JP2002034457A - 緑茶の製造方法 - Google Patents

緑茶の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来、ペットボトル等の緑茶ドリンクでは、緑
茶の表示はしているものの実際の液体は褐色であり、緑
茶とは言い難かった。これは従来の工程中に酸化の多く
起こった茶葉原料を使用していることと、従来の荒茶製
法による不完全な酵素失活のためであり、本発明に係る
緑茶の製造方法によって本来の緑茶色を有しかつ美味な
緑茶ドリンクを製造できるようにしたものである。 【解決手段】本発明に係る緑茶の製造方法は、荒茶の従
来の精揉工程の全工程を経ないで、揉みによる美味の醸
し出される所定時間を経た途中段階で茶葉を取り出し、
次工程として精揉工程の所定時間を経た途中段階で取り
出した該茶葉を減圧槽にセットし、該減圧槽を単数また
は複数の目標減圧度に向けて圧力制御し、該茶葉にコン
トロールされたマイクロ波加熱を行う乾燥方法を用い該
茶葉を乾燥することで、酸化の発生が少なくかつ発色に
優れた荒茶を製造するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑茶製造における
荒茶の製法に関し、従来の精揉工程を終了させない段階
で茶葉を取り出し乾燥することで、あるいは精揉工程を
従来よりも短縮し乾燥することで、茶葉の発色が格段に
優れ、酸化が少ないことから苦味、渋みのごく少ない大
変美味な緑茶を提供することができる。
【0002】また、乾燥と火入れを同時に行うことで、
コストが格段に低く、かつ酸化がごく少ないために従来
になくさわやかな味覚の仕上げ茶を提供する。また酵素
の失活をマイクロ波による茶葉の自己発熱によって完壁
にしていくことができるために抽出後の変色がごく少な
い仕上げ茶を提供することができる。主用途としては、
緑豊かで風味さわやかな革新の仕上げ茶葉材料、ペット
ボトル緑茶用材料、パック緑茶用材料、ティーバッグ用
材料等が考えられる。産業分野としては、製茶業界のみ
ならず、各種のドリンク飲料メーカーにまで展開され
る。
【0003】
【従来の技術】荒茶の製造工程における従来の精揉工程
では、茶葉の味や形を整え、同時に合水率を10%程度
にするために、150℃から170℃程度の加熱盤の上
で40分程度かけて茶葉を揉みこんでいたので酸化が多
く発生していた。また、精揉後の乾燥と火入れは完全な
別工程で行われていた。また、本特許出願人が先に出願
した明細書では、火入れ工程を乾燥工程と同一工程で完
了させる思想を有していないために、抽出後の色を保持
するための酵素失活、コストの大幅な削減、火入れ工程
を乾燥と同時に行うことによって火入れを別工程で行う
場合に比して茶葉に発生する酸化を極めて少なくするこ
とでの十分な味と香りと色の改良等が考慮されていなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の荒茶製造工程に
おける精揉工程は、茶葉の味や形を整えるのと同時に合
水率を投入前の26%程度から12%程度にすることを
目的としている。しかしながら、乾燥がすすむにつれて
酸化によって茶葉の色が徐々に衰えてくるという課題が
あった。またことに深蒸しの茶葉では粉の発生が多く、
粉を除去する工程を仕上げ工程で入れざるを得ないとい
う状況があった。このことは、粉も利用価値があるとは
言え付加価値は下がるので、結果生産ロスにつながり収
益を圧迫する原因となっていた。
【0005】また精揉工程は大気中において40分程度
を要する乾燥工程でもあるので、工程中に酸化が激しく
起きており茶葉の色落ちは避けられなかった。したがっ
てペットボトル等の緑茶ドリンクでは、緑茶の表示はし
ているものの実際の液体は褐色であり、緑茶とは言い難
かった。これは従来の工程中に酸化の多く起こった茶葉
原料を使用していることと、従来の荒茶製法による不完
全な酵素失活のためであり、本発明に係る緑茶の製造方
法によって本来の緑茶色を有しかつ美味な緑茶ドリンク
を製造できる。
【0006】また、従来乾燥装置と火入れ装置とは装置
が異なっており、別々の工程で処理されてきたわけであ
るが、別工程を経るので工程所要時間が長くコスト低減
をはかることはできなかったばかりでなく、茶葉には酸
化が多く起こり色素破壊につながっていた。また味の点
からも渋み、苦味の多い茶葉となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】被乾燥物を減圧槽にセッ
トし、該減圧槽を単数または複数の目標減圧度に向けて
