JP2002043181A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
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Abstract
れたパルプを配合することによって腐食性イオンを低減
するとともに白色度を高め、安価で高信頼性かつ寿命特
性の良好な電解コンデンサを得ることを目的とする。 【解決手段】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、該電解紙の原料とし
て、無塩素法による漂白によって腐食性イオンを低減さ
せたパルプを使用することを基本手段とする。また、無
塩素法による漂白と、漂白後の洗浄によって腐食性イオ
ンである硫酸イオンを低減させたパルプを使用する。電
解紙に含まれる腐食性イオンとしての硫酸イオンは3p
pm以下、塩素イオンを2ppm以下、電解紙の白色度
を65%以上にしてある。又、漂白を施したTCFクラ
フトパルプを10重量%以上配合してあり、パルプとし
てTCF針葉樹クラフトパルプ及びTCF広葉樹クラフ
トパルプを用いる。
Description
間に電解紙を介在させて構成した電解コンデンサに関
し、特には不純物が非常に少ない新規な電解紙を使用す
ることにより、長時間使用しても電解液への不純物成分
の溶出量を少なくして特性が劣化せず、信頼性及び寿命
特性に優れた電解コンデンサに関するものである。
コンデンサは陽極アルミ箔と陰極アルミ箔との間に電解
紙を巻付け形成してコンデンサ素子を作成し、このコン
デンサ素子を液状の電解液中に浸漬して電解質を含浸さ
せ、封口して製作している。電解液としては通常エチレ
ングリコール(EG)、ジメチルホルムアミド(DM
F)又はγ−ブチロラクトン(GBL)等を溶媒とし、
これらの溶媒に硼酸やアジピン酸アンモニウム、マレイ
ン酸水素アンモニウム等の有機酸塩を溶解した電解液を
用いてコンデンサ素子の両端から浸透させて製作してい
る。
チレングリコール(EG)等の水系の電解液を用いる中
高圧及び大型用電解コンデンサでは、電解紙の材料とし
て安価な木材クラフトパルプが広く採用されている。こ
の木材クラフトパルプは生産量が多い上、紙質が強くて
耐電圧が高いことが電解紙に用いられる主たる理由であ
る。しかしながら、クラフト法による未晒しの木材パル
プはパルプ製造工程において硫化ナトリウム等の薬品を
使用するため、副生成物として硫酸イオン等の硫黄成分
を含む陰イオンがパルプに吸着され、電解紙内に多く残
留する。通常クラフトパルプ中には腐食性イオンとして
の硫酸イオンが10〜20ppm存在し、この硫酸イオ
ンはコンデンサの電極箔の腐食または変質を引き起こ
し、寿命特性に悪影響を及ぼすことが知られている。
非水系の電解液を使用した低圧用電解コンデンサには、
蒸解の際にカセイソーダを使用したマニラ麻パルプ、サ
イザルパルプ、エスパルトパルプなどのソーダパルプが
用いられている。広葉樹クラフトパルプはマニラ麻パル
プやサイザルパルプよりも繊維径が細く、等価直列抵抗
(ESR)などの電気特性は優れているが、前記したよ
うにクラフトパルプに含まれている硫酸イオンの影響に
より電解コンデンサの寿命特性が劣るため、一般的に使
用されていない。
通りである。クラフト蒸解法は硫酸塩法とも呼称され、
ソーダ法による炭酸ナトリウムに代えて硫酸ナトリウム
を補給し、蒸解後の廃液を燃焼還元することによって硫
化ナトリウムを回収することに特徴がある。操作は白液
と呼ばれる水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムとからな
る溶液を用いて蒸解を行う。原料はカラマツ等の針葉樹
から広葉樹、竹、その他の繊維植物も蒸解可能であり、
クラフト法により蒸解されたパルプは強度があることで
知られている。特にカセイソーダのみのソーダ法に対し
て硫化ナトリウムを加えることによってセルロースの損
害が少なく、脱リグニンの速度を高めている。
に未漂白のクラフトパルプを使用する場合、出願人はコ
