び第2のサブマウント10a、10bのそれぞれ
の第2の凸部16bの表面と共にその側面を被覆する第
2の導電膜18bが導電性パッケージ部材22表面に接
合して電気的に接続されている構造であることにより、
これら2つの半導体レーザチップ10a、10bを近接
して実装することが可能になるため、精度の高い高密度
実装を実現することができる。そして、このように2つ
の半導体レーザチップの間隔が接近し、その発光点間隔
が狭くなると、例えば半導体レーザ装置の光学系を一つ
にすることが可能になり、小型で低コストのプレーヤを
実現することができる。
【0101】しかも、半導体レーザチップ28a、28
bの表面電極と第2の凸部16b表面の第2の導電膜1
8bとのワイヤボンディングを行う際には、先ず第2の
凸部16b表面の第2の導電膜18b上にファーストボ
ンディングを行い、その第2の導電膜18b上にAuボ
ールを形成した後、半導体レーザチップ28a、28b
の表面電極上にセカンドボンディングを行うことによ
り、このボンディングワイヤのループ高さが低く押さえ
られるため、半導体レーザチップ28a、28bを更に
近接して実装することが可能になり、更なる高密度実装
化を達成することができる。従って、半導体レーザ装置
の光学設計の負担を低減し、かつジッターの低減が可能
になり、高性能な光ピックアップを実現することができ
る。
【0102】また、2つのサブマウント10a、10b
にそれぞれ搭載する互いに波長の異なる光を出射する半
導体レーザチップ28a、28bとして、DVD再生用
に必要な635nm又は650nmの波長の短い赤色光
を出射する半導体レーザチップ28a及びCD再生用に
必要な780nmの波長の近赤外光を出射する半導体レ
ーザチップ28bを使用することにより、CD/DVD
再生可能な光ピックアップを実現することができる。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るサブマウント及びその製造方法並びに半導体レーザ装
置によれば、以下のような効果を奏することができる。
即ち、請求項1に係るサブマウントによれば、サブマウ
ントの表面部側における半導体レーザチップ搭載領域と
しての第1の凸部の表面及び側面(溝の内壁部を除く)
が第1の導電膜によって一体的に被覆され、この第1の
凸部と溝によって分離されているワイヤボンディング領
域としての第2の凸部の表面及び側面(溝の内壁部を除
く)が第2の導電膜によって一体的に被覆されているこ
とにより、これら第1及び第2の凸部の側面、即ちサブ
マウントの側面にワイヤボンディングしたり、サブマウ
ントの側面を導電性のパッケージ部材に直接に接合した
りすることが容易に可能になるため、実装の自由度を増
大させ、高密度実装が実現することができる。
【0104】また、このようなサブマウンを使用して例
えば半導体レーザチップを実装した半導体レーザ装置を
作製する場合、その製造プロセスにおいて、サブマウン
トの第1の凸部の表面上に半導体レーザチップを搭載し
て第1の凸部の表面を被覆する第1の導電膜に半導体レ
ーザチップの裏面電極を電気的に接続させ、半導体レー
ザチップの表面電極とサブマウントの第2の凸部の表面
を被覆する第2の導電膜とワイヤボンディングした時点
で動作チェックを行うことが可能となるため、半導体レ
ーザ装置の製造プロセス終了を待たなくとも良品の選別
を行うことができるという利点がある。従って、無駄な
プロセスを無くしてコストを低減することができる。
【0105】また、サブマウントの第1の凸部の表面上
に搭載した半導体レーザチップの表面電極とサブマウン
トの第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とをワイ
ヤボンディングする際に、両者の段差は半導体レーザチ
ップの厚みとなるため、従来のサブマウント上に搭載し
た半導体レーザチップの表面電極とサブマウントを載置
している基台側面とをワイヤボンディングする際の段差
が半導体レーザチップの厚みとサブマウントの厚みと加
えたものになる場合と比較すると、段差が大幅に低減さ
れることになるため、ワイヤボンディングが容易になる
という利点もある。従って、製造歩留りや信頼性を向上
させることができる。
【0106】また、請求項2に係るサブマウントの製造
方法によれば、板状の絶縁性部材の表面に互いに直交す
る方向にそれぞれ複数本の第1の溝を形成して、これら
第1の溝によって囲まれた直方体状の凸部を形成した
後、基体全面に導電膜と形成して、凸部の表面及び側面
を導電膜によって一体的に被覆することにより、容易に
サブマウントの表面部側の凸部の側面をその表面と一体
的にメタライズすると共に、この凸部の表面に第2の溝
を形成して、半導体レーザチップ搭載領域としての第1
の凸部とワイヤボンディング領域としての第2の凸部と
に分離し、更に第1の凸部の表面及び側面(第2の溝の
内壁部を除く)を一体的に被覆する第1の導電膜と第2
の凸部の表面及び側面(第2の溝の内壁部を除く)を一
体的に被覆する第2の導電膜とに分離することにより、
サブマウントの側面にワイヤボンディングしたり、サブ
マウントの側面を導電性のパッケージ部材に直接に接合
