JP2002030264A - 粘着剤組成物及びそれを用いた粘着性光学部材 - Google Patents

粘着剤組成物及びそれを用いた粘着性光学部材

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JP2002030264A
JP2002030264A JP2000217118A JP2000217118A JP2002030264A JP 2002030264 A JP2002030264 A JP 2002030264A JP 2000217118 A JP2000217118 A JP 2000217118A JP 2000217118 A JP2000217118 A JP 2000217118A JP 2002030264 A JP2002030264 A JP 2002030264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可塑剤を加えなくとも良好な応力緩和性を付与
し得る上、易加水分解性の材料に適用した場合、加水分
解による劣化を抑制することができ、かつ粘着剤自体の
劣化も抑制されてなる粘着剤組成物、及びそれを用いた
粘着性光学部材を提供する。 【解決手段】(A)重量平均分子量50万〜250万の
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体単独、又は
(A')該(メタ)アクリル酸エステル系共重合体と重量
平均分子量1000〜10000の(メタ)アクリル酸エ
ステル系オリゴマーとの重量比100:5〜100:1
00の混合物と、(B)架橋剤と、(C)ラジカル捕捉
剤と、場合により(D)二次酸化防止剤を含む粘着剤組
成物、及び光学部材の少なくとも片面に上記粘着剤組成
物からなる層を設けてなる粘着性光学部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着剤組成物及び
それを用いた粘着性光学部材に関する。さらに詳しく
は、本発明は、可塑剤を加えなくとも良好な応力緩和性
を付与し得る上、易加水分解性の材料(基材や被着体な
ど)に適用した場合、加水分解による劣化を抑制するこ
とができ、かつ粘着剤自体の劣化も抑制され、品質の良
好な粘着性光学部材を与える粘着剤組成物、及びこの粘
着剤組成物層を有する偏光板や位相差板などの粘着性光
学部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着剤としては、アクリル系、ポ
リウレタン系、ポリエステル系、ゴム系、シリコーン系
粘着剤などがあるが、一般にアクリル系粘着剤がよく用
いられている。このアクリル系粘着剤は、通常(メタ)
アクリル酸エステル系共重合体と架橋剤を含むものであ
る。上記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体として
は、例えば(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオク
チル、(メタ)アクリル酸デシルなどの(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体と、架橋点を形成するための官能
性単量体、具体的には(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどの水
酸基を含む官能性単量体や、(メタ)アクリル酸、マレ
イン酸、クロトン酸、イタコン酸などのカルボキシル基
を含む官能性単量体などとの共重合体が用いられる。し
かしながら、このようなアクリル系粘着剤においては、
易加水分解性材料、例えばセルロースアセテート系フィ
ルムなどに適用した場合、該アクリル系粘着剤における
(メタ)アクリル酸エステル系共重体に含まれているカ
ルボキシル基の作用により、材料が加水分解されやす
く、特に高温・高湿の環境下では、該材料の加水分解に
よる劣化が著しいという問題が生じる。ところで、光学
部品の中には、その表面に偏光板を貼付して使用するも
のがあり、その代表例として、液晶表示装置(LCD)
の液晶セルが知られている。この液晶セルは、一般に配
向層を形成した2枚の透明電極基板を、その配向層を内
側にして、スペーサにより所定の間隙になるように配置
し、その周辺をシールして該間隙に液晶材料を挟持させ
ると共に、上記2枚の透明電極基板の外側表面に、それ
ぞれ粘着剤層を介して偏光板が配設された構造を有して
いる。図1は、上記偏光板の1例の構成を示す斜視図で
ある。この図で示されるように、該偏光板10は、一般
的には、ポリビニルアルコール系偏光子1の両面に、ト
リアセチルセルロース(TAC)フィルムI2及びII
2'を貼り合わせた3層構造の基材を有しており、そし
て、その片面には液晶セルなどの光学部品に貼着するた
めの粘着剤層3が形成され、さらに、この粘着剤層3に
は、剥離シート4が貼着されている。また、この偏光板
の該粘着剤層3と反対側の面には、通常表面保護フィル
ム5が設けられている。このような偏光板を前記液晶セ
ルに貼付する場合には、まず剥離シート4を剥がし、露
出した粘着剤層3を介して液晶セルに貼付したのち、表
面保護フィルム5を剥離する。上記偏光板に設けられる
粘着剤層には、一般にアクリル系粘着剤が常用されてい
る。しかしながら、このアクリル系粘着剤は、前述のよ
うに、その中の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
に含まれるカルボキシル基の作用により、偏光板のTA
Cフィルムの加水分解を促進させ、偏光板の劣化をもた
らし、特に、高温・高湿の環境下では、この劣化が著し
い。このような問題を解決するために、例えば、粘着剤
に含まれるカルボキシル基の量を少なくする方法(特開
昭59−111114号公報)、三級アミンを添加する
方法(特開平4−254803号公報)などが提案され
ている。しかしながら、カルボキシル基を少なくする方
法においては、粘着物性のバランスが悪くなるのを免れ
ないという欠点があるし、一方、三級アミンを添加する
方法においては、粘着剤中に含まれている架橋剤と各官
能基との反応性制御が困難となって、粘着剤のポットラ
イフが短くなり、作業工程が悪化するなどの問題があ
る。他方、粘着剤層を介して液晶セルに貼付された偏光
板は、上記のように三層構造を有し、その材料特性から
寸法安定性に乏しく、特に高温又は高温高湿環境下で
は、収縮や膨潤による寸法変化が大きい。しかしなが
ら、該偏光板においては、粘着剤として、一般に強粘着
性のものが用いられているため、偏光板の寸法変化に伴
う浮きや剥がれなどは抑制し得るものの、該偏光板の寸
法変化に伴う応力を、粘着剤層で吸収、緩和することが
できない。すなわち、図1において、表面側のTACフ
