JP2002032967A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JP2002032967A JP2000217114A JP2000217114A JP2002032967A JP 2002032967 A JP2002032967 A JP 2002032967A JP 2000217114 A JP2000217114 A JP 2000217114A JP 2000217114 A JP2000217114 A JP 2000217114A JP 2002032967 A JP2002032967 A JP 2002032967A
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の信号が入力される機器では、再生
する信号の性質によってランレングスや等化したいPR
特性等が異なるため、スレッショルドを合わせるための
制御が煩雑となり、波形等化を安定に行うまでの収束時
間が長くかかる。 【解決手段】 タップ遅延回路23はリサンプリング・
DPLL19からのピークポイント情報を遅延し、仮判
別回路24はパーシャルレスポンス等化の種類を示すP
Rモード信号と再生信号のランレングス制限符号の種類
を示すRLLモード信号とタップ遅延回路23からの複
数の0ポイント情報とトランスバーサルフィルタ21か
ら出力される波形等化後再生信号とを入力として受け、
PRモード信号とRLLモード信号で定まる状態遷移と
複数のピークポイント情報のパターンとに基づき、等化
信号の仮判別値を算出し、その仮判別値と波形等化後再
生信号との差分値をエラー信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再生装置に係り、特
に光ディスク等の記録媒体から再生された、ランレング
ス制限符号を波形等化する波形等化回路を備えた再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ランレングス制限符号が高密度記録され
た光ディスク等の記録媒体から当該ランレングス制限符
号を再生する再生装置では、再生信号の波形歪を除去す
るために、パーシャルレスポンス(以下、PRともい
う)等化特性を持つ波形等化回路を使用するものが従来
より知られている(特開平10−106161号公
報)。図16はこの従来の再生装置の一例のブロック図
を示す。同図において、光ディスク1より記録/再生系
2により再生されたランレングス制限符号は、トランス
バーサルフィルタ3に供給され、ここでパラメータ設定
器5内のタップ係数決定器6より入力されるタップ係数
に基づいて、PR等化される。
【0003】X値選定器10は、トランスバーサルフィ
ルタ3での例えばPR(1,X,X,1)等化における
符号間干渉値であるXの値を再生波形の特性に基づいて
選定するもので、誤り率判定器9の判定結果から順次X
iを求め、最終的に誤り率が許容値を満たすXの値を選
定する。等化目標波形作成器8は、パラメータ設定用二
値データ用メモリ7から与えられる二値データと、X値
選定器10で選定された、PR等化における符号間干渉
付与値のXの値とから等化後目標波形を作成し、タップ
係数決定器6に与えられる。
【0004】光ディスク1には予めパラメータ設定用二
値データ用メモリ7に対応するビットが記録されてい
る。タップ係数決定器6はこのビットに対応する再生波
形と等化後目標波形とから、再生波形が等化後目標波形
に一致するようなタップ係数を求めてトランスバーサル
フィルタ3に入力する。識別点信号レベル決定器11
は、X値選定器10から与えられるXの値に基づいて識
別点信号レベルを求め、これをML復号器4に供給す
る。ML復号器4はトランスバーサルフィルタ3から取
り出された等化後再生波形を、上記の識別点信号レベル
を基準にして二値データに復号して出力する。
【0005】ML復号器4から取り出された復号データ
は、誤り率判定器9に供給され、ここでパラメータ設定
用二値データ用メモリ7からのパラメータ設定用二値デ
ータと比較されて誤り率が求められ、その誤り率が許容
値を満たしているか否かの判定結果がX値選定器10に
供給される。誤り率判定器9で誤り率が許容値を満たし
ていると判定された段階で、その時のタップ係数及び識
別点信号レベルを用いたPR(1,X,X,1)ML方
式により、PR等化及び最尤復号が行われる。
【0006】また、従来、最小符号反転間隔が2以上の
定数に制限されたランレングス制限符号による再生信号
を等化した上で、符号反転間隔を拘束条件としてもつよ
うな最尤検出を行う光ディスク信号再生方式で、符号の
反転位置の直前又は直後の点のうちで最小符号反転間隔
をもつデータ列に対応する点を除く振幅と、符号の反転
位置の振幅のみを対象として、三値等化する再生装置も
知られている(特開平7−192270号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の再生装置のうち前者の再生装置は、光ディスク1には
予めパラメータ設定用二値データ用メモリ7に対応する
ビットが記録されていることが前提となっており、光デ
ィスク1の記録信号がパラメータ設定用二値データ用メ
モリ7に記憶されている二値データに対応しているもの
であるかどうか不明な場合、適応的に波形等化ができな
い。
【0008】そのため、パラメータ設定用二値データ用
メモリ7の記憶二値データに対応した既知のパターンの
データを再生して、正常に波形等化されるようにトラン
スバーサルフィルタ3のタップ係数を決定してしなけれ
ばならない。このため、タップ係数を決定したときと異
なる再生特性で再生信号が入力されたときには対応でき
ない。
【0009】また、上記の従来の再生装置のうち後者の
ものは、再生装置が行うPR等化が、目標値が多値とな
るため、細かいスレッショルド比較が誤り率判定器9で
必要となり、ノイズや歪によって判定が難しくなるとい
う問題がある。従って、複数種類の信号が入力される機
器(例えばCD、DVDなどの再生装置)では、再生す
る信号の性質によってランレングスや等化したいPR特
性等が異なるため、スレッショルドを合わせるための制
