JP2002260346A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

Info

Publication number
JP2002260346A
JP2002260346A JP2001394878A JP2001394878A JP2002260346A JP 2002260346 A JP2002260346 A JP 2002260346A JP 2001394878 A JP2001394878 A JP 2001394878A JP 2001394878 A JP2001394878 A JP 2001394878A JP 2002260346 A JP2002260346 A JP 2002260346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
value
odd
numbered
point information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001394878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4443085B2 (ja
Inventor
Junichiro Tonami
淳一郎 戸波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2001394878A priority Critical patent/JP4443085B2/ja
Priority to CNB021202168A priority patent/CN1235217C/zh
Priority to US10/147,466 priority patent/US6914867B2/en
Publication of JP2002260346A publication Critical patent/JP2002260346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4443085B2 publication Critical patent/JP4443085B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類信号の入力機器では、スレッショル
ドを合わせる制御が煩雑で波形等化を安定に行うまでの
収束時間が長く、高速データレート対応が困難。 【解決手段】適応等化回路20aは、リサンプリングD
PLL19からの奇数番目のリサンプリング・データΦ
3、偶数番目のリサンプリング・データΦ4に対して個
別にトランスバーサルフィルタ21a、21bでPR等
化特性を付与し、乗算器・低域フィルタ(LPF)22
a、22bは、トランスバーサルフィルタ21a、21
bのタップ係数をエラー信号に応じて可変し、DPLL
19からの0ポイント情報ZDa及びZDbを遅延する
タップ遅延回路23からの遅延信号とトランスバーサル
フィルタ21a、21bの出力信号とに基づいて仮判別
回路24a、24bがエラー信号を生成する。更にビタ
ビ復号をパラレル処理し、かつ1クロックで2ステップ
分を一括演算して演算余裕を改善、高速処理に対応す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再生装置に係り、特
に光ディスク等の記録媒体から再生された、ランレング
ス制限符号を波形等化する波形等化回路を備えた再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ランレングス制限符号が高密度記録され
た光ディスク等の記録媒体から当該ランレングス制限符
号を再生する再生装置では、再生信号の波形歪を除去す
るために、パーシャルレスポンス(以下、PRともい
う)等化特性を持つ波形等化回路を使用するものが従来
より知られている(特開平10−106161号公
報)。図37はこの従来の再生装置の一例のブロック図
を示す。同図において、光ディスク601より記録/再
生系602により再生されたランレングス制限符号は、
トランスバーサルフィルタ603に供給され、ここでパ
ラメータ設定器605内のタップ係数決定器606より
入力されるタップ係数に基づいて、PR等化される。
【0003】X値選定器610は、トランスバーサルフ
ィルタ603での例えばPR(1,X,X,1)等化に
おける符号間干渉値であるXの値を再生波形の特性に基
づいて選定するもので、誤り率判定器609の判定結果
から順次Xiを求め、最終的に誤り率が許容値を満たす
Xの値を選定する。等化後目標波形作成器608は、パ
ラメータ設定用二値データ用メモリ607から与えられ
る二値データと、X値選定器610で選定された、PR
等化における符号間干渉付与値のXの値とから等化後目
標波形を作成し、タップ係数決定器606に与える。
【0004】光ディスク601には予めパラメータ設定
用二値データ用メモリ607に対応するビットが記録さ
れている。タップ係数決定器606は、このビットに対
応する再生波形と等化後目標波形とから、再生波形が等
化後目標波形に一致するようなタップ係数を求めてトラ
ンスバーサルフィルタ603に入力する。識別点信号レ
ベル決定器611は、X値選定器610から与えられる
Xの値に基づいて識別点信号レベルを求め、これをML
復号器604に供給する。ML復号器604は、トラン
スバーサルフィルタ3から取り出された等化後再生波形
を、上記の識別点信号レベルを基準にして二値データに
復号して出力する。
【0005】ML復号器604から取り出された復号デ
ータは、誤り率判定器609に供給され、ここでパラメ
ータ設定用二値データ用メモリ607からのパラメータ
設定用二値データと比較されて誤り率が求められ、その
誤り率が許容値を満たしているか否かの判定結果がX値
選定器610に供給される。誤り率判定器609で誤り
率が許容値を満たしていると判定された段階で、その時
のタップ係数及び識別点信号レベルを用いたPR(1,
X,X,1)ML方式により、PR等化及び最尤復号が
行われる。
【0006】また、従来、最小符号反転間隔が2以上の
定数に制限されたランレングス制限符号による再生信号
を等化した上で、符号反転間隔を拘束条件としてもつよ
うな最尤検出を行う光ディスク信号再生方式で、符号の
反転位置の直前又は直後の点のうちで最小符号反転間隔
をもつデータ列に対応する点を除く振幅と、符号の反転
位置の振幅のみを対象として、三値等化する再生装置も
知られている(特開平7−192270号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の再生装置のうち前者の再生装置は、光ディスク601
には予めパラメータ設定用二値データ用メモリ607に
対応するビットが記録されていることが前提となってお
り、光ディスク601の記録信号がパラメータ設定用二
値データ用メモリ607に記憶されている二値データに
対応しているものであるかどうか不明な場合、適応的に
波形等化ができない。
【0008】そのため、パラメータ設定用二値データ用
メモリ607の記憶二値データに対応した既知のパター
ンのデータを再生して、正常に波形等化されるようにト
ランスバーサルフィルタ603のタップ係数を決定しな
ければならない。このため、タップ係数を決定したとき
と異なる再生特性で再生信号が入力されたときには対応
できない。
【0009】また、上記の従来の再生装置のうち後者の
ものは、再生装置が行うPR等化が、目標値が多値とな
るため、細かいスレッショルド比較が誤り率判定器60
9で必要となり、ノイズや歪によって判定が難しくなる
という問題がある。従って、複数種類の信号が入力され
る機器(例えばCD、DVDなどの再生装置)では、再
生する信号の性質によってランレングスや等化したいP
R特性等が異なるため、スレッショルドを合わせるため
の制御が煩雑となり、波形等化を安定に行うまでの収束
時間が長くかかる可能性がある。
【0010】また、従来の再生装置では、システムクロ
ックはデータレート以上である必要があり、高速化には
対応できなかった。
【0011】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
ノイズや歪の影響なくより高品質なPR等化による波形
等化を行い得る再生装置を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明の他の目的は、収束範囲の拡
大及び収束時間の短縮を実現し得る再生装置を提供する
ことにある。
【0013】更に、本発明の他の目的は、ICデバイス
による速度制限を緩和し、かつ、消費電力を低減し得る
再生装置を提供することにある。
【0014】更に、本発明の他の目的は、入力信号の信
号帯域が狭いことに着目し、システムクロック周波数を
従来の半分に下げることにより、高速データレート処理
の実現をすることにある。
【0015】更に、本発明の他の目的は、システムクロ
ック周波数を従来の半分に下げたことによる回路の並列
処理化の増大を、奇数データ・偶数データそれぞれ独立
して処理し、かつ等化処理の対象を、奇数データ間の符
号間干渉及び偶数データ間の符号間干渉に特化すること
により、回路規模削減を実現することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は記録媒体に記録されているランレングス制
限符号を再生し、その再生信号をトランスバーサルフィ
ルタを用いてパーシャルレスポンス等化した後復号する
再生装置において、再生信号をサンプリングした信号、
もしくはサンプリング信号をさらにリサンプリング補間
して得られる信号を、偶数番目の再生データ信号と奇数
番目のデータ信号とに振り分けて並列に出力するサンプ
リング出力手段と、偶数番目の再生データ信号を第1の
タップ係数に基づいてフィルタリングし、第1の波形等
化後再生信号として出力する偶数フィルタリング手段
と、奇数番目の再生データ信号を第2のタップ係数に基
づいてフィルタリングし、第2の波形等化後再生信号と
して出力する奇数フィルタリング手段と、偶数フィルタ
リング後信号の仮判別値を算出し、その仮判別値と偶数
フィルタリング後信号との差分値を偶数エラー信号とし
て出力する偶数仮判別回路と、奇数フィルタリング後信
号の仮判別値を算出し、その仮判別値と奇数フィルタリ
ング後信号との差分値を奇数エラー信号として出力する
奇数仮判別回路と、偶数仮判別回路からの偶数エラー信
号及び偶数番目の再生データ信号に基づき、偶数フィル
タリング手段の第1のタップ係数を偶数エラー信号が最
小になるように可変して生成する第1のタップ係数生成
手段と、奇数仮判別回路からの奇数エラー信号及び奇数
番目の再生データ信号に基づき、奇数フィルタリング手
段の第2のタップ係数を奇数エラー信号が最小になるよ
うに可変して生成する第2のタップ係数生成手段と、奇
数フィルタリング手段から出力される第1の波形等化後
再生信号と偶数フィルタリング手段から出力される第2
の波形等化後再生信号を復号する復号手段とを有する構
成としたものである。
【0017】本発明は、記録媒体からの再生信号は、再
生信号のデータレートに比べて周波数帯域が狭いので、
符号間干渉を低減するために従来のように隣接するサン
プル点での処理を行う必要が無く、一つおき毎のサンプ
ル点での処理が可能になることに着目し、偶数番目の再
生データ信号と奇数番目の再生データ信号を、それぞれ
別々の偶数フィルタリング手段と奇数フィルタリング手
段に供給する。すなわち、本発明は、奇数番目の再生デ
ータ信号及び偶数番目の再生データ信号に対してそれぞ
れ独立して処理し、かつ、波形等化処理の対象を、奇数
番目の再生データ間の符号間干渉及び偶数番目の再生デ
ータ信号間の符号間干渉に特化することを特徴とする。
【0018】また、本発明は、現在のサンプル点のレベ
ルに依存することなく、ゼロクロスサンプルを状態遷移
から決定される収束目標値との誤差であるエラー信号を
生成して出力し、このエラー信号に基づいて偶数フィル
タリング手段と奇数フィルタリング手段のタップ係数を
可変制御することで、パーシャルレスポンス波形等化特
性から外れたエラー信号を最小にするような制御を行う
ことができる。
【0019】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、偶数フィルタリング手段及び奇数フィルタリング手
段は、第1のタップ係数生成手段の出力するn個(nは
2以上の整数)のタップ係数と、第2のタップ係数生成
手段の出力するn個のタップ係数を、対応するタップ係
数同士でそれぞれ平均化したn個の係数を出力する係数
平均化手段からのn個の係数を第1及び第2のタップ係
数として入力されることを特徴とする。この発明では、
有効データが偶数番目の再生データもしくは奇数番目の
再生データに偏ってしまった場合にも、正しいタップ係
数を生成することができる。
【0020】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、偶数仮判別回路及び奇数仮判別回路を、それぞれ偶
数番目の再生データ信号及び奇数番目の再生データ信号
の両方に基づき、ゼロクロスポイントか否かを検出して
0ポイント情報を出力する検出手段と、検出手段よりビ
ットクロックに同期して取り出される0ポイント情報の
うち、少なくとも連続する3つの0ポイント情報を出力
する遅延回路とを共通に有し、パーシャルレスポンス等
化の種類を示すPRモード信号と、再生信号のランレン
グス制限符号の種類を示すRLLモード信号と、遅延回
路からの複数の0ポイント情報と、第1の波形等化後再
生信号又は第2の波形等化後再生信号とを入力として受
け、PRモード信号とRLLモード信号で定まる状態遷
移と、複数の0ポイント情報のパターンとに基づき、第
1又は第2の波形等化後再生信号の仮判別値を算出する
仮判別手段をそれぞれ個別に有することを特徴とする。
本発明では、仮判別手段によりPRモード信号とRLL
モード信号で定まる状態遷移と、複数の0ポイント情報
のパターンとに基づき、波形等化信号の仮判別値を算出
し、その仮判別値と波形等化後再生信号との差分値をエ
ラー信号として出力するようにしたため、現在のサンプ
