JP2002034117A - 電気接続箱のブラケット取付構造 - Google Patents

電気接続箱のブラケット取付構造

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JP2002034117A
JP2002034117A JP2000217569A JP2000217569A JP2002034117A JP 2002034117 A JP2002034117 A JP 2002034117A JP 2000217569 A JP2000217569 A JP 2000217569A JP 2000217569 A JP2000217569 A JP 2000217569A JP 2002034117 A JP2002034117 A JP 2002034117A
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mounting
bracket mounting
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Naomasa Nishiyama
尚昌 西山
Mitsunori Hayashi
光則 林
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気接続箱に設けたブラケット取付部の構成
を簡略化してコスト低減を図るとともに、ブラケット取
り付け方向を容易に識別して取り付けミスを未然に防止
する電気接続箱のブラケット取付構造を提供する。 【解決手段】 電気接続箱2のケース3の周壁部3aに
1個のブラケット取付部4を設けるとともに、第1ブラ
ケット取付部4を中心にして所定間隔の位置に第2ブラ
ケット取付部5a,5bを設ける。第1ブラケット取付
部4には切り込み14a,14bによって切り取り可能な自
由端部13a,13bが設けられ、ブラケット6の取り付け
に先立って自由端部13a,13bのいずれか一方が切り取
られる。この結果、ブラケット6の第1取付部21を嵌
合するガイド溝16a,16bの形状が変化し、ブラケット
6の取り付けミスを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャンクションボ
ックス(J/B)、リレーボックス(R/B)、ヒュー
ジブルリンクボックス(FL/B)等の電気接続箱を、
自動車の車体フレーム等に固定するための電気接続箱の
ブラケット取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用ワイヤーハーネスを
種々の電装品に分岐接続する際に電気接続箱(ジャンク
ションボックス)が使用されている。この電気接続箱を
自動車に内装する場合、ブラケットを介して車体の一部
に固定される。以下、従来の電気接続箱のブラケット取
付構造の一例を図8および図9を参照して説明する。
【0003】図8に示す電気接続箱40は、ケース41の上
部表面にヒューズ42やソケット43が配設されているとと
もに、ケース41の周壁41aに2組のブラケット係止部44
a,44bが突設されている。2組のブラケット係止部44
a,44bを設ける理由は、ケース41の右側面において例
えば自動車の車体フレーム等の固定部材45に固定した
り、図9に示すようにケース41の左側面において固定部
材部45に固定するためである。
【0004】この構成によれば、電気接続箱41を自動車
内の右側や左側に固定でき、1種の電気接続箱を例えば
右ハンドル車や左ハンドル車に共通部品として適用でき
る。電気接続箱40は長方形状で、ブラケット係止部44
a,44bは1つの短辺側と2つの角部を利用して設けら
れている。
【0005】ブラケット係止部44aは、図8の上部左側
に示すように第1ブラケット取付部46aと第2ブラケッ
ト取付部47aにより構成され、ブラケット係止部44bは
図9の上部右側に示すように第1ブラケット取付部46b
と第2ブラケット取付部46bにより構成されている。
【0006】第1ブラケット取付部46aは、一対のガイ
ド枠48の間に突状ガイド部49を設けるとともに、突状ガ
イド部49の両端部をガイド枠48方向に突出させ、平面か
ら見てL字状のガイド溝50を形成したものである。第2
ブラケット取付部47aは、周壁41aに形成した凹部の先
端を両側から張出端部51により半ば閉塞してガイド部52
を形成したものである。
【0007】一方の第1ブラケット取付部46bも、一対
のガイド枠48の間に突状ガイド部49を設けるとともに、
突状ガイド部49の両端部をガイド枠48方向に突出させ、
平面から見てL字状のガイド溝50を形成したものであ
る。第2ブラケット取付部47bは、周壁41aに形成した
