JP2002043159A - 磁性膜作成装置及びgmrヘッド又はtmrヘッドの製造方法 - Google Patents

磁性膜作成装置及びgmrヘッド又はtmrヘッドの製造方法

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JP2002043159A
JP2002043159A JP2000219891A JP2000219891A JP2002043159A JP 2002043159 A JP2002043159 A JP 2002043159A JP 2000219891 A JP2000219891 A JP 2000219891A JP 2000219891 A JP2000219891 A JP 2000219891A JP 2002043159 A JP2002043159 A JP 2002043159A
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magnetic
magnetic film
film forming
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Ayumi Miyoshi
歩 三好
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Anelva Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GMRヘッド等の製造の際の磁性膜の作成に
おいて、対象物の表面付近にその表面に沿って磁界を印
加しながら、作成する磁性膜中への不純物の混入を少な
くする。 【解決手段】 GMRヘッド又はTMRヘッドを製造す
る際、スパッタチャンバー1内に対象物である基板8を
配置し、スパッタリングにより基板8の表面に磁性膜を
作成する。成膜の際に基板8の表面付近にその表面に沿
った特定の向きの磁界を印加してその特定の向きにのみ
磁化され易い性質を付与する容易軸付与用磁界発生装置
7が、スパッタチャンバー1の外に設けられている。成
膜中に基板8を回転させる回転機構33が設けられてお
り、この回転機構33は、容易軸付与用磁界発生装置7
と基板8とを一体に回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、磁性膜作成装
置に関するものであり、特にハードディスクドライブ
(HDD)等に用いられ磁気ヘッドの製造に好適に使用
される磁性膜作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁性膜の作成は、ハードディスクのよう
な磁気記録ディスクの製造の他、HDDに使用される磁
気ヘッドの製造等においても行われている。このような
磁気ヘッド製造の際の磁性膜の作成では、特定の方向で
磁化され易い膜を作成することが必要になることがあ
る。以下、この点について説明する。HDDにおける面
記録密度は、記録容量のさらなる増大の要請を背景とし
て、驚異的な勢いで伸びている。現在の面記録密度は1
0〜15ギガビット/平方インチであるが、試作機では
35ギガビット/平方インチが実証されている。200
2年には80ギガビット/平方インチ、そして、将来的
には100ギガビット/平方インチになるといわれてい
る。
【0003】HDDにおける面記録密度の飛躍的な向上
をもたらした要因の一つは、MR(Magnetoresistive)ヘ
ッドの登場であるといわれている。MRヘッドは、磁化
の方向が異なることによる磁気抵抗の変化により情報の
読み出しを行うものである。最近では、巨大磁気抵抗効
果(Giant Magnetoresistive, GMR)を利用することでよ
り大きな磁気抵抗の変化が得られるGMRヘッドが開発
され、その実用化が期待されている。さらには、トンネ
ル電流を利用することでGMRヘッドの数倍もの磁気抵
抗の変化率が得られるTMR(Tunneling Magnetoresist
ive)ヘッドが、次世代のHDD用磁気ヘッドとして急浮
上している。
【0004】図4を使用して、GMRヘッドの構成につ
いて説明する。図4は、GMRヘッドの構成を示す斜視
概略図である。GMRヘッドは、再生専用のヘッドであ
る。記録には、GMRヘッドに隣接して設けられたコイ
ルと磁極からなる誘導ヘッドを使用する。GMRヘッド
は、上部シールド91と下部シールド92との間にGM
