JP2002036283A - 射出成形方法および射出成形装置 - Google Patents

射出成形方法および射出成形装置

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JP2002036283A JP2000225724A JP2000225724A JP2002036283A JP 2002036283 A JP2002036283 A JP 2002036283A JP 2000225724 A JP2000225724 A JP 2000225724A JP 2000225724 A JP2000225724 A JP 2000225724A JP 2002036283 A JP2002036283 A JP 2002036283A
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • B29C45/14073Positioning or centering articles in the mould using means being retractable during injection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート部材が変形したり、成形後の樹脂
被覆に偏肉部分が発生せず、インサート部材が外部に露
出することによるインサート部材の腐食などのおそれの
ない強度的にも品質的にも優れた成形品を射出成形する
ことの可能な射出成形方法および射出成形装置を提供す
る。 【解決手段】 インサート部材の片面を、金型壁面から
射出用空間内に突出動可能な支持部材で支持するととも
に、支持部材によるインサート部材の支持位置と対峙す
る位置の金型壁面から、溶融樹脂を射出用空間内に射出
しつつ、支持部材を金型壁面位置まで後退させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート成形に
関し、特に、インサート部材を確実に位置決めでき、イ
ンサート部材が変形することなく成形することのできる
射出成形方法および射出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、射出成形金型の射出用空間内
にインサート部材を配置して、射出用空間内に溶融樹脂
を射出してインサート部材を樹脂で被覆するインサート
成形が様々な分野の成型品に広範に実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
図12に示したように、射出成形金型100の射出用空
間102内にインサート部材104を配置する場合に、
インサート部材104の基端部106を上方金型108
と下方金型109との間に挟持して、インサート部材1
04のインサート成形すべきインサート成形部分110
を片持ち状に、射出用空間102内に配置することが行
われている。
【0004】しかしながら、この場合、溶融樹脂を射出
成形金型100の射出用空間102内に射出した際に、
射出された溶融樹脂の圧力によって、図12の矢印Iで
示したように、インサート部材104のインサート成形
部分110が押されて変形し、成形後の樹脂被覆に偏肉
部分が発生し、場合によっては、インサート成形部分1
10が外部に露出することがある。このため、成型品の
強度が不足したり、例えば、インサート部材104が金
属製である場合には、露出部分から金属腐食が発生する
おそれがある。
【0005】このような現象は、特に、図12に示した
ように、インサート部材104のインサート成形部分1
10が、インサート部材104の基端部106に対し
て、所定の角度で折曲されている場合には顕著である。
また、従来より、射出成形金型の射出用空間内にインサ
ート部材を配置してインサート成形する場合、インサー
ト部材の位置を設定するのが難しく、しかも溶融樹脂の
射出時にその位置がずれてしまい、正確にインサート成
形することができなかった。
【0006】従って、本発明の目的とするところは、こ
のような実情を考慮して、インサート部材が変形した
り、成形後の樹脂被覆に偏肉部分が発生せず、インサー
ト部材が外部に露出することによるインサート部材の腐
食などのおそれのない強度的にも品質的にも優れた成形
品を射出成形することの可能な射出成形方法および射出
成形装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の射出成形方法は、射出
成形金型の射出用空間内にインサート部材を配置して、
前記射出用空間内に溶融樹脂を射出してインサート部材
を樹脂で被覆する方法であって、前記インサート部材の
片面を、金型壁面から射出用空間内に突出動可能な支持
部材で支持するとともに、前記射出用空間内に溶融樹脂
を射出しつつ、前記支持部材を金型壁面位置まで後退さ
せることを特徴とする。
【0008】また、本発明の射出成形装置は、射出成形
金型の射出用空間内にインサート部材を配置して、前記
射出用空間内に溶融樹脂を射出してインサート部材を樹
脂で被覆するための射出成形装置であって、前記インサ
ート部材の片面を、金型壁面から射出用空間内に支持す
