JP2002031670A - A/d変換器試験用の効率的データ転送を含む装置及び方法 - Google Patents

A/d変換器試験用の効率的データ転送を含む装置及び方法

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JP2002031670A JP2001121372A JP2001121372A JP2002031670A JP 2002031670 A JP2002031670 A JP 2002031670A JP 2001121372 A JP2001121372 A JP 2001121372A JP 2001121372 A JP2001121372 A JP 2001121372A JP 2002031670 A JP2002031670 A JP 2002031670A
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    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/319Tester hardware, i.e. output processing circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/10Calibration or testing
    • H03M1/1071Measuring or testing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の生産試験時間を低減する試験シ
ステム及び方法を提供する。 【解決手段】 ワークステーション118のユーザは試
験本体120に制御信号を送信して、nビットコードワ
ード毎にmビットパケットを送る。試験メインフレーム
110は通信チャンネル116によって試験メインフレ
ームに同時に転送できるmビットパケットの数を計算す
る。試験メインフレームが一旦データを捕獲すると、試
験メインフレームは各mビットパケットに加えて合計が
最初のnビットのコードワードの値になるオフセット値
を決定することによって、このmビットのパケット化デ
ータから元のnビットのコードワードを再生する。試験
メインフレームはnビットコードワードを更に処理し
て、装置が操作性の所定の判定基準に及第するか否かを
決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はA/D変換器の試
験に関し、より詳細には、効率的データ転送体系(sc
heme)を有する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生産の際、A/D変換器(ADC:an
alog−to−digital converte
r)は試験状態にあるADC、即ち装置の種々の性能パ
ラメータがそれぞれの仕様を満たしているか否かを調べ
ることによって試験される。生産試験の際のADCの2
つの共通に測定される性能パラメータは、微分非線形性
(DNL:differential nonlini
earity)及び積分非線形性(INL:integ
ral nonliniearity)である。これら
の性能パラメータを測定する種々の方法は、参照によっ
て本願に組み込まれるティー・キューエル(T.Kuy
el)による「A/D変換器の線形性試験の論点(Li
nearity testing issues of
analog to digital conver
ter)」、アイトリプルイー(IEEE)国際試験会
議(International Test Conf
erence)、第747頁から第756頁(1999
年)に説明されている。
【0003】組込み型A/D変換器(ADC)を試験す
る最も速い既知の方法は、コードステップ当り多数のデ
ータ点を収集すると共に、INL、DNL及びコード遷
移を計算する方法に言及するヒストグラム試験方法であ
る。この方法は参照によって本願に組み込まれるエム・
マホニー(M.Mahoney)による「アナログ及び
混合信号回路の教本DSPベース試験(Tutoria
l DSP−Based Testing of An
alog and Mixed−signalCirc
uits)」(1987年)に述べられている。
【0004】代表的な試験の流れはADC入力に対して
強制されるアナログレベルを含んでいる。入力信号、即
ち、所定の最小値から所定の最大値まで時間と共に線形
的に増大する電圧が加えられる。ADCは所定の瞬間に
入力信号のサンプルを取り出して、このサンプルを変換
器の出力上のコードワードに変換する。2つの連続した
サンプル間で経過する時間△tは、どの程度頻繁にAD
Cが標本化周波数fsa mple=1/△tに従って入力信号
のサンプルを取るかを決定する。DNL及びINLにつ
いてADCの正確な試験を達成するために、コードワー
ド当りのサンプル数は十分に大きくなければならない。
実用的サンプルは400kHzの標本化周波数fsample
を用いた12ビットADCの試験を含み、テスタはコー
ドワード当り64サンプルを取り出すように配置されて
いる。一般に、ADCの各出力は個別のステップで時間
と共に線形的に増加する信号を発生し、入力信号に追従
する。各個別のステップはデジタルコードワードを生
む。
【0005】ADCの不完全性に起因して、出力信号は
理想的な出力信号から逸脱する。テスタによる信号の測
定は、ADCの品質の特徴付けを提供する。各ステップ
の幅はADCの関連するDNLの尺度である。更なるパ
ラメータ、即ちINLは期待された各出力の遷移点と実
際の遷移点との間の差分を表す。所定の点に対するIN
Lは、関連する点までステップ当りのDNLの個々の値
を合算することによって決定することもできる。この測
定はまた、零より大きな第1のコードワードを変換器が
出力するときの電圧を決定することにより、第1のステ
ップ、即ち、ステップ000の幅を測定することによっ
てADCのオフセットを決定するのに好適である。
【0006】半導体を試験する従来の自動試験システム
は、ワークステーション、ハンドリング装置、試験本体
及び試験メインフレームを備えている。試験メインフレ
ームは、少なくとも1つのシーケンサー制御モジュー
ル、及びデジタルパターンメモリを有するデジタルメイ
ンフレームボードを備えている。ハンドリング装置はワ
ークステーションに接続されている。ワークステーショ
ンにおいて、ユーザはデジタルパターンメモリに記憶さ
