JP2002039245A - アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材 - Google Patents

アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材

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JP2002039245A
JP2002039245A JP2000231100A JP2000231100A JP2002039245A JP 2002039245 A JP2002039245 A JP 2002039245A JP 2000231100 A JP2000231100 A JP 2000231100A JP 2000231100 A JP2000231100 A JP 2000231100A JP 2002039245 A JP2002039245 A JP 2002039245A
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shock absorbing
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alloy casting
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Shigetaka Morita
茂隆 森田
Hisashi Yasuda
久 安田
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアルミニウム押出材を用いた衝撃吸収
部材での問題点を解決し、衝撃吸収性能に優れ、安定し
た変形モードを示し、かつ、容易、効率的に製造が可能
な衝撃吸収部材を得る。 【解決手段】 中空部が形成されたアルミニウム合金鋳
物からなり、前記中空部の肉厚が軸方向に沿って連続的
又は部分的に変化していることを特徴とする。アルミニ
ウム合金鋳物で中空部の肉厚を軸方向に沿って連続的又
は部分的に変化させると、一定の変形モードで軸方向に
蛇腹状に塑性変形し、軽量かつ衝撃吸収能力に優れた衝
撃吸収部材が得られる。また、鋳造により製造されるの
で、従来の押出材に製造する方法に比べ断面形状を変化
させることが容易で、かつ、フランジなども単一の鋳造
工程で一体的に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の衝突時に
塑性変形して衝撃エネルギーを効果的に吸収し、搭乗者
の安全を確保できるアルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両の車体部品には車両強
度を高める高剛性部材のみならず、衝突時に乗員の安全
を確保するために、一定値を超える荷重が作用すると変
形して、衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部材が用い
られようとしている。
【0003】従来、衝撃吸収部材としては、高張力鋼板
のプレス材をミグ(MIG)溶接、スポット溶接などに
より溶接して中空部を形成した鋼板製のものがある。し
かし、近年、環境問題対策及び燃費向上のために、車体
を軽量化することが本格的に検討されてきている。鋼板
製の衝撃吸収部材においても、軽量化するため薄肉化が
検討されているが、強度や剛性が低下するので軽量化に
は限界があり、鋼板製の衝撃吸収部材に代わる、軽量で
かつ衝撃吸収能力が高い衝撃吸収部材の開発が要求され
ていた。
【0004】この要求を満たす部材として、アルミニウ
ム押出材を用いた衝撃吸収部材が多数提案されている。
例えば、特開平6−344023号公報には、中空アル
ミニウム押出材又は中リブを有する中空アルミニウム押
出材の押出表面又は中リブの少なくとも一方にうねりを
形成した衝撃吸収部材の開示がある。そして、うねり
は、押出型材用ダイスチャンバー部の位置や大きさ或い
はベアリング長さや角度を変化させる方法や、プレス加
工、曲げ加工、機械加工、或いは押出水冷による冷却時
の歪みによって付与されている。
【0005】また、特開平7−145842号公報に
は、調質された熱処理型アルミニウム合金中空押出材か
らなり、押出材の長さ方向の端部には、押出材の長さ方
向に圧縮応力を負荷したとき、壁面を外面又は内面に屈
曲させる溝条を、押出材の横方向に形成しているアルミ
ニウム合金製自動車用エネルギー吸収部材の開示があ
る。そして、この溝条は、予めアルミニウム押出材の長
さ方向に圧縮荷重を負荷することにより形成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記アルミニウム押出
材を用いることにより、軽量化した衝撃吸収部材を得る
