JP2010116098A - 乗物シート用フレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃エネルギーをクッションフレーム自体によって効果的に吸収し、かつ衝撃エネルギー吸収後のシートバックの後傾角度が小さい乗物用フレーム構造を提供する。
【解決手段】乗物シート1のシートクッション1aのクッションフレーム2aと、クッションフレーム2aの後部に立設されるシートバック1bのバックフレーム2bとを有する乗物シート用フレーム構造2であって、クッションフレーム2aは、後側部が乗物床面18側の部材に回転可能に支持され、前側部が乗物床面18側の部材に回転不能に支持される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両等の乗物に搭載される乗物シートのフレーム構造に関する。
乗物用シートは、一般に使用者が着座するシートクッションと、シートクッションの後端部に立設されるシートバックを有している。シートクッションとシートバックは、それぞれクッションフレームとバックフレームを有しており、クッションフレームには、従来、衝撃吸収部材が設けられる場合がある(特許文献1参照)。この衝撃吸収部材は、大径管部と、大径管部の管内に一端部が設置される小径管部と、大径管部の端部と小径管部の端部とを折り返し部を介して連続させる連続管部を一体に有している。したがって乗物が衝撃を受けた際に、衝撃吸収部材は、小径管部が大径管部から抜け出る方向に変形し、これによって衝撃エネルギーを吸収することができる。
特開2006−27554号公報
しかし衝撃吸収部材などの特別な部材ではなく、クッションフレーム自体等によって衝撃を効果的に吸収したいという要望も従来ある。ところが図8に示すように従来のクッションフレーム20aは、前側部と後側部が乗物床面の部材(例えばスライド装置17)に固定されている。あるいは図9に示すようにクッションフレーム21aは、前側部と後側部が乗物床面の部材(例えばスライド装置17)に回転可能に支持されている。すなわちクッションフレーム21aは、脚部材21c,21dを介して乗物床面の部材(例えばスライド装置17)に支持され、脚部材21c,21dが乗物床面の部材に回転可能に支持されている。
したがって乗物が後方から衝撃を受け、使用者の体重が慣性力によってバックフレームに加わった場合、その力は、クッションフレームとバックフレームの連結部近傍にモーメントとして加わる。その結果、連結部近傍が変形し、これによってシートバックの後傾角度が大きくなる。すなわち連結部近傍の変形は、他の部分が変形する場合に比べて、シートバックの後傾角度に大きく影響する。そのため本発明は、クッションフレーム自体によって衝撃エネルギーを効果的に吸収し、かつ衝撃エネルギー吸収後のシートバックの後傾角度が小さい乗物用フレーム構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える乗物用フレーム構造であることを特徴とする。請求項1に記載の発明によると、クッションフレームは、後側部が乗物床面側の部材に回転可能に支持され、前側部が乗物床面側の部材に回転不能に支持される。
したがって例えば、乗物が後方から衝撃を受けると、使用者の体重が慣性力によってバックフレームに加わる。そしてその力は、バックフレームとクッションフレームの連結部にモーメントとして加わり、モーメントは、クッションフレームの後側部に加わる。しかしクッションフレームの後側部は、乗物床面側の部材に回転可能に支持されているため、モーメントの多くは、後側部によって受け止められず、クッションフレームの前側に伝わる。しかもクッションフレームの前側部は、乗物床面側に回転不能に支持されている。そのためモーメントは、クッションフレームの前側部においても受け止められるために、多くのモーメントがクッションフレームの前側部に伝わる。その結果、モーメントは、クッションフレームの広い範囲において伝わり、クッションフレームの広い範囲で受け止められ得る。かくしてクッションフレームは、剛性を十分に利用しつつ衝撃エネルギーを受け止めることができる。これによりクッションフレームの部分的破断のおそれが小さくなる。またクッションフレームは、部分的補強の必要が小さくなるために、全体的な軽量あるいはコスト削減が可能になる。
