JPH06179168A - メタルボンド砥石の電解ドレッシング装置 - Google Patents

メタルボンド砥石の電解ドレッシング装置

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Publication number
JPH06179168A
JPH06179168A JP35305192A JP35305192A JPH06179168A JP H06179168 A JPH06179168 A JP H06179168A JP 35305192 A JP35305192 A JP 35305192A JP 35305192 A JP35305192 A JP 35305192A JP H06179168 A JPH06179168 A JP H06179168A
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JP
Japan
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dressing
grinding wheel
electrode
grinding
electrolytic
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Application number
JP35305192A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Takechi
満博 武地
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JTEKT Machine Systems Corp
Original Assignee
Koyo Machine Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極面全体を有効に利用して、メタルボンド
砥石に対し均一な電解ドレッシングを安定して行う。 【構成】 ドレッシング電極4を、メタルボンド製砥石
車3の軸線と平行な軸線まわりに揺動させることで、電
極面4aは研削面3aに対し平行に交差して、その外径
側から内径側へまたその逆方向へ移動しながら、電解ド
レッシングを行う。これにより、電極面4aの各部は、
研削面3aの外径側から内径側のすべての部位に対して
順次均等に対向位置し、電極面4a全体が電解作用に供
されるとともに、常時均一なドレッシングが可能とな
る。砥石車3の交換時は、ドレッシング電極4を旋回移
動させて、砥石車交換スペースを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はメタルボンド砥石の電
解ドレッシング装置に関し、さらに詳細には、平面研削
盤において、メタルボンド砥石を用いた砥石車に対し
て、電解作用の利用によりドレッシングを行う研削技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、先端精密加工技術の一つとして、
微粒メタルボンド砥石を用いた研削技術が注目されてき
ており、これと並行して、メタルボンド砥石の能力を充
分に発揮する電解ドレッシングが開発されるに至り、特
に平面研削においては実用レベルに達している。
【0003】図11(a) はこの電解ドレッシング技術を
利用した平面研削盤を示しており、メタルボンド砥石か
らなる砥石車aが(+)極とされるとともに、この環状
研削面bに対向して設けられたドレッシング電極cが
(−)極とされ、これらの間隙にクーラント(電解液)
を供給するノズルdが臨んで設けられている。eは工作
物Wを保持するロータリテーブル、およびfは電源をそ
れぞれ示す。
【0004】そして、ワークWの研削加工中において、
上記ノズルdからクーラントを供給しながら直流電流を
流すことにより、電解作用によって上記研削面bのメタ
ルボンド部分が溶出されて、研削面bにおける砥粒の突
出状態が維持されるようにされている。
【0005】ところで、上記ドレッシング電極cは、環
状研削面bに対向して固定的に設けられるとともに、こ
の研削面b全体に対して均一な電解作用が行われるよう
に、その電極面が環状研削面bの最外径部から最内径部
に至るまで完全に重なって位置するよう、図11(b) に
示すような幅広の矩形状とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電極構造においては次のような問題点があり、現在
