JP2010137674A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の後突時に乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができる車両用シートを得る。
【解決手段】バックパッド部22の車両後方側のパネル部材26には、ヒンジ部36が取り付けられており、ヒンジ部36によって、ワイヤ部材32、34の側部32B、34Bが車両前後方向に沿って支持されると共に、ワイヤ部材32の側部32B、34Bとパネル部材26とが回転可能に支持されている。ワイヤ部材32、34の端部32C、34Cはリインフォース28、ロアパネル30にそれぞれ取り付けられている。ワイヤ部材32の側部32Bには、断面が略V状の切り欠き部38が形成されている。これによって、車両の後突時に切り欠き部38を起点としてワイヤ部材32、34の側部34Bを変形させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗員が着座するシートクッションの車両後端側に乗員の背部を支持するシートバックが立設された車両用シートに関する。
下記特許文献1には、シートバックパッドを、パット支持面を備えたパッド支持部材で直接支持すると共に、パッド支持部材の後方にエネルギ吸収部材を設けた構造が開示されている。
実開昭62−25226号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、エネルギ吸収部材の変形によりパッド支持部材とシートバックフレームとの間を伝わる衝撃荷重(過大荷重)を吸収することができるが、車両の後突時に作用する荷重により乗員の頸部にかかる負荷については考慮されていない。すなわち、車両の後突時に乗員の頭部が車両後方側に移動した場合、乗員の頸部にかかる負荷が大きくなる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両の後突時に乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両用シートは、乗員が着座するシートクッションの車両後端側に立設され、着座した乗員の背部を支持する支持部を備えたシートバックと、前記シートバックの上端部に取り付けられたヘッドレストと、前記支持部の車両後方側に設けられ、車両の後突時に乗員の身体が前記シートバック内に入り込むように前記支持部の少なくとも車両上下方向中間部を車両後方側に移動させる移動手段と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記移動手段は、前記支持部の車両後方側に車両前後方向に沿って設けられ、前記支持部を保持するワイヤ部材と、車両幅方向に沿って配置された回転軸により前記支持部と前記ワイヤ部材とを相対的に回転可能に支持するヒンジ部と、前記ワイヤ部材の中間部に設けられ、車両の後突時に前記ヒンジ部によって前記ワイヤ部材に対し軸力を発生させて前記ワイヤ部材を変形させる脆弱部と、を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記移動手段は、前記支持部の車両後方側に車両前後方向に沿って設けられ、前記支持部を保持するブラケットと、前記ブラケットに設けられ、車両の後突時に作用する圧縮力によって車両前後方向に潰れる潰れ部と、を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記移動手段は、前記支持部の車両後方側に車両上下方向に沿って設けられ、前記支持部を保持するプレート部材と、前記プレート部材の車両上下方向両端部に設けられ、車両の後突時に作用する荷重によって伸びて前記プレート部材の少なくとも車両上下方向中間部を車両後方側に移動させる波状部と、を有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記移動手段は、前記支持部を乗員の支持位置でロックするロック機構と、前記ロック機構に設けられ、車両の後突時に前記ロック機構によるロックを解除して、前記支持部を車両後方側に移動させる操作部材と、を有することを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、乗員が着座するシートクッションの車両後端側にシートバックが立設され、シートバックの上端部にヘッドレストが取り付けられており、着座した乗員の背部がシートバックに設けられた支持部で支持される。支持部の車両後方側には移動手段が設けられており、移動手段によって、車両の後突時(車両が他の車両から追突された時など)に乗員の身体がシートバック内に入り込む(沈み込む)ように支持部の少なくとも車両上下方向中間部が車両後方側に移動する。これによって、乗員の頭部とヘッドレストとの距離が短くなり、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることが防止又は抑制され、乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができる。
