JP2003140587A - 広告挿入システム、広告挿入方法および広告挿入プログラム - Google Patents

広告挿入システム、広告挿入方法および広告挿入プログラム

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JP2003140587A JP2001335807A JP2001335807A JP2003140587A JP 2003140587 A JP2003140587 A JP 2003140587A JP 2001335807 A JP2001335807 A JP 2001335807A JP 2001335807 A JP2001335807 A JP 2001335807A JP 2003140587 A JP2003140587 A JP 2003140587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生される時間長が比較的短いコンテンツが
選択された場合でも広告の存在の煩わしさを軽減したり
広告の割合の公平感を保てる広告挿入システム、広告挿
入方法および広告挿入プログラムを得ること。 【解決手段】 鑑賞者がクライアント端末装置102を
用いて情報提供装置106にアクセスすると、選択対象
のコンテンツの一覧がクライアント端末装置102のデ
ィスプレイに表示される。鑑賞者がコンテンツを次々選
択していくと、広告挿入装置105の仲介でコンテンツ
配信装置104から該当するコンテンツがクライアント
端末装置102に送られ鑑賞される。広告挿入装置10
5はこのとき個々のコンテンツに広告を挿入するか否
か、また挿入する場合には広告の再生時間長や回数を公
平感が保たれる運用方針に添って決定し、広告配信装置
103から広告を配信させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインターネット、テ
レビジョン放送等の通信によって提供されるコンテンツ
に広告を挿入する広告挿入システム、広告挿入方法およ
び広告挿入プログラムに係わり、特に所定のコンテンツ
として保有された映像や音声あるいは音楽といったコン
テンツを鑑賞する際に、広告をコンテンツに挿入する広
告挿入システム、広告挿入方法および広告挿入プログラ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット、CATV(cable tele
vision)等の有線あるいは無線放送のように通信によっ
て映像、音声、音楽あるいはこれらの組み合わされたコ
ンテンツを鑑賞する機会が増大している。このような通
信を用いたコンテンツに広告を挿入することでその鑑賞
者に何らかの得点を与えることが広く行われている。最
も代表的なものは、テレビジョンやラジオで放送される
コンテンツにCM(コマーシャル:広告)を挿入するこ
とで、その放送の鑑賞を無料にすることである。鑑賞を
安価にしたり、景品を与えるといったことも行われる。
【0003】ところが、コンテンツに対して広告を機械
的に挿入することは一般に好ましくない。たとえばスポ
ーツの実況中継で30分単位で5分の広告を全く機械的
に挿入すると、最も重要なシーンが広告でカットされる
といった不都合が発生する。そこで特開平9−1303
46号公報では、広告が機械的に挿入されると困るよう
な番組に対して広告が挿入されて視聴されるタイミング
を設定できるような技術を開示している。この技術で
は、送信側が主たる送信対象の番組データの前に、その
番組中で送信する可能性のある広告を全て一括して送信
しておくようになっている。
【0004】受信側では、送られてきた広告をその記憶
部に記憶しておき、視聴者(以下、鑑賞者という。)か
ら入力された出力条件に基づいて記憶部に記憶されてい
る広告を適宜番組データの間に挿入しながら、番組デー
タを出力するようになっている。これにより、たとえば
全く広告を挿入しない番組データの出力や、30分ごと
に30秒の広告を挿入する番組データの出力等のよう
に、鑑賞者の要求に応じた形態で番組を提供できること
になる。
【0005】特開平2000−013767号公報で
も、コンテンツに対して広告を機械的に挿入しないよう
にする工夫を提案している。この提案では、鑑賞者がコ
ンテンツをハードディスク等の記憶手段に一度蓄積して
再生する場合を配慮している。すなわち、鑑賞者がこの
ようなコンテンツを記憶手段に一度蓄積して、これらを
再生する場合にはコンテンツを再構成する場合がある。
そこでこの提案では、再構成されたコンテンツの適切な
箇所に適量の広告を挿入できるようにしている。このた
め、この提案ではコンテンツへの挿入対象となる広告を
挿入対象広告リストに予め登録しておく。一方、コンテ
ンツにおける広告を挿入することを推奨する箇所には広
告挿入推奨箇所情報を付加しておく。そして、これらの
広告挿入推奨箇所情報の付加された箇所が到来するたび
に広告を挿入するかどうかを判別するようにしている。
判別の結果、広告を挿入するとされた箇所には挿入対象
広告リストに登録された広告が挿入される。
【0006】挿入対象広告リストには、挿入順序に従っ
て広告が配置されているので、これを順次選択するよう
にしている。また、広告はグループ単位で選択できるよ
うにすることもでき、これによりストーリ性のある複数
の広告を一度に鑑賞できる。更にこの提案では、コンテ
ンツに対する広告の挿入比率を演算して1つのコンテン
ツに適宜挿入される広告の比率の総量が適切なものとな
るようにしている。また、この提案では広告の挿入回数
を設定しておけば、その範囲内で広告挿入推奨箇所情報
の付加された箇所から広告を挿入する箇所を選択できる
ようにもしている。
【0007】この提案に限らず、一般に広告をコンテン
ツに挿入する手法では、番組データを鑑賞者側に送出す
る前に、その番組中で挿入する可能性のある広告をすべ
て一括して鑑賞者側に送信しておく必要がある。したが
って、広告すべてを記憶する容量の記憶装置を必要とす
るだけでなく、記憶した広告を適宜分割しながら番組デ
ータの出力の合間に挿入するといった複雑な映像あるい
は音声出力処理が必要とされた。
【0008】一方、インターネット等の通信ネットワー
クを利用した各種のサービスが実用化されている。たと
えばガーラ社の「info@Mail(http://www.infomail.ne.j
p)サービス」や、サイバエージェント社(http://cybera
gent.co.jp)とサイブロ社(http://www.cybro.co.jp)の
「salut! cinemaサービス」や、株式会社第一通信の「P
ointMail(http://www.pointtown.com)サービス」や、ピ
ュアクリック社の「finemail(http://www.finemail.ne.
jp)サービス」や、マグプロモーション社の「ふくびき.
COM(http://www.fukubiki.com)サービス」や、メールイ
ン社(http://www.mailin.ne.jp)の「M@ilinサービス」
や、ワイノット社(http://www.ynot.co.jp)の「ファンe
カードサービス」は、電子メールのメールマガジンの文
面の中に動画広告を埋め込むような動画広告配信システ
ムを構築している。これらの動画広告配信システムはニ
ュースや映画などの番組コンテンツに動画広告を挿入す
るものではなく、単に通常のウェブページの静止画バナ
ー広告と同じように、ウェブブラウザの表示領域の一部
に動画広告だけが独立した形で表示されるものである。
【0009】また、アドソサエティ・ジャパン社(http:
//www.adsociety.co.jp)の「VideoBannerサービス、Uni
cast Superstitialsサービス、Infomercialサービス」
や、サイバ・コミュニケーションズ社(http://www.cci.
co.jp)とアゼスト社(http://www.azest.co.jp)とレッド
ライスメディウム社(http://www.redrice.co.jp)の「e-
CMサービス、WebSpotサービス」や、デジタル・アドバ
タイジング・コンソーシアム社(http://www.dac.co.jp)
の「Net-CMサービス、Dynamic ADサービス」や、ナチュ
ラルアイデンティティー社(http://www.naturalidentit
y.co.jp)の「シアタースタイルサービス、ナチュラルク
リックサービス」や、ジービーネクサイト社(http://ww
w.gbnexsite.com)の「クリップストリームサービス」
や、ソニー社(http://www.sony.co.jp)とアイ・ニュー
ズ社(http://www.inews.co.jp)の「MotionViewer(http:
//www.bit-drive.ne.jp/MotionViewer/)サービス、live
Mailサービス」や、バリュークリックジャパン社(http:
//www.valueclick.ne.jp)の「ビデオバナーサービス」
や、ハローネットワークアジア社(http://www.hellonet
work.co.jp)の「helloBannerサービス、helloVideoMail
Professionalサービス」は、インターネット上のウェブ
ページに、映像と音声を合わせた動画広告を配信するシ
ステムを構築している。これらの動画広告配信システム
もニュースや映画などの番組コンテンツに動画広告を挿
入するものではなく、単に通常のウェブページの静止画
バナー広告と同じように、ウェブブラウザの表示領域の
一部に動画広告だけが独立した形で表示されるものであ
る。
【0010】このような動画広告配信システムでは、い
ずれも、動画広告を配信するための独立した広告枠を用
意することが必須である。ソニー社(http://www.sony.c
o.jp)とインタービジョン社(http://www.ivision.co.j
p)の「PaSaTaサービス」や、ダブルクリック社(http://
www.doubleclick.net/jp/)の「DARTサービス」や、三菱
商事社とベネフィットオンライン社の「CMナビ(http://
www.cmnavi.com)サービス」は、ニュースや映画などの
番組コンテンツに動画広告を挿入する動画広告挿入シス
テムを構築している。
【0011】また、米DigaCast社の「Ad Mintサービ
ス、Ad Mint Mailサービス」や、米MP3.com社や、米デ
ジタル・ペイローズ社や、米エバーストリーム社や、米
ライトニングキャスト社は、ラジオや音楽などの、音声
のコンテンツに音声広告を挿入する音声広告挿入システ
ムを構築している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の広
告挿入の手法では、挿入される広告の存在が煩わしく感
じられるという問題点があった。すなわち、通常の広告
配信システムを使用してコンテンツに広告を挿入する
と、このシステムが取り扱うコンテンツのすべてに対し
て広告が必ず挿入されてしまう。したがって、鑑賞者が
鑑賞するコンテンツの時間長がそれほど長くないような
場合には、全体の鑑賞時間に占める広告の割合が大きく
なってしまい、広告が煩わしく感じられる傾向が強くな
る。
【0013】たとえばコンテンツが2分とか3分といっ
た時間的に短いニュースを次々鑑賞するような場合に、
それぞれについて1分とか2分の広告が挿入されると、
10分のコンテンツに1分の広告が挿入された場合より
も広告の占める割合が大きくなる。また短いコンテンツ
を1つ選択するたびに広告が挿入されると、広告の存在
が煩わしくなる。
【0014】その結果、コンテンツを鑑賞する鑑賞者の
数が減少し、コンテンツの価値が低下してしまう。ま
た、広告主が安心してコンテンツに広告を挿入できなく
なってしまう、あるいはコンテンツへの広告の挿入を希
望する広告主の広告費が減少したり広告主自体の数が減
少してしまうといった悪循環が発生する可能性がある。
【0015】以上の問題を解決するために、一部のコン
テンツのみに広告に挿入する広告配信システムが検討さ
れている。この広告配信システムでは、鑑賞者が鑑賞す
るコンテンツと広告の総時間長の比率としての時間比の
目標値を設定したり、あるいは鑑賞者が鑑賞するコンテ
ンツと広告の総鑑賞回数に対する広告の総鑑賞回数の比
率としての回数比の目標値を設定する。そして、このよ
うな目標値の下で広告配信システムの運用を行うとする
ものである。たとえば目標回数比が25%に設定されて
いる場合には大体4回に1回の割合で広告が挿入され、
4回に3回の割合で広告が挿入されないことになる。し
かしながら、実際にはこの運用方針に正確に沿ってコン
テンツに広告を挿入することは困難であると考えられて
いる。
【0016】その理由は、このような広告配信システム
を採用すると鑑賞者が広告あるいはコンテンツの鑑賞途
中で鑑賞を中止してしまった場合に前記した時間比や回
数比が目標値と一致しないことが考えられるからであ
る。このような場合に、広告配信システム側で途中から
広告の挿入確率を高めたり、広告自体の時間長が長いも
の等に変更したりしたとしても、鑑賞をいつ中止するか
が予測できないので目標値に近づけることはできない。
この結果として鑑賞を中止した時点で時間比や回数比が
目標値よりも増加したり減少することになり、一部の鑑
賞者に不公平感が生じてしまう。
【0017】また、このような広告配信システムを採用
すると、コンテンツの時間長が比較的短いものが多く用
意されている場合に目標値との誤差を修正しにくいとい
う問題がある。たとえばインターネットのニュースのホ
ームページにアクセスしてその日のニュースの要約とし
てニュースごとにたとえば1分という短い時間にまとめ
たものを次々選択して鑑賞するような場合の誤差の修正
についてである。
【0018】その理由は、時間比あるいは回数比の「目
標値」と、鑑賞者が実際に鑑賞を行った鑑賞実績に基づ
く時間比や回数比の「実測値」との誤差が開いたときに
は、即座に誤差の修正をすることが困難なことによる。
コンテンツの時間長が比較的短い場合、鑑賞者はいろい
ろなコンテンツを鑑賞するために頻繁にコンテンツと広
告の鑑賞を繰り返す可能性が高いからである。このよう
な場合には、前記した時間比や回数比で広告配信システ
ムの運用を行うと、短時間のうちに累積誤差が大きくな
る可能性がある。
【0019】そこで本発明の目的は、再生される時間長
が比較的短いコンテンツが選択された場合でも広告の存
在の煩わしさを軽減した広告挿入システム、広告挿入方
法および広告挿入プログラムを提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、1つのコンテンツの
鑑賞を途中で切り上げて他のコンテンツの鑑賞を開始す
るといったコンテンツの鑑賞形態をとる鑑賞者と、コン
テンツそれぞれを最後まで鑑賞する鑑賞者との間で公平
さを保つことのできる広告挿入システム、広告挿入方法
および広告挿入プログラムを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)複数のクライアント端末と、(ロ)有限の再
生時間で再生されるコンテンツを指定の配信先に配信す
る複数のコンテンツ配信装置と、(ハ)有限の再生時間
で再生されるそれぞれの広告をそれぞれの再生時間によ
って分類して蓄積した広告蓄積手段と、この広告蓄積手
段によって蓄積された広告の中で選択されたものを所定
の配信先に配信する広告配信手段とを備えた複数の広告
配信装置と、(ニ)前記した複数のコンテンツ配信装置
の少なくとも一部とリンクを張ったリンク手段と、クラ
イアント端末がアクセスしてきたときリンク手段の張っ
たリンクの中から所望のものを選択させるリンク選択手
段と、このリンク選択手段によってクライアント端末が
1つのリンクを選択したときそのリンク先のコンテンツ
が有限の再生時間を有するコンテンツであるときには広
告配信装置の広告蓄積手段に蓄積された広告の中からそ
の再生時間に対応する再生時間の広告を選択する広告選
択手段と、この広告選択手段によって選択された広告と
リンク先のコンテンツとを時分割でそのコンテンツを選
択したクライアント端末に再生のために配信させる配信
指示手段とを備えた広告挿入処理装置とを広告挿入シス
テムに具備させる。
【0022】すなわち請求項1記載の発明では、クライ
アント端末が所定の広告挿入処理装置にアクセスしてこ
れを通じて鑑賞対象としてのコンテンツを選択すると、
リンク先のコンテンツ配信装置のコンテンツが選択され
る。このようにしてコンテンツが選択されると、そのコ
ンテンツの再生時間に対応する再生時間の広告が広告蓄
積手段に蓄積された広告の中から広告選択手段で選択さ
れる。配信指示手段は、広告選択手段によって選択され
た広告とリンク先のコンテンツとを時分割でそのコンテ
ンツを選択したクライアント端末に再生のために配信さ
せる。したがって、鑑賞者は広告挿入処理装置によって
示されるコンテンツを順次選択していくことで、コンテ
ンツの再生時間に対応する再生時間の広告を適宜挿入さ
れた形でコンテンツを鑑賞することができる。たとえば
短い再生時間のコンテンツに対してもそれに応じた長さ
の広告を鑑賞するので、広告の存在の煩わしさを軽減す
ることができるだけでなく、不公平感も解消することが
できる。
【0023】請求項2記載の発明では、(イ)複数のク
ライアント端末と、(ロ)有限の再生時間で再生される
コンテンツを指定の配信先に配信する複数のコンテンツ
配信装置と、(ハ)有限の再生時間で再生されるそれぞ
れの広告をそれぞれの再生時間によって分類して蓄積し
た広告蓄積手段と、この広告蓄積手段によって蓄積され
た広告の中で選択されたものを所定の配信先に配信する
広告配信手段とを備えた複数の広告配信装置と、(ニ)