のところ実用化されておらず、その改良が要望されてい
た。
【0007】(1) ドレッシング電極cにおける電極面の
どの位置で電解作用が起こるのか不安定である。これが
ため、研削面bが砥石車aの径方向に正確な真直度を有
する形状と均一なドレス面とを必要とする場合は、ドレ
ッシング電極cの平面度、ドレッシング電極cと研削面
bとの平行度、あるいはこれら両者間へのクーラントの
均一なかかり方など、その設定と維持に高い精度が要求
されるところ、実際上このような要求を満足することは
きわめて困難な状況にあり、現在のところ実用化できな
いという状況にある。
【0008】例えば、ドレッシング電極cの平面度につ
いては、このドレッシング電極cが固定的であるため、
図12に示すように、ドレッシング電極cの電極面gに
凹凸があると、この凹凸がそのまま砥石車aの研削面b
(紙面に対して垂直方向へ回転移動)に反映し、研削加
工精度を著しく低下させてしまう。
【0009】(2) ドレッシング電極cは前述のごとく固
定的に設けられているため、研削面bに対向するドレッ
シング電極cの電極面gのうち、実際に電解作用に供す
るのは研削面bとの重なり部分(図10(b) のハッチン
グ部分)hのみで、残りの部分は電解作用を発揮し得
ず、電解作用に供する有効面積は比較的小さい。
【0010】しかも、この重なり部分hには、その電解
作用によって導電性の低い被膜が経時的に生じて、この
部位の電解不良を起こすところ、その面積が小さいため
早期に電解不良を起こしてしまうことになる。
【0011】これがため、これら被膜除去等のメンテナ
ンスを頻繁に行う必要があり、電解ドレッシング装置ひ
いてはこれを備えた平面研削盤自体の稼働効率を著しく
低下させてしまう。
【0012】(3) 砥石車aはその磨耗等により定期的に
交換する必要があるところ、この砥石車aの着脱は、そ
の砥石軸iの軸線方向つまり上下方向に行う。ところ
が、上述のごとく、この砥石車aの交換スペースにはド
レッシング電極cが位置している。
【0013】これがため、砥石車aの交換作業に際して
は、ドレッシング電極cを一旦取り外して砥石車aの交
換スペースを確保してから、砥石車aの引き抜き作業等
を行う必要があり、その作業性がきわめて悪い。
【0014】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、電極面全
体を有効に利用して、均一なドレッシングを安定して行
うとともに、メンテナンスの間隔を延長することができ
る構成を備えた、メタルボンド砥石の電解ドレッシング
装置を提供することにある。また、他の目的とするとこ
ろは、メタルボンド砥石の交換を容易にかつ迅速に行う
ことができるメタルボンド砥石の電解ドレッシング装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電解ドレッシング装置は、メタルボンド製
のカップ型砥石車を備えた平面研削盤に装着されるもの
であって、上記砥石車の研削面に対向してドレッシング
電極が設けられるとともに、このドレッシング電極と上
記研削面間に電解液を供給する電解液供給部が設けられ
てなり、上記ドレッシング電極は、上記研削面と平行な
電極面を備えるとともに、上記砥石車の砥石軸と平行な
軸線回りに揺動可能に支持され、これにより、上記ドレ
ッシング電極が上記研削面に対し平行に交差して移動す
るようにされていることを特徴とする。
【0016】より具体的には、上記砥石車の砥石軸と平
行に軸支された正逆回転可能なドレッシング軸上に、略
扇形状の支持板が上記砥石車の研削面と平行となるよう
に設けられ、この支持円板の砥石車対向側面に、上記ド
レッシング電極が支持円板と同心の扇形状に形成され、
上記砥石車のドレッシング時において、上記ドレッシン
グ電極が上記砥石車の研削面に対向した位置で揺動され
る一方、上記砥石車の交換時において、上記ドレッシン
グ電極が支持板と共に砥石車の交換スペースから退避し
た位置へ旋回移動される。
【0017】
【作用】扇形状電極面を備えるドレッシング電極を、メ
タルボンド製砥石車の環状研削面に対向して平行に設
け、これを砥石車の軸線と平行な軸線まわりに揺動させ
ることにより、ドレッシング電極が研削面に対し平行に
交差して、その外径側から内径側へまたその逆方向へ移
動しながら、この研削面に電解ドレッシングを行う。
【0018】したがって、ドレッシング電極の各部は、
経時的に、研削面の外径側から内径側のすべての部位に
対して順次均等に対向位置することとなり、電極面全体