ことが出来る。しかし、アルミニウム押出材を用いた衝
撃吸収部材では、塑性変形の際、時として大きな座屈や
割れが生じることがあり、衝撃エネルギーが十分吸収さ
れないことがある。また、衝撃力の入力位置や方向のわ
ずかな違いで、塑性変形のモードが異なり、衝撃吸収能
力にばらつきが生じ、塑性変形モードが正確に予測出来
ないなどの問題がある。
【0007】また、押出材では断面形状を変化させるこ
とが極めて困難である。例えば、前記特開平6−344
023号公報は、第2欄、第35〜39行において、ア
ルミニウム押出材には断面設計に限界があること、押出
材に穴や切欠き加工を施すことは製造コストを増大させ
ることが教示されている。
【0008】また、特開平7−310156号公報は、
第2欄、第22〜33行において、押出材に長手方向に
順次変形し衝撃力を吸収するための張り出し部を加工す
ることは、型構造を複雑にし加工方法の変更も必要にな
り、製造コストを増大させる問題点があることを指摘し
ている。
【0009】更に、押出材を用いた衝撃吸収部材では、
車体の他部材に接合するための取付フランジなどを一度
の成形工程で一体的に成形することも難しく、取付フラ
ンジ形成のための溶接などの余分な工程が必要である。
【0010】従って、本発明の課題は、上記した従来の
アルミニウム押出材を用いた衝撃吸収部材での問題点を
解決し、衝撃吸収性能に優れ、安定した変形モードを示
し、かつ、容易、効率的に製造が可能な衝撃吸収部材を
得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、圧縮に強く、圧縮により連続的
に塑性変形し難いと一般的に考えられていたアルミニウ
ム合金鋳物で、肉厚を軸方向に沿って連続的又は部分的
に変化させると、一定の変形モードで軸方向に蛇腹状に
塑性変形し、軽量かつ衝撃吸収能力に優れた衝撃吸収部
材が得られることを見出した。更に、前記のアルミニウ
ム合金鋳物製衝撃吸収部材(以下、「アルミニウム合金
鋳物製衝撃吸収部材」を略して単に「衝撃吸収部材」と
いう)は鋳造により製造されるので、従来の押出材よ
り、肉厚を軸方向に沿って連続的又は部分的に変化させ
ることが容易で、かつ、取付フランジも単一の鋳造工程
で一体的に形成でき、製造工程の簡略化と製造コストの
削減が可能であることを見出し、これらの知見に基づき
本発明に想到した。
【0012】即ち、第1発明の衝撃吸収部材は、中空部
が形成されたアルミニウム合金鋳物からなり、前記中空
部の肉厚が軸方向に沿って連続的又は部分的に変化して
いることを特徴とする。ここで、中空部の肉厚とは中空
部を形成する衝撃吸収部材の肉厚を言う。中空部の形状
は、円筒状、角筒状又は多角筒状であって、その内部に
リブを有しても良い。荷重が軸方向に作用した場合、肉
厚が軸方向に沿って連続的又は部分的に変化していると
曲げモーメントが生じ、屈曲したり破断したりして十分
な衝撃吸収能力を示さないと予想されていた。しかし、
肉厚を軸方向に軸方向に沿って連続的又は部分的に変化
させることで、変形モードが一定となり、常に同じ位置
で塑性変形が生起し、軸方向に連続する蛇腹状の塑性変
形を進行させることができる。このような塑性変形によ
り衝撃エネルギーを効果的に吸収する。一方、従来のア
ルミニウム押出材製衝撃吸収部材は、肉厚が連続して均
一であり、前述のとおり、僅かな衝撃条件の違い、例え
ば衝撃の入力位置、入力角度により衝撃吸収部材の変形
モードが異なることが多く、衝撃エネルギーの吸収がば
らついたり、極端な場合には破断などにより衝撃エネル
ギーの吸収が不可能になることがある。
【0013】第2発明の衝撃吸収部材は、前記中空部の
肉厚が、前記中空部の端部又は中間部から軸方向に傾斜
していることを特徴とする。傾斜させた肉厚の薄い部分
は強度が弱くなるので、弱い衝撃力で蛇腹変形が開始す
る。そして、衝突初期のショックを和らげることができ
る。また、蛇腹変形が開始する部位が肉厚の薄い部分に
限定されるので、変形モードが安定する。なお、中空部
の肉厚の軸方向への傾斜は、一端から他端に連続的に増
加又は減少するようにしても良く、途中から連続的に増
加又は減少するようにしても良い。
【0014】第3発明の衝撃吸収部材は、前記中空部の
外表面及び/又は内表面に少なくとも1の窪みを有する
ことを特徴とする。外表面及び/又は内表面の窪みは、
傾斜した肉厚と同様に、蛇腹状変形の起点を制御でき、
変形モードが安定する。
【0015】第4発明の衝撃吸収部材は、前記中空部材
の外周面及び/又は内周面に少なくとも1の溝を有する
ことを特徴とする。外表面及び/又は内表面の溝は、蛇
腹状変形の起点が円周状にでき、変形モードが安定す
る。また、蛇腹の数、形状を制御できるので、変形モー
ド及び衝撃吸収能の正確な予測が可能となる。