ンデンサの特性に影響を与えない程度に硫酸イオン及び
塩素イオン等の腐食性イオン、特に塩素イオンに関して
は2ppm以下のパルプを選定して使用している。しか
しながらクラフト法による木材パルプの製造工程におい
て、蒸解液に添加される硫化ナトリウムとリグニンの反
応により該リグニンが可溶化して溶出することにより木
材繊維が取り出され、木材チップ中のリグニンが硫化ナ
トリウムから発生するハイドロサルファイドイオンと反
応して硫酸塩を形成して可溶化し、パルプ中に残存する
リグニンの中に硫酸塩となりながら溶出していないリグ
ニンが存在することによって硫酸イオンが副生成物とし
て生成する。
て電解紙を抄紙し、この電解紙を用いて電解コンデンサ
を作製すると、電解紙に含まれる硫酸イオンが電極箔を
腐食して漏れ電流を増加させ、更にはESRの増加及び
静電容量を減少させる原因となり、高温負荷試験後のコ
ンデンサの特性劣化、所謂寿命特性に悪影響を及ぼすと
いう難点がある。
法によって製造されたパルプと比較すると硫酸イオンの
含有量が多く、コンデンサの信頼性及び寿命特性は非木
材パルプを使用したものよりも悪化するという問題があ
り、又、白色度が低いことによってコンデンサ素子に電
解液を含浸する際に該電解液が着色されてしまうため、
頻繁に電解液を交換しなければならないという問題もあ
る。
の原料とする手段も考えられるが、従来の塩素法による
漂白方法は、塩素、次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素
などの塩素化合物を使用しているため環境汚染物質であ
るダイオキシンが発生する惧れがあるほか、パルプ内に
残存するリグニンを塩素系の漂白剤で可溶化して取り除
いているため、硫酸イオンの代わりに塩素イオンがパル
プ内に多く残留し、洗浄によりこれらの塩素イオンを一
定のレベルにまで減少させることが困難であって原料中
の塩素イオン濃度が増加して、電解紙としての使用に供
することができない。更に前記ソーダ法によって製造さ
れるパルプは非木材パルプが主流であるが、このパルプ
は木材クラフトパルプに較べて価格が高く、安価な未晒
し木材クラフトパルプに代替することは経済上の面から
も困難である。
リグニン成分の影響で茶褐色を呈しており、このパルプ
を使用した電解紙が電解液に長時間接触していると色の
成分が溶出して電解液を着色してしまうという問題があ
る。この問題を解決するためには晒しパルプを用いれば
良いが、一般に晒しクラフトパルプは前記したように塩
素系の漂白剤を使用しているためパルプ内に多量の塩素
イオンが残留しており、この塩素イオンが電解コンデン
サの電極箔を著しく腐食させてしまうという問題が生じ
る。
ダ等の薬品を使用したソーダ法により製造された前記硫
酸イオンの少ないマニラ麻パルプやサイザルパルプ等の
非木材パルプがあるが、これらの非木材パルプは高価で
あるため、木材クラフトパルプの代替用として使用する
ことは量産上の観点からも困難である。
素法によって漂白されたパルプを配合することによって
硫酸イオン及び塩素イオンなどの腐食性イオンを低減
し、白色度を高めるとともに安価で高信頼性かつ寿命特
性の良好な電解コンデンサを得ることを目的とするもの
である。
するために、陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在させ
てなる電解コンデンサにおいて、該電解紙の原料とし
て、無塩素法による漂白によって腐食性イオンを低減さ
せたパルプを使用することを基本手段とする。また、電
解紙の原料として、無塩素法による漂白と、漂白後の洗
浄によって腐食性イオンである硫酸イオンを低減させた
パルプを使用する。
の硫酸イオンは3ppm以下、塩素イオンを2ppm以
下、電解紙の白色度を65%以上にしてある。前記電解
紙として無塩素法による漂白を施したTCFクラフトパ
ルプを10重量%以上配合した原料を使用して抄紙した
電解紙を使用する。TCFクラフトパルプとして、TC
F針葉樹クラフトパルプ及びTCF広葉樹クラフトパル
プを用いる。
イオンを低減させたパルプを使用した電解コンデンサ