ィルムII2'は湿度や熱により収縮や膨潤が起こりやす
いが、TACフィルムI2は粘着剤層3を介して液晶セ
ルに強固に貼付されており、しかも該粘着剤層が伸縮に
対する追従性が悪いために、湿度や熱により収縮や膨潤
が起こりにくい。その結果、TACフィルムIからTA
CフィルムIIに光が通過する際、直線的に進まなくな
り、いわゆる光漏れ現象が起こるなど、好ましくない事
態を招来する。このような問題を解決するために、従来
粘着剤に可塑剤を添加することで、適度に軟らかくし、
応力緩和性を付与することが行われている。しかしなが
ら、可塑剤を含む粘着剤においては、該可塑剤がブリー
ドアウトしたり、あるいはそれにより偏光板を剥離した
際に、被着体を汚染することがあるなどの問題が生じ
る。また、3官能性以上の多官能性の架橋剤を用いた粘
着剤においては、架橋点を減少させることも行われてい
る。しかしながら、この場合、保持力(被着体との密着
性)が低下するのを免れず、経時により、偏光板の浮き
や剥がれが発生しやすくなるなどの問題が生じる。本発
明者らは、このような問題を解決するために、可塑剤を
添加しなくとも良好な応力緩和性を有する粘着剤組成物
について研究を重ね、分子量が大きな(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体と、分子量が小さな(メタ)アクリル
酸エステル系オリゴマーとを併用することにより、良好
な応力緩和性を付与し得ることを見出した。しかし、こ
の粘着剤組成物を偏光板などに適用した場合、偏光板の
エッジ周囲とその内側とで、明度差が生じる場合がある
など、好ましくない事態を招来することも分かった。さ
らに、アクリル系粘着剤においては、高温・高湿条件下
では、わずかながら劣化が進行し、(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体の分子量が低下し、その結果、粘着剤
の凝集力が不足して、基材(偏光板や位相差板など)と
被着体(ガラス板やポリカーボネート板)間に浮きや剥
がれが生じるという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、可塑剤を加えなくとも良好な応力緩和性
を付与し得る上、易加水分解性の材料(基材や被着体な
ど)に適用した場合、加水分解による劣化を抑制するこ
とができ、かつ粘着剤自体の劣化も抑制され、品質の良
好な粘着性光学部材を与える粘着剤組成物、及びこの粘
着剤組成物層を有する偏光板や位相差板などの粘着性光
学部材を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、(メタ)アクリ
ル酸エステル系共重合体、好ましくは(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体と(メタ)アクリル酸エステル系オリ
ゴマーとの混合物、架橋剤、ラジカル捕捉剤及び場合に
より二次酸化防止剤を含む粘着剤組成物により、その目
的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)
(A)重量平均分子量50万〜250万の(メタ)アクリ
ル酸エステル系共重合体と、(B)架橋剤と、(C)ラ
ジカル捕捉剤を含むことを特徴とする粘着剤組成物、
(2)(A')重量平均分子量50万〜250万の(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体と重量平均分子量1
000〜10000の(メタ)アクリル酸エステル系オリ
ゴマーとの重量比100:5〜100:100の混合物
と、(B)架橋剤と、(C)ラジカル捕捉剤を含むこと
を特徴とする粘着剤組成物、(3)さらに(D)二次酸
化防止剤を含む第1項又は第2項記載の粘着剤組成物、
(4)(D)成分の二次酸化防止剤を、(C)成分に対
し0.1〜10倍重量の割合で含む第3項記載の粘着剤
組成物、(5)(C)成分のラジカル捕捉剤が、酸化防
止剤、アミン系光安定剤及び重合禁止剤の中から選ばれ
る少なくとも1種である第1項ないし第4項のいずれか
に記載の粘着剤組成物、(6)光学部材用として用いら
れる第1項ないし第5項のいずれかに記載の粘着剤組成
物、(7)光学部材の少なくとも片面に、第1項ないし
第6項のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる層を設
けたことを特徴とする粘着性光学部材、及び(8)光学
部材が偏光板又は位相差板である第7項記載の粘着性光
学部材、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の粘着剤組成物において
は、(A)成分として、(メタ)アクリル酸エステル系共
重合体単独、又は(A')成分として(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体と(メタ)アクリル酸エステル系オリ
ゴマーとの混合物が用いられる。上記(A)成分の(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体としては、(B)成
分の架橋剤によって架橋され得る架橋点を有するものが
用いられる。このような架橋点を有する(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体としては特に制限はなく、従来粘
着剤の樹脂成分として慣用されている(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体の中から、任意のものを適宜選択し
て用いることができる。このような架橋点を有する(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体としては、エステル
部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル
酸エステルと、活性水素をもつ官能基を有する単量体
と、所望により用いられる他の単量体との共重合体を好
ましく挙げることができる。
【0006】ここで、エステル部分のアルキル基の炭素
数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルの例として
は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキ
シル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチ
ル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシ
ル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パ
ルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。一方活性水素をもつ官能基を有す
る単量体の例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒ
ドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチ
ルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ル;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルア
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ドなどのアクリルアミド類;(メタ)アクリル酸モノメチ
ルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエ
チル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、
(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メ
タ)アクリル酸モノアルキルアミノアルキル;アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸な
どが挙げられる。これらの単量体は単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、所望
により用いられる他の単量体の例としては酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレ
ン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩
化ビニル、ビニリデンクロリドなどのハロゲン化オレフ
ィン類;スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン
系単量体;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなど
のジエン系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどのニトリル系単量体;N,N−ジメチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドなどのN,
N−ジアルキル置換アクリルアミド類などが挙げられ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。本発明の粘着剤組成物において、
(A)成分として用いられる(メタ)アクリル酸エステル
系共重合体は、その共重合形態については特に制限はな
く、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれで
あってもよい。また、分子量は、重量平均分子量で50
万〜250万の範囲で選定される。この重量平均分子量
が50万未満では被着体との密着性や接着耐久性が不十
分となるおそれがあるし、250万を超えると基材の伸
縮に対する追従性が低下する原因となる。密着性、接着
耐久性及び追従性などを考慮すると、この重量平均分子
量は、80万〜180万のものが好ましく、特に120
万〜160万のものが好ましい。
【0007】なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定
したポリスチレン換算の値である。本発明においては、
この(A)成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。本発明の粘着剤組成物においては、応
力緩和性を付与する目的で、(A')成分として、前記
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体と(メタ)アクリル
酸エステル系オリゴマーとの混合物を用いることができ
る。上記(メタ)アクリル酸エステル系オリゴマーとして
は、エステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の
(メタ)アクリル酸エステルの中から1種を選び単独重合
させたものであってもよいし、2種以上を選び共重合さ
せたものであってもよく、あるいは上記(メタ)アクリル
酸エステルの中から選ばれる1種又は2種以上と他の単
量体とを共重合させたものであってもよい。上記のエス
テル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アク
リル酸エステル、及び他の単量体としては、前記(A)
成分の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体の説明にお
いて、それぞれ例示した化合物と同じものを挙げること
ができる。この(メタ)アクリル酸エステル系オリゴマー
の重量平均分子量は、1000〜10000の範囲で選
定される。この重量平均分子量が1000未満では、粘
着剤組成物において、該オリゴマーがブリードアウト
し、該粘着剤組成物を介して被着体に貼付した基材を剥
離した際に、被着体を汚染するおそれがある。また、重
量平均分子量が10000を超えると基材の伸縮に対す
る粘着剤組成物の追従性(応力緩和性)が低下するおそ
れがある。被着体の汚染及び基材の伸縮に対する追従性
などを考慮すると、この(メタ)アクリル酸エステル系オ
リゴマーの好ましい重量平均分子量は、3000〜10
000の範囲である。さらに、この(メタ)アクリル酸エ
ステル系オリゴマーの重量平均分子量(Mw)/数平均
分子量(Mn)比、すなわち分子量分布は2.0以下が
好ましい。このMw/Mn比が2.0を超えると、該オ
リゴマー中に分子量の低すぎるものが含まれるおそれが
あり、粘着剤組成物において、該オリゴマーがブリード
アウトし、該粘着剤組成物を介して被着体に貼付した基
材を剥離した際に、被着体を汚染する原因となる。より
好ましいMw/Mn比は1.7以下である。
【0008】なお、上記重量平均分子量及び数平均分子
量は、GPC法により測定したポリスチレン換算の値で
ある。本発明においては、この(メタ)アクリル酸エステ
ル系オリゴマーは1種用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。本発明の粘着剤組成物において
は、この(メタ)アクリル酸エステル系オリゴマーは、前
記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体100重量部に
対し、5〜100重量部の割合で用いられる。このオリ
ゴマーの量が5重量部未満では基材の伸縮に対する粘着