【0016】第5発明の衝撃吸収部材は、前記溝が螺旋
状であることを特徴とする。溝を螺旋状にすると、厚肉
で強度の高い部分も螺旋状に連続するため、溝に万一亀
裂が発生しても、厚肉の部分で連結させて、衝撃吸収部
材の破断を防止することができる。
【0017】第6発明の衝撃吸収部材は、他部材との取
付フランジを一体に有することを特徴とする。取付フラ
ンジを一度の成形工程で一体的に成形することで、取付
フランジ形成のための溶接などの余分な工程を不要と
し、車体の他部材への接合ができる。
【0018】第7発明の衝撃吸収部材は、その組成が、
質量比で、Si:0.5%以下、Mg:1.5〜7%、
Mn:0.2〜1.0%、Fe0.3%未満、Ti:
0.05〜0.2%を含むことを特徴とする。そして、
第8発明の衝撃吸収部材は、Cu:0.05%以下、Z
n:0.15%以下、Ni:0.05%以下、Sn:
0.05%以下を含むことを特徴とする。上記組成限定
の理由を説明する。
【0019】Si:0.5%以下 Siは湯流れ性などの鋳造性を向上させるが、Siが
0.5%を超えて多量に存在すると、Mg−Si化合物
を形成して靭性の低下を招く。衝撃吸収部材では、靱性
は特に重要で、衝撃を受けて塑性変形するモードを支配
し、衝撃エネルギーの吸収に影響する。従って、Siは
0.5%以下とする。
【0020】Mg:1.5〜7% Mgは、アルミニウム合金のマトリックス中に固溶して
強度を向上させるほか、湯流れ性などの鋳造性や、靭性
に影響を及ぼす。Mgが1.5%未満では強度向上の効
果が小さく、湯流れ性も悪い。一方、Mgが7%を超え
ると粗大晶出物が晶出するようになり靭性を低下させ
る。従って、Mgは1.5〜7%とする。好ましくは、
Mgは3〜6%である。
【0021】Mn:0.2〜1.0% Mnは、アルミニウム合金のマトリックス中に固溶し強
度を向上させるほか、針状晶のFe化合物の形状を塊状
に変え、Mnが0.2%以上で後述するダイカストでの
金型との焼付きを防止する効果がある。一方、Mnが
1.0%を超えると粗大なAl−Fe−Mn化合物が多
量に晶出して靭性を低下させる。従って、Mnは0.2
〜1.0%とする。
【0022】Fe:0.3%未満 Feが0.3%以上であると、針状晶のFe化合物を形
成して靭性の低下を招く。従って、Feは0.3%未満
とする。
【0023】Ti:0.05〜0.2% Tiは、ダイカストでの晶出物を小さくする効果を有す
る。Tiが0.05%未満ではその効果が少なく、一
方、Tiが0.2%を超えると、Al−Ti化合物が晶
出して引張強さが低下する。従って、Tiは0.05〜
0.2%とする。
【0024】Cu:0.05%以下 Cuは、Al−Cu化合物を晶出して靭性を阻害する。
従って、Cuは0.05%以下が好ましく、0.01%
以下が更に好ましい。
【0025】Zn:0.15%以下 Znは、Mg−Zn化合物を晶出して靭性を阻害する。
従って、Znは0.15%以下が好ましく、0.09%
以下が更に好ましい。
【0026】Ni:0.05%以下 Niは、Al−Ni化合物を晶出して靭性を阻害する。
従って、Niは0.05%以下が好ましく、0.01%
以下が更に好ましい。
【0027】Sn:0.05%以下 Snは、靭性を阻害する不可避的不純物である。従っ
て、Snは0.05%以下が好ましく、0.01%以下
が更に好ましい。
【0028】第9発明の衝撃吸収部材は、ダイカスト製
鋳物であることを特徴とする。ダイカスト装置で、衝撃
吸収部材のキャビティ内に上述した組成のアルミニウム
合金でダイカスト法で製造することにより、容易かつ効
率的に衝撃吸収部材を製造することができる。なお、熱
処理を施さずとも高靱性となる場合は、更に容易かつ効
率的に、衝撃吸収部材を製造することができる。
【0029】第10発明の衝撃吸収部材は、前記衝撃吸
収部材の試験片が、(JIS Z2248)金属材料曲
げ試験方法の押曲げ法で、押金具の先端部半径(r)を
12.5mm、試験片の厚さ(t)を1〜5mm、支え
間距離をL=2r+3tとして、100°以上亀裂なく
曲げ可能であることを特徴とする。靭性を評価する手段
として、上記(JIS Z 2248)金属材料曲げ試
験方法がある。そのうち押曲げ法は、試験片を2個の支
えに載せ、その中央部に押金具を当て、徐々に荷重を加
えて規定の形に曲げる方法である。押金具の先端部半径
(r)を12.5mm、試験片の厚さ(t)を1〜5m
m、支え間距離をL=2r+3tとして曲げ試験を行
い、100°以上亀裂なく曲げ可能であれば、靭性が高
いと評価できる。本発明の衝撃吸収部材は、100°以
上曲げても、折れ及び亀裂が生じることは少ない。一
方、従来組成でダイカスト法により製造した衝撃吸収部
材の試験片は、同じ(JIS Z 2248)金属材料
曲げ試験方法での押曲げ法で、約20°程度の曲げで破