御が煩雑となり、波形等化を安定に行うまでの収束時間
が長くかかる可能性がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
ノイズや歪の影響なくより高品質なPR等化による波形
等化を行い得る再生装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、収束範囲の拡
大及び収束時間の短縮を実現し得る再生装置を提供する
ことにある。
【0012】更に、本発明の他の目的は、光ディスクか
らTPP(タンジェンシャルプッシュプル法)でよみだ
された微分系の特徴を有する信号を、PR(a,b,−
b,a)に等化するために有効な再生装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するために、記録媒体に記録されているランレング
ス制限符号を再生した再生信号をトランスバーサルフィ
ルタを用いてパーシャルレスポンス等化した後に復号す
る再生装置において、 前記トランスバーサルフィルタ
に入力される前記再生信号のピークか否かを検出してピ
ークポイント情報をビットクロックに同期して出力する
検出手段と、 前記検出手段より出力される前記ピーク
ポイント情報を所定時間だけ遅延した少なくとも3つの
遅延信号として出力する遅延回路と、 前記パーシャル
レスポンス等化の種類を示すPRモード信号と、前記再
生信号のランレングス制限符号の種類を示すRLLモー
ド信号と、前記遅延回路からの複数の前記ピークポイン
ト情報と、前記トランスバーサルフィルタから出力され
る波形等化後の再生信号とを入力として受け、前記PR
モード信号とRLLモード信号とで定まる状態遷移と、
前記複数のピークポイント情報のパターンとに基づき、
波形等化信号の仮判別値を算出し、前記仮判別値と前記
波形等化後の再生信号との差分値をエラー信号として出
力する仮判別回路と、 前記仮判別回路から出力される
前記エラー信号に基づき、前記トランスバーサルフィル
タのタップ係数を前記エラー信号が最小になるように可
変制御する係数生成手段とを有することを特徴とする再
生装置を提供する。また、本発明は上述の問題点を解決
するために記録媒体に記録されているランレングス制限
符号を再生した再生信号をトランスバーサルフィルタを
用いてパーシャルレスポンス等化した後に復号する再生
装置において、前記トランスバーサルフィルタから出力
された波形等化後の再生信号からピークか否かを示すピ
ークポイント情報をビットクロックに同期して出力する
ピーク検出手段と、前記検出手段より取り出される前記
ピークポイント情報を所定時間だけ遅延した少なくとも
3つの遅延信号として出力する遅延回路と、前記パーシ
ャルレスポンス等化の種類を示すPRモード信号と、前
記再生信号のランレングス制限符号の種類を示すRLL
モード信号と、前記遅延回路からの複数の前記ピークポ
イント情報と、前記トランスバーサルフィルタから出力
される波形等化後の再生信号とを入力として受け、前記
PRモード信号とRLLモード信号とで定まる状態遷移
と、前記複数のピークポイント情報のパターンとに基づ
き、波形等化信号の仮判別値を算出し、その仮判別値と
前記波形等化後再生信号との差分値をエラー信号として
出力する仮判別回路と、前記仮判別回路から出力される
前記エラー信号に基づき、前記トランスバーサルフィル
タのタップ係数を前記エラー信号が最小になるように可
変制御する係数生成手段とを有することを特徴とする再
生装置を提供する。
【0014】本発明では、仮判別回路によりPRモード
信号とRLLモード信号で定まる状態遷移と、複数のピ
ークポイント情報のパターンとに基づき、波形等化信号
の仮判別値を算出し、その仮判別値と波形等化後再生信
号との差分値をエラー信号として出力するようにしたた
め、現在のサンプル点のレベルに依存することなく、収
束目標値との誤差であるエラー信号を生成して出力し、
このエラー信号に基づいてトランスバーサルフィルタの
タップ係数を可変制御することで、トランスバーサルフ
ィルタによるパーシャルレスポンス波形等化特性をエラ
ー信号を0にするような制御ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる再生装置の
一実施の形態のブロック図を示す。同図において、ラン
レングス制限符号が高密度記録された光ディスク15か
らPDヘッドアンプ16で光電変換及び増幅されたラン
レングス制限符号(ディジタル信号)は、直流阻止回路
16で直流成分が阻止され、続いて図示しないアナログ
ディジタル変換するA/D変換器を通してAGC回路1
7で振幅が一定になるように自動利得制御(AGC)さ
れた後、リサンプリング・DPLL(ディジタルPL
L)19に供給される。なお、A/D変換器を設ける位
置は、リサンプリング・DPLL19の前であればどこ
であってもよい。
【0016】リサンプリング・DPLL19は、自分自
身のブロックの中でループが完結しているディジタルP
LL回路で、A/D変換器により固定のシステムクロッ
クでサンプリングされている入力信号に対し所望のビッ
トレートでリサンプリングしたディジタルデータを生成
し、本実施の形態の要部を構成する後述の自動等化回路
20に供給する。なお、ここでリサンプリングとは、ビ
ットクロックのタイミングにおけるサンプリングデータ
を、システムクロックのタイミングでA/D変換したデ
ータより間引き補間演算をして求めることをいう。ま
た、リサンプリング・DPLL19は、リサンプリング
データのピークを検出しており、それにより得られるピ
ークポイント情報を自動等化回路20に供給する。
【0017】なお、上記ピークポイント情報は、ビット
サンプリングのデータにおける、正または負のピークレ
ベルをビットクロック単位で示している。更に、リサン
プリング・DPLL19は、このピークポイント情報が
示すピークに相当するリサンプリングデータの値に基づ
いて、それがビットサンプリングの位置で最大(負方向
の場合は最小)になるように、リサンプリングのタイミ
ング、つまり周波数及び位相をロックさせる。
【0018】自動等化回路20によりPR特性が付与さ