る突出動可能な支持部材を備え、前記支持部材を、前記
射出用空間内への溶融樹脂の射出の際に、前記支持部材
を金型壁面位置まで後退するように構成したことを特徴
とする。
【0009】このように構成することによって、溶融樹
脂が射出用空間内に射出ゲートから射出した場合にも、
インサート部材が支持部材で射出用空間内の中央部分に
支持されることになるので、インサート部材が溶融樹脂
の射出圧力によって変形して曲がったり、位置が移動し
てしまうおそれがない。従って、成形後の樹脂被覆に偏
肉部分が発生せず、インサート部材が外部に露出せず、
成型品の強度の不足や、インサート部材の腐食などが発
生するおそれがない。
【0010】しかも、射出用空間内に溶融樹脂を射出し
つつ、支持部材を金型壁面位置まで後退させるようにし
たので、インサート部材の支持部材での支持面への溶融
樹脂の回り込みが、支持部材によって阻害されることを
防ぐとともに、成形面にいわゆる「ひけ」と呼ばれる凹
凸が生じることがない。また、本発明の射出成形方法
は、前記支持部材によるインサート部材の支持位置と対
峙する位置の金型壁面から、溶融樹脂を射出用空間内に
射出することを特徴とする。
【0011】また、本発明の射出成形装置は、前記支持
部材によるインサート部材の支持位置と対峙する位置の
金型壁面に、溶融樹脂を射出用空間内に射出する射出ゲ
ートを設けたことを特徴とする。このように、支持部材
によるインサート部材の支持位置と対峙する位置の金型
壁面に設けた射出ゲートから、溶融樹脂を射出用空間内
に射出するので、支持部材で支持されたインサート部材
が、射出ゲートから射出された溶融樹脂による射出圧力
によって、支持部材による支持面と反対側からも支持さ
れることになり、両側からインサート部材が射出用空間
内の中央部分に、確実に支持、固定されることになる。
【0012】従って、よりいっそう、インサート部材が
溶融樹脂の射出圧力によって変形して曲がったり、位置
が移動してしまうおそれがなく、成形後の樹脂被覆に偏
肉部分が発生せず、インサート部材が外部に露出せず、
成型品の強度の不足や、インサート部材の腐食などが発
生するおそれがない。また、本発明の射出成形方法は、
前記インサート部材が、一方に屈曲された形状であり、
前記支持部材が、前記インサート部材の屈曲された方向
と反対面を支持するように設けられていることを特徴と
する。
【0013】また、本発明の射出成形装置は、前記イン
サート部材が、一方に屈曲された形状であり、前記支持
部材が、前記インサート部材の屈曲された方向と反対面
を支持するように設けられていることを特徴とする。こ
のようにすることによって、射出用空間内に射出された
溶融樹脂の射出圧力で、屈曲されたインサート部材が、
屈曲方向とは逆の方向に押し戻されて真っ直ぐに変形す
る傾向があるが、これを支持部材で支持して押し戻す方
向への圧力に対抗することができるので、このような変
形を有効に防止することが可能となる。
【0014】さらに、本発明の本発明の射出成形方法
は、射出成形金型の射出用空間内にインサート部材を配
置して、前記射出用空間内に溶融樹脂を射出してインサ
ート部材を樹脂で被覆する方法であって、前記インサー
ト部材に形成された係合孔の内部に、係合孔を貫通する
状態で保持部材を嵌合して、前記保持部材の片面を、金
型壁面から射出用空間内に突出動可能な第1の支持部材
で支持し、前記保持部材の他方の面を、金型壁面から射
出用空間内に突出動可能な第2の支持部材で支持すると
ともに、前記第2の支持部材から突出動可能に構成した
位置決め部材を、前記保持部材に形成された位置決め用
孔内に突出させて、前記インサート部材を射出用空間内
で位置決めして、前記射出用空間内に溶融樹脂を射出す
る際に、前記位置決め部材を金型壁面位置まで後退した
後、前記射出用空間内に溶融樹脂を射出しつつ、前記第
1の支持部材と第2の支持部材を金型壁面位置まで後退
させることを特徴とする。
【0015】また、本発明の射出成形装置は、射出成形
金型の射出用空間内にインサート部材を配置して、前記
射出用空間内に溶融樹脂を射出してインサート部材を樹
脂で被覆するための射出成形装置であって、前記インサ
ート部材に形成された係合孔の内部に係合孔を貫通する
状態で嵌合する保持部材を備えたインサート部材の片面
を、金型壁面から射出用空間内に支持する突出動可能に
構成した第1の支持部材と、前記保持部材の他方の面を
支持する金型壁面から射出用空間内に突出動可能に構成
した第2の支持部材と、前記第2の支持部材から前記保
持部材に形成された位置決め用孔内に突出動可能に構成
した位置決め部材とを備え、前記位置決め部材を、前記
保持部材に形成された位置決め用孔内に突出させて、前
記インサート部材を射出用空間内で位置決めして、前記
射出用空間内に溶融樹脂を射出する際に、前記位置決め
部材を金型壁面位置まで後退した後、前記射出用空間内
に溶融樹脂を射出しつつ、前記第1の支持部材と第2の
支持部材を金型壁面位置まで後退させるように構成した
ことを特徴とする。
【0016】このように構成することによって、第1の
支持部材と第2の支持部材との間で、インサート部材が
両面から、挟持、固定され、射出用空間の中央部分にイ
