JP2000500292A - 磁界センサ及び磁界センサの製造方法 - Google Patents

磁界センサ及び磁界センサの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 基板(1)、酸化ニッケルを含む交換バイアシング層(2)、交換バイアシング層(2)で交換バイアスした磁気層(3)の積み重ね構造を有し、少なくとも交換バイアシング層(2)をNe及び/又はHeを含むスパッターガスを用いてスパッター堆積により設けることを特徴とする磁界センサの製造方法。磁気層(3)はパーマロイを含むのが好ましい。特定例において、磁気層(3)を第2の磁気層(5)から中間の非磁気層(4)により分離して、スピンバルブ三重層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 磁界センサ及び磁界センサの製造方法 本発明は、 基板、 酸化ニッケルを含む交換バイアシング層、 交換バイアシング層で交換バイアスした磁気層 の積み重ね構造を有し、少なくとも交換バイアシング層をスパッター堆積により 設ける磁界センサの製造方法に関する。 この種類の磁界センサは、特に、 磁気テープ、ディスク又はカードの形態の記録媒体から発出する磁束を解読す るのに用いることができる磁気ヘッドとして、 例えば自動車、航空、海上又はパーソナルナビゲーションシステムにおいて、 地球の磁場を検出するための羅針盤として、 医学的スキャナにおける磁界センサとして及び種々の他の用途におけるホール 型プローブの代用品として、 磁気ランダムアクセスメモリ(MRAMs)におけるメモリセルとして、 用いることができる。 本明細書中で用いられる用語「酸化ニッケル」は、すべてのニッケルと酸素と の化学量論的又は非化学量論的化合物を意味するものと解釈されたい。これに関 連して記号「NiO」をしばしば用いるが、この記号は、NiO1 ±δ (ここで δは正の有理数である)の形態の化合物を含むものと解釈されたい。用語「基板 」は、交換バイアシング層を上に設けることができる材料製の全ての物体を意味 するものと解釈されたい。従ってこのような物体は、複合物(例えばガラス板上 に他の材料層を塗布した場合)とすることができる。明白に、磁気層は交換バイ アシング層の上又は下に配置することができることに注意されたい。さらに、用 語「交換バイアシング」は、水平交換バイアシング(長手方向バイアシングとも 云う)及び鉛直交換バイアシング(また垂直又は横方向バイアシングとも云う) を 含むものと解釈されたい。 最初のパラグラフで述べた方法は、記載されている交換バイアシング層が酸化 ニッケルではなく鉄−マンガン合金(FeMn)から構成されていること以外は 、欧州特許出願第EP 594 243号明細書から知られている。いわゆるス ピンバルブ磁気抵抗効果を利用する記載されているセンサにおいて、パーマロイ の第1の及び第2の層をCuの中間層を介して磁気的に結合させ、第1のパーマ ロイ層を隣接するFeMn層で交換バイアスする。この交換バイアシングの結果 、第1のパーマロイ層の磁化は適正な位置に「ピン留め」され、従って外部磁界 を用いて、第2のパーマロイ層の(自由)磁化を第1のパーマロイ層の(固定) 磁化に対して操作することができる。このセンサの電気抵抗が2つのパーマロイ 層における磁化の相対的配向に依存するため、このようにしてセンサを用いて、 変動する外部磁束を対応して変動する電流に転写することができる。 前述したようなセンサにおいて、FeMnを交換バイアシング材料として用い ると、若干の欠点が付随する。特に、FeMnは酸化及び他の腐食を高度に受け やすく、これによりその交換バイアシング特性が損なわれるか又は少なくともこ の材料が根本的に劣化する。このことは特に、ハードディスクメモリに用いられ るいわゆる「センサインギャップ」磁気ヘッドの場合である。FeMn層を酸化 バリヤー(例えばTa層)を用いて保護することを試行できるが、このようなバ リヤーはセンサの磁気感受性を低下させる傾向があり、長期間にわたり完全に有 効であるのは稀である。 FeMnの代用として、酸化ニッケルを含む交換バイアシング層を用いること が、M.J.Carey及びA.E.Berkowitz,Appl.Phys.Lett.60(1992),pp 3060-30 62.に掲載された論文において検討された。このような交換バイアシング材料の 大きな利点は、これが既に酸化されているため、さらに酸化され難いことである 。