凹部の先端を両側から張出端部51により半ば閉塞してガ
イド部52を形成したものである。
【0008】ブラケット55は、合成樹脂を一体成形した
ものであり、第1ブラケット取付部46a,46bに嵌合さ
れる第1取付部55aと、第2ブラケット取付部47a,47
bに嵌合される第2取付部55bと、車体の一部45にボル
ト締めされる固定部55cとを備えている。第1取付部55
aは、ガイド溝50に嵌合する突起(図示省略)と、第2
取付部55bはガイド部52に嵌合する突起56とを備え、更
に第3取付部55cにはボルト58を挿通する挿通孔が設け
られている。
【0009】電気接続箱40を右側において車体フレーム
45に固定する場合は、図8に示すようにブラケット係止
部44bを構成する第1ブラケット取付部46bにブラケッ
ト55の第1取付部55aを嵌合し、第1ブラケット取付部
47bに第2ブラケット取付部55bを嵌合する。そして、
第3取付部55cに設けた挿通孔を利用して、ブラケット
55を、言い換えればブラケット55を介して電気接続箱40
を固定部材45にボルト締めする。
【0010】なお、固定部材45の下端には嵌合孔45aが
形成され、該嵌合孔45aにはケース41の周壁41aに形成
された係止突起57が嵌合される。従って、電気接続箱40
は、2箇所において固定部材45に固定されることにな
り、振動等による破損、がたつきを防止できるようにな
っている。
【0011】また、電気接続箱40を左側において固定部
材45に固定する場合は、図9に示すようにブラケット係
止部44aを構成する第1ブラケット取付部46aにブラケ
ット55の第1取付部55aを嵌合し、第1ブラケット取付
部47aに第2ブラケット取付部55bを嵌合する。そし
て、第3取付部55cに設けた挿通孔を利用して、ブラケ
ット55を、言い換えればブラケット55を介して電気接続
箱40を固定部材45にボルト締めする。なお、固定部材45
の下端に形成された嵌合孔45aには、同様に係止突起57
が嵌合される。従って、電気接続箱40は固定方向の如何
に関わらず、2箇所において固定部材45に固定されるこ
とになり、振動等による破損、がたつきを防止できる。
【0012】以上の如く電気接続箱40は、1種のブラケ
ット55を利用して電気接続箱40の左右において固定部材
45に固定することができる。従って、1種の電気接続箱
40を共通部品として各種自動車に適用することができ、
部品点数の削減等を図ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、構成にあって
は、ブラケット55の固定方向に対応して2組のブラケッ
ト係止部44a,44bが必要である。従って、ブラケット
係止部が1組の場合に比較して2倍の面積を必要とし、
このためブラケット取付構造を適用しようとすれば、必
然的に電気接続箱40が大型になってしまう。言い換えれ
ば、小型の電気接続箱については適用することができ
ず、部品点数の削減等の利点を有しているにも関わら
ず、利用に限界があった。また、電気接続箱40の取付ス
ペースが広くなってしまう上に、ケース41を成形する金
型の構造が複雑になる等の問題もある。
【0014】なお、実開平5-9122号公報に開示された電
気接続箱の取付構造は、電気接続箱を構成するケースの
側面に差込嵌合体を設け、この差込嵌合体の両側からブ
ラケットを嵌合する構造であるが、差込嵌合体の構成が
複雑である。そのうえ、ブラケットは1箇所で固定され
るだけであるから、大型あるいは重量のある電気接続箱
を固定する場合は信頼性の点で適用が難しい。
【0015】本発明の目的は、電気接続箱とブラケット
との取付構造を簡略化するとともに電気接続箱の車体へ
の取付位置によってブラケットの取付方向を簡便に変更
でき、しかも車体への取付位置を視認できる電気接続箱
のブラケット取付構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、下記1)乃至4)記載の電気接続箱のブラケット取
付構造により解消される。 1)電気接続箱を構成するケースの周壁部に、ブラケッ
トを着脱自在に取り付けるためのブラケット取付部を設
けた電気接続箱のブラケット取付構造において、前記周
壁部に前記ブラケットに設けた第1取付部を嵌合する1
個の第1ブラケット取付部を設け、該第1ブラケット取
付部の両側に等間隔を介して前記ブラケット6に設けた
第2取付部を嵌合する2個の第1ブラケット取付部を設
け、前記第1ブラケット取付部を共有取付位置として両
側方向に前記ブラケットを取り付けることを特徴とする
電気接続箱のブラケット取付構造。
【0017】このような電気接続箱のブラケット取付構
造によれば、1個の第1ブラケット取付部を中心とし