したりするのに必要な第1及び第2の凸部の側面を選択
的にメタライズするため、複雑なプロセスを用いること
なく、サブマウントの表面部側の必要な側面のメタライ
ズ及びパターニングが可能になり、上記請求光1に係る
サブマウント、即ち実装の自由度を増大し、高密度実装
を実現することが可能なサブマウントを容易に作製する
ことができる。
【0107】また、請求項3に係る半導体レーザ装置に
よれば、サブマウントの第1の凸部の表面上に搭載され
ている半導体レーザチップの表面電極とサブマウントの
第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とが第1のボ
ンディングワイヤによって電気的に接続されている構造
であることにより、この状態において、即ち半導体レー
ザ装置の製造プロセス途中において、動作チェックを行
うことが可能となるため、半導体レーザ装置の製造プロ
セス終了を待たなくとも良品の選別を容易に行うことが
できる。従って、無駄なプロセスを無くしてコストを低
減することができる。
【0108】また、サブマウントの第1の凸部の表面上
に搭載した半導体レーザチップの表面電極とサブマウン
トの第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とをワイ
ヤボンディングする際に、両者の段差は半導体レーザチ
ップの厚みとなり、従来のサブマウント上に搭載した半
導体レーザチップの表面電極とサブマウントを載置して
いる基台側面とをワイヤボンディングする際の段差が半
導体レーザチップの厚みとサブマウントの厚みと加えた
ものになる場合と比較すると、段差が大幅に低減される
ことになるため、ワイヤボンディングが容易になり、製
造歩留りや信頼性を向上させることができる。
【0109】また、第1の凸部の側面をその表面と共に
一体的に被覆する第1の導電膜とリードピンとが第2の
ボンディングワイヤによって電気的に接続され、第2の
凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆する第2の導
電膜と基台部とが第3のボンディングワイヤによって電
気的に接続されている構造であることにより、第1及び
第2の凸部の側面、即ちサブマウントの側面からリード
ピンの端面や基台部の表面へのワイヤボンディングはパ
ッケージ部材の表面に平行な状態で行うことが可能にな
るため、ワイヤボンディングが容易になり、半導体レー
ザ実装の自由度を増大させることができる。また、例え
ば基台部の表面上にホトダイオードが搭載されていれ
ば、半導体レーザチップ及びホトダイオードのワイヤボ
ンディングを連続して行うことが可能になり、半導体レ
ーザ装置の製造プロセスを簡素化することができる。
【0110】また、請求項4に係る半導体レーザ装置に
よれば、上記請求項3に係る半導体レーザ装置と略同様
の構造をなしているため、その共通性から前述した効果
と同様の効果を奏することができる。更に、そのような
共通の作用に加えて、第2の凸部の側面をその表面と共
に一体的に被覆する第1の導電膜とパッケージ部材の表
面とが接合して電気的に接続されていることにより、上
記請求項3の場合における第2の凸部の側面をその表面
と共に一体的に被覆する第2の導電膜と基台部とを電気
的に接続する第3のボンディングワイヤが不要となるた
め、半導体レーザ装置の製造プロセスにおけるワイヤボ
ンディングの本数を低減することができる。また、第2
の凸部の側面、即ちサブマウントの側面がパッケージ部
材の表面に直に当接して固定されることになるため、実
装精度を向上することができると共に、半導体レーザ出
射角のアライメントを容易にすることができる。
【0111】また、請求項5に係る半導体レーザ装置に
よれば、上記請求項4に係る半導体レーザ装置の構造と
共通する構造をなしているため、その共通性から前述し
た効果と同様の効果を奏することができる。更に、その
ような共通の作用に加えて、第1及び第2のサブマウン
トが互いの第1及び第2の凸部の表面を互いに対向させ
つつ所定の間隔をおいてパッケージ部材の表面に当接さ
れ、第2の凸部の表面と共にその側面を被覆する第2の
導電膜がパッケージ部材の表面に接合して電気的に接続
されている構造であることにより、これら第1及び第2
の半導体レーザチップを近接して実装することが可能に
なるため、精度の高い高密度実装を実現することができ
る。そして、このように第1及び第2の半導体レーザチ
ップの間隔が接近し、その発光点間隔が狭くなると、例
えばDVD装置などの光学系を一つにすることが可能に
なり、小型で低コストのDVDプレーヤを実現すること
ができる。
【0112】また、請求項6に係る半導体レーザ装置に
よれば、上記請求項5に係る半導体レーザ装置におい
て、第1及び第2のサブマウントのそれぞれの第2の凸
部の表面を被覆する第2の導電膜にAuボールを形成す
るファーストボンディングが行われ、第1及び第2の半
導体レーザチップのそれぞれの表面電極にセカンドボン
ディングが行われていることにより、このボンディング
ワイヤのループ高さが低く押さえられるため、第1及び
第2の半導体レーザチップを更に近接して実装すること
が可能になり、更なる高密度実装化を達成することがで