ル点のレベルに依存することなく、収束目標値との誤差
であるエラー信号を生成して出力し、このエラー信号に
基づいてフィルタリング手段のタップ係数を可変制御す
ることで、フィルタリング手段によるパーシャルレスポ
ンス波形等化特性をエラー信号を0にするような制御が
できる。
【0021】また、本発明は、偶数(もしくは奇数)仮
判別回路から出力されるエラー信号が第1の入力端子に
入力され、偶数(もしくは奇数)仮判別手段から出力さ
れる仮判別値が第2の入力端子に入力され、仮判別値に
応じてエラー信号のうちの有効な成分だけを選択して出
力するエラー選択回路と、エラー選択回路から出力され
る信号に基づき、偶数(もしくは奇数)フィルタリング
手段のタップ係数をエラー信号が最小になるように可変
生成する係数生成手段とを有することを特徴とする。
【0022】この発明では、エラー選択回路により0ポ
イント情報が示すサンプルポイントとその直前直後のサ
ンプルポイントでエラー信号を選択するようにしている
ので、確からしくないエラー値を示す信号を無効化し、
確からしいエラー信号だけを有効成分として取り出すこ
とができる。
【0023】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、仮判別手段から出力されるエラー信号が第1の入力
端子に入力され、リサンプリングDPLLがロックすべ
きゼロクロス点に相当する、リサンプリングによって形
成されたサンプルポイントが存在するタイミングを示す
偶数(もしくは奇数)0ポイント情報が第2の入力端子
に入力され、0ポイント情報が示すサンプルポイントと
その直前直後のサンプルポイントでエラー信号を選択
し、それ以外のサンプルポイントではエラー信号を無効
化するエラー選択回路と、エラー選択回路から出力され
る信号に基づき、偶数(もしくは奇数)フィルタリング
手段のタップ係数をエラー信号が最小になるように可変
生成する係数生成手段とを有することを特徴とする。こ
の発明では、エラー選択回路により、仮判別回路から出
力されるエラー信号のうち確からしくないエラー値を示
す信号を無効化し、確からしいエラー信号だけを有効成
分として取り出すことができる。
【0024】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、PRモード信号により指定されるパーシャルレスポ
ンス等化特性をPR(a,b,b,a)で表わしたと
き、仮判別手段は、連続する3つの0ポイント情報にお
ける中央値とその前後両方の0ポイント情報の値とがす
べてゼロクロス点を示していないときは(a+b)*ラG
(ただし、Gは所定のゲイン、*は中央値(a+b)が
0になるようにオフセットした後の値であることを示
す)なる式により値Pを算出すると共に仮判別値を0と
し、3つの0ポイント情報における中央値の前後両方の
0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示しており、
かつ、RLLモード信号が示す記録信号の最小反転間隔
が2であるときは(b−a)*ラGなる式により値Pを算
出し、3つの0ポイント情報における中央値の前後両方
の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示してお
り、かつ、RLLモード信号が示す記録信号の最小反転
間隔が2でないとき、又は3つの0ポイント情報におけ
る中央値の前後のいずれか一方の0ポイント情報の値の
みがゼロクロス点を示しているときはb*ラGなる式によ
り値Pを算出し、3つの0ポイント情報における中央値
がゼロクロス点を示しているときは仮判別値を0と算出
し、(b−a)*ラGなる式又はb*ラGなる式により値P
を算出したときは、その値Pを連続する3つの0ポイン
ト情報のうちの中央値の0ポイント情報が得られるとき
の第1又は第2の波形等化後再生信号の極性に応じた極
性の仮判別値として算出することを特徴とする。
【0025】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、PRモード信号により指定されるパーシャルレスポ
ンス等化特性をPR(a,b,b,a)で表わしたと
き、仮判別手段は、連続する5つの0ポイント情報にお
ける中央値とその前後両方の0ポイント情報の値とが共
にゼロクロス点を示していないときは(a+b)*ラG
(ただし、Gは所定のゲイン、*は中央値(a+b)が
0になるようにオフセットした後の値であることを示
す)なる式により値Pを算出すると共に仮判別値を0と
し、5つの0ポイント情報における中央値の前後両方の
0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示しており、
かつ、RLLモード信号が示す記録信号の最小反転間隔
が2であるときは(b−a)*ラGなる式により値Pを算
出し、5つの0ポイント情報における中央値の前後両方
の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示してお
り、かつ、RLLモード信号が示す記録信号の最小反転
間隔が2でないとき、又は5つの0ポイント情報におけ
る中央値の前後のいずれか一方の0ポイント情報の値の
みがゼロクロス点を示しているとき、又は5つの0ポイ
ント情報における1番目と4番目の0ポイント情報の値
のみがゼロクロス点を示しているとき、又は5つの0ポ
イント情報における2番目と5番目の0ポイント情報の
値のみがゼロクロス点を示しているときは、b*ラGなる
式により値Pを算出し、5つの0ポイント情報の値が上
記のいずれにも当てはまらないときは仮判別値を0と算
出し、(b−a)*ラGなる式又はb*ラGなる式により値
Pを算出したときは、その値Pを連続する5つの0ポイ
ント情報のうちの中央値の0ポイント情報が得られると
きの第1又は第2の波形等化後再生信号の極性に応じた
極性の仮判別値として算出することを特徴とする。
【0026】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、リサンプリングDPLLによりリサンプリングした
ディジタルデータがビットクロックのタイミングで書き
込まれ、新たに作成したクロックのタイミングで格納デ
ィジタルデータが読み出されて偶数フィルタリング手段
又は奇数フィルタリング手段に供給する第1のメモリ素
子と、0ポイント情報がビットクロックのタイミングで
書き込まれ、新たに作成したクロックのタイミングで格
納0ポイント情報が読み出されて遅延回路に供給する第
2のメモリ素子とを設けたことを特徴とする。
【0027】さらに、本発明は上記の目的を達成するた
め、記録媒体から再生されたランレングス制限符号をA
/D変換器によりシステムクロックでサンプリングして
得たディジタル信号を、ビットレートでリサンプリング
して出力するリサンプリングDPLLから取り出された
リサンプリングしたディジタルデータを、ビットクロッ
クのタイミングで書き込み、新たに作成したクロックの
タイミングで格納ディジタルデータを読み出して偶数フ
ィルタリング手段又は奇数フィルタリング手段に供給す
るメモリ素子を設けたことを特徴とする。また、本発明
は上記の目的を達成するため、復号装置を並列処理する
ことによってシステムクロックを下げるとともに、、復
号装置のシステムクロックに対する演算余裕を改善する
ことの出来る再生装置を提供する。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる再生装置の
第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、
ランレングス制限符号が高密度記録された光ディスク1
5からPDヘッドアンプ16で光電変換及び増幅された
ランレングス制限符号(ディジタル信号)は、低域フィ
ルタ(LPF)17を用いて高域(ノイズ)成分が阻止
され、続いてA/D変換器18を通し、必要に応じて図
示しないAGC回路で振幅が一定になるように自動利得
制御(AGC)された後、リサンプリングDPLL19
に供給される。なお、A/D変換器を設ける位置は、リ
サンプリングDPLL19の前であればどこであっても
よい。
【0029】リサンプリングDPLL19は、自分自身
のブロックの中でループが完結しているディジタルPL
L回路で、A/D変換器18により固定のシステムクロ
ックでサンプリングされている入力信号に対し、所望の
ビットレートでリサンプリングしたディジタルデータ
(すなわち、ディジタルデータの位相0°、180°の
うち、180°のリサンプリングデータ)を生成し、本
実施の形態の要部を構成する後述の適応等化回路20に
供給する。
【0030】なお、ここでリサンプリングとは、ビット
クロックのタイミングにおけるサンプリングデータを、
システムクロックのタイミングでA/D変換したデータ
より間引き補間演算をして求めることをいう。このと
き、データを奇数番目のデータФ3と偶数番目のデータ
Ф4に振り分けて適応等化回路20へ出力する。
【0031】また、リサンプリングDPLL19は、位
相0°のリサンプリングデータのゼロクロスを検出して
おり、それにより得られる奇数データ信号に対応した奇
数0ポイント情報ZDa及び偶数データ信号に対応した
偶数0ポイント情報ZDbを適応等化回路20に供給す
る。リサンプリングDPLL19から適応等化回路20
に受け渡されるデータΦ3及びΦ4と、0ポイント情報
ZDa及びZDbと、時間軸通りに並べたサンプル点D
1〜D15の関係を図3に示す。
【0032】図3に示すように、奇数0ポイント情報Z
Daの立ち上がりのタイミングでは、奇数データ信号の
サンプル点D1、D9がゼロクロス点にあり、偶数0ポ
イント情報ZDbの立ち上がりのタイミング直後では、
偶数データ信号のサンプル点D6、D14がゼロクロス
点にある。
【0033】なお、上記0ポイント情報ZDa及びZD
bは、ビットサンプリングのデータが、ゼロレベルとク
ロスするポイントをビット単位で示している。更に、リ
サンプリングDPLL19は、この0ポイント情報が示
すゼロクロスポイントに相当する位相180°のリサン
プリングデータの値に基づいて、それが0になるよう
に、リサンプリングのタイミング、つまり周波数及び位
相をロックさせる。
【0034】ここで、リサンプリングDPLL19につ
いて、更に詳細に説明する。図2はリサンプリングDP
LL19の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示
すように、リサンプリングDPLL19は、補間器4
1、位相検出器42、ループフィルタ43及びタイミン
グ発生器44からなる一巡のフィードバックループ回路
であり、補間器41には図1のA/D変換器18からの
再生ディジタル信号Φ0と、タイミング発生器44から
のデータ点位相情報とビットクロックが入力され、再生
ディジタル信号Φ0の位相点データのデータ値が補間に
より推定されて出力される。このとき、データ点位相情
報に従って、入力された再生ディジタル信号を直接推定
しても良いが、先に再生ディジタル信号を補間して情報
を増やしておいた後、データ点位相情報に従って推定し
ても良い。この方がさらに精度が良くなる。
【0035】補間器41の出力データ値であるΦ1及び
Φ2は、リサンプリングデータとして位相検出器42に
供給される。位相検出器42は図1の適応等化回路20
へ奇数再生データΦ3及び偶数再生データΦ4を出力す
る一方、位相誤差信号を生成し、ループフィルタ43に
供給し、ここで積分させた後タイミング発生器44に供
給する。タイミング発生器44は入力されるループフィ
ルタ43のデータに基づいて次のデータ点位相の推定を
行い、このデータ点位相情報と同じく生成されたビット
クロックを補間器41へ出力する。
【0036】位相検出器42はデータの極性が変化する
点、つまりゼロクロスポイントを認識して、位相誤差信
号を出力するので、そのポイントをすでに認識してい
る。そこで、奇数再生データΦ3のうち、どのデータが
ゼロクロスポイントに相当するかを示す奇数0ポイント
情報ZDa、偶数再生データΦ4のうち、どのデータが
ゼロクロスポイントに相当するかを示す偶数0ポイント
情報ZDb、をそれぞれ適応等化回路20に供給する。
【0037】再び図1に戻って説明するに、適応等化回
路20は、リサンプリングDPLL19から出力され
た、奇数再生データΦ3、奇数0ポイント情報ZDa、
偶数再生データΦ4、偶数0ポイント情報ZDbをそれ
ぞれ入力信号として受け、PR特性を付与して等化後再
生波形(奇数等化後データΦ9と偶数等化後データΦ1
0)を生成し、その2つの等化後再生波形を復号回路3
8に並列に供給して、例えばビタビ復号させる。
【0038】適応等化回路20によりPR特性が付与さ
れた等化後再生波形は、復号回路38に供給されて、例
えばビタビ復号される。このビタビ復号の具体的な回路
構成は後述するが、等化後再生波形のサンプル値からブ
ランチメトリックを計算するブランチメトリック演算回
路と、そのブランチメトリックを1クロック毎に累積加
算してパスメトリックを計算するパスメトリック演算回
路と、パスメトリックが最小となる、最も確からしいデ
ータ系列を選択する信号を記憶するパスメモリとよりな
る。このパスメモリは、複数の候補系列を格納してお
り、パスメトリック演算回路からの選択信号に従って選
択した候補系列を復号データ系列として出力する。
【0039】ECC回路39は、上記の復号回路38か
らの復号データ系列中の誤り訂正符号を用いて、その誤
り訂正符号の生成要素の符号誤りを訂正し、誤りの大幅
に低減された復号データを出力する。以上の構成におい
て、本実施の形態は適応等化回路20の構成に特徴を有
するものであり、以下、この適応等化回路20について
更に詳細に説明する。
【0040】図4は本発明装置の要部の適応等化回路2
0の第1の実施の形態のブロック図を示す。図1の適応
等化回路20に相当する図4の第1の実施の形態の適応
等化回路20aは、リサンプリングDPLL19からの
リサンプリング・データΦ3に対してPR等化特性を付
与するトランスバーサルフィルタ(TVF)21aと、
このトランスバーサルフィルタ21aの係数をエラー信
号に応じて可変する乗算器・低域フィルタ(LPF)2
2aと、リサンプリングDPLL19からの0ポイント
