JPWO2007004655A1 - サンプリング回路 - Google Patents

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Abstract

本発明にかかるサンプリング回路は、被測定デバイスから出力されるデジタルデータ(S1)を入力とし、該デジタルデータ(S1)を一定周期でサンプリングするラッチ回路(12)と、前記ラッチ回路(12)によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する加算出力手段(13a)と、前記加算出力手段(13a)による加算出力処理を、前記ラッチ回路(12)によるサンプリング処理と並行しておこなうように制御する制御ロジック部(11)と、を備える。これにより、より検査時間を削減することができ、また、容量の大きいメモリを搭載する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えた、低コストの検査設備を実現することができる。

Description

本発明は、ADコンバータ、あるいはDAコンバータのサンプリング回路に関するものである。
ADコンバータ、あるいはDAコンバータから出力される波形を解析する場合は、波形に含まれるノイズを除去しなければ、正確な解析を行なうことができない。ノイズの発生源としては、デバイスの電源やGNDから混入されるノイズ、LSIテスタや計測機器自身がもつノイズなどがある。
ノイズを除去するために、アナログ信号に対してはローパスフィルタを用い、デジタル信号に対してはフィルタを用いてフィルタ処理を行なうという方法がある。しかし、これらの方法では、ADコンバータ、あるいはDAコンバータに合わせて適当なローパスフィルタやフィルタを選択する必要がある。また、1つの信号ラインに複数のADコンバータ、あるいはDAコンバータの出力を切り換えて出力する場合には、ローパスフィルタやフィルタについても複数用意しなければならず、回路が複雑になるという問題がある。
ノイズ除去の別の方法として、サンプリングデータを平均化する方法がある。この方法は、サンプリングデータを平均化することにより、サンプリングしたデータに含まれるランダムなノイズが相殺され、精度のよい波形データを取得することが可能である。また、上述したローパスフィルタやフィルタなどのノイズ低減のためのノイズ除去回路を、削減または最小限にすることができるため、解析に必要な回路または装置を簡単化でき、解析装置全体の信頼性を向上させ、かつコストを削減させることができるという長所がある。
この従来の平均化によるノイズ除去方法について、図13を用いて説明する。
図13に示す従来のノイズ除去方法では、同一波形データを複数回出力させ、サンプリングを行っている。
例えば、図13(a)に示すように、4サイクル分のデジタルデータをサンプリング回路に入力し、図13(b)に示すように、1/nサイクル単位で1回のサンプリングを行なう。そして、同一位相サンプリング点ごとに加算して1サイクル分のデータとしてメモリに格納する。すなわち、データa,a’,a’’,a’’’を加算したものを第1の位相サンプリングデータとして、データa,a’,a’’,a’’’を加算したものを第2の位相サンプリングデータとして、…、データa,a’,a’’,a’’’を加算したものを第nの位相サンプリングデータとして格納する。そして、4サイクル分のデジタルデータのサンプリングが全て完了した後、各入力データに対応するサンプリングデータごとにソフト的に平均化する。これにより、4サイクル分の平均化されたデジタルデータを得ることができる。
また別の平均化によるノイズ除去の方法として、同一の波形データを複数回入力し、各波形データにおいてサンプリングするタイミングが同じである出力データを加算してメモリに格納していき、サンプリング完了後に演算器を用いて加算平均を出力させることにより、平均化処理のうち加算出力処理の部分をサンプリング時に行い、計算時間を削減する方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−156682号公報(第8頁、第3図)
しかしながら、従来の平均化によるノイズを除去する方法では、サンプリング数が増えると、サンプリングデータを記憶するためのデータメモリの必要容量も大きくなり、結果、検査設備の価格が高価格になり、検査コストが増大するという課題がある。
また、サンプリングデータをメモリに格納する際に、サンプリング点アドレスを発生するためのアドレス発生器が必要であるため、回路規模を十分に抑えることができず、低コストの検査設備を実現することができないという問題があった。
また、サンプリング終了後に平均化などの演算処理を行なう必要があるため、その演算処理にかかる時間により検査時間が伸び、その結果、検査コストが増大する問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、検査コストを低減することができるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかるサンプリング回路は、被測定デバイスから出力されるデジタルデータを入力とし、該デジタルデータを一定周期でサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する加算出力手段と、前記加算出力手段による加算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御手段と、を備えた、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング手段によるサンプリング処理と、加算出力手段による加算出力処理とを並行して行なうことが可能であるため、より検査時間を削減することができ、また、サンプリング処理が終了するまでサンプリングデータを格納するための容量の大きいメモリを搭載する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えた、低コストの検査設備を実現することができる。
また、本発明の請求項2にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、前記制御手段は、前記加算出力手段により同一入力コードごとに加算される前記デジタルデータの加算数を、各入力コードごとに個別に設定する加算数設定手段を有する、ことを特徴とする。
これにより、ADコンバータの非直線性誤差等を検査する場合にADコンバータから出力されるデジタルデータのうち、ノイズの影響の受けやすい入力信号についてはサンプリング回数を増やしてノイズ除去精度を向上させることができ、ノイズの影響の受けにくい入力信号についてはサンプリング回数を減らすことができるため、被測定デバイスを検査する際において、サンプリング回数を調整することにより、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
また、本発明の請求項3にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、前記加算出力手段から出力される前記加算値を記憶し、該加算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデータ記憶手段を備え、前記制御手段は、前記データ記憶手段に記憶されている加算値の前記読み出し数を設定する出力データ数設定手段を有し、かつ、前記制御手段は、前記加算値を前記データ記憶手段に記憶するタイミング、および前記加算値を前記データ記憶手段から読み出すタイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリを具備していなくても、検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項4にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、前記加算出力手段は、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する単数または複数の加算回路よりなり、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路により加算される前記入力データの加算数を設定する加算数設定手段を有し、かつ、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路による加算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、ことを特徴とする。
これにより、加算データ量が大きい場合にも対応することができるため、例えば、データ容量が小さいが高速にデータを処理可能な加算回路と、データ処理は低速であるがデータ容量が大きい加算回路とを組み合わることで、より効率良くデータ処理を行なうことができる。
また、本発明の請求項5にかかるサンプリング回路は、請求項3に記載のサンプリング回路において、前記データ記憶手段から所定の読み出し数ごとに読み出された前記加算値を、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って演算し、演算結果を出力する演算手段を備え、前記制御手段は、前記演算手段による演算タイミング、および演算結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリや演算機能を備えた回路を具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、サンプリング回路外部に演算手段を具備している場合、外部の演算手段よりもサンプリング回路内部の演算手段のほうが高速な演算処理を実行可能なとき、サンプリング回路内の演算手段を優先的に用いれば、演算時間を短縮することができ、その結果、検査時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項6にかかるサンプリング回路は、請求項5に記載のサンプリング回路において、前記演算手段から出力される演算結果を、所定の判定基準で判定し、その判定結果を出力する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、入力信号のサンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、ADコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項7にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、被測定デバイスから出力されるアナログデータをデジタルデータに変換し、前記サンプリング手段に出力するデジタル変換手段を備え、前記制御手段は、前記デジタル変換手段による変換タイミング、およびダイナミックレンジを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、AD変換、サンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、サンプリング手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、DAコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項8にかかるサンプリング回路は、被測定デバイスから出力される1サイクル分のデジタルデータを入力とし、該デジタルデータを一定周期でサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する加算出力手段と、前記加算出力手段から出力された加算値の各々を所定の除数で除算し、該除算値を出力する除算出力手段とを備え、前記制御手段は、前記加算出力手段による加算出力処理、および前記除算出力手段による除算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、ことを特徴とする。
これにより、複数サイクルのデジタルデータのサンプリングを行なう必要がないため、検査時間を削減することができ、また、サンプリング手段によるサンプリングと加算出力手段による加算出力処理と除算出力手段による除算出力処理とを並行して行なうことが可能であるため、より検査時間を削減することができ、さらに、サンプリングが終了するまでにサンプリングデータを格納するための容量の大きいメモリを搭載する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えた、低コストの検査設備を実現することができる。
また、本発明の請求項9にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、前記制御手段は、前記加算出力手段により同一入力コードごとに加算される前記デジタルデータの加算数を、各入力コードごとに個別に設定する加算数設定手段と、前記加算数設定手段により設定される加算数に基づいて、前記除数を、各入力データごとに個別に設定する除数設定手段とを有する、ことを特徴とする。
これにより、ADコンバータの非直線性誤差等を検査する場合にADコンバータから出力されるデジタルデータのうち、ノイズの影響の受けやすい入力信号についてはサンプリング回数を増やしてノイズ除去精度を向上させることができ、ノイズの影響の受けにくい入力信号についてはサンプリング回数を減らすことができるため、被測定デバイスを検査する際においても、サンプリング回数の調整を行なうことにより、検査精度と検査コストを高効率化することができる。
また、本発明の請求項10にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、前記除算出力手段から出力される前記除算値を記憶し、該除算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデータ記憶手段を備え、前記制御手段は、前記データ記憶手段に記憶されている除算値の前記読み出し数を設定する出力データ数設定手段を有し、かつ、前記制御手段は、前記除算値を前記データ記憶手段に記憶するタイミング、および前記除算値を前記データ記憶手段から読み出すタイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリを具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、平均化した結果のみをデータ記憶手段に記憶するため、必要となるメモリ容量を大幅に削減することができる。
また、本発明の請求項11にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、前記加算出力手段は、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する単数または複数の加算回路よりなり、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路により加算される前記入力データの加算数を設定する加算数設定手段と、前記加算数設定手段により設定される加算数に基づいて、前記除数を各入力データごとに個別に設定する除数設定手段とを有し、かつ、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路による加算出力処理、及び前記除算手段による除算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、ことを特徴とする。