ンサート部材を固定できる。また、この際、インサート
部材に形成された位置決め用孔内に位置決め部材を突出
させることにより、インサート部材の位置決め、固定
を、正確にかつ確実に行うことができる。
【0017】従って、インサート部材が溶融樹脂の射出
圧力によって変形して曲がったり、位置が移動してしま
うおそれがなく、成形後の樹脂被覆に偏肉部分が発生せ
ず、インサート部材が外部に露出せず、成型品の強度の
不足や、インサート部材の腐食などが発生するおそれが
ない。しかも、位置決め部材を金型壁面位置まで後退し
た後に、射出用空間内に溶融樹脂を射出しつつ、支持部
材を金型壁面位置まで後退させるようにしたので、イン
サート部材の支持部材での支持面への溶融樹脂の回り込
みが、位置決め部材および支持部材によって阻害される
ことを防ぐとともに、成形面にいわゆる「ひけ」と呼ば
れる凹凸が生じることがない。
【0018】また、本発明では、前記第1の支持部材の
支持面に、前記保持部材に形成された位置決め用孔内に
嵌合する位置決め用突出部が形成されていることを特徴
とする。これにより、第1の支持部材の支持面に形成さ
れた位置決め用突出部が、位置決め用孔内に嵌合するに
ことによって、インサート部材の位置決め、固定を、よ
り正確にかつ確実に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の射出成形装置の第1の実施例の部分拡大断面図、
図2はその使用状態を説明する概略図である。図1に示
したように、この実施例の射出成形装置10は、射出成
形金型12を備えており、この射出成形金型12は、上
下一対の上方金型14と下方金型16とから構成されて
いる。これらの上方金型14と下方金型16とは、図示
しないピストンシリンダー機構などの駆動機構によっ
て、接近離反することができるようになっている。そし
て、射出成形金型12内には、これらの上方金型14と
下方金型16とで閉止した際に射出用空間18が形成さ
れるように構成されている。
【0020】これらの上方金型14と下方金型16との
間には、金属、セラミックなどからなるインサート部材
20の非インサート成形部分22を挟持する挟持部14
a、16aがそれぞれ形成されている。上方金型14と
下方金型16の間に、挟持部14a、16aで挟持され
たインサート部材20のインサート成形部分24は、片
持ち状に射出用空間18内に保持されることになる。
【0021】また、下方金型16には、射出用空間18
を画成する金型壁面26から射出用空間18内に突出動
可能な支持部材28を備えている。この支持部材28
は、下方金型16に形成された突出孔30に摺動可能に
装着されている。そして、支持部材28の拡径基端部3
2と突出孔30の拡径端部34との間に圧縮スプリング
部材36が介装されるとともに、ストッパ部材38で拡
径基端部32が閉止されており、支持部材28が金型壁
面26から突出しない方向へ付勢されている。このスト
ッパ部材38には、圧力作動用孔31が形成され、図示
しない空気圧源、油圧源などの圧力源に接続されてい
る。これにより、圧力を付与することによって、支持部
材28が、スプリング部材36に抗して金型壁面26か
ら射出用空間18内に突出し、逆に圧力を開放すること
によって、スプリング38の作用で、一定速度で支持部
材28の支持面28aが金型壁面26の位置まで後退す
るようになっている。
【0022】この場合、支持部材28の先端の支持面2
8aの位置は、支持部材28が射出用空間18内に金型
壁面26から突出した状態で、インサート部材20のイ
ンサート成形部分24に接触した状態となるとともに、
射出用空間18の厚さ方向Dの略中央部分に位置するよ
うに設定される。また、支持部材28の支持面28aが
後退した状態では、支持面28aと金型壁面26とが平
坦な状態となるように設定される。
【0023】また、支持部材28の支持面28aが金型
壁面26の位置まで後退する時間としては、溶融樹脂の
種類、射出圧力、射出温度、射出機の能力などにより適
宜選択すればよいが、好ましくは、2秒〜5秒、より好
ましくは、3秒〜4秒で後退するようにするのが、溶融
樹脂の回り込みを阻害せず、成形面にいわゆる「ひけ」
と呼ばれる凹凸が生じることがないようにするためには
望ましい。
【0024】さらに、支持部材28の形状としては、円
柱形状、四角形状など特に限定されるものではないが、
溶融樹脂の回り込みを阻害しないためには、円柱形状と
するのが望ましく、その直径としては、インサート部材
の幅に対して、10%〜90%、好ましくは、20%〜
50%とするのが望ましい。また、この実施例では、支
持部材28の数を一つとしたが、これを複数個離間して
設けることも可能である。
【0025】さらに、この実施例では、支持部材の28
の突出、後退を、スプリング36の作用を利用したピス
トンシリンダ機構を用いたが、これに何ら限定されるも
のではなく、例えば、モータ駆動などその他の機構を採
用することも勿論可能である。このような本発明の射出
成形装置10では、図2に示したように、下記のように
作動される。
【0026】先ず、射出成形金型12の上方金型14と