情報ZDa及びZDbを遅延するタップ遅延回路23
と、トランスバーサルフィルタ21の出力信号とタップ
遅延回路23からの遅延信号とに基づいて前記エラー信
号を生成する仮判別回路24aと、前記エラー信号を極
性反転して乗算器・LPF22aに供給するインバータ
(INV)25aと、リサンプリングDPLL19から
のリサンプリング・データΦ4に対してPR等化特性を
付与するトランスバーサルフィルタ(TVF)21b
と、このトランスバーサルフィルタ21bの係数をエラ
ー信号に応じて可変する乗算器・低域フィルタ(LP
F)22bと、トランスバーサルフィルタ21の出力信
号とタップ遅延回路23からの遅延信号とに基づいて前
記エラー信号を生成する仮判別回路24bと、前記エラ
ー信号を極性反転して乗算器・LPF22bに供給する
インバータ(INV)25bとからなる。
【0041】上記のタップ遅延回路23は、例えば図5
及び図6に示す如き回路構成とされている。また、仮判
別回路24a及び24bは、例えば図7に示す如き回路
構成とされている。タップ遅延回路23は、図5に示す
ように、リサンプリングDPLL19からの0ポイント
情報ZDa及びZDbを遅延素子(Delay)101
a、101bでそれぞれ遅延されて遅延信号Za1、Z
b1として出力されると共に、更に4段縦続接続された
ラッチモジュール(LM)102〜105を通して、そ
れぞれ遅延され、それぞれから遅延信号Za2及びZb
2、Za3及びZb3、Za4及びZb4、Za5及び
Zb5を出力する。
【0042】上記のLM102〜105は、それぞれ同
一構成で図6に示すように、D型フリップフロップ10
6で構成された遅延回路部とそのままスルーで入力信号
を出力する非遅延回路部からなる回路である。なお、タ
ップ遅延回路23内のD型フリップフロップの各イネー
ブル端子(図示省略)にはビットクロックがそれぞれ入
力されており、また、各クロック端子には端子45を介
してシステムクロックがそれぞれ入力され、更に各クリ
ア端子にはリセット信号がそれぞれ入力される。
【0043】また、仮判別回路24a及び24bは同一
構成で、それぞれ図7に示すように、仮判別器110a
(または110b)と減算器111a(または111
b)により構成されている。仮判別器110a(または
110b)には、トランスバーサルフィルタ21a(ま
たは21b)からのデータと、タップ遅延回路23の出
力遅延信号と、後述のPRモード信号と、後述のRLL
モード信号とが入力される。
【0044】仮判別器110a(または110b)は論
理回路により構成されており、入力された信号に基づい
て、後述のアルゴリズムに従ってパーシャルレスポンス
特性の性質を巧みに利用した仮判別動作を行う。減算器
111a(または111b)は入力データФ3(または
Ф4)から、仮判別器110a(または110b)から
の仮判別結果を差し引いてエラー信号を生成する。これ
を図4のINV25a(または25b)を介して乗算器
・LPF22a(または22b)へ出力する。このよう
に、タップ遅延回路23及び仮判別回路24a(または
24b)は、いずれもディジタル回路で構成されるた
め、アナログ特有の経時変化・パラメータばらつきの影
響を受けることがなく、信頼性が高く、しかも回路規模
も殆ど増えることのない構成である。
【0045】次に、パーシャルレスポンス(PR)特性
について説明するに、例えばPR(a,b,b,a)の
特性を図8(A)に示す孤立波に付与して等化すると、
その等化波形はよく知られているように図8(B)に示
すようになる。更に、連続波では、この等化波形は、
0,a,a+b,2a,2b,a+2b,2a+2bの
7値をとる。この7値をビタビ復号器に入力すると、元
のデータ(入力値)とPR等化後の再生信号(出力値)
は、過去の信号の拘束を受け、これと(1,7)RLL
によって入力信号の”1”は2回以上続かないことを利
用すると、図8(C)に示すような状態遷移図で表わす
ことができることが知られている。
【0046】図8(C)において、S0〜S5は直前の
出力値により定まる状態を示す。この状態遷移図から例
えば状態S2にあるときは、入力値がa+2bのとき出
力値が1となって状態S3へ遷移し、入力値が2bのと
き出力値が1となって状態S4へ遷移するが、それ以外
の入力値は入力されないことが分かり、また、もし入力
されればそれはエラーであることが分かる。
【0047】図9は上記のPR(a,b,b,a)の特
性とランレングス制限規則RLLモードと仮判別器11
0a(または110b)の出力する仮判定値との関係を
示す図である。同図において、一番上の行のPRモード
は、仮判別回路24a(または24b)に入力される信
号の値を示しており、一番左の列のRLLモードは、仮
判別回路24a(または24b)の仮判別器110a
(または110b)に入力される信号を示しており、こ
こではRLL(1,X)とRLL(2,X)を示してい
る。
【0048】PRモードの値はパーシャルレスポンス特
性がPR(1,1)、PR(1,1,1)、PR(1,
2,2,1)、PR(1,3,3,1)、PR(2,
3,3,2)及びPR(3,4,4,3)のいずれであ
るかを示す。また、RLL(1,X)は最小反転間隔
が”2”で、最大反転間隔が変調方式によって異なる所
定の値Xのランレングス制限規則を示し、RLL(2,
X)は最小反転間隔が”3”で、最大反転間隔が変調方
式によって異なる所定の値Xのランレングス制限規則を
示している。
【0049】RLL(1,X)の場合は、図8と共に説
明したように、等化波形は、PR(a,b,b,a)で
は0,a,a+b,2a,2b,a+2b,2a+2b
の7値をとり、これらに対応した各パーシャルレスポン
ス特性における仮判定値が図9に示されている。仮判定
値のうち、矢印の右側の値が上記の7値の中央値である
「a+b」が”0”になるようにオフセットしたときの
値を示す。RLL(2,X)はRLL(1,X)と同様
の仮判定値を示すが、RLL(1,X)の2a、2bで
示す2行の値は存在しない。これは、図8(C)の状態
遷移図のS5→S1、S2→S4の遷移が存在しないか
らである(値2a、2bをとらないからである)。
【0050】また、図9において、PR(1,1)はP
R(a,b,b,a)のa=0、b=1の場合である。
更に、図9において、ゲインGはオフセット後の絶対値
の最大値(a+b)*を正規化するための乗算係数であ
り、A/(a+b)*で表される(ただし、Aは任意の
レベル)。
【0051】次に、再び図7に戻って図7に示す仮判別
回路24a(24b)の動作について説明するに、入力
されたトランスバーサルフィルタ21a(または21
b)からの波形等化再生信号は、現在時刻における信号
D3として取り扱われる。一方、リサンプリングDPL
L19からの0ポイント情報ZDa(またはZDb)
は、タップ遅延回路23に供給され、そのタップ遅延出
力が仮判別器110a(または110b)に入力され
る。仮判別器110a(または110b)は後述のアル
ゴリズムに従って、パーシャルレスポンス等化を前提と
した仮判別(収束目標設定)を行う。
【0052】減算器111a(または111b)は、現
在時刻信号D3から仮判別器110a(または110
b)により得られた判別結果を減算してエラー信号ER
Ra(またはERRb)を演算し、図4のインバータ2
5a(または25b)で極性反転させた後、乗算器・L
PF22a(または22b)へ出力する。インバータ2
5a(または25b)で極性反転されたエラー信号は、
乗算器・LPF22a(または22b)でトランスバー
サルフィルタ21a(または21b)からのタップ出力
と乗算された後高域周波数成分が除去され、上記のエラ
ー信号を0にするようなタップ係数(フィルタ係数)と
してトランスバーサルフィルタ21a(または21b)
へ出力される。
【0053】次に、仮判別器110a(または110
b)による動作について、図10のフローチャート等と
共に更に詳細に説明する。ここで、上記の0ポイント情
報の値Zが”1”であるときはゼロクロスポイントを示
しており、これは、図8(C)に示したPR(a,b,
b,a)の状態遷移図では「a+b」という値で表わさ
れており、状態S1→S2又は状態S4→S5へ遷移す
る過程において発生する。
【0054】この場合、図8(C)中、右半分の状態S
2、S3及びS4は正の値の経路(a+b=0に正規化
した場合、図9と共に説明したように、a+2b、2a
+2b、2bのいずれか)を辿り、左半分の状態S5、
S0及びS1は負の値の経路(a+b=0に正規化した
場合、図9と共に説明したように、0、a、2aのいず
れか)を辿るため、ゼロクロスポイントの前又は後の値
を参照することにより、正の経路なのか、負の経路なの
かが判別できる。
【0055】しかも、あるゼロクロスポイントから次の
ゼロクロスポイントまでの間隔が分かれば、つまり状態
S2から状態S5に至るまで、又は状態S5から状態S
2に至るまでの遷移数がわかれば、経路が確定し、取り
得るべき値が各々のサンプル点に対して明確になる。
【0056】また、上記の状態遷移図で「a+b」以外
の値、すなわちゼロクロスポイントでないときは、上記
の0ポイント情報の値Zは”0”である。この状態遷移
図から、ゼロクロスポイント(Z=1)は2つ連続して
取り出されることはなく、また、RLL(1,X)の場
合は、隣接するZ=1の間には最低1つの”0”が存在
する(0ポイント情報の値Zが1→0→1と変化したと
き、すなわち、状態S2→S4→S5、あるいは状態S
5→S1→S2と遷移したとき)。なお、RLL(2,
X)の場合は、隣接するZ=1の間には最低2つの”
0”が存在する。2a及び2bの値は存在しないからで
ある。
【0057】実際の信号では、ノイズ等の影響により、
ゼロクロスポイント自体の検出を誤ることも十分に予想
されるが、フィードバック制御の場合、正しい判定ので
きる確率が誤る確率を上回っていれば、正しい方向に収
束していくはずであり、また、十分な積分処理のため、
単発のノイズは実用上問題ないと考えられる。
【0058】以上の点に着目し、仮判別器110a(ま
たは110b)は、まず、タップ遅延回路23a(また
は23b)を介してビットクロックの周期毎に入力され
る0ポイント情報の値Zを識別し、連続する5クロック
周期の5つの値がオール”0”であるかどうか(図10
のステップ61)、上記の5つの値のうちの最後の値の
みが”1”かどうか(図10のステップ62)、上記の
5つの値のうちの最初の値のみが”1”かどうか(図1
0のステップ63)、上記の5つの値のうちの最初と最
後の値が”1”で残りの3つの値は”0”かどうかを判
別する(図10のステップ64)。
【0059】これらのパターンは、着目する0ポイント
情報の値Zの中央の値を”0”としたとき、前後両側の
0ポイント情報の値Zがいずれも”0”である場合であ
り、このときは信号波形が正側、又は負側に張り付いて
いる場合であるので、これらのパターンのいずれかを満
たすときは、 P=(a+b)*ラG (1) なる式により、大なる値Pを算出する(図10のステッ
プ65)。ただし、(1)式及び後述の(2)、(3)
式中、Gは図9に示したゲイン、a*、b*はPR(a,
b,b,a)におけるaとbの値を、中央値(a+b)
が0になるようにオフセットした後の値であることを示
す。これらa*、b*及びGの値は、PRモード信号、R
LLモード信号により求められる既知の値である。
【0060】上記のパターンのいずれでもないときは、
連続する5クロック周期の5つの0ポイント情報の値Z
が”01010”であるかどうか判別し(図10のステ
ップ66)、このパターンのときはRLLモード信号に
基づき、RLL(1,X)のパーシャルレスポンス等化
であるかどうか判定する(図10のステップ67)。こ
のパターンは、着目する中央値の0ポイント情報の値Z
を”0”としたとき、中央値の前後両側に隣接する2つ
のZの値がいずれも”1”の場合であり、これは前記し
たように、RLL(1,X)のときのみ発生する可能性
があるので、RLL(1,X)であるときは P=(b−a)*ラG (2) なる式により、値Pを算出する(図10のステップ6
8)。なお、このときは、極性が2クロック目で瞬時に
変化するので、(2)式により小なる値Pが算出され
る。
【0061】連続する5クロック周期の5つの0ポイン
ト情報の値Zが”01010”でないときは、それら5
つの0ポイント情報の値Zが”01001”、”100
10”、”00010”及び”01000”のうちのい
ずれかのパターンであるかどうか判別する(図10のス
テップ69〜72)。これら4つのパターンは、連続す
る5つの0ポイント情報のうち中央値がゼロクロス点を
示しておらず、かつ、中央値の前後に隣接する2つの0
ポイント情報の一方がゼロクロス点を示しているときで
ある。
【0062】上記の4つのパターンのどれかであると
き、あるいはステップ67でRLLモードが(1,X)
でないと判定されたときは、 P=b*ラG (3) なる式により、値Pを算出する(図10のステップ7
3)。この場合、信号波形は短期間、同じ極性を保って
いるので、(1)式及び(2)式の中間レベルの値Pが
(3)式により算出される。
【0063】上記のステップ65、68及び73のいず
れかで値Pを算出すると、続いてD型フリップフロップ
47から取り出される現在時刻の波形等化信号D3が0
以上であるかどうか判別する(図10のステップ7
4)。現在時刻の波形等化信号D3が0以上であるとき
は最終仮判定レベルQをPの値とし(図10のステップ
75)、負であるときは最終仮判定レベルQを−Pの値
とする(図10のステップ76)。
【0064】なお、ステップ72で0ポイント情報の値
Zが”01000”でないと判定されたときは、最終仮
判定レベルQを”0”とする(図10のステップ7
7)。例えば、連続する5つの0ポイントZの中央値
が”1”の場合などがこの場合に相当する。
【0065】以上の仮判別処理により得られた仮判定レ
ベルQは、図7の減算器52a(または52b)に供給
されて現在時刻の波形等化信号D3との差分をとられて
エラー信号とされ、前述したように、D型フリップフロ
ップ53でラッチされた後図4のINV25a(または
25b)を介して図4の乗算器・LPF22a(または