前記した複数のコンテンツ配信装置の少なくとも一部と
リンクを張ったリンク手段と、クライアント端末がアク
セスしてきたときリンク手段の張ったリンクの中から所
望のものを選択させるリンク選択手段と、このリンク選
択手段によってクライアント端末がリンクを選択したと
きそのリンク先のコンテンツが有限の再生時間を有する
コンテンツであるたびに過去のコンテンツに対するその
クライアント端末についての広告の挿入実績からそのコ
ンテンツに対して広告を挿入するか否かを判定する広告
挿入判定手段と、この広告挿入判定手段がそのコンテン
ツに広告を挿入すると判定したときコンテンツに対する
広告の挿入目標を参照して広告配信装置の広告蓄積手段
に蓄積された広告の中からそのクライアント端末に配信
する広告を選択する広告選択手段と、この広告選択手段
によって広告が選択されたときにはその広告とリンク先
のコンテンツとを時分割で、また広告が選択されなかっ
たときにはそのコンテンツのみを、そのコンテンツを選
択したクライアント端末に再生のために配信させる配信
指示手段とを備えた広告挿入処理装置とを広告挿入シス
テムに具備させる。
【0024】すなわち請求項2記載の発明では、クライ
アント端末が所定の広告挿入処理装置にアクセスしてこ
れを通じて鑑賞対象としてのコンテンツを選択すると、
リンク先のコンテンツ配信装置のコンテンツが選択され
る。このようにしてコンテンツが選択されると、そのリ
ンク先のコンテンツが有限の再生時間を有するコンテン
ツであるたびに過去のコンテンツに対するそのクライア
ント端末についての広告の挿入実績からそのコンテンツ
に対して広告を挿入するか否かを広告挿入判定手段によ
って判定することにしている。そして、広告挿入判定手
段がそのコンテンツに広告を挿入すると判定したときに
は、コンテンツに対する広告の挿入目標を参照して広告
配信装置の広告蓄積手段に蓄積された広告の中からその
クライアント端末に配信する広告を広告選択手段で選択
する。そして、配信指示手段は、広告選択手段によって
広告が選択されたときにはその広告とリンク先のコンテ
ンツとを時分割で、そのコンテンツを選択したクライア
ント端末に再生のために配信させ、広告が選択されなか
ったときにはそのコンテンツのみを、このクライアント
端末に再生のために配信させるようにしている。これに
より、コンテンツの配信の実績に応じてコンテンツに広
告が挿入されたり挿入されなかったりするので、たとえ
ば再生時間の短いコンテンツに対しては数度の鑑賞に一
度の広告挿入といった鑑賞形態をとることが可能にな
り、広告の存在の煩わしさを軽減することができるだけ
でなく、不公平感も解消することができる。
【0025】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の広告挿入システムで、広告蓄積手段に蓄
積されたそれぞれの広告はそれらの再生時間の長さに応
じて複数のグループに区分けされており、広告選択手段
は対応するグループの広告群の中から広告を1つずつ選
択することを特徴としている。
【0026】すなわち請求項3記載の発明では、広告の
長さが各種存在する場合には、これらを長さに応じて幾
つかのグループに分けておくことで、広告の選択処理の
容易化を図っている。
【0027】請求項4記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の広告挿入システムで、広告挿入処理装置
はポータルサイトに備えられていることを特徴としてい
る。
【0028】すなわち請求項4記載の発明では、一例と
して広告挿入処理装置がポータルサイトに備えられてお
り、そのホームページで選択した各種コンテンツに対し
て適宜広告が選択されることを示している。1つのポー
タルサイト内で広告の挿入に煩わしさを感じなくなった
り、公平感が保たれればそのポータルサイトへのアクセ
スが結果的に増加し、また広告の提供側もより良い条件
で広告を提供するので、より質の高いコンテンツを提供
できるという良好なビジネスを展開できる。
【0029】請求項5記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の広告挿入システムで、コンテンツおよび
広告は動画であることを特徴としている。
【0030】すなわち請求項5記載の発明では、一例と
してコンテンツおよび広告は動画であることを示してい
る。静止画を幾つか切り替える紙芝居風のものや、動画
とこれらのものを組み合わせたものであってもよい。
【0031】請求項6記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の広告挿入システムで、コンテンツおよび
広告はクライアント端末の表示画面の少なくとも一部に
設けられた表示枠に表示されることを特徴としている。
【0032】すなわち請求項6記載の発明では、コンテ
ンツおよび広告はクライアント端末の表示画面の全体を
占めるものであってもよいし、表示画面の一部に表示枠
を設けてこれにコンテンツと広告が時分割で表示される
ものであってもよい。
【0033】請求項7記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の広告挿入システムで、広告挿入処理装置
はコンテンツに対する広告の挿入目標を運用方針として
設定する運用方針設定手段を具備することを特徴として
いる。
【0034】すなわち請求項7記載の発明では、運用方
針としてコンテンツに対する広告の挿入目標が定めら
れ、この目標に応じて広告の挿入の有無、再生時間長、
再生回数等の広告挿入の形態を決定していくことで、鑑
賞者により満足を与える広告挿入システムを実現するこ
とができる。
【0035】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
広告挿入システムで、運用方針設定手段は、コンテンツ
と広告の再生時間の比の目標を目標時間比として設定す
ることを特徴としている。
【0036】すなわち請求項8記載の発明では、一例と
してコンテンツと広告の再生時間の比の目標を目標時間
比として設定することを示している。コンテンツにその
価値に応じた重みを付けて実質再生時間という概念で目
標時間比を設定してもよい。
【0037】請求項9記載の発明では、請求項7記載の
広告挿入システムで、運用方針設定手段は、コンテンツ
の再生される回数に対する広告の再生される回数の比の
目標を目標回数比として設定することを特徴としてい
る。
【0038】すなわち請求項9記載の発明では、一例と
してコンテンツと広告の再生される回数の比の目標を目
標回数比として設定することを示している。コンテンツ
の鑑賞を途中で止めて次のコンテンツの鑑賞を始めるよ
うな場合や、コンテンツの時間長が異なっていたり、価
値が相違するような場合には、コンテンツに重みを付け
て実質回数という概念で目標回数比を設定してもよい。
【0039】請求項10記載の発明では、請求項7記載
の広告挿入システムで、運用方針設定手段は、クライア
ント端末装置ごとに広告の挿入目標を運用方針として設
定することを特徴としている。
【0040】すなわち請求項10記載の発明では、クラ
イアント端末に合わせて、それぞれに適応した広告の挿
入目標を運用方針として設定可能であることを示してい
る。たとえば、広告に対する商品購入の実績が高い鑑賞
者のクライアント端末については広告の挿入の割合を軽
減する等である。
【0041】請求項11記載の発明では、請求項8記載
の広告挿入システムで、コンテンツの再生時間に対する
広告配信装置からクライアント端末装置に対して1回で
配信される広告の再生時間が目標時間比を越えるときに
は、複数のコンテンツのうちの一部のコンテンツに広告
を挿入しないことで目標時間比を調整する目標時間比調
整手段を具備することを特徴としている。
【0042】すなわち請求項11記載の発明では、請求
項2記載の発明における広告挿入判定手段を一例として
具体化したもので、広告配信装置からクライアント端末
装置に対して1回で配信される広告の再生時間が目標時
間比を越えるときには、複数のコンテンツのうちの一部
のコンテンツに広告を挿入しないことで目標時間比を調
整するようにしている。これ以外の調整態様が可能であ
ることはもちろんである。
【0043】請求項12記載の発明では、請求項8記載
の広告挿入システムで、広告蓄積手段に蓄積されたそれ
ぞれの広告はそれらの再生時間の長さに応じて複数のグ
ループに区分けされており、コンテンツに挿入する広告
は目標時間比に沿うような再生時間のグループから選択
することを特徴としている。
【0044】すなわち請求項12記載の発明では、広告
を再生時間ごとにグループ化した場合には、目標時間比
に沿う最も適切なグループを選択し、そのグループの中
から任意に広告を選択することで、処理を容易化すると
共に比較的短い時間範囲における公正性を確保してい
る。
【0045】請求項13記載の発明では、請求項11記
載の広告挿入システムで、広告蓄積手段に蓄積されたそ
れぞれの広告はそれらの再生時間の長さに応じて複数の
グループに区分けされており、コンテンツに挿入する広
告はグループをランダムに選択することで選択すること
を特徴としている。
【0046】すなわち請求項13記載の発明では、請求
項12記載の発明と対照的なものであり、グループをラ
ンダムに選択し、広告の鑑賞にメリハリを与えている。
この場合には比較的長時間でコンテンツに対する広告の
挿入の公正性を図ることになる。
【0047】請求項14記載の発明では、請求項11記
載の広告挿入システムで、コンテンツに挿入する広告は
広告蓄積手段に蓄積された広告の中からランダムに選択
することを特徴としている。
【0048】すなわち請求項14記載の発明では、広告
のグループ化を行わずに、全広告からランダムにコンテ
ンツに挿入する広告を選択することで、広告が平等に利
用されるようにしている。請求項13記載の発明と同様
であるが、コンテンツに広告を挿入する割合を調整する
等の手法でこの場合にもコンテンツに対する広告の挿入
の公正性を図ることができる。
【0049】請求項15記載の発明では、(イ)コンテ
ンツの鑑賞を行うクライアント端末が有限の再生時間で
再生されるコンテンツを指定するたびに、コンテンツに
挿入する広告の挿入の可否を予め設定しておいた運用方
針とそのクライアント端末がコンテンツに対して実際に
広告を挿入した挿入実績から判定する広告挿入可否判定
ステップと、(ロ)この広告挿入可否判定ステップでコ
ンテンツに対する広告の挿入を可とする判定が行われた
とき、そのコンテンツに挿入する広告を選択する広告選
択ステップと、(ハ)広告挿入可否判定ステップでコン
テンツに対する広告の挿入を可とする判定が行われたと
きには、そのコンテンツを格納したコンテンツ配信装置
にクライアント端末へのコンテンツの配信を指示すると
共に、広告選択ステップで選択した広告をそのコンテン
ツに挿入する形で配信を指示する広告挿入可時配信処理
ステップと、(ニ)広告挿入可否判定ステップでコンテ
ンツに対する広告の挿入を可としない判定が行われたと
きには、そのコンテンツを格納したコンテンツ配信装置
にクライアント端末へのコンテンツのみの配信を指示す
る広告挿入否時配信処理ステップとを広告挿入方法に具
備させる。
【0050】すなわち請求項15記載の発明では、コン
テンツの鑑賞を行うクライアント端末が有限の再生時間
で再生されるコンテンツを指定するたびに、コンテンツ
に挿入する広告の挿入の可否を予め設定しておいた運用
方針とそのクライアント端末がコンテンツに対して実際
に広告を挿入した挿入実績から判定し、その結果として
コンテンツに対する広告の挿入を可とする判定が行われ
たときには、そのコンテンツに挿入する広告を選択する
ようにして、そのコンテンツを格納したコンテンツ配信
装置にクライアント端末へのコンテンツの配信を指示す
ると共に、選択した広告をそのコンテンツに挿入する形
で配信を指示するようにしている。また、コンテンツに
対する広告の挿入を可としない判定が行われたときに
は、そのコンテンツを格納したコンテンツ配信装置にク
ライアント端末へのコンテンツのみの配信を指示するよ
うにしている。このようにコンテンツに広告を挿入する
かどうかを、実際に広告を挿入した挿入実績を基にして
個別に判定するので、コンテンツに対する広告の挿入の
公正性を図ることができる。
【0051】請求項16記載の発明では、請求項15記
載の広告挿入方法で、運用方針は、コンテンツの再生時
間の総和に対する広告の再生時間の総和の比が予め定め
た目標値となるように、それぞれのコンテンツに対して
広告の挿入の可否を判定することであることを特徴とし
ている。
【0052】すなわち請求項16記載の発明では、運用
方針は、コンテンツの再生時間の総和に対する広告の再
生時間の総和の比が予め定めた目標値となるように、そ
れぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否を判定す
るものなので、再生時間に関してコンテンツと広告のバ
ランスをとることができる。
【0053】請求項17記載の発明では、請求項15記
載の広告挿入方法で、運用方針は、コンテンツの再生回
数の総和に対する広告の再生回数の総和の比が予め定め
た目標値となるように、それぞれのコンテンツに対して
広告の挿入の可否を判定することであることを特徴とし
ている。
【0054】すなわち請求項17記載の発明では、運用
方針は、コンテンツの再生回数の総和に対する広告の再
生回数の総和の比が予め定めた目標値となるように、そ
れぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否を判定す
るものなので、広告の再生回数に関してコンテンツと広
告のバランスをとることができる。
【0055】請求項18記載の発明では、請求項15記
載の広告挿入方法で、広告はその再生時間の長さに応じ
て複数のグループに区分けされており、運用方針に沿っ
て適切な再生時間のグループから広告が選択されること
を特徴としている。
【0056】すなわち請求項18記載の発明では、広告
はその再生時間の長さに応じて複数のグループに区分け
されており、運用方針に沿って適切な再生時間のグルー
プから広告が選択されるようにしているので、運用が簡
単になり、またグループ内の広告がある程度公平にコン
テンツに挿入されることになる。
【0057】請求項19記載の広告挿入プログラムで
は、コンピュータに、(イ)コンテンツの鑑賞を行うク
ライアント端末が有限の再生時間で再生されるコンテン
ツを指定するたびに、コンテンツに挿入する広告の挿入
の可否を予め設定しておいた運用方針とそのクライアン
ト端末がコンテンツに対して実際に広告を挿入した挿入
実績から判定する広告挿入可否判定処理と、(ロ)この
広告挿入可否判定処理でコンテンツに対する広告の挿入
を可とする判定が行われたとき、そのコンテンツに挿入
する広告を選択する広告選択処理と、(ハ)広告挿入可
否判定処理でコンテンツに対する広告の挿入を可とする
判定が行われたときには、そのコンテンツを格納したコ
ンテンツ配信装置にクライアント端末へのコンテンツの
配信を指示すると共に、広告選択処理で選択した広告を
そのコンテンツに挿入する形で配信を指示する広告挿入
可時配信処理と、(ニ)広告挿入可否判定処理でコンテ
ンツに対する広告の挿入を可としない判定が行われたと
きには、そのコンテンツを格納したコンテンツ配信装置
にクライアント端末へのコンテンツのみの配信を指示す
る広告挿入否時配信処理とを実行させることを特徴とし
ている。
【0058】すなわち請求項19記載の発明では、コン
ピュータに実行させる広告挿入プログラムが、コンテン
ツの鑑賞を行うクライアント端末が有限の再生時間で再
生されるコンテンツを指定するたびに、コンテンツに挿
入する広告の挿入の可否を予め設定しておいた運用方針
とそのクライアント端末がコンテンツに対して実際に広
告を挿入した挿入実績から判定する広告挿入可否判定処
理と、この広告挿入可否判定処理でコンテンツに対する
広告の挿入を可とする判定が行われたとき、そのコンテ
ンツに挿入する広告を選択する広告選択処理と、広告挿
入可否判定処理でコンテンツに対する広告の挿入を可と
する判定が行われたときには、そのコンテンツを格納し
たコンテンツ配信装置にクライアント端末へのコンテン
ツの配信を指示すると共に、広告選択処理で選択した広
告をそのコンテンツに挿入する形で配信を指示する広告
挿入可時配信処理と、広告挿入可否判定処理でコンテン
ツに対する広告の挿入を可としない判定が行われたとき
には、そのコンテンツを格納したコンテンツ配信装置に
クライアント端末へのコンテンツのみの配信を指示する
広告挿入否時配信処理から構成されていることを示して
いる。広告挿入可否判定処理があるので、たとえば極端
に短いコンテンツに対して更に短い広告を挿入するとい
った形態を採らずに、より長い広告を複数のコンテンツ
に挿入するといった形態をとることができる。
【0059】請求項20記載の広告挿入プログラムで
は、運用方針は、コンテンツの再生時間の総和に対する
広告の再生時間の総和の比が予め定めた目標値となるよ
うに、それぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否
を判定することであることを特徴としている。
【0060】すなわち請求項20記載の発明では、運用
方針は、コンテンツの再生時間の総和に対する広告の再
生時間の総和の比が予め定めた目標値となるように、そ
れぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否を判定す
るものなので、再生時間に関してコンテンツと広告のバ
ランスをとるプログラムを実行することができる。
【0061】請求項21記載の広告挿入プログラムで
は、運用方針は、コンテンツの再生回数の総和に対する
広告の再生回数の総和の比が予め定めた目標値となるよ
うに、それぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否
を判定することであることを特徴としている。
【0062】すなわち請求項21記載の発明では、運用
方針は、コンテンツの再生回数の総和に対する広告の再
生回数の総和の比が予め定めた目標値となるように、そ
れぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否を判定す
るものなので、広告の再生回数に関してコンテンツと広
告のバランスをとるプログラムを実行することができ
る。
【0063】請求項22記載の広告挿入プログラムで
は、広告はその再生時間の長さに応じて複数のグループ
に区分けされており、運用方針に沿って適切な再生時間
のグループから広告が選択されることを特徴としてい
る。
【0064】すなわち請求項22記載の発明では、広告
はその再生時間の長さに応じて複数のグループに区分け
されており、運用方針に沿って適切な再生時間のグルー
プから広告が選択されることにしているので、運用が簡
単になり、またグループ内の広告がある程度公平にコン
テンツに挿入されるようなプログラムを実行することが
できる。
【0065】
【発明の実施の形態】
【0066】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0067】図1は本発明の一実施例における広告挿入
システムの概要を表わしたものである。この広告挿入シ
ステム100は、インターネット網やCATV(cable
television)網等の通信ネットワーク101によって各
種の装置が接続された構成となっている。本実施例では
インターネット網に接続された場合を説明する。
【0068】クライアント端末装置102は、クライア
ント側に配置されたパーソナルコンピュータ等の通信端
末であり、この図では1台のみ示しているが、実際には
鑑賞者に対応させて多数存在する。鑑賞者はクライアン
ト端末装置102を用いてコンテンツおよび広告の鑑賞
を行うことができる。通信ネットワーク101上には広
告を配信する広告配信装置103とコンテンツとしての
番組を配信する番組(コンテンツ)配信装置104が接
続されている。これらはそれぞれ大容量の記憶装置(図
示せず)を備えており、これに広告あるいはコンテンツ
を格納するようになっている。広告配信装置103とコ
ンテンツ配信装置104は鑑賞者に配信する広告あるい
は番組(コンテンツ)の実績を通信ネットワーク101
上に送出する鑑賞実績送出手段(この図には図示せず)
を備えている。コンテンツ配信装置104は各種コンテ
ンツを集中的に格納した装置であってもよいが、それぞ
れの会社や個人等がそれぞれのコンテンツを独自にそれ
らのサーバに格納したようなものであってもよい。広告
配信装置103はたとえば複数の広告を格納しておりそ
の配信等の管理を行うが、必ずしも1つの装置である必
要はない。
【0069】通信ネットワーク101上には更に広告挿
入装置105と情報提供装置106も接続されている。
このうち広告挿入装置105はコンテンツ配信装置10
4がクライアント端末装置102に対して配信するコン
テンツに対して広告を挿入する制御を行う装置であり、
前記した時間比や回数比といった目標値を用いた運用方
針を格納している。インターネット上で個々のクライア
ント端末装置102がコンテンツを鑑賞するときに広告
挿入装置105が鑑賞対象のコンテンツに対して広告を
挿入するので、クライアント端末装置102側では広告
を事前に受け取るといった必要がない。
【0070】なお、本発明でコンテンツに広告を「挿
入」するとは、必ずしもコンテンツの途中に広告を配置
することを意味しない。コンテンツの直前あるいは直
後、またはこれらの双方に広告を配置することもコンテ
ンツに広告を挿入するという意味で使用する。特にコン
テンツが数分以下の短い時間長のものである場合、広告
をその途中に配置すると、短いコンテンツが更に細分さ
れて再生されることになり、その鑑賞を落ち着いて行う
ことができない。そこで、比較的短い時間長のコンテン
ツでは特にその前または後あるいはその双方に広告を配
置し、途中には原則として広告を配置しない。コンテン
ツの前後双方に広告を配置するときは、広告の時間長が
必ずしも等分である必要はない。たとえば前に付加する
広告の長さを後に付加する広告よりも長くするといった
具合である。
【0071】広告挿入装置105の格納する運用方針に
は、時間比や回数比等の目標値と実測値の間の誤差を抑
制するための補正パラメータも含まれている。広告挿入
装置105は、広告配信装置103とコンテンツ配信装
置104の前記した鑑賞実績送出手段から逐一送られて
くる鑑賞者の鑑賞実績を受信する鑑賞実績受信手段(図
示せず)を備えている。
【0072】情報提供装置106は各コンテンツのアド
レスを記憶した装置である。情報提供装置106はいわ
ゆるポータルサイトとしての役割を果たす装置である。
すなわち、本実施例の広告挿入システムでは、クライア
ント端末装置102がコンテンツを鑑賞するためにアク
セスするのは情報提供装置106である。コンテンツ配
信装置104の所有する個々のコンテンツは情報提供装
置106とリンクされており、クライアント端末装置1
02は情報提供装置106を介してそれぞれのコンテン
ツ配信装置104のコンテンツを鑑賞することになる。
ただし、コンテンツおよびこれに挿入される広告は広告
挿入装置105の指示によってコンテンツ配信装置10
4あるいは広告配信装置103から対応するクライアン
ト端末装置102に配信される。
【0073】このような本実施例の広告挿入システムの
1つの特徴は、広告挿入装置105が必ずしもすべての
コンテンツに対して広告を挿入するものではない点であ
る。これは先に目標回数比として説明した通りである。
広告挿入装置105は、コンテンツに対して広告を挿入
したり、挿入しなかったりして、鑑賞者ごとに広告の挿
入の仕方を変化させるという特徴がある。また、前記し
た目標時間比や目標回数比といったコンテンツに対する
広告の比率としての目標値を運用方針として設定が可能
な構成となっている。この目標値を基にして広告の挿入
の可否を自動的に制御するようになっており、これによ
り従来の技術として説明した問題を解決するようになっ
ている。
【0074】なお、図1に示したクライアント端末装置
102、広告配信装置103、コンテンツ配信装置10
4、広告挿入装置105および情報提供装置106は共
に図示しないCPU(中央処理装置)を備えており、同
じく図示しないROM(リード・オンリ・メモリ)ある
いは磁気ディスク等の記録媒体に格納した制御プログラ
ムを用いてそれぞれ所定の処理を行うようになってい
る。
【0075】図2は、図1に示した広告挿入システムの
うちの通信ネットワークに接続された広告配信装置およ
びコンテンツ配信装置の具体的な構成を表わしたもので
ある。広告配信装置103は、通信ネットワーク101
と接続され広告の配信についての処理を行う広告配信処
理装置111を備えている。広告配信処理装置111は
配信する広告を格納する広告配信記憶装置112と入力
装置113を接続している。広告配信記憶装置112
は、広告を保有する保有広告記憶装置115と、広告の
配信実績を記憶する配信実績記憶装置116を備えてい
る。入力装置113は、広告配信処理装置111に情報
を入力するために使用される。
【0076】また、コンテンツ配信装置104は、通信
ネットワーク101と接続されコンテンツの配信につい
ての処理を行うコンテンツ配信処理装置121を備えて
いる。コンテンツ配信処理装置121は配信するコンテ
ンツを格納するコンテンツ配信記憶装置122と入力装
置123を接続している。入力装置123は、コンテン
ツ配信処理装置121に情報を入力するために使用され
る。コンテンツ配信記憶装置122は、コンテンツを保
有する保有コンテンツ記憶装置125と、コンテンツの
配信実績を記憶する配信実績記憶装置126を備えてい
る。ここでコンテンツ配信処理装置121の処理の対象
となるコンテンツは、映像、ストリーミングを含んだ動
画像ならびに静止画に限られるものではなく、複数の静
止画を時間軸上で紙芝居のように順次選択的に再生する
ことによって表わされる擬似的な動画画像あるいは有限
の再生時間で再生される音声、音楽等の情報であっても
よい。また、画像はクライアント端末装置102におけ
るコンテンツの表示領域の全体を占めるものであっても
よいし、一部を占めるものであってもよい。
【0077】更にポータルサイトとしての機能を有する
情報提供装置106が提供する情報は、HTML(Hype
r Text Markup Language)あるいはXML(Extensible
Markup Language)等の文書記述言語で記述されたイン
ターネット上の情報とその中に含まれるリンクであって
もよい。または、BML(Broadcast Markup Language)
等の言語で記述された放送用コンテンツとその中に含ま
れるリンク、テキスト等によって記述されたメールマガ
ジン等の通信ネットワーク上の配布物とその中に含まれ
るリンク、携帯用端末や街頭端末ならびに専用装置等の
専用情報とその中に含まれるリンク、ならびにこれらに
類似するその他の通信ネットワーク等の媒体を介して入
手することのできる情報とその中に含まれるリンクであ
ってもよい。
【0078】図3は通信ネットワークに接続されたクラ
イアント端末装置、情報提供装置および広告挿入装置の
具体的な構成を表わしたものである。このうち鑑賞者の
操作するクライアント端末装置102は、通信ネットワ
ーク101と接続された表示装置131ならびに再生装
置132と、表示装置131に接続された入力装置13
3およびクライアントID記憶装置134を備えてい
る。
【0079】ここで入力装置133は、鑑賞者が表示装
置131によって表示される表示情報を目視して、この
表示装置131に情報を入力する際や、その他の操作を
行う際に使用される。表示装置131は図1に示した情
報提供装置106から情報を取得して表示したり、また
広告挿入装置105から情報を取得してこの情報を再生
装置132に送出する役割を持っている。再生装置13
2は表示装置131から受信した情報に基づいて、図1
に示した広告配信装置103やコンテンツ配信装置10
4から広告やコンテンツを取得して、鑑賞者の鑑賞のた
めにこれを再生する。本実施例の広告挿入システムを機
能させる前提として、クライアント端末装置102はそ
の入力装置133の指示によって情報提供装置106に
接続される必要がある。もちろん、クライアント端末装
置102が起動すれば情報提供装置106にデフォルト
で接続されるような設定が行われていてもよい。
【0080】クライアントID記憶装置134は、クラ
イアント端末装置102ごとに固有のID(identifica
tion)を保有する装置である。クライアントID記憶装
置134に保有されたその装置のIDは、図1に示す広
告配信装置103、コンテンツ配信装置104、広告挿
入装置105および情報提供装置106に送信されるよ
うになっている。IDは、実際には複数存在するクライ
アント端末装置102のうちのどれがどの装置にアクセ
スしているかを識別するために用いられるようになって
いる。これは、たとえば目標回数比を鑑賞者ごとに管理
する際に必要である。
【0081】図3に示す情報提供装置106は、通信ネ
ットワーク101と接続された情報提供処理装置141
と、この情報提供処理装置141に接続された入力装置
142ならびにコンテンツ情報記憶装置143を備えて
いる。このうち情報提供処理装置141は、図1に示し
たコンテンツ配信装置104から各コンテンツのアドレ
スを受信する。そしてこれをコンテンツ情報記憶装置1
43に格納するようになっている。ここでこの明細書で
「アドレス」とは、各装置のIP(Internet Protoco
l)アドレス、ウェブブラウザのクッキー値、ハードウ
ェア固有キー値、ソフトウェアのシリアル番号、電話番
号およびこれらに類似するその他の任意の文字列あるい
はデータを含んだ概念である。
【0082】ところで、コンテンツ情報記憶装置143
にコンテンツのアドレスを送信するコンテンツ配信装置
104の多くはコンテンツ自体に経済的な価値を有して
おり、コンテンツの鑑賞に対して本来は鑑賞者に対価を
要求する関係にある。広告挿入システムの運用者は、広
告配信装置103から配信される広告による広告料を徴
収することで、鑑賞者のコンテンツの鑑賞を無料化し、
あるいは低価格として、ビジネスを成立させる。
【0083】図3に示したコンテンツ情報記憶装置14
3はコンテンツのアドレスを格納するだけでなく、この
コンテンツ情報記憶装置143が保有する情報をクライ
アント端末装置102に送信するようになっている。送
信されたこれらの情報は、クライアント端末装置102
によってたとえばリスト形式で表示され、鑑賞者がどの
コンテンツを鑑賞するかを選択することができるように
なっている。コンテンツの鑑賞による広告収入を得るた
め、コンテンツ情報記憶装置143には、広告挿入装置
105のアドレスと、広告配信装置103が保有する各
コンテンツのアドレスが保有されている。クライアント
端末装置102は情報提供装置106にセットしてある
広告挿入装置アドレスを参照して、この広告挿入装置1
05にアクセスし、コンテンツアドレスを送信する。
【0084】この情報提供処理装置141に接続された
入力装置142は、情報提供処理装置141に情報を入
力するために設けられている。
【0085】一方、広告挿入装置105は通信ネットワ
ーク101と接続された挿入判定処理装置151を備え
ている。挿入判定処理装置151は、入力装置152な
らびに挿入判定情報記憶装置153と接続されている。
挿入判定情報記憶装置153は、運用方針記憶装置15
4、クライアント情報記憶装置155、広告情報記憶装
置156、コンテンツ情報記憶装置157および再生情
報記憶装置158から構成されている。
【0086】ここで挿入判定処理装置151は挿入判定
情報記憶装置153が保有する情報に基づいて、クライ
アント端末装置102で再生される再生データに広告を
挿入するかどうかを判定する機能を有している。この判
定結果は、挿入判定情報記憶装置153内に保存される
ようになっている。また、図1に示した広告配信装置1
03とコンテンツ配信装置104から送信されたそれぞ
れのクライアント端末装置102に対する広告とコンテ
ンツの鑑賞時間と鑑賞回数によって、挿入判定情報記憶
装置153内に格納されているクライアント情報を更新
する機能を持っている。これにより、必ずしもすべての
コンテンツに対して広告を挿入する必要のないシステム
が実現すると共に、鑑賞者に不公平感が生じない広告挿
入システムが実現される。
【0087】また、挿入判定処理装置151は広告配信
装置103とコンテンツ配信装置104に対して登録、
削除または変更された広告やコンテンツの情報を用い
て、挿入判定情報記憶装置153内に記憶された広告情
報やコンテンツ情報を更新するようになっている。更に
挿入判定処理装置151は、各広告データを後に説明す
る代表値によってグループ分けする機能を持っている。
【0088】次に、以上説明した広告挿入システムにお
ける各部で使用されるデータの説明を図2〜図14を用
いて行う。
【0089】図3に示した情報提供装置106内のコン
テンツ情報記憶装置143は、広告挿入装置105のア
ドレスと、コンテンツ配信装置104が保有する各コン
テンツのアドレスを保有するようになっている。
【0090】図4は、コンテンツ情報のデータ構成を示
したものである。コンテンツ情報200は広告挿入装置
アドレス201と複数のコンテンツアドレス202から
構成されている。これら広告挿入装置アドレス201お
よび複数のコンテンツアドレス202は、図3に示した
情報提供装置106内のコンテンツ情報記憶装置143
に記憶されている。クライアント端末装置102は情報
提供装置106にセットしてある広告挿入装置アドレス
201を参照して広告挿入装置105にアクセスし、コ
ンテンツアドレス202を送信することで、情報提供装
置106を経由して所望のコンテンツを鑑賞するように
なっている。
【0091】図5は、再生情報のデータ構成を示したも
のである。再生情報210は、複数の再生データ211
で構成されている。図3に示した挿入判定情報記憶装置
153内の再生情報記憶装置158は、再生データ21
1をリスト形式で複数個記憶している。それぞれの再生
データ211は、クライアントID221と広告アドレ
ス222とコンテンツアドレス223により構成されて
いる。これらについての説明は後に行う。
【0092】図6は、クライアント情報のデータ構成を
示したものである。クライアント情報230は複数のク
ライアントデータ231で構成されている。図3に示し
た挿入判定情報記憶装置153内のクライアント情報記
憶装置155はクライアントデータ231をリスト形式
で複数個記憶している。それぞれのクライアントデータ
231は、各観賞者の観賞履歴をログとして記憶してお
り、クライアントID241とコンテンツ総時間242
と広告総時間243とコンテンツ総回数244と広告総
回数245と時間比246と回数比247と回数比補正
フラグ248および広告時間補正フラグ249により構
成されている。
【0093】図7は、クライアントID250を示して
いる。また、図8は運用方針のデータ構成を表わしたも
のである。運用方針260は、広告挿入装置アドレス2
61、複数の広告グループ情報262、目標時間比26
3、目標回数比264、時間比補正範囲265、回数比
補正値266および広告時間補正値267から構成され
ている。それぞれの広告グループ情報262は、広告グ
ループID271と代表値272によって構成されてい
る。これらについては後に説明する。
【0094】ところで図6におけるクライアントID2
41には、クライアント端末装置102から送信された
クライアントID250(図7)が記憶されており、リ
スト形式で複数個記憶されているクライアントデータ2
31を識別するために使用される。コンテンツ総時間2
42は、各観賞者が観賞したそれぞれの(通常は多数
の)コンテンツの総時間長である。広告総時間243
は、各観賞者が観賞したそれぞれの広告の総時間長であ
る。コンテンツ総回数244は、各観賞者が観賞した多
数のコンテンツの総観賞回数である。広告総回数245
は、各観賞者が観賞したそれぞれの広告の総観賞回数で
ある。時間比246は、各観賞者が観賞した、コンテン
ツと広告とを合わせた総時間長に対する、広告の総時間
長の比率である。回数比247は、各観賞者が観賞す
る、コンテンツの総観賞回数に対する、広告の総観賞回
数の比率の目標値である。これは広告の挿入確率に相当
する。回数比補正フラグ248と広告時間補正フラグ2
49は、各観賞者の時間比246や回数比247が、目
標時間比263(図8)や目標回数比264(図8)の
値と乖離してきた際にそれを補正するために使用され
る。
【0095】挿入判定処理装置151は、挿入判定情報
記憶装置153が保有する情報に基づき、再生データ2
11に広告を挿入するか否かを判定する機能を持つ。判
定結果は再生情報210に保存される。また、広告配信
装置103とコンテンツ配信装置104から送信され
た、各クライアント端末装置102の広告とコンテンツ
の観賞時間と観賞回数により、鑑賞者にそれぞれ対応す
るクライアント情報230(図6)を更新する機能を持
つ。
【0096】図9は、広告情報のデータ構成を表わした
ものである。広告情報280は、複数の広告データ28
1で構成されている。図3の挿入判定情報記憶装置15
3内の広告情報記憶装置156は、広告データ281を
リスト形式で複数個記憶している。それぞれの広告デー
タ281は、広告アドレス291と広告時間長292と
広告グループID293により構成されている。
【0097】図10は保有広告のデータ構成を表わした
ものである。保有広告300は、複数の保有広告データ
301で構成されている。図2の広告配信記憶装置11
2内の保有広告記憶装置115は、保有広告データ30
1をリスト形式で複数個記憶している。それぞれの保有
広告データ301は、広告アドレス311と、広告時間
長312および広告本体313により構成されている。
【0098】図9における広告アドレス291は、広告
配信装置103が保有する各広告の広告本体313への
アドレスが記憶されている。ここで広告本体313に
は、観賞される広告の本体が記憶されている。広告時間
長292は、広告配信装置103が保有する各広告の広
告本体313(図10)の時間長が記憶されている。
【0099】広告グループID293は、各広告が所属
する広告グループを識別するために使用される。ここで
広告グループとは、それぞれの広告の再生時間が異なる
ことを前提として、これらの再生時間の長短に応じて同
じような再生時間のものをグループ単位でまとめたもの
である。挿入判定処理装置151は、図8の各広告グル
ープ情報262の代表値272を参照し、広告時間長2
92の値が代表値272の値に近い広告グループの広告
グループID271を図9の広告グループID293に
割り当てる。これによって各広告データ281がグルー
プ分けされる。各広告グループには、時間長が図8の代
表値272に近い広告が集められることになる。
【0100】図11は保有コンテンツのデータ構成を表
わしたものである。保有コンテンツ320は複数の保有
コンテンツデータ321で構成されている。図2のコン
テンツ配信記憶装置122内の保有コンテンツ記憶装置
125は、保有コンテンツデータ321をリスト形式で
複数個記憶している。それぞれの保有コンテンツデータ
321は、コンテンツアドレス331とコンテンツ時間
長332およびコンテンツ本体333により構成されて
いる。
【0101】コンテンツアドレス331は、コンテンツ
本体333へのアドレスが記憶されている。コンテンツ
時間長332は、コンテンツ本体333の時間長が記憶
されている。コンテンツ本体333には、観賞されるコ
ンテンツの本体が記憶されている。
【0102】図12はコンテンツ情報のデータ構成を表
わしたものである。コンテンツ情報340は、通常の場
合、複数のコンテンツデータ341で構成されている。
図3の挿入判定情報記憶装置153内のコンテンツ情報
記憶装置157はコンテンツデータ341をリスト形式
で複数個記憶している。それぞれのコンテンツデータ3
41は、コンテンツアドレス351とコンテンツ時間長
352により構成されている。コンテンツアドレス35
1は、コンテンツ配信装置104が保有する各コンテン
ツのコンテンツ本体333(図11)へのアドレスが記
憶されている。コンテンツ時間長352(図12)は、
コンテンツ配信装置104が保有する各コンテンツのコ
ンテンツ本体333の時間長が記憶されている。
【0103】ところで挿入判定処理装置151は、更
に、広告配信装置103とコンテンツ配信装置104に
登録、削除または変更された広告やコンテンツの情報が
存在すると、これに応じて広告情報280とコンテンツ
情報340(図12)を更新する機能を持つ。また、各
広告データ281(図9)を代表値272(図8)によ
りグループ分けする機能を持つ。
【0104】図13は、配信実績のデータ構成を表わし
たものである。配信実績360は、広告挿入装置アドレ
ス361と複数のクライアントデータ362で構成され
ている。図2の広告配信装置103の広告配信記憶装置
112内の配信実績記憶装置116は、広告挿入装置ア
ドレス361を記憶しており、更にクライアントデータ
362をリスト形式で複数個記憶している。それぞれの
クライアントデータ362は、クライアントID371
と広告アドレス372および広告配信時間373により
構成されている。
【0105】広告挿入装置アドレス361には、広告挿
入装置105のアドレスが記憶されている。クライアン
トID371は、クライアント端末装置102の再生実
績がどのクライアントデータ362に保存されるかを識
別するために使用される。広告アドレス372には、ク
ライアント端末装置102が再生した広告本体313
(図10)の広告アドレス311(図10)が保存され
る。
【0106】広告配信時間373は、クライアント端末
装置102が実際に再生した広告本体313(図10)
の再生時間が保存される。広告本体313が最初から最
後まで再生された場合には、広告時間長312(図1
0)と同じ値が保存され、広告本体313が途中までし
か再生されなかった場合には、再生された途中までの時
間が保存される。これにより、鑑賞者が1つのコンテン
ツの鑑賞を早期に切り上げて他のコンテンツの鑑賞を行
うような場合にも、実際にコンテンツを鑑賞した時間を
実績として広告の挿入を行うことが可能になる。
【0107】図14は、もう1つの配信実績のデータ構
成を表わしたものである。配信実績380は、広告挿入
装置アドレス381と複数のクライアントデータ382
で構成されている。図2のコンテンツ配信装置104の
コンテンツ配信記憶装置122内の配信実績記憶装置1
26は、広告挿入装置アドレス381を記憶しており、
更に、クライアントデータ382をリスト形式で複数個
記憶している。それぞれのクライアントデータ382
は、クライアントID391とコンテンツアドレス39
2とコンテンツ配信時間393により構成されている。
【0108】広告挿入装置アドレス381は、広告挿入
装置105のアドレスが記憶されている。クライアント
ID391は、クライアント端末装置102の再生実績
がどのクライアントデータ382に保存されるかを識別
するために使用される。コンテンツアドレス392は、
クライアント端末装置102が再生したコンテンツ本体
333(図11)のコンテンツアドレス331(図1
1)が保存される。コンテンツ配信時間393は、クラ
イアント端末装置102が実際に再生したコンテンツ本
体333(図11)の再生時間が保存される。コンテン
ツ本体333が最初から最後まで再生された場合には、
コンテンツ時間長332と同じ値が保存され、コンテン
ツ本体333(図11)が途中までしか再生されなかっ
た場合には、再生された途中までの時間が保存される。
【0109】さて、図8に示した運用方針260が、広
告挿入装置アドレス261、複数の広告グループ情報2
62、目標時間比263、目標回数比264、時間比補
正範囲265、回数比補正値266および広告時間補正
値267から構成されていることはすでに説明した。こ
こで広告挿入装置アドレス261は、情報提供装置10
6と広告配信装置103およびコンテンツ配信装置10
4にそれぞれ広告挿入装置アドレス201(図4)、広
告挿入装置アドレス361(図13)、広告挿入装置ア
ドレス381(図14)としてコピーされ、広告挿入装
置105へアクセスさせるために使用される。
【0110】広告グループ情報262は、運用方針記憶
装置154(図3)の中にリスト形式で複数個記憶され
ており、それぞれ広告グループID271(図8)と代
表値272(図8)を記憶している。代表値272は広
告グループID271と共に、多数ある広告をいくつか
の広告グループとしてまとめるために使用される。代表
値272には、広告グループID271で識別される広
告グループを代表する時間長が格納される。広告グルー
プID271は、広告情報280(図9)内にリスト形
式で複数個記憶されている広告データ281をグループ
分けするために使用される。
【0111】目標時間比263は、各観賞者が観賞す
る、コンテンツと広告とを合わせた総時間長に対する、
広告の総時間長の比率の目標値である。目標回数比26
4は、各観賞者が観賞する、コンテンツの総観賞回数に
対する、広告の総観賞回数の比率の目標値である。これ
は広告の挿入確率の目標値に相当する。時間比補正範囲
265と回数比補正値266および広告時間補正値26
7は、各観賞者の時間比246(図6)や回数比247
(図6)が、目標時間比263(図8)や目標回数比2
64(図8)の値と乖離してきた際にそれを補正するた
めに使用される。
【0112】図5では、再生データ211が、クライア
ントID221と広告アドレス222およびコンテンツ
アドレス223により構成されていることを説明した。
ここで、クライアントID221は、クライアント端末
装置102が、リスト形式で複数個記憶されている再生
データ211のうち、どれを再生すべきかを識別するた
めに使用される。広告アドレス222は、挿入判定処理
装置151(図3)が広告を挿入すると決定した場合
は、クライアント端末装置102が再生する広告配信装
置103が保有する広告本体313(図10)へのアド
レスが記憶される。挿入判定処理装置151が広告を挿
入しないと決定した場合は、NULL(ヌル)値が記憶
される。
【0113】コンテンツアドレス223(図5)には、
コンテンツ配信装置104が保有する各コンテンツのコ
ンテンツ本体333(図11)へのアドレスが記憶され
る。入力装置152は、挿入判定処理装置151に情報
を入力するために使用される。
【0114】図2に示した広告配信装置103の広告配
信処理装置111は、広告アドレス222(図5)を参
照してアクセスしてきたクライアント端末装置102に
対して、広告アドレス222が広告アドレス311(図
10)と等しい保有広告データ301の保有する広告本
体313(図10)を配信する機能を持つ。また、その
クライアント端末装置102が実際に再生した広告本体
313の再生時間を、配信実績時間として広告配信時間
373(図13)に保存する機能を持つ。また、広告挿
入装置アドレス361(図13)を参照することによっ
て広告挿入装置105にアクセスし、配信実績結果を送
信する機能を持つ。また、保有広告データ301(図1
0)を登録、削除または変更する機能を持つ。更に、そ
の際に広告アドレス311(図10)と広告時間長31
2を広告挿入装置105に送信する機能を持つ。
【0115】コンテンツ配信装置104(図2)のコン
テンツ配信処理装置121は、コンテンツアドレス22
3(図5)を参照してアクセスしてきたクライアント端
末装置102に対して、コンテンツアドレス223がコ
ンテンツアドレス331(図11)と等しい保有コンテ
ンツデータ321(図11)の保有するコンテンツ本体
333を配信する機能を持つ。また、そのクライアント
端末装置102が実際に再生したコンテンツ本体333
の再生時間を、配信実績時間としてコンテンツ配信時間
393(図14)に保存する機能を持つ。また、広告挿
入装置アドレス381(図14)を参照することによっ
て広告挿入装置105にアクセスし、配信実績結果を送
信する機能を持つ。更に、保有コンテンツデータ321
(図11)を登録、削除または変更する機能を持つ。ま
た、その際にコンテンツアドレス331(図11)とコ
ンテンツ時間長332を広告挿入装置105に送信する
機能を持つ。
【0116】次に本実施例の広告挿入システムの動作を
説明する。
【0117】図15は、この広告挿入システムにおける
広告挿入装置の初期化処理の流れを表わしたものであ
る。図1に示した広告挿入装置105が起動されると、
図3に示した挿入判定処理装置151が初期化処理を行
う(ステップS401)。具体的には、図3に示した運
用方針記憶装置の運用方針260(図8)の各情報に値
をセットすると共に、広告挿入装置アドレス261(図
8)を情報提供装置106と広告配信装置103とコン
テンツ配信装置104に送信する。
【0118】この後、広告挿入装置105は図1に示し
た広告配信装置103から新規に登録、削除または変更
された広告の情報が挿入判定処理装置151に送られて
きたら(ステップS402:Y)、該当する広告データ
281(図9)を更新する(ステップS403)。
【0119】広告の登録または変更の場合には、更に該
当する広告データ281(図9)の広告グループID2
93(図9)が次のようにしてセットされる。すなわち
ステップS401の初期化処理でセットされた各代表値
272(図8)のうちで、広告時間長292(図9)に
近い代表値272(図8)を選び出す。そして、その代
表値272が属している広告グループ情報262の広告
グループID271(図8)を、広告グループID29
3(図9)としてセットする。
【0120】この後、処理がステップS402に戻る。
この状態でコンテンツ配信装置104から新規に登録、
削除または変更されたコンテンツの情報が広告挿入装置
105で受信された場合には(ステップS402:N、
ステップS404:Y)、該当するコンテンツデータ3
41(図12)とコンテンツ情報200(図4)の更新
が行われる(ステップS405)。
【0121】図16は、この広告挿入システムにおける
情報提供装置での初期化処理の流れを表わしたものであ
る。図15のステップS401で広告挿入装置105は
広告挿入装置アドレス261(図8)を情報提供装置1
06等の所定の装置に送信する。情報提供装置106は
この広告挿入装置アドレス261が受信されるのを待機
している(ステップS421)。そして、広告挿入装置
アドレス261が送られてきたら(Y)、これを広告挿
入装置アドレス201(図4)として保存する(ステッ
プS422)。また、新規に登録、削除または変更され
たコンテンツの情報が図1に示したコンテンツ配信装置
104から送信され情報提供装置106で受信された場
合には(ステップS421:N、ステップS423:
Y)、該当するコンテンツデータ341(図12)とコ
ンテンツ情報200(図4)の更新が行われる(ステッ
プS424)。
【0122】図17は、広告配信装置での初期化処理の
流れを表わしたものである。広告配信装置103は、図
15のステップS401で広告挿入装置105から送出
される広告挿入装置アドレス261(図8)の受信を待
機している(ステップS441)。広告挿入装置アドレ
ス261が受信されれば(Y)、これを広告挿入装置ア
ドレス361(図13)として保存する(ステップS4
42)。一方、広告挿入装置105は広告が登録、削除
または変更されるかを監視し(ステップS443)、広
告が登録、削除または変更された場合には(Y)、その
広告の情報が広告挿入装置105の挿入判定処理装置1
51(図3)に送出される(ステップS444)。これ
を基にして広告挿入装置105では広告データ281
(図9)が更新されることになる(図15ステップS4
63)。
【0123】図18は、コンテンツ配信装置での初期化
処理の流れを表わしたものである。コンテンツ配信装置
104は、図15のステップS401で広告挿入装置1
05から送出される広告挿入装置アドレス261(図
8)の受信を待機している(ステップS451)。広告
挿入装置アドレス261が受信されれば(Y)、これを
広告挿入装置アドレス381(図14)として保存する
(ステップS452)。一方、コンテンツ配信装置10
4は新規にコンテンツが登録、削除または変更されるか
を監視し(ステップS453)、コンテンツが登録、削
除または変更された場合にはそのコンテンツの情報が広
告挿入装置105の挿入判定処理装置151(図3)と
情報提供処理装置141(図3)に送信される(ステッ
プS454)。これにより、該当するコンテンツデータ
341(図12)とコンテンツ情報200(図4)がそ
れぞれ更新されることになる。
【0124】以上の処理で、コンテンツ配信装置104
でコンテンツが登録、削除または変更されない場合には
(ステップS453:N)、クライアント端末装置10
2が動作を開始するための準備が完了したことになる。
【0125】図19および図20は、この初期化後の広
告挿入システムの処理の流れを表わしたものである。ま
ず図19のステップS461では、クライアント端末装
置102が所望のコンテンツを選択するために、ポータ
ルサイトとしての役割を果たす情報提供装置106内の
情報提供処理装置141(図3)にアクセスする。この
結果としてステップS462で広告挿入装置アドレス2
01(図4)と各コンテンツアドレス202を取得す
る。取得した各コンテンツアドレス202(図4)は表
示装置131(図3)に表示され、観賞者はどのコンテ
ンツを観賞するかを入力装置133(図3)で選択す
る。
【0126】図21は、情報提供装置にアクセスしたと
きのクライアント端末装置のディスプレイに表示された
初期画面の一例を表わしたものである。表示画面501
には、初期画面として各種の映像や音楽を鑑賞するため
のメニューが表示される。鑑賞者はこの中から所望の項
目をカーソル502で選択することになる。
【0127】図22は、一例として図21における「最
新ニュース映像」が選択された際の広告挿入システムを
構成する各装置の関係を示したものである。「最新ニュ
ース映像」が選択されると、表示画面501にはその詳
細なメニュー(各ニュースの項目)が表示される。鑑賞
者はそのうちの1つにカーソル502を移動させて、図
示しないマウスでクリックすることになる。すると、広
告挿入装置105が指定されたコンテンツの映像の配信
をコンテンツ配信装置104に指示する。コンテンツ配
信装置104は指示を受けた映像としての「世界最大の
メディア企業誕生」というニュースをクライアント端末
装置102に配信することになる。
【0128】鑑賞者はクライアント端末装置102を操
作することで図21に示したメニューの中から所望のニ
ュースや他の番組を選択してこれらのコンテンツを鑑賞
していく。広告挿入装置105は前記した運用方針26
0として、図8にも示した目標時間比263や目標回数
比264といったデータを格納している。広告挿入装置
105は、この運用方針260に沿って、コンテンツ配
信装置104からクライアント端末装置102に配信さ
れるコンテンツに対して広告の挿入を行う。広告配信装
置103は広告挿入装置105の指示に従って、クライ
アント端末装置102に対して広告の映像を配信するこ
とになる。
【0129】図19に戻って説明を続ける。ステップS
463で、観賞者がどのコンテンツを観賞するか選択す
ると、クライアント端末装置102は取得した広告挿入
装置アドレス201(図4)に基づいて挿入判定処理装
置151(図3)にアクセスする。この際に同時に、ク
ライアントID250(図7)と、選択したコンテンツ
アドレス202(図4)を、挿入判定処理装置151
(図3)に送信する。これに基づいてステップS464
では、広告挿入の判定処理が開始する。
【0130】図23は、このステップS464の処理を
具体的に表わしたものである。まず、受信したクライア
ントID250(図7)と一致するクライアントID2
41(図6)を持つクライアントデータ231(図6)
が存在するかどうかを判別する(ステップS464
A)。クライアントデータ231が存在する場合には
(Y)、これを選択する(ステップS464B)。一致
するクライアントID241(図6)が存在しない場合
には(ステップS464A:N)、新規にクライアント
データ231(図6)を生成し、初期化を行っておく
(ステップS464C)。
【0131】次に、挿入判定処理装置151(図3)が
乱数を発生し(ステップS464D)、その値が、所定
値、すなわち「目標回数比264(図8)+(回数比補
正フラグ248(図6)×回数比247(図6))」で
示される値よりも小さい場合には(ステップS464
E:Y)、ヒットと判定し、広告を挿入するものと決定
して(ステップS464F)、次のステップS465
(図19)に進む。そうでない場合には(ステップS4
64E:N)、ミスと判定し、広告は挿入しないものと
決定して(ステップS464G)、ステップS466
(図20)に進む。
【0132】図19のステップS465では、「目標時
間比263(図8)−時間比246(図6)」で示され
る値が「(目標時間比263(図8)−時間比246
(図6))<=(−時間比補正範囲265(図8))」
の関係になっている場合には回数比補正フラグ248
(図6)と広告時間補正フラグ249(図6)の値を
“−1”にセットする。また、「(−時間比補正範囲2
65(図8))<(目標時間比263(図8)−時間比
246(図6))<時間比補正範囲265(図8)」の
関係になっている場合には回数比補正フラグ248(図
6)と広告時間補正フラグ249(図6)の値を“0”
にセットする。更に、「時間比補正範囲265(図8)
<(目標時間比263(図8)−時間比246(図
6))」の関係になっている場合には、回数比補正フラ
グ248(図6)と広告時間補正フラグ249(図6)
の値を“1”にセットする(ステップS467)。
【0133】次のステップS468では、挿入する広告
の候補を、1つの広告グループにまず絞り込む。グルー
プ選択に用いるパラメータは、コンテンツ時間長352
(図12)と目標時間比263(図8)、そして代表値
272(図8)である。コンテンツ時間長352(図1
2)は、観賞者が選択したコンテンツアドレス202
(図4)と一致するコンテンツアドレス351(図1
2)を持つコンテンツデータ341(図12)が保有す
るコンテンツ時間長352(図12)を用いる。
【0134】まず、「((コンテンツ時間長352(図
12)×目標時間比263(図8))/(100−目標
時間比263(図8)))+(広告時間補正フラグ24
9(図6)×広告時間補正値267(図8))」の値に
最も近い値を持つ代表値272(図8)を選ぶ。次に、
この代表値272(図8)が属する広告グループ情報2
62(図8)が持つ広告グループID271(図8)
を、絞り込みに用いる広告グループとして決定する。広
告をグループ化する理由は、仮にグループ化せずに単純
にコンテンツ時間長352(図12)に対する適切な比
率の広告時間長292(図9)を持った広告を挿入する
ようにした場合、多数ある広告時間長292(図9)の
ばらつき加減によっては、頻繁に挿入される広告と、ほ
とんど挿入されない広告が出てくるという問題を生じさ
せてしまう場合があるからである。
【0135】次のステップS469では、広告グループ
の中から、実際に挿入される広告を決定する。挿入判定
処理装置151(図3)が、広告データ281(図9)
の中から広告グループID293(図9)の値がステッ
プS468で選ばれた広告グループIDの値と一致する
ものを選び出し、更にその中からランダムに広告を選択
する。選択された広告データ281(図9)が挿入の対
象となる広告である。
【0136】次のステップS470で、挿入判定処理装
置151(図3)は再生データ211(図5)をセット
する。まず、再生データ211(図5)の中からクライ
アントID221(図5)がクライアントID241
(図6)と一致するものを選択する。この際、一致する
クライアントID221(図5)が存在しない場合には
新規に再生データ211(図5)を生成し、初期化を行
っておく。次に、ステップS469で選ばれた広告デー
タ281(図9)が持つ広告アドレス291(図9)を
広告アドレス222(図5)に格納し、ステップS46
3で受信済みのコンテンツアドレス202(図4)をコ
ンテンツアドレス223(図5)に格納する。
【0137】次のステップS471(図20)では、ク
ライアント端末装置102が再生データ211(図5)
を取得し、セットされている広告アドレス222(図
5)を参照し、これに基づいて広告配信装置103にア
クセスする。この際、同時に、クライアントID250
(図7)と、再生データ211(図5)に格納されてい
る広告アドレス222(図5)を、広告配信装置103
(図2)に送信する。
【0138】次のステップS472で、広告配信装置1
03(図2)は、クライアントID250(図7)と広
告アドレス222(図5)を取得し、保有広告データ3
01(図10)の中から広告アドレス311(図10)
が広告アドレス222(図5)と一致するものを選択す
る。この広告アドレス311(図10)が属する保有広
告データ301(図10)が持つ広告本体313(図1
0)が実際に挿入される広告となり、クライアント端末
装置102に配信される。配信された広告本体313
(図10)は再生装置132(図3)によって再生さ
れ、観賞者によって観賞される。
【0139】次のステップS473では、クライアント
端末装置102が実際に再生した広告本体313(図1
0)の再生時間が配信実績360(図13)の広告配信
時間373(図13)に保存される。広告本体313
(図10)が最初から最後まで再生された場合には、広
告時間長312(図10)と同じ値が保存され、広告本
体313(図10)が途中までしか再生されなかった場
合には、再生された途中までの時間が保存される。この
クライアントデータ362(図13)は、広告配信装置
103(図2)によって挿入判定処理装置151(図
3)に送信される。挿入判定処理装置151(図3)
は、クライアントデータ231(図6)の中からクライ
アントID241(図6)がクライアントID371
(図13)に一致するものを選択し、広告総時間243
(図6)に広告配信時間373(図13)の値を加算す
る、また、広告総回数245(図6)に“1”を加算す
る。
【0140】次のステップS474では、クライアント
端末装置102が再生データ211(図5)を取得し、
セットされているコンテンツアドレス223(図5)を
参照して、これに基づいてコンテンツ配信装置104に
アクセスする。この際に、同時にクライアントID25
0(図7)と、再生データ211(図5)に格納されて
いるコンテンツアドレス223(図5)を、コンテンツ
配信処理装置121(図2)に送信する。
【0141】なお、ステップS466において、ステッ
プS464での広告挿入確率の結果がミスだった場合
(N)、挿入判定処理装置151(図3)は再生データ
211(図5)をセットする。まず、再生データ211
(図5)の中からクライアントID221(図5)がク
ライアントID241(図6)と一致するものを選択す
る。この際、一致するクライアントID221(図5)
が存在しない場合には新規に再生データ211(図5)
を生成し、初期化を行っておく。次に、広告アドレス2
22(図5)にはNULL値を格納し、ステップS46
3で受信済みのコンテンツアドレス202(図4)をコ
ンテンツアドレス223(図5)に格納する。
【0142】ステップS466の次のステップS475
では、クライアント端末装置102が再生データ211
(図5)を取得し、セットされているコンテンツアドレ
ス223(図5)を参照し、これに基づいてコンテンツ
配信装置104にアクセスする。この際、同時に、クラ
イアントID250(図7)と、再生データ211(図
5)に格納されているコンテンツアドレス223(図
5)を、コンテンツ配信処理装置121(図2)に送信
する。
【0143】ステップS474あるいはステップS47
5の次に行われるステップS476で、コンテンツ配信
処理装置121(図2)は、クライアントID250
(図7)とコンテンツアドレス223(図5)を取得す
る。そして保有コンテンツデータ321(図11)の中
からコンテンツアドレス331(図11)がコンテンツ
アドレス223(図5)と一致するものを選択する。こ
のコンテンツアドレス331(図11)が属する保有コ
ンテンツデータ321(図11)が持つコンテンツ本体
333(図11)が実際に配信されるコンテンツとな
り、クライアント端末装置102に配信される。配信さ
れたコンテンツ本体333(図11)は再生装置132
(図3)によって再生され、観賞者によって観賞され
る。
【0144】次のステップS477では、クライアント
端末装置102が実際に再生したコンテンツ本体333
(図11)の再生時間が配信実績380(図14)のコ
ンテンツ配信時間393(図14)に保存される。コン
テンツ本体333(図11)が最初から最後まで再生さ
れた場合には、コンテンツ時間長332(図11)と同
じ値が保存される。これに対して、コンテンツ本体33
3(図11)が途中までしか再生されなかった場合に
は、再生された途中までの時間が保存される。このクラ
イアントデータ382(図14)は、コンテンツ配信処
理装置121(図2)によって挿入判定処理装置151
(図3)に送信される。挿入判定処理装置151は、ク
ライアントデータ231(図6)の中からクライアント
ID241(図6)がクライアントID391(図1
4)に一致するものを選択し、コンテンツ総時間242
(図6)にコンテンツ配信時間393(図14)の値を
加算する、また、コンテンツ総回数244(図6)に
“1”を加算する。更に、コンテンツ総時間242(図
6)と広告総時間243(図6)に基づいて時間比24
6(図6)を再計算し、コンテンツ総回数244(図
6)と広告総回数245(図6)に基づいて回数比24
7(図6)を再計算する。
【0145】ここでもう一度クライアント端末装置10
2が観賞行為を続行するために情報提供装置106にア
クセスするようにしてもよい。この場合にはステップS
461にループバックする経路481を設ければよい。
【0146】図24は、コンテンツに対して広告が挿入
される態様の一例を鑑賞者ごとに時系列的に表わしたも
のである。ここで同図(a)〜(d)はそれぞれ異なっ
た鑑賞者を示している。たとえば同図(a)に示した鑑
賞者は、最初に100秒の再生時間のコンテンツUを指
定したので、その先頭に18秒の広告Cが挿入されて鑑
賞が開始される。図22に示したようにこの場合の目標
回数比が65%であるとすると、最初のコンテンツに対
する広告の挿入でこの基準を越える。そこで、鑑賞者が
次に90秒の再生時間のコンテンツVを指示したときに
は広告が挿入されない。次に鑑賞者が120秒のコンテ
ンツWの再生を指示すると、広告Cがその先頭に挿入さ
れることになる。以下同様にして、各コンテンツに対す
る広告の挿入が運用方針260に沿って行われる。
【0147】同図(b)に示した他の鑑賞者の場合に
は、この広告挿入システムで情報提供装置106を前回
利用したクライアント端末装置102の履歴から、コン
テンツに挿入される広告の再生時間の割合(目標時間
比)で広告の再生時間が多くなった状態となっている。
したがって、鑑賞者が今回の利用で最初に100秒のコ
ンテンツUの鑑賞を指定した段階では広告の配信は行わ
れない。この鑑賞者が次にコンテンツVの再生を指示す
ると、広告挿入装置105は運用方針260に従って1
8秒の再生時間の広告Cをその先頭部分に挿入する。以
下同様にしてコンテンツの指示が行われるたびに広告の
挿入の可否が判断され、それに応じてコンテンツに対す
る広告の挿入あるいは非挿入が行われていく。
【0148】次に具体的な数値を使用して広告挿入シス
テムの処理の流れを説明する。この説明を行うために、
それぞれ具体的な数値を表わした図を示すことにする。
ここで図25はコンテンツ情報のデータ構成を示したも
のであり、図4に対応するものである。図26は再生情
報のデータ構成を示したものであり、図5に対応するも
のである。図27はクライアント情報のデータ構成を示
したものであり、図6に対応するものである。図28は
クライアントIDを表わしたものであり、図7に対応す
るものである。図29は運用方針のデータ構成を表わし
たものであり、図8に対応するものである。図30は広
告情報のデータ構成を表わしたものであり、図9に対応
するものである。図31は保有広告のデータ構成を表わ
したものであり、図10に対応するものである。図32
は保有コンテンツのデータ構成を表わしたものであり、
図11に対応するものである。図33はコンテンツ情報
のデータ構成を表わしたものであり、図12に対応する
ものである。図34は配信実績のデータ構成を表わした
ものであり、図13に対応するものである。図35はも
う1つの配信実績のデータ構成を表わしたものであり、
図14に対応するものである。これら図25〜図35に
ついては図4〜図14と対応する部分に同一の符号を付
しているが、これらの図を区別するために図25〜図3
5に記した符号にはそれらの末尾に符号「A」を付加し
ている。
【0149】図36はこの広告挿入システムにおける初
期化処理の流れを表わしたものである。この図36およ
び図25〜図35を用いてこの処理を先ず説明する。な
お、図36は先の図15〜図18に対応するものであ
る。
【0150】ステップS601では、広告挿入装置10
5において、挿入判定処理装置151(図3)が初期化
処理を行う。具体的には運用方針260A(図29)の
各情報に値をセットする処理により、広告挿入装置アド
レス261A(図29)は「10.56.56.3
0」、広告グループID271A(図29)は「000
003」など、代表値272A(図29)は「15秒」
など、目標時間比263A(図29)は「15.0
%」、目標回数比264Aは「25.0%」、時間比補
正範囲265Aは「5.5%」、回数比補正値266A
は「3.0%」、広告時間補正値267Aは「5秒」と
なる。
【0151】次に、広告挿入装置アドレス261A(図
29)を情報提供装置106と広告配信装置103とコ
ンテンツ配信装置104に送信する処理を行う。情報提
供装置106と広告配信装置103とコンテンツ配信装
置104が広告挿入装置アドレス261A(図29)を
受信し、広告挿入装置アドレス201A(図25)と広
告挿入装置アドレス361A(図34)と広告挿入装置
アドレス381A(図35)はいずれも「10.56.
56.30」となる。(ステップS602)。
【0152】広告配信装置103で、入力装置113
(図2)により広告配信処理装置111(図2)に新規
に広告を登録、削除または変更する場合にはステップS
604に進み、しない場合にはステップS606に進む
(ステップS603)。
【0153】ステップS604では、新規に登録、削除
または変更された広告の情報が挿入判定処理装置151
(図3)に送信され、該当する広告データ281A(図
30)が更新される(ステップS605)。ここでは新
規に登録があったものと仮定する。広告配信装置103
の保有広告データ301A(図31)が新規に1つ生成
され、広告アドレス311A(図31)は「http://10.
56.56.40/ad24.asf」、広告時間長312A(図31)
は「14秒」、広告本体313A(図31)は「ad27.a
sf」ファイルの内容そのものとなる。ここで、「10.
56.56.40」は広告配信装置103のIP(Inte
rnet Protocol)アドレスであるものとする。更に、広
告挿入装置105の広告データ281A(図30)も新
規に1つ生成され、広告アドレス291A(図30)は
「http://10.56.56.40/ad24.asf」、広告時間長292
A(図30)は「14秒」、広告グループID293A
(図30)は広告グループ情報262A(図29)を参
照の結果、「000003」となる。
【0154】コンテンツ配信装置104では、入力装置
123(図2)によりコンテンツ配信処理装置121
(図2)に新規にコンテンツを登録、削除または変更す
る場合には(ステップS606:Y)、ステップS60
7に進み、これ以外の場合には(ステップS606:
N)、ステップS609(図19)に進む。
【0155】ステップS607では、新規に登録、削除
または変更されたコンテンツの情報が挿入判定処理装置
151(図3)と情報提供処理装置141(図3)に送
信され、該当するコンテンツデータ341A(図33)
とコンテンツ情報200A(図25)がそれぞれ更新さ
れる(ステップS608)。ここでも新規に登録があっ
たと仮定すると、コンテンツ配信装置104の保有コン
テンツデータ321A(図32)が新規に1つ生成さ
れ、コンテンツアドレス331A(図32)は「http:/
/10.56.56.50/ct77.asf」、コンテンツ時間長332A
(図32)は「119秒」、コンテンツ本体333A
(図32)は「ct77.asf」ファイルの内容そのものとな
る。ここで、「10.56.56.50」はコンテンツ
配信装置104のIPアドレスであるものとする。更
に、広告挿入装置105のコンテンツデータ341A
(図33)も新規に1つ生成され、コンテンツアドレス
351A(図33)は「http://10.56.56.50/ct77.as
f」、コンテンツ時間長352A(図33)は「119
秒」となる。更に、コンテンツ情報200A(図25)
にはコンテンツアドレス202A(図25)が1つ新規
に生成され、コンテンツアドレス202A(図25)は
「http://10.56.56.50/ct77.asf」となる。
【0156】以上でクライアント端末装置102が動作
を開始するための準備が完了した。
【0157】次に先に示した図19および図20を用い
て、広告挿入システムにおける初期化処理後の処理を具
体的に説明する。ステップS461(図19)では、ク
ライアント端末装置102が情報提供処理装置141
(図3)にアクセスし、ステップS462において広告
挿入装置アドレス201A(図25)と各コンテンツア
ドレス202A(図25)を取得する。取得した各コン
テンツアドレス202A(図25)は表示装置131
(図3)に表示され、観賞者はどのコンテンツを観賞す
るかを入力装置133(図3)によって選択する。
【0158】次のステップS463において、観賞者が
どのコンテンツを観賞するか選択すると、クライアント
端末装置102は取得した広告挿入装置アドレス201
A(図25)に基づいて挿入判定処理装置151(図
3)にアクセスする。この際、同時に、クライアントI
D250A(図28)と、選択したコンテンツアドレス
202A(図25)を、挿入判定処理装置151(図
3)に送信する。ここでは、選択したコンテンツアドレ
ス202A(図25)は、たまたまステップS607
(図36)で新規に登録された「http://10.56.56.50/c
t77.asf」であるものとする。
【0159】ステップS464で、広告挿入の判定処理
が開始する。まず、受信したクライアントID250A
(図28)と一致するクライアントID241A(図2
7)を持つクライアントデータ231A(図27)を選
択する。ここで、クライアントID241A(図27)
は「10.56.56.10」、コンテンツ総時間24
2A(図27)は「4125秒」、広告総時間243A
(図27)は「1275秒」、コンテンツ総回数244
A(図27)は「86回」、広告総回数245A(図2
7)は「14回」、時間比246A(図27)は「2
3.6%」、回数比247A(図27)は「14.0
%」、回数比補正フラグ248A(図27)は“0”、
広告時間補正フラグ249A(図27)は“0”である
ものとする。次に、挿入判定処理装置151(図3)が
乱数を発生し、その値が、(目標回数比264A(図2
9)+(回数比補正フラグ248A(図27)×回数比
247A(図27)))=「25.0%」の値よりも小
さい場合には、ヒットと判定し(ステップS464:
Y)、広告を挿入するものと決定し、ステップS465
に進む。そうでない場合には(ステップS464:
N)、ミスと判定し、広告は挿入しないものと決定し、
ステップS466に進む。
【0160】ステップS465において、「(目標時間
比263A(図29)−時間比246A(図27))=
−8.6%」で示される値が「(目標時間比263A
(図29)−時間比246A(図27))<=(−時間
比補正範囲265A)」の関係になっているので(−
8.6<−5.5)、回数比補正フラグ248A(図2
7)と広告時間補正フラグ249A(図27)の値を
“−1”にセットする(ステップS467)。
【0161】ステップS468では、挿入する広告の候
補を1つの広告グループにまず絞り込む。グループ選択
に用いるパラメータは、コンテンツ時間長352A(図
33)が「119秒」と目標時間比263A(図29)
が「15.0%」、そして代表値272A(図29)が
「15秒」である。
【0162】まず、次式の値に最も近い値を持つ代表値
272A(図29)を選ぶ。 「((コンテンツ時間長352A(図33)×目標時間比263A(図29)) /(100−目標時間比263A(図29)))+(広告時間補正フラグ249 A(図27)×広告時間補正値267A(図29))」 =((119秒×15.0)/(100−15.0))+(−1×5秒)) =21−5 =16秒 ここでは、代表値272A(図29)が「15秒」であ
る広告グループが該当し、広告グループID271A
(図29)は「000003」となった。
【0163】ステップS469では、広告グループの中
から、実際に挿入される広告を決定する。挿入判定処理
装置151(図3)が、広告データ281A(図30)
の中から広告グループID293A(図30)の値がス
テップS468で選ばれた広告グループIDの値である
「15秒」のものを選び出し、更にその中からランダム
に広告を選択する。選択された広告データ281A(図
30)が挿入の対象となる広告である。ここでは広告ア
ドレス291A(図30)が「http://10.56.56.40/ad2
4.asf」であるものが選出されたものとする。
【0164】ステップS470では、挿入判定処理装置
151(図3)は再生データ211A(図26)をセッ
トする。まず、再生データ211A(図26)の中から
クライアントID221A(図26)がクライアントI
D241A(図27)と一致するものを選択する。次
に、ステップS469で選ばれた広告データ281A
(図30)が持つ広告アドレス291A(図30)を広
告アドレス222A(図26)に格納し、ステップS4
63にて受信済みのコンテンツアドレス202A(図2
5)をコンテンツアドレス223A(図26)に格納す
る。これにより再生データ211A(図26)の内容
は、クライアントID221A(図26)が「10.5
6.56.10」、広告アドレス222A(図26)が
「http://10.56.56.40/ad24.asf」、コンテンツアドレ
ス223A(図26)が「http://10.56.56.50/ct77.as
f」となる。
【0165】ステップS471において、クライアント
端末装置102が再生データ211A(図26)を取得
し、セットされている広告アドレス222A(図26)
を参照し、これに基づいて広告配信装置103にアクセ
スする。この際、同時にクライアントID250A(図
28)と、再生データ211A(図26)に格納されて
いる広告アドレス222A(図26)を、広告配信装置
103(図2)に送信する。
【0166】ステップS472では、広告配信装置10
3(図2)は、クライアントID250A(図28)と
広告アドレス222A(図26)を取得し、保有広告デ
ータ301A(図31)の中から広告アドレス311A
(図31)が広告アドレス222A(図26)と一致す
るものを選択する。この広告アドレス311A(図3
1)が属する保有広告データ301A(図31)が持つ
広告本体313A(図31)が実際に挿入される広告と
なり、クライアント端末装置102に配信される。配信
された広告本体313A(図31)は再生装置132
(図3)によって再生され、観賞者によって観賞され
る。ここでは、広告本体313A(図31)は「ad27.a
sf」ファイルの内容となる。
【0167】ステップS473では、クライアント端末
装置102が実際に再生した広告本体313A(図3
1)の再生時間が配信実績360A(図34)の広告配
信時間373A(図34)に保存される。広告本体31
3A(図31)が最初から最後まで再生された場合に
は、広告時間長312A(図31)と同じ値が保存され
る。これに対して広告本体313A(図31)が途中ま
でしか再生されなかった場合には、再生された途中まで
の時間が保存される。ここでは、観賞者は14秒全てを
観賞したものとする。このクライアントデータ362A
(図34)は、広告配信装置103(図2)によって挿
入判定処理装置151(図3)に送信される。挿入判定
処理装置151(図3)は、クライアントデータ231
A(図27)の中からクライアントID241A(図2
7)がクライアントID371A(図34)に一致する
ものを選択し、広告総時間243A(図27)に広告配
信時間373A(図34)の値を加算する、また、広告
総回数245A(図27)に“1”を加算する。これに
より、広告総時間243A(図27)の値は「1275
+14=1289秒」、広告総回数245A(図27)
の値は「14+1=15回」となる。
【0168】ステップS474では、クライアント端末
装置102が再生データ211A(図26)を取得し、
セットされているコンテンツアドレス223A(図2
6)を参照し、これに基づいてコンテンツ配信装置10
4にアクセスする。この際同時に、クライアントID2
50A(図28)と、再生データ211A(図26)に
格納されているコンテンツアドレス223A(図26)
を、コンテンツ配信処理装置121(図2)に送信す
る。
【0169】ステップS466では、ステップS464
での広告挿入確率の結果がミスだった場合(N)、挿入
判定処理装置151(図3)は再生データ211A(図
26)をセットする。まず、再生データ211A(図2
6)の中からクライアントID221A(図26)がク
ライアントID241A(図27)と一致するものを選
択する。次に、広告アドレス222A(図26)にはN
ULL値を格納し、ステップS463にて受信済みのコ
ンテンツアドレス202A(図25)をコンテンツアド
レス223A(図26)に格納する。
【0170】ステップS475では、クライアント端末
装置102が再生データ211A(図26)を取得し、
セットされているコンテンツアドレス223A(図2
6)を参照し、これに基づいてコンテンツ配信装置10
4にアクセスする。この際、同時に、クライアントID
250A(図28)と、再生データ211A(図26)
に格納されているコンテンツアドレス223A(図2
6)を、コンテンツ配信処理装置121(図2)に送信
する。
【0171】ステップS476では、コンテンツ配信処
理装置121(図2)は、クライアントID250A
(図28)とコンテンツアドレス223A(図26)を
取得し、保有コンテンツデータ321A(図32)の中
からコンテンツアドレス331A(図32)がコンテン
ツアドレス223A(図26)と一致するものを選択す
る。ここではコンテンツアドレス331A(図32)が
「http://10.56.56.50/ct77.asf」となる。このコンテ
ンツアドレス331A(図32)が属する保有コンテン
ツデータ321A(図32)が持つコンテンツ本体33
3A(図32)が実際に配信されるコンテンツとなり、
クライアント端末装置102に配信される。配信された
コンテンツ本体333A(図32)は再生装置132
(図3)によって再生され、観賞者によって観賞され
る。ここではコンテンツ本体333A(図32)は「ct
77.asf」ファイルの内容となる。
【0172】ステップS477では、クライアント端末
装置102が実際に再生したコンテンツ本体333A
(図32)の再生時間が配信実績380A(図35)の
コンテンツ配信時間393A(図35)に保存される。
コンテンツ本体333A(図32)が最初から最後まで
再生された場合には、コンテンツ時間長332A(図3
2)と同じ値が保存され、コンテンツ本体333A(図
32)が途中までしか再生されなかった場合には、再生
された途中までの時間が保存される。ここでは、観賞者
は「62秒」間観賞した時点で、観賞を途中で中止した
ものとする。このクライアントデータ382A(図3
5)は、コンテンツ配信処理装置121(図2)によっ
て挿入判定処理装置151(図3)に送信される。挿入
判定処理装置151(図3)は、クライアントデータ2
31A(図27)の中からクライアントID241A
(図27)がクライアントID391A(図35)に一
致するものを選択し、コンテンツ総時間242A(図2
7)にコンテンツ配信時間393A(図35)の値を加
算する。また、コンテンツ総回数244A(図27)に
“1”を加算する。これにより、コンテンツ総時間24
2A(図27)の値は「4125+62=4187
秒」、コンテンツ総回数244A(図27)の値は「8
6+1=87回」となる。
【0173】更に、コンテンツ総時間242A(図2
7)と広告総時間243A(図27)に基づいて時間比
246A(図27)を再計算し、コンテンツ総回数24
4A(図27)と広告総回数245A(図27)に基づ
いて回数比247A(図27)を再計算する。
【0174】ステップS464でヒットした場合
(Y)、には、広告を観賞したことになる。従って、時
間比246A(図27)の値は「100×1289/
(4187+1289)=23.5%」、回数比247
A(図27)の値は「100×15/(87+15)=
14.7%」となる。
【0175】ステップS464でミスした場合には
(N)、広告は観賞していないことになる。この場合、
時間比246A(図27)の値は「100×1275/
(4187+1275)=23.3%」、回数比247
A(図27)の値は「100×14/(87+14)=
13.9%」となる。
【0176】このように、時間比と回数比の両方につい
て、観賞者が、広告の再生途中やコンテンツの再生途中
で、再生を中止してしまう場合があり、結果的に時間比
や回数比が増加する場合も減少する場合もあり得ること
が分かる。
【0177】時間比と回数比に関するこの問題に対処す
るには、広告の挿入確率や選出する広告の時間長を意図
的に補正する仕組みが重要である。更に、コンテンツの
時間長が比較的短い場合には、観賞者は色々なコンテン
ツを観賞するために頻繁にコンテンツと広告の観賞を繰
り返す可能性が高い。この場合、広告挿入装置105の
運用方針260A(図29)に正確に従った動作を挿入
判定処理装置151(図3)に行わせるようにするに
は、コンテンツと広告の観賞行為の直後に観賞実績を挿
入判定処理装置151(図3)にフィードバックさせる
仕組みが重要である。
【0178】なお、以上説明したような実施例によれ
ば、時間比や回数比などの目標値と実測値との誤差が大
きくなってしまった場合でも、累積誤差が大きくなる前
に、即座に誤差を修正することができる。すなわち、コ
ンテンツ配信装置と広告配信装置の両方に、各観賞者が
どのコンテンツおよび広告をいつからいつまで観賞した
かを、観賞者ごとの単位で記憶しておく観賞実績を作成
する機能があるだけでなく、更に、観賞者がコンテンツ