が電解作用に供されるとともに、ドレッシング電極の電
極面の多少の凹凸にかかわらず、常時均一なドレッシン
グを安定して行うことが可能となる。
【0019】また、砥石車を交換する際には、ドレッシ
ング電極を所定角度だけ旋回移動させることにより、砥
石車の下方にその交換スペースを確保する。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。
【0021】本発明に係るメタルボンド砥石の電解ドレ
ッシング装置の概略構成を図1および図2に示し、この
ドレッシング装置1は、具体的には平面研削盤2に装置
されるものである。
【0022】ドレッシング装置1は、砥石車3に対向し
て配置されたドレッシング電極4を備えるとともに、こ
のドレッシング電極4と砥石車3の研削面3aとの間
に、電解液供給部5の供給口5aが臨んで設けられてい
る。また、ドレッシング電極4は、上記研削面3aと平
行な電極面4aを備えるとともに、図3ないし図7に示
す駆動部6により、上記砥石車4の砥石軸7と平行な軸
線回りに揺動される構造とされている。8は工作物Wを
保持するロータリテーブル、9は電源をそれぞれ示して
いる。
【0023】砥石車3はメタルボンド砥石からなるカッ
プ型砥石車で、具体的には、円板状の基台10が上記砥
石軸7の下端に水平状に設けられるとともに、この基台
10の下面に環状のメタルボンド砥石15が同心状に設
けられてなり、その底面が図2に示すような環状研削面
3aとされている。このメタルボンド砥石15は、基台
10に設けられた給電体16を介して、電源9の(+)
極に電気的に接続されている。
【0024】また、上記砥石軸7は図示しないが、動力
伝達機構を介して駆動源に連係されるとともに、その軸
方向へ移動可能とされており、砥石車3の研削面3aが
工作物Wの形状寸法の大きさに対応して位置されるよう
に構成されている。
【0025】電解液供給部5は、上記研削面3aとドレ
ッシング電極4との間に電解用クーラントCを供給する
ためのもので、この電解用クーラントCは工作物Wの研
削液としても共用されている。つまり、この電解液供給
部5の供給口5aは、上述した研削面3aおよびドレッ
シング電極4間に加えて、研削面3aおよび工作物W間
にも臨むように設けられており、砥石車3および砥石軸
7内部に設けられた供給路5b,5cを介して電解液供
給源(図示省略)に連通されている。
【0026】ドレッシング電極4は扇形状のもので、砥
石車3の研削面3aと平行に設けられた支持板20上に
配設されるとともに、この支持板20がドレッシング軸
21上に取り付けられてなる。このドレッシング軸21
は、図4に示すように、軸受22,22により装置本体
23に軸承されてなり、上記砥石軸7と平行状態で正逆
回転可能とされている。ドレッシング軸21は、その上
下方向中央部に上記支持板20が設けられるとともに、
その上端部が前記駆動部6に連係されている。
【0027】上記支持板20は上記ドレッシング電極4
を支持するもので、不導体材料からなる略扇形状とさ
れ、上記ドレッシング軸21の上下方向略中央部に、支
持体25を介して、回転可能かつ上下方向へ摺動可能に
支持されている。この支持板20は、具体的には、図8
に示すような平面形状に形成されており、その中心部が
上記支持体25に同心状に固設されるとともに、その上
面(砥石車対向側面)20aに、上記ドレッシング電極
4が支持板20と同心状に設けられている。
【0028】このドレッシング電極4は、図4および図
7に示すように、上記支持板20上に、スペーサリング
26、接電プレート27と共に取り付けられるととも
に、この接電プレート27を介して、上記電源9の
(−)極に電気的に接続されている。
【0029】ドレッシング電極4は、具体的には、図
2,3および図8に示すような半円形(中心角約180
°)の扇形状とされて、その上面が半円扇形状の電極面
4aとされており、また、このドレッシング電極4と支
持板20の形状寸法は、ドレッシング電極4が図2また
は図3に示すように、砥石車3の研削面3aに対して、
その最外径部から最内径部まで上下に完全に重なるよう
に設定されている。
【0030】また、上記支持体25は、図7に示すよう
に、二つの円筒部材25a,25bが一体とされてな
り、その円筒内径面部分に装填された多数のボール2
8,28,…を介して、上記ドレッシング軸21上に、
回転可能かつ上下方向へ摺動可能に軸承されている。
【0031】駆動部6は、ドレッシング電極4を揺動さ
