JP2002032403A - データ配信システム、データ配信方法、及び記憶媒体 - Google Patents

データ配信システム、データ配信方法、及び記憶媒体

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JP2002032403A
JP2002032403A JP2000217752A JP2000217752A JP2002032403A JP 2002032403 A JP2002032403 A JP 2002032403A JP 2000217752 A JP2000217752 A JP 2000217752A JP 2000217752 A JP2000217752 A JP 2000217752A JP 2002032403 A JP2002032403 A JP 2002032403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、データ配信時に蓄積させた
CMデータを適宜挿入して再生させるデータ配信システ
ム、データ配信方法、及びその制御プログラムを記憶し
た記憶媒体を提供することである。 【解決手段】 本発明に係るデータ配信システムによれ
ば、CM提供サーバ1と配信サーバ11は、広告再生領
域を挿入したデータを記憶するデータ記憶手段と、前記
データの配信前に広告データを前記通信端末に送信する
広告送信手段と、前記データ記憶手段に記憶されたデー
タを該通信端末に配信するデータ配信手段と、を備え、
受信端末21は、送信された広告データを受信して記憶
する広告記憶手段と、前記データ配信手段により配信さ
れるデータを受信して再生する際に、該データに挿入さ
れた前記広告再生領域に基づいて当該データの再生を中
断し、前記広告記憶手段に記憶された広告データを再生
するデータ再生手段と、を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を介して配信する映像、音楽データ等のデータ中に広告
データを挿入して配信するデータ配信システム、データ
配信方法、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットを利用して映像デ
ータや音楽データ等のコンテンツをパーソナルコンピュ
ータに配信し、パーソナルコンピュータでリアルタイム
に再生可能とするストリーミング技術を利用した情報配
信サービスが普及し始めている。
【0003】この様なストリーミング技術を利用したデ
ータ配信システムでは、通常上記コンテンツの内部に一
定時間分のCM情報再生領域を設け、その領域にスポン
サの広告データを挿入して編集したコンテンツを、サー
バ内に蓄積してから複数の受信端末に配信することによ
り、コンテンツ再生途中にコマーシャル再生を可能とし
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ配信システムでは、同一の広告データを挿入した
コンテンツを不特定多数の受信端末に一括して配信する
構成のため、個々の消費者の嗜好や特性に合った広告デ
ータを配信することは困難であった。また、各消費者か
ら取得した個人情報に基づいて、適宜提供情報を変更す
る等のインタラクティブ(双方向)な情報配信ができ
ず、スポンサからの画一的かつ一方的な情報提供に留ま
っていた。
【0005】また、データ容量の大きい広告データをコ
ンテンツに挿入して配信する構成のため、サーバやネッ
トワークに対する負荷が増大すると共に、コンテンツ配
信速度も低下させていた。更に、消費者の需要や流行に
合わせて新しいコンテンツを適宜配信する必要があるた
め、配信サーバでは、コンテンツと共に広告データを入
れ替える作業時間が長くなり、その作業が非効率的であ
った。
【0006】上記事情に鑑みて、本発明の課題は、コン
テンツ配信前にユーザ属性を考慮したCMデータをユー
ザの受信端末に送信して蓄積させておき、コンテンツ配
信時に蓄積させたCMデータを適宜挿入して再生させる
コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及びそ
の制御プログラムを記憶した記憶媒体を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の様な特徴を備えている。なお、以下
に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態に対応
する構成を例示する。また、符号等は、後述する図面参
照符号に対応する。
【0008】請求項1記載の発明のデータ配信システム
(例えば、図1のデータ配信システム100)は、通信
端末からデータ配信要求を受信して当該通信端末にデー
タを配信するデータ配信サーバと、該データ配信サーバ
に送信したデータ配信要求に応じて該データ配信サーバ
から配信されるデータを受信して再生する通信端末と、
により構成されるデータ配信システムにおいて、前記デ
ータ配信サーバ(例えば、図1のCM提供サーバ1と配
信サーバ11)は、広告再生領域(例えば、図5のCM
再生可能領域20c)を挿入したデータを記憶するデー
タ記憶手段(例えば、図4のデータ記憶領域171)
と、前記データの配信前に広告データ(例えば、図3
(b)のCMデータ)を前記通信端末に送信する広告送
信手段(例えば、図2の伝送制御部5)と、前記通信端
末から受信したデータ配信要求に応じて前記データ記憶
手段に記憶されたデータを該通信端末に配信するデータ
配信手段(例えば、図4の伝送制御部15)と、を備
え、前記通信端末(例えば、図1の受信端末21,3
1,41)は、前記広告送信手段により送信された広告
データを受信して記憶する広告記憶手段(例えば、図6
のCM情報記憶領域272)と、前記データ配信手段に
より配信されるデータを受信して再生する際に、該デー
タに挿入された前記広告再生領域に基づいて当該データ
の再生を中断し、前記広告記憶手段に記憶された広告デ
ータを再生するデータ再生手段(例えば、図6のCPU
22)と、を備えることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明のデータ配信システム
によれば、前記データ配信サーバは、前記データ記憶手
段と、前記広告送信手段と、前記データ配信手段と、を
備え、前記通信端末は、前記広告記憶手段と、前記デー
タ再生手段と、を備える。従って、通信端末は、動画デ
ータ等を含む容量の大きい広告データを自己の記憶手段
に予め記憶し、データの空き領域に適宜挿入して再生す
る機能を有する。このため、データ配信サーバは通信端
末に対して、データのみを配信すれば足り送信データ容
量を抑えられる。その結果、配信サーバやネットワーク
の負荷を軽減できる。また、配信速度も向上できる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明のデータ配信システムにおいて、前記通信端末は、前
記データの受信前に該通信端末の使用者の属性情報を前
記データ配信サーバへ送信する属性情報送信手段(例え
ば、図6の伝送制御部25)を更に備え、前記データ配
信サーバは、前記広告データを複数記憶する広告記憶手
段(例えば、図2のCM情報記憶領域72)と、前記属
性情報送信手段により送信された前記使用者の属性情報
に基づいて、前記広告記憶手段に記憶された広告データ
を選択する広告選択手段(例えば、図2のCPU2)
と、を更に備えることを特徴とする。
【0011】従って、通信端末から送信される使用者の
属性情報に基づいて、広告データを選択する機能を有す
ることにより、個々の使用者の嗜好や特性に適した広告
データを選択して配信できる。このため、従来の様に不
特定多数の使用者に対して同一の情報を提供する場合に
比べて、情報効率の高い効果的な情報提供が可能とな
る。例えば、広告データとして、スポンサが提供する所
望の商品CM情報を適用することにより、その商品の需
要に合った消費者を選別して各種CM情報を配信するこ