きる。従って、例えばDVD装置等の光学設計の負担を
低減し、かつジッターの低減が可能になり、高性能な光
ピックアップを実現することができる。
【0113】また、請求項7に係る半導体レーザ装置に
よれば、上記請求項5又は6に係る半導体レーザ装置に
おいて、第1及び第2の半導体レーザチップとして、互
いに波長の異なる光を出射する半導体レーザチップを使
用することにより、例えば一方をDVD再生用に必要な
赤色光を出射する半導体レーザチップとし、他方をCD
再生用に必要な近赤外光を出射する半導体レーザチップ
することが可能になるため、CD/DVD再生可能な光
ピックアップを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るサブマウントを
示す概略斜視図である。
【図2】図1のサブマウントの製造方法を説明するため
の工程図(その1)であって、(a)は工程斜視図、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】図1のサブマウントの製造方法を説明するため
の工程図(その2)である。
【図4】図1のサブマウントの製造方法を説明するため
の工程図(その3)である。
【図5】図1のサブマウントの製造方法を説明するため
の工程図(その4)である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザ装
置であって、図1のサブマウントを用いている半導体レ
ーザ装置を示す概略斜視図である。
【図7】図6の半導体レーザ装置の製造プロセスにおい
てサブマウントに半導体レーザチップをダイボンディン
グした状態を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る半導体レーザ装
置であって、図1のサブマウントを用いている半導体レ
ーザ装置を示す概略斜視図である。
【図9】図8の半導体レーザ装置の製造プロセスにおい
てサブマウントに半導体レーザチップをダイボンディン
グした状態を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る半導体レーザ
装置であって、図1のサブマウントを2つ用いている半
導体レーザ装置を示す概略斜視図である。
【図11】従来の半導体レーザ装置を示す概略斜視図
(その1)である。
【図12】従来の半導体レーザ装置を示す概略斜視図
(その2)である。
【符号の説明】
10、10a、10b サブマウント 12 絶縁性ヒートシンク基板 14a、14b 第1の溝 16 直方体状の凸部 16a 半導体レーザチップ搭載領域としての第1の凸
部 16b ワイヤボンディング領域としての第2の凸部 18 導電膜 18a 第1の導電膜 18b 第2の導電膜 20 第2の溝 22 導電性パッケージ部材 24 導電性基台部 26、26a、26b リードピン 28、28a、28b 半導体レーザチップ 30 第1のAuワイヤ 32 第2のAuワイヤ 34 第3のAuワイヤ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状の絶縁性部材と、 前記絶縁性部材の表面に形成された溝によって分離され
    ている半導体レーザチップ搭載領域としての第1の凸部
    及びワイヤボンディング領域としての第2の凸部と、 前記第1の凸部の表面及び側面(前記溝の内壁部を除
    く)を一体的に被覆する第1の導電膜と、 前記第2の凸部の表面及び側面(前記溝の内壁部を除
    く)を一体的に被覆する第2の導電膜と、 を有することを特徴とするサブマウント。
  2. 【請求項2】 板状の絶縁性部材の表面に、互いに直交
    する方向にそれぞれ複数本の第1の溝を形成して、前記
    第1の溝によって囲まれた直方体状の凸部を形成する工
    程と、 基体全面に導電膜と形成して、前記凸部の表面及び側面
    を前記導電膜によって一体的に被覆する工程と、 前記凸部の表面に前記第1の溝よりも深い第2の溝を形
    成して、前記凸部を、半導体レーザチップ搭載領域とし
    ての第1の凸部とワイヤボンディング領域としての第2
    の凸部とに分離すると共に、前記凸部の表面及び側面を
    一体的に被覆する前記導電膜を、前記第1の凸部の表面
    及び側面(前記第2の溝の内壁部を除く)を一体的に被
    覆する第1の導電膜と前記第2の凸部の表面及び側面
    (前記第2の溝の内壁部を除く)を一体的に被覆する第
    2の導電膜とに分離する工程と、 前記第1の溝部の前記導電膜及び前記絶縁性部材を切断
    して、前記第1及び第2の凸部が表面に形成され、前記
    第1及び第2の凸部の表面及び側面(前記第2の溝の内
    壁部を除く)がそれぞれ前記第1及び第2の導電膜によ
    って一体的に被覆されている略直方体状のサブマウント
    を切り出す工程と、 を有することを特徴とするサブマウントの製造方法。
  3. 【請求項3】 導電性のパッケージ部材と、 前記パッケージ部材の表面に設けられている導電性の基
    台部と、 前記パッケージ部材に電気的に絶縁して設けられている