せるためのもので、図3から図7に示すように、揺動ロ
ッド30、揺動機構31および駆動モータ32を主要部
として備える。
【0032】揺動ロッド30は、図4、図5および図7
に示すように、上記支持板20の挿通孔35に挿通され
て、ドレッシング軸21と平行に上下方向へ延びて設け
られるとともに、その上下両端がこのドレッシング軸2
1に設けられた上下フランジ36,37に連結固定され
ている。これにより、支持板20およびドレッシング電
極4は、上記揺動ロッド30を介して、ドレッシング軸
21と一体的に正逆回転される。
【0033】揺動機構31は、図3および図4に示すよ
うに、水平状態に配置されたクランク機構の形態で、駆
動側回転アーム40、従動側回転円板41および連接棒
42を備えてなる。
【0034】駆動側回転アーム40は、その基端部が駆
動モータ32の出力軸32aに取り付け固定され、この
駆動モータ32は、装置本体23に鉛直上向きに設けら
れている。一方、従動側回転円板41は、上記ドレッシ
ング軸21の上端部に、このドレッシング軸21と同心
状にかつ自由回転可能に支承されている。連接棒42
は、その一端42aが上記駆動側回転アーム40の先端
部に枢支連結されるとともに、その他端42bが上記従
動側回転円板41の外周部つまりその軸心からの偏心位
置に枢支連結されている。
【0035】そして、駆動モータ32が回転駆動する
と、上記駆動側回転アーム40が回転されて、連接棒4
2が水平方向へ往復運動され、この連接棒42の往復運
動により、後述するように、上記従動側回転円板41さ
らにはドレッシング電極4が所定の回転角度θ(図8参
照)の範囲内で正逆回転(揺動)されることとなる。
【0036】図示例においては、駆動モータ32の回転
数が1r.p.m.に設定されて、上記ドレッシング電極4が
毎分1往復揺動される。また、ドレッシング電極4の回
転角度範囲θは約80°に設定されており、この回転角
度θは、揺動機構31の各構成部材40,41,42相
互の連結構造および寸法関係を変更することにより、砥
石車3の研削面3aとドレッシング電極4の電極面4a
との相対的関係に対応して適宜調節される。
【0037】また、上記従動側回転円板41とドレッシ
ング軸21との動力伝達は、従動側回転円板41に取り
付けられた動力伝達用ボールプランジャ45と、ドレッ
シング軸21に取り付けられた動力伝達用円板46との
係合により行われる。
【0038】上記動力伝達用ボールプランジャ45は、
図5および図6に示すように、ボールハウジング45a
が従動側回転円板41の周縁側部にボルト固定47され
るとともに、このボールハウンジグ45a内に、係合ボ
ール45bとこれを弾発付勢する弾発スプリング45c
が内装されてなる。45dは、弾発スプリング45cの
弾発付勢力を調節する調節ねじを示している。
【0039】一方、上記動力伝達用円板46は、ドレッ
シング軸21の上端21aに、ドレッシング軸21と同
心状にボルト固定48されるとともに、この動力伝達用
円板46上に、上記従動側回転円板41がドレッシング
軸21と同心状にかつ回転可能に支持されている。ま
た、動力伝達用円板46の外周縁は、動力伝達用ボール
プランジャ45の係合ボール45bに対向する円筒面と
されるとともに、この円筒面の一部に、平面V字形状の
係合凹部49が上記係合ボール45bと係合可能に設け
られている。
【0040】そして、上記ドレッシング電極4がドレッ
シング位置にあるとき(図2および図3の実線位置)、
ボールプランジャ45の係合ボール45bが上記係合凹
部49に弾発的に係合して、従動側回転円板41と動力
伝達用円板46とが一体とされ、これにより、従動側回
転円板41の揺動がそのままドレッシング軸21に伝達
されることとなる。
【0041】ここで、上記係合ボール45bと係合凹部
49の弾発係合力は、上記駆動モータ32から伝達され
る駆動力よりも強く、また、作業者の手動力により容易
に係合状態が解除可能な程度に設定されている。この係
合力は、調節ねじ45dを螺進退操作して、弾発スプリ
ング45cの付勢力を調節することで、容易に変更可能
である。
【0042】また、図6に示すように、上記動力伝達用
ボールプランジャ45に対して、動力伝達用円板46を
隔てた反対側には、反転固定用ボールプランジャ50が
配置されている。
【0043】この反転固定用ボールプランジャ50は、
砥石車3の交換時において、上記ドレッシング電極4を
ドレッシング位置からの反転位置、つまり砥石車3の交
換スペースから退避した位置(図2および図3の二点鎖