請求項2記載の本発明によれば、支持部の車両後方側に車両前後方向に沿って支持部を保持するワイヤ部材が設けられており、車両幅方向に沿って回転軸が配置されたヒンジ部によって、支持部とワイヤ部材とが相対的に回転可能に支持されている。ワイヤ部材の中間部には脆弱部が設けられており、車両の後突時にヒンジ部によってワイヤ部材に対し軸力を発生させて脆弱部を起点としてワイヤ部材を変形させる。これによって、支持部の少なくとも車両上下方向中間部がより確実に車両後方側に移動する。このため、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることがより一層防止又は抑制され、乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができる。
請求項3記載の本発明によれば、支持部の車両後方側に車両前後方向に沿って支持部を保持するブラケットが設けられており、ブラケットには潰れ部が設けられている。車両の後突時に作用する圧縮力によって潰れ部が車両前後方向に潰れることにより、ブラケットに支持された支持部の少なくとも車両上下方向中間部が車両後方側に移動する。これにより、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることがより一層防止又は抑制され、乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができる。
請求項4記載の本発明によれば、支持部の車両後方側に車両上下方向に沿って支持部を保持するプレート部材が設けられており、プレート部材の車両上下方向両端部に波状部が設けられている。車両の後突時に作用する荷重によって波状部が伸びてプレート部材の少なくとも車両上下方向中間部が車両後方側に移動し、プレート部材の移動に伴って支持部の少なくとも車両上下方向中間部が車両後方側に移動する。これにより、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることがより一層防止又は抑制され、乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができる。
請求項5記載の本発明によれば、支持部を乗員の支持位置でロックするロック機構が設けられており、ロック機構には、ロックを解除して支持部を車両後方側に移動させる操作部材が設けられている。車両の後突時には、操作部材によってロック機構によるロックを解除して支持部を車両後方側に移動させる。これにより、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることがより一層防止又は抑制され、乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、車両の後突時に乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用シートは、車両の後突時に乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用シートは、車両の後突時に乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、車両の後突時に乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る車両用シートは、車両の後突時に乗員の頸部にかかる負荷をより一層軽減することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両用シートの第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両用シートが車両上下方向に沿った断面図にて示されている。この図に示されるように、車両用シート10は、図示しない車体フロアに設置されると共に車両前後方向に沿って配置されたシートクッション12と、シートクッション12の後端部から車両上方側に立設されたシートバック14と、シートバック14の上部に取り付けられた鞍型のヘッドレスト16と、を含んで構成されている。シートクッション12は、着座した乗員の尻部及び大腿部を支持するものであり、シートバックフレーム16は、着座した乗員の背部を支持するものである。また、ヘッドレスト16は、着座した乗員の頭部を支持するものである。
図1及び図2に示されるように、シートバック14の内部には、車両上下方向に沿って骨格部材であるシートバックフレーム20が配設されている。シートバックフレーム20は、車両正面視で略矩形状に配置された枠体であり、上端部20Aが下端部20Bに対して車両後方側となるように車両上下方向にやや傾斜して配置されている。シートバックフレーム20の車両幅方向両側の側部は、車両幅方向の断面が略「コ」字状に形成された幅広の側部フレーム20Cで構成されており、側部フレーム20Cの開口部が対向するように配置されている。シートバック14の車両前面部には、車両上下方向に沿って支持部としてのバックパッド部22が配置されており、バックパッド部22の車両上下方向両端部及び車両幅方向両端部がシートバックフレーム20に装着されている(取り付けられている)。バックパッド部22の表面には表皮24が設けられている。車両用シート10では、バックパッド部22によって乗員の乗り心地性能を確保することができる。