れた等化後再生波形は、復号回路38に供給されて、例
えばビタビ復号される。このビタビ復号の回路構成は公
知であり、例えば等化後再生波形のサンプル値からブラ
ンチメトリックを計算するブランチメトリック演算回路
と、そのブランチメトリックを1クロック毎に累積加算
してパスメトリックを計算するするパスメトリック演算
回路と、パスメトリックが最小となる、最も確からしい
データ系列を選択する信号を記憶するパスメモリとより
なる。このパスメモリは、複数の候補系列を格納してお
り、パスメトリック演算回路からの選択信号に従って選
択した候補系列を復号データ系列として出力する。
【0019】ECC回路39は、上記の復号回路38か
らの復号データ系列中の誤り訂正符号を用いて、その誤
り訂正符号の生成要素の符号誤りを訂正し、誤りの大幅
に低減された復号データを出力する。以上の構成におい
て、本実施の形態は自動等化回路20の構成に特徴を有
するものであり、以下、この自動等化回路20について
更に詳細に説明する。
【0020】図2は本発明装置の要部の自動等化回路の
第1の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付してある。図2に示すよ
うに、図1の自動等化回路20に相当する図2の第1の
実施の形態の自動等化回路20aは、リサンプリング・
DPLL19からのリサンプリング・データに対してP
R等化特性を付与するトランスバーサルフィルタ21
と、このトランスバーサルフィルタ21の係数をエラー
信号に応じて可変する乗算器・低域フィルタ(LPF)
22と、リサンプリング・DPLL19からのピークポ
イント情報を遅延するタップ遅延回路23と、トランス
バーサルフィルタ21の出力信号とタップ遅延回路23
からの遅延信号とに基づいて前記エラー信号を生成する
仮判別回路24と、前記エラー信号を極性反転して乗算
器・LPF22に供給するインバータ(INV)25と
からなる。例えば、タップ遅延回路23は複数の所定の
遅延時間を設定しており、3つ以上の遅延信号を異なる
タップから出力するように構成されている。
【0021】上記のタップ遅延回路23及び仮判別回路
24は、この実施の形態の要部をなす回路部で、例えば
図3に示す如き回路構成とされている。同図において、
端子41を介してトランスバーサルフィルタ21からの
波形等化再生信号が仮判別器51に入力される。また、
仮判別器51、減算器52及びD型フリップフロップ5
3により上記の仮判別回路24が構成されている。仮判
別器51には、端子41を介して入力されるトランスバ
ーサルフィルタ21からのデータと、タップ遅延回路2
3の出力データと、端子43を介して入力される後述の
PRモード信号と、端子44を介して入力される後述の
RLLモード信号とが入力される。
【0022】仮判別器51は論理回路により構成されて
おり、入力された信号に基づいて、後述のアルゴリズム
に従ってパーシャルレスポンス特性の性質を巧みに利用
した仮判別動作を行う。減算器52は端子41からの入
力データD3から、仮判別器51からの仮判別結果を差
し引いてエラー信号を生成する。D型フリップフロップ
53は、データ入力端子に入力される減算器52からの
エラー信号を、クロック端子に入力される端子45から
のマスタクロックに同期して、かつ、ビットクロックが
ハイレベルのときにラッチし、これをQ出力端子から端
子54及び図2のINV25を介して図2の乗算器・L
PF22へ出力する。
【0023】なお、D型フリップフロップ47やタップ
遅延回路23内のD型フリップフロップの各イネーブル
端子(図示省略)には端子40を介してビットクロック
がそれぞれ入力されており、また、各クロック端子には
端子45を介してシステムクロックがそれぞれ入力さ
れ、更に各クリア端子には端子46を介してリセット信
号がそれぞれ入力される。このように、タップ遅延回路
23及び仮判別回路24は、いずれもディジタル回路で
構成されるため、アナログ特有の経時変化・パラメータ
ばらつきの影響を受けることがなく、信頼性が高く、し
かも回路規模も殆ど増えることのない構成である。
【0024】ここで、パーシャルレスポンス(PR)特
性について説明するに、例えばPR(a,b,−b,−
a)の特性を図4(A)に示す孤立波に付与して等化す
ると、その等化波形はよく知られているように図4
(B)に示すようになる。更に、連続波では、この等化
波形は、−(a+b),−a,0,a,a+bの5値を
とる。この5値をビタビ復号器に入力すると、元のデー
タ(入力値)とPR等化後の再生信号(出力値)は、過
去の信号の拘束を受け、これと(1,X)RLLによっ
て入力信号の"1"は2回以上続かないことを利用する
と、図4(C)に示すような状態遷移図で表わすことが
できることが知られている。
【0025】図4(C)において、S0〜S5は直前の
出力値により定まる状態を示す。この状態遷移図から例
えば状態S2にあるときは、入力値がa+2bのとき出
力値が1となって状態S3へ遷移し、入力値が2bのと
き出力値が1となって状態S4へ遷移するが、それ以外
の入力値は入力されないことが分かり、また、もし入力
されればそれはエラーであることが分かる。
【0026】図4(D)は、信号のランレングス制限が
(2,X)である場合の状態遷移図を示しており、S5
からS1、及びS2からS4の遷移が無くなっているこ
とが分かる。
【0027】図5は上記のPR(a,b,−b,−a)
の特性と仮判別器51の出力する仮判定値との関係を示
す図である。同図において、一番上の行のPRモード
は、端子43を介して仮判別回路24に入力される信号
の値を示しており、一番左の列のRLLモードは、端子
44を介して仮判別回路24の仮判別器51に入力され
る信号を示している。
【0028】PRモードの値はパーシャルレスポンス特
性がPR(1,−1)、PR(1,1,−1,−1)、
PR(1,2,−2,−1)、PR(1,3,−3,−
1)、PR(2,3,−3,−2)及びPR(3,4,
−4,−3)のいずれであるかを示す。特にPR(1,
−1)は良く知られているPR4(PartialRe
sponse ClassIV)であり、PR(1,1,
