JP2002042562A - ワイヤハーネス - Google Patents

ワイヤハーネス

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JP2002042562A
JP2002042562A JP2000225455A JP2000225455A JP2002042562A JP 2002042562 A JP2002042562 A JP 2002042562A JP 2000225455 A JP2000225455 A JP 2000225455A JP 2000225455 A JP2000225455 A JP 2000225455A JP 2002042562 A JP2002042562 A JP 2002042562A
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JP
Japan
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tape
wire harness
wire
opening
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000225455A
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English (en)
Inventor
Masatomo Motokawa
正智 本川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US09/858,567 priority patent/US6498298B2/en
Priority to EP01112504A priority patent/EP1157893A3/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境問題対策の一環として、絶縁電線にも、
束ねるためのテープにもPVCを使用せず、かつ、自消
性のワイヤハーネスを得る。 【解決手段】 粘着剤付きテープを電線束の外周に巻き
付けて仕上げたワイヤハーネスであって、加熱によるテ
ープの口開き幅の最大が、当該口開きがある部分のワイ
ヤハーネスの全周の3分の1以上のワイヤハーネス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用などに使
用されるワイヤハーネスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に於いては、内部の配線に、いわ
ゆるワイヤハーネスの形態が使用されている。ワイヤハ
ーネスとは、組み立て電線とも言われ、複数の電線をあ
らかじめ、配線に必要な形態に組み上げておくもので、
図1に示したように、必要な分岐、端末へのコネクタ付
け等を実施した上で、電線束の外周にテープを巻き付け
て形成される。そして、電線としては、PVC絶縁電線
が、テープとしては粘着剤付きのPVCテープが広く使
用されている。なお、こうしたワイヤハーネスの形態
は、航空機や、ビデオなどの電気機器の配線用にも使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、絶縁電線と
して広く使用されてきたPVC絶縁電線について、最
近、環境問題対策の一環として代替品の検討が必要にな
ってきた。そして、PVC絶縁電線の代替として、ポリ
オレフィンに無機の充填剤を多量に添加した、いわゆる
ノンハロゲン難燃性ポリオレフィンの絶縁電線が検討さ
れている。その検討に関連して、ワイヤハーネス用に使
用されているPVCテープも見直しが必要になった。ワ
イヤハーネスとして組み立てた後も、難燃性は求められ
るが、ワイヤハーネス用のテープとして、電線の絶縁用
に推奨されているノンハロゲン難燃性ポリオレフィンを
用いたテープが使用できれば問題ない。ところが、ノン
ハロゲン難燃性ポリオレフィンには、難燃化のために多
量の無機充填剤が添加されており、薄肉のテープへの加
工が大変難しく、コストも高いという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、可燃性の材料
であっても、薄肉化、延伸加工を施したテープを使用す
れば、ワイヤハーネスとして組み立てた後に、JIS
C3005に規定された燃焼試験で、自消性と判定でき
ることを見出したことにより完成したもので、加熱によ
るテープの口開き幅の最大が、当該口開きがある部分の
ワイヤハーネスの全周の3分の1以上であることを特徴
とするワイヤハーネスを提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例の1例を示
し、図に基づいて発明の内容を説明する。図1は、ワイ
ヤハーネスの外観図であり、1はワイヤハーネス全体
を、2は束ねられる電線を、3は電線の端末に取り付け
られたコネクタを、4は電線を束ねるテープを示してい
る。電線を束ねるテープは、粘着剤付きのものがワイヤ
ハーネスの組み立てには便利である。テープの材質とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニル
アセテート共重合体、エチレンエチルアクリレート共重
合体などのポリオレフィンを主体とする樹脂組成物が使
用できる。テープは、通常のTダイ押出し、インフレー
ション、カレンダーなどによりフィルムを作製して、所
定の幅にスリットすることにより製造できるが、本発明
に於いては、テープは厚みが薄く、好ましくは厚さ0.
1mm以下で、実質的に長さ方向に延伸されていて、電
線束に巻き付けて、ワイヤハーネスに仕上げた後、加熱
による口開き幅が大きいことが好ましい。
【0006】本発明でいう、切り目を入れた後の加熱に
よるテープの口開き幅は、次の手順でもとめるものとす
る。 手順1.図5に示したように、ワイヤハーネスの長さ方
向に、カミソリの刃で、テープに、長さ30mmの切り
目5をいれる。 手順2.ワイヤハーネス全体を180℃で30分加熱す
る。 手順3.テープが収縮して、切り目5が窓状に開いて、
電線束が露出した部分の幅を測定する。
【0007】切り目を入れた後の加熱によるテープの口
開き幅が大きいワイヤハーネスが好ましい理由は、電線