R素子93と再生電極94を設けた構造である。
【0005】現在主流のGMR素子93は、いわゆるス
ピンバルブ型の多層膜構造となっている。図5は、GM
R素子93の構造について示した断面概略図である。ス
ピンバルブ型とは、磁化される方向が固定されているピ
ン層931と、印加される外部磁界によって磁化方向が
決まるフリー層932とで、ごく薄い非磁性層933を
挟んだ構造のことである。図5に示す例では、バッファ
ー層934の上に、フリー層932−非磁性層(Cu)
933−ピン層931を積層し、その上にバイアス層9
35としての反強磁性層が形成された構造である。ピン
層931の磁化の方向は、バイアス層935の交換結合
磁界で固定される。
【0006】巨大磁気抵抗効果は、磁性層と非磁性層と
の界面で生じる電子のスピン依存散乱を利用している。
非磁性層の両側の磁性層の磁化方向が同じ場合は、界面
での電子の散乱は小さく、多層膜全体の電気抵抗は小さ
い。しかし、両側の磁性層の磁化方向が互いに逆向きの
場合、一方の磁性層の電子が移動して他方の磁性層に進
入しようとすると、界面で散乱を受ける。従って、多層
膜全体の電気抵抗は高くなる。GMRヘッドでは、上記
巨大磁気抵抗効果による磁気抵抗の変化を検出するた
め、ピン層931の面方向に電流を流しておく。そし
て、記録媒体100の各記録磁区からの磁界によってフ
リー層932が磁化され、ピン層931の面方向の電圧
変化を検出することで、フリー層932の磁化の方向が
検出される。これにより、記録媒体100の記録の読み
取りが行われる。
【0007】TMRヘッドは、GMRヘッドと構造的に
はほぼ同様である。しかしながら、TMRヘッドは、ピ
ン層931とフリー層932との間の層が非磁性層93
3ではなく、Al等の絶縁層となっている点と、
多層膜の厚さ方向に電流を流して電圧を検出する点が異
なっている。図6に、GMRヘッドとTMRヘッドの概
略構造を対比させて示す。TMRヘッドの原理は、以下
の通りである。二つの磁性層の間に電圧を印加すると、
絶縁層を通してトンネル電流が流れる。この際のトンネ
ル電流の流れ易さ(即ち抵抗値)は、二つの磁性層の磁
化方向によって変わる。二つの磁性層の磁化方向が同じ
場合、抵抗値は最小となり、磁化方向が互いに逆の場
合、抵抗値は最大となる。従って、図6に示すように、
厚さ方向に電流を流しておき電圧変化を検出することで
記録媒体からの情報の読み出しが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図4から解るように、
面記録密度の増大は、記録媒体100における一つの記
録磁区の長さ(ビット長)が短くなることを意味する。
従って、GMRヘッドにしろ、TMRヘッドにしろ、多
層膜全体を薄く作る必要がある。しかしながら、膜の厚
さが薄くなると、抵抗が大きくなり、出力特性が悪化す
る問題がある。以下、この点を説明する。
【0009】GMRヘッドやTMRヘッドのようなMR
ヘッドでは、磁気抵抗の変化率(MR比)によって情報
の読み出しを行うので、MR比が高いことが重要であ
る。下の式(1)は、MR比を説明したものである。 上記式(1)において、Rmaxはフリー層の磁化方向と
ピン層の磁化方向が同じ場合の抵抗、Rminはフリー層
の磁化方向とピン層の磁化方向が反対の場合の抵抗であ
る。また、ρは、多層膜の比抵抗であり、ピン層又は多
層膜全体の厚さをtとすると、ρ=R×tである。
【0010】面記録密度向上のため、多層膜の厚さを薄
くすると、式(1)におけるRminが大きくなってしま
い、MR比が低くなってしまう問題がある。多層膜の厚
さが薄くなってもMR比を低下させないためには、比抵
抗ρの小さな膜を作成することが重要である。そして、
比抵抗ρの小さな膜を作成するには、膜への不純物の混
入を少なくすることが重要である。図7は、これらの点
を確認した実験の結果を示す図である。
【0011】図7に示す実験においては、多層膜を構成
する各層の材料及び厚さは、以下の通りとした。 フリー層:NiFe,5nm フリー層:CoFe,1nm 非磁性層:Cu,2.5nm ピン層:CoFe,1nm バイアス層:FeMn,10nm 各層を構成する薄膜は、スパッタリングにより作成され
た。そして、膜への不純物混入の影響を確認するため、
スパッタリングを行う前のスパッタチャンバー内を排気
し、その際の圧力(ベースプレッシャー)を変えながら
実験を行った。図7に示すように、ベースプレッシャー
が低くなるにつれ、Rminが低下し、これに伴いMR比