れるべきパターンファイルを提供することができる。デ
ジタルパターンメモリ及び刻時情報と結合したシーケン
サー制御モジュールは、試験状態にある装置に加えられ
るベクトル列を制御する試験本体に各制御信号を提供す
る。また、このモジュールは、試験状態にある装置を誘
導して試験本体に位置する試験プローブと直接接触させ
るハンドリング装置によって受信される各制御信号をも
たらす。A/D変換器等の試験状態にある装置はベクト
ル列に応答して試験信号毎にnビットのコードワード出
力を発生する。これらのコードワードは試験本体に位置
するデジタル収集メモリに記憶される。通信チャンネル
は各制御信号及びデータを転送するために、ワークステ
ーション、ハンドリング装置、試験本体及び試験メイン
フレームを共にリンクさせる。試験メインフレームは試
験本体に制御信号を送信して、各試験信号サンプルに対
応するnビットのコードワードを送信する。データは試
験メインフレームにあるデジタル信号プロセッサで処理
されて、ヒストグラムを構築すると共に、試験状態にあ
る装置に対してDNL及びINLの双方を計算するよう
になっている。この全プロセスは数千回の変換に対して
繰り返される。各変換から蓄積されたデータは、試験状
態にある装置が機能性に対する所定の判定基準を満たし
たか否かを決定するのに使用される。
【0007】多くの商業的テスタにおいて、デジタル収
集メモリからテスタメモリにデータを転送することは非
常に遅いプロセスである。更に、ヒストグラム試験方法
は、数百のコード及び数千の変換を収集してかなり正確
な結果を得ることを要求するが、このことはメモリ転送
問題を更に悪化させる。しばしばメモリ転送がDNL及
びINL試験時間のうちの50%以上を占める。例え
ば、毎秒400Kのサンプルの変換速度で12ビットA
DCのDNL及びINLを推定するのには、95,00
0サンプルをデジタル収集メモリからテスタメモリに転
送しなければならない。95,000サンプルに対する
メモリ転送時間は、テラダイン(TERADYNE:商
標名)社によって販売されているモデルA580等の高
度混合信号試験システム(Advanced Mixe
d−Signal Test System)について
は198msである。INL及びDNL試験が3つの異
なる供給電圧で実行されるべきであれば、全メモリ転送
時間は594msとなろう。毎秒の試験コストを5セン
トと仮定すれば、このことは装置当り略3セントの試験
コストになる。単にデータを転送することに対するこの
種の高いコストは、大量の生産試験に対しては受け入れ
ることはできない。
【0008】また、ADCの分解能に関するレベルが増
大することによって、測定すべき遷移レベルの数が増大
し、INL及びDNLのこれらの測定の精度により大き
な要求を課することとなる。このレベルの精度を達成す
るのに要求される測定時間は、付加的ビット毎に4倍増
大することとなる。この結果、ADCを徹底的に試験す
るのに要求される総合時間は、分解能の付加的ビット毎
に8倍増大することとなる。
【0009】ハードウェア・ヒストグラム化として知ら
れる代替アプローチにおいて、フィールドプログラミン
グ・ゲートアレイ(FPGA:field progr
amming gate array)が装置インター
フェースボード(DIB:device interf
ace board)に固着される。このFPGAはヒ
ストグラムを発生すべくプログラムされる。ヒストグラ
ムデータはDIB上のスタテックRAM(SRAM:s
tatic random access memor
y)等のメモリチップに記憶される。ヒストグラムデー
タはADC出力データと比較してはるかに少ない。従っ
て、このデータはテスタメモリに非常に高速に転送する
ことができる。この技術はデータ転送時間を低減するも
のの、幾つかの欠点を有する。第1に、FPGA、SR
AM等のような全ての付加したハードウェア構成要素を
テスタ及び試験状態にある装置と同期させることは困難
な作業である。この種の技術を現在の生産試験に組み込
むことは広範なエンジニアリング時間を要求することと
なる。第2に、試験回路群に付加された付加的ハードウ
ェア構成要素は故障し易い。従って、付加的試験コード
は、付加された試験ハードウェアの機能性を確かめるた
めに書き込んでかつ頻繁に実行しなければならない。
【0010】別のアプローチは、参照によって本願に組
み込まれる、デ・ベリーズ(DeVeries)他によ
る1996年10月4日付けで出願された米国特許第
5,854,598号に規定されている。教示されるこ
の方法は関連するコードワードの最下位ビットの数及び
関連するコードワードに対応する試験信号の値に基づい
て関連するコードワードを再構成する段階を含んでい
る。しかしながら、この方法及び装置は低域フィルタの
付加を必要とすることによって、最下位ビットの信号を
この低域フィルタに通してシステムに固有のノイズに起
因するこの最下位ビットのトグリングを除去している。
この解法は試験シーケンスに遅延を付加するが、このこ
とは望ましくない。更に重要なことに、このポストフィ
ルタリング解法は、最下位ビットのトグリングがノイズ
によって生じる領域での関連するコードワードの不正確
な変換をもたらす。こうして、このアプローチによる再
構成されたコードワードを使用して計算したDNL及び
INLは、ノイズの存在において不正確となろう。この
アプローチは、大規模システム内の組込み型ADCに関
するおおよその評価に対して十分に正確なDNL及びI
NLを与え得るが、独立型(stand−alone)
ADCに関する生産試験に対しては使用することができ
ない。カタログ製品として販売されているADC等の独
立型ADCは、生産試験の際にDNL及びINLの正確
な測定を必要とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の理由のために、
デジタル収集メモリからテスタメモリへのデータ転送速
度を増大させるADC試験のための効率的なメモリ転送
技術の開発が緊急を要している。しかしながら、この新
しい技術は既存の試験フローに対する広範な変更を要求
すべきではなく、この結果、変更を実施する際のエンジ
ニアリングコストが最小限度となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願で説明する試験シス
テム及び方法は、A/D変換器(ADC:analog
−to−digital converter)の生産
試験時間を低減する。詳述すると、本発明による装置及