下方金型16とを、図示しない駆動機構によって、相互
に離反した状態とする。この状態で、インサート部材2
0の非インサート成形部分22を挟持部14a、16a
で挟持した状態となるように、射出成形金型12の上方
金型14と下方金型16とを閉止する。
【0027】そして、図示しない圧力源を作動させるこ
とによって、スプリング部材36に抗して支持部材28
を射出用空間18内に金型壁面26から突出させて、支
持部材28の支持面28aが、インサート部材20のイ
ンサート成形部分24の片面24aに当接させる。これ
によって、インサート部材20のインサート成形部分2
4が、射出用空間18の厚さ方向Dの略中央部分に位置
するように支持する(図2(A)参照)。
【0028】この状態で、図示しない射出ゲートから、
溶融樹脂Aを射出しつつ、圧力を解放することによっ
て、スプリング部材36の作用によって、支持部材28
が後退して、支持部材28の支持面28aが金型壁面2
6とが平坦な状態となる。この際、図2(B)に示した
ように、溶融樹脂Aが矢印Cのようにインサート部材2
0のインサート成形部分24の両面に回り込むにつれ
て、矢印Eに示したように、支持部材28が後退してい
くので、溶融樹脂Aの回り込みが支持部材28に阻害さ
れずに、成形面にいわゆる「ひけ」と呼ばれる凹凸が生
じることがなく成形することができる。
【0029】また、溶融樹脂Aが射出用空間18内に射
出ゲートから射出した場合にも、インサート部材20の
インサート成形部分24が支持部材28で射出用空間内
の中央部分に支持されることになるので、インサート部
材20のインサート成形部分24が溶融樹脂Aの射出圧
力によって変形して曲がったり、位置が移動してしまう
おそれがない。従って、成形後の樹脂被覆に偏肉部分が
発生せず、インサート部材20のインサート成形部分2
4が外部に露出せず、成型品の強度の不足や、インサー
ト部材20のインサート成形部分24の腐食などが発生
するおそれがない。
【0030】図3は、本発明の射出成形装置の第2の実
施例を示す部分拡大断面図、図4は、その使用状態を説
明する概略図である。なお、図1に示した実施例の射出
成形装置と同じ構成部材には、同じ参照番号を付して、
その詳細な説明を省略する。この実施例では、図3に示
したように、支持部材28によるインサート部材20の
インサート成形部分24の支持位置24aと対峙する位
置の金型壁面、すなわち、上方金型14の射出用空間1
8を画成する金型壁面23に、溶融樹脂Aを射出用空間
18内に射出する射出ゲート27を設けている。
【0031】これにより、図4に示したように、射出ゲ
ート27から、溶融樹脂Aを矢印F方向に射出しつつ、
溶融樹脂Aが、支持部材28側となるインサート成形部
分24の下面に回り込み始めた時点で、圧力を解放する
ことによって、スプリング部材36の作用によって、支
持部材28が後退して、支持部材28の支持面28aが
金型壁面26とが平坦な状態となる(図4(A)(B)
参照)。
【0032】この際、溶融樹脂Aが矢印Cのようにイン
サート部材20のインサート成形部分24の両面に回り
込むにつれて、矢印Eに示したように、支持部材28が
後退していくので、溶融樹脂Aの回り込みが支持部材2
8に阻害されずに、成形面にいわゆる「ひけ」と呼ばれ
る凹凸が生じることがなく成形することができる(図4
(B)参照)。
【0033】また、溶融樹脂Aが射出用空間18内に射
出ゲート27から射出した場合、インサート部材20の
インサート成形部分24が、支持部材28によって支持
されるとともに、溶融樹脂Aによる射出圧力によって、
インサート部材20のインサート成形部分24の支持部
材28による支持面24aと反対側から支持されること
になり、インサート部材20のインサート成形部分24
の下面が支持部材28に押しつけられ、その両面側から
射出用空間内の中央部分に支持されることになる。
【0034】従って、インサート部材20のインサート
成形部分24が溶融樹脂Aの射出圧力によって変形して
曲がったり、位置が移動してしまうおそれがない。これ
により、成形後の樹脂被覆に偏肉部分が発生せず、イン
サート部材20のインサート成形部分24が外部に露出
せず、成型品の強度の不足や、インサート部材20のイ
ンサート成形部分24の腐食などが発生するおそれがな
い。
【0035】図5は、本発明の射出成形装置の第3の実
施例を示す部分拡大断面図、図6は、インサート部材の
部分拡大平面図、図7〜図11は、図5の射出成形装置
の使用状態を説明する部分拡大概略図である。この実施
例の射出成形装置40では、例えば、前述した第1の実
施例および第2の実施例で、インサート成形部分24が
樹脂で被覆されインサート成形されたインサート部材2
0を用い、非インサート成形部分22をインサート成形
部分として用いる場合に適用することができる(以下、
この実施例では、非インサート成形部分22を、「イン
サート成形部分22」と言い、インサート成形部分24
を、「インサート成形済み部分24」と言う)。
【0036】図6に示したように、インサート部材20
のインサート成形部分22には、係合孔21が形成され
ており、この係合孔21の内部に、予め、インサート成
