JP2002036110A - 研削装置の給電方法および給電装置 - Google Patents

研削装置の給電方法および給電装置

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JP2002036110A
JP2002036110A JP2000231166A JP2000231166A JP2002036110A JP 2002036110 A JP2002036110 A JP 2002036110A JP 2000231166 A JP2000231166 A JP 2000231166A JP 2000231166 A JP2000231166 A JP 2000231166A JP 2002036110 A JP2002036110 A JP 2002036110A
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Hirohisa Yamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的作用によりツルーイングまたはドレッ
シングする方式の研削装置において、研削液ミストやス
ラッジ等の影響を受けることなく、ロータリ電極である
砥石車に高い信頼性をもって給電することができる給電
技術を提供する。 【解決手段】 非導電性材料で内外周を被覆された管状
導電部材30を用いて、その先端部30aを砥石車3に
電気的にかつ一体的に接続するとともに、基端部30b
を砥石車3の回転主軸4内部を介して研削盤の加工部に
おいて飛散する研削液やスラッジ等の影響を受けない離
隔位置まで導き、この離隔位置において管状導電部材3
0に給電ブラシ31により給電する。一方、管状導電部
材30の内部通路60を研削液供給用の通路として、砥
石車30の砥石面30aに研削液を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削装置の給電方
法および給電装置に関し、さらに詳細には、導電性砥石
からなる砥石車を備えて、この砥石車を電気的作用によ
りツルーイングまたはドレッシングする方式の研削装置
において、ロータリ電極としての砥石車に給電する給電
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】先端精密加工技術の一つとして、微粒メ
タルボンド砥石を用いた研削技術が注目されてきてお
り、これと並行して、メタルボンド砥石の能力を充分に
発揮する電気的作用を利用する放電ツルーイング(truin
g)や電解ドレッシング(dressing)といった電気的ツルー
イング・ドレッシング技術が開発されている。
【0003】すなわち、放電ツルーイングとは、放電作
用を利用してツルーイングを行うもので、メタルボンド
砥石のツルーイングに一般に適用されている。この放電
ツルーイングは、メタルボンド・ダイヤモンド砥石から
なる砥石車を備えた平面研削盤を例にとれば、砥石車を
(+)極とするとともに、この砥石車の砥石面に対向し
て設けた金属円盤からなる放電ツルアー(放電ツルーイ
ング電極)を(−)極とし、これら砥石車と放電ツルア
ーを所定の速度で回転させながら、これらの電極に正負
の電圧をそれぞれ印加することにより、両電極間の放電
作用によって上記砥石面のメタルボンド部分を溶解除去
して、砥石面における砥粒の突出状態を成形維持させる
ものである。
【0004】一方、電解ドレッシングは、電解作用を利
用しドレッシングを行うもので、やはりメタルボンド砥
石のドレッシングに一般的に利用されている。この電解
レッシングとして代表的なものが電解インプロセスドレ
ッシング(Electrolytic In-process Dressing:ELI
D) と呼ばれる技術で、上記と同様、メタルボンド・ダ
イヤモンド砥石からなる砥石車を備えた平面研削盤を例
にとれば、砥石車を(+)極とするとともに、この砥石
車の砥石面(平面研削面)に対向して設けたドレッシン
グ電極を(−)極とし、工作物(以下ワークと称す
る。)の研削中において、上記両電極の間隙に電解クー
ラント(電解液)を供給しながら直流パルス電流を流す
ことにより、電解作用によって上記砥石面のメタルボン
ド部分を溶出させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の電気的作用によりツルーイングまたはドレッシン
グする方式の研削装置においては以下のような問題点が