とが可能となり、広告効果を高めることができる。その
結果,商品の売上や知名度の向上にも寄与できる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明のデータ配信システムにおいて、前記データ配信手段
は、前記広告再生領域に前記広告データの再生開始時及
び再生時間の指示情報を付加して前記データを配信し、
前記通信端末は、前記データ配信手段により配信された
データに付加された前記指示情報に従って前記広告デー
タを再生制御する再生制御手段(例えば、図6のCPU
22)を更に備えることを特徴とする。
【0013】従って、データ配信サーバから配信される
データの適切な領域に広告データを挿入すると共に、広
告データの終了に伴ってデータを継続して再表示させる
ことができ、通信端末で切れ目のないスムーズな広告デ
ータの再生が可能となる。このため、使用者は従来の様
なCM情報を含むデータの再生表示と同様の感覚で、自
分に合ったCM情報を閲覧できる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明のデータ配信システムにおいて、前記広告送信手段
は、前記広告データに該広告データの再生制御情報を付
加して送信し、前記再生制御手段は、前記広告送信手段
により送信される前記再生制御情報に基づいて前記広告
データを再生制御することを特徴とする。ここで、前記
再生制御情報としては例えば、前記広告データの再生優
先度、視聴単価、時間長、再生制限、動画若しくは静止
画の種別等が挙げられる。
【0015】従って、通信端末は各種再生制御情報に基
づいて、適切な条件下で広告データを再生することが可
能となる。また、例えば優先度や視聴単価の高い順に広
告データを選択する等して、スポンサ等の広告データの
提供者にとっても所望の情報を所望の条件で提供でき
る。その結果、より宣伝効果の高い効率的な商品広告を
行うことができる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明のデータ配信システムにおいて、前記広告送信手段
は、前記広告データに付加された前記再生制限に基づい
て、前記広告データを前記通信端末へ適宜送信して補充
することを特徴とする。
【0017】従って、データ配信サーバは時限または回
数等の再生制限の到達前に適宜広告データを更新でき、
消費者に対して常に最新の情報提供が可能となる。ま
た、既存の広告データが無くなる前に、新規の広告デー
タを適宜補充することが可能となり、通信端末で再生可
能な広告データを切らすことがない。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明のデータ配信システムにおいて、前記広告データは、
動画データと静止画データを含んで構成され、前記再生
制御手段は、前記指示情報に基づいて前記広告再生領域
で可能な限り多くの前記動画データを再生し、該広告再
生領域内の残時間を前記静止画データに充てて再生する
ことを特徴とする。
【0019】従って、データ内で過不足の無いCM情報
の再生が可能となり、広告再生領域を有効に利用するこ
とができる。また、広告効果の高い動画データを可能な
限り長時間再生することができ、より時間効率の高い情
報提供が可能となる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明のデータ配信システムにおいて、前記通信端末は、前
記広告送信手段により送信された広告データに付された
前記再生制限は再生回数または再生時間を含み、それら
の内少なくとも一方の再生制限に基づいて、前記広告デ
ータの再生中止時期を検知する再生中止検知手段(例え
ば、図6のCPU22)と、この再生中止検知手段によ
り検知された前記広告データの再生中止時期に、前記広
告記憶手段から前記広告データを削除する広告削除手段
(例えば、図6のCPU22)と、を更に備えることを
特徴とする。
【0021】従って、広告データの再生制限内容に応じ
て、再生回数や再生時間を適宜制限する機能を有するこ
とにより、消費者に対して必要以上の情報提供をするこ
とを未然に防止できる。このため、スポンサと配信業者
の双方にとって無駄の少ない広告を提供できる。また、
消費者にとっても通信端末の記憶領域を確保できるとい
う効果がある。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明のデータ配信システムにおいて、データ再生機能を備
えた通信端末に広告付きデータを配信し、該通信端末が
データ再生中に広告を再生させるためのデータ配信方法
において、データ配信前に広告データのみを前記通信端
末に送信して記憶させる広告送信工程と、前記記憶させ
た広告データの再生タイミングを制御する広告再生領域
を挿入したデータを前記通信端末に配信するデータ配信
工程と、を含むことを特徴とする。
【0023】従って、CM情報の提供者は、通信端末か
ら送信される各ユーザの視聴履歴情報を自動的に収集で
きる。このため、広告データの視聴回数や視聴時間に視
聴単価を掛ける等して、スポンサが支払う広告費(スポ
ンサ料)を正確かつ容易に精算できる。また、スポンサ
にとっても、消費者の視聴実態に近い広告費をデータ配
信業者に支払えばよく経済的である。また、例えばこれ
らの視聴履歴情報と各消費者の属性情報とを適宜組み合
わせてマーケティングデータとして利用すれば、より詳
細な消費者情報の蓄積と広告効果の高い市場分析が可能
となる。
【0024】請求項9記載の発明は、データ再生機能を
備えた通信端末にデータを配信するためのデータ配信方
法(例えば、図7の全体処理)において、データ配信前
に広告データのみを前記通信端末に送信して記憶させる
広告送信工程(例えば、図7のステップS4〜S6)
と、前記記憶させた広告データの再生状態を制御する再
生制御情報を付加したデータを前記通信端末に配信する
データ配信工程(例えば、図7のステップS7〜S9)
と、を含むことを特徴とする。
【0025】従って、通信端末は、動画データ等を含む
容量の大きい広告データを自己の記憶手段に予め記憶
し、データの空き領域に適宜挿入して再生する機能を有
する。このため、データ配信サーバは通信端末に対し
て、データのみを配信すれば足り送信データ容量を抑え
られる。その結果、データ配信サーバやネットワークの
負荷を軽減できると共に、配信速度も向上できる。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明のデータ配信方法において、前記広告送信前に前記
通信端末から送信された使用者の属性情報に基づいて、
前記広告データを選択する広告選択工程を更に備えるこ
とを特徴とする。
【0027】従って、通信端末から送信される使用者の
属性情報に基づいて、広告データを選択する機能を有す
ることにより、個々の使用者の嗜好や特性に適した広告
データを選択して配信できる。このため、従来の様に不
特定多数の使用者に対して同一の情報を提供する場合に
比べて、情報効率の高い効果的な情報提供が可能とな
る。例えば、広告データとして、スポンサが提供する所
望の商品CM情報を適用することにより、その商品の需
要に合った消費者を選別して各種CM情報を配信するこ
とが可能となり、広告効果を高めることができる。その
結果,商品の売上や知名度の向上にも寄与できる。
【0028】請求項11記載の発明は、データ再生機能
を備えた通信端末にデータを配信するデータ配信処理を
制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムを
格納した記憶媒体であって、データ配信前に広告データ
のみを前記通信端末に送信して記憶させるためのプログ
ラムコードと、前記記憶させた広告データの再生状態を
制御する再生制御情報を付加したデータを前記通信端末
に配信するためのプログラムコードと、を含むプログラ
ムを格納したことを特徴とする。
【0029】従って、通信端末に動画データ等を含む容
量の大きい広告データを自己の記憶手段に予め記憶さ