断することがある。
【0030】第11発明の衝撃吸収部材は、車体用衝撃
吸収部材であることを特徴とする。そして、第12発明
の衝撃吸収部材は、前記車体用衝撃吸収部材が、クロス
メンバー、フロントサイドメンバー、リアサイドメンバ
ー、ピラー、又はフレーム継手の少なくとも1つの部品
であることを特徴とする。クロスメンバー、フロントサ
イドメンバー、リアサイドメンバー、ピラー、又はフレ
ーム継手の少なくとも1つの部品とすることで、万が
一、自動車が衝突した時に軸方向に蛇腹状に連続的に塑
性変形して衝撃エネルギーを効果的に吸収し、搭乗者の
安全を確保しやすい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態として
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1での衝撃吸収部
材11の部分断面図である。衝撃吸収部材11は、質量
比で、Si:0.5%以下、Mg:1.5〜7%、M
n:0.2〜1.0%、Fe0.3%未満、Ti:0.
05〜0.2%、Cu:0.05%以下、Zn:0.1
5%以下、Ni:0.05%以下、Sn:0.05%以
下、残部Alを含む組成のアルミニウム合金を、ダイカ
スト法により製造したアルミニウム合金鋳物からなる。
そして、衝撃吸収部材11は、中空部12の肉厚を軸1
1s方向に、右方の肉厚t11から左方の肉厚t12に
連続的に漸減するように傾斜させ、両端に他部材と連結
する取付フランジ17a、17bを一体に設けている。
なお、中空部12の肉厚は、連続的に漸増してもよい
し、途中から連続的に増加又は減少するように形成して
もよい。衝撃吸収部材11から試験片を採取し、(JI
S Z 2248)金属材料曲げ試験方法の押曲げ法
で、押金具の先端部半径(r)を12.5mm、試験片
の厚さ(t)を1〜5mm、支え間距離をL=2r+3
tとして試験をすると、100°以上亀裂なく曲げ可能
であり、衝撃吸収部材11は靱性が優れている。一方、
衝撃吸収部材11は、中空部12の左方の肉厚t12は
薄くて強度が他の部分より弱いので、弱い衝撃力で蛇腹
変形が開始する。そのため、衝突初期のショックを和ら
げることができる。また、蛇腹変形が開始する部位が肉
厚t12付近に限定されるので、変形モードが安定す
る。また、高靱性であるので、座屈や割れが生じること
がない。
【0032】(実施の形態2)図2は、実施の形態2の
衝撃吸収部材21であり、(a)はその部分断面図、
(b)は(a)の矢視A−Aの断面図である。衝撃吸収
部材21は、質量比で、Si:0.5%以下、Mg:
1.5〜7%、Mn:0.2〜1.0%、Fe0.3%
未満、Ti:0.05〜0.2%、Cu:0.05%以
下、Zn:0.15%以下、Ni:0.05%以下、S
n:0.05%以下、残部Alを含む組成のアルミニウ
ム合金を、ダイカスト法により製造したアルミニウム合
金鋳物からなる。そして、衝撃吸収部材21は、右方か
ら左方への肉厚t22は同じであるが、中空部22に窪
み23を形成して、窪み23を付した部分の肉厚t23
を他の部分より薄くして、肉厚を軸21s方向に部分的
に変化させ、両端に取付フランジ27a、27bを一体
に設けている。このような窪み23を一個又は複数個中
空部22に設けることにより、偏肉と同様の効果を得る
ことができる。衝撃吸収部材21から試験片を採取し、
(JIS Z 2248)金属材料曲げ試験方法の押曲
げ法で、押金具の先端部半径(r)を12.5mm、試
験片の厚さ(t)を1〜5mm、支え間距離をL=2r
+3tとして試験をすると、100°以上亀裂なく曲げ
可能であり、衝撃吸収部材21は靱性が優れている。一
方、衝撃吸収部材21は、窪み23の位置により蛇腹状
変形の起点を制御することができ、安定な変形モードが
得られる。なお、窪み23は中空部22の外表面、内表
面、又はその双方に設けても良い。窪み23の形状は特
に制限されないが、製造効率の観点から、通常円形、楕
円形、正方形、長方形などが好ましい。
【0033】複数個の窪み23を形成する場合は、衝撃
吸収部材21の軸21s方向に沿って1列又は複数列に
なるように配置しても良い。また窪み23を、円周状、
螺旋状に複数個配列しても良い。一般的に、蛇腹の数は
アルミニウム合金の組成、中空部22の肉厚t22等に
より決まる。従って、複数個の窪み23を形成する場
合、その蛇腹の周期と同じ周期で窪み23を軸21s方
向に配列するのが一定数の蛇腹を形成させるうえで好ま
しい。なお、衝撃吸収部材21は、高靱性であるので、
座屈や割れが生じることがない。
【0034】(実施の形態3)図3は、実施の形態3で
の衝撃吸収部材31の部分断面図である。衝撃吸収部材
31は、組成が、質量比で、Si:0.5%以下、M
g:1.5〜7%、Mn:0.2〜1.0%、Fe0.
