JP2006214481A - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】短い変形ストロークと大きなエネルギー吸収効率を両立させうる衝撃吸収部材を提供すること。
【解決手段】長手方向と短手方向を有する中空の部材であり、衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位101と、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位102と、これら圧縮部位101と引張部位102との両端側を連結する一対の側方部位103と、を有し、前記側方部位103には、所定の角度を有する山部104と、所定の角度を有する谷部105と、これらを連結する斜面部106と、が複数連設されて形成された蛇腹状の第一変形促進手段107が設けられ、前記第一変形促進手段107は、前記谷部105の頂点が、前記長手方向における前記第一変形促進手段107の両端108を結ぶ直線よりも内側になる位置に配置された衝撃吸収部材100。
【選択図】図1

Description

本発明は、衝撃吸収部材に関し、特に、短い変形ストロークと大きなエネルギー吸収効率を両立させうる衝撃吸収部材に関する。
従来より、軽量且つ高強度の構造部材として、アルミに加えて、繊維強化材料が用いられている。繊維強化材料は、複合材料を繊維で強化したものであり、繊維強化ゴム(FRR)、繊維強化金属(FRM)、繊維強化セラミックス(FRC)、繊維強化プラスチック(FRP)等が知られている。これらのうち、繊維強化材料として最もよく利用されるFRPは、マトリクス(素地)としてプラスチックを使用したもので、強化材としては一般に、炭素やガラス等の繊維が使用されることが知られている。
FRPの強化材として炭素繊維を使用したものは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とよばれる。CFRPは、先端複合材料の中核に位置し、軽量、高強度、高弾性率材料として、航空分野、宇宙分野等に欠くことのできない構造材料として知られている。CFRP材は、炭素繊維の配向に応じて異なる構造及び性質を持つ、ユニダイレクショナル材(UD材)や、クロス材が知られている。UD材は、炭素繊維をうすく一方向に並べてエポキシ樹脂等により成型した素材形態である。一方、クロス材はカーボン繊維などの繊維を織物又は編物として、エポキシ樹脂等により成型した素材形態である。これらのCFRPは、鉄の約25%の重量と軽量ながら、耐熱性及び耐蝕性に優れる。
ところで、従来より、自動車等の衝撃吸収部材として、乗員の保護対策及び燃費向上等の観点から、軽量且つ高強度の構造部材であるアルミニウム材やアルミニウム合金材が用いられている。特に、フロントピラー、センターピラー、リアピラー等の自動車側部に使用されるビーム材においては、衝突時の衝撃から乗員を保護するために、より優れたエネルギー吸収量を有する衝撃吸収部材が望まれている。
例えば、自動車の側部構造材に設置されるフレームでは、単一材料を押出成型やプレス成型し、断面形状を閉断面化、大断面化して強度及び剛性を上げることにより、衝突時のエネルギー吸収量の増大が図られている。一般に、側面衝突時の変形モードとしては、センターピラーを例に挙げると、上部サイドルーフレールと下部サイドシルを支点として折れ曲がる、3点曲げによる曲げ変形を受ける。従って、側部構造材としては、曲げの荷重に対する耐久力が強く、曲げによるたわみが小さいことが望まれる。
また、自動車の側部構造部材であるピラーでは、アルミニウム材又はアルミニウム合金材を用いた場合、同じ重量で大きな断面2次モーメントを得るために中空構造が採用されている。このようなアルミニウム等の衝撃吸収部材は、衝撃によって加わる荷重が最大強度に達した直後に荷重強度が急激に減少するという性質がある。これは、加わる荷重が降伏点を越えると、小さな荷重で容易に衝撃吸収部材が変形するため、一旦降伏点を越えると車体の変形量が大きいことを意味する。即ち、降伏点を越えると耐え得る荷重が小さくなり、小さい荷重で大きな車体の変形を生じるため、荷重と変位の積で算出されるエネルギー吸収量は結果的に小さくなる。従って、ピラー等の衝撃吸収部材としては、荷重が最大強度に達して降伏点を越えた後、降伏点近傍の荷重が引き続き加わったとしても、一定の変位に達するまでは荷重強度を保持し続けるものであることが望まれる。
これに関し、特許文献1には、アルミ中空形材の引張面側にFRP材を隣接して一体化させた部材が開示されている。これは、圧縮面側に塑性変形容易な部材を使用し、引張面側に高強度軽量部材を使用することで、圧縮面側で衝撃吸収を受け持ち、引張面側では面の変化量を少なくすることで大きなエネルギー吸収と小さな変形を実現しようとする技術である。