び方法は、試験本体に位置するデジタル収集メモリ及び
試験メインフレームに位置するテスタメモリの間のデー
タ転送時間を低減する。試験システムはワークステーシ
ョン、ハンドリング装置、試験本体及び試験メインフレ
ームを備えている。このハンドリング装置はワークステ
ーション及び試験メインフレームに結合している。ユー
ザはワークステーションを介して入力を供給して試験メ
インフレームをトリガし、試験本体に各制御信号をもた
らして、ベクトル列が試験状態にある装置に加えられる
ようにすることができる。また、各制御信号は、試験状
態にある装置を誘導して試験本体上に位置する試験プロ
ーブと直接接触させるようにするハンドリング装置に送
信することができる。試験状態にある装置、特にA/D
変換器は、ベクトル列に応答して、試験信号毎にnビッ
トのコードワード出力を発生する。
【0013】通信チャンネルは各制御信号及びデータを
転送するために、ワークステーション、ハンドリング装
置、試験本体及び試験メインフレームを共にリンクして
いる。試験メインフレームは試験本体に各制御信号を送
信して、nビットのコードワード毎に最下位ビットのm
ビットパケット(mはnよりも小さい)を送信するよう
になっている。代替例において、ワークステーションの
ユーザはシーケンサー制御モジュールを付勢して、試験
本体に各制御信号を送信し、nビットのコードワード毎
にmビットパケット(mは最下位ビットによるシステム
に固有のノイズ振幅に比例する)を送信することができ
る。試験メインフレームは通信チャンネルによってこの
試験メインフレームに同時に送信することができるmビ
ットパケットの数を計算する。一旦、試験メインフレー
ムが試験メモリにてこのデータを捕獲すると、試験メイ
ンフレームは各mビットパケットに加えて合計が元のn
ビットコードワードの値になるオフセット値を決定する
ことによって、このmビットパケット化したデータから
元のnビットコードワードを再生する。試験メインフレ
ームはnビットコードワードをさらに処理して、装置が
操作性の所定の判定基準に及第するか否かを決定する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は図1に示す既知の自動試
験システムと比較することによってより良好に理解する
ことができる、この自動試験システム100は試験状態
にある半導体または装置(図示せず)を試験する。従来
の自動試験システムは一般に、テスタメモリ112及び
処理装置114を有する試験メインフレーム110と、
通信チャンネル116と、コンピュータ化ワークステー
ション118と、試験本体120と、ハンドリング装置
122とを備えている。試験メインフレーム110は少
なくとも1つのシーケンサー制御モジュール111と、
デジタルパターンメモリ115を有するデジタルメイン
フレームボード113とを備えている。ハンドリング装
置122はワークステーション118に結合している。
ワークステーション118では、ユーザはデジタルパタ
ーンメモリ115に記憶すべきパターンファイルを提供
することができる。デジタルパターンメモリ115及び
刻時情報と結合しているシーケンサー制御モジュール1
11は、試験状態にある装置(図示せず)に加えられる
ベクトル列を制御する試験本体に各制御信号をもたら
す。また、シーケンサー制御モジュール111は、試験
状態にある装置を操作して試験本体120上に位置する
試験プローブ124と直接接触するようにするハンドリ
ング装置122に転送される各制御信号をもたらす。
【0015】各制御信号は通常、通信チャンネル116
によって送信されるデジタル値である。これらの制御信
号は試験本体120内のハードウェアを構成して、試験
に要求される測定を行うようになっている。試験本体1
20内のハードウェアは各制御信号に従って刺激(st
imulus)を与えると共に、試験状態にある装置か
らの各応答を測定する。各制御信号はまた試験本体12
0のハードウェアを構成して、適切なビットを試験メイ
ンフレーム110に送信する。通信チャンネル116は
ワークステーション118、ハンドリング装置122、
試験本体120及び試験メインフレーム110を接続し
ている。
【0016】A/D変換器等の試験状態にある装置はベ
クトル列に応答して、試験本体120に位置しているデ
ジタル収集メモリ121に記憶されている試験信号毎に
nビットのコードワード出力を発生する。シーケンサー
制御モジュール111は各制御信号を試験本体120に
送信して、各試験信号サンプルに対応する各nビットの
コードワードを送信する。データは試験メモリ112に
記憶されると共に、試験メインフレーム110に存する
プロセッサ114で処理されて、ヒストグラムを作ると
共に、試験状態にある装置に対してDNL及びINL双
方を計算する。この全プロセスは数千の変換に対して繰
り返される。各変換から蓄積されたデータは、試験状態
にある装置が機能性に対する所定の判定基準を満たした
か否かを決定するのに使用される。
【0017】本発明による試験システムの実施例は、シ
ーケンサー制御モジュール111が各制御信号を試験本
体120に送信して、nビットの各コードワード毎に最
下位ビットのmビットパケットをテスタメモリ112に
送信するようにして、デジタルパターンデータメモリ1
15に記憶したパターンファイルを変更する。代替例で
は、ワークステーション118のユーザはシーケンサー
制御モジュール111を通して各制御信号を試験本体1
20に送信して、各nビットコードワード毎にmビット
パケットをテスタメモリ112に送信することができ
る。シーケンサー制御モジュール111は、通信チャン
ネル116によって試験メインフレーム110に同時に
送信することができるmビットパケットの数を計算す
る。mビットパケットはテスタメモリ112に捕獲され
る。処理装置114はmビットパケットを検索すると共
に、各mビットパケットに加えて合計が元のnビットコ
ードワードの値になるオフセット値を決定することによ
って各mビットパケットから元のnビットコードワード
を再生する。処理装置114は更にデータを処理して、
装置が操作性の所定の判定基準に及第するか否かを決定
する。
【0018】本発明による試験システムの別の実施例
は、テスタ中央処理装置126及びデジタル信号プロセ
ッサ(DSP:digital signal pro
cessor)128を備えた処理装置114を含むこ
とができる。テスタ中央処理装置126は、各mビット
パケットに加えて合計が最初のnビットコードワードの