またクッションフレームは、前側部においてモーメントを受け止めるために、前側部において変形しやすい。したがってクッションフレームは、図7の仮想線を参照するように前側部において変形して、バックフレームとの連結部近傍が変形する従来の構造(図8,9を参照)に比べて、衝撃エネルギー吸収後のバックフレームの後傾角度が小さくなる。その結果、シートに着座する使用者の安全性が向上する。また後部シートに着座する乗員への安全性も向上する。
クッションフレームは、乗物床面に設けられた取付具に取付けられて良い。しかし請求項2に記載の発明のように、乗物床面に取付けられるロアレールと、そのロアレールにスライド可能に取付けられるアッパレールを有し、アッパレールにクッションフレームの後側部を回転可能に支持する回転支持部材と、クッションフレームの前側部を回転不能に支持する固定支持部材が設けられていても良い。
請求項3に記載の発明によると、クッションフレームは、管状部材を有している。そして管状部材は、クッションフレームの前側部と後側部の間において、該管状部材の他の部分よりも全周において径が小さいまたは全周において肉厚の薄い部分を備える衝撃吸収部を有している。したがってクッションフレームは、衝撃を受けた際に、衝撃吸収部において変形しやすい。また衝撃吸収部は、全周において径が小さいまたは肉厚が薄い部分を有しているために指向性が小さく、様々な角度で好適に変形できる。したがって衝撃吸収部によって様々な角度の衝撃エネルギーを好適に吸収することができる。
請求項4に記載の発明によると、衝撃吸収部は、乗物床面側の部材に回転不能に支持されたクッションフレームの前側部の一部近傍に位置している。したがってクッションフレームは、衝撃を受けた場合、前側部において変形しやすい。その結果、衝撃吸収後のバックフレームの後傾角度が小さくなる。
本発明の実施の形態を図1〜9にしたがって説明する。図1に示すようにシート1は、車両などの乗物に搭載される乗物シートであって、シートクッション1aとシートバック1bを有している。シートクッション1aは、使用者が着座する部分であって、矩形状のクッションフレーム2aと、クッションフレーム2aに装着されるパッド(図示省略)を有している。シートクッション1aは、使用者の背中を支持する部分であって、矩形状のバックフレーム2bと、バックフレーム2bに装着されるパッド(図示省略)を有している。
図1に示すようにシート1のフレーム構造2は、前述したクッションフレーム2aと、バックフレーム2bと、これらを角度調整可能に連結するリクライニング装置10を有している。クッションフレーム2aは、図2に示すように左右一対のサイドフレーム3と、サイドフレーム3の前部間を連結する管状部材4と、サイドフレーム3の後部間を連結する管状の補強ロッド5を有している。
サイドフレーム3は、図2に示すように前後に延出する金属板状の外側板3aと、外側板3aの内側面に取付けられる金属板状の内側板3bを有している。管状部材4は、円筒状であって、前後に延出する左右一対の前後延出部4bと、前後延出部4bの前端部間を連結する左右延出部4cを一体に有している。前後延出部4bは、後端部がサイドフレーム3の前端部に取付けられ、前端部が左右延出部4cに向けてシート中心側に曲がっている。
図2に示すようにクッションフレーム2aの前側部は、固定支持部材7によって回転不能に支持され、後側部は、回転支持部材8によって回転可能に支持される。固定支持部材7と回転支持部材8は、金属板製であって、スライド装置17のアッパレール17bに立設される。固定支持部材7の下端部は、ボルトとナットによってアッパレール17bに固定される。固定支持部材7の上端部は、管状部材4の前右部と前左部における曲がり角部に溶接によって固定される。したがってクッションフレーム2aの前側部は、固定支持部材7によってアッパレール17bに対して回転不能に支持される。
回転支持部材8の下端部8aは、図2に示すようにボルトとナットによってアッパレール17bに固定される。回転支持部材8の上端部8bは、ピン8eによってサイドフレーム3の後下部に回転可能に取付けられる。ピン8eは、回転支持部材8とサイドフレーム3を貫通し、外側端にワッシャ8dが装着された状態で、両端部が潰される(かしめられる)。したがってクッションフレーム2aは、後側部が回転支持部材8によってアッパレール17bに対して上下方向に回転可能に支持される。