圧力制御し、かつ被乾燥物に、コントロールされたマイ
クロ波加熱を行う乾燥方法、あるいはコントロールされ
たマイクロ波加熱とコントロールされた遠赤外線加熱を
乾燥工程の一部または全部で同時に行う乾燥方法は、ト
レーに茶葉に搭載して行う乾燥方法であり茶葉そのもの
はトレー内で移動しないために粉を発生させないのであ
るし、かつ茶葉の有する色を保持したままで乾燥できる
ことが知られている。これらの乾燥方法を応用し、従来
の精揉工程の全工程を経ないで、所定時間を経た途中段
階で精揉工程を終了するか、あるいは精揉工程そのもの
を従来の精揉工程よりも短縮し、その後に当該乾燥方法
で茶葉を乾燥すれば、粉が格段に少なくかつ発色の格段
に優れた荒茶を得ることができる。
【0008】また、本発明に係る乾燥方法では、乾燥と
火入れ(軽焙煎)を同一工程でおこなうことができるの
で、格段のコスト低減をはかることができる。すなわ
ち、乾燥がほぼ終了した段階で、同一工程でさらに加熱
を続けることで火入れまでを終了させてしまうことがで
きる。酸素のほとんど存在しない減圧下で乾燥と火入れ
を同工程内で行うのであるから、結果として酸化がごく
少なく発色の非常に優れた緑茶を得ることができる。
【0009】
【作用】従来の精揉工程を観察すると、全工程を経過す
れば、時間にして40分程度を要するのであるが、茶葉
の味がほぼ整ってくるのには10分から20分程度を要
するにすぎない。また含水率は20%程度となってくる
段階である。この段階をすぎると粉の発生が急激に増量
するし茶葉の色も急激に衰えてくる。この粉の発生を極
力抑え、かつ茶葉の色を保持するためには、従来の精揉
工程を途中段階で終了するか、あるいは精揉工程そのも
のを茶葉の味がほぼ整うレベルの所定の段階で終了する
ように従来の精揉工程よりも短縮する。次に茶葉を減圧
槽にセットし、該減圧槽を単数または複数の目標減圧度
に向けて圧力制御し、かつ茶葉にコントロールされたマ
イクロ波加熱を行って乾燥するか、あるいは茶葉にコン
トロールされたマイクロ波加熱とコントロールされた遠
赤外線加熱を乾燥工程の一部または全部で同時に行って
乾燥すれば、粉が格段に少なくかつ発色の格段に優れ
た、すなわち酸化のごく少ない荒茶を得ることができ
る。
【0010】なぜならば、当該乾燥方法では短縮された
精揉工程を経た茶葉をトレーに搭載して乾燥するのであ
るから、茶葉そのものはトレー内部で移動しないために
粉を発生させない。また本発明に係る乾燥方法は、減圧
下のほば無酸素状態での乾燥であり、かつその乾燥速度
が非常に速いため、茶葉の酸化がほとんど無く、葉の色
をほとんど衰えさせないで乾燥できる。また、本発明に
係る乾燥方法を用いれば、乾燥がほぼ終了した段階から
同一工程でさらに加熱を所定時間継続することで、茶葉
の温度を100℃以上にまで昇温させることができ、いわ
ば火入れ〈軽焙煎)までの工程を終了させることができ
る。つまり同一の工程で乾燥と火入れ工程を酸素のごく
少ない減圧下で行うことができるため、酸化が極めて少
なく発色が非常に優れさわやかな味の緑茶を得ることが
できる。また、付加的な要件として、仕上げた茶葉の合
水率を1%台にすることができ、保存性に格段に優れた
茶葉を得ることができる。
【0011】一方、従来のペットボトル緑茶飲料等に使
用されてきた材料は、従来の蒸気を用いた蒸しによる酵
素失活と従来のガス火等による火入れをそれぞれ独立工
程として実施した材料であり、十分な酵素失活とごく少
ない酸化をもって仕上げられた材料ではない。なぜなら
ば、蒸気による蒸しでは積層した部分の茶葉には酵素失
活を十分に行うことができないのであり、かつ大気中の
ガス火による火入れでは酸化がはげしくおこるからであ
る。酵素失活の不十分さは抽出液に色劣化を与え、酸化
は渋み、苦味の原因となる。本発明では、酸化の少ない
乾燥に引き続いて、マイクロ波加熱あるいはマイクロ波
加熱と遠赤外線加熱によって茶葉の自己発熱による乾熱
の酵素失活を行うことができ、同時にこれを火入れとす
ることができるので、酵素失活が十分に行われかつ酸化
のごく少ない材料を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】実施例1 粉の発生が多いと言われる深蒸し茶の従来の精揉工程
で、茶葉の味のほぼ整った15分を経過した途中段階で
茶葉を取り出し、6kgを減圧槽にセットした。次に該減
圧槽を複数の目標減圧度に向けて圧力制御し、該茶葉に
コントロールされたマイクロ波加熱を行い乾燥した。最
高到達減圧度は0.5kPaで設定し、マイクロ波出力は