22b)へ出力され、ここで乗算されてから高域周波数
成分が除去され、トランスバーサルフィルタ21a(ま
たは21b)にタップ係数として出力される。
【0066】このようにして、図7の減算器52a(ま
たは52b)から取り出されるエラー信号が0になるよ
うに、トランスバーサルフィルタ21a(または21
b)のタップ係数が可変制御されることにより、トラン
スバーサルフィルタ21a(または21b)による波形
等化を収束範囲を拡大させて好適に行うことができる。
【0067】次に、上記の仮判別処理による波形等化に
ついて、更に具体的に説明する。例えば、図11(A)
に実線で示す波形の等化後再生信号が、トランスバーサ
ルフィルタ21a(又は21b)から取り出されて仮判
別回路24a(又は24b)に入力される場合、この仮
判別回路24a(又は24b)にはリサンプリングDP
LL19から同図(A)の波形の下部に示すような値Z
の0ポイント情報もタップ遅延回路23を介して入力さ
れる。
【0068】ここで、図11(A)において、○印は記
録媒体に記録されたランレングス制限符号の本来のデー
タ点を示す。また、×印はトランスバーサルフィルタ2
1a(又は21b)によりパーシャルレスポンス等化す
るときの等化用のサンプル点を示し、これは本来のデー
タ点から180°ずれている(他の図11(B)〜
(D)、図12、図13も同様)。
【0069】図11(A)において、連続する5つの0
ポイント情報の値Zがオール”0”のときと”1000
0”のときと”00001”のときは前記(1)式に基
づいて等化され(図10のステップ61〜63、6
5)、図11(B)に示すように、再生信号が本来と同
様の波形で得られる。なお、上記の(1)式〜(3)式
の演算結果による波形等化は、連続する5つの0ポイン
ト情報の値Zの3番目のタイミングで、波形等化信号D
3の極性に応じて行われることは図10に示した通りで
ある。
【0070】図11(C)はリサンプリングDPLL1
9から取り出された連続する5つの0ポイント情報の値
Zが”10001”であるときの、トランスバーサルフ
ィルタ21a(又は21b)の出力等化後再生信号波形
の一例を示す。この場合、連続する5つの0ポイント情
報の値Zの3番目のタイミングの、波形等化信号D3の
値は正であるから、このとき(1)式による波形等化が
行われ(図10のステップ64、65、74、75)、
図11(D)に示す等化後再生信号がトランスバーサル
フィルタ21から得られる。
【0071】図12(A)はリサンプリングDPLL1
9から取り出された連続する5つの0ポイント情報の値
Zが”01010”で、かつ、RLL(1,X)である
ときと、連続する5つの0ポイント情報の値Zが”01
001”であるときのトランスバーサルフィルタ21の
出力等化後再生信号波形の一例を示す。この場合、連続
する5つの0ポイント情報の値Zが”01010”のと
きの波形等化信号D3の値は正であるから、(2)式に
よる正の値の波形等化が行われ(図10のステップ66
〜68、74、75)、”01001”のときの波形等
化信号D3の値は負であるから、(3)式による負の値
の波形等化が行われ(図4のステップ69、73、7
4、76)、図12(B)に示す等化後再生信号がトラ
ンスバーサルフィルタ21から得られる。
【0072】図13(A)はリサンプリングDPLL1
9から取り出された連続する5つの0ポイント情報の値
Zが”01000”であるときと、連続する5つの0ポ
イント情報の値Zが”00010”であるときのトラン
スバーサルフィルタ21の出力等化後再生信号波形の一
例を示す。この場合、連続する5つの0ポイント情報の
値Zが”01000”、”00010”のときはいずれ
も波形等化信号D3の値は正であるから、(3)式によ
る正の値の波形等化が行われ(図10のステップ71、
73〜75、又はステップ72〜75)、図13(B)
に示す等化後再生信号がトランスバーサルフィルタ21
から得られる。
【0073】更に、図13(C)はリサンプリングDP
LL19から取り出された連続する5つの0ポイント情
報の値Zが”01001”であるときと、連続する5つ
の0ポイント情報の値Zが”10010”であるときの
トランスバーサルフィルタ21の出力等化後再生信号波
形の一例を示す。この場合、連続する5つの0ポイント
情報の値Zが”01001”、”10010”のときは
いずれも波形等化信号D3の値は正であるから、(3)
式による正の値の波形等化が行われ(図10のステップ
69、73〜75、又はステップ70、73〜75)、
図13(D)に示す等化後再生信号がトランスバーサル
フィルタ21から得られる。
【0074】このように、この実施の形態では、0ポイ
ント情報の値Zを参照し、状態遷移図から自と決定され
る値に等化するようにしたため、現在のサンプル点のレ
ベルに依存しない(他の目標値に近くても影響されな
い)正確な波形等化ができる。また、異なるパーシャル
レスポンス等化に対応でき、更に判定を誤る確率はスレ
ッショルドが固定の従来装置に比べて少ないので、収束
時間を短時間にできる。なお、本実施の形態は、RLL
(2,X)にも同様に適用できる。図9と共に説明した
ように、RLL(1,X)と略同様の状態遷移が行われ
るからである。
【0075】図14は適応等化回路20aの出力信号の
アイパターンの一例を示す。同図(A)及び(B)にお
いて、縦軸は2の補数表示で表したレベル、横軸はサン
プル点数により表現される時間を示す。図14(A)は
適応等化回路20aから出力される奇数等化後データΦ
9のアイパターンを示し、同図(B)は適応等化回路2
0aから出力される偶数等化後データΦ10のアイパタ
ーンを示す。
【0076】図14(A)及び(B)から分かるよう
に、本実施の形態によれば、例としてPR(1,1,
1,1)に等化した場合、奇数等化後データΦ9及び偶
数等化後データΦ10のいずれも、「0」、「32」、
「64」、「−32」及び「−64」の5つの目標値の
それぞれに収束していることがわかる。
【0077】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図15(A)は本発明装置の要部の適応等化回
路の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図
4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図15(A)に示す第2の実施の形態の適応等化
回路20bは、トランスバーサルフィルタ21a及び2
1bに入力されるそれぞれのタップ係数C1〜C5を、
乗算器・低域フィルタ(LPF)22aの出力する係数
Ca1〜Ca5と乗算器・低域フィルタ(LPF)22
bの出力する係数Cb1〜Cb5とを係数平均化ブロッ
ク26にて平均化した値としたものである。
【0078】上記の係数平均化ブロック26は、図15
(B)に示すように、対応する係数同士の平均化演算処
理を行う5つの平均化回路(AVE)261〜265か
ら構成されており、平均の値C1〜C5を出力して、ト
ランスバーサルフィルタ21a及び21bに供給する。
このようにすることで、有効データが偶数データもしく
は奇数データに偏ってしまった場合にも、正しい係数に
制御することが可能となる。
【0079】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図16は本発明になる再生装置の第2の実施
の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図16に
おいて、図1の適応等化回路20に相当する第2の実施
の形態の適応等化回路30は、リサンプリングDPLL
19aからのリサンプリング・データΦ3及びΦ4に対
して適応等化処理を行って、波形等化後再生信号Φ9及
びΦ10を復号回路38に出力する点に特徴がある。
【0080】図17は本発明装置の要部の適応等化回路
の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図4
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図17に示す第3の実施の形態の適応等化回路30
aは、図16の適応等化回路30の実施の形態で、リサ
ンプリングDPLL19aからのリサンプリング・デー
タΦ3及びΦ4に対してPR等化特性を付与するトラン
スバーサルフィルタ21a及び21bと、このトランス
バーサルフィルタ21a及び21bの係数をエラー信号
に応じて可変する乗算器・低域フィルタ(LPF)22
a及び22bと、タップ遅延回路23と、トランスバー
サルフィルタ21aの出力信号とタップ遅延回路23か
らの遅延信号とに基づいてエラー信号を生成して乗算器
・LPF22aに供給する仮判別回路24aと、トラン
スバーサルフィルタ21bの出力信号とタップ遅延回路
23からの遅延信号とに基づいてエラー信号を生成して
乗算器・LPF22bに供給する仮判別回路24bと、
トランスバーサルフィルタ21a及び21bの出力信号
よりゼロクロスポイントを検出してタップ遅延回路23
に供給するゼロ検出器31からなる。
【0081】ゼロ検出器31は、例えば時間的に連続す
る等化後再生信号の極性が反転したときに、近傍の2つ
のサンプル点のうち、より0に近い方を0ポイント情報
としてタップ遅延回路23に供給する。これにより、こ
の実施の形態も、図4の実施の形態と同様の動作を行
う。
【0082】次に、本発明装置の要部の適応等化回路の
第4の実施の形態について説明する。図18(A)は本
発明装置の要部の適応等化回路の第4の実施の形態のブ
ロック図を示す。同図中、図17と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。図18(A)に示
す第4の実施の形態の適応等化回路30bは、図16の
適応等化回路30の他の実施の形態で、トランスバーサ
ルフィルタ21a及び21bに入力されるそれぞれのタ
ップ係数C1〜C5を、乗算器・低域フィルタ(LP
F)22aの出力する係数Ca1〜Ca5と乗算器・低
域フィルタ(LPF)22bの出力する係数Cb1〜C
b5とを係数平均化ブロック27にて平均化した値とし
たものである。
【0083】上記の係数平均化ブロック27は、図18
(B)に示すように、対応する係数同士の平均化演算処
理を行う5つの平均化回路(AVE)271〜275か
ら構成されており、平均の値C1〜C5を出力して、ト
ランスバーサルフィルタ21a及び21bに供給する。
このようにすることで、有効データが偶数データもしく
は奇数データに偏ってしまった場合にも、正しい係数に
制御することが可能となる。
【0084】ところで、リサンプリングDPLL19
は、適宜その入力側にはAGC回路やATC回路が設け
られ、その出力側には適応等化回路20a、20b(3
0a,30b)が設けられているが、自分自身でループ
が完結しているために、確実な収束が期待でき、また外
付けの回路も不要であるので構成が簡単であり、更に、
ディジタル回路であるので信頼性が高いという利点を有
する。しかし、本発明はこれに限らず、以下の実施の形
態のようにリサンプリングDPLLを使用しない構成に
も適用できる。
【0085】次に、本発明の再生装置の第3の実施の形
態について説明する。図19は本発明になる再生装置の
第3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図19に示す再生装置の第3の実施の形態では、L
PF17の入力再生信号が位相同期ループ(PLL)回
路32に供給され、ここでビットに同期したクロックが
生成され、そのクロックがA/D変換器18及びIPF
33に供給される。
【0086】そのA/D変換器18から出力される奇数
データ(もしくは偶数データ)Φ1は、遅延及びゼロ検
出器34に直接に供給されると共に、補間フィルタ(I
PF)33に供給され、IPF33において隣り合う2
つの奇数データ(もしくは偶数データ)Φ1からシステ
ムクロックのタイミングで間引き補間演算して生成され
た、隣り合う2つの奇数データ(もしくは偶数データ)
Φ1の中間位置のサンプル点データΦ2が、偶数データ
(もしくは奇数データ)として遅延及びゼロ検出器34
に供給される。
【0087】これにより、遅延及びゼロ検出器34は、
入力されたデータФ1及びФ2に基づき、入力データФ
1及びФ2の極性が反転したときに、近傍の2つのサン
プル点のうち、より0に近い方を0ポイント情報として
遅延回路に供給して遅延することにより、リサンプリン
グDPLL19と同様に、奇数番目のデータФ3と偶数
番目のデータФ4と、奇数番目データФ3に対応した奇
数0ポイント情報ZDa及び偶数番目データФ4に対応
した偶数0ポイント情報ZDbを生成出力し、適応等化
回路35に供給する。
【0088】適応等化回路35は、第1乃至第4の実施
の形態の適応等化回路20a、20b、30aあるいは
30bと同様の構成により、入力されたデータФ3、Ф
4及び0ポイント情報ZDa及びZDaに対して適応等
化処理を行って奇数番目のデータФ9と偶数番目のデー
タФ10を出力する。
【0089】このように、本実施の形態では、適応等化
回路35が、リサンプリングDPLL19からの信号で
はなく、A/D変換した再生信号を入力信号として受
け、Φ3、Φ4及びZDa、ZDbを出力する遅延及び
ゼロ検出器34の出力信号を入力として動作するところ
に特徴がある。
【0090】次に、本発明の再生装置の第5の実施の形
態について説明する。図21は本発明になる再生装置の
第5の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図19
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図21に示す再生装置の第5の実施の形態では、適
応等化回路50が、遅延及びゼロ検出器34からの信号
Φ3及びΦ4ではなく、A/D変換器18から取り出さ
れる奇数番目データΦ1及び偶数番目データΦ2を入力
として用いており、同じく奇数番目データΦ1及び偶数
番目データΦ2が供給されたゼロクロス検出・位相比較
器51の出力である0ポイント情報ZDa及びZDbを