線位置)に位置決め固定するものである。
【0044】反転固定用ボールプランジャ50の構造
は、前記動力伝達用ボールプランジャ45とほぼ同様と
され、ボールハウジング50aが装置本体23に固定さ
れるとともに、このボールハウンジグ50a内に、係合
ボール50bとこれを弾発付勢する弾発スプリング50
cが内装されてなり、この弾発スプリング50cの弾発
付勢力が、調節ねじ50dにより調節可能とされてい
る。
【0045】そして、上記ドレッシング電極4が砥石交
換位置、つまり上記ドレッシング位置からの反転位置に
あるとき(図2および図3の二点鎖線位置)、ボールプ
ランジャ50の係合ボール50bが上記係合凹部49に
弾発的に係合して(図示省略)、ドレッシング電極4を
位置決め固定する。この場合の係合ボール50bと係合
凹部49の弾発係合力は、上述した動力伝達用ボールプ
ランジャ45と同様に設定されており、この係合力も、
調節ねじ50dを螺進退操作して、弾発スプリング50
cの付勢力を調節することで、容易に変更可能である。
【0046】ドレッシング軸21の上端部には、図6図
に示すように、ドレッシング位置を検知するための近接
スイッチ55が設けられている。この近接スイッチ55
は、ドグ55aと近接センサ55bからなる。ドグ55
aは平面半円状のもので、上記動力伝達用円板46の中
央部に起立状に設けられる一方、近接センサ55bは、
取付ブラケット56を介して装置本体23に水平状態で
設けられ、その先端が上記ドグ55aに対向して配置さ
れている。
【0047】また、上記支持板20の下側には、ドレッ
シング電極4の高さ位置を調整するための高さ調整部6
0が設けられている。
【0048】この高さ調整部60は、図4および図7に
示すように、基準支持部61および調節ナット62など
を主要部として備えてなる。
【0049】基準支持部61は、スナップリング65と
当接ロッド66を備える。スナップリング65は、支持
板20を支持する前記支持体25の外径面に、軸受67
を介して、相対的に回転可能かつ上下方向へ摺動可能に
外嵌されている。当接ロッド66は、その上端66aが
砥石車3のスピンドルハウジング68に螺着されて(図
示省略)、鉛直下方へ延びて設けられ、その下端66b
が上記スナップリング65の上面65aに当接されてい
る。
【0050】これに関連して、支持板20には、この当
接ロッド66を挿通するための挿通部69が設けられて
いる。この挿通部69は、図8に示すように、支持体1
0と同心の円弧形状に形成されるとともに、その一端が
開放された円弧状長溝の形態とされて、前述した支持体
20の揺動時および反転時において、この支持体20と
当接ロッド66が相互に干渉しない構造とされている。
【0051】調節ナット62は、上記支持体25の下端
ねじ部70に上下方向へ螺進退可能に螺合されるととも
に、その環状凸部62aが上記軸受67の内輪67a下
面に回転方向へ摺動可能に係合されている。また、支持
体25とドレッシング軸21の下フランジ37との間に
弾発スプリング71が介装されて、支持体25がドレッ
シング軸21に対して常時上方へ弾発付勢されている。
さらに、上記軸受67の内輪67aと支持体25との間
に弾発スプリング72が介装されて、これら両者が相互
に軸方向へ離隔するように常時弾発付勢されている。
【0052】すなわち、ドレッシング電極4を支持する
支持体25は、上記弾発スプリング71、72の弾発付
勢力により、ドレッシング軸21に対して常時上方へ移
動すべく押圧される一方、この上方への移動が、調節ナ
ット62を介して、基準支持部61(65,66)によ
り規制される。
【0053】この結果、支持体25つまりドレッシング
電極4は、上記基準支持部61によりその基準高さ位置
が規定される一方、調節ナット62を適宜回転操作する
ことにより、この基準高さ位置を基準として、上下方向
へ高さ調整されて、その電極面4aと砥石車3の研削面
3aとの間隙寸法δが微調整可能とされている。
【0054】しかして、以上のように構成された平面研
削盤2において、回転駆動される砥石車3の研削面3a
により、ロータリテーブル8上に保持される工作物Wが
研削される一方、この研削加工中に、ドレッシング装置
1により、上記研削面3aの性状に応じた電解ドレッシ
ングがインプロセスで随時行われる。
【0055】この電解ドレッシングにおいては、電解用
クーラントCが、供給口5aを介して砥石車3の研削面
3aと、ドレッシング電極4の電極面4aとの間に供給
