JP2002030610A - Pc橋用プレキャストセグメントの接合方法とそれに使用するセグメント及びシースの端部部材 - Google Patents
Pc橋用プレキャストセグメントの接合方法とそれに使用するセグメント及びシースの端部部材Info
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Abstract
めのPC鋼材を挿通する穴の部分への水分の浸入を防止
しつつ、なお且つ施工性の良いセグメントの接合方法と
それに使用するセグメントを提供する。 【解決手段】 各セグメントには、PC鋼材を挿通する
ためのシースが予め一体に埋設されており、互いに接合
されるセグメントのシースに跨って接続部材を挿入しな
がら、セグメント同士を接合するものである。また、シ
ース本体の端部に装着される端部部材は、先端にベルマ
ウス部を有するが、そのベルマウス部の先端に更にスト
レート部を設ける。
Description
で施工されるPC橋のプレキャストセグメントの接合方
法と、それに使用するプレキャストセグメント及びシー
ス同士を接続するための端部部材の構造に関するもので
ある。
で示すように、橋の桁部を各セグメント(21)(21)…に分
割したものを工場又は現場製作ヤードで生産し、これを
現場へ搬入して接合する工法である。この工法によれ
ば、場所打ち工法に比べてコンクリートの品質が高いも
のを安定して得ることができ、また、現場施工も省力化
できるという利点がある。
らの各セグメント(21)(21)…を貫通させるようにPC鋼
材(22)を挿通して緊張させることで、プレストレスを導
入するものである。
トセグメントPC橋においては、各セグメント(21)(21)
…同士の継ぎ目部分に隙間を生じないようにすることが
重要であり、そうでないと、この部分から水分が浸入し
て、PC鋼材(22)に腐食を生じ、耐久性を著しく損なう
ことになるからである。この場合、セグメントの端面同
士はエポキシ樹脂系の接着剤で接着することが行われて
いるが、更に、PC鋼材(22)が貫通する穴の部分におい
ても、隙間を生じないようにして万全な対策を施すこと
が必要である。
グメントにプレストレスを導入するためのPC鋼材を挿
通する穴の部分への水分の浸入を防止しつつ、なお且つ
施工性の良いセグメントの接合方法とそれに使用するセ
グメント、及び、シース同士を接続するための端部部材
の構造を提供することを目的としてなされたものであ
る。
め、この発明の接合方法は、プレキャストコンクリート
製セグメント同士を接合して構築されるPC橋におい
て、前記各セグメントには、PC鋼材を挿通するための
シースが、そのシース両端開口部がセグメントの接合面
に露出するようにして予め一体に埋設されており、互い
に隣接するセグメントのシース間に跨って接続部材を挿
入しながら、それらセグメント同士を接合することを特
徴とするものである。
予め一方のシース端部へセグメントの接合面より突出し
た状態に挿入して取り付けられて、この突出部を、接合
する相手方セグメントのシースへ挿入して取り付けられ
る。
トは、PC鋼材を挿通するためのシースであって、シー
ス本体と、そのシース本体の両端に一体若しくは別体に
設けられ、かつ、その先端にベルマウス部を備えた端部
部材とからなるとともに、その両端開口部がセグメント
の接合面に露出するようにして予め一体に埋設されてい
ることを特徴とする。
は望ましくはストレート部が設けられ、また、シースの
開口部端面がセグメントの接合面とほぼ同一面となって
いるものが考えられる。
隣接するセグメントのシース間に跨って挿入される接続
部材を備えたものが提供される。
に対応して、そのベルマウス部と同方向に径が拡大した
テーパ部を備えているものが考えられる。更に、シース
はポリエチレン樹脂からなるものが好適に用いられる。
この発明の端部部材は、シース本体とは反対側の先端部
にベルマウス部を備え、更にそのベルマウス部の先端に
ストレート部を備えていることを特徴とするものであ
る。
るシースと、シース同士を繋ぐ接続部材を示している。
図において、(1)はシース本体であって、比較的硬質の
合成樹脂例えばポリエチレン樹脂で製作された螺旋波形
管からなる。
られる端部部材であり、一端から所要長さに亘って、シ
ース本体(1)の螺旋部に螺合する螺旋波形管部(3)と、
その螺旋波形管部(3)に連続するストレート管部(4)
と、そのストレート管部(4)に連続し、且つ、先端に向
かって広がるベルマウス部(5)とからなる。
向の中央部分には、山形に突出する3本の環状突起(7)
(7)…からなる蛇腹部(8)を備え、この蛇腹部(8)の両
端に、前記端部部材(2)のベルマウス部(5)の内面に適
合するよう、先端に向かって小径となるテーパ部(9)が
