JP3366020B2 - 粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、複数本の電線・ケーブ
ルを束ねる際に外周に巻き付けたり、電線・ケーブルを
接続した際にケーブル間のジョイント部に巻装したりす
る粘着テープの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、複数本のポリ塩化ビニル電線を
一箇所に束ねる場合、束ねたポリ塩化ビニル電線に傷が
入って電流がリークするようなことがないように絶縁性
を有するポリ塩化ビニル樹脂を基材として用いたビニル
樹脂製の粘着テープが用いられる。また、ポリ塩化ビニ
ル電線などの被覆電線あるいはケーブルを途中で接続し
た場合には、その接続部が短絡等を起こさないように、
接続部の絶縁性が図られている。この接続部の絶縁性を
保つため、接続部に粘着テープを巻き付け、接続部の絶
縁性や機械的強度を確保するようにしている。 【0003】この粘着テープには、絶縁性を有するポリ
塩化ビニル樹脂等のビニル樹脂製の粘着テープが用いら
れる。このビニル樹脂製の粘着テープを製造するに当た
っては、まず、基材となるポリ塩化ビニル樹脂を幅広く
シート状にし、このポリ塩化ビニル樹脂のシート状基材
の片面にプライマーをコーティングした後、粘着剤を塗
布し5m、10m等所定の長さ芯棒に巻き取って図2に
示す如き長い巻物状のテープを製造する。しかる後、こ
の長い芯棒に巻物状に巻き取ったテープを、図3に示す
如く、例えば15mm、20mm等所定幅に切断して通
常一般的に使用されているビニル樹脂製の粘着テープを
製造している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように製造される
ビニル樹脂製の粘着テープの基材の片面に塗布される粘
着剤の粘着力は、図4の塗布厚さ(横軸)に対する粘着
力(縦軸)の変化を示す特性図に示す如く、粘着剤の塗
布厚さを増加していくと粘着力も増加していくが、粘着
剤の塗布厚さがある一定値を超えると(図4に図示のT
点)粘着力がほぼ横這いとなり、それ以上粘着剤の塗布
厚さを厚くしていっても、粘着力がそれ程向上しない。 【0005】また、このビニル樹脂製の粘着テープは、
基材の片面に塗布される粘着剤の塗布厚さが適当であっ
ても、ポリ塩化ビニル樹脂基材の片面に粘着剤を塗布し
た後、所定の温度で、所定時間の熱熟成を行わないと粘
着力が安定しないという特性を持っている。 【0006】そこで、ポリ塩化ビニル樹脂基材の片面に
粘着剤を塗布して芯棒に巻き付けた後、50〜100℃
の熱熟成温度で10時間〜0.5時間の熱熟成時間を設
ける熱熟成工程を有している。したがって、粘着テープ
の製造効率を向上するには、所定の温度で、所定時間の
熱熟成を行う熱熟成工程に要する熱熟成時間を短縮する
ことが必要であり、この熱熟成工程を有するが上に、粘
着テープの製造効率が向上しないという問題点を有して
いる。 【0007】この熱熟成工程で要する熱熟成時間を短く
するには、熱熟成温度を高くすればよいが、片面に粘着
剤を塗布したポリ塩化ビニル樹脂を芯棒に何重にも巻き
付けてあるので、熱熟成温度を高くしても粘着テープの
芯棒近傍まで熱を与えようとするある程度の時間が必要
になる。このため、粘着テープの内部にまで熱を与えよ
うとすると、熱熟成が過剰となる。 【0008】一方、熱熟成温度が高いために粘着テープ
の内部にまで熱が与えられないうちに熱熟成が過剰とな
るような場合には、熱熟成温度を低くすればよいが、熱
熟成温度を低くすると同一の熱熟成時間では熱熟成が不
足してしまう。この熱熟成の不足を防ぐためには、熱熟
成時間を長くする必要がある。すると、粘着テープの製
造効率が低下するという問題を生じてしまう。 【0009】本発明は、熱熟成時間を設けることなく安
定した粘着力を有する粘着テープの製造方法を提供する
ことを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明者は、粘着テープ
の熱熟成によって軟質ポリ塩化ビニルの基材中の可塑剤
の一部が粘着剤中に移行して粘着テープの基材中に含ま
れる可塑剤の量と粘着剤中に移行した可塑剤の量とがバ
ランスすることによって粘着力としてのタックが向上す
ることを見出した。すなわち、本発明者は、基材の片面
に塗布される粘着剤の塗布厚さが適当であっても、ポリ
塩化ビニル樹脂基材の片面に粘着剤を塗布した後、所定
の温度で、所定時間の熱熟成を行わないと粘着力が安定
しないというのは、粘着テープを熱熟成させて軟質ポリ
塩化ビニルの基材中の可塑剤の一部を粘着剤中に移行せ
しめないと、粘着テープの基材中の可塑剤の量と粘着剤
中の可塑剤の量とがバランスしないことに基づくもので
あることを見出し、本発明をなすに至った。 【0011】 【0012】 【0013】上記目的を達成するために、本発明の粘着
テープの製造方法は、安定剤及び0〜20重量%のDO
Pを添加してなるポリ塩化ビニルの基材に粘着剤を塗布