    リードピンと、 前記基台の側面上に載置されている請求項1記載のサブ
    マウントと、 前記サブマウントの前記第1の凸部の表面上に搭載さ
    れ、前記第1の凸部の表面を被覆する前記第1の導電膜
    に裏面電極が電気的に接続されている半導体レーザチッ
    プと、を有し、 前記半導体レーザチップの表面電極と前記サブマウント
    の前記第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とが、
    第1のボンディングワイヤによって電気的に接続され、 前記第1の凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆す
    る前記第1の導電膜と前記リードピンとが、第2のボン
    ディングワイヤによって電気的に接続され、 前記第2の凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆す
    る前記第2の導電膜と前記基台部とが、第3のボンディ
    ングワイヤによって電気的に接続されていることを特徴
    とする半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 導電性のパッケージ部材と、 前記パッケージ部材の表面に設けられている導電性の基
    台部と、 前記パッケージ部材に電気的に絶縁して設けられている
    リードピンと、 前記基台側面上に載置されている請求項1記載のサブマ
    ウントと、 前記サブマウントの前記第1の凸部の表面上に搭載さ
    れ、前記第1の凸部の表面を被覆する前記第1の導電膜
    に裏面電極が電気的に接続されている半導体レーザチッ
    プと、を有し、 前記半導体レーザチップの表面電極と前記サブマウント
    の前記第2の凸部の表面を被覆する前記第2の導電膜と
    が、第1のボンディングワイヤによって電気的に接続さ
    れ、 前記第1の凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆す
    る前記第1の導電膜と前記リードピンとが、第2のボン
    ディングワイヤによって電気的に接続され、 前記第2の凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆す
    る第1の導電膜と前記パッケージ部材の表面とが、接合
    して電気的に接続されていることを特徴とする半導体レ
    ーザ装置。
  5. 【請求項5】 導電性のパッケージ部材と、 前記パッケージ部材に電気的に絶縁して設けられている
    第1及び第2のリードピンと、 前記パッケージ部材の表面に、前記第1及び第2の凸部
    の表面を互いに対向させつつ所定の間隔をおいて当接さ
    れている2つの請求項1記載のサブマウント(以下、
    「第1及び第2のサブマウント」という)と、 前記第1及び第2のサブマウントのそれぞれの前記第1
    の凸部の表面上に、互いの表面電極を対向させつつ搭載
    され、それぞれの前記第1の凸部の表面を被覆する第1
    の導電膜にそれぞれの裏面電極が電気的に接続されてい
    る第1及び第2の半導体レーザチップと、を有し、 前記第1及び第2の半導体レーザチップのそれぞれの表
    面電極と前記第1及び第2のサブマウントのそれぞれの
    前記第2の凸部の表面を被覆する第2の導電膜とが、そ
    れぞれ第1のボンディングワイヤによって電気的に接続
    され、 前記第1及び第2のサブマウントのそれぞれの前記第1
    の凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆する第1の
    導電膜と前記第1及び第2のリードピンの端面とが、そ
    れぞれ第2のボンディングワイヤによって電気的に接続
    され、 前記第1及び第2の半導体レーザチップのそれぞれの前
    記第2の凸部の側面をその表面と共に一体的に被覆する
    第1の導電膜と前記パッケージ部材の表面とが、それぞ
    れ接合して電気的に接続されていることを特徴とする半
    導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体レーザ装置におい
    て、 前記第1のボンディングワイヤが、金ワイヤからなり、 前記第1及び第2のサブマウントのそれぞれの前記第2
    の凸部の表面を被覆する前記第2の導電膜に、金ボール
    を形成するファーストボンディングを行い、前記第1及
    び第2の半導体レーザチップのそれぞれの表面電極に、
    セカンドボンディングを行ったものであることを特徴と
    する半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の半導体レーザ装
    置において、 前記第1及び第2の半導体レーザチップが、互いに波長
    の異なる光を出射する半導体レーザチップであることを
    特徴とする半導体レーザ装置。
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