しかし、酸化ニッケルはこの最大交換バイアシング磁界HebがFeMnのHeb より顕著に小さい欠点がある。このことは望ましくない。何となれば、小型化傾 向を継続するとさらに小さい磁界センサが常に要求されるので、このような小型 化されたセンサの消磁効果が次第に顕著になり、従って十分な補償の為には交換 バイアシング磁界Hebを増大する必要があるからである。Hebはここでは、交換 バ イアスした磁気層のヒステリシスループの(零磁界線からの)磁界−軸移動とし て定義されることに注意されたい。例えばJ.Appl.Phys. 75 (1994),pp 6659- 6664.に掲載されたR.Jungblut等の論文参照。 前述のCarayとBerkowitzの論文と欧州特許出願第EP 594 243号明細 書との双方においては、Arガス雰囲気中でスパッター堆積を用いて交換バイア シング層を設ける。スパッター堆積の利点は、これが、分子ビームエピタキシー 等の手法とは対照的に、大規模、低価格の工業的生産に高度に適することである 。 本発明の目的は、FeMn交換バイアシング層を用いた従来のセンサよりも酸 化され難い磁界センサを提供することにある。本発明の他の目的は、新規なセン サが酸化ニッケルを含む交換バイアシング層を用いた従来のセンサよりも大きい 最大交換バイアシング磁界(Heb)を有しなければならないことである。さらに 、本発明の目的は、少なくとも交換バイアシング層をスパッター堆積を用いて堆 積させる新規なセンサの製造方法を提供することにある。 これらの目的と他の目的は、本発明においては、最初のパラグラフに述べた方 法において、前述のスパッター堆積を、Ne及び/又はHeを含むスパッターガ スを用いて実施することを特徴とする方法により達成される。 本発明者等は本発明に至る実験において、選択されたNiO/パーマロイ二重 層をガラス基板上に、種々のAr圧力を用いたAr雰囲気中でスパッター堆積さ せ、その後各NiO層について交換バイアシング磁界Hebを測定した。Hebの値 はAr圧力の増大と共に減少したことが明らかになった。本発明者等はこの挙動 を、基板/NiO界面でAr原子により生じたNiO中の格子歪みが、顕著な程 度にNiOにおける交換バイアシング効果の原因となり、これにより、比較的低 いAr圧力では、比較的多いAr原子が最初のNiO格子中の前述の界面におけ る位置に降下する機会を有することを示すものと解釈する。この界面におけるス パッターガスの降下の程度を増大させる試行において、本発明者等はArより小 さい原子を有するスパッターガスについて実験を行うことを決定し、このような 原子が生成するNiO格子中に一層容易に導入されるであろうことを見出した。 スパッターガスをArではなくNeとして次にスパッター堆積したガラス/Ni O/パーマロイ試料において、本発明者等はArスパッターガスを用いて得られ るHeb値よりも驚異的に高いHeb値を得た。用いるスパッターガスがHeを含む と、同様に有利な結果が得られた。例えば図4参照。 本発明に至るのに本発明者等が用いた理由づけは、在来の意見の変更であるこ とに注意すべきである。例えば、J.Appl.Phys. 79 (1996),pp 5008-5010に掲 載されたJ.X.Shen及びM.T.Kiefの論文においては、NiO中の交換バイアシン グ機構が界面粗さ効果に関連し、低い粗さレベルのときに最も強いことが予測さ れ、格子歪みとの仮定された関連は存在しない。さらに、所定のスパッターガス 圧力において、Arでスパッターした膜の粗さが一般的にNeでスパッターした 膜の粗さよりも低いことが観察されたため、前述の論文における理由づけは、実 際に本発明の方法から逸脱する。 また本発明者等は、本発明に従って製造したセンサにおいて、Arをスパッタ ガスに用いると、磁気層の磁気保磁力Hcが低いことを観察した。例えば図5参 照。このようなセンサは大きい力学的範囲、即ち磁気層中の磁化が交換バイアシ ング層に「ピン留め」されたままである外部磁界強度の大きい範囲を有利に有す る。 本発明の方法の他の利点は、スパッターガスとしてNe(例えばArの代わり に)を用いて交換バイアシング層を堆積させると、交換バイアシング磁界Hebは (外部の)反対の消磁磁界に対して比較的感受性が低いことである。このことは 、例えば、(強く)反対に配向した磁界を磁界冷却センサ構造に用い、この逆の 磁界を長時間t(例えば約100時間)に亘り維持し、ケル(Kerr)磁気計を用い てヒステリシスループをtの関数として(ループあたり約10秒のみ継続する迅 速測定)測定することにより、示すことができる。