せ、データの空き領域に適宜挿入して再生するプログラ
ムをコンピュータ上で実行制御できる。このため、デー
タ配信サーバは通信端末に対して、データのみを配信す
れば足り配信するデータ量を抑えられる。その結果、デ
ータ配信サーバやネットワークの負荷を軽減できると共
に、配信速度も向上できる。
【0030】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明の記憶媒体において、前記広告送信前に前記通信
端末から送信された使用者の属性情報に基づいて、前記
広告データを選択するためのプログラムコードと、を更
に含むことを特徴とする。
【0031】従って、通信端末から送信される使用者の
属性情報に基づいて、広告データを選択する機能を有す
ることにより、個々の使用者の嗜好や特性に適した広告
データを選択して配信するプログラムをコンピュータ上
で実行できる。このため、従来の様に不特定多数の使用
者に対して同一の情報を提供する場合に比べて、情報効
率の高い効果的な情報提供が可能となる。
【0032】請求項13記載の発明は、通信端末からデ
ータ配信要求を受信して当該通信端末にデータを配信す
るデータ配信サーバと、該データ配信サーバに送信した
データ配信要求に応じて該データ配信サーバから配信さ
れるデータを受信して再生する通信端末と、により構成
されるデータ配信システムにおいて、前記データ配信サ
ーバは、データを記憶するデータ記憶手段と、前記デー
タの配信前に広告データを前記通信端末に送信する広告
送信手段と、前記通信端末から受信したデータ配信要求
に応じて前記データ記憶手段に記憶されたデータを該通
信端末に配信するデータ配信手段と、を備え、前記通信
端末は、前記広告送信手段により送信された広告データ
を受信して記憶する広告記憶手段と、前記データ配信手
段により配信されるデータを受信して再生する際に、前
記広告記憶手段に記憶された広告データを同時に再生す
るデータ再生手段と、を備えることを特徴とする。
【0033】従って、通信端末は、動画データ等を含む
容量の大きい広告データを自己の記憶手段に予め記憶
し、該広告データをデータの再生と並行して同時に再生
する機能を有する。このため、広告の再生時に本編デー
タの再生が途切れることがない。また、本編データと広
告データをそれぞれ独立した表示領域に表示して再生さ
せれば、画面上に何れか一方のデータのみ表示させるこ
ともできる。
【0034】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明のデータ配信システムにおいて、前記データ配信
手段は、前記広告記憶手段に記憶された広告データの再
生を制御する再生制御情報を付加して前記データを配信
し、前記通信端末は、前記データ配信手段により配信さ
れたデータに付加された前記再生制御情報に従って、前
記広告データの再生を制御する再生制御手段を更に備え
ることを特徴とする。
【0035】従って、通信端末は、再生制御情報に基づ
く適切な条件下で広告データを本編データと同時に再生
することが可能となる。また、例えば優先度や視聴単価
の高い順に広告データを選択して再生すれば、広告デー
タの提供者にとってより宣伝効果の高い商品広告を行う
ことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明を適用した一実施の形態におけるデータ配信システム
1について説明する。
【0037】まず構成を説明する。図1は、データ配信
システム100の概略構成を示す図である。図1におい
て、データ配信システム100は、各受信端末に対して
各種CM情報を送信するCM提供サーバ1と、各受信端
末からの配信要求に応じて映像や音楽等の各種コンテン
ツを配信する配信サーバ11と、CMデータとコンテン
ツの受信と再生を並行して行う受信端末21,31,4
1と、から構成される。上記各装置は通信回線ネットワ
ークNを介して相互にアクセス可能な構成となってい
る。
【0038】ネットワークNは、インターネット、パソ
コン通信網等の様に、有線または無線通信手段によって
構成される通信回線網であり、例えば、通常の電話回
線、デジタルデータを伝送可能なISDN(Integrated
Services Digital Network)回線等の公衆回線や独立
して構築された専用線を複数有して成る。なお、同図に
おいて、各端末間の接続回線を有線回線として図示した
が、これらは赤外線等の無線回線であってもよい。
【0039】次に、図2を参照してCM提供サーバ1の
内部構成を説明する。図2は、CM提供サーバ1の機能
的構成を示すブロック図である。図2に示す様に、CM
提供サーバ1は、CPU2、入力部3、RAM4、伝送
制御部5、表示部6、記憶媒体8を有する記憶部7より
構成され、各部はバス9により接続される。
【0040】CPU(Central Processing Unit)2
は、記憶部7に記憶されているCM提供サーバ1として
の機能を実現する制御プログラムに基づいてCM提供サ
ーバ1内の各部を制御して、CM提供サーバ1としての
機能を実現する。
【0041】本実施の形態において、CPU2は、後述
するCMデータ送信処理(図7参照)を実行して、受信
端末21から使用者属性情報を受信し、この使用者属性
情報に基づいてCM情報記憶領域272から当該使用者
に適した内容のCM情報を抽出し、該CM情報を受信端
末21へ送信する。ここで、CM情報には、CM(Comm
ercial Message)の本体データのみならず、ID(識別
情報)、動画・静止画の種別、時間長、再生制限、優先
度、視聴単価等のCMに関する各種属性データを含むも
のとする。
【0042】入力部3は、かな/英数字入力キー、カー
ソルキー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、
ポインティングデバイスであるマウスとを備えて構成さ
れ、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウ
スによる操作信号とを、入力信号としてCPU2へ出力
する。
【0043】RAM(Random Access Memory)4は、C
PU2により実行制御されるCMデータ送信処理におい
て、記憶部7から読み出される各種処理に対応するプロ
グラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の
一時的な格納領域となるワークメモリ4aを形成する。
【0044】伝送制御部5は、モデム(MODEM:MO
dulator/DEModulator )、ターミナルアダプタ(Termin
al Adapter)、またはルータ等によって構成され、電話
回線、ISDN回線、或いは専用線等の通信回線を介し
てネットワークNに接続される外部機器との通信を行う
ための制御を行う。
【0045】モデムは、電話回線を介して配信サーバ1
1、受信端末21等の外部機器との通信を行うために、
CPU2により処理されたデジタルデータを電話回線の
周波数帯域にあったアナログ信号に変調し、また、電話
回線を介して入力されたアナログ信号をデジタル信号に
復調する装置である。ターミナルアダプタは、ISDN
回線を介して上記外部機器との通信を行うために、既存
のインタフェースをISDNに対応するインタフェース
に変換する装置であり、ルータは、専用線を介して接続
される各受信端末がLAN(Local Area Network)を構
成している場合に、CM提供サーバ1を含むプロバイダ
側のLANと配信サーバ11を含むLAN間を接続する
装置である。
【0046】表示部6は、CRT(Cathode Ray Tube)
やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成さ
れ、CPU2から入力される表示信号の指示に従って各
種表示データの画面表示を行う。
【0047】記憶部7は、プログラムやデータ等が予め
記憶された記憶媒体8を有し、この記憶媒体8は磁気
的、光学的記録媒体、若しくは半導体等の不揮発性メモ
リで構成されている。また、記憶媒体8は、記憶部7に
固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するもの
であり、記憶媒体8にはCM提供サーバ1に対応するシ
ステムプログラム、及びこれに対応するCMデータ送信
処理プログラム等の各種処理プログラム、及びこれらの
プログラムで処理されたデータ、ファイル等を記憶す
る。これらの各処理プログラムは、読み取り可能なプロ
グラムコードの形態で格納され、CPU2は当該プログ
ラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0048】また、記憶媒体8に記憶されたプログラ
ム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバやクラ
イアント等の外部機器から、ネットワーク回線等の伝送
媒体を介して伝送制御部5から受信して記憶する構成に
してもよく、また、記憶媒体8はネットワークN上に構
築されたサーバの記憶媒体であってもよい。更に、上記
プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサ
ーバやクライアントへ伝送し、これらの機器にインスト
ールする様に構成してもよい。
【0049】ここで、図3(a)〜(c)は記憶部7の
各データ記憶領域を示す図である。まず、図3(a)
は、視聴者属性情報記憶領域71のデータ格納例を示す
図である。視聴者属性情報記憶領域7aは、更に視聴者
ID格納領域71a、性別情報格納領域71b、年齢情
報格納領域71c、居住地格納領域71d、趣向格納領
域71eの複数の格納領域に分割して構成されるコンテ
ンツ配信サービスの登録会員DB(Data Base)であ
る。
【0050】すなわち、視聴者属性情報記憶領域71
は、受信端末21から送信される性別、年齢、居住地、
趣向等の使用者属性データを、その視聴者ID(IDenti
ty)と対応付けて1レコード(記憶領域内の1行分のデ
ータを構成する一連のデータ群)分のデータとして格納
する。また、視聴者属性情報記憶領域71には、使用者
属性情報の受信がある度に当該属性情報を構成する各種
属性データが、任意の1データを指定すればその属性情
報を抽出可能な形態で、該当する格納領域に順次格納さ
れる。
【0051】次に、図3(b)は、記憶部7内のCM情
報記憶領域72のデータ格納例を示す図である。CM情
報記憶領域72は、更にCMID格納領域72a、種別
情報格納領域72b、時間長格納領域72c、再生制限
情報格納領域72d、優先度情報格納領域72e、視聴
単価情報格納領域72f、CMデータ格納領域72gの
各種再生制御情報格納領域に分割して構成される。1レ
コードには1CM分の属性情報が格納される。
【0052】CMID格納領域72aは、例えば「0000
1」、「00002」等の様にCMID(各CM情報を識別す
るための5桁の数値データ)が格納される。種別情報格
納領域72bには、例えば「動画」、「静止画」等の様
に、対応するCMの本体データが動画、静止画の何れの
画像データであるかの種別データが格納される。また、
時間長格納領域72c、には、対応するCMデータの種
別が「動画」の場合に、例えば「30s」、「40s」等の様
にCMデータの再生に要する時間データが格納される。
【0053】更に、再生制限情報格納領域72dは、対
応するCMデータの種別が「動画」の場合には、例えば
「50回」、「30回」等の様にCMの再生回数の上限を示
す数値データを格納し、対応するCMデータの種別が
「静止画」の場合には、例えば「45分」等の様にCMの
再生時間の上限を示す数値データを格納する。
【0054】また、優先度情報格納領域72eには、例
えば「A」、「C」等の様な対応するCMデータの再生
順位を指示する優先度データが格納される。視聴単価情
報格納領域72fは、例えば「5」、「1」等の様に対
応するCMデータの視聴単価を示す段階別の数値データ
を格納する。ここで、視聴単価とはCMの1回または単
位時間当たりの視聴に伴って、CM提供会社(スポン
サ)が、コンテンツ配信会社に対して支払う広告費用で
ある。
【0055】CMデータ格納領域72gには、映像や音
楽、文字データ等から構成され、各種広告対象物の商品
内容や価格情報を含むCMデータが格納される。なお、
このCMデータは、動画、静止画データを問わない。
【0056】更に、図3(c)は、記憶部7内部の視聴
履歴情報記憶領域73のデータ格納例を示す図である。
CMID格納領域73aには、例えば「00001」、「000
02」等の様に、上述したCM情報記憶領域72のCMI
D格納領域72aに格納されたCMIDに対応付けられ
た各CM情報を識別する5桁の識別番号データが格納さ
れる。
【0057】また、視聴実績情報格納領域73bは、対
応するCMIDの種別が「動画」の場合には、例えば
「50回」、「30回」等の様にCMの実際の視聴回数(再
生回数)を示す数値データを格納し、同じく「静止画」
の場合には、例えば「60分」等の様にCMの視聴時間
(再生時間)を示す数値データを格納する。
【0058】なお、上記構成要素の内、入力部3、通信
制御部5、及び表示部6の各部は、CM提供サーバ1専
用に備えずに、プロバイダ等の通信事業者が備える各種
サーバが共有する構成であってもよい。
【0059】次に、図4〜図5を参照して配信サーバ1
1の内部構成を説明する。配信サーバ11は、その機能
的構成を示す図4のブロック図の様に、CPU12、入
力部13、RAM14、伝送制御部15、表示部16、
及び記憶媒体18を有する記憶部17により構成され、
記憶媒体18を除く各部はバス19により接続されてい
る。
【0060】CPU12は、記憶部17内部の記憶媒体
18に記憶されている各種制御プログラムを読み出し
て、RAM14のワークエリア(図示略)に展開し、該
制御プログラムに従って各種制御処理を実行し、その処
理結果を上記ワークエリアに格納すると共に、表示部1
6に表示させる。そして、当該処理結果を記憶媒体18
の所定の保存先に保存させる。
【0061】また、CPU12は、後述するコンテンツ
配信処理(図7参照)の実行に際して、受信端末21か
ら送信される所望のコンテンツの配信要求に応じて、コ
ンテンツ記憶領域171から、当該配信要求に対応する
コンテンツを読み出し、当該コンテンツを、後述する再
生指示フラグと共に受信端末21へ送信する。ここで、
コンテンツはストリーミング技術に対応した映像、音
楽、文字データを含む一連の動画データであり、コンテ
ンツの配信に際して各受信端末でリアルタイムに再生が
可能である。
【0062】その他、入力部13、RAM14、伝送制
御部15、表示部16、記憶部17、記憶媒体18の配
信サーバ11の基本構成は、夫々上述したCM提供サー
バ1の入力部3、RAM4、伝送制御部5、表示部6、
記憶部7、記憶媒体8と同様であるため、その構成の詳
細な説明は省略する。
【0063】ここで、図5を参照して、記憶部17内部
のコンテンツ記憶領域171に記憶されるコンテンツの
一例として、コンテンツ20について説明する。図5に
示す様に、コンテンツ20は時間軸t方向にコンテンツ
データ20a、再生指示フラグ20b、CM再生可能領
域20cを連続的に有して構成される。
【0064】すなわち、コンテンツデータ20aは、映
像(動画と静止画を含む)、音楽、文字等の各種データ
から構成される。該コンテンツデータ20aは同一のコ
ンテンツ20内に少なくとも1データ存在するが、複数
有る場合にはそれらの再生時間は同一とは限らない。
【0065】再生指示フラグ20bは、CMデータの再
生開始を指示するフラグデータ、及びそのCMデータの
再生時間を指定する数値データを有する。すなわち、受
信端末21においてコンテンツ20の再生開始後、再生
指示フラグ20bが検知されると、予め記憶されたCM
データが後述するCM再生可能領域20cに設定される
CM再生時間分再生される。
【0066】CM再生可能領域20cは、コンテンツデ
ータ20aの再生時にCMデータを挿入するための時間
領域であり、再生指示フラグ20bに予め記憶された再
生時間情報分の空き領域である。該CM再生可能領域2
0cは、同一のコンテンツ20内に再生指示フラグ20
bと同数存在するが、複数有る場合にはそれらの再生時
間は同一でなくてもよい。
【0067】次に、図6を参照して受信端末21の内部
構成を説明する。図6は、受信端末21の機能的構成を
示すブロック図である。同図に示す様に、CPU22、
入力部23、RAM24、伝送制御部25、表示部2
6、及び記憶媒体28を有する記憶部27により構成さ
れ、記憶媒体28を除く各部はバス29により接続され
ている。
【0068】CPU22は、記憶部27または記憶媒体
28に記憶されている各種制御プログラムを読み出し
て、RAM24のワークメモリ24aに展開し、該制御
プログラムに従って各種制御処理を実行し、その処理結
果をワークメモリ24aに格納すると共に、表示部26
に表示させる。そして、当該処理結果を記憶媒体28の
所定の保存先に保存させる。
【0069】また、CPU22は、後述する属性登録処
理(図7参照)の実行に際して、入力部23により入力
された使用者(コンテンツ配信サービスの登録会員)の
属性データを、伝送制御部25からCM提供サーバ1へ
送信する。また、CPU22は、後述するコンテンツ再
生処理(図8参照)、視聴履歴送信処理を実行制御す
る。
【0070】その他、入力部23、RAM24、伝送制
御部25、表示部26、記憶部27、記憶媒体28の受
信端末21の要部構成は、夫々上述したCM提供サーバ
1の入力部3、RAM4、伝送制御部5、表示部6、記
憶部7、記憶媒体8と同様であるため、その構成の詳細
な説明は省略し、特に構成の異なる記憶部27について
説明する。
【0071】記憶部27は、CM情報記憶領域272、
及び視聴履歴情報記憶領域273を有する。CM情報記
憶領域272は、コンテンツの配信前に予めCM提供サ
ーバ1から提供されるCM情報(図3(b)参照)を記
憶する領域であり、視聴履歴情報記憶領域273は、コ
ンテンツとCMデータの再生後にCM提供サーバ1へ送
信するCMの視聴履歴情報(図3(c)参照)を記憶す
る領域である。
【0072】以上、CM提供サーバ1、配信サーバ1
1、受信端末21の内部構成について説明したが、受信
端末31,41の要部構成については、上述の受信端末
21と同一であるため、各構成部分には同列の符号を付
し、その構成の図示及び説明は省略する。
【0073】次に、本実施の形態におけるデータ配信シ
ステム100の動作を説明する。まず、本発明に係るデ
ータ配信システム100の一連の動作を、図7〜図8の
フローチャートを参照して説明する。
【0074】前提として、下記フローチャートに記述さ
れている各機能を実現するためのプログラムは、読み取
り可能なプログラムコードの形態で各装置の記憶媒体に
格納されており、各装置のCPUは該プログラムコード
に従った動作を逐次実行する。また、CPUは伝送媒体
を介して伝送される上記プログラムコードに従った動作
を逐次実行することもできる。すなわち、記憶媒体の
他、伝送媒体を介して外部供給されるプログラムまたは
データを利用して本実施の形態特有の動作を実行するこ
とも可能である。
【0075】図7は、全体処理を示すフローチャートで
ある。受信端末21の電源釦が押下されると、電源部よ
り各部に電力が供給され、以下に説明する全体処理を実
行するプログラムを記憶部27から読み出してRAM2
4に展開すると共に、図7のフローチャートに従った各
種動作を実行する。
【0076】図7において、まず、受信端末21の使用
者が、性別、年齢、居住地、趣向等の各種属性情報を入
力し(ステップS1)、当該属性情報の送信を指示する
と、受信端末21は伝送制御部25からネットワークN
を介して、属性情報をCM提供サーバ1へ送信する(ス
テップ2)。
【0077】次に、CM提供サーバ1は上記属性情報を
受信して、視聴者属性情報記憶領域7aの対応する格納
領域に1視聴者分のレコードとして追加登録する(ステ
ップS3)。次に、CPU2は、当該登録された視聴者
の属性情報に適したCMデータを、記憶部7から選択し
て抽出する(ステップS4)。この抽出処理は、性別、
年齢層、趣向等の各種視聴者情報において、例えば「男
性」、「40代」、「関東地方在住」等の単独の選択条
件に基づくものでもよいし、「女性ANDグルメ」、
「20代ORスポーツ」等の様に、複数の選択条件を複
合的に組み合わせたものでもよい。
【0078】次に、CPU2はステップS4で抽出され
たCMデータのCMIDに基づいて、前述したCM情報
記憶領域72を検索し、一致するCMIDに対応するC
M情報(CMデータとその属性データ群の総称)を取得
する。そして、CM提供サーバ1は、伝送制御部5から
ネットワークNを介して、取得したCM情報を受信端末
21へ送信する(ステップ5)。
【0079】次に、受信端末21は上記CM情報を受信
(ダウンロード)して、CM情報記憶領域272の対応
する格納領域に1CM分のレコードとして追加記憶する
(ステップS6)。以上がコンテンツ再生処理の前提と
なる属性登録処理、及びCMデータ送信処理の説明であ
る。
【0080】配信サーバ11は、受信端末21から送信
されるコンテンツの配信要求の有無を監視する(ステッ
プS7)。ここで、CPU12がコンテンツの配信要求
を検知すると(ステップS7;Yes)、前述したコン
テンツ記憶領域171から、その配信要求されたコンテ
ンツを検索し取得する。そして、配信サーバ11は、取
得したコンテンツを、ネットワークNを介して配信要求
の有った受信端末21へ配信する(ステップ8)。な
お、ここに記すコンテンツとは、上述の様にコンテンツ
データ、再生指示フラグ、CM再生可能領域を含む一連
のデータである。
【0081】次に、図8を参照して、配信サーバ11か
ら配信されるコンテンツの受信と並行して実行制御され
るコンテンツ再生処理について説明する。まず、CPU
22は、コンテンツ20を受信すると同時に表示部26
に再生表示させる(ステップS91)。このコンテンツ
データは、例えばホームページ上でリアルタイム再生を
可能とするストリーミング技術に対応したデータであ
る。
【0082】次に、CPU22は、受信中のコンテンツ
20に設定された再生指示フラグ20bを検知する(ス
テップS92)。ここで、CPU22が再生指示フラグ
20bの再生開始信号を検知すると(ステップS92;
Yes)、当該再生指示フラグ20bに設定されたCM
データの再生可能時間情報を検出する(ステップS9
3)。
【0083】次に、CPU22は、CM情報記憶領域2
72の中から種別情報が「動画」かつ最も優先度の高い
CMデータを、先頭の広告データとして選択する。ま
た、この様なCMデータが複数有る場合には、視聴単価
の高いCMデータを優先的に選択する。更に、視聴単価
も同一の場合にはCMIDの昇順に選択する(ステップ
S94)。
【0084】次に、CPU22は、ステップS94で選
択されたCMデータの時間長情報を取得し、この時間長
が上記再生指示フラグ20bから検出されたCMデータ
の再生可能時間内に収まるか否かを判定する(ステップ
S95)。ここで、選択されたCMデータが再生可能時
間内に収まる場合(ステップS95;Yes)、2番目
に優先度または視聴単価の高い「動画」のCMデータを
選択して、先頭のCMデータに追加して広告データとす
る(ステップS96)。そして、ステップS95に戻
り、再び当該広告データが上記再生可能時間内に収まる
か否かを判定する。
【0085】上述のステップS95〜96の一連の処理
は、少なくとも1つのCMデータから成る広告データの
合計の再生時間が上記再生可能時間を超えるまで繰り返
し実行される。そして、ステップS94で選択されたC
Mデータが再生可能時間を超えた場合(ステップS9
5;No)、CPU22は、CM情報記憶領域272の
中から種別情報が「静止画」かつ最も優先度の高いCM
データを、末尾の広告データとして選択する。また、こ
の様なCMデータが複数有る場合には、視聴単価の高い
CMデータを優先的に選択する。更に、視聴単価も同一
の場合にはCMIDの昇順に選択する(ステップS9
7)。
【0086】次に、CPU22は、ステップS96で最
後に追加された「動画」のCMデータを、ステップS9
7で選択された「静止画」のCMデータに置換して広告
データとする。次に、CPU22は、各CMデータから
構成される一連の広告データをコンテンツ20のCM再
生可能領域20cに挿入して、表示部26に再生表示さ
せる(ステップS98)。すなわち、広告データの末尾
に追加された「静止画」のCMデータは、上記再生可能
時間の残時間に充てて表示される。
【0087】次に、CPU22は、当該広告データを構
成する全ての動画CMデータの個数を、そのCMIDと
対応付けて視聴履歴記憶領域273の所定の格納領域
(視聴実績格納領域)に記憶させる。同様に、CPU2
2は、当該広告データを構成する全ての静止画CMデー
タの再生時間を、そのCMIDと対応付けて視聴履歴記
憶領域273の所定の格納領域(視聴実績格納領域)に
記憶させる。
【0088】次に、CPU22は、先頭のCMデータの
再生開始時から上記再生可能時間が経過したか否かを監
視する(ステップS100)。この監視は再生可能時間
の終了まで継続され、再生可能時間の終了に伴って(ス
テップS100;Yes)、再度ステップS91に戻
り、次のコンテンツデータ20aを再生表示させる。上
述した一連のコンテンツ再生処理は、コンテンツの終了
或いはコンテンツの配信終了指示が有るまで継続して実
行される。
【0089】次に、コンテンツ再生処理の終了に伴っ
て、CPU22は視聴履歴送信処理に移行する。すなわ
ち、入力部23から視聴履歴情報の送信指示が有ると、
CPU22は、記憶部27の視聴履歴記憶領域273か
ら、全てのCMIDとそれに対応する視聴実績情報を取
得する(ステップS10)。
【0090】なお、この時に取得される視聴実績情報
は、例えばCMIDの種別が「動画」の場合には再生回
数情報であり、CMIDの種別が「静止画」の場合には
再生時間情報である。また、CMIDの種別が「動画」
の場合には再生回数情報と視聴者属性情報を共に取得
し、「静止画」の場合には再生時間情報と視聴者属性情
報を共に取得する構成としてもよい。そして、CPU2
2は、取得したCMIDと視聴実績情報を伝送制御部2
5からネットワークNを介してCM提供サーバ1へ送信
する(ステップS11)。
【0091】以上説明した様に、本実施の形態における
データ配信システム100によれば、受信端末21から
送信登録された使用者の属性情報に基づいてCM提供サ
ーバ1で選択されたCM情報を、予め受信端末21へ送
信して記憶させておく。その後、受信端末21からの配
信要求に従って、配信サーバ11から配信されるコンテ
ンツを受信と並行して再生する際に、CM再生時間領域
に予め受信したCMデータを挿入して再生する。更に、
受信端末21による該CMデータの視聴履歴情報をCM
提供サーバ1へ適宜送信する機能を有する。
【0092】従って、単位時間当たりのコンテンツの配
信容量を抑え、配信サーバ11やネットワークNの負荷
を軽減できる。また、消費者である受信端末21の使用
者の属性情報に合ったCMデータを個別的かつリアルタ
イムに提供でき、効果的な商品広告が可能となる。更
に、消費者の視聴履歴を元に新たな提供情報を作成する
等して、マーケティング効果を高めることができる。
【0093】また、各CM情報に再生優先度や視聴単価
情報等の重み付けをすることにより、例えば市場ニーズ
やスポンサ料等の動画情報を考慮して各CMデータの再
生順位を決定することができ、市場や消費者の需要に適
した効果的な情報提供が可能となる。
【0094】更に、CM情報の再生制限に従って適宜C
M情報を削除する機能を有することにより、受信端末2
1で必要以上のCMデータの再生を未然に防止でき、C
M提供者は消費者に対して所望の時間、回数、期間に見
合った計画的な情報提供が可能となる。
【0095】また、CM情報の再生制限に従って新規の
CM情報を適宜補充する機能を有することにより、最新
かつ最適なCM情報を受信端末21に常時記憶でき、市
場動向や消費者の需要を考慮したより効果的な情報提供
が可能となる。
【0096】加えて、各CM情報に含まれる視聴単価情
報とそれらの視聴履歴情報(再生回数または再生時間)
から、CM提供者の広告費用を容易に精算できる。ま
た、CM情報に含まれる回数、時間等の再生制限情報を
参照すれば、例えば期間の経過に伴って期間限定商品の
広告を自動画に打ち切ることもできる。
【0097】なお、本実施の形態における記述内容は、
本発明に係るデータ配信システムの好適な一例であり、
これに限定されるものではない。例えば、上記実施の形
態におけるデータ配信システム100では、CMデータ
を再生する際には、配信されるコンテンツの再生を一旦
中断して、コンテンツ内の広告再生領域にCMデータを
挿入して再生させる構成とした。このため、表示画面に
はコンテンツまたはCMデータの何れか一方しか再生表
示されない。
【0098】そこで、コンテンツ内に広告再生領域を挿
入せず、CMデータの再生順序や再生回数を制御する再
生制御情報のみを挿入して再生する構成としてもよい。
これにより、CMデータをコンテンツの再生と同時に再
生することができる。このため、CMデータの再生時に
コンテンツの再生が途切れることがない。
【0099】更に、同時に再生表示されるCMデータと
コンテンツは、それぞれ独立した表示画面(ウィンド
ウ)内に並行して表示させる構成としてもよいし、同一
の表示画面内にCMデータをバナー形式で表示させた上
でコンテンツを表示させる等、各データの表示形態は任
意である。
【0100】また、上記実施の形態では、コンテンツ2
0中の再生指示フラグ20bの位置は、1つのコンテン
ツデータ20aの終了時すなわちCM再生可能領域20
cの開始時としたが、CM再生可能領域20cの開始時
より一定時間早い位置に付してもよい。これにより、C
Mデータの抽出、読出時間に伴うタイムラグを抑えたス
ムーズな再生情報の切替が可能となる。
【0101】更に、本実施の形態におけるデータ配信シ
ステム100では、CM提供サーバ1と配信サーバ11
を夫々独立させて設ける構成としたが、これらは同一の
サーバとして構成してもよい。その他、CM提供サーバ
1、配信サーバ11、受信端末21,31,41の細部
構成、及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱す
ることのない範囲で適宜変更可能である。
【0102】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、通信端末
は、動画データ等を含む容量の大きい広告データを自己
の記憶手段に予め記憶し、データの空き領域に適宜挿入
して再生する機能を有する。このため、データ配信サー
バは通信端末に対して、データのみを配信すれば足り送
信データ容量を抑えられる。その結果、配信サーバやネ
ットワークの負荷を軽減できると共に、配信速度も向上
できる。
【0103】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、通信端末から送信される使用
者の属性情報に基づいて、広告データを選択する機能を
有することにより、個々の使用者の嗜好や特性に適した
広告データを選択して配信できる。このため、従来の様
に不特定多数の使用者に対して同一の情報を提供する場
合に比べて、情報効率の高い効果的な情報提供が可能と
なる。例えば、広告データとして、スポンサが提供する
所望の商品CM情報を適用することにより、その商品の
需要に合った消費者を選別して各種CM情報を配信する
ことが可能となり、広告効果を高めることができる。そ
の結果,商品の売上や知名度の向上にも寄与できる。
【0104】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、データ配信サーバから配信さ
