JPH1170886A - 衝撃エネルギー吸収材及びその吸収構造 - Google Patents

衝撃エネルギー吸収材及びその吸収構造

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JPH1170886A
JPH1170886A JP10186065A JP18606598A JPH1170886A JP H1170886 A JPH1170886 A JP H1170886A JP 10186065 A JP10186065 A JP 10186065A JP 18606598 A JP18606598 A JP 18606598A JP H1170886 A JPH1170886 A JP H1170886A
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JP
Japan
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energy absorbing
absorbing material
impact energy
pipe
vehicle
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JP10186065A
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English (en)
Inventor
Kunio Otsuka
邦夫 大塚
Isamu Takahara
勇 高原
Hitohisa Yamaguchi
人久 山口
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Otsuka Corp
Original Assignee
Otsuka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の重量をさほど大きくすることなく、
ボディに加わった外力のエネルギーを効率よく吸収する
吸収材を提供すること。 【解決手段】 衝撃エネルギー吸収材1は金属製のパイ
プであり、断面形状が円形で表裏両面に凹凸部1a,1
bを螺旋状または蛇腹状に設けている。このエネルギー
吸収材1を例えば自動車ボディのアウターパネル面また
はインナーパネル面に沿わせて、接着剤等で取付ける。
外力が自動車ボディパネル面を経て、エネルギー吸収材
1に加わったときに、これが塑性変形して外力のエネル
ギーを吸収することができる。この際、乗員がパネル等
に当たり、エネルギー吸収材に当たったときに、これが
塑性変形して乗員のエネルギーを吸収することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のボディに
加わる外力のエネルギーを吸収するとともに、車室内衝
撃に対する乗員保護としての衝撃エネルギー吸収材とそ
の吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の安全性を確保するため、アウタ
ーパネルやインナーパネル等のボディパネルの補強が行
われてきた。ボディパネルを補強するためには、パネル
の板厚を厚くすればよいが、板厚を厚くした分だけ車体
の重量が増す。その結果、材料費が嵩み生産コストが高
くなり、自動車の完成後は燃費も悪くなる。そのためボ
ディパネルは、パネルの曲率や板厚等を考慮して、パネ
ルの強度が充分に強くなるように、設計上配慮されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動車のボデ
ィは車種毎に形状やボディの板厚等が異なるので、設計
が強度面で困難であったり、自動車の付属部品が配設さ
れてインナーパネルで補強できないこともある。そのた
め、ボディを強化しつつその軽量化を満たそうとして
も、その全ての部位を強化させるのは困難であり、何ら
かの補強部材が必要となる。また、設計上充分にボディ
が強化されているものであっても、重量がさほど重くな
らないようにして、簡単な方法でさらにボディを強化し
たい場合もある。一方、自動車のボディに一定以上の外
力が加わった場合、ボディパネルに塑性変形が生じる。
このときに、その外力エネルギーを吸収できるような吸
収材があれば、その外力による自動車の乗員の受ける衝
撃や、他の構成部品の破損を軽くすることができる。本
発明は上記課題に鑑みてなされたもので、自動車の重量
をさほど重くすることなく、ボディに加わった外力のエ
ネルギーを効率よく吸収することができる衝撃エネルギ
ー吸収材を提供することを目的とする。また、外力のエ
ネルギーによって、車室内の乗員が自動車のボディ(ピ
ラー、ルーフ等)に当たる際、乗員の運動エネルギーを