形によって、係合孔を貫通する状態で、円筒形状の保持
部材25が成形嵌合されている。なお、第1の実施例に
おけるインサート成形済み部分24を成形する際に、金
型14、16に空間を設けて、保持部材25を同時に成
形してもよい。
【0037】図5に示したように、この実施例の射出成
形装置40は、射出成形金型42を備えており、この射
出成形金型42は、上下一対の上方金型44と下方金型
46とから構成されている。これらの上方金型44と下
方金型46とは、図示しないピストンシリンダー機構な
どの駆動機構によって、接近離反することができるよう
になっている。そして、射出成形金型42内には、これ
らの上方金型44と下方金型46とで閉止した際に射出
用空間48が形成されるように構成されている。
【0038】これらの上方金型44と下方金型46との
間には、インサート部材20のインサート成形済み部分
24を挟持する挟持部44a、46aがそれぞれ形成さ
れている。上方金型44と下方金型46の間に、挟持部
44a、46aで挟持されたインサート部材20のイン
サート成形部分22は、片持ち状に射出用空間48内に
保持されることになる。
【0039】また、上方金型44には、射出用空間48
を画成する金型壁面56から射出用空間48内に突出動
可能な第1の支持部材58を備えている。この第1の支
持部材58は、上方金型44に形成された突出孔60に
摺動可能に装着されている。そして、第1の支持部材5
8の拡径基端部62と突出孔60の拡径端部64との間
に圧縮スプリング部材66が介装されるとともに、スト
ッパ部材68で拡径基端部62が閉止されており、第1
の支持部材58が金型壁面56から突出しない方向へ付
勢されている。このストッパ部材68には、圧力作動用
孔61が形成され、図示しない空気圧源、油圧源などの
圧力源に接続されている。これにより、圧力を付与する
ことによって、第1の支持部材58が、スプリング部材
66に抗して金型壁面56から射出用空間48内に突出
し、逆に圧力を開放することによって、スプリング68
の作用で、一定速度で支持部材58の支持面58aが金
型壁面56の位置まで後退するようになっている。
【0040】この場合、第1の支持部材58の先端の支
持面58aの位置は、支持部材58が射出用空間48内
に金型壁面56から突出した状態で、第1の支持部材5
8の支持面58aが保持部材25の一方の面25aに当
接するようになっている。また、この際、第1の支持部
材58aの支持面58aに形成された位置決め用突出部
58bが、保持部材25の中心に形成された位置決め用
孔25b内に嵌合するように構成されている。
【0041】そして、この状態で、インサート部材20
のインサート成形部分22が、射出用空間48の厚さ方
向Dの略中央部分に位置するように設定される。また、
第1の支持部材58の支持面58aが後退した状態で
は、支持面58aと金型壁面56とが平坦な状態となる
ように設定される。なお、位置決め用突出部58bを設
けない場合には、第1の支持部材58の支持面全体が平
坦となり、成形後の凹凸が発生しない。
【0042】一方、下方金型46には、射出用空間48
を画成する金型壁面57から射出用空間48内に突出動
可能な第2の支持部材70を備えている。この第2の支
持部材70は、下方金型46に形成された突出孔63に
摺動可能に装着されている。また、第2の支持部材70
に形成された中央孔72には、摺動可能に位置決め部材
80が装着されている。
【0043】この場合、第2の支持部材70の先端の支
持面74の位置は、第2の支持部材70が射出用空間4
8内に金型壁面57から突出した状態で、第2の支持部
材70の支持面74が保持部材25の他方の面25cに
当接するようになっている。また、この際、第2の支持
部材70の支持面74に装着された位置決め部材80
が、保持部材25の中心に形成された位置決め用孔25
b内に突出して嵌合するように構成されている。この場
合、位置決め部材80の先端面82が、第1の支持部材
58aの位置決め用突出部58bと当接するようになっ
ている。しかしながら、位置決め部材80の先端面82
が、第1の支持部材58aの位置決め用突出部58bと
当接する必要は必ずしもなく、位置決め部材80によっ
て、インサート部材20のインサート成形部分22が位
置固定できるのであれば、これよりも短くても良い。
【0044】また、この場合、第2の支持部材70の先
端の支持面74の位置は、第2の支持部材70が射出用
空間48内に金型壁面57から突出した状態で、インサ
ート部材20のインサート成形部分22が、射出用空間
48の厚さ方向Dの略中央部分に位置するように設定さ
れる。また、第2の支持部材70の支持面74が後退し
た状態では、第2の支持部材70の支持面74と位置決
め部材80の先端面82とが、金型壁面57と平坦な状
態となるように設定される。
【0045】このような本発明の射出成形装置40で
は、図7〜図11に示したように、下記のように作動さ
れる。先ず、射出成形金型42の上方金型44と下方金
型46とを、図示しない駆動機構によって、相互に離反
した状態とする。この状態で、インサート部材20のイ
ンサート成形済み部分24を挟持部44a、46aで挟