れるデータの適切な領域に広告データを挿入すると共
に、広告データの終了に伴ってデータを継続して再表示
させることができ、通信端末で切れ目のないスムーズな
広告データの再生が可能となる。このため、使用者は従
来の様なCM情報を含むデータの再生表示と同様の感覚
で、自分に合ったCM情報を閲覧できる。
【0105】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、通信端末は各種再生制御情報
に基づいて、適切な条件下で広告データを再生すること
が可能となる。また、例えば優先度や視聴単価の高い順
に広告データを選択する等して、スポンサ等の広告デー
タの提供者にとっても所望の情報を所望の条件で提供で
きる。その結果、より宣伝効果の高い効率的な商品広告
を行うことができる。
【0106】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、データ配信サーバは時限また
は回数等の再生制限の到達前に適宜広告データを更新で
き、消費者に対して常に最新の情報提供が可能となる。
また、既存の広告データが無くなる前に、新規の広告デ
ータを適宜補充することが可能となり、通信端末で再生
可能な広告データを切らすことがない。
【0107】請求項6記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加えて、データ内で過不足の無いCM
情報の再生が可能となり、広告再生領域を有効に利用す
ることができる。また、広告効果の高い動画データを可
能な限り長時間再生することができ、より時間効率の高
い情報提供が可能となる。
【0108】請求項7記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の効果に加えて、広告データの再生制限内容に
応じて、再生回数や再生時間を適宜制限する機能を有す
ることにより、消費者に対して必要以上の情報提供をす
ることを未然に防止できる。このため、スポンサと映像
音楽配信業者の双方にとって無駄の少ない広告を提供で
きる。また、消費者にとっても通信端末の記憶領域を確
保できるという効果がある。
【0109】請求項8記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、CM情報の提供者は、通信端
末から送信される各ユーザの視聴履歴情報を自動的に収
集できる。このため、広告データの視聴回数や視聴時間
に視聴単価を掛ける等して、スポンサが支払う広告費
(スポンサ料)を正確かつ容易に精算できる。また、ス
ポンサにとっても、消費者の視聴実態に近い広告費をデ
ータ配信業者に支払えばよく経済的である。また、例え
ばこれらの視聴履歴情報と各消費者の属性情報とを適宜
組み合わせてマーケティングデータとして利用すれば、
より詳細な消費者情報の蓄積と広告効果の高い市場分析
が可能となる。
【0110】請求項9記載の発明によれば、通信端末
は、動画データ等を含む容量の大きい広告データを自己
の記憶手段に予め記憶し、データの空き領域に適宜挿入
して再生する機能を有する。このため、データ配信サー
バは通信端末に対して、データのみを配信すれば足り送
信データ容量を抑えられる。その結果、データ配信サー
バやネットワークの負荷を軽減できると共に、配信速度
も向上できる。
【0111】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明の効果に加えて、通信端末から送信される使
用者の属性情報に基づいて、広告データを選択する機能
を有することにより、個々の使用者の嗜好や特性に適し
た広告データを選択して配信できる。このため、従来の
様に不特定多数の使用者に対して同一の情報を提供する
場合に比べて、情報効率の高い効果的な情報提供が可能
となる。例えば、広告データとして、スポンサが提供す
る所望の商品CM情報を適用することにより、その商品
の需要に合った消費者を選別して各種CM情報を配信す
ることが可能となり、広告効果を高めることができる。
その結果,商品の売上や知名度の向上にも寄与できる。
【0112】請求項11記載の発明によれば、通信端末
に動画データ等を含む容量の大きい広告データを自己の
記憶手段に予め記憶させ、データの空き領域に適宜挿入
して再生するプログラムをコンピュータ上で実行制御で
きる。このため、データ配信サーバは通信端末に対し
て、データのみを配信すれば足り配信するデータ量を抑
えられる。その結果、データ配信サーバやネットワーク
の負荷を軽減できると共に、配信速度も向上できる。
【0113】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明の効果に加えて、通信端末から送信される
使用者の属性情報に基づいて、広告データを選択する機
能を有することにより、個々の使用者の嗜好や特性に適
した広告データを選択して配信するプログラムをコンピ
ュータ上で実行できる。このため、従来の様に不特定多
数の使用者に対して同一の情報を提供する場合に比べ
て、情報効率の高い効果的な情報提供が可能となる。
【0114】請求項13記載の発明によれば、通信端末
は、動画データ等を含む容量の大きい広告データを自己
の記憶手段に予め記憶し、該広告データをデータの再生
と並行して同時に再生する機能を有する。このため、広
告の再生時に本編データの再生が途切れることがない。
また、本編データと広告データをそれぞれ独立した表示
領域に表示して再生させれば、画面上に何れか一方のデ
ータのみ表示させることもできる。
【0115】請求項14記載の発明によれば、請求項1
3記載の発明の効果に加えて、通信端末は、再生制御情
報に基づく適切な条件下で広告データを本編データと同
時に再生することが可能となる。また、例えば優先度や
視聴単価の高い順に広告データを選択して再生すれば、
広告データの提供者にとってより宣伝効果の高い商品広
告を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態におけるデータ配信
システム100の概略構成を示す図である。
【図2】図1のCM提供サーバ1の機能的構成を示すブ
ロック図である。
【図3】記憶部7内部のデータ格納例を示す図であり、
(a)は図2の視聴者属性情報記憶領域71のデータ格
納例を示す図、(b)は図2のCM情報記憶領域72の
データ格納例を示す図、(c)は図2の視聴履歴情報記
憶領域73のデータ構成を示す図である。
【図4】図1の配信サーバ11の機能的構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図4のコンテンツ記憶領域171に記憶される
コンテンツ20のデータ構成を示す図である。
【図6】図1の受信端末21の機能的構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図1のデータ配信システム100により実行さ
れる全体処理を示すフローチャートである。
【図8】図6の受信端末21により実行されるコンテン
ツ再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CM提供サーバ 2 CPU 3 入力部 4 RAM 4a ワークメモリ 5 伝送制御部 6 表示部 7 記憶部 71 視聴者属性情報記憶領域 71a 視聴者ID 71b 性別情報 71c 年齢情報 71d 居住地情報 71e 趣向情報 72 CM属性情報記憶領域 72a CMID 72b 種別情報 72c 時間長情報 72d 再生制限情報 72e 優先度情報 72f 視聴単価情報 72g CMデータ 73 視聴履歴情報記憶領域 73a CMID 73b 視聴実績情報 8 記憶媒体 9 バス 11 配信サーバ 12 CPU 13 入力部 14 RAM 15 伝送制御部 16 表示部 17 記憶部 171 コンテンツ記憶領域 18 記憶媒体 19 バス 20 コンテンツ 20a コンテンツデータ 20b 再生指示フラグ 20c CM再生可能領域 21 受信端末 22 CPU 23 入力部 24 RAM 24a ワークメモリ 25 伝送制御部 26 表示部 27 記憶部 272 CM情報記憶領域 273 視聴履歴情報記憶領域 28 記憶媒体 29 バス 31,41 受信端末 100 データ配信システム N ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/173 610 H04N 7/173 610A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信端末からデータ配信要求を受信して当