入力として、適応等化動作を行うところに特徴がある。
【0091】ゼロクロス検出・位相比較器51は、奇数
番目データΦ1及び偶数番目データΦ2のゼロクロス検
出を行い、その検出ゼロクロス点の位相と電圧制御発振
器(VCO)53よりのビットクロックの位相とを位相
比較して位相誤差信号を生成する。この位相誤差信号は
ループフィルタ52を通してVCO53に制御電圧とし
て印加され、その出力システムクロック周波数を可変制
御する。VCO53から出力されるシステムクロックは
上記のビットクロックを含み、装置のクロックが必要な
各ブロックに印加される。
【0092】ループフィルタ52及びVCO53はディ
ジタルでもアナログでも構成可能であり、アナログの場
合はD/A変換を行うインターフェースが必要となる。
この実施の形態も上記の各実施の形態と同様の特長を有
する。
【0093】次に、本発明の再生装置の第6の実施の形
態について説明する。図22は本発明になる再生装置の
第6の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図21
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図22に示す再生装置の第6の実施の形態では、L
PF17から出力された再生信号が、2つのA/D変換
器54及び55にそれぞれ供給される。
【0094】一方、VCO53から出力されるシステム
クロックは上記のビットクロックを含むが、互いに位相
が180°異なるシステムクロックが出力され、A/D
変換器54には位相0°のシステムクロックが供給され
て再生信号のA/D変換を行わせて奇数データ(もしく
は偶数データ)Φ1を生成させ、A/D変換器55には
位相180°のシステムクロックが供給されて再生信号
のA/D変換を行わせて偶数データ(もしくは奇数デー
タ)Φ2を生成させる。これらのデータΦ1及びΦ2は
適応等化回路50及びゼロクロス検出・位相比較器51
にそれぞれ供給される。
【0095】次に、本発明の再生装置の第7の実施の形
態について説明する。図23は本発明になる再生装置の
第7の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図21
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図23に示す再生装置の第7の実施の形態では、ゼ
ロクロス検出・位相比較器56が、適応等化回路50に
入力されるデータΦ1及びΦ2ではなく、適応等化回路
50から出力されるデータΦ9及びΦ10を入力とし
て、ゼロクロス検出動作・位相比較動作を行うことを特
徴とする。
【0096】次に、本発明の再生装置の第8の実施の形
態について説明する。図24は本発明になる再生装置の
第8の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図22
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図24に示す再生装置の第8の実施の形態は、ゼロ
クロス検出・位相比較器57が、適応等化回路50に入
力されるデータΦ1及びΦ2ではなく、適応等化回路5
0から出力されるデータΦ9及びΦ10を入力として、
ゼロクロス検出動作・位相比較動作を行う点が、図22
に示した第6の実施の形態の再生装置と異なる。
【0097】図25及び図26は適応等化回路50の各
例の内部ブロック図を示し、図25は適応等化回路20
a、30aと同様の構成であり、図26は適応等化回路
30bと同様の構成である。
【0098】なお、以上の実施の形態では、仮判別器1
10a(または110b)は、図10のフローチャート
と共に説明したように、タップ遅延回路23を介してビ
ットクロックの周期毎に入力される、連続する5つの0
ポイント情報の値Zに基づいて仮判別結果を得ている
が、連続する3つの0ポイント情報の値Zに基づいて仮
判別結果を得ることもできる。図27はこの場合のフロ
ーチャートを示す。まず、連続する3クロック周期の3
つの0ポイント情報の値Zがオール”0”であるかどう
か判別し(図27のステップ81)、このときは信号波
形が正側、又は負側に張り付いている場合であるので、
このパターンを満たすときは、前記(1)式により大な
る値Pを算出する(図27のステップ82)。
【0099】上記のパターンでないときは、連続する3
クロック周期の3つの0ポイント情報の値Zが”10
1”であるかどうか判別し(図27のステップ83)、
このパターンのときはRLLモード信号に基づき、RL
L(1,X)のパーシャルレスポンス等化であるかどう
か判定する(図27のステップ84)。このパターン
は、着目する中央値の0ポイント情報の値Zを”0”と
したとき、前後両側に隣接するZの値がいずれも”1”
の場合であり、これは前記したように、RLL(1,
X)のときのみ発生する可能性があるので、RLL
(1,X)であるときは前記(2)式により値Pを算出
する(図27のステップ85)。
【0100】連続する3クロック周期の3つの0ポイン
ト情報の値Zが”101”でないときは、それら3つの
0ポイント情報の値Zが”100”と”001”のうち
のいずれかのパターンであるかどうか判別する(図27
のステップ87、88)。これらのパターンは、着目す
る中央値の0ポイント情報の値Zの中央の値を”0”と
したとき、前後両側に隣接する2つの0ポイント情報の
値Zの一方が”1”である場合である。これらのパター
ンのどれかであるとき、あるいはステップ84でRLL
モードが(1,X)でないと判定されたときは、前記
(3)式により値Pを算出する(図27のステップ8
6)。
【0101】上記のステップ82、85及び86のいず
れかで値Pを算出すると、前記の現在時刻の波形等化信
号D3が0以上であるかどうか判別する(図27のステ
ップ89)。現在時刻の波形等化信号D3が0以上であ
るときは最終仮判定レベルQをPの値とし(図27のス
テップ91)、負であるときは最終仮判定レベルQを−
Pの値とする(図27のステップ90)。ステップ88
で0ポイント情報の値Zが”001”でないと判定され
たときは、最終仮判定レベルQを”0”とする(図27
のステップ92)。例えば、連続する3つの0ポイント
Zの中央値が”1”の場合がこの場合に相当する。
【0102】次に、本発明装置の要部の適応等化回路の
第5の実施の形態について説明する。図28は本発明装
置の要部の適応等化回路の第5の実施の形態のブロック
図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。図28に示す適応等化回路
60は、仮判別回路24aとINV25aの間にエラー
選択回路28aを、仮判別回路24bとINV25bの
間にエラー選択回路28bを設けた点に特徴がある。
【0103】エラー選択回路28a及び28bは、例え
ば図29に示すように、第1の入力端子281に仮判別
回路24a(または24b)から出力されたエラー信号
が入力され、第2の入力端子282に仮判別回路24a
(または24b)の別の出力である仮判別情報が入力さ
れ、選択回路283、スイッチ回路284及び0発生器
285から構成されている。仮判別回路24a(または
24b)から出力される仮判別情報は、PR等化の目標
値に設定されているはずであり、その目標値からのずれ
がエラー信号として出力されているので、選択回路28
3は仮判別回路24が目標値としてゼロクロスポイント
に対応した0*を出力するときは”1”を出力する。
【0104】また、選択回路283はRLL(2,X)
のときは上記の仮判別情報の値が+b*、−b*であると
きも”1”を出力する。このb*は前述したように、P
R(a,b,b,a)におけるbの値を、RLL(1,
X)又はRLL(2,X)の中央値(a+b)で正規化
(いわゆるオフセット)した値であり、+b*又は−b*
のときは、ゼロクロスポイントの直前又は直後の値であ
ると判断して”1”を出力する。仮判別情報の値が上記
の値以外のときは、選択回路283は”0”を出力す
る。RLL(1,X)のときは+(b−a)*、−(b
−a)*のときには、ゼロクロスポイントの直前又は直
後の値であると判断して”1”を、それ以外のときは”
0”を出力する。
【0105】スイッチ回路284は、端子aに入力され
るエラー信号と、端子bに入力される0発生器285か
らの固定の値0を入力として受けると共に、選択回路2
83の出力信号がスイッチング信号として供給され、選
択回路283の出力信号が”1”のときは端子aに入力
されたエラー信号の有効成分を選択し、選択回路283
の出力信号が”0”のときは端子bに入力された値0を
選択する。選択回路283で選択された信号は、出力端
子286を介して図28のINV25a(または25
b)を経由して乗算器・LPF22a(又は22b)に
供給され、トランスバーサルフィルタ21a(又は22
b)からのタップ出力と乗算された後高域周波数成分が
除去された後、上記のエラー信号を0にするようなタッ
プ係数(フィルタ係数)とされてトランスバーサルフィ
ルタ21a(または21b)に入力される。
【0106】次に、この実施の形態の作用について、R
LL(2,X)の場合を例にとって説明する。エラー選
択回路28a(または28b)を有しない適応等化回路
20等では、適応等化回路20の出力信号が図30
(A)にIで示すように正しくPR等化されている信号
である場合は、目標値0(ゼロクロスポイント)のとき
のサンプル点は丸印で、目標値が+b*又は−b*のとき
のサンプル点は×印で、目標値が(a+b)*又は−
(a+b)*のときのサンプル点は三角印でそれぞれ示
され、このときの仮判別回路24から出力されるエラー
信号は図30(B)に模式的に示すように目標値とのず
れは僅かであり、正しい波形等化が得られる。
【0107】しかし、光ディスクからの再生信号に見ら
れるように、再生信号に歪みが大きいときは、適応等化
回路20の出力信号は例えば図31(A)にIIで示すよ
うに、歪みにより丸印で示す目標値0(ゼロクロスポイ
ント)のときのサンプル点と、×印で示す目標値が+b
*又は−b*のときのサンプル点と、三角印で示す目標値
が(a+b)*又は−(a+b)*のときのサンプル点の
うち、三角印で示すサンプル点が目標値からずれた波形
部分IIIが生じ、仮判別回路24a又は24bから出力
されるエラー信号中には図31(B)にIVで模式的に示
すように目標値とのずれが大きなエラーが発生する。つ
まり、ゼロクロス付近でないサンプル点に不正確なデー
タが現れる。
【0108】そこで、この実施の形態では、図29に示
した構成のエラー選択回路28a及び28bを、図28
に示すように仮判別回路24a及び24bの出力側に設
け、目標値0*、+b*又は−b*(RLL(2,X)の
場合)のときのゼロクロス付近のサンプル点以外のサン
プル点のエラー信号は出力せず、固定値0を出力するこ
とでエラー信号を無効化するようにしているため、歪み
が大きくて図32(A)にII(図31(A)のIIと同
じ)で示すような正しくPR等化されていない信号が適
応等化回路20から出力されるような場合であっても、
適応等化回路60ではエラー選択回路28a(または2
8b)から出力されるエラー信号が、図32(B)に示
すように、ゼロクロス付近でないサンプル点は黒三角印
で示すように固定値0に置き換えられる。
【0109】このため、エラー選択回路28a及び28
bが存在しないときに目標値とのずれが大きく発生した
サンプル位置でも、この実施の形態では図32(B)に
Vで示すように、目標値とのずれがないようにされる。
このように、この実施の形態では、エラー信号のうち確
からしくないエラー信号を無効化し、確からしいものだ
けをエラー信号の有効成分として用いることにより、正
しい目標値に収束でき、結果としてエラーレートを改善
できる。なお、前記の各実施の形態に比べてこの実施の
形態ではエラー信号の一部を無効化しているので効率が
落ちるが、適応等化回路60のループゲインを上げるこ
とで効率の低下を抑えることができる。
【0110】次に、本発明装置の要部の適応等化回路の
第6の実施の形態について説明する。図33は本発明装
置の要部の適応等化回路の第6の実施の形態のブロック
図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。図33に示す適応等化回路
は、仮判別回路24aとINV25aの間にエラー選択
回路29aを、仮判別回路24bとINV25bの間に
エラー選択回路29bを設けた点に特徴がある。
【0111】エラー選択回路29a及び29bは、図2
8に示したエラー選択回路28a及び28bとは構成が
異なり、例えば図34に示すように、スイッチ回路29
1と0発生器292とよりなる。また、図34には、タ
ップ遅延回路23の一部の回路23aが示されている。
【0112】図34において、リサンプリングDPLL
19からの偶数0ポイント情報(または奇数0ポイント
情報)は、リサンプリングDPLL19がロックすべき
ゼロクロス点に相当する、リサンプリングによって形成
されたサンプルポイントが存在するタイミングを示す情
報(例えば、そのポイントだけ”1”で、それ以外は”
0”)であり、図34の縦続接続された2つのラッチ回
路231及び232によりそれぞれ1サンプルクロック
ずつ遅延されてOR回路233に供給されると共に、直
接にOR回路233に供給される。
【0113】従って、OR回路233からは連続する3
つの0ポイント情報の少なくともどれか1つが”1”で
あるときのみ”1”が出力され、スイッチ回路291に
スイッチング信号として印加される。このスイッチ回路
291は、OR回路233の出力信号が”1”のとき
は、仮判別回路24a(または24b)から出力された
エラー信号を選択して出力端子293へ出力し、OR回
路233の出力信号が”0”のときは、0発生器292
から出力された固定の値”0”を選択して出力端子29
3へ出力する。
【0114】ここで、OR回路233に入力される連続
する3クロック周期の3つの0ポイント情報の少なくと
もどれか一つが”1”であるときには、リサンプリング
DPLL19に入力されるディジタル再生信号がゼロク
ロスサンプル値及びその直前のサンプル値と直後のサン