一体に形成され、更に、それらテーパ部(9)の先端に
は、ストレート部(10)が一体に形成されている。このス
トレート部(10)の外周の一カ所には、夫々Oリング溝(1
1)が形成されている。(12)(12)が、これらのOリング溝
(11)(11)へ嵌合されるOリングを示している。また、ス
トレート部(10)の先端には、ベルマウス部(5)への挿入
を容易にするため、急傾斜のテーパ状の絞り部(14)が形
成されている。
の先端の外周側に端部部材(2)を螺合して取り付けた状
態で、プレキャストコンクリート製セグメント(13a)(1
3b)内へ、先端のベルマウス部(5)の開口端面がセグメ
ント接合面(15)側へ露出するようにして、一体に埋設さ
れている。シース本体(1)と端部部材(2)との螺合部か
らの水の浸入を防止するため、端部部材(2)の端部から
シース本体(1)の外周へ跨るようにして、水密用テープ
(16)が巻き付けられている。
(2)を予め埋設したセグメント(13a)(13b)の製造は、
まず、コンクリート打設用型枠へそれらシース本体(1)
と端部部材(2)を設置しておいて、これにコンクリート
を打設して行われる。その際、互いに接合されるセグメ
ント(13a)(13b)を連続的に製造する方法として、図の
左側のセグメント(13a)を先に製造した後、そのセグメ
ント(13a)の面を型枠面としてそれに接合すべき図の右
側のセグメント(13b)を製造する、いわゆるマッチキャ
スト法が一般的に用いられるが、これに限られるもので
はない。
おいては、図4で示したようにPC鋼材(2)が斜めに貫
通するので、シース本体(1)及び端部部材(2)もそれに
沿うよう斜めに埋設されている。その際、図の左側セグ
メント(13a)における端部部材(2)先端のベルマウス部
(5)は、その端面がセグメント(13)の接合面と同一面と
なるよう、その接合面(15)から突出した部分が斜めに切
り落としされている。
ては、端部部材(2)先端のベルマウス部(5)は、セグメ
ント接合面(15)より突出せず、その替わり、前記で切り
落としされた片(17)を、ベルマウス部(5)先端側に連続
するよう装着して、接合面(15)と同一面となるようにし
ている。
場で接合する前の状態を示したもので、接続部材(6)
は、予め上向きとなる側に取り付けておくもので、この
実施形態では、先に設置された図の左側のセグメント(1
3)に対して、これに接合しようとする図の右側のセグメ
ント(13)における端部部材(2)へ、接続部材(6)の一端
側を予め差し込んでおく。しかる後、右側のセグメント
(13)を左側のセグメント(13)側へ寄せながら接続部材
(6)の突出部分を、相手方即ち図の左側のベルマウス部
(5)へ差し込み、セグメント(13a)(13b)同士を接合す
る。
部材(6)の外周のOリング(12)は、端部部材(2)のスト
レート管部(4)内周面に水密状態に密着している。ま
た、接続部材(6)のテーパ部(9)の外周面とベルマウス
部(5)の内周面とが互いに押しつけられた状態で、接続
部材(6)中央の蛇腹部(7)が収縮することで、接合面(1
5)同士が密着するまでセグメント(13a)(13b)同士を引
き寄せることができる。その際、端部部材(6)の端面
が、セグメント(13a)(13b)の接合面(15)とほぼ同一面
となっているので、セグメント(13)(13)同士をほぼ完全
に密着させることができる。
b)の一方の接合面(15)側のみ示しているが、他方の接
合面側においても、同様に、シース本体(1)の端部に端
部部材(2)を取り付けた状態で、その開口部がセグメン
ト(13a)(13b)接合面側に露出し、且つ、接合面とほぼ
同一面となるように埋設されている。また、シース本体
(1)と端部部材(2)は、可能であれば、予め一体に成型
しても良い。なお、端部部材(2)及び接続部材(6)は、
比較的硬質の合成樹脂、例えばシース本体(1)と同じポ
リエチレン樹脂などが用いられる。
記実施形態のものよりも短くするとともに、更にその先
端に所要長さのストレート部(18)を一体に形成したもの
であって、その理由は次の通りである。
メント同士を接続するまでは、セグメント端面に露出し
た端部部材(2)の開口部からコンクリートの破片等が入
るのを防止するため、ゴム栓によってこの開口部を塞ぐ
ことが行われている。図7で示すように、このゴム栓(1
9)は、端部部材(2)の開口部の形状に合わせて、図1〜
3のようなベルマウス部(5)の先端が開口しているもの
の場合、それに合わせて外周面がテーパになったものが
用いられる。
た方のセグメント(13b)においては、この切り落とし片
(17)がセグメント端面に向かって小径となっており、こ
れによって、セグメント(13b)接合面における端部部材
(2)の口径は、ベルマウス部(5)先端の口径よりも若干