図2に示すように管状部材4の前後延出部4bは、クッションフレーム2aの前側部に位置しており、かつ固定支持部材7と回転支持部材8の間に位置している。前後延出部4bには、衝撃を受けた際に変形し得る衝撃吸収部4aが形成されている。衝撃吸収部4aは、図5に示すように蛇腹構造であって、径の小さい第一部4a1と、径の大きい第二部4a2を交互に複数有している。第一部4a1と第二部4a2は、いずれか一方または両方を管状部材4の径全周に渡って拡径または縮径することで形成され得る。
第一部4a1は、径が小さいために、比較的小さな曲げモーメントによって変形され得る(低剛性部)。一方、第二部4a2は径が大きいために、剛性が強く、通常使用時のクッションフレーム2aの剛性アップに貢献する(高剛性部)。図5,6に示すように第二部4a2のピッチ4a3は、管状部材4が曲がった際に、第二部4a2同士が当たり、管状部材4の変形を規制し得る大きさに設定されている。したがって衝撃吸収部4aは、曲げモーメントを受けると、第一部4a1が主として変形して曲がり、第二部4a2同士が当たることで、その変形が規制される。
図2に示すように管状部材4の左右延出部4cと補強ロッド5には、緩衝装置9が懸架される。緩衝装置9は、図示省略のパッドの下側に配設されて、シートに着座した使用者への衝撃を緩和する装置であって、弾発力のある金属製のワイヤー9aを複数有している。ワイヤー9aは、前後および左右に延出し、かつ前端部が管状部材4に装着された係止部材4dに係止され、後端部が補強ロッド5に係止される。
図2に示すように管状部材4の左右延出部4cには、前方に張出すワイヤー6が取付けられている。ワイヤー6は、管状部材4から前方に張出す二対の張出部6aと、各張出部6aの先端から下方に延びる上下延出部6bと、各対の上下延出部6bの下端部間を連結する連結部6cを一体に有している。
乗物床面18には、図2,3に示すように一対のスライド装置17が取付けられる。スライド装置17は、床面18に取付けられるロアレール17aと、ロアレール17aにスライド可能に組付けられるアッパレール17bと、これらを相対移動不能にロックするロック装置17cを有している。一対のアッパレール17bの間には、ロック解除レバー16が傾動可能に取付けられている。ロック解除レバー16は、前側部を持上げられることで、ロック装置17cを解除し、これによってアッパレール17bの前後方向のスライドを許容する。
図1,3に示すようにバックフレーム2bは、左右一対のサイドフレーム12と、一対のサイドフレーム12の上端部を連結する管状部材13と、一対のサイドフレーム12の下側部を連結するアンダーフレーム15を有している。サイドフレーム12は、金属板製であって、下端部がリクライニング装置10を介してサイドフレーム3の後側部に傾動可能に連結される。一対のリクライニング装置10の間には、これらを連動させる連動棒11が設けられている。
管状部材13は、図1に示すように左右一対の上下延出部13aと、一対の上下延出部13aの上端部を連結する連結部13bを一体に有している。上下延出部13aは、下端部がサイドフレーム12に取付けられる。一対の上下延出部13aの間には、補強板14が連結される。
以下に、フレーム構造2が衝撃を受けて変形する様子を説明する。乗物が後方から衝撃を受けると、図4,7に示すように使用者の体重が慣性力によってバックフレーム2bに加わる。そしてその力Fは、バックフレーム2bとクッションフレーム2aの連結部にモーメントとして加わり、リクライニング装置10がロック状態において、モーメントがクッションフレーム2aの後側部に加わる。しかしクッションフレーム2aの後側部は、アッパレール17bに回転可能に取付けているため、モーメントの多くは、後側部によって受け止められず、クッションフレーム2aの前側に伝わる。
しかもクッションフレーム2aの前側部は、固定支持部材7によってアッパレール17bに回転不能に支持(固定)されている。そのためモーメントは、クッションフレーム2aの前側部において受け止められるために、多くのモーメントがクッションフレーム2aの前側部に伝わる。その結果、モーメントは、クッションフレーム2aの広い範囲において伝わり、クッションフレーム2aの広い範囲において受け止められ得る。
さらに図4に示すように、モーメントがクッションフレーム2aの前側部に伝わると、管状部材4の衝撃吸収部4aが変形する。例えば、衝撃吸収部4aの前側上部4a4と後側下部4a7が圧縮変形する。そして前側下部4a5と後側上部4a6が引っ張り変形する。これによりクッションフレーム2aは、図7に示すように衝撃吸収部4aが位置する前側部において大きく変形する。そして前側部が変形するために、後側部が変形する場合に比べて、バックフレーム2bの後傾角度19が小さくなる。
例えば、図8に示すように従来のフレーム構造20は、クッションフレーム20aとバックフレーム20bを有しており、クッションフレーム20aの前側部20cと後側部20dがアッパレール17bに固定されている。このバックフレーム20bに後方への力が加わると、モーメントが発生し、そのモーメントは、クッションフレーム20aの後側部20dに伝わる。クッションフレーム20aの後側部20dは、アッパレール17bに固定されているために、モーメントは、後側部20dの近傍において受け止められ、クッションフレーム20aの後側部が変形する。
したがって衝撃エネルギーは、クッションフレーム20aの後側部のみの狭い範囲において受け止められる。またクッションフレーム20aの後側部が変形するために、前側部が変形する場合(図7参照)に比べて、バックフレーム20bの後傾角度20eが大きくなる。
図9の従来のフレーム構造21は、クッションフレーム21aとバックフレーム21bと、脚部材21c,21dを有している。脚部材21c,21dの下端部21c1,21d1は、アッパレール17bに回転可能に取付けられる。上端部21c2,21d2は、それぞれクッションフレーム21aの前側部と後側部に回転可能に取付けられる。脚部材21c,21dは、傾動されることで、クッションフレーム21aの高さを調整する。調整後には、クッションフレーム21aに設けられたリフタブレーキ21eによって、上端部21d2がクッションフレーム21aに対して回転規制される。
したがって図9に示すクッションフレーム21aは、脚部材21c,21dを介して前側部と後側部が回転可能にアッパレール17bに取付けられる。このバックフレーム21bに後方への力が加わると、モーメントが発生し、モーメントは、クッションフレーム20aに伝わる。クッションフレーム20aは、後側部と前側部がどちらも回転可能にアッパレール17bに取付けられているために、前側部によってモーメントを受け止めることができない。そのためモーメントは、クッションフレーム20aの後側部から前側部に伝わり難く、多くのモーメントが後側部において受け止められる。そのためクッションフレーム21aの後側部が主に変形する。
したがって衝撃エネルギーは、クッションフレーム21aの後側部近傍の狭い範囲において受け止められる。またクッションフレーム21aの後側部の近傍が変形するために、前側部が変形する場合(図7参照)に比べて、バックフレーム21bの後傾角度21fが図7の場合に比べて大きくなる。なお図7〜9の後傾角度19,20e,21fは、図7の後傾角度19が最も小さく、図8の後傾角度20eが最も大きくなる傾向にある。
以上のように、クッションフレーム2aは、図3,4に示すように後側部が回転支持部材8を介してアッパレール(乗物床面側の部材)17bに回転可能に支持され、前側部が固定支持部材7を介してアッパレール17bに回転不能に支持される。したがって前述するように、衝撃によるモーメントは、クッションフレーム2aの後側部から前側に伝わり、前側部においても受け止められ、多くのモーメントがクッションフレーム2aの前側部に伝わる。
その結果、モーメントは、クッションフレーム2aの広い範囲において伝わり、クッションフレーム2aの広い範囲で受け止められ得る。かくしてクッションフレーム2aは、剛性を十分に利用しつつ衝撃エネルギーを受け止めることができる。これによりクッションフレーム2aの部分的破断のおそれが小さくなる。またクッションフレーム2aは、部分的補強の必要性が小さくなるために、全体的な軽量あるいはコスト削減が可能になる。
またクッションフレーム2aは、図8,9に示す従来の構造に比べて、前側部においてモーメントを受け止めるために、前側部において変形しやすい。したがってクッションフレーム2aは、図7の仮想線を参照するように前側部において変形して、バックフレームとの連結部近傍が変形する従来の構造(図8,9を参照)に比べて、衝撃エネルギー吸収後のバックフレーム2bの後傾角度19が小さくなる(図4参照)。その結果、シートに着座する使用者の安全性が向上する。また後部シートに着座する乗員への安全性も向上する。
またクッションフレーム2aは、図3,4に示すように管状部材4を有している。そして管状部材4は、クッションフレーム2aの前側部と後側部の間において、管状部材4の他の部分よりも全周において径が小さい部分を備える衝撃吸収部4aを有している。したがってクッションフレーム2aは、衝撃を受けた際に、衝撃吸収部4aにおいて変形しやすい。また衝撃吸収部4aは、全周において径が小さい部分を有しているために指向性が小さく、様々な角度で好適に変形できる。したがって衝撃吸収部4aによって様々な角度の衝撃エネルギーを好適に吸収することができる。
また衝撃吸収部4aは、図3,4に示すようにアッパレール(乗物床面側の部材)17bに回転不能に支持されたクッションフレーム2aの前側部の一部近傍に位置している。したがってクッションフレーム2aは、衝撃を受けた場合、前側部において変形しやすい。その結果、衝撃吸収後のバックフレーム2bの後傾角度19が小さくなる。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)上記実施の形態のクッションフレーム2aは、固定支持部材7と回転支持部材8によってアッパレール17bに取付けられている。しかしクッションフレーム2aが乗物床面に設けられた取付具に対して固定支持部材7と回転支持部材8によって取付けられる形態であっても良い。
(2)上記実施の形態の管状部材4の衝撃吸収部4aは、径が小さい第一部4a1と径が大きい第二部4a2を有している。しかし衝撃吸収部4aが全周に渡って肉厚の薄い第一部と、全周に渡って肉厚の厚い第二部を有する形態、あるいはこれらの組み合わせであっても良い。
(3)上記実施の形態の管状部材4は、円筒状で断面リング形状であるが、筒形状で断面が楕円リング形状または多角形状などであっても良い。
(4)上記実施の形態のクッションフレーム2aは、一部に衝撃吸収部4aを有しているが、衝撃吸収部を有していない形態であっても良い。この形態においてもクッションフレームは、広い範囲で衝撃エネルギーを受け止め、前側部において大きく変形しやすい。
(5)上記実施の形態の衝撃吸収部4aは、円筒状の第一部4a1と第二部4a2を有している。しかし衝撃吸収部が、螺旋状に形成された第一部と第二部を有している形態であっても良い。
乗物シートのフレーム構造の斜視図である。 クッションフレームとスライド装置の斜視図である。 フレーム構造の左側面図である。 衝撃を受けて変形した後のフレーム構造の左側面図である。 衝撃吸収部の断面図である。 衝撃を受けて変形した後の衝撃吸収部の一部断面図である。 フレーム構造の概略図である。 従来のフレーム構造の概略図である。 他の従来のフレーム構造の概略図である。
符号の説明
1…乗物シート
1a…シートクッション
1b…シートバック
2,20,21…フレーム構造
2a,20a,21a…クッションフレーム
2b,20b,21b…バックフレーム
3,12…サイドフレーム
4,13…管状部材
4a…衝撃吸収部
7…固定支持部材
8…回転支持部材
9…緩衝装置
10…リクライニング装置
17…スライド装置
17a…ロアレール
17b…アッパレール(乗物床面側の部材)
18…乗物床面
19,20e,21f…後傾角度

Claims (4)

  1. 乗物シートのシートクッションのクッションフレームと、そのクッションフレームの後部に立設されるシートバックのバックフレームとを有する乗物シート用フレーム構造であって、
    前記クッションフレームは、後側部が乗物床面側の部材に回転可能に支持され、前側部が乗物床面側の部材に回転不能に支持されることを特徴とする乗物シート用フレーム構造。
  2. 請求項1に記載の乗物シート用フレーム構造であって、
    乗物床面に取付けられるロアレールと、そのロアレールにスライド可能に取付けられるアッパレールを有し、
    前記アッパレールにクッションフレームの後側部を回転可能に支持する回転支持部材と、前記クッションフレームの前側部を回転不能に支持する固定支持部材が設けられていることを特徴とする乗物シート用フレーム構造。
  3. 請求項1または2に記載の乗物シート用フレーム構造であって、
    クッションフレームは、管状部材を有し、
    前記管状部材は、前記クッションフレームの前側部と後側部の間において、該管状部材の他の部分よりも全周において径が小さいまたは全周において肉厚の薄い部分を備える衝撃吸収部を有することを特徴とする乗物シート用フレーム構造。
  4. 請求項3に記載の乗物シート用フレーム構造であって、
    衝撃吸収部は、乗物床面側の部材に回転不能に支持されたクッションフレームの前側部の一部近傍に位置していることを特徴とする乗物シート用フレーム構造。

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