プル値の計3つのサンプル値のどれかであることを示し
ており、よって、スイッチ回路291はこのときの仮判
別回路24a(または24b)から出力されるエラー信
号のみを選択し、それ以外のサンプル値のタイミングで
は、0発生器292からの固定値0を選択する。
【0115】これにより、図29の構成のエラー選択回
路28a及び28bと同様に、エラー選択回路29a及
び29bからはゼロクロス付近でない確からしくないエ
ラー信号を無効化し、確からしいエラー信号のみを選択
出力するため、エラー選択回路28a及び28b使用時
と同様の効果を得ることができる。
【0116】次に、仮判別回路24a(または24b)
内の図7に示した仮判別器110a(または110b)
の他の例の動作について、図35のフローチャートと共
に説明する。同図中、図10と同一処理ステップには同
一符号を付し、その説明を省略する。図35において、
着目する0ポイント情報の値Zの中央の値を”0”とし
たとき、前後両側の0ポイント情報の値Zがいずれも”
0”である場合(すなわち、信号波形がゼロクロスポイ
ントから離れている場合)には、ステップ65で(1)
式の演算によりPを算出した後、仮判定レベルQを0と
し(ステップ79)、処理を終了する。
【0117】仮判定レベルQは、現在時刻の波形等化信
号D3との差分をとられてエラー信号とされるが、
(1)式によりPを算出する場合は、サンプル値がゼロ
クロスサンプルより離れているサンプル値を示している
ので、それらのサンプル値は確からしくないと判断し、
仮判定レベルQを0とすることで、エラー信号を無効化
する。
【0118】図36は仮判別回路24a(または24
b)内の図7に示した仮判別器110a(または110
b)の更に他の例の動作説明用フローチャートを示す。
同図中、図27と同一処理ステップには同一符号を付
し、その説明を省略する。図36において、連続する3
クロック周期の3つの0ポイント情報の値Zがオール”
0”であるときは信号波形がゼロクロスポイントから離
れている場合であるので、ステップ82で前記(1)式
により大なる値Pを算出した後、仮判定レベルQを0と
し(ステップ97)、処理を終了する。
【0119】仮判定レベルQは、現在時刻の波形等化信
号D3との差分をとられてエラー信号とされるが、
(1)式によりPを算出する場合は、サンプル値がゼロ
クロスサンプルより離れているサンプル値を示している
ので、それらのサンプル値は確からしくないと判断し、
仮判定レベルQを0とすることで、エラー信号を無効化
する。
【0120】ところで、以上の実施の形態では、リサン
プリングDPLL19及び適応等化回路20、20a、
20b、30、30a、30b、35、50、60はフ
ルディジタル処理で、効果も大きいのであるが、動作周
波数はシステムクロックなので、すべての演算がシステ
ムクロック周波数の中で行わなければならず、システム
によっては、ICデバイスによる速度制限・消費電力の
点で適さない場合が考えられる。
【0121】そのような場合には、適応等化回路に入力
されるリサンプリングデータ及び0ポイント情報に対し
て、それぞれFIFOのようなメモリ素子を追加し、シ
ステムクロックに同期してリサンプリングDPLL19
などで生成されたビットクロックのタイミングで書き込
み、例えば、ビットクロックの発生する周波数の平均値
に相当する新しいクロック周波数のタイミングで読み出
し、後段の演算を新しいクロックを使用して行ってもよ
いことはもちろんである。
【0122】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば仮判別回路24a、24bは
PRモード信号とRLLモード信号の両方を可変として
エラー信号を生成するようにしたが、いずれか一方又は
両方を固定してエラー信号を生成することもできる。
【0123】また、前記INV25a及び25bはトラ
ンスバーサルフィルタ21a及び21bの係数を更新す
る際に、ネガティブフィードバック(負帰還)にする目
的で挿入しているものであり、その目的を達成する方法
は他にも多く考えられ、代表的な方法は次の通りであ
る。INVでトランスバーサルフィルタ21a(また
は21b)のタップ出力それぞれを反転する。INV
で乗算器・LPF22a(または22b)の出力を反転
する。トランスバーサルフイルタ21a(または21
b)内部のメイン信号の極性を変えてつじつまを合わせ
る。ルーブ内各ブロックのうちのいずれかの中で極性
反転を行う。このとき、図10、図27、図35、図3
6に示したフローチャートで使用されているD3の極性
及びそのエラー出力の極性について配慮されなければな
らないことは勿論である。また、メモリ素子としてはF
IFO以外のRAMその他のメモリ素子を用いることも
可能である。
【0124】次に、本発明の復号回路38の具体的な実
施の形態について図面と共に説明する。図38は本発明
になる復号回路の一実施の形態のブロック図を示す。同
図において、適応等化回路20より出力された等化後信
号Φ9及びΦ10は、各々、ブランチメトリック演算回
路381a・381bに入力され、それぞれのブランチ
メトリック(状態遷移によって示される、とり得る全て
の値との差、つまりユークリッド距離を2乗したもの、
もしくはそれに負の極性を付加したもの)が演算され
る。その結果(この場合は、ブランチメトリック演算回
路381aより得られるbm_p3a,bm_p2a,bm_p1a,bm_0a,b
m_m1a,bm_m2a,bm_m3a及び ブランチメトリック演算回路
381bより得られるbm_p3b,bm_p2b,bm_p1b,bm_0b,bm_
m1b,bm_m2b,bm_m3b)は、パスメトリック382に供給さ
れ、パスメトリック演算の過程で得られるパスメモリー
制御信号(ctl1a,ctl2a,ctl3a,ctl4a 及び ctl1b,ctl2
b,ctl3b,ctl4b)が、パスメモリー演算回路383に供
給される。パスメモリー演算回路383は、 パスメモ
リ制御信号に基づき、復号後データΦ11及びΦ12を
出力する。
【0125】図39はブランチメトリック演算回路38
1a・381b各々の実施例を示している。図8(c)
に示した状態遷移図の入力値をそれぞれ図39右に示し
たようにaim_p3,aim_p2,aim_p1,aim_0,aim_m1,aim_m2,a
im_m3に割り当てたとすると、入力された信号とそれぞ
れの値を減算し、2乗演算ブロックにて2乗を演算した
結果をブランチメトリックとして出力する。
【0126】図40はパスメトリック演算382の実施
例を示している。まず、ブランチメトリック演算回路3
81aより得られるbm_p3a,bm_p2a,bm_p1a,bm_0a,bm_m1
a,bm_m2a,bm_m3aは、図8(c)に示した状態遷移図で
示される所定の経路に従い、第1のパスメトリックL3a,
L4a,L5a,L2a,L1a,L0aと加算した後、マージが発生する
ところ(図8(c)に示した状態遷移図のうちS3、S
4、S1、S0に相当)で比較を行い、小さいほうを選
択する。その結果はLM(図6参照)に送られ、第2の
パスメトリックL3b,L4b,L5b,L2b,L1b,L0bとして出力さ
れる。この過程において、比較選択で得られた情報がパ
スメモリー制御信号ctl1a,ctl2a,ctl3a,ctl4aとして出
力される。
【0127】次にブランチメトリック演算回路381b
より得られるbm_p3b,bm_p2b,bm_p1b,bm_0b,bm_m1b,bm_m
2b,bm_m3b)は、図8(c)に示した状態遷移図で示され
る所定の経路に従い、第2のパスメトリックL3b,L4b,L5
b,L2b,L1b,L0bと加算した後、マージが発生するところ
(図8(c)に示した状態遷移図のうちS3、S4、S
1、S0に相当)で比較を行い、小さいほうを選択す
る。その結果はLMに送られ、ラッチにて1データ単位
遅延された後、第1のパスメトリックL3a,L4a,L5a,L2a,
L1a,L0aとして出力される。この過程において、比較選
択で得られた情報がパスメモリー制御信号ctl1b,ctl2b,
ctl3b,ctl4bとして出力される。
【0128】つまり、1クロックで2ステップ分のメト
リック演算を行うのである。従来、1クロックで1ステ
ップ分のメトリックを行っていた際には、ラッチのセッ
トアップ・ホールド期間を除いた時間が演算余裕となっ
ていた。これに対し、本願では、1クロックで2ステッ
プ分のメトリック演算を行うが、ラッチのセットアップ
・ホールド期間は2倍にはならず、従来どおりである。
よって、その分、演算余裕を稼げるのである。また、2
ステップ分の演算が組み合わせ論理だけで構成されるた
め、LSIの配置配線などでも有利であり、通常の合成
ツールによる処理だけであっても、高速化が可能とな
る。
【0129】図41はオフセット演算を考慮したパスメ
トリック演算382の別の実施例を示している。ビタビ
復号のパスメトリック演算においては、時間経過と共に
パスメトリックが増大(極性を負方向に扱う場合は減
少)する一方なので、全ての状態に対するパスメトリッ
クがある閾値を超えた事を確認して、その値を、各々の
パスメトリックから減算する(オフセットする)ような
オフセット減算という方法がとられる。しかし、この減
算も、各ステップに要する演算(累算・比較・選択)と
同様、1ステップ以内に完結しなくてはならない。図4
1においては、第1のパスメトリックL3b,L4b,L5b,L2b,
L1b,L0b及び第2のパスメトリックL3b,L4b,L5b,L2b,L1
b,L0bはオフセット演算回路に入力され、必要に応じて
共通のオフセット分を減算した新しいパスメトリックL3
b',L4b',L5b',L2b',L1b',L0b'及びL3b',L4b',L5b',L2
b',L1b',L0b'を得る。これがbm_p3a,bm_p2a,bm_p1a,bm_
0a,bm_m1a,bm_m2a,bm_m3a及びbm_p3b,bm_p2b,bm_p1b,bm
_0b,bm_m1b,bm_m2b,bm_m3bに加算される。
【0130】図42は、オフセット演算ブロックの実施
例を示している。第1のパスメトリックL3a,L4a,L5a,L2
a,L1a,L0aはオフセット演算回路に入力され、予め設定
されたスレッショールドレベルと比較し、すべてのメト
リックがこの値を超えていたら、オフセット値fs1を
その値にし、それ以外は0とする。このオフセット値f
s1を入力されたパスメトリックより減算することによ
り、新しいパスメトリックを得る。第2のパスメトリッ
クL3b,L4b,L5b,L2b,L1b,L0bはオフセット演算回路に入
力され、予め設定されたスレッショールドレベルと比較
し、すべてのメトリックがこの値を超えていたら、オフ
セット値fs2をその値にし、それ以外は0とする。こ
のオフセット値fs1を入力されたパスメトリックより
減算することにより、新しいパスメトリックを得る。こ
れらは両方使っても良いし、片方でも良い。また、回路
のビット制限に余裕があるのならば、(第1の、第2
の)パスメトリックとfs(1,2)の関係を入れ替え
てもよい。
【0131】図43は、パスメモリー演算回路383の
具体的な実施例を示している。パスモジュールを必要段
数だけ従属接続されている。最初のパスモジュールには
固定値が入力されており、各パスモジュールはパスメモ
リ制御信号ctl1a,ctl2a,ctl3a,ctl4a及びctl1b,ctl2b,c
tl3b,ctl4bによって制御される。最終的に、多数決回路
を2つ用意して、最も多い値に決定し、復号出力Φ1
1、及びΦ12として出力する。
【0132】図44は、パスモジュールの具体的な実施
例を示している。各入力は、SWによる選択動作とLM
(図6参照)によるラッチ及びマトリックス動作を経て
出力される。
【0133】なお、本発明は、以上の実施の形態に限定
されるものではなく、前記復号回路の入力は直前で補間
したものであっても良い。この実施例を図45・図46
に示す。本発明装置の第9の実施の形態について、図4
5を用いて説明する。同図のうち、図1と同一構成部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。リサンプリ
ングDPLL300は、図1の19と同等の機能を有し
ており、そこから出力される奇数番目のデータΦ3(も
しくは偶数番目のデータΦ4)のみを等化回路301に
供給する。このとき、等化回路301は公知のトランス
バーサルフィルタなどで構成される。
【0134】この出力は奇数番目のデータΦ9(もしく
は偶数番目のデータΦ10)として復号回路38に供給
される。ここで、奇数番目のデータΦ9(もしくは偶数
番目のデータΦ10)はIPF302にも供給され、補
間によって偶数番目のデータΦ10(もしくは奇数番目
のデータΦ9)が生成されて、復号回路38に供給され
る。このような構成にすることにより、引き込み性能・
データの精度は落ちるものの回路規模を削減できるとい
うメリットがある。
【0135】本発明装置の第10の実施の形態につい
て、図46を用いて説明する。同図のうち、図19と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
A/D変換器18より出力された奇数番目のデータΦ1
(もしくは偶数番目のデータΦ2)は等化回路303に
供給され、奇数番目のデータΦ9(もしくは偶数番目の
データΦ10)として復号回路38に供給される。奇数
番目のデータΦ9(もしくは偶数番目のデータΦ10)
はIPF304にも供給され、補間によって偶数番目の
データΦ10(もしくは奇数番目のデータΦ9)が生成
されて、復号回路38に供給される。このような構成に
することにより、引き込み性能・データの精度は落ちる
ものの回路規模を削減できるというメリットがある。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
システムクロック周波数を従来の半分に下げたことによ
る回路の並列処理化の増大を、奇数番目の再生データ信
号及び偶数番目の再生データ信号に対してそれぞれ独立
して処理し、かつ、波形等化処理の対象を、奇数番目の
再生データ間の符号間干渉及び偶数番目の再生データ信
号間の符号間干渉に特化するようにしたため、回路規模