剤組成物の追従性(応力緩和性)が不十分になるし、1
00重量部を超えると被着体に対する密着性が低下す
る。基材の伸縮に対する追従性及び被着体に対する密着
性などを考慮すると、このオリゴマーの好ましい使用量
は10〜70重量部の範囲であり、特に15〜50重量
部の範囲が好ましい。本発明の粘着剤組成物における
(B)成分の架橋剤としては特に制限はなく、従来アク
リル系粘着剤において架橋剤として慣用されているもの
の中から、任意のものを適宜選択して用いることができ
る。このような架橋剤としては、例えばポリイソシアネ
ート化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、
ジアルデヒド類、メチロールポリマーなどが挙げられる
が、本発明においては、ポリイソシアネート化合物が好
ましく用いられる。ここで、ポリイソシアネート化合物
の例としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート
などの芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイ
ソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネートなど、及
びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらに
はエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油
などの低分子活性水素含有化合物との反応物であるアグ
クト体などを挙げることができる。
【0009】本発明においては、この(B)成分の架橋
剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。また、その使用量は、架橋剤の種類
にもよるが、前記(A)成分の(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体又は(A')成分中の(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体100重量部に対し、通常0.001
〜50重量部、好ましくは、0.01〜10重量部の範
囲で選定される。本発明の粘着剤組成物においては、
(C)成分として、ラジカル捕捉剤が用いられる。この
ラジカル捕捉剤とは、熱、光、重金属などにより発生し
たラジカルを捕捉し、連鎖開始を阻害すると共に、ラジ
カル連鎖を禁示する作用を有する化合物を指し、このよ
うなラジカル捕捉剤を含有させることで、本発明の粘着
剤組成物は下記の効果を奏する。 (1)易加水分解性材料、例えばアセチルセルロース系
フィルムやポリカーボネート材料などに適用した場合、
その加水分解を抑制する。 (2)粘着剤自体の劣化が抑制され、本発明の粘着剤組
成物を用いた光学部材を高温・高湿下に放置しても、浮
きや剥がれなどが発生しにくい。 (3)応力緩和を付与するために、高分子量の(メタ)ア
クリル酸エステル系共重合体と低分子量の(メタ)アクリ
ル酸エステル系オリゴマーを併用しても、この粘着剤組
成物を適用した偏光板などにおいて、明度差の発生が抑
制される。このようなラジカル捕捉剤としては、本発明
においては、酸化防止剤、アミン系光安定剤及び重合禁
止剤を好ましく用いることができる。
【0010】上記酸化防止剤としては、フェノール系の
ものが好ましく、このフェノール系酸化防止剤の具体例
としては、単環フェノール化合物として、2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル
−4−エチルフェノール、2,6−ジシクロヘキシル−
4−メチルフェノール、2,6−ジイソプロピル−4−
エチルフェノール、2,6−ジ−t−アミル−4−メチ
ルフェノール、2,6−ジ−t−オクチル−4−n−プ
ロピルフェノール、2,6−ジシクロヘキシル−4−n
−オクチルフェノール、2−イソプロピル−4−メチル
−6−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−エ
チル−6−t−オクチルフェノール、2−イソブチル−
4−エチル−6−t−ヘキシルフェノール、2−シクロ
ヘキシル−4−n−ブチル−6−イソプロピルフェノー
ル、スチレン化混合クレゾール、DL−α−トコフェロ
ール、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどを、2環フェ
ノール化合物として、2,2'−メチレンビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデン
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,
4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2'−チオビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、4,4'−メチレンビス(2,6−ジ−t
−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス[6−
(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、
2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール)、2,2'−ブチリデンビス(2−t−ブチル−
4−メチルフェノール)、3,6−ジオキサオクタメチ
レンビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオネート]、トリエチレング
リコール ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−
ヘキサンジオール ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,
2'−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]など
を、3環フェノール化合物として、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3
−ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレ
ート、1,3,5−トリス[(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]
イソシアヌレート、トリス(4−t−ブチル−2,6−
ジメチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン
などを、4環フェノール化合物として、テトラキス[メ
チレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタンなどを、リン含有
フェノール化合物として、ビス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシ
ウム、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホン酸エチル)ニッケルなどを挙げること
ができる。
【0011】アミン系光安定剤の具体例としては、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバ
ケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン重縮合物、テトラキス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルベンゾエート、ビス−(1,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ペピリジル)−2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロネート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)セバケート、1,1'−
(1,2−エタンジイル)ビス(3,3,5,5−テトラメ
チルピペラジノン)、(ミックスト2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル/トリデシル)−1,2,3,
4−ブタンテトラカルボキシレート、(ミックスト1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル/トリデ
シル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、ミックスト[2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル/β,β,β',β'−テトラメチル−3,9−
[2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデ
カン]ジエチル]−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、ミックスト[1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル/β,β,β',β'−テトラメチル−
3,9−[2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,
5)ウンデカン]ジエチル]−1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボキシレート、N,N'−ビス(3−アミノプロ
ピル)エチレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−
N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合
物、ポリ[6−N−モルホリル−1,3,5−トリアジン
−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミド]、N,N'
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミンと1,2−ジブロモエタン
との縮合物、[N−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)−2−メチル−2−(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ]プロピオンアミ
ドなどを挙げることができる。
【0012】一方、重合禁止剤は、ラジカル重合におけ
る重合禁止剤として、通常用いられているものであり、
その具体例としては、ハイドロキノン、p−メトキノ
ン、t−ブチルハイドロキノン、t−ブチルカテコール
などの二価フェノール系重合禁止剤、あるいはフェノチ
アジンなどを挙げることができる。本発明においては、
この(C)成分のラジカル捕捉剤は1種を単独で用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、ま
た、その使用量は、前記(A)成分又は(A')成分1
00重量部に対して、通常0.01〜10重量部の範囲
で選定される。この量が0.01重量部未満ではその配
合効果が十分に発揮されず、本発明の目的が達せられな
いおそれがあるし、10重量部を超えるとその量の割に
は効果の向上があまり認められず、むしろ経済的に不利
となる上、粘着物性に悪影響を与える原因となる。配合
効果、粘着物性及び経済性などを考慮すると、このラジ
カル捕捉剤の使用量は、0.05〜5重量部の範囲が好
ましく、特に0.1〜2重量部の範囲が好適である。な
お、この(C)成分のラジカル捕捉剤として、酸化防止
剤を用いる場合、重合性酸化防止剤を用いて、前記
(A)成分、又は(A')成分のうちの(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体を製造する際に、共重合させて、
該重合性酸化防止剤単位を共重合体中に含有させてもよ
い。この場合、該重合性酸化防止剤単位の含有量は、
(A)成分又は(A')成分の全量100重量部に対
し、通常0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5
重量部、より好ましくは0.1〜2重量部になるように
選定される。このように、共重合体中に重合性酸化防止
剤単位を含ませることにより、酸化防止剤成分が揮散し
にくく、耐久性の良好な粘着剤組成物となる。このよう
な重合性酸化防止剤としては、例えば下記の構造を有す
る化合物(a)、(b)及び(c)を挙げることができる。
【化1】 化合物(a)は「スミライザーGM」[住友化学工業(株)
製]として、また化合物(b)は「スミライザーGS」
[住友化学工業(株)製]として上市されている。本発明
の粘着剤組成物においては、前記(C)成分のラジカル
捕捉剤と共に、(D)成分として二次酸化防止剤を併用
することができる。これは、ラジカル捕捉剤を単独で使
用する場合、ラジカル捕捉剤自体が着色するおそれがあ
るので、この着色を抑制するために、二次酸化防止剤を
用いるものである。この二次酸化防止剤としては、例え
ばリン系酸化防止剤及び硫黄系酸化防止剤を挙げること
ができる。
【0013】上記リン系酸化防止剤の具体例としては、