は、未漂白のクラフトパルプを用いた電解紙に含まれて
いる硫酸イオンによる電極箔の腐食現象が防止されて電
解コンデンサの漏れ電流とESRの増加及び静電容量の
減少がなくなり、高温負荷試験後のコンデンサの容量が
高くなり、電解コンデンサとしての信頼性と寿命特性を
良好にするという作用が得られる。
ンサの各実施形態を説明する。本発明の基本手段は陽極
箔と陰極箔の間に電解紙を介在してなる電解コンデンサ
において、該電解紙の原料として無塩素法による漂白に
よって腐食性イオンを低減させたパルプを使用すること
に特徴を有する。
オンを低減させたパルプとして、TCFパルプ(Tot
ally Chlorine−Freeパルプ,以下T
CFパルプという)、特にはTCFクラフトパルプ(T
otally Chlorine−Freeクラフトパ
ルプ,以下TCFクラフトパルプという)を使用する。
TCFパルプとは、パルプ漂白工程において塩素を含む
薬品類を全く使用せずに漂白したパルプであり、TCF
クラフトパルプはクラフトパルプを上記した無塩素法に
よって漂白したクラフトパルプである。通常のクラフト
パルプは、蒸解及び漂白を行う際に硫化ナトリウム等の
硫黄原子を含む薬品及び塩素を含む薬品を使用してお
り、それに伴って硫酸イオン及び塩素イオン等の腐食性
イオンがパルプ中に残留するのに対して、TCFクラフ
トパルプは塩素を含む薬品類を使用せずに漂白するのと
同時に洗浄を行うことによって通常の未晒しクラフトパ
ルプよりも残留する硫酸イオンの量を少なくすることが
可能であり、かつ、電解コンデンサの電極箔に悪影響を
与える塩素イオンの量も低く抑えることができる。従っ
て得られた電解コンデンサの信頼性と寿命特性を大幅に
改善することができる。
しくは広葉樹の何れも選択可能であり、該TCFクラフ
トパルプと配合する他のパルプとしては公知のマニラ麻
パルプ、サイザルパルプ、エスパルトパルプ等があり、
これらの各種パルプに対してTCFクラフトパルプを1
0重量%以上配合することが特徴となっている。TCF
クラフトパルプは通常の未漂白クラフトパルプと同様に
叩解機により容易に叩解することが可能であり、強い紙
質の電解紙を得ることができる。
るCSF(カナダ標準形口水度、Canadian S
tandard Freeness、以下、CSFとい
う)の値で表示され、一般に高い耐電圧が要求される中
高圧用の電解紙は、叩解することによって高い引っ張り
強さが得られる針葉樹クラフトパルプを使用して、密度
の高い電解紙を抄造できる長網抄紙機又は長網円網コン
ビネーション抄紙機などで電解紙を製造する。また、耐
電圧よりもESRを優先する低圧用電解紙には、繊維径
が細くて良好な地合が得られる広葉樹を使用し、低密度
紙を抄造できる円網一槽式,二槽式及び三槽式抄紙機に
より電解紙を製造する。但し公知のマニラ麻パルプ、サ
イザルパルプ、エスパルトパルプ等と任意の割合で混抄
する場合、もしくは円網長網抄紙機によって高密度紙と
低密度紙を抄き合わす二重紙等ではこの限りではない。
法で600V以上あること、特に他の木材パルプとの組
み合わせを考慮すると、50g法で600V以上あるこ
とが要求される。化成性に対しては塩素イオンと硫酸イ
オンの影響が大きいことが実験的に認識されている。
尚、TCFクラフトパルプに代えて塩素分子は使用しな
いが二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化合物
を使用する漂白方法であるECF法(Elementa
lly Chlorine−Free)によるパルプが
知られているが、このパルプは一般に無塩素パルプと呼
ばれているもののパルプ内に漂白時の二酸化塩素と次亜
塩素酸ナトリウムに由来する塩素イオンが残留してお
り、使用に供することができない。
が、TCFクラフトパルプとマニラ麻パルプ、エスパル
トパルプ、サイザル麻パルプなどの公知のパルプと混抄
された場合についても同様の結果が得られる。電解紙の
抄造には、円網一槽式、円網二槽式、三槽式抄紙機、長
網抄紙機、長網円網コンビネーション抄紙機等が適用さ
れる。得られる電解紙の密度は0.20g/m3〜0.