あり、さらなる改良が要望されていた。
【0006】つまり、例えば、上述したメタルボンド・
ダイヤモンド砥石からなる砥石車を備えた平面研削盤に
おいては、図4に示すように、一方のロータリ電極であ
る砥石車aに対する給電は、砥石車aの円筒外周面b
に、図外の電源に電気的に接続されたカーボンブラシ等
の給電ブラシcが摺接されるとともに、他方のロータリ
電極である放電ツルアーdに対する給電は、この放電ツ
ルアーdの外周面に、上記電源に電気的に接続された同
じくカーボンブラシ等の給電ブラシ(図示省略)が摺接
される構造とされている。eは砥石車aの回転主軸fの
中心部に貫設された研削液供給用通路を示しており、こ
の研削液供給用通路eを介して上記砥石車aに研削液が
供給される。
【0007】ところが、このような構造では、給電ブラ
シcによる給電位置がいずれも研削装置の加工部つまり
砥石車aに近接していることから、この加工部において
発生し飛散する研削液ミストやスラッジ等が、ロータリ
電極a、dと給電ブラシcとの接触部位に噛み込むなど
して、この部位の過剰な発熱や磨耗を招き、その結果、
電極a,dへの給電信頼性が低下するという問題を生じ
ていた。
【0008】また、研削装置の加工部周辺は他の機械構
成部も密集しており、給電ブラシcの電装部などの付加
によりこの部位の構造が複雑になるとともに、砥石車a
の交換等の段取り時には、上記給電ブラシcの取外し取
付け作業が伴い、そのたびに芯出し作業も必要となり、
作業性が非常に悪かった。
【0009】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、導電性
砥石からなる砥石車を備えて、この砥石車を電気的作用
によりツルーイングまたはドレッシングする方式の研削
装置において、研削装置の加工部で発生、飛散する研削
液ミストやスラッジ等の影響を受けることなく、砥石車
に高い信頼性をもって給電することができる給電技術を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の給電方法は、導電性砥石からなる砥石車を
備えるとともに、この砥石車を電気的作用によりツルー
イングまたはドレッシングする方式の研削装置におい
て、ロータリ電極としての砥石車に給電する方法であっ
て、非導電性材料で内外周面を被覆された管状の導電部
材を用いて、その一端を上記砥石車に電気的にかつ一体
的に接続するとともに、他端側を砥石車の回転主軸内部
を介して研削装置の加工部において飛散する研削液やス
ラッジ等の影響を受けない離隔位置まで導き、この離隔
位置において上記管状導電部材に給電ブラシにより給電
し、一方、上記導電部材の内部通路を研削液供給用の通
路として、上記砥石車に研削液を供給するようにしたこ
とを特徴とする。
【0011】また、本発明の給電装置は、上記給電方法
を実施するものであって、上記砥石車を取付け支持する
回転主軸に、挿通穴が少なくとも上記砥石車の取付け位
置から研削装置の加工部と離隔した位置まで貫設される
とともに、この挿通穴内に、内外周面が非導電性材料で
被覆された管状導電部材が挿通して配され、この管状導
電部材は、その一端部が上記砥石車に電気的にかつ一体
的に接続されるとともに、他端側部位が研削装置の加工
部から離隔した位置において、上記回転主軸の外部へ臨
み、この回転主軸の外部へ臨んだ管状導電部材に、静止
側に配された給電ブラシが摺接され、一方、上記導電部
材の内部通路が、上記砥石車に研削液を供給する研削液
供給用の通路を形成していることを特徴とする。
【0012】具体的には、上記研削装置の加工部と離隔
した位置は、加工部において飛散する研削液やスラッジ
等の影響を受けない部位に設定される。
【0013】本発明の対象となる研削装置においては、
導電性砥石からなる砥石車が電気的作用によりツルーイ
ングまたはドレッシングされるところ、給電対象である
砥石車は、回転駆動されるロータリ電極であるととも
に、その周辺は研削装置の加工部に近接して、研削液ミ
ストやスラッジ等が飛散する雰囲気にある。
【0014】本発明においては、非導電性材料で内外周
面を被覆された管状導電部材を用いて、上記加工部と離
隔した位置、つまり加工部において飛散する研削液やス
ラッジ等の影響を受けない(かからない)部位におい
て、砥石車に給電を行うようにすることで、高い給電信
頼性を確保する。
【0015】しかも、上記導電部材の内部通路を研削液
供給用の通路とすることにより、導電機能と研削液供給
路機能を兼備させることができ、装置構造の簡素化を図
る。
【0016】また、このような給電方法ないしは構造を
採用することにより、研削装置の加工部周辺の構造が簡
素となるとともに、砥石車の交換等の段取り時における
給電ブラシの取外し取り付け作業も不要となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】本発明に係る給電装置を図1に示し、この
給電装置1は、具体的には、図3に示す放電ツールーイ
ング方式の平面研削盤における放電ツルーイング装置2
の一部を構成するものである。
【0019】上記平面研削盤は砥石車3の回転主軸4が
垂直に配された縦軸型のもので、上記砥石車3および放
電ツルーイング装置2などを主要部として構成されてい
る。
【0020】砥石車3は、図1および図3に示すよう
に、回転主軸4の先端部4aに取外し可能に取り付けら
れるとともに、この回転主軸4が、上下方向へ移動可能
とされた砥石車台5上に、軸受10,10、…を介して
回転可能に軸支されている。回転主軸4は、その基端部
4bに取付け固定された伝動プーリ11が図示しない伝
動ベルト等からなる動力伝達機構を介して駆動モータ等
の回転駆動源に連係されている。
【0021】上記砥石車3は、導電性メタルボンドによ
り砥粒が結合されてなる導電性メタルボンド砥石(導電
性砥石)からなり、その砥石表面3aが略円筒状の平坦
砥石面とされている。砥粒としては、微小なダイヤモン
ド砥粒やCBN(キュービックボロンナイトライド)砥
粒等のいわゆる超砥粒が使用される。この砥石車3は、
後述するように、給電装置1を介して電源20の(+)
極に電気的に接続されて、(+)極のロータリ電極とさ
れている。
【0022】放電ツルーイング装置2は、放電ツルーイ
ング電極21が砥石車3の砥石面3aに対して対向配置
されてなる。この放電ツルーイング電極21は、具体的
には幅狭の回転円盤状のロータリ電極の形態とされてお
り、その円筒外周面部分が、他方のロータリ電極である
砥石車3の平坦砥石面3aに対向する円筒電極面とされ
ている。
【0023】放電ツルーイング電極21は、具体的には
図示しないが、上記砥石車3の回転主軸4と垂直に配さ
れた回転主軸22を介して、放電ツルーイング電極基台
に回転可能に支持されるとともに、動力伝達機構を介し
て回転駆動源に連係されている。これにより、放電ツル
ーイング電極21は、その円筒電極面が、砥石車3の平
坦砥石面3aと平行となるように対向配置した状態で回
転駆動される。
【0024】また、放電ツルーイング電極21は、上記
砥石車3の回転主軸4と垂直な方向へスライド可能とさ
れるとともに、スライド駆動源に連係されてなり、砥石
車3の平坦砥石面3aに沿ってその径方向へトラバース
移動する。
【0025】放電ツルーイング電極21は、給電ブラシ
23を介して電源20の(−)極に電気的に接続され
て、(−)極の放電ツルーイング電極とされている。
【0026】給電装置1は、前述したように、他方のロ
ータリ電極である砥石車3に給電するためのもので、具
体的には図1に示すように、回転主軸4内部に一体的に
設けられた管状導電部材30と、研削盤の砥石車台5側
に設けられた給電ブラシ31、31などを主要部として
構成されている。
【0027】上記回転主軸4の中心位置には、挿通穴3
2が少なくとも上記砥石車3の取付け位置から研削盤の
加工部と離隔した位置まで貫設されている。ここに、上
記加工部と離隔した位置とは、加工部つまり砥石車3の
砥石面3a部位において、後述するクーラント供給口3
5から供給される研削液や、ワークの研削により生じる
スラッジ(研削屑)が飛散する過酷な汚染雰囲気にある
ことから、これらの研削液やスラッジ等の影響を受けな
い部位をいう。
【0028】図示の挿通穴32は、回転主軸4の先端部
4aから基端部4bまでの全長にわたって同心状に貫設
されている。さらに、回転主軸4の基端部4bには、給
電ブラシ31による給電部37が一体的に設けられ、こ
の給電部37にも、上記挿通穴32に連続する挿通穴3
8が同心状に貫設されている。
【0029】管状導電部材30は、図2示すように、そ
の内外周が非導電性材料40で被覆されて電気的に絶縁
されてなる円筒状のもので、上記挿通穴32,38に挿
通して配されている。この管状導電部材30は、その先
端部30aが上記砥石車3に電気的にかつ一体的に接続
されるとともに、その基端部30bに上記給電ブラシ3
1が摺接されている。また、後述するように、管状導電
部材30の内部通路60が、上記砥石車3に研削液を供
給する研削液供給用の通路を形成している。
【0030】図示の実施形態においては、この管状導電
部材30の先端部30aは、接続導電部41を介して上
記砥石車3に電気的に接続されている。
【0031】すなわち、砥石車3は、回転主軸4の先端
部4aに取付け固定された取付フランジ42上に当接支
持されるとともに、締付ボルト43,43、…により取
付フランジ42に締め付け固定されて、回転主軸4に取
外し可能に取付けられている。上記接続導電部41は、
この砥石車3の中央部位を被覆するカバー部材の形態と
されて、上記管状導電部材30の先端部30aと砥石車
3を電気的にかつ一体的に接続している。
【0032】具体的には、接続導電部41は、導電性材
料からなる円形状カバー部材の外側面が、非導電性材料
で被覆されてなり、上記管状導電部材30の先端部30
aと砥石車3の中央接続部3bに、それぞれ導電性材料
からなる接続ナット46および接続ボルト47、47、
…により被覆状に接続されている。
【0033】これに関連して、これら接続導電部41の
周辺部は電気的に絶縁されて、漏電防止がなされてい
る。図示の実施形態においては、砥石車3を直接支持す
る取付フランジ42の支持面が非導電性材料45で絶縁
被覆されている。この非導電性材料45としては、前述
した管状導電部材30の非導電性材料40と同様、セラ
ミックコーティングが好適に採用されている。
【0034】一方、上記管状導電部材30の基端部30
bは、ここに同心状にかつ一体的に接続された導電性材
料からなる給電部37を介して、上記給電ブラシ31、
31が摺接されている。
【0035】すなわち、回転主軸4の基端部4bには、
前述したように、伝動プーリ11が取付け部材50によ
り締付け固定されるとともに、この取付け部材50に、
上記給電部37が絶縁部材51を介して同心状にかつ一
体的に取付け固定されている。
【0036】上記給電部37は、上記管状導電部材30
の基端部30bの強度を補強するもので、この基端部3
0bと一体的に固定されて、管状導電部材30の摺接部
52を構成している。
【0037】具体的には、絶縁部材51の中心部には挿
通穴39が、また前述したように、給電部37の中心部
には挿通穴38が、それぞれ回転主軸4の挿通穴32に
同心状にかつ連続して設けられている。そして、回転主
軸4の挿通穴32に挿通された管状導電部材30は、そ
の基端部30bが回転主軸4の基端から外部へ臨んで突
出し、この突出した部位が上記挿通穴38、39内に挿
入されるとともに、接続ナット53により上記給電部3
7と一体的に接続されている。
【0038】これに関連して、管状導電部材30の基端
部30b外周面は、非導電性材料40が剥離ないしは除
去されて、給電部37と直接電気的に接続されている。
この給電部37は、回転主軸4と同心状の円筒外周面5
2を有し、この部位52が、前述のごとく給電ブラシ3
1、31の摺接する摺接部とされている。
【0039】一方、この給電部37の周辺部は電気的に
絶縁されて、漏電防止がなされている。図示の実施形態
においては、上記給電部37の前後両側に絶縁部材5
1、54が配されている。これら絶縁部材51、54の
構成材料としては、前述した非導電性材料40、45と
同様、セラミックスが好適に採用されている。
【0040】給電ブラシ31は、静止側である研削盤の
砥石車台5側に設けられて、電源20の(+)極に電気
的に接続されるとともに、弾発スプリング55により、
上記給電部37の摺接部52に対して常時弾発付勢され
ている。
【0041】また、前述したように、管状導電部材30
の内部通路60は、砥石車3に研削液を供給する研削液
供給用の通路として機能する。
【0042】すなわち、管状導電部材30の内部通路6
0は、その先端が上記回転主軸4の先端部4aから砥石
車3の中心部に開口して、前記クーラント供給口(先端
供給口)35とされるとともに、その基端36が上記絶
縁部材54に結合された接続パイプ61を介して、図外
のクーラント供給源に連通されたジョイント部材62に
連通されている。
【0043】また、これに関連して、上記管状導電部材
30の内部通路60のクーラント供給口35の前側近傍
には、クーラント案内部63が設けられている。このク
ーラント案内部63は、具体的には円形平板状とされ、
クーラント供給口35から噴射供給される研削液がクー
ラント案内部63に当たって、砥石車3の砥石面3aに
案内されるように構成されている。
【0044】しかして、以上のように構成された平面研