3%未満、Ti:0.05〜0.2%、不可避不純物と
して、Cu:0.05%以下、Zn:0.15%以下、
Ni:0.05%以下、Sn:0.05%以下、残部A
lを含むアルミニウム合金を、ダイカスト法により製造
し、熱処理が施されていないアルミニウム合金鋳物から
なる。そして、衝撃吸収部材31は、中空部32に円周
状の溝33を形成し、溝を付した部分の肉厚t33を他
の肉厚t32より薄くして、軸31s方向に肉厚を部分
的に変化させ、両端には他部材と連結する取付フランジ
37a、37bを一体に設けている。衝撃吸収部材31
から試験片を採取し、(JIS Z 2248)金属材
料曲げ試験方法の押曲げ法で、押金具の先端部半径
(r)を12.5mm、試験片の厚さ(t)を1〜5m
m、支え間距離をL=2r+3tとして試験をすると、
100°以上亀裂なく曲げ可能であり、衝撃吸収部材3
1は靱性が優れている。一方、衝撃吸収部材31は、円
周状に溝33を設けることにより、蛇腹状変形の起点が
円周状にできて、変形モードが安定する。また、蛇腹の
数、形状を制御できるので、変形モード及び衝撃吸収能
の正確な予測が可能である。円周状の溝33を複数個設
ける場合、衝撃吸収部材31の軸方向に等間隔又は間隔
を変えて設けてもよい。溝33の間隔p33は、蛇腹の
周期と同じ周期にするのが好ましい。また、溝33は、
窪みの場合と同様に、中空部22の外表面、内表面、又
はその双方に設けても良い。なお、衝撃吸収部材21
は、高靱性であるので、座屈や割れが生じることがな
い。
【0035】(実施の形態4)図4は、実施の形態4で
の衝撃吸収部材41の部分断面図である。衝撃吸収部材
41は、質量比で、Si:0.5%以下、Mg:1.5
〜7%、Mn:0.2〜1.0%、Fe0.3%未満、
Ti:0.05〜0.2%、Cu:0.05%以下、Z
n:0.15%以下、Ni:0.05%以下、Sn:
0.05%以下、残部Alを含む組成のアルミニウム合
金を、ダイカスト法により製造し、熱処理が施されてい
ないアルミニウム合金鋳物からなる。そして、衝撃吸収
部材41は、中空部42に螺旋状の溝43を形成し、溝
43を付した肉厚t43を他の肉厚t42より薄くし
て、軸41s方向に肉厚を部分的に変化させ、両端には
他部材と連結する取付フランジ47a、47bを一体に
設けている。
【0036】衝撃吸収部材41から試験片を採取し、
(JIS Z 2248)金属材料曲げ試験方法の押曲
げ法で、押金具の先端部半径(r)を12.5mm、試
験片の厚さ(t)を1〜5mm、支え間距離をL=2r
+3tとして試験をすると、100°以上亀裂なく曲げ
可能であり、衝撃吸収部材41は靱性が優れている。
【0037】一方、衝撃吸収部材41は、螺旋状の溝4
3を形成することにより、厚肉で強度の高い部分も螺旋
状に連続するため、蛇腹状変形部の溝43内に亀裂が発
生しても衝撃吸収部材41の破断を防止することができ
る。溝43の形状、大きさ、数などはアルミニウム合金
の組成、衝撃吸収部材41の長さ、外径などに依存する
が、溝43の底面は平坦もしくは曲面が好ましい。また
溝43の間隔p43は、蛇腹の周期と同じ周期にするの
が好ましい。なお、溝43終端の中央と取付フランジ4
7bからの距離eは通常5〜15mmである。また、溝
43は、窪みの場合と同様に、中空部42の外表面、内
表面、又はその双方に設けても良い。なお、衝撃吸収部
材41は、高靱性であるので、座屈や割れが生じること
がない。
【0038】上述した実施の形態の衝撃吸収部材11〜
41は、組成が、質量比で、Si:0.5%以下、M
g:1.5〜7%、Mn:0.2〜1.0%、Fe0.