持した状態となるように、射出成形金型42の上方金型
44と下方金型46とを閉止する。
【0046】そして、図示しない圧力源を作動させるこ
とによって、スプリング部材66に抗して第1の支持部
材58を射出用空間48内に金型壁面56から突出させ
て、第1の支持部材58の支持面58aを、保持部材2
5の一方の面25aに当接させる。この際、第1の支持
部材58aの支持面58aに形成された位置決め用突出
部58bを、保持部材25の中心に形成された位置決め
用孔25b内に嵌合させる(図7参照)。
【0047】次に、図示しないピストンシリンダ機構な
どの駆動機構によって、第2の支持部材70の支持面7
4に装着された位置決め部材80を金型壁面57から突
出させ、位置決め部材80が、保持部材25の中心に形
成された位置決め用孔25b内に突出して嵌合させる。
これによって、インサート部材20のインサート成形部
分22を所定の位置に位置決めする(図8参照)。
【0048】そして、図示しないピストンシリンダ機構
などの駆動機構によって、第2の支持部材70を金型壁
面57から射出用空間48内に突出させて、第2の支持
部材70の支持面74を保持部材25の他方の面25c
に当接させる(図9参照)。これによって、インサート
部材20のインサート成形部分24が、射出用空間18
の厚さ方向Dの略中央部分に位置するように固定支持さ
れる。
【0049】この状態で、位置決め部材80を後退させ
ることによって、位置決め部材80の保持部材25の位
置決め用孔25bとの嵌合を解除して、位置決め部材8
0の先端面82とが、金型壁面57と平坦な状態となる
ようにする(図10参照)。そして、図示しない射出ゲ
ートから、溶融樹脂Bを射出しつつ、溶融樹脂Bが一定
量射出された状態で圧力を解放することによって、スプ
リング部材66の作用によって、第1の支持部材58を
後退しさせて、第1の支持部材58の支持面58aを金
型壁面56とが平坦な状態とさせる。
【0050】これと同時に、第2の支持部材70を後退
させて、第2の支持部材70の支持面74を保持部材2
5の他方の面25cとの当接を解除して、第2の支持部
材70の支持面74と金型壁面57とを平坦な状態とな
るようにする(図11参照)。この際、図11に示した
ように、溶融樹脂Bが矢印Cのようにインサート部材2
0のインサート成形部分22の両面に回り込むにつれ
て、矢印G、Hに示したように、第1の支持部材28と
第2の支持部材70とが後退していくので、溶融樹脂B
の回り込みがこれらの支持部材28、70に阻害される
ことを防ぐとともに、成形面にいわゆる「ひけ」と呼ば
れる凹凸が生じることがなく成形することができる。
【0051】また、溶融樹脂Bが射出用空間48内に射
出ゲートから射出した場合にも、インサート部材20の
インサート成形部分22が、第1の支持部材28と第2
の支持部材70によって、その両面側から射出用空間内
の略中央部分に支持されることになる。従って、インサ
ート部材20のインサート成形部分22が、溶融樹脂B
の射出圧力によって変形して曲がったり、位置が移動し
てしまうおそれがない。これによって、成形後の樹脂被
覆に偏肉部分が発生せず、インサート部材20のインサ
ート成形部分22が外部に露出せず、成型品の強度の不
足や、インサート部材20のインサート成形部分22の
腐食などが発生するおそれがない。
【0052】また、これらの支持部材58、70が金型
壁面の位置まで後退する時間としては、溶融樹脂の種
類、射出圧力、射出温度、射出機の能力などにより適宜
選択すればよいが、好ましくは、2秒〜5秒、より好ま
しくは、3秒〜4秒で後退するようにするのが、溶融樹
脂の回り込みを阻害せず、成形面にいわゆる「ひけ」と
呼ばれる凹凸が生じることがないようにするためには望
ましい。
【0053】さらに、これらの支持部材58、70の形
状としては、円柱形状、四角形状など特に限定されるも
のではないが、溶融樹脂の回り込みを阻害しないために
は、円柱形状とするのが望ましく、その直径としては、
インサート部材の幅に対して、10%〜90%、好まし
くは、20%〜50%とするのが望ましい。また、この
実施例では、これらの支持部材58、70の数を一つと
したが、これを複数個離間して設けることも可能であ
る。
【0054】また、位置決め部材80の形状は、位置決
めを円滑行うためには円柱形状とするのが好ましいが、
特に限定されるものではない。さらに、この実施例で
は、これらの支持部材58、70の突出、後退をピスト
ンシリンダ機構を用いたが、これに何ら限定されるもの
ではなく、例えば、モータ駆動などその他の機構を採用
することも勿論可能である。
【0055】以上説明した第1〜第3の実施例で用いる
溶融樹脂A、Bとしては、特に限定されるものではな
く、熱可塑性のエラストマーであるスチレン系やオレフ
ィン系、ポリプロピレン系、ポリエステル、ポリアミド
などのエラストマー、ポリプロピレン、エラストマー、
ポリプロピレンとエラストマーの混合物、PES(ポリ
エーテルサルフォン)、ポリアセタール、ポリイミド、
ポリアリレートなどの合成樹脂などから構成すればよ
く、溶融樹脂A、Bを同じ種類の溶融樹脂とすること