て、例えば左右の等間隔の位置に2個の第2ブラケット
取付部を設けたので、第1ブラケット取付部を中心にし
て左右方向にブラケットを取り付けることができる。第
1ブラケット取付部は1個でよいので、電気接続箱の小
型化、簡略化を図ることができる。
【0018】2)前記第1ブラケット取付部は、対向状
態に形成された一対のガイド枠と、該一対のガイド枠内
に形成された突状ガイド部と、該突状ガイド部の先端に
切り込みにより切り取り可能に形成された一対の自由端
部とを備え、前記ブラケットの第1取付部を嵌合する際
に前記一対の自由端部のいずれか一方を切り取って嵌合
することを特徴とする電気接続箱のブラケット取付構
造。
【0019】このような電気接続箱のブラケット取付構
造によれば、ブラケット取付に際して一対の自由端部の
一方が切り取られるので、この切り取りによりブラケッ
トの取付方向が決定される。また、一対のガイド枠およ
び自由端部にブラケットの取付方向を示す識別記号を付
したことを特徴とする電気接続箱のブラケット取付構造
によって、ブラケットの取付方向を視認することができ
る。
【0020】3)前記ブラケットの第1取付部は、前記
第1ブラケット取付部に嵌合する際に、前記一対の自由
端部のうちの切り取らなかった自由端部の一端を押圧す
る押圧突起を備えていることを特徴とする電気接続箱の
ブラケット取付構造。
【0021】このような電気接続箱のブラケット取付構
造は、第1ブラケット取付部に第1取付部を嵌合するこ
とにより押圧突起が自由端部の基部を押圧するので、嵌
合されたブラケットの抜け出しや位置ずれが防止され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気接続箱のブラ
ケット取付構造の1実施形態を図1乃至図7に基づいて
詳細に説明する。図1は本実施形態の電気接続箱のブラ
ケット取付構造の構成を示す要部の平面図、図2は第1
取付部の構成を示す斜視図、図3はブラケットの構成を
示す斜視図、図4は電気接続箱へのブラケットの取り付
け情況を示す平面図、図5は電気接続箱へのブラケット
の取り付け情況を示す要部の拡大平面図、図6はブラケ
ット取付時の他の形態を示す平面図、図7は電気接続箱
へのブラケットの他の取り付け情況を示す平面図であ
る。なお、実施形態の説明にあたっては、従来例の説明
に参照した図面を適宜援用する。
【0023】本実施形態の電気接続箱のブラケット取付
構造(以下、単にブラケット取付構造と略称する)1
は、図1に示すように電気接続箱2と、該電気接続箱2
を構成するケース3の周壁部3aに設けられた1個の第
1ブラケット取付部4と、周壁部3aであって第1ブラ
ケット取付部4から等間隔Lを介した位置に設けられた
2個の第2ブラケット取付部5a,5bと、ブラケット
6とを備えている。
【0024】電気接続箱2は、従来例と同様にケース3
の上面にヒューズボックスやソケットを設けたり、内部
に電気配線を施して構成されたものであり、本実施形態
では図示および説明の便宜のため第1ブラケット取付部
4および第2取付部5a,5bの近傍のみを拡大して図
示した。
【0025】第1ブラケット取付部4は、各図に示すよ
うにケース3の周壁部3aにケース3と一体に設けたも
のであって、平面から見てコ字状に形成された一対のガ
イド枠11a,11bと、該ガイド枠11a,11b内に設けた
肉厚の突状ガイド部12と、該突状ガイド部12の両端から
外側に、言い換えればガイド枠11a,11bに向けて切り
取り可能に設けた一対の自由端部13a,13bと、該自由
端部13a,13bを切り取り可能にするための切り込み14
a,14bと、突状の係止突起15とを備えている。
【0026】ここで、自由端部13a,13bについて説明
すると、ブラケット6を取り付ける前は、切り込み14
a,14bから切り取られることはなく、図2に示すよう
に基準線L1に対し、角度θ1だけ内側に折れ曲がって
いる。これに対し、切り込み14a,14bは、図2に示す
基準線L2に角度θ2になっている。
【0027】構成によれば、自由端部13a,13bの角度
θ1は、角度θ2が開けば大きくなり、切り込み14a,
14bが完全に閉じられて角度θ2が無くなれば角度θ1
も無くなる。即ち、角度θ1,θ2は比例関係にあり、
切り込み14a,14bが完全に閉じられた場合は、自由端
部13a,13bは基準線L1に沿って直線状になる。そし
て、ガイド枠11a,11bと突状ガイド部12および自由端
部13a,13bによって、突状ガイド部12の両側に平面か
ら見てL字状の空間が形成される。このL字状の空間
が、後述するブラケット6を取り付ける際のガイド溝16
a,16bとなる。
【0028】但し、ブラケット6を取り付ける場合は、