3%未満、Ti:0.05〜0.2%、Cu:0.05
%以下、Zn:0.15%以下、Ni:0.05%以
下、Sn:0.05%以下、残部Alを含む組成のアル
ミニウム合金を、ダイカスト法で製造したものを説明し
たが、使用する目的や性能を満足すれば、従来知られて
いる組成のアルミニウム合金も使用できる。
【0039】
【実施例】次に、実施例を説明する。 (実施例1、実施例2)ダイカスト装置として、型締め
力が3500kN、鋳造圧力が50MPa、プランジャ
スリーブはサイアロン製、プランジャチップは直径60
mmで3連のリング付を用いた。また、このダイカスト
装置での金型は、図1に示す衝撃吸収部材11で、外径
D11を直径54.7mm、長さL11を180mm、
取付フランジ17a、17bの外径を直径80mm、取
付フランジ17a、17bの幅t17a、t17bを1
1.5mmとし、実施例1では、肉厚t11を3.3m
m、肉厚t12を2.2mmに、実施例2では、肉厚t
11を3.3mm、肉厚t12を1.9mmとなるキャ
ビティを形成した。また金型には、粉体離型剤を塗布
し、またキャビティを減圧する減圧バルブを付けた。
【0040】一方、質量比で、Si:0.19%、M
g:4.5%、Mn:0.5%、Fe0.20%、T
i:0.10%、Cu:0.01%、、Zn:0.05
%、Ni:0.01%以下、Sn:0.01%、残部A
lを含む組成のアルミニウム合金を溶製した。溶製に
は、酸化膜除去と水素除去を目的としてガスバブリング
による脱ガス処理を施した。ダイカストは、金型を型締
め後、溶製した前述のアルミニウム合金を700℃の温
度で、また充填率34%でサイアロン製プランジャスリ
ーブに給湯口より注湯した。そして、リングチップ付き
プランジャチップにより、平均速度0.54m/sで低
速射出し、続いて平均速度1.8m/sで、鋳造圧20
MPaで高速射出した。なお、高速射出のとき、プラン
ジャチップが給湯口を塞いだ時点から減圧バルブを作動
させて減圧を開始して、キャビティ内圧力を絶対圧8k
Paまで減圧し、粉末離型剤ほかから発生するガス量を
減少させ、高速射出直前に減圧バルブを閉じた。そし
て、溶湯の凝固が完了した後、冷却し、実施例1及び実
施例2の衝撃吸収部材11をキャビティから取り出し
た。
【0041】(金属材料曲げ試験)実施例1及び実施例
2の衝撃吸収部材11について、熱処理を施さないで試
料を作製し、(JIS Z 2248)金属材料曲げ試
験方法の押曲げ法で、押金具の先端部半径(r)を1
2.5mm、試験片の厚さ(t)を3mm、支え間距離
をL=2r+3t=34mmとして試験を行った。その
結果、実施例1及び実施例2とも110°以上亀裂なく
曲げ可能であった。
【0042】(準静的軸圧縮試験)次に、実施例1及び
実施例2の衝撃吸収部材11について、準静的軸圧縮試
験を行った。この準静的軸圧縮試験では、万能型引張試
験機(テンシロン)を用い、実施例1及び実施例2の衝
撃吸収部材11を圧縮速度5mm/minで軸方向に圧
縮し、変形モード、亀裂の発生及び位置を観察した。図
5に、実施例1及び実施例2の準静的軸圧縮試験結果
を、荷重と圧縮量の関係として示す。図5において、吸
収エネルギー量は、荷重−圧縮量の曲線と横軸の間の面
積に相当する。図5に示すように、実施例1では第2の
蛇腹状変形が発生しなかったが、圧縮量が100mmを
超えても破断せず、大きなエネルギー吸収能力をもつこ
とが確認された。これは、亀裂が斜め方向に単発的に発
生、進展するが、円周方向には進展しないためで、偏肉
のため軸対称変形しないことが、大変形を可能にしてい
ると考えられた。また、実施例2では、立ち上がり荷重
は、実施例1とほぼ同じ傾向を示したが、圧縮量が約7
0mmのところで再び荷重が大きくなっていた。これは
中空部12の略中央部から左方での蛇腹状変形が一段落
したところで、今度は中空部12の略中央部から右方で
第2の蛇腹状変形が発生したためであった。
【0043】(動的軸圧縮試験)蛇腹変形モードに及ぼ
す圧縮速度の影響を調べるために、前記実施例2と同じ
衝撃吸収部材11について、圧縮速度500mm/mi
nで動的軸圧縮試験を行った。図6に荷重と圧縮量の関
係を、前記した実施例2の準静的軸圧縮試験結果と共に
示す。図6から、準静的軸圧縮試験の場合と同様に、中
空部12の略中央から蛇腹状変形が発生し、その後、左
方から次々に蛇腹状変形が連続的に発生した。圧縮速度
の違いにより蛇腹状変形モードは変化したが、荷重−圧
縮量の関係には圧縮速度の影響はあまりないこと、即
ち、吸収エネルギー量は圧縮速度にあまり影響されない
ことが分かった。
【0044】(実施例3)蛇腹変形モードに及ぼす鋳造
