JP4049630B2 - 時変基準信号を用いアナログ−ディジタル変換する方法及び装置 - Google Patents

時変基準信号を用いアナログ−ディジタル変換する方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ信号の処理に関する。特に、本発明は特性信号事象のタイムスタンプを用いたアナログ信号のアナログ−ディジタル変換に関する。本発明は、発明者Jochen Rivoirによる2001年6月6日出願の同時継続出願第09/875848号「アナログ−ディジタル信号変換方法及び装置」に関連するものであり、この同時継続出願は全体を本願明細書に組み込むものとする。この同時係属出願と本出願は、同じ譲受人を有する。
【0002】
【従来の技術】
アナログ信号は、多種多様な装置とシステムにより生成されかつ/又はそれらに使用されている。これらのシステムの多くにおいて、アナログ信号はシステムの一部から他の部分へ情報を転送する手段として役立っている。アナログ信号を使用してシステムを形成する装置は、アナログ信号を生成し、変調し、受信しかつ/又は検出するよう機能する。アナログ信号を利用するシステムや装置の例は、周囲のすなわち他のシステムの状態や異なる多様な通信システムを監視するセンサを含む。
【0003】
現実の世界において遭遇する多くの実際的な状況では、アナログ信号をディジタル表現に変換することが必要であったり、或いは少なくとも望ましいものである。このことは、ディジタル方法体系が主にアナログ信号を処理し解析するのに用いられるケースには、特に当てはまる。例えば、集積回路(IC)の大半の製造業者は、製造するIC製品の試験に何らかの形の自動試験装置(ATE)を用いている。ATEはディジタル技術に基づいて圧倒的に実装されているが、製造され試験されている現代の多くのICは、アナログ出力信号を生成或いは使用している。このことは、現代のオンチップシステムが設計段階から製造段階へ移行するにつれて殊更真実となってきている。ATEの設計者とユーザへの課題は、アナログ信号を如何にしてディジタルATEが利用できる形式に変換するかにある。関連する課題は、ディジタル表現からのアナログ信号の再生にある。
【0004】
アナログ信号をディジタル表現に変換する従来の手法は、アナログ−ディジタル変換器(AD変換器)を使用するものである。従来のAD変換器は、アナログ信号すなわち波形振幅を、時間軸上で連続的かつ規則的に離間する点においてサンプリングするものである。サンプリングした振幅値は、公知技術の幾つかの手法の一つによりディジタル形式へ変換(すなわち、量子化)される。一旦量子化されると、アナログ信号は振幅がAD変換器によりサンプリングされた振幅を表わす一連のディジタル値により表わされる。通常、振幅シーケンスのディジタル値のタイミングは、使用する変換体系から暗に知らされる。当業界に公知の一般に用いられるAD変換器の手法は、デルタ−シグマ変調器や逐次比較AD変換器やいわゆるフラッシュAD変換器といったオーバーサンプリング変換器によるものである。これらの各技術は、究極的にはディジタルのワード列を生成し、各ワードが一定時間間隔を置いた時間シーケンスのディジタル形式にてサンプリングした振幅値を表わす。
【0005】
アナログ信号は、ディジタル−アナログ変換器(DAC)を用いて従来のAD変換器により生成されたディジタルワードから再生することができる。DA変換器は、時間シーケンス内の各連続するディジタルワードを「読み取るか」或いは処理し、各ワードに対応するDA変換器の出力ポートにおいてアナログ電圧レベルを生成する。原アナログ−ディジタル変換の次数とタイミングに整合する仕方でディジタルワードを読み取ることで、DA変換器はアナログ信号を正確に再生することができる。
【0006】
従来の振幅サンプリングしたアナログ−ディジタル変換や振幅シーケンスアナログ−ディジタル変換は、アナログ信号からディジタル形式への高忠実度変換を行なうことができるが、一部の事例では従来のAD変換器は実装に費用を要することがあった。特に、従来のAD変換器技術の多くが、単純で正確なオンチップ実装には適合しないものである。このことは、組み込み型自己診断(BIST)目的或いは外部ディジタルATEと併せ用いる試験(DFT)事例におけるオンチップアナログ信号変換を考慮したときに特に当てはまる。同様に、アナログ装置とATEの間のインタフェースとして従来のAD変換手法を用いることは多くの問題を課すことがあり、その多くは往々にして従来の時間サンプリングAD変換器により生成される高データレートのディジタル信号を受け入れるべくATE内に余分な専用資源を必要とするものであった。最後に、多くの従来のAD変換器の帯域幅は、特に多数ビットの振幅精度が望まれるときに、アナログ−ディジタル変換への影響行使に必要な回路により厳しく制限されるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、アナログ信号の主要な特性を保存したディジタル表現へアナログ信号を変換し、ディジタル表現から正確な信号再生を随意選択的にもたらし得る方法と装置を備えることは有益であろう。加えて、この種の方法と装置を任意のアナログ信号に適用し得、高帯域能力を有し、オンチップ或いはオフチップのどちらかで効率的に実装し得る場合は、有益であろう。この種の方法ならびに装置は、特にその変換がATEのようなディジタルシステムによるアナログ信号の処理と試験に関係するため、アナログ−ディジタルの信号変換領域における永年の要望を解決しよう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アナログ信号をタイムスタンプからなるディジタル表現へ変換する新規な方法ならびに装置である。本発明の方法と装置により生成されるアナログ信号のディジタル表現は、時間シーケンスに基づくものであり、従来の振幅シーケンスに基づくものではない。その代わりに、本発明方法及び装置は、アナログ信号内の所定群の振幅事象の発生時或いはこれに対応して一連のディジタル化された時間サンプルを生成するものである。換言すれば、本発明はアナログ信号を一連の事象へ写像し、これらの事象の発生時間を記録するものである。本発明になる事象は、アナログ信号すなわち試験対象信号(SUT)と1以上の時変基準信号との間の振幅関係により規定される。本発明方法及び装置により生成される事象発生の時間記録は、一連のタイムスタンプか或いは少なくともそうであると考えられる。タイムスタンプシーケンスに関連する事象の知識に組み合わせた本発明方法及び装置によるアナログ信号について生成されたタイムシーケンスは、タイムスタンプの信号再生を可能にする十分な情報をもたらすことができる。