自由端部13a,13bのいずれか一方は必ず切り取られる
ので、例えば自由端部13aを切り取った場合はガイド溝
13aはL字状から略四角形の空間に変形し、自由端部13
bを切り取った場合はガイド溝13bがL字状から略四角
形の空間に変形する。
【0029】第2ブラケット取付部5a,5bは、第1
ブラケット4を中心にして等間隔の位置に対構造で設け
られている。第2ブラケット取付部5a,5bは、後述
するブラケット6を第1ブラケット取付部4とリンクし
てより強固に、且つがたつきなく固定するためのもので
あり、ケース3の周壁部3aに凹状に形成されている。
第2ブラケット取付部5a,5bは、図1に示すように
凹部の入口を両側から張り出した一対の突状端部17a,
17bによって半ば閉塞して形成したガイド部18a,18b
を備えている。
【0030】次に、ブラケット6について説明する。ブ
ラケット6は、合成樹脂を一体成形したものであり、図
1および図3に示すように略四角形の桿状体6aに第1
ブラケット取付部4に嵌合して取り付けるための第1取
付部21と、第2ブラケット取付部5a,5bに嵌合して
取り付けるための第2取付部22と、従来例同様に構成さ
れた固定部材にボルト締め固定するための固定部23とを
設けたものである。
【0031】第1取付部21は、ガイド枠11a,11bを嵌
合するガイド溝24a,24bと、平面から見てL字状に形
成された第1ガイド突起25と、平面から見て略四角形に
形成された第2ガイド突起26と、係止突起27と、第1ガ
イド突起25の先端に形成された押圧突起25aとを備えて
いる。
【0032】第2取付部22は、第2ブラケット取付部5
a,5bに嵌合されるものであって、嵌合突起27とその
先端で左右方向に突出した嵌合端部28a,28bとを備え
ている。嵌合突起27と嵌合端部28a,28bは、第2ブラ
ケット取付部5a,5bに形成したガイド部18a,18b
と雌雄の関係に形成され、ブラケット6を取り付ける際
は、嵌合突起27と嵌合端部28a,28bがガイド部18a,
18bのいずれかに嵌合される。なお、固定部23について
は、従来例で説明したとおりである。
【0033】次に、電気接続箱2へのブラケット6の取
付作用を説明する。本実施形態では、1個の第1ブラケ
ット取付部4と2個の第2ブラケット取付部5a,5b
を用いて、1個のブラケット6を左右に選択的に取り付
けることができる。先ず、図4に示すように、第1ブラ
ケット取付部4の右方にブラケット6を取り付ける場合
について説明すると、第1ブラケット取付部4に設けた
自由端部13bを切り込み14bを形成した位置から切り取
る。この結果、第1ブラケット取付部4にL字状のガイ
ド溝16aが元の形状で残存するものの、他方のガイド溝
16bはL字状から略四角形の空間に変形する。
【0034】この状態で、第1ブラケット取付部4の例
えば上方にブラケット6の第1取付部21を当て付け、第
2ブラケット取付部5aに第2取付部22を当て付けて押
し込むようにする。この結果、第1取付部21のガイド溝
24a,24b内に第1ブラケット取付部4のガイド枠11
a,11bが嵌合し、第1ブラケット取付部4のガイド溝
16aに第1取付部21に設けた第1ガイド突起25が嵌合す
るとともに、第2ガイド突起26が自由端部13bを切り取
った空間に嵌合する。そして、ガイド溝16aに第1ガイ
ド突起25を嵌合させることにより、図5に想像線で示す
ように折れ曲がっていた自由端部13aが、第1ガイド突
起25によって押される。従って、切り込み14aが閉じ、
図4および図5に示すように自由端部13aが直線状にな
る。嵌合動作とともに、第2取付部22全体を第2ブラケ
ット取付部5a内に嵌合する。
【0035】このように、第1および第2ブラケット取
付部4,5aに第1および第2取付部21,22を嵌合した
状態で押し込むと、当初は円滑に押し込まれるが、完全
嵌合に近い位置、例えば第1および第2ブラケット取付
部4,5aの上面と第1および第2取付部21,22の上面
とが面一になる位置に近づくと、第1ブラケット取付部
4に形成した係止突起15と、第1取付部21に形成した係
止突起27とが重なり合い、抵抗が増して両者が完全嵌合
されたことを知ることができる。
【0036】この状態では、係止突起15,27の重なり合
いにより、ブラケット6の一端である第1取付部21の近
傍全体が外側に付勢されるようになり、第1ガイド突起
25の先端に形成した押圧突起25aが自由端部13aの基部
に、付勢によって強く食い込むようになる。従って、第
1ブラケット取付部4と第1取付部21との取付が強化さ
れ、しかも第2ブラケット取付部5aに第2取付部22が
嵌合しているので、ブラケット6は2箇所でケース3の
周壁部3aに固定される。