90g/m3、厚さが15μm〜90μmである。この
ようにして得られた電解紙を、タブ付けした陽極アルミ
ニウム箔及び陰極箔アルミニウム箔の間に介在させ、巻
回した後、液状の電解質を含浸して封口して電解コンデ
ンサを製造する。
から500WV程度までの種々の製品があり、一般に1
00WV程度までのものが低圧用電解コンデンサとし
て、又それ以上のもの、具体的には150WV程度以上
のものが中高圧用電解コンデンサとして認識されてい
る。低圧用電解コンデンサの場合は低密度の電解紙を使
用することができるため、GBL系電解液を使用するこ
とが多い。これはGBL系電解液を使用した方がEG系
電解液を使用する場合に比べてESRが良いためであ
る。
路等に使用されており、この中高圧用電解コンデンサに
おいてもESRの改善や105℃タイプを製造するため
にはGBL系電解液を使用することが望まれている。し
かしながら、中高圧用電解コンデンサとしての耐電圧を
維持するためには密度の高い、厚さの厚い電解紙を使用
する必要があり、GBL系電解液を使用する場合には、
ショート不良率を下げるために電解紙の貫通孔を小さく
する方法として円網抄紙機による多槽抄きが実用化され
ている。これは気密度が低い複数の紙層を重ねることで
電解紙の緻密性を増すことを目的としている。
例に対応する従来例及び比較例により電解紙を調製し、
得られた電解紙を使用して電解コンデンサを製造した際
の塩素イオン濃度と硫酸イオン濃度及び105℃負荷試
験後の電気的特性を測定したことによる評価結果を説明
する。
0V) TCF針葉樹クラフトパルプをイオン交換水で洗浄及び
除塵処理を行い、電解コンデンサを製造した時に特性に
悪影響を与えないように不純物を除去した後、所定の叩
解機を用いて叩解して原料を調製する。この原料を長網
抄紙機を用いて抄造し、厚さ25.2μm、密度0.8
50g/cm3の高密度長網一重紙を得た。得られた電
解紙を使用して250WV,220μFの電解コンデン
サを作製した。
0V) TCF針葉樹クラフトパルプをイオン交換水で洗浄及び
除塵処理を行い、不純物を除去した後、所定の叩解機を
用いて叩解して高密度用の原料を調製する。次にTCF
針葉樹クラフトパルプ50重量%とTCF広葉樹クラフ
トパルプ50重量%を混合し、再度イオン交換水で洗浄
して不純物を除去した後、所定の叩解機を用いて叩解し
て低密度用の原料を調製する。この原料を長網円網コン
ビネーション抄紙機を用いて抄造し、厚さ50.1μ
m、密度0.829g/cm3の長網円網二重紙を得
た。得られた電解紙を使用して400WV,220μF
の電解コンデンサを作製した。
0V) 未漂白針葉樹クラフトパルプをイオン交換水で洗浄及び
除塵処理を行い、電解コンデンサを製造した時に特性に
悪影響を与えないように不純物を除去した後、所定の叩
解機を用いて叩解して原料を調製する。この原料を長網
抄紙機を用いて抄造し、厚さ25.1μm、密度0.8
51g/cm3の高密度長網一重紙を得た。得られた電
解紙を使用して250WV,220μFの電解コンデン
サを作製した。
0V) 未漂白針葉樹クラフトパルプをイオン交換水で洗浄及び
除塵処理を行い、不純物を除去した後、所定の叩解機を
用いて叩解して高密度用の原料を調製する。次に未漂白
針葉樹クラフトパルプ50重量%と未漂白広葉樹クラフ
トパルプ50重量%を混合し、再度イオン交換水で洗浄
して不純物を除去した後、所定の叩解機を用いて叩解し
て低密度用の原料を調製する。この原料を長網円網コン
ビネーション抄紙機を用いて抄造し、厚さ49.8μ
m、密度0.831g/cm3の長網円網二重紙を得
た。得られた電解紙を使用して400WV,220μF
の電解コンデンサを作製した。
0V) 塩素漂白針葉樹クラフトパルプをイオン交換水で洗浄及
び除塵処理を行い、不純物を除去した後、所定の叩解機