してなる粘着テープに用いられる粘着剤にDOPを0〜
20重量%の範囲で基材に添加したDOPと同量添加
し、熟成時間を設けずに安定させたものである。 【0014】 【作用】安定剤及び0〜20重量%のDOPを添加して
なるポリ塩化ビニルの基材に粘着剤を塗布してなる粘着
テープに用いられる粘着剤にDOPを0〜20重量%の
範囲で基材に添加したDOPと同量添加しているため、
熱熟成時間を設けなくても直ぐに安定させることができ
る。 【0015】 【0016】 【実施例】以下、本発明に係る粘着テープ及び粘着テー
プの製造方法の実施例について説明する。図1には、本
発明の実施例に基づいて製造される粘着テープが示され
ている。図において、1は粘着テープで、シート状に形
成されており、心棒2に巻かれている。この粘着テープ
1は、複数本の電線・ケーブルを束ねる際に外周に巻き
付けたり、電線・ケーブルを接続した際にケーブル間の
ジョイント部に巻装したりするのに用いるものである。 【0017】3は帯状基材で、軟質ポリ塩化ビニル樹脂
によって構成されている。この帯状基材3は、もともと
幅広いシート状に形成したポリ塩化ビニル樹脂を所定幅
の帯状に切断して一般的なビニル樹脂製のテープにした
ものである。この帯状基材3は、表1に示す如き組成を
有している。 【0018】表 14はプライマーで、帯状基材3の片面の全面に渡って均
一にコーティングしてある。このプライマー4は粘着剤
5を安定的に帯状基材4に定着させるためのもので、ア
クリル系樹脂が用いられる。 【0019】5は粘着剤で、粘着テープ1を複数本の電
線・ケーブルを束ねるために外周に巻き付けた際、ま
た、電線・ケーブルを接続した際にケーブル間のジョイ
ント部に巻装した場合に帯状基材3が巻き付けたものに
固定されるように作用するものである。この粘着剤5に
は、ゴム系樹脂が用いられ、帯状基材3に塗布されてい
る。 【0020】本発明は、帯状基材3にDOP(ジオクチ
ルフタレート)を0〜20重量%帯状基材3に添加し、
帯状基材3に塗布する粘着剤5に、DOPを0〜20重
量%の範囲で基材に添加したDOPの量と同等の量添加
するものである。 【0021】このような粘着テープ1は、幅広いシート
状に成形したポリ塩化ビニル樹脂の片面にプライマー4
をコーティングした後、粘着剤5を塗布し5m、10m
等所定の長さに巻き取って長い巻物状のテープを製造
し、しかる後、この長い巻物状に巻き取ったテープを、
例えば15mm、20mm等所定幅に切断して製造して
いる。 【0022】本実施例によれば、粘着テープの熱熟成を
して軟質ポリ塩化ビニルの基材中の可塑剤の一部を粘着
剤層に移行させなくとも、粘着テープの基材中の可塑剤
の量と粘着剤中の可塑剤の量とがバランスしており、熱
熟成時間を設ける必要がない。 【0023】 【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。 【0024】 【0025】 【0026】安定剤及び0〜20重量%のDOPを添加
してなるポリ塩化ビニルの基材に粘着剤を塗布してなる
粘着テープの粘着剤に、DOPを0〜20重量%の範囲
で基材に添加したDOPと同量添加しているため、熱熟
成時間を設けることなく安定した粘着力を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る粘着テープの実施例を示す拡大斜
視図である。 【図2】粘着テープ製造過程を示すロール状に巻かれた
シート基材の全体斜視図である。 【図3】ロール状に巻かれたシート基材から所定幅の粘
着テープを切り出した状態を示す図である。 【図4】粘着剤の塗布厚さに対する粘着力の特性を示す
粘着力特性図である。 【符号の説明】 1………………………………………………………………
………粘着テープ 3………………………………………………………………
………帯状基材 4………………………………………………………………
………プライマー 5………………………………………………………………
………粘着剤

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 安定剤及び0〜20重量%のDOPを添
    加してなるポリ塩化ビニルの基材に粘着剤を塗布してな
    る粘着テープにおいて、上記粘着剤にDOPを0〜20
    重量%の範囲で基材に添加したDOPと同量添加し、熟
    成時間を設けずに上記粘着剤を安定させることを特徴と
    する粘着テープの製造方法。
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CN102027087B (zh) * 2008-05-14 2014-02-26 电气化学工业株式会社 粘合膜
WO2023204005A1 (ja) * 2022-04-18 2023-10-26 デンカ株式会社 粘着テープ及びその製造方法

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