また、特許文献2には、軸圧壊してエネルギーを吸収させる車体構造部材において、曲げ変形を受ける箇所に蛇腹状の荷重伝達部材を配置し、山折した蛇腹の稜線を荷重受け面とし、谷折した蛇腹の稜線を構造部材への結合部として、良好な軸圧壊特性の実現と、曲げ入力に対する強度を向上させるという技術が開示されている。
特開平06−101732号公報 特開2004−75021号公報
しかし、特許文献1に開示されている衝撃吸収部材は、圧縮側に塑性変形しやすいアルミを使用しているため、衝撃吸収部材の吸収エネルギー量は、圧縮側の降伏応力が支配的要因となってしまう。つまり、引張側の高強度FRP材は、エネルギー吸収材としての寄与が低く、かつ、アルミを使用することで重量効率の向上にも限界がある。また、この衝撃吸収部材においては、アルミとFRPがボルトにより接合された構造を有しているため、荷重による変形に伴ってボルト接合部に応力集中が発生してしまい、この発明特有の利点を発揮する以前に接合部から破断に至る可能性がある。ボルトの代わりとして接着剤を使用したとしても、接着剤の強度で衝撃吸収部材全体の強度の上限値が決まってしまう。
また、特許文献2に開示されている荷重伝達部材を、荷重を受ける中空長材に採用した場合、荷重伝達部材自身が抵抗となって荷重を発生させるだけで、長材に略直角方向に働く荷重を長手方向に変換することはできない。図19に、特許文献2に開示される荷重伝達部材の荷重受け面301に、衝撃を加えた状況を示す。図19(A)の矢印方向から、山折部分302に衝撃を加えた場合、特許文献2に開示された荷重伝達部は、衝撃により図19(B)に示されるように、断面がつぶれるのみとなる。図19(C)は、図19(B)のA−Aにおける構造部材の断面図を示すものである。すなわち、特許文献2に開示された荷重伝達部材は、荷重伝達部材自身が抵抗となって荷重に寄与するのみであり、結局のところ、曲げ荷重により断面がつぶれてしまい、曲げモーメントに耐えられなくなるという根本的な問題を解決することができない。
また仮に、特許文献2に開示された荷重伝達部材を、接着、溶接等により接続して断面のつぶれを防ごうとしても、接続部から破壊が進行する危険性が高まり、かつ、接続範囲の剛性が上がり、圧縮時の荷重変動が大きくなるため、軸圧壊特性の向上を図ることができなくなる可能性がある。また、そもそもこの荷重伝達部材はあくまで軸圧壊エネルギー吸収部材の性能向上を図ったものであり、軸圧壊方向の荷重を受けずに曲げ荷重のみを受ける構造部材を対象としたものではないため、曲げ変形のみに対するエネルギー吸収性能の向上を達成するものではない。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、短い変形ストロークと大きなエネルギー吸収効率を両立させうる衝撃吸収部材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、衝撃吸収部材の衝撃を受ける部位の側方に、変形促進手段を設けることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 長手方向と短手方向とを有し、曲げ変形を行うことにより衝撃を吸収する中空の衝撃吸収部材であって、前記衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位と、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位と、これら圧縮部位と引張部位との両端側を連結する一対の側方部位と、を有し、少なくとも前記側方部位には、所定の角度を有する山部と、所定の角度を有する谷部と、これらを連結する斜面部と、が複数連設されて形成された蛇腹状の第一変形促進手段が設けられ、前記第一変形促進手段は、前記谷部の頂点が、前記長手方向における前記第一変形促進手段の両端を結ぶ直線よりも内側になる位置に配置された衝撃吸収部材。
(1)の衝撃吸収部材は、衝撃を受ける部位の側方に、変形促進手段として、蛇腹状の構造を有するものである。一般に、構造部材は、衝撃を受けると、荷重部及び曲げモーメントが極値を取る部分において折れ曲がる。構造部材が曲げ変形を受ける際には、衝撃を直接受ける部分には圧縮応力が発生し、この圧縮応力が発生する部位に対向する部位には引っ張り応力が発生し、この圧縮応力がある大きさを越えたときに、曲げ荷重が低下して圧縮部位が座屈し、断面がつぶれてしまう。