5kwとした。従来の精揉工程の全工程を終了した荒茶と
の比較を行った。粉の発生量は40%ほど少なく、また
茶葉の発色が優れており、抽出した茶の水色もよリグリ
ーンの牙えた優れたものであった。またこの茶葉を8m
mにカットして整え、急須で抽出したところ、酸化が少
ないために渋み、苦味の非常に少ない大変さわやかな味
覚の緑茶を得た。
【0013】実施例2 伸び茶(針形状の茶)の精揉工程を20分に短縮した。すで
に形がほば所定の形に整えられた段階である。該精揉工
程を終了した茶葉を減圧槽にセットした。次に該減圧槽
を複数の目標減圧度に向けて圧力制御し、該茶葉にコン
トロールされたマイクロ波とコントロールされた遠赤外
線加熱を工程の一部で同時に行い乾燥した。粉の発生量
は20%ほど少なく、また水色も従来になくグリーンであ
り優れたものであった。
【0014】実施例3 深蒸し茶の精揉工程を13分で終了し、当該茶葉6kgを
減圧槽にセットした。次に最高減圧到達度を0.5kPaとし
て減圧をすすめながら、5kw出力のマイクロ波加熱と
1.3kw出力の遠赤外線加熱によって乾燥を行った。乾
燥がほば終了した段階で、減圧度調整弁によって最高減
圧到達度を3kPaとし、マイクロ波を1kwにおとし、遠
赤外線出力はそのままとして、同一工程でさらに15分間
の加熱をおこなった。ファイバー温度計により測定した
ところ工程中の茶葉の到達温度は110℃であった。含水
率は1.5%であった。出来上がった材料を抽出したとこ
ろ、精揉工程を43分経た材料と比較して抽出スピードが
2倍ほど速く、緑色の発色も格段に優れていた。この抽
出液をを殺菌にかけペットボトルに充填したところ、黄
緑色で味のさわやかなペットボトル飲料を得ることがで
きた。また同時に抽出液をグラスに入れて経時変化を観
察したところ、ペットドリンク飲料の従来品は24時間で
大きく変色したのに対して、本実施例で得た材料は72時
間を経てもほとんど変色しなかった。これは本実施例の
加熱〈火入れ)が十分であったために、茶葉酵素の失活
が完壁に行われていたことを示す。さらに、本発明に係
る乾燥方法で生の茶葉を乾燥し、500μ程度までの粉砕
をし、本実施例の仕上げ茶に10%程度添加して抽出した
ところ、さらに緑色が鮮やかで新鮮な味覚の抽出液を得
ることができた。
【0015】
【発明の効果】本発明は、緑茶製造に革新をもたらす技
術であり、その効果は緑色の鮮やかな苦味、渋みのごく
少ないさわやかな味覚の緑茶を提供することができる。
近来の緑茶業界では、若者の緑茶離れに対する対策とし
て、ペットボトルによる緑茶飲料を大きなスケールで提
供しつつあるが、材料がすでに大幅に酸化した材料を使
用しているため、緑茶飲料の実際の色は褐色である。こ
れでは、日本の伝統的な緑茶のマーケットを維持するこ
とはできない。そこで、本発明により、発色が優れかつ
味わいのさわやかな本格的緑茶飲料を提供するものであ
る。
【0016】また、渋み、苦味が従来に無く少なく、か
つまろやかでさわやかな味覚の茶葉を安価に提供するこ
とができるので、従来の茶葉売りのマーケットにも新風
を吹き込むことができ、緑茶業界の活性化にも供する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荒茶の従来の精揉工程の全工程を経ない
    で、揉みによる美味の醸し出される所定時間を経た途中
    段階で茶葉を取り出し、次工程として精揉工程の所定時
    間を経た途中段階で取り出した該茶葉を減圧槽にセット
    し、該減圧槽を単数または複数の目標減圧度に向けて圧
    力制御し、該茶葉にコントロールされたマイクロ波加熱
    を行う乾燥方法を用い該茶葉を乾燥することで、酸化の
    発生が少なくかつ発色に優れた荒茶を製造することを特
    徴とする緑茶の製造方法。
  2. 【請求項2】 荒茶の従来の精揉工程の全工程を経ない
    で、揉みによる美味の醸し出される所定時間を経た途中
    段階で茶葉を取り出し、次工程として精揉工程の所定時
    間を経た途中段階で取り出した該茶葉を減圧槽にセット
    し、該減圧槽を単数または複数の目標減圧度に向けて圧
    力制御し、該茶葉にコントロールされたマイクロ波加熱
    とコントロールされた遠赤外線加熱を工程の一部または
    全部で同時に行う乾燥方法を用い該茶葉を乾燥すること
    で、酸化の発生が少なくかつ発色に優れた荒茶を製造す
    ることを特徴とする緑茶の製造方法。
  3. 【請求項3】 従来40分程度必要とされた荒茶の精揉
    工程を揉みによる美味の醸し出される所定時間までに短
    縮した精揉工程とし、次工程として短縮された該精揉工
    程を経た茶葉を減圧槽にセットし、該減圧槽を単数また
    は複数の目標減圧度に向けて圧力制御し、該茶葉にコン
    トロールされたマイクロ波加熱を行う乾燥方法を用い該
    茶葉を乾燥することで、酸化の発生が少なくかつ発色に
    優れた荒茶を製造することを特徴とする緑茶の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 従来40分程度必要とされた荒茶の精揉工
    程を揉みによる美味の醸し出される所定時間までに短縮
    した精揉工程とし、次工程として短縮された該精揉工程
    を経た茶葉を減圧槽にセットし、該減圧槽を単数または
    複数の目標減圧度に向けて圧力制御し、該茶葉にコント
    ロールされたマイクロ波加熱とコントロールされた遠赤
    外線加熱を工程の一部または全部で同時に行う乾燥方法
    を用い該茶葉を乾燥することで、酸化の発生が少なくか
    つ発色に優れた荒茶を製造することを特徴とする緑茶の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 茶葉を従来の精揉工程の途中で取り出す
    か、あるいは従来の精揉工程よりも短縮した工程として
    揉みによる美味の醸し出される所定時間までに短縮した
    精揉工程を経て取り出し、次工程として該茶葉を減圧槽
    にセットし、該減圧槽を単数または複数の目標減圧度に
    向けて圧力制御し、該茶葉にコントロールされたマイク
    ロ波加熱を行って乾燥する工程において、あるいは該茶
    葉にコントロールされたマイクロ波加熱とコントロール
    された遠赤外線加熱を工程の一部または全部で同時に行
    って該茶葉を乾燥する工程において、該茶葉の水分がほ
    とんど無くなった乾燥工程終了近傍時に、同一工程の所
    定の減圧下でさらに所定時間マイクロ波加熱を行うか、
    または所定時間マイクロ波加熱と遠赤外線加熱を行い、
    火入れ工程を乾燥工程と同一工程でに完了させることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項
    4記載の緑茶の製造方法。
  6. 【請求項6】 荒茶製造工程の精揉工程よりも前の段階
    で茶葉を取り出し、次工程として該茶葉を減圧槽にセッ
    トし、該減圧槽を単数または複数の目標減圧度に向けて
    圧力制御し、該茶葉にコントロールされたマイクロ波加
    熱を行って乾燥する工程において、あるいは該茶葉にコ
    ントロールされたマイクロ波加熱とコントロールされた
    遠赤外線加熱を工程の一部または全部で同時に行って乾
    燥する工程において、該茶葉の水分がほとんど無くなっ
    た乾燥工程終了近傍時に、同一工程の所定の減圧下でさ
    らに所定時間マイクロ波加熱を行うか、または所定時間
    マイクロ波加熱と遠赤外線加熱を行い、火入れ工程を乾
    燥工程と同一工程で完了させることを特徴とする緑茶の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 緑茶飲料の製造方法において、抽出およ
    び濾過後の殺菌加熱工程を経ても色や味の劣化が発生し
    ないようにするために、請求項5または請求項6の方法
    で製造された酸化が少なく酵素失活の完全に行われた材
    料を用いて製造することを特徴とする請求項5または請
    求項6の緑茶飲料材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 緑茶飲料の製造方法において、抽出およ
    び濾過後の殺菌加熱工程を経ても色や味の劣化が発生し
    ないようにするために、請求項5または請求項6の方法
    で製造された酸化が少なく酵素失活の完全に行われた荒
    茶材料と、同様に本発明に係る乾燥加熱方法を用いて乾
    燥加熱され酸化が少なく酵素失活が完全に行われた生茶
    葉の乾燥パウダー緑茶あるいは乾燥カット緑茶とをブレ
    ンドし、緑茶色を請求項7におけるよりもさらに牙えさ
    せた材料を用いて製造することを特徴とする請求項5ま
    たは請求項6の緑茶飲料材料の製造方法。
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