値になるオフセット値を決定するための命令のセットを
含むことができる。代替例においては、DSP128は
各mビットパケットに加えて合計が元のnビットコード
ワードの値になるようにするオフセット値を決定する機
能性を備えることができる。DSP128は一般に、中
央処理装置126に比例してはるかに高速処理であると
共に、1秒当りより多くのコードの命令を処理すること
ができるので、単にDSP128を備えた処理装置は最
も速い解法を提示することとなろう。
【0019】本発明によるデータ転送シーケンスプロセ
スを示すために、既知のサンプリング技術を図2及び図
3を用いて再吟味する。図2はサンプル入力信号200
及び得られた理想的なnビットADCのコードワード2
10を示している。代表的な試験フローはADC入力に
強制されたアナログレベルを含んでいる。入力信号20
0、即ち、所定の最小値から所定の最大値まで時間と共
に線形的に増大する電圧が加えられる。図3に示すよう
に、ADCは矢印で表される所定の各瞬間に入力信号の
サンプルを取ると共に、このサンプルを変換器の出力上
のコード・ワードに変換する。2つの連続したサンプル
間で経過する時間△tは、標本化周波数fsample=1/
△tに従ってどれ程頻繁にADCが入力信号のサンプル
を取るのかを決定する。従来技術で説明したように、D
NL及びINLに関してADCの正確な試験を達成する
ために、コードワード当りのサンプル数は十分に大きく
なければならない。実用的な例は400kHzの標本化
周波数fsampleを用いた12ビットADCの試験を含ん
でおり、この際、テスタはコードワード当り64のサン
プルを取るように配置されている。一般に、ADCの各
出力は個別ステップで時間と共に線形に増大する信号を
発生し入力信号に従う。各個別ステップはデジタルコー
ドワードを生む。ADCが線形であれば、全てのコード
のステップサイズは等しくなり、かつ各コードはADC
出力に等しい回数存在することとなる。
【0020】従来の試験システムに対立するものとし
て、本発明によるプロセスでは、データ転送は3段階で
実行される。第1の段階はnビットADC出力のm個の
最下位ビット(LSB:least signific
ant bit)のみを捕獲することを含む。第2の段
階はk個のコードの最下位ビットをパックする(pac
king)と共に、これらをbビット幅のバスによって
テスタメモリに移動させること(k= で、 は最も近い整数への切捨てを表している)を含んでい
る。例えば、バスが16ビット幅でm=3であれば、5
個のコードが1つの周期でテスタメモリに送信され、メ
モリ転送時間は1/5に低減される。第3の段階は図6
のフローチャート(本明細書にて後で更に詳細に説明す
ることとする)によって表される方法を使用してADC
のm個のLSBから実際のnビットのADCコードを再
生することを含んでいる。再生手順の計算のオーバーヘ
ッドは最小限度であり、このことはADCの生産試験時
間の大きな節約につながる。
【0021】本発明に従ってデータ転送技術を実施する
のに必要な各段階の誘導は明瞭化のために次のように提
示される。元のnビットのADCの出力コードワードl
は2つの整数の和として表すことができる。
【0022】
【数1】 第1の整数lmLSBはテスタメモリ112に転送した最下
位ビット(LSB)のmビットパケットによって表され
る整数である。第2の整数loffsetはnビットADC出
力コードワードを得るために第1の整数lmLSBに加算さ
れなければならないオフセット値である。このオフセッ
ト値loffsetは、0,1x2m,2x2m,....,
(2n-m−1)x2mによって与えられるそのようなオフ
セットが2n- m個あることを認めることによって決定さ
れる。もし最後のオフセット値(2n-m−1)x2mが2
m−1に加えられれば、nビットADCの最高コード2n
−1が得られる。ランプ(ramp)が試験信号に使用
されると仮定すれば、本発明による方法は、オフセット
値loffsetを発生させて、各mビットLSBパケットか
ら各nビットADC出力コードワードを再生させるとい
う上述のデータの前記特性を利点として有する。
【0023】図4はランプ入力信号によって刺激(ex
cited)された8ビットADC(m=8)用のテス
タメモリに送信した最後の3つのLSB(m=3)の例
である。ランプの傾斜を調整して、平均して8サンプル
/コードを得るようになっている。こうして、合計で2
8x8=2,048個の出力サンプルがある。図4にお
いては、100及び300の間の各サンプルのLSBの
みを示している。ADC回路に発生する不規則ノイズを
モデル化するために、3σ=4LSBを有する通常分布
しているノイズ信号がランプ入力に加えられる。ビット
D2(第3のビット)に対して、不規則ノイズは遷移の
エッジでのみ作用し、一方、他のビットはノイズによっ
て完全に崩れている。m番目のビットにおいてノイズに
影響されない相当数のサンプルを得るために、ノイズレ
ベルより上の少なくとも1つ以上のビットを図1のテス
タメモリに送信しなければならない。こうして、LSB
の数mは次の等式によって得られる。
【0024】
【数2】 式中、記号 は次の整数へ丸めること(rounding dow
n)を表している。8ビットADCの例に対して、LS
Bの数mはm>2+1=3である。本発明によるプロセ
スを使用して12ビットADC上で行った実験は、テス
タメモリに4ビットを送信すること(m=4)で正確な
INL及びDNL値が与えられたことを示している。
【0025】図4に示すように、第1及び第2の領域、
即ち、Region1及びRegion0はADC出力
サンプルによってそれぞれ識別される。これらの領域、
即ちRegion1及びRegion0はADCのm番
目のビットを調べることによって識別される。Regi
on1では、ADCの(m+1)番目のビットは切り替
わらず、このためloffsetは一定のままである。しかし
ながら、Region0では、(m+1)番目のビット
が“0”から“1”の値に或いは“1”から“0”の値
に切り替わる。こうして、オフセット値loffsetは2つ
の異なる値を有することができる。しかしながら、適切
なオフセット値loffsetはこの領域、即ち、Regio
n0をモニタすることによって識別することができる。
【0026】図5に図示するように、この例のm番目の
ビットまたは第3のビットが示されている。Regio
n0でのサンプルに対してm番目のビットが“1”であ