−1,−1)は良く知られているEPR4(Exten
ded Partial Response Clas
sIV)である。
【0029】また、図5において、PR(1,−1)は
PR(a,b,−b,−a)のa=0、b=1の場合で
ある。更に、図5において、ゲインGは絶対値の最大値
(a+b)を正規化するための乗算係数であり、A/
(a+b)で表される(ただし、Aは任意のレベル)。
【0030】次に、再び図3に戻って図3に示す回路の
動作について説明するに、端子41を介して入力された
トランスバーサルフィルタ21からの波形等化再生信号
は、現在時刻における信号D3として取り扱われる。一
方、リサンプリング・DPLL19からのピークポイン
ト情報が端子42を介してタップ遅延回路23に供給さ
れ、そのタップ遅延出力が仮判別器51に入力される。
仮判別器51は後述のアルゴリズムに従って、パーシャ
ルレスポンス等化を前提とした仮判別(収束目標設定)
を行う。
【0031】減算器52は端子41よりの現在時刻信号
D3から仮判別器51により得られた判別結果を減算し
てエラー信号を演算し、そのエラー信号をD型フリップ
フロップ53でラッチした後出力端子54を介して図2
のインバータ25で極性反転させた後、乗算器・LPF
22へ出力する。インバータ25で極性反転されたエラ
ー信号は、乗算器・LPF22でトランスバーサルフィ
ルタ21からのタップ出力と乗算された後高域周波数成
分が除去された後、上記のエラー信号を0にするような
タップ係数(フィルタ係数)としてトランスバーサルフ
ィルタ21へ出力される。
【0032】次に、仮判別器51による動作について、
図6のフローチャート等と共に更に詳細に説明する。こ
こでは、簡単のため、信号のランレングス制限が(2,
X)である場合について説明する。ここで、上記のピー
クポイント情報の値PKが"1"であるときはピークを示
しており、これは、図4(C)に示したPR(a,b,
−b,−a)の状態遷移図では「a+b」又は「−(a
+b)」という値で表わされており、状態S1→S2又
は状態S4→S5へ遷移する過程において発生する。
【0033】この場合、図4(C)中、ピークの極性
は、サンプル点の極性で判別できる。しかも、あるピー
クから次のピークまでの間隔が分かれば、つまり状態S
2から状態S5に至るまで、又は状態S5から状態S2
に至るまでの遷移数がわかれば、経路が確定し、取り得
るべき値が各々のサンプル点に対して明確になる。
【0034】また、上記の状態遷移図で「a+b」又は
「−(a+b)」以外の値、すなわちピークでないとき
は、上記のピークポイント情報の値PKは"0"である。
この状態遷移図から、ピーク(PK=1)は2つ連続し
て取り出されることはなく、(2,X)の場合は、隣接
するPK=1の間には最低2つの"0"が存在する。
【0035】実際の信号では、ノイズ等の影響により、
ピーク自体の検出を誤ることも十分に予想されるが、フ
ィードバック制御の場合、正しい判定のできる確率が誤
る確率を上回っていれば、正しい方向に収束していくは
ずであり、また、十分な積分処理のため、単発のノイズ
は実用上問題ないと考えられる。
【0036】以上の点に着目し、仮判別器51は、ま
ず、端子42、タップ遅延回路23を介してビットクロ
ックの周期毎に入力されるピークポイント情報の値PK
を識別し、連続する5クロック周期の5つの値がオー
ル"0"であるかどうか(図6のステップ61)、上記の
5つの値のうちの最後の値のみが"1"かどうか(図6の
ステップ62)、上記の5つの値のうちの最初の値のみ
が"1"かどうか(図6のステップ63)、上記の5つの
値のうちの最初と最後の値が"1"で残りの3つの値は"
0"かどうかを判別する(図6のステップ64)。
【0037】これらのパターンは、着目するピークポイ
ント情報の値PKの中央の値を"0"としたとき、前後両
側のピークポイント情報の値PKがいずれも"0"である
場合であり、このときは信号波形0に張り付いている場
合であるので、これらのパターンのいずれかを満たすと
きは、 Q=0 (1) なる式により、仮判別値Qを算出する(図6のステップ
65)。
【0038】上記のパターンのいずれでもないときは、
連続する5クロック周期の5つのピークポイント情報の
値PKが"01010"、"01001"、"1001
0"、"00010"及び"01000"のうちのいずれか
のパターンであるかどうか判別する(図6のステップ6
6、69〜72)。これら4つのパターンは、連続する
5つのピークポイント情報のうち中央値がピーク点を示
しておらず、かつ、中央値の前後に隣接する2つのピー
クポイント情報のいずれかがピーク点を示しているとき
である。
【0039】上記の5つのパターンのどれかであるとき
は、 P=a×G (2) なる式により、値Pを算出する(図6のステップ7
3)。ただし、(2)式及び後述の(3)式中、Gは図
5に示したゲイン、a、bはPR(a,b,b,a)に
おけるaとbの値を示す。これらa、b及びGの値は、
端子43を介して入力されるPRモード信号、端子44
を介して入力されるRLLモード信号により求められる
既知の値である。
【0040】なお、ステップ72でピークポイント情報
の値PKが上記以外と判定されたときは、 P=(a+b)×G (2) なる式により、値Pを算出する(図6のステップ7
7)。例えば、連続する5つのピークPKの中央値が"
1"の場合などがこの場合に相当する。
【0041】上記のステップ73及び77のいずれかで
値Pを算出すると、続いてD型フリップフロップ47か
ら取り出される現在時刻の波形等化信号D3が0以上で
あるかどうか判別する(図6のステップ74)。現在時
刻の波形等化信号D3が0以上であるときは最終仮判定
レベルQをPの値とし(図6のステップ75)、負であ
るときは最終仮判定レベルQを−Pの値とする(図6の
ステップ76)
【0042】以上の仮判別処理により得られた仮判定レ
ベルQは、図3の減算器52に供給されて現在時刻の波
形等化信号D3との差分をとられてエラー信号とされ、
前述したように、D型フリップフロップ53でラッチさ
れた後出力端子54及び図2のINV25を介して図2