このようなループからはHeb を測定することができ、Neでスパッターした交換バイアシング層の場合には、 Arでスパッターした交換バイアシング層の場合よりも、遙かに変化が少ない( tに関して)ことが見出された。 本発明はスパッターガスを完全にNe又はHeから構成する必要はなく、例え ばNe+Ar又はHe+Ar等の混合物によっても、純粋Arよりも良好な結果 が得られる(例えば図4参照)。同様に、本発明は交換バイアシング層を完全に 酸化ニッケルから構成する必要はなく、例えば本発明のセンサの特定の例におい ては、交換バイアシング層を酸化ニッケルと酸化コバルトとの混合物から構成す ることができる。 磁気層の材料は、例えば、Fe、Ni、Co又はこれらの合金の1種とするこ とができ、特に、パーマロイが好適であり、広範囲に用いられる選択である。 本発明の方法の特定の例において、1つの磁気層のみを設け、得られたセンサ はいわゆる非等方性磁気抵抗(AMR)効果を用い、これにより磁気層の電気抵 抗は磁気層を通る電流の方向に対するその磁化の向きに依存する。このようなセ ンサの例を、以下の図1及び例1に示す。 本発明の方法の他の例において、磁気層を第2の磁気層から中間の非磁気層に より分離して三重層を形成する。このような非磁気層は、例えばCu又はCrか ら構成することができ、代表的には約1〜5nmの厚さを有する。得られたセン サはいわゆる巨大磁気抵抗(GMR)効果を用い、これによりセンサの電気抵抗 は2つの磁気層における磁化の相対的向きに依存する。このようなセンサの例を 以下の図2及び例2に示す。 本発明の方法の他の例は、センサに少なくとも1つの磁束ガイドを設けて、外 部源からの磁束を磁気層の付近に集中させることを特徴とする。 本発明のセンサは、所要に応じて、既に記載した層に加えて種々の他の層を有 することができる。このような層は例えば追加の磁気層及び非磁気層(スピンバ ルブ多層構造中に配置する)、追加の交換バイアシング層、付着促進層(例えば Taを含む)、酸化防止層(例えばSiO2又はSi34を含む)又は耐磨耗性 層(例えばCr23を含む)とすることができる。 本発明により製造したセンサにおいて、代表的に基板/NiO界面に導入され るNe又はHeの量は1012原子/cm2を超え、一般的には約1013原子/c m2である。このようなNe又はHeの存在を例えば熱ガス脱着等の分析手法を 用いて(定量的に)証明することができる(例えば図6参照)。既に記載したよ うに、本発明の方法に関連する利点は(少なくとも顕著な程度に)Ne及び/又 はHe原子が基板/NiO界面に存在することに由来すると確信されているため 、本発明者等は、請求の範囲4及び5に特定するセンサをも請求の範囲とする。 請 求の範囲1記載の方法を用いることに加えて、このようなセンサを例えばNeイ オン注入及び/又はHeイオン注入を蒸着又はレーザーアブレーション堆積と共 に用いて製造することができ、或いは又このような堆積を部分的Ne及び/又は He雰囲気中で実施することができる。 本発明と本発明に付随する利点を、実施例及び添付した図面を参照してさらに 詳細に説明する。 図1は本発明の特定例の磁界センサ(AMRセンサ)の一部分の斜視図である 。 図2は本発明の他の例の磁界センサ(GMRセンサ)の一部分の断面図である 。 図3は磁束ガイド及び電気的接続を有する本発明の磁気読み取りヘッド(磁界 センサ)の斜視図である。 図4は種々のスパッターガスを用いてスパッター堆積したガラス/NiO/パ ーマロイ試料に関する交換バイアシング磁界Heb(kA/m)のスパッターガス 圧力ps(Pa)への依存性を示すグラフである。 図5は図4と同一の試料に関する保磁磁界Hc(kA/m)のスパッターガス 圧力ps(Pa)への依存性を示すグラフである。 図6はNe原子が本発明の磁界センサ中に存在することを明らかにする本発明 の磁界センサにより実施した熱ガス脱着実験の結果を示すグラフである。 種々の図面において相応する要素を同一の参照符号により示す。例1 図1は本発明の磁界センサの一部分の斜視図である。このようなセンサを以下 のようにして製造することができる。 スパッター堆積等の無電解手法を用いて、非磁気基板1(例えばSi製)の一 方の側の上に柔軟な磁気材料(例えばCoZrNb合金)の均一層を形成する。 