削減を実現することができる。
【0137】また、本発明によれば、現在のサンプル点の
レベルに依存することなく、ゼロクロスサンプルを状態
遷移から決定される収束目標値との誤差であるエラー信
号を生成して出力し、このエラー信号に基づいてトラン
スバーサルフィルタのタップ係数を可変制御すること
で、パーシャルレスポンス波形等化特性から外れたエラ
ー信号を最小にするような制御を行うようにしたため、
異なるパーシャルレスポンス特性に対応できると共に、
収束範囲を従来のタップ係数固定値の波形等化回路に比
し収束範囲を拡大できる。また、本発明によれば、従来
のタップ係数固定値の波形等化回路に比べ判定を誤る確
率が低いので、従来に比べて収束時間を短縮できる。
【0138】また、本発明によれば、偶数フィルタリン
グ手段及び奇数フィルタリング手段は、第1のタップ係
数生成手段の出力するn個(nは2以上の整数)のタッ
プ係数と、第2のタップ係数生成手段の出力するn個の
タップ係数を、対応するタップ係数同士でそれぞれ平均
化したn個の係数を出力する係数平均化手段からのn個
の係数を第1及び第2のタップ係数として入力されるよ
うにしたため、有効データが偶数番目の再生データもし
くは奇数番目の再生データに偏ってしまった場合にも、
正しいタップ係数を生成することができる。
【0139】更に、本発明によれば、最小反転間隔2と
3のいずれのランレングス制限符号に対応でき、また、
ディジタル回路で構成できるため、アナログ回路に比べ
て信頼性が高く、また回路規模も殆ど増大することのな
い構成にできる。
【0140】また、本発明によれば、リサンプリングD
PLLから取り出されるリサンプリングデータ及び0ポ
イント情報を、FIFOのようなメモリ素子にシステム
クロックに同期してビットクロックのタイミングで一旦
書き込んでから、ビットクロックの発生する周波数の平
均値などの低い周波数の新しいクロックのタイミングで
読み出して適応等化回路に入力することにより、適応等
化回路が上記の新しいクロックに基づいて演算動作を行
えるようにしたため、回路の動作周波数がメモリ素子を
用いない回路に比べて低くて済み、演算時間に余裕がで
き、このことからラッチ等が少なくなり、回路遅延・回
路規模が小さくて済み、結果として、ICデバイスによ
る速度制限の問題を解決でき、また、コストや消費電力
を低減できる。
【0141】更にまた、本発明によれば、入力信号の信
号帯域が狭いことに着目し、システムクロック周波数を
従来の半分に下げることにより、高速データレート処理
の実現をすることができる。
【0142】また、本発明によれば、復号装置を並列処
理することによってシステムクロックを下げるととも
に、復号装置のシステムクロックに対する演算余裕を改
善したため、ICデバイスによる速度制限の問題を解決
でき、また、コストや消費電力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる再生装置の第1の実施の形態のブ
ロック図である。
【図2】本発明装置の要部のリサンプリングDPLLの
一例のブロック図である。
【図3】本発明装置の要部のデータ形態を示す図であ
る。
【図4】本発明装置の要部の適応等化回路の第1の実施
の形態のブロック図である。
【図5】図4中のタップ遅延回路の一実施の形態の回路
図である。
【図6】図5中のLMの一例の回路図である。
【図7】図4中の仮判別回路の一実施の形態の回路図で
ある。
【図8】パーシャルレスポンス特性の説明図である。
【図9】PR(a,b,b,a)の特性とランレングス
制限規則RLLモードと仮判別器の仮判定値との関係を
示す図である。
【図10】図7中の仮判別器の一例の動作説明用フロー
チャートである。
【図11】本発明による波形等化前と波形等化後の波形
例を示す図(その1)である。
【図12】本発明による波形等化前と波形等化後の波形
例を示す図(その2)である。
【図13】本発明による波形等化前と波形等化後の波形
例を示す図(その3)である。
【図14】本発明による再生装置内の適応等化回路の出
力信号のアイパターンの一例を示す図である。
【図15】本発明装置の要部の適応等化回路の第2の実
施の形態のブロック図である。
【図16】本発明装置の第2の実施の形態のブロック図
である。
【図17】本発明装置の要部の適応等化回路の第3の実
施の形態のブロック図である。
【図18】本発明装置の要部の適応等化回路の第4の実
施の形態のブロック図である。
【図19】本発明装置の第3の実施の形態のブロック図
である。
【図20】本発明装置の第4の実施の形態のブロック図
である。
【図21】本発明装置の第5の実施の形態のブロック図
である。
【図22】本発明装置の第6の実施の形態のブロック図
である。
【図23】本発明装置の第7の実施の形態のブロック図
である。
【図24】本発明装置の第8の実施の形態のブロック図
である。
【図25】本発明装置の要部の適応等化回路の一例のブ
ロック図である。
【図26】本発明装置の要部の適応等化回路の他の例の
ブロック図である。
【図27】図3中の仮判別器の他の例の動作説明用フロ
ーチャートである。
【図28】本発明装置の要部の適応等化回路の第5の実
施の形態のブロック図である。
【図29】図28中のエラー選択回路の一例のブロック
図である。
【図30】正しくPR等化されている場合のサンプル点
の様子と抽出されたエラー成分を示す図である。
【図31】正しくPR等化されていない場合のサンプル
点の様子とエラー選択回路を有しないで抽出されたエラ
ー成分を示す図である。
【図32】正しくPR等化されていない場合のサンプル
点の様子と図14のエラー選択回路により抽出されたエ
ラー成分を示す図である。
【図33】本発明装置の要部の適応等化回路の第6の実
施の形態のブロック図である。
【図34】図33中のエラー選択回路の一例のブロック
図である。
【図35】仮判別回路の要部の他の例の動作説明用フロ
ーチャートである。
【図36】仮判別回路の要部の更に他の例の動作説明用
フローチャートである。
【図37】従来の再生装置の一例のブロック図である。
【図38】図38は本発明になる復号回路の一実施の形
態のブロック図である。
【図39】図39はブランチメトリック演算回路381
a・381b各々の実施例を示す図である。
【図40】図40はパスメトリック演算382の実施例
を示す図である。
【図41】図41はオフセット演算を考慮したパスメト
リック演算382の別の実施例を示す図である。
【図42】図42はオフセット演算ブロックの実施例を
示す図である。
【図43】図43は、パスメモリー演算回路383の具
体的な実施例を示鈴である。
【図44】図44は、パスモジュールの具体的な実施例
を示す図である。
【図45】図45は、本発明装置の第9の実施の形態の
ブロック図である。
【図46】図46は、本発明装置の第10の実施の形態
のブロック図である。
【符号の説明】
15 光ディスク 17 LPF 18、43、44 A/D変換器 19 リサンプリングDPLL 20、20a、20b、30、30a、30b、35、
50、60 適応等化回路 21a、21b トランスバーサルフィルタ 22a、22b 乗算器・低域フィルタ(LPF) 23 タップ遅延回路 23a タップ遅延回路の要部 24a、24b 仮判別回路 25a,25b INV 26a,26b、26c、26d、26e 平均演算器 27a,27b、27c、27d、27e 平均演算器 28a、28b、29a、29b エラー選択回路 31 ゼロ検出器 32 位相同期ループ(PLL)回路 33 IPF 34 遅延及びゼロ検出器 38 復号回路 39 ECC回路 41 補間器 42、55 位相比較器 43 ループフィルタ 44 タイミング発生器 51、56、57 ゼロクロス検出・位相比較器 53 電圧制御発振器(VCO) 110a、110b 仮判別器 111a,111b 減算器 231、232 ラッチ回路 233 OR回路 283 選択回路 284、291 スイッチ回路 285、292 0発生器 300 リサンプリングDPLL 301 等化回路 302 IPF 303 等化回路 304 IPF

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録されているランレングス
    制限符号を再生し、その再生信号をトランスバーサルフ
    ィルタを用いてパーシャルレスポンス等化した後復号す
    る再生装置において、 前記再生信号をサンプリングした信号、もしくは前記サ
    ンプリング信号をさらにリサンプリング補間して得られ
    る信号を、偶数番目の再生データ信号と奇数番目のデー
    タ信号とに振り分けて並列に出力するサンプリング出力
    手段と、 前記偶数番目の再生データ信号を第1のタップ係数に基
    づいてフィルタリングし、第1の波形等化後再生信号と
    して出力する偶数フィルタリング手段と、 前記奇数番目の再生データ信号を第2のタップ係数に基
    づいてフィルタリングし、第2の波形等化後再生信号と
    して出力する奇数フィルタリング手段と、 前記偶数フィルタリング後信号の仮判別値を算出し、そ
    の仮判別値と前記偶数フィルタリング後信号との差分値
    を偶数エラー信号として出力する偶数仮判別回路と、 前記奇数フィルタリング後信号の仮判別値を算出し、そ
    の仮判別値と前記奇数フィルタリング後信号との差分値
    を奇数エラー信号として出力する奇数仮判別回路と、 前記偶数仮判別回路からの前記偶数エラー信号及び前記
    偶数番目の再生データ信号に基づき、前記偶数フィルタ
    リング手段の第1のタップ係数を前記偶数エラー信号が
    最小になるように可変して生成する第1のタップ係数生
    成手段と、 前記奇数仮判別回路からの前記奇数エラー信号及び前記
    奇数番目の再生データ信号に基づき、前記奇数フィルタ
    リング手段の第2のタップ係数を前記奇数エラー信号が
    最小になるように可変して生成する第2のタップ係数生
    成手段と、 前記奇数フィルタリング手段から出力される前記第1の
    波形等化後再生信号と前記偶数フィルタリング手段から
    出力される前記第2の波形等化後再生信号を復号する復
    号手段とを有することを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記偶数フィルタリング手段及び前記奇
    数フィルタリング手段は、前記第1のタップ係数生成手
    段の出力するn個(nは2以上の整数)のタップ係数
    と、前記第2のタップ係数生成手段の出力するn個のタ
    ップ係数を、対応するタップ係数同士でそれぞれ平均化
    したn個の係数を出力する係数平均化手段からのn個の
    係数を前記第1及び第2のタップ係数として入力される
    ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 【請求項3】 前記偶数仮判別回路及び前記奇数仮判別
    回路は、それぞれ前記偶数番目の再生データ信号及び前
    記奇数番目の再生データ信号の両方に基づき、ゼロクロ
    スポイントか否かを検出して0ポイント情報を出力する
    検出手段と、前記検出手段よりビットクロックに同期し
    て取り出される前記0ポイント情報のうち、少なくとも
    連続する3つの0ポイント情報を出力する遅延回路とを
    共通に有し、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号のランレングス制限符号の種類を
    示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の前
    記0ポイント情報と、前記第1の波形等化後再生信号又
    は前記第2の波形等化後再生信号とを入力として受け、
    前記PRモード信号とRLLモード信号で定まる状態遷
    移と、前記複数の0ポイント情報のパターンとに基づ
    き、前記第1又は第2の波形等化後再生信号の仮判別値
    を算出する仮判別手段をそれぞれ個別に有することを特
    徴とする請求項1又は2記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記偶数仮判別回路及び前記奇数仮判別
    回路は、それぞれ前記第1及び第2の波形等化後再生信
    号に基づき、ゼロクロスポイントか否かを検出して0ポ
    イント情報を出力する検出手段と、前記検出手段よりビ
    ットクロックに同期して取り出される前記0ポイント情
    報のうち、少なくとも連続する3つの0ポイント情報を
    出力する遅延回路とを共通に有し、 前記パーシャルレスポンス等化の種類を示すPRモード
    信号と、前記再生信号のランレングス制限符号の種類を
    示すRLLモード信号と、前記遅延回路からの複数の前
    記0ポイント情報と、前記第1の波形等化後再生信号又
    は前記第2の波形等化後再生信号とを入力として受け、
    前記PRモード信号とRLLモード信号で定まる状態遷
    移と、前記複数の0ポイント情報のパターンとに基づ
    き、前記第1又は第2の波形等化後再生信号の仮判別値
    を算出する仮判別手段をそれぞれ個別に有することを特
    徴とする請求項1又は2記載の再生装置。
  5. 【請求項5】 前記仮判別手段は、前記PRモード信号
    及びRLLモード信号の少なくとも一方を固定値として
    前記波形等化再生信号の仮判別値を算出し、その仮判別
    値と前記波形等化後再生信号との差分値をエラー信号と
    して出力することを特徴とする請求項3又は4記載の再
    生装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、前記記録媒体から再生
    された前記ランレングス制限符号をA/D変換器により
    システムクロックでサンプリングして得たディジタル信
    号を入力信号として受け、所望のビットレートでリサン
    プリングした前記偶数番目の再生データ信号及び前記奇
    数番目の再生データ信号を生成して前記偶数フィルタリ
