JP2002039451A - 可撓性ホース - Google Patents
可撓性ホースInfo
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Abstract
1つのダイのままで条帯の幅や肉厚を自由に調整できる
ようにし、ホースの成形効率を高める。ホース屈曲時の
亀裂発生を防止する。 【解決手段】 押出機のヘッドから押出した軟質
樹脂製のチューブを押圧して偏平化してなる条帯を螺旋
状に捲回するとともに隣接する側縁同士を接合してなる
ホース壁に硬質樹脂製の螺旋補強体を添着して可撓性ホ
ースとし、前記螺旋補強体は前記ホース壁に形成した厚
肉部に添着する。
Description
スなどの合成樹脂製可撓性ホース、殊に軟質樹脂製の条
帯を螺旋状に捲回して形成したホース壁と、硬質樹脂製
の螺旋補強体とからなる可撓性ホースに関するものであ
る。
は、一定の幅と肉厚を有する溶融状態の軟質樹脂条帯を
押出成形機のダイから押し出してホース成形用回転軸上
に、先に螺旋状に捲回した軟質樹脂条帯とオーバーラッ
プさせながら螺旋状に捲回することによりホース壁を形
成し、同時に溶融状態の硬質樹脂線材をホース壁に添着
して螺旋補強体を形成している。
製の条帯としては、図17に示す押出機のストレートヘ
ッド50のダイ51から押出された樹脂テープが使用さ
れているが、成形するホースの用途や要求性能等に応じ
て樹脂テープの幅や肉厚を適宜変化させて使用したい場
合がある。この場合、同じダイ51をそのまま使用し
て、例えば、樹脂テープの幅を変化させず一定のままそ
の肉厚を薄くしようとして、樹脂の押出量を低下させた
り、樹脂テープの引取速度を上昇させることが試みられ
たが、樹脂テープの幅も同時に変化して狭くなってしま
い、その目的が達成されなかった。
18に示す選定した一つのダイ51の樹脂吐出口52の
形状によりほぼ決定されてしまい、別のダイに取替えな
いと異なる幅や肉厚を有する樹脂テープを成形できない
不都合がある。そこで、樹脂テープの幅や肉厚を変化さ
せる場合には、その都度それらの寸法に適合した形状の
ダイに取替えて樹脂テープを押出してホースの成形を行
わねばならず、数多くの形状のダイを揃えておくととも
に、ダイの交換に煩雑な作業と長時間を要し、成形効率
が悪い問題があった。
に鑑み、押出機のダイを交換することなく1つのダイの
ままで条帯の幅や肉厚を自由に調整できるようにし、ホ
ースの成形効率を高めることを課題とするものである。
また、このようにして成形されたホースの屈曲時の亀裂
発生を防止することを目的とするものである。
のため、押出機のヘッドから押出した軟質樹脂製のチュ
ーブを押圧して偏平化してなる条帯を螺旋状に捲回する
とともに隣接する側縁同士を接合してなるホース壁に硬
質樹脂製の螺旋補強体を添着して可撓性ホースとなし、
前記螺旋補強体を前記ホース壁に形成した厚肉部に添着
することを手段とするものである。
は、その少なくとも条帯との当接部分に被着した軟質樹
脂製の被覆層とともに共押出され、この被覆層により形
成されたホース壁の厚肉部に添着され(請求項2)、或い
は、軟質樹脂製のチューブを周方向に偏肉化させて押出
成形するとともに偏平化することによりその幅方向に厚
肉部が形成された条帯を螺旋状に捲回して形成されたホ
ース壁の厚肉部に添着される(請求項3)。
て、押出機のクロスヘッドから押出した円筒状のチュー
ブを素材とし、このチューブを押出直後の溶融状態にお
いて押圧して偏平化したものを用いるとともに、この偏
平化したチューブからなる条帯同士の接合を溶融状態に
ある硬質樹脂製の螺旋補強体との溶着により行うことに
より、ダイを交換することなく、条帯の幅及び肉厚を自
在に調整して容易に可撓性ホースを得ることができる。
用の場合、連続して押し出すチューブの内部にエアを吹
き込んでチューブの直径を拡大することが可能であり、
この拡径されたチューブを偏平にすればより広幅の条帯
となることから、チューブの拡径程度を加減することに
より条帯の幅を自在に調整できる。他方、条帯の肉厚
は、チューブの円周方向の肉厚を均一にする偏肉調整が
調芯ボルトにより容易に行うことができ、かつ、ダイと
ニップルとの間隙で決定されるチューブ自体の肉厚はニ
ップルの位置を移動させることにより容易に調整でき
て、チューブの肉厚調整が容易であることに基づき、自
在に変化させることができるものである。
する。図1は本発明に係る基本的なホースの管壁の一部
を断面で示した全体形状を示し、可撓性ホース1は、軟
質合成樹脂からなるホース壁2の外周面に硬質合成樹脂