バックパッド部22の車両後方側には、平面部22Aが斜め方向に沿って配置されており、平面部22Aにはバックパッド部22を保持するための平面状のパネル部材26が取り付けられている。なお、パネル部材26に代えてマットを設けてもよい。
シートバック14の車両後端部には、車両幅方向に沿って上部側に長板状のリインフォース28が設けられており、車両幅方向に沿って下部側に長板状のロアパネル30が設けられている。リインフォース28及びロアパネル30と、これらの車両前方側に配置されたパネル部材26との間には空間が形成されている。
図1及び図3に示されるように、パネル部材26の車両後方側における上部側と下部側には、移動手段としての略U字状のワイヤ部材32、34が配設されている。パネル部材26の背面の上部側と下部側における車両幅方向両端部には、凹状部36Aを備えた移動手段としてのヒンジ部36が取り付けられており、凹状部36Aにワイヤ部材32、34の中央部32A、34Aがそれぞれ挿通されている。ヒンジ部36によって、ワイヤ部材32、34の両側の側部32B、34Bが車両前後方向に沿って配置されると共に、ワイヤ部材32の両側の側部32B、34Bとパネル部材26(及びバックパッド部22)とが相対的に回転可能に支持されている。言い換えると、ヒンジ部36の凹状部36Aにワイヤ部材32、34の中央部32A、34Aが挿通されることで、車両幅方向に配置されたワイヤ部材32、34の中央部32A、34Aを回転軸としてワイヤ部材32の側部32B、34Bが回転可能に構成されている。ワイヤ部材32、34の両側の端部32C、34Cは車両幅方向端部側に折り曲げられている。ワイヤ部材32の端部32Cはリインフォース28に取り付けられており、ワイヤ部材34の端部34Cがロアパネル30に取り付けられている。
ワイヤ部材32の側部32Bにおける中間部の下部には、脆弱部としての断面が略V状の切り欠き部38が形成されている。また、ワイヤ部材34の側部34Bにおける中間部の上部には、断面が略V状の切り欠き部38が形成されている。ワイヤ部材32、34をヒンジ部36によって回転可能に構成することで、車両の後突時にワイヤ部材32、34に対し軸力のみを発生させてワイヤ部材32、34の側部34Bを切り欠き部38を起点として変形させるように構成されている。ワイヤ部材32、34からの圧縮力は、リインフォース28及びロアパネル30によって保持されるように構成されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
車両用シート10では、バックパッド部22に装着されたパネル部材26の車両後方側に車両前後方向に沿ってワイヤ部材32、34の側部32B、34Bが配設されており、ワイヤ部材32、34の中央部32A、34Aを支持するヒンジ部36により、バックパッド部22及びパネル部材26とワイヤ部材32、34の側部32B、34Bとが相対的に回転可能に支持されている。より具体的には、車両幅方向に配置されたワイヤ部材32、34の中央部32A、34Aを回転中心として、ワイヤ部材32、34の側部32B、34Bがバックパッド部22及びパネル部材26に対して車両上下方向に回転可能に支持されている。ワイヤ部材32の側部32Bの下部側とワイヤ部材34の側部34Bの上部側にはそれぞれ切り欠き部38が設けられている。
このような車両用シート10では、図4に示されるように、車両の後突時(車両が他の車両から追突された時)等の大入力時に、ヒンジ部36によってワイヤ部材32、34の側部32B、34Bに対し軸力(圧縮力)のみを発生させることにより、ワイヤ部材32、34の側部32B、34Bが切り欠き部38を起点として折れる。これにより、バックパッド部22の車両上下方向中間部が車両後方側に移動し、乗員の身体がシートバック内に入り込む(沈み込む)。バックパッド部22の車両後方側への移動により、乗員の頭部とヘッドレスト16との距離が短くなり、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることが防止又は抑制される。このため、乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができる。
〔第2実施形態〕
以下、図5及び図6を用いて、本発明に係る車両用シートの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5及び図6(A)に示されるように、車両用シートのパネル部材26の車両後方側には、第1実施形態のワイヤ部材32、34に代えて、パネル部材26を保持する移動手段としてのブラケット50が設けられている。ブラケット50は、矩形状の筒状体で構成されており、車両後方側に行くに従って車両幅方向及び車両上下方向の寸法が大きくなるように形成されている。ブラケット50の上面と下面の対向する位置には、車両幅方向に沿って断面が略V字状に窪んだ複数の潰れ部52が形成されている。また、ブラケット50の両側面の対向する位置には、潰れ部52と位置をずらして車両上下方向に沿って断面が略V字状に窪んだ複数の潰れ部54が形成されている。複数の潰れ部52、54は、車両の後突時等の大入力時に作用する圧縮力によって車両前後方向に潰れるように構成されている。