圧の影響を調べるために、金型のキャビティを実施例2
と同じとし、ダイカスト時の鋳造圧を64MPaと高く
して、衝撃吸収部材11を鋳造して実施例3とした。な
お、その他の条件は、実施例2と同様とした。そして、
得られた実施例3の衝撃吸収部材11について、圧縮速
度500mm/minの動的軸圧縮試験を行った。図6
に、実施例3の衝撃吸収部材11の荷重と圧縮量の関係
を、実施例2の動的軸圧縮試験と併記して示す。図6
で、実施例2に比較して鋳造圧が64MPaと高い実施
例3は、中空部12の略中央部から右方にわたり蛇腹状
変形が発生したが、第2の蛇腹状変形は発生しなかっ
た。しかし、実施例3は、大きな荷重を示しており、吸
収エネルギーが大きいことが分かった。鋳造圧が高い実
施例3は、実施例2に比較して密度が大きくなり、その
結果吸収エネルギーも大きくなると考えられた。
【0045】また実施例3の衝撃吸収部材11は、ダイ
カスト法で製造したままで、0.2%耐力が145MP
a、引張強さ240MPa、伸び17%と大きかった。
衝撃吸収部材において、伸びは特に重要で、衝撃を受け
て塑性変形するモードを支配し、衝撃エネルギーの吸収
に影響する。即ち、衝撃を受けた衝撃吸収部材は蛇腹状
に連続的に塑性変形するが、伸びの値が大きいほど蛇腹
の数は増加する。この蛇腹はクッンョンの役割を果たす
ので、その数が増えるほど、即ち伸びが大きいほど衝撃
吸収能力は高くなる。伸びが10%未満の場合には、連
続的な蛇腹塑性変形が困難で、大きな座屈、割れなどが
生じ易く、衝撃エネルギーの吸収が不可能になることが
多い。
【0046】(比較例1)蛇腹変形モードに及ぼす衝撃
吸収部材の形状の影響を調べるために、中空部の肉厚を
(t11+t12)/2で均一とし、その他は実施例1
と同様にしたキャビティを持つ金型で、実施例1と同じ
組成のアルミニウム合金、また実施例1と同じ鋳造条件
で衝撃吸収部材を鋳造して比較例1とした。そして、得
られた比較例1の衝撃吸収部材について、圧縮速度50
0mm/minの動的軸圧縮試験を行った。その結果、
比較例1の衝撃吸収部材は、中空部の左方で屈曲し、そ
の後破断し、以降のエネルギー吸収は不可能であった。
【0047】以上のことから、実施例1〜3は比較例1
に比べて、衝撃エネルギー吸収に優れていることがわか
った。また、実施例1〜3での中空部肉厚の連続的又は
部分的な変化一に加え、窪み、溝を中空部に形成、また
た中空部の肉厚を自由に変化させることで、従来の押出
材では限界があった断面形状の設計が容易になる。そし
て、衝撃を受けたときの塑性変形モードが安定し、その
制御が容易になる。
【0048】そして、実施例1〜3の衝撃吸収部材は、
その軸方向に連続的に蛇腹状塑性変形が起こるので吸収
エネルギーが大きくなり、特に、クロスメンバー、フロ
ントサイドメンバー、リアサイドメンバー、ピラー、フ
レーム継手のうち、少なくとも1つの部品の車体用衝撃
吸収部材として有用である。また、取付フランジなどの
締結部も一度の鋳造工程で同時に一体的に形成できるの
で、製造工程数を少なくし製造コストを低くすることが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上、本発明の衝撃吸収部材は、衝撃吸
収性能に優れ、安定した変形モードを示す。また、本発
明の衝撃吸収部材は、容易、効率的に製造が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1での衝撃吸収部材の部分断面図で
ある。
【図2】実施の形態2の衝撃吸収部材であり、(a)は
その部分断面図、(b)は(a)の矢視A−Aの断面図
である。
【図3】実施の形態3での衝撃吸収部材の部分断面図で
ある。
【図4】実施の形態4での衝撃吸収部材の部分断面図で
ある。
【図5】実施例1及び実施例2の準静的軸圧縮試験結果
を、荷重と圧縮量の関係として示す図である。
【図6】実施例2の準静的軸圧縮試験及び動的軸圧試験
結果と、実施例3の動的軸圧試験結果とを、荷重と圧縮
量の関係として示す図である。
【符号の簡単な説明】
11,21,31,41:衝撃吸収部材 12,22,32,42:中空部 17a,17b,27a,27b,37a,37b,4
7a,47b:取付フランジ 23:窪み 33:溝 43:螺旋状溝 t11,t12,t22,t32,t33,t42,t
43:肉厚 p33,p43:間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 25/04 B62D 25/04 B

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部が形成されたアルミニウム合金鋳