または広告を観賞した際には、観賞が終了したら即座
に、この観賞実績を観賞者ごとの単位で広告挿入制御装
置に送信する機能があるので、このフィードバック機能
により、誤差の調整機能が、正確にかつ迅速に動作す
る。
【0179】<第1の変形例>
【0180】図37は、本発明の第1の変形例における
初期化後の広告挿入システムの処理の流れの後半部分を
表わしたものであり、先の実施例の図20に対応するも
のである。この図37で図20と同一部分には同一の符
号を付しており、これらの説明を適宜省略する。また、
この変形例の広告挿入システムの処理の流れの前半部分
は図19と同一であるので、その説明を適宜省略する。
【0181】先の実施例ではその図20のステップS4
72で広告を配信し、この後のステップS476でコン
テンツを配信することにしていた。本発明の第1の変形
例では図19のステップS470の次のステップS70
1で、クライアント端末装置102が再生データ211
(図5)を取得し、セットされているコンテンツアドレ
ス223(図5)を参照して、これに基づいてコンテン
ツ配信装置104にアクセスする。この際に、同時にク
ライアントID250(図7)と、再生データ211
(図5)に格納されているコンテンツアドレス223
(図5)を、コンテンツ配信処理装置121(図2)に
送信する。
【0182】ステップS701の次のステップS702
では、ステップS476(図20)と同様の処理を行
う。
【0183】そして、ステップS703で広告挿入装置
105は先の実施例のステップS473と同様に配信実
績を受信する。ただしこれは広告の配信実績ではなく、
コンテンツの配信実績である。広告挿入装置105は運
用方針260に沿ってコンテンツに広告を挿入するため
に、そのコンテンツに対して広告を挿入する場合にはス
テップS704に進んで広告配信装置103にアクセス
し、広告配信装置103から広告をクライアント端末装
置102に配信させる(ステップS705)。この場合
には、広告の配信実績が広告挿入装置105に送られて
受信される(ステップS706)。
【0184】これに対して、ステップS703でそのコ
ンテンツに広告を挿入する必要がないと判断された場合
には、ステップS704およびステップS705の処理
を経ることなく、広告が配信されなかったとする配信実
績が広告挿入装置105側で処理される(ステップS7
06)。そして、経路481で図19のステップS46
1に処理が戻されることになる。
【0185】なお、図19のステップS464で広告挿
入の判定処理においてミスと判定し、広告は挿入しない
ものと決定した場合(N)、この場合にもコンテンツの
配信を行う必要がある。そこでこの場合にもステップS
707で再生情報のセットを行い、ステップS701と
同様にコンテンツ配信装置104にアクセスしコンテン
ツを配信させることになる(ステップS708、S70
2)。以下、同様である。
【0186】<第2の変形例>
【0187】図38は、本発明の第2の変形例における
初期化後の広告挿入システムの処理の流れの前半部分を
表わしたものであり、先の実施例の図19に対応するも
のである。この図38で図19と同一部分には同一の符
号を付しており、これらの説明を適宜省略する。また、
この変形例の広告挿入システムの処理の流れの後半部分
は図20と同一であるので、その説明を適宜省略する。
【0188】先の実施例では、広告やコンテンツの時間
長に基づいて、広告グループを決定していた。本発明の
第2の変形例では広告グループを決定する部分におい
て、広告グループID271(図8)をランダムに選択
する。このため、ステップS464の広告挿入の判定処
理で広告を挿入する(ヒット)と判定された場合には
(Y)、広告挿入装置105でランダムに広告グループ
が決定される(ステップS711)。そして、決定され
た広告グループから再生する広告が決定され(ステップ
S712)、再生情報がセットされることになる(ステ
ップS713)。この後は図20に示したステップS4
75に進むことになる。
【0189】この第2の変形例では、ランダムに広告グ
ループが決定されるので、鑑賞者は長短異なった広告を
鑑賞することになり、広告に対する刺激が持続するとい
った効果がある。もちろん、全体として目標時間比に合
うようにコンテンツに対する広告の挿入の可否を判定す
るようにすれば、仮に長い広告が選択されるような場合
があっても、その後は広告が挿入されないコンテンツが
続くことになり、鑑賞者に不公平感を生じさせることは
ない。
【0190】<第3の変形例>
【0191】図39は、本発明の第3の変形例における
初期化後の広告挿入システムの処理の流れの前半部分を
表わしたものであり、先の実施例の図19に対応するも
のである。この図39で図19と同一部分には同一の符
号を付しており、これらの説明を適宜省略する。また、
この変形例の広告挿入システムの処理の流れの後半部分
は図20と同一であるので、その説明を適宜省略する。
【0192】第2の変形例ではコンテンツに挿入する広
告を選択するとき、広告のグループをランダムに選択
し、その中から広告を選択することにした。第3の変形
例では、広告をグループ分けしているか、していないか
に係らず、全広告の中からコンテンツに挿入する広告を
ランダムに選択することにしている(ステップS72
1)。そして、再生情報をセットして(ステップS72
2)、広告配信装置103からその広告をクライアント
端末装置102に配信させる(図20ステップS47
1、S472)。
【0193】この第3の変形例でも、鑑賞者は長短異な
った広告を鑑賞することになり、広告に対する刺激が持
続するといった効果がある。もちろん、全体として目標
時間比に合うようにコンテンツに対する広告の挿入の可
否を判定するようにすれば、仮に長い広告が選択される
ような場合があっても、その後は広告が挿入されないコ
ンテンツが続くことになり、鑑賞者に不公平感を生じさ
せることはない。
【0194】<第4の変形例>
【0195】図40および図41は、本発明の第4の変
形例における広告挿入システムの構成を2つに分割して
表わしたものであり、実施例の図2および図3に対応し
ている。そこでこれら図40および図41で図2あるい
は図3と同一部分には同一の符号を付しており、これら
の説明を適宜省略する。
【0196】この第4の変形例では、まず図2に対応す
る図40で広告配信装置103Aは記録媒体731を備
えており、広告配信処理装置111に接続されている。
また、コンテンツ配信装置104Aも記録媒体732を
備えており、これはコンテンツ配信処理装置121に接
続されている。図3に対応した図41では、広告挿入装
置105Aが記録媒体734を備えており、挿入判定処
理装置151に接続されている。また、情報提供装置1
06Aも記録媒体735を備えており、これは情報提供
処理装置141に接続されている。
【0197】このような構成の広告挿入システムで、そ
れぞれの記録媒体731、732、734、735は、
磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、CD−RO
M(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD−RO
M(Digital Versatile Disk-Read Only Memory)その
他の記録媒体で構成されており、それぞれ所定のプログ
ラムが格納されている。
【0198】記録媒体731には広告配信処理プログラ
ムが格納されている。記録媒体731から読み出された
広告配信処理プログラムは広告配信装置111(図4
0)の動作を制御する。記録媒体732にはコンテンツ
配信処理プログラムが格納されている。記録媒体732
から読み出されたコンテンツ配信処理プログラムはコン
テンツ配信処理装置121(図40)の動作を制御す
る。記録媒体734には挿入判定処理プログラムが格納
されている。記録媒体734から読み出された挿入判定
処理プログラムは挿入判定処理装置151(図41)の
動作を制御する。記録媒体735には情報提供処理プロ
グラムが格納されている。記録媒体735から読み出さ
れた情報提供処理プログラムは情報提供処理装置141
(図41)の動作を制御することになる。
【0199】<第5の変形例>
【0200】図42は、本発明の第5の変形例における
広告挿入システムの処理の要部を示したもので、先の実
施例の図23に対応するものである。そこで、図23と
同一部分には同一の符号を付している。
【0201】この第5の変形例では、受信したクライア
ントID250(図7)と一致するクライアントID2
41(図6)を持つクライアントデータ231(図6)
が存在するかどうかを判別する(ステップS464
A)。クライアントデータ231が存在する場合には
(Y)、これを選択する(ステップS464B)。一致
するクライアントID241(図6)が存在しない場合
には(ステップS464A:N)、新規にクライアント
データ231(図6)を生成し、初期化を行っておく
(ステップS464C)。
【0202】次に、目標時間比263(図8)の値が、
時間比246(図6)の値より小さいかどうかをチェッ
クして(ステップS464H)、小さい場合には
(Y)、ヒットと判定し、広告を挿入するものと決定し
て(ステップS464F)、次のステップS465に進
む。そうでない場合には(ステップS464H:N)、
ミスと判定し、広告は挿入しないものと決定して(ステ
ップS464G)、ステップS466(図20)に進
む。
【0203】すなわち、第5の変形例では目標回数比は
使用しないことになる。広告挿入の判定に、第1〜4の
変形例のような、目標回数比の値を挿入確率として使う
と、当然のことながら、目標回数比の設定値に大きく影
響を受ける判定処理が実現できる。一方、広告挿入の判
定に、この第5の変形例のような処理を用いると、目標
時間比の設定値に大きく影響を受ける判定処理が実現で
きる。したがって、第5の変形例のように広告挿入の判
定処理を複数用意しておくことで、広告挿入サーバを運
用する会社の運営方針が、会社ごとに異なっていてもそ
れに対応することができるという利点がある。
【0204】なお、以上説明した実施例では表示画面全
面にコンテンツおよび広告が表示される前提で説明した
が、これに限るものではない。たとえば表示画面に1ま
たは複数の画像表示枠あるいは音楽等の操作パネルや関
連情報の表示枠が設定され、ここにコンテンツと広告が
時分割で表示されるようになっていてもよい。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、請求項3
〜請求項16記載の発明によれば、鑑賞者は広告挿入処
理装置によって示されるコンテンツを順次選択していく
ことで、コンテンツの再生時間に対応する再生時間の広
告を適宜挿入された形でコンテンツを鑑賞することがで
き、たとえば短い再生時間のコンテンツに対してもそれ
に応じた長さの広告を鑑賞することができる。したがっ
て、広告の存在の煩わしさを軽減することができるだけ
でなく、不公平感も解消することができる。この結果、
広告主が安心してコンテンツに広告を挿入できるように
なる。
【0206】また、請求項2〜請求項16記載の発明に
よれば、コンテンツの配信の実績に応じてコンテンツに
広告が挿入されたり挿入されなかったりするので、たと
えば再生時間の短いコンテンツに対しては数度の鑑賞に
一度の広告挿入といった鑑賞形態をとることが可能にな
り、広告の存在の煩わしさを軽減することができるだけ
でなく、不公平感も解消することができる。この結果、
広告主が安心してコンテンツに広告を挿入できるように
なる。
【0207】更に請求項3記載の発明によれば、広告の
長さが各種存在する場合には、これらを長さに応じて幾
つかのグループに分けておくことで、広告の選択処理の
容易化を図ることができる。また、各種の再生時間の広
告を簡単に管理することができるので、広告の作成の自
由度も拡大する。
【0208】また請求項4記載の発明によれば、広告挿
入処理装置がポータルサイトに備えられており、そのホ
ームページで選択した各種コンテンツに対して適宜広告
が選択されるので、本発明を用いることで、鑑賞者が広
告の挿入に煩わしさを感じなくなったり公平感を抱け
ば、そのポータルサイトへのアクセスが結果的に増加す
る。これにより広告の提供側もより良い条件で広告を提
供することになり、ポータルサイト側もより質の高いコ
ンテンツを提供できるので良好なビジネスを展開するこ
とができる。
【0209】更に請求項7記載の発明によれば、運用方
針としてコンテンツに対する広告の挿入目標が定めら
れ、この目標に応じて広告の挿入の有無、再生時間長、
再生回数等の広告挿入の形態を決定していくので、鑑賞
者により満足を与える広告挿入システムを実現すること
ができる。特に観賞者が、広告の観賞途中やコンテンツ
の観賞途中で、観賞を中止してしまう場合が比較的多く
ても、また、コンテンツの時間長が比較的短いものが多
く用意されていた場合でも、時間比や回数比などの挿入
目標を運用方針として、運用方針に従った広告挿入を実
現することができる。
【0210】また請求項10記載の発明によれば、請求
項7記載の広告挿入システムで、運用方針設定手段は、
クライアント端末に合わせて、それぞれに適応した広告
の挿入目標を運用方針として設定可能であるので、たと
えば、広告に対する商品購入の実績が高い鑑賞者のクラ
イアント端末については広告の挿入の割合を軽減する等
の各状況にあった適切なシステムを構築することができ
る。
【0211】更に請求項12記載の発明によれば、広告
を再生時間ごとにグループ化し、目標時間比に沿う最も
適切なグループを選択して、そのグループの中から任意
に広告を選択することにより、処理を容易化すると共に
比較的短い時間範囲における公正性を確保している。
【0212】また、請求項13記載の発明によれば、広
告を再生時間で分類したグループをランダムに選択する
ことで、たとえば比較的短い再生時間のコンテンツのみ
を鑑賞しているような鑑賞者にも再生時間の長い広告を
鑑賞させることができ、広告の鑑賞にメリハリを与える
ことができる。
【0213】更に請求項14記載の発明によれば、広告
のグループ化を行わずに、全広告からランダムにコンテ
ンツに挿入する広告を選択することで、広告が平等に利
用される。
【0214】また請求項15記載の発明によれば、コン
テンツに広告を挿入するかどうかを、実際に広告を挿入
した挿入実績を基にして個別に判定するので、コンテン
ツに対する広告の挿入の公正性を図ることができる。
【0215】更に請求項16記載の発明によれば、運用
方針は、コンテンツの再生時間の総和に対する広告の再
生時間の総和の比が予め定めた目標値となるように、そ
れぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否を判定す
るものなので、再生時間に関してコンテンツと広告のバ
ランスをとることができる。
【0216】また請求項17記載の発明によれば、運用
方針は、コンテンツの再生回数の総和に対する広告の再
生回数の総和の比が予め定めた目標値となるように、そ
れぞれのコンテンツに対して広告の挿入の可否を判定す
るものなので、広告の再生回数に関してコンテンツと広
告のバランスをとることができる。
【0217】更に請求項18記載の発明によれば、広告
はその再生時間の長さに応じて複数のグループに区分け
されており、運用方針に沿って適切な再生時間のグルー
プから広告が選択されることにしているので、運用が簡
単になり、またグループ内の広告がある程度公平にコン
テンツに挿入されることになる。
【0218】また請求項19記載の広告挿入プログラム
には、コンテンツの鑑賞が指定された際にコンテンツに
広告を挿入するかを判定する広告挿入可否判定処理があ
るので、たとえば極端に短いコンテンツに対して更に短
い広告を挿入するといった形態を採ることができるだけ
でなく、より長い広告を複数のコンテンツに挿入すると
いった形態も採ることができる。
【0219】更に請求項20記載の広告挿入プログラム
によれば、運用方針は、コンテンツの再生時間の総和に
対する広告の再生時間の総和の比が予め定めた目標値と
なるように、それぞれのコンテンツに対して広告の挿入
の可否を判定するものなので、再生時間に関してコンテ
ンツと広告のバランスをとるプログラムを実行すること
ができる。
【0220】また請求項21記載の広告挿入プログラム
によれば、運用方針は、コンテンツの再生回数の総和に
対する広告の再生回数の総和の比が予め定めた目標値と
なるように、それぞれのコンテンツに対して広告の挿入
の可否を判定するものなので、広告の再生回数に関して
コンテンツと広告のバランスをとるプログラムを実行す
ることができる。
【0221】更に請求項22記載の広告挿入プログラム
によれば、広告はその再生時間の長さに応じて複数のグ
ループに区分けされており、運用方針に沿って適切な再
生時間のグループから広告が選択されることにしている
ので、運用が簡単になり、またグループ内の広告がある