を用いて叩解して高密度用の原料を調製する。次に塩素
漂白針葉樹クラフトパルプ50重量%と塩素漂白広葉樹
クラフトパルプ50重量%を混合し、再度イオン交換水
で洗浄して不純物を除去した後、所定の叩解機を用いて
叩解して低密度用の原料を調製する。この原料を長網円
網コンビネーション抄紙機を用いて抄造し、厚さ49.
9μm、密度0.830g/cm 3の長網円網二重紙を
得た。得られた電解紙を使用して400WV,220μ
Fの電解コンデンサを作製した。
び比較例1の特性を測定した結果を示している。
Vの中高圧電解コンデンサでは、実施例1の電解紙は従
来例1と較べて白色度が31.2%から79.0%に、
実施例2の電解紙は従来例2と較べて白色度が35.3
%から80.0%に大きく改善され、電解液への色成分
の溶出もほとんどないことが確認された。また、従来例
1,2の電解紙に含まれる硫酸イオンが15.6pp
m,13.2ppmであるのに対して実施例1,2では
1.2ppm,2.1ppmに大幅に改善されている。
その結果として電解コンデンサの105℃,4000時
間の負荷試験後の静電容量の減少は非常に少なく、ES
Rと漏れ電流も格段に改善されている。特に漏れ電流は
従来例1,2の35.5μA,40.2μAが4.2μ
A,5.2μAときわめて良好な値が得られた。比較例
1は塩素漂白したクラフトパルプを使用しており、白色
度は81.1%と改善されたものの塩素イオンが17.
2ppm,硫酸イオンが6.3ppmと多いため、コン
デンサを負荷試験のエージング中に電極箔が腐食して解
放されて静電容量等の電気的特性が測定不能となった。
V) TCF針葉樹クラフトパルプ60重量%とマニラ麻パル
プ40重量%を混合し、イオン交換水で洗浄及び除塵処
理を行い、電解コンデンサを製造した時に特性に悪影響
を与えないように不純物を除去した後、所定の叩解機を
用いて叩解して原料を調製する。この原料を長網抄紙機
を用いて抄造し、厚さ50.2μm、密度0.501g
/cm3の円網一重紙を得た。得られた電解紙を使用し
て50WV,220μFの電解コンデンサを作製した。
V) TCF広葉樹クラフトパルプ50重量%とサイザルパル
プ50重量%を混合し、イオン交換水で洗浄及び除塵処
理を行い、不純物を除去した後、所定の叩解機を用いて
叩解して原料を調製する。この原料を円網抄紙機を用い
て抄造し、厚さ89.8μm、密度0.401g/cm
3の円網一重紙を得た。得られた電解紙を使用して50
WV,220μFの電解コンデンサを作製した。
V) 未漂白針葉樹クラフトパルプ60重量%とマニラ麻パル
プ40重量%を混合し、イオン交換水で洗浄及び除塵処
理を行い、電解コンデンサを製造した時に特性に悪影響
を与えないように不純物を除去した後、所定の叩解機を
用いて叩解して原料を調製する。この原料を円網抄紙機
を用いて抄造し、厚さ50.4μm、密度0.499g
/cm3の円網一重紙を得た。得られた電解紙を使用し
て50WV,220μFの電解コンデンサを作製した。
V) 未漂白広葉樹クラフトパルプ50重量%とサイザルパル
プ50重量%を混合し、イオン交換水で洗浄及び除塵処
理を行い、不純物を除去した後、所定の叩解機を用いて
叩解して原料を調製する。この原料を円網抄紙機を用い
て抄造し、厚さ90.0μm、密度0.399g/cm
3の円網一重紙を得た。得られた電解紙を使用して50
WV,220μFの電解コンデンサを作製した。
V) 塩素漂白針葉樹クラフトパルプ60重量%とマニラ麻パ
ルプ40重量%を混合し、イオン交換水で洗浄及び除塵
処理を行い、不純物を除去した後、所定の叩解機を用い
て叩解して原料を調製する。この原料を使用して所定の
叩解機で適度なCSFとなるまで叩解して原料を調製
し、この原料を円網抄紙機を用いて抄造し、厚さ50.