図6(A)に示されるように、ブラケット50の車両後端部は、4辺が外側へ折り曲げられて4つの取付部56が形成されている。取付部56は、リインフォース28又はロアパネル30にスポット溶接により接合されている。ブラケット50は、パネル部材26の上部側における車両幅方向両端部付近に一対設けられていると共に、パネル部材26の下部側における車両幅方向両端部付近に一対設けられている。
このような車両用シートでは、図6(B)に示されるように、車両の後突時等の大入力時に、ブラケット50に作用する圧縮力(矢印方向)によって複数の潰れ部52、54を起点としてブラケット50が車両前後方向に潰れる。これにより、バックパッド部(図示省略)及びパネル部材26が車両後方側に移動し、乗員の身体がシートバック内に入り込む(沈み込む)ことにより、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることが防止又は抑制される。このため、乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができる。
また、ブラケット50は、複数の潰れ部52、54を起点としてブラケット50が車両前後方向に潰れるため、ブラケット50によるエネルギー吸収をコントロールすることが容易となり、潰れ量のバラツキを抑制することができる。
〔第3実施形態〕
以下、図7を用いて、本発明に係る車両用シートの第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、車両用シート60では、バックパッド部22の平面部22Aに移動手段としてのプレート部材62が取り付けられている。プレート部材62の車両上下方向両端部付近における平面部22Aと対向する位置には、車両上下方向に波状に加工された波状部62Aが設けられている。波状部62Aは、波状部62Aの頂部と底部が車両幅方向に沿って配置された構成となっている。言い換えると、波状部62Aは、波の振幅の方向が車両前後方向に構成されている。プレート部材62の波状部62Aより端部側には、互いに対向する方向に凹状に湾曲する半円状の取付部62B、62Cが形成されている。半円状の取付部62B、62Cは、シートバックフレーム20の上端部20A、下端部20Bに巻き掛けられた状態で固着されている(装着されている)。プレート部材62の波状部62Aは、車両用シート60の通常使用時には、撓まないような剛性を有している。
このような車両用シートでは、図7中の二点鎖線で示されるように、車両の後突時等の大入力時に作用する荷重によって、プレート部材62の両端部の波状部62Aが伸びて、プレート部材62の車両上下方向中間部が車両後方側に移動する。これに伴い、バックパッド部22が車両後方側に移動し、乗員の身体がシートバック14内に入り込む(沈み込む)ことにより、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることが防止又は抑制される。このため、乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができる。
〔第4実施形態〕
以下、図8及び図9を用いて、本発明に係る車両用シートの第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、車両用シート70では、パネル部材26と接触する位置に、バックパッド部22及びパネル部材26を乗員の支持位置でロックするロック機構としてのロック装置72が設けられている。ロック装置72は、断面が略L字状の支持部材72Aと、支持部材72Aの後端部に設けられた回転軸72Bと、を含んで構成されている。支持部材72Aの前端部(先端部)は車両前後方向に沿って配置されており、支持部材72Aの前端部がパネル部材26の背面に接触している。支持部材72Aの後端側の下部付近には、操作部材としてのケーブル72Cが取り付けられており、ケーブル72Cが車両後方側(矢印方向)に引っ張られることにより支持部材72Aの前端部(先端部)が車両後方側に回転可能に構成されている。パネル部材26の車両前方側には、パネル部材26を車両後方側に付勢する図示しない付勢部材(例えばコイルスプリングなど)が設けられている。車両の後突が図示しないセンサにより検知されると、ロック装置72によるロックが解除されてケーブル72Cに引っ張られるように構成されている。
このような車両用シート70では、車両の後突等がセンサにより検知されると、ロック装置72によるロックが解除され、図9に示されるように、ケーブル72Cが車両後方側(矢印方向)に引っ張られることにより支持部材72Aの前端部が車両後方側に回転する。これにより、図示しない付勢部材の付勢力によりパネル部材26及びバックパッド部22が車両後方側に移動する。バックパッド部22の移動によって乗員の身体がシートバック14内に入り込む(沈み込む)ことにより、乗員の頸椎が車両後方側に伸びることが防止又は抑制される。このため、乗員の頸部にかかる負荷を軽減することができる。
〔補足説明〕
上述した第1実施形態では、ワイヤ部材32の側部32Bに設けられた切り欠き部38の位置や形状はこれに限定されず、ワイヤ部材32の側部32Bが上下方向に折れる構成であれば、他の構成でもよい。また、切り欠き部38に限らず、薄肉部などの他の形状の脆弱部を設けてもよい。
上述した第2実施形態では、ブラケット50に設けられた複数の潰れ部52の形状はこれらに限定されず、ブラケット50が車両前後方向に沿って潰れる構成であれば、他の構成でもよい。
上述した第3実施形態では、プレート部材62に設けられた波状部62Aの位置や形状はこれらに限定されず、プレート部材62の車両上下方向中間部が車両後方側に伸びる構成であれば、他の構成でもよい。
上述した第4実施形態では、ロック装置72の構成はこれに限定されず、パネル部材26をロックすると共に、ロック解除時にパネル部材26を車両後方側に移動させる構成であれば、他の構成でもよい。
第1実施形態に係る車両用シートを示す縦断面図である。 図1に示す車両用シートに用いられるシートバックフレーム及びワイヤ部材付近の構造を示す平面図である。 図1に示す車両用シートに用いられるパネル部材及びワイヤ部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートの後突時等の変形状態を示す縦断面図である。 第2実施形態に係る車両用シートに用いられるパネル部材のブラケットを示す斜視図である。 (A)は図5に示すブラケットの横断面図であり、(B)は後突時等のブラケットの変形状態を示す横断面図である。 第3実施形態に係る車両用シートを示す縦断面図である。 第4実施形態に係る車両用シートを示す縦断面図である。 第4実施形態に係る車両用シートのロック装置付近を示す縦断面図である。
符号の説明
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 ヘッドレスト
22 バックパッド部(支持部)
32 ワイヤ部材
34 ワイヤ部材
36 ヒンジ部
38 切り欠き部(脆弱部)
50 ブラケット
52 潰れ部
54 潰れ部
60 車両用シート
62 プレート部材
62A 波状部
70 車両用シート
72 ロック装置(ロック機構)
72C ケーブル(操作部材)

Claims (5)

  1. 乗員が着座するシートクッションの車両後端側に立設され、着座した乗員の背部を支持する支持部を備えたシートバックと、
    前記シートバックの上端部に取り付けられたヘッドレストと、
    前記支持部の車両後方側に設けられ、車両の後突時に乗員の身体が前記シートバック内に入り込むように前記支持部の少なくとも車両上下方向中間部を車両後方側に移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする車両用シート。
  2. 前記移動手段は、
    前記支持部の車両後方側に車両前後方向に沿って設けられ、前記支持部を保持するワイヤ部材と、
    車両幅方向に沿って配置された回転軸により前記支持部と前記ワイヤ部材とを相対的に回転可能に支持するヒンジ部と、
    前記ワイヤ部材の中間部に設けられ、車両の後突時に前記ヒンジ部によって前記ワイヤ部材に対し軸力を発生させて前記ワイヤ部材を変形させる脆弱部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記移動手段は、
    前記支持部の車両後方側に車両前後方向に沿って設けられ、前記支持部を保持するブラケットと、
    前記ブラケットに設けられ、車両の後突時に作用する圧縮力によって車両前後方向に潰れる潰れ部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記移動手段は、
    前記支持部の車両後方側に車両上下方向に沿って設けられ、前記支持部を保持するプレート部材と、
    前記プレート部材の車両上下方向両端部に設けられ、車両の後突時に作用する荷重によって伸びて前記プレート部材の少なくとも車両上下方向中間部を車両後方側に移動させる波状部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  5. 前記移動手段は、
    前記支持部を乗員の支持位置でロックするロック機構と、
    前記ロック機構に設けられ、車両の後突時に前記ロック機構によるロックを解除して、前記支持部を車両後方側に移動させる操作部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
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