が高くなった。この結果は、ベースプレッシャーが低く
なるにつれ、不純物の混入が少なくなって膜の比抵抗が
小さくなり、これが原因でMR比が高くなったことを示
していると判断される。
【0012】一方、GMRヘッドやTMRヘッドの製造
では、特定の向きにのみ磁化され易い磁性膜を作成する
ことが必要である(以下、このような膜を磁化容易軸を
持つ膜と表現する)。図8は、GMRヘッドやTMRヘ
ッドにおける磁化容易軸について説明する図である。前
述したように、GMRヘッドやTMRヘッドでは、ピン
層とフリー層との磁化の向きの相違により情報の読み出
しを行っているが、実際には、ピン層もフリー層も、C
oFeのような同じ材料であることが多い。この場合、
ピン層とフリー層とは、互いに直交する磁化容易軸を持
つことによって、それぞれピン層及びフリー層としての
機能を持つことになる。
【0013】即ち、ピン層は、第一の向きに磁化容易軸
が設定され、前述したようにバイアス層によってこの向
きに磁化が固定される。この方向は、記録媒体からの磁
界の方向と同じである。一方、フリー層は、この第一の
向きとは直角な向きに磁化容易軸が設定される。従っ
て、図8に示すように、記録媒体からの磁界が無い場合
は、ピン層の磁化とフリー層との磁化とは直交し、出力
電圧はほぼ中間の値を取る。そして、読み取りの際に記
録媒体からの磁界が印加されると、フリー層の磁化は、
ピン層の磁化と方向が同じで向きが同じか逆の状態とな
る。つまり、記録媒体からの磁界が無い場合には、出力
電圧が丁度中間になるように、ピン層の磁化方向に対し
て直角な磁化容易軸をフリー層に付与しておく。
【0014】磁性膜に磁化容易軸を持たせるには、磁界
を印加しながら磁性膜を作成する方法が一般的である。
具体的には、磁性膜が作成される対象物の表面付近にそ
の表面に沿って固定された向きの磁界を設定する磁石を
スパッタチャンバー内に設ける。ターゲットから放出さ
れた磁性材料の粒子(通常は原子の状態)が、対象物の
表面に堆積して薄膜に成長する際、存在する磁界により
結晶の方向が磁界の方向に向き易い。この結果、磁界の
向きに磁化容易軸が設定された磁性膜が作成される。
【0015】本願の発明は、上述したGMRヘッドやT
MRヘッドの製造等に用いられる装置のように、対象物
の表面付近にその表面に沿って磁界を印加しながら磁性
膜を作成する装置であって、磁性膜中への不純物の混入
の少ない優れた装置を提供するという技術的意義を有す
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、対象物の表面に磁性
膜を作成する磁性膜作成装置であって、対象物の表面付
近にその表面に沿った特定の向きの磁界を印加してその
特定の向きにのみ磁化され易い性質を磁性膜に付与する
容易軸付与用磁界発生装置が、成膜チャンバーの外に設
けられているという構成を有する。また、上記課題を解
決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構
成において、成膜中に前記対象物を回転させる回転機構
が設けられており、この回転機構は、前記容易軸付与用
磁界発生装置と前記対象物とを一体に回転させるもので
あるという構成を有する。また、上記課題を解決するた
め、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成
において、前記成膜チャンバーの器壁は、他の部分に比
べて断面の小さな円筒形の凸部を有してこの凸部内の空
間に前記対象物が保持されるようになっており、前記容
易軸付与用磁界発生装置は、この凸部を取り囲むよう設
けられているという構成を有する。また、上記課題を解
決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2
又は3の構成において、前記対象物は、GMRヘッド又
はTMRヘッドの製造用であるという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、
磁化される向きがフリーであるフリー層を構成する磁性
膜と、磁化される向きが固定されるピン層を構成する磁
性膜と、フリー層とピン層との間に設けられた非磁性層
又は絶縁層とからなるGMRヘッド又はTMRヘッドを
製造する方法であって、前記フリーを構成する磁性膜又
は前記ピン層を構成する磁性膜を対象物の表面に作成す
る際、成膜チャンバー内に対象物を配置するとともに、