の乗算器・LPF22へ出力され、ここで乗算されてか
ら高域周波数成分が除去され、トランスバーサルフィル
タ21にタップ係数として出力される。このようにし
て、図3の減算器52から取り出されるエラー信号が0
になるように、トランスバーサルフィルタ21のタップ
係数が可変制御されることにより、トランスバーサルフ
ィルタ21による波形等化を収束範囲を拡大させて好適
に行うことができる。
【0043】次に、上記の仮判別処理による波形等化に
ついて、更に具体的に説明する。例えば、図7(A)に
実線で示す波形の等化後再生信号が、トランスバーサル
フィルタ21から取り出されて仮判別回路24に入力さ
れる場合、この仮判別回路24にはリサンプリング・D
PLL19からは同図(A)の波形の下部に示すような
値PKのピークポイント情報も入力される。ここで、図
7(A)において、○印はトランスバーサルフィルタ2
1によりパーシャルレスポンス等化するときの等化用の
サンプル点を示している(他の図7(B)、図8、図9
も同様)。
【0044】図7(A)において、連続する5つのピー
クポイント情報の値PKがオール"0"のときと"100
00"のときと"00001"のときは前記(1)式に基
づいて等化され(図6のステップ61〜63、65)、
PKが"01000"のときと"00010"のときは前記
(2)式に基づいて等化され(図6のステップ71〜7
2、73、74、75)、PKが"00100"のときは
前記(3)式に基づいて等化され(図6のステップ7
7、74、75)、図7(B)に示すように、再生信号
が本来と同様の波形で得られる。なお、上記の(1)式
〜(3)式の演算結果による波形等化は、連続する5つ
のピークポイント情報の値PKの3番目のタイミング
で、波形等化信号D3の極性に応じて行われることは図
6に示した通りである。
【0045】図8(A)において、連続する5つのピー
クポイント情報の値 はリサンプリング・DPLL19
から取り出された連続する5つのピークポイント情報の
値PKが"10001"であるときの、トランスバーサル
フィルタ21の出力等化後再生信号波形の一例を示す。
この場合、連続する5つの0ポイント情報の値PKの3
番目のタイミングの、波形等化信号D3の値は正である
から、このとき(1)式による波形等化が行われ(図6
のステップ64、65)、図8(B)に示す等化後再生
信号がトランスバーサルフィルタ21から得られる。
【0046】更に、図9(A)はリサンプリング・DP
LL19から取り出された連続する5つのピークポイン
ト情報の値PKが"01001"であるときと、連続する
5つの0ピークポイント情報の値PKが"10010"で
あるときのトランスバーサルフィルタ21の出力等化後
再生信号波形の一例を示す。この場合、連続する5つの
0ポイント情報の値PKが"01001"、"10010"
のときはいずれも波形等化信号D3の値は正であるか
ら、(3)式による正の値の波形等化が行われ(図6の
ステップ69、73〜75、又はステップ70、73〜
74、76)、図9(B)に示す等化後再生信号がトラ
ンスバーサルフィルタ21から得られる。
【0047】このように、この実施の形態では、ピーク
ポイント情報の値PKを参照し、状態遷移図から自と決
定される値に等化するようにしたため、現在のサンプル
点のレベルに依存しない(他の目標値に近くても影響さ
れない)正確な波形等化ができる。また、異なるパーシ
ャルレスポンス等化に対応でき、更に判定を誤る確率は
スレッショルドが固定の従来装置に比べて少ないので、
収束時間を短時間にできる。なお、本実施の形態は、R
LL(1,X)にも同様に適用できる。図5と共に説明
したように、RLL(2,X)と略同様の状態遷移が行
われるからである。
【0048】図10はこの再生装置の復号回路の出力信
号のアイパターンの一例を示す。同図において、縦軸は
量子化レベル、横軸は時間を示す。図10に示す例はP
Rモード信号の値が「2」、すなわちPR(1,1,−
1,−1)で、かつ、RLL(2,X)の例で、a+
b、a、0,−a、−(a+b)の値に短時間で収束し
ていることが分かる
【0049】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図11は本発明装置の要部の自動等化回路の第
2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図2と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、図1の自動等化回路20に相当す
る第2の実施の形態の自動等化回路20bは、リサンプ
リング・DPLL19aからのリサンプリング・データ
に対してPR等化特性を付与するトランスバーサルフィ
ルタ21と、このトランスバーサルフィルタ21の係数
をエラー信号に応じて可変する乗算器・低域フィルタ
(LPF)22と、タップ遅延回路23と、トランスバ
ーサルフィルタ21の出力信号とタップ遅延回路23か
らの遅延信号とに基づいて前記エラー信号を生成して乗
算器・LPF22に供給する仮判別回路24と、トラン
スバーサルフィルタ21の出力信号のピークを検出して
タップ遅延回路23に供給するピーク検出器26からな
る。
【0050】ピーク検出器26は、例えば入力等化後再
生信号の極性が反転したときに、近傍の2つのサンプル
点のうち、より0に近い方をピークポイント情報として
タップ遅延回路23に供給する。これにより、この実施
の形態も、図2の実施の形態と同様の動作を行う。
【0051】ところで、リサンプリング・DPLL1
9、19aは、その入力側にはAGC回路やATC回路
が設けられ、その出力側には自動等化回路20(20
a、20b)が設けられているが、自分自身でループが
完結しているために、確実な収束が期待でき、また外付
けの回路も不要であるので構成が簡単であり、更に、デ
ィジタル回路であるので信頼性が高いという利点を有す
る。しかし、本発明はこれに限らず、以下の実施の形態
のようにリサンプリング・DPLLを使用しない構成に
も適用できる。
【0052】図12は本発明装置の要部の自動等化回路