も、異なった種類の溶融樹脂とすることも可能である。
【0056】また、上記第3の実施例では、第1の実施
例および第2の実施例で、インサート成形部分24が樹
脂で被覆されインサート成形されたインサート部材20
を用い、非インサート成形部分22をインサート成形部
分として用いる場合に適用したが、第3の実施例を、単
独でインサート部材をインサート成形する場合に適用で
きることは勿論である。
【0057】さらに、上記実施例の図面では、成型品を
消毒鋏みの例を示しているが、本発明は何らこれに限定
されるものではないなど本発明の目的を逸脱しない範囲
で種々の変更が可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、溶融樹脂が射出用空間
内に射出ゲートから射出した場合にも、インサート部材
が支持部材で射出用空間内の略中央部分に支持されるこ
とになるので、インサート部材が溶融樹脂の射出圧力に
よって変形して曲がったり、位置が移動してしまうおそ
れがない。
【0059】また、本発明によれば、支持部材によるイ
ンサート部材の支持位置と対峙する位置の金型壁面に設
けた射出ゲートから、溶融樹脂を射出用空間内に射出す
るので、支持部材で支持されたインサート部材が、射出
ゲートから射出された溶融樹脂による射出圧力によっ
て、支持部材による支持面と反対側からも支持されるこ
とになり、両側からインサート部材が射出用空間内の中
央部分に、確実に支持、固定されることになる。
【0060】さらに、本発明によれば、第1の支持部材
と第2の支持部材との間で、インサート部材が両面か
ら、挟持、固定され、射出用空間の中央部分にインサー
ト部材を固定できる。また、この際、インサート部材に
形成された位置決め用孔内に位置決め部材を突出させる
ことにより、インサート部材の位置決め、固定を、正確
にかつ確実に行うことができる。
【0061】従って、溶融樹脂が射出用空間内に射出ゲ
ートから射出した場合にも、インサート部材が支持部材
で射出用空間内の中央部分に支持されることになるの
で、インサート部材が溶融樹脂の射出圧力によって変形
して曲がったり、位置が移動してしまうおそれがない。
従って、成形後の樹脂被覆に偏肉部分が発生せず、イン
サート部材が外部に露出せず、成型品の強度の不足や、
インサート部材の腐食などが発生するおそれがない。
【0062】しかも、射出用空間内に溶融樹脂を射出し
つつ、支持部材を金型壁面位置まで後退させるようにし
たので、インサート部材の支持部材での支持面への溶融
樹脂の回り込みが、支持部材、位置決め部材によって阻
害されることがなく、成形面にいわゆる「ひけ」と呼ば
れる凹凸が生じることがないなど幾多の顕著で特有な作
用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の射出成形装置の第1の実施例
の部分拡大断面図である。
【図2】図2はその使用状態を説明する概略図である。
【図3】図3は、本発明の射出成形装置の第2の実施例
を示す部分拡大断面図である。
【図4】図4は、その使用状態を説明する概略図であ
る。
【図5】図5は、本発明の射出成形装置の第3の実施例
を示す部分拡大断面図である。
【図6】図6は、インサート部材の部分拡大平面図であ
る。
【図7】図7は、図5の射出成形装置の使用状態を説明
する部分拡大概略図である。
【図8】図8は、図5の射出成形装置の使用状態を説明
する部分拡大概略図である。
【図9】図9は、図5の射出成形装置の使用状態を説明
する部分拡大概略図である。
【図10】図10は、図5の射出成形装置の使用状態を
説明する部分拡大概略図である。
【図11】図11は、図5の射出成形装置の使用状態を
説明する部分拡大概略図である。
【図12】図12は、従来の射出成形装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
10 射出成形装置 12 射出成形金型 14a、16a 挟持部 14 上方金型 16 下方金型 18 射出用空間 20 インサート部材 21 係合孔 22 非インサート成形部分 23 金型壁面 24 インサート成形部分 25 保持部材 25b 位置決め用孔 26 金型壁面 27 射出ゲート 28 支持部材 40 射出成形装置 42 射出成形金型 44a、46a 挟持部 44 上方金型 45 金型壁面 46 下方金型 48 射出用空間 56 金型壁面 57 金型壁面 58 第1の支持部材 58b 位置決め用突出部 70 第2の支持部材 72 中央孔 74 支持面 80 位置決め部材 A 溶融樹脂 B 溶融樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三 宅 誉 麿 兵庫県三木市志染町窟屋320 有限会社み まさ金物商事内 Fターム(参考) 4F202 AM32 CA11 CB01 CB12 CK06 CK25 CQ01 CQ05 4F206 AM32 JA07 JB12 JM04 JN33 JQ81

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形金型の射出用空間内にインサー