1μm、密度0.503g/cm3の円網一重紙を得
た。得られた電解紙を使用して50WV,220μFの
電解コンデンサを作製した。
び比較例2の特性を測定した結果を示している。
と較べて白色度と硫酸イオンが改善されており、実施例
3の電解紙は従来例3と較べて白色度が38.5%から
71.0%に、実施例4の電解紙は従来例4と較べて白
色度が40.2%から78.2%に大きく改善され、電
解液への色成分の溶出もほとんどない。また、従来例
3,4の電解紙に含まれる硫酸イオンが6.9ppm,
5.5ppmであるのに対して実施例3,4では1.1
ppm,1.0ppmに大幅に改善されている。その結
果として電解コンデンサの105℃,4000時間負荷
試験後の静電容量、ESR、漏れ電流も格段に改善され
ており、特に漏れ電流は従来例3,4の18.2μA,
15.2μAが2.5μA,1.9μAときわめて良好
な値が得られた。比較例2は塩素漂白したクラフトパル
プを使用しており、白色度は76.5%と改善されたも
のの塩素イオンが9.5ppm,硫酸イオンが3.2p
pmと多いため、105℃,4000時間の負荷試験中
に電極箔が腐食して解放されて静電容量等の電気的特性
が測定不能となった。
V) TCF広葉樹クラフトパルプ30重量%と低密度用マニ
ラ麻パルプ70重量%を混合し、イオン交換水で洗浄及
び除塵処理を行い、電解コンデンサを製造した時に特性
に悪影響を与えないように不純物を除去した後、所定の
叩解機を用いて叩解して原料を調製する。この原料を円
網二槽式抄紙機を用いて抄造し、厚さ49.9μm、密
度0.279g/cm3の円網二重紙を得た。得られた
電解紙を使用して16WV,220μFの電解コンデン
サを作製した。
V) サイザルパルプ30重量%と低密度用マニラ麻パルプ7
0重量%を混合し、イオン交換水で洗浄及び除塵処理を
行い、不純物を除去した後、所定の叩解機を用いて叩解
して原料を調製する。この原料を円網二槽式抄紙機を用
いて抄造し、厚さ50.1μm、密度0.278g/c
m3の円網二重紙を得た。得られた電解紙を使用して1
6WV,220μFの電解コンデンサを作製した。
定した結果を示している。
ソーダパルプのみで抄造した従来例5とは、塩素イオン
濃度と硫酸イオン濃度は略同等である。従って105
℃,4000時間負荷試験後の静電容量、ESR、漏れ
電流も略同等となっている。しかしTCF広葉樹クラフ
トパルプはサイザルパルプと比較して繊維径が小さく、
繊維長も短いことから緻密で均一な地合の電解紙を得る
ことができてショート不良率は6.3から0.8に大き
く改善されており、信頼性と寿命特性を飛躍的に高める
ことができる。
電解紙の評価方法は以下の通りである。厚さと密度につ
いてはJIS C2111に規定された方法で測定し
た。白色度についてはJISP8123に規定された方
法で測定した。塩素イオン、硫酸イオンは電解紙5.0
g±0.1gに200mlの脱イオン水を入れ、95℃
以上のウオーターバス中で60分±1分間熱抽出し、抽
出液をイオンクロマト分析機により測定した。
の通りである。250V及び400Vの中高圧用電解コ
ンデンサは105℃の恒温槽内で定格直流電圧を400
0時間連続印加した後に測定し、等価直列抵抗(ES
R)及び静電容量は20℃,1000Hzの周波数でL
CRメータで測定し、漏れ電流は定格直流電圧を1分間
印加した後、電解コンデンサに流れる電流を測定した。
温槽内で定格直流電圧4000時間連続印加した後に測
定し、等価直列抵抗(ESR)及び静電容量は20℃,
1000Hzの周波数でLCRメータで測定し、漏れ電