これにより、加算データ量が大きい場合にも対応することができ、例えば、データ容量が小さいが高速にデータを処理可能な加算回路と、データ処理は低速であるがデータ容量が大きい加算回路とを組み合わることで、より効率良くデータ処理を行なうことができる。
また、本発明の請求項12にかかるサンプリング回路は、請求項10に記載のサンプリング回路において、前記データ記憶手段から所定の読み出し数ごとに読み出された前記除算値を、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って演算し、演算結果を出力する演算手段を備え、前記制御手段は、前記演算手段による演算タイミング、および演算結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリや演算機能を備えた回路を具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、サンプリング回路外部に演算手段を具備している場合、外部の演算手段よりもサンプリング回路内部の演算手段のほうが高速な演算処理を実行可能なとき、サンプリング回路内の演算手段を優先的に用いれば、演算時間を短縮することができ、その結果、検査時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項13にかかるサンプリング回路は、請求項12に記載のサンプリング回路において、前記演算手段から出力される演算結果を、所定の判定基準で判定し、その判定結果を出力する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、入力信号のサンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、ADコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項14にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、被測定デバイスから出力されるアナログデータをデジタルデータに変換し、前記サンプリング手段に出力するデジタル変換手段を備え、前記制御手段は、前記デジタル変換手段による変換タイミング、およびダイナミックレンジを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、AD変換、サンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、サンプリング手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、DAコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
本発明のサンプリング回路によれば、ADコンバータ、あるいはDAコンバータの非直線性誤差などの検査においては、入力された1サイクル分のデジタルデータを一定周期でサンプリングする処理と、上記サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに加算し、順次出力する処理とを、並行して行なうようにしたので、演算時間を減少させることができ、検査時間を大幅に削減することができる。
また、本発明のサンプリング回路によれば、同一入力コードごとにサンプリングデータをそのままデータ記憶手段に格納するのでなく、平均化した結果のみを格納するようにしているため、サンプリングデータを格納するために必要なメモリ容量を大幅に削減することができる。
図1は、本発明の実施の形態1によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図2は、上記実施の形態1におけるサンプリング方式を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態2によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図4は、上記実施の形態2におけるサンプリング方式を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態3によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図6は、上記実施の形態3におけるサンプリング方式を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態4によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態5によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態6によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態7によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図11は、上記実施の形態2のサンプリング回路の他の構成例を示す図である。 図12は、図11に示すサンプリング回路における、サンプリング方式を示す図である。 図13は、従来のサンプリング方式を説明するための図である。
符号の説明
10,20,21,30,40,50,60,70 サンプリング回路
11 制御ロジック部
12 ラッチ回路
13,14,23,24 加算レジスタ
15 除算器
16 デジタルメモリ
17 演算器
18 判定器
19 ADコンバータ
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態1によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路10の構成を示す図である。
本実施の形態1のサンプリング回路10は、制御ロジック部(制御手段)11、ラッチ回路(サンプリング手段を構成する)12、および加算出力手段13aを備えたものである。
ラッチ回路12は、被測定デバイスから出力される1サイクル分のデジタル信号S1を入力とし、該デジタル信号S1を一定周期でサンプリングする。
加算出力手段13aは、加算レジスタ(加算回路)13よりなり、ラッチ回路12によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する。
制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)を有し、加算レジスタ13による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する。
次に、本実施の形態1のサンプリング回路10の動作について説明する。
図2に、本実施の形態1のサンプリング方式を説明するための図を示す。
図2(a)に示すように、被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1に対し、図2(b)に示すように、一定周期のサンプリングを行なう。図2(b)では、サンプリングされたデジタルデータを、a,a,a,a,…,an−2,an−1,aとしている。また、サンプリングデータa,a,a,aが同じコードのデータであり、サンプリングデータa,a,a,aが同じコードのデータであり、an−3,an−2,an−1,aが同じコードのデータであることを示している。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図2(c)では、加算レジスタ13から出力される加算値をX,X,…,Xで表している。サンプリングデータa〜aと加算値X〜Xとの関係は、a+a+a+a=X、a+a+a+a=X、…、an−3+an−2+an−1+a=Xである。この加算値が、サンプリング回路10から出力されるデジタル信号S2となる。つまり、サンプリング回路10全体では、サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算した加算値を順次出力することになる。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa,a,a,aの加算出力処理を、ラッチ回路12による次のサンプリング処理、つまり、後続のa,a,a,aのサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
このような実施の形態1のサンプリング回路10では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御ロジック部11とを備えたことより、従来のようにサンプリング処理の終了を待ってから加算出力処理をするようにする必要がないため、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、加算出力処理を行なうまでサンプリングデータを格納しておくためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態1のサンプリング回路では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
なお、本実施の形態1では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段を用いて、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定するようにしても良い。
例えば、ADコンバータの非直線性誤差を検査する場合、ADコンバータから出力されるデジタルデータのうち、ノイズの影響を受けやすい入力信号についてはサンプリング回数を増やすことにより、平均化する母数を増やし、ノイズ除去精度を向上させることができる。一方、ノイズの影響を受けにくいことが予め分かっている入力信号に対しては、サンプリング回数を減らすことにより、必要最小限のサンプリング回数でノイズ除去を行なうことができる。このように、被測定デバイスを検査する際において、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態2によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路20の構成を示す図である。図3において、図1と同一の構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態2のサンプリング回路20は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、及び加算出力手段13bを備えたものである。
加算出力手段13bは、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する、2つの加算回路、すなわち、加算レジスタ13と加算レジスタ14とよりなる。
加算レジスタ14は、加算レジスタ13から入力される加算値を所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する。
なお、制御ロジック部11は、各加算レジスタ13、14が加算する該各加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)を有し、加算レジスタ13による加算出力処理、および加算レジスタ14による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する。
本実施の形態2では、1段目の加算レジスタ13は、データ容量は小さいが、高速にデータを処理できるものであり、2段目の加算レジスタ14は、データ処理は低速であるが、データ容量の大きいものである。
次に、本実施の形態2のサンプリング回路20の動作について説明する。
図4に、本実施の形態2におけるのサンプリング方式を説明するための図を示す。
図4(a)に示すように、被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、図4(b)に示すように、一定周期でサンプリングする。図4(b)では、サンプリングされたデジタルデータをa,a,a3,,…,an−2,an−1,aとしている。また、サンプリングデータa,a,a,aが同じコードのデータであり、サンプリングデータa5,6,7,が同じコードのデータであり、an−3,an−2,an−1,aが同じコードのデータであることを示している。
サンプリングされたデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図4(c)では、1段目の加算レジスタ13から出力される加算値をX,X,…,Xで表している。サンプリングデータa〜aと加算値X〜Xとの関係は、a+a=X、a+a=X、…、an−3+an−2=Xm−1、an−1+a=Xである。
加算レジスタ13から出力される加算値は、加算レジスタ14に入力される。加算レジスタ14では、加算レジスタ13から出力された加算値を、同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図4では、2段目の加算レジスタ14から出力される加算値をY,Y,…,Ym/2で表している。1段目の加算レジスタ13から出力される加算値X〜Xと2段目の加算レジスタ14から出力される加算値Y〜Ym/2との関係は、X+X=Y、X+X=Y、…、Xm−1+X=Ym/2である。この加算レジスタ14から出力される加算値が、サンプリング回路20から出力されるデジタル信号S3となる。つまり、サンプリング回路20全体では、サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算した加算値を順次出力することになる。
上述した処理は、制御ロジック部11により、加算出力手段13bによる加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13によるサンプリングデータaとサンプリングデータaの加算出力処理と、加算レジスタ13によるサンプリングデータaとサンプリングデータaの加算出力処理と、加算レジスタ14による加算値Xと加算値Xの加算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa,a,a,aのサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