トリオクチルホスファイト、トリラウリルホスファイ
ト、トリストリデシルホスファイト、トリスイソデシル
ホスファイト、フェニルジイソオクチルホスファイト、
フェニルジイソデシルホスファイト、フェニルジ(トリ
デシル)ホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスフ
ァイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、ジフェニ
ルトリデシルホスファイト、トリフェニルホスファイ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス(ブトキシエチル)ホスファイト、テトラトリデシ
ル−4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)−ジホスファイト、4,4'−イソプロ
ピリデン−ジフェノールアルキルホスファイト(ただ
し、アルキルは炭素数12〜15程度)、4,4'−イソ
プロピリデンビス(2−t−ブチルフェノール)・ジ
(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ビフェニ
ル)ホスファイト、テトラ(トリデシル)−1,1,3−
トリス(2−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)ブタンジホスファイト、トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ホスファイ
ト、水素化−4,4'−イソプロピリデンジフェノールポ
リホスファイト、ビス(オクチルフェニル)・ビス
[4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)]・1,6−ヘキサンジオールジホスフ
ァイト、ヘキサトリデシル−1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェノール)ジ
ホスファイト、トリス[4,4'−イソプロピリデンビス
(2−t−ブチルフェノール)]ホスファイト、トリス
(1,3−ジステアロイルオキシイソプロピル)ホスフ
ァイト、9,10−ジヒドロ−9−ホスファフェナンス
レン−10−オキシド、テトラキス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)−4,4'−ビフェニレンジホスホナイ
ト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
ト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、フェニル・4,4'−イソプロピリデンジフェ
ノール・ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト及びフェニルビスフェノール−A−ペンタエリスリ
トールジホスファイトなどが挙げられる。
【0014】一方、硫黄系酸化防止剤としては、ジアル
キルチオジプロピオネート及びアルキルチオプロピオン
酸の多価アルコールエステルを用いることが好ましい。
ここで使用されるジアルキルチオジプロピオネートとし
ては、炭素数6〜20のアルキル基を有するジアルキル
チオジプロピオネートが好ましく、またアルキルチオプ
ロピオン酸の多価アルコールエステルとしては、炭素数
4〜20のアルキル基を有するアルキルチオプロピオン
酸の多価アルコールエステルが好ましい。この場合に多
価アルコールエステルを構成する多価アルコールの例と
しては、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール及びトリスヒド
ロキシエチルイソシアヌレートなどを挙げることができ
る。このようなジアルキルチオジプロピオネートとして
は、例えば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリ
スチルチオジプロピオネート及びジステアリルチオジプ
ロピオネートなどを挙げることができる。一方、アルキ
ルチオプロピオン酸の多価アルコールエステルとして
は、例えば、グリセリントリブチルチオプロピオネー
ト、グリセリントリオクチルチオプロピオネート、グリ
セリントリラウリルチオプロピオネート、グリセリント
リステアリルチオプロピオネート、トリメチロールエタ
ントリブチルチオプロピオネート、トリメチロールエタ
ントリオクチルチオプロピオネート、トリメチロールエ
タントリラウリルチオプロピオネート、トリメチロール
エタントリステアリルチオプロピオネート、ペンタエリ
スリトールテトラブチルチオプロピオネート、ペンタエ
リスリトールテトラオクチルチオプロピオネート、ペン
タエリスリトールテトララウリルチオプロピオネート、
ペンタエリスリトールテトラステアリルチオプロピオネ
ートなどを挙げることができる。
【0015】本発明においては、この二次酸化防止剤は
1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよく、またその使用量は、前記(C)成分のラ
ジカル捕捉剤に対し、通常0.1〜10倍重量の範囲で
選定される。この量が0.1倍重量未満ではラジカル捕
捉剤自体の着色を抑制する効果が十分に発揮されないお
それがあるし、10倍重量を超えるとその量の割には効
果の向上は認められず、むしろ経済的に不利となる上、
粘着物性に悪影響を及ぼす原因となる。着色抑制効果、
粘着物性及び経済性などを考慮すると、この二次酸化防
止剤の使用量は、0.5〜5倍重量の範囲が好ましく、
特に1〜2倍重量の範囲が好適である。本発明の粘着剤
組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望
により、従来粘着剤組成物に使用されている公知の各種
添加剤、例えば可塑剤、シランカップリング剤、紫外線
吸収剤などを添加することができる。上記各種添加剤の
うち、特にシランカップリング剤を粘着剤組成物に添加
すると、湿熱条件下における液晶セル(ガラス)に対す
る粘着性を向上させ、偏光板や位相差板の浮きや剥がれ
が生じにくくなる。このシランカップリング剤として
は、分子内にアルコキシシリル基を少なくとも1個有す
る有機ケイ素化合物であって、粘着剤成分との相溶性が
よく、かつ光透過性を有するもの、例えば実質上透明な
ものが好適である。このようなシランカップリング剤と
しては、例えばビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ
ス(2−メトキシエトキシ)シラン、3−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノ
プロピルトリメトキシシランなどが挙げられ、その添加