されるとともに、ドレッシング電極4が駆動部6により
揺動されながら、砥石車3とドレッシング電極4に直流
電流が流される。これにより、上記研削面3aのメタル
ボンド部分が電解作用で溶出されて、研削面3aにおけ
る砥粒の突出状態が維持されることとなる。
【0056】この場合、上記ドレッシング電極4は、砥
石車3の研削面3aに対向した位置(ドレッシング位
置)において、前述したように揺動されることにより、
この研削面3aに対して、図2に示すごとく平行に交差
して、その外径側から内径側へまたその逆方向へ移動し
ながら電解ドレッシングを行う。
【0057】したがって、ドレッシング電極4の各部
は、経時的に、研削面3aの外径側から内径側のすべて
の部位に対して順次均等に対向位置することとなり、電
極面4a全体が電解作用に供されるとともに、図9に示
すように、この電極面4aの多少の凹凸にかかわらず、
この凹凸が研削面3a(紙面に対して垂直方向へ回転移
動)に反映することなく、常時均一なインプロセスドレ
ッシングが安定して行われることになり、研削加工精度
を高く維持することができる。Lは研削面3aの径方向
幅を示している。
【0058】また、上記砥石車3を交換するに際して
は、手動または自動で、上記ドレッシング電極4を支持
板20と共に砥石車3の交換スペースから退避した位置
(砥石交換位置)へ旋回移動(図示例においては180
°旋回移動)させることにより、砥石車3の下方にその
交換スペースを確保する。これにより、ドレッシング装
置1を取外すことなく、砥石車3の交換作業を行うこと
ができる。
【0059】なお、上述した実施例はあくまでも本発明
の好適な具体例を示すものであって、本発明はこれに限
定されることなくその範囲内で種々設計変更可能であ
る。
【0060】例えば、本発明は両頭平面研削盤にも適用
することができることはもちろんであり、この場合は、
上下の砥石車に対して上下一対のドレッシング電極がそ
れぞれ対向状に設けられることとなる。
【0061】また、ドレッシング電極4は、図示例のよ
うな単一の扇形状とされるほか、例えば図10に示すよ
うに、電極部材104が円周方向へ複数箇所等配された
構造としてもよい。
【0062】さらに、ドレッシング装置1の駆動部6も
他の構成とすることができ、例えば揺動機構31は、図
示例のようなクランク機構の形態のほか、図示しない
が、正逆移動するベルト手段等により従動側回転円板4
1を正逆回転させる構造としてもよく、図示例のみに限
定されない。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ドレッシング電極をメタルボンド製砥石車の砥石軸と平
行な軸線回りに揺動させることにより、砥石車の環状研
削面に対し平行に交差して、その外径側から内径側へま
たその逆方向へ移動させながら、この研削面に電解ドレ
ッシングを行うようにしたから、ドレッシング電極の平
面度等が砥石車の研削面に直接反映することなく、常時
均一なドレスが可能となる。
【0064】したがって、研削面が砥石車の径方向に正
確な真直度を有する形状と均一なドレス面とを必要とす
る場合でも、ドレッシング電極の平面度、ドレッシング
電極と研削面との平行度、あるいはこれら両者間へのク
ーラントの均一なかかり方など、その設定と維持に従来
構造ほど高い精度を要求されることはなく、容易に電解
ドレッシングを実施することができ、研削加工精度を高
く維持することができる。
【0065】また、ドレッシング電極において、実際に
電解作用に供される電極面有効面積が大きく、これによ
り導電性の低い被膜形成による電解不良の発生も可及的
に遅らせることができる。この結果、被膜除去等のメン
テナンスの実行間隔が延長されて、電解ドレッシング装
置、ひいてはこれを備えた平面研削盤自体の稼働効率が
大幅に向上され得る。
【0066】さらに、砥石車を交換する際には、ドレッ
シング電極を砥石車の交換スペースから退避した位置へ
旋回移動させる構造を備えるため、砥石車の交換スペー
スを、ドレッシング装置を取り外すことなく確保するこ
とがてき、砥石車の交換作業が容易にかつ迅速に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例であるメタルボンド砥石
の電解ドレッシング装置を一部断面で示す概略正面図で
ある。
【図2】同電解ドレッシング装置の要部を図1のII-II
線方向から見た底面図である。
【図3】同電解ドレッシング装置の駆動部を一部切開し
て示す平面図である。
【図4】同電解ドレッシング装置の駆動部を図3のIV-I