その後業界において周知の選択的マスキング及びエッチング手法により(例えば Philips Technical Review 44 (1988),pp 169-178,及び特にpp 174-177に掲載 されたM.G.J.Heijman等の論文参照)、この層を互いに中間間隙12を介して対 面する2つの条片10に形成する。このようにして、2つの磁束ガイド10を基 板1上に形成する。 同様の方式により、基板1に磁束ガイド10を跨ぐNiO製の2つの「ブロッ ク」2を設ける。このNiOはHVマグネトロン装置中で、スパッターガスとし てNeを用いて、及び例えば以下のスパッターパラメータを用いてスパッター堆 積させた。 背景圧力 2.66×10-5Pa(0.2マイクロトル) スパッターガス圧力 0.8Pa(6ミリトル) 基板保持器温度 200℃ その後ブロック2間の領域を電気絶縁材料(例えばSiO2)の物体11で充填 し、ブロック2の上面と同じ高さにする。次に磁気抵抗材料(例えばパーマロイ )の条片状「ブリッジ」3をブロック3の上及び物体11を横断して設ける。 従って、このようにして形成した装置は、基板1、交換バイアシング層2及び 層2に対して交換バイアスされ、AMRセンサとして作用する磁気層3を連続的 に有する層状構造を有する。条片状層3を2つの末端において交換バイアスする ことにより、これに単一ドメイン構造が付与される(例えばMagneto-Resistive Heads: Fundamentals and Applications,J.C.Mallinson,Academic Press Inc .(1996),ISBN 0-1246630-2:第6章参照)。この装置はさらに磁束ガイド10及 び中間間隙12を有し、これらを、磁束ガイド10により輸送された集中した磁 束が中間間隙12から出現し、磁気層3を遮断するように配置する。例2 図2は本発明の磁界センサの特定例の一部分の断面を示す。このセンサは、基 板1、NiOを含む交換バイアシング層2、層2に対して交換バイアスされた第 1の磁気層3、非磁気層4及び第2の磁気層5を連続的に有する層状構造を有す る。これ等の層3、4、5はスピンバルブ三重層を形成する。本発明において、 層2は、スパッターガスとしてNeを用いたHVマグネトロンスパッター堆積に より設けた。この場合の特定のスパッターパラメータは以下の通りであった。 背景圧力 2.66×10-5Pa(0.2マイクロトル) スパッターガス圧力 1.06Pa(8ミリトル) 基板保持器温度 200℃ この特定例において、基板1はガラス板である。磁気層3、5は例えばFe、 Co、Ni又はこれらの合金の1種(例えばパーマロイ)を含むことができる。 非磁気層4は例えばCuを含むことができる。これ等の種々の層の例示的な厚さ は以下の通りである。 2:50nm; 3: 6nm; 4: 3nm; 5: 8nm. 特定例において、磁気層3、5を互いに中間層4を横切って強磁的に結合させ る。従って、外部磁界がないと、層3、5の磁化は相互に平行である。 他の代案的例において、いわゆる磁気アニーリングを磁気層3、5の成長中に 用いて、これらの磁化が外部磁界がない場合にはほぼ相互に垂直となるような状 況を得る。このようなセンサは、例えばEP 594 243に記載されている (但し用いられる交換バイアシング材料はNiOではなくFeMnである)。例3 図3は、本発明の磁気抵抗磁気読み取りヘッド(磁界センサ)の一部分の線図 的斜視図である。このヘッドは電気的接続65を有する変換器S(例えば例1に 記載したAMRセンサ又は例2に記載したGMRセンサ)を備える。このヘッド はさらに、磁束ガイド59、59’を備え、これらは変換器に対して磁気回路を 形成するように配置されている。端面61、61’はヘッドのポール面の一部を 形成し、磁気間隙63は前述の側面61、61’の間に位置する。 磁気媒体、例えば磁気テープ、ディスク又はカードが面61、61’の前をこ れに近接して通過すると、該媒体に磁気的に蓄積された情報は変化する磁束を前 述の磁気回路中に発生し、この磁束は変換器Sにも供給される。変換器Sはこの 変化する磁束を電気抵抗の変化に書き換え、これを電気的接続65を介して測定 することができる。 また、ヘッドは電気的コイルを備えることができ、このコイルを磁気媒体上の 磁気情報の記録に用いることができる。例4 図4は種々のスパッターガス(Ar、Ar+Ne、Ar+He、Ne)を用い てスパッター堆積したガラス/NiO/パーマロイ試料に関する交換バイアシン グ磁界Heb(kA/m)のスパッターガス圧力ps(Pa)への依存性を示すグ ラフである。