    該通信端末にデータを配信するデータ配信サーバと、該
    データ配信サーバに送信したデータ配信要求に応じて該
    データ配信サーバから配信されるデータを受信して再生
    する通信端末と、により構成されるデータ配信システム
    において、 前記データ配信サーバは、 広告再生領域を挿入したデータを記憶するデータ記憶手
    段と、 前記データの配信前に広告データを前記通信端末に送信
    する広告送信手段と、 前記通信端末から受信したデータ配信要求に応じて前記
    データ記憶手段に記憶されたデータを該通信端末に配信
    するデータ配信手段と、を備え、 前記通信端末は、 前記広告送信手段により送信された広告データを受信し
    て記憶する広告記憶手段と、 前記データ配信手段により配信されるデータを受信して
    再生する際に、該データに挿入された前記広告再生領域
    に基づいて当該データの再生を中断し、前記広告記憶手
    段に記憶された広告データを再生するデータ再生手段
    と、 を備えることを特徴とするデータ配信システム。
  2. 【請求項2】前記通信端末は、 前記データの受信前に該通信端末の使用者の属性情報を
    前記データ配信サーバへ送信する属性情報送信手段を更
    に備え、 前記データ配信サーバは、 前記広告データを複数記憶する広告記憶手段と、 前記属性情報送信手段により送信された前記使用者の属
    性情報に基づいて、前記広告記憶手段に記憶された広告
    データを選択する広告選択手段と、を更に備えることを
    特徴とする請求項1記載のデータ配信システム。
  3. 【請求項3】前記データ配信手段は、前記広告再生領域
    に前記広告データの再生開始時及び再生時間の指示情報
    を付加して前記データを配信し、 前記通信端末は、 前記データ配信手段により配信されたデータに付加され
    た前記指示情報に従って前記広告データを再生制御する
    再生制御手段を更に備えることを特徴とする請求項2記
    載のデータ配信システム。
  4. 【請求項4】前記広告送信手段は、前記広告データに該
    広告データの再生制御情報を付加して送信し、 前記再生制御手段は、前記広告送信手段により送信され
    る前記再生制御情報に基づいて前記広告データを再生制
    御することを特徴とする請求項2記載のデータ配信シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記広告送信手段は、前記広告データに付
    加された再生制御情報に基づいて、前記広告データを前
    記通信端末へ適宜送信して補充することを特徴とする請
    求項4記載のデータ配信システム。
  6. 【請求項6】前記広告データは、動画データと静止画デ
    ータを含んで構成され、 前記再生制御手段は、前記指示情報に基づいて前記広告
    再生領域で可能な限り多くの前記動画データを再生し、
    該広告再生領域内の残時間を前記静止画データに充てて
    再生することを特徴とする請求項4記載のデータ配信シ
    ステム。
  7. 【請求項7】前記通信端末は、 前記広告送信手段により送信された広告データに付され
    た前記再生制限は再生回数または再生時間を含み、それ
    らの内少なくとも一方の再生制限に基づいて、前記広告
    データの再生中止時期を検知する再生中止検知手段と、 この再生中止検知手段により検知された前記広告データ
    の再生中止時期に、前記広告記憶手段から前記広告デー
    タを削除する広告削除手段と、 を更に備えることを特徴とする請求項5記載のデータ配
    信システム。
  8. 【請求項8】前記通信端末は、 前記再生手段により再生された前記広告データの再生履
    歴を、前記通信端末の使用者の属性情報と共に前記デー
    タ配信サーバに送信する再生履歴送信手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項2記載のデータ配信システム。
  9. 【請求項9】データ再生機能を備えた通信端末にデータ
    を配信するためのデータ配信方法において、 データ配信前に広告データのみを前記通信端末に送信し
    て記憶させる広告送信工程と、 前記記憶させた広告データの再生状態を制御する再生制
    御情報を付加したデータを前記通信端末に配信するデー
    タ配信工程と、 を含むことを特徴とするデータ配信方法。
  10. 【請求項10】前記広告送信前に前記通信端末から送信
    された使用者の属性情報に基づいて、前記広告データを
    選択する広告選択工程を更に備えることを特徴とする請
    求項9記載のデータ配信方法。
  11. 【請求項11】データ再生機能を備えた通信端末にデー
    タを配信するためのコンピュータが実行可能なプログラ
    ムを格納した記憶媒体であって、 データ配信前に広告データのみを前記通信端末に送信し
    て記憶させるためのプログラムコードと、 前記記憶させた広告データの再生状態を制御する再生制
    御情報を付加したデータを前記通信端末に配信するため
    のプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  12. 【請求項12】前記広告送信前に前記通信端末から送信
    された使用者の属性情報に基づいて、前記広告データを
    選択するためのプログラムコードと、 を更に含むことを特徴とする請求項11記載のプログラ
    ムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
  13. 【請求項13】通信端末からデータ配信要求を受信して
    当該通信端末にデータを配信するデータ配信サーバと、
    該データ配信サーバに送信したデータ配信要求に応じて
    該データ配信サーバから配信されるデータを受信して再
    生する通信端末と、により構成されるデータ配信システ
    ムにおいて、 前記データ配信サーバは、 データを記憶するデータ記憶手段と、 前記データの配信前に広告データを前記通信端末に送信
    する広告送信手段と、 前記通信端末から受信したデータ配信要求に応じて前記
    データ記憶手段に記憶されたデータを該通信端末に配信
    するデータ配信手段と、を備え、 前記通信端末は、 前記広告送信手段により送信された広告データを受信し
    て記憶する広告記憶手段と、 前記データ配信手段により配信されるデータを受信して
    再生する際に、前記広告記憶手段に記憶された広告デー
    タを同時に再生するデータ再生手段と、 を備えることを特徴とするデータ配信システム。
  14. 【請求項14】前記データ配信手段は、前記広告記憶手
    段に記憶された広告データの再生を制御する再生制御情
    報を付加して前記データを配信し、 前記通信端末は、 前記データ配信手段により配信されたデータに付加され
    た前記再生制御情報に従って、前記広告データの再生を
    制御する再生制御手段を更に備えることを特徴とする請
    求項13記載のデータ配信システム。
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