V 線に沿って示す断面図である。
【図5】同電解ドレッシング装置の駆動部の上部を拡大
して示す図4に対応した断面図である。
【図6】同電解ドレッシング装置の駆動部の上部を拡大
して示す図3のVI-VI 線に沿って示す拡大断面図であ
る。
【図7】同電解ドレッシング装置の駆動部の下部を拡大
して示す図4に対応した断面図である。
【図8】同電解ドレッシング装置のドレッシング電極部
分を図4のVIII-VIII 線に沿った断面で示す拡大平面図
である。
【図9】同電解ドレッシング装置の要部を図2のIX-IX
線に沿って示す拡大断面図である。
【図10】同電解ドレッシング装置のドレッシング電極
の変形例を示す図2に対応する底面図である。
【図11】従来のメタルボンド砥石の電解ドレッシング
装置を示す図であり、図11(a)は図1に対応する概略
正面図、図11(b) は図2に対応する底面図である。
【図12】従来の電解ドレッシング装置の一部を示す図
9に対応する図で、図11(b) におけるXII-XII 線に沿
って示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドレッシング装置 2 平面研削盤 3 砥石車 3a 砥石車の研削面 4 ドレッシング電極 4a ドレッシング電極の電極面 5 電解液供給部 5a 電解液供給口 6 ドレッシング装置の駆動部 7 砥石軸 8 ロータリテーブル 9 電源 15 メタルボンド砥石 20 支持板 21 ドレッシング軸 30 揺動ロッド 31 揺動機構 32 駆動モータ 60 高さ調整部 W 工作物 C 電解用クーラント θ ドレッシング電極の回転角度範囲 δ ドレッシング電極面と砥石車研削面との
間隙寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタルボンド製のカップ型砥石車を備え
    た平面研削盤に装着されるものであって、 上記砥石車の研削面に対向してドレッシング電極が設け
    られるとともに、このドレッシング電極と上記研削面間
    に電解液を供給する電解液供給部が設けられてなり、 上記ドレッシング電極は、上記研削面と平行な電極面を
    備えるとともに、上記砥石車の砥石軸と平行な軸線回り
    に揺動可能に支持され、 これにより、上記ドレッシング電極が上記研削面に対し
    平行に交差して移動するようにされていることを特徴と
    するメタルボンド砥石の電解ドレッシング装置。
  2. 【請求項2】 上記砥石車の砥石軸と平行に軸支された
    正逆回転可能なドレッシング軸上に、略扇形状の支持板
    が上記砥石車の研削面と平行となるように設けられ、こ
    の支持円板の砥石車対向側面に、上記ドレッシング電極
    が支持円板と同心の扇形状に形成され、 砥石車のドレッシング時において、上記ドレッシング電
    極が上記砥石車の研削面に対向した位置で揺動される一
    方、非ドレッシング時において、上記ドレッシング電極
    が支持板と共に砥石車の交換スペースから退避した位置
    へ旋回移動可能とされている請求項1に記載のメタルボ
    ンド砥石の電解ドレッシング装置。
JP35305192A 1992-12-11 1992-12-11 メタルボンド砥石の電解ドレッシング装置 Pending JPH06179168A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115922567A (zh) * 2022-10-17 2023-04-07 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种金属基金刚石砂轮多能场复合修整装置及其修整方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115922567A (zh) * 2022-10-17 2023-04-07 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种金属基金刚石砂轮多能场复合修整装置及其修整方法
CN115922567B (zh) * 2022-10-17 2024-05-28 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种金属基金刚石砂轮多能场复合修整装置

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