れば、このサンプルに対するオフセット値loffsetはR
egion1と同一である。Region0でのサンプ
ルに対してm番目のビットが“0”であれば、オフセッ
ト値はloffset+2mと等価である。各領域、即ち、R
egion1及びRegion0は、ADC出力のm番
目のビットについてR個の連続した“1”または“0”
の発生によって規定される。Rの値はnビットADCコ
ードを再生するのに使用され、次の等式に基づいて選択
しなければならない。
【0027】
【数3】
【0028】図6に示すように、mビットパケットに加
えるべき適切なオフセット値を識別するために、本発明
による方法はオフセット値loffsetを零に初期化する。
状態0の場合、m番目のビットに応じて、オフセット値
がmビットパケットに加えられる。m番目のビットが
“1”であれば、loffset−2mのオフセット値がmビ
ットパケットに加えられる。m番目のビットが“0”で
あれば、loffsetのオフセット値がmビットパケットに
加えられる。m番目のビットの連続した“0”の数がカ
ウントされる。カウントが所定の最大カウントRを超え
ていれば、状態は状態1に変化し、連続した値の数のカ
ウントは零に初期化し直される。状態1における場合、
オフセット値loffsetは常にmビットパケットに加えら
れる。m番目のビットが“1”であれば、連続した値の
カウントは1だけ増分される。m番目のビットが“0”
であれば、連続した値のカウントは零に初期化し直され
る。m番目のビットの連続した“1”の数がカウントさ
れる。カウントが所定の最大カウントRを超えていれ
ば、状態は状態0に変化し、連続した値の数のカウント
は零に初期化し直される。また、この結果、オフセット
値loffsetは2mだけ増分される。
【0029】本発明による前述した方法は、試験時間の
低減及びシステムコストの節約を含む長所を有する。テ
キサス・インスツルメンツ(商標名:Texas In
struments)社によって販売されているモデル
TLV2541等の12ビットADC及びテラダイン
(商標名:TERADYNE)社によって販売されてい
るモデルA580等の高度混合信号試験システム(Ad
vanced Mixed−Signal Test
System)を使用して、ADCのINL及びDNL
が3通りの異なる供給電圧条件に対して計算され、略3
39.65msの試験時間の節約をもたらした。317
回の試験に渡って平均化した全試験時間の節約は、従来
方法は196.28msec持続するが、一方、本発明
による方法は試験時間で113.22msecの推定し
た節約を有する83.06msec持続することを明ら
かにした。試験が仮に3通りの異なる供給電圧条件で行
われたならば、各節約は339.65msecである。
また、コード当り32個のサンプルが収集されれば、各
節約は468.6msecである。最後に、14ビット
変換器に対する推定節約は1.875secである。
【0030】コード当り32個のサンプルを有するラン
プ入力に基づくINL及びDNLに対する予測した試験
時間の各節約に基づいたコスト節約の諸例は、496m
sの時間節約を有する12ビットADCに対する試験コ
ストの節約が、1秒当り5セントと仮定して、1回の試
験当り2.48セントであることを示している。100
万個の装置に対して推定される総合試験コスト節約は、
297,600円(24,800ドル:1ドル=124
円で換算)である。14ビットADCに対して、試験時
間の各節約は略1.876sであり、このことは装置当
り9.92セントの試験コストの節約に言い換えられ
る。こうして、百万個の装置に対して推定される総合試
験コスト節約は、12,300,800円(99,20
0ドル)に近い。更に、16ビットADCに対して、試
験時間の節約は略7.504sであり、このことは装置
当り39.68セントの試験コストの節約に言い換えら
れる。百万個の装置に対して推定される総合試験コスト
節約は、49,203,200円(396,800ド
ル)の実質的節約である。
【0031】図7(a)及び図7(a)は本発明による
方法によって得たDNL値対従来方法によって得たDN
L値をそれぞれ図示している。図示のように、仮にある
としても、DNLの計算した各値は僅かな変化であり、
このことは本発明による方法及び装置を使用して精度は
失われていないことを明らかにしている。
【0032】前述の明細書で用いた用語及び表現は本願
では説明上の用語として使用されているものであり限定
的なものではなく、また図示し説明した特徴の等価物ま
たはその一部分を排除するこの種の用語及び表現の使用
を意図するものではなく、この発明の範囲は特許請求の
範囲によってのみ定義され制約されることが了知され
る。
【0033】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。
【0034】(1)A/D変換器を試験して該A/D変
換器の特性パラメータを発生するシステムにおいて、
(a)前記A/D変換器を載置するためのハンドリング
装置と、(b)前記ハンドリング装置に結合した通信チ
ャンネルと、(c)複数の試験プローブを有し、ベクト
ル列を前記A/D変換器に加え、前記通信チャンネルに
結合した試験本体と、(d)前記通信チャンネルに結合
し、ユーザ入力に応答するコンピュータ化ワークステー
ションと、(e)前記通信チャンネルに結合して、複数
のnビットのコードワードを処理する試験メインフレー
ムと、を具備し、(f)前記ハンドリング装置が前記試
験メインフレームに応答して、試験状態にある装置を位
置決めして、前記試験本体の前記複数の試験プローブに
接触し、(g)前記試験本体が前記試験メインフレーム
に応答して、試験状態にある前記装置に複数の試験信号
を加え、前記A/D変換器が前記複数の試験信号に応答
して、各試験信号毎にnビットのコードワードを発生
し、(h)前記試験メインフレームが前記コンピュータ
化ワークステーションのユーザ入力に応答して、複数の
制御信号を発生して、各nビットコードワード毎に最下
位ビットのmビットパケットを前記試験メインフレーム
へ送信し(値mは前記システムに固有のノイズに比例
し、かつmはn未満であり)、前記試験メインフレーム
は最下位ビットの各mビットパケットに応答して、各m
ビットパケットに加わるオフセット値を決定することに
よって前記複数のnビットのコードワードを再生し、前
記試験メインフレームは前記再生した複数のnビットの
コードワード及び操作性の所定の判定基準に応答して、