【0037】次に、図6および図7に示すように、第1
ブラケット取付部4の左方にブラケット6を取付ける際
の作用を説明する。この場合、第1ブラケット取付部4
に設けた自由端部13aを切り込み14aを形成した位置か
ら切り取り、ガイド溝16aをL字状から略四角形の空間
に変形させる一方、ガイド溝16bをL字状のままにして
おく。
【0038】次いで、第1ブラケット取付部4の例えば
上方にブラケット6の第1取付部21を当て付け、第2ブ
ラケット取付部5bに第2取付部22を当て付けて押し込
むようにする。この結果、第1取付部21のガイド溝24
a,24b内に第1ブラケット取付部4のガイド枠11a,
11bが嵌合し、自由端部13aを切り取った後の空間に第
2ガイド突起26が嵌合するとともに、第1ガイド突起25
がガイド溝16bに嵌合する。そして、のように折れ曲が
っていた自由端部13bが、第1ガイド突起25によって押
される。従って、切り込み14bが閉じ、図4および図5
に示した場合と同様に自由端部13bが直線状になる。嵌
合動作とともに、第2取付部22全体を第2ブラケット取
付部5b内に嵌合する。
【0039】このように、第1および第2ブラケット取
付部4,5bに第1および第2取付部21,22を嵌合した
状態で押し込むと、当初は円滑に押し込まれるが、完全
嵌合に近い位置、例えば第1および第2ブラケット取付
部4,5bの上面と第1および第2取付部21,22の上面
とが面一になる位置に近づくと、第1ブラケット取付部
4に形成した係止突起15と、第1取付部21に形成した係
止突起27とが重なり合い、抵抗が増して両者が完全嵌合
されたことを知ることができる。
【0040】この状態では、係止突起15,27の重なり合
いにより、ブラケット6の一端である第1取付部21の近
傍全体が外側に付勢されるようになり、第1ガイド突起
25の先端に形成した押圧突起25aが自由端部13bの基部
に、付勢によって強く食い込むようになる。従って、第
1ブラケット取付部4と第1取付部21との取り付けが強
化され、しかも第2ブラケット取付部5bに第2取付部
22が嵌合しているので、ブラケット6は2箇所でケース
3の周壁部3aに固定される。
【0041】以上に説明したように、本実施形態におけ
る電気接続箱のブラケット取付構造は、1個の第1ブラ
ケット取付部と2個の第2ブラケット取付部とにより、
1個のブラケットを異なった方向に取り付けることがで
き、取付構造の簡略化を図ることができる。また、ブラ
ケットの取付方向は、ブラケットの取付に先立って第1
ブラケット取付部に設けた自由端部の切り取りにより決
定でき、取付方向の間違いを未然に防止できる。
【0042】なお、ブラケット取り付けに際し、取付方
向を視認する構成として識別記号を適用してもよい。即
ち、図1に示すように第1ブラケット取付部の右方にブ
ラケットを取り付ける場合は、図2に示すようにガイド
枠11aに識別記号Rを付しておき、切り取り対象となる
自由端13bに識別記号Lを付しておく。この場合は、ブ
ラケット6の取り付けに先立って自由端13bを切り取る
のであるから、第1ブラケット取付部4にブラケット6
を嵌合する段階では右を意味する識別記号Rのみが残
る。従って、作業者は識別記号Rを視認してブラケット
6を取り付けることができ、取付作業の効率化、取付ミ
スの未然防止を図ることができる。
【0043】なお、ブラケット6を図6および図7に示
すように第1ブラケット取付部4の左方に取り付ける場
合は、ガイド枠11bに識別記号Lを付し、自由端部13a
に識別記号Rを付しておく。作業者は、自由端13aを切
り取ることによって、ブラケット6を間違いなく左方に
取り付けることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電気接続箱
のブラケット取付構造は、電気接続箱を構成するケース
の周壁部に1個の第1ブラケット取付部を設けるととも
に、第1ブラケット取付部を中心として、例えば左右の
等間隔の位置に2個の第2ブラケット取付部を設けた。
従って、1個の第1ブラケット取付部を共有し、且つ2
個の第2ブラケット取付部のいずれか一方を利用してブ
ラケットを取り付けることができる。第1ブラケット取
付部は1個でよいので、電気接続箱を小型化およびでき
る。
【0045】また、第1ブラケット取付部を構成するガ
イド突起の両端部に切り込みにより切り取り自在な一対
の自由端部を設け、ブラケットを取り付ける際にブラケ
ットの取付方向によって一対の自由端部のいずれか一方
を切り取るように構成した。従って、ブラケット取り付
けに先立って一対の自由端部の一方が切り取られるの
で、作業者は自由端部の切り取りによりブラケットの取