(1)の衝撃吸収部材によれば、中空の衝撃吸収部材の中に、蛇腹状の変形促進手段を設けたことによって、衝撃吸収部材に対して衝撃による荷重が加わったときに、圧縮応力が発生する部位の蛇腹が順に折りたたまれる。折りたたまれた後は、干渉により荷重が上昇するため、その力により周囲の蛇腹を更に折りたたむ。これにより、断面をつぶす力を、蛇腹の折りたたみ荷重に変換し続けることができ、荷重部の断面形状を維持したままで周囲に変形を拡大することが可能となり、曲げエネルギー吸収効率を向上することができる。
また、蛇腹状の谷部が、前記両端部を結ぶ直線よりも内側になる位置に配置されることにより、蛇腹の折りたたみ時に、蛇腹部分が外側に膨らみ、断面がつぶれることを防止することができる。
(2) 前記第一変形促進手段は、前記山部及び谷部の各稜線が前記長手方向に対して略直交する向きに配置された(1)記載の衝撃吸収部材。
(2)の衝撃吸収部材によれば、変形促進手段となる蛇腹状の山部及び谷部の各稜線を前記長手方向に対して略直交する向きに配置することによって、曲げ変形時に圧縮部位及び引張部位の両方に一定荷重を発生させることができ、エネルギー吸収効率を向上させるとともに、変形ストロークを短くすることができる。
(3) 前記山部の角度及び前記谷部の角度は、いずれも鋭角である(1)又は(2)記載の衝撃吸収部材。
(3)の衝撃吸収部材によれば、山部及び谷部の角度が小さいため、蛇腹部分の折りたたみの際の干渉のタイミングが早まる。このため、多くの箇所で荷重が発生し、曲げエネルギー吸収効率を向上することができる。
(4) 対向する前記側方部位間の最短距離に対する、隣接する前記谷部の頂点を結ぶ直線間の最短距離の比は、6/50以上50/50以下である(1)から(3)いずれか記載の衝撃吸収部材。
(4)の衝撃吸収部材によれば、対向する側方部位間の最短距離に対する、隣接する谷部の頂点を結ぶ直線間の最短距離の比を6/50以上50/50以下とすることで、断面係数を確保することが可能となり、十分なエネルギーの吸収を行うことができる。
(5) 長手方向と短手方向とを有し、曲げ変形を行うことにより衝撃を吸収する中空の衝撃吸収部材であって、前記衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位と、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位と、これら圧縮部位と引張部位との両端側を連結する一対の側方部位と、を有し、少なくとも前記側方部位には、ヤング率の異なる第一部材及び第二部材が前記長手方向に交互に配置され、且つ、厚み方向にも交互に配置されて形成された第二変形促進手段が設けられた衝撃吸収部材。
(5)の衝撃吸収部材は、衝撃を受ける部位の側方に、変形促進手段として、ヤング率の異なる第一部材と第二部材が長手方向に交互に配置され、且つ、厚み方向にも交互に配置されて形成された第二変形促進手段を備えるものである。ここで、第一部材および第二部材はいずれも、同一部材を積層して形成された積層体であってもよい。
(5)の衝撃吸収部材によれば、変形促進手段にヤング率の異なる二種の部材を設けることにより、衝撃吸収部材に対して衝撃による荷重が加わったときには、圧縮応力が発生する部位のヤング率の小さい部材が順に折りたたまれる。折りたたまれた後は、干渉により荷重が上昇するため、その力により、周囲のヤング率の小さい部材を更に折りたたむ。これにより、断面をつぶす力を、低ヤング率を有する部材の折りたたみ荷重に変換し続けることができ、荷重部の断面形状を維持したままで周囲に変形を拡大することが可能となり、結果として、曲げエネルギー吸収効率を向上することができる。
(6) 前記第一部材及び第二部材は、繊維強化プラスチック材である(5)記載の衝撃吸収部材。
(6)の衝撃吸収部材によれば、変形促進手段となる第一部材と第二部材は、繊維強化プラスチック材であるため、軽量で高強度であり、耐熱性、耐蝕性に優れた衝撃吸収部材を得ることが可能となる。このため、例えば、自動車等の衝撃吸収部材として使用した際には、自動車等の燃費の向上に寄与するばかりでなく、乗員の保護対策として好ましい部材となる。
本発明の衝撃吸収部材によれば、衝撃による曲げ荷重が加わった際に、衝撃吸収部材の側方に設けられた変形促進手段が、側方に発生する圧縮応力を利用して、曲げ荷重を長手方向の圧縮荷重に変換し、断面をつぶさないことにより曲げ荷重の低下を防止することができる結果、曲げエネルギー吸収量を向上させることが可能となる。したがって、本発明の衝撃吸収部材は、従来よりも短い変形ストロークと大きなエネルギー吸収効率を両立させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下、共通する構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態を示した図である。本実施形態にかかる衝撃吸収部材100は、長手方向と短手方向を有する中空の部材であり、衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位101と、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位102と、これら圧縮部位101と引張部位102との両端側を連結する一対の側方部位103と、を有し、前記側方部位103には、鋭角な山部104と、鋭角な谷部105と、これらを連結する斜面部106と、が複数連設されて形成された蛇腹状の第一変形促進手段107が設けられ、前記山部104と谷部105の各稜線が長手方向に対して直行する向きに配置されたものである。また、前記第一変形促進手段107は、前記谷部105の頂点が、前記長手方向における前記第一変形促進手段107の両端108を結ぶ直線よりも内側になる位置に配置されており、すなわち、衝撃吸収部材100の厚みAの内側に、谷部105の頂点を結ぶ直線が存在する位置に配置されたものである。
図1(A)は、衝撃を受ける圧縮部位101の側から衝撃吸収部材100を示した図であり、図1(B)は、側方部位103の側から衝撃吸収部材100を示した図である。
[衝撃吸収機構]
図2は、本発明の衝撃吸収部材における衝撃吸収機構を表す図である。一般に、構造部材が衝撃により曲げ変形を受ける際には、側方部位103の衝撃加圧部109寄りには、矢印方向の圧縮応力が発生し、側方部位103の衝撃加圧部分と反対寄りには、圧縮応力と反対方向の引張応力が発生する。構造部材が曲がってしまうのは、構造部材の曲げ荷重が低下するためであり、曲げ荷重の低下は、前記圧縮応力により、衝撃加圧部109および側方部位103が座屈し、断面がつぶれてしまうためである。本発明においては、側方部位103に設けられた変形促進手段により、この圧縮応力を利用して、曲げ荷重を長手方向の圧縮荷重に変換し、断面をつぶさないことにより曲げ荷重の低下を防ぐことが可能となり、その結果、曲げエネルギー吸収量を向上することができる。
図3は、第一実施形態における衝撃吸収機構を説明する図である。本実施形態においては、中空の衝撃吸収部材100の中に、蛇腹状の第一変形促進手段107を設けたことによって、衝撃吸収部材100に対して衝撃による荷重が加わったときに、圧縮応力が発生する圧縮部位101側の蛇腹が順に折りたたまれる。折りたたまれた後は、干渉により荷重が上昇するため、その力により周囲の蛇腹を更に折りたたむ。これにより、断面をつぶす力を、蛇腹の折りたたみ荷重に変換し続けることができ、荷重部の断面形状を維持したままで周囲に変形を拡大し、曲げ荷重を長手方向の圧縮荷重に変換することが可能となる。更に、蛇腹状の谷部105の頂点が、前記長手方向における前記第一変形促進手段107の両端108を結ぶ直線よりも内側になる位置に配置されることにより、蛇腹の折りたたみ時に、蛇腹部分が外側に膨らみ、断面がつぶれること防止することができ、結果として、曲げエネルギー吸収効率を向上することができる。
[変形促進手段の領域の大きさ、位置]
本発明においては、変形促進手段は、少なくとも側方部位に設けられるものであり、側方部位と同時に、圧縮部位、引張部位に更に設けられていてもよい。変形促進手段が設けられる領域の大きさは、特に限定されるものではなく、衝撃吸収部材が使用される構造部材の種類に応じて適宜選択することができる。荷重負荷部が長手方向で特定されない場合には、全ての荷重パターンに対応するため、長手方向の全体に変形促進手段を設けてもよい。また、変形促進手段が設けられる領域の位置は、衝撃吸収部材の中で、衝撃を受ける可能性のある部分であれば特に限定されるものではない。衝撃吸収部材が配置される構造部材が用いられる場所に応じて、変形促進手段を設ける領域を適宜選択することも可能である。
[衝撃吸収部材の形状]
本発明の衝撃構造部材は、長手方向と短手方向を有し、衝撃時には、長手方向に対して略直角に曲げ変形がなされることにより衝撃の吸収を行うものである。本発明に係る衝撃吸収部材の形状は、中空の衝撃吸収部材となるものであれば特に限定されるものではない。例えば、四角柱などの断面多角形形状、円筒形状を挙げることができ、場所によって断面形状が異なっていてもよい。
[衝撃吸収部材の材料]
本発明に係る衝撃吸収部材の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、繊維強化プラスチック、繊維強化金属などの繊維強化材料、鉄やアルミニウムなどの金属、樹脂単体等を挙げることができる。なかでも、自動車等の車両側部に常用されるアルミニウムもしくはアルミニウム合金を好適に用いることができる。
[変形促進手段の形状]
第一実施形態においては、第一変形促進手段107の形状は、鋭角な山部104と、鋭角な谷部105と、これらを連結する斜面部106と、が複数連設されて形成された蛇腹状の形状である。第1実施形態においては、山部104および谷部105のそれぞれは、略直線の稜線を持つ鋭角な形状である。また、山部104の頂点及び谷部105の頂点の角度は、特に限定されるものではなく、鋭角であっても鈍角であってもよいが、折りたたみの際の干渉のタイミングを早め、多くの箇所で荷重を発生させることにより、曲げエネルギー吸収効率をより向上させるためには、90度以下であることが好ましい。なお、山部104と隣接する山部104の稜線間の距離は、衝撃吸収部材の大きさ、変形促進手段を設ける領域の大きさ、頂点の角度によって適宜選択することが可能である。
第一実施形態における山部104と谷部105の各稜線は、衝撃吸収部材100の長手方向に対して略直交する向きに配置されることが好ましい。略直交する向きに配置することにより、曲げ変形時に圧縮部位101及び引張部位102の両方に一定荷重を発生させることができ、エネルギー吸収効率を向上させるとともに、変形ストロークを短くすることができる。
また、第一実施形態の第一変形促進手段107は、谷部105の頂点が、長手方向における第一変形促進手段107の両端108を結ぶ直線よりも内側になる位置に配置されており、すなわち、衝撃吸収部材100の厚みAの内側に、隣接する谷部105の頂点を結ぶ直線が存在する位置に配置される。ここで、隣接する谷部105の頂点を結ぶ直線間の最短距離Bの中心点は、衝撃吸収部材の厚みAの略中心点であることが好ましい。
図4は、図1に示される本発明の第一実施形態に係る衝撃吸収部材100に関して、対向する側方部位103間の最短距離A(衝撃吸収部材100の厚みA)に対する、隣接する谷部105の頂点を結ぶ直線間の最短距離Bの比(B/A)と、エネルギー吸収量との関係を示す図である。これは、衝撃吸収部材100の3点曲げ荷重変位特性を基にしたものである。図4に示されるように、変形促進手段を有しない場合のエネルギー吸収量は、2400J程度である。本実施形態においては、Aに対するBの比が、6/50以上50/50以下の範囲であれば、エネルギー吸収量が大きく、好ましい。6/50よりも小さいと、Bの寸法が小さすぎることから断面係数が減少してしまい、十分なエネルギーの吸収を行うことができない。一方で、50/50より大きい場合には、変形促進手段を設けていない衝撃吸収部材と同等のエネルギー吸収量しか得られない。より好ましい設定範囲は、10/50以上40/50以下である。
[変形促進手段の材料、製造方法]
本発明に係る変形促進手段を構成する領域の材料は、特に限定されるものではなく、衝撃吸収部材と同一でも、異なっていてもよい。また、変形促進手段を衝撃吸収部材に設ける方法は、特に限定されるものではなく、衝撃吸収部材の製造時に変形促進手段を同時に形成しても、また予め衝撃吸収部材が形成された後に、衝撃吸収部材に変形促進手段を設けてもよい。例えば、衝撃吸収部材の材料として、車両側部に常用されるアルミニウムもしくはアルミニウム合金を用いた場合には、衝撃吸収部材の製造時に、同時に変形促進手段をプレス成型等により設けることが可能となる。また、衝撃吸収部材を形成した後に、衝撃吸収部材の材料とは別に、繊維強化材料等により製造することも可能である。このときの積層は、マンドレルにプリプレグを順に巻いて行い、オートクレーブ成形にて製作することが可能である。尚、繊維強化材料としては、繊維強化プラスチック(FRP)の他、繊維強化ゴム(FRR)、繊維強化金属(FRM)、繊維強化セラミックス(FRC)などを挙げることができる。
<変形例一>
図5は、第一実施形態の変形例一を示す図である。図5は、変形例一の衝撃吸収材100aを、側方部位103aの側から示した図である。第一実施形態にかかる衝撃吸収部材100の変形例一は、衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位101aと、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位102aと、これら圧縮部位101aと引張部位102aとの両端側を連結する一対の側方部位103aと、を有し、前記側方部位103aには、鋭角な山部104aと、鋭角な谷部105aと、これらを連結する斜面部106aと、が複数連設されて形成された蛇腹状の変形促進手段107aが設けられ、前記山部104aと谷部105aの各稜線が長手方向に対して所定の傾斜角度を有する向きに配置されたものである。
本変形例一においても、第一実施形態と同様に、側方部位103aに設けられた変形促進手段107aが折りたたまれることにより、圧縮応力を利用して、曲げ荷重を長手方向の圧縮荷重に変換し、断面をつぶさないことにより曲げ荷重の低下を防ぐことが可能となり、その結果、曲げエネルギー吸収量を向上することができる。
<変形例二>
図6は、第一実施形態の変形例二を示す図である。図6は、変形例二の衝撃吸収材100bを、側方部位103bの側から示した図である。第一実施形態にかかる衝撃吸収部材100の変形例二は、衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位101bと、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位102bと、これら圧縮部位101bと引張部位102bとの両端側を連結する一対の側方部位103bと、を有し、前記側方部位103bには、鋭角な山部104bと、鋭角な谷部105bと、これらを連結する斜面部106bと、を有し、前記山部104bと谷部105bの各稜線が円周上になるよう配置されたものである。
本変形例二においては、側方部位103bに設けられた円形の変形促進手段107bが折りたたまれることにより、圧縮部位により多くかかる圧縮応力が、曲げ荷重を長手方向の圧縮荷重として分散し、これにより断面がつぶれないため曲げ荷重の低下を防ぐことが可能となり、その結果、曲げエネルギー吸収量を向上することができる。
<第二実施形態>
図7は、本発明の第二実施形態による衝撃吸収部材の部分斜視図である。図8は、図7の点線で囲まれた範囲の部分拡大図である。本実施形態にかかる衝撃吸収部材200は、長手方向と短手方向を有する中空の部材であり、衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位201と、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位202と、これら圧縮部位201と引張部位202との両端側を連結する一対の側方部位203と、を有し、前記側方部位203には、ヤング率の異なる第一部材205及び第二部材206が前記長手方向に交互に配置された層が二層積層され、且つ、これら二層は、第一部材205と第二部材206とが重なることなく積層された第二変形促進手段204が設けられている。
[衝撃吸収機構]
第二実施形態における衝撃吸収部材200は、衝撃を受ける部位の側方に、第二変形促進手段204として、ヤング率の異なる第一部材205と第二部材206が長手方向に交互に配置された層が、二層積層され、且つ、これら二層は、第一部材と第二部材とが重なることなく積層された変形促進手段を備えるものである。第二実施形態の衝撃吸収部材200は、第二変形促進手段204にヤング率の異なる二種の部材を設けることにより、衝撃吸収部材200に対して衝撃による荷重が加わると、圧縮応力が発生する圧縮部位201側のヤング率の小さいほうの部材が順に折りたたまれる。折りたたまれた後は、干渉により荷重が上昇するため、その力により、周囲のヤング率の小さい部材を更に折りたたむ。これにより、断面をつぶす力を、低ヤング率を有する部材の折りたたみ荷重に変換し続けることができ、荷重部の断面形状を維持したままで周囲に変形を拡大することが可能となり、結果として、曲げエネルギー吸収効率を向上することができる。
[変形促進手段の材料、製造方法]
第二実施形態に係る第二変形促進手段204を構成する第一部材205及び第二部材206の材料としては、ヤング率の異なる2種の材料であれば特に限定されるものではないが、軽量で高強度であり、耐熱性、耐蝕性に優れた衝撃吸収部材を得ることが可能となることから、繊維強化材料を好ましく用いることが可能となる。中でも、繊維強化プラスチック(FRP)が特に好ましい。また、第二変形促進手段204の製造方法としては、例えば、マンドレルにプリプレグを順に巻いて行い、オートクレーブ成形にて製作する方法を挙げることができる。
<用途>
本発明の衝撃吸収部材は、短い変形ストロークと大きなエネルギー吸収効率を両立させうることから、優れた衝撃エネルギー吸収が必要となる部材に用いることができる。そのような部材としては、例えば、自動車のフロントピラー、センターピラー、リアピラー等の自動車側部に使用されるビーム材を挙げることが可能である。本発明の衝撃吸収部材を構造部材に用いた自動車は、追突事故等により車体に衝撃が加わった際に、曲げ荷重に対する耐久性に優れることから、優れた衝撃エネルギーの吸収が期待でき、乗員の保護に寄与しうる。
図9は、本発明の衝撃吸収部材を自動車センターピラーのビーム材として適用した例を示す図である。自動車センターピラーとは、図9(A)にて示される部分であり、センターピラーには、図9(B)に示されるように、内部構造材としてのビーム材が存在している。図9(B)に示されるビーム材のY−Yにおける断面図が図9(C)である。一般に、自動車の側方からの衝突時の荷重は、矢印に示される方向から受ける。このため、矢印方向からの衝撃を受ける面を荷重受け面(圧縮部位)とし、その側方部位に対して変形促進手段を設ける。
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<実施例1>
[衝撃吸収部材の全体構成]
図10に示されるような、本発明の第一実施形態に係る蛇腹状の第一変形促進手段107を備える中空の衝撃吸収部材100を、高張力鋼780Tを材料として作成した。実施例1に用いた衝撃吸収部材100は、長手方向の長さ600mm、断面が50×50mmの中空部材である。この衝撃吸収部材100の長手方向の略中心部分のP部に、90mmの領域で、蛇腹状の第一変形促進手段107を設けた。尚、図10における矢印を衝撃加圧方向とした。
[変形促進手段の構成]
図11は、実施例1にて用いた衝撃吸収部材100の第一変形促進手段107を有する領域P部を示す図である。尚、図11(A)は、衝撃を受ける圧縮部位101の側から衝撃吸収部材100を示した図であり、図11(B)は、側方部位103の側から衝撃吸収部材100を示した図である。P部においては、側方部位103に、鋭角な山部104と、鋭角な谷部105と、これらを連結する斜面部106と、が複数連設されて形成された蛇腹状の第一変形促進手段107を形成し、これら山部104と谷部105の各稜線は、衝撃吸収部材100の長手方向に対して直交する向きに配置した。第一変形促進手段107の山部104と隣接する山部104の稜線の距離は、18mmのサイクルとして形成し、また、谷部105の頂点を結ぶ直線の距離は30mmとし、衝撃吸収部材100の厚み50mmよりも小さく、且つ、厚みの内側に谷部105の頂点を結ぶ直線が入るように作成した。
[衝撃吸収部材の製造]
図12は、実施例1に用いた衝撃吸収部材100の製造工程を示す図である。先ず、材料となる高張力鋼780Tの鋼板(図12(A))を用意した。次に、この高張力鋼780Tの鋼板に対し、図12(B)に示されるように、P部を構成する蛇腹状の第一変形促進手段107をプレス成形により作成した。最後に、図12(C)に示されるように、矢印方向に鋼板を折り曲げて閉断面を構成し、鋼板末端の重なり部分をレーザー溶接または炭酸ガスアーク溶接により溶着させ、衝撃吸収部材100を得た。
<比較例1>
比較例1として、実施例1に使用したのと同一の高張力鋼780Tを材料として用い、変形促進手段を設けない以外は実施例1と同様にして、中空状の衝撃吸収部材を作成した。
実施例1及び比較例1により作成された衝撃吸収部材を用いて、3点曲げ荷重変位につき測定を行った。試験機としては、島津製作所オートグラフを用い、試験速度を5mm/minとして、押子に設置したロードセルにより測定を実施した。
図13は、エネルギー効率比較を示すグラフである。図13に示されるように、変形促進手段を設けた実施例1のほうが、比較例よりも、エネルギー吸収効率が良い結果が得られた。
図14は、LoadとDisplacementの関係を示すグラフである。図14に示されるように、変形促進手段を設けた実施例1のほうが、比較例よりも、最大荷重後の荷重低下が少なくなる結果が得られた。
図15は、衝撃加圧前後の実施例1のP部につき、衝撃を受ける圧縮部位101の側から示した図であり、(A)図が衝撃加圧前、(B)図が衝撃加圧後を示す図である。変形促進手段を設けた実施例1では、衝撃による側方部位103の膨らみが抑えられ、断面形状を維持したまま、曲げモーメントに耐えながら蛇腹部分の折りたたみ変形が進行した。
図16は、比較例1の衝撃加圧部分につき、衝撃を受ける部位の側から示した図である。変形促進手段の存在しない比較例1では、衝撃により側方部位が膨らみ、断面がつぶれてしまった。
<実施例2>
実施例2として、図17の部分斜視図に示される、本発明の第二実施形態に係るヤング率の異なる2つの部材を備えた第二変形促進手段204を備えた衝撃吸収部材200を作成した。図18は、図17の点線で囲まれた範囲の部分拡大図である。衝撃吸収部材200を構成する材料、および第二変形促進手段となる第一部材205および第二部材206としては、それぞれ異なるヤング率を有する積層繊維強化プラスチック材(FRP)を用いた。実施例2においては、第一部材205及び第二部材206の二層は、それぞれ10plyの積層体の層とし、第二変形促進手段204全体として厚み20plyとした。実施例2において使用した繊維強化プラスチック材(FRP)を構成する繊維としては、東邦テナックス社製の商品名:カーボン繊維HTAを、マトリクスとしては、エポキシ樹脂(#112)を使用した。また、積層は、図18に示されるように、マンドレルにプリプレグを順に巻いて行い、オートクレーブ成形にて製作した。