量は、粘着剤組成物100重量部に対し、0.001〜
10重量部の範囲が好ましく、特に0.005〜5重量
部の範囲が好ましい。このような組成を有する本発明の
粘着剤組成物は、易加水分解性材料に適用した場合、該
材料の加水分解による劣化を抑制し、特に高温・高湿の
環境下における耐久性を向上させることができる。した
がって、特に加水分解されやすいアセチルセルロース系
フィルムなどに適用するのが好適である。
【0016】本発明の粘着剤組成物を光学部材に用いる
場合には、該組成物は、特に光透過性を有するものが有
利である。本発明においては、前記粘着剤組成物からな
る層(以下、粘着剤層と略称することがある。)を基材
の少なくとも片面に設けて、粘着シートとして使用する
ことができる。基材としては、例えばグラシン紙、コー
ト紙、キャストコート紙などの紙基材、これらの紙基材
にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラ
ミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
などのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリメ
チルペンテンなどのポリオレフィンフィルム、ポリカー
ボネートフィルム、酢酸セルロース系フィルムなどのプ
ラスチックフィルムや、これらを含む積層シートなどが
挙げられ、粘着シートの用途により、適宜選択される。
この粘着シートは、被着体に粘着剤層を転写するための
部材として用いることができるし、また該粘着シートを
所望の被着体に貼着するための部材としても用いること
ができる。前者の用途に用いる場合には、基材に、通常
シリコーン樹脂などの剥離剤が塗布される。この場合、
基材の厚さとしては特に制限はないが、通常20〜15
0μm程度である。後者の用途の場合、基材の種類及び
厚さは、その用途に応じて適当なものが選定される。ま
た、この場合、粘着剤層の上に、所望により、通常の剥
離シートを設けることができる。上記粘着シートにおい
ては、粘着剤層の厚さは、通常5〜150μm、好まし
くは10〜90μm程度である。次に、本発明の粘着性
光学部材は、光学部材の少なくとも片面に、前述の粘着
剤組成物からなる層を設けたものである。上記光学部材
としては、TACフィルムを有する偏光板及び位相差板
などを好ましく挙げることができる。上記偏光板として
は、例えば液晶表示装置用、光量調整用、偏光干渉応用
装置用、光学的欠陥検出器用などがある。本発明の粘着
性光学部材としては、特に液晶表示装置における液晶セ
ル用の偏光板や位相差板に、前述の粘着剤組成物からな
る層を設けたものが好適である。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、各例で得られた光学部材の
性能は、以下に示す方法に従って評価した。 〈光学部材の性能評価〉100℃、Dryの高温条件で
1000時間、及び80℃、90%RHの湿熱条件下で
1000時間耐久試験を行い、下記の評価を行った。 (1)TACフィルムの耐加水分解性 目視によりTACフィルムの劣化状態(白濁、変色)を
観察し、白濁や変色が認められないものを○、白濁や変
色が認められるものを×として、耐加水分解性を評価し
た。 (2)耐久性(粘着剤の耐劣化性) 目視により、粘着性光学部材のガラス板からの浮きや剥
がれの有無を観察し、浮きや剥がれが認められないもの
を○、浮きや剥がれが認められるものを×として、耐久
性を評価した。 (3)明度差抑制効果 目視により、偏光板のエッジ周囲とその内側での明度差
(額縁現象)を観察し、明度差による額縁現象が発現し
ないものを○、額縁現象が発現したものを×として、明
度差抑制効果を評価した。 (4)粘着剤の耐変色性 偏光板に粘着剤層を設け、これをガラス板に貼付し、1
00℃、Dry(1000時間)、又は80℃、90%
RH(1000時間)の条件下に置く前と後の色調の変
化を、JIS K 7103に準じて色差計[日本電色工
業(株)製「SQ−2000」]により、黄色度(b*)
及び赤色度(a*)を測定して求め、以下の基準で耐変
色性を評価した。 ○:変化が0.5未満 △:変化が0.5以上、1.0未満 実施例1 重量平均分子量120万のアクリル酸エステル共重合体
(アクリル酸ブチル単位97重量%、アクリル酸単位3
重量%)100重量部、架橋剤としてトリメチロールプ
ロパン(変性)トリレンジイソシアネート0.05重量
部、ラジカル捕捉剤としてフェノール系酸化防止剤であ
る2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.1重量部
をトルエン200重量部に加えて粘着剤溶液を調製し
た。次に、片面にシリコーン樹脂を塗布した厚さ38μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム[リンテック
社製、商品名:SP PET38]からなる剥離材のシ
リコーン樹脂塗布面上に、上記粘着剤溶液を塗布し、1
00℃で1分間乾燥処理し、厚さ30μmの粘着剤層を
有する粘着シートを作製した。この粘着シートを、トリ
アセチルセルロースフィルム/ポリビニルアルコールフ
ィルム/トリアセチルセルロースフィルムの3層積層体
からなる偏光板の片面に、粘着剤層が接するように貼着
したのち、常温で1週間エージングを行い、縦80mm、
横150mmの粘着性光学部材を作製した。次に、この粘
着性光学部材の剥離材を剥がし、露出した粘着剤層を介
して、液晶セル用ガラス板の両面に直交ニコルとなるよ
うに、それぞれ貼着した。光学部材の性能評価結果を第
1表に示す。 実施例2 実施例1において、さらに二次酸化防止剤としてリン系
酸化防止剤4,4'−イソプロピリデン−ジフェノールア
ルキルホスファイト[商品名「アデカスタブ1500」
旭電化工業(株)製]0.1重量部を添加した以外は、実
施例1と同様な操作を行い、光学部材の性能を評価し
た。結果を第1表に示す。 実施例3 実施例1において、さらに重量平均分子量4000のア
クリル酸ブチル単独オリゴマー(Mw/Mn=1.5)
25重量部及びリン系酸化防止剤「アデカスタブ150
0」(前出)0.05重量部を添加した以外は、実施例
1と同様な操作を行い、光学部材の性能を評価した。結
果を第1表に示す。 実施例4 実施例3において、リン系酸化防止剤「アデカスタブ1
500」の代わりに、硫黄系酸化防止剤ジミリスチルチ
オジプロピオネート[商品名「アデカスタブAO−50
3A」旭電化工業(株)製]0.05重量部を用いた以外
は、実施例3と同様な操作を行い、光学部材の性能を評
価した。結果を第1表に示す。 実施例5 実施例1において、さらに重量平均分子量10000の
アクリル酸ブチル単独オリゴマー(Mw/Mn=1.
6)25重量部を添加し、かつ2,6−ジ−t−ブチル
−p−クレゾール0.1重量部の代わりに、フェノール
系酸化防止剤「スミライザーGS」[住友化学工業(株)
製]0.1重量部を用いた以外は、実施例1と同様な操
作を行い、光学部材の性能を評価した。結果を第1表に
示す。 実施例6 実施例5において、フェノール系酸化防止剤「スミライ
ザーGS」0.1重量部の代わりに、アミン系光安定剤
テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート
[商品名「アデカスタブLA−57」旭電化工業(株)
製]0.05重量部を用いた以外は、実施例5と同様な
操作を行い、光学部材の性能を評価した。結果を第1表
に示す。 実施例7実施例6において、さらに、リン系酸化防止剤
ビス(2,6−ジ−t−ブチル −4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト[商品名「アデカスタブPEP36」旭電化工業
(株)製]0.05重量部を添加した以外は、実施例6と
同様な操作を行い、光学部材の性能を評価した。結果を
第1表に示す。 実施例8 重量平均分子量120万のアクリル酸エステル共重合体
(アクリル酸ブチル単位96.9重量%、アクリル酸単
位3重量%、重合性フェノール系酸化防止剤「スミライ
ザーGM」[住友化学工業(株)製]単位0.1重量%)
100重量部、重量平均分子量10000のアクリル酸
ブチル単独オリゴマー25重量部、トリメチロールプロ
パン(変性)トリレンジイソシアネート0.05重量部
及びリン系酸化防止剤「アデカスタブ1500」(前
出)0.05重量部を用い、実施例1と同様な操作を行
い、光学部材の性能を評価した。結果を第1表に示す。 実施例9 実施例1において、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール0.1重量部の代わりに、重合禁止剤のハイドロ
キノン0.5重量部を用いた以外は、実施例1と同様な
操作を行い、光学部材の性能を評価した。結果を第1表
に示す。 比較例1 実施例1において、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾールを用いなかったこと以外は、実施例1と同様な操
作を行い、光学部材の性能を評価した。結果を第1表に
示す。 比較例2 実施例3において、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール及びリン系酸化防止剤「アデカスタブ1500」
を用いなかったこと以外は、実施例3と同様な操作を行
い、光学部材の性能を評価した。結果を第1表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例1〜9のものは、TACフィルムの
耐加水分解性、耐久性及び明度差抑制効果は、いずれも
良好であり、また、実施例2〜5及び実施例7〜8の粘
着剤の耐変色性は良好であった。また、実施例5は、フ
ェノール系酸化防止剤の単独使用で、二次酸化防止剤を
併用していないが、着色性の少ない特殊な酸化防止剤を
用いているため、粘着剤の耐変色性は良好である。ま
た、実施例8は、フェノール系酸化防止剤として、重合
性酸化防止剤を用い、共重合により、アクリル酸エステ
ル共重合体中に導入したものであり、性能の良好な光学
部材を与えることができる。これに対し、比較例1及び
比較例2は、酸化防止剤が添加されておらず、TACフ
ィルムの加水分解が発生して変色が認められ、粘着性光
学部材の一部がガラス板から剥がれた。また、比較例2
は、偏光板に明度差が生じた。
【0020】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、可塑剤を加え
なくとも良好な応力緩和性を付与し得る上、易加水分解
性材料(基材や被着体など)に適用した場合、加水分解
による劣化を抑制することができ、かつ粘着剤自体の劣
化も抑制され、品質の良好な粘着性光学部材を与えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、偏光板の1例の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ポリビニルアルコール系偏光子 2 TACフィルムI 2' TACフィルムII 3 粘着剤層 4 剥離シート 5 表面保護フィルム 10 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今 和弘 埼玉県蕨市錦町5−14−42 リンテック株 式会社研究所内 (72)発明者 杉崎 俊夫 埼玉県蕨市錦町5−14−42 リンテック株 式会社研究所内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BB51 BB54 BC22 4J040 DF041 DF051 HC22 KA10 KA16 KA19 KA29 LA01 MA09 MA10 MB03 NA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)重量平均分子量50万〜250万の
    (メタ)アクリル酸エステル系共重合体と、(B)架橋剤
    と、(C)ラジカル捕捉剤を含むことを特徴とする粘着
    剤組成物。
  2. 【請求項2】(A')重量平均分子量50万〜250万
    の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体と重量平均分子
    量1000〜10000の(メタ)アクリル酸エステル系
    オリゴマーとの重量比100:5〜100:100の混
    合物と、(B)架橋剤と、(C)ラジカル捕捉剤を含む
    ことを特徴とする粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】さらに(D)二次酸化防止剤を含む請求項
    1又は2記載の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】(D)成分の二次酸化防止剤を、(C)成
    分に対し0.1〜10倍重量の割合で含む請求項3記載
    の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】(C)成分のラジカル捕捉剤が、酸化防止
    剤、アミン系光安定剤及び重合禁止剤の中から選ばれる
    少なくとも1種である請求項1ないし4のいずれかに記
    載の粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】光学部材用として用いられる請求項1ない
    し5のいずれかに記載の粘着剤組成物。
  7. 【請求項7】光学部材の少なくとも片面に、請求項1な
    いし6のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる層を設
    けたことを特徴とする粘着性光学部材。
  8. 【請求項8】光学部材が偏光板又は位相差板である請求
    項7記載の粘着性光学部材。
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