対象物の表面付近にその表面に沿った特定の向きの磁界
を印加してその特定の向きにのみ磁化され易い性質を磁
性膜に付与する容易軸付与用磁界発生装置を成膜チャン
バーの外に配置して成膜を行うという構成を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、本願発明の実施の形態である磁
性膜作成装置の正面断面概略図である。図2は、図1に
示す装置を上から見た平面概略図である。図1に示す装
置は、内部でスパッタリングにより磁性膜の作成を行う
スパッタチャンバー1と、スパッタチャンバー1内を排
気する排気系11と、スパッタチャンバー1内に被スパ
ッタ面が露出するようにして設けたターゲット21を含
むカソード2と、ターゲット21から放出された粒子
(スパッタ粒子)が到達するスパッタチャンバー1内の
所定位置に対象物8を保持するホルダー3と、スパッタ
チャンバー1内の所定のガスを導入するガス導入系4等
を備えている。尚、本実施形態では、成膜の対象物8
は、板状の部材である。以下、この板状の部材を「基
板」と呼ぶ。
【0018】スパッタチャンバー1は、気密な真空容器
であり、ゲートバルブ5を介してロードロックチャンバ
ー6に接続されている。また、ロードロックチャンバー
6を介してスパッタチャンバー1と大気側との間で基板
8を搬送する不図示の搬送系が設けられている。排気系
11は、ターボ分子ポンプ等の真空ポンプを備えて、ス
パッタチャンバー1内を1×10−7Pa程度の圧力ま
で排気できるようになっている。
【0019】カソード2は、ターゲット21と、ターゲ
ット21の背後(被スパッタ面とは反対側)に設けたカ
ソードマグネット22とから成っている。本実施形態で
は、複数のカソード2が設けられている。各カソード2
には、スパッタ放電を形成するための電力をターゲット
21に印加する不図示のスパッタ電源が設けられてい
る。各スパッタ電源は、各々独立して印加電圧を制御す
るようになっている。各カソード2としては、特開平1
0−88341号公報に開示された構成のように、低圧
でも放電が可能なものであることが好ましい。
【0020】各カソードマグネット22は、マグネトロ
ンスパッタリングを達成するものである。各カソードマ
グネット22による磁界は、ターゲット21の中心に対
して非対称となっているとともに、カソードマグネット
22をターゲット21の中心軸の周りに回転させる不図
示のカソード回転機構が設けられている。この構成は、
基板8の表面に対する成膜を均一にしたり、ターゲット
21の被スパッタ面で進行するエロージョン(侵食)を
均一にしたりするためである。
【0021】各カソード2は、異種材料の成膜を一つの
スパッタチャンバー1で行えるよう、異種材料のターゲ
ット21を備えている。また、各ターゲット21の被ス
パッタ面の相互汚損を防止するため、各ターゲット21
の被スパッタ面を覆うようにしてシャッタ23が設けら
れている。シャッタ23は、不図示の駆動機構により駆
動され、ターゲット21の被スパッタ面を覆う位置と、
覆わない位置との間を移動するようになっている。ま
た、各ターゲット21の被スパッタ面が他のターゲット
21からのスパッタ粒子の付着によって汚損されないよ
う、シールド24が設けられている。
【0022】図3は、図1の装置におけるターゲット2
1の位置、姿勢、大きさなどについての最適値について
説明する図である。尚、基板8の表面に作成される薄膜
の分布(膜厚分布又は膜質分布)を許容範囲内とするに
は、基板8の中心軸に対するターゲット21の中心軸の
角度θは、15°≦θ≦45°とすることが好ましい。
同様の理由から、基板8の直径dとターゲット21の直
径Dとの関係は、d≧D、ターゲット21の中心で見た
ターゲット21と基板8との距離L1は、50mm≦L
1≦800mm、ターゲット21の中心軸が基板8の表
面(又は表面の属する平面)と交差する点と基板8の表
面の中心との距離L2は、50mm≦L2≦400mm
とすることが好ましい。
【0023】図2から解る通り、本実施形態では、六つ
のカソード2が設けられており、各カソード2は、正六
角形の角の位置に位置している。そして、図1から解る
ように、ホルダー3は、各カソード2が成す正六角形の
中心と基板8の中心とが同軸になる位置で基板8を保持
するようになっている。
【0024】さて、本実施形態の装置の大きな特徴点
は、基板8の表面に作成される磁性膜に磁化容易軸を与
える磁界を印加する磁界発生装置7が、スパッタチャン
バー1の外に設けられている点である。以下、この点を
具体的に説明する。ホルダー3は、全体が円盤状の部材
であり、その上面に基板8を載置して保持するようにな
っている。スパッタチャンバー1の下壁には、ホルダー
3より少し大きな直径の円筒形の下側に突出した部分
(以下、円筒形凸部)12を有する。ホルダー3は、こ
の円筒形凸部12内に配置されており、ホルダー3と円
筒形凸部12とは同軸となっている。
【0025】ホルダー3の中心軸は、上述した正六角形
の中心と同軸である。ホルダー3の下面には、ホルダー
駆動棒31が固定されている。ホルダー駆動棒31は、
ホルダー3と同軸であって垂直下方に延びており、スパ
ッタチャンバー1の底板部を気密に貫通している。スパ
ッタチャンバー1外に位置するホルダー駆動棒31の下
端には、水平な姿勢のベース板32が固定されている。
【0026】一方、円筒形凸部12を取り囲むようにし
て、磁界発生装置7が設けられている。この磁界発生装
置磁石7が、磁化容易軸を与える磁界を印加するもの
(以下、容易軸付与用磁界発生装置)である。容易軸付
与用磁界発生装置7は、基板8の表面に沿って同じ向き
の一様な磁界を印加するものである。本実施形態では、
容易軸付与用磁界発生装置7は、電磁石から成ってい
る。容易軸付与用磁界発生装置7としては、特開平11
−26230号公報開示のものが採用されている。
【0027】上述した容易軸付与用磁界発生装置7は、
ベース板32に取り付けられている。そして、ベース板
32には、回転機構33が付設されている。回転機構3
3は、ベース板32を、ホルダー駆動棒31と同軸の回
転軸の周りに回転させるものである。回転機構33によ
る回転に伴い、容易軸付与用磁界発生装置7、ホルダー
駆動棒31、ホルダー3、及び、ホルダー3上の基板8
も一体に回転する。この回転の軸は、全て基板8の中心
軸と同軸である。尚、ホルダー駆動棒31がスパッタチ
ャンバー1の底板部を貫通する部分には、ホルダー駆動
棒31の回転を許容しつつ真空が漏れないようにするた
め、磁性流体等を用いた真空シール13が設けられてい
る。
【0028】次に、上述した磁性膜作成装置を、GMR
ヘッド製造用として構成する場合の例について説明す
る。GMRヘッド製造用の場合、六つのターゲット21
は、Taターゲット21、FeMnターゲット21、C
oターゲット21、CoFeターゲット21、Cuター
ゲット21、NiFeターゲット21とされる。各ター
ゲット21の直径は、7.1インチ程度である。
【0029】次に、磁気ヘッド製造方法の発明の実施形
態の説明も兼ねて、上記ように構成した装置の動作につ
いて説明する。まず、アルティック(アルミナチタンカ
ーバイト,Al−TiC)のような絶縁性の板状
母材の表面を保護膜で覆った後、その上に下部シールド
及び下部ギャップを形成する(以下の説明では、このよ
うに形成されたもの基板8と言い換える)。この基板8
を、ロードロックチャンバー6内に搬入した後、ロード
ロックチャンバー6及びスパッタチャンバー1を1×1
−7Pa程度まで排気する。この状態で、ゲートバル
ブ5を開け、不図示の搬送系により基板8をスパッタチ
ャンバー1内に搬入し、ホルダー3に載置して保持させ
る。
【0030】ゲートバルブ5を閉じた後、ガス導入系4
によってアルゴンガスを所定の流量で導入する。そし
て、Taターゲット21のカソード2を動作させてTa
膜を作成する。即ち、Taターゲット21の前方のシャ
ッタ23のみを開けるとともに、Taターゲット21に
接続された不図示のスパッタ電源を動作させる。これに
より、基板8の表面にTa膜が作成される。作成される
Ta膜の厚さは、5nm程度である。この際、不図示の
カソード回転機構が動作し、カソードマグネット22が
回転する。このため、Taターゲット21のエロージョ
ンが均一に進行するととに基板8の表面にTa膜が均一
に作成される。尚、このようにして作成されるTa膜
は、バッファ層を成す。
【0031】次に、スパッタチャンバー1内を排気した
後、フリー層としてのNiFe膜を作成するため、Ni
Feターゲット21を使用して同様にスパッタリングを
行う。この際、回転機構33も動作させるとともに容易
軸付与用磁界発生装置7を通電して基板8の表面に沿っ
た一方向性の直流磁界を印加する。このため、Ta膜の
上に作成されるNiFe膜は、磁化容易軸が付与された
ものとなる。作成されるNiFe膜の厚さは、5nm程
度である。
【0032】次に、NiFe膜の上に、フリー層として
のCo又はCoFe膜を作成するため、Coターゲット
21又はCoFeターゲット21を使用して同様にスパ
ッタリングを行う。この場合も、NiFe膜の成膜の場
合と同じ向きの磁界を容易軸付与用磁界発生装置7によ
り印加しながら成膜を行い、作成されるCo又はCoF
e膜に同じ向きの磁化容易軸を付与する。作成されるC
o又はCoFe膜の厚さは、1nm程度である。
【0033】次に、NiFe膜の上に、非磁性層として
のCu膜を作成するため、Cuターゲット21を使用し
て同様に成膜を行う。この場合は、容易軸付与用磁界発
生装置7は通電せず、従って基板8の表面に沿った磁界
は印加されない。作成されるCu膜の厚さは、2.5n
m程度である。
【0034】次に、Cu膜の上に、ピン層としてのCo
又はCoFe膜を作成するため、再びCoターゲット2
1又はCoFeターゲット21を使用してスパッタリン
グを行う。この際、前掲の特開平11−26230号公
報に開示されているように、容易軸付与用磁界発生装置
7が印加する磁界が、基板8の表面に沿った方向であっ
てそれまでとは90度異なる向きとなるよう通電する。
この状態で、回転機構33を動作させて成膜を行う。こ
の結果、フリー層の形成の際とは90度異なる向きの磁
界が印加された状態でピン層の形成が行われる。このた
め、ピン層の磁化容易軸は、フリー層とは90度異なる
ものとなる。作成されるCo又はCoFe膜の厚さは、
3nm程度である。
【0035】次に、Co又はCoFe膜の上に、バイア
ス層用の反強磁性膜としてFeMn膜を作成するため、
FeMnターゲット21を使用して同様にスパッタリン
グを行う。作成されるFeMn膜の厚さは、10nm程
度である。最後に、全体を保護するキャップ層として再
びTa膜を作成するため、Taターゲット21を使用し
て同様にスパッタリングを行う。作成されるTa膜の厚
さは、3nm程度である。
【0036】上記動作において、ベースプレッシャー即
ち成膜開始前のスパッタチャンバー1内の圧力は、より
低いことが好ましい。つまり、成膜開始前にスパッタチ
ャンバー1内をより低い圧力にすることで、膜中への不
純物の混入をより少なくでき、MR比をより大きくでき
る。
【0037】上述した構成及び動作の説明から解るよう
に、本実施形態の構成によれば、容易軸付与用磁界発生
装置7がスパッタチャンバー1の外に配置されている。
この構成は、以下のような技術的意義を有する。一般
に、スパッタチャンバー1のような真空チャンバー内で
は、内部に存在する部材からのガスの放出が避けれられ
ない。本実施形態の構成では、ターゲット、シャッタ
ー、シールド等の部材からのガス放出がある。このよう
に放出されたガスが磁性膜中に混入すると、MR比が小
さくなってしまう。従って、このようなガスが充分排気
されるよう、ベースプレッシャーを充分低くして処理を
成膜を行うことが重要である。
【0038】特に、容易軸付与用磁界発生装置7がスパ
ッタチャンバー1内に設けられると、そこからのガス放
出が大きく、排気をさらに充分に行わなければならな
い。また、容易軸付与用磁界発生装置7が電磁石から構
成される場合、配線や絶縁材等からのガス放出がより問
題となる。また、容易軸付与用磁界発生装置7の温度上
昇を抑えるため、被覆材で覆ったり、水冷用配管を設け
て冷却したりする場合、そこからのガス放出が問題とな
る。そして、これらの部材を内部に設ける結果、スパッ
タチャンバー1が大型化し、スパッタチャンバー1の容
積や表面積が大きくなる結果、排気に要する能力をさら
に高くしなければならない。
【0039】一方、本実施形態のように、容易軸付与用
磁界発生装置7がスパッタチャンバー1の外に配置され
ているので、容易軸付与用磁界発生装置7は、プラズマ
からの熱により温度上昇して水や酸素等の不純ガスを放
出することはない。また、容易軸付与用磁界発生装置7
から不純ガスが放出されたとしても、スパッタチャンバ
ー1外であるので、磁性膜に混入することはあり得な
い。従って、スパッタチャンバー1内を排気する排気系
11に高い排気能力が要求されることもなく、処理開始
前の排気に要する時間も短くて済む。そして、作成され
る磁性膜は、不純物の混入が極めて少ないものになる。
このため、このような磁性膜により得られたGMRヘッ
ドは、MR比の大きな優れたものとなる。また、容易軸
付与用磁界発生装置7を被覆材や容器で覆ったり冷却し
たりする必要がないため、装置が大がかりになる問題も
ない。
【0040】また、成膜中に基板8が回転する構成は、
膜厚や膜質の点でより均一な成膜が行える技術的意義が
ある。さらに、スパッタチャンバー1の下壁が円筒形凸
部12を有し、この内部に基板8がホルダー3により保
持されるとともに、円筒形凸部12を取り囲むように容
易軸付与用磁界発生装置7が設けられる構成は、容易軸
付与用磁界発生装置7が大がかりになる欠点が無いとと
もに基板8の表面付近における磁界強度を充分にする長
所がある。
【0041】即ち、図1に示す構成において、スパッタ
チャンバー1の側壁を取り囲むように容易軸付与用磁界
発生装置7を設けると、容易軸付与用磁界発生装置7は
径の大きなものとならざるを得ない。この結果、容易軸
付与用磁界発生装置7は大がかりとなってしまう欠点が
ある他、容易軸付与用磁界発生装置7から基板8までの
距離が長くなってしまうため、基板8の表面付近におけ
る磁束密度が低下し、磁化容易軸を付与するための充分
な磁界強度が得られなくなってしまう問題がある。一
方、円筒形凸部12のようにスパッタチャンバー1のう
ち断面積を絞った部分を取り囲むように容易軸付与用磁
界発生装置7を設けると、このような問題はない。
【0042】上記説明はGMRヘッドの製造についてで
あったが、TMRヘッドの製造についても同様に実施で
きる。TMRヘッドの場合、ピン層とフリー層との間に
設けるAl等の絶縁層についても、同様にスパッ
タリングを利用して成膜が行える。即ち、例えばAlタ
ーゲットに直流電源を接続して行うDCスパッタリング
Al膜を作成し、その後、水、酸素、オゾン等の酸化剤
による酸化処理あるいは酸素プラズマに晒すことによる
酸化処理によりAl膜とすることで絶縁層の形成
が行える。Al膜の作成は、トリメチルアルミニウム
(Tri−methyl Al,TEA)等の反応ガス
によるプラズマCVD(化学蒸着)の方法でも良い。ま
た、絶縁層の厚さは、充分なトンネル電流を得るため、
1nm程度と薄いことが望ましい。
【0043】また、磁性膜作成装置の実施形態として
は、前述したGMRヘッド又はTMRヘッドの製造用の
他、磁化容易軸を付与することが必要な各種の磁性膜の
作成用の装置を実施形態とすることができる。上記実施
形態では、スパッタリングにより成膜を行うものであっ
たため、成膜チャンバーはスパッタチャンバー1であっ
たが、スパッタリング以外で成膜を行うことも可能であ
る。例えば、真空蒸着やイオンビーム蒸着等の方法によ
り成膜を行うことが可能である。また、スパッタリング
の場合にも、マグネトロンスパッタリングの他、イオン
ビームスパッタリングや電子ビームスパッタリング等も
可能である。
【0044】また、上述した実施形態では、容易軸付与
用磁界発生装置7は電磁石であったが、永久磁石でこれ
を構成することも可能である。この場合には、ベース板
32でホルダー3と容易軸付与用磁界発生装置7とを一
体に保持して回転させるのではなく、それぞれに回転機
構を設けて同期を取りながら回転させるようにする。そ
して、位置関係を90度変える場合には、一方の回転機
構のみを動作させてホルダー3又は容易軸付与用磁界発
生装置7を90度回転させる。その後、両者を同期して
回転させるようにする。また、一つの回転機構33のみ
を使用する場合、回転機構33に対するホルダー3又は
容易軸付与用磁界発生装置7への連結を着脱できるよう
ジョイントを設ける。そして、位置関係を変える場合、
ジョイントを操作してホルダー3又は容易軸付与用磁界
発生装置7の連結を解除し、一方のみを90度回転させ
るようにする。
【0045】尚、上記説明では、成膜の対象物として基
板8が採り上げられたが、これに限らず、板状以外のも
のを対象物とする場合もある。また、本願発明の装置及
び方法は、上述したような磁気ヘッドの製造の他、ハー
ドディスクのような磁気記録媒体の製造にも用いること
ができる。さらに、TMR素子を使用した不揮発性メモ
リであるMRAM(Magnetic Random Access Memory)の
ような記憶素子を製造する場合にも、本願発明の装置及
び方法を用いることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1記載
の発明によれば、容易軸付与用磁界発生装置が、成膜チ
ャンバーの外に設けられているので、不純物の混入を低
減させつつ磁化容易軸が付与された磁性膜が作成でき
る。また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加
え、成膜中に対象物が回転するので、膜厚や膜質の点で
均一な磁性膜が作成できる。また、請求項3記載の発明
によれば、上記効果に加え、容易軸付与用磁界発生装置
が大がかりになる欠点が無いとともに対象物の表面付近
における磁界強度を充分にする長所がある。また、請求
項4記載の発明によれば、上記効果に加え、MR比のさ
らに大きなGMRヘッド又はTMRヘッドを製造するこ
とができる。また、請求項5記載の発明によれば、ピン
層又はフリー層の比抵抗がより小さくなるので、MR比
のより大きなGMRヘッド又はTMRヘッドを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態である磁性膜作成装置の
正面断面概略図である。
【図2】図1に示す装置を上から見た平面概略図であ
る。
【図3】図1の装置におけるターゲット21の位置、姿
勢、大きさなどについての最適値について説明する図で
ある。
【図4】GMRヘッドの構成を示す斜視概略図である。
【図5】GMR素子93の構造について示した断面概略
図である。
【図6】GMRヘッドとTMRヘッドの概略構造を対比
させて示した図である。
【図7】比抵抗ρの小さな膜を作成するには、膜への不
純物の混入を少なくすることが重要であることを確認し
た実験の結果を示す図である。
【図8】GMRヘッドやTMRヘッドにおける磁化容易
軸について説明する図である。
【符号の説明】
1 スパッタチャンバー 2 カソード 21 ターゲット 22 カソードマグネット 3 ホルダー 33 回転機構 4 ガス導入系 5 ゲートバルブ 6 ロードロックチャンバー 7 容易軸付与用磁界発生装置 8 基板 91 下部シールド 92 上部シールド 93 GMR素子 931 ピン層 932 フリー層 933 非磁性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 43/08 H01L 43/08 Z 43/12 43/12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の表面に磁性膜を作成する磁性膜
    作成装置であって、対象物の表面付近にその表面に沿っ
    た特定の向きの磁界を印加してその特定の向きにのみ磁
    化され易い性質を磁性膜に付与する容易軸付与用磁界発
    生装置が、成膜チャンバーの外に設けられていることを
    特徴とする磁性膜作成装置。
  2. 【請求項2】 成膜中に前記対象物を回転させる回転機
    構が設けられており、この回転機構は、前記容易軸付与
    用磁界発生装置と前記対象物とを一体に回転させるもの
    であることを特徴とする請求項1記載の磁性膜作成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記成膜チャンバーの器壁は、他の部分
    に比べて断面の小さな円筒形の凸部を有してこの凸部内
    の空間に前記対象物が保持されるようになっており、前
    記容易軸付与用磁界発生装置は、この凸部を取り囲むよ
    う設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の磁性膜作成装置。
  4. 【請求項4】 前記対象物は、GMRヘッド又はTMR
    ヘッドの製造用であることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の磁性膜作成装置。
  5. 【請求項5】 磁化される向きがフリーであるフリー層
    を構成する磁性膜と、磁化される向きが固定されるピン
    層を構成する磁性膜と、フリー層とピン層との間に設け
    られた非磁性層又は絶縁層とからなるGMRヘッド又は
    TMRヘッドを製造する方法であって、 前記フリーを構成する磁性膜又は前記ピン層を構成する
    磁性膜を対象物の表面に作成する際、成膜チャンバー内
    に対象物を配置するとともに、対象物の表面付近にその
    表面に沿った特定の向きの磁界を印加してその特定の向
    きにのみ磁化され易い性質を磁性膜に付与する容易軸付
    与用磁界発生装置を成膜チャンバーの外に配置して成膜
    を行うことを特徴とするGMRヘッド又はTMRヘッド
    の製造方法。
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