スパッターした試料はすべて次の組成 ガラス/50nmNiO/6nmNi80Fe20/6nmCu を有しており、Cu層の目的はパーマロイ層を酸化から保護することであった。 グラフ中の線は目に対する案内として作用する。 Heb測定はすべて室温(290K)でSQUID磁気計を用いて実施した。「 Ar+Ne」に関するデータは分圧比が1:1のArとNeとの混合物に関し、 一方「Ar+He」に関するデータは分圧比が3:1のArとHeとの混合物に 関する。他方、「Ar」及び「Ne」に関するデータはそれぞれ純粋なAr及び Neに関する。 グラフからは、すべての与えられたpsの値について、Hebの相応する値はA rについて最低であり、Neについて最高であり、混合物Ar+He及びAr+ Neについては中間的な値であることが明らかである。 図5は、前述したと同一のガラス/NiO/パーマロイ試料に関する保磁磁界 Hc(kA/m)のスパッターガス圧力ps(Pa)への依存性を示すグラフであ る。グラフからは、すべての与えられたpsの値について、Hcの相応する値はA rについて最高であり、用いたスパッターガスがNe又はHeを含むと顕著に低 いことが明らかである。例5 図6はNe原子が本発明の磁界センサ中に存在することを明らかにする本発明 の磁界センサにより実施した熱ガス脱着実験の結果を示すグラフである。 これらの実験の各々において、例1に記載した磁界センサを、Zr−Cゲッタ を備えた真空室中に配置した。各試料を石英管中に配置し、室中を排気して所定 背景圧力とした後に約500℃の温度に加熱した。この温度を長時間tに亘り維 持し、Neガスを「不所望」ガス、例えばH2O、CO2、Cxy等と共に試料か ら逃散させた。ゲッタを約400℃の温度に維持し、ゲッタにこれらの不所望ガ ス原子を吸収させた。しかしNeはゲッタにより吸収されず、逃散したNe原子 の量QNeを質量分析法を用いて測定することができた。 図6にQNe(Pa.l/m2)をt(時間)の関数として種々のセンサについ てプロットし、各センサは交換バイアシング層を設けている間の種々のNeスパ ッターガス圧力(即ち6ミリトル(▲)、8ミリトル(○)及び11ミリトル( ■))を用いて製造した。グラフから、Ne原子が全てのセンサに存在するのが 明らかである。例6 例1及び2において、NiO交換バイアシング層を基板と接触させた。他の代 案的実験において、本発明者等は次の組成を有する若干の「逆」センサを製造し た。 Si(基板)/6nmNi80Fe20/50nmNiO これ等のセンサ全てにおいて、Ni80Fe20層を5ミリトルの圧力のAr中で、 15kA/mの磁界中でスパッターした。しかし、種々のセンサにおけるNiO 交換バイアシング層は、次の表に示すように、異なるスパッターガス及び種々の スパッターガス圧力を用いてスパッターした。(スパッター)ガス圧力はミリトルで表した。Heb及びHcをOeで表し、これ はSQUID磁気計を用いて(290Kで)測定した。全ての堆積は室温で進行 させた。 表から、純粋なArをスパッターガスとして用いると(センサ1及び2)、Hc >Hebであるために実際に使用できないセンサが得られたことが直ちに明らか である。一方、Neをスパッターガス中に導入すると(センサ3〜5)、Heb> Hcである状況が得られ、またHebの数値は遙かに大きかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.基板、 酸化ニッケルを含む交換バイアシング層、 交換バイアシング層で交換バイアスした磁気層 の積み重ね構造を有し、少なくとも交換バイアシング層をスパッター堆積によ り設ける磁界センサの製造方法において、 前記スパッター堆積を、Ne及び/又はHeを含むスパッターガスを用いて 実施することを特徴とする磁界センサの製造方法。 2.磁気層を第2の磁気層から中間の非磁気層により分離して三重層を形成する 請求の範囲1記載の方法。 3.センサに少なくとも1つの磁束ガイドを設ける請求の範囲1又は2記載の方 法。 4.基板、 酸化ニッケルを含む交換バイアシング層、 交換バイアシング層で交換バイアスした磁気層 の積み重ね構造を有する磁界センサにおいて、 基板と交換バイアシング層との界面にNe及び/又はHe原子が存在するこ とを特徴とする磁界センサ。 5.前記界面におけるNe及び/又はHe原子の量が少なくとも1012原子/c m2である請求の範囲4記載の磁界センサ。
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