図17に示される構造を有する衝撃吸収部材200は、第二変形促進手段204を有する領域において、衝撃吸収部材200の座屈を安定的に発生させた。
本発明の第一実施形態を示す図である。 本発明の衝撃吸収機構を示す図である。 第一実施形態の衝撃吸収機構を示す図である。 第一実施形態に係る衝撃吸収部材のエネルギー吸収量を説明するための図である。 第一実施形態の変形例一を示す図である。 第一実施形態の変形例二を示す図である。 本発明の第二実施形態による衝撃吸収部材の部分斜視図である。 図7の点線で囲まれた範囲の部分拡大図である。 本発明の衝撃吸収部材を自動車センターピラーのビーム材として適用した例を示す図である。 実施例1に用いた衝撃吸収部材100の全体構成図である。 図10の領域P部を示す図である。 実施例1に用いた衝撃吸収部材100の製造工程図である。 エネルギー効率比較を表す図である。 LoadとDisplacementの関係を示す図である。 実施例1における衝撃加圧前後のP部を示した図である。 比較例1における衝撃加圧後のP部を示した図である。 実施例2における衝撃吸収部材の部分斜視図である。 図17の点線で囲まれた範囲の部分拡大図である。 特許文献2の構成部材を説明するための図である。
符号の説明
100、100a、100b、200 衝撃吸収部材
101、101a、101b、201、301 荷重受け面(圧縮部位)
102、102a、102b、202 引張部位
103、103a、103b、203 側方部位
104、104a、104b 山部
105、105a、105b 谷部
106、106a、106b 斜面部
107、107a、107b 第一変形促進手段
108、108a 第一変形促進手段の両端
109 衝撃加圧部
204 第二変形促進手段
205 第一部材
206 第二部材
302 山折部分
303 結合部
A 衝撃吸収部材の厚み
B 隣接する谷部の頂点を結ぶ直線間の最短距離
P 変形促進手段を有する領域

Claims (6)

  1. 長手方向と短手方向とを有し、曲げ変形を行うことにより衝撃を吸収する中空の衝撃吸収部材であって、
    前記衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位と、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位と、これら圧縮部位と引張部位との両端側を連結する一対の側方部位と、を有し、
    少なくとも前記側方部位には、所定の角度を有する山部と、所定の角度を有する谷部と、これらを連結する斜面部と、が複数連設されて形成された蛇腹状の第一変形促進手段が設けられ、
    前記第一変形促進手段は、前記谷部の頂点が、前記長手方向における前記第一変形促進手段の両端を結ぶ直線よりも内側になる位置に配置された衝撃吸収部材。
  2. 前記第一変形促進手段は、前記山部及び谷部の各稜線が前記長手方向に対して略直交する向きに配置された請求項1記載の衝撃吸収部材。
  3. 前記山部の角度及び前記谷部の角度は、いずれも鋭角である請求項1又は2記載の衝撃吸収部材。
  4. 対向する前記側方部位間の最短距離に対する、隣接する前記谷部の頂点を結ぶ直線間の最短距離の比は、6/50以上50/50以下である請求項1から3いずれか記載の衝撃吸収部材。
  5. 長手方向と短手方向とを有し、曲げ変形を行うことにより衝撃を吸収する中空の衝撃吸収部材であって、
    前記衝撃を直接受けることにより圧縮応力が発生する圧縮部位と、この圧縮部位に対向し引張応力が発生する引張部位と、これら圧縮部位と引張部位との両端側を連結する一対の側方部位と、を有し、
    少なくとも前記側方部位には、ヤング率の異なる第一部材及び第二部材が前記長手方向に交互に配置され、且つ、厚み方向にも交互に配置されて形成された第二変形促進手段が設けられた衝撃吸収部材。
  6. 前記第一部材及び第二部材は、繊維強化プラスチック材である請求項5記載の衝撃吸収部材。
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JP2010116098A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Toyota Boshoku Corp 乗物シート用フレーム構造

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