程度公平にコンテンツに挿入されるようなプログラムを
実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における広告挿入システ
ムの概要を表わしたシステム構成図である。
【図2】図1に示した広告挿入システムのうちの広告配
信装置およびコンテンツ配信装置の具体的な構成を表わ
したブロック図である。
【図3】図1に示した広告挿入システムのうちのクライ
アント端末装置、情報提供装置および広告挿入装置の具
体的な構成を表わしたブロック図である。
【図4】第1の実施例でコンテンツ情報のデータ構成を
示した説明図である。
【図5】第1の実施例で再生情報のデータ構成を示した
説明図である。
【図6】第1の実施例でクライアント情報のデータ構成
を示した説明図である。
【図7】第1の実施例でクライアントIDを示した説明
図である。
【図8】第1の実施例で運用方針のデータ構成を表わし
た説明図である。
【図9】第1の実施例で広告情報のデータ構成を表わし
た説明図である。
【図10】第1の実施例で保有広告のデータ構成を表わ
した説明図である。
【図11】第1の実施例で保有コンテンツのデータ構成
を表わした説明図である。
【図12】第1の実施例でコンテンツ情報のデータ構成
を表わした説明図である。
【図13】第1の実施例で配信実績のデータ構成を表わ
した説明図である。
【図14】第1の実施例でもう1つの配信実績のデータ
構成を表わした説明図である。
【図15】第1の実施例で広告挿入装置の初期化処理の
流れを表わした流れ図である。
【図16】第1の実施例で広告挿入装置の初期化処理の
流れを表わした流れ図である。
【図17】第1の実施例で広告配信装置の初期化処理の
流れを表わした流れ図である。
【図18】第1の実施例でコンテンツ配信装置の初期化
処理の流れを表わした流れ図である。
【図19】第1の実施例における初期化後の広告挿入シ
ステムの処理の流れの前半を表わした流れ図である。
【図20】第1の実施例における初期化後の広告挿入シ
ステムの処理の流れの後半を表わした流れ図である。
【図21】第1の実施例で情報提供装置にアクセスした
ときのクライアント端末装置のディスプレイに表示され
た初期画面の一例を表わした平面図である。
【図22】図21における「最新ニュース映像」が選択
された際の広告挿入システムを構成する各装置の関係を
示した説明図である。
【図23】図19のステップS464の処理を具体的に
表わした流れ図である。
【図24】第1の実施例でコンテンツに対して広告が挿
入される態様の一例を鑑賞者ごとに時系列的に表わした
説明図である。
【図25】第1の実施例におけるコンテンツ情報のデー
タ構成の具体例を示した説明図である。
【図26】第1の実施例における再生情報のデータ構成
を示した説明図である。
【図27】第1の実施例におけるクライアント情報のデ
ータ構成の具体例を示した説明図である。
【図28】第1の実施例におけるクライアントIDの具
体例を示した説明図である。
【図29】第1の実施例における運用方針のデータ構成
の具体例を示した説明図である。
【図30】第1の実施例における広告情報のデータ構成
の具体例を示した説明図である。
【図31】第1の実施例における保有広告のデータ構成
を具体的の具体例を示した説明図である。
【図32】第1の実施例における保有コンテンツのデー
タ構成の具体例を示した説明図である。
【図33】第1の実施例におけるコンテンツ情報のデー
タ構成の具体例を示した説明図である。
【図34】第1の実施例における配信実績のデータ構成
の具体例を示した説明図である。
【図35】第1の実施例におけるもう1つの配信実績の
データ構成の具体例を示した説明図である。
【図36】第1の実施例における広告挿入システムにお
ける初期化処理の流れを表わした流れ図である。
【図37】本発明の第1の変形例における初期化後の広
告挿入システムの処理の流れの後半部分を表わした流れ
図である。
【図38】本発明の第2の変形例における初期化後の広
告挿入システムの処理の流れの前半部分を表わした流れ
図である。
【図39】本発明の第3の変形例における初期化後の広
告挿入システムの処理の流れの前半部分を表わした流れ
図である。
【図40】本発明の第4の変形例における広告挿入シス
テムの構成のうち図2に対応する部分を表わしたブロッ
ク図である。
【図41】本発明の第4の変形例における広告挿入シス
テムの構成のうち図3に対応する部分を表わしたブロッ
ク図である。
【図42】本発明の第5の変形例としてステップS46
4の変形を表わした流れ図である。
【符号の説明】
100 広告挿入システム 101 通信ネットワーク 102 クライアント端末装置 103、103A 広告配信装置 104、104A コンテンツ配信装置 105、105A 広告挿入装置(広告挿入処理装置) 106、106A 情報提供装置(広告挿入処理装置) 111 広告配信処理装置 112 広告配信記憶装置 121 コンテンツ配信処理装置 122 コンテンツ配信記憶装置 134 クライアントID記憶装置 143、157 コンテンツ情報記憶装置 151 挿入判定処理装置 153 挿入判定情報記憶装置 154 運用方針記憶装置 155 クライアント情報記憶装置 156 広告情報記憶装置 158 再生情報記憶装置 501 表示画面

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のクライアント端末と、 有限の再生時間で再生されるコンテンツを指定の配信先
    に配信する複数のコンテンツ配信装置と、 有限の再生時間で再生されるそれぞれの広告をそれぞれ
    の再生時間によって分類して蓄積した広告蓄積手段と、
    この広告蓄積手段によって蓄積された広告の中で選択さ
    れたものを所定の配信先に配信する広告配信手段とを備
    えた複数の広告配信装置と、 前記複数のコンテンツ配信装置の少なくとも一部とリン
    クを張ったリンク手段と、前記クライアント端末がアク
    セスしてきたときリンク手段の張ったリンクの中から所
    望のものを選択させるリンク選択手段と、このリンク選
    択手段によって前記クライアント端末が1つのリンクを
    選択したときそのリンク先のコンテンツが有限の再生時
    間を有するコンテンツであるときには前記広告配信装置
    の広告蓄積手段に蓄積された広告の中からその再生時間
    に対応する再生時間の広告を選択する広告選択手段と、
    この広告選択手段によって選択された広告と前記リンク
    先のコンテンツとを時分割でそのコンテンツを選択した
    クライアント端末に再生のために配信させる配信指示手
    段とを備えた広告挿入処理装置とを具備することを特徴
    とする広告挿入システム。
  2. 【請求項2】 複数のクライアント端末と、 有限の再生時間で再生されるコンテンツを指定の配信先
    に配信する複数のコンテンツ配信装置と、 有限の再生時間で再生されるそれぞれの広告をそれぞれ
    の再生時間によって分類して蓄積した広告蓄積手段と、
    この広告蓄積手段によって蓄積された広告の中で選択さ
    れたものを所定の配信先に配信する広告配信手段とを備
    えた複数の広告配信装置と、 前記複数のコンテンツ配信装置の少なくとも一部とリン
    クを張ったリンク手段と、前記クライアント端末がアク
    セスしてきたときリンク手段の張ったリンクの中から所
    望のものを選択させるリンク選択手段と、このリンク選
    択手段によって前記クライアント端末がリンクを選択し
    たときそのリンク先のコンテンツが有限の再生時間を有
    するコンテンツであるたびに過去のコンテンツに対する
    そのクライアント端末についての広告の挿入実績からそ
    のコンテンツに対して広告を挿入するか否かを判定する
    広告挿入判定手段と、この広告挿入判定手段がそのコン
    テンツに広告を挿入すると判定したときコンテンツに対
    する広告の挿入目標を参照して前記広告配信装置の広告
    蓄積手段に蓄積された広告の中からそのクライアント端
    末に配信する広告を選択する広告選択手段と、この広告
    選択手段によって広告が選択されたときにはその広告と
    リンク先のコンテンツとを時分割で、また広告が選択さ
    れなかったときにはそのコンテンツのみを、そのコンテ
    ンツを選択したクライアント端末に再生のために配信さ
    せる配信指示手段とを備えた広告挿入処理装置とを具備
    することを特徴とする広告挿入システム。
  3. 【請求項3】 前記広告蓄積手段に蓄積されたそれぞれ
    の広告はそれらの再生時間の長さに応じて複数のグルー
    プに区分けされており、前記広告選択手段は対応するグ
    ループの広告群の中から広告を1つずつ選択することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の広告挿入シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記広告挿入処理装置はポータルサイト
    に備えられていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の広告挿入システム。
  5. 【請求項5】 前記コンテンツおよび広告は動画である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の広告挿
    入システム。
  6. 【請求項6】 前記コンテンツおよび広告は前記クライ
    アント端末の表示画面の少なくとも一部に設けられた表
    示枠に表示されることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の広告挿入システム。
  7. 【請求項7】 前記広告挿入処理装置はコンテンツに対
    する広告の挿入目標を運用方針として設定する運用方針
    設定手段を具備することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の広告挿入システム。
  8. 【請求項8】 前記運用方針設定手段は、前記コンテン
    ツと広告の再生時間の比の目標を目標時間比として設定
    することを特徴とする請求7記載の広告挿入システム。
  9. 【請求項9】 前記運用方針設定手段は、前記コンテン
    ツの再生される回数に対する広告の再生される回数の比
    の目標を目標回数比として設定することを特徴とする請
    求7記載の広告挿入システム。
  10. 【請求項10】 前記運用方針設定手段は、前記クライ
    アント端末装置ごとに広告の挿入目標を運用方針として
    設定することを特徴とする請求7記載の広告挿入システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記コンテンツの再生時間に対する前
    記広告配信装置から前記クライアント端末装置に対して
    1回で配信される広告の再生時間が前記目標時間比を越
    えるときには、複数のコンテンツのうちの一部のコンテ
    ンツに広告を挿入しないことで目標時間比を調整する目
    標時間比調整手段を具備することを特徴とする請求項8
    記載の広告挿入システム。
  12. 【請求項12】 前記広告蓄積手段に蓄積されたそれぞ
    れの広告はそれらの再生時間の長さに応じて複数のグル
    ープに区分けされており、コンテンツに挿入する広告は
    前記目標時間比に沿うような再生時間のグループから選
    択することを特徴とする請求項8記載の広告挿入システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記広告蓄積手段に蓄積されたそれぞ
    れの広告はそれらの再生時間の長さに応じて複数のグル
    ープに区分けされており、コンテンツに挿入する広告は
    前記グループをランダムに選択することで選択すること
    を特徴とする請求項11記載の広告挿入システム。
  14. 【請求項14】 前記コンテンツに挿入する広告は前記
    広告蓄積手段に蓄積された広告の中からランダムに選択
    することを特徴とする請求項11記載の広告挿入システ
    ム。
  15. 【請求項15】 コンテンツの鑑賞を行うクライアント
    端末が有限の再生時間で再生されるコンテンツを指定す
    るたびに、コンテンツに挿入する広告の挿入の可否を予
    め設定しておいた運用方針とそのクライアント端末がコ
    ンテンツに対して実際に広告を挿入した挿入実績から判
    定する広告挿入可否判定ステップと、この広告挿入可否
    判定ステップでコンテンツに対する広告の挿入を可とす
    る判定が行われたとき、そのコンテンツに挿入する広告
    を選択する広告選択ステップと、 前記広告挿入可否判定ステップでコンテンツに対する広
    告の挿入を可とする判定が行われたときには、そのコン
    テンツを格納したコンテンツ配信装置に前記クライアン
    ト端末へのコンテンツの配信を指示すると共に、前記広
    告選択ステップで選択した広告をそのコンテンツに挿入
    する形で配信を指示する広告挿入可時配信処理ステップ
    と、 前記広告挿入可否判定ステップでコンテンツに対する広
    告の挿入を可としない判定が行われたときには、そのコ
    ンテンツを格納したコンテンツ配信装置に前記クライア
    ント端末へのコンテンツのみの配信を指示する広告挿入
    否時配信処理ステップとを具備することを特徴とする広
    告挿入方法。
  16. 【請求項16】 前記運用方針は、コンテンツの再生時
    間の総和に対する広告の再生時間の総和の比が予め定め
    た目標値となるように、それぞれのコンテンツに対して
    広告の挿入の可否を判定することであることを特徴とす
    る請求項15記載の広告挿入方法。
  17. 【請求項17】 前記運用方針は、コンテンツの再生回
    数の総和に対する広告の再生回数の総和の比が予め定め
    た目標値となるように、それぞれのコンテンツに対して
    広告の挿入の可否を判定することであることを特徴とす
    る請求項15記載の広告挿入方法。
  18. 【請求項18】 広告はその再生時間の長さに応じて複
    数のグループに区分けされており、前記運用方針に沿っ
    て適切な再生時間のグループから広告が選択されること
    を特徴とする請求項15記載の広告挿入方法。
  19. 【請求項19】 コンピュータに、 コンテンツの鑑賞を行うクライアント端末が有限の再生
    時間で再生されるコンテンツを指定するたびに、コンテ
    ンツに挿入する広告の挿入の可否を予め設定しておいた
    運用方針とそのクライアント端末がコンテンツに対して
    実際に広告を挿入した挿入実績から判定する広告挿入可
    否判定処理と、 この広告挿入可否判定処理でコンテンツに対する広告の
    挿入を可とする判定が行われたとき、そのコンテンツに
    挿入する広告を選択する広告選択処理と、 前記広告挿入可否判定処理でコンテンツに対する広告の
    挿入を可とする判定が行われたときには、そのコンテン
    ツを格納したコンテンツ配信装置に前記クライアント端
    末へのコンテンツの配信を指示すると共に、前記広告選
    択処理で選択した広告をそのコンテンツに挿入する形で
    配信を指示する広告挿入可時配信処理と、 前記広告挿入可否判定処理でコンテンツに対する広告の
    挿入を可としない判定が行われたときには、そのコンテ
    ンツを格納したコンテンツ配信装置に前記クライアント
    端末へのコンテンツのみの配信を指示する広告挿入否時
    配信処理とを実行させることを特徴とする広告挿入プロ
    グラム。
  20. 【請求項20】 前記運用方針は、コンテンツの再生時
    間の総和に対する広告の再生時間の総和の比が予め定め
    た目標値となるように、それぞれのコンテンツに対して
    広告の挿入の可否を判定することであることを特徴とす
    る請求項19記載の広告挿入プログラム。
  21. 【請求項21】 前記運用方針は、コンテンツの再生回
    数の総和に対する広告の再生回数の総和の比が予め定め
    た目標値となるように、それぞれのコンテンツに対して
    広告の挿入の可否を判定することであることを特徴とす
    る請求項19記載の広告挿入プログラム。
  22. 【請求項22】 広告はその再生時間の長さに応じて複
    数のグループに区分けされており、前記運用方針に沿っ
    て適切な再生時間のグループから広告が選択されること
    を特徴とする請求項19記載の広告挿入プログラム。
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