削装置においては、研削液が砥石車3の中央のクーラン
ト供給口35からクーラント案内部63を介して砥石面
3aに噴射供給されながら、回転駆動される砥石車3の
平坦砥石面3aによりワーク(図示省略)に研削加工が
施されるとともに、砥石車3の砥石面3aの性状に応じ
て、放電ツルーイング装置2により、研削加工中または
研削加工停止中に、上記砥石面3aが所定形状に放電ツ
ールイングされる。
【0045】すなわち、図3において、砥石車3と放電
ツルーイング電極21が所定の速度で回転されながら、
放電ツルーイング電極21が、砥石面3aに対して、こ
の砥石面3aと平行する径方向(矢符方向)へトラバー
ス移動しながら、これら両電極3,21に正負の電圧が
それぞれ印加されて、これにより、両電極3,21間の
放電作用によって砥石車3の砥石面3aのメタルボンド
部分が溶解除去して、この砥石面3aにおける砥粒の突
出量が揃えられる。
【0046】この場合、特に砥石車3は、回転駆動され
るロータリ電極であるとともに、その周辺が加工部から
生じる研削液ミストやスラッジ等が飛散する雰囲気にあ
る。
【0047】本実施形態においては、この砥石車3に対
する給電は、管状導電部材30を用いて、その先端部3
0aが上記砥石車3に電気的にかつ一体的に接続される
とともに、基端部30bが砥石車3の回転主軸4内部を
介して上記加工部において飛散する研削液やスラッジ等
の影響を受けない離隔位置つまり回転主軸4の基端部位
まで導かれ、この部位において管状導電部材30に給電
ブラシ31、31により給電される構成とされている。
【0048】したがって、砥石車3に対する給電部位が
研削液ミストやスラッジ等の影響を受けなることがなく
(かからず)、従来のように砥石車3と給電ブラシ31
との接触部位に噛み込むなどして、この部位の過剰な発
熱や磨耗を招くこともなく、砥石車3への高い給電信頼
性を確保することができる。
【0049】また、このような給電方法ないしは構造が
採用されていることにより、研削盤の加工部周辺の構造
が簡素となるとともに、砥石車3の交換等の段取り時に
おける給電ブラシ31、31の取外し取り付け作業も不
要となる。
【0050】しかも、上記管状導電部材30の内部通路
60が研削液供給用の通路とされており、上述した導電
機能に加えて研削液供給路機能をも兼備させることがで
き、この点でも装置構造の簡素化を図ることができる。
【0051】なお、上述した実施形態は、あくまでも本
発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこ
れに限定されることなく、その範囲内で種々設計変更可
能である。
【0052】例えば、図示の実施形態は、本発明を縦軸
型の単頭平面研削盤に適用した場合を示したが、これに
限らず、縦軸型の両頭平面研削盤や横軸型の単頭または
両頭平面研削盤に適用することができ、あるいは円筒研
削盤やセンタレス研削盤などの他の形式の研削装置にも
適用可能である。
【0053】また、本発明は、図示の実施形態の放電ツ
ルーイング方式の研削盤と同様、電気的作用を利用する
電解ドレッシング方式、あるいはこれら両方式を採用す
る研削盤にも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明によれば、
砥石車を電気的作用によりツルーイングまたはドレッシ
ングする方式の研削装置において、ロータリ電極である
砥石車に給電するに際して、非導電性材料で内外周面を
被覆された管状導電部材を用いて、その一端を上記砥石
車に電気的にかつ一体的に接続するとともに、他端側を
砥石車の回転主軸内部を介して研削装置の加工部におい
て飛散する研削液やスラッジ等の影響を受けない離隔位
置まで導き、この離隔位置において上記管状導電部材に
給電ブラシにより給電するようにしたから、ロータリ電
極に高い信頼性をもって給電することができる。
【0055】すなわち、本発明の対象となる研削装置に
おいては、導電性砥石からなる砥石車が電気的作用によ
りツルーイングまたはドレッシングされるところ、給電
対象である砥石車は、回転駆動されるロータリ電極であ
るとともに、その周辺は研削装置の加工部に近接して、
研削液ミストやスラッジ等が飛散する雰囲気にある。
【0056】本発明においては、非導電性材料で内外周
面を被覆された管状導電部材を用いて、上記加工部と離
隔した位置、つまり加工部において飛散する研削液やス
ラッジ等の影響を受けない(かからない)部位におい
て、砥石車に給電を行うようにしたから、砥石車に対す
る給電部位が研削液ミストやスラッジ等の影響を受けな
ることがなく(かからず)、従来のように砥石車と給電
ブラシとの接触部位に噛み込むなどして、この部位の過
剰な発熱や磨耗を招くこともなく、砥石車への高い給電
信頼性を確保することができる。
【0057】また、このような給電方法ないしは構造を
採用することにより、研削装置の加工部周辺の構造が簡
素となるとともに、砥石車の交換等の段取り時における
給電ブラシの取外し取り付け作業も不要となる。
【0058】しかも、上記管状導電部材の内部通路を研
削液供給用の通路とすることにより、上記導電機能に加
えて研削液供給路機能をも兼備させることができ、この
点からも装置構造の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る砥石車の給電装置を
示す正面断面図である。
【図2】同給電装置の管状導電部材の断面構造を示す正
面断面図である。
【図3】同給電装置が採用された放電ツルーイング方式
の平面研削盤を示す概略斜視図である。
【図4】従来の放電ツルーイング方式の平面研削盤を示
す概略正面図である。
【符号の説明】
1 給電装置 2 放電ツルーイング装置 3 砥石車 4 回転主軸 4a 回転主軸の先端部 4b 回転主軸の基端部 30 管状導電部材 30a 管状導電部材の先端部 30b 管状導電部材の基端部 31 給電ブラシ 32 挿通穴 35 クーラント供給口(先端供給口) 37 給電部 38 挿通穴 40 非導電性材料 41 接続導電部 45 非導電性材料 51 絶縁部材 52 摺接部 54 絶縁部材 60 内部通路 63 クーラント案内部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性砥石からなる砥石車を備えるとと
    もに、この砥石車を電気的作用によりツルーイングまた
    はドレッシングする方式の研削装置において、ロータリ
    電極としての砥石車に給電する方法であって、 非導電性材料で内外周面を被覆された管状の導電部材を
    用いて、その一端を前記砥石車に電気的にかつ一体的に
    接続するとともに、他端側を砥石車の回転主軸内部を介
    して研削装置の加工部において飛散する研削液やスラッ
    ジ等の影響を受けない離隔位置まで導き、この離隔位置
    において前記管状導電部材に給電ブラシにより給電し、 一方、前記導電部材の内部通路を研削液供給用の通路と
    して、前記砥石車に研削液を供給するようにしたことを
    特徴とする研削装置の給電方法。
  2. 【請求項2】 導電性砥石からなる砥石車を備えるとと
    もに、この砥石車を電気的作用によりツルーイングまた
    はドレッシングする方式の研削装置において、ロータリ
    電極としての砥石車に給電する装置であって、 前記砥石車を取付け支持する回転主軸に、挿通穴が少な
    くとも前記砥石車の取付け位置から研削装置の加工部と
    離隔した位置まで貫設されるとともに、この挿通穴内
    に、内外周面が非導電性材料で被覆された管状導電部材
    が挿通して配され、 この管状導電部材は、その一端部が前記砥石車に電気的
    にかつ一体的に接続されるとともに、他端側部位が研削
    装置の加工部から離隔した位置において、前記回転主軸
    の外部へ臨み、 この回転主軸の外部へ臨んだ管状導電部材に、静止側に
    配された給電ブラシが摺接され、 一方、前記導電部材の内部通路が、前記砥石車に研削液
    を供給する研削液供給用の通路を形成していることを特
    徴とする研削装置の給電装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記管状導電部材と前記砥石
    車との接続部周辺部が非導電性材料により被覆形成され
    て、電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項2
    に記載の研削装置の給電装置。
  4. 【請求項4】 前記砥石車は、平面状砥石面を有する平
    面研削盤の砥石車であって、 前記導電部材の内部通路の先端供給口の近傍に、この先
    端供給口から供給される研削液を前記砥石車の砥石面に
    案内するクーラント案内部が設けられていることを特徴
    とする請求項2または3に記載の研削装置の給電装置。
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