束に巻き付けるテープとして、可燃性のものを使用して
いても、難燃性の絶縁電線を使用していれば、加熱によ
るテープの口開き幅が大きいワイヤハーネスは、JIS
C3005に定められた燃焼試験で、自消性と判定で
きるからである。特に、加熱によるテープの口開き幅の
最大が、当該口開きがある部分のワイヤハーネスの全周
の3分の1以上であれば、ほとんど延焼が認められず大
変好ましい。
【0008】
【実施例】(実施例および比較例)外径0.8mmの銅
線に厚さ0.4mmのノンハロゲン難燃性ポリオレフィ
ンを被覆した絶縁電線20本を束ねた外周に、各種の粘
着テープの粘着面を内側にして、図2に示したようにハ
ーフラップで巻き付けて、ワイヤハーネスモデルとし
た。粘着テープとしては、 ポリプロピレンの延伸テ
ープ、 不織布テープ、セロハンテープ、 紙テー
プ を使用した。これらのワイヤハーネスモデルについ
て、それぞれ、加熱によるテープの口開き幅の測定と、
JIS C3005に定められた燃焼試験を実施した。
図3は、水平燃焼試験のようすを示している。
【0009】加熱によるテープの口開き幅と、JIS
C3005に定められた燃焼試験の結果は、それぞれ、
次の通りであった。ハーフラップで、電線束が露出しな
いようにテープ巻きをしておいたにもかかわらず、ポリ
プロピレンの延伸テープの場合は、ワイヤハーネス全体
を180℃で30分加熱すると、テープの幅方向にも収
縮して、図5に示したように、テープを疎巻きにしたよ
うに、テープ巻きに隙間ができて電線束が露出した。ま
た、カミソリにより入れた切り目5の部分も、図5の6
に示したように、口が開いた。加熱によるテープの口開
き幅としては、この開いた口の大きさを測定するものと
し、その最大値としては、図5の7に示した通り、ワイ
ヤハーネスの円周方向の最大値を採用した。その結果、
テープの口開き幅の最大値は、この部分のワイヤハーネ
ス全周の42%であった。一方、燃焼試験では、水平試
験、傾斜試験ともに、全く延焼は認められず、自消性と
判定できた。不織布テープの場合は、ワイヤハーネス全
体を180℃で30分加熱すると、図6に示したよう
に、ハーフラップの状態は維持されたまま、切り目5が
口を開いた状態となり、加熱によるテープの口開き幅の
最大値7は、この部分のワイヤハーネス全周の17%で
あった。一方、燃焼試験では、水平試験、傾斜試験とも
に、延焼がひどく、自消性とは判定できなかった。セロ
ハンテープの場合も、ワイヤハーネス全体を180℃で
30分加熱すると、不織布テープの場合と同様に、図6
に示したような状態となり、加熱によるテープの口開き
幅の最大値7は、この部分のワイヤハーネス全周の約2
%であった。一方、燃焼試験では、水平試験、傾斜試験
ともに、延焼がひどく、自消性とは判定できなかった。
紙テープ場合は、加熱によるテープの口開き幅がほぼゼ
ロであり、燃焼試験では、水平試験、傾斜試験ともに、
延焼がひどく、自消性とは判定できなかった。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、加熱によるテープ
の口開き幅の最大が、当該口開きがある部分のワイヤハ
ーネスの全周の3分の1以上のワイヤハーネスであれ
ば、電線束に巻き付けるテープとして、ポリオレフィン
などによる可燃性の材料を使用していても、ワイヤハー
ネストータルとしては自消性である。テープの材質とし
てポリオレフィンが使用できることは、環境問題対策
上、大変好ましいことであり、本発明のワイヤハーネス
は工業的利用価値の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤハーネスの例を示す外観図。
【図2】図1のAの部分の断面図。
【図3】実施例の燃焼試験(水平試験)のようすを示
す。
【図4】カミソリで入れた切り目の様子を示す。
【図5】加熱によるテープの口開きの例を示す。
【図6】加熱によるテープの口開きの別の例を示す。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス全体 2 電線束 3 コネクタ 4 テープ 5 切り目 6 テープの口開き部 7 テープの口開き幅の最大部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本川 正智 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G309 AA10 HA01 LA27 5G363 AA05 BA02 DC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤付きテープを電線束の外周に巻き
    付けて仕上げたワイヤハーネスであって、長さ方向に切
    り目を入れて加熱したときのテープの口開き幅の最大
    が、当該口開きがある部分のワイヤハーネスの全周の3
    分の1以上であることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 【請求項2】 粘着剤付きテープの厚さが0.1mm以
    下であることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハー
    ネス。
JP2000225455A 2000-05-25 2000-07-26 ワイヤハーネス Pending JP2002042562A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225455A JP2002042562A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 ワイヤハーネス
US09/858,567 US6498298B2 (en) 2000-05-25 2001-05-17 Wire harness
EP01112504A EP1157893A3 (en) 2000-05-25 2001-05-22 Wire-harness

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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