付方向を視認することができ、取り付けミスの防止と作
業効率の向上とを図ることができる。更に、一対のガイ
ド枠および自由端部にブラケット6の取付方向を示す識
別記号を付したので、同様に取り付けミスの防止、作業
効率の向上を図ることができる。
【0046】電気接続箱のブラケット取付構造は、第1
ブラケット取付部に第1取付部を嵌合することにより押
圧突起が自由端部の基部を押圧するので、嵌合されたブ
ラケットの抜け出しや位置ずれが防止される。が決定さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気接続箱のブラケット取付構造の第
1実施形態を示す要部の平面図である。
【図2】第1ブラケット取付部の構成を示す要部の拡大
斜視図である。
【図3】ブラケットの第1取付部の構成を示す要部の拡
大斜視図である。
【図4】第1ブラケット取付部の右方へのブラケット取
り付け状態を示す要部の平面図である。
【図5】図4の一部拡大平面図である。
【図6】第1ブラケット取付部の左方へのブラケット取
り付け過程を示す要部の平面図である。
【図7】第1ブラケット取付部の左方へのブラケット取
り付け状態を示す要部の平面図である。
【図8】従来のブラケット取り付け状態を示す電気接続
箱の平面図である。
【図9】ブラケット取り付け状態の他の例を示す電気接
続箱の平面図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱のブラケット取付構造 2 電気接続箱 3 ケース 4 第1ブラケット取付部 5a,5b 第2ブラケット取付部 6 ブラケット 11a,11b ガイド枠 12 突状ガイド部 13a,13b 自由端部 14a,14b 切り込み 15 係止突起 16a,16b ガイド溝 17a,17b 突状端部 18a,18b ガイド部 21 第1取付部 22 第2取付部 23 固定部 24a,24b ガイド溝 25 第1ガイド突起 25a 押圧突起 26 第2ガイド突起 27 係止突起 28a,28b 嵌合端部 R,L 識別記号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J001 FA12 GA02 HA02 HA08 HA09 JD29 JD35 JE02 KA05 KA11 KB01 4E360 AB12 AB18 AB20 AB22 EA03 EA27 EB02 EC03 EC05 EC12 ED03 ED23 ED27 FA02 GA04 GA06 GA44 GA53 GB93 GB94 GC08 5G361 AA06 AB01 AC02 AC13 AE02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱を構成するケースの周壁部
    に、ブラケットを着脱自在に取り付けるためのブラケッ
    ト取付部を設けた電気接続箱のブラケット取付構造にお
    いて、 前記周壁部に前記ブラケットに設けた第1取付部を嵌合
    する1個の第1ブラケット取付部を設け、該第1ブラケ
    ット取付部の両側に等間隔を介して前記ブラケットに設
    けた第2取付部を嵌合する2個の第1ブラケット取付部
    を設け、前記第1ブラケット取付部を共有取付位置とし
    て両側方向に前記ブラケットを取り付けることを特徴と
    する電気接続箱のブラケット取付構造。
  2. 【請求項2】 前記第1ブラケット取付部は、対向状態
    に形成された一対のガイド枠と、該一対のガイド枠内に
    形成された突状ガイド部と、該突状ガイド部の先端に切
    り込みにより切り取り可能に形成された一対の自由端部
    とを備え、前記第1ブラケット取付部に前記ブラケット
    の第1取付部を嵌合する際に前記一対の自由端部のいず
    れか一方を切り取って嵌合することを特徴とする請求項
    1に記載した電気接続箱のブラケット取付構造。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットの第1取付部は、前記第
    1ブラケット取付部に嵌合する際に、前記一対の自由端
    部のうちの切り取らなかった自由端部の一端を押圧する
    押圧突起を備えていることを特徴とする請求項1および
    請求項2のうちのいずれかに記載した電気接続箱のブラ
    ケット取付構造。
  4. 【請求項4】 前記一対のガイド枠および前記自由端部
    に前記ブラケットの取付方向を示す識別記号を付したこ
    とを特徴とする請求項2に記載した電気接続箱のブラケ
    ット取付構造。
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