吸収する衝撃エネルギー吸収材及びその吸収構造を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の衝撃エネルギー吸収材は、表裏両面に凹凸
部を一体成形した金属製のパイプを、自動車の外装面を
形成するボディアウターパネルと、ボディインナーパネ
ルとの間に設けられた空間内に配置し、上記パイプ周面
を上記両パネル面に向けて、取付部材で装着してなり、
車体の外部からの力がパイプに加わったときに、該パイ
プが塑性変形して外力のエネルギーを吸収させている。
これにより、車体の外部から外力が加わったときに、衝
撃エネルギー吸収材がその外力を吸収するとともに、乗
員が内装パネル等に当たったときに、乗員の運動エネル
ギーを吸収する。また、上記目的を達成するために、本
発明の衝撃エネルギー吸収構造は、少なくともインナパ
ネルとアウタパネルとからなる構造部材と、上記インナ
パネルから車内方向ヘエネルギー吸収に必要な間隔をお
いて配置される内装材と、両者間の間隔内に配置されか
つ塑性変形可能な衝撃エネルギー吸収材とを備えた自動
車の車体上部の衝撃エネルギー吸収構造であって、上記
エネルギー吸収材を表裏両面に凹凸部を一体成形した断
面多角形をなす金属製パイプで構成した。さらに、上記
目的を達成するために、本発明の衝撃吸収構造は、サイ
ドドアのドアインナパネルと、このドアインナパネルの
車内側に配置されるドアトリムとの間に、車体前後方向
を長手方向として配置されかつ塑性変形可能な衝撃エネ
ルギー吸収材を備えた車体側部の衝撃エネルギー吸収構
造であつて、上記エネルギー吸収材を、車体幅方向を短
軸方向としかつ車体上下方向を長軸方向とするほぼ中空
楕円断面形状で、表裏両面に凹凸部を一体成形した金属
製パイプで構成した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
衝撃エネルギー吸収材について、図面を参照しながら説
明する。図1、図2は、本発明に係る衝撃エネルギー吸
収材1を示す。このエネルギー吸収材1は、主として自
動車ボディの補強材及び乗員の保護材としてして使用す
るものである。図2のAに示すように、衝撃エネルギー
吸収材1は、横方向(径方向)断面が実質的に真円形状
の金属製のパイプであり、図2のB、Cに示すように、
その表裏両面に波状(またはコルゲート状)の凹凸部1
a,1bを一体成形している。また、衝撃エネルギー吸
収材1は、その肉厚tが全体として一定の厚さであり、
表裏両面の凹凸部1a,1bの形状は、環状の凹部1a
と凸部1bを、パイプの軸方向に交互に、かつ平行に並
べた蛇腹形状である。各凹部1a及び凸部1bの各山と
谷の形状は同じであり、コルゲートピッチpも各山毎に
同じ長さである。この凹凸部1a,1bによって、衝撃
エネルギー吸収材1のパイプ軸は、これをS字状に曲げ
れるようにフレキシブルになっている。衝撃エネルギー
吸収材1の材質は、鉄、銅、アルミ、ステンレスなどの
各種金属を用いることができる。
【0006】衝撃エネルギー吸収材は、他に種々の形状
がある。図3のA〜Cに示す衝撃エネルギー吸収材2
は、基本的に上記した衝撃エネルギー吸収材1と同じで
あるが、パイプ面の凹凸部2a,2bが、パイプの軸方
向に螺旋状に延びていることが異なる。他の形状、すな
わち各凹部2a及び凸部2bの山の高さと谷の深さや、
コルゲートピッチp等の長さも、上記した衝撃エネルギ
ー吸収材1と同じである。図4のA、Bに示す衝撃エネ
ルギー吸収材3,4は、横断面が長円形状(小判形状)
であり、底面と上面の凸部3b,4bが平坦な面を形成
している。図4のAに示す衝撃エネルギー吸収材4は、
初めから長円形状に成形されたものであり、図4のBに
示す衝撃エネルギー吸収材5は、真円のものを形成した
後、それを上下方向に押圧して長円形状に形成したもの
であり、凸部4bが潰れている。図5に示すように、衝
撃エネルギー吸収材の形状は、その他にも種々のものが
考えられる。図5のAに示す衝撃エネルギー吸収材5
は、横断面が三角形状であり、図5のBに示す衝撃エネ
ルギー吸収材6は、ほぼ横断面が四角形であり、図5の
Cに示す衝撃エネルギー吸収材7は、横断面が5角形で
ある。但し、六角形系及びそれ以上の多角形に形成して
もよい。
【0007】次に、衝撃エネルギー吸収材1の特性につ
いて説明する。図6に示すように、上記した衝撃エネル
ギー吸収材1を圧縮試験機により、直径165mmの半
球10の先端で圧縮し、図2のAにおける内径の長さL
の変形量が0mmになるまで計測した。圧縮速度は10
0mm/minである。その結果を図7に示す。図にお
いて、実線aは衝撃エネルギー吸収材1の試験結果を示
す。実線bは、比較例のエネルギー吸収材であり、衝撃
エネルギー吸収材1と同じ真円のパイプであり、同じ材
質、長さ、外形、肉厚を有し、そのパイプ周面に凹凸部
を設けていないことのみ異なる。図7の試験結果に示す
ように、凹凸部1a,1bを設けたエネルギー吸収材1