    物からなり、前記中空部の肉厚が軸方向に沿って連続的
    又は部分的に変化していることを特徴とするアルミニウ
    ム合金鋳物製衝撃吸収部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前記中空部の肉厚が、
    前記中空部の端部又は中間部から軸方向に傾斜している
    ことを特徴とするアルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の前記中空
    部の外表面及び/又は内表面に少なくとも1の窪みを有
    することを特徴とするアルミニウム合金鋳物製衝撃吸収
    部材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3何れかに記載の前
    記中空部の外周面及び/又は内周面に少なくとも1の溝
    を有することを特徴とするアルミニウム合金鋳物製衝撃
    吸収部材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の前記溝が螺旋状である
    ことを特徴とするアルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部
    材。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5何れかに記載のア
    ルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材は、他部材との取付
    フランジを一体に有することを特徴とするアルミニウム
    合金鋳物製衝撃吸収部材。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6何れかに記載の前
    記アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材は、組成が、質
    量比で、Si:0.5%以下、Mg:1.5〜7%、M
    n:0.2〜1.0%、Fe0.3%未満、Ti:0.
    05〜0.2%を含むことを特徴とするアルミニウム合
    金鋳物製衝撃吸収部材。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の前記アルミニウム合金
    鋳物製衝撃吸収部材は、Cu:0.05%以下、Zn:
    0.15%以下、Ni:0.05%以下、Sn:0.0
    5%以下を含むことを特徴とするアルミニウム合金鋳物
    製衝撃吸収部材。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8何れかに記載の前
    記アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材は、ダイカスト
    製鋳物であることを特徴とするアルミニウム合金鋳物製
    衝撃吸収部材。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9何れかに記載の
    前記アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材は、その試験
    片が、(JIS Z 2248)金属材料曲げ試験方法
    の押曲げ法で、押金具の先端部半径(r)を12.5m
    m、試験片の厚さ(t)を1〜5mm、支え間距離をL
    =2r+3tとして、100°以上亀裂なく曲げ可能で
    あることを特徴とするアルミニウム合金鋳物製衝撃吸収
    部材。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10何れかに記載
    の前記アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材は、車体用
    衝撃吸収部材であることを特徴とするアルミニウム合金
    鋳物製衝撃吸収部材。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の前記車体用衝撃吸
    収部材が、クロスメンバー、フロントサイドメンバー、
    リアサイドメンバー、ピラー、又はフレーム継手の少な
    くとも1つの部品であることを特徴とするアルミニウム
    合金鋳物製衝撃吸収部材。
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