JP2002035849A - 鋼管複合加工設備と鋼管加工方法 - Google Patents

鋼管複合加工設備と鋼管加工方法

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JP2002035849A JP2000219013A JP2000219013A JP2002035849A JP 2002035849 A JP2002035849 A JP 2002035849A JP 2000219013 A JP2000219013 A JP 2000219013A JP 2000219013 A JP2000219013 A JP 2000219013A JP 2002035849 A JP2002035849 A JP 2002035849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で移動が容易であり、鋼管のフレア加工
のみならず分岐管の形成や外部ねじ切り加工も可能な鋼
管複合加工設備とその加工方法を提供する。 【解決手段】 主軸121とともに回転と前後進が可能
な回転フレーム123と、回転フレーム123上のスラ
イドユニット122に設けられ鋼管の端部を鍔出しの中
間の第1位置まで拡開させる第1の加工ヘッド132
と、回転フレーム123上に設けられ第1位置まで拡開
された鋼管の端部を所定の鍔出しの位置まで押圧変形さ
せる第2の加工ヘッド142とを備え、第1の加工ヘッ
ド132は、自由回転可能な円柱ローラー状であり、所
定の位置を旋回中心として外側に向けて旋回させること
が可能で、第2の加工ヘッド142は、主軸に直交する
方向に配設された自由回転可能な円柱ローラー状であ
り、ローラーの外面により鋼管110の端部を押圧する
ことにより拡開部を所定の鍔出しの位置まで変形させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼管複合加工設備に
関し、特に配管用鋼管の接合部分を加工する鋼管複合加
工設備と鋼管加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管は流体の輸送用配管として広く使用
されており、その場合所定の長さに切断した鋼管を接合
して所望の配管系路を形成していた。接合の方法として
は鋼管の端部に開先を加工し、2本の鋼管の端部を衝合
させて接合部の外周を溶接する方法が用いられている。
また、鋼管の端部に予めフランジ等を溶接してフランジ
付き鋼管とし、現場でフランジ同士をボルトとナットで
緊締する方法も行われている。また、配管端部外面に雄
ねじを切り出し内面に雌ねじが切られたスリーブ型カッ
プリングで接合する方法も用いられている。
【0003】配管に枝管を設ける場合には鋼管の側面に
機械あるいはガスを用いて孔をあけ、その孔に適合する
短管を溶接している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】配管は高所に設けられ
ることが多く、接合部を現場で溶接する方法では足場の
上での作業となり配管の全周を溶接するためには無理な
姿勢をとることも必要となり溶接部分にむらを生じたり
位置ずれを起こすとといった問題もあり、火花等による
周囲に対する危険の問題もあった。また配管を交換した
り模様替えを行う場合には一旦配管を切断してから再溶
接の必要性があり容易ではない。
【0005】フランジ付き鋼管を用いた接合は、ボルト
とナットとの緊締でよいので高所での作業も比較的容易
であるが予め鋼管にフランジを溶接しておく必要があ
り、加工の精度に問題があると取り付け後に液漏れやガ
ス漏れを発生したり、所定の経路に配管できないといっ
た問題を発生する。
【0006】また、最近フランジを鋼管に直接溶接しな
いで、内周面が鋼管の外面に沿って摺動可能なルーズフ
ランジを鋼管に滑合させた後、その鋼管の端部をその鋼
管の外側に折り曲げて鍔出しするフレア加工を行い、現
地では接合するフレア加工部の間にパッキンを挟みルー
ズフランジでフレア加工部を挟んでボルトとナットで緊
締する方法が、溶接を必要とせず機械加工のみで配管作
業を実行できる方法として採用されるようになってき
た。
【0007】フレア加工は従来の加工機械を応用して行
われていたが、専用機として低角度拡開用の円錐ローラ
を有する1段加工ヘッドと90°の広角度の拡開用の円
錐ローラを有する2段加工ヘッドとを備えた鋼管のフラ
ンジ加工装置が用いられてきた。図19は従来の鋼管フ
ランジ加工装置の加工部近傍を示す模式的部分平面図で
ある。
【0008】油圧シリンダの動作により不図示のベース
上を図面の上下方向に移動可能なスライドユニット82
1に油圧シリンダの動作により図面の左右方向に移動可
能でそれぞれが回転駆動される1段ローラヘッド831
と2段ローラヘッド841とが設けられており、1段ロ
ーラヘッド831には複数の低角度拡開用の円錐ローラ
を有する1段加工ヘッド832が自由回転可能に取り付
けられており、2段ローラヘッド841には複数の高角
度拡開用の円錐ローラを有する2段加工ヘッド842が
自由回転可能に取り付けられている。
【0009】スライドユニット821を移動させてクラ
ンプ機構881に固定された鋼管810の先端に1段ロ
ーラーヘッド831を整合させ、1段ローラーヘッド8
31を回転させながら前進させ、1段加工ヘッド832
を鋼管810の先端に接触させながら更に前進させる
と、図示のように鋼管810の先端は円錐ローラーの角
度に対応した角度まで拡開される。次に1段ローラーヘ
ッド831を後退させ、スライドユニット821を移動
させてクランプ機構881に固定された鋼管810の先
端に2段ローラーヘッド841を整合させ、2段ローラ
ーヘッド841を回転させながら前進させ、2段加工ヘ
ッド842を鋼管810の先端に接触させながら更に前
進させると、図に点線で表示のように鋼管810の先端
は円錐ローラーの角度に対応して90°まで拡開され
る。この鋼管フランジ加工装置の使用によりフレア加工
の工程は効率化された。
【0010】しかし、冷温水配管に用いられる鋼管には
内面に溶融亜鉛めっきしたものが用いられ、このフレア
加工によりめっき皮膜の剥離現象が生じ、さらに押圧力
やしごき力によって溶融亜鉛めっき皮膜があばた状の凹
凸形状になり、接合面のシール性能の低下を来たすとい
う問題点があった。このため、フレア加工前に管端内部
の溶融亜鉛めっき皮膜をグラインダーやサンドペーパー
により研削除去したり、フレア加工後にサンダー等を用
いてめっき層を強制的に除去して平滑仕上げ加工を行う
等の方法が取られていた。
【0011】この作業を効率化するために特開平10−
146623号公報には、2段ローラーヘッドにスクレ
ーパを設けて、2段加工ヘッドによる90°までの拡開
と同時に接合面の研削が行われる鋼管のフランジ加工装
置が公開されている。図20は特開平10−14662
3号で開示された鋼管のフランジ加工装置の加工部近傍
を示す模式的図面であり、(a)は部分平面図、(b)
は部分正面図である。2個の2段加工ヘッド942の間
にスクレーパホルダー952に保持されたスクレーパ9
51が配置されており、スクレパーホルダー952は2
段ローラーヘッド941に設けられたスリーブ954に
スプリング955を介して保持されている。2段ローラ
ーヘッド941を鋼管910の先端に向けて前進させる
と、2段加工ヘッド942が鋼管910の先端部を90
°まで拡開すると同時に接合面にスクレーパ951が弾
性を持って押圧され接合面の研削が行われる。この装置
によって接合面の研削の作業は大幅に改善された。
【0012】一方、配管工事現場では配管系統図と実際
の現場の配置が異なっていたり、変更の必要性の生ずる
ことが多く、現場溶接による接合の場合は比較的容易に
対応できたがフランジ接合の場合は加工工場に戻して修
正したり再製作を行う必要があり、現場においてのフレ
ア加工の要望が強かったが、図19、図20に示すよう
な鋼管のフランジ加工装置は低角度拡開用の円錐ローラ
を有する1段加工ヘッドと90°の広角度の拡開用の円
錐形ローラを有する2段加工ヘッドとをそれぞれ固定さ
れた鋼管の正面に移動させる必要があるので、形態も大
きく重量も重いため現場への搬入は困難であった。
【0013】また、配管に枝管を設けるためのバーリン
グ加工は、バーリング加工専用機で行われてもいるが、
パイロットホール加工、引抜きヘッド加工は加工管サイ
ズごとに加工工具をを交換しなければならず、分岐管端
面加工も同様で加工プロセスが複雑なため専用加工機で
なければ加工は不可能であった。
【0014】また、電食や腐食からガス配管や給水配管
を守るために鋼管の内外面を硬質塩化ビニール等でライ
ニングした防錆ライニング管の加工は、めっきをしない
鋼管両端面にフランジを溶接したあと管内外面とフラン
ジの一部までライニングして配管として使用していた
が、配管現場の寸法に適合しない事態が発生すると加工
工場で再加工する必要があり、遠隔地の現場では加工と
輸送のために数日間配管施工を中断しなければならない
場合が生ずるという問題があった。
【0015】さらに、従来配管施工には溶接による配管
の接合の場合、溶接用接手は製造メーカーが開先加工を
して供給されるが、鋼管は必要な長さが一定しないこと
からメーカーからは通常開先加工が行われない状態で供
給され、開先加工は使用者が工場で大型旋盤で加工する
かグラインダーを用いて手作業で加工しなければなら
ず、工事現場では手作業で開先加工を行うため長時間の
作業を要し仕上がりも不均一となるという問題点があっ
た。
【0016】本発明の目的は、小型で移動が容易であ
り、鋼管のフレア加工のみならず必要により分岐管の形
成や外部ねじ切り加工やライニングの切削剥離やフレア
面の研削や鋼管先端部の開先加工も可能な鋼管複合加工
設備とその加工方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の鋼管複合加工設
備は、第1の態様では、その鋼管の外壁に沿って内周面
が摺動可能なルーズフランジの結合によって2個の鋼管
の端部を締結可能なように、その鋼管の端部をその鋼管
の外側に折り曲げて鍔出しするフレア加工を行うため
の、鋼管加工装置と鋼管保持装置とを備え、鋼管加工装
置は、鋼管の端部を鍔出しの中間の第1位置まで拡開さ
せる第1の加工ヘッドと、第1位置まで拡開された鋼管
の端部を所定の鍔出しの位置まで押圧変形させる第2の
加工ヘッドとを備え、鋼管保持装置は、その鋼管の外面
を両側から挟持する交換可能なクランプチャックを備え
ている。鋼管加工装置は主軸とともに回転および前後進
が可能な回転フレームを有し、その回転フレーム上を半
径方向に摺動可能なスライドユニット上に設けられた第
1の加工ヘッドは、自由回転可能な円柱ローラー状であ
り、鋼管の折り曲げ基部に接触するローラー表面上の所
定の位置を旋回中心として、そのローラーを主軸中心線
と平行の位置から第1位置の角度まで主軸中心線を含む
平面上で外側に向けて旋回させることが可能であり、主
軸と中心線が一致するように固定された鋼管の内面にそ
のローラーの表面を接触させて旋回を行いながら主軸を
回転させることにより鋼管の端部を鍔出しの中間の第1
位置まで拡開させる。回転フレーム上に設けられた第2
の加工ヘッドは、軸線が主軸に直交する方向に配設され
た自由回転可能な円柱ローラー状であり、そのローラー
の外面を第1位置まで拡開された鋼管の端部に接触さ
せ、その端部を押圧しながら主軸を回転前進させること
によりその端部を所定の鍔出しの位置まで変形させる。
【0018】さらに、鋼管に被装されたライニングを剥
離除去するためのライニング切削用アタッチメントを備
えていてもよく、さらに、フレア加工で押圧変形された
鋼管の管端部を研削仕上げする面仕上げアタッチメント
を備えていてもよく、さらに、鋼管の先端に溶接用の開
先部分を加工する開先加工アタッチメントを有していて
もよい。
【0019】さらに、鋼管側面に引抜分岐管を形成する
バーリング加工アタッチメントを備え、そのバーリング
加工アタッチメントは、スライドユニット上に固定され
た第1の加工ヘッドユニットに第1の加工ヘッドと交換
して取り付けられる第3の加工ヘッドと、バーリング加
工用クランプチャックとを備え、パイロットホールカッ
ターと折り曲げツールと開先加工ツールとが設けられた
その第3の加工ヘッドはその第1の加工ヘッドユニット
に主軸と平行方向に脱着可能に固着され、第3の加工ヘ
ッドの先端に取り付けられたパイロットホールカッター
は、主軸の回転と前進とによって第3の加工ヘッドと対
向するように保持された鋼管の側壁を切削して側壁にパ
イロットホールを形成し、第3の加工ヘッドの中間部に
斜め方向に設けられた孔に摺動可能に係合し、管壁折り
曲げ用の先端部が孔から突出した位置と孔に収納された
位置とで固定が可能である折り曲げツールは、折り曲げ
ツールが孔に収納された状態でパイロットホール内部に
前進させた後にその折り曲げツールの先端が所望の引抜
分岐管内径となるまで孔から突出させ、主軸の回転と後
退とによってその折り曲げツールに接触する鋼管の壁面
を外部に折り曲げて引抜分岐管部分を形成し、第3の加
工ヘッドの基部に取り付けられた開先加工ツールは傾斜
した切削刃を先端部に有し、その切削刃を引抜分岐管部
分の先端に接触させながら主軸を回転と前進させること
によってその引抜分岐管部分の先端を整形して開先を形
成し、バーリング加工用クランプチャックは加工対象の
鋼管の外径に合わせて交換可能であり、その鋼管を主軸
と直交する方向で引抜分岐管形成部分を第3の加工ヘッ
ドの正面に保持し、第3の油圧シリンダで支持固定され
る。
【0020】さらに、鋼管外部にねじを転造する転造ね
じ加工アタッチメントを備えていてもよい。
【0021】第2の態様では、鋼管側面に引抜分岐管を
形成するバーリング加工を行うための鋼管複合加工設備
であって、該鋼管複合加工設備は、鋼管加工装置と鋼管
保持装置とを備え、鋼管加工装置は、駆動装置によって
回転する主軸と、その主軸に固定されて主軸とともに回
転する回転フレームと、その回転フレーム上を摺動固定
可能なスライドユニットと、スライドユニット上に固定
された加工ヘッドユニットと、その加工ヘッドユニット
に主軸と平行方向に脱着可能に固着されパイロットホー
ルカッターと折り曲げツールと開先加工ツールとが設け
られたバーリング加工用加工ヘッドと、主軸と駆動装置
とを格納してその主軸を回転・押圧可能に保持するスラ
イドベースと、そのスライドベースの両側面と駆動装置
の底面とのスライダを摺動可能に保持するガイドロット
と、そのスライドベースを主軸方向に摺動させる第2の
油圧シリンダと、各油圧シリンダに油圧を供給して制御
する油圧発生分配装置とを備える。鋼管保持装置は、加
工対象の鋼管の外径に合わせて交換可能であり、その鋼
管を主軸と直交する方向で引抜分岐管形成部分をバーリ
ング加工用加工ヘッドの正面に保持するバーリング加工
用クランプチャックと、鋼管が所定の位置に保持される
ようにそのロットがバーリング加工用クランプチャック
を支持して固定する第3の油圧シリンダとを備える。共
通架台が、ガイドロットを固定し、第2の油圧シリンダ
の一端を固定し、油圧発生分配装置と鋼管保持装置とを
搭載して、第2の油圧シリンダの固定部と鋼管保持装置
の固定枠とをロッドで連結して固定する。
【0022】本発明の鋼管加工方法は、第1の態様のフ
レア加工では、加工対象の鋼管を中心線が主軸の中心線
と一致するように鋼管保持装置のクランプチャックで鋼
管複合加工設備の所定の位置に固定し、第1の加工ヘッ
ドの軸心方向が主軸と平行の状態でスライドユニットを
スライドさせてその第1の加工ヘッドの側面を鋼管の内
面に接触させ、主軸を回転させるとともに第1の油圧シ
リンダで第1の加工ヘッドユニットを鋼管のクランプチ
ャックのクランプ部とクランプされない部分の境界位置
を旋回中心として旋回摺動させることによって鋼管のク
ランプされない管端部を境界位置を屈折点として鍔出し
の中間の第1位置まで拡開させたあと、第1の加工ヘッ
ドユニットを初期位置に戻し、主軸を前進させて、第2
の加工ヘッドユニットに主軸に直交する方向に取り付け
られた自由回転可能な円柱ローラー状の第2の加工ヘッ
ドを第1位置まで拡開された鋼管の管端部に接触させ、
主軸の回転と前進とによって鋼管の管端部を所定の鍔出
し角度まで押圧変形させ、鋼管保持装置のクランプチャ
ックを開いてフレア加工済みの鋼管を取り出す工程を有
する。
【0023】第2の態様のバーリング加工では、加工対
象の鋼管を主軸と直交する方向で引抜分岐管形成部分を
バーリング加工用の第3の加工ヘッドの正面に保持する
鋼管保持装置のバーリング加工用クランプチャックで鋼
管複合加工設備の所定の位置に固定し、対向する鋼管側
面を切断するカッターが先端に取り付けられ、斜め方向
に設けられた孔に摺動可能に係合し管壁折り曲げ用の先
端部が突出した位置と孔に収納された位置とで固定が可
能である折り曲げツールが中間部に取り付けられ、先端
部に傾斜した切削刃を有する開先加工ツールが基部に取
り付けられた第3の加工ヘッドをスライドユニットに取
り付けられた加工ヘッドユニットに取り付けて固定し、
カッターを鋼管の側面の所定の位置に接触させ、主軸を
回転させると共に前進させ、その鋼管の側壁を円形に切
削して側壁にパイロットホールを形成し、折り曲げツー
ルが孔に収納された状態で折り曲げツールをパイロット
ホール内部に前進させた後にその折り曲げツールの先端
が所望の引抜分岐管内径となるまで孔から突出させ、主
軸の回転と後退とによってその折り曲げツールでパイロ
ットホールの周辺管壁を押圧し、接触する鋼管の壁面を
外部に拡開して引抜分岐管部分を形成し、開先加工ツー
ルの切削刃を引抜分岐管部分の先端に接触させながら主
軸を回転と前進させることによってその引抜分岐管部分
の先端を整形して開先を形成し、第3の加工ヘッドを後
退させた後、鋼管保持装置のバーリング加工用クランプ
チャックを開いてバーリング加工済みの鋼管を取り出す
工程を有する。
【0024】第3の態様の転造ねじ加工では、加工対象
の鋼管を中心線が主軸の中心線と一致するように鋼管保
持装置のクランプチャックで鋼管複合加工設備の所定の
位置に固定し、回転フレーム上に主軸の中心線に対して
直径方向に対向して固定された2個の第2の加工ヘッド
ユニットの両側面に主軸と平行方向に設けられた取付ブ
ラケットのスライド用貫通孔に、ねじ転造用ダイス取付
台の4本の支持脚をスプリングを介して摺動可能に挿入
し、主軸の回転と前進とスプリングの反発力とによっ
て、係合する鋼管の外面にねじを転造するダイスをその
ねじ転造用ダイス取付台に取り付け、ダイスが鋼管の外
壁面にねじを転造できる位置にそのダイスを設定し、主
軸を回転させると共に前進させてスプリングの反発力に
よってねじ転造ダイスを鋼管の外壁面に食い込ませ、主
軸の回転とスプリングの反発力によってねじを転造し、
そのダイスを後退させた後、鋼管保持装置のクランプチ
ャックを開いて転造ねじ加工済みの鋼管を取り出す工程
を有する。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態の鋼管複合加工設備の模式的側面図であり、図2
は本発明の第1の実施の形態の鋼管複合加工設備の模式
的上面図であり、図3は本発明の第1の実施の形態の図
1のA−A断面の断面図であり、図4は本発明の第1の
実施の形態の鋼管複合加工設備の加工ヘッドが設けられ
た回転フレームの模式的正面図であり、図5は本発明の
第1の実施の形態の鋼管複合加工設備の加工部近傍を示
す模式的部分上面図であり、図6は本発明の第1の実施
の形態の鋼管複合加工設備の鋼管保持装置の模式的側面
図である。
【0026】本発明の第1の実施の形態の鋼管複合加工
設備は、その鋼管の外壁に沿って内周面が摺動可能なル
ーズフランジの結合によって締結可能なように、2個の
鋼管の端部をその鋼管の外側に折り曲げて鍔出しするフ
レア加工を行うための設備であり、鋼管にフレア加工を
行うための鋼管加工装置120と加工用鋼管を所定の位
置に保持する鋼管保持装置190と、鋼管加工装置12
0と鋼管保持装置190とを一体として搭載する共通架
台190とを備えている。定置型として使用する場合は
共通架台190を用いないで鋼管加工装置120と鋼管
保持装置190とをそれぞれ基礎の上に据え付けてもよ
い。
【0027】鋼管加工装置120は、駆動装置171に
よって回転する主軸121と、その主軸121に固定さ
れて主軸121とともに回転する回転フレーム123
と、その回転フレーム123上を摺動と固定とが可能な
スライドユニット122とを有する。スライドユニット
122は回転フレーム123に設けられたスライドユニ
ットスライド用ねじ126により、回転フレーム123
上の任意の位置に位置決めされて固定される。スライド
ユニット122には第1の加工ヘッドユニット131を
所定の固定点を旋回中心として旋回摺動させるように2
本のガイド溝124が設けられている。
【0028】第1の加工ヘッドユニット131がスライ
ドユニット122上に配設されており、そのスライドユ
ニット122に設けられた2本のガイド溝124に係合
する2個のガイドローラー125によって案内され、第
1の油圧シリンダ133の伸縮によりスライドユニット
122上を第1の位置から第2の位置まで旋回摺動が可
能である。
【0029】自由回転可能な円柱ローラー状の第1の加
工ヘッド132は、第1の加工ヘッドユニット131の
第1の位置でその第1の加工ヘッドユニット131に主
軸と平行方向に取り付けられている。中心線が主軸12
1の中心線と一致するようにクランプされた加工用鋼管
110の端部の内面に第1の加工ヘッド132を接触さ
せ、主軸121を回転させながら第1の油圧シリンダー
133で第1の加工ヘッドユニット131をの旋回摺動
させることによって、その第1の加工ヘッド132が内
面に接触する加工用鋼管110の管端部が鍔出しの中間
の第1位置まで拡開される。第1位置は通常主軸121
に対して約50度に設定される。
【0030】第1の油圧シリンダ133は、スライドユ
ニット122上に一端が軸支され、ロッドの他端が第1
の加工ヘッドユニット131に軸支されてその第1の加
工ヘッドユニット131を旋回摺動させる。
【0031】回転フレーム123上には第1の加工ヘッ
ドユニット131と直交する方向に対向して一対の第2
の加工ヘッドユニット141が固定されている。自由回
転可能な円柱ローラー状の第2の加工ヘッド142が主
軸121に直交する方向に第2の加工ヘッドユニット1
41に取り付けられており、主軸121の回転と前進と
によって第1位置まで拡開された鋼管110の管端部を
所定の鍔出し角度である90度まで押圧変形させる。第
2の加工ヘッドユニット141は一対に限定されるもの
ではなく1組であっても目的は達成できる。
【0032】第2の加工ヘッド142による鋼管端部の
鍔出しの場合に、ステンレス鋼管等の薄肉鋼管において
鍔出し部に近接する鋼管内面が内側に膨らむたわみ現象
を生ずることがある。第2の加工ヘッド142による鋼
管端部の鍔出しの場合に、第1の加工ヘッド132を最
初の位置に戻して第2の加工ヘッド142による加工の
ために主軸121を回転・前進させると第1の加工ヘッ
ド132が鍔出し部に近接する鋼管内面に接触して回転
することによってたわみ現象の発生が防止される。
【0033】主軸121と駆動装置171とはスライド
ベース170に保持され、主軸121は2個の軸受17
5によってスライドベース170に回転可能に保持さ
れ、左右のスライドベース170に設けられたスライダ
ー178と駆動装置171下面に設けられたスライダー
178とが共通架台190に設けられたガイドロット1
77に摺動可能に係合されることによって、スライドベ
ース170に保持された主軸121と駆動装置171と
は主軸の軸方向に移動可能となっている。
【0034】主軸121はスラスト軸受179を介して
第2の油圧シリンダ134によって軸方向に摺動させら
れ、各油圧シリンダは油圧発生分配装置174によって
油圧が供給されて制御される。
【0035】鋼管保持装置180は、加工用鋼管110
の外径に合わせて交換可能であってその鋼管110の外
面を両側から挟持するクランプチャック181と、鋼管
110が所定の位置に保持されるようにそのロットがそ
のクランプチャック181を支持して固定する第3の油
圧シリンダ185とを備えている。
【0036】共通架台190に設けられたガイドロット
177がスライドベース170および駆動装置171に
設けられたスライダー178と摺動可能に係合してい
る。共通架台190が、スライドベース170とスライ
ドベース170に保持された主軸121と駆動装置17
1とを主軸方向に摺動可能に保持し、第2の油圧シリン
ダ134の一端を固定し、油圧発生分配装置174と鋼
管保持装置180とを搭載する。第2の油圧シリンダ1
34の固定部と鋼管保持装置180のクランプチャック
固定柱191とが固定連結棒191により連結されてお
り、主軸121の前進により加工ヘッドから鋼管110
にかかる力による鋼管110の逃げが抑えられている。
【0037】図7は第1の油圧シリンダ133への油圧
供給方法を説明する主軸121近傍の模式的断面図であ
る。第1の油圧シリンダ133には回転する回転フレー
ム123と主軸121とを経由して油圧を供給する必要
があるので、主軸121には主軸の中に設けられた第2
送油孔176bと、第2送油孔176bの中央部に設け
られ主軸121に固定された第1送油管176aとが配
設されており、それぞれの入口に独立した気密室を有す
る回転油圧給油装置176が滑合されている。これは一
例であり他の方法でもよい。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態の鋼管複
合加工設備について図面を参照して説明する。第2の実
施の形態では第1の実施の形態にアタッチメントとして
ライニング切削用カッターが取り付けられている。図8
は本発明の第2の実施の形態の鋼管複合加工設備の加工
部近傍を示す模式的部分上面図である。
【0039】ロックピン235で回転が抑止された第1
の加工ヘッド232の先端に、切削刃面が第1の加工ヘ
ッド232の外周と同方向でほぼ整合するように配設さ
れたライニング切削用カッター233が取り付けられて
おり、ライニング切削用カッター233の切削刃面をフ
レア加工前のクランプチャック181で固定された鋼管
210の内部および外部のいずれかに接触させ、主軸2
21を回転・前進させることにより鋼管210に被装さ
れたライニング212が剥離除去される。
【0040】ライニング切削用カッター233の切削刃
面が第1の加工ヘッド232の外周と同一となるように
設定すれば、切削刃面を鋼管端面のライニング部に合わ
せて設定し主軸を所定距離だけ回転・前進させた後に、
ロックピン235を外して第1の加工ヘッド232を回
転自由とし、主軸の前進を止めて回転のみとして第1の
実施の形態のように第1の加工ヘッドユニット231を
旋回させるとライニングの剥離除去に引き続いてフレア
加工を行うことができる。
【0041】鋼管110外面のライニング212を剥離
除去した場合は第1の加工ヘッド232を後退させ、ス
ライドユニット222の移動と主軸221の前進とで第
1の加工ヘッド232を鋼管210に接触する所定の位
置に設定し、第1の実施の形態のように第1の加工ヘッ
ドユニット231を旋回させるとライニングの剥離除去
に引き続いてフレア加工を行うことができる。
【0042】また、ライニング切削用カッター233を
第1の加工ヘッド232の先端に取り付けることとした
が、独立したライニング切削用カッターヘッドとして第
1の加工ヘッドユニット231に取り付けてもよい。
【0043】通常ライニングを剥離してフレア加工を行
った後、ライニングの剥離部分にOリング付き内面防錆
被覆カラーを挿入してフレア加工面と管内面とを防錆被
覆する。
【0044】ライニング切削用カッター233以外の鋼
管複合加工設備の構成と動作は第1の実施の形態と同様
なので説明を省略する。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態の鋼管複
合加工設備について図面を参照して説明する。第3の実
施の形態では第1の実施の形態にアタッチメントとして
面仕上げツールが取り付けられている。図9は本発明の
第3の実施の形態の鋼管複合加工設備の加工部近傍を示
す模式的部分上面図である。
【0046】面仕上げツール335が面仕上げツールユ
ニット337に取り付けられて第1の加工ヘッドユニッ
ト331に第1の加工ヘッド332に隣接して配設され
ている。面仕上げツール335は第1の加工ヘッド33
2の軸線に直角方向にフレア面研磨バイト336を有
し、面仕上げツールユニット337に設けられた主軸方
向の支持孔にスプリングを介して保持されている。面仕
上げツール335のフレア面研磨バイト336の刃面を
所定の鍔出し角度の90度まで押圧変形された鋼管31
0の管端部に接触させ、主軸321の回転と前進とによ
って、押圧変形された鋼管310の管端部を研削仕上げ
する。
【0047】また、面仕上げツール335のフレア面研
磨バイト336の刃面と第2の加工ヘッド342のロー
ラーの鋼管310側の表面とを所定の関係で設定する
と、第2の加工ヘッド342による鋼管310の先端部
の押圧変形と同時に鋼管310の管端部を研削仕上げす
ることができる。
【0048】面仕上げツール335と面仕上げツールユ
ニット337と以外の鋼管複合加工設備の構成と動作は
第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。第1の
実施の形態の鋼管複合加工設備に第2の実施の形態のラ
イニング切削用カッター233と第3の実施の形態の面
仕上げツール335とが設けられていてもよい。
【0049】次に、第2の実施の形態のライニング切削
用カッター233と第3の実施の形態の面仕上げツール
335とが設けられた第1の実施の形態の鋼管複合加工
設備の動作について図面を参照して説明する。図10は
第2の実施の形態のライニング切削用カッター233と
第3の実施の形態の面仕上げツール335が設けられた
第1の実施の形態の鋼管複合加工設備の動作を示す工程
図であり、(a)〜(f)は各工程を示す。図11は第
2の実施の形態のライニング切削用カッター233と第
3の実施の形態の面仕上げツール335が設けられた第
1の実施の形態の鋼管複合加工設備の動作を示すフロー
チャートである。
【0050】処理を開始すると(S101)、加工対象
の鋼管110に対応したクランプチャック181を鋼管
保持装置180にセットし(S102)、加工対象の鋼
管110をその中心線が主軸の中心線と一致するように
クランプチャック181で鋼管複合加工設備の所定の位
置に固定し(S103)、ライニング212の除去を行
わないのであれば(S104N)、ステップ108に進
み、ライニング除去を行うのであれば(S104Y)、
回転を抑止した第1の加工ヘッド132の先端に切削刃
面が第1の加工ヘッド132外周と同一方向に整合する
ようにライニング切削用カッター233を取り付け、ラ
イニング切削用カッター233の切削刃面を鋼管110
の内部に接触させ(S105、図10a)、主軸121
を回転・前進させることによりその鋼管の内面に被装さ
れたライニング212を剥離除去して第1の加工ヘッド
132の回転の抑止を解く(S106、S107)。
【0051】次に、第1の加工ヘッド132の軸心方向
が主軸と平行の状態でスライドユニット122をスライ
ドさせて第1の加工ヘッド132の側面を鋼管の内面に
接触させ、主軸121を前後進させて第1の加工ヘッド
ユニット131の旋回中心が鋼管110のクランプ部と
非クランプ部の境界位置に一致させ(S108、図10
b)、主軸121を回転させるとともに第1の油圧シリ
ンダ133で第1の加工ヘッドユニット131を旋回摺
動させることによって鋼管110のクランプされない管
端部を境界位置を屈折点として鍔出しの中間の約50度
である第1位置まで拡開させて(S109、S110、
図10c)、第1の加工ヘッドユニットを初期位置に戻
す。
【0052】接続面を研削しないのであればステップ1
13に進み(S111N)、接続面を研削するのであれ
ば(S111Y)、主軸121の軸線に直角方向に切削
刃面を有し、鋼管110の方向に付勢された面仕上げツ
ール335を設定し(S112)、主軸121を前進さ
せて第2の加工ヘッドユニット141に主軸121に直
交する方向に取り付けられた自由回転可能な円柱ローラ
ー状の第2の加工ヘッド142と面仕上げツール335
の切削刃336とを拡開された鋼管110の管端部に接
触させ(S113、図10d)、主軸121の回転と前
進とによって鋼管110の管端部を所定の鍔出し角度9
0度まで押圧変形させて(S114、S115、図10
e)、主軸121を停止・後退させ(S116)、クラ
ンプチャック181を開いて(S117)、フレア加工
済みの鋼管110を取り出して(S118)、工程を終
了する(S119)。
【0053】フレア加工された鋼管110のフレア部分
を突き合わせてパッキン114を挟み、ルーズフランジ
115をボルトナットで固定すると2本の鋼管110が
直線的に接続される(図10f)。
【0054】ライニング切削用カッター233、フレア
面研削バイト336は最初から取り付けられていていも
よい。
【0055】次に、本発明の第4の実施の形態の鋼管複
合加工設備について図面を参照して説明する。第4の実
施の形態では第1の実施の形態にアタッチメントとして
溶接用開先加工カッターを有する開先加工ツールが設け
られている。図12は本発明の第4の実施の形態の鋼管
複合加工設備の加工部近傍を示す模式的部分上面図であ
る。
【0056】開先加工カッター447を有する開先加工
ツール446が第3の実施の形態の面仕上げツールユニ
ット437に面仕上げツールの代わりに取り付けられて
第1の加工ヘッドユニット431に第1の加工ヘッド4
32に隣接して配設されている。開先加工ツール446
は所定の開先角度を持った開先加工カッター447を有
し、面仕上げツールユニット437に設けられた主軸方
向の支持孔に固定されている。開先加工ツール446の
開先加工カッター447を中心線が主軸の中心線と一致
するようにクランプチャック481に固定された鋼管4
10の先端に接触させ、主軸421を回転と前進させる
ことによって、鋼管310の管端部に溶接用開先加工が
行われる。
【0057】第3の実施の形態の面仕上げツールユニッ
ト437を利用して開先加工ツール446を取り付ける
こととしたが、専用の開先加工ツールユニットを使用し
てもよい。
【0058】開先加工ツール446以外の鋼管複合加工
設備の構成と動作は第1の実施の形態と同様なので説明
を省略する。
【0059】次に、本発明の第5の実施の形態について
図面を参照して説明する。図13は本発明の第5の実施
の形態の鋼管複合加工設備の加工部近傍を示す模式的部
分上面図であり、図14は本発明の第5の実施の形態の
鋼管複合加工設備の加工部近傍と鋼管保持装置を示す模
式的部分側面図である。
【0060】本発明の第5の実施の形態の鋼管複合加工
設備は、鋼管側面に引抜分岐管を形成するバーリング加
工を行うための鋼管複合加工設備であり、第1の実施の
形態の鋼管複合加工設備に併設可能なバーリング加工用
アタッチメントを用いたバーリング加工専用の鋼管複合
加工設備である。バーリング加工専用とすることによ
り、対象は主軸方向横向きに保持された鋼管のみとなる
ので主軸の前進後退範囲を狭くすることができ、第1の
加工ヘッド、第2の加工ヘッド、第1の油圧シリンダも
不要となり、回転油圧給油装置も不要となるので鋼管複
合加工設備を小型軽量化することが可能となる。主軸、
回転フレーム、スライドユニットの基本的な構造や動作
は第1の実施の形態と同様なので図1〜図4を参照して
説明する。
【0061】第5の実施の形態の鋼管複合加工設備は、
鋼管加工装置120と鋼管保持装置180とを備えてお
り、鋼管加工装置120は、駆動装置171によって回
転する主軸121と、その主軸121に固定されて主軸
121とともに回転する回転フレーム523と、その回
転フレーム523上を摺動固定可能なスライドユニット
522とを備える。
【0062】スライドユニット522に固定されたバー
リング加工ヘッドユニット545には、第3の加工ヘッ
ド544が主軸と平行方向に脱着可能に固着されてお
り、第3の加工ヘッド544には側面が対向するように
保持された鋼管510の側面を切断するパイロットホー
ルカッター541が先端に取り付けられ、斜め方向に設
けられた孔に摺動可能に係合し、管壁折り曲げ用の先端
部が孔から突出した位置と孔に収納された位置とで固定
が可能である折り曲げツール542が中間部に取り付け
られ、傾斜した切削刃を先端部に有する開先加工ツール
543が基部に取り付けられている。
【0063】パイロットホールカッター541は主軸1
21の回転と前進とによってその鋼管510の側壁を切
削して側壁にパイロットホールを形成し、折り曲げツー
ル542が孔に収納された状態でその折り曲げツール5
42をパイロットホール内部に前進させた後にその折り
曲げツール542の先端が所望の引抜分岐管内径となる
まで孔から突出させ、主軸121の回転と後退とによっ
てその折り曲げツール542に接触する鋼管510の壁
面を外部に折り曲げて引抜分岐管部分を形成し、開先加
工ツール543は主軸方向に対して約30度の切削角度
を持った切削刃を引抜分岐管部分の先端に接触させなが
ら主軸121を回転と前進させることによってその引抜
分岐管部分の先端を整形して開先を形成する。
【0064】主軸121と駆動装置171とはスライド
ベース170に保持され、主軸121は2個の軸受17
5によってスライドベース170に回転可能に保持さ
れ、スライドベース170の左右に設けられたスライダ
ー178と駆動装置171下面に設けられたスライダー
178とが共通架台190に設けられたガイドロット1
77に摺動可能に係合されることによって、スライドベ
ース170に保持された主軸121と駆動装置171と
は主軸の軸方向に移動可能となっている。
【0065】主軸121はスラスト軸受179を介して
第2の油圧シリンダ134によって軸方向に摺動させら
れ、各油圧シリンダに油圧を供給して制御する油圧発生
分配装置174が備えられている。
【0066】鋼管保持装置580は、加工対象の鋼管5
10の外径に合わせて交換可能であり、その鋼管510
を主軸121と直交する方向で引抜分岐管形成部分を第
3の加工ヘッドの正面に保持するバーリング加工用クラ
ンプチャック582と、鋼管が所定の位置に保持される
ようにそのロットがバーリング加工用クランプチャック
582を支持して固定する第3の油圧シリンダ585と
を備えている。
【0067】共通架台590に設けられたガイドロット
177とスライドベース170および駆動装置171に
設けられたスライダー178とが摺動可能に係合されて
いる。共通架台590はスライドベース170とスライ
ドベース170に保持された主軸121と駆動装置17
1とを主軸方向に摺動可能に保持し、第2の油圧シリン
ダ134の一端を固定し、油圧発生分配装置174と鋼
管保持装置180とを搭載する。第2の油圧シリンダ1
34の固定部と鋼管保持装置180のクランプチャック
固定柱191とが固定連結棒191により連結されてお
り、主軸121の前進により加工ヘッドから鋼管510
にかかる力による鋼管510の逃げが抑えられている。
【0068】次に、本発明の第6の実施の形態について
図面を参照して説明する。図15は本発明の第6の実施
の形態の鋼管複合加工設備の加工部近傍を示す模式的部
分上面図である。
【0069】本発明の第6の実施の形態の鋼管複合加工
設備は、第5の実施の形態のバーリング加工用アタッチ
メントを第1の実施の形態の鋼管複合加工設備に取り付
け可能とし、1台の設備でフレア加工とバーリング加工
とを可能とした鋼管複合加工設備である。設備の基本的
な構造や動作は第1の実施の形態と同様でありフレア加
工に関する部分の構造と動作については説明を省略す
る。
【0070】第6の実施の形態では第1の実施の形態の
第1の加工ヘッドユニット631に第1の加工ヘッド1
32に変えて第3の加工ヘッド644を取りつけ可能と
したものであり、第3の加工ヘッド644の構造は第4
の実施の形態と同じなので、説明を省略する。
【0071】次に、第6の実施の形態の鋼管複合加工設
備のバーリング加工の動作について図面を参照して説明
する。図16は第6の実施の形態の鋼管複合加工設備の
動作を示す工程図であり、(a)〜(j)は各工程を示
す。図17は第6の実施の形態の鋼管複合加工設備の動
作を示すフローチャートである。第5の実施の形態の鋼
管複合加工設備のバーリング加工の動作もステップS2
03を除いては同じである。
【0072】処理を開始すると(S201)、加工対象
の鋼管610に対応し加工部開口683を有するバーリ
ング加工用クランプチャック682を、主軸121と直
交する方向で引抜分岐管形成部分がバーリング加工用の
第3の加工ヘッド644の正面に保持されるように鋼管
保持装置680にセットして、鋼管610を固定し(S
202)、対向する鋼管側面を切断するパイロットホー
ルカッター641が先端に取り付けられ、斜め方向に設
けられた孔に摺動可能に係合し管壁折り曲げ用の先端部
が突出した位置と孔に収納された位置とで固定が可能で
ある折り曲げツール642が中間部に取り付けられ、先
端部に傾斜した切削刃を有する開先加工ツール643が
基部に取り付けられたバーリング加工用の第3の加工ヘ
ッド644を折り曲げツール642が孔に収納された状
態で第1の加工ヘッドユニット631に取り付けて固定
し(S203)、切断用のパイロットホールカッター6
41を鋼管610の側面の所定の位置に接触させ(S2
04、図16a)、主軸121を回転させると共に前進
させ、その鋼管610の側壁を円形に切削して側壁にパ
イロットホールを形成し(S205,206、図16
b)、折り曲げツール642が孔に収納された状態で
(S207)、折り曲げツール642をパイロットホー
ル内部に前進させて(S208、図16c)、その折り
曲げツール642の先端が所望の引抜分岐管内径となる
まで孔から突出させ(S209、図16d)、主軸12
1の回転と後退とによってその折り曲げツール642で
パイロットホールの周辺管壁を押圧し、接触する鋼管の
壁面を外部に拡開して引抜分岐管部分を形成し(S21
0、S211、図16e、f)、開先加工ツール643
の切削刃が引抜分岐管部分の先端に接触するまで主軸1
21を前進させ(S212、図16g)、主軸121を
回転・前進させることによってその引抜分岐管部分の先
端を整形して開先を形成する(S213、S214、図
16h)。
【0073】次に主軸121を停止・後退させて第3の
加工ヘッド644を後退させ、(S215)、鋼管保持
装置680のバーリング加工用クランプチャック682
を開いて(S216)、バーリング加工済みの鋼管61
0を取り出して(S217)、処理を終了する(S21
8)。
【0074】図16(j)は引抜分岐管が形成された状
態を示し、図16(k)は引抜分岐管に短管615が溶
接部616で溶接された状態を示す。
【0075】次に、本発明の第7の実施の形態について
図面を参照して説明する。図18は本発明の第7の実施
の形態の鋼管複合加工設備の加工部近傍を示す模式的部
分上面図である。
【0076】本発明の第7の実施の形態の鋼管複合加工
設備は、第1の実施の形態の鋼管複合加工設備にアタッ
チメントとしてねじ転造ダイスとねじ転造ダイス取付台
とを取り付け可能とし、1台の設備でフレア加工と転造
ねじ加工とを可能とした鋼管複合加工設備である。設備
の基本的な構造や動作は第1の実施の形態と同様であり
フレア加工に関する部分の構造と動作については説明を
省略する。
【0077】第7の実施の形態では第1の実施の形態の
第2の加工ヘッドユニット741にねじ転造ダイス75
2とねじ転造ダイス取付台751とを取り付け可能とし
たものであり、回転フレーム723上に主軸121の中
心線に対して直径方向に対向して固定された2個の第2
の加工ヘッドユニット741には、両側面に主軸121
と平行方向のスライド用貫通孔を有する取付ブラケット
743が設けられ、第2の加工ヘッドユニット741の
取付ブラケット743のスライド用貫通孔に、ねじ転造
用ダイス取付台751の4本の支持脚がスプリングを介
して主軸方向に摺動可能に挿入されており、ねじ転造ダ
イス752はねじ転造用ダイス取付台751に固定さ
れ、主軸121の回転と前進とスプリングの反発力とに
よって、係合する鋼管710の外面にねじを転造する。
【0078】次に本発明の第7の実施の形態の鋼管複合
加工設備の転造ねじ加工の工程について説明する。
【0079】中心線が主軸の中心線と一致するように加
工対象の鋼管710を鋼管保持装置180のクランプチ
ャック781で鋼管複合加工設備の所定の位置に固定
し、回転フレーム723上に主軸121の中心線に対し
て直径方向に対向して固定された2個の第2の加工ヘッ
ドユニット741の両側面の取付ブラケット743に主
軸121と平行方向に設けられたスライド用貫通孔に、
ねじ転造用ダイス取付台751の4本の支持脚をスプリ
ングを介して摺動可能に挿入し、主軸121の回転と前
進とスプリングの反発力とによって、係合する鋼管71
0の外面にねじを転造するねじ転造ダイス752をねじ
転造用ダイス取付台751に固定する。ねじ転造ダイス
752が鋼管710の外壁面にねじを転造できる位置に
ねじ転造ダイス752を設定し、主軸121を回転させ
ると共に前進させるとスプリングの弾性圧力で鋼管71
0にねじ転造ダイス752が食い込みねじ転造加工が開
始される。第2の油圧シリンダー134の押圧を停止
し、主軸の回転を続行すると所定の寸法に加工されたね
じの転造加工が行われて鋼管710の外壁面にねじが転
造される。所定のねじ転造加工の後主軸を逆回転させる
ことでねじ転造ダイス752が後退してねじ転造された
鋼管710から離脱する。鋼管保持装置のクランプチャ
ック781を開いて転造ねじ加工済みの鋼管710を取
り出して処理を完了する。
【0080】次に、本発明の第8の実施の形態の鋼管複
合加工設備について図面を参照して説明する。第8の実
施の形態の鋼管複合加工設備は鋼管に第1の実施の形態
のフレア加工、第6の実施の形態のバーリング加工、お
よび第7の実施の形態の転造ねじ加工を行うための鋼管
複合加工設備であり、設備全体とフレア加工については
図1〜図6を、バーリング加工については図15を、転
造ねじ加工については図18を参照して説明する。
【0081】鋼管複合加工設備は、鋼管加工装置120
と鋼管保持装置180とを備え、鋼管加工装置120
は、主軸121とともに回転および前後進が可能な回転
フレーム123と、回転フレーム123上に設けられる
スライドユニット122および第2の加工ヘッドユニッ
ト141と、スライドユニット122に取り付けられた
第1の加工ヘッドユニット131と、第1の油圧シリン
ダ133とを備えている。
【0082】フレア加工用の第1の加工ヘッド131は
第1の加工ヘッドユニット141に取り外し可能に取り
付けられ、第2の加工ヘッド142は第2の加工ヘッド
ユニット141に取り付けられている。
【0083】対向する鋼管側面を切断してパイロットホ
ールを形成するパイロットホールカッター541と、パ
イロットホールの周辺の管壁を鋼管510の外部方向に
折り曲げて引抜分岐管部分を形成する折り曲げツール5
42と、先端部に傾斜した切削刃を有し引抜分岐管部分
の先端に開先を形成する開先加工ツール543とが取り
付けられた第3の加工ヘッド544は、第1の加工ヘッ
ド132の代わりに第1の加工ヘッドユニット131に
取り外し可能に取り付けられる。
【0084】第2の加工ヘッドユニット141に設けら
れた取付ブラケット743のスライド用貫通孔にねじ転
造用ダイス取付台751の4本の支持脚がスプリングを
介して主軸方向に摺動可能に挿入され、ねじ転造ダイス
752はねじ転造用ダイス取付台751に固定され、主
軸121の回転と前進とスプリングの反発力とによっ
て、係合する鋼管710の外面にねじを転造する。
【0085】さらに第2の実施の形態で説明したライニ
ング切削用カッター233や第3の実施の形態で説明し
た面仕上げツール335を装着することが好ましい。さ
らに第4の実施の形態で説明した開先加工ツール446
を面仕上げツール335の代わりに面仕上げツールユニ
ット437に取り付けると鋼管の先端の溶接用開先加工
を行うことができる。
【0086】設備全体とフレア加工については第1の実
施の形態で、ライニング切削については第2の実施の形
態で、面仕上げについては第3の実施の形態で、溶接用
開先加工については第4の実施の形態で、バーリング加
工については第6の実施の形態で、転造ねじ加工につい
ては第7の実施の形態で構造と動作を詳細に説明したの
でここでは説明を省略する。
【0087】なお、これまでリニアアクチュエータは油
圧シリンダとして説明したが、電気式のリニアアクチュ
エータを用いてもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明の鋼管複合加
工設備は次のような効果がある。即ち、第1の効果は、
鋼管に対するフレア加工、ライニング切削剥離加工、フ
レア面研削、バーリング加工、溶接用鋼管開先加工およ
び転造ねじ加工を1台の鋼管複合加工設備で実施でき、
用途により加工の組み合わせを選択した鋼管複合加工設
備とすることができることである、これはそれぞれの加
工ツールがアタッチメントとして共通の回転フレームに
取り付け可能となっているからである。
【0089】第2の効果は、鋼管複合加工設備が小型軽
量化したことで配管現場に移動可能となったことであ
る。これは従来のフレア加工機に比べてフレア加工用の
1次加工ツールと2次加工ツールとを共通の主軸回転フ
レームに取り付けることによって個々に回転の必要がな
く軸線と直交する方向での移動がなくなり設備を小型と
できたことと、主軸に回転駆動装置である減速機や駆動
装置、主軸前後のスライド機能を有する回転油圧給油装
置を一体化して取り付け、主軸軸受およびスライダーと
ガイドロットにより回転と前後スライドを行わせる機構
としたことと、第2の油圧シリンダの取付固定位置と鋼
管を保持するクランプチャック固定柱との間に固定連結
棒を配置して強固に固定し、加工ツールを介して第2シ
リンダの圧力を受けるクランプチャックが一方向圧力を
受けず固定連結棒により圧力を相殺する機構としたこと
により、クランプチャックは主軸に対して直角精度を維
持することが可能となり、従来は加工精度を確立するた
めに強固で重量を必要とした共通架台が、保護ケース的
役割で済むようになったために軽量化でき、例えば約5
トンあった従来のフレア加工機に対して多機能でありな
がら1トン未満とすることができたからである。
【0090】第3の効果は、加工工場に持ち込まずにラ
イニング鋼管のライニング切削剥離加工ができることで
ある。これはフレア加工用アタッチメントにライニング
切削剥離用アタッチメントを取り付けることにより、定
尺量産されたライニング鋼管のライニングを現場で切削
剥離して現場の寸法に合わせてフレア加工し、フレア加
工面には、Oリング付防錆被覆カラーを充填セットする
ことにより現場でライニング鋼管を加工して配管するこ
とができるからである。
【0091】第4の効果は、バーリング加工を専用機を
用いないで容易に行えるようになったことである。これ
はフレア加工用アタッチメントをバーリング加工用アタ
ッチメントに交換するだけでバーリング加工が容易に実
施できるからである。
【0092】第5の効果は、バーリング加工専用機とし
た場合にも小型化することができ作業効率も向上するこ
とである。これは、鋼管側面を切断してパイロットホー
ルを形成するパイロットホールカッターと、パイロット
ホールの周辺の管壁を鋼管の外部方向に折り曲げて引抜
分岐管部分を形成する折り曲げツールと、先端部に傾斜
した切削刃を有しその引抜分岐管部分の先端に開先を形
成する開先加工ツールとが共通の加工ヘッドに取り付け
られており、加工工具の交換なしに主軸の回転と前後進
とだけで、バーリング加工を可能としたからである。
【0093】第6の効果は、鋼管の端面の溶接用開先加
工が大型旋盤やグラインダーを用いた手作業によらず容
易にできることである。これはアタッチメントの交換で
鋼管端面の開先加工ができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の鋼管複合加工設備
の模式的側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の鋼管複合加工設備
の模式的上面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の図1のA−A断面
の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の鋼管複合加工設備
の加工ヘッドが設けられた回転フレームの模式的正面図
である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の鋼管複合加工設備
の加工部近傍を示す模式的部分上面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の鋼管複合加工設備
の鋼管保持装置の模式的側面図である。
【図7】第1の油圧シリンダへの油圧供給方法を説明す
る主軸近傍の模式的断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の鋼管複合加工設備
の加工部近傍を示す模式的部分上面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の鋼管複合加工設備
の加工部近傍を示す模式的部分上面図である。
【図10】第2の実施の形態のライニング切削用カッタ
ーと第3の実施の形態の面仕上げツールとが設けられた
第1の実施の形態の鋼管複合加工設備の動作を示す工程
図である。(a)〜(f)は各工程を示す。
【図11】第2の実施の形態のライニング切削用カッタ
ーと第3の実施の形態の面仕上げツールが設けられた第
1の実施の形態の鋼管複合加工設備の動作を示すフロー
チャートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態の鋼管複合加工設
備の加工部近傍を示す模式的部分上面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の鋼管複合加工設
備の加工部近傍を示す模式的部分上面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態の鋼管複合加工設
備の加工部近傍と鋼管保持装置を示す模式的部分側面図
である。
【図15】本発明の第6の実施の形態の鋼管複合加工設
備の加工部近傍を示す模式的部分上面図である。
【図16】第6の実施の形態の鋼管複合加工設備の動作
を示す工程図である。(a)〜(j)は各工程を示す。
【図17】第6の実施の形態の鋼管複合加工設備の動作
を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第7の実施の形態の鋼管複合加工設
備の加工部近傍を示す模式的部分上面図である。
【図19】従来の鋼管フランジ加工装置の加工部近傍を
示す模式的部分平面図である。
【図20】特開平10−146623号で開示された鋼
管のフランジ加工装置の加工部近傍を示す模式的図面で
ある。(a)は部分平面図である。(b)は部分正面図
である。
【符号の説明】
110、210、310、410、510、610、7
10、810、910鋼管 114 パッキン 115 ルーズフランジ 120 鋼管加工装置 121、221、321 主軸 122、222、322、422、522、622、7
22 スライドユニット 123、223、323、423、523、623、7
23 回転フレーム 124 ガイド溝 125 ガイドローラー 126、226、326 スライドユニットスライド
用ねじ 131、231、331、431、631 第1の加
工ヘッドユニット 132、232、332、432、632 第1の加
工ヘッド 133、233、333、433、633 第1の油
圧シリンダ 134 第2の油圧シリンダ 141、241、341、441、641、741
第2の加工ヘッドユニット 142、242、342、442、642、742
第2の加工ヘッド 143、743 ダイス取付台取付ブラケット 170 スライドベース 171 駆動装置 174 油圧発生分配装置 175 軸受 176 回転油圧給油装置 176a 第1送油管 176b 第2送油孔 177 ガイドロット 178 スライダー 179 スラスト軸受 180、580 鋼管保持装置 181、281、381、481、781 クランプ
チャック 183 クランプチャック固定柱 185、285、385、485、585、785
第3の油圧シリンダ 190、590 共通架台 191 固定連結棒 212 ライニング 233 ライニング切削用カッター 235 ロックピン 335 面仕上げツール 336 フレア面研磨バイト 337 面仕上げツールユニット 541、641 パイロットホールカッター 542、642 折り曲げツール 543、643 開先加工ツール 544、644 第3の加工ヘッド 545 バーリング加工ヘッドユニット 582、682 バーリング加工用クランプチャック 583、683 加工部開口 615 短管 616 溶接部 751 ねじ転造ダイス取付台 752 ねじ転造ダイス 821、921 スライドユニット 831、931 1段ローラーヘッド 832、932 1段加工ヘッド 841、941 2段ローラーヘッド 842、942 2段加工ヘッド 881、981 クランプ機構 951 スクレーパ 952 スクレーパホルダー 954 スリーブ 955 スプリング

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの鋼管の外壁に沿って内周面が
    摺動可能なルーズフランジの結合によって2個の鋼管の
    端部が締結可能なように、該鋼管の端部を該鋼管の外側
    に折り曲げて鍔出しするフレア加工を行うための鋼管加
    工装置と鋼管保持装置とを備えており、前記鋼管加工装
    置は、前記鋼管の端部を鍔出しの中間の第1位置まで拡
    開させる第1の加工ヘッドと、第1位置まで拡開された
    鋼管の端部を所定の鍔出しの位置まで押圧変形させる第
    2の加工ヘッドとを備え、前記鋼管保持装置は、該鋼管
    の外面を両側から挟持する交換可能なクランプチャック
    を備える鋼管複合加工設備において、 主軸とともに回転および前後進が可能な回転フレームを
    有し、該回転フレーム上を半径方向に摺動可能なスライ
    ドユニット上に設けられた前記第1の加工ヘッドは、自
    由回転可能な円柱ローラー状であり、前記鋼管の折り曲
    げ基部に接触するローラー表面上の所定の位置を旋回中
    心として、該ローラーを前記主軸中心線と平行の位置か
    ら前記第1位置の角度まで前記主軸中心線を含む平面上
    で外側に向けて旋回させることが可能であり、前記主軸
    と中心線が一致するように固定された前記鋼管の内面に
    該ローラーの表面を接触させて主軸を回転させながら旋
    回を行うことにより鋼管の端部を鍔出しの中間の第1位
    置まで拡開させ、 前記回転フレーム上に設けられた前記第2の加工ヘッド
    は、軸線が前記主軸に直交する方向に配設された自由回
    転可能な円柱ローラー状であり、第1位置まで拡開され
    た前記鋼管の端部に該ローラーの外面を接触させ、該端
    部を押圧しながら主軸を回転前進させることにより該端
    部を所定の鍔出しの位置まで変形させる、ことを特徴と
    する鋼管複合加工設備。
  2. 【請求項2】 前記鋼管加工装置は、 駆動装置によって回転する主軸と、 該主軸に固定されて主軸とともに回転する回転フレーム
    と、 第1の加工ヘッドユニットを所定の固定点を旋回中心と
    して旋回摺動させるための2本のガイド溝を備え、前記
    回転フレーム上で半径方向に摺動固定可能なスライドユ
    ニットと、 該スライドユニット上に配設され、該スライドユニット
    に設けられた2本の前記ガイド溝に係合する2個のガイ
    ドローラーによって案内され、第1の油圧シリンダの伸
    縮により該スライドユニット上を第1の位置から第2の
    位置まで旋回摺動可能な第1の加工ヘッドユニットと、 該第1の加工ヘッドユニットに該第1の加工ヘッドユニ
    ットの前記第1の位置で前記主軸と平行方向となるよう
    に取り付けられる自由回転可能な円柱ローラー状の第1
    の加工ヘッドであって、前記主軸の回転と前記第1の加
    工ヘッドユニットの旋回摺動動作とによって該第1の加
    工ヘッドが内面に接触する前記鋼管の管端部を鍔出しの
    中間の第1位置まで拡開させる第1の加工ヘッドと、 該スライドユニット上に一端が軸支され、ロッドの他端
    が前記第1の加工ヘッドユニットに軸支されて該第1の
    加工ヘッドユニットを旋回摺動させる第1の油圧シリン
    ダと、 前記回転フレーム上に固定された第2の加工ヘッドユニ
    ットと、 該第2の加工ヘッドユニットに前記主軸に直交する方向
    に取り付けられた自由回転可能な円柱ローラー状の第2
    の加工ヘッドであって、前記第1位置まで拡開された前
    記鋼管の管端部を前記主軸の回転と前進とによって所定
    の鍔出し角度まで押圧変形させる第2の加工ヘッドと、 前記主軸と前記駆動装置とを格納して該主軸を回転・押
    圧可能に保持するスライドベースと、 該スライドベースの両側面と前記駆動装置底面とのスラ
    イダを摺動可能に保持するガイドロットと該スライドベ
    ースを主軸方向に摺動させる第2の油圧シリンダと、 各油圧シリンダに油圧を供給して制御する油圧発生分配
    装置と、を備え、 前記鋼管保持装置は、 加工対象の前記鋼管の外径に合わせて交換可能であり、
    該鋼管の外面を両側から挟持するクランプチャックと、 前記鋼管が所定の位置に保持されるようにそのロットが
    該クランプチャックを支持して固定する第3の油圧シリ
    ンダと、を備え、 共通架台が、前記ガイドロットを固定し、前記第2の油
    圧シリンダの一端を固定し、前記油圧発生分配装置と前
    記鋼管保持装置とを搭載して、前記第2の油圧シリンダ
    の固定部と前記鋼管保持装置の固定枠とをロッドで連結
    して固定する、請求項1に記載の鋼管複合加工設備。
  3. 【請求項3】 前記主軸は内部に往復の油圧配管を有
    し、前記油圧配管の一端は前記第1の油圧シリンダに接
    続し、前記油圧配管の他端は回転油圧給油装置を経由し
    てそれぞれ前記油圧発生分配装置の給油管と戻り管に接
    続されている、請求項1または請求項2に記載の鋼管複
    合加工設備。
  4. 【請求項4】 さらに、鋼管に被装されたライニングを
    剥離除去するためのライニング切削用アタッチメントを
    備え、該ライニング切削用アタッチメントは回転を抑止
    した前記第1の加工ヘッドの先端に、切削刃面が該第1
    の加工ヘッド外周と同一となるように配設されるライニ
    ング切削用カッターであり、該ライニング切削用カッタ
    ーの切削刃面をフレア加工前の前記鋼管の内部および外
    部のいずれかに接触させ、前記主軸を回転と前進させる
    ことにより該鋼管に被装されたライニングを剥離除去す
    る、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の鋼管複
    合加工設備。
  5. 【請求項5】 さらに、フレア加工で押圧変形された前
    記鋼管の管端部を研削仕上げする面仕上げアタッチメン
    トを備え、該面仕上げアタッチメントは前記第1の加工
    ヘッドユニットに前記第1の加工ヘッドに隣接して配設
    され、前記第1の加工ヘッド軸線に直角方向でかつ前記
    第2の加工ヘッドの前記鋼管との接触面とほぼ同一の位
    置に設定されたの切削刃を有し、前記第1の加工ヘッド
    ユニットに設けられた支持孔にスプリングを介して保持
    される面仕上げツールであり、該面仕上げツールの前記
    切削刃面を前記第2の加工ヘッドで押圧変形された前記
    鋼管の管端部に接触させ、前記主軸の回転と前進させる
    ことによって、押圧変形された前記鋼管の管端部を研削
    仕上げする、請求項1から請求項4の何れか1項に記載
    の鋼管複合加工設備。
  6. 【請求項6】 さらに、鋼管の先端に溶接用の開先部分
    を加工する開先加工アタッチメントを有し、該開先加工
    アタッチメントは、前記第1の加工ヘッドユニットに前
    記第1の加工ヘッドに隣接して配設され、前記第1の加
    工ヘッドユニットに設けられた支持孔に固定され傾斜し
    た切削刃を先端部に有する開先加工ツールであり、該切
    削刃面をクランプチャックに固定された鋼管の先端に接
    触させながら前記主軸を回転と前進させることによって
    該鋼管の先端を研削整形して開先を形成する、請求項1
    から請求項5の何れか1項に記載の鋼管複合加工設備。
  7. 【請求項7】 さらに、鋼管側面に引抜分岐管を形成す
    るバーリング加工アタッチメントを備え、該バーリング
    加工アタッチメントは、 前記スライドユニット上に固定された前記第1の加工ヘ
    ッドユニットに前記第1の加工ヘッドと交換して取り付
    けられる第3の加工ヘッドと、バーリング加工用クラン
    プチャックとを備え、 パイロットホールカッターと折り曲げツールと開先加工
    ツールとが設けられた前記該第3の加工ヘッドは該第1
    の加工ヘッドユニットに前記主軸と平行方向に脱着可能
    に固着され、 前記第3の加工ヘッドの先端に取り付けられた前記パイ
    ロットホールカッターは、前記主軸の回転と前進とによ
    って前記第3の加工ヘッドと対向するように保持された
    鋼管の側壁を切削して側壁にパイロットホールを形成
    し、 前記第3の加工ヘッドの中間部に斜め方向に設けられた
    孔に摺動可能に係合し、管壁折り曲げ用の先端部が孔か
    ら突出した位置と孔に収納された位置とで固定が可能で
    ある前記折り曲げツールは、前記折り曲げツールが孔に
    収納された状態で前記パイロットホール内部に前進させ
    た後に該折り曲げツールの先端が所望の引抜分岐管内径
    となるまで孔から突出させ、前記主軸を回転と後退させ
    ることによって該折り曲げツールに接触する前記鋼管の
    壁面を外部に折り曲げて引抜分岐管部分を形成し、 前記第3の加工ヘッドの基部に取り付けられた前記開先
    加工ツールは傾斜した切削刃を先端部に有し、該切削刃
    を前記引抜分岐管部分の先端に接触させながら前記主軸
    を回転と前進させることによって該引抜分岐管部分の先
    端を整形して開先を形成し、 前記バーリング加工用クランプチャックは加工対象の前
    記鋼管の外径に合わせて交換可能であり、該鋼管を前記
    主軸と直交する方向で引抜分岐管形成部分を前記第3の
    加工ヘッドの正面に保持し、前記第3の油圧シリンダで
    支持固定される、請求項1から請求項6の何れか1項に
    記載の鋼管複合加工設備。
  8. 【請求項8】 さらに、鋼管外部にねじを転造する転造
    ねじ加工アタッチメントを備え、該転造ねじ加工アタッ
    チメントは、前記回転フレームに配設されている前記第
    2の加工ヘッドに設けられた取付孔にスプリングを介し
    て主軸方向に摺動可能に挿入されるねじ転造用ダイス取
    付台と、 該ねじ転造用ダイス取付台に取り付けられ、前記主軸の
    回転と前進と前記スプリングの反発力とによって、係合
    する前記鋼管の外面にねじを転造するねじ転造用ダイス
    と、を備える、請求項1から請求項7の何れか1項に記
    載の鋼管複合加工設備。
  9. 【請求項9】 鋼管側面に引抜分岐管を形成するバーリ
    ング加工を行うための鋼管複合加工設備であって、該鋼
    管複合加工設備は、鋼管加工装置と鋼管保持装置とを備
    え、 前記鋼管加工装置は、 駆動装置によって回転する主軸と、 該主軸に固定されて主軸とともに回転する回転フレーム
    と、 該回転フレーム上を摺動固定可能なスライドユニット
    と、 前記スライドユニット上に固定された加工ヘッドユニッ
    トと、 該加工ヘッドユニットに前記主軸と平行方向に脱着可能
    に固着されパイロットホールカッターと折り曲げツール
    と開先加工ツールとが設けられたバーリング加工用加工
    ヘッドであって、該バーリング加工用加工ヘッドの先端
    に取り付けられた前記パイロットホールカッターは、前
    記主軸の回転と前進とによって前記バーリング加工用加
    工ヘッドと対向するように保持された鋼管の側壁を切削
    して側壁にパイロットホールを形成し、該バーリング加
    工用加工ヘッドの中間部に斜め方向に設けられた孔に摺
    動可能に係合し、管壁折り曲げ用の先端部が孔から突出
    した位置と孔に収納された位置とで固定が可能である前
    記折り曲げツールは、該折り曲げツールが孔に収納され
    た状態で前記パイロットホール内部に前進させた後に該
    折り曲げツールの先端が所望の引抜分岐管内径となるま
    で孔から突出させ、前記主軸の回転と後退とによって該
    折り曲げツールに接触する前記鋼管の壁面を外部に折り
    曲げて引抜分岐管部分を形成し、該バーリング加工用加
    工ヘッドの基部に取り付けられた前記開先加工ツールは
    傾斜した切削刃を先端部に有し、該切削刃を前記引抜分
    岐管部分の先端に接触させながら前記主軸を回転と前進
    させることによって該引抜分岐管部分の先端を整形して
    開先を形成するバーリング加工用加工ヘッドと、 前記主軸と前記駆動装置とを格納して該主軸を回転・押
    圧可能に保持するスライドベースと、 該スライドベースの両側面と前記駆動装置の底面とのス
    ライダを摺動可能に保持するガイドロットと、 該スライドベースを主軸方向に摺動させる第2の油圧シ
    リンダと、 各油圧シリンダに油圧を供給して制御する油圧発生分配
    装置と、を備え、 前記鋼管保持装置は、 加工対象の前記鋼管の外径に合わせて交換可能であり、
    該鋼管を前記主軸と直交する方向で引抜分岐管形成部分
    を前記バーリング加工用加工ヘッドの正面に保持するバ
    ーリング加工用クランプチャックと、 前記鋼管が所定の位置に保持されるようにそのロットが
    前記バーリング加工用クランプチャックを支持して固定
    する第3の油圧シリンダと、を備え、 共通架台が、前記ガイドロットを固定し、前記第2の油
    圧シリンダの一端を固定し、前記油圧発生分配装置と前
    記鋼管保持装置とを搭載して、前記第2の油圧シリンダ
    の固定部と前記鋼管保持装置の固定枠とをロッドで連結
    して固定する、ことを特徴とする鋼管複合加工設備。
  10. 【請求項10】 それぞれが鋼管の外壁に沿って内周面
    が摺動可能なルーズフランジの結合によって2個の鋼管
    の端部を締結可能なように、鋼管複合加工設備を用い
    て、該鋼管の端部を該鋼管の中心線に対して垂直方向に
    向けて外部に折り曲げて鍔出しするフレア加工を行う鋼
    管加工方法であって、 加工対象の鋼管を中心線が主軸の中心線と一致するよう
    鋼管保持装置のクランプチャックで前記鋼管複合加工設
    備の所定の位置に固定し、 第1の加工ヘッドの軸心方向が主軸と平行の状態でスラ
    イドユニットをスライドさせて該第1の加工ヘッドの側
    面を前記鋼管の内面に接触させ、 前記主軸を回転させるとともに第1の油圧シリンダで前
    記第1の加工ヘッドユニットを前記鋼管の前記クランプ
    チャックのクランプ部とクランプされない部分との境界
    位置を旋回中心として旋回摺動させることによって前記
    鋼管のクランプされていない管端部を境界位置を屈折点
    として鍔出しの中間の第1位置まで拡開させたあと、前
    記第1の加工ヘッドユニットを初期位置に戻し、 前記主軸を前進させて、第2の加工ヘッドユニットに前
    記主軸に直交する方向に取り付けられた自由回転可能な
    円柱ローラー状の第2の加工ヘッドを前記第1位置まで
    拡開された前記鋼管の管端部に接触させ、前記主軸の回
    転と前進とによって前記鋼管の管端部を所定の鍔出し角
    度まで押圧変形させ、 前記鋼管保持装置の前記クランプチャックを開いてフレ
    ア加工済みの前記鋼管を取り出す、工程を有することを
    特徴とする鋼管加工方法。
  11. 【請求項11】 加工対象の鋼管を鋼管保持装置のクラ
    ンプチャックで前記鋼管複合加工設備の所定の位置に固
    定する工程と、第1の加工ヘッドの軸心方向が主軸と平
    行の状態でスライドユニットをスライドさせて該第1の
    加工ヘッドの側面を前記鋼管の内面に接触させる工程と
    の間に、回転を抑止した前記第1の加工ヘッドの先端に
    切削刃面が該第1の加工ヘッド外周と同一となるように
    配設されたライニング切削用カッターの切削刃面を、前
    記鋼管の内部および外部のいずれかに接触させ、前記主
    軸を回転・前進させることにより該鋼管に被装されたラ
    イニングを剥離除去する工程を有する、請求項10に記
    載の鋼管加工方法。
  12. 【請求項12】 前記鋼管の管端部を所定の鍔出し角度
    まで押圧変形させる工程と同時に、前記主軸の軸線に直
    角方向に切削刃面を有し、前記鋼管の方向に付勢された
    面仕上げツールの前記切削刃面を拡開された前記鋼管の
    管端部に接触させ、前記主軸の回転と前進とによって、
    前記鋼管の管端部を所定の鍔出し角度まで押圧変形させ
    ると同時に該管端部を研削仕上げする、請求項10また
    は請求項11に記載の鋼管加工方法。
  13. 【請求項13】 鋼管複合加工設備を用いて鋼管側面に
    引抜分岐管を形成するバーリング加工を行うための鋼管
    加工方法であって、 加工対象の鋼管を主軸と直交する方向で引抜分岐管形成
    部分をバーリング加工用加工ヘッドの正面に保持するバ
    ーリング加工用クランプチャックで鋼管を前記鋼管複合
    加工設備の所定の位置に固定し、 対向する鋼管側面を切断するパイロットホールカッター
    が先端に取り付けられ、斜め方向に設けられた孔に摺動
    可能に係合し管壁折り曲げ用の先端部が突出した位置と
    孔に収納された位置とで固定が可能である折り曲げツー
    ルが中間部に取り付けられ、先端部に傾斜した切削刃を
    有する開先加工ツールが基部に取り付けられたバーリン
    グ加工用加工ヘッドをスライドユニットに取り付けられ
    た加工ヘッドユニットに取り付けて固定し、 前記パイロットホールカッターを前記鋼管の側面の所定
    の位置に接触させ、主軸を回転させると共に該主軸の前
    進によって該鋼管の側壁を円形に切削してパイロットホ
    ールを形成し、 前記折り曲げツールが孔に収納された状態で前記折り曲
    げツールを前記パイロットホール内部に前進させた後に
    該折り曲げツールの先端が所望の引抜分岐管内径となる
    まで孔から突出させ、前記主軸の回転と後退とによって
    該折り曲げツールで前記パイロットホールの周辺管壁を
    押圧し、接触する前記鋼管の壁面を外部に拡開して引抜
    分岐管部分を形成し、 前記開先加工ツールの切削刃を前記引抜分岐管部分の先
    端に接触させながら前記主軸を回転と前進させることに
    よって該引抜分岐管部分の先端を整形して開先を形成
    し、 前記バーリング加工用加工ヘッドを後退させた後、前記
    鋼管保持装置の前記バーリング加工用クランプチャック
    を開いてバーリング加工済みの前記鋼管を取り出す、工
    程を有することを特徴とする鋼管加工方法。
  14. 【請求項14】 鋼管複合加工設備を用いて鋼管外部に
    ねじを転造する転造ねじ加工を行うための鋼管加工方法
    であって、 加工対象の鋼管を中心線が主軸の中心線と一致するよう
    に鋼管保持装置のクランプチャックで前記鋼管複合加工
    設備の所定の位置に固定し、 回転フレーム上に主軸の中心線に対して直径方向に対向
    して固定された2個の第2の加工ヘッドユニットの両側
    面に前記主軸と平行方向に設けられた取付ブラケットの
    スライド用貫通孔に、ねじ転造用ダイス取付台の4本の
    支持脚をスプリングを介して摺動可能に挿入し、 主軸の回転と前進と前記スプリングの反発力とによっ
    て、係合する前記鋼管の外面にねじを転造するねじ転造
    ダイスを該ねじ転造用ダイス取付台に取り付け、 前記ねじ転造ダイスが前記鋼管の外壁面にねじを転造で
    きる位置に該ねじ転造ダイスを設定し、 前記主軸を回転させると共に前進させて前記スプリング
    の反発力によって前記ねじ転造ダイスを前記鋼管の外壁
    面に食い込ませ、前記主軸の回転と前記スプリングの反
    発力によってねじを転造し、 前記主軸を逆転させて該ダイスを後退させた後、前記鋼
    管保持装置の前記クランプチャックを開いて転造ねじ加
    工済みの前記鋼管を取り出す、工程を有することを特徴
    とする鋼管加工方法。
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