の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図2
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図12に示すように、図1の自動等化回路20に相
当する第3の実施の形態の自動等化回路20cは、リサ
ンプリング・DPLL19からの信号ではなく、再生信
号に対しA/D変換及び自動利得制御をし、更にDC制
御(ATC制御)を施した信号を入力信号として受け、
トランスバーサルフィルタ21の等化後再生信号が入力
されるピーク検出・位相比較器31によりピークポイン
ト情報を検出する点に特徴がある。
【0053】ピーク検出・位相比較器31は、トランス
バーサルフィルタ21の等化後再生信号をピーク検出
し、その検出ピーク点の位相と電圧制御発振器(VC
O)33よりのビットクロックの位相とを位相比較して
位相誤差信号を生成する。この位相誤差信号はループフ
ィルタ32を通して電圧制御発振器(VCO)33に制
御電圧として印加され、その出力システムクロック周波
数を可変制御する。VCO33のシステムクロックは上
記のビットクロックを含み、装置のクロックが必要な各
ブロックに印加される。
【0054】ループフィルタ32及びVCO33はディ
ジタルでもアナログでも構成可能であり、アナログの場
合はD/A変換を行うインターフェースが必要となる。
この実施の形態も上記の各実施の形態と同様の特長を有
する。
【0055】図13は本発明装置の要部の自動等化回路
の第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図2
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図13に示すように、図1の自動等化回路20に相
当する第4の実施の形態の自動等化回路20dは、リサ
ンプリング・DPLL19からの信号ではなく、必要に
応じてプリイコライズされた再生信号に対しA/D変換
器34によりA/D変換されたディジタル信号をトラン
スバーサルフィルタ21と共にピーク検出器27に入力
してピークポイント情報を検出する点に特徴がある。
【0056】A/D変換器34の入力再生信号は、位相
比較器35に供給されてピーク点の位相と、電圧制御発
振器(VCO)37からのビットクロックの位相とが位
相比較されて位相誤差信号に変換された後、ループフィ
ルタ36を通して電圧制御発振器(VCO)37に制御
電圧として印加され、その出力システムクロック周波数
を可変制御する。ループフィルタ36及びVCO37は
ディジタルでもアナログでも構成可能であり、アナログ
の場合はD/A変換を行うインターフェースが必要とな
る。VCO37のシステムクロックは上記のビットクロ
ックを含み、装置のクロックが必要な各ブロックに印加
される。遅延合わせは必要に応じて行う。
【0057】一方、ピーク検出器27は、例えば信号の
傾き(微分)の極性が反転したときに、直前のタイミン
グをピークポイント情報としてタップ遅延回路23に供
給する。この実施の形態も上記の各実施の形態と同様の
特長を有する。
【0058】図12は本発明装置の要部の自動等化回路
の第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図2
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図12に示すように、図1の自動等化回路20に相
当する第5の実施の形態の自動等化回路20eは、リサ
ンプリング・DPLL19からの信号ではなく、リサン
プリング・DPLL19からの再生信号をピーク検出器
27に入力してピークポイント情報を検出する点に特徴
がある。
【0059】なお、上記の実施の形態では、仮判別器5
1は、図6のフローチャートと共に説明したように、端
子42、タップ遅延回路23を介してビットクロックの
周期毎に入力される、連続する5つのピークポイント情
報の値PKに基づいて仮判別結果を得ているが、連続す
る3つのピークポイント情報の値PKに基づいて仮判別
結果を得ることもできる。図14はこの場合のフローチ
ャートを示す。まず、連続する3クロック周期の3つの
ピークポイント情報の値PKがオール"0"であるかどう
か判別し(図14のステップ81)、このときは信号波
形0に張り付いている場合であるので、このパターンを
満たすときは、前記(1)式により仮判別値Qを算出す
る(図14のステップ82)。
【0060】連続する3クロック周期の3つのピークポ
イント情報の値PKが上記のパターンでないときはそれ
ら3つのピークポイント情報の値PKが"101"、"1
00"と"001"のうちのいずれかのパターンであるか
どうか判別する(図14のステップ83、87、8
8)。これらのパターンは、着目する中央値のピークポ
イント情報の値PKの中央の値を"0"としたとき、前後
両側に隣接する2つのピークポイント情報の値PKのい
ずれかが"1"である場合である。これらのパターンのど
れかであるとき、前記(2)式により値Pを算出する
(図14のステップ86)。
【0061】連続する3クロック周期の3つのピークポ
イント情報の値PKが上記のパターンでないときは、前
記(3)式により、値Pを算出する(図6のステップ9
2)。例えば、連続する3つのピークPKの中央値が"
1"の場合などがこの場合に相当する。
【0062】上記のステップ86及び92のいずれかで
値Pを算出すると、続いてD型フリップフロップ47か
ら取り出される現在時刻の波形等化信号D3が0以上で
あるかどうか判別する(図14のステップ89)。現在
時刻の波形等化信号D3が0以上であるときは最終仮判
定レベルQをPの値とし(図14のステップ91)、負
であるときは最終仮判定レベルQを−Pの値とする(図
14のステップ90)。
【0063】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば仮判別回路24はPRモード
信号とRLLモード信号の両方を可変としてエラー信号
を生成するようにしたが、いずれか一方又は両方を固定
してエラー信号を生成することもできる。