    ト部材を配置して、前記射出用空間内に溶融樹脂を射出
    してインサート部材を樹脂で被覆する方法であって、 前記インサート部材の片面を、金型壁面から射出用空間
    内に突出動可能な支持部材で支持するとともに、 前記射出用空間内に溶融樹脂を射出しつつ、前記支持部
    材を金型壁面位置まで後退させることを特徴とする射出
    成形方法。
  2. 【請求項2】 前記支持部材によるインサート部材の支
    持位置と対峙する位置の金型壁面から、溶融樹脂を射出
    用空間内に射出することを特徴とする請求項1に記載の
    射出成形方法。
  3. 【請求項3】 前記インサート部材が、一方に屈曲され
    た形状であり、前記支持部材が、前記インサート部材の
    屈曲された方向と反対面を支持するように設けられてい
    ることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の
    射出成形方法。
  4. 【請求項4】 射出成形金型の射出用空間内にインサー
    ト部材を配置して、前記射出用空間内に溶融樹脂を射出
    してインサート部材を樹脂で被覆するための射出成形装
    置であって、 前記インサート部材の片面を、金型壁面から射出用空間
    内に支持する突出動可能な支持部材を備え、 前記支持部材を、前記射出用空間内への溶融樹脂の射出
    の際に、前記支持部材を金型壁面位置まで後退するよう
    に構成したことを特徴とする射出成形装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材によるインサート部材の支
    持位置と対峙する位置の金型壁面に、溶融樹脂を射出用
    空間内に射出する射出ゲートを設けたことを特徴とする
    請求項4に記載の射出成形装置。
  6. 【請求項6】 前記インサート部材が、一方に屈曲され
    た形状であり、前記支持部材が、前記インサート部材の
    屈曲された方向と反対面を支持するように設けられてい
    ることを特徴とする請求項4から5のいずれかに記載の
    射出成形装置。
  7. 【請求項7】 射出成形金型の射出用空間内にインサー
    ト部材を配置して、前記射出用空間内に溶融樹脂を射出
    してインサート部材を樹脂で被覆する方法であって、 前記インサート部材に形成された係合孔の内部に、係合
    孔を貫通する状態で保持部材を嵌合して、 前記保持部材の片面を、金型壁面から射出用空間内に突
    出動可能な第1の支持部材で支持し、 前記保持部材の他方の面を、金型壁面から射出用空間内
    に突出動可能な第2の支持部材で支持するとともに、 前記第2の支持部材から突出動可能に構成した位置決め
    部材を、前記保持部材に形成された位置決め用孔内に突
    出させて、前記インサート部材を射出用空間内で位置決
    めして、 前記射出用空間内に溶融樹脂を射出する際に、前記位置
    決め部材を金型壁面位置まで後退した後、前記射出用空
    間内に溶融樹脂を射出しつつ、前記第1の支持部材と第
    2の支持部材を金型壁面位置まで後退させることを特徴
    とする射出成形方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の支持部材の支持面に、前記保
    持部材に形成された位置決め用孔内に嵌合する位置決め
    用突出部が形成されていることを特徴とする請求項7に
    記載の射出成形方法。
  9. 【請求項9】 射出成形金型の射出用空間内にインサー
    ト部材を配置して、前記射出用空間内に溶融樹脂を射出
    してインサート部材を樹脂で被覆するための射出成形装
    置であって、 前記インサート部材に形成された係合孔の内部に係合孔
    を貫通する状態で嵌合する保持部材を備えたインサート
    部材の片面を、金型壁面から射出用空間内に支持する突
    出動可能に構成した第1の支持部材と、 前記保持部材の他方の面を支持する金型壁面から射出用
    空間内に突出動可能に構成した第2の支持部材と、 前記第2の支持部材から前記保持部材に形成された位置
    決め用孔内に突出動可能に構成した位置決め部材とを備
    え、 前記位置決め部材を、前記保持部材に形成された位置決
    め用孔内に突出させて、前記インサート部材を射出用空
    間内で位置決めして、 前記射出用空間内に溶融樹脂を射出する際に、前記位置
    決め部材を金型壁面位置まで後退した後、 前記射出用空間内に溶融樹脂を射出しつつ、前記第1の
    支持部材と第2の支持部材を金型壁面位置まで後退させ
    るように構成したことを特徴とする射出成形装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の支持部材の支持面に、前記
    保持部材に形成された位置決め用孔内に嵌合する位置決
    め用突出部が形成されていることを特徴とする請求項9
    に記載の射出成形装置。
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