からなる螺旋補強体3が添着されて形成されている。
オレフィン系TPE,スチレン系TPE,ウレタン系T
PE,水素添加スチレンブタジエンラバー(HSBR)
などの熱可塑性エラストマー(TPE)やこれらの混合
材料からなる条帯4を螺旋状に捲回して形成されるが、
この条帯4は図2に示す押出機のクロスヘッド10から
押し出されたチューブ5を偏平にして形成されている。
図で、押出チューブ5の直径形状に対応する固有の成形
治具であるダイ11とニップル12の間隙から、押出機
13で溶融された樹脂が注出される。なお、14はチュ
ーブ5の円周方向の肉厚を均一にするための調芯ボル
ト、15はニップル12に連結されたマンドレルでその
内部はチューブ5内にエアーを吹き込み可能なエアー通
路16が形成されている。
ブ5は、図3に示すように、押出直後に一対の押圧ロー
ラ17,18間に挿通され押し潰されて偏平化したチュ
ーブ5aとなり、このチューブ5aを条帯4として図示
しないホース成形回転軸上に螺旋状に捲回する一方、図
示しない別の押出機より押し出された直後の溶融状態の
硬質合成樹脂例えば条帯4と相溶性があり熱融着可能な
ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE)などの
ポリオレフィン系樹脂製の螺旋補強体3を条帯4の隣接
側縁の接合部4aに捲回して融着することにより、既に
冷却されてそれ自身では接着性のない条帯4同士が連結
一体化されている。なお、本実施例では、チューブ5が
偏平化された際にチューブ5aの内壁面A同士が密着さ
れた条帯4が用いられいる。また、隣接する条帯同士の
接合は接着剤を用いて行ってもよいし、螺旋補強体3は
条帯4の内周面に添着してもよいほか、好ましくは、条
帯4を螺旋状に捲回する前に長手方向に延伸させておく
ことにより、捲回後自然状態に復帰した際にホース壁2
をホース内方に湾曲させた状態に形成することができ
る。
換することなく、条帯4の幅を広くする場合を示し、マ
ンドレル15のエアー通路16からチューブ5の内部に
エアーを吹き出してその径を拡大しながらダイ11から
押し出した後、一対の押圧ローラ17,18間に挟み込
んで偏平化すると、図5のように、直径が拡大されたチ
ューブ5bから幅広の条帯4bを形成することができ
る。なお、図2に示すマンドレル15の取付ボルト19
の位置を矢印方向に移動させて調整して、ダイ11とニ
ップル12の間隙を広げ若しくは狭くし、あるいは調芯
ボルト14によりダイ11を矢印方向に移動させて偏肉
を調整して、押し出しチューブ5の肉厚を変化させるこ
とにより、肉厚を自在に変化させた厚肉あるいは薄肉の
肉厚が均一な条帯を形成できる。
図6は、内層6と外層7とからなる多層構造の押し出し
チューブ5cを偏平化した多層条帯4cを用いる例を示
し、例えば図7に示すホース壁2を形成したホース、本
例では内外層に異なる材質の合成樹脂を用いて、ホース
壁2の内外表面を構成する外層7に耐摩耗性に優れた高
価な材料を、内層6に安価な汎用材料を選定することに
より、比較的低コストで高品質のホースを得ることがで
きる。
にチューブの内壁面同士が密着しない部分を設けた条帯
4によりホース壁2を形成した例を示す斜視図であり、
本例では図8のB−B線における断面を示す図9のよう
に空隙部8をホースの周方向に沿って所定の間隔で断続
的に形成し、意匠的効果とともに屈曲性の改良を図った
ものである。なお、空隙部8は、例えばチューブを偏平
化する一対の押圧ローラ17,18の当接面に凹凸を設
けて(図示せず)、その凸部でのみチューブを密着させ
凹部では密着しないようにして形成され、凹凸部をロー
ラ表面の適宜の位置に設けることにより自在の位置に形
成でき、空隙部6をホース全長に亘り螺旋状に連通させ
て形成してもよい。
クロスヘッド内から内挿物を内蔵さたまま偏平化した条
帯4dからホース壁2を形成した例を示し、本例では条
帯4d内部に導電線9を挿入してホースに電気回路を形
成できるするようにしているが、内挿物としては導電線
に限らずホースの強度向上等を目的として繊維や樹脂フ
ィルム等の長尺物や粉状物を使用することができる。
4内部の空隙部をホース全長に亘り螺旋状に連通した空
隙部とした例を示す斜視図で、条帯4の長手方向に沿っ
て点線で示すように蛇行状に連通した空隙部8aがホー
ス壁2に設けられ、図12では条帯4の長手方向に沿っ
て2条の空隙部8b,8bがホース壁2に設けられてい
る。これらの実施例では、前記空隙部8a,8b内に空
気を導入すればホース壁2がホース軸心方向に沿って伸
長し、空気を排出すれば収縮することにより、ホース壁