【0064】また、前記INV25はトランスバーサル
フィルタ21の係数を更新する際に、ネガティブフィー
ドバック(負帰還)にする目的で挿入しているものであ
り、その目的を達成する方法は他にも多く考えられ、代
表的な方法は次の通りである。INVでトランスバー
サルフィルタ21のタップ出力それぞれを反転する。
INVで乗算器・LPF22の出力を反転する。トラ
ンスバーサルフイルタ21内部のメイン信号の極性を変
えてつじつまを合わせる。ルーブ内各ブロックのうち
のいずれかの中で極性反転を行う。このとき、図6、図
14に示したフローチャートで使用されているD3の極
性及びそのエラー出力の極性について配慮されなければ
ならないことは勿論である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現在のサンプル点のレベルに依存することなく、ピーク
サンプルを状態遷移から決定される収束目標値との誤差
であるエラー信号を生成して出力し、このエラー信号に
基づいてトランスバーサルフィルタのタップ係数を可変
制御することで、パーシャルレスポンス波形等化特性か
ら外れたエラー信号を最小にするような制御を行うよう
にしたため、異なるパーシャルレスポンス特性に対応で
きると共に、収束範囲を従来のタップ係数固定値の波形
等化回路に比し収束範囲を拡大できる。
【0066】また、本発明によれば、従来のタップ係数
固定値の波形等化回路に比べ判定を誤る確率が低いの
で、従来に比べて収束時間を短縮できる。
【0067】更に、本発明によれば、最小反転間隔2と
3のいずれのランレングス制限符号に対応でき、また、
ディジタル回路で構成できるため、アナログ回路に比べ
て信頼性が高く、また回路規模も殆ど増大することのな
い構成にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる再生装置の一実施の形態のブロッ
ク図である。
【図2】本発明装置の要部の自動等化回路の第1の実施
の形態のブロック図である。
【図3】図2中のタップ遅延回路と仮判別回路の一実施
の形態の回路図である。
【図4】パーシャルレスポンス特性の説明図である。
【図5】PR(a,b,b,a)の特性とランレングス
制限規則RLLモードと仮判別器の仮判定値との関係を
示す図である。
【図6】図3中の仮判別器の一例の動作説明用フローチ
ャートである。
【図7】本発明による波形等化前と波形等化後の波形例
を示す図(その1)である。
【図8】本発明による波形等化前と波形等化後の波形例
を示す図(その2)である。
【図9】本発明による波形等化前と波形等化後の波形例
を示す図(その3)である。
【図10】本発明による再生装置の復号回路の出力信号
のアイパターンの一例を示す図である。
【図11】本発明装置の要部の自動等化回路の第2の実
施の形態のブロック図である。
【図12】本発明装置の要部の自動等化回路の第3の実
施の形態のブロック図である。
【図13】本発明装置の要部の自動等化回路の第4の実
施の形態のブロック図である。
【図14】図3中の仮判別器の他の例の動作説明用フロ
ーチャートである。
【図15】本発明装置の要部の自動等化回路の第5の実
施の形態のブロック図である。
【図16】従来の再生装置の一例のブロック図である。
【符号の説明】
15 光ディスク 19 リサンプリング・DPLL 20、20a、20b、20c、20d、20e 自動
等化回路 21 復号回路 21 トランスバーサルフィルタ 22 乗算器・低域フィルタ(LPF) 23 タップ遅延回路 23a タップ遅延回路の要部 24 仮判別回路 26、27、28 ピーク検出器 31 ピーク検出・位相比較器 33、37 電圧制御発振器(VCO) 35 位相比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 3/06 H04B 3/06 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録されているランレングス
    制限符号を再生した再生信号をトランスバーサルフィル
    タを用いてパーシャルレスポンス等化した後に復号する
    再生装置において、 前記トランスバーサルフィルタに入力される前記再生信
    号のピークか否かを検出してピークポイント情報をビッ
    トクロックに同期して出力する検出手段と、 前記検出手段より出力される前記ピークポイント情報を
    所定時間だけ遅延した少なくとも3つの遅延信号として
    出力する遅延回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号のランレングス制限符号の種類を
    示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の前
    記ピークポイント情報と、前記トランスバーサルフィル
    タから出力される波形等化後の再生信号とを入力として
    受け、前記PRモード信号とRLLモード信号とで定ま
    る状態遷移と、前記複数のピークポイント情報のパター
    ンとに基づき、波形等化信号の仮判別値を算出し、前記
    仮判別値と前記波形等化後の再生信号との差分値をエラ
    ー信号として出力する仮判別回路と、 前記仮判別回路から出力される前記エラー信号に基づ
    き、前記トランスバーサルフィルタのタップ係数を前記
    エラー信号が最小になるように可変制御する係数生成手
    段とを有することを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記仮判別回路は、前記PRモード信号
    あるいは前記RLLモード信号の少なくとも一方を固定
    値として前記波形等化信号の仮判別値を算出し、その仮
    判別値と前記波形等化後再生信号との差分値をエラー信
    号として出力することを特徴とする請求項1記載の再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記記録媒体から再生
    された前記ランレングス制限符号をアナログディジタル