このような本実施の形態2のサンプリング回路20では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ14と、加算レジスタ13による加算出力処理、および加算レジスタ14による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御ロジック部11とを備えたことにより、従来のようにサンプリング処理の終了を待ってから加算出力処理をするようにする必要がないため、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、加算出力処理を行なうまでサンプリングデータを格納しておくためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態2のサンプリング回路では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
また、本実施の形態2では、データ容量が小さいが高速にデータを処理する加算レジスタ13と、データ処理は低速であるがデータ容量が大きい加算レジスタ14とを組み合わるようにしたので、より効率良くデータ処理を行なうことができ、加算データ量が大きい場合でも対応することができる。
なお、本実施の形態2では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
また、本実施の形態2では、加算出力手段13が2段構成となっている場合について示しているが、これは、3段以上の構成であってもよい。
また、本実施の形態2では、加算出力手段13bが2段の加算レジスタ13,14を直列接続してなる場合について示しているが、これは、並列接続してなるものであっても良い。
ここで、加算出力手段を、2段の加算レジスタを並列接続して構成した場合のサンプリング回路について説明する。図11に上記実施の形態2の他の構成例によるサンプリング回路を示す。
図11に示すサンプリング回路21は、制御ロジック11、ラッチ回路12、および、2段の加算レジスタ23,24を並列に接続してなる加算出力手段13cを備えている。
このサンプリング回路21のサンプリング方式を、図12に示す。
図12(a)に示すデジタル信号S1がサンプリング回路21に入力されると、図12(b)に示すように、ラッチ回路2により同一入力コード毎に2データずつサンプリングされ、このサンプリングデータa1〜は、2データずつ交互に加算レジスタ23,24に入力される。つまり、サンプリングデータa1,は加算レジスタ23に、次のサンプリングデータa3,は加算レジスタ24に、次のサンプリングデータa5,は加算レジスタ23に入力され、さらに後続のサンプリングデータa〜aも同様に、2データずつ交互に各加算レジスタ23,24に入力される。
そして、同一入力データごとに各加算レジスタ23,24に入力されたサンプリングデータは、図12(c),図12(d)に示すように、各加算レジスタ23,24によりそれぞれ加算され、加算レジスタ23の出力X〜Xと加算レジスタ24の出力Y〜Yは交互にデジタル信号S10として出力される。
このように、加算出力手段を、2段の加算レジスタを並列接続して構成した場合にも、従来のようにサンプリング処理の終了を待ってから加算出力処理をするようにする必要がないため、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、加算出力処理を行なうまでサンプリングデータを格納しておくためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本サンプリング回路21では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図5は、本実施の形態3によるサンプリング回路30の構成を示す図である。図5において、図1と同一の構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態3のサンプリング回路30は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、および除算器(除算出力手段)15を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
除算器15は、加算レジスタ13から出力された加算値を、各々所定の除数で除算し、該除算値を出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)とを有し、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する。
次に、本実施の形態3によるサンプリング回路30の動作について説明する。
図6に、本実施の形態3におけるサンプリング方式を説明するための図を示す。
図6(a)に示すように、被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、図6(b)に示すように、一定周期でサンプリングする。図6(b)では、サンプリングされたデジタルデータをa,a,a,a,…,an−2,an−1,aとしている。また、サンプリングデータa,a,a,aが同じコードのデータであり、サンプリングデータa,a,a,aが同じコードのデータであり、an−3,an−2,an−1,aが同じコードのデータであることを示している。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図6(c)では、加算レジスタ13から出力される加算値をX,X,…,Xで表している。サンプリングデータa〜aと加算値X〜Xとの関係は、a+a+a+a=X、a+a+a+a=X…、an−3+an−2+an−1+a=Xである。
加算レジスタ13の出力データは、除算器15に入力される。除算器15では、加算レジスタ13から出力された加算値を、所定の除数、ここでは“4”で除算し、該除算値を出力する。図6(d)では、除算器15から出力される除算値をZ、Z、…、Zで表している。加算値X〜Xと除算値Z〜Zとの関係は、X/4=Z、X/4=Z、…、X/4=Zである。この除算器15から出力される除算値が、サンプリング回路30から出力されるデジタル信号S4となる。つまり、サンプリング回路30全体では、サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに平均化した値を出力することになる。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa,a,a,aの加算出力処理と、除算器15による加算値Xの除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa,a,a,aのサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
このような実施の形態3のサンプリング回路30では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング時にサンプリングデータの平均化を行なうことができ、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態3のサンプリング回路30では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
なお、本実施の形態3では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図7は、本実施の形態4によるサンプリング回路40の構成を示す図である。図7において、図5と同一の構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態4のサンプリング回路40は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ(データ記憶手段)16を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
デジタルメモリ16は、除算器15から出力される除算値を記憶し、該除算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されているデジタルデータの読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値を記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から記憶した除算値を出力するタイミングを制御する。
次に、本実施の形態4のサンプリング回路40の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa,a,a,aの加算出力処理と、除算器15による加算値Xの除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa,a,a,aのサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に入力される。デジタルメモリ16では、入力された除算値を記憶し、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに記憶した除算値を出力する。このデジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力される除算値が、サンプリング回路40から出力されるデジタル信号S5となる。
このような実施の形態4のサンプリング回路40では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力される加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、該除算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数を制御する制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態4のサンプリング回路40では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
さらに、この実施の形態4のサンプリング回路40は、内部にデジタルメモリ16を備えているため、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリを具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、平均化した結果のみをデジタルメモリ16に記憶させるため、必要となるメモリ容量を削減することができる。
なお、本実施の形態4では、デジタルメモリ16に入力されるデジタルデータは、除算器15から出力されたデジタルデータとなっているが、加算レジスタ13から出力されるデジタルデータを入力としてもよい。
また、本実施の形態4では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図8は、本実施の形態5によるサンプリング回路50の構成を示す図である。図8において、図7と同一構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態5のサンプリング回路50は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ16、および演算器(演算手段)17を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
演算器17は、デジタルメモリ16から出力される所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って所定の非直線性誤差等の演算処理を行い、演算結果であるデジタル信号S6を出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されているデジタルデータの読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値をデジタルメモリ16に記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から前記記憶した除算値を出力するタイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、演算器17による演算のタイミング、演算結果の出力タイミングを制御する。
次に、本実施の形態5のサンプリング回路50の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa,a,a,aの加算出力処理と、除算器15による加算値Xの除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa,a,a,aのサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に記憶され、該記憶された除算値は、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに出力される。
演算器17では、デジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、非直線性誤差等の演算を行い、演算結果を出力する。この演算結果が、サンプリング回路50の出力S6となる。
このような実施の形態5のサンプリング回路50では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、所定の読み出し数ごとに記憶した除算値を任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、デジタルメモリ16から出力されたデジタルデータを所定のアルゴリズムに従って演算する演算部17と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数の制御と、演算部17による演算処理タイミング、および演算結果の出力タイミングの制御とを行なう制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態5のサンプリング回路では、そのようなデータ容量の大きいメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
また、この実施の形態5のサンプリング回路50は、回路内に、デジタルメモリ16、および演算部17を備えているため、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリや演算機能を備えた回路を持たなくても、検査を行なうことができる。さらに、サンプリング回路内の演算部17が、サンプリング回路外部の演算手段よりも高速に演算処理を行える場合、演算時間を短縮することができ、これにより、検査時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態5では、図8において、デジタルメモリ16に入力されるデジタルデータは、除算器15から出力されたデジタルデータとなっているが、加算レジスタ13から出力されるデジタルデータを入力としてもよい。その場合には、演算器17は、制御ロジック部11から各デジタルデータを除算する除数を受け取り、その除数でデジタルデータを除算できるものとする。
また、本実施の形態5では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図9は、本実施の形態6によるサンプリング回路60の構成を示す図である。図9において、図8と同一構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態6のサンプリング回路60は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ16、演算器17、および判定器(判定手段)18を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
判定器18は、演算器9から演算結果を受け取り、受け取った演算結果に対し所定の判定基準により判定を実施し、判定結果であるデジタル信号S7を出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されている加算値の読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値をデジタルメモリ16に記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から前記記憶した除算値を出力するタイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、演算器17による演算のタイミング、演算結果の出力タイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、判定器18による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する。
次に、本実施の形態6のサンプリング回路60の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa,a,a,aの加算出力処理と、除算器15による加算値Xの除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa,a,a,aのサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に記憶され、該記憶された除算値は、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに出力される。
演算器17では、デジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、非直線性誤差等の演算を行い、演算結果を出力する。
判定器18では、演算器17から演算結果を受け取り、受け取った演算結果に対し所定の判定基準により判定を実施し、判定結果を出力する。この判定結果が、サンプリング回路60の出力S7となる。
このような実施の形態6のサンプリング回路では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、所定の読み出し数ごとに前記記憶した除算値を任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、デジタルメモリ16から出力されたデジタルデータを所定のアルゴリズムに従って演算する演算部17と、演算部17による演算結果を所定の判断基準で判定する判定器18と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数の制御と、演算部17による演算処理タイミング、および演算結果の出力タイミングの制御と、判定器18による判定処理タイミング、および判定結果出力タイミングの制御とを行なう制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、検査時間を削減できる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態6のサンプリング回路では、そのようなデータ容量の大きいメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。さらに、この実施の形態6のサンプリング回路では、サンプリング時に、サンプリングデータの平均化、演算、判定までの処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、ADコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
なお、本実施の形態6では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11が有する加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態7)
以下、本発明の実施の形態7によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図10は、本実施の形態7のによるサンプリング回路70の構成を示す図である。図10において、図9と同一構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態7のサンプリング回路70は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ16、演算器17、判定器18、およびADコンバータ(デジタル変換手段)19を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
ADコンバータ19は、被測定デバイスからサンプリング回路10に入力されるアナログ信号S8に対し、AD変換処理を実施し、デジタルデータS1をラッチ回路12に出力する。
なお、制御ロジック部11は、ADコンバータ19によるAD変換のタイミング、およびダイナミックレンジを制御する。
また、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されているデジタルデータの読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値をデジタルメモリ16に記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から除算値を出力するタイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、演算器17による演算のタイミング、演算結果の出力タイミングを制御する。
さらに、制御ロジック部11は、判定器18による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する。
次に、本実施の形態7のサンプリング回路70の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のアナログ信号S8が、ADコンバータ19に入力される。ADコンバータ19では、入力されたアナログ信号S8に対しAD変換を実施し、デジタル信号S1として出力する。
ADコンバータ19から出力されたデジタル信号S1は、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa,a,a,aの加算出力処理と、除算器15による加算値Xの除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa,a,a,aのサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に記憶され、該記憶された除算値は、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに出力される。
演算器17では、デジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、非直線性誤差等の演算を行い、演算結果を出力する。
判定器18では、演算器17から演算結果を受け取り、受け取った演算結果に対し所定の判定基準により判定を実施し、判定結果を出力する。この判定結果が、サンプリング回路70の出力S9となる。
このような実施の形態7のサンプリング回路では、被測定デバイスから出力された1サイクル分のアナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ19と、ADコンバータ19の出力信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、所定の読み出し数ごとに前記記憶した除算値を任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、デジタルメモリ16から出力されたデジタルデータを所定のアルゴリズムに従って演算する演算部17と、演算部17による演算結果を所定の判断基準で判定する判定器18と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、ADコンバータ19による変換タイミング、およびダイナミックレンジの制御と、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数の制御と、演算部17による演算処理タイミング、および演算結果の出力タイミングの制御と、判定器18による判定処理タイミング、および判定結果出力タイミングの制御とを行なう制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、サンプリング時にサンプリングデータの平均化を行なうことができ、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態7のサンプリング回路では、そのようなデータ容量の大きいメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。さらに、この実施の形態7のサンプリング回路では、AD変換、サンプリング、サンプリングデータの平均化、演算、判定までの処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、DAコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
なお、本実施の形態7では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11が有する加算数設定手段により、上記加算数を、各入力データごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
また、上記実施の形態1〜7で説明した本発明のサンプリング回路は、LSIテスターなどの計測器等、被測定デバイス内部、または検査ボード等の測定冶具のどれかに実装されていればよい。
本発明にかかるADコンバータ・DAコンバータのサンプリング回路は、検査設備または検査治具のコスト削減、および検査時間の短縮といった効果を有し、特に高精度なADコンバータ・DAコンバータを搭載したデバイスの検査コストを削減させる方法として有用である。
本発明は、ADコンバータ、あるいはDAコンバータのサンプリング回路に関するものである。
ADコンバータ、あるいはDAコンバータから出力される波形を解析する場合は、波形に含まれるノイズを除去しなければ、正確な解析を行なうことができない。ノイズの発生源としては、デバイスの電源やGNDから混入されるノイズ、LSIテスタや計測機器自身がもつノイズなどがある。
ノイズを除去するために、アナログ信号に対してはローパスフィルタを用い、デジタル信号に対してはフィルタを用いてフィルタ処理を行なうという方法がある。しかし、これらの方法では、ADコンバータ、あるいはDAコンバータに合わせて適当なローパスフィルタやフィルタを選択する必要がある。また、1つの信号ラインに複数のADコンバータ、あるいはDAコンバータの出力を切り換えて出力する場合には、ローパスフィルタやフィルタについても複数用意しなければならず、回路が複雑になるという問題がある。
ノイズ除去の別の方法として、サンプリングデータを平均化する方法がある。この方法は、サンプリングデータを平均化することにより、サンプリングしたデータに含まれるランダムなノイズが相殺され、精度のよい波形データを取得することが可能である。また、上述したローパスフィルタやフィルタなどのノイズ低減のためのノイズ除去回路を、削減または最小限にすることができるため、解析に必要な回路または装置を簡単化でき、解析装置全体の信頼性を向上させ、かつコストを削減させることができるという長所がある。
この従来の平均化によるノイズ除去方法について、図13を用いて説明する。
図13に示す従来のノイズ除去方法では、同一波形データを複数回出力させ、サンプリングを行っている。
例えば、図13(a)に示すように、4サイクル分のデジタルデータをサンプリング回路に入力し、図13(b)に示すように、1/nサイクル単位で1回のサンプリングを行なう。そして、同一位相サンプリング点ごとに加算して1サイクル分のデータとしてメモリに格納する。すなわち、データa1,a1’,a1’’,a1’’’を加算したものを第1の位相サンプリングデータとして、データa2,a2’,a2’’,a2’’’を加算したものを第2の位相サンプリングデータとして、…、データan,an’,an’’,an’’’を加算したものを第nの位相サンプリングデータとして格納する。そして、4サイクル分のデジタルデータのサンプリングが全て完了した後、各入力データに対応するサンプリングデータごとにソフト的に平均化する。これにより、4サイクル分の平均化されたデジタルデータを得ることができる。
また別の平均化によるノイズ除去の方法として、同一の波形データを複数回入力し、各波形データにおいてサンプリングするタイミングが同じである出力データを加算してメモリに格納していき、サンプリング完了後に演算器を用いて加算平均を出力させることにより、平均化処理のうち加算出力処理の部分をサンプリング時に行い、計算時間を削減する方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−156682号公報(第8頁、第3図)
しかしながら、従来の平均化によるノイズを除去する方法では、サンプリング数が増えると、サンプリングデータを記憶するためのデータメモリの必要容量も大きくなり、結果、検査設備の価格が高価格になり、検査コストが増大するという課題がある。
また、サンプリングデータをメモリに格納する際に、サンプリング点アドレスを発生するためのアドレス発生器が必要であるため、回路規模を十分に抑えることができず、低コストの検査設備を実現することができないという問題があった。
また、サンプリング終了後に平均化などの演算処理を行なう必要があるため、その演算処理にかかる時間により検査時間が伸び、その結果、検査コストが増大する問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、検査コストを低減することができるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかるサンプリング回路は、被測定デバイスから出力されるデジタルデータを入力とし、該デジタルデータを一定周期でサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する加算出力手段と、前記加算出力手段による加算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御手段と、を備えた、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング手段によるサンプリング処理と、加算出力手段による加算出力処理とを並行して行なうことが可能であるため、より検査時間を削減することができ、また、サンプリング処理が終了するまでサンプリングデータを格納するための容量の大きいメモリを搭載する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えた、低コストの検査設備を実現することができる。
また、本発明の請求項2にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、前記制御手段は、前記加算出力手段により同一入力コードごとに加算される前記デジタルデータの加算数を、各入力コードごとに個別に設定する加算数設定手段を有する、ことを特徴とする。
これにより、ADコンバータの非直線性誤差等を検査する場合にADコンバータから出力されるデジタルデータのうち、ノイズの影響の受けやすい入力信号についてはサンプリング回数を増やしてノイズ除去精度を向上させることができ、ノイズの影響の受けにくい入力信号についてはサンプリング回数を減らすことができるため、被測定デバイスを検査する際において、サンプリング回数を調整することにより、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
また、本発明の請求項3にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、前記加算出力手段から出力される前記加算値を記憶し、該加算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデータ記憶手段を備え、前記制御手段は、前記データ記憶手段に記憶されている加算値の前記読み出し数を設定する出力データ数設定手段を有し、かつ、前記制御手段は、前記加算値を前記データ記憶手段に記憶するタイミング、および前記加算値を前記データ記憶手段から読み出すタイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリを具備していなくても、検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項4にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、前記加算出力手段は、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する単数または複数の加算回路よりなり、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路により加算される前記入力データの加算数を設定する加算数設定手段を有し、かつ、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路による加算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、ことを特徴とする。
これにより、加算データ量が大きい場合にも対応することができるため、例えば、データ容量が小さいが高速にデータを処理可能な加算回路と、データ処理は低速であるがデータ容量が大きい加算回路とを組み合わることで、より効率良くデータ処理を行なうことができる。
また、本発明の請求項5にかかるサンプリング回路は、請求項3に記載のサンプリング回路において、前記データ記憶手段から所定の読み出し数ごとに読み出された前記加算値を、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って演算し、演算結果を出力する演算手段を備え、前記制御手段は、前記演算手段による演算タイミング、および演算結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリや演算機能を備えた回路を具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、サンプリング回路外部に演算手段を具備している場合、外部の演算手段よりもサンプリング回路内部の演算手段のほうが高速な演算処理を実行可能なとき、サンプリング回路内の演算手段を優先的に用いれば、演算時間を短縮することができ、その結果、検査時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項6にかかるサンプリング回路は、請求項5に記載のサンプリング回路において、前記演算手段から出力される演算結果を、所定の判定基準で判定し、その判定結果を出力する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、入力信号のサンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、ADコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項7にかかるサンプリング回路は、請求項1に記載のサンプリング回路において、被測定デバイスから出力されるアナログデータをデジタルデータに変換し、前記サンプリング手段に出力するデジタル変換手段を備え、前記制御手段は、前記デジタル変換手段による変換タイミング、およびダイナミックレンジを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、AD変換、サンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、サンプリング手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、DAコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項8にかかるサンプリング回路は、被測定デバイスから出力される1サイクル分のデジタルデータを入力とし、該デジタルデータを一定周期でサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する加算出力手段と、前記加算出力手段から出力された加算値の各々を所定の除数で除算し、該除算値を出力する除算出力手段とを備え、前記制御手段は、前記加算出力手段による加算出力処理、および前記除算出力手段による除算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、ことを特徴とする。
これにより、複数サイクルのデジタルデータのサンプリングを行なう必要がないため、検査時間を削減することができ、また、サンプリング手段によるサンプリングと加算出力手段による加算出力処理と除算出力手段による除算出力処理とを並行して行なうことが可能であるため、より検査時間を削減することができ、さらに、サンプリングが終了するまでにサンプリングデータを格納するための容量の大きいメモリを搭載する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えた、低コストの検査設備を実現することができる。
また、本発明の請求項9にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、前記制御手段は、前記加算出力手段により同一入力コードごとに加算される前記デジタルデータの加算数を、各入力コードごとに個別に設定する加算数設定手段と、前記加算数設定手段により設定される加算数に基づいて、前記除数を、各入力データごとに個別に設定する除数設定手段とを有する、ことを特徴とする。
これにより、ADコンバータの非直線性誤差等を検査する場合にADコンバータから出力されるデジタルデータのうち、ノイズの影響の受けやすい入力信号についてはサンプリング回数を増やしてノイズ除去精度を向上させることができ、ノイズの影響の受けにくい入力信号についてはサンプリング回数を減らすことができるため、被測定デバイスを検査する際においても、サンプリング回数の調整を行なうことにより、検査精度と検査コストを高効率化することができる。
また、本発明の請求項10にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、前記除算出力手段から出力される前記除算値を記憶し、該除算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデータ記憶手段を備え、前記制御手段は、前記データ記憶手段に記憶されている除算値の前記読み出し数を設定する出力データ数設定手段を有し、かつ、前記制御手段は、前記除算値を前記データ記憶手段に記憶するタイミング、および前記除算値を前記データ記憶手段から読み出すタイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリを具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、平均化した結果のみをデータ記憶手段に記憶するため、必要となるメモリ容量を大幅に削減することができる。
また、本発明の請求項11にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、前記加算出力手段は、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する単数または複数の加算回路よりなり、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路により加算される前記入力データの加算数を設定する加算数設定手段と、前記加算数設定手段により設定される加算数に基づいて、前記除数を各入力データごとに個別に設定する除数設定手段とを有し、かつ、前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路による加算出力処理、及び前記除算手段による除算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、ことを特徴とする。
これにより、加算データ量が大きい場合にも対応することができ、例えば、データ容量が小さいが高速にデータを処理可能な加算回路と、データ処理は低速であるがデータ容量が大きい加算回路とを組み合わることで、より効率良くデータ処理を行なうことができる。
また、本発明の請求項12にかかるサンプリング回路は、請求項10に記載のサンプリング回路において、前記データ記憶手段から所定の読み出し数ごとに読み出された前記除算値を、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って演算し、演算結果を出力する演算手段を備え、前記制御手段は、前記演算手段による演算タイミング、および演算結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリや演算機能を備えた回路を具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、サンプリング回路外部に演算手段を具備している場合、外部の演算手段よりもサンプリング回路内部の演算手段のほうが高速な演算処理を実行可能なとき、サンプリング回路内の演算手段を優先的に用いれば、演算時間を短縮することができ、その結果、検査時間を短縮することができる。
また、本発明の請求項13にかかるサンプリング回路は、請求項12に記載のサンプリング回路において、前記演算手段から出力される演算結果を、所定の判定基準で判定し、その判定結果を出力する判定手段を備え、前記制御手段は、前記判定手段による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、入力信号のサンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、ADコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
また、本発明の請求項14にかかるサンプリング回路は、請求項8に記載のサンプリング回路において、被測定デバイスから出力されるアナログデータをデジタルデータに変換し、前記サンプリング手段に出力するデジタル変換手段を備え、前記制御手段は、前記デジタル変換手段による変換タイミング、およびダイナミックレンジを制御する、ことを特徴とする。
これにより、本サンプリング回路内で、AD変換、サンプリング、演算、判定までの一連の処理を行なうことができるため、サンプリング手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、DAコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
本発明のサンプリング回路によれば、ADコンバータ、あるいはDAコンバータの非直線性誤差などの検査においては、入力された1サイクル分のデジタルデータを一定周期でサンプリングする処理と、上記サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに加算し、順次出力する処理とを、並行して行なうようにしたので、演算時間を減少させることができ、検査時間を大幅に削減することができる。
また、本発明のサンプリング回路によれば、同一入力コードごとにサンプリングデータをそのままデータ記憶手段に格納するのでなく、平均化した結果のみを格納するようにしているため、サンプリングデータを格納するために必要なメモリ容量を大幅に削減することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態1によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路10の構成を示す図である。
本実施の形態1のサンプリング回路10は、制御ロジック部(制御手段)11、ラッチ回路(サンプリング手段を構成する)12、および加算出力手段13aを備えたものである。
ラッチ回路12は、被測定デバイスから出力される1サイクル分のデジタル信号S1を入力とし、該デジタル信号S1を一定周期でサンプリングする。
加算出力手段13aは、加算レジスタ(加算回路)13よりなり、ラッチ回路12によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する。
制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)を有し、加算レジスタ13による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する。
次に、本実施の形態1のサンプリング回路10の動作について説明する。
図2に、本実施の形態1のサンプリング方式を説明するための図を示す。
図2(a)に示すように、被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1に対し、図2(b)に示すように、一定周期のサンプリングを行なう。図2(b)では、サンプリングされたデジタルデータを、a1,a2,a3,a4,…,an-2,an-1,anとしている。また、サンプリングデータa1,a2,a3,a4が同じコードのデータであり、サンプリングデータa5,a6,a7,a8が同じコードのデータであり、an-3,an-2,an-1,anが同じコードのデータであることを示している。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図2(c)では、加算レジスタ13から出力される加算値をX1,X2,…,Xmで表している。サンプリングデータa1〜anと加算値X1〜Xmとの関係は、a1+a2+a3+a4=X1、a5+a6+a7+a8=X2、…、an-3+an-2+an-1+an=Xmである。この加算値が、サンプリング回路10から出力されるデジタル信号S2となる。つまり、サンプリング回路10全体では、サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算した加算値を順次出力することになる。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa1,a2,a3,a4の加算出力処理を、ラッチ回路12による次のサンプリング処理、つまり、後続のa5,a6,a7,a8のサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
このような実施の形態1のサンプリング回路10では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御ロジック部11とを備えたことより、従来のようにサンプリング処理の終了を待ってから加算出力処理をするようにする必要がないため、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、加算出力処理を行なうまでサンプリングデータを格納しておくためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態1のサンプリング回路では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
なお、本実施の形態1では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段を用いて、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定するようにしても良い。
例えば、ADコンバータの非直線性誤差を検査する場合、ADコンバータから出力されるデジタルデータのうち、ノイズの影響を受けやすい入力信号についてはサンプリング回数を増やすことにより、平均化する母数を増やし、ノイズ除去精度を向上させることができる。一方、ノイズの影響を受けにくいことが予め分かっている入力信号に対しては、サンプリング回数を減らすことにより、必要最小限のサンプリング回数でノイズ除去を行なうことができる。このように、被測定デバイスを検査する際において、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態2によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路20の構成を示す図である。図3において、図1と同一の構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態2のサンプリング回路20は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、及び加算出力手段13bを備えたものである。
加算出力手段13bは、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する、2つの加算回路、すなわち、加算レジスタ13と加算レジスタ14とよりなる。
加算レジスタ14は、加算レジスタ13から入力される加算値を所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する。
なお、制御ロジック部11は、各加算レジスタ13、14が加算する該各加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)を有し、加算レジスタ13による加算出力処理、および加算レジスタ14による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する。
本実施の形態2では、1段目の加算レジスタ13は、データ容量は小さいが、高速にデータを処理できるものであり、2段目の加算レジスタ14は、データ処理は低速であるが、データ容量の大きいものである。
次に、本実施の形態2のサンプリング回路20の動作について説明する。
図4に、本実施の形態2におけるのサンプリング方式を説明するための図を示す。
図4(a)に示すように、被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、図4(b)に示すように、一定周期でサンプリングする。図4(b)では、サンプリングされたデジタルデータをa1,a2,a3,4,…,an-2,an-1,anとしている。また、サンプリングデータa1,a2,a3,a4が同じコードのデータであり、サンプリングデータa5,6,7,8が同じコードのデータであり、an-3,an-2,an-1,anが同じコードのデータであることを示している。
サンプリングされたデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図4(c)では、1段目の加算レジスタ13から出力される加算値をX1,X2,…,Xmで表している。サンプリングデータa1〜anと加算値X1〜Xmとの関係は、a1+a2=X1、a3+a4=X2、…、an-3+an-2=Xm-1、an-1+an=Xmである。
加算レジスタ13から出力される加算値は、加算レジスタ14に入力される。加算レジスタ14では、加算レジスタ13から出力された加算値を、同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図4では、2段目の加算レジスタ14から出力される加算値をY1,Y2,…,Ym/2で表している。1段目の加算レジスタ13から出力される加算値X1〜Xmと2段目の加算レジスタ14から出力される加算値Y1〜Ym/2との関係は、X1+X2=Y1、X3+X4=Y2、…、Xm-1+Xm=Ym/2である。この加算レジスタ14から出力される加算値が、サンプリング回路20から出力されるデジタル信号S3となる。つまり、サンプリング回路20全体では、サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算した加算値を順次出力することになる。
上述した処理は、制御ロジック部11により、加算出力手段13bによる加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13によるサンプリングデータa1とサンプリングデータa2の加算出力処理と、加算レジスタ13によるサンプリングデータa3とサンプリングデータa4の加算出力処理と、加算レジスタ14による加算値X1と加算値X2の加算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa5,a6,a7,a8のサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
このような本実施の形態2のサンプリング回路20では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を同一入力コードごとに2データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ14と、加算レジスタ13による加算出力処理、および加算レジスタ14による加算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御ロジック部11とを備えたことにより、従来のようにサンプリング処理の終了を待ってから加算出力処理をするようにする必要がないため、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、加算出力処理を行なうまでサンプリングデータを格納しておくためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態2のサンプリング回路では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
また、本実施の形態2では、データ容量が小さいが高速にデータを処理する加算レジスタ13と、データ処理は低速であるがデータ容量が大きい加算レジスタ14とを組み合わるようにしたので、より効率良くデータ処理を行なうことができ、加算データ量が大きい場合でも対応することができる。
なお、本実施の形態2では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
また、本実施の形態2では、加算出力手段13が2段構成となっている場合について示しているが、これは、3段以上の構成であってもよい。
また、本実施の形態2では、加算出力手段13bが2段の加算レジスタ13,14を直列接続してなる場合について示しているが、これは、並列接続してなるものであっても良い。
ここで、加算出力手段を、2段の加算レジスタを並列接続して構成した場合のサンプリング回路について説明する。図11に上記実施の形態2の他の構成例によるサンプリング回路を示す。
図11に示すサンプリング回路21は、制御ロジック11、ラッチ回路12、および、2段の加算レジスタ23,24を並列に接続してなる加算出力手段13cを備えている。
このサンプリング回路21のサンプリング方式を、図12に示す。
図12(a)に示すデジタル信号S1がサンプリング回路21に入力されると、図12(b)に示すように、ラッチ回路2により同一入力コード毎に2データずつサンプリングされ、このサンプリングデータa1〜nは、2データずつ交互に加算レジスタ23,24に入力される。つまり、サンプリングデータa1,2は加算レジスタ23に、次のサンプリングデータa3,4は加算レジスタ24に、次のサンプリングデータa5,6は加算レジスタ23に入力され、さらに後続のサンプリングデータa7〜anも同様に、2データずつ交互に各加算レジスタ23,24に入力される。
そして、同一入力データごとに各加算レジスタ23,24に入力されたサンプリングデータは、図12(c),図12(d)に示すように、各加算レジスタ23,24によりそれぞれ加算され、加算レジスタ23の出力X1〜Xmと加算レジスタ24の出力Y1〜Ymは交互にデジタル信号S10として出力される。
このように、加算出力手段を、2段の加算レジスタを並列接続して構成した場合にも、従来のようにサンプリング処理の終了を待ってから加算出力処理をするようにする必要がないため、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、加算出力処理を行なうまでサンプリングデータを格納しておくためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本サンプリング回路21では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図5は、本実施の形態3によるサンプリング回路30の構成を示す図である。図5において、図1と同一の構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態3のサンプリング回路30は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、および除算器(除算出力手段)15を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
除算器15は、加算レジスタ13から出力された加算値を、各々所定の除数で除算し、該除算値を出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)とを有し、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する。
次に、本実施の形態3によるサンプリング回路30の動作について説明する。
図6に、本実施の形態3におけるサンプリング方式を説明するための図を示す。
図6(a)に示すように、被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、図6(b)に示すように、一定周期でサンプリングする。図6(b)では、サンプリングされたデジタルデータをa1,a2,a3,a4,…,an-2,an-1,anとしている。また、サンプリングデータa1,a2,a3,a4が同じコードのデータであり、サンプリングデータa5,a6,a7,a8が同じコードのデータであり、an-3,an-2,an-1,anが同じコードのデータであることを示している。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する。図6(c)では、加算レジスタ13から出力される加算値をX1,X2,…,Xmで表している。サンプリングデータa1〜anと加算値X1〜Xmとの関係は、a1+a2+a3+a4=X1、a5+a6+a7+a8=X2、…、an-3+an-2+an-1+an=Xmである。
加算レジスタ13の出力データは、除算器15に入力される。除算器15では、加算レジスタ13から出力された加算値を、所定の除数、ここでは“4”で除算し、該除算値を出力する。図6(d)では、除算器15から出力される除算値をZ1、Z2、…、Zmで表している。加算値X1〜Xmと除算値Z1〜Zmとの関係は、X1/4=Z1、X2/4=Z2、…、Xm/4=Zmである。この除算器15から出力される除算値が、サンプリング回路30から出力されるデジタル信号S4となる。つまり、サンプリング回路30全体では、サンプリングしたデジタルデータを同一入力コードごとに平均化した値を出力することになる。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa1,a2,a3,a4の加算出力処理と、除算器15による加算値X1の除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa5,a6,a7,a8のサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
このような実施の形態3のサンプリング回路30では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング時にサンプリングデータの平均化を行なうことができ、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態3のサンプリング回路30では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
なお、本実施の形態3では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図7は、本実施の形態4によるサンプリング回路40の構成を示す図である。図7において、図5と同一の構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態4のサンプリング回路40は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ(データ記憶手段)16を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
デジタルメモリ16は、除算器15から出力される除算値を記憶し、該除算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されているデジタルデータの読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値を記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から記憶した除算値を出力するタイミングを制御する。
次に、本実施の形態4のサンプリング回路40の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa1,a2,a3,a4の加算出力処理と、除算器15による加算値X1の除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa5,a6,a7,a8のサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に入力される。デジタルメモリ16では、入力された除算値を記憶し、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに記憶した除算値を出力する。このデジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力される除算値が、サンプリング回路40から出力されるデジタル信号S5となる。
このような実施の形態4のサンプリング回路40では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力される加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、該除算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数を制御する制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態4のサンプリング回路40では、そのようなメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
さらに、この実施の形態4のサンプリング回路40は、内部にデジタルメモリ16を備えているため、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリを具備していなくても、所定の検査を行なうことができ、また、平均化した結果のみをデジタルメモリ16に記憶させるため、必要となるメモリ容量を削減することができる。
なお、本実施の形態4では、デジタルメモリ16に入力されるデジタルデータは、除算器15から出力されたデジタルデータとなっているが、加算レジスタ13から出力されるデジタルデータを入力としてもよい。
また、本実施の形態4では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図8は、本実施の形態5によるサンプリング回路50の構成を示す図である。図8において、図7と同一構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態5のサンプリング回路50は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ16、および演算器(演算手段)17を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
演算器17は、デジタルメモリ16から出力される所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って所定の非直線性誤差等の演算処理を行い、演算結果であるデジタル信号S6を出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されているデジタルデータの読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値をデジタルメモリ16に記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から前記記憶した除算値を出力するタイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、演算器17による演算のタイミング、演算結果の出力タイミングを制御する。
次に、本実施の形態5のサンプリング回路50の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa1,a2,a3,a4の加算出力処理と、除算器15による加算値X1の除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa5,a6,a7,a8のサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に記憶され、該記憶された除算値は、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに出力される。
演算器17では、デジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、非直線性誤差等の演算を行い、演算結果を出力する。この演算結果が、サンプリング回路50の出力S6となる。
このような実施の形態5のサンプリング回路50では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、所定の読み出し数ごとに記憶した除算値を任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、デジタルメモリ16から出力されたデジタルデータを所定のアルゴリズムに従って演算する演算部17と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数の制御と、演算部17による演算処理タイミング、および演算結果の出力タイミングの制御とを行なう制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態5のサンプリング回路では、そのようなデータ容量の大きいメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。
また、この実施の形態5のサンプリング回路50は、回路内に、デジタルメモリ16、および演算部17を備えているため、サンプリング回路外部に、平均化したサンプリングデータを格納するためのメモリや演算機能を備えた回路を持たなくても、検査を行なうことができる。さらに、サンプリング回路内の演算部17が、サンプリング回路外部の演算手段よりも高速に演算処理を行える場合、演算時間を短縮することができ、これにより、検査時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態5では、図8において、デジタルメモリ16に入力されるデジタルデータは、除算器15から出力されたデジタルデータとなっているが、加算レジスタ13から出力されるデジタルデータを入力としてもよい。その場合には、演算器17は、制御ロジック部11から各デジタルデータを除算する除数を受け取り、その除数でデジタルデータを除算できるものとする。
また、本実施の形態5では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11内の加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図9は、本実施の形態6によるサンプリング回路60の構成を示す図である。図9において、図8と同一構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態6のサンプリング回路60は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ16、演算器17、および判定器(判定手段)18を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
判定器18は、演算器9から演算結果を受け取り、受け取った演算結果に対し所定の判定基準により判定を実施し、判定結果であるデジタル信号S7を出力する。
なお、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されている加算値の読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値をデジタルメモリ16に記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から前記記憶した除算値を出力するタイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、演算器17による演算のタイミング、演算結果の出力タイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、判定器18による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する。
次に、本実施の形態6のサンプリング回路60の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のデジタル信号S1が、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa1,a2,a3,a4の加算出力処理と、除算器15による加算値X1の除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa5,a6,a7,a8のサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に記憶され、該記憶された除算値は、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに出力される。
演算器17では、デジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、非直線性誤差等の演算を行い、演算結果を出力する。
判定器18では、演算器17から演算結果を受け取り、受け取った演算結果に対し所定の判定基準により判定を実施し、判定結果を出力する。この判定結果が、サンプリング回路60の出力S7となる。
このような実施の形態6のサンプリング回路では、被測定デバイスから入力された1サイクル分のデジタル信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、所定の読み出し数ごとに前記記憶した除算値を任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、デジタルメモリ16から出力されたデジタルデータを所定のアルゴリズムに従って演算する演算部17と、演算部17による演算結果を所定の判断基準で判定する判定器18と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数の制御と、演算部17による演算処理タイミング、および演算結果の出力タイミングの制御と、判定器18による判定処理タイミング、および判定結果出力タイミングの制御とを行なう制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、検査時間を削減できる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態6のサンプリング回路では、そのようなデータ容量の大きいメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。さらに、この実施の形態6のサンプリング回路では、サンプリング時に、サンプリングデータの平均化、演算、判定までの処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、ADコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
なお、本実施の形態6では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11が有する加算数設定手段により、上記加算数を、各入力コードごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
(実施の形態7)
以下、本発明の実施の形態7によるサンプリング回路について、図面を参照しながら説明する。
図10は、本実施の形態7のによるサンプリング回路70の構成を示す図である。図10において、図9と同一構成要素については、同一符号を付している。
本実施の形態7のサンプリング回路70は、制御ロジック部11、ラッチ回路12、加算出力手段13a、除算器15、デジタルメモリ16、演算器17、判定器18、およびADコンバータ(デジタル変換手段)19を備えたものである。また、加算出力手段13aは、加算レジスタ13よりなる。
ADコンバータ19は、被測定デバイスからサンプリング回路10に入力されるアナログ信号S8に対し、AD変換処理を実施し、デジタルデータS1をラッチ回路12に出力する。
なお、制御ロジック部11は、ADコンバータ19によるAD変換のタイミング、およびダイナミックレンジを制御する。
また、制御ロジック部11は、加算レジスタ13により同一入力コードごとに加算されるデジタルデータの加算数を設定する加算数設定手段(図示せず)と、該加算数設定手段により設定された加算数に基づいて、除算器15が除算処理に用いる除数を設定する除数設定手段(図示せず)と、デジタルメモリ16に記憶されているデジタルデータの読み出し数を設定する出力数設定手段(図示せず)とを有し、かつ制御ロジック部11は、除算器15から出力される除算値をデジタルメモリ16に記憶するタイミング、およびデジタルメモリ16から除算値を出力するタイミングを制御する。
また、制御ロジック部11は、演算器17による演算のタイミング、演算結果の出力タイミングを制御する。
さらに、制御ロジック部11は、判定器18による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する。
次に、本実施の形態7のサンプリング回路70の動作について説明する。なお、ラッチ回路12によるサンプリング処理から除算器15による除算出力処理までの処理は、上記実施の形態3と同様である。
被測定デバイスから出力された1サイクル分のアナログ信号S8が、ADコンバータ19に入力される。ADコンバータ19では、入力されたアナログ信号S8に対しAD変換を実施し、デジタル信号S1として出力する。
ADコンバータ19から出力されたデジタル信号S1は、ラッチ回路12に入力される。ラッチ回路12では、入力されたデジタル信号S1を、一定周期でサンプリングする。
サンプリングされたデジタルデータは、加算レジスタ13に入力される。加算レジスタ13では、ラッチ回路12でサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を出力する。
加算レジスタ13から出力された加算値は、除算器15に入力される。除算器15では、入力された加算値を、所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する。
上述した処理は、制御ロジック部11により、ラッチ回路12によるサンプリング処理と、加算出力手段13aによる加算出力処理と、除算器15による除算出力処理とを並行して行なうよう制御されている。具体的には、加算レジスタ13による4つのサンプリングデータa1,a2,a3,a4の加算出力処理と、除算器15による加算値X1の除算出力処理とを、ラッチ回路12による後続のa5,a6,a7,a8のサンプリング処理と並行して行なうよう制御している。
除算器15から出力された除算値は、デジタルメモリ16に記憶され、該記憶された除算値は、制御ロジック部11の制御により、任意のタイミングで所定の読み出し数ごとに出力される。
演算器17では、デジタルメモリ16から所定の読み出し数ごとに出力されたデジタルデータを受け取り、受け取ったデジタルデータに対し、非直線性誤差等の演算を行い、演算結果を出力する。
判定器18では、演算器17から演算結果を受け取り、受け取った演算結果に対し所定の判定基準により判定を実施し、判定結果を出力する。この判定結果が、サンプリング回路70の出力S9となる。
このような実施の形態7のサンプリング回路では、被測定デバイスから出力された1サイクル分のアナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ19と、ADコンバータ19の出力信号S1を一定周期でサンプリングするラッチ回路12と、サンプリングされたデジタルデータを同一入力コードごとに4データずつ加算し、該加算値を順次出力する加算レジスタ13と、加算レジスタ13から出力された加算値を所定の除数“4”で除算し、該除算値を出力する除算器15と、除算器15から出力された除算値を記憶し、所定の読み出し数ごとに前記記憶した除算値を任意のタイミングで出力するデジタルメモリ16と、デジタルメモリ16から出力されたデジタルデータを所定のアルゴリズムに従って演算する演算部17と、演算部17による演算結果を所定の判断基準で判定する判定器18と、加算レジスタ13による加算出力処理、および除算器15による除算出力処理を、ラッチ回路12によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御するとともに、ADコンバータ19による変換タイミング、およびダイナミックレンジの制御と、デジタルメモリ16によるデジタルデータの記憶タイミング、出力タイミング、および出力するデータ数の制御と、演算部17による演算処理タイミング、および演算結果の出力タイミングの制御と、判定器18による判定処理タイミング、および判定結果出力タイミングの制御とを行なう制御ロジック部11とを備えたことより、サンプリング処理から除算出力処理までの処理時間を削減することができ、これにより、サンプリング時にサンプリングデータの平均化を行なうことができ、検査時間を大幅に削減することができる。また、従来では、サンプリングデータを格納するためのデータ容量の大きいメモリが必要であったが、本実施の形態7のサンプリング回路では、そのようなデータ容量の大きいメモリを実装する必要がないため、回路規模を必要最小限に抑えることができ、低コストで検査設備を実現することができる。さらに、この実施の形態7のサンプリング回路では、AD変換、サンプリング、サンプリングデータの平均化、演算、判定までの処理を行なうことができるため、平均化手段、演算手段、および判定手段を具備しない検査装置においても、DAコンバータの非直線性誤差等の検査を行なうことができる。
なお、本実施の形態7では、加算レジスタ13により加算されるサンプリングデータの加算数は、同一入力コードごとに4データとなっているが、制御ロジック部11が有する加算数設定手段により、上記加算数を、各入力データごとに個別に設定し、除数設定手段により、上記加算数設定手段により設定された各加算数に基づいて、除数を、各入力データごとに個別に設定するようにしてもよい。この場合、サンプリング回数の調整を行なうことが可能となり、検査精度および検査コストを高効率化することができる。
また、上記実施の形態1〜7で説明した本発明のサンプリング回路は、LSIテスターなどの計測器等、被測定デバイス内部、または検査ボード等の測定冶具のどれかに実装されていればよい。
本発明にかかるADコンバータ・DAコンバータのサンプリング回路は、検査設備または検査治具のコスト削減、および検査時間の短縮といった効果を有し、特に高精度なADコンバータ・DAコンバータを搭載したデバイスの検査コストを削減させる方法として有用である。
図1は、本発明の実施の形態1によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図2は、上記実施の形態1におけるサンプリング方式を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態2によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図4は、上記実施の形態2におけるサンプリング方式を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態3によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図6は、上記実施の形態3におけるサンプリング方式を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態4によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態5によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態6によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態7によるADコンバータ、あるいはDAコンバータにおけるサンプリング回路の構成を示す図である。 図11は、上記実施の形態2のサンプリング回路の他の構成例を示す図である。 図12は、図11に示すサンプリング回路における、サンプリング方式を示す図である。 図13は、従来のサンプリング方式を説明するための図である。
符号の説明
10,20,21,30,40,50,60,70 サンプリング回路
11 制御ロジック部
12 ラッチ回路
13,14,23,24 加算レジスタ
15 除算器
16 デジタルメモリ
17 演算器
18 判定器
19 ADコンバータ

Claims (14)

  1. 被測定デバイスから出力されるデジタルデータを入力とし、該デジタルデータを一定周期でサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する加算出力手段と、
    前記加算出力手段による加算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する制御手段と、を備えた、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  2. 請求項1に記載のサンプリング回路において、
    前記制御手段は、
    前記加算出力手段により同一入力コードごとに加算される前記デジタルデータの加算数を、各入力コードごとに個別に設定する加算数設定手段を有する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  3. 請求項1に記載のサンプリング回路において、
    前記加算出力手段から出力される前記加算値を記憶し、該加算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデータ記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記データ記憶手段に記憶されている加算値の前記読み出し数を設定する出力データ数設定手段を有し、かつ、
    前記制御手段は、前記加算値を前記データ記憶手段に記憶するタイミング、および前記加算値を前記データ記憶手段から読み出すタイミングを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  4. 請求項1に記載のサンプリング回路において、
    前記加算出力手段は、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する単数または複数の加算回路よりなり、
    前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路により加算される前記入力データの加算数を設定する加算数設定手段を有し、かつ、
    前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路による加算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  5. 請求項3に記載のサンプリング回路において、
    前記データ記憶手段から所定の読み出し数ごとに読み出された前記加算値を、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って演算し、演算結果を出力する演算手段を備え、
    前記制御手段は、前記演算手段による演算タイミング、および演算結果の出力タイミングを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  6. 請求項5に記載のサンプリング回路において、
    前記演算手段から出力される演算結果を、所定の判定基準で判定し、その判定結果を出力する判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  7. 請求項1に記載のサンプリング回路において、
    被測定デバイスから出力されるアナログデータをデジタルデータに変換し、前記サンプリング手段に出力するデジタル変換手段を備え、
    前記制御手段は、前記デジタル変換手段による変換タイミング、およびダイナミックレンジを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  8. 被測定デバイスから出力される1サイクル分のデジタルデータを入力とし、該デジタルデータを一定周期でサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によりサンプリングされたデジタルデータを、同一入力コードごとに所定の加算数ずつ加算し、該加算値を順次出力する加算出力手段と、
    前記加算出力手段から出力された加算値の各々を所定の除数で除算し、該除算値を出力する除算出力手段とを備え、
    前記制御手段は、前記加算出力手段による加算出力処理、および前記除算出力手段による除算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  9. 請求項8に記載のサンプリング回路において、
    前記制御手段は、
    前記加算出力手段により同一入力コードごとに加算される前記デジタルデータの加算数を、各入力コードごとに個別に設定する加算数設定手段と、
    前記加算数設定手段により設定される加算数に基づいて、前記除数を、各入力データごとに個別に設定する除数設定手段とを有する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  10. 請求項8に記載のサンプリング回路において、
    前記除算出力手段から出力される前記除算値を記憶し、該除算値を所定の読み出し数ごとに任意のタイミングで出力するデータ記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記データ記憶手段に記憶されている除算値の前記読み出し数を設定する出力データ数設定手段を有し、かつ、
    前記制御手段は、前記除算値を前記データ記憶手段に記憶するタイミング、および前記除算値を前記データ記憶手段から読み出すタイミングを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  11. 請求項8に記載のサンプリング回路において、
    前記加算出力手段は、その入力データを各々所定の加算数ずつ加算し、該加算値を出力する単数または複数の加算回路よりなり、
    前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路により加算される前記入力データの加算数を設定する加算数設定手段と、
    前記加算数設定手段により設定される加算数に基づいて、前記除数を各入力データごとに個別に設定する除数設定手段とを有し、かつ、
    前記制御手段は、前記単数または複数の各加算回路による加算出力処理、及び前記除算手段による除算出力処理を、前記サンプリング手段によるサンプリング処理と並行して行なうよう制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  12. 請求項10に記載のサンプリング回路において、
    前記データ記憶手段から所定の読み出し数ごとに読み出された前記除算値を、予め設定されている任意のアルゴリズムに従って演算し、演算結果を出力する演算手段を備え、
    前記制御手段は、前記演算手段による演算タイミング、および演算結果の出力タイミングを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  13. 請求項12に記載のサンプリング回路において、
    前記演算手段から出力される演算結果を、所定の判定基準で判定し、その判定結果を出力する判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段による判定のタイミング、および判定結果の出力タイミングを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
  14. 請求項8に記載のサンプリング回路において、
    被測定デバイスから出力されるアナログデータをデジタルデータに変換し、前記サンプリング手段に出力するデジタル変換手段を備え、
    前記制御手段は、前記デジタル変換手段による変換タイミング、およびダイナミックレンジを制御する、
    ことを特徴とするサンプリング回路。
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