前記A/D変換器が機能性のレベルに及第するか否かを
決定してなることを特徴とする前記システム。
【0035】(2)第1項記載のシステムにおいて、前
記試験メインフレームが、(a)前記試験本体から前記
試験メインフレームに転送する前記複数のm個の最下位
ビットを決定するプロセスを確立するサブシステムと、
(b)前記試験本体から送信された前記複数のmビット
パケットに応答するテスタ記憶装置と、(c)前記通信
チャンネルを通して前記試験本体から前記テスタ記憶装
置に同時に転送する前記mビットパケットの複数のk個
のコードワードを決定するプロセスを確立する(kはm
で除した前記通信チャンネルの幅の商で、この商は最も
近い整数に丸められる)サブシステムと、(d)前記テ
スタ記憶装置に記憶した前記複数のk個のコードワード
に応答して、各mビットパケットに加えるオフセット値
を決定することによって各mビットパケットから複数の
nビットコードワードを再生する処理装置であって、該
再生したnビットコードワードに応答し、前記装置の特
性パラメータを発生して、前記装置が操作性の所定の判
定基準に及第するか否かを決定する前記処理装置と、を
備えたことを特徴とする前記システム。
【0036】(3)第2項記載のシステムにおいて、前
記処理装置が、(a)テスタ中央処理装置と、(b)前
記テスタ中央処理装置によって実行可能な各命令のプロ
グラムを有形(tangibly)に実施し、各コード
ワード毎に前記複数のm個の最下位ビットに加えるオフ
セット値を決定して再生したnビットデジタルコードワ
ードを得ることによって、各mビットコードワードから
前記nビットの変換したデジタルコードワードを再生す
るプログラム可能な記憶装置と、を備えたことを特徴と
する前記システム。
【0037】(4)第2項記載のシステムにおいて、前
記処理装置が、(a)オフセット値loffset、サンプル
数を表すカウントs、及び状態値Sを零に初期化する初
期化装置と、(b)前記状態値を決定する状態決定装置
であって、前記コードワードのm番目のビットが1であ
るときの第1の状態では、前記カウントsが0に設定さ
れると共に、前記mビットパケットがloffset−2m
オフセット値に加えられ、前記コードワードのm番目の
ビットが0であるときの第1の状態では、前記カウント
sが1だけ増分されると共に、前記mビットパケットが
現在の値loffsetに設定した前記オフセット値に加えら
れ、m番目のビットが1であるときの第2の状態では、
前記カウントsが1だけ増分されると共に、前記mビッ
トパケットが現在の値loffsetに設定した前記オフセッ
ト値に加えられ、m番目のビットが0であるときの第2
の状態では、前記カウントsが0に設定されると共に、
前記mビットパケットが現在の値loffsetに設定した前
記オフセット値に加えられてなる前記状態決定装置と、
(c)最大サンプルカウントRを前記カウントsと比較
するカウント最大決定装置であって、sがRに等しいと
きの前記第1の状態では、前記カウントsが0にリセッ
トされると共に、前記状態が前記第2の状態に設定さ
れ、sがRに等しいときの前記第2の状態では、前記状
態が前記第1の状態に設定され、前記カウントsが0に
リセットされ、かつ前記オフセット値が2mだけ増分さ
れてなる前記カウント最大決定装置と、(d)サンプル
のカウントcを増分するサンプルカウント増分器と、
(e)前記サンプルのカウントcをサンプルの全数Cと
比較する比較器と、を備えたことを特徴とする前記シス
テム。
【0038】(5)試験状態にある装置が適正に機能し
ているか否かを決定する試験システムの方法において、
(a)試験状態にある前記装置に試験信号を供給する段
階であって、前記試験信号は、おのおのが複数のnビッ
トを含む一連の連続したコードワードをA/D変換器の
各出力上に形成するために時間と共に変化すると共に、
所定の電圧範囲をカバーしてなる前記段階と、(b)前
記システムに固有のノイズの値に比例する複数の最下位
ビットを示すmの値を決定する段階と、(c)前記値m
を記憶装置に記憶する段階と、(d)試験状態にある前
記装置から発生した前記複数のn個のデジタルビットの
複数のm個の最下位ビット(m個の最下位ビットはコー
ドワードを構成する)を捕獲する段階と、(e)複数の
k個のコードワードをbビットのバス幅を有するバスに
沿って試験メモリに転送する段階であって、この際、k
が最も近い整数に丸めた最下位ビットmの数によって除
算した前記バスのビット幅の商に等しくてなる前記段階
と、(f)前記複数のk個のコードワードを復号化し
て、nビットデジタルコードワードを再生する段階と、
(g)前記複数のnビットコードワードからパラメータ
変数を計算して、試験状態にある前記装置が操作性の所
定の判定基準に及第しているか否かを決定する段階と、
を具備したことを特徴とする前記方法。
【0039】(6)第5項記載の方法において、前記復
号化段階が、(a)ユーザ入力装置から理想的A/D変
換器に対するコード当りのサンプル平均数を示す値rを
捕獲する段階と、(b)記憶装置に前記値rを記憶する
段階と、(c)標本化領域当りのサンプル数の値Rを次
式に基づいて計算する段階と、 (d)オフセット値loffsetに対する値を0に、サンプ
ル数sに対する値を0に、かつ状態数に対する数を0に
それぞれ初期化する段階と、(e)前記状態数が0でm
番目のビットが1のときにのみ、カウントcの値を0に
設定し、前記オフセット値loffsetをloffset−2m
設定し、かつ前記オフセット値loffsetをmビットコー
ドワードに加える段階と、(f)前記状態数が0でm番
目のビットが0のときにのみ、カウントcの値を1だけ
増分し、かつ前記オフセット値loffsetをmビットコー
ドワードに加える段階と、(g)前記状態数が1でm番
目のビットが1のときにのみ、カウントcの値を1だけ
増分し、かつ前記オフセット値loffsetをmビットコー
ドワードに加える段階と、(h)前記状態数が1でm番
目のビットが0のときにのみ、カウントcの値を0に設
定し、かつ前記オフセット値loffsetをmビットコード
ワードに加える段階と、(i)前記状態数が0に等し
く、前記カウントが前記値Rに等しいときにのみ、前記
状態数を1に設定し、かつ前記カウントを0に等しく設
定する段階と、(j)前記状態数が0に等しく、前記カ
ウントが前記値Rに等しいときにのみ、前記状態数を0
に設定し、前記カウントを0に等しく設定し、かつ前記
オフセット値loffsetをloffset+2mに等しく設定す
る段階と、(k)サンプル数sを1だけ増分する段階
と、(l)前記サンプル数sがサンプルの総数S未満で
あるときにのみ、段階(a)から段階(k)を繰り返す
段階と、を備えたことを特徴とする前記方法。
【0040】(7)第5項記載の方法において、転送す
る最下位ビットの前記値mを決定する前記段階は、ユー
ザ入力装置から前記値mを捕獲する段階を含むことを特
徴とする前記方法。
【0041】(8)第5項記載の方法において、転送す
る最下位ビットの前記値mを決定する前記段階は、次式
に基づいて前記値mを計算する段階を含むことを特徴と
する前記方法。
【0042】(9)試験システムのテスタメモリによっ
て読み出し可能なプログラム可能記憶装置を有し、テス
タ制御装置によって実行可能な各命令のプログラムを有
形に実施して、前記試験システムの試験本体から前記テ
スタメモリにデータを転送する段階と、試験状態にある
装置によって生成されるnビットのコードワードを再生
して更なる処理を実行して、試験状態にある前記装置が
操作性の所定のレベルを満たすか否かを決定するための
パラメータを計算する段階とを含む方法を実行してなる
前記試験システムにおいて、前記方法が、(a)A/D
変換器の入力に、おのおのが複数のnビットを含む一連
の連続したコードワードを前記A/D変換器の各出力上
に形成するために時間と共に変化すると共に、所定の電
圧範囲をカバーする試験信号を供給する段階と、(b)
前記試験システムに固有のノイズに比例した複数の最下
位ビットを示す数mの値を捕獲する段階と、(c)前記
値mを記憶装置に記憶する段階と、(d)前記A/D変
換器から発生した前記複数のnデジタルビットのうちの
複数のm個の最下位ビット(m個の最下位ビットはコー
ドワードを構成する)を捕獲する段階と、(e)複数の
k個のコードワードをbビットのバス幅を有するバスに
沿って試験メモリに転送する(kは最も近い整数に丸め
られた最下位ビットの値mによって除される前記バスの
ビット幅の商に等しい)段階と、(f)前記複数のk個
のコードワードを前記複数のnビットのコードワードに
復号化する段階と、(g)前記複数のnビットコードワ
ードから各パラメータの変数を計算して、試験状態にあ
る前記装置が操作性の所定の判定基準に及第するか否か
を決定する段階と、を具備したことを特徴とする前記方
法。
【0043】(10)第9項記載の方法において、転送
する最下位ビットの前記値mを決定する前記段階は、ユ
ーザ入力装置から前記値mを捕獲する段階を含むことを
特徴とする前記方法。
【0044】(11)第9項記載の方法において、転送
する最下位ビットの前記値mを決定する前記段階は、次
式に基づいて前記値mを計算することを特徴とする前記
方法。
【0045】(12)第9項記載の方法において、前記
復号化段階が、(a)ユーザ入力装置から理想的A/D
変換器に対するコード当りのサンプルの平均数を示す値
rを捕獲する段階と、(b)前記値rを記憶装置に記憶
する段階と、(c)標本化領域当りのサンプル数の値R
を次式に基づいて計算する段階と、 (d)オフセット値loffsetの値を0に、サンプル数S
に対する値を0に、かつ状態数に対する値を0にそれぞ
れ初期化する段階と、(e)前記状態数が0でm番目の
ビットが1であるときにのみ、カウントの値cを0に設
定し、前記オフセット値loffsetの値をloffset−2m
に設定し、かつ前記オフセット値loffsetをmビットの
コードワードに加える段階と、(f)前記状態数が0で
前記m番目のビットが0であるときにのみ、カウントの
前記値cを1だけ増分すると共に、前記オフセット値l
offsetを前記mビットのコードワードに加える段階と、
(g)前記状態数が1で前記m番目のビットが1である
ときにのみ、カウントの前記値cを1だけ増分すると共
に、前記オフセット値loffsetを前記mビットのコード
ワードに加える段階と、(h)前記状態数が1で前記m
番目のビットが0であるときにのみ、カウントの前記値
cを0に設定すると共に、前記オフセット値loffset
前記mビットのコードワードに加える段階と、(i)前
記状態数が0に等しく前記カウントcが前記値Rに等し
いときにのみ、前記状態数を1に等しく設定すると共
に、前記カウントを0に等しく設定する段階と、(j)
前記状態数が1に等しく前記カウントcが前記値Rに等
しいときにのみ、前記状態数を0に設定し、前記カウン
トを0に設定し、かつ前記オフセット値loffsetをl
offset+2mに等しく設定する段階と、(k)前記サン
プル数sを1だけ増分する段階と、(l)前記サンプル
数sがサンプルの総数S未満であるときにのみ、前記段
階(a)から(k)を繰り返す段階と、を備えたことを
特徴とする前記方法。
【0046】(13)プロセッサによって実行されると
き、前記プロセッサに第9項記載の前記各段階を実行さ
せる命令のシーケンスを記憶したコンピュータ読出し可
能媒体。
【0047】(14)集積回路を製造する方法におい
て、(a)試験システム上の複数の試験信号サンプル
で、試験状態にある装置を刺激する(excitin
g)段階と、(b)前記複数の試験信号サンプルに応答
して、試験状態にある前記装置から各サンプル毎にnビ
ット出力データコードワードを検索する段階と、(c)
nビット幅の通信チャンネルによって各サンプル毎に複
数のm個の最下位ビットパケットを処理装置に転送する
(n>mで、かつmは前記試験システムに固有のノイズ
に比例する)段階と、(d)前記mビットパケットに加
えるオフセット値を決定することによって、最下位ビッ
トの各mビットパケットから各サンプル毎にnビット出
力データコードワードを再生する段階と、(e)各nビ
ット出力データコードワードから特性(charact
eristic)パラメータを計算する段階と、(f)
前記特性パラメータを操作性の所定の判定基準と比較す
ることによって、前記装置が操作性の前記所定の判定基
準に及第するか否かを決定する段階と、(g)試験状態
にある前記装置をパッケージする段階と、を具備したこ
とを特徴とする前記方法。
【0048】(15)本願で説明する試験システム及び
方法は半導体装置の生産試験時間を低減する。詳述する
と、本発明による装置及び方法は試験本体及び試験メイ
ンフレーム間のデータ転送時間を低減する。試験システ
ムはワークステーション、ハンドリング装置、試験本体
及び試験メインフレームを含む。通信チャンネルは各制
御信号及びデータを転送するために、ワークステーショ
ン、ハンドリング装置、試験本体及び試験メインフレー
ムを共にリンクする。試験メインフレームはnビットコ
ードワード毎にmビットパケットの最下位ビットを送信
する(mは最下位ビットによるシステムに固有のノイズ
振幅に比例する)。代替例では、ワークステーションの
ユーザは試験本体に各制御信号を送信して、nビットコ
ードワード毎にmビットパケットを送る。試験メインフ
レームは通信チャンネルによってこの試験メインフレー
ムに同時に転送できるmビットパケットの数を計算す
る。試験メインフレームが一旦データを捕獲すると、試
験メインフレームは各mビットパケットに加えて合計が
最初のnビットコードワードの値になるオフセット値を
決定することによって、このmビットパケット化データ
から元のnビットコードワードを再生する。試験メイン
フレームはnビットコードワードを更に処理して、装置
が操作性の所定の判定基準に及第するか否かを決定す
る。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】既知のヒストグラムベース試験セットアップを
示す概略図である。
【図2】A/D変換器に対する入力信号及びそれに関連
する理想的応答を示す線図である。
【図3】A/D変換器のサンプル化したコードワード値
を示す線図である。
【図4】5Vのダイナミックレンジを有するコード当り
8個のサンプルを含むランプ(ramp)で刺激された
4LSBノイズを有する8ビットADCの最後の3個の
最下位ビットのシミュレート化した出力の各線図(x軸
はサンプル数を表し、y軸はデジタル出力を表す)であ
る。
【図5】本発明による元のnビットコードワードを再生
するのに必要な状態に対するオフセット値を図示する8
ビットADCの第3の最下位ビットのシミュレート化し
た出力の線図である。
【図6】本発明による適正なオフセットを付加する方法
を示すフローチャート図である。
【図7】a及びbは本発明及び既知の方法によってそれ
ぞれ計算したDNLを示す線図である。
【符号の説明】
100 自動試験システム 110 メインフレーム 111 シーケンーサー制御モジュール 112 テスタメモリ 113 デジタルメインフレームボード 114 処理装置 115 デジタルパターンメモリ 116 通信チャンネル 118 コンピュータ化ワークステーション 120 試験本体 121 デジタル収集メモリ 122 ハンドリング装置 124 試験プローブ 126 テスタ中央処理装置 128 デジタル信号プロセッサ
フロントページの続き (72)発明者 スマント バパト アメリカ合衆国 カリフォルニア、ウエス トレイク ビリッジ、 ハンプシャー ロ ード 611 Fターム(参考) 2G132 AA11 AB01 AE01 AE04 AE22 AL09 5J022 AA01 AC04 BA05 CD02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A/D変換器を試験して該A/D変換器
    の特性パラメータを発生するシステムにおいて、 (a)前記A/D変換器を載置するためのハンドリング
    装置と、 (b)前記ハンドリング装置に結合した通信チャンネル
    と、 (c)複数の試験プローブを有し、ベクトル列を前記A
    /D変換器に加え、前記通信チャンネルに結合した試験
    本体と、 (d)前記通信チャンネルに結合し、ユーザ入力に応答
    するコンピュータ化ワークステーションと、 (e)前記通信チャンネルに結合して、複数のnビット
    のコードワードを処理する試験メインフレームと、を具
    備し、 (f)前記ハンドリング装置が前記試験メインフレーム
    に応答して、試験状態にある装置を位置決めして、前記
    試験本体の前記複数の試験プローブに接触し、 (g)前記試験本体が前記試験メインフレームに応答し
    て、試験状態にある前記装置に複数の試験信号を加え、
    前記A/D変換器が前記複数の試験信号に応答して、各
    試験信号毎にnビットのコードワードを発生し、 (h)前記試験メインフレームが前記コンピュータ化ワ
    ークステーションのユーザ入力に応答して、複数の制御
    信号を発生して、各nビットコードワード毎に最下位ビ
    ットのmビットパケットを前記試験メインフレームへ送
    信し、但し値mは前記システムに固有のノイズに比例
    し、かつmはn未満であり、前記試験メインフレームは
    最下位ビットの各mビットパケットに応答して、各mビ
    ットパケットに加えるオフセット値を決定することによ
    って前記複数のnビットのコードワードを再生し、前記
    試験メインフレームは前記再生した複数のnビットのコ
    ードワード及び操作性の所定の判定基準に応答して、前
    記A/D変換器が機能性のレベルに及第するか否かを決
    定してなることを特徴とする前記システム。
  2. 【請求項2】 試験状態にある装置が適正に機能してい
    るか否かを決定する試験システムの方法において、 (a)試験状態にある前記装置に試験信号を供給する段
    階であって、前記試験信号は、おのおのが複数のnビッ
    トを含む一連の連続したコードワードをA/D変換器の
    各出力上に形成するために時間と共に変化すると共に、
    所定の電圧範囲をカバーしてなる前記段階と、 (b)前記システムに固有のノイズの値に比例する複数
    の最下位ビットを示すmの値を決定する段階と、 (c)前記値mを記憶装置に記憶する段階と、 (d)試験状態にある前記装置から発生した前記複数の
    n個のデジタルビットの複数のm個の最下位ビット(m
    個の最下位ビットはコードワードを構成する)を捕獲す
    る段階と、 (e)複数のk個のコードワードをbビットのバス幅を
    有するバスに沿って試験メモリに転送する段階であっ
    て、この際、kが最も近い整数に端数を切り捨てた最下
    位ビットmの数によって除算した前記バスのビット幅の
    商に等しくてなる前記段階と、 (f)前記複数のk個のコードワードを復号化して、n
    ビットデジタルコードワードを再生する段階と、 (g)前記複数のnビットコードワードからパラメータ
    変数を計算して、試験状態にある前記装置が操作性の所
    定の判定基準に及第しているか否かを決定する段階と、
    を具備したことを特徴とする前記方法。
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