    変換するA/D変換器によりシステムクロックでサンプ
    リングして得たディジタル信号を入力信号として受け、
    所望のビットレートでリサンプリングしたディジタルデ
    ータを生成して前記トランスバーサルフィルタに供給す
    ると共に、入力ディジタル信号のピークか否かを検出し
    て前記ピークポイント情報を出力するリサンプリング・
    DPLL(ディジタルPLL)手段により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体に記録されているランレングス
    制限符号を再生した再生信号をトランスバーサルフィル
    タを用いてパーシャルレスポンス等化した後に復号する
    再生装置において、 前記トランスバーサルフィルタから出力された波形等化
    後の再生信号からピークか否かを示すピークポイント情
    報をビットクロックに同期して出力するピーク検出手段
    と、 前記検出手段より取り出される前記ピークポイント情報
    を所定時間だけ遅延した少なくとも3つの遅延信号とし
    て出力する遅延回路と、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号のランレングス制限符号の種類を
    示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の前
    記ピークポイント情報と、前記トランスバーサルフィル
    タから出力される波形等化後の再生信号とを入力として
    受け、前記PRモード信号とRLLモード信号とで定ま
    る状態遷移と、前記複数のピークポイント情報のパター
    ンとに基づき、波形等化信号の仮判別値を算出し、その
    仮判別値と前記波形等化後再生信号との差分値をエラー
    信号として出力する仮判別回路と、 前記仮判別回路から出力される前記エラー信号に基づ
    き、前記トランスバーサルフィルタのタップ係数を前記
    エラー信号が最小になるように可変制御する係数生成手
    段とを有することを特徴とする再生装置。
  5. 【請求項5】 前記ピーク検出手段は、前記トランスバ
    ーサルフィルタから出力される波形等化後の再生信号の
    ピークを前記ピークポイント情報として出力するピーク
    検出器であることを特徴とする請求項4記載の再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ピーク検出手段は、前記トランスバ
    ーサルフィルタから出力される波形等化後の再生信号の
    ピーク点とビットクロックとの位相誤差信号を出力する
    位相比較手段とからなることを特徴とする請求項4記載
    の再生装置。
  7. 【請求項7】 前記PRモード信号により指定される前
    記パーシャルレスポンス等化特性をPR(a,b,-
    b,-a)で表わしたとき、前記仮判別回路は、前記連
    続する3つのピークポイント情報における中央値とその
    前後両方のピーク情報の値とがすべてピーク点を示して
    いないときは前記仮判別値を0と算出し、前記3つのピ
    ークポイント情報における中央値の前後いずれかのピー
    クポイント情報の値がピーク点を示しているときはPを
    0と算出し、前記3つのピークポイント情報における中
    央値の前後のいずれかのピークポイント情報の値がピー
    ク点を示しているときはa×G(ただし、Gは所定のゲ
    イン)なる式により値Pを算出し、前記3つのピークポ
    イント情報における中央値がピーク点を示しているとき
    は前記仮判別値を(a+b)×Gと算出し、算出した前
    記値Pを、前記連続する3つのピークポイント情報のう
    ちの中央値のピークポイント情報が得られるときの前記
    波形等化後再生信号の極性に応じた極性の前記仮判別値
    として算出することを特徴とする請求項1乃至6のうち
    いずれか一項記載の再生装置。
  8. 【請求項8】 前記PRモード信号により指定される前
    記パーシャルレスポンス等化特性をPR(a,b,-
    b,-a)で表わしたとき、前記仮判別回路は、前記連
    続する5つのピークポイント情報における中央値とその
    前後両方のピーク情報の値とが共にピーク点を示してい
    ないときは前記仮判別値を0と算出し、前記5つのピー
    クポイント情報における中央値の前後のいずれか一方の
    ピークポイント情報の値のみがピーク点を示していると
    き、又は前記5つのピーク情報における1番目と4番目
    のピークポイント情報の値のみがピーク点を示している
    とき、又は前記5つのピークポイント情報における2番
    目と5番目のピーク情報の値のみがピーク点を示してい
    るときは、a×G(ただし、Gは所定のゲイン)なる式
    により値Pを算出し、前記5つのピークポイント情報の
    値が上記のいずれにも当てはまらないときは値Pを(a
    +b)×Gと算出し、算出した前記値Pを、前記連続す
    る5つのピークポイント情報のうちの中央値のピークポ
    イント情報が得られるときの前記波形等化後再生信号の
    極性に応じた極性の前記仮判別値として算出することを
    特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の再
    生装置。
  9. 【請求項9】 前記再生信号は、光ディスク媒体からT
    PP法により再生した信号であることを特徴とする請求
    項1乃7のうちいずれか一項記載の再生装置。
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WO2007010993A1 (ja) * 2005-07-20 2007-01-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 波形等化制御装置
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