JP2002036526A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002036526A JP2000221439A JP2000221439A JP2002036526A JP 2002036526 A JP2002036526 A JP 2002036526A JP 2000221439 A JP2000221439 A JP 2000221439A JP 2000221439 A JP2000221439 A JP 2000221439A JP 2002036526 A JP2002036526 A JP 2002036526A
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豊明 菅谷
Hiroshi Takeuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小サイズの画像の場合でも、効率良く記録を行
い、記録時間を短縮可能なインクジェット記録装置を提
供すること。 【解決手段】記録ヘッドより記録媒体に向けてインクを
射出しつつ、記録ヘッドを記録媒体に対して走査し、画
像を記録するインクジェット記録装置において、記録幅
に応じて記録ヘッドの走査速度を変えることを特徴とす
るインクジェット記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、詳しくは記録時間の短縮が可能なインクジ
ェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロール状やシート状の記録媒体上にイン
クを噴射させて画像を記録するインクジェット記録装置
は、一般に、記録媒体上にインクの噴射を行うインクヘ
ッドを該記録媒体の幅方向に亘って走査させ、その走査
の過程でインクを噴射して画像の記録を行う動作と、そ
の走査方向と略直交する方向に沿って記録媒体を所定量
搬送する動作とを順次繰り返すことにより、記録媒体上
に所望の画像が記録形成されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるインクジェット
記録装置により複数の画像を記録形成する場合、その記
録時間を短縮し、高速度の記録を行うことが求められて
いる。
【0004】通常、インクジェット記録装置は、記録ヘ
ッドを走査方向の一方端部において停止状態から移動を
開始させ、走査方向の他端部において停止して一動作が
終了する。このとき、画像記録中に記録ヘッドの走査速
度が変動すると、インクの射出方向が変動し、記録媒体
上のインク着弾位置が変動するため、画像記録中は記録
ヘッドの走査速度を一定とするのが普通である。このた
め、記録ヘッドはインクを噴射する実際の記録開始の前
に、停止状態から一定の加速時間を経て定速状態とし、
記録ヘッドがこの定速状態にある時に記録を行うように
なっている。また、記録終了後は一定の減速時間を経て
停止するようになっている。
【0005】この加速および減速時の加速度は記録ヘッ
ドの質量やそれを走査するための駆動手段の出力等によ
り決まる上限がありその上限以上の加速度では加速また
は減速することはできない。そのため、記録すべき画像
が小サイズのものになればなるほど、記録ヘッドの有効
主走査率(全走査時間に対する定速状態にある時間の割
合)が低下し、処理効率が低下する結果となる。
【0006】そこで、本発明は、小サイズの画像の場合
でも、効率良く記録を行い、記録時間を短縮可能なイン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、記録ヘッドより記録媒体に
向けてインクを射出しつつ、記録ヘッドを記録媒体に対
して走査し、画像を記録するインクジェット記録装置に
おいて、記録幅に応じて記録ヘッドの走査速度を変える
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0008】本発明によれば、記録幅に応じて記録時間
の短縮化ができる。
【0009】上記課題を解決するための請求項2に記載
の発明は、前記記録幅は記録媒体の幅であることを特徴
とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
【0010】本発明によれば、記録媒体の幅に応じて記
録時間の短縮化ができる。
【0011】上記課題を解決するための請求項3に記載
の発明は、前記記録幅は記録画像の幅であることを特徴
とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
【0012】本発明によれば、記録画像の幅に応じて記
録時間の短縮化ができる。
【0013】上記課題を解決するための請求項4に記載
の発明は、前記記録幅は同時に記録する記録媒体の列数
であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
記録装置である。
【0014】本発明によれば、記録媒体の列数に応じて
記録時間の短縮化ができる。
【0015】上記課題を解決するための請求項5に記載
の発明は、記録ヘッドの走査速度が次式(1)を満足す
ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記
載のインクジェット記録装置である。
【数2】 上記式(1)において、Vは記録ヘッドの走査速度、
は記録ヘッドの加速度、aは記録ヘッドの減速
度、Wは記録幅、Wは記録ヘッドの幅、Pは記録画
素ピッチ、fmaxはヘッド最大駆動周波数、kは定数
0.5〜2を示している。
【0016】本発明によれば、記録幅に応じて記録時間
の短縮化ができる。
【0017】 〔発明の詳細な説明〕 以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明す
る。
【0018】まず、本発明に係るインクジェット記録装
置の一実施形態の全体構成について説明する。
【0019】図1はインクジェット記録装置の概要を示
す正面構成図、図2はその側面構成図であり、1は記録
媒体供給手段、2は該記録媒体供給手段1から供給され
る記録媒体を搬送する搬送手段、3は記録媒体に記録を
行う記録手段、4は記録された記録媒体を収容する排紙
皿である。
【0020】記録媒体供給手段1は、適宜サイズのシー
ト状に裁断された複数の記録媒体10を積載している給
紙皿からなる。該記録媒体供給手段1の下流側には給紙
ローラ11及び該給紙ローラを駆動する給紙モータ12
が設けられており、給紙ローラ11が駆動することによ
り記録媒体供給手段1から記録媒体10が後述する搬送
手段2に搬送されるようになっている。
【0021】搬送手段2は、記録媒体10の搬送路上に
設けられており、記録媒体10に亘って延びる1本の搬
送ローラ21と該搬送ローラ21に対して記録媒体10
を圧着させるための圧着ローラ22と、上記搬送ローラ
21を駆動させるための搬送モータ23によって構成さ
れている。記録媒体供給手段1から供給された記録媒体
10は、上記搬送ローラ21と圧着ローラ22との間に
挟持されつつ、搬送ローラ21の回転によって図示下方
向に各々搬送される。
【0022】このようにして各記録媒体10が供給され
ることにより、搬送路が形成される。
【0023】なお、各々の搬送路途上には、記録媒体1
0の有無を検出する光学式の記録媒体検出センサS1が
設けられ、記録媒体10の有無を検出し得るようになっ
ている。
【0024】記録手段3は、上記搬送手段2の下流側に
配置されており、記録媒体10の表面側(記録面側)
に、該記録媒体10に対して複数のノズルから液滴状の
インクを噴射して画像を記録形成するための記録ヘッド
31と、記録媒体10の搬送方向(副走査方向)と略直
交するように横架された走査ガイド32に沿って移動可
能に取付けられたキャリッジ33と、該キャリッジ33
を移動させるキャリッジモータ34によって構成されて
いる。
【0025】記録ヘッド31は、例えばY(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)
等の各インクが貯溜された複数のインクタンクと、各々
のインクタンク内のインクを液滴状に射出するための多
数のノズルヘッドを有して構成されており、これらがキ
ャリッジ33に装備されることにより、該キャリッジ3
3がキャリッジモータ34によって駆動されることで、
記録媒体10の搬送方向と略直交する方向(主走査方
向)に沿い、且つ各々の記録媒体10に亘って移動す
る。この記録ヘッド31の移動量は、図示しないリニア
エンコーダによって検出されるようになっている。
【0026】上記記録ヘッド31によって画像記録が行
われる記録媒体10の裏面側には、記録ヘッド31に対
向するように、主走査方向に沿い且つ記録媒体10に亘
ってプラテン35が配設されている。
【0027】このプラテン35は、図2に示すように記
録媒体10の裏面に対向する面に図示しない所定間隔及
び所定配列で多数の吸引孔が設けられた箱体状に形成さ
れており、内部の空気を図示しない吸引ファンや吸引ポ
ンプ等の吸引手段によって吸引することで内部を負圧に
し、上記吸引孔が設けられた面に記録媒体10を吸着さ
せ、記録ヘッド31による画像記録時の記録媒体10の
浮き上がりを防止する。
【0028】記録手段3によって所定画像が記録された
記録媒体10は、その下流側に配設されている排紙皿4
に排紙されて収容される。
【0029】次に、かかるインクジェット記録装置の電
気的構成について図3に示すブロック図を用いて説明す
る。
【0030】図中、100はホスト機器であり、本実施
の形態に示すインクジェット記録装置において記録すべ
き画像データ(画像の記録サイズ等のパラメータ、YM
CK等に色分解された画像のデータ)を所有しているコ
ンピュータからなる。このホスト機器100から送出さ
れる画像データは、インターフェース部101を介して
インクジェット記録装置に取り込まれる。
【0031】102はホスト機器100から取り込んだ
画像データを一時格納する画像メモリ、103は画像メ
モリ102への画像データの書き込みを制御するメモリ
ライトコントローラ、104は画像メモリ102に格納
された画像データの読み出しを制御するメモリリードコ
ントローラ、105はメモリリードコントローラ104
によって画像メモリ102から読み出された画像データ
に応じて記録ヘッド31のインクの噴射を駆動制御する
ヘッドドライバである。
【0032】106は不揮発メモリであり、給紙ローラ
11(図1参照)の径の誤差による搬送量を補正するた
めのパラメータと、それら給紙ローラ11の取り付け位
置の誤差による給紙タイミングを補正するためのパラメ
ータが予め算出されて格納されている。
【0033】107は、インターフェース部101、画
像メモリ102、メモリライトコントローラ103、メ
モリリードコントローラ104を制御してホスト機器1
00から画像データの情報を取り込み、不揮発メモリ1
06に格納されているパラメータ、記録媒体を検知する
センサS1等や画像データに応じてヘッドドライバ10
5、給紙モータ12、搬送モータ23、キャリッジモー
タ34を制御するCPUである。
【0034】これらインターフェース部101、画像メ
モリ102、メモリライトコントローラ103、メモリ
ライトコントローラ104、ヘッドドライバ105、不
揮発メモリ106及びCPU107によって制御手段が
構成される。
【0035】CPU107は、ホスト機器100から送
られて画像メモリ102に格納された複数画像に関連す
る画像データのうちから、記録手段3の走査方向の位置
に応じていずれかの画像を選択し、選択された画像に関
連するデータを記録手段3へ送る。
【0036】次にCPU107における記録ヘッド31
の走査速度の制御について説明する。
【0037】本発明においては、このCPU107にお
いて記録ヘッド31の走査速度を記録幅に応じて変える
ようにしている。一般に、記録ヘッドによる記録媒体に
対する記録時間は、次の関係で決まる。
【0038】 (記録時間)=(キャリッジ走査時間)×(走査回数) ここで、同じインクジェット装置において、同じ画像を
記録する場合(走査回数)は一定であるので、(記録時
間)は(キャリッジ走査時間)に依存するので、以下、
キャリッジ走査時間について説明する。
【0039】(キャリッジ走査時間t)=(記録ヘッ
ドの加速時間t)+(記録ヘッドの定速走査時間t
c)+(記録ヘッドの減速時間t) であるので、ヘッドの走査速度をVc、記録ヘッドの加
速度をa、記録ヘッドの減速度をa、記録ヘッドの
幅をWh、記録幅をWmとすると、 t1=Vc/a1、tc=(W+W)/Vc、t2
Vc/a2 であるから、 t0=t1+tc+t2=vc/a1+(Wm+Wh)/Vc
+Vc/a2 となる。
【0040】ここで、式変形していくと最終的に
【0041】
【数3】 となるので、tの最小値は
【0042】
【数4】 となり、そのときのVcは、
【0043】
【数5】
【0044】実際にはこの0.5〜2倍程度であれば効
果があるので、
【0045】
【数6】 で走査すればよい。ここでkは0.5〜2の範囲の定数
である。ただし、記録ヘッドの最大駆動周波数をfma
x、記録画素ピッチをPとすると、Vc=Pfmaxが
記録ヘッド駆動制約上の最大の速さとなるので、これを
超えてはならない。
【0046】なお、ここで言う記録画素ピッチPとは、
1回の走査で記録する画素単位の間隔のことである。一
般に、図9に示すように、複数回の走査で記録位置をず
らしながら画像を形成していく方法が知られており、こ
の場合、1回の走査で記録する画素ピッチPと最終的
な画像の画素ピッチPは異なる。本発明の記録画素ピ
ッチPとは、記録ヘッドの駆動ピッチであり、前者P
のことである。
【0047】従来では、記録媒体の巾、記録すべき画像
の幅に関係なく、一律に、Vc=Pfmaxを基準とし
て設定していた。しかし、本発明では、驚くべきこと
に、記録幅によっては、記録ヘッド駆動制約上の最大速
度であるPfmaxよりも、遅い速度で走査する方が、
従来よりもキャリッジ走査時間が短縮化でき、全体とし
て、記録時間の短縮化が図れる。
【0048】このように、本発明は、記録幅に応じて記
録ヘッドの走査速度を変えることにある。
【0049】本発明において、記録幅とは、記録媒体の
幅、記録画像の幅又は記録する記録媒体の列数若しくは
これらの組み合わせにより決定される幅のことをいう。
【0050】記録媒体の幅に応じて記録ヘッドの走査速
度を変える場合とは、例えば図1及び図4に示すよう
に、記録媒体自体の幅が異なる場合をいい、縁なし画
像、即ち記録媒体自体の幅と該記録媒体に記録すべき画
像の幅が実質的に同一である画像を記録する場合に適用
可能である。
【0051】記録画像の幅に応じて記録ヘッドの走査速
度を変える場合とは、例えば図5に示すように、記録媒
体10自体の幅に拘わらず、記録する画像100自体の
幅が異なる場合に適用可能である。
【0052】記録媒体の列数に応じて記録ヘッドの走査
速度を変える場合とは、例えば図6に示すように並列に
搬送される複数列の記録媒体に対して1つの記録ヘッド
で同時に記録を行うようにした装置において、図6のよ
うに複数列(2列)の記録媒体を同時に記録する場合
と、図7のように図6と同一の装置で1列の記録媒体の
みに記録する場合のように記録媒体の列数が異なる場合
に適用可能である。
【0053】尚ここで、図6及び図7に示す装置につい
て簡単に説明しておくと、1つの記録ヘッド31を走査
させて記録を行う点で図1と同様であるが、記録媒体供
給手段が並列状に複数設けられ、各記録媒体供給手段1
A、1Bから記録媒体10A、10Bがそれぞれ供給さ
れることで記録ヘッド31の走査方向に沿って並列状に
複数列の搬送路が構成され、共に記録ヘッド31の走査
方向と略直交する方向に搬送されるようになっている。
各記録媒体10A、10Bにはそれぞれ対応して給紙ロ
ーラ11A、11B及び該給紙ローラを駆動する給紙モ
ータ12A、12B、圧着ローラ22A、22Bがそれ
ぞれ対応して設けられている。また、各搬送路上にはそ
れぞれ検知センサS1A、S1Bが設けられている。
【0054】その電気的構成も図8に示すブロック図の
ように図3のブロック図に加え、各記録媒体に対応して
記録媒体検知センサS1A、S1Bと給紙モータ12
A、12Bは記録媒体の列数に応じて付加されている。
【0055】以下、1)記録媒体の幅、2)記録画像の
幅、3)記録する記録媒体の列数がそれぞれ異なる場合
の記録ヘッドの走査速度について具体例を挙げて説明す
る。
【0056】1)記録媒体の幅が異なる場合 図1及び図4は共通のインクジェット記録装置であるの
で、装置条件として、記録ヘッドの幅Wh、記録ヘッド
の加速度及び減速度a1及びa2、記録ヘッドの最大駆動
周波数fmax、記録画素ピッチPをそれぞれ、 W=50mm、 a1=a2=5m/s2、 fmax=50kHz、 P=35μm(720dpi相当) とすると、Pfmax=1.75m/sとなる。
【0057】また、図1の記録媒体の幅Wm1、図4の
記録媒体の幅Wm2はそれぞれWm1=100mm、Wm
2=1300mmとする。
【0058】ここでまず、図1の記録媒体について考え
ると、記録媒体の幅によって決定される速度はk=1と
おくと、
【0059】
【数7】 となる。
【0060】このときの走査時間はt0(min)=Vc/
+(W+W)/Vc+Vc/a=0.490
sとなる。
【0061】ちなみに、記録ヘッドの最大駆動周波数で
決定される速度のPfmax=1.75m/sで記録ヘ
ッドを走査すると、t0(Pfmax)=Vc/a1+(Wm1
)/Vc+Vc/a2=0.786sもかかってし
まう。
【0062】次に、図4の記録媒体について考えると、
k=1とおくと、Wm2=1300mmであるから
【0063】
【数8】 となるのが、記録ヘッド駆動上の上限である1.75m
/sを超えているので、Vc=1.75m/sとする。
【0064】このときの走査時間は、t0(min)=Vc
/a+(Wm+Wh)/Vc+Vc/a=1.47s
となる。
【0065】従って、同じ装置を用いて記録を行う場合
でも、記録ヘッドの走査速度は図1のような比較的幅の
狭い記録媒体を記録する場合はVc=0.612m/
s、図4のような比較的幅の広い記録媒体を記録する場
合はVc=1.75m/sというように、記録媒体の幅
に応じて記録ヘッドの走査速度を変えることにより、短
時間で正確な記録が可能となる。 2)記録画像の幅が異なる場合
【0066】図5において、(a)においては記録画像
の幅方向の長さがWg1=300mmであり、(b)にお
いては記録画像の幅方向の長さがWg2=1500mmで
ある。
【0067】まず、(a)の場合は、k=1とおくと、
g1=300mmであるから、
【0068】
【数9】
【0069】このときの走査時間はt0(min)=Vc/
+(Wm+Wh)/Vc+Vc/a=0.748s
となる。
【0070】ちなみに、記録ヘッドの最大駆動周波数に
より決定される速度Vc=1.75m/sで走査する
と、t0(Pfmax)=Vc/a+(Wm+Wh)/Vc+
Vc/a=0.90sもかかることになる。
【0071】次に、(b)の場合は、k=1とおくと、
g2=1500mmであるから、
【0072】
【数10】
【0073】記録ヘッド駆動上の上限であるPfmax
=1.75m/sを超えているのでVc=1.75m/
sとする。
【0074】このときの走査時間はt0(min)=Vc/
+(Wm+Wh)/Vc+Vc/a=1.59sと
なる。
【0075】従って、同じ装置を用いて記録を行う場合
でも、記録ヘッドの走査速度は図5(a)のような比較
的幅の狭い記録画像を記録する場合はVc=0.935
m/s、図5(b)のような比較的幅の広い記録画像を
記録する場合はVc=1.75m/sというように、記
録画像の幅に応じて記録ヘッドの走査速度を変えること
により、短時間で正確な記録が可能となる。
【0076】3)記録する記録媒体の列数がそれぞれ異
なる場合 図6の装置の装置条件として、記録ヘッドの幅W、記
録ヘッドの加速度及び減速度a1及びa2、記録ヘッドの
最大駆動周波数fmax、記録画素ピッチPをそれぞ
れ、 Wh=50mm、 a1=a2=5m/s2、 fmax=50kHz、 P=35μm(720dpi相当) とすると、Pfmax=1.75m/sである。
【0077】そこで、図6の場合の定速走行距離をWt
1=1300mm、図7の場合の定速走行距離をWt2
600mmとすると、
【0078】まず、図6の場合は、k=1とおくと、W
1=1300mmであるから、
【0079】
【数11】
【0080】記録ヘッド駆動上の上限であるPfmax
=1.75m/sを超えているのでVc=1.75m/
sとする。
【0081】このときの走査時間はt0(min)=Vc/
+(Wm+Wh)/Vc+Vc/a=1.47sと
なる。
【0082】次に、図7の場合は、k=1とおくと、W
2=600mmであるから、
【0083】
【数12】
【0084】このときの走査時間はt0(min)=Vc/
+(Wm+Wh)/Vc+Vc/a=1.02sと
なる。
【0085】ちなみに、記録ヘッドの最大駆動周波数に
より決定される速度Vc=1.75m/sで走査する
と、t0(Pfmax)=Vc/a+(Wm+Wh)/Vc+
Vc/a=1.07sもかかることになる。
【0086】従って、同じ装置を用いて記録を行う場合
でも、記録ヘッドの走査速度は図6のような複数列の記
録画像を記録する場合はVc=1.75m/s、図7の
ような単数列の記録画像を記録する場合はVc=1.2
75m/sというように、記録画像の列数に応じて記録
ヘッドの走査速度を変えることにより、短時間で正確な
記録が可能となる。
【0087】上記の態様では記録媒体が所定長さで予め
カットされている場合をについて説明したが、長尺状の
記録媒体を用いることもでき、その場合、記録後に適宜
記録媒体を切断する切断手段を設けることにより、所定
長さにカットする様にしてもよい。
【0088】
【発明の効果】以上、本発明は、同じ装置条件での記録
において、記録幅に応じて走査速度を変えることによ
り、短時間で正確な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の概要を示す正面構成
【図2】インクジェット記録装置の概要を示す側面構成
【図3】インクジェット記録装置の電気的構成を説明す
るためのブロック図
【図4】インクジェット記録装置を用いた記録状態の一
例を示す正面構成図
【図5】(a)狭い幅の記録画像を記録した状態を示す
図、(b)広い幅の記録画像を記録した状態を示す図
【図6】複数の搬送路を持つインクジェット記録装置を
用いた記録状態の一例を示す正面構成図
【図7】複数の搬送路を持つインクジェット記録装置を
用いた記録状態の他の一例を示す正面構成図
【図8】インクジェット記録装置の電気的構成の他の一
例を説明するためのブロック図
【図9】記録画素ピッチを説明するための図
【符号の説明】
1:記録媒体供給手段 11:給紙ローラ 12:給紙モータ 2:搬送手段 21:搬送ローラ 22:圧着ローラ 3:記録手段 31:記録ヘッド 32:走査ガイド 33:キャリッジ 34:キャリッジモータ 35:プラテン 4:排紙皿 100:ホスト機器 101:インターフェース部 102:画像メモリ 103:メモリライトコントローラ 104:メモリリードコントローラ 105:ヘッドドライバ 106:不揮発メモリ 107:CPU S1:記録媒体検知センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドより記録媒体に向けてインクを
    射出しつつ、記録ヘッドを記録媒体に対して走査し、画
    像を記録するインクジェット記録装置において、記録幅
    に応じて記録ヘッドの走査速度を変えることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録幅は記録媒体の幅であることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録幅は記録画像の幅であることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録幅は同時に記録する記録媒体の列
    数であることを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】記録ヘッドの走査速度が次式(1)を満足
    することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録装置。 【数1】 上記式(1)において、Vは記録ヘッドの走査速度、
    は記録ヘッドの加速度、aは記録ヘッドの減速
    度、Wは記録幅、Wは記録ヘッドの幅、Pは記録画
    素ピッチ、fmaxはヘッド最大駆動周波数、kは定数
    0.5〜2を示している。
JP2000221439A 2000-07-21 2000-07-21 インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 Expired - Fee Related JP4839503B2 (ja)

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