は、比較例のものと比較して、初期状態から高い荷重に
対して変形量が少なく、変形の初期段階で外力からのエ
ネルギーを吸収する。そして、一定以上の荷重がかかる
と、変形量が急激に大きくなる。比較例のエネルギー吸
収材は、荷重と変形量が、ほぼ比例するリニア的線図に
なる。衝撃エネルギー吸収材1の変形量が急激に大きく
なるのは、凸部1bの外周面最外部から凹部1aの内周
面最内部に至る径方向の厚み、すなわち見掛け板厚が大
きいことから、荷重の立上がりが急となるからである。
また、エネルギー吸収材1が圧縮方向に塑性変形するの
に伴って、表裏両面に形成された凹凸部1a,1bが伸
びる。したがって、エネルギー吸収材は圧縮変形に伴っ
て、径方向のみならず軸方向に伸びるため、効率良く衝
撃エネルギーを吸収することが可能である。
【0008】次に、衝撃エネルギー吸収材1の具体的な
使用例について説明する。このエネルギー吸収材1は、
自動車のボディに外力が加わったときに、その外力のエ
ネルギーを吸収し、または緩衝材として乗員の運動エネ
ルギーを吸収し、乗員を保護するものである。エネルギ
ー吸収材1の配置場所としては、図8に示すように、自
動車11のフロントピラー12、センターピラー13、
フロント及びリアドアのショルダー部14,15、腰部
16,17、フロントルーフレール18、サイドルーフ
レール19、リヤヘッダーレール20等に、またスライ
デングルーフが取付けられているような場合はそのスラ
イデングルーフ回り21に配置できる。
【0009】図9は、エネルギー吸収材1をインナーパ
ネルであるフロントピラーレール12、センターピラー
レール13及びサイドルーフレール19に取付けている
状態を示す。エネルギー吸収材1は、凹凸部1a,1b
を形成しているのでフレキシブルであり、配設場所に多
少の湾曲があっても取付けができる。この後、自動車1
1のアウターパネルであるサイドボディパネル22に各
レール12,13,19を溶接または接着剤で固定する
ことにより、エネルギー吸収材1は各部位に配設され
る。図10は、フロントドア23の断面図である。上記
したように、エネルギー吸収材1は、ショルダー部14
に取付けている。エネルギー吸収材1の取付け位置は、
図に示すようにアウタパネル23側に取付けてもよい。
また、より強度を大きくする必要がある場合や、重量の
負担等を考慮しなくて良い場合は、インナーパネルとし
てのリーンフォースメント24に固定してもよい。イン
ナーパネル23側の強度を大きくすれば、ボディの変形
をインナーパネル23で押さえることができる。また、
インナーパネル側に取付けて乗員がドアに当たったとき
のエネルギーを吸収し、保護することもできる。この場
合は、エネルギー吸収材1の材質を薄くして、緩衝材と
なるように調整する。
【0010】なお、図4のA,Bに示す長円形状の衝撃
吸収エネルギー吸収材3,4は、幅のせまいスペースに
配設するときに有効であり、また、取付パネル面が平面
である場合はパネル面との取付接触面積が広くなるの
で、パネル面によく適合し、接着剤や溶接により、強固
に取付けることができる。なお、長円形状の衝撃エネル
ギー吸収材3,4を、その長軸方向が荷重入力方向とな
るように取り付けることにより、短軸方向が荷重入力方
向となるように取り付けた場合よりも荷重の立上りを急
にすることができる。また、図5のA〜Cに示す断面形
状が多角形のものは、例えば、図5のAに示す三角形状
の衝撃エネルギー吸収材5であれば、表面に図示されて
いない凹凸部を設けて強化されているが、さらに、三辺
がトラスと同様な作用をし、荷重Wを受けても完全に塑
性変形するまでの強度が大きくなり、衝撃エネルギー吸
収材の肉厚を薄くして自動車の一層の軽量化が可能にな
る。ただし、角が鋭角であると割れ易くなるため、角に
丸みを付けることにより、割れを防止することできる。
図5のBに示す断面が台形の衝撃エネルギー吸収材6に
ついても、斜辺が荷重を受け、塑性変形するまでに大き
なエネルギーを吸収することができる。その他の多角形
についても、それらの形状からくる特性に応じて、衝撃
エネルギー吸収材としての用途にあった使用をすること
ができる。
【0011】このように本発明の実施の形態によるエネ
ルギー吸収材は、パイプ周面に凹凸部を形成したことに
より、凸部の外周面最外部から凹部の内周面最内部に至
る径方向の厚み、すなわち見掛け板厚を大きくしたこと
から、エネルギー吸収材は圧縮変形に伴って、径方向の
みならず軸方向に伸びるため、効率良く衝撃エネルギー
を吸収することが可能である。よって、自動車11のボ
ディに外力が加わったときは、図1のBに示すように、
エネルギー吸収材1が塑性変形することにより、外力の
エネルギーを吸収し、他の部位にかかる負担や衝撃を軽
減することができる。また、乗員がボディに当たる際の
運動エネルギーを、エネルギー吸収材が塑性変形するこ
とにより、乗員の運動エネルギーを吸収し、怪我を軽減
する。さらに、取付箇所に多少の湾曲があっても、それ
に対応してエネルギー吸収材1を変形させて取付けるこ
とができるなど汎用性があり、取付け作業性がよい。強
度が強い割に重量も軽く、車体の重量負担になることは
ない。
【0012】以上、本発明を、自動車の外装面を形成す
るボディアウタパネルと、ボディインナパネルとの間の
空間に金属製パイプからなる衝撃エネルギー吸収材を配
設し、車体の外部から所定以上の力がエネルギー吸収材
に加わったときに、エネルギー吸収材を塑性変形させて
衝撃エネルギーを吸収するよう構成した実施形態につい
て説明した。しかし、本発明は上述した実施形態に限定
されるものではなく、自動車のボディ構造部材と内装材
との間の間隔内に金属製パイプからなる衝撃エネルギー
吸収材を配設し、車内側から内装材を介して所定以上の
力がエネルギー吸収材に加わったときに、該吸収材を塑
性変形させて衝撃エネルギーを吸収する構成についても
適用可能である。以下に、図11ないし図17を用い
て、ボディ構造部材と内装材との間の間隔内に金属製パ
イプからなる衝撃エネルギー吸収材を配設した自動車の
車体上部の衝撃エネルギー吸収構造について説明する。
【0013】構造部材30は、図11に示す実施形態で
は鋼製のフロントピラー(Aピラー)であり、インナパ
ネル31と、インナパネル31から車外方向へ間隔をお
いて配置されたアウタパネル32とからなる。さらに、
補強パネル(リインフォースメント)33がインナパネ
ル31とアウタパネル32との間に配置され、両パネル
から間隔をおいて位置している。構造部材30は、イン
ナパネル31、アウクパネル32および補強パネル33
のそれぞれ対応する一対のフランジを重ね合わせてスポ
ット溶接した一対のフランジ接合部34,35を有し、
水平仮想面で切断した断面において閉じ構造を呈してい
る。
【0014】内装材40は、構造部材30のインナパネ
ル31から車内方向(矢印A方向)へエネルギー吸収に
必要な間隔50をおいて配置された樹脂製のピラーガー
ニッシュである。間隔50は、断面の各部において一定
ではないが、通常5mmないし40mmの範囲内で定め
ることができる。衝撃エネルギー吸収材60は、アルミ
ニウム、ステンレス、マグネシウム、アルミニウム合
金、マグネシウム合金などから作った均一な板厚の金属
製パイプで、間隔50内に配置されている。図示の実施
形態では、エネルギー吸収材60は間隔50内で一方の
フランジ接合部35の近くに位置している。構造部材6
0がフロントピラーである場合、他方のフランジ接合部
34の近くにフロントウインドシールド70が配置され
るため、この方向からは本発明に係る衝撃エネルギー吸
収構造が対象とする荷重、すなわち乗員からの荷重は構
造部材30に加わらない。そこで、間隔50のうち車両
前方側のフランジ接合部34付近には金属製パイプ60
を配置することを要しない。一方、車両後方側のフラン
ジ接合部35にはオープニングトリム36が取り付けら
れ、図示しないサイドドアの密封性を保つ。
【0015】そして、図示の実施形態では、エネルギー
吸収材60は、このエネルギー吸収材の軸線に直交する
仮想面で切断した断面において、インナパネル31の車
内側面31aに実質的に沿って延びている外壁部61
と、内装材40の車外側面42に実質的に沿って延びて
いる内壁部62と、外壁部61と内壁部62とを結合す
る2つの側壁部63,64とを有する多角形状をなす。
エネルギー吸収材60は、斜視状態の図12に示すよう
に、軸線が内装材40の長手方向に沿って延びるように
配置されている。さらに、エネルギー吸収材60は、長
手方向の軸線に沿って切断した縦断面である図13に示
すように、その表裏両面には前述した実施形態と同様な
凹凸部60a,60bが全周にわたって一体成形されて
いる。エネルギー吸収材60は、内装材40の車外側面
42に接着剤80によって接着されている。接着剤とし
ては合成ゴム系ホットメルトを使用することができる。
【0016】そして、予めエネルギー吸収材60が接着
固定される内装材40の車外側面42には図12に示す
ように、その中央部と上端部とにクリップ取付座44,
46が一体成形されている。2箇所のクリップ取付座4
4,46に取り付けた図示しない公知のクリップを構造
部材30のインナパネル31に係上することにより、内
装材40(金属製パイプ60)が構造部材30に対して
固定される。なお、エネルギー吸収材60は、内装材4
0の長手方向へほぼ全長にわたって配置されることが好
ましい。図12に示した実施形態では、取付座44が内
装材40の長手方向においてエネルギー吸収材60と重
なっているため、エネルギー吸収材60は中央部にある
取付座44を挟んだ2本のものからなる。しかし、取付
座44を異なる位置に設定することにより、1本のエネ
ルギー吸収材60とすることができる。
【0017】エネルギー吸収材60は、図14に示すよ
うに、締付け手段90によってインナパネル31に取り
付けることもできる、具体的に説明すると、エネルギー
吸収材60の外壁部61には締付け手段90が挿入され
る小径の穴65、内壁部62には締付け手段90および
図示を省略した締付け工具を挿入するための大径の穴6
6が形成されている。締付け手段90は、ワッシャ付き
(座付き)タッピングスクリューである。締付け手段9
0を大径の穴66から小径の穴65を通し、締付け工具
により締付け手段90をインナパネル31に形成したね
じ穴31bにねじ込む。これによって、エネルギー吸収
材60がインナパネル31に対して固定される。
【0018】図15に示した実施形態では、構造部材1
00はセンタピラーであり、インナパネル102と、ア
ウタパネル104とを備える。センタピラー100は、
インナパネル102およびアウタパネル104のそれぞ
れのフランジを接合した一対のフランジ接合部106,
108を備え、各フランジ接合部にオープニングトリム
109が取り付けられている。インナパネル102から
車内方向(矢印A方向)へ間隔をおいて配置された内装
材110は、ピラーガーニッシェである。2本のエネル
ギー吸収材120,130がフランジ接合部106,1
08に隣接して前記間隔内に配置されている。
【0019】センタピラーの場合、例えば後席の乗員か
ら加わる荷重Fは図示のようなものであり、前席の乗員
から加わる荷重は実質的に対称状になるため、2本のエ
ネルギー吸収材120、130を対称形の断面三角形状
に形成してある。乗員から荷重が加わると、底辺132
に対して辺134が倒れ込むように、底辺132をイン
ナパネル102に固定することが好ましい。図16に示
した実施形態では、構造部材140は車体の前後方向へ
延びているルーフサイドレールであり、インナパネル1
42と、アウタパネル144と、補強パネル146を備
える。インナパネル142から車内方向(矢印A方向)
へ間隔をおいて配置された内装材150はルーフライニ
ングである。エネルギー吸収材160が前記間隔内に配
置され、ルーフサイドレールに沿って車両前後方向へ所
定の長さ延びている。エネルギー吸収材160は、外壁
部162でルーフサイドレールのインナパネル142に
スクリュー(図示せず)で固定されている。なお、14
8はルーフパネルを示す。
【0020】図17に示した実施形態では、構造部材1
70はフロントヘッダでありインナパネル172と、ア
ウタパネル174とを備える。インナパネル172から
車内方向(矢印A方向)へ間隔をおいて配置された内装
材150はルーフライニングである。エネルギー吸収材
180は、断面形状が長方形状を呈している。この実施
形態では、エネルギー吸収材180は荷重Fによって倒
れ込むことなく、塑性変形する。なお、車体上部の衝撃
エネルギー吸収構造としては、他にクォータピラー(C
ピラー)やリヤヘッダにも適用可能である。
【0021】本発明に係る車体上部の衝撃エネルギー吸
収構造の作用を、図11ないし図13の実施形態を例に
とって次に説明する。図11ないし図13の実施形態で
は、荷重Fが加わると、エネルギー吸収材60の内壁部
62と側壁部64とが主として変形して荷重を受け止
め、変形荷重が立ち上がる。別の方向から荷車fが加わ
ると、エネルギー吸収材60の内壁部62と側壁部63
とが主として変形して荷重を受け止め、変形荷重が立ち
上がる。変形荷重が所定のピーク値に達すると、内壁部
62と側壁部63,64とが塑性変形して衝撃エネルギ
ーを吸収する。
【0022】その際、エネルギー吸収材60の表裏両面
には凹凸部60a,60bが全周囲にわたって一体成形
されているので、凸部60bの外周面最外部から凹部6
0aの内局面最内部に至る径方向の厚み、すなわち見掛
け板厚が大きいことから、荷重の立上りが急となる。ま
た、エネルギー吸収材60が圧縮方向に塑性変形するの
に伴って、表裏両面に形成された凹凸部60a,60b
が伸びる。従って、エネルギー吸収材60は圧縮変形に
伴って軸方向に伸びるため、少ない間隔(エネルギー吸
収ストローク)で効率良く衝撃エネルギーを吸収するこ
とが可能である。
【0023】次に、図18ないし図22を用いて、サイ
ドドアとドアトリムとの間にエネルギー吸収材を配設し
た車体側部の衝撃エネルギー吸収構造について説明す
る。なお、図18および図20において示される矢印U
Pは車両上方側を示しており、矢印INは車内側を示し
ている。図18および図19に示されるように、サイド
ドア200は、車内側に配置されるドアインナパネル2
02と、車外側に配置されるドアアウタパネル204
と、ドアインナパネル202の車内側の面に取り付けら
れるドアトリム210とを含んで構成されている。
【0024】ドアトリム210の上部212は、車内側
へ向けて膨出されている。また、ドアトリム210の下
部側には、パワーウインドウの操作スイッチ類を備えた
アームレスト214が車内側へ向けて膨出されている。
なお、上記構成のドアトリム210は、基板層、表皮層
などを積層させることにより構成された樹脂製の一体構
成品である。上述したドアトリム210の上部212と
ドアインナパネル202との間、並びドアトリム210
のアームレスト214とドアインナパネル202との間
には、車体前後方向を長手方向とするパイプ状の衝撃エ
ネルギー吸収材220がそれぞれ配設されている。な
お、側突時においては、乗員の胸部がドアトリム210
の上部212に当接すると共に、乗員の腰部がドアトリ
ム210のアームレスト214に当接する。このことか
ら、上部212側に配設されたエネルギー吸収材220
が乗員の胸部保護の役目を果たすと共に、アームレスト
214側に配設されたエネルギー吸収材220が乗員の
腰部保護の役目を果たす。
【0025】図20に拡大して示されるように、このエ
ネルギー吸収材220は、車体幅方向を短軸方向としか
つ車体上下方向を長軸方向とするほぼ中空楕円断面形状
に形成された金属製パイプから構成されている。詳細に
は、エネルギー吸収材の長軸方向部分224には車体幅
方向を面方向とするストレート部226が形成されてい
る。さらに、エネルギー吸収材220の表裏両面には、
長手方向に沿って一部を切断した断面図である図21に
示すように、凹凸部220a,220bが全周にわたっ
て一体成形されている。
【0026】そして、エネルギー吸収材の短軸方向部分
222の車幅方向内側の部分がドアトリム210の車外
側の面に接着剤216にて接着されることにより、ドア
トリム210に取り付けられている。さらに、エネルギ
ー吸収材220がドアトリム210に取り付けられた状
態では、エネルギー吸収材の短軸方向部分222の車体
幅方向外側の部分とドアインナパネル202との間に所
定の隙間218が形成されている。この隙間は、車体振
動によるエネルギー吸収材220とドアインナパネル2
02との相対的な摺動を防ぎ、両者間に異音が発生する
のを防止するためである。なお、エネルギー吸収材22
0は、断面が真円の金属製パイプを形成した後、それを
軸線方向に直交する方向から押圧して凸部220bを潰
したほぼ中空楕円断面形状に形成したものが好ましい。
【0027】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。側突時になると、図18に示すサイドドア
200のドアアウタパネル204が車内側へ変形してく
る(一次衝突)。また、このときの反動で、乗員の上体
はサイドドア200のドアインナパネル202側へと移
動してドアトリム210に当接する(二次衝突)。具体
的には、乗員の胸部はドアトリム210の上部212に
当接し、乗員の腰部はドアトリム210のアームレスト
214に当接する。ここで、本実施形態では、ドアトリ
ム210の上部212とドアインナパネル202との
間、およびドアトリム210のアームレスト214とド
アインナパネル202との間に、所定形状に設定された
金属製パイプからなるエネルギー吸収材220が配設さ
れているため、以下の如しして乗員の二次衝突時の荷重
が吸収される。なお、以下の説明においては、乗員の胸
部を例にする。
【0028】まず、衝突初期において、乗員の胸部がド
アトリム210の上部212に当接することにより、エ
ネルギー吸収材220はドアインナパネル202側へ押
圧されてドアインナパネル202の車内側の面に当接す
る。その結果、エネルギー吸収材220は、ドアインナ
パネル202から反力Fを受けて車体幅方向(短軸方
向)に圧縮塑性変形し、陸上競技のトラック形状の如く
なる。ここで、本実施形態では、衝突前の状態(組付状
態)におけるエネルギー吸収材220が車体幅方向を短
軸方向としかつ車体上下方向を長軸方向とするほぼ中空
楕円断面形状に形成されていること(さらに、凸部22
0bが潰されていること)から、短軸方向部分222に
おいて塑性変形し易くなっている。このため、ドアイン
ナパネル202からの反力Fを受けた場合、短軸方向部
分222が比較的容易に塑性変形し、衝突初期における
急な荷重の立上りが抑制される。
【0029】衝突初期以降においては、エネルギー吸収
材220が車体幅方向に圧縮塑性変形していきながら、
乗員の胸部の二次衝突のエネルギー吸収がなされる。こ
こで、本実施形態では、表裏両面に凹凸部220a,2
20bが一体成形されて見掛け板厚が増加していること
に加え、さらに長軸部分224に車体幅方向を面方向と
するストレート部226を形成したので、エネルギー吸
収材220の塑性変形は短軸方向部分222から長軸方
向部分224へと徐々に進行していき、さらにストレー
ト部226が車体幅方向に圧縮塑性変形する際に荷重が
上がるため、目標特性により近い右上がりのエネルギー
吸収特性が得られる(図22)。
【0030】また、エネルギー吸収材をほぼ中空楕円断
面形状としたので、中空円形断面形状とした場合に比
べ、組付方向が明確となり、誤組付けがなくなる。この
ため、エネルギー吸収材の組付作業性を向上させること
もできる。さらに、衝撃エネルギー吸収材の見掛け板厚
(凸部の外周面外部から凹部の内周面最内部に至る径方
向の厚み)や楕円率、ストレート部の長さを適宜変更す
ることにより、エネルギー吸収特性を任意に調整するこ
とができる。従って、エネルギー吸収特性のチューニン
グの容易化を図ることができる。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例え
ば、以上の実施の形態によれば、図8に示すような位置
にエネルギー吸収材1を配置したが、エネルギー吸収材
1の取付位置はそれらの場所に限らず、例えばサイドシ
ル、エンジンルームのエプロンサイドパネルや、フロン
トパネル等のボディシェルにも配置でき、同様な効果を
有する。エネルギー吸収材1の取付方法については接着
剤または溶接で取付けたが、エネルギー吸収材1にクリ
ップを取付けてパネルに取付けてもよいし、クリップバ
ンドによって取付けてもよい。エネルギー吸収材1の凹
凸部1a,1bの形状については、波状にしたが、矩形
の凹凸部を螺旋状等にしても同様な効果を得られるし、
凹凸部の線条については、連続的でなくてもよいし、肉
厚t、凸部1bの山の高さや凹部1aの深さ、ピッチp
も同じである必要はない。なお、多角形の衝撃エネルギ
ー吸収材についても、円形のものと同様なことがいえ
る。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の本発
明に係る衝撃エネルギー吸収材は、自動車の重量をさほ
ど重くすることなく、ボディに加わった外力のエネルギ
ーを吸収することができ、乗員が外力により受ける衝撃
や、他の構成部品の破損を軽減することができる。ま
た、ボディに加わった外力により乗員がボディに当たる
際の運動エネルギーを吸収し、乗員の怪我を軽減するこ
とができる。請求項5記載の本発明に係る衝撃エネルギ
ー吸収構造は、車内側から内装材を介して構造部材に向
けて衝撃荷重が作用したとき、表裏両面に凹凸部を一体
成形した金属製パイプからなる衝撃エネルギー吸収材の
塑性変形により、少ない間隔で効率良く衝撃エネルギー
を吸収することができる。請求項6記載の本発明に係る
衝撃エネルギー吸収構造は、側突時に理想的なエネルギ
ー吸収特性を得ることができる。また本発明によれば、
衝撃エネルギー吸収材の見掛け板厚や楕円率、ストレー
ト部の長さを適宜変更することにより、エネルギー吸収
特性を任意に調整することができ、その意味でエネルギ
ー吸収特性のチューニングの容易化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1のAは、本発明の実施の形態による衝撃エ
ネルギー吸収材の斜視図であり、図1のBは、図1のA
の衝撃エネルギー吸収材が、潰れた状態を示す斜視図で
ある。
【図2】図2のAは、凹凸部が蛇腹形状の衝撃エネルギ
ー吸収材の正面図であり、図2のBは、同部分破断側面
図であり、図2のCは、図2のBの矢視Xの拡大図であ
る。
【図3】図3のAは、凹凸部が螺旋形状の衝撃エネルギ
ー吸収材の正面図であり、図3のBは、同部分破断側面
図であり、図3のCは、図2のBの矢視Yの拡大図であ
る。
【図4】図4のAは、横方向断面が長円である衝撃エネ
ルギー吸収材の斜視図であり、図4のBは、真円のパイ
プを後から長円に成形した衝撃エネルギー吸収材の斜視
図である。
【図5】図5のAは、横方向(径方向)断面が三角形の
衝撃吸収エネルギー吸収材の正面図であり、図5のB
は、四角形の衝撃吸収エネルギー吸収材の正面図であ
り、図5のCは、五角形の衝撃吸収エネルギー吸収材の
正面図である。
【図6】本発明の実施の形態による衝撃エネルギー吸収
材の特性試験の概略図である。
【図7】特性試験の結果を示す概略グラフの線図であ
る。
【図8】本実施の形態による衝撃エネルギー吸収材を配
設する場所を示した自動車の斜視図である。
【図9】同自動車のサイドボディの分解斜視図である。
【図10】同自動車のフロントドアの断面図である。
【図11】本発明に係る車体上部の衝撃エネルギー吸収
構造の実施形態を示す水平仮想面で切断した断面図であ
る。
【図12】内装材と衝撃エネルギー吸収材とを背面から
見た斜視図である。
【図13】図11のXIII−XIIIに沿って切断した衝撃エ
ネルギー吸収材の固定構造を示す要部縦断面である。
【図14】内装材と衝撃エネルギー吸収材とをその長手
方向の軸線に沿って切断した衝撃エネルギー吸収材の他
の固定構造を示す要部縦断面である。
【図15】本発明に係る車体上部の衝撃エネルギー吸収
構造の別の実施形態の断面図で、水平仮想面で切断した
ものである。
【図16】本発明に係る車体上部の衝撃エネルギー吸収
構造のさらに別の実施形態の断面図で、車体の前後方向
へ延びる中心軸線に直交する仮想鉛直面で切断したもの
である。
【図17】本発明に係る車体上部の衝撃エネルギー吸収
構造のさらに別の実施形態の断面図で、車体の前後方向
へ延びる中心軸線を含む仮想鉛直面で切断したものであ
る。
【図18】本発明に係る車体側部の衝撃エネルギー吸収
構造における衝撃エネルギー吸収材が配設されたサイド
ドアを乗員の上体との関係を示す概略正面図である。
【図19】ドアトリムをサイドドアから分離した状態で
示す斜視図である。
【図20】車体側部の衝撃エネルギー吸収構造を縦断面
視にて拡大して示す要部拡大断面図である。
【図21】図20のXXI −XXI に沿って切断した衝撃エ
ネルギー吸収材の固定構造を示す要部縦断面である。
【図22】図20に示される衝撃エネルギー吸収材を用
いた場合の側突時のエネルギー吸収特性を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
1〜7,60,220 衝撃エネルギー吸収材 1a,2a 凹部 1b,2b 凸部 11 自動車 31 インナパネル 32 アウタパネル 202 ドアインナパネル 204 ドアアウタパネル 210 ドアトリム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 25/20 B62D 25/20 F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面に凹凸部を一体成形した金属製
    のパイプを、自動車の外装面を形成するボディアウター
    パネルと、ボディインナーパネルとの間に設けられた空
    間内に配設するとともに、上記パイプ周面を上記両パネ
    ル面に向けて装着し、車体の外部からの力がパイプに加
    わったときに、該パイプが塑性変形して外力のエネルギ
    ーを吸収させることを特徴とする衝撃エネルギー吸収
    材。
  2. 【請求項2】 上記パイプの断面形状が実質的に円形で
    あって、凹凸部が、該パイプの軸方向に延びる螺旋形
    状、又はその軸方向に、凹部と凸部を交互に並べた蛇腹
    形状である請求項1に記載の衝撃エネルギー吸収材。
  3. 【請求項3】 上記パイプの断面形状が実質的に多角形
    であって、凹凸部が、該パイプの軸方向に延びる螺旋形
    状、又はその軸方向に、凹部と凸部を交互に並べた蛇腹
    形状である請求項1に記載の衝撃エネルギー吸収材。
  4. 【請求項4】 上記多角形のパイプの角部に丸みを設け
    てなる請求項3に記載の衝撃エネルギー吸収材。
  5. 【請求項5】 少なくともインナパネルとアウタパネル
    とからなる構造部材と、上記インナパネルから車内方向
    ヘエネルギー吸収に必要な間隔をおいて配置される内装
    材と、両者間の間隔内に配置されかつ塑性変形可能な衝
    撃エネルギー吸収材とを備えた自動車の車体上部の衝撃
    エネルギー吸収構造であって、上記エネルギー吸収材を
    表裏両面に凹凸部を一体成形した断面多角形をなす金属
    製パイプで構成したことを特徴とする衝撃エネルギー吸
    収構造。
  6. 【請求項6】 サイドドアのドアインナパネルと、この
    ドアインナパネルの車内側に配置されるドアトリムとの
    間に、車体前後方向を長手方向として配置されかつ塑性
    変形可能な衝撃エネルギー吸収材を備えた車体側部の衝
    撃エネルギー吸収構造であつて、上記エネルギー吸収材
    を、車体幅方向を短軸方向としかつ車体上下方向を長軸
    方向とするほぼ中空楕円断面形状で、表裏両面に凹凸部
    を一体成形した金属製パイプで構成したことを特徴とす
    る衝撃エネルギー吸収構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039245A (ja) * 2000-07-31 2002-02-06 Hitachi Metals Ltd アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材
EP1437265A1 (en) * 2003-01-08 2004-07-14 Ohtsuka Co., Ltd. Impact energy absorber
WO2017138039A1 (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 河西工業株式会社 車両用緩衝部材

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