2を伸縮自在に構成できるものである。
製の螺旋補強体3を、その周囲に被着した軟質樹脂製の
被覆層20とともに共押出により成形し、条帯4の隣接
側縁の接合部4aおよび幅方向の中間部4bに捲回した
例を示すもので、被覆層20として条帯4と強い溶着強
度をもつ軟質樹脂材料を選択することで、ホース壁2と
螺旋補強体3の接着強度を高めることができ、かつ螺旋
補強体3の材料選択範囲を広くすることができる。な
お、図14に示すように、被覆層20は、螺旋補強体3
の全周に亘って被着する必要はなく、少なくとも条帯4
との当接部分に被着するようにしてもよい。
て一部厚肉部分21を有するように偏肉化して押出成形
し、これを偏平化して幅方向の端部および中央部に厚肉
部22が形成された条帯4の例を示すもので、図16に
示すように、螺旋状に捲回された条帯4の厚肉部22に
螺旋補強体3を添着するようにして、ホース屈曲時に応
力が集中する螺旋補強体3と条帯4との接合部を補強し
亀裂の発生を防止するものである。
押出機のヘッドから押出成形されるチューブを偏平化し
た条帯を用いることにより、ヘッドのダイを交換するこ
となく、条帯の幅や肉厚を広範囲に亘って自在に調整で
き、種々の用途や性能のホースの成形に対応できるので
作業を能率的に行うことができる。また、ホースの屈曲
時に応力が集中する螺旋補強体と条帯との接合部が厚肉
化されており、接合部における亀裂発生を防止できる利
点がある。
ある。
図である。
明図である。
明図である。
る。
したホースの部分斜視図である。
る。
壁の拡大断面図である。
部分斜視図である。
示す部分斜視図である。
る。
ある。
を有する条帯になる説明図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 押出機のヘッドから押出した軟質樹脂製
のチューブを押圧して偏平化してなる条帯を螺旋状に捲
回するとともに隣接する側縁同士を接合してなるホース
壁に硬質樹脂製の螺旋補強体を添着したホースであっ
て、前記螺旋補強体が前記ホース壁に形成した厚肉部に
添着されていることを特徴とする可撓性ホース。 - 【請求項2】 硬質樹脂製の螺旋補強体が、その少なく
とも条帯との当接部分に被着した軟質樹脂製の被覆層と
ともに共押出され、この被覆層により形成されたホース
壁の厚肉部に添着されている請求項1に記載の可撓性ホ
ース。 - 【請求項3】 硬質樹脂製の螺旋補強体が、軟質樹脂製
のチューブを周方向に偏肉化させて押出成形するととも
に偏平化することによりその幅方向に厚肉部が形成され
た条帯を螺旋状に捲回して形成されたホース壁の厚肉部
に添着されている請求項1に記載の可撓性ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001111040A JP4076054B2 (ja) | 1999-02-15 | 2001-04-10 | 可撓性ホースの成形方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
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JP3584999 | 1999-02-15 | ||
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP4076054B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007157825A (ja) * | 2005-12-01 | 2007-06-21 | Inoac Corp | 電磁シールドチューブ及びその製造方法 |
JP2008128394A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Tigers Polymer Corp | 伸縮性ホース及びその製造方法 |
CN100451418C (zh) * | 2004-03-04 | 2009-01-14 | 客纳福来有限公司 | 可挠性软管 |
JP2009115331A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Tigers Polymer Corp | 可撓ダクト |
-
2001
- 2001-04-10 JP JP2001111040A patent/JP4076054B2/ja not_active Expired - Fee Related
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