流は定格直流電圧を1分間印加した後、電解コンデンサ
に流れる電流を測定した。16Vの低圧用電解コンデン
サである実施例5及び従来例5については、電解紙が低
密度であるため、素子ショート率を測定した。電解紙を
陽極箔及び陰極箔とともに巻き回して電解コンデンサ素
子を作製した後、電解液を含浸しないままで両極間のシ
ョートによる導通をテスタにて確認した。ショートによ
る導通不良率は略1000個の素子については検査し、
ショート素子の全素子に対する割合をショート不良率と
した。
ルプを10重量%以上配合することに関する根拠を説明
する。表4は本発明に基づいて無塩素法による漂白によ
って腐食性イオンを低減させたTCFクラフトパルプの
配合率をマニラ麻パルプに対して5%〜100%の範囲
で段階的に変更して作成したパルプの厚さと密度を測定
した結果であり、表5は未漂白のクラフトパルプの配合
率を同様にマニラ麻パルプに対して5%〜100%の範
囲で段階的に変更して作成したパルプの厚さと密度を測
定した結果である。
紙した電解紙を利用して作製した電解コンデンサの10
5℃4000時間の負荷試験後の漏れ電流を測定した結
果を示す。図1は同じくクラフトパルプの配合率と漏れ
電流(μA)の関係を示すグラフである。
対するクラフトパルプの配合率が5%では、無塩素法に
よる漂白と未漂白のクラフトパルプの差異がないが、未
漂白のクラフトパルプを10%配合すると、電解コンデ
ンサの寿命特性である105℃4000時間負荷試験後
の漏れ電流が無塩素法により漂白したクラフトパルプを
用いた電解コンデンサよりも増加しており、以後未漂白
のクラフトパルプの配合率が高くなるのに伴って漏れ電
流が大きく増加している。これに対して無塩素法により
漂白したクラフトパルプの配合率を10重量%以上に高
めても電解コンデンサの漏れ電流の増加が見られず、良
好な特性を維持することができる。
濃度と硫酸イオン濃度が低減されたTCF針葉樹クラフ
トパルプ及びTCF広葉樹クラフトパルプを原料として
電解紙を作製し、陽極箔と陰極箔との間に上記の電解紙
を介在させて電解コンデンサを製作することにより、腐
食性イオンとしての硫酸イオンは3ppm以下、塩素イ
オンは2ppm以下であり、電解紙の白色度を65%以
上とし、各種パルプに対してTCFクラフトパルプを1
0重量%以上配合することが本発明の特徴となってい
る。
る電解コンデンサは、陽極箔と陰極箔との間に介在する
電解紙の原料として、無塩素法による漂白によって腐食
性イオンを低減させたTCFクラフトパルプを使用し、
特に電解紙に含まれる腐食性イオンとしての硫酸イオン
を3ppm以下に低減したことにより、以下に記す効果
が得られる。即ち、従来の未漂白のクラフトパルプを用
いた電解紙に含まれている硫酸イオンによる電極箔の腐
食現象がほとんど生じないため、電解コンデンサの漏れ
電流及びESRの増加と静電容量の減少がなくなり、か
つ、高温負荷試験後のコンデンサの特性にも悪影響を及
ぼすことがなくなり、信頼性と寿命特性を良好に保つこ
とができる。
パルプを使用した電解紙よりも白色度が高くなり、コン
デンサ素子に電解液を含浸する工程時においても該電解
液の着色が防止されて頻繁に電解液を交換する必要がな
い。TCFクラフトパルプとしてTCF針葉樹クラフト
パルプ及びTCF広葉樹クラフトパルプを用いることが
でき、特に繊維径の小さいTCF広葉樹クラフトパルプ
を用いると緻密で地合のよい電解紙を作製することがで
きる。
てから電解紙の原料とする従来の手段では、塩素、次亜
塩素酸ナトリウム、二酸化塩素などの塩素イオンを使用
しているため環境汚染物質であるダイオキシンが発生す
る惧れがあるが、本発明では無塩素法による漂白手段を
用いているため環境汚染物質が発生する虞れが生じな
い。また、無塩素法による漂白後に洗浄工程を行うこと
によってパルプ内に存在する塩素イオンをも一定のレベ
ル以下に低減することができる。更にソーダ法によって
製造されるマニラ麻パルプやサイザルパルプ等の非木材
パルプに較べて価格が低廉であって量産向きであり、経
済上の面からも有利である。
使用する電解紙の原料として無塩素法によって漂白され
たパルプを配合することによって硫酸イオン及び塩素イ
オンなどの腐食性イオンを低減し、白色度を高めるとと
もに安価で高信頼性かつ寿命特性の良好な電解コンデン
サを得ることができる。
れ電流の関係を示すグラフ。整理番号 P3150
Claims (9)
- 【請求項1】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、該電解紙の原料とし
て、無塩素法による漂白によって腐食性イオンを低減さ
せたパルプを使用することを特徴とする電解コンデン
サ。 - 【請求項2】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、該電解紙の原料とし
て、無塩素法による漂白と、漂白後の洗浄によって腐食
性イオンである硫酸イオンを低減させたパルプを使用す
ることを特徴とする電解コンデンサ。 - 【請求項3】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、前記電解紙に含まれ
る腐食性イオンとしての硫酸イオンを3ppm以下に低
減したことを特徴とする電解コンデンサ。 - 【請求項4】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、前記電解紙として無
塩素法による漂白を施したTCFクラフトパルプを配合
した原料を使用して抄紙した電解紙を使用することを特
徴とする電解コンデンサ。 - 【請求項5】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、前記電解紙として無
塩素法による漂白を施したTCFクラフトパルプを配合
した原料を用いて抄紙した電解紙を使用することによ
り、腐食性イオンとしての硫酸イオンを3ppm以下と
したことを特徴とする電解コンデンサ。 - 【請求項6】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、前記電解紙として無
塩素法による漂白を施したTCFクラフトパルプを配合
した原料を用いて抄紙した電解紙を使用することによ
り、腐食性イオンとしての硫酸イオンを3ppm以下、
塩素イオンを2ppm以下としたことを特徴とする電解
コンデンサ。 - 【請求項7】 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在さ
せてなる電解コンデンサにおいて、前記電解紙として無
塩素法による漂白を施したTCFクラフトパルプを配合
した原料を用いて抄紙した電解紙を使用することによ
り、電解紙の白色度を65%以上としたことを特徴とす
る電解コンデンサ。 - 【請求項8】 前記TCFクラフトパルプとして、TC
F針葉樹クラフトパルプ及びTCF広葉樹クラフトパル
プを用いたことを特徴とする請求項4,5,6又は7に
記載の電解コンデンサ。 - 【請求項9】 TCFクラフトパルプを10重量%以上
配合した請求項4,5,6,7又は8に記載の電解コン
デンサ。
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