【0009】
本発明の一態様では、アナログ信号をタイムスタンプ表現に変える方法が提供される。特に、アナログ信号は試験対象装置の出力端や試験対象装置内部の信号或いは非特定のアナログ信号源から受信した信号のいずれかである。本方法は、N個のタイミング可変基準信号を生成するステップを含むものである。Nは、1以上の整数である。本方法はさらに、アナログ信号をN個の時変基準信号と比較するステップを含む。比較ステップの間に、アナログ信号の振幅がN個の基準信号の振幅を越えるか、等しいか、満たないかの判定がなされる。本方法はさらに、アナログ信号振幅が時変基準信号のうちの一つの振幅に等しいと判定されるたびにタイムスタンプを生成するステップを含む。本変換方法はさらに、タイムスタンプを記憶する随意選択ステップと、タイムスタンプからアナログ信号を再生する随意選択ステップを含む。さらに、比較ステップは、アナログ信号をN個の基準信号と並列的に同時比較するステップか、又は全ての基準信号と比較し終えるまでアナログ信号をN個の各基準信号と逐次比較するステップのいずれかを含むものである。
【0010】
好適な実施形態では、タイムスタンプの生成ステップが、N個のディジタル信号内に論理レベルを確立するステップを含み、一つのディジタル信号がN個の基準信号のうちの異なる一つにそれぞれ対応する。第1の論理レベルは、アナログ信号振幅がN個の基準信号の対応する一つの振幅よりも大である間に、N個のディジタル信号のそれぞれにおいて個別に確立される。第2の論理レベルは、アナログ信号振幅がN個の基準信号の対応する一つの振幅よりも小である間に、N個のディジタル信号のそれぞれにおいて個別に確立される。ディジタル信号内の第1と第2の論理レベル間の遷移は、アナログ信号振幅と対応する基準信号の振幅が等しいときの時刻を記すタイムスタンプである。
【0011】
好適な実施形態では、アナログ信号の変換方法はなおさらに、第1と第2の論理レベル間の時間遷移に対応するディジタルタイムスタンプの計測ならびに生成の随意選択ステップを備える。別の実施形態では、生成ステップで生成されるタイムスタンプは、比較ステップの結果から直接生成されるディジタルワードである。例えば、ディジタルワードは、タイミング間隔解析器(TIA)により生成することができる。
【0012】
生成ならびに比較のステップは、ディジタル信号が複数のアナログ信号振幅事象についての表現を含むまで行われる。一般に、複数内にどの位の数の振幅事象が含まれるかは、試験時間と試験品位を秤にかけて決定される。当業者は、所与の試験状況と所与の試験対象信号について、必要以上の実験によることなく、複数について十分な数の振幅事象を容易に判定することができる。
【0013】
本発明の別の態様では、アナログ信号をN個のディジタル信号表現へ変換する装置が提供される。特に、アナログ信号は試験対象装置(DUT)の出力端に生成された信号か、或いはDUT内部の信号か、或いは非特定のアナログ信号源から受信した信号のいずれかである。装置は、装置入力端と基準信号源とN個の比較器とN個の装置出力端を備え、ここでNは1以上の整数である。基準信号源は、N個の時変基準信号を生成し、これらの基準信号は互いに異なる。各比較器は、第1の入力端と第2の入力端と出力端を備える。各比較器の第1の入力端は装置の入力端に接続されていてアナログ信号を受信するが、このアナログ信号の振幅は時間の関数として変化する。各比較器の第2の入力端は、基準信号源により生成されるN個の基準信号のうちの異なる一つを受信する。各比較器は、比較器出力端にディジタル信号を生成する。各比較器の出力端はN個の装置出力端のうちの異なるものに接続される。本装置は、自立型装置として実装するか、或いはオンボード組み込み型試験用小回路として組み込むことができる。
【0014】
代替実施形態では、アナログ信号をディジタル信号表現へ変換する装置が提供される。代替実施形態では、装置は装置入力端と基準信号源と比較器と装置出力端とを備える。基準信号源は、N個の時変基準信号を生成し、一連の各基準信号は他の基準信号とは異なっており、各基準信号は有限時間に亙って生成される。比較器は、第1の入力端と第2の入力端と出力端を有する。比較器の第1の入力端は装置の入力端に接続してあってアナログ信号を受信するが、このアナログ信号の振幅は時間の関数として変化する。比較器の第2の入力端は基準信号源に接続してあり、基準信号源により生成された一連の基準信号を受信する。この比較器は、比較器出力端にディジタル信号を生成するが、このディジタル信号はアナログ信号と各基準信号の時間を追っての比較に依存するものである。本装置は、自立型装置として実装するか、オンボード組み込み型試験用小回路の一部として装置内に組み込むことができる。
【0015】
本発明のさらに別の態様において、アナログ信号をディジタル表現へ変換するシステムが提供される。本システムは、本発明のアナログ−ディジタル変換装置からなる。本装置はアナログ信号とN個の装置出力を受ける入力端を有しており、Nは1以上の整数である。この装置は、アナログ信号をN個の時変基準信号と比較し、各装置の出力端にN個のディジタル信号の一つを生成する。ディジタル信号の論理状態は、比較により判定される。このシステムは、N個の遷移間隔解析器(TIA)を備えるものである。各TIAは入力端と出力端を有しており、各装置の出力端が一つのTIAの入力端に接続されるようにしてある。各TIAは、個々のディジタル信号の論理遷移のタイミングを符号化する。随意選択的ではあるが、システムはN個のポートを有する試験対象装置を試験する試験システムをさらに備える。この試験システムの各ポートは、一のTIAの出力端に接続してある。この試験システムは、アナログ信号内の事象のタイムスタンプとしてTIAからのディジタル信号の符号化タイミング情報を用い、試験対象装置が仕様を満たすかどうか判定する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の様々な特徴ならびに効果は、添付図面を併せ下記の詳細な説明を参照することでより簡単に理解されよう。図面中、同じ参照符号は同じ構成部分を表わす。
【0017】
本発明はアナログ信号S(t)をディジタル表現に変える新規な方法ならびに装置であり、このディジタル表現は一連のタイムスタンプで構成される。加えて、本発明の方法と装置は、出力信号或いはDUTが内蔵する信号のいずれかとしてアナログ信号を生成する試験対象装置(DUT)の試験を容易にするものである。本発明の方法ならびに装置により生成されるディジタル表現は、アナログ信号内の複数の振幅事象の発生時刻をタイムスタンプとして記録するものである。振幅事象は、1以上の基準信号の時変振幅により規定される。そうであるが故に、アナログ信号振幅事象のディジタル表現は、アナログ信号のアナログタイムスタンプ表現として見ることができる。
【0018】
基準信号或いは信号に関するタイムスタンプ表現や情報は、サンプリングされたアナログ信号のタイムスタンプベースのディジタル表現からの再生に用いることができる。とりわけ、再生されたアナログ信号は、そこで信号自体の評価や信号を生成したDUTの性能評価用に試験システムによって用いることができる。或いは、アナログ信号を再生せずに、アナログ信号及び/又はDUTを試験或いは評価に用いることができる。この種の試験は、これに限定されるというものではないが、装置仕様と特性解析とに基づく合否試験及び/又はアナログ特性試験を含むことができる。本願明細書において使用するこの「特性解析」なる用語は、「優良な装置」として知られる装置向けに生成された等値タイムスタンプに対しDUT用に生成されたタイムスタンプを比較することを指すものである。「優良な装置」とは、装置仕様に従って作動する装置を意味する。
【0019】
アナログ信号S(t)は、ここでは考察を目的に、時間関数として変化するか非離散値をとる振幅s(t)を有するものとして規定してある。好ましくは、アナログ信号は時間の連続関数により記述できる時変信号振幅s(t)を有する。より好ましくは、時変信号振幅s(t)は、滑らかな時間連続関数として記述することができる。時間関数に関する「滑らか」なる用語は、時変信号振幅s(t)を記述する時間関数について少なくとも一次微分係数が存在し、零を越える全時間tに亙って規定されるも最大時間Tmaxには満たないことを意味する。
【0020】
本発明の一態様では、アナログ信号S(t)のディジタル信号表現への変換方法100がもたらされる。図1は、本発明の変換方法100のフローチャートを例示するものである。変換方法100は、N個の時変基準信号R(t)の生成ステップ110を備えており、ここでi=1,・・・,Nであり、Nは1以上である。N個の時変基準信号R(t)の各要素は、互いに異なる。かくして、i番目の基準信号R(t)は、全てのi≠jについてj番目の基準信号R(t)とは異なるものとなる。ただし、j=1,・・・,Nである。
【0021】
個別には、N個の基準信号の時変基準信号R(t)は、先験的に既知である仕方で時間関数として変化或いは離散値をとる振幅を有する任意の信号とすることができる。すなわち、基準信号R(t)は、「既知」の信号である。好ましくは、i番目の時変基準信号R(t)は、時間の連続関数である波形により記述できる時変信号振幅r(t)を有する。一般に、波形は周期Tで繰り返す周期的なものでも、或いは繰り返しのない非周期的なもののいずれでもよい。実際上は周期的な波形が好ましく、何故なら周期的な波形は非周期的な波形よりもステップ110の生成が容易だからである。好ましくは、波形或いは複数の波形は、簡単かつ安価にステップ110を生成できるものが選ばれる。
【0022】
加えて、必須ではないが、基準信号R(t)の時変信号振幅r(t)がアナログ信号S(t)の予想振幅範囲を張ることが好ましい。予想範囲を張ることは、アナログ信号S(t)が基準信号R(t)により適切にサンプリングされることを保証するのに役立つ。基準信号R(t)の少なくとも一つがアナログ信号S(t)の振幅s(t)の予想最小値smin以下である最小振幅値r(t)=rminであり、基準信号R(t)の少なくとも一つがアナログ信号S(t)の振幅s(t)の予想最大値smax以上である最大振幅r(t)=rmaxである場合に、時変信号振幅r(t)はアナログ信号S(t)の予想信号範囲を張る。
【0023】
時変基準信号R(t)の記述に用いるのに適した波形例は、これに限定されるというものではないが、正弦波、鋸歯状波、三角波、チャープやランプや矩形波、多段レベルのステップ波、時間に対し疑似乱数的変化を有する波形を含むものである。一般に、正弦波やチャープのような有限の傾斜を有する波形が好適であり、何故なら傾斜の不連続性や非有限な傾斜領域がディジタル表現に曖昧さをもたらしかねないからである。1以上の非有限傾斜領域を有する鋸歯状波は、非有限傾斜領域の時間間隔に関連するタイムスタンプを取り除くことにより本発明と併せ用いることができる。時間による区切りは、基準信号R(t)波形の非有限傾斜領域の間に生成されるタイムスタンプを除去する一手法である。当業者は、基準信号R(t)の定義に用いるのに適した他の波形を容易に特定するであろう。この種の時変基準信号R(t)波形は全て、本発明範囲内にあるものとする。
【0024】
本変換方法100はさらに、アナログ信号S(t)をN個の基準信号中の基準信号R(t)と比較するステップ120を含む。比較ステップ120の間、アナログ信号振幅s(t)はN個の基準信号中の各基準信号R(t)と比較される。アナログ信号振幅s(t)が比較時点tにおいて、基準信号R(t)の時変信号振幅r(t)に満たないか、等しいか、それを越えるかの判定がなされる。
【0025】
この比較ステップ120は、N個全ての基準信号振幅r(t)に対しアナログ信号振幅s(t)を同時比較するステップ120か、又はアナログ信号振幅s(t)を第1の基準信号振幅r(t)と比較し、続いてアナログ信号振幅s(t)を第2の基準信号振幅r(t)と比較し、アナログ信号振幅s(t)がN番目の基準信号振幅r(t)と比較されるまで逐次比較するステップ120’により行なわれる。アナログ信号S(t)が周期的な信号である場合、逐次比較ステップ120’は、アナログ信号S(t)の一連の期間中、アナログ信号振幅s(t)を基準信号振幅r(t)の異なる一つと比較するステップ120’を含む。
【0026】
好ましくは、比較ステップ120,120’は時間に関して連続的に或いはほぼ連続的に実行される。換言すれば、「比較期間」と呼ばれる隣り合う比較時点tc1,tc2間の時間差は、好ましくは小さく、より好ましくは非常に小さいのがよい。比較ステップ120,120’は、「時間」が交差事象すなわち等値事象の発生時刻である時間表現へのアナログ信号S(t)の変換であると見なすことができる。交差事象すなわち等値事象は、アナログ信号S(t)の振幅s(t)が基準信号R(t)の振幅r(t)に交差するか或いは一致するときに発生する。
【0027】
変換方法100はさらに、所与の基準信号R(t)とアナログ信号S(t)の等値事象の発生時刻に対応するタイムスタンプの生成ステップ130を含む。かくして、アナログ信号S(t)の振幅s(t)が基準信号R(t)の一つの振幅に一致するか交差し、一連のタイムスタンプを生成する都度タイムスタンプが生成される。一連のタイムスタンプは一群のN個のシーケンスのタイムスタンプとして表わすことができ、各シーケンスは時間値tからなり、k=1,・・・,Kで、Kは1以上である。R(t)が各基準信号Rから先験的に既知であるため、振幅値r(t)もまた全ての時刻tについて既知である。かくして、一連のタイムスタンプは、アナログ信号S(t)の一連の振幅値s(t)と一致する。比較ステップ120と生成ステップ130は、最大時間Tmaxに満たない全時間tについて繰り返される。実質的に、生成ステップ130は時間表現からディジタル表現への変換と見なすことができる。
【0028】
方法100の好適な実施形態では、タイムスタンプの生成ステップ130’は、N個のディジタル信号Dに論理的な遷移を導き入れ、ここで論理遷移の相対的なタイミングがタイムスタンプを表わす。好適な実施形態の生成ステップ130’のフローチャートが、図2に例示してある。生成ステップ130’は、ディジタル信号Dのそれぞれに論理レベルを確立するステップ132を含む。各ディジタル信号Dは、時間軸t上の任意の所与の時点において、好ましくは許容された2つの論理レベルのうち好ましくは一つだけをとることのできる振幅d(t)を有する時変信号である。確立ステップ132の間、アナログ信号振幅s(t)がi番目の基準信号振幅r(t)よりも大であるときに、i番目のディジタル信号D内に第1の論理レベルが生成(ステップ132)される。第2の論理レベルは、アナログ信号振幅s(t)がi番目の基準信号振幅r(t)よりも小であるときに、i番目のディジタル信号D内に生成される。
【0029】
アナログ信号振幅s(t)とi番目の基準信号振幅r(t)は共に時間tの連続関数により記述されるため、i番目のディジタル信号Dの振幅d(t)は同様に時間tの連続関数により表わされることに注意されたい。さらに、ある時間におけるアナログ信号振幅s(t)がi番目の参照振幅r(t)を上回り、他方で他の時間にはi番目の参照振幅r(t)を上回らないと仮定したときに、i番目のディジタル信号振幅d(t)は時間tの一部で第1の論理レベルをとり、時間tの残りの部分で第2の論理レベルをとる。さらに、i番目のディジタル信号振幅d(t)が論理状態間で遷移する時間tにおける時刻は、アナログ信号振幅s(t)がi番目の基準振幅r(t)を越えるものから満たないものへ変化するか、或いはi番目の基準振幅r(t)に満たないものから越えるものへ変化する時刻t=tの時点に対応する。かくして、本発明の変換方法100を用いた結果として、アナログ信号振幅s(t)が基準信号振幅r(t)と交差する時点(すなわち、i番目の等値事象)に対応するt=tにおいてi番目のディジタル信号Dに論理遷移が誘起する。こうして、この遷移が等値事象のタイムスタンプとして機能する。
【0030】
本方法100の好適な実施形態の生成テップ130’は、i番目のディジタル信号D内の論理遷移についてのディジタルタイムスタンプの計測ならびに生成の随意選択ステップ134をさらに含むものである。この随意選択ステップ134は、図2内の点線境界で囲った箱として図示してある。計測及び生成の随意選択ステップ134は、i番目のディジタル信号D内の論理遷移の発生時刻tを計測し、この遷移生成時刻tをコンピュータメモリ内に格納するのに適した形式へ変換する。変換された遷移発生時刻tが、ディジタルのタイムスタンプである。好適な変換は、タイミングクロックに基づく経過時間の2値符号化である。計測ならびに生成の随意選択ステップ132は、各ディジタル信号D内の各論理遷移ごとに繰り返される。i番目のディジタル信号Dのタイムスタンプをj番目のディジタル信号Dのタイムスタンプから識別するため、ディジタルのタイムスタンプには追加情報を随意選択的に付加することができる。
【0031】
随意選択的な変換方法100は、タイムスタンプの格納ステップ140を含んでいる。この随意選択的な格納ステップ140は、後の処理用にタイムスタンプを保存する。タイムスタンプは、コンピュータメモリ内に随意選択的に格納することができる(ステップ140)。格納ステップ140は随意選択的であり、何故なら選択しない場合には一旦生成ステップ130,130’を経た後でタイムスタンプを直ちに使用できるからである。随意選択的な格納ステップ140が、図1に点線で囲った箱境界内に図示してある。
【0032】
単一の基準信号R(t)を用い(すなわち、N=1)図3に例示した実施例について考察し、アナログ信号S(t)を解析する。基準信号R(t)は破線で例示してあり、アナログ信号S(t)は実線の波形として例示してある。アナログ信号S(t)の振幅s(t)は基準信号R(t)の振幅r(t)を上回り、続いて下回ることを繰り返す。正弦波は、例示目的だけのため図3の図示例に基準信号として用いたものであり、本発明の範囲を限定する意図は毛頭ない。
【0033】
さらに、本例では比較ステップ120の間にアナログ信号振幅s(t)が基準振幅r(t)よりも大であると判定された場合に、生成ステップ130’により論理「1」(例えば、d(t)=1)が出力ディジタル信号D内に生成されることを想定している。他方、比較ステップ120の間にアナログ信号振幅s(t)が基準振幅r(t)よりも小であると判定された場合に、生成ステップ130’により論理「0」(例えば、d(t)=0)が出力ディジタル信号D内に生成されることを想定している。アナログ信号振幅s(t)への変換方法100の適用の結果は、図3の下側半分にディジタル信号Dとして図示してあり、この信号はアナログ信号振幅s(t)が基準信号振幅r(t)と交差する都度発生する論理遷移を有する。ディジタル信号Dの遷移タイミングとアナログ信号振幅s(t)が基準振幅r(t)と交差する時点の間の対応が、図解の便宜上図3に点線の垂線で図示してある。
【0034】
当業者には容易に理解されることであるが、2つの論理値の選択をアナログ信号振幅s(t)が基準振幅r(t)を越えることを示すのに用いるのは、本発明にとって全く随意的なものである。図3に例示した実施形態では、信号振幅s(t)が基準振幅r(t)よりも大であったことを示すのに論理「0」を用い、信号振幅s(t)が基準振幅r(t)よりも小であったことを示すのに論理「1」を用いることもいとも簡単に出来た筈であり、そうしたとしてもなお本発明の範囲内にあるのである。同様に、アナログ信号振幅s(t)と基準振幅r(t)が等しいときには、ディジタル信号の論理状態への影響は、特定の用途に適合するよう随意規定することができる。例えば、等値な場合は、ディジタル信号D内に2つの論理レベルのうちの一方を生成(ステップ130’)するよう随意規定することができる。さもなくば、等値の場合はディジタル信号Dの論理状態への影響を規定しないままとすることもでき、何故なら振幅s(t)とr(t)が引き続き等しい筈のないことがしばしば想定されるからである。当業者は、特定の用途に適合するよう、そうした規定を容易に決定することができよう。この種の規定は全て、本発明範囲内にあるものとする。
【0035】
上記に説明したように、本方法100により生成したタイムスタンプ130,130’は、その後の用途にコンピュータメモリ内に随意選択的に格納(ステップ140)するか、タイムスタンプを使用する代わりに生成ステップ(130,130’)後に直ちに用いることができる。タイムスタンプの一つの使用法は、アナログ信号の再生にある。それ故に、随意選択的変換方法100はさらに、タイムスタンプ表現からのアナログ信号の再生ステップ150を含む。随意選択的な再生ステップ150では、基準信号R(t)の知識が生成済みタイムスタンプ(ステップ130,130’)と共に用いられ、原アナログ信号S(t)のアナログ表現を再生する。前述したよう、タイムスタンプと基準信号R(t)の知識は、タイムスタンプ内に表示された時間におけるアナログ信号S(t)の明確な知識をもたらす。
【0036】
上記した如く、本発明方法100は、アナログ信号を先ず時間表現へ変換し、続いて時間表現をディジタル信号表現へ変換するアナログ−ディジタル変換と見なすことができる。この時間表現は、比較ステップ120内の等値事象に関連したタイミングである。好適な実施形態のタイムスタンプ生成ステップ130’におけるディジタル表現は、ディジタル信号DのN個のタイムスタンプである。この時間表現は、生成ステップ130’の論理遷移の発生時刻としてディジタル信号D内で符号化される。アナログ−ディジタル変換としては、サンプリングが十分な解像度をもって遂行される限り、本方法100の結果はディジタル表現からアナログ信号を再生するのに十分な情報を含むことができる。当業者は、必要以上の実験によらず、当業者に公知のナイキスト規範に基づいて所与の信号を再生するのに十分な解像度を容易に割り出すことができよう。さもなくば、本発明方法100のアナログ−ディジタル変換は、装置仕様に基づくDUTの合否判定及び/又は関連アナログ特性解析の実行或いはDUT内のアナログ信号の特性解析の実行に用いることができる。
【0037】
本発明のさらに別の態様では、アナログ−ディジタル変換装置200が提供される。変換装置200は、アナログ信号S(t)を受け入れ、このアナログ信号S(t)をN個のディジタル信号Dに変換する。ここで、i=1,・・・,Nで、Nは1以上である。変換装置200のブロック線図が、図4Aに例示してある。変換装置200は、第1及び第2の入力端と出力端を有するN個の比較器210を備える。代替実施例では、シュミットトリガ210’(図示せず)を比較器210に代えて用いることができる。図4Aに例示したブロック線図には、N>1の好適な実施例が一例としてだけ図示してある。各比較器210の第1の入力端には「+」が付してあり、第2の入力端には「−」が付してある。この比較器210は、その入力端上の信号の振幅を比較し、入力端の信号の相対的な値により決定されるレベルの出力信号を出力する当業界では公知の装置である。通常、第1の入力端「+」に印加された信号の大きさが第2の入力端「−」に印加された信号の大きさよりも大である場合、比較器の出力は「ハイ」となる。装置200は、本発明方法100をほぼ実装するものである。
【0038】
例えば、演算増幅器を本発明装置200用の比較器210として用いることもできる。演算増幅器は第1の入力端子に印加した電圧と第2の入力端子に印加した電圧の差分を増幅した出力電圧を生成する装置である。一般の演算増幅器は、差分を増倍或いは誇張する非常に大きな倍率すなわち利得要素を有する。かくして、演算増幅器の第1の端子に電圧Vを印加し、Vに満たない第2の電圧Vを第2の端子に印加すると、その出力は大きな値Vout=G・(V−V)となる。ただし、Gは演算増幅器の開ループ利得である。通常、値Voutは、電圧V,V間の非常に小さな差分に対し、演算増幅器に印加された電源電圧により決まる2つの電圧間を揺動するのが観察される。これは、本発明のN個の比較器210に望まれることまさにそのものである。電圧Vが信号振幅s(t)に関係し、電圧Vが基準信号振幅r(t)に関係する場合、そこでの演算増幅器は装置200用に所望の比較器機能をもたらそう。当業者は、N個の比較器210の実装用に適切な実装手法が存在することを容易に認識しよう。この種の適切な方法は全て、本発明範囲内にあるものとする。
【0039】
再び図4Aを参照するに、アナログ信号S(t)は各比較器210の第1の入力端に印加される。装置200は、N個の出力端を有する基準信号源220を備える。基準信号源220は、N個の基準信号R(t)すなわちN個の各出力端における信号群のうちの異なる一つを生成する。基準信号源220により生成された第1の基準信号R(t)は、第1の比較器210の第2の入力端に印加される。N番目の基準信号R(t)がN番目の比較器210の第2の入力端に印加されるまで、第2の基準信号R(t)が第2の比較器210の第2の入力端に印加される。第1の比較器210により生成された出力信号が、第1のディジタル信号Dとなる。第2の比較器210により生成された出力信号が第2のディジタル信号Dであり、こうしてN番目の比較器210により生成された出力信号がN番目のディジタル信号Dとなる。ディジタル信号Dは、ディジタル表現又はアナログ信号S(t)形式を備える。
【0040】
変換装置200’の代替実施例が、図4Bに例示してある。変換装置200’は、第1の入力端と第2の入力端と出力端を有する1個の比較器210からなるものである。シュミットトリガ210’(図示せず)を、比較器210に代えて用いることもできる。アナログ信号S(t)は、比較器210の第1の入力端に印加される。変換装置200’はさらに、出力端を有する基準信号源220’を備える。基準信号源220’の出力端は、比較器210の第2の入力端に接続してある。基準信号源220’は、N個の基準信号R(t)を逐次生成する。図4Bの「R(t)」と表記した矢印は、基準信号R(t)のシーケンスを示すものである。逐次発生させた各基準信号R(t)は、個別有限時間tに亙り基準信号源220’により生成され出力される。かくして、第1の基準信号R(t)は基準信号源220’により生成され、第1の期間に亙って比較器210によりアナログ信号S(t)と比較される。次に、第2の基準信号R(t)が、基準信号源220’により生成され、第2の期間に亙って比較器210によりアナログ信号S(t)と比較され、同様のことが第N番目の基準信号R(t)が生成されて比較されるまで続く。アナログ信号S(t)が周期的な信号である場合は、各基準信号R(t)が基準信号源220により生成される期間は、例えばアナログ信号S(t)の異なる期間となる。比較器210の出力は、アナログ信号S(t)のディジタル信号表現D’である。ディジタル信号表現D’は、図4Bの比較器の出力端にD’と表記した矢印によって示される。この代替実施例のディジタル信号表現D’は、一連のディジタル信号セグメントD’からなり、各セグメント内の遷移は、対応する基準信号R(t)との比較についての等値事象のタイムスタンプとなる。
【0041】
本発明のさらに別の態様では、アナログ信号S(t)を変換するシステム300が提供される。この種のシステムは、試験対象装置(DUT)すなわち他の信号源からのアナログ出力信号を変換するのに用いられる。図5は、本発明の変換システム300のブロック線図を示す。このシステム300は、アナログ入力信号S(t)を受信する本発明のアナログ−ディジタル変換装置200からなる。この変換装置は、アナログ信号S(t)をN個のディジタル信号Dに変換し、ここでi=1,・・・,Nであり、Nは1以上である。前述したように、装置200により行われるこの変換は、幾つかの所定の振幅事象をディジタル信号D内の遷移として実質的に符号化する。
【0042】
再び図5を参照するに、システム300はN個の遷移間隔解析器310を備えており、個々のTIA310が各変換装置300により生成された各ディジタル信号Dに対応している。TIA310は、ディジタル信号D内の論理遷移の発生時刻を計測する装置として当業界では公知である。さらに、TIA310は、DUT試験用として当業界では公知である。
【0043】
このシステムは、随意選択的ではあるが、試験装置320をさらに有する。この随意選択的な試験装置320は、その理由から図6に破線で示した箱として図示してある。この随意選択的な試験装置320は、例えば自動試験装置(ATE)システム或いは同様の試験システムであってもよい。この試験装置320は、N個のTIA310の異なる一つの出力端に接続された1以上のポートを有する。各TIA310は、個々のディジタル信号Dの遷移タイミングを符号化する一連のディジタルワードを生成する。随意選択的な試験装置320は、タイムスタンプとこのタイムスタンプを解析する随意選択的な試験アルゴリズムを格納する随意選択的なメモリを有する。例えば、随意選択的な試験装置320は、アナログ信号S(t)を認識し解析するのにタイムスタンプの符号化タイミング情報を用いることもある。一つの用途では、この解析はDUTがディジタル信号Dにより符号化された事象に関連する仕様を満たすかどうかの判定に用いることができる。一般に、試験装置320はタイムスタンプをメモリに記憶させ、それらを試験アルゴリズムを用いて予想タイムスタンプ或いは等値タイミング情報と比較する。試験アルゴリズムを用いたATE320による比較は、そこでDUTに関する仕様に基づくDUTの「合否」状態への取組み或いは既知の優良な装置から生成された予想タイムスタンプを用いた特性解析に用いることができる。当業者は、所与のATE320に対しTIA310を容易に選択或いは構成し、必要以上の実験によることなく本発明の試験用システム300に適した試験アルゴリズムを開発することができよう。
【0044】
随意選択的な試験装置320を除くシステム300は、自立型要素として実装することができる。例えば、このシステム300はDUTの外部ATEシステムに対するインタフェースをとるDUT試験ボードとして実装できる。システム300は、DUTの「オンボード」試験用小回路の一部としてDUT内に集積化することができる。さらに、システム300はATEに集積化できる。好適な実施例において、システム300は装置の組込み型試験用小回路の一部として装置(例えばDUT)に組み込まれる。より好ましくは、装置200だけを装置に組み込むとよい。装置200だけを組み込んだときは、TIA310と随意選択的なメモリ/アルゴリズムを含む随意選択的試験装置320が、ATEなどの装置を試験するのに用いる外部試験装置の典型的な一部となる。換言すれば、装置200は装置に対してオフチップ或いは好ましくはオンチップで実装することができる。システム300’の代替実施形態(図示せず)は、システム300’内の変換装置200’と置換される変換装置200を除いたシステム300の全ての要素からなる。
この代替実施形態で、システム300は、1つのTIA310からなり、1つの比較器210からディジタル信号表現D’を受け取る。
【0045】
このように、時変基準信号を用いたアナログからディジタルへ新規な変換方法を説明してきた。加えて、アナログ信号をディジタル信号に変換する装置200,200’と、アナログ信号を変換し試験するシステム300,300’を説明した。上記実施例が本発明の原理を表わす多数の特定の実施形態の一部を図解するに過ぎないことは理解されたい。明らかに、当業者は本発明範囲から逸脱することなく、他の多数の装置を容易に案出することができる。
【0046】
以上の説明及び添付の図面から、当該技術者には本発明に対するさまざまな修正が明らかになるであろう。従って、本発明は、付属の特許請求の範囲によってのみ制限されるものとする。しかしながら、本発明の広汎な応用の可能性に鑑み、以下に本発明の実施態様を幾つか例示する。
【0047】
(実施態様1)
アナログ信号S(t)をディジタル表現へ変換する方法(100)であって、N個の時変基準信号を発生するステップ(110)で、Nが1以上の整数である前記ステップ(110)と、アナログ信号S(t)の振幅s(t)を各基準信号R(t)の振幅r(t)と比較し、アナログ信号振幅s(t)が各基準信号振幅r(t)を越えるか、等しいか、満たないかを判定するステップ(120,120’)と、アナログ信号振幅s(t)が各基準信号R(t)の振幅r(t)に等しいときにタイムスタンプを生成するステップ(130,130’)で、該タイムスタンプが振幅等値事象の記録であり、前記ディジタル表現がタイムスタンプ群である前記ステップ(130,130’)を含むことを特徴とする前記方法。
【0048】
(実施態様2)
実施態様1記載の方法(100)であって、前記比較ステップ(120,120’)は、前記アナログ信号振幅s(t)をN個の各基準信号振幅r(t)と並列的に同時比較するステップ(120)か、又は全基準信号振幅r(t)と比較し終えるまで、前記アナログ信号振幅s(t)をN個の各基準信号振幅r(t)と逐次比較するステップ(120’)のどちらかを備えることを特徴とする前記方法。
【0049】
(実施態様3)
実施態様1又は2に記載の方法(100)であって、前記アナログ信号S(t)は周期的な信号であり、前記比較ステップ(120,120’)の間に、N個の各基準信号R(t)を前記アナログ信号S(t)の異なる期間においてアナログ信号S(t)と比較することを特徴とする前記方法。
【0050】
(実施態様4)
実施態様1乃至3のいずれか1項に記載の方法(100)であって、前記生成ステップ(130’)は、前記アナログ信号振幅s(t)が個別基準信号振幅r(t)よりも大であるときに前記個別基準信号R(t)に対応するディジタル信号D内に第1の論理レベルを確立し、前記アナログ信号振幅s(t)が個別基準信号振幅r(t)よりも小であるときに前記個別基準信号R(t)に対応するディジタル信号D内に第2の論理レベルを確立するステップを含むことを特徴とする前記方法。
【0051】
(実施態様5)
実施態様4記載の方法(100)であって、前記ディジタル信号D内の各論理レベル遷移についてディジタルのタイムスタンプを計測ならびに生成するステップ(134)をさらに含むことを特徴とする前記方法。
【0052】
(実施態様6)
実施態様1乃至5のいずれか1項に記載の方法(100)であって、タイムスタンプと前記基準信号R(t)からアナログ信号S(t)を再生するステップ(150)とタイムスタンプ群を格納するステップ(140)の一方又は両方をさらに含むことを特徴とする前記方法。
【0053】
(実施態様7)
実施態様1乃至6のいずれか1項に記載の方法(100)であって、前記アナログ信号S(t)は試験対象装置からのものであり、前記方法(100)が、前記比較ステップ(120,120’)と生成ステップ(130,130’)を所定期間に亙って繰り返し、前記試験対象装置からアナログ信号S(t)のディジタル表現を得るステップで、該ディジタル表現を前記試験対象装置が仕様を満たすかどうかの判定か又は試験対象装置の特性解析の実行の一方又は両方に用いる前記ステップをさらに含むことを特徴とする前記方法。
【0054】
(実施態様8)
アナログ信号S(t)をN個のディジタル信号Dへ変換する装置(200,200’)に用いる実施態様1乃至7のいずれか1項に記載の方法(100)であって、装置入力端と、N個の基準信号出力端を有する基準信号源(220,220’)で、N個の基準信号R(t)のうちの異なる一つを前記各基準信号出力端に生成する前記基準信号源(220,220’)と、N個の比較器(210)で、それぞれが第1の入力端(+)と第2の入力端(−)と出力端を有し、該第1の入力端(+)が前記装置入力端に接続されてアナログ信号S(t)を受信し、前記第2の入力端(−)が前記基準信号源(220,220’)の基準信号出力端のうちの異なるものに接続されてN個の基準信号R(t)のうちの異なる一つを受信し、該比較器の出力端にN個のディジタル信号Dの個々の一つを生成する前記N個の比較器(210)と、N個の比較器出力端で、その異なる一つに各比較器の出力端が接続してある前記N個の比較器出力端を備えることを特徴とする前記方法。
【0055】
(実施態様9)
アナログ信号S(t)をディジタル表現へ変換するシステム(300)内に用いる実施態様8記載の方法(100)であって、アナログディジタル変換装置200と、N個の遷移間解析器(310)で、それぞれが入力端と出力端を有しており、各装置出力端が個別遷移間隔解析器(310)の入力端に接続してあり、各遷移間隔解析器(310)が個々のディジタル信号D内の論理遷移のタイミングを符号化する前記N個の遷移間解析器(310)を備えることを特徴とする前記方法。
【0056】
(実施態様10)
実施態様9記載の方法(100)であって、前記システム(300)は試験対象装置用の試験サブシステムをさらに備えており、試験対象装置がアナログ信号S(t)を生成し、該試験サブシステム(320)がN個のポートを有し、各ポートが個々の遷移間隔解析器(310)の出力端に接続してあり、該試験サブシステム(320)が各ディジタル信号Dの符号化タイミング信号をアナログ信号S(t)内のタイムスタンプ事象として用い、該試験対象装置が仕様を満たすかどうか判定することを特徴とする前記方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ−時間変換を用いアナログ信号をディジタル表現に変換する本発明方法のフローチャートを示す図である。
【図2】図1に示す本発明方法のタイムスタンプを生成するステップの好適な実施形態のフローチャートを示す図である。
【図3】図1に示す方法によりアナログ信号をディジタル信号表現に変換するアナログ−時間変換をグラフ的に示す図である。
【図4A】本発明のアナログ−ディジタル変換装置の一実施形態を示すブロック線図である。
【図4B】本発明のアナログ−ディジタル変換装置の他の実施形態を示すブロック線図である。
【図5】本発明のアナログ−ディジタル変換装置を用いて試験対象装置を試験するシステムのブロック線図である。
【符号の説明】
100 変換方法
110 時変基準信号の生成ステップ
120,120’ 基準振幅と信号振幅の比較ステップ
130,130’ タイムスタンプの生成ステップ
132 論理レベルの確立ステップ
134 ディジタルスタンプの計測ならびに生成ステップ
140 タイムスタンプの格納ステップ
150 アナログ信号の再生ステップ
200,200’ 変換装置
210 比較器
210 第1の比較器
210 第2の比較器
210 N番目の比較器
220,220’ 基準信号源
300 変換装置
310 遷移間隔解析器(TIA)
320 試験装置

Claims (9)

  1. アナログ信号をディジタル表現へ変換する方法であって、
    N個の時変基準信号を発生し、Nが1以上の整数であると共に、前記時変基準信号のうちの少なくとも一つが滑らかな時間関数として記述される第一のステップと、
    前記アナログ信号の振幅を前記時変基準信号のそれぞれの振幅と比較し、前記アナログ信号の振幅が前記時変基準信号のそれぞれの振幅を越えるか、等しいか、満たないかを判定する第二のステップと、
    前記アナログ信号の振幅が前記時変基準信号のそれぞれの振幅に等しいときにタイムスタンプを生成し、前記タイムスタンプが振幅等値事象の記録である第三のステップと、
    を含み、
    前記ディジタル表現が前記タイムスタンプの集合であり、
    前記第三のステップが、前記アナログ信号の振幅が個々の前記時変基準信号の振幅よりも大きいときに前記個々の時変基準信号に対応する第1の論理レベルを前記ディジタル信号内に確立し、前記アナログ信号の振幅が個々の前記時変基準信号振幅よりも小さいときに前記個々の基準信号に対応する第2の論理レベルを前記ディジタル信号内に確立するステップを、さらに含むこと、
    を特徴とする方法。
  2. 各前記タイプスタンプは、ディジタル信号の論理レベルの遷移からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ディジタル信号の各論理レベルの遷移について、ディジタルタイムスタンプを計測および生成するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記第二のステップが、前記アナログ信号の振幅を前記N個の時変基準信号のそれぞれの振幅と同時に比較するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記第二のステップが、前記時変基準信号の全ての振幅と比較し終えるまで、前記アナログ信号の振幅を前記N個の基準信号のそれぞれの振幅と逐次比較するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記アナログ信号が周期的な信号であり、
    前記第二のステップにおいて、前記N個の時変基準信号のそれぞれが、前記アナログ信号の異なる周期において、前記アナログ信号と比較されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記タイムスタンプの集合と前記時変基準信号とから前記アナログ信号を再生するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記タイムスタンプの集合を格納するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記タイムスタンプの集合を格納するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の方法。
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