小さくなっている。このため、前記のゴム栓(19)をこの
口部へ嵌入して塞いだ場合、口端が小さくなっている
分、抜くことが困難になる不都合がある。
では、ベルマウス部(5)の先端にストレート部(18)を設
けているので、図7で示すように、端部部材(2)の口径
が小さくなることがなくストレートのままであり、ゴム
栓(18)をそのストレート部(18)の口径に合わせてストレ
ート状に形成しておけば、不自然に圧縮された状態でゴ
ム栓が挿入されることがなく、上記のような不都合が解
消されるものである。
C鋼材を挿通するためのシースが一体に埋設されてお
り、互いに接合されるセグメントのシース間に跨って接
続部材を挿入しながらセグメント同士を接合するもので
あるから、シースによってPC鋼材を保護しながら接続
部材によって接合面からシース内への水分の浸入を防止
できるとともに、現場での接合作業も容易に行うことが
できるという効果がある。
では、端部部材のベルマウス部先端に更にストレート部
を形成しているので、前述したように、マッチキャスト
法等によってセグメントを製作する際に、一方のセグメ
ント接合面から突出した端部部材先端を切り落として、
他方のセグメントへ装着した場合でも、口径が小さくな
ると言うことがなく、従って、ゴム栓等を嵌入してよっ
て口部を塞いだ場合でも、そのゴム栓などが後から抜け
にくくなるという不都合がない。
の斜視図である。
面図である。
面図である。
内に埋設されるシース及び接続部材の斜視図である。
部の断面図である。
部の断面図である。
の口部に装着されるゴム栓との関係を示す断面図であ
る。
の口部に装着されるゴム栓との関係を示す断面図であ
る。
る。
6)
で示すように、橋の桁部を各セグメント(21)(21)…に分
割したものを工場又は現場製作ヤードで生産し、これを
現場へ搬入して接合する工法である。この工法によれ
ば、場所打ち工法に比べてコンクリートの品質が高いも
のを安定して得ることができ、また、現場施工も省力化
できるという利点がある。
Claims (9)
- 【請求項1】 プレキャストコンクリート製セグメント
同士を接合して構築されるPC橋において、前記各セグ
メントには、PC鋼材を挿通するためのシースが、その
シース両端開口部がセグメントの接合面に露出するよう
にして予め一体に埋設されており、互いに隣接するセグ
メントのシース間に跨って筒状の接続部材を挿入しなが
ら、それらセグメント同士を接合することを特徴とする
PC橋用セグメントの接合方法。 - 【請求項2】 接続部材は、予め一方のシース端部へセ
グメントの接合面より突出した状態に挿入して取り付け
られて、この突出部を、接合する相手方セグメントのシ
ースへ挿入して取り付けることを特徴とする請求項1記
載のPC橋用プレキャストセグメントの接合方法。 - 【請求項3】 PC鋼材を挿通するためのシースであっ
て、シース本体と、そのシース本体の両端に一体若しく
は別体に設けられ、かつ、その先端にベルマウス部を備
えた端部部材とからなるとともに、その両端開口部がセ
グメントの接合面に露出するようにして予め一体に埋設
されていることを特徴とするPC橋用プレキャストセグ
メント。 - 【請求項4】端部部材のベルマウス部先端に更にストレ
ート部が設けられていることを特徴とする請求項3記載
のPC橋用プレキャストセグメント。 - 【請求項5】 シースの開口部端面がセグメントの接合
面とほぼ同一面となっている請求項3又は4記載のPC
橋用プレキャストセグメント。 - 【請求項6】 互いに隣接するセグメントのシース間に
跨って挿入される接続部材を備えていることを特徴とす
る請求項3から5のいずれかに記載のPC橋用プレキャ
ストセグメント。 - 【請求項7】 接続部材は、前記のベルマウス部に対応
してそのベルマウス部と同方向に径が拡大したテーパ部
を備えていることを特徴とする請求項6記載のPC橋用
プレキャストセグメント。 - 【請求項8】 シースはポリエチレン樹脂からなるもの
であることを特徴とする請求項3から7のいずれかに記
載のPC橋用プレキャストセグメント。 - 【請求項9】 シース本体端部に取り付けられてセグメ
ント内に埋設される端部部材であって、前記シース本体
とは反対側の先端部にベルマウス部を備え、更にそのベ
ルマウス部の先端にストレート部を備えていることを特
徴とするシースの端部部材。
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JP2000291542A JP4660803B2 (ja) | 2000-05-12 | 2000-09-26 | Pc橋におけるプレキャストセグメントの接合構造 |
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