    ング手段及び前記奇数フィルタリング手段に供給すると
    共に、ゼロクロスポイントか否かを検出して前記0ポイ
    ント情報を出力するリサンプリングDPLLにより構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいず
    れか一項記載の再生装置。
  7. 【請求項7】 前記PRモード信号により指定される前
    記パーシャルレスポンス等化特性をPR(a,b,b,
    a)で表わしたとき、前記仮判別手段は、前記連続する
    3つの0ポイント情報における中央値とその前後両方の
    0ポイント情報の値とがすべてゼロクロス点を示してい
    ないときは(a+b)*ラG(ただし、Gは所定のゲイ
    ン、*は中央値(a+b)が0になるようにオフセット
    した後の値であることを示す)なる式により値Pを算出
    し、前記3つの0ポイント情報における中央値の前後両
    方の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示してお
    り、かつ、前記RLLモード信号が示す記録信号の最小
    反転間隔が2であるときは(b−a)*ラGなる式により
    値Pを算出し、前記3つの0ポイント情報における中央
    値の前後両方の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点
    を示しており、かつ、前記RLLモード信号が示す記録
    信号の前記最小反転間隔が2でないとき、又は前記3つ
    の0ポイント情報における中央値の前後のいずれか一方
    の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示している
    ときはb*ラGなる式により値Pを算出し、前記3つの0
    ポイント情報における中央値がゼロクロス点を示してい
    るときは前記仮判別値を0と算出し、算出した前記値P
    を、前記連続する3つの0ポイント情報のうちの中央値
    の0ポイント情報が得られるときの前記第1又は第2の
    波形等化後再生信号の極性に応じた極性の前記仮判別値
    として算出することを特徴とする請求項3乃至5のうち
    いずれか一項記載の再生装置。
  8. 【請求項8】 前記PRモード信号により指定される前
    記パーシャルレスポンス等化特性をPR(a,b,b,
    a)で表わしたとき、前記仮判別回路は、前記連続する
    5つの0ポイント情報における中央値とその前後両方の
    0ポイント情報の値とが共にゼロクロス点を示していな
    いときは(a+b)*ラG(ただし、Gは所定のゲイン、
    *は中央値(a+b)が0になるようにオフセットした
    後の値であることを示す)なる式により値Pを算出し、
    前記5つの0ポイント情報における中央値の前後両方の
    0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示しており、
    かつ、前記RLLモード信号が示す記録信号の最小反転
    間隔が2であるときは(b−a)*ラGなる式により値P
    を算出し、前記5つの0ポイント情報における中央値の
    前後両方の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示
    しており、かつ、前記RLLモード信号が示す記録信号
    の前記最小反転間隔が2でないとき、又は前記5つの0
    ポイント情報における中央値の前後のいずれか一方の0
    ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示していると
    き、又は前記5つの0ポイント情報における1番目と4
    番目の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を示して
    いるとき、又は前記5つの0ポイント情報における2番
    目と5番目の0ポイント情報の値のみがゼロクロス点を
    示しているときは、b*ラGなる式により値Pを算出し、
    前記5つの0ポイント情報の値が上記のいずれにも当て
    はまらないときは値Pを0と算出し、算出した前記値P
    を、前記連続する5つの0ポイント情報のうちの中央値
    の0ポイント情報が得られるときの前記波形等化後再生
    信号の極性に応じた極性の前記仮判別値として算出する
    ことを特徴とする請求項3乃至5のうちいずれか一項記
    載の再生装置。
  9. 【請求項9】ディジタル信号を復号する復号装置におい
    て、前記ディジタル信号を、偶数番目のデータ信号と奇
    数番目のデータ信号とに振り分けて、もしくは補間して
    並列に出力するサンプリング出力手段と、 前記偶数番目のデータ信号と前記奇数番目のデータ信号
    に基づいて偶数番目のデータを復号し、偶数番目の復号
    データを出力することを特徴とする偶数復号手段と、 前記偶数番目のデータ信号と前記奇数番目のデータ信号
    に基づいて奇数番目のデータを復号し、奇数番目の復号
    データを出力することを特徴とする奇数復号手段とを有
    し、 前記復号手段は、 前記偶数番目のデータ信号を入力とし、偶数ブランチメ
    トリック演算結果を出力する偶数ブランチメトリック演
    算手段と、 前記奇数番目のデータ信号を入力とし、奇数ブランチメ
    トリック演算結果を出力する奇数ブランチメトリック演
    算手段と、 前記偶数ブランチメトリック演算結果を第1のパスメト
    リックと加算して第2のパスメトリックを算出するとと
    もに、その過程において発生する比較・選択結果に基づ
    く偶数パスメモリー制御信号を出力し、 前記奇数ブランチメトリック演算結果を前記第2のパス
    メトリックと加算して1データ単位分遅延したものを第
    1のパスメトリックとして算出するとともに、その過程
    において発生する比較・選択結果に基づく奇数パスメモ
    リー制御信号を出力するパスメトリック演算手段と、 前記偶数パスメモリー制御信号及び前記奇数パスメモリ
    ー制御信号を入力とし、偶数復号データ及び奇数復号デ
    ータを出力するパスメモリー演算手段とを有することを
    特徴とする復号装置。
  10. 【請求項10】前記偶数フィルタリング後信号を入力と
    し、偶数ブランチメトリック演算結果を出力する偶数ブ
    ランチメトリック演算手段と、 前記奇数フィルタリング後信号を入力とし、奇数ブラン
    チメトリック演算結果を出力する奇数ブランチメトリッ
    ク演算手段と、 前記偶数ブランチメトリック演算結果を第1のパスメト
    リックと加算して第2のパスメトリックを算出するとと
    もに、その過程において発生する比較・選択結果に基づ
    く偶数パスメモリー制御信号を出力し、 前記奇数ブランチメトリック演算結果を前記第2のパス
    メトリックと加算して1データ単位分遅延したものを第
    1のパスメトリックとして算出するとともに、その過程
    において発生する比較・選択結果に基づく奇数パスメモ
    リー制御信号を出力するパスメトリック演算手段と、 前記偶数パスメモリー制御信号及び前記奇数パスメモリ
    ー制御信号を入力とし、偶数復号データ及び奇数復号デ
    ータを出力するパスメモリー演算手段を有することを特
    徴とする請求項1至8記載の再生装置。
JP2001394878A 2000-12-26 2001-12-26 再生装置及び復号装置 Expired - Fee Related JP4443085B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001394878A JP4443085B2 (ja) 2000-12-26 2001-12-26 再生装置及び復号装置
CNB021202168A CN1235217C (zh) 2001-12-26 2002-05-16 重放装置
US10/147,466 US6914867B2 (en) 2001-12-26 2002-05-17 Reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-394224 2000-12-26
JP2000394224 2000-12-26
JP2001394878A JP4443085B2 (ja) 2000-12-26 2001-12-26 再生装置及び復号装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002260346A true JP2002260346A (ja) 2002-09-13
JP4443085B2 JP4443085B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=26606611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001394878A Expired - Fee Related JP4443085B2 (ja) 2000-12-26 2001-12-26 再生装置及び復号装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4443085B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004465A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Hitachi Ltd 光ディスク装置
JP2007166279A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> IPsec回路及びIPsec処理方法
JP2010218614A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Victor Co Of Japan Ltd 等化器
US7839924B2 (en) 2004-09-17 2010-11-23 Nec Corporation Partial response transmission system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004465A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Hitachi Ltd 光ディスク装置
JP4537125B2 (ja) * 2004-06-15 2010-09-01 株式会社日立製作所 光ディスク装置
US7839924B2 (en) 2004-09-17 2010-11-23 Nec Corporation Partial response transmission system
JP2007166279A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> IPsec回路及びIPsec処理方法
JP4647479B2 (ja) * 2005-12-14 2011-03-09 日本電信電話株式会社 IPsec回路及びIPsec処理方法
JP2010218614A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Victor Co Of Japan Ltd 等化器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4443085B2 (ja) 2010-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100490498B1 (ko) 디지털 기록 데이터 재생 장치
JP2999759B1 (ja) デジタル再生信号処理装置
EP1039463B1 (en) Signal processing apparatus
KR20010080639A (ko) 디지털 재생 신호 처리 장치
TWI270053B (en) Regenerated signal processor, and optical disk regenerator equipped with the processor
JP4433438B2 (ja) 情報再生装置および位相同期制御装置
KR20010106167A (ko) 적응 등화 회로
JP4480584B2 (ja) 適応等化回路及び適応等化方法
JP4172406B2 (ja) 再生装置
JP3395734B2 (ja) 再生装置
JP4443085B2 (ja) 再生装置及び復号装置
JP4556197B2 (ja) 再生装置
JP3395716B2 (ja) ディジタル信号再生装置
JP4063010B2 (ja) 再生装置
JP2000076805A (ja) 拡張パーシャルレスポンスの位相同期方法、その方法を使用した位相同期回路及びリードチャネル回路
JP4072746B2 (ja) 再生装置
JP3818032B2 (ja) 記録情報再生装置
JP3428525B2 (ja) 記録情報再生装置
JP4433437B2 (ja) 再生装置
JPH0869672A (ja) データ処理装置
JP3994987B2 (ja) 再生装置
JP2001006287A (ja) ディジタル信号再生装置
JP3301691B2 (ja) デジタル情報再生装置
JP2005012557A (ja) 信号復号装置及び方法並びに基準電圧生成装置
Tonami et al. Advanced technologies for read channel on Blu-ray disc

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060613

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20100112

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees